JP2013254887A - 部品実装装置および部品実装方法 - Google Patents

部品実装装置および部品実装方法 Download PDF

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Abstract

【課題】微細部品を対象として動作速度が高速化した場合にあっても吸着位置学習機能を正しく機能させることができる部品実装装置および部品実装方法を提供することを目的とする。
【解決手段】吸着ノズルの昇降駆動軸およびを実装ヘッドの水平駆動軸の動作速度の速度パターンを規定する動作モードを、動作時間を可能な範囲で短縮するように設定された通常動作モードと、動作速度が通常動作パターンよりも低速に設定された低速動作モードとの間で切り替え可能とし、部品取出動作において装置状態の変更を示すステータス変更が検出された場合には、動作モード切替部によって動作モードを低速動作モードに切り替えるとともに部品吸着位置を補正し、低速動作モードに切り替えた後に位置ずれ許容範囲内であれば動作モードを通常動作モードに切り替える。
【選択図】図9

Description

本発明は、電子部品を基板に実装する部品実装装置および部品実装方法に関するものである。
部品実装装置においては、テープフィーダなどの部品供給装置が多数並設された部品供給部から実装ヘッドに備えられた吸着ノズルによって電子部品を吸着保持して取り出して、基板に移送搭載する部品実装動作が反復実行される。近年電子機器の小型化、電子部品の微細化に伴って部品実装装置に求められ実装動作精度が高度化した結果、吸着ノズルによって部品を高い位置精度で吸着保持することが求められるようになっている。このため部品を吸着保持する際の吸着ノズルの適正位置を、実際に部品を吸着保持した後の位置ずれ状態を検出した結果に基づいて補正するいわゆる吸着位置学習機能を備えた部品供給装置が用いられるようになっている(例えば特許文献1参照)。この特許文献例に示す先行技術では、吸着ノズルによって吸着された部品の中心位置と吸着ノズルの中心位置とのずれ量を検出し、このずれ量に感度係数を乗じた値を次回吸着時の吸着ノズルを位置決めする際の補正値として用いるようにしている。
特開2002−50896号公報
しかしながら上述の特許文献例を含め従来技術においては、作業対象とする部品の微細化や生産性向上の要請による動作速度の高速化に起因して、吸着位置学習が正常に機能しないという課題が生じてきている。すなわち、微細部品の場合には、吸着動作において部品と吸着ノズルの間で許容される相対的な位置ずれ量は通常部品と比較して小さく、より高度な位置合わせ精度が求められる。このため従来よりも精細な吸着位置学習機能が必要とされるが、吸着ノズルを部品に接近させる際の動作速度が高速になるにしたがって、吸着ノズルがサーボ制御によって位置決めされて停止する際の位置誤差が大きくなるという不都合な現象が生じる。
すなわち動作速度が高速になると、位置決め動作過程で実装ヘッドなどの機構部分に発生する微振動などの影響が大きくなり、このような微振動が完全に整定して正しい位置決め状態になる前に吸着ノズルが部品に当接して部品吸着が行われる。そしてこのような微振動が未整定状態のまま位置決めが完了することによる整定位置誤差は、吸着動作の都度異なる位置ずれ量で発生するため、吸着位置学習が正しく機能せず、学習回数を重ねても正しい吸着位置に収束させることが難しい。このように、従来の部品実装装置には作業対象とする部品の微細化や動作速度の高速化に伴い吸着位置学習機能による正しい吸着位置への収束が実現され難いという課題があった。
そこで本発明は、微細部品を対象として動作速度が高速化した場合にあっても吸着位置学習機能を正しく機能させることができる部品実装装置および部品実装方法を提供することを目的とする。
本発明の部品実装装置は、部品供給手段によって部品を所定の供給位置に供給し、実装ヘッドに備えられた吸着ノズルを部品吸着位置に移動させて前記供給された部品を吸着保持して取り出し、取り出された前記部品の吸着保持状態を部品認識手段によって認識する一連の部品取出動作の後に、当該部品を基板上の実装位置に移送搭載する部品実装装置であって、前記吸着ノズルを昇降させる昇降駆動軸および吸着ノズルを実装ヘッドとともに水平移動させる水平駆動軸を少なくとも備えた実装駆動機構と、前記昇降駆動軸および水平駆動軸の動作速度の速度パターンを規定する動作モードを、通常動作時の実装ヘッドの動作時間を可能な範囲で短縮するように設定された通常動作モードと、一連の動作のうち少なくとも吸着ノズルを前記部品吸着位置に接近させる際の一部の動作速度が前記通常動作モードにおける動作速度よりも低速に設定された低速動作モードとの間で切り替える動作モード切替部と、当該部品実装装置の状態が予め定義されたステータス変更状態に該当するか否かを検出するステータス検出部と、前記部品認識手段による認識結果に基づいて前記部品の位置ずれの状態を判断するとともに、前記ステータス検出部による検出結果に基づいて前記実装駆動機構および動作モード切替部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記通常動作モードによって実行される前記一連の部品取出動作において前記ステータス変更状態が検出された場合には、前記動作モード切替部によって動作モードを低速動作モードに切り替えるとともに、前記位置ずれの状態に基づいて前記部品吸着位置を補正し、前記低速動作モードに切り替えた後に実行される前記一連の部品取出動作における前記部品の位置ずれの状態が所定の許容範囲内である場合には、前記動作モード切替部によって動作モードを通常動作モードに切り替える。
本発明の部品実装方法は、部品供給手段によって部品を所定の供給位置に供給し、実装ヘッドに備えられた吸着ノズルを部品吸着位置に移動させて前記供給された部品を吸着保持して取り出し、取り出された前記部品の吸着保持状態を部品認識手段によって認識する一連の部品取出動作の後に、当該部品を基板上の実装点に移送搭載し、前記吸着ノズルを昇降させる昇降駆動軸および吸着ノズルを実装ヘッドとともに水平移動させる水平駆動軸を少なくとも備えた実装駆動機構と、前記昇降駆動軸および水平駆動軸の動作速度の速度パターンを規定する動作モードを、通常動作時の実装ヘッドの動作時間を可能な範囲で短縮するように設定された通常動作モードと、一連の動作のうち少なくとも吸着ノズルを前記部品吸着位置に接近させる際の一部の動作速度が前記通常動作モードにおける動作速度よりも低速に設定された低速動作モードとの間で切り替える動作モード切替部と、当該部品実装装置の状態が予め定義されたステータス変更状態に該当するか否かを検出するステータス検出部と、前記部品認識手段による認識結果に基づいて前記部品の位置ずれの状態を判断し、前記ステータス検出部による検出結果に基づいて前記実装駆動機構および動作モード切替部を制御する制御部とを備えた部品実装装置による部品実装方法であって、前記通常動作モードによって実行される前記一連の部品取出動作において前記ステータス変更状態が検出された場合には、前記動作モード切替部によって動作モードを低速動作モードに切り替えるとともに、前記位置ずれの状態に基づいて前記部品吸着位置を補正し、前記低速動作モードに切り替えた後に実行される前記一連の部品取出動作における部品の位置ずれの状態が所定の許容範囲内である場合には、前記動作モード切替部によって動作モードを通常動作モードに切り替える。
本発明によれば、吸着ノズルを昇降させる昇降駆動軸および吸着ノズルを実装ヘッドとともに水平移動させる水平駆動軸の動作速度の速度パターンを規定する動作モードを、動作時間を可能な範囲で短縮するように設定された通常動作モードと、動作速度が通常動作パターンよりも低速に設定された低速動作モードとの間で切り替え可能とし、通常動作モードによって実行される一連の部品取出動作において、ステータス変更状態が検出された場合には、動作モード切替部によって動作モードを低速動作モードに切り替えるとともに、位置ずれの状態に基づいて部品吸着位置を補正し、低速動作モードに切り替えた後に実行される一連の部品取出動作における部品の位置ずれの状態が所定の許容範囲内である場合には、動作モード切替部によって動作モードを通常動作モードに切り替えることにより、微細部品を対象として動作速度が高速化した場合にあっても吸着位置学習機能を正しく機能させることができる。
本発明の一実施の形態の部品実装装置の平面図 本発明の一実施の形態の部品実装装置の部分断面図 本発明の一実施の形態のテープフィーダの構成説明図 本発明の一実施の形態の部品実装装置の制御系の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態の部品実装装置における電子部品の吸着位置ずれ検出の説明図 本発明の一実施の形態の部品実装装置における実装ヘッドの動作モード(通常動作モード)の説明図 本発明の一実施の形態の部品実装装置における実装ヘッドの動作モード(第1の低速動作モード)の説明図 本発明の一実施の形態の部品実装装置における実装ヘッドの動作モード(第2の低速動作モード)の説明図 本発明の一実施の形態の部品実装方法における吸着ノズルによる吸着位置ずれ補正処理を示すフロー図 本発明の一実施の形態の部品実装方法における吸着ノズルによる吸着位置ずれ補正処理を示すフロー図
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず図1、図2を参照して部品実装装置1の構造を説明する。なお図2は、図1におけるA−A断面を部分的に示している。図1において基台1aの中央には、基板搬送機構2がX方向(基板搬送方向)に配設されている。基板搬送機構2は、上流側装置から供給され当該装置による部品実装作業の対象となる基板3をX方向に搬送して、部品実装作業位置に位置決めする。基板搬送機構2の両側方には、部品供給部4が配置されており、それぞれの部品供給部4には部品供給手段である複数のテープフィーダ5が並設されている。テープフィーダ5は、実装対象の電子部品(部品)を保持したキャリアテープをピッチ送りすることにより、以下に説明する実装ヘッド9の吸着ノズル9aによる部品吸着位置に電子部品を供給する機能を有している。
基台1a上面においてX方向の一方側の端部には、リニア駆動機構を備えたY軸移動テーブル7が配設されており、Y軸移動テーブル7には、同様にリニア駆動機構を備えた2基のX軸移動テーブル8が、Y方向に移動自在に結合されている。2基のX軸移動テーブル8には、それぞれ実装ヘッド9がX方向に移動自在に装着されている。実装ヘッド9は複数の保持ヘッドを備えた多連型ヘッドであり、それぞれの保持ヘッドの下端部には、図2に示すように、電子部品を吸着して保持し個別に昇降可能な吸着ノズル9aが装着されている。
Y軸移動テーブル7、X軸移動テーブル8を駆動することにより、実装ヘッド9はX方向、Y方向に移動する。これにより2つの実装ヘッド9は、それぞれ対応した部品供給部4のテープフィーダ5の部品吸着位置から電子部品16(図3参照)を吸着ノズル9aによって取り出して、基板搬送機構2に位置決めされた基板3の実装点に移送搭載する。Y軸移動テーブル7、X軸移動テーブル8および実装ヘッド9は、電子部品16を保持した実装ヘッド9を移動させることにより、電子部品16を基板3に移送搭載する実装駆動機構12を構成する。すなわち、実装駆動機構12は吸着ノズル9aを昇降させる昇降駆動軸および吸着ノズル9aを実装ヘッド9とともに水平移動させる水平駆動軸を少なくとも備えた構成となっている。
部品供給部4と対応する基板搬送機構2との間には、部品認識カメラ6が配設されている。部品供給部4から電子部品16を取り出した実装ヘッド9が部品認識カメラ6の上方を移動する際に、部品認識カメラ6は実装ヘッド9に保持された状態の電子部品16を撮像して認識する。実装ヘッド9にはX軸移動テーブル8の下面側に位置して、それぞれ実装ヘッド9と一体的に移動する基板認識カメラ10が装着されている。実装ヘッド9が移動することにより、基板認識カメラ10は基板搬送機構2に位置決めされた基板3の上方に移動し、基板3を撮像して認識する。実装ヘッド9による基板3への部品実装動作においては、部品認識カメラ6による電子部品16の認識結果と、基板認識カメラ10による基板認識結果とを加味して搭載位置補正が行われる。
すなわち、部品実装装置1は、部品供給手段によって電子部品16を所定の供給位置に供給し、実装ヘッド9に備えられた吸着ノズル9aを部品吸着位置に移動させて、供給された電子部品16を吸着保持して取り出し、取り出された電子部品16の吸着保持状態を部品認識手段である部品認識カメラ6によって認識する一連の部品取出動作の後に、当該電子部品16を基板3上の実装点に移送搭載する機能を有している。
図2に示すように、部品供給部4にはフィーダベース11aに予め複数のテープフィーダ5が装着された状態の台車11がセットされる。基台1aに設けられた固定ベース1bに対して、フィーダベース11aをクランプ機構11bによってクランプすることにより、部品供給部4において台車11の位置が固定される。台車11には、電子部品を保持したキャリアテープ15を巻回状態で収納する供給リール11cが保持されている。供給リール11cから引き出されたキャリアテープ15は、テープフィーダ5によって吸着ノズル9aによるピックアップ位置までピッチ送りされる。
次に、図3を参照してテープフィーダ5の構成および機能を説明する。図3に示すように、テープフィーダ5は本体部5aおよび本体部5aの下面から下方に凸設された装着部5bを備えた構成となっている。本体部5aの下面をフィーダベース11aに沿わせてテープフィーダ5を装着した状態では、装着部5bに設けられたコネクタ部5cがフィーダベース11aに嵌合する。これにより、テープフィーダ5は部品供給部4に固定装着されるとともに、テープフィーダ5は部品実装装置1の制御部20と電気的に接続される。
本体部5aの内部には、供給リール11cから引き出されて本体部5a内に取り込まれたキャリアテープ15を導くテープ走行路5dが、本体部5aの後端部から先端部まで連続して設けられている。本実施の形態に示す部品実装装置1においては、テープフィーダ5に既装着の第1のキャリアテープ15Aの末尾部と部品切れに際して新たに装着される第2のキャリアテープ15Bの先頭部とを接合テープを用いた継目部Jによって継ぎ合わせるスプライシング方式を採用しており、供給リール11cの交換による中断を生じることなく、テープフィーダ5には継続的にキャリアテープ15が供給される。
すなわち本実施の形態に示す部品実装装置1では、電子部品16を保持したキャリアテープ15を部品供給部4に配列されたテープフィーダ5に装着し、テープフィーダ5において既装着の第1のキャリアテープ15Aと新たに供給される第2のキャリアテープ15Bとを接合テープによって継ぎ合わせるスプライシング作業を反復しながらキャリアテープ15をピッチ送りすることにより、ピックアップ位置に供給された電子部品16を実装ヘッド9によって取り出して基板3に実装する形態となっている。
キャリアテープ15は、テープ本体を構成するベーステープ15aに、電子部品16を収納保持する部品収納用の凹部である部品ポケット15bおよびキャリアテープ15をピッチ送りするための送り孔15dを所定ピッチで設けた構成となっている。ベーステープ15aの上面は、部品ポケット15bから電子部品16が脱落するのを防止するために、部品ポケット15bを覆ってトップテープ15eによって封止されている。
本体部5aには、キャリアテープ15をピッチ送りするためのテープ送り部17が内蔵されている。テープ送り部17は、テープ走行路5dの先端部に設けられたスプロケット13を回転駆動するテープ送りモータ19およびテープ送りモータ19を制御するフィーダ制御部18を備えている。テープフィーダ5がフィーダベース11aに装着された状態では、フィーダ制御部18は制御部20と接続される。
スプロケット13には、送り孔15dに嵌合する送りピン13aが定ピッチで設けられており、これらの送りピン13aが送り孔15dに係合した状態で、テープ送りモータ19を駆動してスプロケット13を間歇回転させることにより、キャリアテープ15は下流側へピッチ送りされる。スプロケット13の手前側は、電子部品16を部品ポケット15bから実装ヘッド9の吸着ノズル9aによって真空吸着して取り出す部品吸着位置となっている。
スプロケット13近傍の本体部5aの上面側には、キャリアテープ15を上面側から押さえつけてガイドする押さえ部材14が配設されている。押さえ部材14には、吸着ノズル9aによるピックアップ位置に対応して吸着開口部14aが設けられている。吸着開口部14aの上流端は、トップテープ15eを剥離するためのトップテープ剥離部14bとなっている。すなわち、キャリアテープ15が押さえ部材14の下方を走行する過程において、トップテープ15eをトップテープ剥離部14bを周回させて上流側に引き出すことによって、ピックアップ位置の上流側にてトップテープ15eがベーステープ15aから剥離され、上流側へ折り返されて本体部5a内に設けられたテープ回収部内へ送り込まれ回収される。これにより、部品ポケット15b内の電子部品16は吸着開口部14aにおいて上方へ露呈され、実装ヘッド9の吸着ノズル9aによる部品取り出しが可能な状態となる。
本実施の形態においては、作業対象とする電子部品16に微細部品が含まれるため、部品取り出し時の吸着動作で許容される相対的な吸着位置ずれ量は通常部品と比較して小さく、より高度な位置合わせ精度が求められる。このため実装ヘッド9による電子部品16の取り出し時に生じる吸着位置ずれ量を検出して逐次補正することにより、吸着位置ずれ量を極小にする吸着位置学習方式が採用されている。さらに本実施の形態では、実装ヘッド9を吸着開口部14aにアクセスさせて吸着ノズル9aを部品吸着位置に着地させる際の動作速度を適正に制御するため予め複数の動作モードを準備しており、これらの動作モードを装置稼働状態に応じて選択するようにしている。
次に図4を参照して、制御系の構成を説明する。図4において、制御部20は処理演算装置であり、記憶部21に記憶された各種のプログラムを実行することにより、以下に説明する各部を制御して部品実装装置1による作業動作や各種処理を実行させる。制御部20による制御処理に際しては、記憶部21に記憶された実装データ22、動作モードデータ23、位置ずれ許容範囲データ24、ステータス定義データ25、吸着位置学習データ26が参照される。
実装データ22は、基板3に実装される電子部品16の種別や、基板3におけるこれら部品の実装位置などを作業対象の基板種毎に示す。動作モードデータ23は、実装ヘッド9を移動させる実装駆動機構12の水平駆動軸12a、昇降駆動軸12bの動作速度の速度パターンを規定する動作モードに関するデータである。ここでは、動作モードデータ23として、通常動作時の実装ヘッド9の動作時間を可能な範囲で短縮するように設定された通常動作モード23a、実装ヘッド9による部品取り出しのための一連の動作のうち少なくとも吸着ノズル9aを部品吸着位置に接近させる際の一部の動作速度が、通常動作モード23aにおける動作速度よりも低速に設定された低速動作モード23bの2つが設定されている。
位置ずれ許容範囲データ24は、吸着ノズル9aによって電子部品16を真空吸着して取り出す際に許容される吸着ノズル9aと電子部品16との間の相対位置ずれ量を規定するデータであり、電子部品16の部品中心と吸着ノズル9aのノズルセンタとの位置ずれ量によって規定される。ステータス定義データ25は、部品実装装置1の状態を特定の観点から区分する定義データであり、ここでは、吸着ノズル9aによって電子部品16を真空吸着する際に生じる部品吸着位置ずれに影響を及ぼす可能性の変化の有無によってステータス変更を定義している。
例えば、装置起動直後には所定時間が経過するまで機構動作が安定しない。また部品供給部4において新たにテープフィーダ5が装着された場合には、フィーダ機差による部品吸着位置の変動が生じる。またテープフィーダ5において、先行・後続のキャリアテープ15を継ぎ合わせるスプライシング作業が実行されると、継ぎ合わせ誤差に起因する部品吸着位置の発生が避けられない。このため、本実施の形態では、上述のような作業イベントの実行を以てステータス変更と定義し、後述するステータス検出部31によってステータス変更の有無を検出するようにしている。吸着位置学習データ26は、以下に説明する吸着位置学習部29によって学習され、逐次更新される部品吸着位置のデータである。
機構駆動部27は、制御部20によって制御されて、基板搬送機構2、実装駆動機構12を駆動する。実装駆動機構12には、水平駆動軸12a、昇降駆動軸12b、θ駆動軸12cが含まれており、実装ヘッド9による部品取り出し動作においては、前述の動作モードデータ23が参照される。認識処理部28は、部品認識カメラ6、基板認識カメラ10によって取得された撮像データを認識処理する。部品認識カメラ6によって取得され吸着ノズル9aに保持された状態の電子部品16の撮像データを認識処理することにより、部品吸着位置ずれ状態を検出することができる(図5参照)。また基板認識カメラ10によって取得された基板3の撮像データを認識処理することにより、基板3の実装点の位置ずれが検出される。
吸着位置学習部29は、認識処理部28によって検出された吸着位置ずれ状態に基づいて、電子部品16を吸着ノズル9aによって正しく吸着保持するための適正な部品吸着位置,すなわち吸着ノズル9aの正しい移動目標位置を学習して逐次更新する処理を行う。更新された部品吸着位置は、吸着位置学習データ26として記憶部21に記憶される。動作モード切替部30は、制御部20によって制御されることにより、実装ヘッド9による部品取り出し動作において動作モードデータ23を通常動作モード23aと低速動作モード23bとの間で切り替える処理を行う。
ステータス検出部31は、部品実装装置1の状態が、予め定義され記憶部21に記憶されたステータス定義データ25に該当するか否かを検出する処理を行う。すなわち、操作パネルからの入力信号や、機構各部に配設されたセンサや制御部20に内蔵されたタイマなどが発する各種信号の組み合わせに基づき部品実装装置1の状態を判断する。上記構成において、制御部20は認識処理部28による認識結果に基づいて電子部品16の位置ずれの状態、すなわち電子部品16の部品中心と吸着ノズル9aのノズルセンタとの位置ずれ量が許容範囲内であるか否かを判断するとともに、実装駆動機構12および動作モード切替部30を制御して部品取出動作を適正化する処理を行う。
そしてこの処理において制御部20は、通常動作モード23aによって実行される一連の部品取出動作において電子部品16の位置ずれの状態が位置ずれ許容範囲データ24に規定する所定の許容範囲を超えている場合には、動作モード切替部30によって動作モードを低速動作モード23bに切り替えるとともに、吸着位置学習部29によって、位置ずれの状態に基づいて部品吸着位置を補正する。そして低速動作モード23bに切り替えた後に実行される一連の部品取出動作における電子部品16の位置ずれの状態が位置ずれ許容範囲データ24に規定する所定の許容範囲内である場合には、動作状態が安定したと判断して動作モード切替部30によって動作モードを通常動作モード23aに切り替える。
次に図5を参照して、部品認識カメラ6による部品認識について説明する。実装ヘッド9による部品実装動作においては、図5(a)に示すように、吸着ノズル9aによって電子部品16を吸着保持した実装ヘッド9を、部品認識カメラ6の上方を所定方向に移動させるスキャン動作を行う。これにより、吸着ノズル9aに吸着保持された状態の電子部品16の画像が取得される。そしてこの画像を認識処理部28(図4参照)によって認識処理することにより、図5(b)の認識画面6aに示すように、電子部品16の吸着位置ずれ量が検出される。
すなわち認識画面6aでは、電子部品16の中心位置を示す部品中心PC、吸着ノズル9aの中心位置を示すノズル中心NCが認識され、部品中心PCとノズル中心NCとのX方向、Y方向、Θ方向の位置ずれを示す吸着位置ずれ量ΔX、ΔY、ΔΘが検出される。本実施の形態においては、この吸着位置ずれ量が予め設定された許容範囲を超えている場合には、実装ヘッド9を移動させて吸着ノズル9aを電子部品16に接近させる際の目標位置である部品吸着位置の設定が不適切であると判断し、前述のように部品取出動作を適正化する処理を行うようにしている。
次に、図6〜図8を参照して、動作モードデータ23の詳細について説明する。まず図6は、通常動作時の実装ヘッド9の動作時間を可能な範囲で短縮するように設定された通常動作モード23aを示している。通常動作モード23aにおいては、吸着ノズル9aを極力短時間で部品ポケット15b内の電子部品16を吸着する部品吸着位置に移動させてノズルセンタを部品吸着位置に一致させるため、図6(a)に示すように、下降動作と水平移動動作を重ね合わせて吸着ノズル9aに円弧状の軌跡を描かせるアーチモーションM1が採用されている。
そしてアーチモーションM1においては、動作時間の短縮のために、図6(b)に示すように、水平駆動軸12a、昇降駆動軸12bの速度パターンとして、サーボ駆動機構で許容される範囲で極力高速のVxy1,Vz1を上限定常速度とする速度パターンを採用している。このように構成された通常動作モード23aにより、部品取出動作の動作時間の短縮を図ることが可能となり、生産性の向上が期待される。しかしながら、通常動作モード23aでは動作の高速化に伴って不可避的に生じる停止位置精度の不安定に起因する不具合が生じている。
図6(c)、(d)は、上述の通常動作モード23aにおいて生じる不具合を示している。すなわち動作速度が高速になると、位置決め動作過程で機構部分に発生する微振動が完全に整定して正しい位置決め状態になる前に吸着ノズル9aが電子部品16に当接して部品吸着が行われる場合がある。このような未整定状態のまま位置決めが完了することによる整定位置誤差は、吸着動作の都度異なる位置ずれ量で発生する。例えば、図6(c)に示す例では、ノズルセンタが部品吸着位置に対してテープ送り方向における前方側に位置ずれした状態で部品吸着が行われる。また、図6(d)に示す例では、反対にノズルセンタが後方側に位置ずれした状態で部品吸着が行われる。そしてこのような整定位置誤差に起因する位置ずれに対しては、吸着位置学習が正しく機能しないため、吸着動作回数を重ねても正しい部品吸着位置に収束させることが難しいという不具合が避け難かった。
このような動作速度の高速化に伴う不具合を極力減少させることを目的として、本実施の形態では速度パターンにおける上限定常速度を低く抑えた低速動作モード23bを設定している。すなわち、図7(a)に示すように、低速動作モード23b(第1の低速動作モード)では、吸着ノズル9aに円弧状の軌跡を描かせてノズルセンタを部品吸着位置に位置合わせするアーチモーションM2において、図7(b)に示すように、水平駆動軸12a、昇降駆動軸12bの速度パターンとして、通常動作モード23aにおけるVxy1,Vz1よりも低速のVxy2,Vz2を上限定常速度とする速度パターンを採用している。このように構成された低速動作モード23bによれば、部品取出動作の動作時間は通常動作モード23aと比較して遅延するものの、吸着ノズル9aの停止時の微振動が整定した状態で位置決めを完了することができることから、吸着位置学習機能を十分に活用して高い吸着位置精度を確保することができる。
また低速動作モード23b(第2の低速動作モード)として、図8に示すように、アーチモーションを採用することなく、吸着ノズル9aの水平移動動作と下降動作とを分離した動作パターンを用いるようにしてもよい。すなわち、図8(a)に示す状態から、図8(b)に示す水平移動動作M3が実行され、吸着ノズル9aが部品ポケット15bの電子部品16の上方に移動する。そして吸着ノズル9aの停止時の微振動が整定してノズルセンタが正しく部品吸着位置に位置合わせされるまでその高さ位置が保持される。これにより、図8(c)に示すように、吸着ノズル9aはノズルセンタを部品吸着位置に正しく位置合わせされ、次いで図8(d)に示すように、電子部品16を吸着する吸着高さまで吸着ノズル9aを下降させる下降動作M4が実行される。このように構成された低速動作モード23bによっても同様に、部品取出動作の動作時間は通常動作モード23aと比較して遅延するものの、高い吸着位置精度を確保することができる。
すなわち、図7,図8に示す低速動作モード23b(第1の低速動作モード、第1の低速動作モード)は、実装ヘッド9による部品取り出しのための一連の動作のうち少なくとも吸着ノズル9aを部品吸着位置に接近させる際の一部の動作速度が、通常動作モード23aにおける動作速度よりも低速に設定された動作形態となっている。
次に、上述構成の部品実装装置1によって、部品供給手段によって部品を所定の供給位置に供給された電子部品16を、実装ヘッド9に備えられた吸着ノズル9aによって吸着保持して取り出し、取り出された電子部品16の吸着保持状態を部品認識カメラ6によって認識する一連の部品取出動作の後に、当該電子部品16を基板3上の実装点に移送搭載する部品実装方法について、図9,図10のフローに沿って説明する。
まず図9を参照して、ステータス検出部31の検出結果に基づいて実装駆動機構12および動作モード切替部30を制御する例を説明する。図9において、部品実装装置1の運転が開始されると(ST1)、ステータス検出部31がステータス定義データ25を参照することにより、装置状態(ステータス)変更の有無が判断される(ST2)。ここで変更有りと判断されたならば、動作モード切替部30によって実装駆動機構12の動作モードを切り替えて低速動作モード23bに移行する(ST3)。次いでこの状態で実装ヘッド9をテープフィーダ5の部品吸着位置に移動させて吸着ノズル9aによる部品吸着動作を実行する(ST4)。
この後、電子部品16を保持した実装ヘッド9を部品認識カメラ6の上方に移動させて部品撮像を行うことにより、図6に示す部品認識・吸着位置ずれ量を取得し(ST5)、次いで実装ヘッド9を基板3上へ移動させて部品実装動作を実行する(ST6)。そして吸着位置学習部29の吸着位置学習機能により、(ST5)にて取得された吸着位置ずれ量に応じて吸着位置補正を実行する(ST7)。補正結果は記憶部21に吸着位置学習データ26として更新記憶される。
ここで補正量、すなわち電子部品16の位置ずれの状態が位置ずれ許容範囲データ24に規定された所定の許容範囲内であるか否かが判断され(ST8)、許容範囲内であれば、次に当該時点の動作モードが通常動作モード23aであるか低速動作モード23bであるかを確認する(ST9)。ここで低速動作中であれば、動作モード切替部30によって動作モードを切り替えて通常動作モード23aに復帰し(ST10)、その後(ST2)に戻ってそれ以降同様の動作処理を継続実行する。そして(ST9)にて低速動作モード23bではない場合にも同様に(ST2)に戻る。
また(ST8)にて、位置ずれの状態が許容範囲内でないことが確認された場合にも同様に、当該時点の動作モードが通常動作モード23aであるか低速動作モード23bであるかを確認する(ST11)。そして低速動作中であれば、(ST4)に戻って部品吸着動作以降の動作処理を継続実行する。また低速動作中でない場合には、(ST3)に戻って動作モードを低速動作モード23bに切り替えた後、同様の動作処理を継続実行する。
すなわち図9に示す部品実装方法においては、通常動作モード23aによって実行される一連の部品取出動作において、ステータス定義データ25に定義されたステータス変更状態がステータス検出部31によって検出された場合には、動作モード切替部30によって動作モードを低速動作モード23bに切り替えるとともに、位置ずれの状態に基づいて部品吸着位置を補正し、低速動作モード23bに切り替えた後に実行される一連の部品取出動作における電子部品16の位置ずれの状態が所定の許容範囲内である場合には、動作モード切替部30によって動作モードを通常動作モード23aに切り替えるようにしている。
次に図10を参照して、部品取出動作において電子部品16の位置ずれの状態が所定の許容範囲を超えている場合に、実装駆動機構12および動作モード切替部30を制御して低速動作モード23bに移行する例を説明する。ここでは、通常動作モード23aにて部品取出動作を継続実行中に上述理由により低速動作モード23bに移行する。すなわち図10において、まず実装ヘッド9をテープフィーダ5の部品吸着位置に移動させて吸着ノズル9aによる部品吸着動作を実行する(ST12)。
この後、電子部品16を保持した実装ヘッド9を部品認識カメラ6の上方に移動させて部品撮像を行うことにより、図6に示す部品認識・吸着位置ずれ量を取得し(ST13)、次いで部品中心位置が許容範囲内であるか否か,すなわち位置ずれ量が位置ずれ許容範囲データ24に規定する所定の許容範囲内であるかを判断する(ST14)。ここで、許容範囲内であれば、実装ヘッド9を基板3上へ移動させて部品実装動作を実行する(ST15)。そして吸着位置学習部29の吸着位置学習機能により、(ST13)にて取得された吸着位置ずれ量に応じて吸着位置補正を実行する(ST7)。補正結果は記憶部21に吸着位置学習データ26として更新記憶される。
また(ST14)にて部品中心位置が許容範囲内になく、位置ずれ量が位置ずれ許容範囲データ24に規定する許容範囲を超えている場合には、動作モード切替部30によって動作モードを切り替えて低速動作モード23bに移行する(ST17)。そしてその後、実装ヘッド9を所定の部品廃棄位置へ移動させて、許容範囲を超えた位置ずれ状態で吸着ノズル9aに保持されている電子部品16を、NG部品として廃棄する(ST18)。
そして吸着位置学習部29の吸着位置学習機能により、(ST13)にて取得された吸着位置ずれ量に応じて吸着位置補正を実行する(ST19)。補正結果は記憶部21に吸着位置学習データ26として更新記憶される。この後、低速動作モード23bにて部品取出動作を実行する。すなわち、実装ヘッド9をテープフィーダ5の部品吸着位置に移動させて吸着ノズル9aによる部品吸着動作を実行する(ST20)。
この後、電子部品16を保持した実装ヘッド9を部品認識カメラ6の上方に移動させて部品撮像を行うことにより、図6に示す部品認識・吸着位置ずれ量を取得し(ST21)、次いで部品中心位置が許容範囲内であるか否か,すなわち位置ずれ量が位置ずれ許容範囲データ24に規定する所定の許容範囲内であるかを判断する(ST22)。ここで、許容範囲内であれば部品吸着位置が補正により正しく設定されたと判断して、動作モード切替部30により動作モードを切り替えて通常動作モード23aに復帰し(ST23)、その後(ST15)以降の動作処理を反復実行する。また(ST22)にて、なお位置ずれ量が位置ずれ許容範囲データ24に規定する所定の許容範囲を超えている場合には、(ST18)に戻ってNG部品廃棄以降の吸着位置学習動作を、(ST22)にて吸着位置ずれ状態の改善が確認されるまで反復実行する。
すなわち図10に示す部品実装方法においては、通常動作モード23aによって実行される一連の部品取出動作において、電子部品16の位吸着置ずれ状態が位置ずれ許容範囲データ24に規定される所定の許容範囲を超えている場合には、動作モード切替部30によって動作モードを低速動作モード23bに切り替えるとともに、位置ずれの状態に基づいて部品吸着位置を補正し、低速動作モード23bに切り替えた後に実行される一連の部品取出動作における電子部品16の位置ずれの状態が所定の許容範囲内である場合には、動作モード切替部30によって動作モードを通常動作モード23aに切り替えるようにしている。
上記説明したように、本実施の形態に示す部品実装装置および部品実装方法電子部品は、吸着ノズル9aを昇降させる昇降駆動軸12bおよび吸着ノズル9aを実装ヘッド9とともに水平移動させる水平駆動軸12aの動作速度の速度パターンを規定する動作モードを、動作時間を可能な範囲で短縮するように設定された通常動作モード23aと、動作速度が通常動作パターンよりも低速に設定された低速動作モード23bとの間で切り替え可能に構成している。
そして、通常動作モード23aによって実行される一連の部品取出動作において、予めステータス定義データ25として定義されたステータス変更状態がステータス検出部31によって検出された場合、もしくは部品認識によって判断された電子部品16の位置ずれの状態が所定の許容範囲を超えている場合には、動作モード切替部30によって動作モードを低速動作モード23bに切り替えるとともに、位置ずれの状態に基づいて部品吸着位置を補正し、低速動作モード23bに切り替えた後に実行される一連の部品取出動作における部品の位置ずれの状態が所定の許容範囲内である場合には、動作モード切替部30によって動作モードを通常動作モード23aに切り替えるようにしたものである。
これにより、低速動作モード23bによって稼働する動作時間を短くして低速動作に伴う生産性の低下を極力抑制するとともに、吸着位置学習において低速動作が必要とされる時間帯における動作速度を通常動作よりも低速に設定して、微細部品を対象として動作速度が高速化した場合にあっても吸着位置学習機能を正しく機能させることができる。
本発明の部品実装装置および部品実装方法は、微細部品を対象として動作速度が高速化した場合にあっても吸着位置学習機能を正しく機能させることができるという効果を有し、部品供給手段によって供給された部品を基板に実装する部品実装分野において有用である。
1 部品実装装置
3 基板
4 部品供給部
5 テープフィーダ
6 部品認識カメラ
9 実装ヘッド
9a 吸着ノズル
10 基板認識カメラ
12 実装駆動機構
16 電子部品

Claims (2)

  1. 部品供給手段によって部品を所定の供給位置に供給し、実装ヘッドに備えられた吸着ノズルを部品吸着位置に移動させて前記供給された部品を吸着保持して取り出し、取り出された前記部品の吸着保持状態を部品認識手段によって認識する一連の部品取出動作の後に、当該部品を基板上の実装位置に移送搭載する部品実装装置であって、
    前記吸着ノズルを昇降させる昇降駆動軸および吸着ノズルを実装ヘッドとともに水平移動させる水平駆動軸を少なくとも備えた実装駆動機構と、
    前記昇降駆動軸および水平駆動軸の動作速度の速度パターンを規定する動作モードを、通常動作時の実装ヘッドの動作時間を可能な範囲で短縮するように設定された通常動作モードと、一連の動作のうち少なくとも吸着ノズルを前記部品吸着位置に接近させる際の一部の動作速度が前記通常動作モードにおける動作速度よりも低速に設定された低速動作モードとの間で切り替える動作モード切替部と、
    当該部品実装装置の状態が予め定義されたステータス変更状態に該当するか否かを検出するステータス検出部と、
    前記部品認識手段による認識結果に基づいて前記部品の位置ずれの状態を判断するとともに、前記ステータス検出部による検出結果に基づいて前記実装駆動機構および動作モード切替部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記通常動作モードによって実行される前記一連の部品取出動作において前記ステータス変更状態が検出された場合には、前記動作モード切替部によって動作モードを低速動作モードに切り替えるとともに、前記位置ずれの状態に基づいて前記部品吸着位置を補正し、
    前記低速動作モードに切り替えた後に実行される前記一連の部品取出動作における前記部品の位置ずれの状態が所定の許容範囲内である場合には、前記動作モード切替部によって動作モードを通常動作モードに切り替えることを特徴とする部品実装装置。
  2. 部品供給手段によって部品を所定の供給位置に供給し、実装ヘッドに備えられた吸着ノズルを部品吸着位置に移動させて前記供給された部品を吸着保持して取り出し、取り出された前記部品の吸着保持状態を部品認識手段によって認識する一連の部品取出動作の後に、当該部品を基板上の実装点に移送搭載し、
    前記吸着ノズルを昇降させる昇降駆動軸および吸着ノズルを実装ヘッドとともに水平移動させる水平駆動軸を少なくとも備えた実装駆動機構と、前記昇降駆動軸および水平駆動軸の動作速度の速度パターンを規定する動作モードを、通常動作時の実装ヘッドの動作時間を可能な範囲で短縮するように設定された通常動作モードと、一連の動作のうち少なくとも吸着ノズルを前記部品吸着位置に接近させる際の一部の動作速度が前記通常動作モードにおける動作速度よりも低速に設定された低速動作モードとの間で切り替える動作モード切替部と、当該部品実装装置の状態が予め定義されたステータス変更状態に該当するか否かを検出するステータス検出部と、前記部品認識手段による認識結果に基づいて前記部品の位置ずれの状態を判断し、前記ステータス検出部による検出結果に基づいて前記実装駆動機構および動作モード切替部を制御する制御部とを備えた部品実装装置による部品実装方法であって、
    前記通常動作モードによって実行される前記一連の部品取出動作において前記ステータス変更状態が検出された場合には、前記動作モード切替部によって動作モードを低速動作モードに切り替えるとともに、前記位置ずれの状態に基づいて前記部品吸着位置を補正し、前記低速動作モードに切り替えた後に実行される前記一連の部品取出動作における部品の位置ずれの状態が所定の許容範囲内である場合には、前記動作モード切替部によって動作モードを通常動作モードに切り替えることを特徴とする部品実装方法。
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