JP2013258184A - 車載用電子制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コスト上昇を抑えつつ小型化を図ることができる車載用電子制御装置の提供。
【解決手段】車両用電子制御装置1は、電子部品4が実装され、屈曲した可撓性の配線部材により互いに接続された基板21a,21bと、基板21aに実装され、絶縁性のコネクタ筐体部31を備えるコネクタ3と、基板21a,21bを密封して電子部品4を外部環境から保護する封止樹脂5と、を備える。そして、コネクタ筐体31は、基板21bに固定される基板固定部33を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等の車両に搭載する車載用電子制御装置に関する。
近年、自動車では、車室内スペース確保やエンジンルーム内の部品数の増加の為、エンジンルーム内の小型、狭小化が進んでいる。また、車両へ求められる環境対応も年々厳しくなっており、更なる燃費改善の為にも車両の軽量化が必要となっている。
ところで、電動ステアリング、アンチロックブレーキシステム等にはそれらを制御するための電子制御装置(ECU)を備えており、それらの電子制御装置は、例えばエンジンルーム内や座席下の空間等に配設される。そのため、車載用電子制御装置においても、更なる小型化による車内の小スペース化への対応や、軽量化による車両の燃費改善への対応が求められる。
電子制御装置の重量の多くは、外部の筐体を構成するアルミダイカストや板金の金属カバーである。その為、基板の搭載面積を小さく出来れば、外部筐体を小さく出来、軽量化が可能となる。
電子制御装置を小型化する為には、電子部品自体の小型化や高密度実装への対応が一般的である。しかし、車載用のプリント基板では、搭載部品の信頼性やマウンタの搭載性能によって、搭載できる部品の大きさは決まってしまい小型化には限界がある。また、高密度実装の為には、プリント配線基板の配線層数を増加する手法もあるが、配線層数を増加することによりコストアップが生じてしまうことや、基板サイズは最終的には部品のサイズで決まる為、小型化には限界がある。また、基板上の部品の実装密度を向上させると、発熱素子周囲の部品が熱の影響を大きく受ける為、信頼性が低下するという問題もある。
このようなことから、基板自体を折り曲げるようにして小型化を図るようにした車載用電子制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の発明では、基板を折り曲げる前に、その基板を金属等のベース板に固定し、ベース板と共に基板を折り曲げるようにしている。
特表2006−512785号公報
しかしながら、上述した折り曲げ構造の場合、基板がベース板と密着していることが必要である。そのため、基板の片面にしか電子部品を実装できず、両面実装ができないことが小型化への阻害要因となる。
請求項1に係る発明による車載用電子制御装置は、電子部品が実装され、屈曲した可撓性の配線部材により互いに接続された複数の基板と、複数の基板のいずれか一つの基板に実装され、絶縁性のコネクタ筐体部を備えるコネクタと、複数の基板を密封して電子部品を外部環境から保護する保護部材と、を備え、コネクタ筐体は、コネクタが実装された基板以外の他の基板にそれぞれ固定される固定部を有することを特徴とする。
本発明によれば、コスト上昇を抑えつつ、車載用電子制御装置の小型化を図ることができる。
第1の実施の形態における車載用電子制御装置の外観斜視図である。 図1のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 回路基板21(21a,21b)へのコネクタ3の取り付けを説明する図である。 第1の変形例を示す図である。 第2の変形例を示す図である。 第3の変形例を示す図である。 第2の実施形態の車載用電子制御装置1の断面図である。 第2の実施形態の車載用電子制御装置1の平面図である。 第3の実施形態の車載用電子制御装置1の断面図であり、3つの基板21a〜21cを備えた場合を示す。 4つの基板21a〜21dを備えた車載用電子制御装置1の断面図である。 第4の実施形態の車載用電子制御装置1の平面図である。
以下、図を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
−第1の実施の形態−
図1〜3は、本実施の形態の車載用電子制御装置1の概略構成を示す図である。図1は、車載用電子制御装置1の外観斜視図である。図2は、図1のA−A断面図である。図3は、図2のB−B断面図である。図1,2に示すように、車載用電子制御装置1は、電子部品4(4A〜4D)を実装した回路基板21(21a,21b)、回路基板21に接続されたコネクタ3、回路基板21全体を封止する封止樹脂5、封止樹脂5の下部に固着されたベース6を備えている。なお、図3に示す断面図では、回路構造が分かり易いように封止樹脂5を想像線(二点鎖線)で示した。
回路基板21は、第1の基板21aと第2の基板21bとを配線部材23で接続したものである。基板21a,21bは、例えば、ガラスクロスにエポキシ樹脂を含浸させた基材を主材料とし、銅による配線層が多層構造で構成されるプリント基板が用いられる。配線部材23には、屈曲が容易な可撓性の配線材であるフレキシブルプリント基板や、導電性の金属によるジャンパー線等が用いられる。ここでは、フレキシブルプリント基板を用いている。
なお、ここでは、配線部材23として基板21a,21bとは別に用意された部材を用いたが、例えば、一枚のプリント基板を折り曲げて第1の基板21aと第2の基板21bを形成するようにしても良い。この場合は、元々基板内にある配線層を利用することで、基板21aの配線と基板21bの配線とが電気的に接続される。
基板21a,21bの表面側には電子部品4A,4Cが実装され、裏面側にも電子部品4B,4Dが実装されている。電子部品4としては、抵抗、コンデンサ、コイル、クリスタル、ダイオード、IC、MOSFET、トランジスタ等がある。なお、本実施の形態では、基板21a,21bの表裏両面に実装しているが、片面のみに実装しても構わない。
基板21aには、コネクタ3が実装されている。コネクタ3はコネクタ端子32と、コネクタ端子32が保持されている絶縁性のコネクタ筐体31とを備えている。コネクタ3は防水コネクタであり、コネクタ筐体31はPBT(ポリブチレンテレフタレート)やPPS(ポリフェニレンサルファイド)等によって形成されている。コネクタ筐体31の左端部には、スナップフィット構造の基板固定部33が形成されている。図2に示す完成状態では、基板固定部33は、その先端部分が基板21bに形成された貫通穴200に係合し、基板21bに固定されている。
図4は回路基板21(21a,21b)へのコネクタ3の取り付けを説明する図である。まず、図4(a)に示すように、基板21aに形成されたスルーホールにコネクタ端子32を挿入し、半田付けすることによって、コネクタ端子32が配線層と接続されると共に、コネクタ3が基板21aに固定される。その後、配線部材23によって基板21aと基板21bとを接続する。なお、ここではコネクタ接続後に基板21a,21bを配線部材23で接続するとしたが、順序を逆にしても良い。また、図4(a)では基板21a,21bを水平状態に記載したが、配線部材23は容易に屈曲することができる。
その後、図4(b)に示すように、基板21bに対して、基板21aを配線部材23の部分において矢印Cで示すように折り曲げ、基板固定部33を貫通穴200に挿入する。基板固定部33の先端部分には爪状の係合部330が形成されており、この係合部330が貫通穴200に係合することで、基板固定部33が基板21bに固定される。その結果、可撓性の配線部材23によって接続された2枚の基板21a、21bは、コネクタ3によって屈曲形状(L字形状)に、すなわち立体的な形状に保持される。
なお、上述のように、本実施の形態では、コネクタ端子32を基板に挿入して半田付けする基板挿入型のコネクタ3を例に説明しているが、基板表面に面実装する面付けタイプのコネクタを用いるようにしても良い。また、上述した例では2つの基板固定部33を設けているが、基板固定部33の数は2つに限らず、1つでも3つ以上でも構わない。
コネクタ3によって基板21a,21bをL字形状に保持したならば、次いで、封止樹脂5によるモールドを行うとともに、ベース6を封止樹脂5に固定する。その場合、L字形状に保持された基板21a,21bがベース6の上方に所定の隙間を空けて保持されるように、ベース6および回路基板をモールド用型に装着する。そして、型内に樹脂を注入して図2に示すような形状の封止樹脂5を形成する。その結果、ベース6は封止樹脂5の下面に固着される。封止樹脂5には伝熱性を向上させるためのフィラー500Fが混入される。
ベース6は、基板21a,21bに実装された電子部品4(4a〜4d)から発生する発熱を放熱させる放熱板として機能するとともに、車載用電子制御装置1を車両側に固定するための固定部としての機能も有する。ベース6に形成された複数の穴600は、ボルト等により車両側に固定する際に用いられる。ベース6の材料としては、アルミ、鉄、銅等を主成分とした金属が使用される。製法としては、アルミダイカストや板金等により成形される。
封止樹脂5は、主にエポキシ樹脂やフェノール樹脂が用いられる。封止樹脂5は、基板21a,21bと、電子部品4と、コネクタ3の基板側接続端子部とを封止しており、防水や絶縁、外的な衝撃からの保護を行う。また、上述したようにベース6を接着固定させる機能も有している。また、基板21a,21b、電子部品4およびベース6の間の隙間に封止樹脂5が充填されることにより、電子部品4の放熱性の向上を図ることができる。金属製のベース6の表面には、封止樹脂5との密着性を向上させる為に、粗化処理やアルマイト処理などの表面処理が施される。
なお、電子部品4や基板21a,21bと同程度の線膨張係数を有する封止樹脂5を用いることで、通常使用時における温度サイクルで発生する半田への応力集中を緩和することが出来る、その結果、半田の熱疲労寿命を向上させることができる。封止樹脂5としては、例えば、線膨張係数8〜30ppm/℃、ガラス転移温度80〜200℃、熱伝導率0.7〜4W/mKを有する樹脂が好ましい。
(変形例1)
図5は、本実施の形態の第1の変形例を示す図である。図5は、コネクタ3の部分の拡大図である。上述した実施の形態では、基板固定部33としてスナップフィット構造の基板固定部を示した。変形例1では、プレスフィット構造の基板固定部33を用いるようにしている。コネクタ筐体31の基板固定部33には、基板21aの貫通穴200に圧入されるプレスフィット部331が形成されている。二点鎖線で示した貫通穴200の穴径はプレスフィット部331の外径よりも若干小さく設定されており、図4(b)の場合と同様に配線部材23を折り曲げてプレスフィット部331を貫通穴200に圧入すると、基板固定部33が基板21bに固定される。その結果、コネクタ3により基板21aと基板21bとがL字形状に保持される。
(変形例2)
図6は本実施の形態の第2の変形例を示す図であり、コネクタ部分を拡大して示したものである。変形例2では、コネクタ3の基板固定部33を基板21bに接着することにより、基板固定部33を基板21bに固定する。333は接着剤であり、シリコン系接着剤やエポキシ系接着剤を用いるのが好ましい。このように接着固定を用いる場合、基板21bに固定用の貫通穴を形成する必要がない。
(変形例3)
図7は本実施の形態の第3の変形例を示す図である。図7(a)は図3と同様のB−B断面図であり、図7(b)はD−D断面図である。コネクタ筐体31から基板21b方向に伸延している一対の基板固定部33は、基板21bの図示上下の縁に係合する。その結果、一対の基板固定部33で基板21bを挟むような形態で、基板固定部33が基板21bに固定される。基板固定部33の下端にはコの字形状の係合部334が形成されており、この係合部334の溝334aに基板21bが入り込んでいる。図4(a)に示す例では、基板21bの、係合部334が係合する縁部分には、切り欠き211が形成されていて、係合部334が基板21bの縁上をズレないように構成されている。もちろん、切り欠き211がなくても構わない。
図4(b)のように折り曲げる際には、基板固定部33を切り欠き211の付近において図7(b)の二点鎖線のように弾性変形させる。そして、切り欠き位置において基板固定部33を弾性変形状態から元に戻すと溝334aに基板21bが入り込み、基板21bが一対の基板固定部33により挟み込まれる。その結果、コネクタ3が基板21bに固定され、基板21a,21bがL字形状に保持される。この構成の場合も、基板21bに貫通穴200を設ける必要がない。
上述したように、本実施の形態では、2枚の基板21a,21bを可撓性の配線部材23で接続し、屈曲した状態の基板21bを基板固定部33によりコネクタ3に固定したので、基板21a,21bが屈曲した状態に保持される。基板保持にコネクタ3を兼用して用いているため、部品点数の増加を抑えることができる。また、基板を屈曲させることで、基板をコンパクトに収納することが可能となり、製品外形寸法を小さくすることが可能となる。また、従来から設けられているコネクタ3を利用して基板保持を行うため、部品点数の増加およびコスト上昇を抑えることができる。
ところで、特許文献1に記載の装置のように、基板をベース板に貼り付け、その状態で全体を折り曲げて屈曲させる構成では、基板裏面側に電子部品を実装することは困難である。しかし、本実施の形態では、屈曲させた状態の基板21a,21bをコネクタ3で保持する構成としているので、図2に示すように、基板21a,21bの裏面側にも電子部品4を実装することができ、より小型化を図ることができる。
さらに、特許文献1に記載のようなベース板を設ける場合には、屈曲配置された基板21a,21bの屈曲形状に合ったベース板が必要となり、形状が複雑となる分だけ加工コストが上昇するという問題が生じる。一方、本実施の形態では、封止樹脂5の下面に板状のベース6を固着するだけなので、コスト低減を図ることができる。
また、回路基板21を樹脂でモールド成型して封止樹脂5の部分を形成する際に、回路基板21の屈曲形状を保持する必要があるが、基板21aに固定されるコネクタ3を利用して基板21bを保持するようにしたので、成型作業を容易に行うことができる。また、回路基板を屈曲させる工程からモールド成型工程に移送する際に、振動等が加わっても、屈曲部である配線部材23に応力が集中するのを防止することができ、応力集中による断線等の悪影響を防止することができる。
−第2の実施の形態−
図8,9は本発明の第2の実施形態を示す図である。図8は図2と同様の断面図であり、図9は車載用電子制御装置1の平面図である。第1の実施の形態では、封止樹脂5の底面に放熱用および固定用のベース6を設け、そのベース6介して車両側に固定するような構成とした。一方、第2の実施の形態では、ベース6を省略し、その代わりに封止樹脂5で形成された鍔状の取り付け部500を形成し、封止樹脂5の部分を直接車両側に固定するような構成とした。この取り付け部500をボルト502等により車両側に固定する。なお、取り付け部500の座屈を防止するために、取り付け部500のボルト穴には金属製のカラー501が設けられている。電子部品の放熱量が比較的低い電子制御装置の場合には、このように放熱板として機能するベース6を省略することができ、より低コストな構成とすることができる。
−第3の実施の形態−
図10,11は、本発明の第3の実施形態を示す図である。上述した第1の実施形態では、2枚の基板21a,21bで回路基板を構成していたが、本実施の形態では、3枚以上の基板で回路基板が構成されている。図10に示す例では3つの基板21a,21b,21cを備えており、図11に示す例では4つの基板21a〜21dを備えている。
図10に示す車載用電子制御装置1では、基板21a,21bに加えて、基板21bに対向するように基板21cが配設されている。基板21cは、配線部材23によって基板21aに接続されている。コネクタ筐体31には、図示上下方向に延びる一対の基板固定部33A,33Bが形成されている。下側の基板固定部33Aは図2に示した基板固定部33と同一構造を有している。一方、上側の基板固定部33Bには、基板21cを挟むように一対の爪部330a,330bが形成されている。この爪部330bが無いと、基板21cの図示左側が下がった状態でコネクタ3に保持されてしまうことになるが、爪部330bを設けたことにより、基板21cを傾くことなくほぼ水平状態に保持することができる。もちろん、スナップフィット構造に限らず、図5,6に示すプレスフィット構造や接着構造も適用することができる。
図11に示す車載用電子制御装置1では、さらに4番目の基板21dが追加されている。基板21dは基板21aと対向するように配設され、配線部材23によって基板21bと接続されている。基板21dは、コネクタ筐体31に形成された基板固定部33Cによって、コネクタ3に保持される。基板固定部33Cも、基板固定部33Bと同様に2つの爪部330a,330bが形成されている。それにより、基板21dはほぼ垂直に保持される。
このように、コネクタ筐体31に複数の基板固定部33を形成するとともに、複数の配線部材23を用いて複数の基板を屈曲可能に接続することで、図10,11に示すように、複数の基板を屈曲した状態で保持することができる。一枚の基板で構成すると電子制御装置1の設置面積が大きくなってしまう場合であっても、図10,11のように複数回折り曲げて基板を立体的に配置することで、電子制御装置1の設置面積を小さくすることができる。なお、上述した実施の形態では、基板間の屈曲角度を90度としているが、電子制御装置1に要求される外形形状に合わせて、90度以外の屈曲角度としても構わない。
−第4の実施の形態−
図12は、本発明の第4の実施形態を示す図である。上述した第1〜3の実施形態では、全面樹脂封止タイプの車載用電子制御装置1であったが、本実施の形態では、樹脂封止する代わりに、ベース6とカバー8とで基板周囲を覆う装置筐体を構成するようにした。基板21bは、放熱部材9を介してベース6に固着される。放熱部材9には、フィラーを多く配合したシリコン系やエポキシ系の接着剤やシートを用いるのが好ましい。この構成の場合、発熱を伴う電子部品は基板21bに実装される。
以上説明したように、本発明による車載用電子制御装置1は、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)車両用電子制御装置1は、電子部品4が実装され、屈曲した可撓性の配線部材23により互いに接続された複数の基板を備える。図2に示す例では、基板21aに対して一つの基板21bが接続され、図10に示す例では2つの基板21b、21cが基板21aに接続され、図11に示す例では3つの基板21b,21c,21dが基板21aに接続されている。そして、コネクタ3は基板21aに実装され、絶縁性のコネクタ筐体31には基板21b〜21dに固定される基板固定部33(33A〜33C)が設けられている。その結果、基板21a,21bは屈曲状態を維持することができ、かつ、基板21a,21bの表裏両面に電子部品4を実装することができる。このように、立体的に配置された基板の表裏両面に電子部品を実装することで、車両用電子制御装置1の小型化を図ることができる。
(2)また、基板21bに形成された貫通穴200に基板固定部33を係合させることにより、すなわち、図2および7に示すようなスナップフィット構造や、図5に示すようなプレスフィット構造により基板21bへの固定を行うことにより、組立作業の作業性向上を図ることができる。
(3)保護部材として、電子部品4が実装された回路基板21を封止する封止樹脂5を設けることにより、回路基板をケーシング内に収納する構成に比べて組み立て作業が簡素化されると共に、放熱性能の向上を図ることができる。なお、回路基板21の屈曲状態がコネクタ3により保持されるので、樹脂封止の作業が行いやすい。
(4)さらに、封止樹脂5を介して回路基板21と対向するように金属製のベース6を設けたことにより、放熱性能のさらなる向上を図ることができる。また、ベース6を用いて、車載用電子制御装置1を車両側に固定することができる。
上述した各実施形態はそれぞれ単独に、あるいは組み合わせて用いても良い。それぞれの実施形態での効果を単独あるいは相乗して奏することができるからである。また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではない。例えば、基板21aと基板21bとの接続をフレキシブルプリント基板のように別部材の配線材を用いる代わりに、基板を塑性変形させて、L字形状とするようにしても良い。
1:車載用電子制御装置、3:コネクタ、4,4A〜4D:電子部品、5:封止樹脂、6:ベース、8:カバー、21:回路基板、21a〜21d:基板、23:配線部材、31:コネクタ筐体、32:コネクタ端子、33,33A〜33C:基板固定部、200:貫通穴、211:切り欠き、330,334:係合部、331:プレスフィット部、333:接着剤

Claims (8)

  1. 電子部品が実装され、屈曲した可撓性の配線部材により互いに接続された複数の基板と、
    前記複数の基板のいずれか一つの基板に実装され、絶縁性のコネクタ筐体部を備えるコネクタと、
    前記複数の基板を密封して前記電子部品を外部環境から保護する保護部材と、を備え、
    前記コネクタ筐体は、前記コネクタが実装された基板以外の他の基板にそれぞれ固定される固定部を有することを特徴とする車載用電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の車載用電子制御装置において、
    前記複数の基板は、L字形状に屈曲した可撓性の配線部材により互いに接続された第1の基板と第2の基板とから成り、
    前記第1の基板には、表裏両面に電子部品が実装されるとともに前記コネクタが実装され、
    前記第2の基板には、表裏両面に電子部品が実装されるとともに前記固定部が固定され、
    前記保護部材は、電子部品が実装された前記回路基板を封止する樹脂部材であり、
    前記樹脂部材を介して前記第2の基板の電子部品実装面と対向するように配設され、外部に露出した面を有する金属ベース板を備えたことを特徴とする車載用電子制御装置。
  3. 請求項2に記載の車載用電子制御装置において、
    前記第2の基板には貫通穴が形成され、
    前記固定部は、前記貫通穴に係合することにより前記第2の基板に固定されることを特徴とする車載用電子制御装置。
  4. 請求項2に記載の車載用電子制御装置において、
    前記固定部は、前記第2の基板の対向する二つの辺を両側から挟み付けるように係合する一対の係合部を備えることを特徴とする車載用電子制御装置。
  5. 請求項1に記載の車載用電子制御装置において、
    前記他の基板には貫通穴が形成され、
    前記固定部は、前記貫通穴に係合することにより前記他の基板に固定されることを特徴とする車載用電子制御装置。
  6. 請求項5に記載の車載用電子制御装置において、
    前記保護部材は、電子部品が実装された前記回路基板を封止する樹脂部材であることを特徴とする車載用電子制御装置。
  7. 請求項6に記載の車載用電子制御装置において、
    前記樹脂部材を介して前記回路基板と対向するように配設され、外部に露出した面を有する金属ベース板を備えたことを特徴とする車載用電子制御装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の車載用電子制御装置において、
    前記配線部材は、フレキシブルプリント基板により構成されることを特徴とする車載用電子制御装置。
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