JP2013256458A - プリザーブドフラワーの保存加工液 - Google Patents

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Abstract

【課題】 生花を加工処理して製造されたプリザーブドフラワーについて、野外でも長期にわたり保存可能であるプリザーブドフラワー用の保存加工液、特に、保存コーティング液を提供すること。
【解決手段】 低粘度のシリコン一液型室温加硫(RTV:Room Temperature Vulcanizing)ゴムの処理液を有機溶媒により希釈してなるプリザーブドフラワー用の保存加工液であり、特に、粘度が20Pa・s以下の低粘度である上記のシリコン一液型室温加硫(RTV)ゴムの処理液をベンゼン、キシレン、トルエンから選択される芳香族炭化水素系溶媒でからなる有機溶媒により希釈してなるプリザーブドフラワー用の保存加工液であり、さらに、該保存加工液によりコーティングされたプリザーブドフラワーである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プリザーブドフラワーを長期にわたり、製造直後のプリザーブドフラワーの生花の色を残すことができる保存加工液、並びに該保存加工液でコーティングした、長期にわたり保存することができるプリザーブドフラワーに関する。
近年、プリザーブドフラワーと称される加工生花が注目を浴びてきている。プリザーブドフラワーとは、バラやカーネーション等の切り花について、その組織中の水分、すなわち組織水を保存液で置換することにより、生花に近い状態を維持できるものであり、結婚式のブーケ、アレンジメントフラワー、フラワーアクセサリー等に幅広く使用されるようになってきている。
それに加えて、最近では、仏壇や、お墓に供える仏花にプリザーブドフラワーが広く使用されるようになってきた。
これは、プリザーブドフラワーの加工製造技術の向上(例えば、特許文献1〜6)に伴い、これまで極限られていた加工対象生花の種類が拡大し、切花(生花)として花の咲く植物全般(葉部を含む)をプリザーブドフラワーとしての加工ができるようになってきたことによる。
特に、仏壇や墓参りの際に供える生花として広く使用されているキク(輪菊、小菊、様菊)、カーネーション、ヒャクニチソウ、ストック、キンギョソウなど、更には、季節により、アイリス、キンセンカ、リンドウ、グラジオラス、ケイトウ等のプリザーブドフラワーへの加工が可能になった点に由来しており、更には、生花を加工して造られているため造花のような違和感が無く、また水を与えることなく、いつまでも瑞々しい状態で仏壇などを飾ることができることに由来している。
ところで、プリザーブドフラワーは、生花を加工して製造したものであり、生花に近い状態で維持されてはいるものの、野外、特にお墓用の仏花としてはそのままでは不向きなものである。
すなわち、野外における雨風に対しては、プリザーブドフラワーのままでの保存は不可能であり、特に雨による濡れに伴ってプリザーブドフラワーの型崩れ、色落ち等が生じてしまう問題があった。
そのため、例えば、得られたプリザーブドフラワーにグリコール類または加水反応ウレタン樹脂を含有する後処理液に浸漬する後処理を施こすことにより、プリザーブドフラワーの強度を増強させる処理が行われているが、いまだ不十分なものであり、屋外用のプリザーブドフラワー、或いはプリザーブドフラワーのアレンジメント、例えば仏花、更にはフラワーアクセサリーとして、長期にわたり保存が可能なコーティング液の開発が望まれていた。
特許第3548744号 特許第3813165号 特開2004−203814号公報 特開2004−203815号公報 特開2007−119459号公報 国際公開2009/060896A1号
したがって、本発明は上記の現状を鑑み、生花を加工処理して製造されたプリザーブドフラワーについて、野外でも長期にわたり保存可能であるプリザーブドフラワー用の保存加工液、特に、保存コーティング液を提供することを課題とする。
さらに本発明は、かかるリザーブドフラワー用の保存加工液、特に、コーティング液によってコーティング処理された、野外において長期にわたり保存可能な、プリザーブドフラワー、プリザーブドフラワーのアレンジメント、プリザーブドフラワーアクセサリー等、特に仏花として使用できるプリザーブドフラワーを提供することを課題とする。
上記の課題を解決するべく、本発明者は鋭意検討した結果、生花を加工処理したプリザーブドフラワーを、特異的なシリコーンオイル系の処理液でコーティングすることにより、プリザーブドフラワーの強度が高まり、野外においても長期にわたり保存することができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち本発明は、その基本的態様として、低粘度のシリコン一液型室温加硫(RTV:Room Temperature Vulcanizing)ゴムの処理液を有機溶媒により希釈してなるプリザーブドフラワー用の保存加工液である。
具体的には、本発明は、粘度が20Pa・s以下の低粘度である上記のシリコン一液型室温加硫(RTV)ゴムの処理液を有機溶媒により希釈してなるプリザーブドフラワー用の保存加工液であり、有機溶媒が、ベンゼン、キシレン、トルエンから選択される芳香族炭化水素系溶媒であるプリザーブドフラワー用の保存加工液である。
より具体的には、シリコン一液型室温加硫(RTV)ゴムの処理液と有機溶媒との混合割合が、100:0〜20:80の範囲である、上記のプリザーブドフラワー用の保存加工液である。
本発明は、最も具体的には、チューブに充填した低粘度のシリコン一液型室温加硫(RTV)ゴムの処理液と、希釈用の有機溶媒をセットとして提供する、上記のプリザーブドフラワー用の保存加工液である。
よりまた具体的には、本発明、更に界面活性剤を添加した上記のプリザーブドフラワー用の保存加工液であり、当該界面活性剤が、カチオン性、アニオン性、またはノニオン性界面活性剤であり、なかでも界面活性剤が、脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルなどのエーテル系の界面活性剤である、上記のプリザーブドフラワー用の保存加工液である。
また本発明は、更に別の態様として、上記の保存加工液により処理、特にコーティング処理された、長期にわたり保存することができるプリザーブドフラワーを提供するものであり、特にプリザーブドフラワーが、仏花用のプリザーブドフラワー、プリザーブドフラワーのアレンジメント、プリザーブドフラワーアクセサリー等であるである、長期にわたり保存することができるプリザーブドフラワーである。
本発明により、これまで野外においてはその保存が困難であったプリザーブドフラワーについて、長期にわたり保存が可能となるプリザーブドフラワー用の保存加工液が提供される。
本発明により提供されるプリザーブドフラワー用の保存加工液によりコーティングされたプリザーブドフラワーは、適度の強度を有しており、水に濡れても型崩れ、或いは色落ちが生じることなく、従って、野外、特にお墓用の仏花として利用できる特徴を有するものである。
これまでのプリザーブドフラワーでは、水に濡れた場合には型崩れ、色落ち、或いは色移り等が認められ、野外用の仏花としては不向きなものであったが、本発明の保存加工液により、野外においても長期にわたり生花の持つ自然の色を残したまま保存することができる点で、極めて特異的なものである。
実施例1に基づく、仏花の調製の実際を図示したものである。 実施例2に基づく、フラワーボールの調製の実際を図示したものである。 実施例3に基づく、プリザーブドフラワーアクセサリーの調製の実際を図示したものである。 実施例4に基づく、リース状になったドア飾りの調製の実際を図示したものである。
本発明は、上記したようにその基本的態様は、低粘度のシリコン一液型室温加硫(RTV)ゴムの処理液を有機溶媒により希釈してなるプリザーブドフラワー用の保存加工液である。
本発明が提供するプリザーブドフラワー用の保存加工液は、シリコン一液型室温加硫(RTV)ゴムを主体とするが、このシリコン一液型室温加硫(RTV)ゴムは、電気・電子機器の接着・シーリング用及びポッティング用に開発された液状又はペースト状のゴムであり、各種の硬化方式により液状から固体(弾性体)に変化するシリコンゴムである。その特性として、高粘度〜中粘度〜低粘度のものが知られているが、本発明にあっては、低粘度の溶剤希釈タイプのシリコン一液型室温加硫(RTV)ゴムを用いるのがよい。
溶剤希釈タイプの低粘度であるシリコン一液型室温加硫(RTV)ゴムとしては、その粘度が20Pa・s(パスカル秒)以下、好ましくは10Pa・s以下、より好ましくは、5Pa・s以下であるのがよい。
この溶剤希釈タイプのシリコン一液型室温加硫(RTV)ゴムに対する希釈溶媒としての有機溶媒としては、一般的な有機溶媒、例えば、メタノール、エタノール、ブタノール、イソプロパノール、イソアミルアルコール、シクロヘキサノール、セロソルブ、ブチルセロソルブ、メチルセロソルブなどのアルコール;灯油、ガソリン、ナフサなどの石油製品;又は酢酸メチル、酢酸エチル、トルエン、アセトン、ベンゼン、メチルエチルケトン、ヘキサン等の炭化水素系溶剤を挙げることができるが、なかでも、ベンゼン、キシレン、トルエンから選択される芳香族炭化水素系溶媒が特に好ましい。
その希釈割合は、一概には限定し得ないが、低粘度のシリコン一液型室温加硫(RTV)ゴムの処理液と有機溶媒との混合割合が、100:0〜20:80(v/v)の範囲であるのが好ましく、より好ましくは、80:20〜50:50(v/v)の範囲であるのがよい。
低粘度のシリコン一液型室温加硫(RTV)ゴムの処理液の濃度が高い場合には、コーティング処理した後のプリザーブドフラワーに艶が出て、より強度に優れたプリザーブドフラワーとすることができ、例えば、アクセサリー等へ応用できるプリザーブドフラワークセサリーとなる。
一方、低粘度のシリコン一液型室温加硫(RTV)ゴムの処理液の濃度が低い場合には、コーティング処理した後のプリザーブドフラワーに艶はないものの、より自然な生花の色を残したまま長期にわたり保存することができるプリザーブドフラワーとすることができる。
本発明が提供するプリザーブドフラワー用の保存加工液は、低粘度のシリコン一液型室温加硫(RTV)ゴムの処理液を有機溶媒で希釈したものであるが、このシリコン一液型室温加硫(RTV)ゴムの処理液は、空気中の水分により速やかに硬化する特性を有している。
したがって、本発明にあっては、このシリコン一液型室温加硫(RTV)ゴムの処理液をチューブに充填することにより、空気との接触を避け、希釈溶媒としての有機溶媒とセットで提供するのがよい。
また、シリコン一液型室温加硫(RTV)ゴムの処理液を有機溶媒で希釈した保存加工液は、調製後速やかに使用するのがよい。
これまでのプリザーブドフラワーをアクセサリーや髪飾りに応用した場合には花びらがバラバラに落下する現象が認められたが、本発明の保存加工液でコーティング処理したプリザーブドフラワーにあっては、そのような現象を防ぐことができるものであった。
本発明のシリコン一液型室温加硫(RTV)ゴムの処理液と有機溶媒からなる保存加工液にあっては、更に界面活性剤を添加することにより、得られたプリザーブドフラワーに柔軟性を付与することができる。
そのような界面活性剤としては、カチオン性、アニオン性、またはノニオン性界面活性剤であって、より好ましくは、脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルなどのエーテル系の界面活性剤であるが、これに限定されるものではない。
本発明が提供する長期にわたり保存することができるプリザーブドフラワーは、たとえば、生花をプリザーブドフラワーに加工処理したプリザーブドフラワーに、シリコン一液型室温加硫(RTV)ゴムの処理液と有機溶媒からなる保存加工液を、プリザーブドフラワー全体をカバーするようコーティングすることにより製造することができる。
コーティングにあっては、スプレーコーティング、或いは、プリザーブドフラワー全体をコーティング液に浸漬させる方法で行うことができる。
本発明により提供されるプリザーブドフラワーを構成する生花としては、特に限定されるものではなく、例えば、バラやカーネーション、紫陽花、デンファレ、ひまわり、菊、トルコキキョウ、デルフィニウム、ジャスミン、胡蝶蘭、センニチコウ、鶏頭などの切花であり、花の咲く植物全般(葉部も含む)に使用することができる。
なかでも、仏花として広く使用されているキク(輪菊、小菊、様菊)、カーネーション、ヒャクニチソウ、ストック、キンギョソウなど、更には、季節により、アイリス、キンセンカ、リンドウ、グラジオラス、ケイトウ等について好ましいものであった。
かくして、本発明が提供する野外においても天然の色彩を保持した、褪色せずに、生花に近い状態での長期保存が可能であるプリザーブドフラワーを製造することができ、その保存は、例えば、室内での仏壇等では、1年以上の長期保存ができるものであった。
また、本発明者の検討によれば、例えば、野外のお墓に供えた状態で、3〜6ヶ月程度そのままの状態、すなわち、褪色せずに、生花に近い状態を保つものであった。
以下に本発明を、具体的実施例により説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
実施例1:コーティングした仏花の調製
その調製の実際を、図1に示した。
すなわち、ベースとなるプリザーブドフラワー処理したリーフ(葉)を全体に拡がるように配置し、背の高いプリザーブド処理した花材、例えば、麦穂を中央に合わせた。菊などのワイヤー補強をしたプリザーブドフラワーをメインにし、周りにカーネーション、スターチス等のワイヤー補強をしたプリザーブドフラワーを合わせ、まとめる。
全ての花がまとまった段階で、花にかけていたワイヤーを全部下に下ろし、結束部分を上から下に向かってフローラルテープで巻き下ろした。
巻き下ろしたステム(軸)の部分をもち、シリコン一液型室温加硫(RTV)ゴムとトルエンを、80:20(v/v)の比率で混合した希釈保存加工溶液中に花の全面と背面を交互に浸漬させた。
風乾させることにより、目的とする、保存加工液でコーティングしたプリザーブドフラワーからなる仏花が得られた。
得られた仏花は、保存加工液でコーティングすることにより隙間がなくなり、水分がプリザーブドフラワーに浸み込むことを防ぐことが出来るものであった。また、コーティングすることで紫外線からの色落ちも予防することができ、花びらをしっかりと留めておくことになるので、風による花びらの落下防止の確保されていた。
実施例2:野外に飾るフラワーボールの調製
その調製の実際を、図2に示した。
すなわち、フラワーフォームで球体を造り、先端にワイヤーを付けた紐(取手)をボンドにより球体に差し込んだ。
プリザーブドフラワーにした花(カーネーション)を小分けにしてワイヤーを掛け、小分けした花のワイヤーにボンドを付け、球体に真っ直ぐ差し込み、球体全体をバランス良く、隙間を埋めるように花を差し込んだ。完了後、取手を持ち、シリコン一液型室温加硫(RTV)ゴムとトルエンを、80:20(v/v)の比率で混合した希釈保存加工溶液中に浸漬させた。
そのまま吊し、自然乾燥させてフラワーボールを調製した。
調製したフラワーボールは、本発明の保存加工液でコーティングされていることにより、野外に吊しておりても、長期にわたって色落ちも予防することができ、花びらをしっかりと留めておくことになるので、風による花びらの落下防止の確保されていた。
実施例3:プリザーブドフラワーアクセサリーの調製
身につけるフラワーアクセサリーは、動き回る身体の振動や、ぶつかった時の衝撃に耐えるように本発明の保存加工液でコーティングして強化させるが、野外の仏花、ドアリース等の風雨に曝されるものではないため、それぞれの素材(プリザーブドフラワーにした花、葉等)を別々に本発明の保存加工液でコーティングし、組み合わせて調製する。
保存加工液は、有機溶媒の比率を多くして、艶を抑えて、より自然な風合いを出すことができる。
本実施例においては、シリコン一液型室温加硫(RTV)ゴムとトルエンを、50:50(v/v)の比率で混合した希釈保存加工溶液中に浸漬させた。
その調製手法の実際を、図3に示した。
すなわち、それぞれのプリザーブドフラワー加工した花や葉にワイヤーを掛けて、別々に本発明の保存加工液に浸漬させ、風乾させた。
メインの花(本実施例においてはバラの花)にもワイヤーを掛けて、保存加工液をコーティングし、先のコーティングした花と合わせ、フラワーアクセサリーを調製した。
調製されたフラワーアクセサリーは、それぞれのプリザーブドフラワー加工されたパーツ単位で本発明の保存加工液でコーティングしたものを結束しているため、全体がひとかたまりになってコーティングされているものより自然に、また、それぞれのパーツに稼働性があるため、動きをだしたアレンジメントに仕上げることができた。
実施例4:リース状になったドア飾りの調製
野外に飾る、リース状になったドア飾りの調製の実際を、図4に示した。
すなわち、リース状に作ったフラワーフォームのベースにプリザーブドフラワー(本実施例においては、バラの花)を差し込んでいく。
花に合わせ、プリザーブド加工した葉(本実施例においては、バラの葉)も差し込み、隙間なくプリザーブドフラワー加工した花と葉を埋める。
出来上がったリース状の表と裏を、本発明のシリコン一液型室温加硫(RTV)ゴムとトルエンを、70:30(v/v)の比率で混合した希釈保存加工溶液中に浸漬させ、風乾させて、リース状になったドア飾りを調製した。
以上記載のように、本発明の保存加工液により、自然の花の色、特に、微妙なグラディーションをそのまま残した、野外においても生花の持つ自然の色を残したまま長期にわたり保存することができるプリザーブドフラワーを提供することが可能となった。
本発明により提供されるプリザーブドフラワー用の保存加工液によりコーティングされたプリザーブドフラワーは、水に濡れても型崩れ、或いは色落ちが生じることなく、従って、野外、特にお墓用の仏花として利用できる特徴を有するものであり、これまでのプリザーブドフラワーでは、水に濡れた場合には型崩れ、色落ち、或いは色移り等が認められ、野外用の仏花としては不向きなものであったが、本発明の保存加工液により、野外においても長期にわたり生花の持つ自然の色を残したまま保存することができる点で、その産業上の利用性は、多大なものである。

Claims (9)

  1. 低粘度のシリコン一液型室温加硫(RTV:Room Temperature Vulcanizing)ゴムの処理液を有機溶媒により希釈してなるプリザーブドフラワー用の保存加工液。
  2. 粘度が、20Pa・s以下である請求項1に記載のプリザーブドフラワー用の保存加工液。
  3. 有機溶媒が、ベンゼン、キシレン、トルエンから選択される芳香族炭化水素系溶媒である請求項1又は2に記載のプリザーブドフラワー用の保存加工液。
  4. 低粘度のシリコン一液型室温加硫(RTV:Room Temperature Vulcanizing)ゴムの処理液と有機溶媒との混合割合が、100:0〜20:80(v/v)の範囲である請求項1、2又は3に記載のプリザーブドフラワー用の保存加工液。
  5. 更に界面活性剤を添加した、請求項1に記載のプリザーブドフラワー用の保存加工液。
  6. 界面活性剤が、カチオン性、アニオン性、またはノニオン性界面活性剤である請求項5に記載のプリザーブドフラワー用の保存加工液。
  7. 界面活性剤が、脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルなどのエーテル系の界面活性剤である請求項6に記載のプリザーブドフラワー用の保存加工液。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の保存加工液により処理された、長期にわたり保存することができるプリザーブドフラワー。
  9. プリザーブドフラワーが仏花用のプリザーブドフラワー、プリザーブドフラワーのアレンジメント、プリザーブドフラワーアクセサリーである、請求項8に記載の、長期にわたり保存することができるプリザーブドフラワー。
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