JP2013255476A - 植物茎誘引用クリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】茎の生長や収穫に応じて、常に茎の留め替え、移動や薬剤散布、紫外線照射等の環境の中でも、長年使用しても劣化による破損が少なく、低価格で茎の重量により、誘引紐からずれたりしない作業性の良い誘引用クリップを提供する。
【解決手段】それぞれ摘み部11a,12aと茎保持部11b,12bを有する一対の挟持片11,12の中途部に、一方の挟持片には軸部11cを、他方の挟持片には軸部11cと係合する、摘み部12a側が開放したフック部12cをそれぞれ設け、軸部11cとフック部12cの茎保持部側に、誘引紐を噛み込んだ状態で係合する紐挟み部10aを形成し、一対の挟持片11,12の茎保持部11b,12bを互いに閉じたときにフック部12cの茎保持部側への離脱を阻止する突起部11fを設け、一対の挟持片11,12の茎保持部側が閉じるように押圧するC字状バネ13を設けた植物茎誘引用クリップ。
【選択図】 図1

Description

本発明は、トマト、ナス、ピーマン、キュウリ、メロン等の果菜類の植物茎誘引用クリップに関する。
トマト、ナス、ピーマン、キュウリ、メロン等の果菜類は、茎が生長すると、茎の自重で自立することができない。そこで、ビニルハウス栽培(施設園芸)では、図10に示すように、ビニルハウスの天井部に横に張られた誘引線100に、茎を吊り上げるための誘引用紐101を取り付け、吊り下げられた誘引紐101を、図11に示すように誘引用クリップ50の支点部51そばの誘引紐挟み部52で誘引紐101を挟むと同時に、誘引用クリップ50の茎保持部53にトマト等の茎Sを入れ、茎Sを吊り上げる直立誘引方法が行われている。
別の方法としては、図12に示すように、ビニルハウス内の畝に一定間隔に支柱102を立て、誘引紐103を支柱102に巻き付けながら横方向に数段取り付け、横方向に張られた誘引紐103に、図13に示すように、誘引用クリップ50の支点部51そばの誘引紐挟み部52で横張りされた誘引紐103を挟むと同時に、誘引用クリップ50の茎保持部53にトマト等の茎Sを挟み込み、茎Sを斜めに吊り上げる横誘引方法も、多く採用されている。なお、誘引用クリップ50は、図16に示すように、左右の摘み部54,55と挟持片56,57の中途部が支点部51でフレキシブルに連結された一体成形品であり、左右の挟持片56,57間に、外側からC状金属線バネ58が取り付けられていて、挟持片56,57が閉じる方向に弾性力が与えられている。
金属線バネを用いた別の誘引用クリップとしては、特許文献1〜3に記載されたものが提案されている。
また、図19、図21に示す誘引用クリップ70のように、洗濯挟み式の挟持片71,72をヒンジ凸部74とヒンジ凹部75で開閉自在に組み合わせ、C状金属線バネ76で挟持片71,72を挟み付け、挟持片71と72のヒンジ部の前方に紐挟み部73を設けたものもある。
以下は、トマトの施設園芸栽培の場合について説明する。
施設園芸栽培(ビニルハウス栽培)では、特にトマトの長期栽培は、ほぼ年間に渡り栽培を行うため茎の生長に合わせ、誘引用クリップで茎を留め替え、茎の留める位置を移動する。
茎の根元に近い部分から収穫し、収穫された茎の部分を下方向にずらしていく。同時に生長部は上方向へ伸びていくので、茎が折れないように、図14、図15に示すように、誘引用クリップ50で繰り返し留め替え作業を行う。
ビニルハウス内は、薬剤の散布や紫外線照射等により、ビニルハウスの外で使用されるよりも誘引用クリップの劣化が速く、毎年繰り返し使用されるために、古くなるとプラスチック樹脂の劣化による誘引用クリップの破損が多くなる。
トマトの場合、1本の茎に誘引用クリップを2〜3個使って誘引し、一反(約990m2)のビニルハウスに茎を2000〜2100本定植するので、生産者の誘引用資材費の削減や、作業の軽減をするためには、低価格で長年使用しても劣化しにくく、作業性のよい誘引用クリップが必要である。
特許文献2に記載されたクリップ60は、図17,図18に示すように、2つの挟持片61,62を合わせて組み合わせた挟持片の穴63,64に、支点となる別部品の支点軸65を通し、その後、金属製バネ66を取り付けて製品とし、茎と紐を挟む機構を有するクリップであり、支点軸65となる別部品が必要であるので、コストも高く、生産者購入価格も高くなる。
また、長年繰り返し留め替え、誘引作業をすると、中には支点軸65が外れたり、支点軸65を通すための穴63,64近くが肉薄となっているので、劣化したクリップは、穴63,64近くの挟持片61,62中央部から割れ、破損したりすることがある。
特許文献3に記載されたクリップは、支点軸を使っていないので支点軸を通す穴もなく、長年繰り返し使用しても劣化により挟持片中央部から割れることはないが、2つの挟持片を薄肉のヒンジ部で接続して一体成形し、挟持片中央部のヒンジ部を支点にして折り曲げ、茎保持部を開閉する機構になっているので、長年繰り返し使用すると、薄肉部のヒンジが劣化してヒンジ部から割れることがある。
図19に示した従来品のクリップ70は、支点軸を組み込まずに2つの挟持片71,72を組み合わせ、バネ76の押さえる力だけで茎保持部77を押さえるもので、図20に示すように誘引紐101を支点となるヒンジ部近くの誘引紐挟み部73に挟むと、茎保持部77を押さえているバネ76の力で、挟んでいる誘引紐101が支点となり、挟持片71,72の支点となるヒンジ凸部74とヒンジ凹部75の組み合わせ部分が浮き上がる。そのために、誘引紐101を挟む力が弱くなり、直立誘引方法に使用すると、茎の重量で誘引用クリップ70が、下方向へずれて、茎をしっかりと固定することができなくなる。
中には、2つの挟持片の組み合わせ部に、誘引紐を誘引紐挟み部に挟んでも、浮き上がらないよう組み合わせ部の内側にアンダーカット78(図21参照)を設けている誘引用クリップもあるが、わずかなアンダーカットであるので、繰り返し誘引紐を挟み替え、開閉しているとアンダーカット78が潰れて、誘引紐101を挟んだ時に、挟持片の組み合わせ部が浮き上がり、誘引紐101を挟む力が弱くなり、茎の重量で誘引用クリップ70が下方向へずれて、茎をしっかり固定することができなくなる。
特公平5−15405号公報 実用新案登録第3018081号公報 意匠登録第1397460号公報
前掲の特許文献2に記載された誘引用クリップは、2つの挟持片を組み合わせて、別部品の支点軸を使い、金属バネで組み立てると、組み立てる手間が多くなり、支点軸を別に製造したり、購入したりする必要があって、製品コストが高くなり、生産者の購入価格も高くなる。
また、挟持片に支点軸を通すための穴を形成する必要があるため、長年使用していると、茎保持部を開こうと摘み部を摘むと、挟持片の支点部外側に力が掛かるために、挟持片が支点部近くの挟持片の組合せ部から折れることがある。
特許文献3に記載された誘引用クリップは、2つの挟持片をヒンジ部で一体成形し、ヒンジ部を支点にして茎保持部を開閉する構造にすることで、別部品の支点軸は不要で、支点軸を通す穴も不要なので、挟持片本体の強度は上がり、コストも下げられるが、長年繰り返し誘引紐を挟むことで、肉薄のヒンジ部は引っ張られ、負担が大きく、劣化してヒンジ部が割れることがある。
図19に示した従来品は、支点軸や肉薄のヒンジを使わず、2つの挟持片を組み合わせた誘引用クリップであるため、支点となるヒンジ凸部とヒンジ凹部の組合せ部近くに誘引紐を挟むと、茎保持部を押さえているバネの力で誘引紐が支点となって、支点となるヒンジ凸部とヒンジ凹部の組合せ部が開き、誘引紐を挟む力が弱くなるので、直立誘引に使用すると、茎の自重で誘引紐を挟んでいる誘引用クリップが、下方向へ滑ってずれていき、茎をしっかり固定することができなくなる。
そこで本発明は、施設園芸(ビニルハウス栽培)で、茎の生長や収穫に応じて、常に茎の留め替え、移動や薬剤散布、紫外線照射等の環境の中でも、長年使用しても劣化による破損が少なく、低価格で茎の重量により、誘引紐からずれたりしない作業性の良い誘引用クリップを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の植物茎誘引用クリップは、それぞれ摘み部と茎保持部を有する一対の挟持片の中途部に、一方の挟持片には軸部を、他方の挟持片には前記軸部と係合する前記摘み部側が開放したフック部をそれぞれ設け、前記軸部とフック部の茎保持部側に、誘引紐を噛み込んだ状態で係合する紐挟み部を形成し、前記一対の挟持片のいずれかに、前記一対の挟持片の茎保持部を互いに閉じたときに前記フック部の茎保持部側への離脱を阻止する突起部を設け、前記一対の挟持片の茎保持部側が閉じるように押圧するC字状バネを設けたことを特徴とする。
本発明においては、フック部を設けた挟持片と、フック部の奥部と係合して回転軸となる軸部を設けた挟持片を組み合わせることで、別部品の支点軸が不要となり、コストも安くなり、挟持片に支点軸を通すための穴も不要なので、挟持片本体も強度が向上する。
また、2つの挟持片を肉薄のヒンジ部を支点として一体に連結していないので、長年繰り返し誘引作業をしても、劣化による破損が、従来の誘引用クリップより少なくなる。
さらに、茎保持部を開く時、一対の挟持片を押さえている金属製バネの力が強くても、摘み部を摘んで、茎保持部を大きく開いて、挟持片本体の外側、挟持片の組合せ部近くに大きな力がかかっても、挟持片本体には支点軸を通すための穴がないので、長年使用されても、支点となる挟持片組合せ部近くから劣化により割れることがない。
前記一対の挟持片の双方の茎保持部の先端に、所定の重なり代を有して噛み合う切欠部を形成することにより、誘引紐が太いなどで茎保持部先端が多少開いても、完全に開放されず、茎保持部先端で茎に傷をつけることがなく、また茎が離脱することがない。
本発明によれば、それぞれ摘み部と茎保持部を有する一対の挟持片の中途部に、一方の挟持片には軸部を、他方の挟持片には軸部と係合する摘み部側が開放したフック部をそれぞれ設け、軸部とフック部の茎保持部側に、誘引紐を噛み込んだ状態で係合する紐挟み部を形成し、一対の挟持片のいずれかに、一対の挟持片の茎保持部を互いに閉じたときにフック部の茎保持部側への離脱を阻止する突起部を設け、一対の挟持片の茎保持部側が閉じるように押圧するC字状バネを設けたことにより、施設園芸(ビニルハウス栽培)で、茎の生長や収穫に応じて、常に茎の留め替え、移動や薬剤散布、紫外線照射等の環境の中でも、長年使用しても劣化による破損が少なく、低価格で茎の重量により、誘引紐からずれたりしない作業性の良い誘引用クリップが得られる。
本発明の実施の形態1に係る誘引用クリップを開いた状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態1に係る誘引用クリップの第1の挟持片の斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る誘引用クリップの斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る誘引用クリップを組み立てる途中の状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態1に係る誘引用クリップに誘引紐を挟んでいる状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態2に係る誘引用クリップを開いた状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態2に係る誘引用クリップの分解斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る誘引用クリップの第2の挟持片の斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る誘引用クリップを組み立てる途中の状態を示す平面図である。 ビニルハウス内でのトマトの直立誘引方法の説明図である。 ビニルハウス内でのトマトの直立誘引時のクリップの使用状態の説明図である。 ビニルハウス内でのトマトの横紐誘引方法の説明図である。 ビニルハウス内でのトマトの横紐誘引時のクリップの使用状態の説明図である。 直立誘引方法で下段のトマトを収穫後、成長し伸びた茎を下方向に下ろし、ずらしている状態の説明図である。 横紐誘引方法で下段のトマトを収穫後、成長し伸びた茎を下方向に下ろし、ずらしている状態の説明図である。 特許文献3の支点軸を使わず、挟持片を肉薄のヒンジ部でつないでいる茎誘引用クリップを示す斜視図である。 特許文献2の支点軸を通す穴を設けた、組み立て前の挟持片の分解斜視図である。 特許文献2の支点軸を使い、組み立てられた茎誘引用クリップの平面図である。 従来品で挟持片を金属バネの押さえる力のみで組み立てられている茎誘引用クリップの平面図である。 従来品で組み立てられた誘引用クリップで誘引紐を挟むことで支点部が浮き上がっている状態を示す斜視図である。 従来品で挟持片の支点部に僅かなアンダーカットを設け、誘引紐を挟んでも支点部が浮き上がりにくくしている斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
<実施の形態1>
図1〜図5は、本発明の実施の形態1に係る植物茎誘引用クリップ(以下、単に「クリップ」と称することがある。)10を示すものである。
この実施の形態1に係るクリップ10は、第1の挟持片11と第2の挟持片12とからなり、第1の挟持片11には摘み部11aと茎保持部11bが一体形成され、第2の挟持片12にも摘み部12aと茎保持部12bが一体形成されている。
第1の挟持片11の中途部内側には薄肉部11dと軸部11cが設けられ、軸部11cの茎保持部11b側には内側に向けて突出する突起部11fが形成されている。第2の挟持片12の中途部内側には、第1の挟持片11の薄肉部11dの幅より少し距離が離れている上下一対の釣針状のフック部12cが設けられている。フック部12cが設けられている第2の挟持片12中途部は、第1の挟持片11の薄肉部11dが入り込み、薄肉部11dとともに誘引紐を挟む上下壁12dが形成されている。また、フック部12cにおける第1の挟持片11側端部には、紐挟み部10aに挟まれた紐に強い張力が掛かり、薄肉部11dとフック部12cの間の隙間から紐が滑りこむことを阻止するために、フック部12cの面よりも隆起させて形成した紐滑り込み防止凸部12fが設けられている。
第1の挟持片11と第2の挟持片12の茎保持部11b,12bの先端は、4等分の対角側に切欠部11e,12eが設けられており、茎保持部11b,12bを閉じたときに、互いの切欠部11e,12eが切欠部11e,12eを設けていない先端部に入り込んで、所定の寸法の重なり代d(図3参照)が生じるようにしている。
以上の構成の第1の挟持片11と第2の挟持片12を組み立てる際には、図4に示すように、第1の挟持片11の突起部11fと軸部11cの間の隙間から第2の挟持片12のフック部12cを奥まで挿し込むように装着し、C状金属製バネ13を摘み部11a,12aの長穴に挿入し、挟持片11,12の茎保持部11b,12bを先端部の切欠部11e,12eが重なるまで閉じることで、第1の挟持片11に設けられている突起部11fに第2の挟持片12のフック部12cの背が当たり、支点部が抜けなくなる。その後、既にセットされているC状金属製バネ13を組み込む。
金属製バネ13が組み込まれたクリップ10の摘み部11a,12aを摘んで、茎保持部11b,12bを開いた時、支点となる組合せ部のフック部12cには、第1の挟持片11に設けられている軸部11cが係合されているので、金属製バネ13の力が加わり、押さえ付けられても、支点部が潰れたり、割れたりせずに回転し、茎保持部11b,12bが開く。
本実施の形態1では、図5に示すように、誘引紐101を支点部近くの薄肉部11dと上下壁12dの間の紐挟み部10aに挟んでも、軸11cとフック部12cとの係合部が浮き上がることがないので、誘引紐101をしっかり挟み込むことができる。そのため、直立誘引に使用しても、茎の重量で下方向へずれることなく誘引することができる。
またクリップ10の茎保持部11b,12b先端には、紐挟み部10aに太い紐を挟んだときに、茎保持部11b,12bの先端に隙間が出ないように重なり代dを有する切欠部11e,12eを設けているので、茎の重量が薄肉部11dと上下壁12dに掛かって薄肉部11dから上下壁12dの重なりが小さくなるように茎保持部11bと12bを開く方向に力が掛かっても、茎保持部11b,12b先端の切欠部11e,12eの重なりによって、茎保持部11b,12bが開いてしまうことがない。
<実施の形態2>
図6〜図9は、本発明の実施の形態2に係る誘引用クリップ(以下、単に「クリップ」と称することがある。)20を示すものである。本実施の形態2と実施の形態1に係るクリップ10との相違点は、軸部とフック部との係合関係の構成である。
この実施の形態2に係るクリップ20は、第1の挟持片21と第2の挟持片22とからなり、第1の挟持片21には摘み部21aと茎保持部21bが一体形成され、第2の挟持片22にも摘み部22aと茎保持部22bが一体形成されている。
第1の挟持片21の中途部内側には所定の隙間を形成する上下壁21dが設けられ、内側に突出した部位に軸部21cが設けられている。第2の挟持片22の中途部内側には、第1の挟持片21の上下壁21dの隙間に入り込む厚さの薄肉部22dと、その先端に釣針状のフック部22cが設けられている。フック部22cの基部には、薄肉部22dの厚みよりも厚くなっている突起部22fが設けられている。第1の挟持片21中途部は、第2の挟持片22の薄肉部22dが入り込み、上下壁21dの内周部とともに誘引紐を挟む紐挟み部20aが形成されている。
第1の挟持片21と第2の挟持片22の茎保持部21b,22bの先端は、4等分の対角側に切欠部21e,22eが設けられており、茎保持部21b,22bを閉じたときに、互いの切欠部21e,22eが切欠部21e,22eを設けていない先端部に入り込んで、所定の寸法の重なり代(図示せず)が生じるようにしている。
以上の構成の第1の挟持片21と第2の挟持片22を組み立てる際には、図9に示すように、第1の挟持片21の上下壁21dの隙間から第2の挟持片22のフック部22cを奥まで挿し込むように装着し、C状金属製バネ23を摘み部21a,22aの長穴に挿入し、挟持片21,22の茎保持部21b,22bを先端の切欠部21e,22eが重なるまで閉じることで、第2の挟持片22に設けられている突起部22fに第1の挟持片21の軸部21cが当たり、支点部が抜けなくなる。その後、既にセットされているC状金属製バネ23を組み込む。
金属製バネ23が組み込まれたクリップ20の摘み部21a,22aを摘んで、茎保持部21b,22bを開いた時、支点となる組合せ部のフック部22cには、第1の挟持片21に設けられている軸部21cが係合しているので、金属製バネ23の力が加わり、押さえ付けられても、支点部が潰れたり、割れたりせずに回転し、茎保持部21b,22bが開く。
後の作用効果は、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
本発明は、茎の生長や収穫に応じて、常に茎の留め替え、移動や薬剤散布、紫外線照射等の環境の中でも、長年使用しても劣化による破損が少なく、低価格で茎の重量により、誘引紐からずれたりしない作業性の良い誘引用クリップとして、ビニルハウス栽培を始めとした施設園芸において、好適に利用することができる。
10 誘引用クリップ(クリップ)
10a 紐挟み部
11 第1の挟持片
11a 摘み部
11b 茎保持部
11c 軸部
11d 肉薄部
11e 切欠部
11f 突起部
12 第2の挟持片
12a 摘み部
12b 茎保持部
12c フック部
12d 上下壁
12e 切欠部
12f 紐滑り込み防止凸部
13 金属製バネ
20 誘引用クリップ(クリップ)
20a 紐挟み部
21 第1の挟持片
21a 摘み部
21b 茎保持部
21c 軸部
21d 上下壁
21e 切欠部
22 第2の挟持片
22a 摘み部
22b 茎保持部
22c フック部
22d 肉薄部
22e 切欠部
22f 突起部
23 金属製バネ

Claims (2)

  1. それぞれ摘み部と茎保持部を有する一対の挟持片の中途部に、一方の挟持片には軸部を、他方の挟持片には前記軸部と係合する前記摘み部側が開放したフック部をそれぞれ設け、前記軸部とフック部の茎保持部側に、誘引紐を噛み込んだ状態で係合する紐挟み部を形成し、前記一対の挟持片のいずれかに、前記一対の挟持片の茎保持部を互いに閉じたときに前記フック部の茎保持部側への離脱を阻止する突起部を設け、前記一対の挟持片の茎保持部側が閉じるように押圧するC字状バネを設けたことを特徴とする植物茎誘引用クリップ。
  2. 前記一対の挟持片の双方の茎保持部の先端には、所定の重なり代を有して噛み合う切欠部を形成したことを特徴とする請求項1記載の植物茎誘引用クリップ。
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