JP2013519398A - 哺乳瓶 - Google Patents

哺乳瓶 Download PDF

Info

Publication number
JP2013519398A
JP2013519398A JP2011549354A JP2011549354A JP2013519398A JP 2013519398 A JP2013519398 A JP 2013519398A JP 2011549354 A JP2011549354 A JP 2011549354A JP 2011549354 A JP2011549354 A JP 2011549354A JP 2013519398 A JP2013519398 A JP 2013519398A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
baby bottle
wall member
heat conducting
conducting element
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2011549354A
Other languages
English (en)
Inventor
ウィレメイン ヘイゼンドルフェル,カロリーン
デル コーイ,ヨーハネス トセアルト ファン
コルネリス ダイネフェルト,パウリュス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koninklijke Philips NV
Original Assignee
Koninklijke Philips NV
Koninklijke Philips Electronics NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koninklijke Philips NV, Koninklijke Philips Electronics NV filed Critical Koninklijke Philips NV
Priority claimed from PCT/US2010/023837 external-priority patent/WO2010093755A1/en
Publication of JP2013519398A publication Critical patent/JP2013519398A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)

Abstract

内部表面(6)、底部(2)、及び、上部(7)を有した壁部材(4)を含む哺乳瓶(1)が提供されている。さらに、温度表示計(11)が提供されている。壁部材(4)の内部表面(6)は、内部空間(10)を画定している。瓶(1)は、温度表示計(11)に対して熱的に接続され、且つ、壁部材(4)の底部(2)から上部(7)にまで、その内部表面(6)の少なくとも一部に沿って延びる熱伝導要素(13)をさらに含む。熱伝導要素(13)は、壁部材(4)の内部表面(6)の表面積よりも著しく小さい表面積を有している。

Description

本発明は哺乳瓶に関し、特に、改善された温度表示特性を有した哺乳瓶に関する。
母乳の温度は約37℃であるという事実に基づき、乳幼児又は乳児に与えられる母乳/調合乳は、ほぼこの温度であるべきと認識されてきた。この温度を超える又はこの温度未満の液体は、乳児によって拒絶され得る。液体が受け入れられ、熱すぎる場合、乳児の唇及び口はやけどする可能性がある。液体が冷たすぎる場合、消化不良の症例をもたらす可能性がある。
従来、乳児に与えられるミルクの温度を決定するための最も一般的な方法は、単に、哺乳瓶を利用している人間の指先、手のひら、又は、手首の内側の触覚であった。その決定は、従って、特定の人間の温冷感に単に依存していたため、信頼できないことが多くあり、さらに、大気温度又は室温の影響を免れることはなかった。
瓶の中身の温度を表示することができる温度表示計を使用することが知られている。これらの温度表示計は、加熱、洗浄、及び殺菌消毒のような一般的な瓶の使用に耐えることができないため瓶に統合されないディジタル装置の形状を有し得る。ディジタルではない定量的温度表示計は、例えば、ガラス球温度計又は温度範囲を有したサーモクロマチックストリップである。
他の哺乳瓶には、瓶の中身が熱すぎる、冷たすぎる場合、又は、中身が「OK」である場合を示す定性的温度表示計が提供されている。これらの哺乳瓶は、世話をする者が中身の温度を知りたい場合に不十分である。世話をする者は、乳児に食べ物を与えるのに安全であるかどうかを決定することができるように、乳児の食べ物の温度を知りたいのである。世話をする者は、乳児に食べ物を与えるのに独自の個人的な温度範囲を定める場合がある。一部の世話をする者は、乳児の食べ物は30から37℃であるべきと判り、他の者は、35から37℃という範囲を好む。これらの値は、乳児の年齢に応じて変わり得る。新生児は、新生児用の食べ物の温度に対して、より成長した乳児よりも敏感である傾向がある。
温度表示計が提供された一般的に知られた哺乳瓶に関する問題は、瓶の中身の実際の温度に関する間違った情報、すなわち、低すぎる温度表示度数を使用者に与えること、又は、温度表示計が正しい温度を与えるのに長い時間かかることである。どちらの問題も、哺乳瓶の壁の材料の熱特性と付随している。一方で、壁にわたって温度差がある。もう一方で、壁が瓶の中身と同じ温度、又は、少なくともその温度に近い温度に達するのには受け入れられないほど長い時間かかる。
米国公開特許出願US2007/0121702号には、上記の一般的な問題に対する解決策が示唆されている。US2007/0121702号は、熱い液体を入れることができるコップを開示している。そのコップは、熱い液体を入れることができる内部空間を共に形成する壁部材及び底部部材を有している。壁部材は絶縁材料から作製され、前記壁部材には温度計が埋め込まれている。温度計は、コップの外側から見ることができる。US2007/0121702号は、第1の実施形態において、壁部材の材料よりも熱を伝える熱伝導部分が内部空間の内部表面全体に提供されているとさらに開示している。温度計はその熱伝導層に直接接触し、該熱伝導層は次に内部空間内の液体に直接接触している。
第2の実施形態では、内部空間に向けられた温度計の裏側のみが前記熱伝導材料で覆われており、その結果、温度計はそのコップの下部に設けられている。
一方で熱い液体に直接接触し、もう一方で温度計に直接接触する熱伝導材料を提供することによって、温度計に対する改善された伝熱が達成され、温度の読み取りが改善され早くなる。
US2007/0121702号において示唆されている解決策は哺乳瓶に適していないということが、これらの解決策の懸念である。哺乳瓶は、主に2つの位置において使用される。哺乳瓶がミルクで満たされる第1の位置、並びに、ミルクが乳児に与えられる、及び、哺乳瓶が第1の位置に対して実質的にひっくり返される第2の位置である。第1の位置において、瓶内のミルク又は液体は哺乳瓶の下部に位置する。第2の位置では、ミルク又は液体は、哺乳瓶の上部に位置する。
US2007/0121702号の第2の実施形態は、第2の位置において熱伝導材料がコップの中身と接触していないため、哺乳瓶と共に使用することができない。従って、この解決策は、哺乳瓶の第2の位置において改善された温度読み取りを提供することができない。
US2007/0121702号の第1の実施形態は、原則として、哺乳瓶のどちらの位置においても改善された温度読み取りを提供することを可能にするかもしれない。しかし、US2007/0121702号によると、これは、内部空間の内部表面全体が熱伝導材料で覆われることを必要とし、哺乳瓶の中身を加熱するために一般的に使用される電子レンジと共に哺乳瓶を使用することができないという懸念が深まり、従って、哺乳瓶の有用性を危うくする。
本発明は、いかなる哺乳瓶の位置においても改善された温度表示特性を有し、哺乳瓶の有用性を危うくすることのない哺乳瓶を提供することを目的とする。
従来の解決策の懸念は解消することができ、内部表面、底部、及び、上部を有した壁部材を含む哺乳瓶を提供することによって、哺乳瓶には、有用性を危うくすることなく改善された温度表示特性を提供することができると本発明者等は理解した。さらに、温度表示計が提供される。壁部材の内部表面は内部空間を画定する。哺乳瓶は、温度表示計に熱的に接続され、且つ、前記壁部材の底部から上部にまで、少なくともその一部に沿って及ぶ熱伝導要素をさらに含む。熱伝導要素は、壁部材の内部表面の表面積よりも著しく小さい表面積を有する。
熱伝導要素は、哺乳瓶の底部から上部まで壁部材の内部表面の少なくとも一部に沿って及ぶため、哺乳瓶は、前記哺乳瓶の位置のいずれにおいても熱伝導要素が哺乳瓶の中身に接触することができるために、少なくとも前記2つの位置において使用することができる。さらに、熱伝導要素の表面積が壁部材の内部表面の表面積よりも著しく小さいということを規定することによって、哺乳瓶は電子レンジと共に使用することができる。
一実施形態において、熱伝導要素は、底部から上部まで瓶の縦方向に延びる。これは、熱伝導要素が実質的に底部と上部との間を直線で延び、その解決策には、最少量の熱伝導材料が熱伝導要素に必要とされ、優れた製造性をもたらすことを意味している。
一実施形態において、熱伝導要素が壁部材の内部表面の大部分、すなわち、哺乳瓶を覆うように、熱伝導要素はらせん状様式で底部から上部にまで広がる。さらに、これは、哺乳瓶をいかなる回転運動、及び/又は、哺乳瓶の縦軸に沿った移動にも反応しないようにもし、すなわち、熱伝導要素は、いかなる方向でのその配向にも関係なく哺乳瓶の中身に接触する。これは、温度表示計に対する熱の伝導をさらに高める。
一実施形態において、熱伝導要素は熱伝導ワイヤである。これは、熱伝導要素の表面積をかなり減らす。
一実施形態において、熱伝導要素は、底部付近で内部空間の周囲に沿って配置された第1の熱伝導部分を含み、及び/又は、上部付近で内部空間の周囲に沿って配置された第2の熱伝導部分を含む。これは、前記哺乳瓶の位置のいずれにおいても哺乳瓶の中身をおそらく含有する哺乳瓶の内部空間のそれらの位置での熱伝導要素の接触面積を大きくし、温度表示計に対する熱の伝導をさらに高める。
一実施形態において、壁部材の材料のみが熱伝導要素に接触することができるように、熱伝導要素は壁部材内に埋め込まれ、衛生状態を改善し、洗浄性を改善している。
一実施形態において、壁部材は、前記熱伝導要素が埋め込まれる部分にて、0.7mm以下、特には0.5mm以下、さらに特には0.4mm以下の内部空間に向かう厚さを有している。前記厚さ以下の壁の厚さが使用される場合に、熱応答性温度表示計は、哺乳瓶の目的に対して十分に早く正確であることが証明されてきた。
一実施形態において、温度表示計は、液晶及びロイコ染料を含む群から選択されたサーモクロマチック材料を含む。そのような温度計は、哺乳瓶と共に使用するのに非常に便利であると証明した。
一実施形態において、前記第1の熱伝導部分は、少なくとも部分的に底部の内部表面上に配置される。これは、熱伝導材料が哺乳瓶内に置かれるのに適した位置である。
一実施形態において、温度表示計は熱伝導材料の層を含み、該層は、前記熱伝導要素と接触している。これは、温度表示計の働きを改善する。
一実施形態において、瓶の中身からの熱を温度表示計に対してより容易に運ぶことができるように、温度表示計は壁部材内に延びる複数の突出部を含む。
一実施形態において、前記突出部は、温度表示計の働きをさらに改善するように、熱伝導材料の層を含む。
一実施形態において、壁部材は、哺乳瓶を使用するユーザー又は世話をする者が哺乳瓶の中身を見ることができるように、少なくとも部分的に透明な材料から作製される。
本発明による哺乳瓶のさらなる有利な実施形態が、特許請求の範囲において、及び、以下の図面を参考にした説明において記載される。
本発明の哺乳瓶を描写している。 本発明と共に使用する温度表示計の実施形態の分解図である。 図2の温度表示計を有した図1の瓶の詳細を描写している。 図1の瓶の別の実施形態を描写している。
本発明による哺乳瓶1が、図1の第1の実施形態において示されている。哺乳瓶1は、概して示された底部2及び概して示された上部7を有した壁部材4を含む。壁部材4は内部表面6を有している。上部7には、ねじ部分を提供することができる。上部7は、乳首9を有するキャップ8を取り付けるために点検用窓(20)を含む。壁部材4の内部表面6は、内部空間10を画定している。内部空間10は、液体、特に、ベビーミルクを受ける及び/又は収容するよう配置される。
好ましくは、図1に示されているように、壁部材4及びその底部2は統合され、1つの部分を形成する。しかし、別の部分によって形成され、且つ、途切れのない壁部材を形成するように例えばねじ切りによって壁部材4に対して取り外し可能に結合させることができる別の底部を、瓶1が含むことも可能である。これはさらに示されてはいないが、どのようにしてこれを達成するかは当業者には明らかなはずである。壁部材4及び/又は存在するのであれば取り外し可能な底部2の材料は、透明であることが好ましい、例えば、PC、PP、又はPESである。
示されているように、好ましくは、壁部材4は透明な材料から作製され、使用者が瓶1の中身を見るのを可能にする。これは、特に、点検用窓(20)を通して乾燥したベビーミルクパウダーを導入し、そこに熱湯を添加することによってインスタントのベビーミルクが哺乳瓶を使用して作られる場合に有用である。瓶1を振ることによって、ベビーミルクが混ぜ合わされ調製される。瓶1の中身を目で見て検査することは、ミルクが適切に混ぜ合わされ、且つ、かたまりがないかどうかを、世話をする者に知らせる。
さらに、哺乳瓶1には温度表示計11が提供されている。温度表示計11は、いくつかの温度表示度数12を有する。図1の例において、温度表示計11は、例えば液晶ストリップ温度計、又は、サーモクロマチック材料及び/若しくはロイコ染料を含むストリップ等、実質的に平らなストリップである。しかし、他のタイプも考えられる。温度表示計又は温度計11は、非線形の温度目盛を有している。これは、線形である目盛と比較してより少ない空間でより有用な情報を提供することがこの方法で可能であるため、哺乳瓶に対して特に有用である。図1の例では、標的温度37°あたりの温度表示計11の正確さは、高過ぎるか又は低すぎる温度周辺、すなわち、ミルクが熱すぎる又は冷たすぎて乳児に与えることができない温度周辺よりも高い。しかし、本発明は、非線形の目盛に限定されない。温度計11は、哺乳瓶1の高さの大部分をカバーして、その読み易さを改善することが好ましい。しかし、これは、温度計11が瓶1の内側にある液体のレベルを超えて延びる場合があることを意味している。
哺乳瓶1の内側、すなわち、内部空間10には、熱伝導要素13が提供されている。ここで、「熱伝導」という用語を用いることは、熱を容易に伝えるいかなる材料も含むよう意味していることに留意されたい。特に、「熱伝導」という用語は、前記材料が、壁部材2及び/又は底部部材2が作製される材料よりも熱を伝えることを意味しており、これらの部材は、例えば、ポリカーボネート(PP、PES)から作製される。そのような要求を満たす材料は、例えば銅等の金属を含む。熱伝導要素の作製に対して、炭素等の他の材料も考えられる。図1の例における熱伝導要素13は、例えばワイヤ、ストリップ等であり、壁部材4の内部表面6の内周に沿って配置される。熱伝導要素13がワイヤの形状である例において、その直径は、好ましくは1.0mm未満、より好ましくは0.5mm未満、及び、最も好ましくは0.2mm未満である。熱伝導要素13は、例えば内部表面6に存在する凹みにおいて等、前記内部表面6に接着することができる。しかし、前記熱伝導要素13は、少なくとも部分的に、壁部材4の材料内に埋め込むことも可能である。その場合、熱伝導要素13と内部空間10の間の壁部材の厚さは、約0.7mm以下、好ましくは0.5mm以下、及び、最も好ましくは0.4mm以下であることが好ましい。これらの示された厚さを超えるいかなる壁の厚さも、瓶1の中身及び熱伝導要素13からの熱の伝達に対して有害作用を有し得る。温度計11が壁部材4に埋め込まれる場合、壁部材4及び伝導要素13の材料の熱膨張係数が、どちらの材料に対しても、張力を回避する及び該張力によってもたらされるあり得る損害を回避するようほぼ等しいことに注意するべきである。ここで、温度計11及び/若しくは熱伝導要素13は、瓶の中身と接触するように、又は、示された量の壁の厚さによって前記中身から離されるように壁部材4に埋め込むことができるということに留意されたい。
熱伝導要素13は、実質的に、底部2から上部7まで、壁部材4の内部表面6の少なくとも一部に沿って延びているということを図1においてさらに見ることができる。さらに、熱伝導要素13は、壁部材4の内部表面6の表面積よりも著しく小さい表面積を有していることが判る。内部空間10の表面積間の割合は、例えば、4分の1未満、好ましくは10分の1未満、及び、より好ましくは100分の1未満である。壁部材4に対する透明な材料と組み合わせて、これは、哺乳瓶1の中身の優れた可視性を可能にし、言い換えると、熱伝導要素13は可視性を減じない。一方、熱伝導要素13の表面積を可能な限り小さくすることによって、哺乳瓶1は、哺乳瓶1の中身を加熱するために安全に電子レンジ内に置くことができる。さらに、熱伝導要素13を内部表面6上に提供することによって、閉ループが生じるのが回避されるはずであるために、熱伝導要素13の幾何学は電子レンジでの加熱に対して安全であるということも考慮に入れるべきである。好ましくは、ワイヤにより形づけられた熱伝導要素13の厚さは薄いため、ヒトの目にはほとんど見えない。
熱伝導要素13は、温度計11に対して熱的に接続されているため、瓶1の中身から熱伝導要素13に伝達された熱は、急速且つ能率的に温度計11まで伝えることができる。伝導要素13及び温度計11は、伝導材料を共有するように設計することも可能であり得るということに留意されたい。
温度計11の受け入れ可能な応答時間を保証するために、伝導材料は、少なくとも5.10−6/sよりも大きい、特に、3.10−5/sよりも大きい、好ましくは、1.10−4/sよりも大きい熱拡散係数を有する。
図1において見ることができるように、熱伝導要素13は、壁部材4の底部2付近で内部空間10の周囲に沿って配置された第1の熱伝導部分13aを含み、さらに、壁部材4の上部7付近で内部空間10の周囲に沿って配置された第2の熱伝導部分13bを含む。第1の部分13a及び第2の部分13bは互いから引き離されている。これは、哺乳瓶1がその2つの主な位置、すなわち、哺乳瓶1がミルクで満たされる第1の位置、及び、ミルクが乳児に与えられ、哺乳瓶が第1の位置に対して実質的に逆さまにされる第2の位置において使用されるのを可能にする。第1の位置では、瓶内のミルク又は液体は底部2に位置する。第2の位置では、ミルク又は液体は上部7に位置する。従って、瓶1の位置とは関係なく、熱伝導要素13のうち前記部分の1つは常に瓶1の中身と接触することになる。
本発明は、熱伝導要素13に第1及び第2の部分13a、13bが提供されない場合にも機能するということに留意されたい。熱伝導要素13が上部7と底部2との間を延びる限り、熱伝導要素13は、瓶1が満たされる位置又は瓶1が授乳のために使用される位置のいずれにおいても哺乳瓶の中身と接触し続けることが可能である。
図1の実施形態において、温度計11に熱を伝達することができる比較的大きな表面を提供することができるように、熱伝導要素13は、少なくとも部分的に、底部2の内部表面3を覆う等して設計することもできる。この目的に対して、熱伝導要素13、特にその第2の部分13bは、底部2の内部表面3又は瓶1の底(下)部を覆う要素として設計することができる。しかし、ワイヤ様伝導要素の形状をとることもできる。
図2及び図3は、本発明による哺乳瓶1と共に使用することができる温度計又は温度表示計11の実施形態を示している。図2は、図3の組み立てられた状態の分解図であり、例証となる明確性を改善するよう提供されている。
図2を参考にして図3において見ることができるように、温度計11は、部分的にのみ示されている壁部材4の外部表面5に取り付けられており、特に、温度計11は、壁部材4に提供された凹みの中に置かれる。温度計11は、少なくとも部分的に、壁部材4の中に埋め込まれることも可能である。これは、図面においてさらに示されてはいない。温度計11には、温度計11の裏面16から延びる複数の突出部15が提供される。突出部15は、断面において実質的に三角形であるとして図2及び3の例において示されているが、長方形又は管状等、他の断面も考えられるということを理解されたい。
突出部15は、壁部材4における切り抜き部分17内に延び、該切抜き部分は、突出部15が壁部材4の材料と密に接触するように形作られている。切り抜き部分17は、突出部15を瓶の中身と接触させることができるように、哺乳瓶の内部空間10に向かって開いている場合がある。さらに、温度計11の裏16には、熱伝導材料の層18が提供されており、該層18は、熱伝導要素13と熱的に接触する。図2及び3において、これは、哺乳瓶の上部領域に対して概略的に示されてきており、第2の熱伝導要素13bも示している。温度計11は、すでに説明したように、液晶ストリップ温度計、又は、ロイコ染料等のサーモクロマチック材料を含むストリップであることが好ましいため、3つのみ示されている温度表示度数12を有する温度計11の表面を、耐摩耗且つ透明な材料から作製された保護カバー19によって保護することが便利である。図2及び3の例において、保護カバー19は、温度計11が置かれる壁部材4内の凹みが完全に覆われるサイズ及び形状のものである。
哺乳瓶1のさらなる実施形態が図4を参考にして示されており、それは、本明細書において以下に説明された次の違いを除いて、図1において示された哺乳瓶1と同じである。
図4の哺乳瓶1は、壁部材4の底部2から上部7まで、らせん状又はねじ山のような様式で延びる熱伝導要素13を含む。この実施形態は、熱伝導要素13が瓶1の中身と、そのいかなるあり得る位置においても接触することを保証している。さらに、瓶1の中身と接触する熱伝導材料の量は、この様式で、図1の実施形態と比較して増える。しかし、熱伝導要素13は細いワイヤ又はワイヤ様の材料から作製することができるため、その表面積は依然として、熱伝導要素13が取り付けられる壁部材4の表面積よりも著しく小さい。従って、瓶1は依然として、電子レンジと共に使用することができ、中身に対する可視性は依然として保証される。
熱伝導要素13のそれぞれのねじ山間のピッチ及び/又は相互の距離は、当然ながら変更することができるということに留意されたい。さらに、いくつかの平行なワイヤ及び/又は長方形のメッシュ等、異なるパターン又はメッシュを熱伝導要素13に対して使用することも考えられる。
熱伝導要素13はいくつか異なる方法で壁部材4に取り付けることができることが当業者には明らかになるということに留意されたい。そのような方法の1つにおいて、瓶1の材料、すなわち、壁部材4を構成する材料は、伝導要素上で成形することができ、成形処理に先立ち型に導入される。別の方法は、瓶の材料が固まった状態又は固体状態に戻る前に、ブロー成形処理の間に壁部材に対して又は壁部材内に熱伝導要素を押すことである。さらに、接着又は押し付け(printing)処理も考えられる。
薄膜被覆層等、伝導層を伝導要素に適用することも可能である。そのような被覆層は、透明なシートであり得る。
要求事項として、本発明の詳細な実施形態が本明細書において開示されているが、開示された実施形態は単に本発明の例示であり、種々の形で具体化することができるということを理解されたい。従って、本明細書において開示された特定の構造的及び機能的な詳細は、限定するとして解釈されず、特許請求の範囲に対する基本原理として、及び、実質的にはいかなる適した詳細な構造においても本発明をさまざまに利用するよう当業者に教示するための代表する基本原理として単に解釈される。さらに、本明細書において使用される用語及び表現は、限定するよう意図されないが、正しくは、本発明のわかりやすい説明を提供するよう意図される。
不定冠詞は、本明細書において使用される場合、1又は複数として定義される。複数形は、本明細書において使用される場合、2つ以上として定義される。「別の」という用語は、本明細書において使用される場合、少なくとも第2又はそれ以上として定義される。「含む(including)」及び/又は「有する(having)」という用語は、本明細書において使用される場合、含む(comprising)(すなわち、他の要素又はステップを除外しないオープンランゲージ)として定義される。特許請求の範囲におけるいかなる参照番号も、特許請求又は発明の範囲を限定するとして解釈されるべきではない。
特定の測定が相互に異なる従属請求項に記載されているという単なる事実は、利益を得るためにこれらの測定の組み合わせを使用することができないということを示してはいない。

Claims (13)

  1. 内部表面、底部、及び上部を有した壁部材、並びに、
    温度表示計、
    を含む哺乳瓶であって、前記壁部材の前記内部表面は内部空間を画定し、当該哺乳瓶は、
    前記温度表示計に対して熱的に接続され、且つ、前記壁部材の前記底部から前記上部にまで、前記壁部材の前記内部表面の少なくとも一部に沿って延びる熱伝導要素をさらに含み、該熱伝導要素は、前記壁部材の内部表面の表面積よりも著しく小さい表面積を有する、哺乳瓶。
  2. 前記熱伝導要素は、前記底部から前記上部にまで当該哺乳瓶の縦方向に延びる、請求項1に記載の哺乳瓶。
  3. 前記熱伝導要素は、前記底部から前記上部にまでらせん状の様式で延びる、請求項1に記載の哺乳瓶。
  4. 前記熱伝導要素は熱伝導ワイヤである、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の哺乳瓶。
  5. 前記熱伝導要素は、前記底部付近で前記内部空間の周囲に沿って配置された第1の熱伝導部分を含み、及び/又は、前記上部付近で前記内部空間の周囲に沿って配置された第2の熱伝導部分を含む、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の哺乳瓶。
  6. 前記熱伝導要素は、少なくとも部分的に、前記壁部材内に埋め込まれる、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の哺乳瓶。
  7. 前記壁部材は、前記熱伝導要素が埋め込まれる部分にて、前記内部空間に向かって0.7mm以下、特には0.5mm以下、さらに特には0.4mm以下の厚さを有する、請求項6に記載の哺乳瓶。
  8. 前記温度表示計は、液晶及びロイコ染料を含む群から選択されるサーモクロマチック材料を含む、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の哺乳瓶。
  9. 前記第1の熱伝導部分は、少なくとも部分的に、前記底部の内部表面上に配置される、請求項5に記載の哺乳瓶。
  10. 前記温度表示計は、前記熱伝導要素と接触する熱伝導材料の層を含む、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の哺乳瓶。
  11. 前記温度表示計は、前記壁部材内に延びる複数の突出部を含む、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の哺乳瓶。
  12. 前記突出部は、熱伝導材料の層を含む、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の哺乳瓶。
  13. 前記壁部材は、少なくとも部分的に、透明な材料から作製される、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の哺乳瓶。
JP2011549354A 2010-02-11 2010-02-11 哺乳瓶 Ceased JP2013519398A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/US2010/023837 WO2010093755A1 (en) 2009-02-10 2010-02-11 Baby feeding bottle

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013519398A true JP2013519398A (ja) 2013-05-30

Family

ID=48669117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011549354A Ceased JP2013519398A (ja) 2010-02-11 2010-02-11 哺乳瓶

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013519398A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3125984A (en) * 1962-04-11 1964-03-24 Feeding bottle capable of indicating temperature
US5208896A (en) * 1990-08-31 1993-05-04 Alexander Katayev Electrically warmed baby bottle with rechargeable battery recharging system
US6264049B1 (en) * 2000-01-19 2001-07-24 Mark Y. Shteynberg Nursing bottle with integral temperature sensor

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3125984A (en) * 1962-04-11 1964-03-24 Feeding bottle capable of indicating temperature
US5208896A (en) * 1990-08-31 1993-05-04 Alexander Katayev Electrically warmed baby bottle with rechargeable battery recharging system
US6264049B1 (en) * 2000-01-19 2001-07-24 Mark Y. Shteynberg Nursing bottle with integral temperature sensor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8752719B2 (en) Baby feeding bottle
US3695110A (en) Baby thermometer spoon
US4878588A (en) Baby nursing bottle with temperature indicator
US7213969B2 (en) Axillary thermometer
US20060191919A1 (en) Temperature-display non-electric heated utensil device
US3567059A (en) Babies bottle
CN203719791U (zh) 温度指示器及带温度指示的容器
JP2013519398A (ja) 哺乳瓶
IL110125A (en) Thermometric soother and nipple for infants
US20120128031A1 (en) Electronic Clinical Thermometer
WO2013159287A1 (zh) 保温奶瓶
JPH04504000A (ja) 温度計
JP2022044068A (ja) 透明な断熱体を含む哺乳瓶用温度計
US20140189981A1 (en) Baby bottle holder
CN201519309U (zh) 变色示温奶瓶
ES2656341T3 (es) Jarra con indicador de temperatura
JP3173865U (ja) 水銀未使用の非電子式体温計の温度表示構造
US4560287A (en) Safety case for the medical glass thermometer
CN202950418U (zh) 可测量温度的盛汤容器
CN107536388A (zh) 一种智能婴儿勺
GB2324472A (en) Temperature sensing container
ES1256045U (es) Calculadora de Temperatura para Biberones
JPS59159033A (ja) 医用ガラス体温計用安全ケ−ス
JPH0724102Y2 (ja) 液温表示機能付哺乳瓶
JP3208064U (ja) 魔法瓶

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131213

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140430

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140722

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20140801

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20140822

A045 Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20151124