JP2013256385A - 物品保管設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】消火装置によって消火剤が散布された状態においても、物品が設定保持領域からはみ出しているか否かを的確に検出できるようにして、火災用搬送処理を適正通り行うことができる物品保管設備を提供する。
【解決手段】物品搬送装置Kの作動を制御する運転制御装置Gが、超音波センサにて物品搬送装置Kに保持されている物品Bの設定保持領域からのはみ出しが検出されないことを条件として、火災検出装置にて火災の発生が検出されないときには、複数の物品収納部Sと物品入出庫部1との間で物品Bを搬送する入出庫用搬送処理を実行し、かつ、火災検出装置にて火災の発生が検出されたときには、消火装置による消火剤の散布の後で、火災が発生した物品Bを鎮火部Tに搬送すべく、複数の物品収納部Sから鎮火部Tへ物品Bを搬送する火災用搬送処理を実行するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、物品を収納する複数の物品収納部、物品入出庫部、及び、火災が発生した物品の火災を鎮火する鎮火部を備えた物品保管部と、前記物品収納部及び前記物品入出庫部から取出した物品を設定保持位置に保持した状態で搬送し、かつ、保持した物品を前記物品収納部、前記物品入出庫部、及び、前記鎮火部に受け渡す物品搬送装置と、前記複数の物品収納部に収納されている物品に火災が発生したことを検出する火災検出装置と、前記火災検出装置にて物品に火災が発生したことが検出されると、物品の火災を消火すべく消火剤を散布する消火装置と、前記物品搬送装置の作動を制御する運転制御装置とが設けられ、前記運転制御装置が、前記火災検出装置にて火災の発生が検出されないときには、前記複数の物品収納部と前記物品入出庫部との間で物品を搬送する入出庫用搬送処理を実行し、かつ、前記火災検出装置にて火災の発生が検出されたときには、前記消火装置による消火剤の散布の後で又は消火剤の散布中において、火災が発生した物品を前記鎮火部に搬送すべく、前記複数の物品収納部から前記鎮火部へ物品を搬送する火災用搬送処理を実行するように構成された物品保管設備に関する。
かかる物品保管設備は、物品に火災が発生したことが火災検出装置にて検出されると、消火装置によって消火剤を散布することにより、物品の火災を迅速に消火することができ、しかも、運転制御装置が、火災用搬送処理を実行して、火災が発生した物品を鎮火部に搬送することにより、物品の火災を確実に鎮火できるようにしたものである(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には記載されていないが、一般に、物品搬送装置に保持されている物品が設定保持位置に位置する物品の存在領域に余裕領域を加えた設定保持領域からはみ出しているか否か検出するはみ出し検出用センサが設けられることになり、運転制御装置が、はみ出し検出用センサにて物品搬送装置に保持されている物品の設定保持領域からのはみ出しが検出されないことを条件として、入出庫用搬送処理及び火災用搬送処理を実行するように構成されることになる。
つまり、物品搬送装置に保持されている物品が設定保持領域からはみ出していると、物品搬送装置にて物品を搬送する途中において、物品収納部を形成する柱等の部材に、物品が衝突する虞があるため、はみ出し検出用センサにて物品搬送装置に保持されている物品の設定保持領域からのはみ出しが検出されないことを条件として、入出庫用搬送処理及び火災用搬送処理が実行されることになる。
そして、はみ出し検出用センサは、従来一般に、フォトインタラプタ型の光センサ等、光式のセンサを用いて構成されることになる。
特開2012−25549号公報
従来の物品保管設備は、光式のセンサを用いて、物品搬送装置に保持されている物品が設定保持領域からはみ出しているか否かを検出することになるが、火災が発生した物品に対して消火装置により消火剤が散布される、あるいは、火災が発生した物品が存在する領域に対して消火装置により消火剤が散布される等、火災が発生した物品の消火のために消火剤が散布されると、光式のセンサによって、物品搬送装置に保持されている物品が設定保持領域からはみ出しているか否かを適正通り検出できなくなり、その結果、火災用搬送処理を適正通り行えなくなる虞があり、改善が望まれるものであった。
すなわち、消火装置が、例えば、消火剤として、炭酸ガスボンベに貯蔵した液化炭酸ガスを用いる場合においては、火災が発生した物品の消火のために炭酸ガスが散布(噴出)されると、その炭酸ガスが散布(噴出)された散布箇所やその周辺が低温に冷却されて、その散布箇所やその周辺に白い煙が発生する状態となる。
このように白い煙の発生状態となると、この白い煙によって、光式のセンサの検出光が遮光されるため、物品搬送装置に保持されている物品が設定保持領域からはみ出していないのにも拘わらず、光式のセンサが、物品搬送装置に保持されている物品がはみ出していると誤検出する虞があり、その結果、物品が設定保持領域からはみ出していないのにも拘わらず、火災用搬送処理を適正通り行えなくなる虞がある。
ちなみに、このように火災用搬送処理を適正通り行えなくなる不都合は、消火装置が、消火剤として、微細な粉末の消火剤を用いる場合においても、散布された消火剤にて光式のセンサの検出光が遮光される虞があるため、同様に起こり得る虞がある。
本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、消火装置によって消火剤が散布された状態においても、物品搬送装置に保持されている物品が設定保持領域からはみ出しているか否かを的確に検出できるようにして、火災用搬送処理を適正通り行うことができる物品保管設備を提供する点にある。
本発明の物品保管設備は、物品を収納する複数の物品収納部、物品入出庫部、及び、火災が発生した物品の火災を鎮火する鎮火部を備えた物品保管部と、
前記物品収納部及び前記物品入出庫部から取出した物品を設定保持位置に保持した状態で搬送し、かつ、保持した物品を前記物品収納部、前記物品入出庫部、及び、前記鎮火部に受け渡す物品搬送装置と、
複数の前記物品収納部に収納されている物品に火災が発生したことを検出する火災検出装置と、
前記火災検出装置にて物品に火災が発生したことが検出されると、物品の火災を消火すべく消火剤を散布する消火装置と、
前記物品搬送装置の作動を制御する運転制御装置とが設けられ、
前記運転制御装置が、前記火災検出装置にて火災の発生が検出されないときには、複数の前記物品収納部と前記物品入出庫部との間で物品を搬送する入出庫用搬送処理を実行し、かつ、前記火災検出装置にて火災の発生が検出されたときには、前記消火装置による消火剤の散布の後で又は消火剤の散布中に、火災が発生した物品を前記鎮火部に搬送すべく、複数の前記物品収納部から前記鎮火部へ物品を搬送する火災用搬送処理を実行するように構成されたものであって、その第1特徴構成は、
前記物品搬送装置に保持されている物品が前記設定保持位置に位置する物品の存在領域に余裕領域を加えた設定保持領域からはみ出しているか否かを検出する超音波センサが、前記物品搬送装置に設けられ、
前記運転制御装置が、前記超音波センサにて前記物品搬送装置に保持されている物品の前記設定保持領域からのはみ出しが検出されないことを条件として、前記入出庫用搬送処理及び前記火災用搬送処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、物品搬送装置に保持されている物品が設定保持領域からはみ出しているか否かが、超音波センサによって検出されることになる。
そして、運転制御装置が、超音波センサにて物品搬送装置に保持されている物品の設定保持領域からのはみ出しが検出されないことを条件として、入出庫用搬送処理及び火災用搬送処理を実行することになる。
つまり、超音波センサにて物品搬送装置に保持されている物品の設定保持領域からのはみ出しが検出される場合には、入出庫用搬送処理及び火災用搬送処理が実行されないことになる。
超音波センサは、例えば、消火装置が、消火剤として炭酸ガスボンベに貯蔵した液化炭酸ガスを用いる場合において、炭酸ガスが散布(噴出)された散布箇所やその周辺が低温に冷却されて、その散布箇所やその周辺に白い煙が発生する状態となっても、投射される測定用の超音波が空気中を適正通り伝播することによって、良好に検出作用することになる等、消火装置が消火剤を散布した状態においても、測定用の超音波が空気中を適正通り伝播することによって、良好に検出作用することになる。
したがって、物品収納部に収納した物品に火災が発生して、消火装置にて消火剤が散布された状態においても、超音波センサによって、物品搬送装置に保持されている物品が設定保持領域からはみ出しているか否かが的確に検出されるため、物品搬送装置に保持されている物品が設定保持領域からはみ出していないときには、火災用搬送処理が適切に実行されることになる。
要するに、本発明の第1特徴構成によれば、消火装置によって消火剤が散布された状態においても、物品が設定保持領域からはみ出しているか否かを的確に検出できるようにして、火災用搬送処理を適正通り行うことができる物品保管設備を提供できる。
本発明の物品保管設備の第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記物品搬送装置が、前記物品収納部、前記物品入出庫部、及び、前記鎮火部との間で物品を移載する物品移載装置によって、前記物品収納部及び前記物品入出庫部からの物品の取出し、及び、前記物品収納部、前記物品入出庫部、及び、前記鎮火部への物品の受け渡しを行うように構成され、
前記物品移載装置が、前記設定保持位置にて物品を載置保持自在でかつ物品を移載搬送方向に載置搬送自在な載置搬送部の載置搬送作用と、前記移載搬送方向とは直交する方向での移動により、物品を係止する物品係止位置と物品に対する係止を解除する係止解除位置とに切換え自在で、かつ、前記載置搬送部に重複する範囲及び前記載置搬送部よりも外方に突出する範囲に亘って前記移載搬送方向に沿って移動自在な係止体による係止搬送作用とによって物品を移載するように構成され、
物品の前記移載搬送方向の端部には、前記移載搬送方向に押し引き自在に前記係止体が係合する被係止部が設けられ、
前記物品移載装置に、前記設定保持位置に位置する物品を検出する光式の物品検出センサが設けられ、
前記超音波センサが、前記移載搬送方向において前記設定保持領域の両側に対応する箇所の夫々に設けられ、
前記運転制御装置が、
前記入出庫用搬送処理にて、前記物品収納部及び前記物品入出庫部から物品を取出して前記設定保持位置に移載する際には、
物品を前記設定保持位置に向けて搬送するように前記載置搬送部を作動させ、かつ、前記物品検出センサにて物品が検出されたのち入出庫用設定停止条件が満たされると、物品が前記設定保持位置に位置する状態であるとして前記載置搬送部を停止させる形態で、前記載置搬送部の作動を制御し、且つ、
前記係止体を、前記移載搬送方向において前記載置搬送部よりも外方に突出した位置において、前記物品収納部及び前記物品入出庫部に位置する物品の前記被係止部に係合させるように前記物品係止位置に切換え、前記物品係止位置に切換えた前記係止体を前記載置搬送部の搬送速度と同じ速度で物品を前記設定保持位置に向けて係止搬送するように移動させ、かつ、物品が前記載置搬送部に載置されて搬送される状態になると、前記係止体を前記係止解除位置に切換える形態で、前記係止体の作動を制御するように構成され、且つ、
前記火災用搬送処理にて、前記物品収納部から物品を取出して前記設定保持位置に移載する際には、
物品を前記設定保持位置に向けて搬送するように前記載置搬送部を作動させ、かつ、前記超音波センサのうちの物品移動方向の上手側に位置する前記超音波センサが物品の存在を検出したのち火災用設定停止条件が満たされると、又は、前記超音波センサのうちの物品移動方向の上手側に位置する前記超音波センサが物品の存在を検出している状態から物品の非存在を検出する状態に変化したのち火災用設定停止条件が満たされると、物品が前記設定保持位置に位置する状態であるとして前記載置搬送部を停止させる形態で、前記載置搬送部の作動を制御し、且つ、
前記係止体を、前記移載搬送方向において前記載置搬送部よりも外方に突出した位置において、前記物品収納部に位置する物品の前記被係止部に係合させるように前記物品係止位置に切換え、前記物品係止位置に切換えた前記係止体を前記載置搬送部の搬送速度と同じ速度で物品を前記設定保持位置に向けて係止搬送するように移動させ、かつ、物品が前記載置搬送部に載置されて搬送される状態になると、前記係止体を前記係止解除位置に切換える形態で、前記係止体の作動を制御するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、物品搬送装置が、物品収納部、物品入出庫部、及び、鎮火部との間で物品を移載する物品移載装置を装備しており、この物品移載装置によって、物品収納部及び物品入出庫部からの物品の取出し、及び、物品収納部、物品入出庫部、及び、鎮火部への物品の受け渡しが行われることになる。
そして、物品移載装置が、設定保持位置にて物品を載置保持自在でかつ物品を移載搬送方向に載置搬送自在な載置搬送部の載置搬送作用と、移載搬送方向とは直交する方向での移動により、物品を係止する物品係止位置と物品に対する係止を解除する係止解除位置とに切換え自在で、かつ、載置搬送部に重複する範囲及び載置搬送部よりも外方に突出する範囲に亘って前記移載搬送方向に沿って移動自在な係止体による係止搬送作用とによって物品を移載するものであるから、物品収納部及び物品入出庫部からの物品の取出しや、物品収納部、物品入出庫部、及び、鎮火部への物品の受け渡しを適切に行うことができる。
つまり、物品収納部及び物品入出庫部から物品を取出す際に、係止体が物品を載置搬送部に向けて係止搬送することによって、物品収納部及び物品入出庫部に位置する物品を載置搬送部にて搬送される状態に的確に取出すことができ、また、物品収納部、物品入出庫部、及び、鎮火部へ物品を受け渡す際に、係止体が物品を物品収納部、物品入出庫部、及び、鎮火部に向けて係止搬送することによって、載置搬送部に載置されている物品を物品収納部、物品入出庫部、及び、鎮火部に的確に受け渡すことができる。
また、物品移載装置に、設定保持位置に位置する物品を検出する光式の物品検出センサが設けられて、入出庫用搬送処理にて、物品収納部及び物品入出庫部から物品を取出して設定保持位置に移載する際には、この物品検出センサの検出情報に基づいて、物品移載装置における載置搬送部の作動が制御されることになる。
つまり、入出庫用搬送処理にて、物品収納部及び物品入出庫部から物品を取出して設定保持位置に移載する際には、物品を設定保持位置に向けて搬送するように載置搬送部を作動させ、かつ、物品検出センサにて物品が検出されたのち入出庫用設定停止条件が満たされると、物品が設定保持位置に位置する状態であるとして載置搬送部を停止させる形態で、載置搬送部の作動が制御される。
そして、係止体については、係止体を、移載搬送方向において載置搬送部よりも外方に突出した位置において、物品収納部及び物品入出庫部に位置する物品の被係止部に係合させるように物品係止位置に切換え、物品係止位置に切換えた係止体を載置搬送部の搬送速度と同じ速度で物品を設定保持位置に向けて係止搬送するように移動させ、かつ、物品が載置搬送部に載置されて搬送される状態になると、係止体を係止解除位置に切換える形態で、その作動が制御される。
ちなみに、入出庫用設定停止条件とは、物品検出センサにて物品が検出されたのち、物品が設定保持位置に搬送されるまでに要する搬送時間や、物品検出センサにて物品が検出されたのち、物品が設定保持位置に搬送されるまでの搬送距離に基づいて設定される条件である。
これに対して、火災用搬送処理にて、物品収納部から物品を取出して設定保持位置に移載する際には、移載搬送方向において設定保持領域の両側に対応する箇所の夫々に設けられる超音波センサのうちの、物品移動方向において上手側に位置する超音波センサの検出情報に基づいて、物品移載装置における載置搬送部の作動が制御されることになる。
つまり、火災用搬送処理にて、物品収納部から物品を取出して設定保持位置に移載する際には、物品を設定保持位置に向けて搬送するように載置搬送部を作動させ、かつ、超音波センサのうちの物品移動方向の上手側に位置する超音波センサが物品の存在検出したのち火災用設定停止条件が満たされると、又は、超音波センサのうちの物品移動方向の上手側に位置する超音波センサが物品の存在を検出している状態から物品の非存在を検出する状態に変化したのち火災用設定停止条件が満たされると、物品が設定保持位置に位置する状態であるとして載置搬送部を停止させる形態で、載置搬送部の作動が制御される。
そして、係止体については、係止体を、移載搬送方向において載置搬送部よりも外方に突出した位置において、物品収納部に位置する物品の被係止部に係合させるように物品係止位置に切換え、物品係止位置に切換えた係止体を載置搬送部の搬送速度と同じ速度で物品を設定保持位置に向けて係止搬送するように移動させ、かつ、物品が載置搬送部に載置されて搬送される状態になると、係止体を係止解除位置に切換える形態で、その作動が制御される。
ちなみに、火災用設定停止条件とは、物品移動方向の上手側に位置する超音波センサが物品の存在を検出したのち、又は、物品移動方向の上手側に位置する超音波センサが物品の存在を検出している状態から物品の非存在を検出する状態に変化したのち、物品が設定保持位置に搬送されるまでに要する搬送時間や搬送距離に基づいて設定される条件である。
このように、入出庫用搬送処理にて、物品収納部及び物品入出庫部から物品を取出して設定保持位置に移載する際には、光式の物品検出センサの検出情報に基づいて、物品移載装置における載置搬送部の作動が制御されることになるが、火災用搬送処理にて、物品収納部から物品を取出して設定保持位置に移載する際には、光式の物品検出センサが、散布される消火剤のために適正通り検出作用しない虞があることに鑑みて、移載搬送方向において設定保持領域の両側に対応する箇所の夫々に設けられた超音波センサのうちの、物品移動方向において上手側に位置する超音波センサの検出情報に基づいて、物品移載装置における載置搬送部の作動を制御することによって、火災用搬送処理を適正通り行うことができる。
要するに、本発明の第2特徴構成によれば、上記第1特徴構成による作用効果に加えて、物品を載置搬送する載置搬送部と物品を係止搬送する係止体とを備えた物品移載装置によって、物品収納部及び物品入出庫部からの物品の取出しや、物品収納部、物品入出庫部、及び、鎮火部への物品の受け渡しを適切に行うことができ、しかも、入出庫用搬送処理にて、物品収納部及び物品入出庫部から物品を取出して設定保持位置に移載することや、火災用搬送処理にて、物品収納部から物品を取出して設定保持位置に移載することを適切に行うことができる物品保管設備を提供できる。
本発明の物品搬送設備の第3特徴構成は、上記第2特徴構成に加えて、
前記物品移載装置に、前記載置搬送部によって前記設定保持位置から外部に向けて搬送される物品の搬送位置が前記係止体の作動を制御する基準タイミングであることを検出する光式のタイミング検出センサが設けられ、
前記運転制御装置が、
前記入出庫用搬送処理にて、前記設定保持位置に保持している物品を前記物品収納部及び前記物品入出庫部に移載する際には、
物品を前記設定保持位置から前記物品収納部及び前記物品入出庫部に向けて搬送するように前記載置搬送部を作動させる形態で、前記載置搬送部の作動を制御し、且つ、
前記タイミング検出センサにて前記基準タイミングが検出されたのち設定作動開始条件が満たされると、前記移載搬送方向における待機位置にて前記係止解除位置にて待機している前記係止体を、前記載置搬送部の搬送速度と同じ速度で前記物品収納部及び前記物品入出庫部に対応して定めた入出庫用設定突出位置に向けて移動させ、かつ、前記物品係止位置に向けて移動させて前記被係止部に係合させる形態で、前記係止体の作動を制御し、且つ、
前記火災用搬送処理にて、前記設定保持位置に保持している物品を前記鎮火部に移載する際には、
物品を前記設定保持位置から前記鎮火部に向けて搬送するように前記載置搬送部を作動させる形態で、前記載置搬送部の作動を制御し、且つ、
前記超音波センサのうちの前記物品移動方向の下手側に位置する前記超音波センサが前記載置搬送部に搬送される物品の存在を検出したのち鎮火用設定開始条件が満たされると、前記移載搬送方向における待機位置にて前記係止解除位置にて待機している前記係止体を、前記載置搬送部の搬送速度と同じ速度で前記鎮火部に対応して定めた鎮火用設定突出位置に向けて移動させ、かつ、前記物品係止位置に向けて移動させて、物品の前記物品移動方向の後方側の外面を押し操作する状態に切換える形態で、前記係止体の作動を制御するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、物品移載装置に、載置搬送部によって設定保持位置から外部に向けて搬送される物品の搬送位置が係止体の作動を制御する基準タイミングであることを検出する光式のタイミング検出センサが設けられて、入出庫用搬送処理にて、設定保持位置に保持している物品を物品収納部及び物品入出庫部に移載する際には、このタイミング検出センサの検出情報に基づいて、物品移載装置における係止体の作動が制御されることになる。
つまり、入出庫用搬送処理にて、設定保持位置に保持している物品を物品収納部及び物品入出庫部に移載する際には、物品を設定保持位置から物品収納部及び物品入出庫部に向けて搬送するように載置搬送部を作動させる形態で、載置搬送部の作動が制御される。
そして、係止体については、タイミング検出センサにて物品の搬送位置が基準タイミングであることが検出されてから設定作動開始条件が満たされると、移載搬送方向における待機位置にて係止解除位置にて待機している係止体を、載置搬送部の搬送速度と同じ速度で物品収納部及び物品入出庫部に対応して定めた入出庫用設定突出位置に向けて移動させ、かつ、物品係止位置に向けて移動させて物品の被係止部に係合させる形態で、その作動が制御される。
ちなみに、待機位置とは、載置搬送部に重複する範囲のうちの、物品移動方向の上手側に相当する位置であり、設定作動開始条件とは、タイミング検出センサにて基準タイミングが検出されてから、搬送される物品の被係止部が、待機位置に位置する係止体に対応する位置に搬送されるまでの時間や搬送距離に基づいて設定される条件である。
従って、作動が開始された係止体は、物品の被係止部に対応する位置に位置する状態を継続しながら、搬送される物品に追従して移動し、その移動途中において、物品の被係止部に係合することになる。
これに対して、火災用搬送処理にて、設定保持位置に保持している物品を鎮火部に移載する際には、移載搬送方向において設定保持領域の両側に対応する箇所の夫々に設けられる超音波センサのうちの、物品移動方向において下手側に位置する超音波センサの検出情報に基づいて、物品移載装置における係止体の作動が制御されることになる。
つまり、火災用搬送処理にて、設定保持位置に保持している物品を鎮火部に移載する際には、物品を設定保持位置から鎮火部に向けて搬送するように載置搬送部を作動させる形態で、載置搬送部の作動が制御される。
そして、係止体については、超音波センサのうちの物品移動方向の下手側に位置する超音波センサが載置搬送部に搬送される物品の存在を検出したのち鎮火用設定開始条件が満たされると、移載搬送方向における待機位置にて係止解除位置にて待機している係止体を、載置搬送部の搬送速度と同じ速度で鎮火部に対応して定めた鎮火用設定突出位置に向けて移動させ、かつ、物品係止位置に向けて移動させて、物品の物品移動方向の後方側の外面を押し操作する状態に切換える形態で、その作動が制御される。
ちなみに、待機位置とは、載置搬送部に重複する範囲のうちの、物品移動方向の上手側に相当する位置であり、鎮火用設定開始条件とは、超音波センサのうちの物品移動方向の下手側に位置する超音波センサが載置搬送部に搬送される物品の存在を検出したのち、搬送される物品の物品移動方向において後方側となる外面が、待機位置に待機している係止体よりも、物品移動方向の下手側に位置する状態となるまでに要する搬送時間や、搬送距離に基づいて設定される条件であり、このように鎮火用設定開始条件を定めることにより、物品係止位置に切換えられた係止体が、物品おける物品移動方向の後方側の外面を押し操作する状態に切換えられることになる。
したがって、載置搬送部の搬送速度と同じ速度で鎮火部に対応して定めた鎮火用設定突出位置に向けて移動される係止体は、載置搬送部にて搬送される物品が載置搬送部の端部に到達して減速又は停止すると、その物品の物品移動方向における後方側の外面を押し操作することによって、物品を鎮火部に係止搬送することになる。
説明を加えると、超音波センサから投射される測定用の超音波は、放射状に拡がる形態となるものであるから、超音波センサは、物品移動方向における物品の位置を精度の高い状態で検出することはできないものであるため、超音波センサの検出情報に基づいて、物品の被係止部が、待機位置の係止体に対応する位置であることを精度良く検出することは困難なものである。
換言すれば、超音波センサの検出情報に基づいて、係止体を物品の被係止部に係合させるように制御することは困難なものである。
そして、入出庫用搬送処理にて、物品収納部から物品を取出して設定保持位置に移載する際には、物品収納部に収納している物品の被係止部に係止体を係合させる必要がある等に起因して、入出庫用搬送処理にて、設定保持位置に保持している物品を物品収納部及び物品入出庫部に移載する際には、係止体を物品の被係止部に係合させて係止搬送することによって、物品収納部及び物品入出庫部に対する物品の位置を精度の高い状態で位置決めする必要がある。
これに対して、鎮火部に移載されて鎮火された物品の取出し作業は、人為作業にて行われることになる等により、鎮火部に物品を受け渡す際には、鎮火部に対する物品の位置を精度の高い状態に位置決めする必要がない。
本第3特徴構成によれば、これらの点に鑑みて、設定保持位置に保持している物品を鎮火部に移載する際には、超音波センサのうちの物品移動方向の下手側に位置する超音波センサが載置搬送部に搬送される物品の存在を検出したのち、搬送される物品の物品移動方向において後方側となる外面が、待機位置に待機している係止体よりも、物品移動方向の下手側に位置する状態となると、上述の如く、係止体の作動を開始させることによって、係止体を物品の被係止部に係合させることなく、係止体にて物品の物品移動方向における後方側の外面を押し操作することによって、物品を係止搬送させることになる。
尚、鎮火用設定開始条件を定めるにあたり、搬送される物品の物品移動方向において後方側となる外面が、待機位置の係止体に対して、十分に大きな融通間隔を隔てる状態となるように、上述した搬送時間や、搬送距離を定めることが望ましい。
要するに、本発明の第3特徴構成によれば、上記第2特徴構成による作用効果に加えて、入出庫用搬送処理にて、設定保持位置に保持している物品を物品収納部及び物品入出庫部に移載する際には、物品収納部及び物品入出庫部に対する物品の位置を精度の高い状態で位置決めすることができ、そして、火災用搬送処理にて、設定保持位置に保持している物品を鎮火部に移載する際には、物品が設定保持領域からはみ出しているか否かを検出するために設けた超音波センサを利用した簡素な構成にて、物品を移載できる物品保管設備を提供できる。
本発明の物品搬送設備の第4特徴構成は、上記第2又は第3特徴構成に加えて、
前記運転制御装置が、前記火災用搬送処理にて、前記物品収納部から物品を取出して前記設定保持位置に移載する際に、前記超音波センサのうちの前記物品移動方向の上手側に位置する前記超音波センサが物品の存在を検出する状態である場合に、前記超音波センサのうちの前記物品移動方向の下手側に位置する前記超音波センサが物品の存在を検出したときには、異常発生状態であると判定するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、火災用搬送処理にて、物品収納部から物品を取出して設定保持位置に移載する際に、超音波センサのうちの物品移動方向の上手側に位置する超音波センサが物品の存在を検出する状態である場合に、超音波センサのうちの物品移動方向の下手側に位置する超音波センサが物品の存在を検出したときには、運転制御装置が異常発生状態であると判定することになる。
つまり、物品移動方向の上手側に位置する超音波センサ、及び、物品移動方向の下手側に位置する超音波センサは、移載搬送方向において設定保持領域の両側に対応する箇所の夫々に設けられるものであるから、同時に物品の存在を検出することはないが、両超音波センサの一方又は両者が、物品が存在していないにも拘わらず物品の存在を検出する状態に故障すると、超音波センサのうちの物品移動方向の上手側に位置する超音波センサが物品の存在を検出する状態である場合に、超音波センサのうちの物品移動方向の下手側に位置する超音波センサが物品の存在を検出する状態となるときがあり、このような場合には、運転制御装置が異常発生状態であると判定して、例えば、物品搬送装置の運転を停止することや、警報装置を作動させる等の対策処理を行うことにより、安全性の向上を図ることが可能となる。
要するに、本発明の第4特徴構成によれば、上記第2又は第3特徴構成による作用効果に加えて、安全性の向上を図ることが可能となる物品保管設備を提供できる。
本発明の物品搬送設備の第5特徴構成は、上記第2又は第3特徴構成に加えて、
前記運転制御装置が、前記火災用搬送処理にて、前記物品収納部から物品を取出して前記設定保持位置に移載する際に、前記超音波センサのうちの物品移動方向の上手側に位置する前記超音波センサが物品の存在を検出している状態から物品の非存在を検出する状態に変化したのち火災用設定停止条件が満たされると、物品が前記設定保持位置に位置する状態であるとして前記載置搬送部を停止させる形態で、前記載置搬送部の作動を制御するように構成され、且つ、
前記超音波センサのうちの前記物品移動方向の上手側に位置する前記超音波センサが物品の存在を検出する状態であるときに、前記超音波センサのうちの前記物品移動方向の下手側に位置する前記超音波センサが物品の存在を検出した場合には、搬送方向を逆方向に変更して前記載置搬送部を作動させて、物品を前記物品移動方向の下手側に位置する前記超音波センサから離れる側に逆搬送し、かつ、この逆搬送により物品が移動する方向の上手側に位置する前記超音波センサが物品の存在を検出しない状態になったときに、前記逆搬送により物品が移動する方向の下手側に位置する前記超音波センサが物品の存在を検出している場合には、異常発生状態であると判定するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、火災用搬送処理にて、物品収納部から物品を取出して設定保持位置に移載する際に、超音波センサのうちの物品移動方向の上手側に位置する超音波センサが物品の存在を検出している状態から物品の非存在を検出する状態に変化したのち火災用設定停止条件が満たされると、物品が設定保持位置に位置する状態であるとして載置搬送部を停止させる形態で、前記載置搬送部の作動が制御される。
そして、火災用搬送処理にて、物品収納部から物品を取出して設定保持位置に移載する際に、超音波センサのうちの物品移動方向の上手側に位置する超音波センサが物品の存在を検出する状態であるときに、超音波センサのうちの物品移動方向の下手側に位置する超音波センサが物品の存在を検出した場合には、搬送方向を逆方向に変更して載置搬送部を作動させて、物品を物品移動方向の下手側に位置する超音波センサから離れる側に逆搬送する。
この逆搬送により、この逆搬送による物品の移動方向の上手側に位置する超音波センサが物品の存在を検出しない状態になったときに、逆搬送による物品の移動方向の下手側に位置する超音波センサが物品の存在を検出している場合、及び、この逆搬送に拘わらず、この逆搬送による物品の移動方向の上手側に位置する超音波センサが物品の存在を検出する状態を継続する場合には、運転制御装置が異常発生状態であると判定することになる。
つまり、物品移動方向の上手側に位置する超音波センサ、及び、物品移動方向の下手側に位置する超音波センサは、移載搬送方向において設定保持領域の両側に対応する箇所の夫々に設けられるものであるため、同時に物品の存在を検出することはないが、超音波センサのうちの物品移動方向の上手側に位置する超音波センサが、物品が存在していないにも拘わらず物品の存在を検出する状態に故障すると、この超音波センサが物品の非存在を検出する状態に変化することがないため、載置搬送部の搬送が継続される結果、物品移動方向の上手側に位置する超音波センサに加えて、物品移動方向の下手側に位置する超音波センサも物品を存在する状態に変化することになる。
尚、超音波センサの故障の原因として、超音波センサに異物が飛散して付着することが原因である場合がある。
そして、超音波センサのうちの物品移動方向の上手側に位置する超音波センサが物品の存在を検出する状態であるときに、超音波センサのうちの物品移動方向の下手側に位置する超音波センサが物品の存在を検出する状態となる場合には、直ちに、異常発生状態であると判定するのではなく、物品を物品移動方向の下手側に位置する超音波センサから離れる側に逆搬送し、かつ、この逆搬送による物品の移動方向の上手側に位置する超音波センサが物品の存在を検出しない状態になったときに、逆搬送による物品の移動方向の下手側に位置する超音波センサが物品の存在を検出している場合には、異常発生状態であると判定されることになる。
説明を加えると、超音波センサの故障の原因が、異物の付着による場合には、その異物が除去されると、超音波センサが正常な状態に復帰することになり、そして、超音波センサに付着した異物は、振動が付与される等により、簡単に除去される場合がある。
そこで、超音波センサのうちの物品移動方向の上手側に位置する超音波センサが物品の存在を検出する状態であるときに、超音波センサのうちの物品移動方向の下手側に位置する超音波センサが物品の存在を検出する状態となる場合には、搬送方向を逆方向に変更して載置搬送部を作動させることによって、物品移載部に振動を与えて、超音波センサにも振動を与えるようにして、故障の原因が異物の付着である場合には、その異物の除去を促すようにする。
そして、物品を物品移動方向の下手側に位置する超音波センサから離れる側に逆搬送することにより、物品移動方向の下手側に位置する超音波センサ、つまり、逆搬送による物品の移動方向の上手側の超音波センサが物品の存在を検出しない状態になったときに、物品移動方向の上手側に位置する前記超音波センサ、つまり、逆搬送による物品の移動方向の下手側の超音波センサが物品の存在を検出している場合には、異常発生状態であると判定する。
したがって、本第5特徴構成によれば、超音波センサが故障した場合には、物品搬送装置の運転を停止することや、警報装置を作動させる等の対策処理を行うことにより、安全性の向上を図ることが可能となり、しかも、超音波センサが異物の付着により故障した場合において、故障の原因となる異物を除去して超音波センサを正常な状態に復帰させるようにして、火災用搬送処理を極力実行させることができるものとなる。
要するに、本発明の第5特徴構成によれば、上記第2又は第3特徴構成による作用効果に加えて、安全性の向上を図ることができ、しかも、超音波センサが異物の付着により故障した場合において、故障の原因となる異物を除去して超音波センサを正常な状態に復帰させるようにして、火災用搬送処理を極力実行させることができる物品保管設備を提供できる。
物品保管設備の概略平面図 物品収納棚の一部を示す斜視図 スタッカークレーンの側面図 ホームポジションのスタッカークレーンの正面図 昇降台の装着部の一部切欠平面図 物品移載装置の平面図 同装置の側面図 制御構成を示すブロック図 取出移載処理の動作説明図 受渡移載処理の動作説明図 鎮火部への受渡移載処理の動作説明図 地上側コントローラの制御作動を示すフローチャート クレーンコントローラの制御作動を示すフローチャート
本発明の物品保管設備の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔物品保管設備の全体構成〕
図1に示すように、物品保管設備には、物品Bを収納する複数の物品収納部S、物品入出庫部としての入出庫用コンベヤ1、及び、火災が発生した物品Bの火災を鎮火する鎮火部Tを備えた物品保管部H、並びに、物品搬送装置としてのスタッカークレーンKが設けられている。
スタッカークレーンKは、床面に敷設された直線状の走行レール2、及び、天井部に設置された案内レール2A(第3図参照)に沿って走行するように構成されている。
スタッカークレーンKが走行する走行レール2の両側、つまり、スタッカークレーンKが走行する走行通路の両側には、一対の物品収納棚3が、物品出し入れ方向を互いに対向させた状態で設けられ、これらの物品収納棚3に、上述の物品収納部Sが縦横に形成されている。
そして、一対の物品収納棚3のうちの一方側の物品収納棚3の横脇に、入出庫用コンベヤ1が配設され、他方側の物品収納棚3の横脇に、鎮火部Tが配設されている。
本実施形態においては、物品保管部Hに保管される物品Bは、充電済みの二次電池であり、外部から入出庫用コンベヤ1に搬入された物品Bは、スタッカークレーンKにて物品収納部Sに搬送されて収納され、エイジングのために物品収納部Sに一定期間保管されることになる。そして、エンジングが終了した物品Bは、スタッカークレーンKにて物品収納部Sから入出庫用コンベヤ1に搬送されて、入出庫用コンベヤ1から外部に搬出されることになる。
また、物品保管設備には、保管中の物品Bが発熱して物品Bに火災が発生した場合に備えて、後述の如く、火災検出装置Dや消火装置Eが設けられており、そして、火災が発生した物品Bは、スタッカークレーンKにて鎮火部Tに搬送されることになる。
つまり、スタッカークレーンKは、入出庫用コンベヤ1に搬入された物品Bを物品収納部Sに搬送して収納する入庫作業、物品収納部Sに収納されている物品Bを入出庫用コンベヤ1に搬送する出庫作業を行うことになり、物品収納部Sに収納されている物品Bに火災が発生した場合には、その物品Bを鎮火部Tに搬送する作業を行うことになる。
ちなみに、スタッカークレーンKは、物品Bの搬送作業を行う際には、後述の如く、物品Bを設定保持位置W(図7参照)に保持することになる。
尚、以下の説明においては、スタッカークレーンKが走行する走行通路における入出庫用コンベヤ1及び鎮火部Tが位置する側の端部をホームポジションHPと呼称し、走行通路におけるホームポジションHPとは反対側の端部をオポジットポジションOPと呼称する。
そして、スタッカークレーンKがホームポジションHPからオポジットポジションOPに向けて走行する場合を前進走行と定め、逆向きに走行する場合を後進走行と定め、前進走行を基準にして、スタッカークレーンKの前後方向を定めるものとする。
〔物品収納棚〕
物品収納棚3は、図1及び図2に示すように、棚前後方向に並ぶ支柱4の組を棚横幅方向に沿って複数設置し、棚横幅方向に隣接する支柱4の組の間に、物品Bを載置支持する複数の載置板5を上下方向に間隔を隔てて並設することにより、物品収納部Sを縦横に並ぶ状態で形成するように構成されている。
また、物品収納棚3には、ロックウール等の難燃性素材からなる防火パネル6が、物品収納部Sの横側面、上面、下面、及び、背面を覆う状態で、かつ、上下左右に隣接する物品収納部S同士を仕切る状態で設置されており、物品Bに火災が発生した場合に隣接する物品収納部Sの延焼を防止するように構成されている。
〔スタッカークレーン〕
図2及び図3に示すように、スタッカークレーンKは、走行レール2沿って走行自在な走行台車7と、走行台車7に立設された前後一対の昇降マスト8と、昇降マスト8に沿って昇降自在な昇降台9とを備え、昇降台9に、物品移載装置Fを装備している。
そして、スタッカークレーンKは、走行台車7の走行作動、及び、昇降台9の昇降作動により、物品移載装置Fを、入出庫用コンベヤ1、物品収納部S、及び、鎮火部Tに対する物品移載箇所に移動させて、物品移載箇所に位置する物品移載装置Fによって物品Bを移載する形態で、物品Bの搬送を行うように構成されている。
すなわち、スタッカークレーンKは、後述の如く、物品移載装置Fにて設定保持位置Wに物品Bを載置保持するように構成されている。
そして、スタッカークレーンKは、物品収納部S及び入出庫用コンベヤ1から取出した物品Bを設定保持位置Wに保持した状態で搬送し、かつ、保持した物品Bを物品収納部S、入出庫用コンベヤ1、及び、鎮火部Tに受け渡すように構成されている。
図3に示すように、走行台車7には、前後一対の走行輪10が装備され、それらの走行輪10のうちの前方側の走行輪10が、走行用電動サーボモータM1にて駆動されるように構成されている。
尚、後方側の走行輪10は、遊転形態で設けられている。
図3に示すように、昇降台9は、巻取ドラム11から繰り出されかつ複数の案内輪体12にて設定経路に沿って移動するように巻回案内される一対の吊下げ吊下ワイヤ13にて吊下げ支持されている。
そして、昇降用電動サーボモータM2が、巻取ドラム11を正逆に回転駆動することによって、昇降台9を昇降させるように構成されている。
ちなみに、昇降台9に装備される物品移載装置Fについては、その詳細を後述する。
〔スタッカークレーンの制御構成〕
図1に示すように、ホームポジションHPの近傍には、設備全体の運転を管理する地上側コントローラGMが床面上に設置される状態で設けられ、図3に示すように、スタッカークレーンKの前方側の昇降マスト8の下端部には、クレーンコントローラGKが設けられている。
図1、図3及び図8に示すように、地上側コントローラGMとクレーンコントローラGKとは、スタッカークレーンKの走行通路の長手方向に沿って通信用光を送受信する光式通信装置15により、制御情報を無線通信自在に接続されている。
光式通信装置15は、ホームポジションHPの近傍に設置される地上側送受信部15aと、スタッカークレーンKの走行台車7に配設されたクレーン側送受信部15bとから構成されている。
そして、地上側コントローラGMは、光式通信装置15を介してクレーンコントローラGKに搬送指令を指令するように構成されている。
搬送指令は、後述の如く、搬送元及び搬送先を指令し、かつ、搬送元及び搬送先での移載作動を指令するものであって、クレーンコントローラGKは、地上側コントローラGMが指令する搬送指令に基づいて、スタッカークレーンKの走行作動、昇降台9の昇降作動、及び、物品移載装置Fの移載作動を制御するように構成されている。
すなわち、本実施形態においては、地上側コントローラGM及びクレーンコントローラGKが、スタッカークレーンKの運転制御装置Gとして機能して、スタッカークレーンKの作動を制御するように構成されている。
そして、運転制御装置Gが、火災検出装置Dにて火災の発生が検出されないときには、複数の物品収納部Sと入出庫用コンベヤ1との間で物品Bを搬送する入出庫用搬送処理を実行し、かつ、火災検出装置Dにて火災の発生が検出されたときには、消火装置Eの一次消火処理による消火剤の散布の後で、火災が発生した物品Bを鎮火部Tに搬送すべく、複数の物品収納部Sから鎮火部Tへ物品Bを搬送する火災用搬送処理を実行するように構成されている。
尚、本実施形態においては、火災用搬送処理の実行中において、後述の如く、消火装置Eの二次消火処理により、消火剤が搬送中の物品Bに対して散布されるように構成されている。
また、図6及び図7に示すように、スタッカークレーンKに保持している物品Bが設定保持位置Wに位置する物品Bの存在領域P1に余裕領域P2を加えた設定保持領域PAからはみ出しているか否かを検出する超音波センサQが、昇降台9に支持される状態で設けられている。
つまり、物品移載装置Fは、スタッカークレーンKの横幅方向に沿う移載搬送方向に沿って物品Bを搬送するものであり、図7に示すように、移載搬送方向において、設定保持位置Wに位置する物品Bの存在領域P1に余裕領域P2を加えた設定保持領域PAが設定され、超音波センサQが、設定保持領域PAの両側に対応する箇所の夫々に設けられている。
そして、運転制御装置Gが、超音波センサQにてスタッカークレーンKに保持している物品Bの設定保持領域PAからのはみ出しが検出されないことを条件として、入出庫用搬送処理及び火災用搬送処理を実行するように構成されている。
尚、図6に示すように、昇降台9には、物品Bを移載搬送方向に案内する前後一対の案内体Jが装備されており、設定保持位置Wに位置する物品Bの前後方向の移動を規制するようになっている。
ちなみに、超音波センサQは、設定時間(例えば、500ms)おきに、超音波を上方に向けて投射して、投射後の設定時間(例えば、300ms)内に、設定強度の超音波を受信した場合には、物品Bが存在する、つまり、物品Bが設定保持領域PAからはみ出している状態であると検出するものであるが、超音波センサQの具体構成は周知であるので、本実施形態においては詳細な説明を省略する。
〔地上側コントローラ〕
地上側コントローラGMは、火災検出装置Dにより物品Bの火災が検出されていない場合には、上位の管理装置(図示せず)からの作業指令に基づいて、上述した入出庫用搬送処理を実行するための搬送指令をクレーンコントローラGKに指令することになり、そして、火災検出装置Dにより物品Bの火災が検出された場合には、上述した火災用搬送処理を実行するための搬送指令をクレーンコントローラGKに指令することになる。
入出庫用搬送処理における搬送指令は、搬送元への空搬送指令、搬送元において物品Bを取出すための取出用移載指令、搬送先への実搬送指令、及び、搬送先において物品Bを受け渡すための受渡用移載指令である。
そして、地上側コントローラGMは、入出庫用搬送処理においては、先ず、空搬送指令を指令し、その空搬送指令についての完了情報がクレーンコントローラGKから送信されてくると、次に、取出用移載指令を指令し、その取出用移載指令についての完了情報がクレーンコントローラGKから送信されてくると、続いて、実搬送指令を指令し、その実搬送指令についての完了情報がクレーンコントローラGKから送信されてくると、最後に、受渡用移載指令を指令する形態で、搬送指令を指令するように構成されている。
ちなみに、搬送元は、入庫作業の場合には、入出庫用コンベヤ1であり、出庫作業の場合には、物品収納部Sであり、搬送先は、入庫作業の場合には、物品収納部Sであり、出庫作業の場合には、入出庫用コンベヤ1である。
火災用搬送処理における搬送指令は、搬送元への空搬送指令、及び、火災物品用搬送指令である。
そして、地上側コントローラGMは、火災用搬送処理においては、先ず、空搬送指令を指令した後に、その空搬送指令についての完了情報がクレーンコントローラGKから送信されてくると、次に、火災物品用搬送指令を指令する形態で、搬送指令を指令するように構成されている。
〔クレーンコントローラ〕
図8に示すように、クレーンコントローラGKには、スタッカークレーンKに装備されてスタッカークレーンKの走行位置を検出するための走行用エンコーダ14Aの検出情報、及び、スタッカークレーンKに装備されて昇降台9の昇降位置を検出するための昇降用エンコーダ14Bの検出情報が入力されている。
尚、詳述はしないが、走行用エンコーダ14Aは、スタッカークレーンKの走行通路に沿って設置した係合部付長尺体(例えば、チェーン)に係合して回転して、走行位置に対応する情報を検出するように構成され、また、昇降用エンコーダ14Bは、昇降マスト8に沿わせて設置した係合部付長尺体(例えば、チェーン)に係合して回転して、昇降位置に対応する情報を検出するように構成されている。
クレーンコントローラGKは、地上側コントローラGMから搬送指令が指令されると、
走行用エンコーダ14A及び昇降用エンコーダ14Bの検出情報に基づいて、スタッカークレーンKの走行位置や昇降台9の昇降位置を確認しながら、上述の如く、スタッカークレーンKの走行作動、昇降台9の昇降作動、及び、物品移載装置Fの移載作動を制御することになる。
具体的には、搬送元への空搬送指令が指令されると、搬送元に対する物品移載箇所に物品移載装置Fを位置させるべく、スタッカークレーンKの走行作動、及び、昇降台9の昇降作動を制御することになり、その指令についての作動が完了すると、完了情報を地上側コントローラGMに送信することになる。
また、搬送元での取出用移載指令が指令されると、搬送元の物品Bを取出すべく、物品移載装置Fの移載作動を制御することになり、その指令についての作動が完了すると、完了情報を地上側コントローラGMに送信することになる。
また、搬送先への実搬送指令が指令されると、搬送先に対する物品移載箇所に物品移載装置Fを位置させるべく、スタッカークレーンKの走行作動、及び、昇降台9の昇降作動を制御することになり、その指令についての作動が完了すると、完了情報を地上側コントローラGMに送信することになる。
さらに、搬送先での受渡用移載指令が指令されると、搬送先に物品Bを受け渡すべく、物品移載装置Fの移載作動を制御することになり、その指令についての作動が完了すると、完了情報を地上側コントローラGMに送信することになる。
また、クレーンコントローラGKは、火災物品用搬送指令が指令されると、搬送元の物品Bを取出すべく、物品移載装置Fの移載作動を制御すること、鎮火部Tに対する移載箇所に物品移載装置Fを位置させるべく、スタッカークレーンKの走行作動及び昇降台9の昇降作動を制御すること、及び、鎮火部Tに物品Bを受け渡すべく、物品移載装置Fの移載作動を制御することを、順次自動的に行うように構成されている。
つまり、物品収納部Sに収納した物品Bに火災が発生した場合には、後述の如く、消火装置Eにて消火剤が散布されることによって、光式通信装置15の通信を適正通り行えない虞があるため、クレーンコントローラGKは、火災物品用搬送指令が指令されると、搬送元の物品B、換言すれば、火災が発生した物品Bを鎮火部Tに搬送することを、地上側コントローラGMとの間で通信することなく、自動的に行うように構成されている。
〔火災検出装置〕
図2に示すように、各物品収納部Sの上部には、物品収納部Sに収納されている物品Bに火災が発生した場合に、その火災による熱又は煙を検知することで、物品Bに火災が発生したことを検出する火災センサ16aが設けられている。
図8に示すように、複数の火災センサ16aの夫々から延出される出力線が、火災判別装置16bに対して並列状態に接続されている。
火災判別装置16bは、複数の火災センサ16aのいずれかが火災の発生を検出した場合に、その火災センサ16aの出力線からの出力情報に基づいて火災の発生を判別するように構成されている。
また、火災判別装置16bは、複数の火災センサ16aの夫々が設置されている物品収納部Sの識別情報を管理して、火災センサ16aの出力線からの出力情報に基づいて火災の発生を判別した場合には、火災が発生した物品収納部Sについての識別情報を、地上側コントローラGMに出力するように構成されている。
ちなみに、本実施形態では、火災検出装置Dが、複数の物品収納部Sに設けられた複数の火災センサ16aと、火災判別装置16bとを主要部として構成されることになる。
〔鎮火部〕
図4に示すように、鎮火部Tには、火災が発生した物品Bを水没させて鎮火するための水槽18と、水槽18の上方位置と水槽18の内部に位置する下方位置とに昇降自在な物品支持枠19と、物品支持枠19を上方位置と下方位置とに昇降する昇降シリンダ20と、昇降シリンダ20の作動を制御する鎮火部用制御装置21が設けられている。
そして、鎮火部用制御装置21は、上方位置の物品支持枠19に対して、スタッカークレーンKから火災が発生した物品Bが受け渡されると、物品支持枠19を下方位置に切換えるように昇降シリンダ20を作動させるように構成されている。
尚、図示は省略するが、鎮火部用制御装置21には、スタッカークレーンKから通信される物品移載完了情報を受信する受信装置が装備されており、鎮火部用制御装置21は、スタッカークレーンKから物品移載完了情報が通信されてくると、上方位置の物品支持枠19に対して火災が発生した物品Bが受け渡された状態であるとして、物品支持枠19を下方位置に切換えるように昇降シリンダ20を作動させることになる。
〔消火装置〕
図3〜図5に示すように、スタッカークレーンKには、消火剤として炭酸ガス(気体状の二酸化炭素)を散布する消火装置Eが設けられている。
消火装置Eは、液化炭酸ガスが充填された2本の炭酸ガスボンベ22、これら炭酸ガスボンベ22に各別に接続される耐圧ホース23、及び、これら耐圧ホース23の先端に接続される3個の噴出ノズル24を備えている。
2本の炭酸ガスボンベ22は、前方側の昇降マスト8に装備したボンベケース25に収納された状態で設けられている。
3個の噴出ノズル24は、図3及び図5に示すように、昇降台9の上部に位置する空間の前部、後部、及び、上部を覆う状態で昇降台9に装備されたフード26の内部に装備されている。
そして、耐圧ホース23は、図3に示すように、前方側の昇降マスト8に沿って装備された屈伸自在なケーブルガイド27に支持されており、昇降台9の昇降作動に支障がないようになっている。
図5に示すように、昇降台9に装備したフード26は、スチール製の複数のフレーム部材を枠組みして形成した側面視形状が逆U状のフードフレーム26Aに、平板状のパネル材26Bを取付けて構成され、フードフレーム26Aの天井部に、3個の噴出ノズル24が、スタッカークレーンKの横幅方向に並ぶ状態で取付けられている。
3個の噴出ノズル24のうちの左方の噴出ノズル24が、スタッカークレーンKの左方側に位置する物品収納部Sに収納した物品Bに向けて消火剤を噴出すべく、左方側に向けて消火剤を噴出する状態に設置され、3個の噴出ノズル24のうちの右方の噴出ノズル24が、スタッカークレーンKの右方側に位置する物品収納部Sに収納した物品Bに向けて消火剤を噴出すべく、右方側に向けて消火剤を噴出する状態に設置されている。
つまり、3個の噴出ノズル24のうちの左方や右方の噴出ノズル24は、昇降台9に装備した物品移載装置Fが、火災が発生した物品Bを収納する物品収納部Sに対する物品移載箇所に位置する状態において、物品移載装置Fを作動させる前に消火剤を噴出させる一次消火処理を行うために装備されている。
また、3個の噴出ノズル24のうちの中央の噴出ノズル24が、物品収納部Sから取出されて設定保持位置Wに保持されている物品Bに向けて消火剤を噴出すべく、フード26の内部に向けて消火剤を噴出する状態に設置されている。
つまり、3個の噴出ノズル24のうちの中央の噴出ノズル24は、昇降台9に装備した物品移載装置Fが、火災が発生した物品Bを収納する物品収納部Sに対する物品移載箇所に位置する状態において、火災が発生した物品Bを物品収納部Sから取出して設定保持位置Wに保持すべく移載作動を実行した後において、消火剤を噴出させる二次消火処理を行うために装備されている。
ちなみに、設定保持位置Wに保持されている物品Bは、フード26にて囲まれた状態で保持され、フード26にて囲まれた状態の物品Bに対して、上述の如く、中央の噴出ノズル24から消火剤が噴出されることになる。
2本の炭酸ガスボンベ22のうちの一方は、一次消火処理を行うために、3個の噴出ノズル24のうちの左方や右方の噴出ノズル24に接続され、2本の炭酸ガスボンベ22のうちの他方は、二次消火処理を行うために、3個の噴出ノズル24のうちの中央の噴出ノズル24に接続されている。
したがって、図4に示すように、2本の炭酸ガスボンベ22のうち、左方や右方の噴出ノズル24に接続される炭酸ガスボンベ22には、消火剤の供給を断続する一次消火用ボンベ開閉弁28が装備され、2本の炭酸ガスボンベ22のうち、中央の噴出ノズル24に接続される炭酸ガスボンベ22には、消火剤の供給を断続する二次消火用ボンベ開閉弁29が装備されている。
また、左方や右方の噴出ノズル24と一次消火用ボンベ開閉弁28との間には、消火剤を左方の噴出ノズル24から噴出する状態と消火剤を右方の噴出ノズル24から噴出する状態とを切換える一次消火対象切換弁30(図8参照)が装備されている。
ちなみに、2本の炭酸ガスボンベ22の夫々は、消火剤を設定時間(例えば、10秒程度)噴出する量の消火剤が充填されており、一次消火処理及び二次消火処理は、消火剤を設定時間噴出する形態で実行されることになる。
そして、本実施形態においては、クレーンコントローラGKが、消火装置Eの消火制御部として機能して、火災用搬送処理を実行する際に、一次消火用ボンベ開閉弁28及び二次消火用ボンベ開閉弁29、並びに、一次消火対象切換弁30の作動を制御して、上述した一次消火処理、及び、二次消火処理を実行するように構成されている。
つまり、クレーンコントローラGKは、上述した火災物品用搬送指令が指令されると、搬送元の物品Bを取出すべく、物品移載装置Fの移載作動を制御する前に、一次消火処理を実行すべく、一次消火用ボンベ開閉弁28を開き操作しかつ一次消火対象切換弁30を切換操作して設定時間待機し、その後、搬送元の物品B、換言すれば、火災が発生した物品Bを取出すべく、物品移載装置Fの移載作動を制御することになる。
クレーンコントローラGKは、火災が発生した物品Bの取出しが完了すると、次に、鎮火部Tに対する物品移載箇所に物品移載装置Fを位置させるべく、スタッカークレーンKの走行作動及び昇降台9の昇降作動を制御することになるが、それと同時に、二次消火用ボンベ開閉弁29を開き操作して二次消火処理を実行することになる。
また、クレーンコントローラGKは、鎮火部Tに対する物品移載箇所に物品移載装置Fを位置させると、火災が発生した物品Bを鎮火部Tに受け渡すべく、物品移載装置Fの移載作動を制御することになる。
〔物品移載装置の構成〕
物品移載装置Fは、物品収納部S、入出庫用コンベヤ1、及び、鎮火部Tとの間で物品Bを移載するものであって、具体的には、物品収納部S及び入出庫用コンベヤ1からの物品Bの取出し、及び、物品収納部S、入出庫用コンベヤ1、及び、鎮火部Tへの物品の受け渡しを行うように構成されている。
図6及び図7に示すように、物品移載装置Fは、設定保持位置Wにて物品Bを載置保持自在でかつ物品Bを移載搬送方向に載置搬送自在な載置搬送部FSと、移載搬送方向とは直交する方向での移動により、物品Bを係止する物品係止位置と物品Bに対する係止を解除する係止解除位置とに切換え自在で、かつ、載置搬送部FSに重複する範囲及び載置搬送部FSよりも外方に突出する範囲に亘って移載搬送方向に沿って移動自在な係止体31を備えた係止搬送部FKを装備して、載置搬送部FSの載置搬送作用と係止搬送部FKの係止体31による係止搬送作用とによって物品を移載するように構成されている。
本実施形態においては、物品BをスタッカークレーンKの左右両側に移載することになるので、係止体31は、逆U字状に形成され、そして、物品Bの移載搬送方向の両端部には、移載搬送方向に押し引き自在に係止体31が係合する下向きに開口した被係止部Uが設けられている。
載置搬送部FSは、左右一対の搬送ベルト32にて構成されるものであって、それらの搬送ベルト32は、搬送ベルト用電動サーボモータM3にて正逆に駆動される。
そして、左右一対の搬送ベルト32の間に、係止搬送部FKの係止体31が配設されている。
係止搬送部FKは、昇降台9に対して昇降自在な昇降ベース33、及び、その昇降ベース33に対して移載搬送方向にスライド移動自在なスライド枠34を備えており、そのスライド枠34に、係止体31が、移載搬送方向にスライド移動自在に支持されている。
昇降ベース33は、昇降台9に固定したガイド軸35に沿って昇降自在に支持され、係止体昇降用電動サーボモータM4にて回動駆動される偏心カム36による押圧にて、昇降操作されるように構成されている。
そして、この昇降ベース33の昇降により、係止体31が、搬送ベルト32の載置面よりも上方に突出する物品係止位置と、搬送ベルト32の載置面よりも下方に引退する係止解除位置とに切換えられるように構成されている。
スライド枠34の左右両端部の夫々に、ワイヤ案内用のプーリ37が装備され、同じ長さの左右一対の係止体移動用のワイヤ38が、一端を昇降ベース33の中央部に固定された状態で設けられている。
一対の係止体移動用のワイヤ38のうちの左方側のワイヤ38は、スライド枠34の左方側端部に装備したワイヤ案内用のプーリ37に案内されて、係止体31に向けて屈曲され、そのワイヤ38の他端部が、係止体31に接続されている。
同様に、一対の係止体移動用のワイヤ38のうちの右方側のワイヤ38は、スライド枠34の右方側端部に装備したワイヤ案内用のプーリ37に案内されて、係止体31に向けて屈曲され、そのワイヤ38の他端部が、係止体31に接続されている。
スライド枠34に形成したラック39に係合するピニオン40が、昇降ベース33に設けた係止体移動用電動サーボモータM5に装備されており、係止体移動用電動サーボモータM5にてピニオン40が正逆に回転駆動されるに伴って、スライド枠34が、左右方向にスライド移動するように構成されている。
そして、スライド枠34が左右方向にスライド移動されると、係止体31が、一対の係止体移動用のワイヤ38にて引っ張り移動されて、スライド枠34に対してスライド移動するように構成されている。
つまり、係止体31は、スライド枠34がそのスライド範囲の中央位置に位置するときには、スライド枠34の中央位置に位置し、スライド枠34が左方側にスライド移動すると、スライド枠34の左方側にスライド移動し、また、スライド枠34が右方側にスライド移動すると、スライド枠34の右方側にスライド移動するように構成されている。
図6及び図7に示すように、物品移載装置Fに、設定保持位置Wに位置する物品Bを検出するフォトインタラプタ型の左右一対の光式の物品検出センサR1、及び、載置搬送部FSによって設定保持位置Wから外部に向けて搬送される物品Bの搬送位置が係止体31の作動を制御する基準タイミングであることを検出するフォトインタラプタ型の左右一対の光式のタイミング検出センサR2が装備されている。
また、上述の如く、超音波センサQが、物品移載装置Fの移載搬送方向において設定保持領域P3の両側に対応する箇所の夫々に設けられている。
左右一対の光式の物品検出センサR1のうちの左側の物品検出センサR1は、物品移載装置Fによって、右方側の物品収納部Sから取出されて左側に向けて搬送される物品Bの移動方向の下手側端部を検出して、載置搬送部FSの搬送を停止するタイミングを検出するために設けられるものである。
同様に、左右一対の光式の物品検出センサR1のうちの右側の物品検出センサR1は、物品移載装置Fによって、左方側の物品収納部Sや左方側に位置する入出庫用コンベヤ1から取出されて右側に向けて搬送される物品Bの移動方向の下手側端部を検出して、載置搬送部FSの搬送を停止するタイミングを検出するために設けられるものである。
左右一対の光式のタイミング検出センサR2のうち左側のタイミング検出センサR2は、物品移載装置Fによって、設定保持位置Wから右方側の物品収納部Sに向けて搬送される物品Bの移動方向の上手側端部を検出して、係止体31の作動を制御する基準タイミングを検出するために設けられるものである。
同様に、左右一対の光式のタイミング検出センサR2のうち右側のタイミング検出センサR2は、物品移載装置Fによって、設定保持位置Wから左方側の物品収納部Sに向けて搬送される物品Bの移動方向の上手側端部を検出して、係止体31の作動を制御する基準タイミングを検出するために設けられるものである。
〔物品移載装置の制御作動〕
図8に示すように、クレーンコントローラGKには、左右一対の光式の物品検出センサR1の検出情報、左右一対の光式のタイミング検出センサR2の検出情報、及び、左右一対の超音波センサQの検出情報が入力され、また、搬送ベルト用電動サーボモータM3の作動情報(作動量)、係止体昇降用電動サーボモータM4の作動情報(作動量)、及び、係止体移動用電動サーボモータM5の作動情報(作動量)が入力されている。
そして、クレーンコントローラGKが、物品収納部S及び入出庫用コンベヤ1から物品Bを取出す物品取出し用移載処理、及び、物品収納部S、入出庫用コンベヤ1、及び、鎮火部Tへ物品B受け渡す物品受渡し用移載処理を行うべく、搬送ベルト用電動サーボモータM3、係止体昇降用電動サーボモータM4、及び、係止体移動用電動サーボモータM5の作動を制御するように構成されている。
説明を加えると、クレーンコントローラGKは、入出庫用搬送処理にて、物品収納部S及び入出庫用コンベヤ1から物品Bを取出して設定保持位置Wに移載する際、つまり、入出庫用搬送処理にて物品取出し用移載処理を実行する際には、次に述べる如く、載置搬送部FS及び係止搬送部FKを作動させることになる。
すなわち、先ず、図9(a)に示すように、物品Bを設定保持位置Wに向けて搬送するように載置搬送部FSを作動させ、かつ、図9(f)に示すように、物品検出センサR1にて物品Bが検出されたのち入出庫用設定停止条件が満たされると、物品Bが設定保持位置Wに位置する状態であるとして載置搬送部FSを停止させる形態で、載置搬送部FSの作動を制御することになる。
また、図9(b)(c)に示すように、係止体31を、移載搬送方向において載置搬送部FSよりも外方に突出した設定係合位置において、物品収納部S及び入出庫用コンベヤ1に位置する物品Bの被係止部Uに係合させるように物品係止位置に切換え、物品係止位置に切換えた係止体31を載置搬送部FSの搬送速度と同じ速度で物品Bを設定保持位置Wに向けて係止搬送するように移動させ、かつ、図9(d)(e)に示すように、物品Bが載置搬送部FSに載置されて搬送される状態になると、係止体31を係止解除位置に切換える形態で、係止体31の作動を制御するように構成されている。
ちなみに、左右一対の光式の物品検出センサR1の検出情報のうちのいずれの検出情報を用いるかは、上述の通り、物品Bの移動方向に基づいて定められることになる。
そして、入出庫用設定停止条件は、本実施形態においては、物品Bの移動方向の下手側端部が検出された後、搬送ベルト用電動サーボモータM3の作動情報(作動量)に基づいて、物品Bが設定距離(例えば、15mm)搬送されたことが判別されると、載置搬送部FSを停止させる条件に設定されている。
また、係止体31を移載搬送方向において載置搬送部FSよりも外方に突出した設定係合位置に位置させる際の位置情報は、係止体移動用電動サーボモータM5の作動情報(作動量)から判別し、また、物品Bが載置搬送部FSに載置されて搬送される状態になったことは、係止体移動用電動サーボモータM5の作動情報(作動量)から判別するように構成されている。
さらに、係止体31の物品係止位置及び係止解除位置は、係止体昇降用電動サーボモータM4の作動情報(作動量)にて判別するように構成されている。
また、クレーンコントローラGKは、入出庫用搬送処理にて、設定保持位置Wに保持している物品Bを物品収納部S及び入出庫用コンベヤ1に移載する移載する際、つまり、入出庫用搬送処理にて物品受渡し用移載処理を実行する際には、次に述べる如く、載置搬送部FS及び係止搬送部FKを作動させることになる。
すなわち、図10(a)に示すように、物品Bを設定保持位置Wから物品収納部S及び入出庫用コンベヤ1に向けて搬送するように載置搬送部FSを作動させる形態で、載置搬送部FSの作動を制御することになる。
そして、図10(d)に示すように、後述の如く、係止体31が載置搬送部FSよりも外方に突出した位置に位置されると、載置搬送部FSの作動が停止されることになる。
また、図10(b)(c)に示すように、タイミング検出センサR2にて基準タイミングが検出されたのち設定作動開始条件が満たされると、移載搬送方向における待機位置にて係止解除位置にて待機している係止体31を、載置搬送部FSの搬送速度と同じ速度で物品収納部S及び入出庫用コンベヤ1に対応して定めた入出庫用設定突出位置に向けて移動させ、かつ、物品係止位置に向けて移動させて被係止部Uに係合させる形態で、係止体31の作動を制御することになる。
尚、待機位置は、載置搬送部Fに重複する範囲のうちで、物品Bの移動方向の上手側に相当する位置である。
そして、図10(d)(e)(f)に示すように、係止体31が入出庫用設定突出位置に位置する状態になると、係止体31を、係止解除位置に切換えた後、載置搬送部FSに重複する範囲に移動させることになる。
尚、入出庫用設定突出位置は、上述した設定係合位置よりも少し外方側の位置に設定されている。
ちなみに、左右一対の光式のタイミング検出センサR2の検出情報のうちのいずれの検出情報を用いるかは、上述の通り、物品Bの移動方向に基づいて定められることになる。
そして、設定開始条件は、本実施形態においては、物品Bの移動方向の上手側端部が検出された後、物品Bの被係止部Uが待機位置の係止体31の上方に位置するまでに必要とする設定時間が経過すると、係止体31の作動を開始させる条件に設定されている。
また、係止体31を移載搬送方向において待機位置や入出庫用設定突出位置に位置させる際の位置情報は、係止体移動用電動サーボモータM5の作動情報(作動量)から判別し、また、係止体31の物品係止位置及び係止解除位置は、係止体昇降用電動サーボモータM4の作動情報(作動量)にて判別するように構成されている。
また、クレーンコントローラGKは、火災用搬送処理にて、物品収納部Sから物品Bを取出して設定保持位置Wに移載する際、つまり、火災用搬送処理にて物品取出し用移載処理を実行する際には、次に述べる如く、載置搬送部FS及び係止搬送部FKを作動させることになる。
尚、火災用搬送処理にて物品取出し用移載処理を実行する場合における係止体31と物品Bの関係は、入出庫用搬送処理にて物品取出し用移載処理を実行する場合における係止体31と物品Bの関係と、図面に表すと同様の関係になるため、図9に基づいて、火災用搬送処理にて物品取出し用移載処理を実行する場合における載置搬送部FS及び係止搬送部FKの作動を説明する。
すなわち、図9(a)に示すように、物品Bを設定保持位置Wに向けて搬送するように載置搬送部FSを作動させ、かつ、図9(e)(f)に示すように、超音波センサQのうちの物品移動方向の上手側に位置する超音波センサQが物品Bの存在を検出している状態から物品Bの非存在を検出する状態に変化したのち火災用設定停止条件が満たされると、物品Bが設定保持位置Wに位置する状態であるとして載置搬送部FSを停止させる形態で、載置搬送部FSの作動を制御することになる。
また、図9(b)(c)に示すように、係止体31を、移載搬送方向において載置搬送部FSよりも外方に突出した設定係合位置において、物品収納部Sに位置する物品Bの被係止部Uに係合させるように物品係止位置に切換え、物品係止位置に切換えた係止体31を載置搬送部FSの搬送速度と同じ速度で物品Bを設定保持位置Wに向けて係止搬送するように移動させ、かつ、図9(d)(e)に示すように、物品Bが載置搬送部FSに載置されて搬送される状態になると、係止体31係止解除位置に切換える形態で、係止体31の作動を制御するように構成されている。
ちなみに、一対の超音波センサQのうちのいずれの検出情報を用いるかは、物品Bの移動方向に基づいて定められることになる。
そして、火災用設定停止条件は、本実施形態においては、物品移動方向の上手側に位置する超音波センサQが物品Bの存在を検出している状態から物品Bの非存在を検出する状態に変化したのち、搬送ベルト用電動サーボモータM3の作動情報(作動量)に基づいて、物品Bが設定距離搬送されたことを判別すると、載置搬送部FSを停止させる条件に設定されている。
そして、入出庫用搬送処理にて物品取出し用移載処理を実行する場合と同様に、係止体31を移載搬送方向において載置搬送部FSよりも外方に突出した設定係合位置に位置させる際の位置情報は、係止体移動用電動サーボモータM5の作動情報(作動量)から判別し、また、物品Bが載置搬送部FSに載置されて搬送される状態になったことは、係止体移動用電動サーボモータM5の作動情報(作動量)から判別するように構成されている。
さらに、係止体31の物品係止位置及び係止解除位置は、係止体昇降用電動サーボモータM4の作動情報(作動量)にて判別するように構成されている。
また、火災用搬送処理にて、設定保持位置Wに保持している物品Bを鎮火部Tに移載する際、つまり、火災用搬送処理にて物品受渡し用移載処理を実行する際には、次に述べる如く、載置搬送部FS及び係止搬送部FKを作動させることになる。
すなわち、図11(a)に示すように、物品Bを設定保持位置Wから鎮火部Tに向けて搬送するように載置搬送部FSを作動させる形態で、載置搬送部FSの作動を制御することになる。
そして、図11(d)に示すように、後述の如く、係止体31が載置搬送部FSよりも外方に突出した位置に位置されると、載置搬送部FSの作動が停止されることになる。
また、図11(b)(C)に示すように、超音波センサQのうちの物品移動方向の下手側に位置する超音波センサQが載置搬送部FSにて搬送される物品Bの存在を検出したのち鎮火用設定開始条件が満たされると、移載搬送方向における待機位置にて係止解除位置にて待機している係止体31を、載置搬送部FSの搬送速度と同じ速度で鎮火部Tに対応して定めた鎮火用設定突出位置に向けて移動させ、かつ、物品係止位置に向けて移動させて、物品Bの物品移動方向の後方側の外面を押し操作する状態に切換える形態で、係止体31の作動を制御するように構成されている。
そして、図11(d)(e)(f)に示すように、係止体31が鎮火用設定突出位置に位置する状態になると、係止体31を、係止解除位置に切換えた後、載置搬送部FSに重複する範囲に移動させることになる。
尚、本実施形態においては、鎮火用設定突出位置は、上述した入出庫用設定突出位置と同じ位置に設定されている。
ちなみに、鎮火用設定開始条件は、本実施形態においては、物品移動方向の下手側に位置する超音波センサQが載置搬送部FSにて搬送される物品Bの存在を検出したのち、搬送される物品Bの物品移動方向において上手側となる外面が、待機位置に待機している係止体31よりも、物品移動方向の下手側に位置する状態となるまでの要する搬送時間が経過すると、係止体31の作動を開始させる条件に設定されている。
尚、待機位置は、載置搬送部Fに重複する範囲で、物品Bの移動方向の上手側に相当する位置である。
そして、入出庫用搬送処理にて物品取出し用移載処理を実行する場合と同様に、係止体31を移載搬送方向において待機位置や鎮火用設定突出位置に位置させる際の位置情報は、係止体移動用電動サーボモータM5の作動情報(作動量)から判別し、また、係止体31の物品係止位置及び係止解除位置は、係止体昇降用電動サーボモータM4の作動情報(作動量)にて判別するように構成されている。
また、クレーンコントローラGKは、火災用搬送処理にて、物品収納部Sから物品Bを取出して設定保持位置Wに移載する際、つまり、火災用搬送処理にて物品取出し用移載処理を実行する際は、上述の如く、超音波センサQのうちの物品移動方向の上手側に位置する超音波センサQが物品の存在を検出している状態から物品Bの非存在を検出する状態に変化したのち火災用設定停止条件が満たされると、物品Bが設定保持位置Wに位置する状態であるとして載置搬送部FSを停止させる形態で、載置搬送部の作動を制御することになるが、この物品取出し用移載処理の実行中において、異常発生状態を判定する異常発生判定処理を実行するように構成されている。
すなわち、超音波センサQのうちの物品移動方向の上手側に位置する超音波センサQが物品Bの存在を検出する状態であるときに、超音波センサQのうちの物品移動方向の下手側に位置する超音波センサQが物品Bの存在を検出した場合、つまり、超音波センサQのうちの物品移動方向の上手側に位置する超音波センサQが物品の存在を検出している状態のときに、その超音波センサQが物品Bの非存在を検出する状態に変化して火災用設定停止条件が満たされることなく、物品移動方向の下手側に位置する超音波センサQが物品Bの存在を検出した場合には、載置搬送部FSが、搬送方向を逆方向に変更した状態で作動される。
このように、搬送方向を逆方向に変更して載置搬送部FSを作動させて、物品Bを物品移動方向の下手側に位置する超音波センサQから離れる側に逆搬送し、かつ、この逆搬送により物品Bが移動する方向の上手側に位置する超音波センサQが物品Bの存在を検出しない状態になったときに、逆搬送により物品Bが移動する方向の下手側に位置する超音波センサQが物品Bの存在を検出している場合には、異常発生状態であると判定するように構成されている。
つまり、超音波センサQのうちの物品移動方向の上手側に位置する超音波センサQに異物が付着する等により、その超音波センサQが物品Bの存在を検出する状態であるときに、超音波センサQのうちの物品移動方向の下手側に位置する超音波センサQが物品Bの存在を検出した場合には、搬送方向を逆方向に変更した状態で載置搬送部FSを作動させるようにし、そして、この逆搬送により物品Bが移動する方向の上手側に位置する超音波センサQが物品Bの存在を検出しない状態になったときに、逆搬送により物品Bが移動する方向の下手側に位置する超音波センサQが物品Bの存在を検出している場合には、超音波センサQによって、物品Bが設定保持領域PAからはみ出しているか否かを適正に検出することができないため、異常発生状態であると判定するように構成されている。
また、上述の如く、搬送方向を逆方向に変更した状態で載置搬送部FSを作動させるようにした後、設定待機時間が経過しても、逆搬送により物品Bが移動する方向の上手側に位置する超音波センサQが物品Bの存在を検出しない状態に変化しない場合も、超音波センサQによって、物品Bが設定保持領域PAからはみ出しているか否かを適正に検出することができないため、異常発生状態であると判定するように構成されている。
〔地上側コントローラの制御作動〕
次に、運転制御装置Gを構成する地上側コントローラGMの制御作動について、図12のフローチャートに基づいて説明を加える。
先ず、火災検出装置Dの検出情報に基づいて火災が発生したか否かを判別し(#1)、火災が発生していない場合には、スタッカークレーンKにて物品Bを搬送する搬送作業中であるか否かを判別する(#2)。
#2の処理にて、搬送作業中でないと判別した場合には、続いて、上位の管理装置(図示せず)からの作業指令に基づいて、搬送作業が有るか否かを判別し(#3)、搬送作業がある場合には、通常搬送指令処理を実行し(#4)、かつ、搬送作業がないと判別した場合には、#1の処理に移行することになる。
#4の通常搬送指令処理は、入出庫用搬送処理における搬送指令を指令する処理であって、先ず、搬送元へ移動させるための空搬送指令を指令し、その空搬送指令についての完了情報がクレーンコントローラGKから送信されてくると、次に、搬送元において物品Bを取出すための取出用移載指令を指令し、その取出用移載指令についての完了情報がクレーンコントローラGKから送信されてくると、続いて、搬送元へ移動させるための実搬送指令を指令し、その実搬送指令についての完了情報がクレーンコントローラGKから送信されてくると、最後に、搬送先において物品Bを受け渡すための受渡用移載指令を指令する形態で、搬送指令を指令する処理である。
ちなみに、#2の処理にて、搬送作業中であると判別した場合にも、#4の通常搬送指令処理に移行して、入出庫用搬送処理における搬送指令を指令する処理を継続することになる。
そして、#4の通常搬送指令処理を実行した後は、#1の処理に移行することになる。
#1の処理にて、火災が発生したと判別した場合には、続いて、スタッカークレーンKにて物品Bを搬送する搬送作業中であるか否かを判別し(#5)、搬送作業中であると判別した場合には、作業終了用指令処理を実行する(#6)。
#6の作業終了用指令処理は、#4の通常搬送指令処理の進行状況に応じて、指令する内容が異なる処理である。
すなわち、搬送元へ移動させるための空搬送指令を指令し、その空搬送指令についての完了情報がクレーンコントローラGKから送信されてくる前の段階では、その空搬送指令による作動を停止する作業中断指令を指令する。
ちなみに、クレーンコントローラGKは、作業中断指令に基づいて搬送作業を停止すると、停止完了指令を、地上側コントローラGMに送信する。
また、搬送元において物品Bを取出すための取出用移載指令を指令し、その取出用移載指令についての完了情報がクレーンコントローラGKから送信されてくる前の段階では、取出用移載指令による作動を停止する作業中断指令を指令する。
ちなみに、クレーンコントローラGKは、作業中断指令に基づいて搬送作業を停止すると、停止完了指令を、地上側コントローラGMに送信する。
尚、クレーンコントローラGKは、作業中断指令が指令されたときに、物品移載装置Fによって、既に、物品収納部Sや入出庫用コンベヤ1から物品Bを取出すことを開始している場合、例えば、係止体31が物品Bを係止移動させることを開始しているような場合には、物品受渡し用移載処理を実行するように物品移載装置Fを作動させて、移載途中の物品Bを物品収納部Sや入出庫用コンベヤ1に戻す物品戻し処理を行うことになり、この物品戻し処理の完了に伴って、停止完了指令を地上側コントローラGMに送信する。
さらに、搬送元へ移動させるための実搬送指令を指令した後の段階では、#4の通常搬送指令処理と同様に、その実搬送指令についての完了情報がクレーンコントローラGKから送信されてくると、搬送先において物品Bを受け渡すための受渡用移載指令を指令することになる。
そして、地上側コントローラGMは、クレーンコントローラGKから上述した停止完了指令が送信されてきた場合や、受渡用移載指令についての完了情報が送信されてきた場合には、#6の作業終了用指令処理の処理終了であると判別し(#7)、続いて、火災が発生した物品収納部Sへの空搬送指令を指令することになる(#8)。
ちなみに、#5の処理にて、搬送作業中でないと判別した場合には、直ちに、#8の処理に移行することになる。
地上側コントローラGMは、#8の処理を実行した後において、実搬送指令についての完了情報がクレーンコントローラGKから送信されてくると、スタッカークレーンKの移動が完了したと判別し(#9)、続いて、上述した火災物品用搬送指令をクレーンコントローラGKに指令し(#10)、その後は、リセット指令が指令されるまで待機することになる(#11)。
〔クレーンコントローラの制御作動〕
次に、運転制御装置Gを構成するクレーンコントローラGKの制御作動を説明するが、クレーンコントローラGKの制御作動のうち、地上側コントローラGMにおける通常搬送指令処理に対応する制御作動、作業終了用指令処理に対応する制御作動、および、火災が発生した物品収納部Sへの空搬送指令に対応する制御作動は、上記の地上側コントローラGMの制御作動の説明にて明らかであるので、以下、火災物品用搬送指令に対応する制御作動(火災発生用作動処理)について、図13のフローチャートに基づいて説明する。
すなわち、先ず、一次消火用ボンベ開閉弁28を開き操作しかつ一次消火対象切換弁30を切換操作して設定時間のあいだ待機する一次消火処理を実行し(#21)、その後、火災が発生した物品Bを取出すべく、物品移載装置Fの移載作動を制御する物品取出し用移載処理を実行する(#21)。
#22の物品取出し用移載処理を実行する際には、上述の如く、異常発生状態を判定する異常発生判定処理を実行することになり、異常発生状態を判定した際には、以降の作動を中断することになる。
クレーンコントローラGKは、火災が発生した物品Bの取出しが完了すると、次に、二次消火用ボンベ開閉弁29を開き操作して二次消火処理を実行し(#23)、かつ、その二次消火処理と同時に、鎮火部Tに対する物品移載箇所に物品移載装置Fを位置させるべく、スタッカークレーンKの走行作動及び昇降台9の昇降作動を制御する鎮火部移動処理を実行することになる(#24)。
そして、鎮火部移動処理が完了すると、続いて、火災が発生した物品Bを鎮火部Tに受け渡す物品受渡し用移載処理を実行し(#25)、その物品受渡し用移載処理が終了すると、移載完了情報を送信する移載完了通知処理を実行する(#26)。
この移載完了通知処理は、光式通信装置15にて移載完了情報を送信するものであり、散布された消火剤の影響により、地上側コントローラGMに適正通り通信できない可能性があるものの、鎮火部TがホームポジションHPの近くに設置されるものであるため、地上側コントローラGMに適正通り通信できる可能性が高いものである。
クレーンコントローラGKは、#26の移載完了通知処理を実行した後は、リセット指令が指令されるまで待機することになる(#27)。
そして、上述のフローチャートにおける説明では省略したが、クレーンコントローラGKは、地上側コントローラGMからの実搬送指令に基づいて、物品Bを搬送先に搬送する際や、鎮火部移動処理によって、火災が発生した物品Bを鎮火部Tに搬送する際に、超音波センサQによって、物品Bのはみ出しが検出された場合には、非常停止して、以降の作動を中断することになる。
以上の通り、本実施形態によれば、スタッカークレーンKに保持した物品Bが設定保持領域PAからはみ出しているか否かを、超音波センサによって検出するものであるから、消火装置Eの一次消火処理や二次消火処理によって、スタッカークレーンKに保持した物品Bの周囲の空間に消火剤が存在する状態となっても、物品Bが設定保持領域PAからはみ出しているか否か的確に検出できるものとなり、火災が発生した物品Bを鎮火部Tに搬送することを良好に行えるものとなる。
〔別の実施形態〕
次に、本発明の別実施形態について列記する。
(1)上記実施形態では、物品搬送装置としてスタッカークレーンKを例示したが、物品搬送装置としては、例えば、昇降自在な案内レールに沿って走行自在な搬送車を設けた昇降レール式の搬送装置や、天井側に設けられた案内レールに沿って走行自在なホイスト式の天井搬送車等、種々の形態のものを適用できる。
(2)上記実施形態では、火災用搬送処理にて、物品収納部Sから物品Bを取出して設定保持位置Wに移載する際に、超音波センサQのうちの物品移動方向の上手側に位置する超音波センサQが物品Bの存在を検出している状態から物品Bの非存在を検出する状態に変化したのち火災用設定停止条件が満たされると、物品Bが設定保持位置Wに位置する状態であるとして載置搬送部FSを停止させる形態で、載置搬送部FSの作動を制御する場合を例示したが、これに代えて、超音波センサのうちの物品移動方向の上手側に位置する超音波センサQが物品の存在を検出したのち火災用設定停止条件が満たされると、物品Bが設定保持位置Wに位置する状態であるとして載置搬送部FSを停止させる形態で、載置搬送部FSの作動を制御するようにしてもよい。
ちなみに、超音波センサのうちの物品移動方向の上手側に位置する超音波センサQが物品の存在を検出したのち火災用設定停止条件が満たされると、物品Bが設定保持位置Wに位置する状態であるとする場合の火災用設定停止条件は、超音波センサのうちの物品移動方向の上手側に位置する超音波センサQが物品の存在を検出したのち、物品Bが設定保持位置Wに位置するまでの搬送距離や搬送時間に基づいて定められることになる。
(3)本発明を実施するに、運転制御装置Gが、火災用搬送処理にて、物品収納部Sから物品Bを取出して設定保持位置Wに移載する際に、超音波センサQのうちの物品移動方向の上手側に位置する超音波センサQが物品の存在を検出する状態であるときに、超音波センサQのうちの物品移動方向の下手側に位置する超音波センサQが物品の存在を検出した場合には、直ちに異常発生状態であると判定するように構成してもよい。
(4)上記実施形態では、地上側コントローラGMとクレーンコントローラGKとを無線通信自在に接続するに、光式通信装置15を用いる場合を例示したが、これに代えて、例えば、スタッカークレーンKの走行通路に沿って設置されるフィーダ線を用いたフィーダ無線装置や、一般的な近距離無線通信装置を用いてもよい。
(5)上記実施形態では、消火装置Eを、スタッカークレーンKに設ける場合を例示したが、これに代えて又は加えて、例えば、消火装置Eを、物品収納棚3や床面に設ける等、消火装置Eを地上側に設ける形態で実施してもよい。
(6)上記実施形態では、消火装置Eの作動を制御する消火制御部が、クレーンコントローラGKにて構成される場合を例示したが、消火制御部として、専用のコントローラを設ける形態で実施してもよい。
(7)上記実施形態では、消火装置Eが、消火剤として炭酸ガスを散布する場合を例示したが、消火装置Eの消火剤としては、粉末消火剤や、発泡性消火剤などでもよい。
(8)上記実施形態では、一次消火処理及び二次消火処理を実行する消火装置Eを例示したが、消火装置Eとしては、例えば、一次消火処理及び二次消火処理のうちのいずれか一方のみを実行するもの、又は、双方を実行した上にさらなる消火処理を実行するものであってもよい。
(11)上記実施形態では、載置搬送部FSと係止搬送部FKとを備る物品移載装置Fを例示したが、物品移載装置Fとしては、物品載置体を出退自在に備えた出退フォーク式の移載装置等、種々の形態のものを適用できる。
(12)上記実施形態では、物品移載装置Fの係止搬送部FKの係止体31が係合する被係止部Uを、物品Bの移動方向における前面部や後面部に対応する箇所に設ける場合を例示したが、被係止部Uを、物品Bの横側面部に対応する箇所に設ける形態で実施してもよい。
この場合、火災用搬送処理に、設定保持位置Wに保持している物品Bを鎮火部Tに移載する際において、物品Bの横側面部に設けた被係止部Uの外面を、物品Bにおける物品移動方向の後方側の外面として、係止体31にて押し操作する形態で実施することになる。
(13)上記実施形態では、鎮火部Tが、物品Bが浸漬される水槽18を備える場合を例示したが、鎮火部Tとしては、例えば、物品Bを無酸素状態で収納する保管空間を備えるもの等、種々のものが適用できる。
1 物品入出庫部
31 係止体
B 物品
D 火災検出装置
E 消火装置
F 物品移載装置
FS 載置搬送部
G 運転制御装置
K 物品搬送装置
S 物品収納部
P1 存在領域
P2 余裕領域
P3 設定保持領域
Q 超音波センサ
R1 物品検出センサ
R2 タイミング検出センサ
T 鎮火部
U 被係止部
W 設定保持位置

Claims (5)

  1. 物品を収納する複数の物品収納部、物品入出庫部、及び、火災が発生した物品の火災を鎮火する鎮火部を備えた物品保管部と、
    前記物品収納部及び前記物品入出庫部から取出した物品を設定保持位置に保持した状態で搬送し、かつ、保持した物品を前記物品収納部、前記物品入出庫部、及び、前記鎮火部に受け渡す物品搬送装置と、
    複数の前記物品収納部に収納されている物品に火災が発生したことを検出する火災検出装置と、
    前記火災検出装置にて物品に火災が発生したことが検出されると、物品の火災を消火すべく消火剤を散布する消火装置と、
    前記物品搬送装置の作動を制御する運転制御装置とが設けられ、
    前記運転制御装置が、前記火災検出装置にて火災の発生が検出されないときには、複数の前記物品収納部と前記物品入出庫部との間で物品を搬送する入出庫用搬送処理を実行し、かつ、前記火災検出装置にて火災の発生が検出されたときには、前記消火装置による消火剤の散布の後で又は消火剤の散布中に、火災が発生した物品を前記鎮火部に搬送すべく、複数の前記物品収納部から前記鎮火部へ物品を搬送する火災用搬送処理を実行するように構成された物品保管設備であって、
    前記物品搬送装置に保持されている物品が前記設定保持位置に位置する物品の存在領域に余裕領域を加えた設定保持領域からはみ出しているか否かを検出する超音波センサが、前記物品搬送装置に設けられ、
    前記運転制御装置が、前記超音波センサにて前記物品搬送装置に保持されている物品の前記設定保持領域からのはみ出しが検出されないことを条件として、前記入出庫用搬送処理及び前記火災用搬送処理を実行するように構成されている物品保管設備。
  2. 前記物品搬送装置が、前記物品収納部、前記物品入出庫部、及び、前記鎮火部との間で物品を移載する物品移載装置によって、前記物品収納部及び前記物品入出庫部からの物品の取出し、及び、前記物品収納部、前記物品入出庫部、及び、前記鎮火部への物品の受け渡しを行うように構成され、
    前記物品移載装置が、前記設定保持位置にて物品を載置保持自在でかつ物品を移載搬送方向に載置搬送自在な載置搬送部の載置搬送作用と、前記移載搬送方向とは直交する方向での移動により、物品を係止する物品係止位置と物品に対する係止を解除する係止解除位置とに切換え自在で、かつ、前記載置搬送部に重複する範囲及び前記載置搬送部よりも外方に突出する範囲に亘って前記移載搬送方向に沿って移動自在な係止体による係止搬送作用とによって物品を移載するように構成され、
    物品の前記移載搬送方向の端部には、前記移載搬送方向に押し引き自在に前記係止体が係合する被係止部が設けられ、
    前記物品移載装置に、前記設定保持位置に位置する物品を検出する光式の物品検出センサが設けられ、
    前記超音波センサが、前記移載搬送方向において前記設定保持領域の両側に対応する箇所の夫々に設けられ、
    前記運転制御装置が、
    前記入出庫用搬送処理にて、前記物品収納部及び前記物品入出庫部から物品を取出して前記設定保持位置に移載する際には、
    物品を前記設定保持位置に向けて搬送するように前記載置搬送部を作動させ、かつ、前記物品検出センサにて物品が検出されたのち入出庫用設定停止条件が満たされると、物品が前記設定保持位置に位置する状態であるとして前記載置搬送部を停止させる形態で、前記載置搬送部の作動を制御し、且つ、
    前記係止体を、前記移載搬送方向において前記載置搬送部よりも外方に突出した位置において、前記物品収納部及び前記物品入出庫部に位置する物品の前記被係止部に係合させるように前記物品係止位置に切換え、前記物品係止位置に切換えた前記係止体を前記載置搬送部の搬送速度と同じ速度で物品を前記設定保持位置に向けて係止搬送するように移動させ、かつ、物品が前記載置搬送部に載置されて搬送される状態になると、前記係止体を前記係止解除位置に切換える形態で、前記係止体の作動を制御するように構成され、且つ、
    前記火災用搬送処理にて、前記物品収納部から物品を取出して前記設定保持位置に移載する際には、
    物品を前記設定保持位置に向けて搬送するように前記載置搬送部を作動させ、かつ、前記超音波センサのうちの物品移動方向の上手側に位置する前記超音波センサが物品の存在を検出したのち火災用設定停止条件が満たされると、又は、前記超音波センサのうちの物品移動方向の上手側に位置する前記超音波センサが物品の存在を検出している状態から物品の非存在を検出する状態に変化したのち火災用設定停止条件が満たされると、物品が前記設定保持位置に位置する状態であるとして前記載置搬送部を停止させる形態で、前記載置搬送部の作動を制御し、且つ、
    前記係止体を、前記移載搬送方向において前記載置搬送部よりも外方に突出した位置において、前記物品収納部に位置する物品の前記被係止部に係合させるように前記物品係止位置に切換え、前記物品係止位置に切換えた前記係止体を前記載置搬送部の搬送速度と同じ速度で物品を前記設定保持位置に向けて係止搬送するように移動させ、かつ、物品が前記載置搬送部に載置されて搬送される状態になると、前記係止体を前記係止解除位置に切換える形態で、前記係止体の作動を制御するように構成されている請求項1記載の物品保管設備。
  3. 前記物品移載装置に、前記載置搬送部によって前記設定保持位置から外部に向けて搬送される物品の搬送位置が前記係止体の作動を制御する基準タイミングであることを検出する光式のタイミング検出センサが設けられ、
    前記運転制御装置が、
    前記入出庫用搬送処理にて、前記設定保持位置に保持している物品を前記物品収納部及び前記物品入出庫部に移載する際には、
    物品を前記設定保持位置から前記物品収納部及び前記物品入出庫部に向けて搬送するように前記載置搬送部を作動させる形態で、前記載置搬送部の作動を制御し、且つ、
    前記タイミング検出センサにて前記基準タイミングが検出されたのち設定作動開始条件が満たされると、前記移載搬送方向における待機位置にて前記係止解除位置にて待機している前記係止体を、前記載置搬送部の搬送速度と同じ速度で前記物品収納部及び前記物品入出庫部に対応して定めた入出庫用設定突出位置に向けて移動させ、かつ、前記物品係止位置に向けて移動させて前記被係止部に係合させる形態で、前記係止体の作動を制御し、且つ、
    前記火災用搬送処理にて、前記設定保持位置に保持している物品を前記鎮火部に移載する際には、
    物品を前記設定保持位置から前記鎮火部に向けて搬送するように前記載置搬送部を作動させる形態で、前記載置搬送部の作動を制御し、且つ、
    前記超音波センサのうちの前記物品移動方向の下手側に位置する前記超音波センサが前記載置搬送部に搬送される物品の存在を検出したのち鎮火用設定開始条件が満たされると、前記移載搬送方向における待機位置にて前記係止解除位置にて待機している前記係止体を、前記載置搬送部の搬送速度と同じ速度で前記鎮火部に対応して定めた鎮火用設定突出位置に向けて移動させ、かつ、前記物品係止位置に向けて移動させて、物品の前記物品移動方向の後方側の外面を押し操作する状態に切換える形態で、前記係止体の作動を制御するように構成されている請求項2記載の物品保管設備。
  4. 前記運転制御装置が、前記火災用搬送処理にて、前記物品収納部から物品を取出して前記設定保持位置に移載する際に、前記超音波センサのうちの前記物品移動方向の上手側に位置する前記超音波センサが物品の存在を検出する状態である場合に、前記超音波センサのうちの前記物品移動方向の下手側に位置する前記超音波センサが物品の存在を検出したときには、異常発生状態であると判定するように構成されている請求項2又は3記載の物品保管設備。
  5. 前記運転制御装置が、前記火災用搬送処理にて、前記物品収納部から物品を取出して前記設定保持位置に移載する際に、前記超音波センサのうちの物品移動方向の上手側に位置する前記超音波センサが物品の存在を検出している状態から物品の非存在を検出する状態に変化したのち火災用設定停止条件が満たされると、物品が前記設定保持位置に位置する状態であるとして前記載置搬送部を停止させる形態で、前記載置搬送部の作動を制御するように構成され、且つ、
    前記超音波センサのうちの前記物品移動方向の上手側に位置する前記超音波センサが物品の存在を検出する状態であるときに、前記超音波センサのうちの前記物品移動方向の下手側に位置する前記超音波センサが物品の存在を検出した場合には、搬送方向を逆方向に変更して前記載置搬送部を作動させて、物品を前記物品移動方向の下手側に位置する前記超音波センサから離れる側に逆搬送し、かつ、この逆搬送により物品が移動する方向の上手側に位置する前記超音波センサが物品の存在を検出しない状態になったときに、前記逆搬送により物品が移動する方向の下手側に位置する前記超音波センサが物品の存在を検出している場合には、異常発生状態であると判定するように構成されている請求項2又は3記載の物品保管設備。
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