JP2013255530A - 洗濯機 - Google Patents

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俊一 石川
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Abstract

【課題】複雑なマニュアル設定によらずに自動で節水が行われる全自動の洗濯機を提供する。
【解決手段】洗濯槽と、前記洗濯槽内で洗濯する洗濯量を計測する洗濯量センシング手段と、前記洗濯槽に洗濯水を注水する給水手段と、洗濯の運転動作を制御する制御装置を備えた洗濯機において、標準コースおよび節水コースを含む複数の洗濯モードの中から所定の洗濯モードを選択する操作部を有し、前記洗濯量センシング手段で計測した洗濯量に応じて定められる洗濯水量は、前記標準コースを選択した場合よりも前記節水コースを選択した場合の方を少なくした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、洗濯する布類量を自動的に計測して全行程を自動的に運転することができる全自動の洗濯機に関するものである。
この種の洗濯機は、例えば、下記特許文献1に記載されている。特許文献1に示す全自動の洗濯機は、洗濯槽と、洗濯槽内で洗濯する洗濯量を計測する洗濯量センシング手段と、洗濯槽に洗濯水を注水する給水手段と、洗濯槽に溜まる洗濯水量の水位を検知する水位検知手段と、洗濯の運転動作を制御する制御装置を有し、洗濯量センシング手段で計測した布類量に応じて洗濯水量および洗剤量を決定し、その洗濯水量および洗剤量を洗濯槽内に供給して洗濯、すすぎ、最終脱水まで自動的に運転する。
特開平6−343789号公報
上記従来の洗濯機は、洗う布類量の計測を含む全行程が自動的に行われるので、使い勝手がよく、洗う布類量に応じ洗濯水量および洗剤量が一義的に決まるので個々のユーザにとって洗濯水量および洗剤量がまちまちになることがなく、最適な洗濯を提供できる。
一方、この全自動の洗濯機には、全自動以外の使い方もできるように、洗い時間、すすぎ回数、脱水時間、洗濯水量などをユーザが手動で設定できる機能も備わっている。このマニュアル設定機能を使い、水道水の節水呼び掛けや給水制限への節水の対応はできるのであるが、あまり有効に利用されていないのが現状である。
洗濯水量、洗剤量、およびすすぎ回数等のマニュアル設定は普段から利用していないと、設定するのに困ってしまう。ましてや通常と違う節水の洗濯では、通常よりも洗濯水量や洗剤量をどの程度を少なくすればいいのか、その適量がことさらわからない。このため手動での節水設定をせずに自動で行う通常の標準的な洗濯運転をするのが一般的である。
また、手動で節水設定をしても個々のユーザで設定がまちまちで洗濯量に対した節水にならないこともあり得る。
本発明は上記の課題に対処し、複雑なマニュアル設定によらずに自動で節水が行われる全自動の洗濯機を提供することを目的とする。
本発明は、洗濯槽と、前記洗濯槽内で洗濯する洗濯量を計測する洗濯量センシング手段と、前記洗濯槽に洗濯水を注水する給水手段と、洗濯の運転動作を制御する制御装置を備えた洗濯機において、標準コースおよび節水コースを含む複数の洗濯モードの中から所定の洗濯モードを選択する操作部を有し、前記洗濯量センシング手段で計測した洗濯量に応じて定められる洗濯水量は、前記標準コースを選択した場合よりも前記節水コースを選択した場合の方を少なくした。
本発明によれば、洗濯量センシング手段で計測した洗濯量に応じて定められる洗濯水量は、節水コースでの水量を標準コースの水量よりも少なくしたので、複雑なマニュアル設定によらずに自動で定量の節水を図ることができる。
本発明の実施例に係るもので、洗濯機の全体を縦に断面した縦断面図である。 本発明の実施例に係るもので、洗濯機の操作表示パネルを示す図である。 本発明の実施例に係るもので、制御装置のブロック制御回路図である。 本発明の実施例に係る全自動工程表図であって、標準コースを示している。 本発明の実施例に係る全自動工程表図であって、節水コースを示している。 本発明の実施例に係るもので、節水コースで実行するシャワーすすぎを脱水回転との関係で示した図である。 本発明の実施例に係るもので、洗濯量(負荷量)に応じた洗濯水量(給水量)・洗剤量を標準コースと節水コースに分けて対比表としてまとめたデータテーブルである。 本発明の実施例に係る洗濯水量(給水量)を示す表形式の図であって、標準コースを示している。 本発明の実施例に係る洗濯水量(給水量)を示す表形式の図であって、節水コースのその1を示している。 本発明の実施例に係る洗濯水量(給水量)を示す表形式の図であって、節水コースのその2を示している。 本発明の実施例に係るもので、標準コースと節水コースのフローを示すフローチャートである。
本発明の実施形態に係る実施例について、図を用いて説明する。
まず、本実施例における洗濯機の構成の概要について、図1、図2、図3に基づいて説明する。
図1に示す洗濯機の外筺体は、外枠1、外枠1を支持する外枠ベース2、外枠1の上部に設けられたトップカバー3、トップカバー3に開閉自在に備わる蓋4を有する。外槽5は外枠1内にあって外枠1の上側内部に設けた4ヶ所のコーナ支持部8より垂下する吊棒7に防振バネ21を介して防振支持される。洗濯槽9は外槽5内に回転自在に置かれる。洗濯脱水モータ19としてのDCブラシレスモータは外槽5の底側下面に設けられる。洗濯脱水モータ19はフランジ20を用いて外槽5に取り付けられる。
洗濯脱水モータ19の回転主軸33は洗濯槽9の底面フランジ39に固定され、洗濯槽9を支持する。また、回転主軸33の内側の回転軸(図示せず)には、洗濯槽9内の中央部に回転自在に置かれる攪拌翼11が設けられている。この洗濯機は、洗濯槽、外槽が縦置きのいわゆる縦型洗濯機で、洗濯水を洗濯槽に溜めて洗濯するものであり、横型タイプのドラム式洗濯機に比べ洗濯水を多く使う構成となっている。
洗濯脱水モータ19は、回転伝達切り替え手段(図示せず)で切り替えられる。回転伝達切り替え手段の切り替えで洗濯脱水モータ19の回転が攪拌翼11を正逆回転させ洗濯が行われる。
洗濯脱水モータ19の回転が上記内側回転軸だけに伝えられると、攪拌翼11が攪拌回転し、洗濯槽9内の洗濯物38が攪拌され洗濯される。
また、回転伝達切り替え手段の切り替えで洗濯脱水モータ19の回転が洗濯槽9に伝達されると、洗濯槽9は一方向に回転し、洗濯物38に含まれた水分の遠心脱水が行われる。
洗濯物38の脱水では洗濯脱水モータ19は高速で回転し、洗濯槽9の胴体に設けた脱水穴12から遠心脱水が行われる。洗濯槽9は上部にバランサー10を備えているので、遠心脱水時、洗濯物の片寄りによるアンバランス発生時の異常振動は緩和される。
コントロール基板27はトップカバー3の前側に備えられる。このコントロール基板27は、図2に示す操作表示パネル91の裏面に設けられる。操作表示パネル91は、図2に示すように、電源スイッチキー101、スタートキー102、プログラム選択キー103、水量設定キー104、脱水設定キー105、すすぎ設定キー106、洗い設定キー107を含む各種の入力スイッチを有する。
また、操作表示パネル91はコース表示部111を有する。コース表示部111は全自動コース表示がされている。
7セグLED部112では水量/洗剤量を表示し、脱水時間表示113、すすぎ回数表示114、洗い時間表示115を有する。
コース表示部111は、標準コース、節水コース、お急ぎコース、つけおきコースなどの自動進行コースを有する。
初期時には電源スイッチ101のオンにより、標準コースが選択されて点灯する。標準コースが選択されているもとで、プログラムキー103を一回押すと、節水コースが選択されて点灯し、標準コースは解除されて消灯する。さらにプログラムキー103を押すと、お急ぎコースが、さらにまたプログラムキー103を押すとつけおきコースが選択される。プログラムキー103を押す毎に選択されてコースがかわり一巡して標準コースに戻る。
水量/洗剤量表示112は洗濯物38の量をセンシングした結果、洗濯物38の量に対する適正な水量や、洗剤量が表示される。また脱水時間表示113、すすぎ回数表示114、洗い時間表示115も同様に、センシングの情報に基づき、洗濯物38の量に対した適性な条件が表示される。これらの表示は、水量キー104、脱水キー105、すすぎキー106、洗いキー107を押すことにより表示内容が変更され、洗濯運転動作の設定を変えることができる。
図1に戻って、水位センサー41はトップカバー3の前側に備えられる。圧力チューブ26を介して水位センサー42はエアートラップ14の空気室15に通じている。外槽5内に貯留する洗濯水の水位は水圧の変化により水位センサー41により検知され、その水位情報はコントロール基板27に提供され、給水がコントロールされる。
外槽5の底部は排水口22aに連通し、排水電磁弁22を介して排水ホース23に接続されている。洗濯やすすぎで使用した水は排水電磁弁22の開放で排水ホース23を通じて機外へ排水される。
脱水が行われる脱水運転は排水電磁弁22を開放したままで行う。排水電磁弁22の開閉、洗濯脱水モータ19の運転、停止、速度調整などは、基板27によりコントロールされる。
給水手段である注水ケース25は、給水電磁弁6、蛇口に取り付けられた給水ホース(図示省略)を接続する給水接続口24を有する。外槽カバー13は外槽5の上部に設けられる。注水ケース25から流出する水道水が洗濯槽9の外側に逸れても外槽カバー13にガイドされ機外に流出して床面を濡らさないような構成となっており、全ての供給された水は洗濯槽9に注がれる。
洗剤トレー16はバランサー10の内周側で注水ケース25の真下に位置するように設けられる。洗剤トレー16の受口は注水ケース25に向けて開口する。洗剤トレー16に連通する洗剤流下路17は洗濯槽9の胴体に沿って下方に延在し、洗濯槽9の底部外側に開口する洗剤排出口18を有する。
洗剤は洗剤投入装置から洗剤トレー16に投入される。注水ケース25から洗剤トレー16に注がれた水により、洗剤流下路17を流下して洗濯槽9の下部に位置している洗剤排出口18から外槽5に溜まり、洗濯水に混じって溶解する。良く溶解することにより、洗剤の化学力を有効に導き出して、高い洗浄効果を提供することができる。
注水ケース25はシャワー散水28と洗剤注流29をもたらす。シャワー散水28は洗濯槽9を定速で一方向に回動しながら注水するため、洗濯物全体に亘り散布される。また、同時に洗剤注流29からは洗濯槽9が1回転毎に洗剤トレー16に注がれる。シャワー散水28はすすぎ工程でより有効になる。
脱水後には、洗濯物38は、洗濯槽9の高速回転により洗濯槽9の内周に均一に押し付けられた状態となっている。脱水が終了した後の、すすぎ工程では、清水が給水電磁弁6の制御により、洗濯物38に注水ケース25からシャワー散水28される。シャワー散水28は洗濯槽9の内周に張り付いている洗濯物に均一に注がれるので斑なく洗濯物はすすがれる。
シャワー散水28は洗濯槽9をシャワー時の水はねを考慮して、約200RPM以下の低速で回転しながら行われる。この程度の低速でシャワー散水28をすることにより、すすぎ水が洗濯物に十分浸透し、すすぎがよくなる。シャワーすすぎ散水後は、散水を止め、洗濯槽9を高速回転して脱水する。
次に、本実施例における洗濯機の制御装置のブロック制御回路図を示す図3を用いて説明する。制御装置のブロック制御回路は、前述したコントロール基板27に備わる。
制御回路は、マイコンで作られた制御ユニット部61、入力回路部70、出力駆動回路部71を有する。制御ユニット部61(制御手段)は、CPU62(中央制御部)、タイマー63、メモリー64、出力ポート65、入力ポート66を有する。CPU62には、演算部62a、制御部62bを有する。メモリー64はRAM64aとROM64bを有する。
入力回路部70には、電源スイッチキー101、水位センサー41、ICホール素子74、蓋開閉センサー75、プログラムキー(全自動選択キー)103、水量キー104、脱水キー105、すすぎキー106、洗いキー107を含むマニュアル設定キー77、布量センサー78が接続される。各種のスイッチやセンサーの情報信号は入力回路部70に入力され、入力回路部70を通じて制御ユニット部61(制御手段)に情報を伝達する。
出力駆動回路部71には、洗濯脱水モータであるDCブラシレスモータ19、給水電磁弁6、排水電磁弁22、蓋ロックソレノイド79、終了ブザー80、操作表示パネル91が接続される。DCブラシレスモータ19、排水電磁弁22を含む各種電気機器は制御ユニット部61(制御手段)の制御のもとで、出力駆動回路部71を通じて供給される電力で作動する。
次に節水について、図1、図2、図3、図5、図7等に沿い、主に洗濯量(負荷量)、洗濯水量(給水量)、の観点から説明する。
洗濯水量は洗濯する洗濯量に応じて決まる。洗濯量は図3に示す布量センサー78(洗濯量センシング手段)で計測する。洗濯量の計測は、洗濯衣類が乾いている状態で布量センサーにより衣類の量をセンシングし、その計測値に応じて洗濯水量、洗剤量が決まる。洗濯槽9に給水する洗濯水量は水位センサー41により計量される。洗剤トレー16に投入される洗剤は、洗濯水量に対し使用量を決定し7セグLED部112に表示される。
図5は、洗濯水量に応じた洗剤量を表した一例であり、水量と洗剤量を標準コースと節水コースに分けて対比表としてまとめたデータテーブルである。
このデータテーブルの値は、図3のROM64bに格納されている。それぞれの洗濯量(負荷量)に対応する標準コースの洗濯水量(給水量)・洗剤量と節水コースの洗濯水量(給水量)・洗剤量が関連付けされて格納されている。このため、洗濯量(負荷量)が求められると、標準コースでは洗濯水量(給水量)・洗剤量がいくらであるか、節水コースではいくらになるか把握できる。
プログラムキー103(図2に示す)で、標準コースを選択しているときは、洗濯量(負荷量)に応じた標準コース側のデータがCPU62に取り込まれて洗濯の運転動作に使われる。節水コースを選択しているときは、節水コース側のデータがCPU62に取り込まれて洗濯の運転動作に使われる。
例えば、乾布での洗濯量(負荷量)が8.5kgのときは、標準コースで洗いの水量が72L(リットル)・洗剤量が52g/節水コースが洗いの水量が67L・洗剤量が52gである。
節水コースでは洗い工程だけで、標準コースに比べ5Lの節水になる。ただし洗剤量は標準コースと同じにしている。これについては後述する。
洗濯量(負荷量)が4.5kgのときは、標準コースで洗いの水量が53L・洗剤量が37g/節水コースが洗いの水量が50L・洗剤量が35gである。節水コースでは洗い工程だけで、標準コースに比べ3Lの節水になる。ただし洗剤量は標準コースに比べ2gの減量にしている。これについても後述する。
洗濯量(負荷量)が0.5kgのときは、標準コースで洗いの水量が24L・洗剤量が14g/節水コースが洗いの水量が24L・洗剤量が14gである。節水コースでも標準コースと同量の水量・洗剤量である。これについても後述する。
上記のように洗濯量(負荷量)が8.5kgから7kgと高負荷量のときは、節水コースでは洗濯水量を少なくして節水化を図っている。
しかし洗剤量の減量は避けている。洗剤量を減量しないのは、節水コースでの洗浄力の低下抑制にある。すなわち、高負荷量での節水は洗濯水の低減により洗い運転動作での衣類の動きが鈍り、洗浄力が下がる傾向がある。これを避けるために、節水コースでの洗剤量を標準コースと同量にし、節水コースでの洗剤濃度を標準コースよりも高濃度にしている。これにより、節水コースでの洗浄力低下は高濃度の洗濯水とすることにより化学力の作用で洗浄力の低下を抑えられ、節水コースでも標準コースに劣らない洗濯を提供できる。
また、洗濯量(負荷量)が6kgから1.5kgと中から小負荷量のときは、節水コースでは水量も洗剤量も少なくしている。中から小負荷量のときは洗濯水を低減しても洗い運転動作での衣類動きの鈍りが少ないので洗浄力の低下はほとんどない。これにより、節水コースでの水量低減に合せて洗剤量も少なくし、節水コースと標準コースを同程度の洗浄力にしたのである。
洗濯量(負荷量)が0.5kgと極少ない小負荷量のときは、節水コースでも標準コースと同量の水量・洗剤量にした。これ以上の水量低減、洗剤量低減は洗浄力を損ねる。それを避けるために、洗濯量(負荷量)が規定値以下のときは節水コースでも標準コースと同量の水量または洗剤量にして洗浄力が損なわれるのを抑制した。
図7に沿って標準コースと節水コースのフローについて説明する。
ステップ301で、電源スイッチキー101(図2)をオンすると、初期設定として全自動コースが表示され、ここで最初に標準コース(ステップ303)が選択されLED91aの点灯表示が行われる。
標準コース303が選択されている状態で、操作部にあるプログラムキー103を1回押すと、次に節水コース(ステップ304)が選択されてLED91aの点灯の表示が行われ、標準コースの選択は取り消される。
ステップ305では、スタートキー102をオンすると、節水コースか否かが判定される。節水コースが選択されているときは、図5に示す節水コースの運転になる(ステップ307a)。標準コースが選択されているときは、図5に示す標準コースの運転になる(ステップ307b)。
選択されている運転に入ると、まず布量センサー78により洗濯する洗濯量のセンシングが行われる。洗濯量のセンシングは洗濯衣類が乾いている状態でする。攪拌翼11を回転し、攪拌翼11に加わる抵抗負荷量から洗濯量を測定する。測定された洗濯量に応じて洗濯水量(給水量)・洗剤量が決まる。
例えば図5に示す、標準コースが選択され洗濯量の計測値が8.5kgのときには、洗濯水量は72L・洗剤量は52gになる。
これに対し、節水コースが選択されているときには、洗濯水量は67L・洗剤量は52gになり、洗濯水の節水を実現できる。
この標準コース・節水コースのいずれでも、洗濯水量・洗剤量は布量センサー78の測定により自動的に決まる。
ユーザの好みや勘に頼るのとは違い洗濯水量・洗剤量が少なかったり、多かったりすることもない。ユーザが何れのコースを選択しても洗濯量に適した洗濯水量・洗剤量での良好な洗濯が提供される。特に節水での運転は標準での運転に比べ使用頻度が少なく、給水制限や節水の呼び掛けがあっても節水運転における洗濯水量・洗剤量の減量加減に戸惑う。このため、節水での運転に応じられない場合が多い。しかし、この洗濯機は、ユーザが節水コースを選択するだけで、洗濯水量・洗剤量の減量加減は一切不要である。使い勝手の良い節水ができる洗濯機である。
ここで、図5に基づき、洗濯量と水量の適正な関係に関し説明する。縦型洗濯機における洗濯量(kg)に対し水量(L)を浴比と定義すると、洗濯物38に付着した汚れを洗濯物38の傷みを損なわずに除去するための浴比の適正値は、8.2(L/kg)以上となることが、実験結果や市場での使用実態から得られている。
しかし、浴比8.2(L/kg)では洗濯時における節水効果が得られないため、その浴比を8.0(L/kg)以下とする必要性がある。浴比を8.0(L/kg)以下とすると、洗濯時に洗濯物38の動きが悪くなり、洗濯物38に十分な機械力が伝わらないため、汚れ落ちが悪くなる傾向にある。
その対応として、例えば図5に示す定格8.5kg洗濯時での節水コースの水量低下に対し洗剤量は、標準コースにおける洗剤量を図2に示す7セグLED部112に表示し、節水コースの水量低下に対し、洗剤濃度を高くした条件の基で洗濯することにより洗剤の持つ化学力の効果を発揮し洗濯物38に付着した汚れを除去する制御としている。
少量負荷である洗濯物38が0.5kgの場合、洗濯水量は標準コースと節水コースは同量の水量となっている。
これは、洗濯物38が0.5kgから1.0kgの場合における水量を少なくすると、給水された水位(洗濯水の高さ)が、洗濯槽9の中央部に位置している羽根11より低くなり、構造上羽根11が水面より出てしまい0.5kg程度の洗濯物38が洗濯水に浸らなくなり、洗濯ができなくなるためである。
次に洗濯機の全自動運転工程、および全自動運転工程を通じて行われる節水に関し、図4−A、図4−B、図4−C、図6−A、図6−B、図6−C等に基づいて説明する。
まず、図4−Aに沿って述べる。これは標準コースでの全自動運転工程である。
ここでの全自動運転工程は洗濯量のセンシング401、洗いの給水402、洗い工程403、洗い後の排水404、中間脱水(1)の405、すすぎ(1)給水406、すすぎ(1)407、すすぎ(1)後の排水408、中間脱水(2)409、すすぎ(2)給水410、すすぎ(2)411、すすぎ(2)後の排水412、最終脱水413を有する。
この標準コースの全自動運転工程で使用される水量は、図6−Aに示す。図6−Aに挙げたのは、標準コースで定格容量8.5kgの洗濯量を洗った例示である。洗い給水量は72Lで標準水量である。すすぎ1給水、すすぎ2給水はそれぞれ68Lで、溜めすすぎである。合計水量が208Lで標準使用水量である。標準コースでは洗濯量1kgあたり使用水量は24L/kgになる。
図4−Bは節水コースでの全自動運転工程である。ここでの全自動運転工程は洗濯量のセンシング501、洗いの給水502、洗い工程503、洗い後の排水504、中間シャワー注水すすぎ脱水(1)の505、中間シャワー注水すすぎ脱水(2)507、すすぎ脱水(2)後の排水512、最終脱水513を有する。
この節水コースでも、前述した標準コースと同様に図6−Bに示す定格容量8.5kgの洗濯量を洗うものとする。定格容量8.5kgの洗濯量に対する節水コースでの洗い給水量は標準コース(洗い水量72L)から水量低減された67Lであるので、洗い給水量だけで5Lの節水が図られる。
この節水コースでは、前述した標準コースでの溜めすすぎに替え、中間シャワー注水すすぎ脱水をするので、すすぎでも節水が図られ、節水の効果が拡大する。この効果拡大について、図4−Cを用いて説明する。
すなわち、図4−Cに示すように、洗い工程後の排水604に続く中間脱水(1)605、中間脱水(2)606を経て最終脱水工程507が行われる。この中間脱水(1)605、中間脱水(2)606の終わりに、中間シャワー注水脱水(1)608、および中間シャワー注水脱水(2)609を設けた。この中間シャワー注水脱水(1)608と中間シャワー注水脱水(2)609が、標準コースでの溜めすすぎに替わるものである。
中間シャワー注水脱水(1)608と中間シャワー注水脱水(2)609は洗濯槽9の回転数を200RPM以下(160RPM〜170RPM程度)に維持する。160RPM〜170RPM程度の回転数は回転数検知手段により検知し、その低い回転数を維持しながら水道水(清水)をシャワー散水28(図1に示す)する。シャワー散水28は間欠的に6〜7回行う。
中間シャワー注水脱水はシャワー散水時の水はねを防止するために、中間脱水(洗濯槽9の回転数が800RPM〜1000RPM)よりも相当低い回転(160RPM〜170RPM程度)でのシャワー散水28になる。
シャワー散水28は、図1で説明したように、洗濯槽9の内周に張り付いている洗濯物38に均一に注がれるので斑なく洗濯物38に含まれる洗剤分が除去される。
洗濯槽9が約200RPM以下の低速で回転させながらシャワー散水28により、すすぎ水が洗濯物に十分浸透し、すすぎがよく行われる。それとともに、高速回転によるすすぎ水の飛散を抑えることもできる。
図6−Bに示すシャワー散水28は間欠的に6〜7回行う給水量を20L/分とし、間欠シャワーのオン時間を2.5秒間とした場合、散水量は5〜6Lとなる(約4.5L)。このシャワー散水28の給水量は標準コースでのすすぎ給水量68Lに比べ格段に少なく、節水が顕著である。
図6−Cは節水コースの全自動運転工程で使用される水量で、すすぎを溜めすすぎでした場合である。洗い給水が67L、すすぎ1給水が64L、すすぎ2給水が64Lで、合計水量が195Lである。この節水コースでは洗濯量1kgあたり使用水量は22.9L/kgになる。この節水コースでも図6−Aに示す標準コースでの使用水量に比べ約13Lの節水効果がある。
また、図6−Cにおいて、すすぎ1の給水をシャワー給水(すすぎ2でも良い)として、散水量を4.7Lとし、溜めすすぎとシャワーすすぎを併用した場合には、標準使用水量が約136Lと、図6−Aに対し約72Lの節水効果が得られる。
なお、縦型洗濯機はドラム式洗濯機に比べ洗濯に使う水量が多く、縦型洗濯機での節水効果は大である。
9 洗濯槽
25 注水ケース(給水手段)
41 水位センサー(水位検知手段)
61 制御ユニット部(制御装置)
78 布量センサー(洗濯量センシング手段)
91 操作表示パネル

Claims (5)

  1. 洗濯槽と、前記洗濯槽内で洗濯する洗濯量を計測する洗濯量センシング手段と、前記洗濯槽に洗濯水を注水する給水手段と、洗濯の運転動作を制御する制御装置を備えた洗濯機において、
    標準コースおよび節水コースを含む複数の洗濯モードの中から所定の洗濯モードを選択する操作部を有し、
    前記洗濯量センシング手段で計測した洗濯量に応じて定められる洗濯水量は、前記標準コースを選択した場合よりも前記節水コースを選択した場合の方を少なくしたことを特徴とする洗濯機。
  2. 請求項1において、
    前記洗濯量センシング手段による計測結果に基づき投入すべき洗剤量を表示させる表示部を有し、
    同じ洗濯量でも前記標準コースと前記節水コースとで同じ洗剤量を前記表示部に表示させることを特徴とする洗濯機。
  3. 請求項1において、
    前記節水コースでは、前記標準コースで行う溜めすすぎに代えて、シャワー注水脱水すすぎを行うことを特徴とする洗濯機。
  4. 請求項1において、
    前記洗濯量センシング手段が計測した洗濯量が規定値以下の場合、前記節水コースでの水量を前記標準コースの水量と同じにすることを特徴とする洗濯機。
  5. 請求項1において、
    前記制御装置は、前記標準コースおよび前記節水コースのデータテーブルを収めたメモリを有し、前記データテーブルは洗濯量に対応する前記標準コースの洗濯水量と前記節水コースの洗濯水量がそれぞれ関連付けされて格納され、
    前記標準コースが選択されているときは、前記洗濯量センシング手段が計測した洗濯量に対応する前記標準コース側の洗濯水量がデータテーブルから読み出されて使われ、
    前記節水コースが選択されているときは、前記洗濯量センシング手段が計測した洗濯量に対応する前記節水コース側の洗濯水量がデータテーブルから読み出されて使われることを特徴とする洗濯機。
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