JP2005353537A - イオン注入装置 - Google Patents

イオン注入装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005353537A
JP2005353537A JP2004175847A JP2004175847A JP2005353537A JP 2005353537 A JP2005353537 A JP 2005353537A JP 2004175847 A JP2004175847 A JP 2004175847A JP 2004175847 A JP2004175847 A JP 2004175847A JP 2005353537 A JP2005353537 A JP 2005353537A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion beam
ion
divergence angle
parallelism
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004175847A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Tonari
嘉津彦 隣
Tsutomu Nishibashi
勉 西橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ulvac Inc
Original Assignee
Ulvac Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ulvac Inc filed Critical Ulvac Inc
Priority to JP2004175847A priority Critical patent/JP2005353537A/ja
Publication of JP2005353537A publication Critical patent/JP2005353537A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 イオンビームが基板に入射する際の平行度及び発散角度を制御し、イオンの注入精度を向上させるとともに、均一なイオン注入を可能にしたイオン注入装置を提供する。
【解決手段】 イオン注入装置において、該イオン注入装置は、イオンビームの収束装置と、平行化装置と、平行度及び発散角度を測定する測定装置とを備え、
イオンビームの平行度及び発散角度が設定値内に収まるように収束装置及び平行化装置を制御する。
また、平行度及び発散角度を測定する測定装置は、ビーム分割スリットと、このビーム分割スリットを透過したビームの電流量を計測する可動式ファラデーカップを具備している構成とした。
【選択図】 図6

Description

本発明は、イオン注入装置に係り、特に、イオンビームを所望の平行度及び発散角度で、基板に注入することにより、イオン注入の精度及び均一性を向上したイオン注入装置の改良に関する。
原子や分子から電子を剥ぎ取って、イオンを生成するイオン源からのイオンを所望のエネルギーに加速して、例えば、半導体ウェハー等の基板に所望のイオン種を注入する種々のイオン注入装置が実用に供されている。
この従来のイオン注入装置の一例として、特許文献1に記載されたイオン注入装置について、図7を用いて説明する。
図7は、従来のイオン注入装置の全体構成を示すブロック図である。
図7に示すように、従来のイオン注入装置100の主要構成は、イオンを生成するイオン源装置110、所望のイオン種を選択する質量分離器120、イオンビームを収束する収束装置130、イオンを所望のエネルギーに加速する加速器140、イオンを注入するウェハー等の基板が設置されているビーム照射室150である。
イオンビームを収束する収束装置130は、光学におけるレンズが光の収束作用を有している類似性から収束レンズ、或いは、単に、レンズとのみいう場合がある。
ところで、イオンビームの質を表す物理量として、「エミッタンス」と「輝度」がある。
これらの物理量は、イオンビームを構成するそれぞれのイオンの運動の揃いの程度を定量的に表現するものである。
また、これらの量は、適当な規格化を行えば、イオンビームの走査中において、不変量として取り扱える性質を有している。
特許文献1に記載のイオン注入装置では、イオン源110としては、プラズマ源112とエミッタンスを調整する調整部114とを独立に構成し、イオンビームのエミッタンスを小さくし、加速器140内のビーム透過率を増大させて、大電流のイオン注入を可能としたことを特徴としている。
特許番号第2644958号
以下、従来のイオン注入装置の問題点を図8及び図9を用いて説明する。
図8及び図9は、従来のイオン注入装置の問題点を説明するための、基板近傍におけるイオンビームの注入の状態を示す側面図である。
ところで、イオンビームは、ビームを構成する総てのイオンが設計軌道に対して平行に走査するのではなく、それぞれのイオンは、設計軌道を中心に、設計軌道に垂直な平面内において、微小振動を行いながら、即ち、設計軌道を中心にビーム径が収束、発散しながら、設計軌道を走査する。
従って、図8に示すように、ウェハー等の基板160に対して、ある発散角度(以下、単に「発散角」という場合がある。)で注入されるイオンが存在し、平行入射部分160aよりも周縁部が広がる、いわゆる「にじみ」部分160bが発生する。
従来のイオン注入装置では、このイオンビームのにじみ部分160bも含んだ平均値としてのビームの平行度のみをモニターしてイオン注入を行い、にじみ量が変化することによるイオン注入のプロファイル変化については管理していなかった。
従って、従来のイオン注入装置では、イオン源の状態変化によりエミッタンスが変化し、注入プロファイルも連動して変化する可能性があり、安定した高精度で均一なイオン注入が困難であるという問題を抱えていた。
また、図9に示すように、基板160上にゲート162を形成してイオン注入を行った場合、イオンビームが垂直面に対して所定の発散角度をもって注入された場合、シャドー部分162aが発生して、均一なイオン注入が困難になるという問題も抱えている。
一方、特許文献1の発明は、大電流イオンビームを注入するために、イオンビームのエミッタンスを低減するように工夫されているものであり、基板へのイオンビームの発散角度を管理したり、或いは、平行度や発散角度を制御するものではなく、上記した従来のイオン注入装置の問題を何ら解決するものではない。
本発明は、上記従来の課題を解決し、イオンビームが基板に入射する際の平行度及び発散角度を制御し、イオンの注入精度を向上させるとともに、均一なイオン注入を可能にしたイオン注入装置を提供することを目的とする。
本発明のイオン注入装置は、請求項1に記載のものでは、イオンを生成するイオン源から所望のイオン種を引き出し、所望のエネルギーに加速して、イオンビームを半導体ウェハー等の基板に注入するイオン注入装置において、前記基板に入射するイオンビームの平行度及び発散角度を測定する測定装置と、イオンビームの平行度及び発散角度を所望の設定値の範囲内になるように制御する制御機能を備えた構成とした。
請求項2に記載のイオン注入装置は、イオンを生成するイオン源から所望のイオン種を引き出し、所望のエネルギーに加速して、イオンビームを半導体ウェハー等の基板に注入するイオン注入装置において、該イオン注入装置は、イオンビームの収束装置と、イオンビームの平行化装置と、前記基板に入射するイオンビームの平行度及び発散角度を測定する測定装置とを備え、先ず、前記イオンビームの平行度及び発散角度を測定する測定装置により、前記基板に入射するイオンビームの平行度及び発散角度を測定し、次に、イオンビームの平行度が設定値の範囲外の場合は、前記イオンビームの平行化装置の各パラメータを調整することにより、イオンビームの平行度が設定値の範囲内に収まるように制御し、次に、イオンビームの発散角度が設定値の範囲外の場合は、前記イオンビームの収束装置の各パラメータを調整することにより、イオンビームの発散角度が設定値の範囲内に収まるように制御するように構成した。
請求項3に記載のイオン注入装置は、イオンを生成するイオン源から所望のイオン種を引き出し、所望のエネルギーに加速して、イオンビームを半導体ウェハー等の基板に注入するイオン注入装置において、該イオン注入装置は、イオンビームの収束装置と、イオンビーム平行化装置と、前記基板に入射するイオンビームの平行度及び発散角度を測定する測定装置とを備え、先ず、前記イオンビームの平行度及び発散角度を測定する測定装置により、前記基板に入射するイオンビームの平行度及び発散角度を測定し、次に、イオンビームの発散角度が設定値の範囲外の場合は、前記イオンビームの収束装置の各パラメータを調整することにより、イオンビームの発散角度が設定値の範囲内に収まるように制御し、次に、イオンビームの平行度が設定値の範囲外の場合は、前記イオンビーム平行化装置の各パラメータを調整することにより、イオンビームの平行度が設定値の範囲内に収まるように制御するように構成した。
請求項4に記載のイオン注入装置は、上記イオンビームの平行度及び発散角度を測定する測定装置は、前記イオンビームの走査方向の垂直面内に、水平(X軸)方向、及び/又は、垂直(Y軸)方向に取り付けられるビーム分割スリットと、このビーム分割スリットを透過したビームの電流量を計測する可動式ファラデーカップを具備している構成とした。
請求項5に記載のイオン注入装置は、上記イオンビームの平行度及び発散角度を測定する測定位置を上記基板近傍とした構成とした。
本発明のイオン注入装置は、上述のように構成したために、以下のような優れた効果を有する。
(1)請求項1に記載したように構成すると、イオンビームの基板への発散角度及び平行度を管理すること、及び、制御することが可能になり、高精度で均一なイオン注入ができる。
(2)請求項2に記載したように構成すると、イオンビームの基板への発散角度及び平行度を、常時、設定値内に制御できるので、一層、高精度で均一なイオン注入ができる。
(3)請求項3に記載したように構成すると、イオンビームの基板への発散角度及び平行度を、常時、設定値内に制御できるので、一層、高精度で均一なイオン注入ができる。
(4)請求項4に記載したように構成すると、簡単な構成で、イオンビームの基板への発散角度及び平行度を測定でき、迅速な制御が可能となる。
(5)請求項5に記載したように構成すると、基板近傍におけるイオンビームの基板への正確な発散角度及び平行度を測定でき、制御の精度が向上する。
特に、立体構造を持つデバイスに注入する場合、正確な発散角及び平行度を測定することは重要であり、このようなケースにはとりわけ効果的である。
以下、本発明のイオン注入装置の一実施の形態を図1乃至図6を用いて説明する。
先ず、本実施の形態のイオン注入装置の基本構成を図1乃至図3を用いて説明する。
図1は、本発明のイオン注入装置の概略構成を示す平面図である。
図2は、本発明のイオン注入装置の概略構成を示す側面図である。
図3は、本発明のイオン注入装置のステージ付近の外観斜視図である。
図1及び図2に示すように、本発明イオン注入装置10の主要構成は、イオン源20、加速管30、分析マグネット40、四重極レンズ50、静電スキャナ60、イオンビームの平行化装置(以下、平行化レンズという場合がある。)70、イオン注入室80、基板搬送室90である。
HVターミナル22に収容されるイオン源20で生成されたイオンIは、スイッチングマグネット24を経て、次の加速管30に輸送され、この加速管30により所定のエネルギーまで加速され、分析マグネット40により、所望のエネルギーのイオンビームIが選択される。
なお、図2において、26はHVターミナルを支持するインシュレータである。
選択された所望のエネルギーのイオンビームIは、四重極レンズ50でビーム径が収束され、静電スキャナ60及び平行化装置70により、イオン注入室80中の半導体ウェハー等の基板94の表面に平行かつ均一に注入される(図3参照)。
なお、図2において、92は基板キャリアである。
また、図3に、ステージ付近の外観構成を示すが、82はマスク用X/Yステージ、84はマスク用静電チャック、86はウェハー用静電チャック、88はウェハー用X/Yステージである。
以上の構成は、従来技術のイオン注入装置とほぼ同様のものであるが、本発明のイオン注入装置10では、基板94近傍のイオンビームIの発散角度及び平行度を測定する測定装置、及び、この測定値に基づいて、発散角度及び平行度を設定値内に制御する機能を有し、イオン源20の状態変化によりエミッタンスが変化し、注入プロファイルも連動して変化した場合でも、安定した均一なイオン注入が行えるようにしていることを特徴としている。
従って、以下では、基板94近傍のイオンビームIの発散角度及び平行度を測定する測定装置、及び、発散角度及び平行度を設定値内に制御する機能について、順次説明する。
先ず、イオンビームIの発散角度及び平行度を測定する測定装置について説明する。
この測定装置は、基本的に、従来のイオンビームのエミッタンスの測定装置を利用する。
エミッタンスについては、特許文献1で図2を用いてその定義を詳細に説明しているので説明は割愛し、また、エミッタンスの測定装置も周知技術であるので、以下、エミッタンスの測定原理について図4及び図5を用いて説明する。
図4は、エミッタンスの測定原理を説明するための斜視図である。
図5は、実際のエミッタンスを測定する測定装置の原理を示す側面図である。
上述したように、ビームを構成するそれぞれのイオンは、設計軌道を中心に、設計軌道に垂直な平面内において、設計軌道を中心にビーム径が収束、発散しながら、設計軌道を走査するので、この垂直な平面において、2次元的なエミッタンスの測定が必要である。
ここで、その2次元的な座標として、慣習通り、水平方向にX座標を、垂直方向にY座標を採ることにする。
エミッタンスは、ビーム径方向距離をxを横軸に、ビームの発散角度αを縦軸に描いた位相図の面積をπで除したものであるから、ビーム断面のX軸各点におけるX方向の運動量分布を測定できれば算出することができる。
図4に示すように、イオンビームの走査方向に垂直に2枚の可動スリットS1、S2を距離L1だけ離して配置することによりエミッタンスが測定できる。
即ち、第1のスリットS1により位置xを定め、第2のスリットS2を動かして位置xにおける運動量分布Mを電流検出板D1により測定し、第1のスリットS1を動かすことにより各位置xにおける運動量分布Mを測定すれば、位置xと発散角αの位相図が得られ、エミッタンスを算出することができる。
この原理を応用したのが、図5に示す実際のエミッタンスの測定原理である。
図5では、図4における第1の可動スリットS1の代わりに、多数のスリットを有する分割スリットSbをイオンビームIの走査方向に垂直に配置し、図4における第2の可動スリットS2の代わりに高位置分解能可動式ファラデーカップFcを用い、当該可動ファラデーカップFcに入射した荷電粒子であるイオンビームIの電流量からビーム強度を測定することにより、エミッタンスを測定することができる。
なお、上記は、X軸方向でのエミッタンスの測定原理を説明したが、Y軸方向でも、移動方向をY軸方向にするだけで、他は全く同様の原理であるので、説明は省略する。
ところで、この従来のエミッタンス測定装置を用いると、イオンビームの発散角度α、エミッタンスの他に、次式(1)で定義されるイオンビームの位置Rにおける平行度θ(R)を算出することができる。
Tanθ(R)=d(R)/L ・・・・・ (1)
ここで、d(R)は、位置Rにおけるスリットの中心軸からビーム強度のピーク位置の変位であり、Lは、分割スリットSbから可動式ファラデーカップFcまでの距離である。
また、この従来のエミッタンス測定装置では、イオンビームのにじみ角度φも次式(2)により算出できる。
Tanφ =(f−w)/(2L) ・・・・・ (2)
ここで、fは、ピークPの半値幅、wはスリットの幅である。
従って、エミッタンス測定装置を利用すれば、イオンビームの発散角度αの他に、イオンビームの平行度θやイオンビームのにじみ角度φも測定できることが理解される。
次に、本実施の形態におけるイオンビームの発散角度及び平行度の制御機能について、以下、それぞれ説明する。
先ず、イオンビームの平行度の制御について図1及び図2を用いて説明する。
図1及び図2に示すイオンビームの平行化装置70は、磁場中で荷電粒子が偏向される性質を利用して、所定の発散角度を有するイオンビームIを平行に基板に入射させる装置である。
図2に示すように、外側に発散角度を有するイオンIoは大きく曲げられ、一方、内側に発散角度を有するイオンIiは、小さく曲げられ、結果として、ほぼ設計軌道に平行に基板94に照射される。
また、図示による説明は省略するが、この平行化装置70では、イオンビームIを収束する光学系のパラメータを調整することにより、イオンビームの平行度を制御できる。
次に、イオンビームの発散角度の制御について説明する。
図1及び図2に示すように、収束レンズ50は、磁場若しくは電場或いは双方の作用により、イオンビームIを収束し、その発散角度を制御し得る機能を有している。
従って、この収束レンズ50の磁場、電場又は双方の強度を調整することにより、イオンビームIの発散角度を制御することができる。
また、この収束レンズ50の前後に配置されたスリット42、52のアパーチャーを調整することによってもイオンビームIの発散成分を除去できるので、イオンビームIの発散角度を制御できる。
以上の構成において、次に、本実施の形態のイオン注入装置10の基本動作について、図6を用い、図1を参照して説明する。
図6は、本実施の形態のイオン注入装置10の基本動作を説明するためのフローチャートである。
先ず、従来のイオン注入装置同様に、本実施の形態のイオン注入装置10でも、イオン源20から所望のイオン種のイオンを所望のエネルギーに加速し、半導体ウェハー等の基板94に注入する。
一方、本実施の形態のイオン注入装置10では、図6に示すように、適宜、イオンビームの発散角及び平行度の測定制御を行う。
即ち、処理開始(ST1)後、X軸及びY軸方向のイオンビームの発散角度α及び平行度θを、上記した測定装置により測定する(ST2)。
次に、イオンビームの平行度が設定値の範囲内にあるかどうかの判断を行う(ST3)。
ここで、イオンビームの平行度が、設定値の範囲内にある場合は、イオンビームの発散角度が設定値の範囲内かどうかの判断を行う(ST5)。
一方、イオンビームの平行度が、設定値の範囲内になければ、上述したように、ビーム平行化レンズ70の光学系パラメータ(例えば、平行化レンズ強度、ビーム偏向点の位置、レンズへの入射軸角度)を調整して(ST4)、再度、イオンビームの発散角度、平行度を測定する(ST2)。
ここで、発散角度も再度、測定するのは、平行化レンズ70の光学系パラメータを調整することにより、イオンビームの発散角度も変化している可能性があるからである。
この調整をイオンビームの平行度が設定値の範囲内に収まるまで繰り返す。
平行度の制御が終了すると、次に、イオンビームの発散角度が設定値の範囲内かどうかの判断を行う(ST5)。
ここで、設定値の範囲内にある場合は、測定データの出力を行い(ST7)、処理が終了する(ST8)。
一方、イオンビームの発散角度が設定値の範囲内にない場合は、上述したように、ビーム収束レンズの強度調整、スリットのアパーチャー等によるビーム発散成分の除去、イオン源及びイオンの引き出し系の調整を行い(ST6)、再度、イオンビームの発散角度、平行度を測定する(ST2)。
ここで、平行度も再度、測定するのは、ビームの発散角度制御により、イオンビームの平行度が変化している可能性があるからである。
この調整を繰り返すことにより、イオンビームの平行度及び発散角度が設定値の範囲内に収まることになり、双方とも設定値の範囲内に収まってから測定データを出力して(ST7)、処理を終了する(ST8)。
従って、本実施の形態のイオン注入装置10によると、適宜、イオンビームの発散角度、及び、平行度の測定、設定値内への制御を行うので、イオンビームのエミッタンスの変動等のイオンビームの状態が変化した場合でも、にじみ量が変化することによるイオン注入のプロファイル変化について管理でき、かつ、設定値内への制御が可能となり、均一で高精度のイオン注入を安定して行えることになる。
本発明のイオン注入装置は、上記実施の形態の限定されず種々の変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、図1及び図2に示す構成のイオン注入装置で説明したが、本発明の特徴は、イオンビームの発散角度及びその平行度の測定及びそれらの制御であるので、一般のイオン注入装置に適用可能であり、図1のものに限定されないのは勿論のことである。
また、上記実施の形態では、イオンビームの発散角度及び平行度の測定後、平行度が設定値の範囲内にあるかどうかの判断を先に行う例で説明したが、これを発散角度が設定値の範囲内にあるかどうかの判断を先に行っても何ら支障がないのはいうまでもないことである。
本発明のイオン注入装置の概略構成を示す平面図である。 本発明のイオン注入装置の概略構成を示す側面図である。 本発明のイオン注入装置のステージ付近の外観斜視図である。 エミッタンスの測定原理を説明するための斜視図である。 実際のエミッタンスを測定する測定装置の原理を示す側面図である。 本実施の形態のイオン注入装置の基本動作を説明するためのフローチャートである。 従来のイオン注入装置の全体構成を示すブロック図である。 従来のイオン注入装置の問題点を説明するための、基板近傍におけるイオンビームの注入の状態を示す側面図である。 従来のイオン注入装置の問題点を説明するための、基板近傍におけるイオンビームの注入の状態を示す側面図である。
符号の説明
10:イオン注入装置
20:イオン源
30:加速管
42、52:スリット(収束装置)
50:四重極レンズ(収束装置)
70:平行化装置(平行化レンズ)
94:基板
Sb:ビーム分割スリット
Fc:可動式ファラデーカップ

Claims (5)

  1. イオンを生成するイオン源から所望のイオン種を引き出し、所望のエネルギーに加速して、イオンビームを半導体ウェハー等の基板に注入するイオン注入装置において、
    前記基板に入射するイオンビームの平行度及び発散角度を測定する測定装置と、イオンビームの平行度及び発散角度を所望の設定値の範囲内になるように制御する制御機能を備えたことを特徴とするイオン注入装置。
  2. イオンを生成するイオン源から所望のイオン種を引き出し、所望のエネルギーに加速して、イオンビームを半導体ウェハー等の基板に注入するイオン注入装置において、
    該イオン注入装置は、イオンビームの収束装置と、イオンビームの平行化装置と、前記基板に入射するイオンビームの平行度及び発散角度を測定する測定装置とを備え、
    先ず、前記イオンビームの平行度及び発散角度を測定する測定装置により、前記基板に入射するイオンビームの平行度及び発散角度を測定し、
    次に、イオンビームの平行度が設定値の範囲外の場合は、前記イオンビームの平行化装置の各パラメータを調整することにより、イオンビームの平行度が設定値の範囲内に収まるように制御し、
    次に、イオンビームの発散角度が設定値の範囲外の場合は、前記イオンビームの収束装置の各パラメータを調整することにより、イオンビームの発散角度が設定値の範囲内に収まるように制御するようにしたことを特徴とするイオン注入装置。
  3. イオンを生成するイオン源から所望のイオン種を引き出し、所望のエネルギーに加速して、イオンビームを半導体ウェハー等の基板に注入するイオン注入装置において、
    該イオン注入装置は、イオンビームの収束装置と、イオンビーム平行化装置と、前記基板に入射するイオンビームの平行度及び発散角度を測定する測定装置とを備え、
    先ず、前記イオンビームの平行度及び発散角度を測定する測定装置により、前記基板に入射するイオンビームの平行度及び発散角度を測定し、
    次に、イオンビームの発散角度が設定値の範囲外の場合は、前記イオンビームの収束装置の各パラメータを調整することにより、イオンビームの発散角度が設定値の範囲内に収まるように制御し、
    次に、イオンビームの平行度が設定値の範囲外の場合は、前記イオンビーム平行化装置の各パラメータを調整することにより、イオンビームの平行度が設定値の範囲内に収まるように制御するようにしたことを特徴とするイオン注入装置。
  4. 上記イオンビームの平行度及び発散角度を測定する測定装置は、前記イオンビームの走査方向の垂直面内に、水平(X軸)方向、及び/又は、垂直(Y軸)方向に取り付けられるビーム分割スリットと、このビーム分割スリットを透過したビームの電流量を計測する可動式ファラデーカップを具備していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のイオン注入装置。
  5. 上記イオンビームの平行度及び発散角度を測定する測定位置を上記基板近傍としたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のイオン注入装置。
JP2004175847A 2004-06-14 2004-06-14 イオン注入装置 Pending JP2005353537A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004175847A JP2005353537A (ja) 2004-06-14 2004-06-14 イオン注入装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004175847A JP2005353537A (ja) 2004-06-14 2004-06-14 イオン注入装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005353537A true JP2005353537A (ja) 2005-12-22

Family

ID=35587810

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004175847A Pending JP2005353537A (ja) 2004-06-14 2004-06-14 イオン注入装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005353537A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007073271A (ja) * 2005-09-05 2007-03-22 Ulvac Japan Ltd ステンシルマスクイオン注入装置
JP2008506239A (ja) * 2004-07-07 2008-02-28 アクセリス テクノロジーズ インコーポレーテッド ビーム角度と、スキャンされるビームまたはリボンビームの平面に対して直交する発散の測定のための装置及び方法
JP2010050108A (ja) * 2009-12-01 2010-03-04 Nissin Ion Equipment Co Ltd イオンビーム測定方法
JP2013051306A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Nissin Ion Equipment Co Ltd イオン注入方法
KR20150000399A (ko) * 2013-06-24 2015-01-02 가부시키가이샤 에스이엔 고에너지 정밀도의 고주파 가속식의 이온가속·수송장치
US10121666B2 (en) 2015-12-10 2018-11-06 Sumitomo Heavy Industries Ion Technology Co., Ltd. Ion implantation method and ion implantation apparatus
US10453689B2 (en) 2016-03-18 2019-10-22 Sumitomo Heavy Industries Ion Technology Co., Ltd. Ion implantation method and ion implantation apparatus

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06290725A (ja) * 1993-04-02 1994-10-18 Hitachi Ltd イオン源装置およびそのイオン源装置を備えたイオン打ち込み装置
JPH09180662A (ja) * 1995-12-27 1997-07-11 Hitachi Ltd イオンビーム装置
JPH10308191A (ja) * 1997-05-07 1998-11-17 Nissin Electric Co Ltd イオン注入装置
JPH11126576A (ja) * 1997-10-22 1999-05-11 Nissin Electric Co Ltd イオン注入装置
JPH11337699A (ja) * 1998-05-25 1999-12-10 Nissin Electric Co Ltd 高周波加速管の入射器およびそれを備える高周波大電流イオン注入装置
JP2003208869A (ja) * 2000-12-06 2003-07-25 Ulvac Japan Ltd イオン注入装置およびイオン注入方法
JP2004093151A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Japan Atom Energy Res Inst 多孔スリットと可動式発光体を用いた荷電粒子ビームの質の測定法
JP2004511880A (ja) * 2000-08-28 2004-04-15 バリアン・セミコンダクター・エクイップメント・アソシエイツ・インコーポレイテッド イオン注入器のビーム平行度を調節する方法および装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06290725A (ja) * 1993-04-02 1994-10-18 Hitachi Ltd イオン源装置およびそのイオン源装置を備えたイオン打ち込み装置
JPH09180662A (ja) * 1995-12-27 1997-07-11 Hitachi Ltd イオンビーム装置
JPH10308191A (ja) * 1997-05-07 1998-11-17 Nissin Electric Co Ltd イオン注入装置
JPH11126576A (ja) * 1997-10-22 1999-05-11 Nissin Electric Co Ltd イオン注入装置
JPH11337699A (ja) * 1998-05-25 1999-12-10 Nissin Electric Co Ltd 高周波加速管の入射器およびそれを備える高周波大電流イオン注入装置
JP2004511880A (ja) * 2000-08-28 2004-04-15 バリアン・セミコンダクター・エクイップメント・アソシエイツ・インコーポレイテッド イオン注入器のビーム平行度を調節する方法および装置
JP2003208869A (ja) * 2000-12-06 2003-07-25 Ulvac Japan Ltd イオン注入装置およびイオン注入方法
JP2004093151A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Japan Atom Energy Res Inst 多孔スリットと可動式発光体を用いた荷電粒子ビームの質の測定法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008506239A (ja) * 2004-07-07 2008-02-28 アクセリス テクノロジーズ インコーポレーテッド ビーム角度と、スキャンされるビームまたはリボンビームの平面に対して直交する発散の測定のための装置及び方法
JP2007073271A (ja) * 2005-09-05 2007-03-22 Ulvac Japan Ltd ステンシルマスクイオン注入装置
JP2010050108A (ja) * 2009-12-01 2010-03-04 Nissin Ion Equipment Co Ltd イオンビーム測定方法
JP2013051306A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Nissin Ion Equipment Co Ltd イオン注入方法
KR20150000399A (ko) * 2013-06-24 2015-01-02 가부시키가이샤 에스이엔 고에너지 정밀도의 고주파 가속식의 이온가속·수송장치
JP2015005472A (ja) * 2013-06-24 2015-01-08 株式会社Sen 高エネルギー精度の高周波加速式のイオン加速・輸送装置
TWI614787B (zh) * 2013-06-24 2018-02-11 Sumitomo Heavy Industries Ion Technology Co Ltd 高能量精度的高頻加速型離子加速/輸送裝置
KR102085387B1 (ko) 2013-06-24 2020-03-05 스미도모쥬기가이 이온 테크놀로지 가부시키가이샤 고에너지 정밀도의 고주파 가속식의 이온가속·수송장치
US10121666B2 (en) 2015-12-10 2018-11-06 Sumitomo Heavy Industries Ion Technology Co., Ltd. Ion implantation method and ion implantation apparatus
US10453689B2 (en) 2016-03-18 2019-10-22 Sumitomo Heavy Industries Ion Technology Co., Ltd. Ion implantation method and ion implantation apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5341070B2 (ja) 分子イオンから成るイオンビームを抽出する方法およびシステム(クラスタイオンビーム抽出システム)
JP5652583B2 (ja) ハイブリッド結合及び二重機械式走査構造を有するイオン注入システム及び方法
KR100714928B1 (ko) 이온 주입기를 위한 고 전달, 저 에너지 빔라인 장치
CN107112181B (zh) 用于离子注入的组合静电透镜系统
JP5172668B2 (ja) イオンビーム角度処理制御技術
US7105839B2 (en) Method and fine-control collimator for accurate collimation and precise parallel alignment of scanned ion beams
KR101250189B1 (ko) 빔각 측정 방법
KR101860337B1 (ko) 이온 빔 튜닝
JP2009200050A (ja) 注入角度に傾斜したワークピースにイオンビームを注入する方法および装置
TW200834634A (en) New and improved beam line architecture for ion implanter
JP7474255B2 (ja) イオン注入システムおよび方法
WO2005086204A2 (en) Modulating ion beam current
JP7154236B2 (ja) イオン注入システムにおける注入角度を補正するための方法、およびイオン注入システム
US8354654B2 (en) Apparatus and method for ion beam implantation using scanning and spot beams with improved high dose beam quality
JP5004318B2 (ja) イオン注入装置
KR100844619B1 (ko) 비평행 이온 빔을 이용한 2-모드 이온 주입
JP2005353537A (ja) イオン注入装置
JP5057008B2 (ja) イオン注入装置
JPH10308191A (ja) イオン注入装置
JP4562485B2 (ja) イオン注入装置
JP2006196385A (ja) イオン注入装置及び半導体装置の製造方法
KR20060066792A (ko) 이온주입기에 있어서 이온빔 균일성 조절장치 및 방법
JP2023008929A (ja) イオン注入システムにおけるリボンビーム角度調整

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070425

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070525

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100421

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100618

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100901

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101028

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110726

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110810

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110819

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110909

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20111118