JP2013526880A - 殻付き卵の低温殺菌システム及び方法 - Google Patents

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Abstract

殻付き卵低温殺菌装置のバッチ処理制御システムは、殻付き卵のバッチが低温殺菌浴内に保持される時間及び温度を、指定の卵サイズ及び開始温度の所定の低温殺菌プロトコルに従って制御する。所定の低温殺菌プロトコルは、好ましくは、指定のサイズ及び開始温度を有する卵のバッチを最適化することが統計学的に確認される。システムは、日報を生成して、各バッチを追跡し、バッチが統計学的に確認されたプロトコルに従って低温殺菌されたことを保証する報告ソフトウェアも含む。

Description

本発明は、殻付き卵の低温殺菌システムに関し、特に、統計学的に確認された所定の低温殺菌プロトコルに従って低温殺菌プロセスを最適化するそのようなシステムの制御に関する。本発明は、卵の各バッチが所定のプロトコルに従って低温殺菌されたことを確認するデータ報告にも関する。
本願の譲受人は、例えば、Cox等の米国特許第5,589,211号明細書及びDavidsonの米国特許第6,322,833号明細書を含む殻付き卵の低温殺菌に関するいくつかの特許を所有する。一般に、商業化された低温殺菌プロセスは、湯、加熱された油、加熱された空気、又は蒸気等の流体低温殺菌媒質の使用を含む。いくつかのシステムでは、加熱された浴に殻付き卵のバッチが浸漬され、ゾーン毎に順次移動して、低温殺菌プロセスを完了する。他のシステムは、浴を通して卵のバッチを順次移動させず、各バッチを定位置に低温殺菌の持続時間にわたって保持する。本発明の特定の態様は、両タイプのシステムに適用される。いずれの場合でも、プロセスの目的は、卵を低温殺菌し、卵を調理せずにサルモネラエンテリディティス(Salmonella Engeriditis)を低減する許容された基準を満たすか、又は基準を超えるのに十分な時間にわたり、適切な温度まで卵の黄身の中心が暖まるように、卵の全質量を加熱することである。サルモネラ(Salmonella)の5対数減少が、殻付き卵を低温殺菌済みとして表示するためにFDAにより設定される規制基準である。場合によっては、少なくとも7対数減少以上を達成することが望ましいことがある。法域によっては、2対数又は3対数減少等のより低い基準が許容可能なこともある。低温殺菌は、他の食品を媒介とする病原菌も同様に殺菌することも分かっている。低温殺菌後、任意選択的に、卵にFDA承認の食品等級ワックス又は他のシーラント含有抗菌特性をコーティングして、卵を外部汚染からさらに保護することができる。低温殺菌及びシール後、卵の外側を乾燥させ、冷却させ、包装して、好ましくは45°F以下で貯蔵する。通常、低温殺菌済みの卵には低温殺菌済みとラベルを付ける。
低温殺菌されると、卵は、生又は調理が部分的な場合であっても安全に消費できる。米国の規制では要求されないが、出荷中及び貯蔵中、低温殺菌された卵を冷蔵して、殻の寿命を延ばし、卵の高品質及び機能を維持することがやはり推奨される。逆に、低温殺菌されない卵は、認知されているサルモネラ(Salmonella)の健康リスクをもたらす潜在的に危険な食品であるため、米国の規制により冷蔵する必要がある。他方、低温殺菌された殻付き卵は、低温殺菌プロセスにより細菌のすべて又は略すべてが破壊されるため、もはやサルモネラ(Salmonella)をそれほど保有しない。
卵の全質量を所与の温度まで均一に所要時間期間にわたって加熱することが重要であるのと全く同じように、低温殺菌プロセス中に卵を過熱しないことも重要である。過熱は、卵の部分的な調理又は卵の品質及び機能の損失に繋がり得る。卵の品質及び機能を測定する方法は多くあり、例えば、米国特許第6,322,833号明細書において考察される方法を参照されたい。最も一般的な機能テストの1つは、卵白の品質をハウ単位で測定する卵白機能テストである。卵が古くなるにつれて、卵白の厚い部分は薄くなる傾向を有する。ハウ単位は、卵の重量及び厚い卵白の高さの両方を使用して計算される。卵の異なる等級に対する標準ハウ単位値は以下の通りである、すなわち、等級AAは72ハウ単位よりも大きく、等級Aは60〜72ハウ単位であり、等級Bは60ハウ単位未満である。USDA(米国農務省)は、人が消費するすべての卵を重量(該当するサイズであるM、L、及びLLの最小重量要件)及び品質(等級AA、等級A、等級B)の両方に関して等級付けることを要求している。
殻付き卵の低温殺菌に関する主な問題の1つは、卵のサイズ及び重量が異なり、異なる伝熱特徴を有することである。例えば、LLサイズの卵を低温殺菌の(例えば、サルモネラ(Salmonella)の5対数減少を達成する)ために所与の温度で水浴内に浸漬させるために必要な時間は、Mサイズの卵の卵白を部分的に変性させるか、又は少なくとも機能を損なう危険性が高い。卵のサイズ及び品質の違いに加えて、低温殺菌プロセスの開始時の卵の開始温度も同様に考慮に入れなければならない。このために、低温殺菌前に、冷蔵された卵のバッチを室温又は加温浴内に置くことが望ましいことがある。
加温水浴を使用する従来技術によるバッチ処理低温殺菌機器では、各バッチは、例えば、米国特許第6,113,961号明細書に記載のように、通常フラットに配置され、上下に重ねられた幾ダースもの卵を含む。フラットの設計により、バッチの中間に物理的に配置された卵へ湯が効率的かつ均一に届き易くなる。これもまた米国特許第6,113,961号明細書に考察されるように、開口部を通して加圧空気を水浴内に供給して摂動させ、効率的な伝熱を促進させる。従来技術による一システムでは、卵の各バッチは、水浴の上に配置されたガントリーにより支持されるキャリア内に保持され、水浴内の4つのゾーンのそれぞれを通して3段階で移動する。前進モータが各キャリアを段階毎且つゾーン毎に固定の時間間隔で順次移動させる。
図1は、従来技術による低温殺菌水浴の温度制御システム10を示す。システム10は、各低温殺菌水浴内のゾーン14内の温度を制御するプログラマブル論理制御(PLC)12を含む。図1は、水浴内の一ゾーン14の水温を制御するPLC12を概略的に示す。温度センサ16が、各ゾーン14の水浴内に配置され、温度信号をPLC12に提供する。加熱コイル18が水浴の各ゾーン14に配置される。PLC12は、ボイラ20及び制御弁22の動作を制御して、必要なときに熱を各加熱コイル18に提供する。PLC12の設定温度は、卵のサイズに応じて異なり、例えば、Mサイズの卵はL又はLLサイズの卵よりも低い設定温度を有する。空気圧のレベル及びモータ前進速度は、PLC12により制御されず、一般に固定され、システム10が設置され、動作に向けて準備された後は変更されない。システム10は、PLC12に信号を提供する水位センサ24も含む。水浴14内の水位がセンサ水位24よりも下がると、PLC12は弁26を開き、冷水を水浴に追加する。しかし、システム10及びPLC12は、温度センサ16に応答して冷水弁26を制御しない。従来技術によるシステム10では、PLC12はコンピュータ28と通信して、オペレータ又は監督者がPLC12についてのデータを閲覧できるようにし、例えば、アラーム状態をチェックして、システム10が適宜動作しており、任意の所与のゾーン内の温度が所望の温度範囲外にドリフトしないことを保証できるようにする。
上述したように、Mサイズの卵のバッチは、Lサイズの卵又はLLサイズの卵のバッチよりもはるかに低い重量であり、したがって、はるかに低い熱容量を有する。卵のバッチは、水浴内に導入されると、卵と水浴温度との大きな温度差により、すぐに大量のエネルギーを吸収する。卵のバッチが水浴温度まで、又は水浴温度近くまで暖められるにつれて、水浴から卵への伝熱の速度及び量は低くなる。しかし、L及びLLサイズの卵は通常、Mサイズの卵よりも初期ゾーン内の浴温度に対して大きな影響を有し、卵のバッチの開始温度(例えば、冷蔵温度又は室温)も、初期ゾーンの温度に大きな影響を有する。
本発明の一目的は、卵のサイズ、重量、及び卵の特定のバッチの開始温度に応じて、最適な浴温度でのみならず、浴内の各ゾーンで最適な滞留時間の間殻付き卵を低温殺菌する能力を提供することである。
適切な低温殺菌の証明には、浴温度及び処理時間を確認チェックして、承認された低温殺菌プロトコル(例えば、FDA基準を満たすことを確認された)が利用され、機器がプロトコルに従って実行されていることを確認する必要がある。従来技術によるシステムでは、オペレータ又は監督者が、接続されたコンピュータ28を介してシステム及び温度センサの現在状態をチェックすることが可能であるが、データ取得能力及び報告能力を提供しない。本発明の別の目的は、承認された低温殺菌プロトコルにバッチが準拠することを完全かつ簡便に確認し易くするように、データ取得能力及び報告能力を提供することである。
低温殺菌プロセスが1つ又は複数のバッチで順守されなかった場合、これらのバッチを下流の処理及び包装から除去することも重要である。本発明の別の目的は、バッチを処理の流れから除去する必要があるときをシステムオペレータに示す現場アラーム信号を提供することである。
本発明は、湯、加熱された空気、加熱された油、又は蒸気等の流体低温殺菌媒質が充填された浴を使用する殻付き卵低温殺菌システムに関する。本発明の好ましい実施形態では、殻付き卵は浴内の一連の複数のゾーンを通して段階的に順次移動して、卵を低温殺菌する。しかし、上述したように、本発明の多くの態様は、卵のバッチが定温器又は加温オーブン内等の定位置に保持されるシステムで実施することができる。本発明によれば、例えば、プログラマブル論理コントローラ(PLC)を含むバッチ処理制御システムは、流体低温殺菌媒質の温度と、卵の各バッチが低温殺菌プロセス中に加熱された流体低温殺菌媒質内に保持される時間期間との両方を制御するようにプログラムされる。滞留時間及び温度は、指定のサイズ及び開始温度を有する卵のバッチに所定の低温殺菌プロトコルに従って制御される。所定の低温殺菌プロトコルは、卵の黄身の中心温度が、指定のサイズ及び開始温度を有する卵の黄身に存在するサルモネラ(Salmonella)種の所望の事前に選択された低減を達成するのに十分な時間期間にわたって十分な温度まで加熱されることを保証するものとして統計学的に確認されるべきである。しかし、所定のプロトコルは、加熱が、対応する非低温殺菌卵の卵白機能と比較して、ハウ単位で測定される卵白の機能に実質的に影響しないことを保証するものとしても統計学的に垂直であるべきである。米国では、時間及び温度の所定の低温殺菌プロトコルが、指定のサイズ及び開始温度を有する卵に対してサルモネラ(Salmonella)種の少なくとも5対数減少を達成することが統計学的に確認されることが予期されている。
本発明により、様々なサイズ、重量、及び開始温度を有する殻付き卵のバッチに、最適化された滞留時間及び温度プロトコルを使用し易くなる。統計学的に確認された低温殺菌プロトコルは、合計滞留時間の少なくとも部分に割り当てられる1つ又は複数の所定の温度範囲を定義する。すなわち、浴内のバッチが低温殺菌を受けている持続時間全体を通して、流体低温殺菌媒質の温度を一定温度又はその近傍に保持することが望ましいことがある。他方、殻付き卵のバッチが低温殺菌プロセスの様々な段階を通って進む際に、温度を変動可能なことが望ましいことがある。特に、流体低温殺菌媒質を、低温殺菌プロセスの後の段階よりも低温殺菌プロセスの開始段階で高い温度まで加熱することが望ましいことがある。プログラムされたPLCは、浴内に配置された1つ又は複数の温度センサからの信号に応答して、浴内の流体低温殺菌媒質を加熱する加熱システムを制御する。卵のバッチが浴を通して順次移動するシステムでは、プログラムされたPLCは、段階から段階に、ゾーンを通して、所定のプロトコルに従って卵のバッチを移動させるモータ前進も制御する。いずれの場合でも、いくつかの所定のプロトコルがPLCへの実装に利用可能であり、各プロトコルが指定の卵のサイズ及び開始温度を有するバッチに最適化されることが望ましい。
本発明の別の態様では、バッチ処理制御システムは、流体低温殺菌媒質の温度を精密に制御する1つ又は複数の比例−積分−微分(PID)アルゴリズムがプログラムされたプログラマブル論理コントローラ(PLC)を含む。卵のバッチが加熱された流体低温殺菌媒質の浴内の様々な段階を通して順次移動する本発明の好ましい実施形態では、システムが複数の独立制御される加熱要素を含み、各加熱要素がPLC内の専用PIDアルゴリズムにより制御されることが好ましい。サーモカプラ等の1つ又は複数の温度センサには、各加熱要素が関連付けられ、温度センサは、流体低温殺菌媒質内に配置されて、各加熱要素の概して近傍の温度を監視する。加熱要素のPID制御アルゴリズムは、PLCに実装された所定の低温殺菌プロトコルにより定義される温度設定点値を使用して、低温殺菌システムを動作させる。サンプリングサイクル毎に、PID制御アルゴリズムは、加熱要素に関連付けられた少なくとも1つの温度センサからPLCに提供される温度フィードバック信号を受信する。PID制御アルゴリズムは、所定の低温殺菌プロトコルにより定義される温度設定点値と、少なくとも1つの温度センサからPLCに提供される温度フィードバック信号との差に基づいて、制御信号を生成する。制御信号は、PLCから電子制御される弁に送信されて、各加熱要素の動作を制御する。複数のゾーン低温殺菌浴が、例えば、12〜40個の独立制御される加熱要素を含み得ることが意図される。他方、この種の制御システムは、より少数の加熱要素又はさらには1つの加熱要素を有する制御システムにも有用であることができる。いずれの場合でも、PID制御アルゴリズムの使用により、システムは、流体低温殺菌媒質の温度を密に制御することができ、それにより、統計学的に確認されたプロトコルにより定義される事前選択される温度範囲内に留まる。
上述したように、卵のバッチが浴を通して順次移動するシステムでは、卵のバッチが第1のゾーンの第1の段階に最初に配置される際、卵と流体低温殺菌媒質、例えば、水との間に大きな温度差があり得る。この温度差は通常、第1のゾーンを最初に、下制御温度まで冷却させる。第1のゾーン内の温度低減は、プロトコルが温度低下を補償する限り、全体の低温殺菌プロセスを損なわないが、PID制御アルゴリズムの使用及び様々な加熱要素のそれぞれの独立制御能力は、温度低下の大きさを低減し、温度回復の加速を促進することができる。初期ゾーンを水浴内の残りのゾーンよりも高い温度に保持する能力は、より短い全体滞留時間を有する低温殺菌プロトコルの使用を可能にし、それにより、システムスループットを向上させ得る。
上述したように、第1のゾーンの主な目的は、卵を好ましくは128°F以上の低温殺菌温度にすることである。サルモネラ(Salmonella)種は、卵の温度が最適な低温殺菌温度又はその近傍に保持されるプロセスの最後の3つのゾーンで主に破壊される。したがって、統計学的に確認された低温殺菌プロトコルのパラメータを決定する際、初期ゾーンから下流のゾーンで適切な温度を維持することに特に注意を払うべきである。これを念頭に置いて、卵のサイズ(LL、L、及びM)と、バッチ開始温度(例えば、45°Fに冷蔵されるか、又は室温)との各組み合わせに対して、浴温度範囲及び滞留時間が選ばれて、低温殺菌後に卵の品質及び機能に悪影響を与えずに、完全な低温殺菌を保証すべきである。独立して制御される加熱要素の使用により、最適な低温殺菌プロトコルの作成及び取得に大きな柔軟性が可能になる。
本発明の別の態様によれば、現場アラームが、低温殺菌装置の出口に提供される。アラーム、例えば、赤色光等の視覚アラーム及び/又は聴覚アラームが作動して、出て行く卵のバッチが、所与のバッチに対してPLCにプログラムされた統計学的に確認されたプロトコルの順守から外れたことを示す。
本発明の別の態様は、データの取得及び報告に向けられる。より具体的には、報告ソフトウェアがプログラムされたパーソナルコンピュータが、現場バッチ処理制御システムから、好ましくはリアルタイムでデータを受信する。現場バッチ処理制御システムのパーソナルコンピュータとPLCとの間でのデータ通信は、当業者に既知の任意の数の様式で行うことができる。例えば、コンピュータを遠隔に配置することができ、インターネットを介して通信を行うことができ、又はコンピュータを現場に配置することができる。さらに、望まれる場合、複数のコンピュータがPLCと通信することができる。本発明によれば、コンピュータはPLCと通信して、処理中の卵の各バッチの低温殺菌プロセスの状態に関する信頼性の高いデータを収集する。殻付き卵の各バッチで収集されるデータは、バッチ識別番号等、バッチのタイプの識別情報(卵のサイズ、開始温度等)、各バッチの開始時刻、及びバッチが特定の時間に配置されるゾーン内の浴の温度を含む。好ましくは、コンピュータソフトウェアによっても、オペレータ又は遠隔地にいる監督者が、浴温度を含め、現場での機器及び構成要素の状態もレビューできるようにする。
ソフトウェアは、好ましくは、低温殺菌装置を通って所与の日に低温殺菌された卵のすべてのバッチについての順守データを含むプリント可能なリポートを生成する。好ましい形式では、リポートは、低温殺菌プロセスを通して各バッチを追跡し、重要なことには、各バッチが適宜低温殺菌されたことを確認するために必要な情報を提供する。リポートは、卵の各バッチが、適切な卵サイズ及び開始温度の統計学的に確認されたプロトコルにより定義される事前定義される温度範囲内で、適切な時間の間流体低温殺菌媒質に露出されたことを記録する。好ましいリポート形式には、卵の各バッチが各ゾーン内に配置されている間の流体低温殺菌媒質の平均温度が含まれる。本発明の好ましい実施形態では、リポートは、ゾーンのうちの任意の1つの温度が、バッチがそのゾーン内に配置されている間に順守から外れるか否かのインジケータ(チェックマーク等)を含む。もちろん、第1のゾーンの主な目的は、卵を低温殺菌温度にすることであるのに対して、続くゾーンの主な目的は卵を低温殺菌することであるため、第1のゾーンの温度はあまり重要ではないことがある。リポートを使用して、殻付き卵のバッチが関連する基準、例えば、上述した5対数サルモネラ(Salmonella)減少基準に従って低温殺菌されたこと、特に、統計学的に確認された時間及び温度プロトコルに従って低温殺菌されたことを認証することができる。望ましくは、各バッチのデータもグラフプロットに提供され、グラフプロットは、事前に選択された温度範囲の制御温度下限及び制御温度上限の表現を含み、それにより、ゾーンのうちの1つ又は複数内で監視される温度が、低温殺菌プロセス中に順守から外れたか否かの簡便に確認できるようになる。本発明の好ましい実施形態では、プロットは、各バッチの平均温度計算も含み、この平均温度計算は、バッチが初期ゾーン内にある間の浴温度を無視し、残りのゾーン内の温度に基づいて平均を計算する。
本発明の他の態様及び目的が、以下の図面及びその説明を検討することにより当業者に明らかになろう。
図1は、例示的な殻付き卵低温殺菌システムの従来技術による温度制御システムを概略的に示す。 図2は、例示的な殻付き卵低温殺菌システム内の複数のゾーンを通る卵のバッチの移動を示す概略図である。 図3は、図2の線3−3に沿った図である。 図4は、図2の例示的な殻付き卵低温殺菌システムに使用される、本発明により構築された時間及び温度制御システムを概略的に示す。 図4Aは、本発明の好ましい実施形態により加熱要素を独立して制御するために使用されるPIDアルゴリズムの概略図である。 図5は、本発明の好ましい実施形態により生成されたコンピュータリポートを示す。 図6は、図5に示されるリポートの部分を構成するデータグラフを示す。 図6aは、図6のグラフの部分の詳細図である。 図7は、図5のリポートの部分を構成するデータチャートを示す。
図2及び図3は、殻付き卵低温殺菌システム110を示し、このシステムでは、卵のバッチ112A〜112Mが、低温殺菌浴116の4つのゾーン(ゾーン1〜4)を通過する。商業運転では、一度に1個の卵、1行の殻付き卵、又はさらには1層の殻付き卵を低温殺菌することは効率的でも費用効果的でもない。したがって、当分野では、卵のいくつかの積み重ねられた層を含む卵のバッチを低温殺菌することが知られている。例えば、フラットは2〜1/2ダースの卵を含み得、スタックは4層のフラットを含み、各バッチは、キャリア118A〜118Mに装架された16のスタックを含む。一般に、浴116は、卵のみならず、フラット及びキャリアも加熱しなければならない。キャリア118A〜118M及びフラットは通常、低温殺菌される卵がMサイズであるか、Lサイズであるか、それともLLサイズであるか、それとも特大であるかに関わりなく同じであるが、卵の異なるサイズ及び重量並びにバッチ内の卵の潜在的に異なる開始温度は通常、浴116のゾーン1内の温度に別様に影響する。さらに、Mサイズの卵の2つの異なるスタックの重量は潜在的に異なり、同じことがLサイズの卵、LLサイズの卵等の2つのスタックの重量に対して当てはまる。したがって、同じサイズの卵を処理中であっても、所与のバッチが、低温殺菌浴116に入る際に有する効果は異なり得る。
図2に示されるように、低温殺菌浴116内の各ゾーンは、ゾーン1の第1、第2、及び第3の開始位置120A、120B、及び120Cと、ゾーン2の122A、122B、122Cと、ゾーン3の124A、124B、124Cと、ゾーン4の126A、126B、126Cとを含む。したがって、図2の実施形態に示される浴116内には、12個の開始位置がある。図2は、浴116内に配置される前の卵のバッチ112Mを含むキャリア118M及び低温殺菌後に116において浴から取り出された卵のバッチ112Aを含むキャリア118Aも示す。卵のバッチ112B〜112Lを含むキャリア118B〜118Lが、浴116内に配置され、浴116への準備として1段階だけ前方に移動して、ゾーン1の第1の開始位置120Aにおいてキャリア118M及びバッチ112Mを受け取ったところであることに留意する。
図2に示されるように、浴116内の流体低温殺菌媒質、例えば、湯は、ゾーン1、2、3、及び4が物理的に連続しているため、ゾーン間を流れることができる。しかし、図2のシステム110の概略表現が、本発明を使用し得るタイプのシステムの単なる代表であること、及び本発明が他のタイプの低温殺菌システムとも有用であり得ることを理解されたい。例えば、浴のゾーンを2つ以上の物理的に隔てられた区画に分けることも、十分に本発明の範囲内である。同様に、流体低温殺菌媒質は、蒸気、加熱された油、加熱された空気、又は他の何らかの伝熱媒質であってもよい。上述したように、本発明の多くの態様は、卵のバッチが定温器又はオーブン内等の定位置に低温殺菌プロセス全体を通して保持される低温殺菌システムにも適用可能である。
流体低温殺菌媒質が水又は他の何らかの液体である図2及び図3をなお参照すると、加熱コイルのセット128A〜128Dが、各ゾーン内に配置されて、ゾーン内の流体を加熱する。本発明の好ましい実施形態によれば、各加熱コイルの各セット128A〜128D内の各加熱コイルは独立して制御される。サーモカプラ等の温度センサ130A、130B、130C、及び130Dが、浴116の各ゾーン内に配置される。図3に示されるように、サーモカプラ130A〜130Dは、各加熱要素128A〜128Dの概して近傍に配置される。本発明は、各加熱要素に関連付けられた1つのサーモカプラを用いて実施することができるが、冗長性及び平均化のために、各加熱要素の近傍に追加のサーモカプラを使用可能なことを当業者は理解しよう。流体低温殺菌媒質が水である場合、浴116内に加圧空気を注入することが望ましいことがある。援用される米国特許第6,113,961号明細書を参照のこと。温度センサ130は、図4の制御システム134のプログラマブル論理コントローラ(PLC)132に電気的に接続される。
図4は、図2及び図3に示される低温殺菌装置110等の殻付き卵低温殺菌装置の、本発明により構築された時間及び温度制御システム134を概略的に示す。特に、時間及び温度制御システム134は、各加熱要素128A〜128D近傍の流体低温殺菌媒質116の温度並びにバッチ112A、112Mを段階毎及びゾーン毎に前進させる前進モータ135の移動の両方を制御するバッチ処理制御システムである。PLC132は、指定のサイズ及び開始温度を有する卵のバッチの所定の低温殺菌プロトコルに従ってプログラムされる。Coxの米国特許第5,589,211号明細書、Davidsonの米国特許第6,322,833号明細書、Vandepopuliere等の米国特許第6,974,599号明細書を含むいくつかの先行特許に、低温殺菌時間及び温度の重要性が記載されている。これらの特許並びに他の特許、すなわち、Polsterの米国特許第5,993,886号明細書にはサルモネラ(Salmonella)の所望の対する殺菌率を達成するのに適切な温度に適切な時間にわたって卵の内部温度を維持することの重要性が考察されている。しかし、従来技術での殻付き卵低温殺菌機器では、オペレータは、所与のサイズ及び開始温度を有する卵のバッチに対して確認されたプロトコルをPLCにプログラムすることにより、低温殺菌時間及び温度を調整することができない。
本発明は、指定のサイズ及び開始温度を有する卵を低温殺菌する統計学的に確認されたプロトコルに従って機器を動作させることにより、適切な低温殺菌を保証する。時間及び温度についての低温殺菌プロトコルを統計学的に確認する好ましい方法は、卵の黄身の中心部分での温度と、サルモネラ(Salmonella)殺菌率及び/又は所望であれば他の病原菌の殺菌率とについてのプロセス中、サンプルの殻付き卵をテストするテストを実行することである。所与の卵サイズ及び開始温度での時間及び温度の低温殺菌プロトコルが、サルモネラ(Salmonella)種の所望の減少を達成するのに十分な温度レベルに十分な時間期間にわたって、しかし対応する非低温殺菌卵の卵白機能と比較して、ハウ単位で測定される低温殺菌卵の卵白機能に実質的に影響するには不十分な温度レベル及び時間期間にわたって、卵の黄身の中心部分を維持することが統計学的に確認されることが予期される。サルモネラ(Salmonella)種又は他の病原菌の事前に選択される減少は通常、米国FDAにより設定される基準を満たして、殻付き卵に低温殺菌済みのラベルを付けるために、サルモネラ(Salmonella)の5対数減少であるが、より低い基準を有する法域では3対数減少、又はより高い基準が望まれる場合には7対数減少等の別のレベルであってもよい。
PLC132は、好ましくは、データ記憶装置又はメモリに機械可読形態で、複数の所定の低温殺菌プロトコルを実施可能なアップロードされたソフトウェアを含み、各プロトコルは統計学的に確認され、それぞれが、卵のサイズ及び開始温度との別個の組み合わせにカスタマイズされる。例えば、コントローラ132は6つの式を含み得る、すなわち、1対の式は、Mサイズの卵の全バッチの、一方は開始温度45°Fであり、他方は開始温度が室温の場合のものであり、第2の対の式はLサイズの卵の全バッチのものであり、一方の式は開始温度45°F(の場合であり、他方は開始温度が室温の場合であり、第3の対の式は、LLサイズの卵の全バッチであり、ここでも一方の式は開始温度45°Fの場合であり、他方の式は開始温度が室温の場合である。各式は、固有の滞留時間並びに1つ又は複数の固有の標的温度を有する可能性が高い。例えば、室温に等しい開始温度を有するMサイズの卵のバッチでの合計滞留時間は48分としてもよく、これは、バッチ12が低温殺菌装置116を通して移動する際、卵の各バッチが4つのゾーンのそれぞれで12分を費やすことを意味する。図2及び図3に示されるシステム110では、個々のバッチ118Mは、この仮説的なプロトコルに従って4分毎に低温殺菌浴116内に配置され、各バッチ118A〜Lは、各段階120A〜120C、122A〜122C、124A〜124C、126A〜126Cに4分間留まる。再び図4を参照すると、PLCは、殻付き卵の各バッチ112A〜112Mを各ゾーン114A〜114Dのそれぞれに事前に選択された時間期間にわたって保持するようにプログラムされ、PLC132は、それに従って制御信号をモータ前進135に送信する。
図4は、1つの加熱コイル128を制御するPLC132を示すが、図2及び図3に示されるシステムでは、PLC132が12個の加熱要素128A〜128Dのそれぞれを独立して制御することを理解されたい。図4に示されるように、加熱要素128毎に、PLC132は、信号を少なくとも1つの温度センサ130から受信する。特に、電子的に制御される弁138が、ボイラ136から各加熱要素128への湯の流れを制御する。換言すれば、12個の加熱要素128のそれぞれに、電子的に制御される別個の弁138がある。図4Aを参照すると、PLCは、比例−積分−微分(PID)アルゴリズムブロック139を使用して、各加熱要素128の動作を独立して制御する。例えば、図2及び図3に示されるシステムでは、PLCには、加熱要素128の動作を制御する12個の別個のPIDアルゴリズムがプログラムされる。各加熱要素128の近傍にある流体低温殺菌媒質の温度は、各温度センサ130により連続して監視される。PIDアルゴリズムのループ時間は、好ましくは5秒であるが、本発明により、他のループ時間を使用してもよい。PIDアルゴリズムは当分野で一般に既知である。加熱要素の設定点温度値は、所定の低温殺菌プロトコルにより定義される。設定点温度値と、温度センサ130からの温度フィードバック信号との差は、PIDアルゴリズム139を駆動するエラー信号に繋がる。加熱要素の設定点温度値は、滞留時間全体を通して一定であってもよく、又は所定の低温殺菌プロトコルにより、滞留時間に伴って変わるように定義してもよい。いずれの場合でも、エラー信号はPIDアルゴリズムを駆動して、制御信号を生成させ、制御信号は弁制御装置138に送信される。PIDアルゴリズムの比例側面は、エラーギャップの深刻さに関し、定数を使用して、ギャップをなくすために弁を開くべき時間を計算する。積分側面は本質的に、エラーギャップが発生した長さを測定し、微分側面は比例側面の変化率を測定する。これらの様々な各態様を組み合わせて、ループの各サイクルで電子弁138に送信される制御信号を生成する。好ましくは、制御信号は0〜1の値であり、弁138が5秒ループ間隔中に開かれる時間の割合を表す。例えば、PIDアルゴリズムから生成される制御信号が1である場合、弁は開かれたままであり、5秒サイクル全体にわたって湯を加熱要素128に流すことができる。他方、生成される制御信号が0.8のみである場合、弁は5秒のうちの4秒にわたって開かれる。このようにして、PLC132は、個々の各加熱要素128の動作を精密に制御し、それにより、温度の大きな変動を回避する。
好ましくは、別個のPIDアルゴリズムが使用されて、ボイラ136により供給される水の温度を、例えば約170°Fに制御する。
設定点温度値は、各加熱要素128の近傍での浴の温度の厳密な標的値であるが、事前に定義される低温殺菌プロトコルは通常、定義された範囲、例えば、プロトコルの実施に許容可能な設定点温度値から華氏半度だけ上又は下を含む。複数の個々に制御される加熱要素の使用は、流体低温殺菌媒質の温度を所望の温度範囲内に維持することにおいて効果的である。しかし、低温殺菌浴のうちの1つ又は複数のエリアの温度が制御温度上限に近づいている場合、PLC132は冷水流弁140を動作させて、冷水を浴に追加する。通常、1つのみの冷水弁があるが、本発明によれば、いくつかあってもよい。いずれの場合でも、システムが、それぞれが独立して制御される複数の冷水弁を含む場合、冷水弁の動作がPLC内の別個のPIDアルゴリズムにより制御されることが望ましい。
システムは、低温殺菌装置内の水位を感知する水位センサ142も含む。従来技術と同様に、水位が水位センサ142の位置よりも下がる場合、PLC132は、流量制御弁140を開くことにより、冷たい構成水を追加する。これが生じる場合、通常、コントローラ132がボイラ136及び湯流量制御弁138を制御して、湯を加熱コイル128に提供して、浴の温度を、PLC132にプログラムされた所与のプロトコルで許容される温度範囲内に維持することも必要である。
図4は、低温殺菌浴114に供給される圧縮空気のレベルを制御する制御弁146と共に圧縮空気源144も示す。PLC132は、任意選択的に、PLC132にプログラムされた所定の低温殺菌プロトコルに従って、圧縮空気の流量制御弁146を制御することができる。
いくつかの製造業者が、この用途に適したPLC132を製造している。PLC132は、好ましくは、5秒当たり1サンプル以上のサンプリングレートでシステムの動作構成要素(例えば、センサ130、142、弁138、140、146、モータ前進135、ボイラ136、及びアラーム152、154)とデータを送受信する。PLC132は、好ましくは、従来のパーソナルコンピュータ148と通信可能な通信ポートも含む。図4は、破線150を介してPLC132と通信するコンピュータ148を示す。コンピュータ148が、内部ネットワーク、インターネット接続、無線等を介してPLC132と任意の数の手段で通信し得ることを理解されたい。さらに、コンピュータ148を現場の低温殺菌施設に有することが望ましいことがあるが、コンピュータ148又は1つ若しくは複数の追加のコンピュータ148を遠隔に配置してもよい。通常、コンピュータ148は、キーボード及びマウス、又はタッチスクリーン等のディスプレイ及びユーザインタフェースを有するが、PLC132はディスプレイ及びユーザインタフェースを有さなくてもよい。PLC132は通常、コンピュータ148とPLC132との通信リンク154を介してプログラムされる。好ましくは、コンピュータ148は、PLC132から、低温殺菌中の殻付き卵のバッチ毎のデータを受信する。好ましくは、温度センサ130A〜130Dからのリアルタイムデータ、加熱システム及び/又は冷却システムの状態、圧縮空気146の流量、並びに任意選択的に前進モータ135の状態も、コンピュータ148にリアルタイムで提供される。リアルタイムデータは、遠隔コンピュータ148で見ることができ、必要であれば、後で使用するために記憶することもできる。より詳細に後述するように、データはまた、好ましくは、解析及び変換されて、順守リポートを生成する。
望ましくは、コンピュータ148に商業的に提供されるソフトウェアがPLC132のプログラミングに使用される。PLCプログラミングソフトウェアは、PLC132の初期セットアップを実施可能なだけではなく、処理中のバッチの卵のサイズ及び開始温度に対応する適切なプロトコルを選択すべきである。例えば、室温に保持されたMサイズの卵のバッチが低温殺菌中の場合、統計学的に確認されたプロトコルの1つが選ばれる。開始時に、PLC132は、選ばれた統計学的に確認されたプロトコルに適切な標的温度まで低温殺菌浴を暖めるように加熱システムに命令する。PLC132は、次に、選ばれた統計学的に確認されたプロトコルに従って、低温殺菌浴116内で卵のバッチを順次移動させるように前進モータ135に命令する。PLCプログラミングソフトウェアはまた、通信リンク150を介して、PLC132から収集されたデータをコンピュータ148に送信可能であるべきである。
バッチ毎に、コンピュータ148上の報告ソフトウェアは、バッチ識別番号並びにバッチ開始時刻及びバッチタイプの識別情報、すなわち、卵のサイズ及び開始温度を割り当てる。さらに、コンピュータ148上の報告システムは、バッチがゾーンに配置されたときのバッチ116の温度、特に浴116の適切なゾーン内の温度の書面での記録を作成する。バッチがゾーン毎に移動せず、低温殺菌浴内の定位置に保持されるシステムでは、報告ソフトウェアは、好ましくは、全体滞留時間の所与の部分にわたる浴の平均温度を記録する。
バッチが浴を通して順次移動する本発明の好ましい実施形態では、バッチがゾーン内にある時間期間にわたるゾーン内の平均温度が、バッチ毎及びゾーン毎に計算されて記録される。プログラムされたPLC132は、各ゾーンの各バッチの平均温度を監視し、バッチがゾーン内に配置されている間、ゾーン内の平均温度が温度制御上限を超えるか、温度制御下限よりも下がるか、及びそれらのときを特定する。或いは、初期ゾーン1後の各ゾーンの平均温度のみが監視されて、計算される平均温度が制御温度上限と制御温度下限の間にあるか否かを判断する。平均温度が1つ又は複数のゾーンで順守から外れた場合、PLC132は視覚アラーム及び/又は聴覚アラームを作動させて、バッチが順守外であることを示す。図4を参照すると、システムは、視覚アラーム152及び聴覚アラーム154を概略的に示す。好ましい視覚アラームは、浴116の下流端部に配置され、赤色光152R、黄色光152Y、及び緑色光152Gを含む。赤色光152R、黄色光152Y、及び緑色光152Gの照明は、PLC132により制御される。緑色光152Gは、システムが適宜動作していることを示す。黄色光152Yは、システムがサイクルの終わりに近づきつつあり、前進モータ135がすぐにキャリアを前進させることを示し、システムのオペレータが、サイクルの終わりでシステムから取り出し中のキャリア118A及びバッチ112Aのさらなる処理に向けて準備すべきであることを通知する。赤色光152Rは、出ていくバッチ112Aが順守から外れた場合に照明され、そのバッチを後続処理から除外すべきであることを示す。聴覚アラーム154は、いくつかの目的で使用することができるが、好ましくは、黄色152Y及び赤色152Rのアラーム光のそれぞれを照明する状況に対応する固有の音声信号を提供する。
図5〜図7を参照すると、PLC132からデータを収集した後、コンピュータ148上のソフトウェアは、所与の日に低温殺菌システム110により低温殺菌した卵の各バッチのデータの概要を示すプリント可能なリポート156を準備する。図5に示されるように、リポート156は、好ましくは、日報である(参照番号158参照)。リポート156の最初に、リポートが関わる低温殺菌装置が識別される(参照番号160参照)。上述したように、リポート156の全体的な目的は、低温殺菌装置を通る卵のありとあらゆるバッチを追跡し、バッチが、卵の所与のサイズ及び開始温度に適切な時間にわたって適切な低温殺菌温度に曝されたか否かの文書を提供することである。報告システムは、2つ以上の低温殺菌装置から情報を収集することが可能である。低温殺菌装置は、同じ施設に配置しても異なる施設に配置してもよい。いずれの場合でも、日報156は、好ましくは、所与の施設の所与の低温殺菌装置を通過するバッチを識別するように形式化される(参照番号160参照)。
低温殺菌装置毎且つ毎日のリポート毎に、リポート156の開始時刻、開始日、終了時刻、終了日がリポートの冒頭に示される(参照番号162参照)。さらに、リポート156の開始バッチ識別番号及び終了バッチ識別番号も示される(参照番号164参照)。その日に処理されたバッチの数がリポートに示され(参照番号166参照)、同様に、低温殺菌装置内での卵のバッチの平均滞留時間(参照番号168参照)、及び卵が低温殺菌装置内にある間のバッチの平均温度もリポートに示される(参照番号170参照)。リポートはチャート172を含み、チャート172はバッチ固有の情報を含み、図7により詳細に示される。チャート172内のデータ又はチャート172に示されるデータの少なくとも多くは、図6及び図6Aにより詳細に示されるグラフ174にグラフで示される。
まず図7のチャート172を参照すると、各バッチに時系列バッチ識別番号が割り当てられ:図7の最初の列参照、そのバッチの開始日及び終了日が記録される:図7の2列目参照。図7の3列目は、バッチが低温殺菌浴内に存在した合計滞留時間を列挙する。図7の4列目は、バッチタイプを示す。上述したように、バッチタイプは、卵のサイズ及び開始温度に基づく統計的に確認された低温殺菌プロトコルの選択を定義する。例示的なシステムでの卵のサイズ又は開始温度を変更するには、システムが、第2のバッチタイプ(例えば、開始温度が室温のLサイズの卵)の卵を処理し始める前に、第1のバッチタイプ(例えば、開始温度が45°FであるMサイズの卵)の卵のすべてのバッチを完全に処理する必要があることに留意する。これは、時間及び温度が特定のバッチタイプに最適化され、卵の機能を損なわずに最適な低温殺菌を提供することが統計学的に確認されているためである。
図7の右側の列は、浴の温度に関する。ゾーン1と記される列は、各バッチがゾーン1に配置されている間のゾーン1の浴の平均温度を列挙する。平均温度値は、実際には、ゾーン1に配置されたサーモカプラのそれぞれからの温度の平均及びバッチがゾーン1に配置されている時間期間にわたる時間平均である。ゾーン2、ゾーン3、及びゾーン4と表示される列の下に列挙される平均温度も同様に計算される。ゾーン2、ゾーン3、及びゾーン4と記される列の左側には、Cと記される列がある。Cと記される列は、各バッチがそのゾーン内に配置されていた間の低温殺菌装置内のそのゾーンの温度が、バッチタイプ(卵のサイズ及び開始温度)の統計学的に確認された低温殺菌プロトコルに順守したことを示すチェックマークを含む。図7の例示的なチャート172では、バッチ2528がゾーン3で順守から外れ、バッチ2431、2532、及び2640がゾーン4で順守から外れたことが示されるが、通常の動作では、バッチの大半が順守することになる。温度加熱下の最後の列は、平均と記され、好ましくは、バッチがゾーン1の下流のゾーンに保持されている間、すなわち、ゾーン2、3、及び4に保持されている間の温度の平均を含む。
これより図6及び図6Aを参照すると、グラフ174は、チャート172に列挙されたデータをプロットする。図6及び図6AのX軸は、開始時刻で個々の各バッチを識別する。例えば、図6及び図6Aの第1のバッチは、開始時刻午前6:10を有する図7のバッチ番号25〜28に対応する。図6のグラフ174の一番左側の部分の詳細図である図6Aを特に参照すると、グラフ174はバッチが各ゾーン内に存在する間の各バッチの平均温度バーを含む。図6Aでは、バッチ毎に、一番左側のバーはゾーン2の平均温度を表し、2番目のバーはゾーン3の平均温度を表し、3番目のバーはゾーン4の平均温度を表し、4番目のバーはゾーン1の平均温度を表す。プロトコルが、バッチが浴内に最初にセットされる際の初期熱損失を考慮するように調整されない限り予期されるように、ゾーン1の平均温度が、残りの下流ゾーンの平均温度よりもはるかに低いことに留意する。図6及び図6Aは、好ましくは、所与のプロトコルの制御温度上限及び制御温度下限に対応する線178及び180も含む。
もちろん、リポート156の形式は、プロトコルがカスタマイズされた滞留時間及び温度を必要とする場合、必要に応じて調整すべきである。例えば、初期ゾーンでの滞留時間を、下流ゾーンの時間と異なるように設定することができるシステムでは、それに従ってリポートを変更すべきである。さらに、選択されたプロトコルにより、合計滞留中の異なる間隔での温度が異なる標的温度を必要とすることが要求される場合、適切なプロトコルに対応するように、同様にリポートも調整すべきである。
上記説明では、特定の用語が簡潔さ、簡明さ、及び理解のために使用された。そのような用語は説明のために使用され、広義に解釈されることが意図されるため、従来技術の要件を超えて不必要な限定を意味するものではない。本明細書に記載された異なる構成、システム、及び方法ステップは、単独で使用してもよく、又は他の構成、システム、及び方法ステップと組み合わせて使用してもよい。様々な均等物、代替形態、及び変更形態が添付の特許請求の範囲内で可能なことが予期される。

Claims (14)

  1. 殻付き卵低温殺菌システムにおいて、
    流体低温殺菌媒質を含む浴と、
    前記低温殺菌媒質の温度を測定する、前記浴内の少なくとも1つの温度センサと、
    前記浴内の前記流体低温殺菌媒質を加熱する加熱システムと、
    前記低温殺菌浴内の前記少なくとも1つの温度センサから信号を受信し、指定のサイズ及び開始温度を有する卵のバッチに所定の低温殺菌プロトコルに従って選択される合計滞留時間にわたり、前記流体低温殺菌媒質内に殻付き卵の各バッチを保持するようにプログラムされるバッチ処理制御システムであって、さらに、前記指定のサイズ及び開始温度を有する卵のバッチに所定のプロトコルが、前記合計滞留時間の少なくとも部分に割り当てられる1つ又は複数の所定の温度範囲を定義し、所定の各温度範囲が制御温度上限及び制御温度下限を有し、前記バッチ処理制御システムが、前記加熱システムをさらに制御して、前記合計滞留時間の前記割り当てられた部分中、前記流体低温殺菌媒質の温度を前記所定の温度範囲内に維持する、バッチ処理制御システムと、
    前記バッチ処理制御システムのソフトウェアであって、持続的な機械可読形態で具現され、1つ又は複数の所定の低温殺菌プロトコルを含む、バッチ処理制御システムのソフトウェアと、
    を備えることを特徴とするシステム。
  2. 請求項1に記載の殻付き卵低温殺菌システムにおいて、時間及び温度についての前記所定の低温殺菌プロトコルが、卵の黄身に存在するサルモネラ(salmonella)種の事前に選択された低減を達成するのに必要な温度レベルに、必要な時間期間にわたって卵の黄身の中心部分を維持して、指定のサイズ及び開始温度を有する卵を完全に低温殺菌することが統計学的に確認されることを特徴とするシステム。
  3. 請求項2に記載の殻付き卵低温殺菌システムにおいて、前記時間期間にわたる前記温度レベルが、対応する非低温殺菌卵の卵白機能と比較して、ハウ単位で測定される低温殺菌卵の卵白機能に実質的に影響するのに不十分であることを特徴とするシステム。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の殻付き卵低温殺菌システムにおいて、
    前記浴が一連の複数のゾーンを有し、前記一連の複数のゾーン内に、殻付き卵のバッチが順次配置されて、低温殺菌され、
    前記加熱システムが複数の加熱要素を備え、
    少なくとも1つの温度センサが、前記浴の各ゾーン内に配置され、
    前記処理制御システムのバッチが、前記加熱要素を制御して、前記浴の各ゾーン内の温度を、前記卵のバッチが前記各ゾーン内に存在する合計滞留時間の部分に割り当てられた前記温度範囲内に維持することを特徴とするシステム。
  5. 請求項1に記載の殻付き卵低温殺菌システムにおいて、指定のサイズ及び開始温度を有する卵のバッチの所定のプロトコルが、少なくとも2つの所定の温度範囲を定義し、1つの温度範囲が、前記合計滞留時間のうちの第1の部分に割り当てられ、この第1の所定の温度範囲の標的温度レベルが、続く所定の温度範囲の標的温度レベルよりも高い温度であることを特徴とするシステム。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の殻付き卵低温殺菌システムにおいて、前記システムが、電子的に制御される弁をさらに備え、前記バッチ処理制御システムがプログラマブル論理コントローラを備え、前記プログラマブル論理コントローラには、前記所定の低温殺菌プロトコルにより定義される温度設定点値を使用するPIDアルゴリズムがプログラムされ、前記アルゴリズムは前記少なくとも1つの温度センサから前記プログラマブル論理コントローラに提供される温度フィードバック信号を受信し、弁制御信号を生成し、前記弁制御信号は、前記PLCから前記電子的に制御される弁に送信されて、前記加熱システム内の湯の流量を制御することを特徴とするシステム。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の殻付き卵低温殺菌システムにおいて、前記システムが、前記流体低温殺菌媒質の冷却システムをさらに備え、前記バッチ処理制御システムが、前記加熱システムに加えて前記冷却システムをさらに制御して、前記流体低温殺菌媒質の温度を前記事前に選択される温度範囲内に維持することを特徴とするシステム。
  8. 請求項1に記載の殻付き卵低温殺菌システムにおいて、
    前記加熱システムが、個々に制御される複数の加熱要素を含み、
    前記バッチ処理制御システムが、前記個々に制御される加熱要素のそれぞれに関連付けられた少なくとも1つの温度センサを前記浴内に備え、
    前記バッチ処理制御システムがプログラマブル論理コントローラを備え、前記プログラマブル論理コントローラには、前記個々に制御される各加熱要素のPIDアルゴリズムがプログラムされ、前記PIDアルゴリズムのそれぞれが、前記所定の低温殺菌プロトコルにより定義される温度設定点値を使用し、前記加熱要素のそれぞれに関連付けられた前記少なくとも1つの温度センサから前記プログラマブル論理コントローラに提供される温度フィードバック信号を受信し、前記PIDアルゴリズムのそれぞれが加熱制御信号を生成し、前記加熱制御信号が、前記PLCから送信されて、前記加熱要素のそれぞれの動作を制御することを特徴とするシステム。
  9. 請求項1に記載の殻付き卵低温殺菌システムにおいて、時間及び温度についての前記所定の低温殺菌プロトコルが、指定のサイズ及び開始温度を有する卵のサルモネラ(salmonella)種の少なくとも5対数減少を達成することが統計学的に確認されることを特徴とするシステム。
  10. 請求項1乃至9の何れか1項に記載の殻付き卵低温殺菌システムにおいて、前記流体低温殺菌媒質が、湯、加熱された空気、加熱された油、又は蒸気のうちの1つを含むことを特徴とするシステム。
  11. 請求項1乃至10の何れか1項に記載の殻付き卵低温殺菌システムにおいて、データ報告システムをさらに備え、前記データ報告システムがコンピュータを備え、前記コンピュータが、ユーザインタフェースと、ディスプレイと、前記コンピュータ上で動作するデータ取得・管理ソフトウェアとを有し、前記コンピュータが、低温殺菌中の殻付き卵のバッチ毎に、前記バッチ処理制御システムからデータを受信し、前記データが、バッチ識別番号、バッチのタイプの識別情報、バッチの開始時刻、及び前記バッチが前記低温殺菌プロセスの時間期間毎に配置される流体低温殺菌媒質の温度を含み、前記コンピュータで動作するソフトウェアが、所与の時間期間中に低温殺菌される卵のバッチ毎に前記データを示すプリント可能なリポートを準備することを特徴とするシステム。
  12. 請求項11に記載の殻付き卵低温殺菌システムにおいて、前記プリント可能なリポートが、各パッチが前記低温殺菌プロセスの時間期間毎に配置される前記流体低温殺菌媒質の時間及び温度をグラフで示すプロットを含むことを特徴とするシステム。
  13. 請求項12に記載の殻付き卵低温殺菌システムにおいて、前記データ取得・管理ソフトウェアが、殻付き卵のバッチ毎に、前記流体低温殺菌媒質の温度が、前記時間期間のそれぞれの1つ又は複数の所定の温度範囲内にあるか否かを判断し、さらに、前記1つ又は複数の温度範囲に前記バッチが準拠するか否かの表示を前記リポートで提供することを特徴とするシステム。
  14. 請求項1乃至13の何れか1項に記載の殻付き卵低温殺菌システムにおいて、前記低温殺菌浴の出口又は出口付近に配置されるアラームをさらに備え、前記バッチ処理制御システムにプログラムされ前記バッチ処理制御システムで動作する前記所定の低温殺菌プロトコルへの順守から、出ていくバッチが外れる場合、前記アラームが現場での表示を提供することを特徴とするシステム。
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