JP2013255638A - 流水検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持片に対しフランジ片を簡単に折曲できるように板厚を薄くしても、スイングアームの剛性を十分に確保することができる自動警報弁を提供する。
【解決手段】スプリンクラー管の管路中に介設した自動警報弁2の弁体22に、管路を閉塞する弁体部24と、弁体部24とは別体となるステンレス、チタン、銅又は銅合金などからなる板材、若しくはメッキや塗装などによる防食処理が施された板材により成形されたスイングアーム26とを備える。スイングアーム26を、長手方向他側端が当該弁体部24の中心軸mに対して軸線方向及び半径方向への間隙を存して弁体部24に遊嵌状態に支持される支持片61と、支持片61の長手方向一側端を軸25回りに支持するフランジ片62と、弁体部24の半径方向外方部位に設けられ、支持片61の長手方向他側端での弁体部24に対する遊嵌状態に応じた当該弁体部24の中心軸mの軸線方向及び半径方向への間隙を存して支持片61の長手方向一側端部付近を遊嵌状態に支持するボルト部材63とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、水源からスプリンクラーヘッドに至る管路中に設けられ、火災時に管路を開放し、スプリンクラーヘッドへの通水を行うと同時に、この通水に連動してスプリンクラーポンプや警報器に作動信号を送出するようにした流水検知装置に関する。
一般に、ビルやマンションなどに設置されるスプリンクラーシステムは、図9の簡略図に示すように、一本の送水管11から分岐する複数系統のスプリンクラー管12,12を備え、火災時には、スプリンクラーヘッド13,13,…の作動により圧力の下がった系統のスプリンクラー管12にのみ、送水管11から送水されるようになっている。
つまり、各スプリンクラー管12は、それぞれ独立して機能するように流水検知装置2を介して送水管11に連結されている。
この流水検知装置2は、スプリンクラー管12の末端側(排出側)での圧力低下により、その管路を開放してスプリンクラーヘッド13への通水を行うと同時に、この通水に連動してスプリンクラーポンプ14や、通水がなされた系統の警報器15に作動信号を送出するものであり、送水管11に連結されたスプリンクラー管12の途中に挿入されるように設けられた弁体22を備えている。
図10は、後述する特許文献1に示す弁体22の断面図である。この図10に示すように、弁体22は、スプリンクラー管12の途中に介設された弁体ハウジング20内に設けられている。そして、前記スプリンクラー管12内つまり弁体ハウジング20内の加圧流体は、供給側となる一次側(図10にAで示す)と、排出側となる二次側(図10にBで示す)とが、ほぼ同圧あるいは、二次側の方が一次側よりも高圧(A≦B)になっており、弁体22は、平常時に閉鎖状態が保持されるようになっている。なお、この一次側の圧力は、図9に示すように、送水管11に連結された圧力水槽16で一定に維持されるようになっている。
また、弁体ハウジング20内には、弁体22を回動自在に枢支する軸25と、弁体22が閉時に着座する弁座部23とが設けられている。そして、弁体22は、弁座部23に着座している状態で二次側の圧力が低下すると、一次側からの圧力流体により軸25回りに回動して弁体ハウジング20に沿って起立する開放姿勢に保持される一方、一次側からの送水を終えた際には開放姿勢から自重により軸25回りに回動して弁座部23に着座するように構成されている。
ところで、弁体22は、常時水中に没入した状態で使用されるため、水による腐食を考慮する必要がある。しかも、弁体22は、二次側での圧力低下に伴う開放時に一次側から勢いよく通水される加圧流体によって弁体ハウジング20に沿った起立状態に保持されて一次側からの加圧流体が連続的に勢いよく吹き付けられるため、弁体22の剛性を十分に確保しておく必要がある。かかる点から、弁体22は、防食性に優れかつ剛性の高い青銅などによる鋳造品によって成形されている。
しかし、弁体22が鋳造品によって成形されていると、軸25に枢着するための軸孔29などを切削する切削加工が成形後に別途必要となる。このような鋳造品に対する軸孔29などの切削加工は、弁座部23に着座する弁体部24から最も離れたアーム部26の先端に対して行われるため、アーム部26の先端に軸孔29を切削加工するに当たり、弁体部24に対して精度の高い位置決めが必要となり、切削加工が非常に煩わしいものであった。
一方、弁体を、弁座部に着座する弁体部と、この弁体部を軸回りに回動させて開閉するアーム部とに分割してそれぞれ鋳造品により別途に成形し、軸に枢着するための軸孔を切削するなどの切削加工がアーム部に対してのみ行われるようにしたものもある。この場合、アーム部は、弁体部の中心軸を通って一側端が半径方向外方へ延び、その長手方向他側端が前記弁体部の中心軸に対して軸線方向及び半径方向への間隙を存して当該弁体部に遊嵌状態に支持されている。この弁体部の中心軸に対する軸線方向及び半径方向への間隙は、アーム部を介して軸回りに回動する弁体部を弁座部に対して無理なく円滑に着座させるために設けられた遊びである。
しかし、弁体が弁体部とアーム部とに分割して成形されていても、それぞれが鋳造品であることに変わりはなく、軸孔などを切削する切削加工がアーム部の成形後に別途必要となる。このため、軸孔を切削加工するに当たってアーム部を精度よく位置決めする必要があり、切削加工がやはり煩わしいものとなる。
そこで、図11に示すように、アーム部26を弁体部24とは別体となる板材により成形することが考えられる。このアーム部26としては、水による腐食を考慮した板材が適用される。そして、アーム部26は、弁体部24の中心軸を通って一側端(図11では左側端)が半径方向外方へ延び、かつその長手方向他側端(図11では右側端)が弁体部24の中心軸に対して軸線方向及び半径方向への間隙を存して弁体部24に遊嵌状態に支持される支持片61と、この支持片61の長手方向一側端の短手方向両端(図11では紙面手前奥方向両端)よりそれぞれ折曲され、軸回りに支持される一対のフランジ片62とを備えている。この場合、アーム部26は、母材となる板材から、プレス機により打ち抜いたり、レーザ装置により切断するなどして、平板状に展開した状態(後述する図4に示すような状態)で成形され、その成形時に軸孔29なども同時に形成することが可能となるので、鋳造品に対する軸孔29などの煩わしい切削加工が不要となり、軸孔29などをアーム部26の各フランジ片62に対して簡単に成形することができ、大量生産に適したものとなる。
特開2002−177412号公報
ところが、アーム部26が板材により成形されていると、軸孔29などの成形が簡単に行える反面、平板状に展開した状態からのフランジ片62の折曲加工を可能とする点から剛性の点で若干の不安がある。
つまり、図12に示すように、弁体22の開放時に一次側から勢いよく通水される加圧流体が弁体部24に吹き付けられると、アーム部26の支持片61の長手方向他側端付近において弁体部24を所定回り(図12に矢印で示す反時計回り)に回転させる力が作用する。この弁体部24に作用する力によって、長手方向一側端から最も離れた支持片61の長手方向他側端付近に局部的な荷重が連続的に作用し、当該支持片61の長手方向他側端付近が屈曲するおそれがある。なお、図12における白抜き矢印は、一次側から二次側への加圧流体の流れを示している。
このとき、支持片61の長手方向他側端付近が屈曲してしまうと、図13に示すように、アーム部26を介して軸25回りに回動する弁体部24を弁座部23に対して着座させることができない。
かかる点から、アーム部26の剛性を確保する上で、板厚を厚くして対処する必要があるものの、板厚を厚くすれば、支持片61に対しフランジ片62を折曲するのが困難となる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、支持片に対しフランジ片を簡単に折曲できるように板厚を薄くしても、弁体開放時の一次側からの加圧流体によるアーム部の剛性を十分に確保することができる流水検知装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明では、スプリンクラー管の管路を火災時に開放しかつその開放に連動して警報器に作動信号を送出するようにした流水検知装置を前提とし、前記スプリンクラー管の管路中に弁体を介設している。更に、前記弁体に、前記スプリンクラー管の管路中の加圧流体を一次側と二次側とに区画するように当該管路を閉塞する弁体部と、前記弁体部とは別体となる板材により成形され、前記弁体部を軸回りに回動させて開閉するアーム部とを設ける。そして、前記アーム部に、前記弁体部の中心軸を通って一側端が半径方向外方へ延び、かつその長手方向他側端が前記弁体部の中心軸に対して軸線方向及び半径方向への間隙を存して当該弁体部に遊嵌状態に支持される支持片と、この支持片の長手方向一側端の短手方向両端よりそれぞれ折曲され、前記軸回りに支持される一対のフランジ片と、前記支持片に対応する前記弁体部の半径方向外方部位に設けられ、前記支持片の長手方向他側端での前記弁体部に対する遊嵌状態に応じた当該弁体部の中心軸の軸線方向及び半径方向への間隙を存して前記支持片の長手方向一側端部付近を遊嵌状態に支持する支持部材と、を設けることを特徴としている。
また、前記アーム部として、ステンレス、チタン、銅又は銅合金などからなる板材、若しくはメッキや塗装などによる防食処理が施された板材を適用していてもよい。
更に、前記支持片の長手方向一側端部付近に、単数又は複数のボルト挿通孔を設けるとともに、前記支持部材として、前記弁体部の上面の半径方向外方部位に対して前記支持片のボルト挿通孔を介して螺着されるボルト部材を適用する。そして、前記ボルト部材の頭部と前記支持片との間に前記弁体部の中心軸に対する軸線方向への間隙を形成するとともに、前記軸部と前記支持片のボルト挿通孔との間に前記弁体部の中心軸に対する半径方向への間隙を形成していてもよい。
これに対し、前記支持片の長手方向一側端部付近に、単数又は複数の挿通孔を設けるとともに、前記支持部材に、前記弁体部の上面の半径方向外方部位に対して固着される基部片と、この基部片より上方へ延びて前記挿通孔に挿通される挿通片と、この挿通片の上端に突設され、当該挿通片を前記挿通孔に対して挿通状態に保持する保持片とを設ける。そして、前記支持部材の保持片と前記支持片との間に前記弁体部の中心軸に対する軸線方向への間隙を形成するとともに、前記支持部材の挿通片と前記支持片の挿通孔との間に前記弁体部の中心軸に対する半径方向への間隙を形成していてもよい。
以上、要するに、板材により成形したアーム部は、弁体部の中心軸を通って半径方向外方へ延びる支持片の長手方向一側端の各フランジ片によって軸に対し支持され、この支持片の長手方向他側端が弁体部の中心軸に対して軸線方向及び半径方向への間隙を存して当該弁体部に遊嵌状態に支持されているとともに、弁体部の半径方向外方部位に設けた支持部材によって、支持片の長手方向他側端での弁体の中心軸に対する遊嵌状態に応じた当該弁体部の中心軸に対する軸線方向及び半径方向への間隙を存して支持片の長手方向一側端部付近を遊嵌状態に支持することで、アーム部を介して軸回りに回動する弁体部が弁座部に対して無理なく円滑に着座し、弁体部の回動がスムーズに行われることになる。そして、弁体部の開放時に一次側から勢いよく通水される加圧流体によって支持片の長手方向他側端付近において弁体部を所定回りに回転させる力が作用しても、この弁体部に作用する力が、支持片の長手方向一側端部付近で支持部材によって効率よく逃がされ、支持片の長手方向他側端付近に局部的に作用することなく双方で分散される。これにより、支持片に対しフランジ片を簡単に折曲できるように板厚を薄くしても、弁体開放時の一次側からの加圧流体によるアーム部の剛性を十分に確保することができる。
また、ステンレス、チタン、銅又は銅合金などからなる板材、若しくはメッキや塗装などによる防食処理が施された板材をアーム部に適用することで、アーム部の剛性を確保しつつ水による腐食から確実に保護することができる。
また、支持片の長手方向一側端部付近に設けたボルト挿通孔を介して弁体部の上面に螺着されるボルト部材により支持部材を構成し、そのボルト部材の頭部と支持片との間に弁体部の中心軸に対する軸線方向への間隙を形成するとともに、軸部と支持片のボルト挿通孔との間に弁体部の中心軸に対する半径方向への間隙を形成することで、ボルト部材とスイングアームの支持片のボルト挿通孔とによって弁体部の中心軸に対する軸線方向及び半径方向への間隙を存して支持片の長手方向一側端部付近を簡単に遊嵌状態に支持することができる。
これに対し、支持部材を、弁体部の上面に固着した基部片より上方へ延びて支持片の長手方向一側端部付近に設けた挿通孔に挿通される挿通片と、この挿通片の上端に突設されて当該挿通片を挿通孔内に挿通状態に保持する保持片とで構成し、保持片と支持片との間に弁体部の中心軸に対する軸線方向への間隙を形成するとともに、支持部材の挿通片と支持片の挿通孔との間に弁体部の中心軸に対する半径方向への間隙を形成することで、支持部材の保持片及び挿通片と、アーム部の支持片とによって弁体部の中心軸に対する軸線方向及び半径方向への間隙を存して支持片の長手方向一側端部付近を簡単に遊嵌状態に支持することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る自動警報弁の構成を示す閉弁状態での断面図である。 図1の自動警報弁を二次側から見た送水管の断面図である。 図1の自動警報弁の開弁状態での断面図である。 図1の自動警報弁の弁体のスイングアームを平板状に展開した状態を示す展開図である。 本発明の第2の実施の形態に係る自動警報弁の構成を示す断面図である。 図5の自動警報弁を二次側から見た平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る自動警報弁の構成を示す断面図である。 図7の自動警報弁を二次側から見た平面図である。 スプリンクラーシステムを概略的に示す構成図である。 従来例に係る自動警報弁の構成を示す閉弁状態での断面図である。 その他の従来例に係る自動警報弁の構成を示す閉弁状態での断面図である。 図11の自動警報弁の構成を示す開弁状態での断面図である。 図12の自動警報弁の開弁後の閉弁状態を示す断面図である。
以下、本発明を図示した実施の形態に基づき詳細に説明する。なお、図において、従来例で示したものと同一機能部品には、同一の符号を付している。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る流水検知装置としての自動警報弁の構成を示す閉弁状態での断面図、図2は自動警報弁を二次側から見た送水管の断面図、図3は自動警報弁のユニット全体の開弁状態での断面図、図4は自動警報弁の弁体のスイングアームを平板状に展開した状態を示す展開図をそれぞれ示している。この自動警報弁2は、従来のものと同様に、図9に示すようなスプリンクラーシステムに組み込まれ、使用されるものである。
先ず、本発明の自動警報弁2(流水検知装置)が使用されるスプリンクラーシステムについて簡単に説明すると、一般にスプリンクラーシステムは、図9の構成図に示すように、一本の送水管11を分岐するように、この送水管11に複数系統のスプリンクラー管12,12が連結されており、火災時には、スプリンクラーヘッド13,13,…の作動により圧力の下がった系統のスプリンクラー管12にのみ、通水されるようになっている。そのため、各スプリンクラー管12は、独立して機能するように、それぞれの送水管11側には、スプリンクラー管12の末端側の圧力低下により、その管路を開放してスプリンクラーヘッド13,13,…への通水を行うと同時に、この通水に連動してスプリンクラーポンプ14や、通水がなされた系統の警報器15に作動信号を送出する自動警報弁2が設けられている。
この自動警報弁2は、送水管11に連結されたスプリンクラー管12の管路中に介設された弁体ハウジング20と、この弁体ハウジング20内に設けられた流通路21を開閉する弁体22とを備えている。弁体22は、弁体ハウジング20内に設けられた弁座部23に対し閉弁時に着座する弁体部24と、弁体ハウジング20内に支持された軸25回りに弁体部24を回動させて流通路21を開閉するアーム部としてのスイングアーム26とを備えている。
また、図1に示すように、スプリンクラー管12内には、加圧水(加圧流体)が充填されている。加圧水は、送水管11側の1次側(図1においてAで示す)と、スプリンクラーヘッド13側の2次側(図1においてBで示す)とが、ほぼ同圧あるいは、2次側の方が1次側よりも高圧(A≦B)になっている。したがって、軸25で回動自在に枢着された弁体22は、平常時、図1に示す閉鎖状態を維持するようになっている。なお、この1次側の加圧水の圧力は、送水管11に連結された圧力水槽16で一定に保たれるようになっている。
前記弁体部24が着座する弁座部23には、信号水路30に連通した中間室31が開口している。この信号水路30は、信号停止弁32を介して三方管33の内部に連通している。この三方管33は、信号停止弁32に連結されているとともに、排水部34を介して排水管10に連結されている。また、前記三方管33には、先端(下流端)に警報用圧力スイッチ35が取り付けられた圧力スイッチ取付管36の基端(上流端)が連結されている。そして、三方管33の排水部34側には、排水部34(排水管10)からの水の逆流を防止する逆止弁(図示せず)が設けられている。また、前記スプリンクラーシステムでは、スプリンクラーヘッド13の点検や交換などによりスプリンクラー管12内の水を抜く必要が生じた場合、その作業を行う系統のスプリンクラー管12の1次側に設けられた制御弁37を閉め、1次側からの送水を遮断することにより、自動警報弁2の弁体22が回動しないようにし、この状態で、スプリンクラー管12の2次側に連通する連通管38に設けられた排水弁39を開放することにより、スプリンクラー管12内に溜まった水を連通管38を介して排水部34から排水管10に排水するようにしている。この場合、排水管10の下流端と末端試験弁用排水管40の下流端とは互いに合流しており、その合流した水が、横方向に延びる長尺な合流管41を経て屋外の側溝42などに排出される。
また、図2にも示すように、弁体部24の中心部には、補助逆止弁5が設けられている。この補助逆止弁5は、内部を軸線方向へ貫通してスプリンクラー管12の一次側と二次側とを連通する貫通孔51を有するボルト状部材52と、貫通孔51を開閉する球体状のボール弁体53とを備えている。ボルト状部材52の内部には、ボール弁体53が閉弁時に着座するリング状の着座部54と、ボルト状部材52の二次側端(図1では上端)を直径方向へ架け渡され、ボール弁体53が開弁時に貫通孔51外へ移動するのを規制するロッド状の規制部材55とが設けられている。また、ボルト状部材52は、頭部521と、この頭部521より縮径された上側軸部522と、この上側軸部522の下側に連設され、当該上側軸部522より若干縮径された下側軸部523と、この下側軸部523の先端に設けられたねじ部524とを備えている。弁体部24の下面外周部側には、合成ゴムよりなる円板状のパッキン56が取り付けられている。また、弁体部24の中心部には、ボルト状部材52の下側軸部523が嵌挿される嵌挿孔241が設けられている。前記パッキン56は、嵌挿孔241に挿通されてボルト状部材52のねじ部524に螺着されるパッキン抑え用ナット部材57によって弁体部24の下面外周部側に止着されている。そして、補助逆止弁5は、寒暖による二次側での体積変化に起因する加圧水の圧力変化などによりボール弁体53が開弁し、一次側から二次側への加圧水の流通を可能にしている。
ここで、自動警報弁2の機能について説明する。まず、火災発生時、スプリンクラーヘッド13,13,…が火災を検知し、作動放水すると、スプリンクラー管12の1次側(図1においてAで示す)の水圧に比べて2次側(図1においてBで示す)の水圧が著しく低下(A>B)するので、図3に示すように、補助逆止弁5が開弁すると同時に弁体22も開弁し、スプリンクラー管12の管路を開放する。この弁体22によるスプリンクラー管12の管路の開放時つまり弁体22の開弁時に、流水の一部が中間室31を介して信号水路30内に流れ込み、流れ込んだ水は、三方管33を経て圧力スイッチ取付管36に流れ込んで警報用圧力スイッチ35を作動させる。このとき、一部の水は、三方管33を経て排水部34に排出されるが、排水部34への水の排出がオリフィス(図示せず)によって絞られることにより、信号水路30内の水圧が、警報用圧力スイッチ35の作動に必要な圧力に保持される。なお、図3における白抜き矢印は、一次側から二次側への加圧水の流れを示している。
そして、このようにして警報用圧力スイッチ35が作動すると、警報盤17へ火災検知信号が送られ、モーターサイレンなどの警報器15が鳴動すると共に、ポンプ制御盤18へスプリンクラーポンプ14の起動信号が送られ、スプリンクラーポンプ14が作動して水源19の水が、送水管11とスプリンクラー管12を介してスプリンクラーヘッド13,13,…へと送られ、消火用の散水が継続されるものである。なお、このとき、スプリンクラーが作動していない他の系統の自動警報弁2は、2次側の水圧が高いため、弁体22が回動せず、この系統のスプリンクラー管12への送水はない。
このように本発明の自動警報弁2は、火災時には、従来のものと何ら変わることなく、正確に機能する。
そして、本発明の特徴部分である前記スイングアーム26は、弁体部24とは別体となるステンレス、チタン、銅又は銅合金などからなる板材、若しくはメッキや塗装などによる防食処理が施された鋼板等の板材により成形されている。また、スイングアーム26は、弁体部24の中心軸m付近より当該中心軸mを通って一側端が半径方向外方へ延びる平板状の支持片61と、この支持片61の長手方向一側端の短手方向両端よりそれぞれ折曲された一対のフランジ片62(図1では一方のみ示す)とを備えている。支持片61の長手方向他側端部付近には、補助逆止弁5のボルト状部材52の上側軸部522を挿通させる挿通孔611が設けられている。この場合、図4に示すように、スイングアーム26は、プレス機により打ち抜いたり、レーザ装置により切断するなどして、各フランジ片62を支持片61に対して平板状に展開した状態で成形される。そのプレス機又はレーザ装置によるスイングアーム26の成形時に、軸孔29、挿通孔611及び各ボルト挿通孔612(後述する)も同時に成形され、この成形後に支持片61の長手方向一側端の短手方向両端より各フランジ片62を折曲させている。これによって、スイングアーム26に対し軸孔29、挿通孔611及び各ボルト挿通孔612を簡単に成形することができ、大量生産に適したスイングアーム26を提供することができるようにしている。
挿通孔611は、ボルト状部材52の上側軸部522の径よりも若干大径に形成され、上側軸部522と支持片61の挿通孔611との間に弁体部24の中心軸mに対する半径方向への間隙を形成している。また、ボルト状部材52の上側軸部522は、支持片61の長手方向他側端部付近つまり挿通孔611の周縁におけるボルト状部材52の中心軸mの軸線方向の長さよりも長く形成され、ボルト状部材52の頭部521と支持片61の挿通孔611の周縁との間に弁体部24の中心軸mに対する軸線方向への間隙を形成している。これによって、支持片61の長手方向他側端が、弁体部24の中心軸mに対してその軸線方向及び半径方向への間隙を存してボルト状部材52の上側軸部522に遊嵌状態に支持されている。
また、各フランジ片62には、前記軸25を回動自在に挿通する軸孔29が設けられている。前記軸25の左右両端は、弁体ハウジング20に設けられたボス部27,27に対しそれぞれ内外2連のナット部材28a,28bを介して支持されている。具体的には、各ボス部27には、支持片61の短手方向に貫通するねじ孔271が設けられ、このねじ孔271に内外2連のナット部材28a,28bがそれぞれ螺合している。そして、軸25の左右両端は、内外2連のナット部材28a,28bのうちの内側のナット部材28a内を貫通する貫通孔281内に挿通されて支持されている。この場合、外側のナット部材28bは、中実に成形され、各ボス部27のねじ孔271の外側部位に螺着されて、軸25の左右両端に対し非接触な状態で万一の移動を規制するようにしている。
そして、弁体22の上面の半径方向外方部位には、この部位に対応する支持片61の対応位置つまり長手方向一側端部付近においてそれぞれ開孔するボルト挿通孔612,612に軸部631が挿通される支持部材としての一対のボルト部材63,63が螺着されている。各ボルト挿通孔612は、各ボルト部材63の軸部631の径よりも若干大径に形成され、各ボルト部材63の軸部631と支持片61の各ボルト挿通孔612との間に、支持片61の長手方向他側端での弁体部24に対する遊嵌状態に応じた弁体部24の中心軸mの半径方向への間隙を形成している。また、各ボルト部材63の軸部631は、支持片61の長手方向一側端部付近の各ボルト挿通孔612の周縁における各ボルト部材63の軸線方向の長さよりも長く形成され、ボルト部材63の頭部632と支持片61の各ボルト挿通孔612の周縁との間に、支持片61の長手方向他側端での弁体部24に対する遊嵌状態に応じた弁体部24の中心軸mの軸線方向への間隙を形成している。これによって、支持片61の長手方向一側端部付近が、支持片61の長手方向他側端での弁体部24に対する遊嵌状態に応じた当該弁体部24の中心軸mの軸線方向及び半径方向への間隙を存して各ボルト部材63の軸部631に対し遊嵌状態に支持されている。
したがって、本実施の形態では、ステンレス、銅又は銅合金からなる板材により成形したスイングアーム26は、弁体部24の中心軸mより半径方向外方へ延びる支持片61の長手方向一側端の各フランジ片62によって軸25に対し支持され、この支持片61の長手方向他側端の挿通孔611が補助逆止弁5のボルト状部材52の中心軸mに対して軸線方向及び半径方向への間隙を存して遊嵌状態に支持されているとともに、弁体部24の半径方向外方部位に設けた一対のボルト部材63,63によって、支持片61の長手方向他側端でのボルト状部材52の中心軸mに対する遊嵌状態に応じた当該弁体部24の軸線方向及び半径方向への間隙を存して支持片61の長手方向一側端部付近が遊嵌状態に支持されているので、スイングアーム26を介して軸25回りに回動する弁体部24が弁座部23に対して無理なく円滑に着座し、弁体部24の回動がスムーズに行われることになる。そして、弁体部24の開放時に一次側から勢いよく通水される加圧水によって支持片61の長手方向他側端付近において弁体部24を所定回り(図3に矢印で示す反時計回り)に回転させる力が作用しても、この弁体部24に作用する力が、支持片61の長手方向一側端部付近で各ボルト部材63によって効率よく逃がされ、支持片61の長手方向他側端付近に局部的に作用することなく双方で分散される。これにより、支持片61に対しフランジ片62を簡単に折曲できるように板厚を薄くしても、弁体22開放時の一次側からの加圧水によるスイングアーム26の剛性を十分に確保することができる。
しかも、支持片61の長手方向一側端部付近の各ボルト挿通孔612を介して弁体部24の上面に螺着される各ボルト部材63の頭部632と支持片61の各ボルト挿通孔612周縁との間に弁体部24の中心軸mに対する軸線方向への間隙を形成するとともに、各ボルト部材63の軸部631と支持片61のボルト挿通孔612との間に弁体部24の中心軸mに対する半径方向への間隙を形成することで、各ボルト部材63の頭部632及び軸部631と支持片61の各ボルト挿通孔612とによって弁体部24の中心軸mに対する軸線方向及び半径方向への間隙を存して支持片61の長手方向一側端部付近を簡単に遊嵌状態に支持することができる。
なお、前記第1の実施の形態では、弁体部24の半径方向外方部位に一対のボルト部材63,63を設けたが、弁体部の半径方向外方部位に単一又は3つ以上のボルト部材を設けていてもよい。この場合には、ボルト部材によって、支持片の長手方向他側端でのボルト状部材の中心軸に対する遊嵌状態に応じた当該弁体部の軸線方向及び半径方向への間隙を存して支持片の長手方向一側端部付近が遊嵌状態に支持されていればよい。
次に、本発明の第2の実施の形態を図5及び図6に基づいて説明する。
この第2の実施の形態では、支持部材としてのボルト部材の構成を変更している。図5は本発明の第2の実施の形態に係る自動警報弁の構成を示す断面図、図6は自動警報弁を二次側から見た平面図をそれぞれ示している。なお、支持部材を除くその他の構成は、前記第1の実施の形態と同じであり、同一部分については、同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
すなわち、本実施の形態では、図5及び図6に示すように、弁体部24の上面の半径方向外方部位に対応する支持片61の長手方向一側端部付近には、短手方向に長い略長方形状の単一の挿通孔613が設けられている。また、弁体部24の上面の半径方向外方部位には、板材を断面略クランク状に折曲させて成形された支持部材64が取り付けられている。この支持部材64は、弁体部24の上面の半径方向外方部位に対して一対のビス部材65,65により螺着された基部片641と、この基部片641の外端より上方へ延びて挿通孔613に挿通される挿通片642と、この挿通片642の上端より弁体部24の半径方向外方向きに突設され、当該挿通片642を挿通孔613に対して挿通状態に保持する保持片643とを備えている。
そして、支持片61の挿通孔613は、支持部材64の挿通片642よりも弁体部24の半径方向の寸法が略3倍程度長く形成され、支持片61の挿通孔613と支持部材64の挿通片642との間に、支持片61の長手方向他側端での弁体部24に対する遊嵌状態に応じた弁体部24の中心軸mの半径方向への間隙を形成している。また、支持部材64の挿通片642は、ビス部材65の頭部に下面が接地して下方への移動が規制された状態での支持片61の厚みよりも長く形成され、支持部材64の保持片643と支持片61の挿通孔613の周縁との間に、支持片61の長手方向他側端での弁体部24に対する遊嵌状態に応じた弁体部24の中心軸mの軸線方向への間隙を形成している。これによって、支持片61の長手方向一側端部付近が、支持片61の長手方向他側端での弁体部24に対する遊嵌状態に応じた当該弁体部24の中心軸mの軸線方向及び半径方向への間隙を存して支持部材64の挿通片642に対し遊嵌状態に支持されている。
したがって、本実施の形態においても、スイングアーム26は、弁体部24の中心軸mより半径方向外方へ延びる支持片61の長手方向一側端の各フランジ片62によって軸25に対し支持され、この支持片61の長手方向他側端の挿通孔611が補助逆止弁5のボルト状部材52の中心軸mに対して軸線方向及び半径方向への間隙を存して遊嵌状態に支持されているとともに、弁体部24の半径方向外方部位に設けた断面略クランク状の支持部材64によって、支持片61の長手方向他側端でのボルト状部材52の中心軸mに対する遊嵌状態に応じた弁体部24の軸線方向及び半径方向への間隙を存して支持片61の長手方向一側端部付近が遊嵌状態に支持されているので、スイングアーム26を介して軸25回りに回動する弁体部24が弁座部23に対して無理なく円滑に着座し、弁体部24の回動がスムーズに行われることになる。そして、弁体部24の開放時に一次側から勢いよく通水される加圧水によって支持片61の長手方向他側端付近において弁体部24を所定回りに回転させる力が作用しても、この弁体部24に作用する力が、支持片61の長手方向一側端部付近で支持部材64によって効率よく逃がされ、支持片61の長手方向他側端付近に局部的に作用することなく双方で分散される。これにより、支持片61に対しフランジ片62を簡単に折曲できるように板厚を薄くしても、弁体22開放時の一次側からの加圧水によるスイングアーム26の剛性を十分に確保することができる。
しかも、支持部材64を、弁体部24の上面に固着した基部片641より上方へ延びて支持片61の長手方向一側端部付近に設けた挿通孔613に挿通される挿通片642と、この挿通片642の上端に突設されて当該挿通片642を挿通孔613内に挿通状態に保持する保持片643とで構成し、支持部材64の保持片643と支持片61の挿通孔613の周縁との間に弁体部24の中心軸mに対する軸線方向への間隙を形成するとともに、支持片61の挿通孔613と支持部材64の挿通片642との間に弁体部24の中心軸mに対する半径方向への間隙を形成することで、支持部材64の保持片643及び挿通片642と、スイングアーム26の支持片61の挿通孔613とによって弁体部24の中心軸mに対する軸線方向及び半径方向への間隙を存して支持片61の長手方向一側端部付近を簡単に遊嵌状態に支持することができる。
なお、前記第2の実施の形態では、支持片61の長手方向一側端部付近に単一の挿通孔613を設け、弁体部24の上面の半径方向外方部位に断面略クランク状の支持部材64を設けたが、支持片の長手方向一側端部付近に複数の挿通孔を連設し、弁体部の上面の半径方向外方部位に、各挿通孔にそれぞれ挿通片が挿通される断面略クランク状の支持部材が複数設けられていてもよいのはいうまでもない。
次に、本発明の第3の実施の形態を図7及び図8に基づいて説明する。
この第3の実施の形態では、支持片の長手方向他側端を弁体部に支持するボルト状部材の構成を変更している。図7は本発明の第3の実施の形態に係る自動警報弁の構成を示す断面図、図8は自動警報弁を二次側から見た平面図をそれぞれ示している。なお、ボルト状部材を除くその他の構成は、前記第1の実施の形態と同じであり、同一部分については、同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
すなわち、本実施の形態では、図7及び図8に示すように、弁体部50の中心軸mを通って一側端が半径方向外方へ延びる支持片61の長手方向他側端には、挿通孔としてのボルト挿通孔614が設けられている。この支持片61の長手方向他側端に対応する弁体部50の上面の半径方向外方部位には、軸部661がボルト挿通孔614に挿通されるボルト部材66が螺着されている。
そして、ボルト挿通孔614は、ボルト部材66の軸部661よりも若干大径に形成され、ボルト部材66の軸部661と支持片61のボルト挿通孔614との間に、弁体部50の中心軸mの半径方向への間隙を形成している。また、ボルト部材66の軸部661は、支持片61の長手方向一側端部付近でのボルト挿通孔614の周縁におけるボルト部材66の軸線方向の長さよりも長く形成され、ボルト部材66の頭部662と支持片61の各ボルト挿通孔614の周縁との間に、弁体部50の中心軸mに対する軸線方向への間隙を形成している。これによって、支持片61の長手方向他側端が、弁体部50の中心軸mの軸線方向及び半径方向への間隙を存してボルト部材66の軸部661に対し遊嵌状態に支持されている。
この場合、弁体部50の中心部には補助逆止弁が設けられてはおらず、下面より突設されたねじ部501に螺着されるパッキン抑え用ナット部材57によってパッキン56が弁体部50の下面外周部側に止着される。なお、本実施の形態では、補助逆止弁は、スプリンクラー管12内つまり弁体ハウジング20内の加圧水を一次側と二次側とにバイパスするバイパス管路(図示せず)に介設されている。
したがって、本実施の形態においても、スイングアーム26は、弁体部50の中心軸mを通って半径方向外方へ延びる支持片61の長手方向一側端の各フランジ片62によって軸25に対し支持され、この支持片61の長手方向他側端のボルト挿通孔614がこのボルト挿通孔614に対応する弁体部50の上面の半径方向外方部位のボルト部材66の軸部661に対して弁体部50の中心軸mの軸線方向及び半径方向への間隙を存して遊嵌状態に支持されているとともに、弁体部50の半径方向外方部位に設けた一対のボルト部材63,63によって、支持片61の長手方向他側端での弁体部50の中心軸mに対する遊嵌状態に応じた当該弁体部50の中心軸mの軸線方向及び半径方向への間隙を存して支持片61の長手方向一側端部付近が遊嵌状態に支持されているので、スイングアーム26を介して軸25回りに回動する弁体部50が弁座部23に対して無理なく円滑に着座し、弁体部50の回動がスムーズに行われることになる。そして、弁体部50の開放時に一次側から勢いよく通水される加圧水によって支持片61の長手方向他側端付近において弁体部50を所定回りに回転させる力が作用しても、この弁体部50に作用する力が、支持片61の長手方向一側端部付近で各ボルト部材63によって効率よく逃がされ、支持片61の長手方向他側端付近に局部的に作用することなく双方で分散される。これにより、支持片61に対しフランジ片62を簡単に折曲できるように板厚を薄くしても、弁体22開放時の一次側からの加圧水によるスイングアーム26の剛性を十分に確保することができる。
なお、本発明は、前記各実施の形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、前記各実施の形態では、流水検知装置として自動警報弁2を適用した場合について述べたが、これに限定されることはなく、弁体部を軸回りに回動させるスイングアームを備えたあらゆる流水検知装置の弁体に適用できるのはいうまでもない。
また、前記各実施の形態では、水源19の水を加圧水として利用したが、水源に貯留した水を加圧した後に薬剤を添加して混合された消火液が加圧水(加圧流体)として利用されていてもよい。
12 スプリンクラー管
15 警報器
2 自動警報弁(流水検知装置)
22 弁体
24 弁体部
25 軸
26 スイングアーム(アーム部)
50 弁体部
61 支持片
612 ボルト挿通孔
613 挿通孔
62 フランジ片
63 ボルト部材(支持部材)
631 軸部
632 頭部
64 支持部材
641 基部片
642 挿通片
643 保持片
m 中心軸

Claims (4)

  1. スプリンクラー管の管路を火災時に開放しかつその開放に連動して警報器に作動信号を送出するようにした流水検知装置であって、
    前記スプリンクラー管の管路中には弁体が介設されており、
    前記弁体は、
    前記スプリンクラー管の管路中の加圧流体を一次側と二次側とに区画するように当該管路を閉塞する弁体部と、
    前記弁体部とは別体となる板材により成形され、前記弁体部を軸回りに回動させて開閉するアーム部とを備え、
    前記アーム部は、
    前記弁体部の中心軸を通って一側端が半径方向外方へ延び、かつその長手方向他側端が前記弁体部の中心軸に対して軸線方向及び半径方向への間隙を存して当該弁体部に遊嵌状態に支持される支持片と、
    この支持片の長手方向一側端の短手方向両端よりそれぞれ折曲され、前記軸回りに支持される一対のフランジ片と、
    前記支持片に対応する前記弁体部の半径方向外方部位に設けられ、前記支持片の長手方向他側端での前記弁体部に対する遊嵌状態に応じた当該弁体部の中心軸の軸線方向及び半径方向への間隙を存して前記支持片の長手方向一側端部付近を遊嵌状態に支持する支持部材と、
    を有していることを特徴とする流水検知装置。
  2. 前記アーム部としては、ステンレス、チタン、銅又は銅合金などからなる板材、若しくはメッキや塗装などによる防食処理が施された板材が適用されている請求項1に記載の流水検知装置。
  3. 前記支持片の長手方向一側端部付近には、単数又は複数のボルト挿通孔が設けられているとともに、
    前記支持部材としては、前記弁体部の上面の半径方向外方部位に対して前記支持片のボルト挿通孔を介して螺着されるボルト部材が適用されており、
    前記ボルト部材の頭部と前記支持片との間には前記弁体部の中心軸に対する軸線方向への間隙が形成されているとともに、前記軸部と前記支持片のボルト挿通孔との間には前記弁体部の中心軸に対する半径方向への間隙が形成されている請求項1又は請求項2に記載の流水検知装置。
  4. 前記支持片の長手方向一側端部付近には、単数又は複数の挿通孔が設けられているとともに、
    前記支持部材は、前記弁体部の上面の半径方向外方部位に対して固着される基部片と、この基部片より上方へ延びて前記挿通孔に挿通される挿通片と、この挿通片の上端に突設され、当該挿通片を前記挿通孔に対して挿通状態に保持する保持片とを備えており、
    前記支持部材の保持片と前記支持片との間には前記弁体部の中心軸に対する軸線方向への間隙が形成されているとともに、前記支持部材の挿通片と前記支持片の挿通孔との間には前記弁体部の中心軸に対する半径方向への間隙が形成されている請求項1又は請求項2に記載の流水検知装置。
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