JP2013508680A - 留め具の締まりばめを検証するための超音波法 - Google Patents

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Abstract

留め具の締まりばめを検証するための技術及び技法の実施形態を開示している。一つの実施形態では、トランスジューサは、留め具が締まりばめを受けるときに応力に曝される留め具の領域を介してせん断超音波信号を送信するように配置される。せん断超音波信号は、応力に曝される留め具の領域を介して送信される。送信された超音波信号は前記領域に衝突すると、留め具が受けている締まりばめの強度に応じてモード変換される。留め具からの帰還超音波信号はトランスジューサで受信される。帰還超音波信号に基づいて、プロセッサは留め具が受けている締まりばめの強度を決定し、同強度を示す値を出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は超音波(US)測定技術について教示し、より具体的には留め具の締まりばめ(IFF)の超音波測定及び検証の方法について教示する。
最近の推計によると、米国内の商用航空機群の各種航空機について平均したところ、1機あたり1年に約1回の割合で雷放電に遭遇していることが示されている。航空機は概して、雲の帯電した部分を通過する際に雷放電に遭遇する。このような場合、放電は概して航空機に結合し、航空機から外側に向かって進展する。放電が発生している間、航空機が帯電領域を移動するにつれて、放電は概して航空機の機首から複数の外板パネル部分に向かって移動する。放電中には、放電は主翼先端及び/又は操縦翼面のエッジ(補助翼など)に結合することもある。この放電は概して機体から尾翼を通って抜ける。商用航空機は、航行用コンピュータなどの電子機器、及び雷放電によって劣化の恐れがある通信機器を含むため、機体が雷放電の影響から十分に保護されていることを検証するため、商用航空機は一連の包括的な認証手続きに適合している。
その一方で、今日の航空機は複合材料の比率を高くして設計及び製造されている。複合材料は強度重量比が高く、従来のアルミニューム合金と比較して力学特性及び疲労特性に優れているが、代替している金属材料よりも導電性が低く、電磁遮蔽能も幾分低いため、航空機からの電流放散は幾分低下する。導電路がないため、アーク放電及び蓄積電圧(キャパシタンス)が発生して、航空機構造体の障害部分を劣化させることがある。例えば、電光は留め具に結合して、留め具から航空機表面(すなわち外板)下の基礎構造に流れる。そのため、留め具を含む航空機の各部からの導電路を設ける技術が導入されている。
機体の電荷許容量、とりわけ航空機の留め具に結合する電荷の許容量を改善する技術には有用性があり、航空輸送の経済性及び/又は安全性を改善することができる。
留め具の締まりばめを検証する技術及び技法の実施形態を開示している。このような技術及び技法は、導電性留め具と構造物の落雷防止(LSP)システムの導電層との間の締まりばめの検査及び検証に使用することができる。本開示による技術は、電荷が構造物を介して伝導されるように、留め具とLSPシステムとの間に存在する導電路を有利に確保することが可能で、これによって導電路を確保しなかった場合に起こりうる劣化を低減又は解消することができる。さらに、このような検査は、留め具が所定の位置にある状態で、かつ締まりばめの対象となる各留め具及び留め具孔の大きさの測定なしで行うことができる。
実施形態により、留め具が受ける締まりばめの強度を決定する方法を提供する。これらの方法は、留め具が締まりばめを受ける際に、応力に曝される留め具の領域を介して超音波せん断波信号を送信するトランスジューサの位置決めを含む。これらの方法はまた、応力に曝される留め具の領域を介する超音波せん断波信号の送信も含む。以下の理論に固執することを望むものではないが、送信された超音波せん断波はこの領域を介して伝わり、留め具が締まりばめの境界で受ける締まりばめの強度に応じてモードが変わるものと考えられている。さらに、これらの方法は、反射した超音波信号をトランスジューサによって留め具から受信するステップを含む。反射した超音波信号は留め具が受ける締まりばめの強度を決定するため処理され、同強度を示す値を出力する。幾つかの実施形態では、長手方向波の振幅/エネルギー及び帰還超音波信号のせん断波成分を調べることによって、締まりばめの強度が決定される。幾つかの実施形態では、長手方向波成分の振幅/エネルギーと反射した超音波信号のせん断波成分の振幅/エネルギーを比較することによって決定される。さらに、締まりばめの強度を示す値は、グラフィカルユーザーインターフェースの中で使用される測定可能な指示値にすることができる。
幾つかの実施形態では、締まりばめは、留め具、スリーブ、及び複合材料間に存在する。代替される又は追加される実施形態では、反射波は留め具シャンクの端面から発生する。さらに、トランスジューサは留め具との調整を行うことができ、超音波信号の送信及び受信の間に選択された力で適用することができる。トランスジューサと留め具との位置調整、並びに力の選択は、留め具の構成に基づいて行うことができる。実施形態はまた、プロセッサに前述のような方法を実行させることができるコンピュータで実行可能な指令を保存する、コンピュータで読み取り可能な媒体も提供する。
実施形態は、留め具が受ける締まりばめの強度を決定するためのシステムを提供する。これらのシステムは、超音波トランスジューサ、プロセッサ、相互に通信を行うメモリを含む。このメモリは、プロセッサが実行した場合、上述のような方法をプロセッサが実施できるようにする、コンピュータで読み取り可能な指令を保存する。さらに、システムは、締まりばめの強度を表示するグラフィカルユーザーインターフェースを含むディスプレイを含むことができる。さらに、このシステムは、超音波トランスジューサと留め具との位置調整を行い、超音波トランスジューサを選択された力で留め具に適用する方法を含むことができる。さらに、超音波トランスジューサと留め具との位置調整、並びに超音波トランスジューサを留め具に適用する力はシステムパラメータで、制御可能な変数となっている。幾つかの実施形態のシステムは、留め具間のレールに沿って移動可能となるように、超音波トランスジューサが取り付け可能なレールを含む。
特性、機能、及び利点は、本開示の様々な実施形態で独立に実現することが可能で、さらに別の実施形態で組み合わせることもできる。
本開示による技術の実施形態は、次の図面を参照して以下に詳細に説明される。図面の中で、参照番号の最も左にある数字は、参照番号が最初に現れる図面を識別する。異なる図面中で使用される同一の参照番号は、同様又は同一の品目又は機能を示す。
図1は本開示の実施形態によって検証された締まりばめ留め具を有する航空機の側面図である。 図2は本開示の実施形態による留め具の締まりばめを検証するように構成された装置の断面図である。 図3は本開示の実施形態による留め具の締まりばめを検証するプロセスのフロー図である。 図4は本開示の実施形態による留め具の締まりばめを検証するように構成された別の装置の断面図である。 図5は本開示の実施形態による留め具の締まりばめを検証する別のプロセスのフロー図である。 図6Aは本開示の実施形態による任意の数のデータサンプルの締まりばめを図解するチャートである。 図6Bは本開示の実施形態による任意の数のデータサンプルの締まりばめを図解するチャートである。 図6Cは本開示の実施形態による任意の数のデータサンプルの締まりばめを図解するチャートである。 図6Dは本開示の実施形態による任意の数のデータサンプルの締まりばめを図解するチャートである。 図6Eは本開示の実施形態による任意の数のデータサンプルの締まりばめを図解するチャートである。 図6Fは本開示の実施形態による任意の数のデータサンプルの締まりばめを図解するチャートである。 図6Gは本開示の実施形態による任意の数のデータサンプルの締まりばめを図解するチャートである。 図6Hは本開示の実施形態による任意の数のデータサンプルの締まりばめを図解するチャートである。 図7は本開示の実施形態による任意の数のデータサンプルの締まりばめを図解するチャートである。 図8は本開示の実施形態による締まりばめプローブを図解する模式図である。
留め具の締まりばめを検証する技術及び技法が本明細書で開示されている。本開示のある種の実施形態の具体的な詳細の多くは、このような実施形態を完全に理解するため、以下の説明及び図1〜8に記載されている。但し、当業者であれば、本開示が付加的な実施形態を有すること、又は本開示は以下の説明に記載されている幾つかの詳細なしで実施されうることを理解するであろう。
本明細書は、留め具と、留め具が取り付けられる材料との間の締まりばめを決定するためのシステムを開示する。さらに、本明細書はこのような決定を行う方法を開示する。幾つかのシステム及び方法では、締まりばめの強度は、留め具への超音波せん断波信号の送信及び留め具から戻るモード変換された信号の分析によって決定される。幾つかの実施形態では、せん断成分のエネルギーとモード変換された帰還信号の長手方向成分のエネルギーが比較されて、締まりばめの強度が決定される。幾つかの実施形態では、締まりばめの強度を決定する際に一方又は双方の振幅が考慮される。
図1は、本開示の実施形態により検証された締まりばめ留め具を有する航空機100の側面図である。留め具は、航空機100の機体102、主翼104、及び尾翼106を含む多岐にわたる場所で使用可能であることが理解されるであろう。例えば、航空機100は、本開示の実施形態では、航空機の外板全体にわたり多数の留め具を含みうる。代替的な実施形態では、締まりばめ留め具は、他の種類の構造体、輸送手段、及び自動車、航空機、船舶、宇宙船などのプラットフォーム、又は他の好適な用途などで検証することができる。
この実施形態では、航空機100は主翼組立品104、尾翼組立品106、及び着陸組立品108を含む機体102を含む。航空機100はさらに、一又は複数の推進ユニット110、制御ユニット112(図示せず)、及び航空機100の適切な運用を可能にする多数の他のシステム及びサブシステムを含む。留め具は、機体102、主翼組立品104、尾翼組立品106などの航空機100の好適な部分、及び航空機100の他の任意の好適な領域で使用されうることを理解すべきである。概して、航空機100の各種コンポーネント及びサブシステムは既知の構造体であり、簡潔にするため、本明細書では詳細に記述しないものとする。
図1に示す航空機100は概して、例えば、イリノイ州シカゴのボーイング社から市販されている737、747、757、767、777、及び787型を含む民間旅客機を表わしているが、本明細書に開示されている本発明の装置及び方法は、実質的に他の種類の航空機の組立にも使用することができる。さらに具体的には、本開示の教示は、他の旅客機、戦闘機、貨物航空機、回転翼航空機、及び例えば2001年9月にBook Sales Publishersから出版されたEnzo Angelucci氏による図解入り軍用機百科事典(The Illustrated Encyclopedia of Military Aircraft)、及び英国サリー州クロイドンのJane‘s Information Groupから出版されたジェーン航空機年鑑(Jane’s All the World‘s Aircraft)に記載されたものを含む、その他の種類の有人又は無人の航空機の製造及び組立てに応用することができる。
航空機は雷に遭遇した場合、航空機を劣化から保護するため、落雷防止(LSP)システムを使用するが、これを使用しない場合には電荷の蓄積を被る。ひとつの解決方法は、航空機の外板に導電性の金属層を組み込み、広い面積にわたって電気エネルギーを均等に分布させる方法で、これによって航空機の部品の劣化を引き起こす可能性のあるエネルギーの集中を避けることができる。多くの場合、航空機の外板を内部構造体に結合する留め具は、航空機外板内の導電性層の下にくぼませることによって電荷から保護される。留め具は一般的に、電荷から留め具をさらに隠すため、非導電性材料によって覆われている。このような予防措置にもかかわらず、電荷はときとして留め具と結合して、留め具シャフトに流れることがある。このような場合、効率的な方法で電気エネルギーを航空機の外板及び他の構造体に流すことが望ましく、これにより留め具又は周囲の材料の加熱及び/又は劣化を防ぐことができる。電気エネルギーを留め具から逃がすため、留め具は周囲の材料との有利な締まりばめを有している。
留め具の締まりばめは、留め具シャンク、留め具スリーブ部分、及び留め具支持部を形成する周囲の材料の間の適合度の測定に関連する。例えば、直径0.500インチの留め具シャンク/スリーブシステムに対しては、留め具の孔は直径0.495インチで材料に穿孔され、これにより0.005インチのポジティブな締まりばめが形成される。このような例では、留め具シャンクの軸に垂直な方向に周囲の材料を圧迫することにより、留め具を孔に挿入することができる。
理論に束縛されるものではないが、留め具シャンクと留め具孔との間には一般的に顕微鏡的な間隙が存在すると考えられている。このような間隙は留め具シャンクと材料との間の電流を接触点に集中させる原因となる。締まりばめを提供し、これにより周囲の材料を止め具シャンクに圧迫することにより、顕微鏡的間隙を最小化して電気的接触領域を増大させ、結果的に留め具と周囲の材料との間の導電性が高まると考えられている。留め具の締まりばめが設計された閾値の範囲内にある場合には、関連する電気エネルギーは外板又はスパーに分散されるため、導電性を高めることにより留め具に結合する電荷の負の影響を低減又は払拭することができる。
すでに開示されているように、依然として電荷の蓄積に遭遇することが時折あるが、航空機はますます複合材料を使用して製造されるようになっている。概して、複合材料はエポキシ又は他の基質に埋め込まれた繊維を含む。繊維及び基質は共に導電性でありうるが、これらの材料の中の一つが他の材料よりも高い導電性を有することが時折起こる。例えば、カーボン/エポキシ複合材料のカーボン繊維は、エポキシ基質よりも導電性が高いと予測される。留め具が複合材料の中で締まりばめされる場合、締まりばめは複合材料の一又は複数の成分を留め具と電気的に接触させるのに役立ち、その結果留め具からの電荷の放散を改善する。したがって、留め具と複合材料との間の締まりばめを使用することにより、複合材料は得られる組立品の電荷放散特性を高める。
締まりばめが設計要件に一致していることを確認するため、従来の金属構造体であっても複合構造体であっても、締まりばめを検証する方法が望ましい。例えば、航空機製造の変動は、留め具と留め具孔との間の一定のかみ合いを阻害することがある。このような不一致の原因には、作業者の誤り、真円度誤差条件、ドリルビットサイズのわずかな過大/過小、ドリルビットの刃の劣化、留め具サイズの過小/過大などが含まれる。留め具が差し込まれた後に、航空機の締まりばめの強度を確認するための方法が必要となる。また、場合によっては航空機の使用を延長した後に、締まりばめが設計された閾値の範囲内にあることを確認するための方法が必要となる。Georgeson氏らによって「留め具の締まりばめを検証するための超音波法」という名称で2007年8月3日に米国特許出願11/833826号として出願され、2009年2月5日に米国特許公開公報第2009/0031811A1号として公開された明細書は、留め具の締まりばめを決定する方法及びシステムを開示している。
図2は本開示の実施形態による留め具の締まりばめを検証するように構成された装置の断面図である。システム200は第1の材料202及び留め具孔214を介して配置された留め具206(ヘッド208、シャンク210、及びナット212を含む)によってしっかりと固定された第2の材料204を含む。シャンク210の上にナット212を締めることにより、留め具ヘッド208及びナット212を第1の材料202及び第2の材料204への圧縮力として働かせることができる。さらに、留め具シャンク210は、システム200が締まりばめを含む場合に(前記の応力を受けていない留め具孔214は応力を受けていないシャンク210の直径よりも小さい直径を有する)、第1の材料202及び第2の材料204に半径応力を発生させることがある。第1の材料202及び第2の材料204の半径応力は、留め具206と材料202及び204との接触面で最大となり、一般的に留め具206からの距離が増すにつれて減少する。留め具206によって第1の材料202及び第2の材料204の上で働いている半径応力を受けて、第1の材料202及び第2の材料204は留め具206上でシャンク210の半径方向に向かう圧縮応力を働かせる。シャンク210上のこれらの圧縮応力は互いに同じではなく、シャンク210の表面上で(同様にシャンク210の内部で)場所により異なることがある。
締まりばめから生ずる圧縮応力の検出と測定は締まりばめに関する情報を提供し、その結果、設計した範囲に適合しているかどうかを判断するため、その値の測定を可能にする。さらに、締まりばめ(またはその欠落)に関する情報は、留め具の差込がもたらす周囲の材料の導電性成分への電流放散の程度を示すことができる。例えば、図2に示す実施形態では、第1の材料202及び第2の材料204のいずれか一方又は両方が導電性であり、落雷防止(LSP)システムの導電性層を含み、及び/または導電性成分(例えば、カーボン繊維)をその中に含む。
引き続き図2を参照すると、システム200は留め具締まりばめ(IFF)プローブ216を含む。IFFプローブ216は超音波試験トランスジューサ218を含む。幾つかの実施形態では、約1MHzから約10MHzの間の周波数は約5MHzとすることができる。せん断波トランスジューサ218は、留め具シャンクの軸にほぼ平行に進む個々にパルス化された多数の超音波せん断波からなる超音波信号220を生成する。超音波信号220はシャフトに沿って進むため、留め具206が締まりばめを受ける際に材料202及び204によってシャンク210上に働く圧縮応力に曝されるシャンク210の領域222に衝突する。一又は複数の領域222との衝突は、シャンク210と材料202及び204との間の締まりばめの強度に対応して、送信された超音波信号220のせん断波の長手方向波へのモード変換を引き起こす。領域222の通過中又は通過後、送信された超音波信号220は、留め具206の遠位端に衝突するとすぐに反射して(少なくとも部分的に)せん断波トランスジューサ218に向かって反転する。
帰還超音波信号224は、留め具206の遠位端から留め具206の長さ方向に沿って、一般的に留め具206の軸とほぼ平行に、せん断波トランスジューサ218に向かって進む。その結果、帰還超音波信号224は、締まりばめから発生する圧縮応力に曝される同領域、又は追加された領域222に衝突する。したがって、帰還信号224はさらに、留め具206と材料202及び204との間の締まりばめの強度に対応して、長手方向波にモード変換されることがある。その結果、帰還超音波信号224は、長手方向波によって特徴づけられるモード変換成分とせん断波によって特徴づけられる非モード変換成分を含む。
より具体的には、 帰還超音波信号224の長手方向成分の振幅/エネルギーは留め具206と材料202及び204との間の締まりばめの強度を示すことが明らかになっている。帰還超音波信号224のせん断波成分の振幅/エネルギーが逆比例の関係で締まりばめの強度を示すことも明らかになっている。さらに、帰還超音波信号224のせん断波成分の振幅と長手方向成分振幅との積及び比は、留め具206と材料202及び204との間の締まりばめの強度を示すことが明らかになっている。
幾つかの実施形態で引き続き図1を参照すると、IFFプローブ216は制御装置226と通信を行っている。制御装置226は動的波形発生器(DWG)228及び信号解析機能を有する超音波パルス受信機(UPR)を含んでいてもよいが、別の構成が検討されている。動的波形発生器228はせん断波トランスジューサ218に波生成情報を提供することができる。さらに、帰還超音波信号224を表示する超音波パルス受信器218からの信号を受信することができる。したがって、帰還超音波信号224を解析して、留め具206と材料202及び204との間の締まりばめに関する情報を決定することができる。例えば、制御装置226はコンピュータ、サーバー、又はプロセッサで実行される場合、動的波形発生器228及び超音波パルス受信機230によって実行される機能など、本明細書で開示されている技術を実行するモジュールを保存する記憶媒体に操作可能に接続される一又は複数のプロセッサを含む他のコンピューティング装置であってもよい。
さらに、制御装置226は、グラフィックユーザーインターフェース234を表示するディスプレイ232と通信することができる。グラフィックユーザーインターフェース234は、留め具206、材料202及び204、及びシステム200(例えば、留め具206に対する具体的な取り付けの設計によって要求されている締まりばめの強度)に関する情報236を含むことができる。追加的に、又は代替的に、グラフィックユーザーインターフェース234は、制御装置226によって存続するように決定された締まりばめの強度を示す値を表示するインジケータを含むことができる。例えば、インジケータ238は、締まりばめの強度を示す数値表示、同じ値のアナログ表示、留め具206の使用継続/中止の表示、波の種類のグラフィカル表示を含むことができる。したがって、インジケータ238は、留め具206が周囲の材料202又は204への電流放散を行うかどうかを示すことができる。さらに、制御装置226は、コンピュータで読み込み可能な有形の媒体240、又は、制御装置(又はプロセッサ)で実行した場合、制御装置226が本明細書で開示しているシステムの方法及び/又は装置(すべて又はその一部)を実施する、コンピュータで読み込み可能な指令を保存するメモリ装置を含むこと(又は通信を行うこと)ができる。
図3は本開示の実施形態による留め具206の締まりばめを検証する方法300のフロー図である。方法300は、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせによって実施しうる操作の手順を示す、論理的なフロー図での一連の操作を図解したものである。ソフトウェアの前後関係で、操作行為は一般に、一又は複数のプロセッサで実行した場合、列挙された操作を実行するコンピュータで読み込み可能な指令を表わす。検討を行うため、方法300は図2に関連して上述した代表的なシステム200のコンポーネントを参照して記述されている。
302では、制御装置226は、動的波形発生器228を用いてせん断波トランスジューサ218を駆動する電子信号を発生させることにより、せん断波トランスジューサ218を起動する。304では、電子信号の種類にかかわらず、せん断波トランスジューサ218はせん断波カプラント媒体の留め具206への接触面を介して超音波信号220の送信を開始し、留め具206を介してせん断波を伝播させる。幾つかの実施形態では、せん断波カプラント媒体の接触面(例えば、超音波カップリングジェル)は、304の前に留め具206に塗布して、超音波信号と留め具206との結合を補助することができる。さらに、せん断波トランスジューサ218は選択された力で留め具206に適用することができる。
せん断波トランスジューサ218は、超音波信号220を留め具206に送信する間、留め具206の端部(又はヘッド208)の周囲で動かすことができる。したがって、領域222(締まりばめによって発生する応力を受ける)が留め具内のどこに発生しても、せん断波トランスジューサ218は締まりばめによって発生する応力を検出することが期待される。さらに、締まりばめから発生する応力が留め具206内部で変動する場合、せん断波トランスジューサ218は変動の範囲をすべて検出することが期待される。実際に幾つかの状況では、留め具206の長手方向の中心から特定の距離を選択し、中心からその距離にせん断波トランスジューサを配置し、その半径方向の距離で留め具206の周囲で締まりばめを検出するため、留め具206のヘッド周辺でせん断波トランスジューサを一般的に円運動させることが有効であろう。
例えば、留め具206又は孔が真円でない場合には、シャンクの外周部分が受ける締まりばめは他の外周部分よりも多くなる又は少なくなることがありうる。このような変動の結果、読取値の範囲が所定の留め具206に対して得られることになる。ユーザーの要望に応じて、最小値、最大値、平均、又は範囲内の他の値を使用して、締まりばめの強度を決定することができる。例えば、範囲内の任意の場所が仕様を外れたはめ合いを示す場合には、留め具206は仕様逸脱と判断されることがある。このような状況では、留め具206は取り外し、再取り付け、(同一又は異なるサイズの別の留め具206との)交換などが可能である。
送信された超音波信号220が留め具206内を進むにつれて、応力が加わった領域222は送信された超音波信号220の一部を長手方向波にモード変換する。送信された超音波信号220のモード変換されていないせん断波成分及びモード変換された長手方向波成分は、せん断波トランスジューサ218が306で帰還超音波信号224を受信するとすぐに、せん断波トランスジューサ218に戻る。
308では、制御装置226は、帰還超音波信号224を留め具206と材料202及び204との間の締まりばめの強度と関連づける。例えば、幾つかの実施形態では、制御装置226は帰還超音波信号224のモード変換された長手方向波成分の振幅又はエネルギーを決定する。幾つかの実施形態では、制御装置226は帰還超音波信号224のモード変換されていないせん断波成分の振幅又はエネルギーを決定する。幾つかの実施形態では、制御装置226は二つの振幅又はエネルギー及び二つの振幅又はエネルギーの積及び比を決定する。追加的に、又は代替的に、制御装置226は長手方向波成分及び/又はせん断波成分を統合して、各コンポーネントで戻ったエネルギーの量を決定し、同じものを締まりばめの強度と関連づけることができる。その際、音響結合材料を使用すると、(送信超音波信号220及び/又は帰還超音波信号224の)せん断波を留め具206及びせん断波トランスデュース218と結合するのに有用な場合がある。
制御装置226が帰還超音波信号224からどちらの値を決定するとしても、制御装置226は値を留め具206と材料202及び204との間の締まりばめの強度に関連づける。こうすることによって、制御装置226は、留め具206の種類、留め具の長さ、留め具206の直径(又はその他の長さ)、留め具206にヘッド208があるかどうか、又(ヘッドがある場合には)留め具が有するヘッド208の種類、材料202及び204の種類、留め具206自体の材料、留め具206が材料202及び204の表面に対して(90度以外の)角度で取り付けられているかどうか、など様々な要因を考慮することができる。例えば、留め具206がヘッド208を有する場合、ヘッド208に隣接する材料202と204の相互作用及びヘッド208によって、シャンク210及びヘッド208の領域が何らかの張力/圧縮応力を受けるようになることがある。この応力は送信された超音波信号220のモード変換に影響を及ぼすことがある。したがって、これらの要因及び締まりばめの強度に関連する実験で入手したデータを考察することにより、308で示したように、制御装置226は、留め具206と材料202と204によって受ける締まりばめの強度を決定することができる。
図4は本開示の実施形態により留め具の締まりばめを検証するように構成された別の装置の断面図である。システム400は、図2のシステム200で図解されているように、同様のハードウェア、ソフトウェアなどを含む。但し、本明細書に記載されているように、システム400の一部のハードウェア、ソフトウェアなどの構成は、システム200のものとは異なっている。
図4のシステム400はIFFプローブ216を取り付けるレール402を含む。レール402の長さ及び形状によって、例えば、限定しないが、図1の航空機100の機体102、主翼組立品104、尾翼組立品106などの各種の加工対象物に取り付けられる留め具206の上に又は隣接してIFFプローブ216を大まかに配置することができる。手動で方向が定められたせん断はトランスジューサ218でさえ、多数の応用で十分に正確かつ再現性のある結果を提供できることが明らかになっているが、幾つかの実施形態では、レール402は、留め具ヘッドの特定の位置でほぼ0度のせん断波を留め具206に送信するようにせん断波トランスジューサ218の方向を定めるように選択された機能を含む。引き続き図4を参照するに、レール402はまた、せん断波トランスジューサ218と留め具206の位置を揃えるためのバーニア測位器(図示せず)を含む。これらのバーニア測位器により、留め具206はせん断波トランスジューサ218と留め具206の位置を揃えることが可能で、送信された超音波信号220が留め具206内部を通り、締まりばめから圧縮応力が発生する領域222の表面に沿って進むようにすることができる。幾つかの実施形態では、プローブ216は、留め具206のヘッド208に結合し、それに応じてせん断波トランスジューサ218に位置が揃うように形状と大きさが変更されたアダプタを含む。一方、幾つかの実施形態では、せん断波トランスジューサ218と留め具206の位置を揃えるバーニア制御を提供するが、留め具206に隣接するせん断波トランスジューサ218の手動による配置でも多数の応用に対して満足のいく結果を生み出せることが明らかになっている。
それにもかかわらず、せん断波トランスジューサ218は留め具206の上に配置して、長手方向軸412(又は中心)に揃えることができる。幾つかの実施形態では、せん断波トランスジューサ218は大きさが設定されたリングトランスジューサで、せん断波トランスジューサ218のアクティブセルは、留め具206が受ける可能性のある締まりばめによる圧縮応力に曝される留め具206内の領域222に向かって通過するように大きさが設定されている。したがって、せん断波トランスジューサ218のアクティブ素子は、留め具206の長手方向軸412からrの距離に配置することができる。幾つかの実施形態では、留め具206の表面、距離r、及びせん断波トランスジューサ218のアクティブ素子の幾何学的配置が定義する留め具206内の環状カラムに、せん断波トランスジューサのアクティブ素子が揃うように距離rが選択される。
追加的に、又は代替的に、システム400はレール402とIFFプローブ216を操作可能に結合する動力組立品404を含む。図4で図解した動力組立品404は、ジャッキ、スプリング式アクチュエータ装置406、真空組立品(図8を参照)、又は留め具208(留め具206が材料で覆われている場合には材料202又は204)に対してせん断波トランスジューサ218を保持するその他の機構を含む。動力組立品404は又、ねじ408、レバー、又はトランスジューサ固定組立品406が留め具206に対してせん断波トランスジューサ218を保持する際の力を調整するトランスジューサ固定組立品406に動作可能に結合されるその他の機構を含むことができる。図4はまた、動力組立品404が、ロードセル410、定規、又はレール402とトランスジューサ固定組立品406との間に、ロードセル410が、トランスジューサ固定組立品406が留め具206に対してせん断波トランスジューサ218を保持する力を測定するように、動作可能に結合されるその他の力測定装置を含みうることを図解している。さらに、ネジ408とロードセル410は、制御装置226がネジ408(及びトランスジューサ固定組立品406)を制御し、ロードセル410によって検出されるにつれて、力を得ることができるように、制御装置226に連通するように結合される。したがって、幾つかの実施形態では、制御装置226はせん断波トランスジューサが留め具206に適用される力を制御する。
したがって、レール402と動力組立品404(又は、固定具414と共に)によって、せん断波トランスジューサ218と留め具206との位置調整を行い、選択された力で適用することができる。追加的に、又は代替的に、システム400はギャップフィラー416の層、接着剤、又はせん断波トランスジューサ218と材料202及び204との間に塗布される他の音響結合材料を含む。その結果、せん断波トランスジューサ218は、留め具206に音響信号を効率的に、反復可能かつ正確に超音波信号を送信するため、留め具206に音響的に結合することができる。
図5は本開示の実施形態による留め具206の締まりばめを検証する別の方法500のフロー図である。方法500に向けて、音響結合材料414を一又は複数の留め具206に適用することができる。例えば、音響結合材料414の薄膜を、主翼組立品104上の一連の(又は一群の)留め具206に塗布することができる(図1を参照)。材料202又は204の一つが留め具206を覆っている場合には、音響結合材料を被覆材料202又は204に適用することができる。
幾つかの実施形態では、制御装置226はレール402に操作可能に結合された位置決め機構及びIFFプローブ216を使用して、留め具206の一つの近傍にIFFプローブ216を配置する。502を参照。レール402の幾つかの実施形態は、留め具206上にIFFプローブ216を正確に配置するバーニア位置決め機構を含み、正確な締まりばめ測定値を提供するために選択された特定の位置に超音波せん断波を結合する。
504では、制御装置226はせん断波トランスジューサ218と留め具206との位置を揃える。より具体的には、せん断波トランスジューサ218のアクティブ素子が、留め具206と材料202及び204との間の締まりばめから発生する圧縮力に曝される領域222の方向を指すように、せん断波トランスジューサ218と留め具206の位置を揃えることができる。この位置揃えは、制御装置226及びレール402上の位置決め機構(バーニア又はその他)によって達成することができる。より具体的には、制御装置226は、留め具206との関係でIFFプローブ216を正確に配置するため、航空機100(図1を参照)に関連するCAD/CAM(コンピュータ支援設計/コンピュータ支援製造)ファイルにアクセスすることができる。追加的に、又は代替的に、IFFプローブ216上のアダプタを全体的に又は部分的に使用することにより、位置揃えを実現することができる。このアダプタは留め具206のヘッドに結合し、それによってせん断波トランスジューサと位置を揃えるように形状と大きさを変えることができる。したがって、506では、せん断はトランスジューサのアクティブ素子は、留め具206の長さ方向及びその表面に沿って超音波信号220を送信するように、位置を揃えることができる。
506では、動力組立品404のトランスジューサ固定組立品406及びネジ408(又は図8の真空システム、スプリング式充填機構、又は他の装置)を制御して、特定の留め具206の構成に対応するように選択された力で、留め具206にせん断波トランスジューサ218を適用することができる。この力は音響結合材料414を広げ、せん断波トランスジューサ218と留め具206との間を埋め、これによってせん断波トランスジューサ218と留め具206との間の音響結合を実現する。
本明細書の他の部分で説明したように、留め具206と材料202及び204との間の締まりばめの強度が決定される。508を参照。例えば、超音波信号220は留め具206に送信することが可能で、留め具206の表面に沿って進み、留め具206が受ける締まりばめの強度に応じてモード変換される。したがって、508では、制御装置226は帰還超音波信号224を受信し、同信号を解析し、留め具206が受ける締まりばめの強度を決定する。
510では、せん断波トランスジューサを留め具206から取り外し、他の留め具206と材料202と204との間の締まりばめの強度を決定するため、別の留め具206の近傍に再配置することができる。
そうではなく配置が望ましい場合には、512で留め具206の検査を完了したものとみなすことができる。
図6A〜6Hは、本開示の実施形態による任意の数のデータサンプルの締まりばめを図解するチャート600A〜600Hを示している。チャート600A〜600Hは、試験中に受信した波形のIFFの強度に対して、反射した信号の長手方向成分とせん断波成分のエネルギー(ボルト−マイクロ秒)を示している。チャート600A〜600Hは任意の数のデータサンプルを含み、それぞれ既知の締まりばめを有する。本開示の教示による方法及び装置の実施形態を使用して、各試験データサンプルに対して線形又は非線形勾配(ボルト−マイクロ秒/締まりばめ)が測定される。さらに、試験データサンプルの収集に使用したプローブ216は、一定の選択された力で留め具206に対してせん断波トランスジューサ218を保持するため、スプリング充填された。
回帰分析相関処理を使用して、波形特性と材料202及び204による締まりばめとの間に相関曲線を確立することができる。チャート600A〜600Hによって図示されている測定値の各種類について、設計要件の範囲内の各締まりばめに対して閾値範囲を決定することができ、これによって図2のシステム200及び図4のシステム400を較正することができる。例えば、これらの相関は、経験的データ(又は試験データ)と測定された締まりばめ強度との関連づけを含むことができる。このような例では、任意の数の試験サンプルについて締まりばめの強度を知ることができる。送信された超音波信号220と帰還超音波信号224との間の変化を測定するため、本明細書に記載されている技術及び/又は装置を使用して、試験サンプルを分析することができる。測定された変化はプロットして、既知のサンプルに対応する締まりばめに関連づけること、又は相関させることができる。他の例では、シミュレーションデータを測定した応力と共に使用すること、又は解析式を経験的データ及び/又はシミュレーションデータから導くことができる。追加的に、又は代替的に、信号解析の測定値を対応する締まりばめに変換するため、参照テーブルを作成することができる。
留め具の材料は種類ごとに、観測された応力と締まりばめとの間に独自の相関関係を有する。例えば、強化複合材料は第1の関連参照テーブル(又は解析式など)を有することが可能で、一方、金属材料は第2の関連参照テーブルを有することができる。さらに、強化複合材料の種々の変形は、単一の解析による締まりばめとの対応を確立する独自の参照テーブルを含むことができる。同様に、材料202及び204と各種留め具206の種類及びサイズとの相関関係を確立して、本明細書で開示している解析の結果を改善することができる。
留め具206を試験するため、閾値範囲が確立されると、上述の相関プロセスは反転されることがある。したがって、相関が不明な帰還超音波信号224による既知の締まりばめの試験の代わりに、このプロセスは、相関が既知の帰還超音波信号224を使用して行う未知の締まりばめの試験を含むことができる。
データサンプルを収集するために使用した実験システムでは、超音波パルス受信機230として、Ritec RPR−4000高出力トーンバーストパルス/レシーバーを使用した。さらに、振幅500ボルトの波形で超音波パルス受信機230を駆動するため、動的波形発生器228を設定した。動的波形発生器228は100ボルト(又、場合によっては50ボルト)の信号で超音波パルス受信機230を駆動することができ、制御装置226によって意味のある結果が得られることも明らかになった。実験システムは、制御装置226としてPicoScope 6ソフトウェア及びLabViewバージョン8.0ソフトウェア(MatLab機能付き)で構成されたDell 630ラップトップコンピュータを使用した。さらに、Dell 630コンピュータには、Pico Scope model 5024 USBデジタルオシロスコープを追加した。実験システムは、Olympus, NDT/Panametric Model Nos. V−155RM並びにV−156RM及びTechnicsonic 5MHzせん断波トランスジューサ218と共に使用した。
引き続き図6A〜6Hを参照すると、チャート600A〜600Hは以下の種類の実験データ(又は結果)を示している。
チャート600A:帰還超音波信号224の長手方向波成分の最大エネルギー
チャート600B:帰還超音波信号224のせん断波成分の最大エネルギー
チャート600C:帰還超音波信号224の長手方向波成分とせん断波成分の最大エネルギーのドット積
チャート600D:帰還超音波信号224の長手方向波成分とせん断波成分の最大エネルギーの比
チャート600E:帰還超音波信号224の長手方向波成分の最小エネルギー
チャート600F:帰還超音波信号224のせん断波成分の最小エネルギー
チャート600G:帰還超音波信号224の長手方向波成分とせん断波成分の最小エネルギーのドット積
チャート600H:帰還超音波信号224の長手方向波成分とせん断波成分の最小エネルギーの比
チャート600A〜Hは帰還超音波信号224の長手方向波成分とせん断波成分のエネルギー(チャート600A、B、E及びF)及びこれらの値の比率よりも締まりばめの強度との相関関係をより良く示すこれらのドット積(チャート600C及びG)を図解したものである。したがって、幾つかの実施形態では、帰還超音波信号224の長手方向波成分とせん断波成分のエネルギー及び/又はこれらのドット積は、各種留め具206と留め具孔214との間の締まりばめの強度を決定するために使用される。さらに、各種の締まりばめの強度は留め具206を取り外すことなく決定することができる。したがって、留め具取り付けの検証は、より迅速かつ効率的に、従来可能であったよりも高い正確性と精度で実施することができる。
図7は締まりばめの範囲内にわたり特定の小型の留め具206について収集した実験データ(帰還超音波信号224の長手方向波成分とせん断波成分の比率)のチャート700を図解したものである。このチャートは、各データポイントで長手方向波とせん断波のエネルギー(せん断波トランスジューサ218を留め具206のヘッド208の周囲で動かしながら検出した)の最大比及び最小比を示している。チャート700はまた、試験を行った既知の締まりばめの各々について平均の比率を示している。締まりばめ(X軸方向の値)は、留め具206のシャンク210と留め具孔214との間のはめ合い部の直径の差を示している。0.001インチの正の締まりばめと0.0005インチの負の締まりばめ(最右端から2つのデータポイント)の試験設定は、検討を行っている特定の留め具206に対しては許容誤差範囲外にあったことに注意することが有用であろう。図7で示しているように、最小二乗適合、回帰法などをデータに適用して、振幅比と締まりばめの強度との線形又は非線形関係702を決定することができる。図7で図解されている比率は一般に線形関係を実証しており、又許容誤差範囲外の2つのデータポイントは一般に他のデータポイントの下になる比率を有しているため、チャート700はまた、帰還超音波信号224の長手方向波成分とせん断波成分との間の比率を少なくとも幾つかの状況で使用して、留め具206及び留め具孔214が十分な締まりばめを提供できるか否かを判断できることを示している。
さらに、ボーイング787主翼ボックスの試験設定に基づいて実施したデモンストレーションの結果は以下のデータとなった。
Figure 2013508680

表1:ボーイング787主翼ボックス試験データ
したがって、表1はまた、帰還超音波信号224の長手方向波成分とせん断波成分の比率を使用して、留め具206が取り付けられる留め具孔214との締まりばめを実現できるか否かを判断できることを示している。
図8は本開示の実施形態による留め具締まりばめ(IFF)プローブ800を示す模式図である。IFFプローブ800は、一又は複数のせん断波トランスジューサ218、及び三叉の真空カップ804に固定された関係にあるせん断波トランスジューサ218を保持するフレーム802を含む。真空が真空カップに適用される際に、真空圧、大気圧、及び真空カップ804の有効表面積によって決定される力で、プローブ800がせん断波トランスジューサを留め具206とは反対の方向に引くように、真空カップ804は真空ポンプ806及び制御バルブ(図示せず)と連通している。幾つかの実施形態では、制御装置226は圧力トランスジューサ808と通信を行い、真空ポンプ及び関連する制御バルブを制御して、せん断波トランスジューサ218が留め具206に適用される際の力を決定する。
上述のように、本開示の好適かつ代替可能な実施形態は図解され説明されているが、本開示の精神及び範囲を逸脱することなく、多くの変更を行うことができる。したがって、本開示の範囲はこれらの好適かつ代替可能な実施形態によって限定されることはない。むしろ、本開示は以下の特許請求の範囲を参照して全体的に決定されるべきである。

Claims (11)

  1. 留め具が締まりばめを受けるとき応力に曝される留め具の領域を介してせん断波超音波信号を送信し、該送信された超音波信号が、前記領域を通過する結果、前記留め具が受ける締まりばめの強度に対応してモード変換されるステップと、
    前記留め具から帰還超音波信号を受信するステップと、
    前記帰還超音波信号に基づいて、前記留め具が受ける締まりばめの強度を決定するステップと、
    前記締まりばめの強度を示す値を出力するステップと
    を含む方法。
  2. 前記締まりばめが前記留め具と複合材料との間で行われる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記帰還信号が前記留め具のシャンクの端面から反射する、請求項1に記載の方法。
  4. 前記締まりばめ強度を示す値が使用継続/中止の指示である、請求項1に記載の方法。
  5. 前記決定が前記帰還超音波信号の長手方向波成分のエネルギーとせん断波成分のエネルギーとの比較をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記せん断波超音波信号を、トランスジューサによってせん断波伝搬ジェルカプラント接触面を介して送信し、本方法が、さらに、前記超音波信号の送信及び受信の間に、前記トランスジューサを前記留め具に選択された力で適用するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記せん断波超音波信号をトランスジューサによって送信し、本方法が、さらに、前記超音波トランスジューサと前記留め具とを位置調整するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記位置調整するステップが、さらに、前記留め具の構成に基づいて前記超音波トランスジューサと前記留め具とを位置調整することを含む、請求項7に記載の方法。
  9. さらに、前記留め具の異なる領域を介して別のせん断波超音波信号を送信するステップと、前記留め具が受ける別の締まりばめの強度を決定するステップとを含む、請求項1に記載の方法。
  10. 超音波トランスジューサと、
    前記トランスジューサと通信を行うプロセッサと、
    前記プロセッサと通信を行い、コンピュータで読み込み可能な指令を保存するメモリであって、前記指令を前記プロセッサで実行すると、前記プロセッサが、
    前記超音波トランスジューサを介してせん断波超音波信号を送信するステップであって、前記超音波トランスジューサがせん断波伝搬ジェルカプラントの接触面を介して留め具と位置調整されると、前記超音波トランスジューサが、前記留め具が締まりばめを受けるとき応力に曝される留め具の領域を介して、せん断波超音波信号を送信するステップと、
    前記超音波トランスジューサが前記留め具と位置調整されると、前記超音波トランスジューサを介して前記留め具から帰還超音波信号を受信するステップであって、前記帰還超音波信号が、応力に曝されている領域を通過する際に、前記留め具が受けている締まりばめの強度に応じてモード変換を受けるステップと、
    前記帰還超音波信号の前記モード変換に基づいて、前記留め具が受けている締まりばめの強度を決定するステップと、
    前記締まりばめの強度を示す値を出力するステップと
    を含む動作を実施する、メモリと
    を備えたシステム。
  11. コンピュータで読み込み可能な指令を保存するコンピュータで読み込み可能な記憶媒体であって、前記指令を前記プロセッサで実行すると、前記プロセッサが、
    超音波トランスジューサを介してせん断波超音波信号を送信するステップであって、前記超音波トランスジューサが留め具と位置調整されると、前記超音波トランスジューサが、前記留め具が締まりばめを受けるときに締め具が応力に曝される領域を介して、前記せん断波超音波信号を送信するステップと、
    前記超音波トランスジューサが前記留め具と位置調整されると、前記超音波トランスジューサを介して、前記留め具から帰還超音波信号を受信するステップであって、前記帰還超音波信号が、応力に曝されている領域を通過する際に、前記留め具が受けている締まりばめの強度に応じてモード変換を受けるステップと、
    前記帰還超音波信号の前記モード変換に基づいて、前記留め具が受けている締まりばめの強度を決定するステップと、
    前記締まりばめの前記強度を示す値を出力するステップと
    を含む動作を実施する、コンピュータで読み込み可能な記憶媒体。
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