JP2013258089A - 速結端子装置 - Google Patents

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洋子 藤原
Hirohisa Okuno
裕寿 奥野
Kiwamu Shibata
究 柴田
Takashi Kusakawa
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Abstract

【課題】電線を電線挿入穴から引き抜く際、ボディのベース板に形成され工具挿入穴に過度の力が加えられたとしても、ボディが破損する可能性を低減した速結端子装置を提供する。
【解決手段】電線60と接続される電線接続面12aがベース板11bに対して垂直となるように端子板12を保持するボディ11と、電線60を電線接続面12aに押しつける錠ばね15と、錠ばね15の接触部15aを弾性変形させる解錠釦16を備え、解錠釦16は電線接続面12aに平行移動され及び/又は電線接続面に平行な軸の回りに回転され、ボディ11のベース板11bのうち解錠釦16の一部分に対向する位置に、解錠釦16を平行移動又は回転させるために、工具61の先端が挿入される工具挿入穴17が形成され、工具挿入穴17の内周面のうち工具61と接触する可能性のある部位に、ボディ11の材料(熱硬化性樹脂)とは異なる材料(例えば金属)で形成された保護部材18が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えばコンセントやスイッチなどの配線器具に使用される速結端子装置に関する。
本出願人が製造販売しているコンセントやスイッチなどの配線器具(非特許文献1参照)に使用されている速結端子装置(従来例)の構成について、図8乃至図10を参照しつつ説明する。図8において、(a)は速結端子装置(完成品)の正面図であり、(b)は端子板を取り外した状態、(c)はさらに錠ばね及び解錠釦を取り外し、ボディのみとなった状態を示す。また、図9において、(a)は速結端子装置の側部断面図であり、(b)は速結端子装置に電線を接続した状態、(c)は速結端子装置から電線を引き抜く状態を示す。図10は速結端子装置の背面図である。なお、端子板、錠ばね、解錠釦などの位置及び形状を理解しやすくするため、図9においてボディのガイド溝や側壁などの図示を省略している。
図8(a)に示すように、速結端子装置50のボディ51の内部において、2つの端子板52及び53が所定の位置関係に保持されている。ボディ51の長手方向(X方向)の中央部には、スイッチ素子などを収納するための収納空間51aが形成されている。端子板52及び53は、ボディ51の長手方向における収納空間51aの両側に配置されている。また、ボディ51の底部のベース板51bには、屋内配線用のビニル絶縁電線60のうち絶縁被覆されていない先端部(以下、単に「電線60」とする:図9(b)参照)を挿入するための電線挿入穴54が、端子板52及び53に対応してそれぞれ2箇所ずつ、合計4箇所に設けられている。
図8(b)に示すように、端子板52及び53の下方で、且つ、電線挿入穴54の長手方向の内側には、合計4個の錠ばね55が設けられている。錠ばね55は、ボディ51の底部から電線挿入穴54に差し込まれた電線60を端子板52及び53の電線接続面52a及び53aにそれぞれ押し付けるためのものである。図9に示すように、錠ばね55は、ボディ51のベース板51bに垂直な方向(上下方向(Z方向))において、下方に位置する第1接触部55aと上方に位置する第2接触部55bを有している。下方の第1接触部55aは、電線60を引き抜く方向に引っ張り力が加えられたときに、引き抜きを防止するために、電線60の表面に食い込み、楔効果を発揮する。
ボディ51の幅方向(Y方向)中央部で、且つ、長手方向における錠ばね55よりも外側には、錠ばね55を解錠するための解錠釦56が設けられている。解錠釦56は、長手方向に平行移動及び回転されることによって錠ばね55に当接し、それによって、電線60と錠ばね55の施錠状態を解除する。1つの解錠釦56で2つの錠ばね55の第1接触部55aを撓ませるために、ボディ51の幅方向における解錠釦56の両側部には、錠ばね55の第1接触部55aと接触するための当接部56bが形成されている。
図8(c)に示すように、ボディ51のベース板51bの幅方向の中央部で、且つ、長手方向における電線挿入穴54よりも外側、すなわち解錠釦56の下方には、いわゆるマイナスねじ回しの先端部を差し込むための工具挿入穴57が形成されている。図10に示すように、解錠釦56の下端56aが工具挿入穴57から露出しており、工具挿入穴57の長手方向の外側の端面と解錠釦56の下端56aとの間にねじ回しの先端部61を差し込むことができる(図9(c)参照)。
電線60を電線挿入穴54に挿入すると、電線60の先端部が錠ばね55の第1接触部55a及び第2接触部55bと順に接触する。このとき、錠ばね55の第1接触部55aは、電線60の表面を滑るので、比較的小さい力で電線60を端子板52又は53と錠ばね55との間に挿入することができる。この状態、すなわち、解錠釦56に力が作用していない状態で、電線60を引き抜く方向に引っ張り力が加えられると、錠ばね55の第1接触部55aの端面が電線60の表面に楔のように食い込み、電線60は容易には引き抜くことができない。
一方、配線工事の際、配線間違いなどの理由で一旦接続した電線60を電線挿入穴54から引き抜く必要が生じる。その場合、図9(c)に示すように、ボディ51の工具挿入穴57からマイナスねじ回し61の先端部を差し込む。そうすると、ねじ回し61の先端部が解錠釦56の下端56aの斜面に沿って工具挿入穴57の端面と解錠釦56の下端56aとの間に楔のように食い込む。それによって、解錠釦56がボディ51の長手方向の内側に移動すると共に、端子板52やボディ51の側壁などに接触し、接触点を支点として回転する。さらに、解錠釦56の当接部56bが錠ばね55の第1接触部55aと接触し、第1接触部55aの端面が電線60の表面から離れるように、第1接触部55aを湾曲させる。この状態で、電線60を引き抜く方向に引っ張り力を加えれば、電線60をスムーズに端子板52又は53と錠ばね55の間から引き抜くことができる。
松下電工 コスモシリーズワイド21配線器具(カタログ) 2007年3月発行 第17頁
ボディ51の材料としては、剛性や硬度の他、耐熱性及び電気絶縁性が要求されるため、例えばユリア樹脂などの熱硬化性樹脂が使用されている。一方で、熱硬化性樹脂は、耐衝撃性や耐クラック性に関しては若干劣るという特性を有している。ところで、電線60を引き抜く際、図9(c)に示すように、ボディ51の工具挿入穴57からねじ回し61の先端部を差し込むと、ボディ51の底面51bにおける工具挿入穴57のエッジ部57aに、ねじ回し61が接触する。このとき、ユーザがどのような大きさや先端形状のねじ回しを使用するか予測できない。例えば、先端が薄いねじ回しを使用したときは、単にねじ回しの先端を工具挿入穴57の端面と解錠釦56の下端56aとの間に差し込んだとしても、解錠釦56の移動量又は回転量が少なく、電線60を引き抜ける程度に十分に錠ばね55を弾性変形させることができない。その場合、工具挿入穴57の端面を支点としてねじ回し61の柄を回転させる必要があるが、「てこ」の原理によって想定外の大きな力が、ボディ51のベース板51bの工具挿入穴57のエッジ部57aに加えられ、ボディ51のベース板51bにクラックが生じたり、あるいは、欠けが生じたりする可能性がある。
本発明は、上記従来例の問題を解決するためになされたものであり、電線を電線挿入穴から引き抜く際、ボディのベース板に形成された工具挿入穴のエッジ部に過度の力が加えられたとしても、ベース板にクラックが生じたり、欠けが生じたりする可能性を低減した速結端子装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る速結端子装置は、
電線の絶縁被覆されていない先端部分(以下、電線とする)と接続される電線接続面を有する端子板と、
ベース板を有し、該ベース板に前記電線が挿入される電線挿入穴が形成され、前記電線接続面が前記ベース板に対して略垂直となるように前記端子板を所定位置に保持するボディと、
前記電線挿入穴の近傍において前記ボディに保持され、前記電線が前記電線挿入穴から前記ボディの内部に挿入されたときに、前記電線の外周面に当接して前記電線を前記電線接続面に押しつけると共に、前記電線を前記電線接続面に押しつけられている状態で前記電線に前記電線挿入穴から引き抜く方向の引っ張り力が加えられたときに、前記電線の表面に食い込んで楔効果を発揮する接触部を有する、板状の錠ばねと、
前記錠ばねにより前記電線が前記電線接続面に押しつけられている状態でユーザによって操作されることにより、前記錠ばねの接触部を前記電線の表面から離れる方向に弾性変形させる解錠釦を備えた速結端子装置であって、
前記錠ばねの前記接触部は、前記電線の直径よりも大きな幅を有し、
前記解錠釦は、ユーザによって操作される本体部と、前記本体部と一体的に形成され、前記錠ばねの前記接触部の前記電線の表面からはみ出している部分と接触する当接部を有し、前記電線接続面に平行移動され及び/又は前記電線接続面に平行な軸の回りに回転され、
前記ボディの前記ベース板のうち前記解錠釦の一部分に対向する位置に、前記解錠釦を平行移動又は回転させるために、工具の先端が挿入される工具挿入穴が形成され、
前記工具挿入穴の少なくとも内周面のうち、前記工具と接触する可能性のある部位に、前記ボディの材料とは異なる材料で形成された保護部材が設けられていることを特徴とする。
前記保護部材は、前記工具挿入穴の内周面であって、前記ベース板の外側の面の近傍にのみ設けられていることが好ましい。
また、前記保護部材は、前記工具挿入穴の内周面に固定される筒状部と、前記前記ベース板の外側の面の一部を覆う鍔部を有していることが好ましい。
または、前記保護部材は、前記工具挿入穴の内周面に固定される筒状部を有し、前記筒状部の前記ベース板の前記外側の開口面積が、内側の開口面積よりも大きくなるように、テーパ状に形成されていることが好ましい。
前記電線挿入穴及び前記錠ばねは、前記端子板の前記電線接続面と平行な方向に2組ずつ設けられており、
前記解錠釦の前記本体部は、前記電線接続面と平行な方向に配列された2つの前記錠ばねの隙間部分に対向し、且つ、前記錠ばねの隙間部分の寸法よりも狭い幅を有し、前記当接部は、前記本体部から前記電線接続面と平行な方向に外向きに突出するように形成されていることが好ましい。
または、前記電線挿入穴及び前記錠ばねは、前記端子板の前記電線接続面と平行な方向に2組ずつ設けられており、
前記解錠釦の前記本体部は、前記電線接続面と平行な方向に配列された2つの前記錠ばねの隙間部分に対向し、且つ、前記錠ばねの隙間部分の寸法よりも広い幅を有し、前記当接部は、前記本体部から前記電線接続面と直交する方向に前記錠ばね側に向かって突出するように形成されていることが好ましい。
上記のような構成によれば、電線を電線挿入穴から引き抜く際、ねじ回しなどの工具は直接工具挿入穴のエッジ部には接触せず、保護部材と接触する。そして、保護部材との接点を支点として工具を回転させたときに、「てこ」の原理によって想定外の大きな力が発生したとしても、保護部材や接着剤などによってその力が分散され、ベース板の工具挿入穴のエッジ部に加えられる力が低減される。その結果、ボディのベース板にクラックが生じたり、あるいは、欠けが生じたりする可能性が低減される。
本発明の第1実施形態に係る速結端子装置の構成を示す正面図であって、(a)は端子板を取り付けた完成品状態を示し、(b)は端子板を取り外した状態、(c)はさらに錠ばね及び解錠釦を取り外し、ボディのみとなった状態を示す。 第1実施形態に係る速結端子装置の構成を示す側部断面図であって、(a)は電線を接続していない状態を示し、(b)は電線を接続した状態を示し、(c)は接続した電線を引き抜くときの状態を示す。 第1実施形態における速結端子装置の背面図である。 第1実施形態における速結端子装置の保護部材の外観形状を示す斜視図である。 第1実施形態に係る速結端子装置の変形例の構成を示す側部断面図である。 上記変形例の保護部材の外観形状を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る速結端子装置の構成を示す側部断面図である。 従来の速結端子装置の構成を示す正面図であり、(a)は端子板を取り付けた完成品状態を示し、(b)は端子板を取り外した状態、(c)はさらに錠ばね及び解錠釦を取り外し、ボディのみとなった状態を示す。 従来の速結端子装置の構成を示す側部断面図であり、(a)は電線を接続していない状態を示し、(b)は電線を接続した状態を示し、(c)は接続した電線を引き抜くときの状態を示す。 従来の速結端子装置の背面図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る速結端子装置について、図1乃至図4を参照しつつ説明する。図1において、(a)は速結端子装置(完成品)の正面図であり、(b)は端子板を取り外した状態を示し、(c)はさらに錠ばね及び解錠釦を取り外し、ボディのみとなった状態を示す。また、図2において、(a)は速結端子装置の側部断面図であり、(b)は速結端子装置に電線を接続した状態、(c)は速結端子装置から電線を引き抜く状態を示す。また、図3は第1実施形態における速結端子装置の背面図を示す。また、図4は第1実施形態における速結端子装置の保護部材の外観形状を示す。また、端子板、錠ばね、解錠釦などの位置及び形状を理解しやすくするため、図2においてボディのガイド溝や側壁などの図示を省略している。
図1及び図2に示すように、速結端子装置10は、銅などの良導電性金属で形成された2つの端子板12及び13を所定の位置関係に保持するための、ユリア樹脂などの熱硬化性樹脂で成型されたボディ11を有している。ボディ11の長手方向(X方向)の中央部には、例えばシーソースイッチや、プッシュオン/プッシュオフスイッチや、トライアックを用いた電子スイッチなどのスイッチ素子を収納するための収納空間11aが形成されている。この速結端子装置10の上からこれらのスイッチ素子を取り付けることによって、様々な種類のスイッチを構成することができる。
ボディ11の底部のベース板11bには、屋内配線用のビニル絶縁電線60のうち、絶縁被覆されていない(絶縁被覆を剥がされた)電線の先端部分(以下、単に「電線60」とする:図2(b)参照)を挿入するための電線挿入穴14が、端子板12及び13に対応してそれぞれ2箇所ずつ、合計4箇所に設けられている。端子板12及び13は、ボディ11の長手方向において、収納空間11aの両側に配置され、電線接続面12a及び13aがベース板11bに対して略直交するように、ボディ11上の所定の位置に保持されている。端子板12及び13は、シャーシ11のベース板11bに保持される部分及び電線60と接続される部分の形状は共通であるが、速結端子装置10に取り付けられるスイッチ素子などの種類に応じて、その他の部分の形状は適宜変更される。
また、ボディ11のベース板11bの幅方向中央部で、且つ、長手方向における電線挿入穴14よりも外側、すなわち解錠釦16の下方には、電線60を電線挿入穴14から引き抜く際にマイナスねじ回し61などの工具の先端部を差し込むための工具挿入穴17が形成されている。さらに、第1実施形態においては、ボディ11のベース板11bの外側から内側に向けて、工具挿入穴17に対して保護部材18が嵌め込まれている。この保護部材18は、図4に示すように、平面断面が略矩形のハトメ状を有しており、工具挿入穴17の内周面に接着される筒状部18aと、ベース板11bの外面に接着される鍔部18bを有している。保護部材18は、例えば金属薄板など、ボディ11とは異なる材料で形成されている。
図1(b)に示すように端子板12及び13を取り外すと、端子板12及び13の下方で、且つ、長手方向における電線挿入穴14の内側に合計4個の錠ばね15が設けられている。各錠ばね15は、ボディ11に形成されたガイド部11cに収納され、保持されている。錠ばね15は、ボディ11の底部から電線挿入穴14に差し込まれた電線60を端子板12及び13の電線接続面12a及び13aにそれぞれ押し付けるためのものであり、弾性変形しやすい材料で形成されている。図2に示すように、錠ばね15は、ボディ11のベース板11bに対して垂直な方向(上下方向(Z方向))において下方に位置する第1接触部15aと上方に位置する第2接触部15bを有している。上方の第2接触部15bは、電線60との接触をスムーズにするために、接触面が湾曲している。それに対して、下方の第1接触部15aは、一端が開放された片持ちばね状であり、電線60を引き抜く方向に引っ張り力が加えられたときに、引き抜きを防止するために、電線60の表面に楔のように食い込むように、片持ちばねの開放端面の全ての辺が互いに略直角となるように形成されている。また、錠ばね15の第1接触部15a及び第2接触部15bは、それぞれ電線60の直径よりも大きな幅を有している。
ボディ11の幅方向(Y方向)中央部で、且つ、長手方向における錠ばね15よりも外側には、錠ばね15を解錠するための解錠釦16が設けられている。第1実施形態における解錠釦16は、上記従来例における解錠釦56と同様の形状を有しており、長手方向に平行移動及び回転されることによって錠ばね15に当接し、それによって、電線60と錠ばね15の施錠状態を解除する。解錠釦16は、錠ばね15により電線60が端子板12又は13の電線接続面12a又は13aに押しつけられている状態で、マイナスねじ回し61などを介してユーザによって操作される本体部16aと、本体部16aから電線接続面12a又は13aと平行な方向に外向きに突出するように形成された当接部16bを有している。本体部16aは、幅方向(電線接続面12a又は13aと平行な方向に配列された2つの錠ばね15の隙間部分に対向し、且つ、2つの錠ばね15の隙間部分の寸法よりも狭い幅を有している。このような構成により、解錠釦16を長手方向に平行移動させ、さらに回転させることによって、本体部16aから突出した2つの当接部16bがほぼ同時に2つの錠ばね15に当接し、ほぼ同量だけ変形させることができる。
電線60を電線挿入穴14に挿入すると、絶縁被覆されていない先端部が錠ばね15の第1接触部15a及び第2接触部15bと順に接触する。このとき、錠ばね15の第1接触部15aは、電線60の表面を滑るので、比較的小さい力で電線60を端子板12又は13と錠ばね15との間に挿入することができる。この状態、すなわち、解錠釦16に力が作用していない状態で、電線60を引き抜く方向に引っ張り力が加えられると、錠ばね15の第1接触部15aの開放端部が電線60の表面に楔のように食い込み、電線60は容易には引き抜くことができない。
一旦接続した電線60を電線挿入穴14から引き抜く場合、図2(c)に示すように、ボディ11の工具挿入穴17からねじ回し61の先端部を差し込む。そうすると、ねじ回し61の先端部が解錠釦16の下端16cの斜面に沿って保護部材18又は工具挿入穴17の内周面と解錠釦16の下端16cとの間に楔のように食い込む。それによって、解錠釦16がボディ11の長手方向の内側に移動すると共に、端子板12やボディ11の側壁などに接触し、接触点を支点として回転する。さらに、解錠釦16の当接部16bが錠ばね15の第1接触部15aと接触し、第1接触部15aの端面が電線60の表面から離れるように、第1接触部15aを湾曲させる。この状態で、電線60を引き抜く方向に引っ張り力を加えれば、電線60をスムーズに端子板12又は13と錠ばね15の間から引き抜くことができる。
その際、図2(c)に示すように、ねじ回し61の柄の部分は、ボディ11の工具挿入穴17の内周面には直接接触せず、保護部材18の筒状部18aの内周面18cに接触する。前述のように、保護部材18は金属材料で形成されている。さらに、ボディ11と保護部材18の間に接着剤が介在している。そのため、保護部材18との接点を支点としてねじ回し61の柄を回転させたときに、「てこ」の原理によって想定外の大きな力が発生したとしても、保護部材18や接着剤によってその力が分散され、ベース板11bの工具挿入穴17のエッジ部17aに加えられる力が低減される。その結果、ボディ11のベース板11bにクラックが生じたり、あるいは、欠けが生じたりする可能性が低減される。
図5及び図6は、第1実施形態に係る速結端子装置の変形例を示す。この変形例においては、ボディ11のベース板11bに形成された工具挿入穴17は、ボディ11の外側(ねじ回し61などの工具の先端が挿入される側)の開口面積が、ボディ11の内側の開口面積よりも大きくなるように、テーパ状に形成されている。それに合わせて、保護部材18の筒状部18bも、外側の開口面積が内側の開口面積よりも大きくなるように、テーパ状に形成されている。保護部材18は、工具挿入穴17の内周面に接着剤で固定されている。なお、この変形例に係る保護部材18には、特に鍔部は形成されていなくてもよい。このように、工具挿入穴17の内周面及び保護部材18の筒状部18bをそれぞれテーパ状に形成することにより、保護部材18を工具挿入穴17の内周面に挿入する際の作業性が向上する。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る速結端子装置について、図7を参照しつつ説明する。上記第1実施形態では、解錠釦16は、長手方向に平行移動し、さらに回転するように構成されているが、第2実施形態では、解錠釦16は、ボディ11の幅方向に平行な方向に軸支された回転軸16dの回りに回転するように構成されている。図7に示すように、解錠釦16は、例えば熱硬化性樹脂で一体的に成型され、端子板12及び13の電線接続面12a及び13aに平行(又は幅方向に平行)にボディ11に軸支される回転軸16dと、回転軸16dを中心として回転される本体部16aと、本体部16aの自由端近傍であって、錠ばね15の第1接触部15aのうち電線60の幅よりも外側にはみ出す部分と接触する当接部16bを有している。第2実施形態の解錠釦16では、回転軸16dは、本体部16aから幅方向の両側に突出するように形成され、ボディ11の側壁に形成された軸受け(図示せず)によって軸支されている。また、解錠釦16の本体部16aは、幅方向に配列された2つの錠ばね15の隙間部分に対向し、且つ、錠ばね15の隙間部分の寸法よりも広い幅を有し、当接部16bは、本体部16aから長手方向に錠ばね15側に向かって突出するように形成されている。
ボディ11の工具挿入穴17には、第1実施形態の場合と同様に保護部材18が嵌装されているので、ねじ回し61の柄の部分は直接工具挿入穴17の端面には接触せず、保護部材18との接点を支点としてねじ回し61の柄を回転させたときに、「てこ」の原理によって想定外の大きな力が発生したとしても、保護部材18や接着剤によってその力が分散され、ベース板11bの工具挿入穴17のエッジ部17aに加えられる力が低減される。その結果、ボディ11のベース板11bにクラックが生じたり、あるいは、欠けが生じたりする可能性が低減される。なお、保護部材18及び工具挿入穴17の形状は特に限定させず、図4に示すハトメ状のものや、図5に示すテーパ状のもの、あるいはその他の形状のものであってもよい。
上記実施形態の説明において、保護部材18は工具挿入穴17の全周にわたって設けられている例を示したが、少なくとも、工具挿入穴17の内周面のうち、ねじ回し61などの工具と接触する可能性のある部位に設けられていればよい。また、保護部材18は、工具挿入穴17の内周面の上下方向に全域に設けられている必要はなく、ベース板11bの面のうちねじ回し61の先端が挿入される側の面(外側の面)の近傍にのみ設けられていてもよい。また、解錠釦18として、第1実施形態では長手方向に平行移動され、さらに回転される例を示し、第2実施形態では幅方向に平行な軸を中心として回転される例を示したが、長手方向に平行移動だけされるような構造であっても良い。
さらに、上記各実施形態の説明において、速結端子装置10又は20は、2つの端子板12及び13を備え、各端子板12及び13に対してそれぞれ2本の電線60を接続できるように構成されているが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。例えば、速結端子装置は、少なくとも1つの端子板に少なくとも1本の電線を接続できるように構成されていればよく、端子板の数及びボディに形成された電線挿入穴の数は特に限定されない。また、速結端子装置の用途はコンセントやスイッチなどの配線器具などに限定されず、その他の電気機器に電線を接続するために応用することができることはいうまでもない。
10 速結端子装置
11 ボディ
11b ベース板
11d 軸受け
12,13 端子板
12a,13a 電線接続面
14 電線挿入穴
15 錠ばね
15a 第1接触部(接触部)
15b 第2接触部
16 解錠釦
16a 本体部
16b 当接部
16c 下端
16d 回転軸
17 工具挿入穴
18 保護部材
60 電線
61 ねじ回し(工具)

Claims (6)

  1. 電線の絶縁被覆されていない先端部分(以下、電線とする)と接続される電線接続面を有する端子板と、
    ベース板を有し、該ベース板に前記電線が挿入される電線挿入穴が形成され、前記電線接続面が前記ベース板に対して略垂直となるように前記端子板を所定位置に保持するボディと、
    前記電線挿入穴の近傍において前記ボディに保持され、前記電線が前記電線挿入穴から前記ボディの内部に挿入されたときに、前記電線の外周面に当接して前記電線を前記電線接続面に押しつけると共に、前記電線を前記電線接続面に押しつけられている状態で前記電線に前記電線挿入穴から引き抜く方向の引っ張り力が加えられたときに、前記電線の表面に食い込んで楔効果を発揮する接触部を有する、板状の錠ばねと、
    前記錠ばねにより前記電線が前記電線接続面に押しつけられている状態でユーザによって操作されることにより、前記錠ばねの接触部を前記電線の表面から離れる方向に弾性変形させる解錠釦を備えた速結端子装置であって、
    前記錠ばねの前記接触部は、前記電線の直径よりも大きな幅を有し、
    前記解錠釦は、ユーザによって操作される本体部と、前記本体部と一体的に形成され、前記錠ばねの前記接触部の前記電線の表面からはみ出している部分と接触する当接部を有し、前記電線接続面に平行移動され及び/又は前記電線接続面に平行な軸の回りに回転され、
    前記ボディの前記ベース板のうち前記解錠釦の一部分に対向する位置に、前記解錠釦を平行移動又は回転させるために、工具の先端が挿入される工具挿入穴が形成され、
    前記工具挿入穴の少なくとも内周面のうち、前記工具と接触する可能性のある部位に、前記ボディの材料とは異なる材料で形成された保護部材が設けられていることを特徴とする速結端子装置。
  2. 前記保護部材は、前記工具挿入穴の内周面であって、前記ベース板の外側の面の近傍にのみ設けられていることを特徴とする請求項1に記載の速結端子装置。
  3. 前記保護部材は、前記工具挿入穴の内周面に固定される筒状部と、前記前記ベース板の外側の面の一部を覆う鍔部を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の速結端子装置。
  4. 前記保護部材は、前記工具挿入穴の内周面に固定される筒状部を有し、前記筒状部の前記ベース板の前記外側の開口面積が、内側の開口面積よりも大きくなるように、テーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の速結端子装置。
  5. 前記電線挿入穴及び前記錠ばねは、前記端子板の前記電線接続面と平行な方向に2組ずつ設けられており、
    前記解錠釦の前記本体部は、前記電線接続面と平行な方向に配列された2つの前記錠ばねの隙間部分に対向し、且つ、前記錠ばねの隙間部分の寸法よりも狭い幅を有し、前記当接部は、前記本体部から前記電線接続面と平行な方向に外向きに突出するように形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の速結端子装置。
  6. 前記電線挿入穴及び前記錠ばねは、前記端子板の前記電線接続面と平行な方向に2組ずつ設けられており、
    前記解錠釦の前記本体部は、前記電線接続面と平行な方向に配列された2つの前記錠ばねの隙間部分に対向し、且つ、前記錠ばねの隙間部分の寸法よりも広い幅を有し、前記当接部は、前記本体部から前記電線接続面と直交する方向に前記錠ばね側に向かって突出するように形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の速結端子装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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