JP2013521814A - 低発火性喫煙品用ラッパー、喫煙品並びにその製造方法および装置 - Google Patents

低発火性喫煙品用ラッパー、喫煙品並びにその製造方法および装置 Download PDF

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Abstract

第1領域と、この第1領域と異なる第2領域とを含む低発火性ラッパーであり、第1領域がエンボス加工された領域である低発火性ラッパー。このラッパーを含む低発火性喫煙品およびこのラッパーを形成するための装置および方法も開示されている。

Description

本発明は、低発火性喫煙品用ラッパーに関する。特に本発明は、エンボス加工されたラッパーを有する低発火性喫煙品に関するが、これに限定されるものではない。
本明細書中で使用する「喫煙品」なる用語は、タバコ、タバコ派生物、膨張タバコ、再生タバコまたはタバコ代替え品をベースにしているかにかかわらず紙巻きタバコ、シガーおよびシガリロなどの喫煙製品および熱せられるが燃焼しない製品を包含する。
低発火性(LIP)喫煙品は、通常、タバコのコアに巻かれる特定の低発火性を有するラッパーを含む。その喫煙品は、着火すると、低発火性ラッパーが、燃焼しているタバココアが外気に触れるのを制限し、喫煙者が規則的に吸煙しないと、喫煙品を自己消火させる。
ASTM E2187−4およびASTM E2187−09は、喫煙品の消火性を評価するために使用できる標準化された試験について特定している。時にはASTM E2187−04およびASTM E2187−09に従って試験した際に例えば25%未満の特定の閾値未満の全長燃焼割合を低発火性喫煙品が示すことを要求している国もある。
市販の低発火性喫煙品のラッパーは、通常、バンド状に燃焼抑制剤が塗布されたベースペーパーを含む。これらバンド状の添加材は、ベースペーパーの固有の通気度より低い通気度を有し、従ってバンド領域におけるラッパーの通気度を減少させる。この通気度の減少によって、燃焼しているタバコが利用できる空気の量を減少させ、その結果ASTM E2187−4およびASTM E2187−09などの業界水準による喫煙品の低発火性を減少させるために使用することができる。
しかしながら、この種のバンドLIPラッパーを有するLIP喫煙品の製造は、複雑であり、コストが掛り、かつ時間効率が悪い。これは、従来初期のベースペーパーの製造工程後に別の添加材塗布工程が行われ、ラッパーの製造工程が2つになることによる。このことは、喫煙品組み立てユニットにおいて、オンラインでラッパーを製造することを困難にする。これを回避するためにバンドラッパーは、通常、喫煙品組み立てユニットに充填する前に別個に製造される。また添加材自体も従来の喫煙品ラッパーに使用される材料よりも高価である。
本発明では低発火性ラッパーが提供され、このラッパーは、第1の領域とこの第1の領域と異なる第2の領域とを含み、第1の領域は、エンボス加工された領域である。
第2の領域は、非エンボス加工領域であってもよい。
第1の領域は、第1のエンボス加工領域であり、第2の領域は、第1のエンボス加工とは異なる第2のエンボス加工の領域であってもよい。
第1のエンボス加工は、第2のエンボス加工より深くてもよい。
第1の領域は、第2の領域より高い気体分散性を有してもよい。
気体分散性は、CO分散性であってもよい。
第1の領域の気体分散性は、第2の領域の気体分散性より少なくとも5倍大きくてもよい。
第1の領域の気体分散性は、第2の領域の気体分散性より少なくとも7倍大きくてもよい。
第1の領域の気体分散性は、少なくとも1cm/秒である。
第1の領域は、第2の領域より高い通気度を有してもよい。
第1の領域の通気度は、第2の領域の通気度の少なくとも10倍大きくてもよい。
第1の領域の通気度は、第2の領域の通気度より少なくとも12倍大きくてもよい。
第2の領域の通気度は、20CU未満であってもよい。
第2の領域の通気度は、10CU未満であってもよい。
第1の領域は、円周方向に延びた少なくとも1つのエンボス加工されたバンドを含んでもよい。
第1の領域は、長手方向に延びた少なくとも1つのエンボス加工されたストリップを含んでもよい。
第1の領域は、複数のエンボス加工されたセクションと、これらエンボス加工されたセクションの少なくとも2つを連結するために第2の領域を横断して延びる少なくとも1つのエンボス加工されたリンクセクションとを含んでもよい。
ラッパーは、エンボス加工されたセクションまたはその全長に沿って延びたエンボス加工されたリンクセクションとを含んでもよい。
ラッパーは、燃焼抑制剤を含まない。
さらに喫煙材からなるロッドとこの喫煙材ロッドに巻かれた低発火性ラッパーとを含む低発火性喫煙品が提供される。
この喫煙品は、紙巻きタバコであってもよい。
また本発明では低発火性ラッパーの形成方法を提供し、この方法は、ラッパーの第1の領域をエンボス加工することによって第1の領域を形成する工程と、第1の領域と異なるラッパーの第2の領域を形成する工程とを含む。
ラッパーの第2の領域を形成する工程が第2の領域にエンボス加工されていない部分を残すことを含んでもよい。
ラッパーの第1の領域を形成する工程が第1の組のエンボス加工突起を使用して第1の領域にエンボス加工することを含み、ラッパーの第2の領域を形成する工程が第1の組のエンボス加工突起とは異なる第2の組のエンボス加工突起を使用して第2の領域にエンボス加工することを含む。
第1の組のエンボス加工突起の高さが第2の組のエンボス加工突起より高くてもよい。
ラッパーの第1の領域のエンボス加工が複数のエンボス加工されたセクションと複数のエンボス加工されたセクションの間の第2の領域に亘って延びる少なくとも1つのエンボス加工されたリンクセクションを形成することを含んでもよい。
本発明の方法は、第1の領域の特性を分析することおよびその分析結果に応じてラッパーに加えられるエンボス力を自動的に制御することを含んでもよい。
第1の領域の分析された特性は、第1の領域の通気度、第1の領域の厚さ、第1の領域の多孔率および第1の領域の気体分散性の少なくとも1つを含んでもよい。
本発明の方法は、低発火性喫煙品を形成することを含んでもよく、この方法は、喫煙材ロッドの周囲にラッパーを巻くことを含む。
本発明の方法は、喫煙品組み立てユニットで行ってもよい。
また本発明では低発火性ラッパーを形成するためのエンボス加工ローラーが提供され、そのローラーの円周面は第1の組のエンボス加工突起を含む第1の領域と第1の領域と異なる第2の領域とを含む。
このローラーの第2の領域は、実質的に滑らかな面であってもよい。
ローラーの第1の領域は、第1の組のエンボス加工突起を含み、ローラーの第2の領域は、第1の組のエンボス加工突起と異なる第2の組のエンボス加工突起を含んでもよい。
第1の組のエンボス加工突起の高さは、第2の組のエンボス加工突起より高くてもよい。
第1および第2の組のエンボス加工突起は、角錐台であってもよく、第2の組の角錐台は、第2の組の突起より低いところで先端が切り取られている。
第2の組のエンボス加工突起は、第1の組のエンボス加工突起より縁部が丸まっていてもよい。
またこのエンボス加工ローラーを含むエンボス加工ユニットが提供される。
あくまで例示を目的として本発明の種々の実施態様を添付図面を参照し、説明する。
第1のエンボス加工の一組の円周方向に延びたバンドとエンボス加工されていないまたは第2のエンボス加工の中央に位置する円周方向に延びたバンドを有するLIPラッパーを有するLIP喫煙品の斜視図である。 第1のエンボス加工の長手方向に延びた複数のストリップとエンボス加工されていないまたは第2のエンボス加工の対応する領域を有するLIPラッパーを有するLIP喫煙品の斜視図である。 任意に燃焼添加剤を含む第1のエンボス加工の複数のバンドとエンボス加工されていないまたは第2のエンボス加工の複数の領域を有するLIPラッパーを有するLIP喫煙品の斜視図である。 4つの異なる領域を構成する複数のバンドを有するLIPラッパーを有するLIP喫煙品の斜視図であり、その領域の少なくとも1つがエンボス加工されている。 エンボス加工されたLIPラッパーを製造するためのエンボス加工ユニットの略図である。 ラッパーのエンボス加工されてないまたは異なるエンボス加工された領域を横断してエンボス加工の2つの主要セクションを連結する2つのエンボス加工されたリンクセクションを有するエンボス加工されたLIPラッパーの平面図である。 ラッパーのエンボス加工されてないまたは異なるエンボス加工された領域を横断してエンボス加工の2つの主要セクションを連結する1つのエンボス加工されたリンクセクションを有するエンボス加工されたLIPラッパーの平面図である。 エンボス加工されたLIPラッパーを形成する方法のフローダイアグラムである。 エンボス加工されたLIPラッパーの第1および第2領域を形成するための第1および第2エンボス領域を含むエンボスローラーの例を示す。
図1は低発火性喫煙品100を示す。あくまで例示を目的として喫煙品100を実質的に円筒状のセルロースアセテートフィルター200およびこのフィルターに軸方向に位置合わせされ、これらに重ねられるチッピング紙シート400によって接続された実質的に円筒状の喫煙可能な材料からなるロッド300を含む紙巻きタバコとして説明する。しかしながら、当然のことながら本発明は、上述したような他の種類の喫煙品にも適用可能である。
タバコロッド300は、ラッパー320に巻かれた喫煙材からなる実質的に円筒状のコア310を含む。ラッパー320は、図1に示すように円筒状コア310の円周方向の境界を設け、コア310の両端面は、従来の通り開口している。喫煙材コア310は、例えば特定のタバコブレンドなどのタバコ材を含んでもよい。
ラッパー320は、例えば固有の低通気度を有するシガレットペーパーなどのベースペーパーを含む。ペーパー320の低通気度は、実質的に燃焼している喫煙材310内へのペーパー320を介した外気の通過を制限する。これは、紙巻きタバコ100に低発火性を供し、従って紙巻きタバコ100は低発火性の業界水準(例えばASTM E2187−04およびASTM E2187−09による)を満たすようになる。
図1および2を参照すると、ラッパー320は、第1および第2の領域321、322を含む。領域321、322は、互いに異なる。例えば第2領域322は、以下に説明するように分散性および/または通気性の点で第1領域321と異なる物性および/または材料的性質を有してもよい。
ラッパー320の第1領域は、エンボス加工された領域321を含む。これを図1に示す。ラッパー320の残りの領域は、第2領域322を構成する。これは、エンボス加工されていない領域であってもよく、従ってエンボス加工されていない領域322を構成する。これとは別に第2領域322は、第2のエンボス加工された領域322を含んでもよい。この場合、第2領域322のエンボス加工は、第1領域321のエンボス加工と異なってもよい。第2領域322のエンボス加工を第2エンボス加工、第1領域321のエンボス加工を第1エンボス加工と言ってもよい。第2領域322のエンボス加工は、第1領域321のエンボス加工と異なるセットのエンボス突起を使用して形成してもよい。これを以下にさらに詳しく説明する。
第1領域321と第2領域322の組み合わせによって例えばASTM E2187−04によって認知されているLIP標準に合致した紙巻きタバコ100を供し、また上述のLIP添加剤バンド付き紙巻きタバコによって供されるのと一致する喫煙経験を提供する。
図1に示すように第1領域321は、喫煙材ロッド300の両端に円周方向に延び、エンボス加工が施された複数のバンドを含んでもよい。エンボス加工されていないラッパーまたは第1領域321と異なるエンボス加工がされたラッパーからなる中央に位置するバンド322を含む第2領域322は、喫煙材ロッド300に沿ってほぼ中間に位置してもよい。
これとは別に図2に示すようにラッパー320の第1領域321は、ラッパー320の長さに沿って部分的にまたは完全に延びた1つ以上の長手方向に延びたエンボス加工が施されたストリップ321を含んでもよい。エンボス加工されたストリップ321は、第2の領域322によって隔てられ、この第2領域は、エンボス加工されていない、または第1領域321と異なるエンボス加工が施されたラッパー320の対応するストリップ322を含む。第1領域321および第2領域322の大きさの比の例を以下に説明する。
ラッパー320の第1領域321は、第2領域322より通気度が高い。これによってかなりの量の外気がラッパー320のエンボス領域321を介して喫煙材ロッド300のコア310内に入り込み、パフの際に煙の希釈率を増加させる。
高い通気度を有することに加えて、ラッパー320の第1領域321は、第2領域322よりかなり高い気体分散性を有する。例えば第1領域321の気体分散性は、第2領域の気体分散性より少なくとも5、好ましくは6または7倍高い。ラッパー320の第1領域321の高い気体分散性によりCOおよび酸化窒素などの煙成分が燃焼しているタバコロッド300からラッパー320の第1領域321を介して分散する。従ってこれらの煙成分は、フィルター内に吸引されず、従ってLIP紙巻きタバコ100の喫煙者に送出されない。これはLIP紙巻きタバコ100の煙送出量を減少させることになる。
さらにラッパー320の第1領域321の高い気体分散性によりOがラッパー320の第1領域321を介して燃焼しているタバコロッド300内に分散する。従って紙巻きタバコ100の静的燃焼速度が上昇し、パフ数が減少する。これはLIP紙巻きタバコ100の煙送出量をさらに減少させる。
任意ではあるが、ラッパー320の第1領域321は、第1領域321のラッパー320の燃焼速度をさらに速くする燃焼添加剤を含んでもよい。燃焼添加剤は、エンボス加工と組み合わせて第1領域321のラッパー320の燃焼速度を相乗的に速めることができる。これとは別に燃焼添加剤を低レベルのエンボス加工と組み合わせて使用して、ラッパー320のより強いエンボス加工された領域と同じ燃焼速度になるようにしてもよい。これによりラッパー320の燃焼速度を分散性と独立して制御することができる。図3に第1領域321が燃焼添加剤が存在しない第2領域322の円周方向に延びたバンドによって隔てられた複数の円周方向に延びたバンドを含む例を示す。
図4を参照すると、ラッパー320は、さらに第3の領域323を含む。この第3の領域323は、第1領域321とも第2領域322とも異なってもよい。例えば第3領域323は、第1領域321および第2領域322と異なる物理的および/または材料特性を有してもよい。
第3の領域323は、クエン酸三カリウムなどの燃焼添加剤を含むラッパー320の領域であってもよい。燃焼添加剤は、第3領域のラッパー320の燃焼速度を速め、第3領域323のラッパー320の燃焼速度を燃焼添加剤を含まない第3の領域323の燃焼速度より速くする。第3の領域323にはエンボス加工が施されていない。
図4に示すようにラッパー320は、第4の領域324を含んでもよい。第4領域324は、以前に述べた第1、第2および第3領域321、322、323の全てと異なるものであってもよい。例えば第4の領域324は、第1、第2および第3領域321、322、323と異なる物理的および/または材料的特性を有するものであってもよい。第4領域324のラッパー324は、エンボス加工されてなくてもよく、また添加剤を含まなくてもよい。第4領域324は、その物理的および/または材料的特性の点で変えられていないベースペーパーを含んでもよい。第3および第4の領域323、324は、ラッパー320上で円周方向に延びたバンドおよび/または長手方向に延びたストリップの形状であってもよい。例えばラッパー320のフィルター側端部から始まって遠位端の方へと長手方向へと向かって、ラッパー320は、エンボス加工されていない添加剤を含まないラッパー320を含む円周方向に延びたバンドからなる第4の領域324と、第1のエンボス加工を含む円周方向に延びたバンドからなる第1の領域321と、上述した別の円周方向に延びたバンドからなる第4の領域324と、燃焼添加剤を含むエンボス加工されていないラッパー320を含む円周方向に延びたバンドからなる第3の領域323と、上述の別の円周方向に延びたバンドからなる第4の領域324と、第2のエンボス加工を円周方向に延びたバンドからなる第2の領域322と、上述の別の円周方向に延びたバンドからなる第4の領域324と、上述の別の円周方向に延びたバンドからなる第3の領域323と最終的に上述の別の円周方向に延びたバンドからなる第4の領域とを含んでもよい。
第1領域321の通気度は、約100CU、第2領域322の通気度は、約75CU、第4領域324の通気度は、約25CUである。第3領域の通気度は、第1、第2および第4領域321、322、324より低くてもよい。例えば第3領域323の通気度は、10CU以下であってもよい。
この種のエンボス加工されたLIP紙巻きタバコ100によって得られる煙送出量は、表2を参照して説明されるように、本明細書の背景技術の項で説明した添加剤およびバンドが設けられたLIP紙巻きタバコの煙送出量と同等である。本発明のLIP紙巻きタバコ100および他のLIP喫煙品は、従って添加剤バンドを有するLIP紙巻きタバコに慣れている喫煙者が経験するものと同等の喫煙経験をLIPバンドペーパーを有する紙巻きタバコの製造に必要とされる高価かつ時間の掛る製造工程を行わなくても提供することができる。
本発明によるLIP紙巻きタバコ100について説明する。紙巻きタバコ100は、約61mmの長さと約24.6mmの円周を有する喫煙可能な材料からなるロッド300を有する。フィルター200の円周は、ロッド300の円周に対応する。フィルター200およびその上のチッピングペーパー400の長さは、それぞれ22mmおよび26mmである。喫煙材コア310は、例えばタバコ葉、タバコ葉身および再生タバコを含むタバコ材のブレンドを含む。タバココア310の密度は、約240mg/cmである。
タバココアの周りにあるラッパー320は、エンボス加工されていない固有の低通気度を有する。ラッパー320の第1領域321は、図1から4を参照して説明したように1つ以上のエンボス加工されたバンドまたはストリップを含む。第2の領域322は、ラッパー321の残りの領域を占める。従って第2の領域322は、上述したようにエンボス加工されたバンド321の間に1つ以上のエンボス加工されていないバンド322および/またはストリップを含むことが可能である。これとは別に第2領域322は、第1領域領域321とは異なるエンボス加工された1つ以上のバンドおよび/またはストリップ322を含むことが可能である。
第1領域321の通気度は、約97.0CUである。第2領域322の通気度は、約7.1CUであり、実質的にラッパー320に使用されるベースペーパーの固有の通気度に相当する。
この特定の紙巻きタバコ100の場合、第1領域321の面積は、約1205mmである。第1領域が図1、3および4に示すようにエンボス加工されたバンド321または図2に示すようにストリップなどの複数のエンボス加工されたセクション321を含む場合、第1領域321の面積は、エンボス加工されたセクションの中で分割される。例えば図1に示す例において、第1領域321の面積1205mmは、2つのエンボス加工されたバンド321に等しく割られる。第2領域322の面積は、約295mmであり、これは図1に示す例では約12mmのバンド幅に相当する。
当然のことながら第1および第2領域321、322の面積は、紙巻きタバコ100に要求される特定のLIP特性に応じて変更可能である。例えば第2領域の面積は、約200mmであってもよく、第1領域321の面積は、約1300mmであってもよい。
上述したように第1領域321の気体分散性は、第2領域322の気体分散性よりもかなり高い。例えば第1領域321のラッパー320のCO分散性は、約1.005cm/秒であり、第2領域の322のCO分散性は、約0.142cm/秒である。既に説明したように連続する高い気体分散性によって、かなりの量の煙成分が、紙巻きタバコ100を喫煙した際に第1領域321を介して放出され、紙巻きタバコ100の静的燃焼速度を上げる。
紙巻きタバコ100のLIPラッパー320の通気度およびCO分散性を3つの他の種類のシガレットペーパーに対応する特性と共に表1にまとめた。1つのラッパーと別のラッパーのCO分散性の違いは、これらラッパーの他の気体、例えばCO、Oおよび他の小さい揮発性化合物に対する分散性の対応する違いを示している。
LIPラッパー320は、ペーパーAとして表に示している。表1に示した他のラッパーは、次の通りである。
ペーパーAは、ラッパー320に使用する同じ低通気度のベースペーパー320からなるエンボス加工されていない、非穿孔シートである。
ペーパーA_EPは、ペーパーAに対応するが、静電穿孔技術によって形成された換気孔を含む換気領域を設けるために穿孔されており、ペーパーCは、上述したような燃焼制限添加剤のバンドを含む特定のLIPシガレットペーパーである。
Figure 2013521814
表1から明らかなように、例えば第1領域321のCO分散性は、第2領域322のCO分散性の約7.1倍大きい。また表1から明らかなように第1領域321のエンボス加工は、ラッパー320の第2領域322のCO分散性およぶ通気度に対して相対的に最小限の影響しか与えない。従って紙巻きタバコ100は、第2領域322の低通気度によって供されるLIP性を保持することができ、また第1領域321を介してかなりの通気度および気体分散性を供する。
ラッパー320(ペーパーA*)の第1領域321のCO分散性は、添加剤バンドを有するLIPペーパー(ペーパーC)のバンドのないセクションのCO分散性と同等である。ここで注目すべきことは、これはラッパー320の第1領域321およびLIPバンドペーパー(ペーパーC)のバンドのないセクション両方のCO分散性よりかなり低い加工されていないピュアなベースペーパー(ペーパーA)のCO分散性に対してではないということである。
ラッパー320の第1領域321による高いCO分散性は、第1領域321と同等の通気度を有するが、第1領域321の通気度の約17%でしかないCO分散性を有し、ピュアなベースペーパー(ペーパーA)の通気度より著しく高くない静電穿孔されたペーパー(ペーパーA_EP)にも存在しない。
ピュアなベースペーパー(ペーパーA)および静電穿孔されたベースペーパー(ペーパーA_EP)は、両方とも従ってエンボス加工されたラッパー320よりLIP紙巻きタバコ100ほどLIP紙巻きタバコの煙送出量の減少にそれほど影響を与えず、従ってエンボス加工されたLIPラッパー320を有する紙巻きタバコより喫煙者に送られる煙成分の数は多くなる。これを表2に示す。
表2に示す4つの紙巻きタバコは、表1に示した4つのラッパーによって製造された紙巻きタバコに対応する。煙送出量は、標準喫煙条件で喫煙された紙巻きタバコに基づいている。紙巻きタバコの寸法は、実質的に上述の紙巻きタバコの寸法に対応している。
Figure 2013521814
(NFDPM−ニコチンを除いた乾燥粒状物)
表2から明らかなようにエンボス加工されたラッパー320(紙巻きタバコA)が巻かれたLIP紙巻きタバコ100の煙送出量およびパフ数は、特定のLIPバンドペーパーが巻かれたLIP紙巻きタバコ(紙巻きタバコC)の煙送出量およびパス数と同等である。エンボス加工されたラッパー320(紙巻きタバコA)が巻かれたLIP紙巻きタバコ100は、従って特定のLIPバンドペーパーが巻かれたLIP紙巻きタバコ(紙巻きタバコC)と同等の喫煙経験を与え、従ってLIP紙巻きタバコの喫煙者の期待に一致するものである。
さらにエンボス加工されたLIP紙巻きタバコ100(紙巻きタバコA*)のNFDPM/CO比は、LIP添加剤バンド紙巻きタバコ(紙巻きタバコC)のNFDPM/CO比と同等である。これはエンボス加工されたLIP紙巻きタバコ100が紙巻きタバコの設計をほとんど変えずに(例えばLIP添加剤バンド紙巻きタバコに現在使用されているタバコブレンド、密度、フィルターの種類)製造することができることを意味する。
一方、ピュアベースペーパーが巻かれた紙巻きタバコ(紙巻きタバコA)および静電穿孔されたベースペーパーが巻かれた紙巻きタバコ(紙巻きタバコA_EP)の煙送出量およびパス数は、エンボス加工されたラッパー320が巻かれたLIP紙巻きタバコ100および特定のLIPバンドラッパーが巻かれたLIP紙巻きタバコ(紙巻きタバコC)の両方より極めて高い。さらに静電穿孔された紙巻きタバコ(紙巻きタバコA_EP)およびピュアペーパー紙巻きタバコ(紙巻きタバコA)のNFPDM/CO比は、LIP添加剤バンド紙巻きタバコ(紙巻きタバコC)のNFPDM/CO比と同等ではない。
紙巻きタバコAおよびA_EPは、従ってLIP紙巻きタバコに関連して得られる喫煙経験と一致しない喫煙経験を供する。また紙巻きタバコAおよびA_EPの製造は、LIP添加剤バンド紙巻きタバコに現在使用されている紙巻きタバコの設計に大きな変更を加えなけれならない。
以下の表3は、表2に示した4つの紙巻きタバコのLIP性能を示している。LIP試験は、ASTM E2187−04標準によって実施される。120本の紙巻きタバコを3回の反復試験で試験した。
Figure 2013521814
表3から明らかなようにエンボス加工されたラッパー320が巻かれた紙巻きタバコ100(紙巻きタバコA)のLIP性能は、LIP添加剤バンドラッパーを有するLIP紙巻きタバコ(紙巻きタバコC)のLIP性能と同等である。他の2つの紙巻きタバコのLIPの合格率は、エンボス加工ラッパー320が巻かれた紙巻きタバコ100より高いが、これら2つの紙巻きタバコは、上述したように煙送出量およびパフ数の点で不利である。
当然のことながらラッパー320の固有の低通気度は、低発火性の標準的な用件を満たすために選択され、従ってエンボス加工されないで残されるまたは第1領域と異なるエンボス加工されるラッパー320の領域322の大きさなどの因子によって変わる。また上記の7.1CUに限定されるものではない。例えば第2領域322の通気度は、0から30CUのいずれの値であってもよい。より好ましくは第2領域322の通気度は、2から20CUのいずれの値であってもよい。さらに好ましくは第2領域の通気度は、3から12CUの整数と半整数などの3から12CUのあらゆる値であってもよい。
同様に第1領域321の通気度は、LIP紙巻きタバコ100によって供される効果を達成するために選択され、従って第1領域321の大きさ、第2領域322のベースペーパー320の通気度および喫煙材ロッド300のコア310の喫煙材ブレンドによって変わる。通気度は、紙巻きタバコ100の正確なLIP特性を変えるために選択可能であるが、それでもLIP喫煙品の標準的な用件を満たす。例えば第1領域321の通気度は、30から200CUの間のいずれの値を取ってもよい。より好ましくは第1領域321の通気度は、50から150CUの間のいずれの値を取ってもよい。より好ましくは第1領域321の通気度は、70から120CUのいずれの値、例えば70から120CUの間のすべての整数および半整数値であってもよい。
第1領域321のCO分散性も上記特定の例の所定の値に限定されないが、紙巻きタバコ100から望まれるLIP特性および喫煙経験に従って選択される。例えば第1領域321のCO分散性は、0.65cm/秒から1.40cm/秒の間のあらゆる3桁の有効数値であってもよく、第2領域322のCO分散性は、0.50cm/秒以下のあらゆる3桁の有効数値であってもよい。
ラッパー320は、エンボスユニット500でエンボス加工することができ、その例を図5に示す。エンボス加工の方法の例を示すフローチャートを図8に示す。エンボスローラー510の例を図9に示す。エンボスユニット500は、エンボス駆動ローラー510と1つ以上のエンボス対照ローラー520とを含み、これらが共にベースペーパー320のウェブが駆動ローラー510と対照ローラー520の間を通過する際にベースペーパーをエンボス加工する。この例ではペーパーウェブの幅は、約26.5mmであり、これはタバコロッド300の周囲を覆うには充分な幅であり、かつ、ロッド300の周囲の所定の位置でラッパー320をのり付けするための継ぎ目330を設けるのに充分な幅である。エンボスローラー510、520は、その円周面にエンボスパターンを含み、約0.3mmの底幅を有する複数の突出した角錐を含む。これら角錐は、先端が切り取られたものであってもよい。
例えば図9を参照すると、エンボスローラー510、520の内の1つ以上の円周面は、第1領域600と第1領域600と異なる第2領域700とを含む。第1領域600は、第1の組のエンボス突起610を含み、これはローラー510、520の円周面から実質的に半径方向に延びている。図9に示すようにまた上記を参照すると、第1の組のエンボス突起610は、約0.3mmの底幅を有する複数の先端が切り取られた角錐を含む。第1の組610の角錐の高さは、約0.15mmであるが、これはエンボス加工されるベースペーパーの性質によって変えてもよい。
ローラー510、520の第2領域700は、ラッパー320のエンボス加工されない第2の領域322を形成するための実質的に滑らかな円周面を含む。
これとは別にローラー510、520の第2領域700は、第2の組のエンボス突起710を含み、これはローラー510、520の第1領域600のエンボス突起と異なる。第1の組の突起610と同様に、第2の組のエンボス突起710は、実質的にローラー510、520の円周面から半径方向外側に延びている。第2の組の各突起710は、約0.3mmの底幅を有する先端が切り取られた角錐を含む。しかしながら、第2の組の角錐710の高さは、第1の組の角錐610の高さよりかなり低い。従って第2エンボス加工(ラッパー320の第2領域322の)の深さは、第1エンボス加工(ラッパー320の第1領域321の)の深さよりかなり浅くなる。
例えば第2の組の突起710の角錐の高さは、第1の組の角錐610の高さの約半分の高さで先端が切り取られている。これは図9に詳しく示している。従って第2の組710の角錐の高さは、約0.075mmである。当然のことながら高さは、エンボス加工されるベースペーパーの性質によって変えてもよい。
ローラー510、520の第2領域700の突起710の高さは、ラッパー320が第2領域322でエンボス加工されるが、ラッパー320の固有の分散性および通気特性に著しい影響を与えないような高さである。従ってこれらの突起は、上述の分散性、通気性およびLIP特性を達成しつつ、ラッパー320の第2領域322をエンボス加工するために使用することができる。任意ではあるが、ローラーの第2領域700の突起710の鋭角な縁部に丸みを持たせて、ラッパー320のその第2領域322において通気度および分散性に対する影響を軽減するようにしてもよい。
第2領域322のエンボス加工は、ラッパー320がローラー510、520の間を移動する際にローラー510、520とラッパー320の間の「把持力」を強めることになるので有利である。これによってラッパーが滑って、誤ってエンボス加工される可能性を軽減する。またローラー510、520とラッパー320の間の把持力の度合いがエンボス加工中(即ちラッパー320の第1および第2領域321、322がエンボスローラー510、520の間を通過し、エンボス加工される際に)比較的一定になるということを意味する。一定レベルの把持力によって、ローラー510、520の第1および第2領域600、700間の移行部でのラッパー320上のエンボス突起によって加えられる力が大きく段階的に変化するのを防ぎ、従ってラッパーの第1領域および第2領域321、322間の移行部での望ましくないラッパー320の裂けまたは破断の可能性を減少させる。このことは上述のラッパー320の第3、第4領域323、324の移行部にも当てはまる。
ここで注目すべきことは、図9は実質的に滑らかな面と第2の組のエンボス突起710の両方を含む第2領域700を例示しているが、通常滑らかな面および第2の組のエンボス突起710の1つだけがローラーの第1領域600のエンボス突起610と並行して採用されるということである。
エンボス対照ローラー520の円周面は、ピストン530を含む空気圧系統によってエンボス駆動ローラー510の円周面に押しつけられる。エンボスローラー510、520の間のペーパー320に作用する力は、空気圧系統のピストン530に対して作用する空気圧に比例する。これとは別に一組のカムを使用してローラー510、520の相対位置を調整する完全に機械的な機構を採用してもよい。ピストン530の空気圧は、予め決められたまたはエンボス加工工程の結果によって適応するように決められた一連の制御パラメータによって空気圧系統の空気圧を上げたり、下げたりすように構成された制御ユニット540によって変えることができる。この例ではピストン530の直径は、約2.75インチである。しかしながら別の機構ではピストン530の直径を小さくして、エンボスローラー510、520によってペーパー320に加えられるエンボス力をより細かく調整できるようにしてもよい。径の小さいピストンを使用することによって、ピストン530に加えられる空気圧の所定の増加に対してエンボス加工力を僅かに増加させる。対応する効果が空気圧を減少させた場合にも得られる。ピストン530の好適な別の直径は、約1インチである。
エンボス加工ユニット500は、このユニット500を介してペーパーウェブ320を駆動するように構成された1つ以上の追加駆動ローラー550を含んでもよい。追加駆動ローラー550は、実質的に滑らかな円周面を有してもよい。図5において1組のこのような駆動ローラー550がエンボスローラー510、520に先行してペーパーの経路に設けられている。
エンボス加工ユニット500は、さらにペーパーウェブ320の特徴をそれがエンボスローラー510、520の間を通過した後に分析するように構成された分析ユニット560を含む。分析ユニット560は、エンボス加工されたペーパー320の構造に関する情報を集めるための1つ以上のセンサー561を含む。集められた情報は、例えば第1および第2領域321、322のペーパー320の通気度、第1および第2領域321、322のペーパーの厚みおよび第1および第2領域321、322のペーパー320の多孔率の1つ以上を含む。その情報は、第1および第2領域321、322の気体分散性を含んでもよい。
図5に示すように分析ユニット560は、制御ユニット540に伝達されるように連結されており、分析ユニット560と制御ユニットの間で制御信号が送られるようにする。この伝達は、例えば無線通信リンクを介して公知の手段によって行われる。このようにして制御ユニット540は、エンボス加工されたペーパー320の特徴に関する情報を分析ユニット560から受信し、その情報を使用してエンボスローラー510、520によってペーパー320に対して加えられる力を調整する。分析ユニット560と制御ユニット540間の上述の伝達によって提供されるフィードバック機構によって、エンボス加工ユニット500が使用される制御パラメータによるエンボス加工を維持することができる。例えばフィードバック機構は、エンボス加工されたペーパー320の第1および第2領域321、322の通気度を特定の値に維持するために使用してもよい。
ペーパー320の第1領域321の通気度および気体分散性は、エンボス加工中にペーパー320に加えられる力を変えることによって選択することができる。この技術を使用して、上述のように第2領域322がエンボス加工される際に第2領域322の通気度および気体分散性を選択することも可能である。従ってペーパーウェブ320がエンボスローラー510、520の間を通過する際にペーパーウェブ320に加えられる力は、LIPラッパー320にとって望ましい正確な特性に応じて変えることができる。エンボスローラー510、520によってペーパー320に加えられるエンボス力の一例は、2kgから55kgの範囲である。正確なエンボス力は、使用されるベースペーパー320の厚みおよび固有の通気度などのパラメータに一部依存する。
図6および7を参照するとペーパーウェブ320の幅の両側にある重ね継ぎ目330が、タバココア310の周囲のラッパー320ののり付けをしやすくするためにエンボス加工されないままになっている。これは、ウェブ320が重ね継ぎ目330がエンボス加工されないようにエンボスローラー510の外方縁部に滑らかな面を設けることによって得られる。このような場合重ね継ぎ目330を損傷せずにエンボスローラー510の間をペーパーウェブを駆動させてウェブ320の縁部を使用することが困難であるり、従って追加の駆動ローラー550をエンボスローラー510、520の前または後のペーパーの経路に配置してウェブ320をエンボスユニット500内を通過しやすくさせてもよい。
これに加えてまたはこれとは別に図6および7に示すように第1領域321は、第1領域321におけるエンボス加工の主要領域間のペーパーウェブ320の中央領域に形成されたエンボス加工リンクセクション321を含んでもよい。図6および7に示すようにリンクセクション321は、第2領域322を通って延び、第1エンボス加工の大きいセクション同士を連結している。リンクセクション321は、上述の第3および第4領域323、324を通って延びてもよい。エンボス加工リンクセクション321は、上述の第1の組のエンボス加工突起610のエンボス加工突起を使用して形成される。エンボス加工駆動ローラー510は、リンク領域321を把持し、ペーパーウェブ320をエンボス加工ユニット500内を通過させ、これにより重ね継ぎ目330がエンボス加工されないで残る。このことは第2領域322がエンボス加工されない場合に特に有利である。
エンボス加工駆動ローラー510の円周面の突起のパターン形状は、ペーパーウェブ320の第1領域(リンクセクションを含む)321および第2領域322の形状に対応する。
必要に応じて上述のエンボス加工ユニット500を喫煙品組み立て装置に設置して、エンボス加工工程を一体化されたLIP紙巻きタバコ組み立て工程の一部として「オンライン」で行えるようにしてもよい。これはエンボス加工工程を極めて迅速に行うことができ、ベースペーパー320に追加の材料を加える必要がないので可能である。エンボス加工ユニット500を喫煙品組み立て装置と一体化するということは、安価な底通気度ベースペーパーから1つの工程でエンボス加工された紙巻きタバコ100を製造することができることを意味し、ペースペーパーのボビンは、連続するエンボス加工および紙巻きタバコの組み立てのための組み立て装置に装填される。従って本発明の製造方法は、既存のLIP紙巻きタバコの製造方法より時間効率がよく、安価である。
上述の選択肢のいずれも単独または別の選択肢と組み合わせて利用可能である。

Claims (37)

  1. 第1領域と、この第1領域と異なる第2領域とを含む低発火性ラッパーであり、第1領域がエンボス加工された領域であることを特徴とする低発火性ラッパー。
  2. 第2領域が非エンボス加工領域であることを特徴とする請求項1記載の低発火性ラッパー。
  3. 第1の領域は、第1のエンボス加工領域であり、第2の領域は、第1のエンボス加工とは異なる第2のエンボス加工の領域であることを特徴とする請求項1記載の低発火性ラッパー。
  4. 第1エンボス加工の深さが第2エンボス加工領域より深いことを特徴とする請求項3記載の低発火性ラッパー。
  5. 第1領域が第2領域より高い気体分散性を有することを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の低発火性ラッパー。
  6. 前記気体分散性がCO分散性であることを特徴とする請求項5記載の低発火性ラッパー。
  7. 第1の領域の気体分散性は、第2の領域の気体分散性より少なくとも5倍大きいことを特徴とする請求項5または6記載の低発火性ラッパー。
  8. 第1の領域の気体分散性は、第2の領域の気体分散性より少なくとも7倍大きいことを特徴とする請求項5または6記載の低発火性ラッパー。
  9. 第1領域の気体分散性が少なくとも1cm/秒であることを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項記載の低発火性ラッパー。
  10. 第1領域が第2領域より高い通気度を有することを特徴とする請求項1乃至9いずれか1項記載の低発火性ラッパー。
  11. 第1領域の通気度が第2領域の通気度より少なくとも10倍大きいことを特徴とする請求項10記載の低発火性ラッパー。
  12. 第1領域の通気度が第2領域の通気度より少なくとも12倍大きいことを特徴とする請求項10記載の低発火性ラッパー。
  13. 第2領域の通気度が20CU未満であることを特徴とする請求項10乃至12いずれか1項記載の低発火性ラッパー。
  14. 第2領域の通気度が10CU未満であることを特徴とする請求項10乃至12いずれか1項記載の低発火性ラッパー。
  15. 第1領域が円周方向に延びた少なくとも1つのエンボス加工されたバンドを含むことを特徴とする請求項1乃至14いずれか1項記載の低発火性ラッパー。
  16. 第1の領域が長手方向に延びた少なくとも1つのエンボス加工されたストリップを含むことを特徴とする請求項1乃至15いずれか1項記載の低発火性ラッパー。
  17. 第1の領域が複数のエンボス加工されたセクションと、これらエンボス加工されたセクションの少なくとも2つを連結するために第2の領域を横断して延びる少なくとも1つのエンボス加工されたリンクセクションとを含むことを特徴とする請求項1乃至16いずれか1項記載の低発火性ラッパー。
  18. エンボス加工されたセクションまたはその全長に沿って延びたエンボス加工されたリンクセクションとを含むことを特徴とする請求項17記載の低発火性ラッパー。
  19. 燃焼添加剤を含まないことを特徴とする請求項1乃至18いずれか1項記載の低発火性ラッパー。
  20. 喫煙材ロッドと、請求項1乃至19いずれか1項記載の低発火性ラッパーとを含み、低発火性ラッパーが喫煙材ロッドの周りに巻かれていることを特徴とする低発火性喫煙品。
  21. 前記喫煙品が紙巻きタバコであることを特徴とする請求項20記載の低発火性喫煙品。
  22. エンボス加工によってラッパーの第1領域を形成する工程と、
    第1領域と異なるようにラッパーの第2領域を形成する工程とを含む低発火性ラッパーの形成方法。
  23. ラッパーの第2領域を形成する工程がエンボス加工されていない領域を残すことを含む請求項22記載の方法。
  24. ラッパーの第1の領域を形成する工程が第1の組のエンボス加工突起を使用して第1の領域にエンボス加工することを含み、
    ラッパーの第2の領域を形成する工程が第1の組のエンボス加工突起とは異なる第2の組のエンボス加工突起を使用して第2の領域にエンボス加工することを含むことを特徴とする請求項22記載の方法。
  25. 第1の組のエンボス加工突起の高さが第2の組のエンボス加工突起より高いことを特徴とする請求項24記載の方法。
  26. ラッパーの第1領域のエンボス加工が複数のエンボス加工されたセクションと複数のエンボス加工されたセクションの間の第2の領域に亘って延びる少なくとも1つのエンボス加工されたリンクセクションを形成することを含むことを特徴とする請求項22乃至25いずれか1項記載の方法。
  27. 第1の領域の特性を分析することおよびその分析結果に応じてラッパーに加えられるエンボス力を自動的に制御することを含むことを特徴とする請求項22乃至26いずれか1項記載の方法。
  28. 第1の領域の分析された特性は、第1の領域の通気度、第1の領域の厚さ、第1の領域の多孔率および第1の領域の気体分散性の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項27記載の方法。
  29. 喫煙材ロッドの周りに請求項1乃至19いずれか1項記載のラッパーを巻くことを特徴とする低発火性喫煙品の形成方法。
  30. 前記方法のすべてが喫煙品組み立てユニットで行われることを特徴とする請求項22乃至29いずれか1項記載の方法。
  31. 請求項1乃至19のいずれか1項記載の低発火性ラッパーを形成するためのエンボス加工ローラーであって、ローラーの円周面が、
    一組のエンボス突起を含む第1領域と、
    この第1領域と異なる第2領域とを含むエンボス加工ローラー。
  32. 第2領域が実質的に滑らかであることを特徴とする請求項31記載のエンボス加工ローラー。
  33. 前記第1領域が第1の組のエンボス突起を含み、前記第2領域が第1の組のエンボス突起と異なる第2の組のエンボス突起を含むことを特徴とする請求項31記載のエンボス加工ローラー。
  34. 第1の組のエンボス突起の高さが第2の組のエンボス突起より高いことを特徴とする請求項33記載のエンボス加工ローラー。
  35. 第1および第2の組のエンボス突起が先端が切り取られた角錐を含み、第2の組の角錐が第1の組の角錐より低い高さで先端が切り取られていることを特徴とする請求項33または34記載のエンボス加工ローラー。
  36. 第2の組のエンボス突起が第1の組のエンボス突起より丸みを帯びた縁部を有することを特徴とする請求項33乃至35いずれか1項記載のエンボス加工ローラー。
  37. 請求項31乃至36いずれか1項記載のエンボス加工ローラーを含むエンボス加工ユニット。
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