JP2022174817A - 茎誘引具 - Google Patents

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Abstract

【課題】組立等の手間が不要であり、誘引作業や留め替え作業も容易に行うことが可能な茎誘引具の提供。【解決手段】横方向に先広がりに拡開し、茎Sを保持する茎保持部2と、茎保持部2の拡開した両先端上部から下方向に延びる羽根部11と、誘引線Lに係止される係止部3であり、茎保持部2と羽根部11との隙間に形成された係止部3とを有する茎誘引具1であり、誘引対象の茎Sを茎保持部2へ差し入れながら、横方向に延設された誘引線Lに対して上方から羽根部11を引っ掛けるだけで、誘引線Lが係止部3に係止され、茎保持部2に保持された茎Sが誘引線Lに支持されるので、誘引作業を容易に行うことが可能となる。【選択図】図1

Description

本発明は、キュウリ等の植物の茎を誘引線に支持して誘引する茎誘引具に関する。
キュウリの長期栽培において、側枝の吊り降ろし誘引では、ピンチ式の誘引具が多く使用されている(例えば、特許文献1。)。図10は従来のピンチ式誘引具を用いてキュウリの側枝の吊り降ろし誘引を行う様子を示す斜視図である。図10に示すように、従来のピンチ式誘引具100は、支点部102で互いに回転自在に連結された一対の挟持体101と、これらの挟持体101の挟持部103を閉じる方向に付勢するリング状のバネ105とを備えている。
従来のピンチ式誘引具100を用いたキュウリの側枝の吊り降ろし誘引では、バネ105の付勢力に抗して摘み部104を指で摘まんで挟持部103を広げ、この広げた挟持部103内に水平方向に張った誘引線110と茎111とを入れ、指を放して誘引線110と茎111とを挟持部103に挟み込むようにする。そして、茎111の生長に伴って留め替えする際には、再びバネ105の付勢力に抗して摘み部104を摘まんで挟持部103を広げて、茎111から外し、生長した茎111を降ろし、ピンチ式誘引具100と茎111を水平方向に移動させ、適切な位置で指を放して誘引線110と茎111とを挟持部103に挟み込む。
登録実用新案第3189309号公報
上記のように従来のピンチ式誘引具100は、バネ105の力を利用して、茎111と誘引線110とを挟むことで、茎111を保持している。そのため、ピンチ式誘引具100の着脱の際、摘み部104を摘まんで挟持部103を広げたままの状態を保持しなければならない。このとき、手を滑らせてしまうと、広げた挟持部103がバネ105の力により不意に閉じてしまい、茎111を挟持部103で潰す等の問題が発生する。
また、通常1日に何千本もの茎111を留め替えたり、誘引したりする作業を行うので、バネ105の力によって強制的に閉まろうとする挟持部103を手で広げつつ、保持した茎111を挟持部103で挟んで潰さないように注意しながら作業を行うことは、多大な労力を必要とする。また、ピンチ式誘引具100は、リング状のバネ105を使用しているため、組立等の手間や生産コストも発生する。
そこで、本発明においては、組立等の手間が不要であり、誘引作業や留め替え作業も容易に行うことが可能な茎誘引具を提供することを目的とする。
本発明の茎誘引具は、横方向に延設された誘引線に対して茎を縦方向に保持する茎誘引具であって、横方向に先広がりに拡開し、茎を保持する茎保持部と、茎保持部の拡開した両先端上部から下方向に延びる羽根部と、誘引線に係止される係止部であり、茎保持部と羽根部との隙間に形成された係止部とを有するものである。
本発明の茎誘引具によれば、誘引対象の茎を茎保持部へ差し入れながら、横方向に延設された誘引線に対して上方から羽根部を引っ掛け、誘引線を羽根部と茎保持部との隙間に導くと、誘引線に係止部が係止され、茎が誘引線と茎保持部に囲われた状態で保持される。誘引対象の茎を茎保持部へ差し入れる際には、茎は横方向に先広がりに拡開した部分に沿って茎保持部へ導かれる。また、本発明の茎誘引具は、係止部によって誘引線に係止されているだけであるため、茎の留め替え時には、そのまま横方向へ移動させることが可能である。
本発明の茎誘引具は、茎保持部の外側に突設された摘み部を有することが望ましい。この茎保持部の外側に突設された摘み部を指で摘まんで作業することができる。
茎保持部は、先広がりに拡開する途中で急拡開した段差部を有することが望ましい。これにより、茎が細い場合には段差部より狭い側の茎保持部で茎を保持し、茎が太い場合には段差部より広い側の茎保持部で茎を保持することができる。
羽根部は、茎保持部の下端面よりも長く延びたものであることが望ましい。これにより、誘引対象の茎を茎保持部へ差し入れながら、誘引線に対して上方から羽根部を引っ掛ける際に、本発明の茎誘引具を斜めにし、誘引線に対して斜め上方から羽根部を引っ掛けることが可能となる。
また、本発明の茎誘引具は、茎保持部と羽根部との隙間は下方向に先広がりに拡開したものであることが望ましい。これにより、誘引対象の茎を茎保持部へ差し入れながら、誘引線に対して上方から羽根部を引っ掛ける際に、誘引線がこの下方向に先広がりに拡開した茎保持部と羽根部との隙間に導かれる。
(1)横方向に先広がりに拡開し、茎を保持する茎保持部と、茎保持部の拡開した両先端上部から下方向に延びる羽根部と、誘引線に係止される係止部であり、茎保持部と羽根部との隙間に形成された係止部とを有する茎誘引具によれば、誘引対象の茎を茎保持部へ差し入れながら、横方向に延設された誘引線に対して上方から羽根部を引っ掛けるだけで、誘引線に係止部が係止され、茎保持部に保持された茎が誘引線と茎保持部に囲われた状態で支持されるので、茎保持部から茎が外れることなく、誘引作業を容易に行うことが可能となる。また、誘引対象の茎を茎保持部へ差し入れる際には、茎は横方向に先広がりに拡開した部分に沿って茎保持部へ導かれるため、差し入れ作業が容易である。また、本発明の茎誘引具は、係止部によって誘引線に係止されているだけであるため、茎の留め替え時には、そのまま横方向へ移動させることが可能であり、留め替え作業の労力を大幅に低減することができる。さらに、本発明の茎誘引具では従来のバネなどを用いていないため、茎を潰す等のトラブルの発生もなく、また組立等の手間が不要であり、低コストである。
(2)茎保持部の外側に突設された摘み部を有する構成により、この摘み部を指で摘まんで作業することで、茎保持部と羽根部との隙間を指で塞いでしまうのを防止することができ、誘引線が係止部に導かれるのを妨げることがなく、作業が容易となる。
(3)茎保持部が先広がりに拡開する途中で急拡開した段差部を有する構成により、茎が細い場合には段差部より狭い側の茎保持部で茎を保持し、茎が太い場合には段差部より広い側の茎保持部で茎を保持することができ、1つの茎誘引具で様々な太さの茎に幅広く対応することが可能となる。
(4)羽根部が茎保持部の下端面よりも長く延びたものであることにより、本発明の茎誘引具を斜めにし、誘引線に対して斜め上方から羽根部を引っ掛けることが可能であり、作業が容易となる。
(5)茎保持部と羽根部との隙間は下方向に先広がりに拡開したものであることにより、誘引対象の茎を茎保持部へ差し入れながら、誘引線に対して上方から羽根部を引っ掛ける際に、誘引線がこの下方向に先広がりに拡開した茎保持部と羽根部との隙間に導かれるため、作業が容易となる。
本発明の実施の形態における茎誘引具の使用状態を示す斜視図である。 図1の茎誘引具を取り付ける様子を示す斜視図である。 図1の茎誘引具を示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。 細い茎を保持した状態の側面図である。 図4の茎誘引具を拡大した図であって、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。 太い茎を保持した状態の側面図である。 図6の茎誘引具を拡大した図であって、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。 本実施形態における茎誘引具の別の使用方法を示す説明図である。 本実施形態における茎誘引具の別の使用方法を示す説明図である。 従来のピンチ式誘引具を用いてキュウリの側枝の吊り降ろし誘引を行う様子を示す斜視図である。
図1は本発明の実施の形態における茎誘引具の使用状態を示す斜視図、図2は図1の茎誘引具を取り付ける様子を示す斜視図、図3は図1の茎誘引具を示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態における茎誘引具1は、キュウリ等の茎Sを誘引線Lに対して保持するものである。誘引線Lは横方向に配設されたワイヤーや紐等である。
茎誘引具1は、図3に示すように、横方向に先広がりに拡開し、茎Sを保持する茎保持部2を形成する平面視略V字状の本体部10と、本体部10の略V字状の両先端部10aから延設された羽根部11と、本体部10の略V字状の底部10bの外面から突設された摘み部12とを有する。茎誘引具1は、ポリプロピレン(PP)等のプラスチックにより一体成形されている。
本体部10は、本体部10の開口端部を構成する先端部10aと、平面視略U字状に形成された底部10bと、先端部10aと底部10bとを接続する薄肉部10cとを有する。先端部10aと底部10bとは、ほぼ同じ肉厚(本実施形態においては約2.5mm、好ましくは2.0~4.0mm)となっている。薄肉部10cは、先端部10aおよび底部10bよりも薄い肉厚(本実施形態においては約2.0mm、好ましくは1.0~2.5mm)として、先端部10aおよび底部10bよりも弾性変形しやすくしている。また、底部10bの上端縁部には外側に向かって突設されたリブ10dを有する。
先端部10aと薄肉部10cとの内面は面一に形成されている。薄肉部10cと底部10bとの境界部分は段差部2cを設けて接続されている。すなわち、この薄肉部10cと底部10bとの境界部分が、茎保持部2が先広がりに拡開する途中で急拡開した段差部2cとなっている。茎保持部2は、段差部2cを境界として、底部10bの内側の第1茎保持部2aと、先端部10aおよび薄肉部10cの内側の第2茎保持部2bとから構成される。
羽根部11は、本体部10の両先端部10aの上部にそれぞれ接続され、下方に行くにつれて茎保持部2から離れるように斜め方向に延びている。羽根部11の延びる角度θは、図示例では、鉛直方向から約20°の方向としているが、この角度は10°~30°、より好ましくは15°~25°とするのが良い。羽根部11の内面と茎保持部2の先端部10aの内面とは面一に形成されている。すなわち、羽根部11の内面は、茎保持部2の拡開した両先端上部から下方向に延びている。
また、羽根部11は、茎保持部2の下端面2dの位置よりも下方へ長く延びている。また、羽根部11の上部と、本体部10の両先端部10aの上部の接続部分とは、先端部10aおよび底部10bよりも厚い肉厚(本実施形態においては約3.5mm、好ましくは3.0mm~4.5mm)の厚肉部11aとしている。この厚肉部11aに囲まれた本体部10(茎保持部2)の両先端部10aと両羽根部11との隙間が、誘引線Lに係止される係止部3を形成する。また、羽根部11の上端部は茎保持部2の上端面2eから本実施形態においては約1.5mm(好ましくは1.0mm~2.0mm)突出させて、羽根部11と茎保持部2の上端面2eとの境界部分に段差部11cを形成している。
また、厚肉部11aの下方の本体部10の両先端部10aと両羽根部11との隙間は、誘引線Lを係止部3へ案内するガイド部3aの一部を形成している。また、両羽根部11の本体部10側の面は凸曲面11bとし、この凸曲面11bに対向する本体部10の両先端部10aの面も凸曲面10eとしている。これらの凸曲面11b,10eにより、本体部10(茎保持部2)の両先端部10aと両羽根部11との隙間は下方向に先広がりに拡開したものとなっている。これらの凸曲面11b,10eを含めてガイド部3aを形成する。
摘み部12は、本体部10の底部10bの外側に沿って上下方向に延びたリブである。また、摘み部12は、本体部10の底部10bとの接続部分は薄肉(本実施形態においては約2.5mm、好ましくは2.0~3.0mm)に形成された薄肉部12aとし、本体部10の底部10bとの接続部分から遠い端辺部分は厚肉(本実施形態においては約4.5mm、好ましくは3.5~6.0mm)に形成された厚肉部12bとしている。これにより、摘み部12の薄肉部12aを指先で摘まんだ際に、指の腹部分が厚肉部12bに掛かり、指先で保持しやすくなっている。
なお、本実施形態における茎誘引具1は、本体部10および摘み部12の質量が、両羽根部11の質量よりも若干重くなるように形成されている。そのため、誘引線Lに茎誘引具1の係止部3を掛けて下げた場合、茎保持部2の下方が羽根部11側へ若干(例えば、約15°)傾いた状態でバランスする。
次に、上記構成の茎誘引具1の使用方法について説明する。
本実施形態における茎誘引具1は、図2に示すように、誘引対象の茎Sを片方の手で支え、茎Sの側枝Bの下方に茎保持部2へ差し入れながら、横方向に延設された誘引線Lに対して上方から羽根部11を引っ掛け、誘引線Lを羽根部11と茎保持部2(本体部10)との隙間のガイド部3aへ導く。これにより、図1に示すように、茎誘引具1により誘引線Lが係止部3に係止され、茎保持部2に保持された茎Sが誘引線Lに支持される。
すなわち、本実施形態における茎誘引具1によれば、誘引対象の茎Sを茎保持部2へ差し入れながら、横方向に延設された誘引線Lに対して上方から羽根部11を引っ掛けるだけで、誘引線Lに係止部3が係止され、茎保持部2に保持された茎Sが誘引線Lに囲われるように支持される。したがって、本実施形態における茎誘引具1では、従来のピンチ式誘引具100のようにバネ105の力に抗して挟持部103を開閉したり、開いたまま保持したりする必要がなく、誘引作業を容易に行うことが可能である。
また、本実施形態における茎誘引具1では、茎Sを茎誘引具1と誘引線Lとで囲うように保持するため、茎Sが茎誘引具1から外れることがなく、しっかりと保持される。さらに、本実施形態における茎誘引具1では、羽根部11と茎保持部2の上端面2eとの境界部分に段差部11cを有するので、側枝Bはこの段差部11cに引っ掛かり、茎Sは茎誘引具1から落ちない。
また、本実施形態における茎誘引具1では、誘引対象の茎Sを茎保持部2へ差し入れる際には、茎Sは横方向に先広がりに拡開した部分に沿って茎保持部2へ導かれるため、差し入れ作業が容易である。また、本実施形態における茎誘引具1は、係止部3によって誘引線Lに係止されているだけであるため、茎Sの留め替え時には、そのまま横方向へ移動させることが可能であり、留め替え作業の労力を大幅に低減することができる。さらに、本実施形態における茎誘引具1は従来のピンチ式誘引具100のようなリング状のバネ105などを用いていないため、茎Sを潰す等のトラブルの発生もなく、また組立等の手間が不要であり、低コストである。
また、本実施形態における茎誘引具1は、茎保持部2の外側に突設された摘み部12を有するので、図2に示すように、この摘み部12を指で摘まんで作業することで、茎保持部2と羽根部11との隙間を指で塞いでしまうのを防止することができ、誘引線Lが係止部3に導かれるのを妨げることがなく、作業が容易である。
また、本実施形態における茎誘引具1では、羽根部11が茎保持部2の下端面2dよりも長く延びたものであるため、誘引対象の茎Sを茎保持部2へ差し入れながら、図2に示すように茎誘引具1を斜めにし、誘引線Lに対して斜め上方から羽根部を引っ掛けることが可能であり、作業が容易である。
また、本実施形態における茎誘引具1では、茎保持部2と羽根部11との隙間は下方向に先広がりに拡開したものであるため、誘引対象の茎Sを茎保持部2へ差し入れながら、誘引線Lに対して上方から羽根部11を引っ掛ける際に、誘引線Lがこの先広がりに拡開した隙間によって茎保持部2へ導かれる。そのため、作業が容易である。
ここで、本実施形態における茎誘引具1に細い茎を保持した場合と太い茎を保持した場合との違いについて、図4~図7を参照して説明する。図4は細い茎を保持した場合の側面図、図5は図4の茎誘引具1を拡大した図であって、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。図6は太い茎を保持した場合の側面図、図7は図6の茎誘引具1を拡大した図であって、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。
図4および図5に示すように、本実施形態における茎誘引具1に細い茎S1を誘引する場合、茎S1と茎保持部2の第2茎保持部2bとの隙間が大きく、また、前述のように茎誘引具1は本体部10および摘み部12の質量が両羽根部11の質量よりも若干重くなるように形成されているため、図5(b)に示すように茎誘引具1は誘引線Lを支点として茎保持部2の下方が羽根部11側へ回転しようとする力が発生する。この回転力は、茎誘引具1の支点である誘引線Lより外側に茎S1の荷重が掛かることによっても発生する。そのため、同図(c)に示すように、茎S1が茎保持部2の下部の第1茎保持部2aに当たり、茎誘引具1の自重および茎S1の荷重により第1茎保持部2aが茎S1をくわえ込むようにして安定保持する。
一方、図6および図7に示すように、本実施形態における茎誘引具1に太い茎S2を誘引する場合、茎S2と茎保持部2の第2茎保持部2bとの隙間が小さく、また、第1茎保持部2aの隙間よりも茎S2が太いため、図7(b)に示すように茎誘引具1は回転せず、茎S2が茎保持部2の第2茎保持部2bに真っ直ぐに安定保持される。
このように、本実施形態における茎誘引具1では、茎保持部2が先広がりに拡開する途中で急拡開した段差部2cを有するので、細い茎S1の場合には段差部2cより狭い側の第1茎保持部2aで茎S1を保持し、太い茎S2の場合には段差部2cより広い側の第2茎保持部2bで茎S2を安定保持することができる。すなわち、本実施形態における茎誘引具1では、細い茎S1や太い茎S2を問わず、1つの茎誘引具1で様々な太さの茎Sに幅広く対応することができる。
また、本実施形態における茎誘引具1は、従来のピンチ式誘引具100のようにバネ105の力によって強制的に茎Sを保持する機構ではないので、茎Sの生長等で茎Sが太くなった際も、本体部10の薄肉部10cがある程度柔軟に広がるため、茎Sにピンチ式誘引具100で挟んだようなキズ等がつきにくい。
図8および図9は本実施形態における茎誘引具1の別の使用方法を示す説明図である。
本実施形態における茎誘引具1は本体部10に薄肉部10cを有するため、本体部10を摘まんだ場合、両羽根部11の間隔を狭めることが可能となっている。特に、本実施形態における茎誘引具1は、本体部10の底部10bの上端縁部にリブ10dを有しているため、本体部10の上部が強くなっており、図8に示すように、本体部10の下部を摘まんだ場合、薄肉部10cの下部側が撓みやすく、両羽根部11の下部の間隔が狭まるようになっている。
そこで、図8に示す使用方法では、茎誘引具1の茎保持部2へ茎Sを挿入後、本体部10の下部を摘まむことにより、片手で茎Sを挿入した状態で茎誘引具1を保持したまま誘引線Lに引っ掛けることが可能である。このとき、両羽根部11の下方先端部の間隔が狭くなっているため、保持部2に保持された茎Sは逃げにくくなるとともに、両羽根部11の下方先端部の距離が近くなっているため、誘引線Lにスムーズに掛けることが可能となる。そして、本実施形態における茎誘引具1を誘引線Lに掛けた後、茎誘引具1から手を離すと、図9に示すように薄肉部10cが弾性復帰することにより、狭くなった保持部2が元に戻るため、茎Sに負担を掛けずに保持することができる。
なお、上記実施形態においては、1本の誘引線Lに対して茎Sを保持する例について説明したが、網目状のネットを使用したキュウリやスイートピー等の植物の誘引にも使用することができる。この場合、網目状のネットの横目を誘引線Lとして使用する。
本発明の茎誘引具は、キュウリ等の植物の茎を誘引線に支持して誘引する茎誘引具として有用であり、特に、組立等の手間が不要であり、誘引作業や留め替え作業も容易に行うことが可能な茎誘引具として好適である。
1 茎誘引具
2 茎保持部
2a 第1茎保持部
2b 第2茎保持部
2c 段差部
2d 下端面
2e 上端面
3 係止部
3a ガイド部
10 本体部
10a 先端部
10b 底部
10c 薄肉部
10d リブ
10e 凸曲面
11 羽根部
11a 厚肉部
11b 凸曲面
11c 段差部
12 摘み部
12a 薄肉部
12b 厚肉部

Claims (5)

  1. 横方向に延設された誘引線に対して茎を縦方向に保持する茎誘引具であって、
    横方向に先広がりに拡開し、前記茎を保持する茎保持部と、
    前記茎保持部の拡開した両先端上部から下方向に延びる羽根部と、
    前記誘引線に係止される係止部であり、前記茎保持部と前記羽根部との隙間に形成された係止部と
    を有する茎誘引具。
  2. 前記茎保持部の外側に突設された摘み部を有する請求項1記載の茎誘引具。
  3. 前記茎保持部は、先広がりに拡開する途中で急拡開した段差部を有する請求項1または2に記載の茎誘引具。
  4. 前記羽根部は、前記茎保持部の下端面よりも長く延びたものである請求項1から3のいずれか1項に記載の茎誘引具。
  5. 前記茎保持部と前記羽根部との隙間は下方向に先広がりに拡開したものである請求項1から4のいずれか1項に記載の茎誘引具。
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