JP2013523535A - 酸素の捕捉 - Google Patents

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Abstract

容器本体用のクロージャ40は、水分との接触時に水素を生成する水素化物を含む水素生成装置を組み込んだライナ46を含む。ライナは、本体42内に締まりばめ式に係止されていてもよい。ここに記載のライナ46および他のライナは、水素生成手段への水分の移動を制御するための制御手段および/または容器に対してクロージャを封止するための封止手段を含むものであってもよい。使用時、クロージャを容器に固定した状態で、水蒸気がライナ46の中に入り、水素を生成する水素化物と接触する。触媒によって触媒されて、水素と、容器に入ってきた酸素との反応が生じ、水が生成される。こうして酸素が捕捉される。

Description

本発明は酸素の捕捉に関し、特に、限定されないが、容器、例えば食品容器または飲料容器内の酸素の捕捉に関する。
ポリ(エチレンテレフタレート)(PET)などのポリマーは、繊維、フィルム、三次元構造として幅広く適用できる、汎用的な材料である。ポリマーの特に重要な一用途として、容器向け、特に食品および飲料の容器向けのものがある。この用途は、過去20年間にわたって大幅な発展をみせており、ますます需要が増え続けている。こうした成長にもかかわらず、ポリマーには、その適用範囲を制限する根本的な制約がいくつかある。このような制約のひとつとして、どのポリマーも酸素に対してある程度の透過性を持つことがあげられる。PETなどのポリマーを介して容器の内部まで酸素が浸透できることは、特に、少しでも酸素があると劣化してしまう食品や飲料では重要な問題である。本開示の目的で、透過性とは、小分子がポリマーマトリクスを介して個々のポリマー鎖を通って拡散することを意味し、容器構造にある肉眼または顕微鏡で確認できる穴から運ばれる漏洩とは、区別されるものである。
食品および飲料以外に、酸素の影響を受ける他の製品として、多くの医薬品や製剤ならびに、多数の化学物質、さらには電子部品もあげられる。これらの酸素感受性の製品を包装するにあたり、ブランドオーナーらは伝統的にガラスまたは金属の包装材に頼ってきた。さらに最近では、ブランドオーナーらは、酸素に対する受動的バリアおよび/または酸素捕捉剤のいずれかを組み込んだプラスチックのパッケージで自らの製品を包装しはじめている。通常、酸素捕捉剤を利用すれば成功率が高くなる。ただし、これまでの酸素捕捉材には、多数の問題があった。特に、今まで利用されてきた酸素捕捉剤は、基本的に酸化可能な固体材料をパッケージに組み込むものである。使用される技術としては、鉄の酸化(小袋または容器側壁のいずれかに採用)、亜硫酸水素ナトリウムの酸化または酸化可能なポリマー(特にポリ(ブタジエン)またはm−キシレンジアミンアジプアミド)の酸化があげられる。これらの技術はいずれも、反応速度の遅さ、性能の限界、容器充填時に捕捉反応を開始させる機能の限界、パッケージ側壁での曇りの形成および/または包装材の変色で悩んでいる。これらは、全般的に酸素捕捉剤の使用を制限するものであり、特に透明のプラスチック包装(PETなど)および/またはプラスチックの再利用が重要視される場では大きな課題である。
本発明の目的は、酸素の捕捉に付随する問題に対処することにある。
本発明の第1の態様によれば、容器本体用のクロージャであって、水分との反応時に分子水素を生成するよう構成された活性材料を含む水素生成手段を含むクロージャが得られる。
好ましくは、クロージャは、容器本体の開口部を覆うように配置できるクロージャ本体を含む。クロージャ本体は、クロージャを容器本体に固定するための手段、好ましくは着脱自在に固定するための手段を適切に含む。前記固定するための手段は、クロージャ本体の内側に向いている壁と適切に関連したねじ切りのあるエリアを含むものであってもよい。前記固定するための手段は、容器本体のネックの外壁における対応する領域と協働するよう構成されていてもよい。
クロージャ本体は、横断面が好適には円形の上壁を適切に含み(ただし、それは六角形など別の形状であってもよい)、使用時に、クロージャが協働できる容器本体の開口部と重畳されるおよび/または重なるように適切に構成される。クロージャ本体は、好ましくは、上壁から懸垂されたスカート(好適には、横断面が円形である)を含み、好ましくは、スカートの内側に向いた壁が、上述した固定するための手段を含む。好ましくは、前記固定するための手段(前記ねじ切りのあるエリアなど)が、スカートの自由端から上壁に向かって延在する。好ましくは、前記固定するための手段および前記スカートを含む前記クロージャ本体が、単一の部材を画定する。前記クロージャ本体は、ポリオレフィンなどのポリマー材料を用いて、射出成形プロセスなどの成形プロセスで作られるものであってもよい。あるいは、前記クロージャ本体は、金属で作られるものであってもよい。金属製のクロージャは、プラスチック製のワインボトルに使用できる。
クロージャ本体は、容器本体に固定、好ましくは着脱自在に固定されるように構成されるキャップを適切に画定する。
水素生成手段は、容器内の分子水素を長時間にわたってゆっくりと放出するよう構成されていてもよい。好適な触媒の存在下、分子水素は、容器または容器壁の内側に存在するどの酸素とも反応する。好ましくは、水素放出の速度を調整して、容器に酸素が侵入する速度に合わせる。また、そこでは、最初に比較的短時間で水素を放出し、続いて数か月または数年の期間にわたってゆっくりと継続的に放出しつづけると好ましい。さらに、水素の実質的な放出が、パッケージに中身が充填されているときにのみ高信頼度で開始されると好ましい。最後に、水素を放出する物質が、容器の中身の質を落としたりしないことが好ましい。
前記水素生成手段は、前記活性材料が埋封されるか好ましくは分散されるなど、前記活性材料が関連したマトリクスを含むものであってもよい。好適なポリマーマトリクス材料は、バルクポリマーでの水分の溶解性に基づいて選択可能なものである。好適なポリマーマトリクス材料としては、ポリオレフィン、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、スチレン−エチレン−ブチレン(SEBS)コポリマー、Nylon 6、スチレン、スチレン−アクリレートコポリマーおよびエチレン酢酸ビニルがあげられるが、これに限定されるものではない。マトリクス材料に対する活性材料の重量の比率は、少なくとも0.01、好ましくは少なくとも0.02であってもよい。マトリクスがポリマーマトリクスであってもよく、前記活性材料がそこに分散されていてもよい。通常、活性材料がポリマーに分散されると、水素放出の速度は、ポリマーマトリクスへの水の透過速度および/または選択したマトリクスに対する水の溶解性によって制限される。よって、ポリマーにおける水の透過性または溶解性に基づいてポリマー材料を選択することで、活性材料からの分子水素の放出速度を制御できる。しかしながら、(本明細書にて後述するような)適切な他の制御手段を選択すれば、前記制御手段の特性によって水素放出のための速度決定ステップを決めることもできる。
ポリマーマトリクスは、少なくとも1wt%の活性材料、好ましくは少なくとも2wt%を含むものであってもよい。ポリマーマトリクスは、70wt%未満の活性材料を含むものであってもよい。好適には、ポリマーマトリクスは、1〜50wt%、好ましくは2〜40wt%の活性材料、一層好ましくは4〜30%を含む。ポリマーマトリクス中の残りの材料は、優先的に前記ポリマー材料を含むものであってもよい。
前記活性材料は、金属および/または水素化物を含むものであってもよい。前記金属は、ナトリウム、リチウム、カリウム、マグネシウム、亜鉛またはアルミニウムから選択されるものであってもよい。水素化物は無機物であってもよく、たとえば、金属水素化物またはホウ化水素を含むものであってもよいし、あるいは有機物であってもよい。
水との接触の結果としての分子水素の放出に適した活性材料は、ナトリウム金属、リチウム金属、カリウム金属、カルシウム金属、水素化ナトリウム、水素化リチウム、水素化カリウム、水素化カルシウム、水素化マグネシウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウムを含むがこれに限定されるものではない。遊離状態で、これらの物質はいずれも極めて急速に水と反応する。しかしながら、ひとたびポリマーマトリクスに埋封されると、反応速度は、半減期が数週間から数か月で測定される状態で進む。
他の活性物質は、テトラメチルジシロキサンおよびトリメチルスズ水素化物などの有機水素化物ならびに、マグネシウム、亜鉛またはアルミニウムなどの金属を含むものであってもよい。活性材料と水との間の反応速度が遅すぎる場合、加水分解触媒および/または作用剤の添加が明確に企図される。たとえば、水酸化物またはフッ化物イオン、遷移金属塩または貴金属触媒を用いることで、水素化ケイ素の加水分解速度が増すことがある。
また、活性材料がポリマーマトリクスであってもよいことも企図される。たとえば、ポリ(メチルヒドロ)シロキサンなどのポリマー系の水素化ケイ素は、水分と接触したときに分子水素を放出できる活性物質とポリマーマトリクスの両方を提供する。活性材料は、ポリマー結合ホウ化水素などのポリマー結合材料であってもよい。
活性物質と水との反応によって水素が生成される場合、ほとんどの酸素感受性食品および飲料に見られるような水分を含む環境に水素生成器が置かれている場合にのみ、実質的な水素生成の開始が生じる。よって、水素生成の開始は通常、容器の充填および/または容器にクロージャを配置するタイミングと一致する。それ以前における水素生成を防止または最小限に抑えるには、水素生成器と水分との接触を最小限にすれば十分である。分子酸素の排除とは異なり、水分の排除は、水素生成器および/または水素生成器を含む構造を、金属箔、金属化プラスチックまたはポリオレフィンの袋で包装することを含むがこれに限定されるものではない、多数の方法で容易に達成される。たとえば、水素生成手段を有するクロージャを、密封したポリエチレン袋にバルク包装することが、個々のクロージャを容器本体に配置する前における水素の生成を制限する適切な手段のひとつである。個々のクロージャを容器本体に配置する前における水素生成器と水分との接触を制限するもうひとつの方法に、クロージャでの包装の内側に1以上の防湿剤を設けることがある。
ポリマーマトリクスに組み込むのに適した活性物質の選択は、キログラムあたりのコスト、活性物質1グラムあたりの生成されるHのグラム数、活性物質の熱安定性および酸化安定性、材料およびその反応副生物の認識された毒性、ポリマーマトリクスに組み込む前の扱いやすさを含むがこれに限定されるものではない、多数の基準に基づくものとすることができる。好適な活性物質のうち、水素化ホウ素ナトリウムが一例である。なぜなら、これは市販され、熱的に安定かつ比較的低コストで、分子当量が低く、生成される副生物が無毒である(メタホウ酸ナトリウム)ためである。
前記水素生成手段は、好ましくはクロージャの上壁と隣接して(適切には、上壁の内側に向いた表面と隣接して)位置決めされ、それに対して適切に固定される。前記水素生成手段は、好ましくは、クロージャの上壁の内側に向いた表面から10mm未満、好適には8mm未満、好ましくは7mm未満、一層好ましくは6mm未満、特に5mm未満の位置まで延在するよう位置決めされる。
前記水素生成手段は、好ましくは、クロージャの懸垂スカートの間に延在する。好適には、水素生成手段は、懸垂スカートの内径の長さの少なくとも50%(好適には少なくとも60%、好ましくは少なくとも70%、一層好ましくは少なくとも80%、特に少なくとも90%)にわたって延在する。場合によっては、前記直径の95%または約100%に延在してもよい。内径とは、好ましくは最大内径を示す。
前記水素生成手段は、長さが少なくとも5mm、好ましくは少なくとも10mm、一層好ましくは少なくとも15mm、特に少なくとも20mmであってもよい。長さは、100mm未満、80mm未満、45mm未満、40mm未満、35mm未満または30mm未満であってもよい。長さは、好適には、水素生成手段の最大寸法である。
前記水素生成手段は、幅(好適には、水素生成手段の一方向での最小寸法である)が7mm未満、好適には5mm未満、好ましくは4mm未満、一層好ましくは3mm未満のものであってもよい。
前記水素生成手段は、クロージャの一部であって前述のクロージャ本体に対して適切に固定されたアセンブリの一部であってもよい。前記アセンブリは、好ましくは、使用時に容器から水素生成手段への水分の移動を制御するための制御手段と、容器に対してクロージャを封止するための封止手段とから選択される1以上の他の構成要素との組み合わせで、前記水素生成手段を含む。
前記制御手段は、好ましくは、前記制御手段が存在しない場合の速度よりも前記水素生成手段による水素生成の速度のほうが低くなるように、水分の移動を適切に制御すべく構成されている。この場合、水素生成手段の活性材料まで水分を移動させるための速度決定ステップが、活性材料と関係のあるマトリクス材料の特性などの水素生成手段の他の特徴によって規定されるのではなく、制御手段が速度決定ステップを適切に規定する。
上述したような制御手段を用いると、水素生成手段による水素生成速度の制御ならびに水素が生成される時間の調整を可能にする相当な柔軟性がもたらされる(これは、容器の包装寿命を左右する)。たとえば、長い包装寿命を達成するには、比較的大量の活性材料をマトリクスと関連させればよく、水素生成手段への水分の移動を制御することで、活性材料の消費速度の場合と同様に水素生成の速度が制御される。これとは対照的に、制御手段が存在しないと、比較的大量の活性材料によって水素がより速い速度で生成され、より速く消費されて、容器の包装寿命が短くなることがある。
好適には、水素生成手段まで水分を移動させる唯一の経路が、前記制御手段を介したものである。前記制御手段は、好ましくは、水素生成手段と容器内の水分源との間に連続したバリアを画定する。
特に明記しないかぎり、本明細書に記載する水透過率は、ASTM(American Society for Testing Materials Annual Book of Standards)手順E96手順Eを用いて、38℃かつ相対湿度90%で測定される。
制御手段を介した水素生成手段への水分の移動速度は、好ましくは、水素生成手段を介した(後述するようなマトリクス材料によるなど)水の移動速度よりも遅い。好ましくは、前述のものを達成するには、マトリクスの水蒸気透過率(g.mm/m.日)に対する制御手段の水蒸気透過率の比率が、1以下、好ましくは0.75以下、一層好ましくは0.5以下である。
好ましくは、前記制御手段は、水蒸気透過率(g.mm/m.日)が前記水素生成手段の前記マトリクス材料(2種類以上のポリマーマトリクス材料が前記マトリクスに含まれる場合は、最も多く存在する前記ポリマーマトリクス材料であると好ましい)の水蒸気透過率よりも低いポリマー材料などの材料を含む。前記水素生成手段の前記マトリクス材料(2種類以上のポリマーマトリクス材料が前記マトリクスに含まれる場合は、最も多く存在する前記ポリマーマトリクス材料であると好ましい)の水蒸気透過率に対する前記制御手段のポリマー材料などの材料の水蒸気透過率の比率は、1以下であってもよく、好ましくは0.75以下、一層好ましくは0.5以下であってもよい。
前記制御手段は、水蒸気透過率が2.0g.mm/m.日未満、好適には1.5g.mm/m.日未満、好ましくは0.8g.mm/m.日未満、一層好ましくは0.4g.mm/m.日未満のポリマー材料などの材料の層を含むものであってもよい。
前記制御手段は、HDPE、PP、LDPE、PET、EVA、SEBS、Nylon(Nylon−6など)から選択されるポリマー材料の層を含むものであってもよい。
前記制御手段は、厚さが少なくとも0.010mm、好ましくは少なくとも0.025mm、一層好ましくは少なくとも0.045mmのポリマー材料などの材料の層を含むものであってもよい。厚さは、0.5mm未満、0.2mm未満または0.1mm未満であってもよい。
さまざまな手段を用いて、水分の移動を制御するための制御手段を画定してもよい。一実施形態では、前記制御手段は、前記水素生成手段と容器内の水分源との間で適切に位置決めされる材料(シート材料など)の単層を含むものであってもよい。材料の前記単層は、上述したようなポリマー材料を適切に含む。
単層は、厚さが少なくとも0.010mm、好ましくは少なくとも0.025mm、一層好ましくは少なくとも0.045mmであってもよい。厚さは、0.5mm未満、0.2mm未満または0.1mm未満であってもよい。
制御手段のポリマー材料などの材料は、水素および水蒸気を適切に透過させる。好ましくは、この材料は容器内まで入り込むことのある水素生成手段の副生物に対しては不透過性である。
もうひとつの実施形態では、前記制御手段が複数の層を含むものであってもよく、層は適切に並置され、たとえば面と面とが接触する。これらの層は、複数の層を含むとしても一緒に単一の制御手段を画定するよう互いに積層されるなど固定されていてもよい。複数の層は、前記水素生成手段と容器内の水分源との間に適切に位置決めされる。好ましくは、層のうちの少なくとも1つを介しての水蒸気の移動速度が、水素生成手段のマトリクスを介しての水蒸気の移動速度よりも遅い。
前記アセンブリの前記封止手段は、好ましくは環状である。これは、好ましくは使用時に容器本体の頂部と密封接触して、容器本体の外の位置からクロージャと容器本体との間のいかなる隙間をも介して酸素が実質的に通過できないように容器本体に対してクロージャを封止するよう構成される。
前記封止手段は、使用時に容器本体から取り外せるようにクロージャが配置される方向を横切る方向に適切に延在する封止面を含むものであってもよい。封止手段の封止面は、クロージャの回転軸に対して半径方向に適切に延在する。封止手段の前記封止面は、好ましくは、クロージャ本体の上壁と実質的に同じ方向に延在する。封止手段の封止面は、好ましくは、容器本体のリップと接触するよう配置される。これは、好ましくは、クロージャが協働できる容器本体の開口から離れる方向に外側を向いた容器本体の環状の表面と接触するよう配置される。
前記封止手段は、好ましくは弾力性である。これは、圧縮可能なものであってもよい。また、熱可塑性エラストマーおよび/または圧縮可能なフォーム材料などのポリマー材料を含むものであってもよい。封止手段は、水素生成手段に完全に重なるものであってもよい。
前記アセンブリは、クロージャ本体に機械的手段および/または他の手段で固定されてもよい。好ましい機械的手段としては、クロージャ本体内で摩擦係止または締まりばめ式に係止されるアセンブリがあげられる。この点に関して、アセンブリは、横断面が好適には円形で、好ましくはクロージャの懸垂スカート内に摩擦係止または締まりばめ式に係止されるよう配置されるディスクを含むものであってもよい。好適には、アセンブリは、懸垂スカートと当接し、クロージャ上壁の内側に向いた表面と当接するよう配置される。ディスクは、直径が少なくとも5mm、少なくとも10mmまたは少なくとも20mmであってもよい。厚さは、少なくとも0.1mm、好ましくは少なくとも0.3mm、特に少なくとも0.6mmであってもよい。ディスクは、直径が120mm未満、100mm未満または80mm未満であってもよく、厚さが6mm未満、4mm未満または2mm未満であってもよい。
アセンブリをクロージャ本体に固定するための他の手段として、アセンブリを本体に接着するための接着剤または他の手段の使用があげられる。このような他の手段のひとつに、クロージャ本体および/またはアセンブリを加熱して、一方または両方が軟化または局所的に溶融して冷却時に2つの部品が互いに固定されるようにすることがあげられる。たとえば、アセンブリを、クロージャ本体に対して成形、たとえば圧縮成形してもよい。アセンブリの部品をクロージャ本体に対して連続的に成形し、アセンブリを画定してもよい。
前記アセンブリは、前記水素生成手段を含む(好ましくは本質的に前記水素生成手段からなる)第1の層と、制御手段および/または封止手段を含む第2の層とを含むものであってもよい。場合によっては、第2の層は、制御手段と封止手段の両方を含むものであってもよい。前記第2の層は、好ましくは弾力性および/または圧縮可能である。前記第2の層は、上述したような制御手段を含むものであってもよい。前記第2の層は、好ましくは、使用時に前記第1の層よりも容器の中身に近くなるように配置される。いくつかの実施形態では、アセンブリが、上述したような制御手段を含む第3の層との組み合わせで前記封止手段を画定する、適切に圧縮可能な第2の層との組み合わせで、前記第1の層を含むものであってもよい。任意に、アセンブリは、酸素に対して実質的に不透過性であるよう適切に構成されるガスバリア層を含むものであってもよい。このような層は、前記第1の層と比較して、使用時に容器の中身からさらに離れたものであってもよい。
アセンブリが第1および第2の層を含み、任意の他の層も含む場合、アセンブリは、ラミネートを含むものであってもよい。前記第1および第2の層(好ましくは各層)は、同じ幅と形状のものであってもよいが、厚さは層ごとに異なっていてもよい。アセンブリは、好適には、機械的手段、たとえば上述したように摩擦係止または締まりばめ式の係止によってクロージャ本体に固定されるものであってもよい。
いくつかの実施形態では、アセンブリは、前記水素生成手段を含む(好ましくは本質的に前記水素生成手段からなる)第1の領域と、制御手段および/または封止手段を含む第2の領域とを含む成形品を含むものであってもよい。場合によっては、第2の領域は、制御手段と封止手段の両方を含むものであってもよい。前記第2の領域は、好ましくは、弾力性および/または圧縮可能である。前記第2の領域は、上述したような制御手段を含むものであってもよい。前記第2の領域は、好ましくは、使用時に前記第1の領域よりも容器の中身に近くなるように配置される。前記第2の領域は、使用時に容器と封止的に係合するよう配置される環(好適には、その周縁で)と、前記環からステップになっていてもよいおよび/または前記環から突出する球根状の領域を画定してもよい環に隣接する領域と、を画定するものであってもよい。
いくつかの実施形態では、クロージャが、上述したような水素生成手段および/または前記アセンブリとは別個でそこから適切に離隔された封止手段を含む。このような封止手段は、好適には、クロージャの上壁から下方向に延在する環状のカラーを含むものであってもよく、封止手段は、使用時に容器本体のネックの内側周縁壁と当接して前記周縁壁とクロージャとの間を封止するよう配置されてもよい。前記封止手段は、クロージャ本体の一部として成形される部品であってもよく、好適には、前記クロージャ本体と同じ材料で作られる。
一実施形態では、クロージャ本体自体の材料に水素生成手段を組み込んでもよい。
もうひとつの実施形態では、クロージャは、本明細書で説明するような水素と酸素との反応を触媒するための触媒を組み込んだものであってもよい。
本発明の第2の態様によれば、使用時に容器から水素生成手段への水分の移動を制御するための制御手段と、容器本体に対してクロージャを密封するための封止手段とから選択される1以上の他の構成要素との組み合わせで前記水素生成手段を含む、第1の態様で説明したようなアセンブリが得られる。
前記アセンブリは、好ましくは、クロージャの一部に固定されるよう配置される。
本発明の第3の態様によれば、第1の態様によるクロージャを含む容器が得られる。
クロージャは、容器の容器本体と適切に封止的に係合される。クロージャは、好ましくは、容器本体に対して着脱自在に固定可能である。
この容器は、前記水素生成手段によって生成された分子水素と分子酸素との間の反応を触媒するための触媒を適切に含む。結果として、容器の壁を介して前記容器内に入るものなど前記容器内の分子酸素が、水を副生物として捕捉されることもある。
本開示の目的で、容器は、製品を囲み、パッケージの内側と外側との間で小分子を運ぶ意図的な微視的な穴も肉眼で見える穴も含まない、どのようなパッケージも含む。前記容器は、任意に、クロージャを含む。本開示の目的で、触媒は、分子水素と分子酸素との間の反応を触媒または促進する、どのような物質も含む。
容器は、ポリマー樹脂の第1の成分と、分子水素と分子酸素との間の反応を触媒できる触媒を含む第2の成分とを含む組成物で構成される側壁を含むものであってもよい。
生成された水素は容器の壁を透過するため、どの時点でも容器内に存在する水素の量は最小限である。さらに、水素の生成速度が増せば増すほど、その透過も速くなる。よって、(容器保存温度が高まることなどによって)水素生成の速度が大幅に増しても、容器内での水素濃度の上昇はほどほどでおさまる。ポリマーでは酸素透過率より水素透過率のほうがかなり大きいため、容器の上部空間における水素の量は4容量パーセントを超える必要がない場合があり、これは空気中の水素の可燃限界未満である。さらに、食品または飲料に対する水素の溶解性は低い。よって、どの時点でも容器内の水素の大半が容器の上部空間にある。このため、容器内に存在し得る水素の量が極めて少なくなることもある。たとえば、上部空間の体積が30ミリリットルで0.05cc/package−dayのO侵入率の500mlPET飲料容器では、H透過の速度を酸素侵入速度より大きくするには、容器内に約1cc未満の水素が必要である。また、侵入してくる酸素の大半またはすべてと反応させるべく継続的に十分な水素を生成するには、H生成の速度が、わずか約0.1〜0.2cc/日もあれば十分である。
高いレベルで酸素を捕捉するのに容器内では少量の水素しか必要ないため、水素が存在する(または失われる)ことによる経時的な容器の膨張と収縮は最小限になる。したがって、この技術は硬質の容器と可撓性の容器の両方に容易に適用可能である。
分子水素と分子酸素とを反応しやすくしたければ、触媒が望ましい。多くの遷移金属、金属ホウ化物(ホウ化ニッケルなど)、金属炭化物(炭化チタンなど)、金属窒化物(窒化チタンなど)、遷移金属塩および錯体をはじめとして、水素と酸素との反応を触媒する多数の触媒が周知である。このうち、VIII族の金属が特に有効である。VIII族の金属のうち、パラジウムと白金が、毒性の低さに加えて、副生物をほとんどあるいはまったく形成せずに水素および酸素から水への変換を触媒する上で非常に効率的であるため、特に好ましい。触媒は、好ましくはレドックス触媒である。
酸素捕捉反応の効率を最大にするには、酸素との反応が望ましい場所に触媒を設けると好ましい。たとえば、酸素が容器の内側に達する前にその酸素を捕捉する必要のある用途では、パッケージの側壁に触媒を組み込むのが望ましい。逆に、容器内にすでに存在する酸素の捕捉が望ましい場合、通常は触媒を容器の内側付近または内側に設けると好ましい。最後に、両方の機能が望まれるのであれば、触媒を容器の内側と容器壁の両方に設けてもよい。触媒は食品または飲料中に直接分散させてもよいものであるが、通常は触媒をポリマーマトリクスに分散させると好ましい。ポリマーマトリクスに触媒を分散させると、食品または飲料の粗悪化を最小限に抑え、分子水素と食品または飲料の成分との触媒反応を最小限に抑え、食品または飲料容器から触媒を取り出しやすいおよび/または再利用しやすいことを含むがこれに限定されるものではない、いくつかの利点が得られる。
本発明が特に優れている利点のひとつに、多数の触媒で極めて高い反応速度を得られるため、非常に少量の触媒しか必要ないことがあげられる。容器には、前記容器の重量(中身の重量は除く)の0.01ppm〜1000ppm、好適には0.01ppm〜100ppm、好ましくは0.1ppm〜10ppm、一層好ましくは少なくとも0.5ppmの触媒を含んでいればよい。好ましい実施形態では、5ppm以下の触媒が含まれる。特に明記しないかぎり、「ppm」という表現は、百万分の一重量部を示す。
必要とされる触媒の量が少量ですむため、高価な触媒ですらも経済的なものにできる。さらに、効率的でなければならないのが極めて少量であるため、色や曇り、再利用性などの他の包装特性に対する影響を最小限に抑えられる。たとえば、触媒としてパラジウムを用いる場合、許容できる速度での酸素捕捉を達成するのに、濃度約5ppm未満の微粉砕Pdで十分なこともある。通常、必要な触媒の量は、触媒作用の固有速度、触媒の粒度、容器壁の厚さ、酸素および水素の透過速度、必要な酸素捕捉の度合いに左右され、これらに基づいて決定可能である。
触媒の効果を最大にするには、触媒を十分に分散させるのが好ましい。触媒は、均一系であっても不均一系であってもよい。均一系触媒の場合、触媒を分子レベルでポリマーマトリクスに溶解させると好ましい。不均一系触媒の場合、平均触媒粒度を1ミクロン未満にすると好ましく、平均触媒粒度が100ナノメートル未満であれば一層好ましく、平均触媒粒度が10ナノメートル未満であると特に好ましい。不均一系触媒では、触媒粒子は自立状態であってもよいし、炭素、アルミナまたは他の同様の材料などの支持材料に分散されていてもよい。
触媒を組み込む方法については重要ではない。好ましい技術では、十分に分散されて活性な触媒が得られる。触媒は、ポリマー形成時または以後のポリマーの溶融加工時にポリマーマトリクスに組み込まれるものである。この場合、溶融加工の前に触媒のスラリーまたは溶液をポリマーペレットに噴霧することで組み込むことが可能である。また、触媒の溶融物、溶液または懸濁液を、事前に溶融させたポリマーに注入して組み込むことも可能である。さらに、触媒のマスターバッチをポリマーで作った上で、このマスターバッチペレットとポリマーペレットとを所望のレベルで混合し、射出成形または押出成形して組み込んでもよい。
好ましい実施形態では、容器の壁に触媒を組み込む。これを、容器の壁の少なくとも一部を画定するポリマーと、たとえば分散させるなどして関連させておくと好ましい。好ましい実施形態では、触媒を、容器の内壁面積の少なくとも50%、好ましくは少なくとも75%、一層好ましくは少なくとも90%を画定する材料と関連させておく。
好ましい実施形態では、任意に容器のクロージャを除外して、実質的に容器の壁面積全体に触媒を分布させる。
本発明で企図される容器は、単層膜であっても多層構造であってもよい。多層構造の場合、任意に1以上の層がバリア層であってもよい。バリア層の組成物に含まれていてもよい材料の非限定的な例として、ポリエチレンコビニルアルコール(EVOH)、ポリ(グリコール酸)、ポリ(メタキシリレンジアミンアジプアミド)があげられる。単層膜または多層容器のいずれかで層または1以上の層の一部として使用できる他の好適な材料には、ポリエステル(PETを含むがこれに限定されるものではない)、ポリエーテルエステル、ポリエステルアミド、ポリウレタン、ポリイミド、ポリ尿素、ポリアミドイミド、ポリフェニレンオキシド、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ポリオレフィン(ポリプロピレンおよびポリエチレンを含むがこれに限定されるものではない)、ポリアクリレート、ポリスチレン、ポリビニル(ポリ(塩化ビニル)を含むがこれに限定されるものではない)、これらの組み合わせがある。さらに、ガラス質の内側および/または外側コーティング(SiOおよび/または非晶質炭素)もバリア層として明示的に企図される。上述したポリマーはいずれも、どのような望ましい組み合わせであってもよい。これらの材料はすべて、容器のクロージャを含むものであってもよい。場合によっては、容器がガラスを含むものであってもよい。
好ましい実施形態では、容器は、PETなどのポリエステルによって画定される壁を含み、好ましくは、そのポリエステルに触媒が分散されている。
本発明で用いられる容器の形状、構造または用途は、重要ではない。通常、容器の大きさまたは形状には制限がない。たとえば、容器は、1ミリリットル未満であってもよいし、1000リットル以上の容量であってもよい。容器は、好ましくは体積が20ml〜100リットルの範囲、一層好ましくは100ml〜5リットルである。同様に、容器の壁の厚さ、容器の可撓性(または捩り剛性)または容器の想定用途にも特定の制限はない。容器は、小袋、ボトル、ジャー、袋、ポーチ、トレー、ペール、たらい、樽、または他の同様の容器を含むがこれに限定されるものではないことが、明確に企図される。さらに、容器は、別の容器の内側に存在するものであってもよく、容器の内側に存在する複数の容器のうちの1つを有するものであってもよい。
前記容器は、酸素捕捉をしない状態で、透過率が約6.5×10−7 cm−cm/(m−atm−day)および約1×10cm−cm/(m−atm−day)の1以上のポリマーからなる透過性の壁を含むものであってもよい。
通常、水素が水素生成器から放出される時間の長さを、酸素侵入から保護される製品の所望の保存期間と同等もしくはそれより長く調節すると望ましい。水素が放出される時間の長さの調節は、制御手段および/または水素生成手段の特性を調整して実施可能である。また、水素生成の速度を、酸素侵入速度の2倍に等しく、あるいは2倍より若干長く調節すると望ましい。これは、全体としての反応が2H+O→2HOになるためである。
水素生成手段は、長時間、たとえば少なくとも1か月、好ましくは少なくとも3か月、一層好ましくは少なくとも6か月、特に少なくとも12か月にわたって水素を生成するよう適切に構成される。上述した期間を、室温(22℃)および周囲圧力で保管した後に評価してもよい。
また、最初は容器内または食品または飲料中に存在する酸素を捕捉すると好ましいこともある。そのためには、水素生成器が最初に高めの速度で水素を放出すると好ましい。このような場合、容器の内側または近辺に触媒が存在すると好ましい。
各々の水素生成速度を独立に制御可能な複数の水素生成器を設けてもよいことが、明確に企図される。複数の水素生成器を設けることで、容器内での水素生成の速度を調節し、あらゆる所望の特性を満たすことができる。また、少なくとも1つの水素生成器を設けるだけでなく、密封時に容器の内側に分子水素を加えてもよいことも企図される。
別の実施形態では、水素生成手段を含むクロージャを使用して容器の既存のクロージャと交換し、容器内での水素生成の速度を高めるおよび/または容器内での酸素捕捉または改善された酸素捕捉の手段を提供してもよい。たとえば、このようなクロージャは、水素を生成する手段を有する既存のクロージャや、そのような手段を備えたことのない既存のクロージャと交換されるものであってもよい。それは、従来の不活性なクロージャであってもよい。これによって、顧客が酸素感受性製品の家庭での保存期間を長くするための手段を得られる。あるいは、このようなクロージャで、水素を生成するための手段を含む(または含まれる)が、クロージャの使用年数および/または水素を生成してきた期間がゆえに、速度が最適とはいえない既存のクロージャを交換してもよい。
交換された既存のクロージャは、水素を生成する手段を備えたことのないものであった場合、前記クロージャには、水素を生成する手段と、分子水素と分子酸素との反応を触媒するための触媒の両方を組み込んでもよい。この場合、クロージャを使用前に適切に保護し、それによって水分が水素生成器に達するのを防止または抑制する。このような手段は、クロージャと関連し、水素生成器に対する水分の移動を防止するよう構成されたホイルまたは他の不透過性材料を含むものであってもよい。
既存のクロージャを交換した場合、交換後のクロージャが取り外したクロージャと同様のものであってもよい。容器の壁に触媒が存在する場合、クロージャには触媒がなくてもよく、水素を生成するための前記手段を含むだけのこともある。よって、後者の場合、本方法は、既存のクロージャを、交換前のクロージャより改善された水素を生成する手段を含む新しいクロージャと交換することで、容器の水素生成能を回復または再生させることを含むものであってもよい。
好ましい実施形態では、第1の態様のクロージャは、ワイン容器用のものであってもよい。これは、ボトル用、たとえばワインボトル用であってもよい。容器は、容積が100ml〜5000ml、100ml〜2500ml、好適には700〜1100mlであってもよい。
クロージャは、クロージャの付いた容器を最初に「開封」して容器の中身にアクセスするときにクロージャを2つの部分に分けられるよう構成されてもよい脆弱なエリアを含むものであってもよい。脆弱なエリアは、クロージャの一部を容器から取り除くことができるように構成されてもよく、かたやクロージャの残りの部分については、ボトルのネックなどの容器に固定されたままになるよう構成してもよい。このような脆弱なエリアを設けて構成することで、異物の混入が分かる機能を持つクロージャを提供してもよい。
本発明の第4の態様によれば、第2の態様のアセンブリをクロージャ本体内に固定することを含む、第1の態様のクロージャを製造する方法が得られる。
第5の態様によれば、第1の態様のクロージャを容器本体に固定することを含む容器を製造する方法が得られる。
本明細書に記載したどの発明または実施形態の、いずれの態様のどのような特徴も、変更すべきところは変更して、本明細書に記載した他の発明または実施形態の任意の態様のどのような特徴とでも組み合わせることができる。
以下、添付の図面を参照し、一例として本発明の特定の実施形態について説明する。
プリフォームの横断面図である。 ボトルの横断面図である。 クロージャを含むボトルの側面図である。 クロージャの部分断面図である。 クロージャに組み込まれてもよいライナの横断面図である。 クロージャに組み込まれてもよいライナの横断面図である。 クロージャに組み込まれてもよいライナの横断面図である。 クロージャに組み込まれてもよいライナの横断面図である。 クロージャに組み込まれてもよいライナの横断面図である。 クロージャに組み込まれてもよいライナの横断面図である。 別のクロージャの部分断面図である。 別のクロージャの部分断面図である。 別のクロージャの部分断面図である。 別のクロージャの部分断面図である。 別のクロージャの部分断面図である。 別のクロージャの部分断面図である。 別のクロージャの部分断面図である。 別のクロージャの部分断面図である。 別のクロージャの部分断面図である。 別のクロージャの部分断面図である。
図中、同一または類似の部分には同じ参照符号を付してある。
図1に示すプリフォーム10は、ブロー成形によって図2に示す容器22を形成できるものである。容器22は、口部28を画定する、ねじ山が設けられたネックフィニッシュ26と、ねじ山が設けられたネックフィニッシュの下にあるキャップ用フランジ30と、キャップ用フランジから延在する傾斜部32と、傾斜部の下に延在する本体部34と、容器底部のベース36と、を有するシェル24を含む。容器10は、図3に示すような容器入り飲料38を製造するのに適切に用いられる。容器入り飲料38は、飲料を含む。飲料は、炭酸飲料であっても非炭酸飲料であってもよい。好適な飲料の例として、ソーダ、ビール、ワイン、果汁、水があげられる。特定の一実施形態では、飲料が酸素感受性の飲料である。もうひとつの実施形態では、飲料が、ビタミンC含有果汁、ビタミンCを補った飲料あるいは、少なくとも1種類のジュースにビタミンCを含むジュースの組み合わせなどのビタミンC含有飲料である。この実施形態では、飲料が容器22に入れられて、クロージャ40で容器22の口部28を密封する。
図4を参照すると、環状の断面のクロージャ40は、クロージャをねじ山が設けられたネックフィニッシュ26に螺合するためのねじ切り部44を有する本体42を含む。ねじ切り部44の内側は、水素化物を組み込んだ水素生成装置を含むライナ46である。ライナ46はディスク形であり、対応する円形の横断面を有するクロージャの本体42内に摩擦係止されている。よって、ライナ46は、円形の横断面上に重畳され、その全周が本体42の内側部分の周縁壁まで延在してこれと接触するため、ライナが内側部分を効果的に埋めることになる。
摩擦係止させる代わりに、ライナを本体42内に締まりばめ式に係止してもよいおよび/または接着剤または他の手段で固定してもよい。接着剤を用いる場合、ライナが本体42の内側部分を埋める必要はない。
容器のシェル24は、触媒を含む。触媒は、プリフォーム10を画定するためにパラジウム化合物などの触媒とポリマーマトリクス材料を射出成形することでシェル24を画定する、PETなどのポリマーマトリクスに分散されてもよく、これを後にブロー成形して容器22を画定する。
使用時、飲料およびクロージャ40を適切な位置に含む容器22では、容器内の上部空間が水蒸気で飽和する。この蒸気は、ライナ46に入ってライナに関連した水素化物と接触する。結果として、水素化物によって分子水素が生成され、これがシェル24のポリマーマトリクスまで移動して、透過性の壁を介して容器内に入っていることのある酸素と組み合わさる。触媒によって触媒されて水素と酸素との反応が起こり、水が生成される。よって、容器に侵入することがある酸素は捕捉され、容器の中身が酸化せずに保護される。捕捉効果は、容器内で水素が生成されるかぎりは維持され、この時間も、特にライナにおける水素化物の量を変えることで制御できるものである。
図5〜図10は、図4のクロージャ40に組み込まれてもよいさまざまな異なるライナ46a〜46eを示している。
図5を参照すると、クロージャ40の内側に向いている壁48に対して面と面とが接触するように配置される上側の層50を含む3層のライナ46aが示されている。上側の層50は、複数の機能を有するものであってもよい。これは、ガスバリア層を提供するよう含まれてもよいおよび/またはフォーム状の構造を導入することで圧縮可能なように設計されてもよいおよび/または平滑で上側を向いた表面構造を提供するよう使用されてもよいおよび/または内側に向いている壁48に対して良好な接着を提供するよう含まれてもよい。任意に、対称構造が必要な場合には、層56と同じ材料で上側の層50を形成してもよい。
層54は、水素化物を組み込み、本明細書に記載するように水素を生成するよう構成されたフォーム状の層を含む。場合によっては、水素化物は、フォーム状の層の生成時に発泡剤として機能するよう構成されてもよく、残りの水素化物を用いて酸素捕捉時に用いられる水素を生成してもよい。フォーム層は圧縮可能であり、よって容器の上側を向いている縁29とのライナ46aの密封係合を容易にするよう構成される。
層56は、複数の機能を有する。第1に、活性材料を飲料と隔てる機能的バリア層として作用してもよい。第2に、活性材料が封入されたポリマーマトリクスとの組み合わせで、この層を介しての水分侵入の速度が活性材料からの水素発生速度に影響する場合の水分「ゲート」(上述した制御手段など)として作用してもよい。層56は、水蒸気、分子水素および分子酸素を通過させるが、好ましくは水素生成器/副生物が飲料に入らないようにするものでなければならない。第3に、層56は、層56の自由面と容器の上側を向いている縁29との間の必要な表面摩擦特性を提供し、トルク特性の適用と除去が包装に適したものとなるよう作用するものであってもよい。
任意に、層50、54、56のうちの1つが、水素と酸素との間の反応を触媒するための触媒を含むものであってもよい。触媒が含まれる場合、この触媒は水分源に近い層に存在してもよい。
図6を参照すると、層50は、図5を参照して説明したようなものである。層58は、ポリマーマトリクス内に封入された活性水素化物材料を含む。この層には、水素と酸素との間の反応を触媒するための触媒を組み込むこともできる。この場合、ライナ46bを組み込んだクロージャが、酸素捕捉反応に必要なあらゆる成分を提供することになる。マトリクスポリマーは、多岐にわたる種であり得るものであり、好ましくはLDPEまたはEVAである。
層60は、フォーム状の内側コート層である。内側コートには、クロージャが封止される容器の縁29に対して押圧される対向する力を提供するフォーム、繊維または弾性材料を用いることが可能である。適切な封止状態を得るには、適切な内側コートの選択が重要である。内側コート材料は、フォーム状のPEであってもよい。この内側コート材料層は、製造工程のあいだに組み込まれる水素生成器の成分を有するものであってもよい。アゾジカルボンアミドまたは重炭酸ナトリウムが、フォーム状の内側コート層の生成に使用可能な一般的な発泡剤である。添加するフォーミング剤の量を変えるか、あるいは材料を加工する際の加熱設定を変え、よって反応が起こるときの加熱設定を変えることで、フォームの密度を調節可能である。また、この層にEVAフォームを用いることも可能である。
内側コート層60の場所、厚さおよび組成によって、活性層からの水素ガス放出特性が変化する(上述したように、これが制御手段として作用するなど)。
図7および図8の配置には、層50、56、58、60の他の組み合わせを含む。
図9の配置には、層56および60の他の組み合わせを含む。この配置は、容器の壁に固定してもよい容器インサートとして使用できるものである。図10の配置は、層50、58、60の他の組み合わせを含む。
ライナ46a〜46dは、ディスク形(または適切な他の形状)ライナを打ち抜けるシート材料を形成すべく同時押出して作られるものであってもよい。隣接する層が、同時押出時に互いに接着できるよう適合するものであると好ましい。層同士が適合しない場合、さらに多くの層を有する構造までの適切な結合層を用いてもよい。
図4〜図10のクロージャおよびライナは、好適には、ワインボトルと併用される。クロージャ自体、周縁の脆弱な部分64を介して本体42に接続された懸垂スカート62(図11)を含むよう図4に示すものから変更できる。図11のクロージャは、本体42をボトルからねじで取り外して脆弱な部分を破り、スカートを残せるようにボトルにはめられており、それがゆえにボトルの適所にてボトルネックと協働して動いてしまうのが制限される。
本体42および/またはスカート62は、金属および/またはプラスチック製のものであってもよい。
無菌および高温での充填用途向けのクロージャには、ワインの用途で必要とされるものとは異なる要件がある。このクロージャは、かなり幅広(33〜43mm)のことが多く、業界ではクロージャのライナから離れつつある。その理由のひとつに、クロージャの滅菌に伴う問題があった。なぜなら、ライナの後ろにある空間が原因で、滅菌媒体が系に残ったままになる可能性があるためである。別の理由として、別のライナ材料を用いることで費用がかさむのを嫌ったこともある。
図12〜図16を参照して後述するように、ライナ材料を必要とせずに適切な封止を提供すべく、多岐にわたるクロージャ設計が開発された。
図12〜図16の実施形態では、活性マトリクス化合物をその場でクロージャシェルに圧縮成形または多段射出成形することで、キャップの内側に活性材料が固定される。成形される設計は、単層設計であっても多層設計であってもよい。
図12は、圧縮成形されたライナ74が挿入されるクロージャシェル72を含むクロージャ70aを示す。ライナ74は、SEBSなど一般にこのような用途で用いられる熱可塑性エラストマーに組み込まれた活性材料を有する。活性材料(好適には、水素化物である)は、油中への分散物として加えられてもよい。使用する油は、SEBSの物理特性と「柔らかさ」を変更するのに用いられてもよい。この手法の利点として、標準的な圧縮成形設備において最小限の動作変更でライナを成形できることがある。
図13は、オーバーモールドデュアル圧縮設計を示している。SEBSなどの熱可塑性エラストマーは、両方の層76、78で用いられるマトリクスポリマーである。しかしながら、第1の活性層またはインサート76(水素化物を組み込んでいる)を、LDPEなどの別のポリマーマトリクスから作ることも可能である。容器の縁29に対する封止特性を保つのであれば、外層78は、圧縮可能な材料で作られなければならない。
最初にインサート76を成形し、続いて第2ステージでオーバー層78を成形する。この設計の利点は、層76の活性水素化物材料が層78の機能的バリアによって保護されることにある。第1の層76の厚さおよび組成次第で、水素放出速度、よって包装寿命が制御される。
図14は、触媒成分がオーバーモールド層78aに組み込まれること以外は、図13と同様である。この場合、水素発生のための速度決定ステップは、活性インサート76への水分侵入に応じたものとなる。水素と酸素との反応は、オーバーモールド層78aで生じる。
図15は、ライナ構造の中央部分76aを変更できるようにするにあたって、圧縮成形技術がいかに柔軟であるかを示している。周辺の封止縁80は同じままであるが、ドーム形をしているがゆえに構造内にさらに多くの活性材料を組み込むことができる。
図16は、シーリング「ウェル」82を有する無菌クロージャシェルを示している。活性材料は、シーリングウェル82の直径内で層76bに位置決めされる。この構造に用いられる材料は、使用する滅菌プロセス(一般に過酢酸/過酸化水素溶液での洗浄)に耐えられるものでなければならない。好適には、この設計では、少量の滅菌媒体が構造内に残って包装後の食品の汚染を生じるエリアはない。さらに、使用する材料は、滅菌媒体の汚染も引き起こさないものでなければならない。このスタイルのクロージャシェルではHDPEが一般に用いられる材料であるため、LDPEが層76bに好ましいポリマーマトリクス材料であろう。層76bの活性材料をポリマー層84にオーバーモールドし、移行を防止するようにしてもよい。
図17は、機能的バリアを組み込んでいないが、マトリクスポリマー中に活性水素化物材料を含む未保護の層76cを含む。この配置は、層76cとの直接的な食品の接触が認められた用途で用いられる。
図16および図17の実施形態では、インサート76が完全にまたは(図示のように)部分的にウェル82を満たす。
図18は、クロージャシェル72a自体の材料がバリア材料として用いられる多層構造である。マトリクス内の活性材料は、クロージャシェル構造内に中央部分76dとして存在する。活性材料は、設計の側面に組み込まれたら材料が無駄になるであろうから、好ましくはクロージャシェルの円形領域にだけ存在する。
図19および図10はいずれも、ビールまたは炭酸清涼飲料水などの飲料に必要な酸素バリアおよび二酸化炭素保持特性に適した設計を示している。一般に、このような用途向けのクロージャでは、PVCなどのバリアポリマーの予備成形されたディスクを組み込んで、COが失われるのを防いでいる。活性水素生成材料を同じライナ材料84に組み込むことが可能である。図19は、クロージャシェル72に押し込んではめられた上述のようなライナ84を示している。図20は、好適な接着剤86を用いてクロージャシェルに接着されていること以外は同様のライナ系を有する。
活性水素生成材料をクロージャシェルに摩擦係止または締まりばめ式に係止したライナまたは他の構造の代わりに、水素生成材料を含むアセンブリを他の手段で適所に係止してもよい。たとえば、クロージャシェルの上側の内壁に、突出したねじ切りのあるボルトを組み込んでもよく、アセンブリを適所に螺合固定すべく、当該ボルトを水素生成材料を含むアセンブリに画定された開口と協働するよう配置してもよい。
本発明は、上記の実施形態の詳細に制限されるものではない。本発明は、本明細書(添付の特許請求の範囲、要約書、図面を含む)に開示した特徴の新規なもの、あるいは新規な組み合わせあるいは、ここに開示した方法またはプロセスのステップの新規なもの、あるいは新規な組み合わせにもおよぶものである。

Claims (17)

  1. 容器本体用のクロージャであって、水分との反応時に分子水素を生成するよう構成された活性材料を含む水素生成手段を含む、クロージャ。
  2. 前記水素生成手段は、前記クロージャの上壁と隣接して位置決めされてそこに固定されることにより、前記クロージャの前記上壁の内側に向いた表面から7mm未満の位置まで延在しており、前記水素生成手段は、前記クロージャの懸垂スカートの間に延在し、前記懸垂スカートの内径の長さの少なくとも70%にわたって延在する、請求項1に記載のクロージャ。
  3. 前記水素生成手段の一方向での最小寸法が3mm未満である、請求項1または請求項2に記載のクロージャ。
  4. 前記水素生成手段は、前記クロージャの一部であってクロージャ本体に対して固定されたアセンブリの一部であり、前記アセンブリは、使用時に容器から前記水素生成手段への水分の移動を制御するための制御手段と、容器に対して前記クロージャを封止するための封止手段とから選択される1以上の他の構成要素との組み合わせで、前記水素生成手段を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載のクロージャ。
  5. 制御手段が存在しない場合の速度に比して前記水素生成手段による水素生成の速度を低減するように、水分の移動を制御するよう構成された制御手段を含む、請求項4に記載のクロージャ。
  6. 水分が前記水素生成手段まで移動する唯一の経路が前記制御手段を介したものである、請求項4または請求項5に記載のクロージャ。
  7. 前記制御手段は、水蒸気透過率が2.0g.nn/m.日未満の材料の層を含む、請求項4〜6のいずれか1項に記載のクロージャ。
  8. 前記制御手段は、厚さが少なくとも0.010mmかつ0.2mm未満の材料の層を含む、請求項4〜7のいずれか1項に記載のクロージャ。
  9. 前記制御手段の材料は、水素および水に対して透過性であって、かつ前記水素生成手段の副生物に対しては不透過性である、請求項4〜8のいずれか1項に記載のクロージャ。
  10. 環状で、使用時に容器本体の頂部と密封接触して、前記容器本体の外の位置から前記クロージャと前記容器本体との間のいかなる隙間をも介して酸素が実質的に通過できないように前記容器本体に対して前記クロージャを封止すべく構成された封止手段を含む、請求項4〜9のいずれか1項に記載のクロージャ。
  11. 前記アセンブリは、摩擦係止または締まりばめ式の係止、接着剤または前記クロージャ本体への成形から選択される機械的手段および/または他の手段によって前記クロージャ本体に固定される、請求項4〜10のいずれか1項に記載のクロージャ。
  12. 前記水素生成手段を含む第1の層と、制御手段および/または封止手段を含む第2の層とを含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載のクロージャ。
  13. 前記アセンブリは、圧縮可能で前記封止手段を形成する第2の層との組み合わせ、かつ、制御手段が存在しない場合の速度に比して前記水素生成手段による水素生成の速度を低減するべく水分の移動を制御するための制御手段を含む第3の層との組み合わせで、第1の層を含む、請求項4〜11のいずれか1項に記載のクロージャ。
  14. 前記第1、第2および第3の層はラミネートを形成する、請求項13に記載のクロージャ。
  15. 前記クロージャは、アセンブリを形成すべく容器本体と組み合わせられている、請求項1〜14のいずれか1項に記載のクロージャ。
  16. 前記容器本体は、前記水素生成手段によって生成される分子水素と分子酸素との間の反応を触媒するための触媒を含む、請求項15に記載のクロージャ。
  17. 水分との反応時に分子水素を生成するよう構成された活性材料を含んだ水素生成手段を備えるアセンブリをクロージャのクロージャ本体内に固定することを含む、請求項1〜16のいずれか1項に記載のクロージャを製造する方法。
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