JP2013254909A - 防水通気部材及び通気構造 - Google Patents

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    • H05K5/0213Venting apertures; Constructional details thereof
    • H05K5/0215Venting apertures; Constructional details thereof with semi-permeable membranes attached to casings

Abstract

【課題】筐体への防水通気部材の取り付け忘れを防止する。
【解決手段】防水通気部材1は、通気膜11と、粘着層12と、金属層13とを備える。通気膜11は、第1主面11aと、第2主面11bと、第1主面11a及び第2主面11bの両面において外気に直接接している中央部分11cと、中央部分11cの周囲に位置している外周部分11sとを有し、第1主面11aと第2主面11bとの間で気体の通過を許容しつつ液体の通過を遮断するように構成されている。粘着層12は、第1主面11a側において外周部分11sに設けられている。金属層13は、第2主面11b側において外周部分11sに設けられている。
【選択図】図2A

Description

本発明は、防水通気部材及び通気構造に関する。
車載機器、モバイル機器等の電子機器の筐体には、内圧の変動を防止するための通気孔が設けられている。通気孔を通じて筐体の内部に水、埃等の異物が侵入することを防止するために、通気孔には、防水通気部材が取り付けられている。防水通気部材には、様々な構造のものが存在する。例えば、樹脂多孔質膜と粘着層とを備えた防水通気部材は、薄型で比較的簡単に筐体に取り付けることができるので、多くの電子機器に採用されている(特許文献1参照)。
特開2009−303279号公報
防水通気部材は、一般に、手作業で筺体に取り付けられる。このとき、防水通気部材を筐体に取り付けることを作業員が忘れることがある。この問題は、防水通気部材の色が筐体の色に近い場合に起こりやすい。例えば、樹脂多孔質膜の色が白で、筐体の色が白又は金属色の場合、両者は同系色となる。この場合、防水通気部材が筐体に取り付けられているのかどうか瞬時に識別できない。
取り付け忘れを防止するための対策の一つとして、樹脂多孔質膜に色を付けることが考えられる。しかし、この方法は、筐体の色に応じて樹脂多孔質膜に付与するべき色を変更することを必要とする。また、樹脂多孔質膜等の染色工程が煩雑であるとともに、褪色及び色ムラの問題もある。
本発明は、筐体への防水通気部材の取り付け忘れを防止するための技術を提供することを目的とする。
本発明は、
第1主面と、第2主面と、前記第1主面及び前記第2主面の両面において外気に直接接している中央部分と、前記中央部分の周囲に位置している外周部分とを有し、前記第1主面と前記第2主面との間で気体の通過を許容しつつ液体の通過を遮断するように構成された通気膜と、
前記第1主面側において前記外周部分に設けられた粘着層と、
前記第2主面側において前記外周部分に設けられた金属層と、
を備えた、防水通気部材を提供する。
他の側面において、本発明は、
第1主面と、第2主面と、前記第1主面及び前記第2主面の両面において外気に直接接している中央部分と、前記中央部分の周囲に位置している外周部分とを有し、前記第1主面と前記第2主面との間で気体の通過を許容しつつ液体の通過を遮断するように構成された通気膜と、
前記第1主面側において前記外周部分に設けられた粘着層と、
前記第2主面側において前記外周部分に設けられた光反射層と、
を備えた、防水通気部材を提供する。
さらに他の側面において、本発明は、
気体を通過させるための開口部を有する筐体と、
前記筐体の前記開口部を塞ぐ、上記本発明の防水通気部材と、
を備えた、通気構造を提供する。
本発明の防水通気部材が筐体に取り付けられている場合は、金属層に由来する光の反射が生じる。一方、防水通気部材が筐体に取り付けられていない場合は、金属層に由来する光の反射は生じない。金属層に由来する光の反射は、筐体の材質及び色に左右されない。したがって、本発明によれば、防水通気部材が筐体に取り付けられているか否か容易に判断できるので、取り付け忘れを防止できる。また、本発明によれば、防水通気部材が筺体に取り付けられているかどうか、光の反射を利用した検査も実施可能である。
本発明の実施形態に係る通気構造の断面図 本発明の実施形態に係る防水通気部材の断面図 図2Aに示す通気部材の平面図 筐体に防水通気部材が取り付けられたときの、防水通気部材に向かって入射する光の反射特性を説明するための図
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態の通気構造30の断面図である。通気構造30は、通気用の開口部25を有する筺体20と、防水通気部材1とを備えている。防水通気部材1は、筐体20の開口部25を塞ぐように、筐体20に取り付けられている。
まず、図2A及び図2Bを参照しながら防水通気部材1について説明する。図2Aは、本実施形態の防水通気部材1の断面図である。図2Bは、図2Aに示す防水通気部材1の上面図である。
図2Aに示すように、防水通気部材1は、通気膜11と、粘着層12と、金属層13とを備えている。粘着層12は、通気膜11の第1主面11a側に設けられている。金属層13は、通気膜11の第2主面11b側に設けられている。本実施形態では、粘着層12及び金属層13が、それぞれ、第1主面11a及び第2主面11bに接している。
通気膜11は、第1主面11aと第2主面11bとの間で気体の通過を許容しつつ液体の通過を遮断するように構成されている。通気膜11は、中央部分11cと、外周部分11sとを有する。中央部分11cは、第1主面11aと第2主面11bの両面において外気に直接接している。外周部分11sは、中央部分11cの周囲に位置している。本実施形態では、通気膜11は円形の形状を有する。ただし、通気膜11は方形等の他の形状を有していてもよい。また、本実施形態では、中央部分11cは円形の形状を有し、外周部分11sは円環状の枠の形状を有する。ただし、中央部分11c及び外周部分11sは、通気膜11の形状によっては方形等の他の形状を有していてもよい。
通気膜11は、気体の通過を許容しつつ液体の通過を遮断する膜であれば、構造や材料は特に限定されない。通気膜11としては、樹脂多孔質膜が挙げられる。樹脂多孔質膜の材料としては、フッ素樹脂多孔質体やポリオレフィン多孔体等が挙げられる。これらは、延伸法及び抽出法等の公知の方法によって製造できる。フッ素樹脂多孔質体を構成するフッ素樹脂としては、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ポリクロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体等が挙げられる。ポリオレフィン多孔体を構成するモノマーとしては、エチレン、プロピレン、4−メチルペンテン−1,1ブテン等が挙げられる。これらのモノマーは、重合又は共重合により通気膜11として利用できるポリオレフィン(ポリオレフィン多孔体)を構成し得る。また、通気膜11の材料として、ポリアクリロニトリル、ナイロン、ポリ乳酸を用いたナノファイバーフィルム多孔体等を用いることもできる。薄型に加工することが容易であり、小面積で通気性を確保でき、水及び埃等の異物の通過を阻止する機能が高いことから、PTFE多孔体は多孔質膜の材料として好適に用いられ得る。
通気膜11は、気体の通過を許容しつつ液体の通過を遮断する通気膜本体と、通気膜本体を補強するための補強材を含んでいてもよい。このような補強材としては、不織布(例えばポリエステル不織布)を用いることができる。通気膜本体としては、先に説明した樹脂多孔質膜を用いることができる。通気膜本体と補強材との間の位置関係は特に限定されない。例えば、通気膜本体の片面を補強材が覆っていてもよく、通気膜本体の両面を補強材が覆っていてもよい。ただし、筺体20の防水性を確保する観点からは、通気膜本体が筺体20に直接接するように通気膜本体及び補強材を配置することが好ましい。この点を考慮すると、補強材は、通気膜本体の片面のみを覆っていることが好ましい。補強材の上に金属層13を設けることができる。
なお、PTFE多孔質膜等の樹脂多孔質膜は一般的に白色である。また、補強材として利用可能な不織布(ポリエステル不織布等)は一般的に白色である。
また、通気膜11には、筐体20の用途に応じて撥液処理が施されていてもよい。撥液処理は、表面張力の小さな物質を通気膜11に塗布し、乾燥後、キュアすることにより行うことができる。撥液処理に用いる撥液剤は、通気膜11より低い表面張力の被膜を形成できる限り特に限定されない。撥液処理に用いる撥液剤としては、例えばパーフルオロアルキル基を有する高分子を含む撥液剤が好適である。撥液剤の塗布は、含浸、スプレー等で行うことができる。
通気膜11の平均孔径は特に限定されないが、防水性を確保するという観点では、例えば0.01μm〜10μmである。通気膜11の平均孔径は、例えば、バブルポイント法(ASTM F316−86、JIS K 3832)に準じて測定されるミーンフローポアサイズとして測定できる。この測定には、例えば、ポーラスマテリアルズ社製のパームポロメーターを用いることができる。
通気膜11の厚さは、強度及び支持体への固定しやすさを考慮して、例えば、1μm〜5mmの範囲で調整するとよい。
通気膜11の通気度は特に限定されないが、例えばJIS P 8117に規定されたガーレー試験機法により得られるガーレー値にて0.1〜300sec/100cm3である。
通気膜11の表面は、通気膜11の材料に由来する凹凸を有する。したがって、本実施形態の通気膜11の第2主面11bに入射する光(波長が400〜1000nmの光)は、実質的に拡散反射する。
粘着層12は、通気膜11を筐体20に接着させ得る層である。粘着層12は、第1主面11a側において、通気膜11の外周部分11sに設けられている。
本実施形態では、粘着層12は、平面視で円環状の枠の形状を有する。ただし、粘着層12が通気膜11の外周部分11sに設けられている限り、粘着層12の形状はこれに限定されない。通気膜11及び筐体20の開口部25の形状によっては、粘着層12は、例えば平面視で方形状の枠の形状を有していてもよい。
粘着層12としては、粘着テープ及び接着剤を用いることができる。接着剤としては、ホットメルト接着剤や感圧接着剤(いわゆる粘着剤)等を用いることができる。ホットメルト接着剤としては、ポリエステル系、オレフィン系、ポリウレタン系、ポリアミド系、アクリル系等の接着剤を用いることができる。感圧接着剤としては、アクリル系、シリコーン系、ゴム系、ポリウレタン系、ビニルエーテル系等の接着剤を用いることができる。これらの接着剤は単独で用いてもよいし、複数種を組み合わせて用いてもよい。
金属層13は、通気膜11の厚さ方向に関して粘着層12に重なるように第2主面11b側において外周部分11sに設けられている。本実施形態では、金属層13は、平面視で、通気膜11の外形よりも小さい外径の円環状の枠の形状を有する。ただし、通気膜11及び筐体20の開口部25の形状によっては、金属層13は、例えば平面視で方形状の枠の形状を有していてもよい。また、本実施形態では、1つの金属層13のみが設けられているが、複数の金属層13が設けられていてもよい。また、本実施形態では、金属層13は、通気膜11の厚さ方向に関して粘着層12に重なる領域のみに設けられている。これにより、金属層13が通気膜11の通気性を妨げることを避けている。また、本実施形態の金属層13は、通気膜11の中心軸について対称に設けられている。ただし、金属層13は、通気膜11の中心軸について非対称に設けられていてもよい。
本実施形態では、金属層13は、通気膜11が有する光の反射率よりも高い反射率を有する。金属層13が有する光(波長が400〜1000nmの光)の反射率は50%以上90%以下が好ましく、80%以上90%以下がより好ましい。本実施形態では、金属層13は平坦であるため、金属層13に入射する波長が400〜1000nmの光は実質的に鏡面反射する。なお、反射率は、例えば、鏡面光沢度測定装置により、JIS Z 8741に基づいて測定できる。
金属層13の材料や構造は特に限定されない。金属層13の材料としてアルミニウム、金、銀、銅及びロジウムが例示される。コストの観点から、金属層13の好適な材料としてアルミニウムが挙げられる。
金属層13を通気膜11に接着する方法は特に限定されない。例えば、金属層13は、両面テープにより通気膜11に接着されていてもよく、ホットメルト接着剤により通気膜11に接着されていてもよい。両面テープを採用することは、両面テープ自体の加工(打ち抜き等)が容易であることから、および両面テープを通気膜11の表面の所定位置に配置し易いことから好ましい。ホットメルト接着剤を採用することは、ホットメルト接着剤に基づいて形成され得る層の厚さが両面テープの厚さよりも薄いことから、及び接着強度が高いことから好ましい。また、ホットメルト接着剤を採用する場合、変性ポリプロピレンを接着成分として含む接着剤(例えば、東セロ社製:アドマーフィルム(QE−060C))を好適に使用できる。変性ポリプロピレンを接着成分として含む接着剤によれば、金属層13との接触面における化学反応に基づく特に高い接着強度が得られる。また、変性ポリプロピレンを接着成分として含む接着剤は透明である。接着剤が透明である場合、万が一通気膜11における金属層13に覆われていない領域に接着剤が付着したとしても、光が接着剤を容易に透過する。この場合、金属層13の視認性が妨げられない。また、金属層13として金属テープ(例えば、日東電工社製の金属箔テープ(アルミテープ))を用いることもできる。金属層13として金属テープを採用する場合、金属層13を通気膜11に接着するための部材を省略できる。
なお、通気膜11、粘着層12及び金属層13の具体的な寸法は特に限定されない。通気膜11の半径(図2Aのx)は、例えば2.4〜20mmである。中央部分11cの半径(図2Aのxc)は、例えば1.15〜17.5mmである。外周部分11sの幅(図2Aのxs)は、例えば1.25〜5mmである。また、中央部分11cの半径に対する外周部分11sの幅の比(xs/xc)は、例えば0.1〜2である。粘着層12は、例えば上記の数値範囲で規定される外周部分11sに設けられる。金属層13は、例えば上記のように規定される粘着層12に重なるように設けられる。
ところで、本実施形態の防水通気部材1では、防水通気部材1が筺体20に取り付けられているかどうかを光の反射を利用して判断するために、金属層13を設けている。しかし、光の反射を利用した判断が可能であれば、光を反射させるための層は金属層に限られない。すなわち、本発明の防水通気部材を、防水通気部材1における金属層13を、金属層を含む概念である光反射層に置き換えた防水通気部材と捉えることもできる。
光反射層の材料は、光を反射できる材料から選択され、例えば、金属、金属窒化物、金属酸化物、金属フッ化物が挙げられる。
また、金属層13上に、光を反射できる材料の層を設けて光反射層を構成することもできる。このような光反射層は、例えば、金属層13にコーティング処理を行うことにより作製できる。コーティング処理とは、金属層13上に光を反射できる層を設ける処理全般を指す。例えば、金属層13の表面において、蒸発させた金属材料を金属層13と反応させる処理、又は、金属窒化物、金属酸化物、金属フッ化物を蒸発させて金属層13上に成膜する処理が挙げられる。具体的には、真空蒸着法、スパッタリング法、化学蒸着法(CVD法)等の乾式成膜法による処理が挙げられる。
次に、図3を参照しながら防水通気部材1への入射光の反射特性を説明する。なお、以下の説明では、金属層13を備えた防水通気部材1について説明し、光反射層を備えた防水通気部材に関する説明は省略するが、光反射層を備えた防水通気部材への入射光の反射特性も同様に説明される。
図3は、図2に示す防水通気部材1が筺体20に取り付けられた様子を示している。図3(及び図1)に示す筺体20は金属製である。ただし、筺体20の材料は、樹脂(例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PSU(ポリサルフォン)、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体))、又はエラストマー(例えば、クロロプレンゴム、イソプレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、天然ゴムを主成分として含むゴム組成物)等であってもよい。また、筺体20の色も特に限定されず、黒色、白色等である。
図3に示すように、防水通気部材1への入射光のうち、中央部分11cに入射する成分l1は、通気膜11の材料に由来する反射率に基づいて反射する。また、成分l1は拡散反射する。金属層13に入射する成分l2は、金属層13の材料に由来する反射率に基づいて反射する。また、成分l2は鏡面反射する。外周部分11sのうち金属層13の周囲に位置する部分に入射する成分l3は、通気膜11の材料に由来する反射率に基づいて反射する。また、成分l3は拡散反射する。
本実施形態の防水通気部材1では、金属層13が通気膜11上の視認できる位置に設けられている。したがって、防水通気部材1に入射する光の少なくとも一部は金属層13の材料に由来する反射率に基づいて反射する。金属層13が有する光の反射率は高い。したがって、防水通気部材1に光が入射すると、金属層13により光がよく反射する。これにより、光の反射の有無により防水通気部材1が筐体20に取り付けられているか否かを容易に判断できる。すなわち、防水通気部材1の取り付け忘れを防止できる。
また、金属層13に由来する光の反射は、筐体20の材質及び色に左右されない。したがって、本実施形態の防水通気部材1が筐体20に取り付けられているか否かは、筐体20の材質及び色によらず判定され得る。
また、本実施形態では、金属層13の外縁が通気膜11の外縁よりも中央部分11c側(内側)に配置されるように、金属層13が設けられている。したがって、筺体20の色が金属層13と同系色の場合であっても金属層13を容易に視認できる。
また、本実施形態の防水通気部材1における金属層13は、褐色及び色ムラの問題を有さない。
また、通気膜が筐体に取り付けられているか否かは、画像認識技術を用いた検査装置で検査できる。しかし、画像認識技術を用いた検査装置は、画像認識のための装置(撮像装置等)を含むため高価である。これに対し、防水通気部材1によれば、筺体20に防水通気部材1が取り付けられているか否かを、例えば防水通気部材1に光を照射して、防水通気部材1における金属層13で反射された光を検出することにより検査できる。つまり、防水通気部材1は、光検出技術を用いた検査装置による検査に適している。光検出技術を用いた検査装置は、画像認識技術を用いた検査装置に比べると安価である。したがって、本実施形態の防水通気部材1は、筐体20に取り付けられているか否かを検査装置により検査する際のコストの観点から有利である。
なお、金属層13における反射光を利用する場合の通気構造30の具体的な製造方法は、下記のように例示できる。すなわち、まず、防水通気部材1を筐体20の開口部25に取り付ける。次に、防水通気部材1の金属層13に光(例えば波長が400〜1000nmの光)を照射し、金属層13からの反射光を検出する。次に、検出された反射光の強度を所定の閾値と比較する。反射光の強度が閾値以上の場合には防水通気部材1が取り付けられていると判断する。他方、反射光の強度が閾値を下回る場合には防水通気部材1が筐体20に取り付けられていないものと判断する。このような製造方法によれば、防水通気部材1が筐体20に取り付けられているか否かを容易に検査できる。また、光検出技術を用いた検査装置を利用した場合であっても、安価に通気構造30を作製できる。
また、本実施形態の金属層13は、防水通気部材1の掴み代としても利用できる。これにより、防水通気部材1を移動させる際には通気膜11に直接接触する必要がない。したがって、通気膜11を傷つけるおそれが低減する。
また、本実施形態の防水通気部材1は、通気性と防水性に加えて防塵性も有する。したがって、防水通気部材1が取り付けられた筐体20は、粉塵が存在する環境においても使用可能である。
本発明に係る防水通気部材は、電子機器の筺体以外にも適用できる。例えば、自動車ランプ等の電気機器の筺体、薬栓キャップ等の化学品のケースにも適用できる。
1 防水通気部材
11 通気膜
11a 第1主面
11b 第2主面
11c 中央部分
11s 外周部分
12 粘着層
13 金属層
20 筐体
25 開口部
30 通気構造

Claims (10)

  1. 第1主面と、第2主面と、前記第1主面及び前記第2主面の両面において外気に直接接している中央部分と、前記中央部分の周囲に位置している外周部分とを有し、前記第1主面と前記第2主面との間で気体の通過を許容しつつ液体の通過を遮断するように構成された通気膜と、
    前記第1主面側において前記外周部分に設けられた粘着層と、
    前記第2主面側において前記外周部分に設けられた金属層と、
    を備えた、防水通気部材。
  2. 前記金属層は、前記通気膜の厚さ方向に関して前記粘着層に重なるように前記第2主面側において前記外周部分に設けられている、請求項1に記載の防水通気部材。
  3. 前記金属層は、平面視で枠の形状を有する、請求項1又は2に記載の防水通気部材。
  4. 前記金属層は、平面視で枠の形状を有し、前記金属層の外縁が前記通気膜の外縁よりも前記中央部分側に配置されるように設けられている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の防水通気部材。
  5. 前記金属層は、両面テープ又はホットメルト接着剤により前記通気膜に接着されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の防水通気部材。
  6. 前記金属層は、ホットメルト接着剤により前記通気膜に接着されており、
    前記ホットメルト接着剤は、変性ポリプロピレンを接着成分として含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の防水通気部材。
  7. 前記金属層における400〜1000nmの波長の光の反射率は、50%〜90%、又は80%〜90%である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の防水通気部材。
  8. 前記通気膜がポリテトラフルオロエチレン多孔質膜を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の防水通気部材。
  9. 第1主面と、第2主面と、前記第1主面及び前記第2主面の両面において外気に直接接している中央部分と、前記中央部分の周囲に位置している外周部分とを有し、前記第1主面と前記第2主面との間で気体の通過を許容しつつ液体の通過を遮断するように構成された通気膜と、
    前記第1主面側において前記外周部分に設けられた粘着層と、
    前記第2主面側において前記外周部分に設けられた光反射層と、
    を備えた、防水通気部材。
  10. 通気用の開口部を有する筐体と、
    前記開口部を塞ぐように前記筺体に取り付けられた、請求項1〜9のいずれか一項に記載の防水通気部材と、
    を備えた、通気構造。
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