JP2013254796A - 半導体製造装置のメンテナンス機器及び半導体製造装置のメンテナンス方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体製造装置間のメンテナンスのためのスペースの増大を抑制する。
【解決手段】真空搬送室の片側又は両側に複数の真空処理室が配置された半導体製造装置1のメンテナンス機器100であって、半導体製造装置1のメンテナンスに使用する治具105と、第1のジョイント部を有し、治具105を移載可能な複数の搬送機構Ta,Tb,Tcとを備え、複数の搬送機構のうちの第1の搬送機構の第1のジョイント部を、半導体製造装置1に設けられた第2のジョイント部とジョイントさせて、前記第1の搬送機構以外の搬送機構に治具105を載せて、該第1の搬送機構と分離させて前記第1のジョイント部から前記第2のジョイント部に移載させることにより治具105を搬送することを特徴とする半導体製造装置1のメンテナンス機器100が提供される。
【選択図】図3
【解決手段】真空搬送室の片側又は両側に複数の真空処理室が配置された半導体製造装置1のメンテナンス機器100であって、半導体製造装置1のメンテナンスに使用する治具105と、第1のジョイント部を有し、治具105を移載可能な複数の搬送機構Ta,Tb,Tcとを備え、複数の搬送機構のうちの第1の搬送機構の第1のジョイント部を、半導体製造装置1に設けられた第2のジョイント部とジョイントさせて、前記第1の搬送機構以外の搬送機構に治具105を載せて、該第1の搬送機構と分離させて前記第1のジョイント部から前記第2のジョイント部に移載させることにより治具105を搬送することを特徴とする半導体製造装置1のメンテナンス機器100が提供される。
【選択図】図3
Description
本発明は、半導体製造装置のメンテナンス機器及び半導体製造装置のメンテナンス方法に関する。
限られたクリーンルーム中のスペースには、できるだけ多くの機器を配設したい。しかしながら、安全規格上の制約から機器を配置する際、人間工学的安全ガイドライン(the Safety Guidelines For Ergonomics Engineering Of Semiconductor Manufacturing Equipment : SEMI S8)に定められた最低限のクリアランスが必要になってくる。半導体製造装置の人間工学的安全ガイドラインは、半導体製造装置における人間工学的危険性を緩和又は消去するために規定されている。
実際には、人間工学的安全ガイドラインは、保守やサービス時の人間の姿勢とクリアランスとを関連付けて規定している。よって、最大限可能な範囲で保守やサービス時の危険性を回避するために、人間工学的安全ガイドラインを満足するように半導体製造装置を設計する必要がある。
半導体製造装置のメンテナンスは、装置周辺のメンテナンスのためのスペースから半導体製造装置内のメンテナンス対象位置へ治具又は作業者自身をアクセスして行う。半導体製造装置のメンテナンスには、例えば図1に示したようにメンテナンス用の治具90を用いる。図1では、メンテナンス対象位置はプロセスモジュールPM内であり、作業者が治具90を後方から操作することにより、前方に伸びるシャフトを上下、前後に動かしたり、回動させたりすることによってプロセスモジュールPM内のメンテナンスが行われる。
しかしながら、一般的に、図1のような一体型のメンテナンス治具90は大型なため、治具自体が邪魔になって、作業者がメンテナンスのために図1の矢印の方向からプロセスモジュールPM内にアクセスすることは困難である。また、作業者が後方からメンテナンス治具90を操作するため、隣接する半導体製造装置の間に大きなスペースが必要となってしまう。
また、プロセスチャンバPMのパーツが大きい場合や重量物である場合、クレーン等を使用してパーツを吊り下げ、メンテナンスのためのスペースまで移動させる方法もある。しかしながら、クレーンは予め固定しなければならず大掛かりで、簡単に持ち運んだり、動かしたりすることができない。また、メンテナンスにクレーンを用いる場合、プロセスモジュールの天井上に物を置くと、クレーンとぶつかる恐れがあるため、プロセスモジュールの天井上に物を置くことができない。
一方、作業者が治具を用いずにメンテナンスを行う場合もある。図2に、作業者が治具を用いずにメンテナンスする場合の一例を示す。図2(a)は、半導体製造装置95の真空搬送室92の両側に対向して配置されたプロセスモジュール91a、91b、91c、91d、91e、91fのサイドにメンテナンスのためのスペースがある場合を示し、図2(b)は、同様に配置されたプロセスモジュール91a、91b、91c、91d、91e、91fのサイドにメンテナンスのためのスペースがない場合を示す。
たとえば、ウエハのサイズが直径300mmから直径450mmになると、デポシールドのサイズは、その直径がφ630〜640mmからφ800〜900mmに大型化する。このように大型化したデポシールド等のパーツをプロセスモジュールから外部へと取り出すとき、図2(a)では、プロセスモジュール91a〜91fの横にメンテナンスのためのスペースがあり、プロセスモジュール91a〜91fの横からメンテナンスすることができる。そのため、デポシールド分のエリアを確保する目的で、例えば図2(a)に示した寸法のクリアランスをとればよい。
一方、図2(b)では、プロセスモジュール91a〜91fの横にメンテナンスのためのスペースがなく、プロセスモジュール91a〜91fの後方からのみメンテナンスすることができる。そのため、デポシールドと人(及び必要であれば治具)とのエリアを確保する目的で、例えば図2(b)に示したサイズのクリアランスをとればよい。
ところが、前述の通りウエハが大口径化すると、ウエハを処理するための半導体製造装置そのものが大型化するとともに半導体製造装置のパーツも大型化する。このため、パーツや治具や人が通れるスペースと、人間工学的安全ガイドラインの基準を満たすクリアランスとを考慮すると、従来型の半導体製造装置の配置方法では、半導体製造装置間のメンテナンスのためのスペースが増大し、工場内の半導体製造装置のレイアウトが著しく非効率になる。
上記課題に対して、本発明の目的とするところは、半導体製造装置間のメンテナンスのためのスペースの増大を抑制することが可能な半導体製造装置のメンテナンス機器及び半導体製造装置のメンテナンス方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、真空搬送室の片側又は両側に複数の真空処理室が配置された半導体製造装置のメンテナンス機器であって、前記半導体製造装置のメンテナンスに使用する治具と、第1のジョイント部を有し、前記治具を移載可能な複数の搬送機構と、を備え、前記複数の搬送機構のうちの第1の搬送機構の第1のジョイント部を、前記半導体製造装置に設けられた第2のジョイント部とジョイントさせて、前記複数の搬送機構のうちの前記第1の搬送機構以外の搬送機構に前記治具を載せて、該第1の搬送機構と分離させて前記第1のジョイント部から前記第2のジョイント部に移載させることにより前記治具を搬送することを特徴とする半導体製造装置のメンテナンス機器が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、真空搬送室の片側又は両側に複数の真空処理室が配置された半導体製造装置のメンテナンス方法であって、前記半導体製造装置のメンテナンスに使用する治具と、第1のジョイント部を有し、前記治具を移載可能な複数の搬送機構と、を備えるメンテナンス機器を用いて、前記複数の搬送機構のうちの第1の搬送機構の第1のジョイント部を、前記半導体製造装置に設けられた第2のジョイント部とジョイントさせるステップと、前記複数の搬送機構のうちの前記第1の搬送機構以外の搬送機構に前記治具を載せて、該第1の搬送機構と分離させて前記第1のジョイント部から前記第2のジョイント部に移載させることにより前記治具を搬送するステップと、を含むことを特徴とする半導体製造装置のメンテナンス方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば、半導体製造装置間のメンテナンスのためのスペースの増大を抑制することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[半導体製造装置の全体構成]
まず、本発明の一実施形態に係る半導体製造装置の全体構成について、図3を参照しながら説明する。図3には、被処理体である半導体ウエハ(以下、ウエハという。)Wを一枚ずつ搬送して所定のプラズマ処理を施す枚葉式の半導体製造装置1が示されている。
まず、本発明の一実施形態に係る半導体製造装置の全体構成について、図3を参照しながら説明する。図3には、被処理体である半導体ウエハ(以下、ウエハという。)Wを一枚ずつ搬送して所定のプラズマ処理を施す枚葉式の半導体製造装置1が示されている。
本実施形態に係る半導体製造装置1は、人間工学安全性標準(SEMI S8)を満たすように設計された半導体製造用の装置である。半導体製造装置の人間工学的安全ガイドラインは、半導体製造装置における人間工学的危険性を緩和又は消去するために規定されている。本実施形態に係る半導体製造装置1は、直径450mmのウエハを処理するが、直径450mm以上のウエハを処理する半導体製造装置1に適用してもよいし、直径300mm等、直径450mm以下のウエハを処理する半導体製造装置1に適用してもよい。
図3(a)は、半導体製造装置1及びメンテナンス機器100の平面図であり、図3(b)は、半導体製造装置1及びメンテナンス機器100のA−A断面図である。
まず、図3(a)を参照すると、半導体製造装置1は、長方形のトランスファモジュール(TM)20と、トランスファモジュール20の長手方向の一方の側面に配置された3つのプロセスモジュール(PM)30a,30b,30cと、トランスファモジュール20の長手方向の他方の側面に配置された3つのプロセスモジュール30d,30e,30fと、トランスファモジュール20の短手方向の一方の側面に配置された2つのロードロックモジュール(LLM)40a、40bと、トランスファモジュール20の反対側でロードロックモジュール40a、40bに連結された大気搬送室50と、を有している。
プロセスモジュール30a〜30cとプロセスモジュール30d〜30fとは、トランスファモジュール20の両側に対向して配置されている。本実施形態では、隣接するプロセスモジュール間にスペースは設けられていないが、隣接するプロセスモジュール間にスペースを有してもよい。プロセスモジュール30a〜30fは、真空処理室内にはウエハを載置するためのステージ31a〜31fが設けられている。各真空処理室は、更にプラズマ生成用の電極(図示せず)と、真空処理室内に処理ガスを供給する処理ガス供給部(図示せず)とを有している。プロセスモジュール30a〜30fでは、電極に高周波電力を印加することにより処理ガスからプラズマを生成し、生成されたプラズマによりウエハWにエッチング処理や成膜処理等のプラズマ処理を施す。プロセスモジュール30a〜30fにて処理されるウエハWのサイズは、直径450mm以上であってもよく、直径450mm以下であってもよい。
図3(a)、図3(b)、図3(c)に示したように、本実施形態に係る半導体製造装置1には、複数のガイドレールが設けられている。プロセスモジュール30a、30b、30c、30d、30e、30f内の両側壁の上部には、2本ずつのガイドレールR1、R2、R3、R4、R5、R6が並行して取り付けられている。また、トランスファモジュール20の上部の大気側(天井の上側)にも2本のガイドレールR7が並行して取り付けられている。ガイドレールR1〜R7は凹形状であり、2本ずつのガイドレールR1〜R7のへこみ部が対向するように配設されている。プロセスモジュール側に取り付けられたガイドレールR1〜R6の長手方向と、トランスファモジュール20側に取り付けられたガイドレールR7の長手方向とは垂直である。
なお、トランスファモジュール20は真空搬送室の一例であり、プロセスモジュール30a〜30fは複数の真空処理室の一例である。真空処理室の数は複数であれば6つに限らない。
また、2本のガイドレールR7は、半導体製造装置に設けられた第2のジョイント部の一例であり、2本ずつのガイドレールR1、R2、R3、R4、R5、R6は、複数の真空処理部内に配設された第3のジョイント部の一例である。
[メンテナンス機器]
次に、上記構成を有する半導体製造装置1のメンテナンス機器について、図3を参照しながら説明する。図3(a)にはメンテナンス機器100の平面図が示され、図3(b)にはメンテナンス機器100の側面図が示される。
次に、上記構成を有する半導体製造装置1のメンテナンス機器について、図3を参照しながら説明する。図3(a)にはメンテナンス機器100の平面図が示され、図3(b)にはメンテナンス機器100の側面図が示される。
図3(a)では、作業者が台車102を押して、台車102を含むメンテナンス機器100を半導体製造装置1の真空搬送室20まで運ぶ途中を示している。メンテナンス機器100は、図3(b)に示したように、第1の搬送機構Ta、第2の搬送機構Tb、第3の搬送機構Tcを有する。第1の搬送機構Ta、第2の搬送機構Tb、第3の搬送機構Tcは、分離可能である。第3の搬送機構Tcは、半導体製造装置のメンテナンスに使用する、チャンバパーツを引き上げるための治具105を載せている。なお、治具105は、チャンバパーツそのものであってもよい。
図4は、第1の搬送機構Taの斜視図である。第1の搬送機構Taは、台車102、高さ調節部103、ガイドレール104を有する。台車102は、車輪を有し、第2の搬送機構Tb及び第3の搬送機構Tcを載せて搬送する搬送部の一例である。ガイドレール104は、ガイドレールR7と同じ幅、同一形状であり、レールのへこみ部が対向するように配設されている。ガイドレール104は、第1のジョイント部の一例である。
高さ調節部103は、例えばねじ式のジャッキ(パンタグラフジャッキ)から構成され、ガイドレール104及びガイドレール104に置かれた第2の搬送機構Tb及び第3の搬送機構Tcを昇降可能とする。高さ調節部103は、ガイドレール104の高さ(図4のh1)をトランスファモジュール20上の大気側(天井の上部)に配設されたガイドレールR7の高さ(図5のh2)に合わせ、ガイドレール104とガイドレールR7とをジョイントさせるように機能する。高さ調節部103の調節によりガイドレール104とガイドレールR7とをジョイントさせた状態を図3(c)に示す。なお、ガイドレール104とガイドレールR7とのジョイントのように2つのガイドレールのジョイントには、ガイドレール104の端部とガイドレールR7の端部とが連結されている場合だけでなく、ガイドレール104とガイドレールR7との高さが同じで、ガイドレール104の端部とガイドレールR7の端部とは第2の搬送機構Tbが移動可能な程度に離れている場合も含まれる。
ガイドレール104とガイドレールR7とがジョイントされると、第2の搬送機構Tbは、第1の搬送機構Taと分離して、第3の搬送機構Tcを吊り下げた状態でガイドレール104からガイドレールR7へと移載される。
ガイドレールR7へと移載された後の第2の搬送機構Tbを図5に示す。第2の搬送機構Tbは、台車101c、高さ調節部101b、ガイドレール101aを有する。台車101cは、車輪を有し、第3の搬送機構Tcを搬送する搬送部の一例である。
高さ調節部101bは、ガイドレール101a及びガイドレール101aに置かれた第3の搬送機構Tcを昇降可能とする。ガイドレール101aは、ガイドレールR1〜R6と同じ幅及び同一形状であり、凹形状のへこみ部が対向するように配設されている。ガイドレール101aは、第1のジョイント部の一例である。
高さ調節部101bは、例えばねじ式のジャッキ(パンタグラフジャッキ)から構成され、ガイドレール101aをガイドレール101aに吊り下げられた第3の搬送機構Tcとともに持ち上げる。高さ調節部101bは、ガイドレール101aの高さをプロセスモジュール30d内の例えばガイドレールR4の高さに合わせ、ガイドレール101aの端部とガイドレールR4の端部とをジョイントさせる。その後、第2の搬送機構Tbに吊り下げられた第3の搬送機構Tcを、第2の搬送機構Tbと分離してガイドレール101aからガイドレールR4へと移載する。これにより、治具105を半導体製造装置1の所定位置(ここでは、プロセスモジュール30d)まで搬送することができる。
図5では、第2の搬送機構Tbから第3の搬送機構Tcをプロセスモジュール30dに移載した後、作業者P1,P2が第3の搬送機構Tcに吊り下げられている治具105を用いてプロセスモジュール30d内のメンテナンスを行っている状況を示している。図5は、プロセスモジュール30dに第3の搬送機構Tcを移載後の第2の搬送機構Tbの状態を示しており、第2の搬送機構Tbは、作業者P1の邪魔にならない位置に一時退避している。
なお、図5では、作業者は2人でプロセスモジュール30dの前方と後方から第3の搬送機構Tcを用いてメンテナンス作業を行っている様子を図示したが、これに限られず、作業者は1人であってもよい。また、図2(a)のように、隣接するプロセスモジュールの間隔が空いている場合には、作業者はプロセスの側方からメンテナンスを行うことも可能である。
図6(a)〜図6(c)では、図5の作業者がプロセスモジュール30dのメンテナンスを終了した後、再度、治具105が吊り下げられた第3の搬送機構Tcをガイドレール101aを用いて第2の搬送機構Tbに移載し、更に、プロセスモジュール30fのメンテナンスを行うときの搬送を示す。
図6(a)では、第2の搬送機構Tbの台車101cの車輪がガイドレールR7に沿って回転し、第2の搬送機構Tbをプロセスモジュール30dからプロセスモジュール30fの前まで移動した状態を示す。
図6(b)では、高さ調節部101bが、ガイドレール101aの高さをプロセスモジュール30d内のガイドレールR6の高さに合わせ、ガイドレール101aの端部とガイドレールR6の端部とをジョイントさせる。図6(b)に示した第3の搬送機構Tcの拡大図を参照すると、第3の搬送機構Tcは治具105とウィンチ106とキャスター107とを有している。治具105には、メンテナンス対象であるデポシールド等の大型パーツや下部電極等の重量物を置くことができる。ウィンチ106を回すことにより、治具105を上昇させたり、下降させたりすることができる。
図6(c)は、図6(b)のB−B面からメンテナンス機器100を見た図である。図6(c)では、ガイドレール101aの端部とガイドレールR6の端部とをジョイントさせた状態にて、第2の搬送機構Tbに吊り下げられた第3の搬送機構Tcを、第2の搬送機構Tbと分離してガイドレール101aからガイドレールR6へと移載し、プロセスモジュール30f内まで搬送された状態を示す。これにより、治具105を半導体製造装置1の所定位置(ここでは、プロセスモジュール30f)まで搬送することができる。
なお、第1の搬送機構Ta及び第2の搬送機構Tbは、第1のジョイント部を有し、第3の搬送機構Tcを移載可能な複数の搬送機構の一例である。第3の搬送機構Tcは、治具105を移載可能な複数の搬送機構の一例である。
また、本実施形態に係るメンテナンス機器100では、3つの搬送機構がそれぞれ分離可能に構成されていたが、これに限られず、分離可能な搬送機構は2つあっても4つ以上であってもよい。
以上に説明したように、本実施形態に係るメンテナンス機器100によれば、複数の搬送機構のうちの第1の搬送機構Taのガイドレール104(第1のジョイント部)を、半導体製造装置1に設けられたガイドレールR7(第2のジョイント部)とジョイントさせて、第1の搬送機構Ta以外の搬送機構(第2の搬送機構Tb及び第3の搬送機構Tc)を、第1の搬送機構Taと分離させて、ガイドレール104(第1のジョイント部)からガイドレールR7(第2のジョイント部)に移載させる。これにより、第2の搬送機構Tb及び第3の搬送機構Tcは、第1の搬送機構Taと分離し、真空搬送室20上の大気側に設けられたガイドレールR7上を移載可能となる。
更に、本実施形態に係るメンテナンス機器100によれば、真空搬送室20上に載せられた第2の搬送機構Tb及び第3の搬送機構Tcのうちの第2の搬送機構Tbのガイドレール101a(第1のジョイント部)を、半導体製造装置1に設けられたガイドレールR1〜R6(第3のジョイント部)のいずれかのガイドレールとジョイントさせて第2の搬送機構Tb以外の残りの搬送機構(第3の搬送機構Tc)を第2の搬送機構Taと分離させて、ガイドレール101a(第1のジョイント部)からガイドレールR1〜R6のいずれかに移載させる。これにより、第3の搬送機構Tc及び治具105は、第2の搬送機構Taと分離し、真空処理室30a〜30f内部のいずれかに配置されたレール上を移載可能となる。
例えば、本実施形態によるメンテナンス方法では、図5に示したように、メンテナンス機器100から第2の搬送機器Tbが分離され、その後、第2の搬送機器Tbから第3の搬送機器Tcが分離され、これにより、治具105がプロセスモジュール内にセットされる。これにより、作業者P1,P2はプロセスモジュール内のガイドレールに沿って第3の搬送機器Tcを所定位置まで動かし、治具105を用いてメンテナンスを行う。
このようにして、メンテナンス対象位置まで治具105を搬送する際、治具105は、ガイドレールをジョイントさせながら、複数の搬送機構のいずれかの搬送機構と分離して残りの搬送機構により搬送される。
一方、メンテナンス終了後、メンテナンス機器100を半導体製造装置1外の位置に戻す場合、治具105は、ガイドレールをジョイントさせながら、複数の搬送機構を分離した順と逆順、すなわち、第3の搬送機構Tc→第2の搬送機構Tb→第1の搬送機構の順に一体化させながら治具105を移載する。これにより、治具105及び複数の搬送機構である第1の搬送機構Ta、第2の搬送機構Tb、第3の搬送機構Tcは再び一体化された状態で半導体製造装置1外の位置に戻される(図6(d)参照)。
以上、本実施形態によるメンテナンス機器100の構成及びメンテナンス機器100による半導体製造装置1のメンテナンス方法について説明した。
一般的な治具は一体的になっており、半導体製造装置内からメンテナンス対象となるパーツを引いて取り出す際、治具自体が邪魔になる場合がある。そこで、メンテナンス対象となるパーツを取り出すことができるように、半導体製造装置を配置する際には、メンテナンスのためのスペースを広く確保する必要がある。また、保守やサービス時の危険性を回避するために、半導体製造装置を配置する際には、人間工学的安全ガイドライン(SEMI S8)に定められた最低限のクリアランスも確保する必要がある。
特に、近時、直径300mmのウエハから直径450mmのウエハへとウエハが大型化している。このようなウエハの大口径化に伴い、半導体製造装置自体も大型化するとともに、デポシールド等の半導体製造装置内に装着されるパーツも大型化する。このため、従来の装置配置方法のように、パーツと治具と人とが通れるスペースと人間工学的安全ガイドラインの基準を満たすクリアランスとを考慮すると、一体的に構成された治具では、半導体製造装置間に必要なメンテナンスのためのスペースが増大し、工場内の半導体製造装置のレイアウトが著しく非効率になるおそれがある。
たとえば、ウエハのサイズが直径300mmから直径450mmになると、デポシールドのサイズは、その直径がφ630〜640mmからφ800〜900mmに増大する。
例えば、人間工学的安全ガイドラインには、作業者がしゃがみこんだ場合、前方水平クリアランスは最小で790mmと規定されている。したがって、半導体製造装置で直径300mmのウエハを処理する場合は、790mmのクリアランスを取ればよい。一方、半導体製造装置で直径450mmのウエハを処理する場合は、パーツをプロセスモジュールから取り出す際に必要なメンテナンスのためのスペースとして、デポシールドのサイズだけとっても790mm以上のクリアランス(すなわち、φ800〜900mmのクリアランス)が必要となる。
一方、本実施形態によるメンテナンス機器100は、複数体の搬送機構に分離することができる構成になっていて、一の搬送機構からその他の搬送機構を分離させながら治具を移載する。これによれば、メンテナンス機器100をコンパクトに設計でき、かつ複数体の搬送機構に分離することができるため、半導体製造装置内の真空搬送室の上の大気側のスペースを用いて治具を移載することができる。
また、複数体の搬送機構に分離することができるため、半導体製造装置内からメンテナンスパーツを取り出す際に、一体化された治具のように治具自体が邪魔になることを回避できる。これにより、半導体製造装置1間のメンテナンスのためのスペースの増大を抑制することができ、図7に示したように、隣接する半導体製造装置1の間隔を小さくすることができる。これにより、限られたクリーンルーム中のスペースにできるだけ多くの機器を配設したいというユーザの要求を満たすことができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、第1のジョイント部、第2のジョイント部及び第3のジョイント部としてガイドレールを例に挙げたが、これに限らず、メンテナンス機器を搬送可能な構造であれば、ガイドレール以外の構造物を用いてもよい。
また、本発明に係る半導体製造装置は、プラズマエッチング、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)、プラズマ酸化、プラズマ窒化、スパッタリング、アッシング等を行うプラズマ処理装置に適用可能である。また、本発明に係る半導体製造装置は、プラズマを用いないCVD装置に適用することもできる。
また、本発明においてプラズマ処理を施される被処理体は、半導体ウエハに限られず、例えば、フラットパネルディスプレイ(FPD:Flat Panel Display)用の大型基板、EL素子又は太陽電池用の基板であってもよい。
1 半導体製造装置
20 トランスファモジュール(TM)
30a、30b、30c、30d、30e、30f プロセスモジュール(PM)
40a、40b ロードロックモジュール(LLM)
50 大気搬送室
70a、70b、70c フープ載置台
100 メンテナンス機器
101a ガイドレール
101b 高さ調整
101c 台車
102 台車
103 高さ調整部
104 ガイドレール
105 治具
106 ウィンチ
107 キャスター
Ta 第1の搬送機構
Tb 第2の搬送機構
Tc 第3の搬送機構
R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7 ガイドレール
20 トランスファモジュール(TM)
30a、30b、30c、30d、30e、30f プロセスモジュール(PM)
40a、40b ロードロックモジュール(LLM)
50 大気搬送室
70a、70b、70c フープ載置台
100 メンテナンス機器
101a ガイドレール
101b 高さ調整
101c 台車
102 台車
103 高さ調整部
104 ガイドレール
105 治具
106 ウィンチ
107 キャスター
Ta 第1の搬送機構
Tb 第2の搬送機構
Tc 第3の搬送機構
R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7 ガイドレール
Claims (9)
- 真空搬送室の片側又は両側に複数の真空処理室が配置された半導体製造装置のメンテナンス機器であって、
前記半導体製造装置のメンテナンスに使用する治具と、
第1のジョイント部を有し、前記治具を移載可能な複数の搬送機構と、を備え、
前記複数の搬送機構のうちの第1の搬送機構の第1のジョイント部を、前記半導体製造装置に設けられた第2のジョイント部とジョイントさせて、前記複数の搬送機構のうちの前記第1の搬送機構以外の搬送機構に前記治具を載せて、該第1の搬送機構と分離させて前記第1のジョイント部から前記第2のジョイント部に移載させることにより前記治具を搬送することを特徴とする半導体製造装置のメンテナンス機器。 - 前記複数の搬送機構は、
前記第1のジョイント部と高さ調節部と搬送部とを有し、
前記高さ調節部は、
前記第1のジョイント部と前記第2のジョイント部とをジョイントさせるために第1のジョイント部の高さを調節することを特徴とする請求項1に記載のメンテナンス機器。 - 前記真空搬送室の上部の大気側に前記第2のジョイント部を配設し、該第2のジョイント部を前記複数の搬送機構のうちの前記第1の搬送機構の前記第1のジョイント部とジョイントさせて前記第1の搬送機構以外の搬送機構を該第1の搬送機構と分離させて前記真空搬送室の上部の大気側の空間に移載することを特徴とする請求項1又は2に記載のメンテナンス機器。
- 前記複数の真空処理部内に第3のジョイント部をそれぞれ配設し、いずれかの真空処理室内の該第3のジョイント部を前記第1の搬送機構以外の搬送機構のうちの第2の搬送機構の前記第1のジョイント部とジョイントさせて前記第2の搬送機構を除いた残りの搬送機構に前記治具を載せて、該第2の搬送機構と分離させて前記第1のジョイント部から前記第3のジョイント部に移載させることにより、前記治具を前記いずれかの真空処理室内に搬送することを特徴とする請求項3に記載のメンテナンス機器。
- 前記第1のジョイント部、前記第2のジョイント部及び前記第3のジョイント部は、ガイドレールであることを特徴とする請求項4に記載のメンテナンス機器。
- 前記メンテナンス後、前記複数の搬送機構を分離した順と逆順に使用して前記治具を前記半導体製造装置の外まで搬送することを特徴とする請求項1〜5に記載のメンテナンス機器。
- 前記半導体製造装置は、
人間工学安全性標準(SEMI S8)を満たすように設計されていることを特徴とする請求項1〜6に記載のメンテナンス機器。 - 前記半導体製造装置は、
直径450mm以上のウエハを処理することを特徴とする請求項1〜7に記載のメンテナンス機器。 - 真空搬送室の片側又は両側に複数の真空処理室が配置された半導体製造装置のメンテナンス方法であって、
前記半導体製造装置のメンテナンスに使用する治具と、
第1のジョイント部を有し、前記治具を移載可能な複数の搬送機構と、を備えるメンテナンス機器を用いて、
前記複数の搬送機構のうちの第1の搬送機構の第1のジョイント部を、前記半導体製造装置に設けられた第2のジョイント部とジョイントさせるステップと、
前記複数の搬送機構のうちの前記第1の搬送機構以外の搬送機構に前記治具を載せて、該第1の搬送機構と分離させて前記第1のジョイント部から前記第2のジョイント部に移載させることにより前記治具を搬送するステップと、
を含むことを特徴とする半導体製造装置のメンテナンス方法。
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JP2012128409A JP2013254796A (ja) | 2012-06-05 | 2012-06-05 | 半導体製造装置のメンテナンス機器及び半導体製造装置のメンテナンス方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2023228892A1 (ja) * | 2022-05-23 | 2023-11-30 | 東京エレクトロン株式会社 | メンテナンス装置 |
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2012
- 2012-06-05 JP JP2012128409A patent/JP2013254796A/ja active Pending
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