JP2013511823A5 - - Google Patents

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図10は、本開示の第6の実施形態によるプラズマ処理装置のブロック図である。ワークピース100は、方向605に移動するコンベヤベルト800上に配設される。コンベヤベルト800は、ワークピース100が上下逆向きに保持されるようにワークピース100を把持することができる。本実施形態は、ワークピース100上の堆積物または粒子の形成リスクを解消する。
図22は、本開示の第9の実施形態によるプラズマ処理装置のブロック図である。システム2200は、プラズマ源401とプラズマ源2201の両方を有する。プラズマ源2201は、ガス源2203からプラズマ2202を形成する。プラテン403を図示してあるが、コンベヤベルトまたは他のワークピース100用搬送機構体を使用してもよい。本実施形態のプラテン403は、プラズマ源401とプラズマ源2201との間で回転または旋回可能である。別の実施形態では、プラテン403または他の何らかの搬送機構体を用いてワークピース100の対向する2つの側面への注入処理を可能にすることができる。別の実施形態では、プラズマ源401とプラズマ源2201が異なる高さに配置されることもある。
図14は、本発明の方法による注入処理中のステップ移動を示す断面図である。ワークピース100は、イオン406に対して方向405に移動する。これによりワークピース100内に高ドープ領域1400と低ドープ領域1401とが形成される。高ドープ領域1400を形成する際は、低ドープ領域1401の注入処理中に比べて集束プレート101に対するワークピース100の走査速度を遅くする。かかるプロセスをワークピース100の表面全体に対して繰り返すことができる。
図15Cは、集束プレート101で使用可能な1つの走査レートシーケンス1502を示す。本実施形態では、走査レートシーケンスを滞留時間関数(単位:秒/cm)として示す。この滞留時間関数では、滞留時間関数のピーク1506が、走査レートが相対的に遅い領域を表し、ベース部分1508が、走査レートが相対的に速い領域を表す。したがって、領域1506では、領域1508と比較して、集束イオン1500が基板100の端から端まで相対的に低速に走査されるので、より高いイオンドーズ量が受け取られることになる。この遅い走査レートと速い走査レートの間の変動が図15Cに示すように周期的に繰り返されるようにすることにより、基板100内のイオンドーズ量1504の周期的な変動をもたらすことが可能となり、したがってX方向にイオンドーピング量が相対的に高い領域と相対的に低い領域とを形成することが可能となる。
図18および図19は、それぞれRF同期またはDC同期を使用してワークピースの注入処理を複数の異なるドーパントレベルで実行する本発明の方法に関与する例示的なステップを示す。無論、図18および図19に示したのと異なる方法も可能である。どちらの方法でも周期的な注入パルスを生成しながらターゲットを集束プレート101等の開孔板に対して走査することができる。図18および図19の各実施形態によれば、注入パルスの「オン」期間中にワークピースとプラズマとの間に電位、例えば負電位を印加し、それによりプラズマ140からの正イオンが集束プレート101を通じて加速され、ワークピース100上に届くようにすることができる。
図20A〜図20Cは、ブランケット注入と選択的注入の両方を実行するように構成された集束プレートシステム1210の上面図である。図20Aおよび図20Bに示すように、ワークピース100は方向1204に走査される。集束プレートシステム1210の実施形態は、第1の開孔2002を有する第1の集束プレート2000を含む。第1の開孔2002は、例えば方向1204における走査を行う(ブランケット開孔として機能する)ことにより、ワークピース100の幅全体にわたるブランケット注入を実行し、それにより図20Cに示すようなブランケット領域1220を形成する。第2の集束プレート2001は第2の開孔2003を有する。これら第2の開孔2003は、例えば各開孔2003を同じ方向1204に走査することによりワークピース100のパターン化注入または選択的注入を実行して、パターン化領域1222を形成することができる。この文脈における走査とは、開孔2002および開孔2003に対するワークピース100の相対運動を指し、ワークピース100もしくは集束プレート2000、2001を移動させること、またはワークピース100および集束プレート2000、2001を移動させることにより達成することができる。図20Aおよび図20Bの実施形態では2枚の集束プレートを示しているが、本発明の範囲は、第1の開孔2002と第2の開孔2003を両方有し得る単一の集束プレートもカバーする。図示の例では、集束プレート2000と集束プレート2001が共に、ポイントAからポイントBまでの距離と等しい距離だけ方向1204に沿って走査される。図20Bは、走査完了後の集束プレート2000と集束プレート2001の相対位置を示す。パターン化領域1222は、走査距離を必要に応じて増加させることによりワークピース100の各端縁まで延在させることができる。図20Cは、図20Aに示した初期位置および図20Bに示した最終位置を有する集束プレートの走査を行った後の、ワークピース100の注入ジオメトリの詳細を示す。走査方向1204と直交する方向1212に沿って、第2の開孔2003は第1の開孔2002の一部分と重なるので、第2の開孔2003の下方に露出する注入領域1222はより高いイオンドーズ量を受け取ることになる。
本発明によれば、図20Dおよび図20Eに示すように、これらブランケット注入および選択的注入は少なくとも部分的に同時に行ってもよい。図20Dは、開孔2002および開孔2003が同じ集束プレートに含まれる集束プレートシステム1210の一実施形態を示す。図20Dに示すように、集束プレートシステム1210は、方向1204に沿って左に、位置Cまで走査してもよい。図20Dに示す構成は注入走査の途中の一時点を表すものであってもよく、集束プレートシステム1210を引き続きワークピース100に対して左に移動させてもよい。図20Eは、図20Dに示した時点までに集束プレートシステム1210によって形成されたイオン注入のパターンを示す。したがって、位置Cにおけるブランケット集束用開孔2002の前縁に相当する前縁1230aを有するブランケット領域1230が形成されている。走査が進行するとともに、ブランケット領域1230は、図20Cに示した状況と同様にワークピース100全体に延在するようにしてもよい。図20Eは、開孔2003を使用して少なくとも部分的に形成された選択的注入領域1232も示している。さらに、集束プレートでは、例えばドット状、スポット状または他の形状の注入処理を実現する他の開孔構成も可能である。このように、開孔の形状は所望の注入ジオメトリに関連する円形、楕円形または任意の形状とすることができる。

Claims (24)

  1. 処理装置であり、
    ワークピースに注入されるイオンを含むプラズマをプラズマチャンバ内に発生させるように構成されたプラズマ源と、
    開孔を有する集束プレートであって、該開孔を出たイオンが集束イオンを画定するように該集束プレート近傍のプラズマシースの形状を変更するように構成された集束プレートと、
    前記集束イオンの注入幅が前記開孔より実質的に狭くなるように前記集束プレートから離間されたワークピースを収容するプロセスチャンバと
    を備え、注入処理中に前記ワークピースを走査することにより前記ワークピース内に複数のパターン化エリアを形成するように構成されることを特徴とする処理装置。
  2. 前記集束プレートは複数の開孔を含む請求項1に記載の処理装置。
  3. 前記複数の開孔はブランケット開孔と1組の選択的開孔とを含み、前記ブランケット開孔および前記1組の選択的開孔は、前記ワークピースが第1の方向に沿って走査されるときに、前記ワークピースのブランケット注入および前記ワークピースの選択的なエリアにおける注入を可能にするように構成されている請求項2に記載の処理装置。
  4. ワークピースを二方向に走査するように構成されたワークピースホルダをさらに備える請求項1に記載の処理装置。
  5. 前記ワークピースホルダは、水平ホルダ、垂直ホルダ、傾斜ホルダおよび上下逆向きホルダのうちの1つである請求項4に記載の処理装置。
  6. 前記開孔の幅は0.5mm〜5mmであり、前記注入幅は5μm〜2mmである請求項1に記載の処理装置
  7. 所与の走査において前記ワークピースの第1の方向に沿って可変走査レートで走査を行うように構成されたワークピースホルダをさらに備え、前記第1の方向における走査後に、イオン注入レベルが異なる複数の注入領域が形成され、前記複数のパターン化エリアのうちの少なくとも1つが形成される請求項1に記載の処理装置。
  8. 前記プラズマの前記イオンはドーパント種と関連付けられ、前記第1の方向における走査後に、ドーパント濃度が異なる複数の注入領域が形成される請求項7に記載の処理装置。
  9. 前記プラズマ源はパルスプラズマを生成するように構成される請求項1に記載の処理装置。
  10. 前記ワークピースにパルスバイアスを供給するように構成される請求項1に記載の処理装置。
  11. 前記プラズマにパルスバイアスを供給するように構成される請求項1に記載の処理装置。
  12. 前記開孔は、前記ワークピース内の前記複数のパターン化エリアのうちの少なくとも1つに関する所望の注入パターンに対応するアレイを含む請求項1に記載の処理装置。
  13. 前記プラズマチャンバ内の前記イオンは第1の型のイオン種であり、
    前記処理装置は、
    ワークピースホルダと、
    第2のプラズマ源と、
    開孔を有する第2の集束プレートであって、該開孔は、該開孔を出たイオンが集束イオンを画定するように該第2の集束プレート近傍のプラズマシースの形状を変更するように構成されている、第2の集束プレートと、
    前記第2のプラズマ源に結合され、第2の型のイオン種を供給するように構成された第2のプラズマチャンバと
    を備え、
    前記ワークピースホルダは、前記第1の型のイオン種および前記第2の型のイオン種にそれぞれ対応する第1の領域および第2の領域が前記ワークピースに選択的に注入されるように、前記集束プレートおよび前記第2の集束プレートの下方を走査するように構成される請求項1に記載の処理装置。
  14. 前記第1の型のイオン種はn型ドーパントであり、前記第2の型のイオン種はp型ドーパントである請求項13に記載の処理装置。
  15. 前記ワークピースホルダ上またはその近傍に配設されるとともに、イオンドーズ量を実時間で測定するように構成された開孔構成および検出器を含むプロセス制御装置をさらに備える請求項4に記載の処理装置。
  16. ワークピースの注入処理を実行する方法であり、
    プラズマを収容したプラズマチャンバに隣接して、前記ワークピースに向かって集束イオンを提供する少なくとも1つの開孔を通じて前記プラズマからイオンを抽出するように構成された集束プレートを設けるステップと、
    ワークピースホルダと前記プラズマとの間にバイアスをかけて、前記集束イオンが前記ワークピースホルダ上に配設された前記ワークピースに引き寄せられるようにするステップと、
    前記ワークピースを前記集束プレートに対して走査して、複数の選択的注入エリアが形成されるようにするステップと
    を含むことを特徴とする方法。
  17. 前記集束プレートは、ブランケット開孔と、1組の選択的開孔とを含み、単一走査における前記ワークピースの走査が、第1のイオンドーズ量における前記ワークピースのブランケット注入と、より高い第2のイオンドーズ量における前記ワークピースの1組の領域の選択的注入との両方を実現する請求項16に記載の方法。
  18. 第1のパルス周波数を有するソースパルスを前記プラズマに供給するステップと、
    前記集束プレートの開孔が前記ワークピースの第1の領域を覆う位置に配置されたときに、第1のバイアスパルス周波数を有し前記ソースパルスと同期された第1のバイアスパルスセットを提供するステップと、
    前記集束プレートの前記開孔が前記ワークピースの第2の領域を覆う位置に配置されたときに、前記第1のバイアスパルス周波数と異なる第2のバイアスパルス周波数を有し、前記ソースパルスと同期された第2のバイアスパルスセットを提供するステップと
    をさらに含む請求項16に記載の方法。
  19. 前記ワークピースを走査する前記ステップは、前記ワークピースの第1の領域を第1の走査レートで走査するステップと、前記ワークピースの第2の領域をより高い第2の走査レートで走査するステップとを含む請求項16に記載の方法。
  20. 前記ワークピースを走査する前記ステップは、前記プラズマに対して第1のパルスレートのパルスを印加しながら第1の領域を走査するステップと、前記プラズマに対してより高い第2のパルスレートのパルスを印加しながら第2の領域を走査するステップとを含む請求項16に記載の方法。
  21. 前記ワークピースを走査する前記ステップは、前記プラズマに対して第1のパルス持続時間のパルスを印加しながら第1の領域を走査するステップと、前記プラズマに対して第2のパルス持続時間のパルスを印加しながら第2の領域を走査するステップとを含む請求項16に記載の方法。
  22. プラズマ処理システムにおいてワークピースの注入処理を実行する方法であり、
    n型ドーパントイオンを有する第1のプラズマを収容した第1のプラズマチャンバに隣接して、前記ワークピースに向かって集束イオンを提供する少なくとも1つの第1の開孔を通じて前記プラズマからイオンを抽出するように構成された第1の集束プレートを設けるステップと、
    p型ドーパントイオンを有する第2のプラズマを収容した第2のプラズマチャンバに隣接して、前記ワークピースに向かって集束イオンを提供する少なくとも1つの第2の開孔を通じて前記プラズマからイオンを抽出するように構成された第2の集束プレートを設けるステップと、
    前記ワークピースと前記第1のプラズマおよび第2のプラズマとの間にそれぞれバイアスを印加しながら、前記ワークピースを前記第1の集束プレートおよび前記第2の集束プレートに対して走査するステップと
    を含み、選択的にnドーピングされる1組のエリアと、選択的にpドーピングされる別の1組のエリアとが、前記ワークピース内に形成されることを特徴とする方法。
  23. 前記第1のプラズマチャンバおよび前記第2のプラズマチャンバは、前記pドーピングされるエリアにp型ドーパントイオンだけが注入され、前記nドーピングされるエリアにn型ドーパントイオンだけが注入されるように、注入処理中に前記第1および第2のプラズマのオン・オフを切り替えるように構成される請求項22に記載の方法。
  24. 印加される前記バイアスの強さは、前記p型ドーパントイオンが前記nドーピングされるエリアよりも前記pドーピングされるエリアの方に多く注入され、前記n型ドーパントイオンが前記pドーピングされるエリアよりも前記nドーピングされるエリアの方に多く注入されるように調整される請求項22に記載の方法。
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