JP2013253527A - 内燃機関のブローバイガス通路構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】PCVバルブにおいてブローバイガス中のオイルミストが凝集して発生した液体オイルが、ブローバイガスによりブローバイガス通路を通じて吸気通路に持ち去られることを抑制できるブローバイガス通路構造を提供する。
【解決手段】このブローバイガス通路構造は、内燃機関のクランクケース内に漏出したブローバイガスを内燃機関の吸気通路に還流するブローバイガス通路7と、ブローバイガス通路7に配設されたPCVバルブ11と、ブローバイガス通路7におけるPCVバルブ13の下流側に配設され、ブローバイガス通路7の内径R1,R2よりも大きい内径R3を有する内径拡大部11とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関のクランクケース内のブローバイガスを吸気通路に還流するブローバイガス通路構造に関する。
一般に、自動車用エンジン等の内燃機関には、クランクケース内に漏出したブローバイガス(未燃焼混合気)を吸気通路に還流して再燃焼するPCV(Positive Crankcase Ventilation)システムが搭載される。しかし、クランクケース内には、エンジンオイルが霧状になったオイルミストが対流しているので、クランクケース内に漏出したブローバイガスは、オイルミストを含んだ状態で吸気通路に還流される。そのため、このようなPCVシステムには、ブローバイガス中のオイルミストをブローバイガスから分離するためのオイルセパレータ(気液分離器)が備えられる(例えば特許文献1)。
特許文献1のPCVシステムは、クランクケース内に漏出したブローバイガスを吸気通路に還流するブローバイガス通路と、前記ブローバイガス通路に配設されたオイルセパレータと、前記ブローバイガス通路においてオイルセパレータの下流側に配設されたPCVバルブとを備える。そして、吸気通路内の気圧が負圧のときにPCVバルブが開弁すると、クランクケース内のブローバイガスは、ブローバイガス通路を流れて、オイルセパレータでオイルミストが分離されて、吸気通路に還流される。
特開2007−177685号公報
しかしながら、オイルセパレータで分離し切れなかったオイルミストは、PCVバルブにおいて凝縮して液体オイルに変化する。そして、その液体オイルは、ブローバイガスによりブローバイガス通路を通じて吸気通路に持ち去れる。特に、過給器を備えたエンジンでは、ブローバイガス流量が多くなるので、PCVバルブにおいて凝縮してブローバイガスにより吸気通路に持ち去れる液体オイルが多くなる。このように、PCVバルブにおいて凝縮した液体オイルが吸気通路に持ち去られることで、クランクケース内のエンジンオイルの消費量が増大したり、吸気通路内でオイルミストが凝縮してデポ付着する等の問題が発生する。
そこで、本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、PCVバルブ(開閉弁)においてブローバイガス中のオイルミストが凝集して発生した液体オイルが、ブローバイガスによりブローバイガス通路を通じて吸気通路に持ち去られることを抑制できるブローバイガス通路構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のブローバイガス通路構造は、内燃機関のクランクケース内に漏出したブローバイガスを前記内燃機関の吸気通路に還流するブローバイガス通路と、前記ブローバイガス通路に配設された開閉弁と、を備えたブローバイガス通路構造において、前記ブローバイガス通路における前記開閉弁の下流側において、前記ブローバイガス通路の内径よりも大きい内径を有する内径拡大部を備えるものである。
上記の構成によれば、ブローバイガス通路における開閉弁の下流側において、ブローバイガス通路の内径よりも大きい内径を有する内径拡大部が備えられるので、内径拡大部内でブローバイガスの流速を減速でき、これにより、開閉弁においてブローバイガス中のオイルミストが凝集して発生した液体オイルを内径拡大部の内面に溜めることができ、当該液体オイルがブローバイガスにより吸気通路に持ち去られることを抑制できる。
また、本発明のブローバイガス通路構造は、上記に記載のブローバイガス通路構造であって、前記内径拡大部と、前記ブローバイガス通路における前記内径拡大部と前記クランクケースとの間の通路部分とが共に略鉛直方向に沿って配置されるものである。
上記の構成によれば、内径拡大部と、ブローバイガス通路における内径拡大部とクランクケースとの間の通路部分とが共に略鉛直方向に沿って配置されるので、内径拡大部の内面に溜まった液体オイルを、自重によりブローバイガス通路の前記通路部分の内面を伝ってクランクケース内に戻すことができる。
また、本発明のブローバイガス通路構造は、上記に記載のブローバイガス通路構造であって、前記内径拡大部の鉛直方向下側の端面には、ブローバイガス流入口が形成されており、前記内径拡大部の鉛直方向下側の前記端面は、その外周縁から前記ブローバイガス流入口に向かって鉛直方向下側に傾斜しているものである。
上記の構成によれば、内径拡大部の鉛直方向下側の端面は、その外周縁からそのブローバイガス流入口に向かって鉛直方向下側に傾斜しているので、内径拡大部の鉛直方向下側の端面に貯まった液体オイルを、円滑に、ブローバイガス流入口に集めてブローバイガス流入口からブローバイガス通路へと流出させることができる。
本発明のブローバイガス通路構造によれば、PCVバルブにおいてブローバイガス中のオイルミストが凝集して発生した液体オイルが、ブローバイガスによりブローバイガス通路を通じて吸気通路に持ち去られることを抑制できる。
本発明の実施形態に係るブローバイガス通路構造を含むPCVシステムの構成概略図である。 図1の内径拡大部とPCVバルブとの拡大図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
<構成説明>
図1は、本発明の実施形態に係るブローバイガス通路構造を含むPCVシステムの構成概略図である。
この実施形態に係るブローバイガス通路構造1は、図1に示すように、内燃機関3のクランクケース3b内に漏出したブローバイガス(即ち、未燃焼混合気)を吸気通路5に還流するブローバイガス通路7においてPCV(Positive Crankcase Ventilation)バルブ(開閉弁)11の下流側に内径拡大部13を配設することで、PCVバルブ11においてブローバイガス中のオイルミストが凝縮して発生した液体オイルが、ブローバイガスによりブローバイガス通路7を通じて吸気通路5に持ち去られることを抑制したものである。以下、このブローバイガス通路構造1を含むPCVシステム100について詳説する。
このPCVシステム100は、内燃機関3のクランクケース3b内に漏出したブローバイガスを吸気通路5に還流するものであり、内燃機関3の一例である自動車用のエンジン(以後、エンジン3と呼ぶ)と、エンジン3の燃焼室3iに空気を供給する吸気通路5と、エンジン3の燃焼室3iからクランクケース3b内に漏出したブローバイガスを吸気通路5に還流させるブローバイガス通路7と、ブローバイガスからオイルミストを分離するオイルセパレータ(気液分離器)9と、ブーバイガス通路7を開閉するPCVバルブ11と、PCVバルブ11においてブローバイガス中のオイルミストが凝集して発生した液体オイルを一時的に貯留する内径拡大部13とを備える。
エンジン3は、シリンダブロック3aと、シリンダブロック3aの下部に配設されたクランクケース3bと、クランクケース3bの下部に連設されてエンジンオイルQを貯留するオイルパン3cと、シリンダブロック3aの上部に配設されたシリンダヘッド3dと、シリンダヘッド3dの上部に配設されたシリンダヘッドカバー3eとを備える。
また、シリンダブロック3a内には、シリンダヘッド3dによりその開放上面が閉塞されたシリンダ3fが形成される。そして、そのシリンダ3f内には、上下動可能にピストン3gが配置される。また、クランクケース3b内には、ピストンロッド3pを介してピストン3gと連結されたクランク軸3hが配置される。また、シリンダ3fとシリンダヘッド3dとピストン3gとで囲まれた空間により燃焼室3iが形成される。燃焼室3iの天井面には、吸気ポート3jと排気ポート3kとが形成されると共に点火プラグ3mが配設される。吸気ポート3jには、吸気ポート3jを開閉する吸気弁3qが配設されると共に吸気通路5が連設される。また、排気ポート3kには、排気ポート3kを開閉する排気弁3rが配設されると共に排気通路18が連設される。吸気通路5には、スロットル弁15が配設されると共に、燃焼室3iの吸気ポート3j付近に、燃料を噴射する燃料噴射弁17が配設される。スロットル弁15は、図示省略の制御装置の制御に応じて吸気通路5の流路面積を調整して、エンジン3への吸入空気量を調整するものである。
このエンジン3では、吸気通路5を通じて供給された吸入空気(矢印U1)と、燃料噴射弁17から噴射された噴射燃料とが混合して混合気となり、その混合気が吸気ポート3jから燃焼室3iに供給される。そして、ピストン3gの上昇により燃料室3i内の混合気が圧縮され、その際に点火プラグ3mの点火により混合気が爆発され、その爆発力によりピストン3gが押下されることで、クランク軸3hが回転され、その回転力がエンジン出力として出力される。そして、燃焼した混合気は、排気ガス(矢印U2)として排気ポート3kから排気通路18を通じて外部に排出される。
なお、ピストン3gによる混合気の圧縮の際には、シリンダ3fとピストン3gとの間3nを通じて燃焼室3iからクランクケース3b内に未燃焼混合気(ブローバイガス)が漏出する。クランクケース3b内には、オイルパン3c内のエンジンオイルが霧化したオイルミストが対流しているので、クランクケース3b内に漏出したブローバイガスは、オイルミストを含んだ状態となる。
ブローバイガス通路7は、燃焼室3i内からクランクケース3b内に漏出したブローバイガスを吸気通路5に還流させるものである。このブローバイガス通路7は、その一端が、吸気通路5(より詳細には例えば吸気マニホールド)に連通され、その他端が、クランクケース3bに連通されて配設される。より詳細には、このブローバイガス通路7は、吸気通路5とシリンダヘッドカバー3eとを繋ぐ第1通路7aと、シリンダヘッドカバー3e内に配設されて第1通路7aと連通した第2通路7bと、シリンダヘッド3d内に配設されて第2通路7bと連通した第3通路7cと、シリンダブロック3a内に配設されて第3通路7cとクランクケース3bとを繋ぐ第4通路7dとから構成される。ここでは、例えば第3通路7cおよび第4通路7dは、略鉛直方向Pに沿って配置される。
オイルセパレータ9は、例えばシリンダブロック3a内の第4通路7d上に介装されて配設されており、クランクケース3b内からブローバイガス通路7を通じて吸気通路5に還流されるブローバイガスからオイルミストを分離するものである。オイルセパレータ9は、例えば、複数の邪魔板(図示省略)を有しており、この邪魔板にブローバイガスが衝突することで、ブローバイガス中のオイルミストが凝集して液体オイルになって邪魔板に付着して、ブローバイガスからオイルミストが分離される。そして、分離された液体オイルは、自重により、第4通路7dのうちオイルパン3cとクランクケース3bとの間の通路部分7daの内面を伝ってクランクケース3b内に戻ってオイルパン3cに再び貯留され、他方、オイルミストが分離されたブローバイガスは、オイルセパレータ9から流出してブローバイガス通路7を通じて吸気通路5に還流される。なお、このオイルセパレータ9は無くても構わない。
PCVバルブ11は、ブローバイガス通路7(より詳細には例えば第3通路7cにおけるオイルセパレータ9の下流側(即ち、ブローバイガスの流通方向U3の下流側)に配設され、吸気通路5内の気圧に応じて自動的に開閉することで、ブローバイガス通路7を流れるブローバイガス流量を制御するものである。
PCVバルブ11は、例えば図2に示すように構成される。即ち、PCVバルブ11は、筒状の上部ハウジング11aと、上部ハウジング11aに連設された筒状の下部ハウジング11bと、上部ハウジング11aと下部ハウジング11bとの間に挟持された環状プレート11cと、下部ハウジング11b内に上下動可能に配置された弁体11dと、下部ハウジング11b内に配置されて弁体11dを下方に付勢するバネ部材(例えば巻バネ)11eとを備える。
下部ハウジング11bの下端開口の周縁には、弁体11dの抜け防止用の係止部11fが内方に突出形成される。弁体11dは、棒状に形成される。弁体11dの上端部11gは、テーパ状に縮径されており、環状プレート11cの中央の貫通穴11h内に挿通位置される。また、弁体11dの下端部の外周面には、外方に突出すると共に周方向に間欠的に係止部11iが形成される。バネ部材11eは、下部ハウジング11b内において、環状プレート11cと弁体11dの係止部11iとの間に配置される。
このPCVバルブ11では、吸気通路5の負圧とバネ部材11eの付勢力との釣り合いに応じて、弁体11dが上下動する。そして、バネ部材11eの付勢力により弁体11dが下方に移動して、弁体11dの係止部11iが下部ハウジング11bの係止部11fに当接することで、PCVバルブ11は閉弁する。この閉弁状態では、弁体11dと環状プレート11cの貫通孔11hとの間に隙間11kが形成されると共に、弁体11dの係止部11fが周方向に間欠的に形成されていることで、弁体11dと下部ハウジングの係止部11fとの間に液体オイル通過用の隙間11jが形成される。このように各隙間11k,11jが形成されることで、この閉弁状態において、後述のように、内径拡大部13内に貯まった液体オイルが各隙間11k,11jを通じてクランクケース3b側に流れることができる。他方、吸気通路5の負圧により弁体11dが上方に移動して、弁体11dの係止部11iが下部ハウジング11bの係止部11fから離れることで、PCVバルブ11は開弁する。この開弁状態では、弁体11dの位置に応じて環状プレート11cの貫通孔11hと弁体11dとの間の隙間11kが変化することで、PCVバルブ11を通過するブローバイガス流量が制御される。
内径拡大部13は、図2に示すように、ブローバイガス通路7の内径よりも大きい内径を有する通路であり、ブローバイガス通路7におけるPCVバルブ11の流通方向U3の下流側に配設されると共にブローバイガス通路7の長手方向の例えば一部に配設される。
より詳細には、内径拡大部13は、例えば第4通路7d(即ち、シリンダブロック3a内)において、その流通方向U3が鉛直方向Pに沿って配置される。そして、内径拡大部13の上面(即ち、鉛直方向P上側の端面)13aには、その略中央に第3通路7cと連通する開口部13bが形成されており、その上面13aは、シリンダヘッド3dとシリンダブロック3aとの境界面S上に例えば平面状に形成される。また、内径拡大部13の下面(即ち、鉛直方向P下側の端面)13cには、その略中央に第4通路7dと連通する開口部(ブローバイガス流入口)13dが形成されており、その下面13cは、その外周縁13eからその開口部13dに向かって鉛直方向P下側に傾斜したテーパ状に形成される。ここでは、第4通路7dにおけるPCVバルブ11と内径拡大部13との間の通路部分7dbの内径R1と、第1〜第3通路7a,7b,7cの内径R2とは同じ内径(例えばR1=R2=13mm)で、内径拡大部13の内径R3は、それら各内径R1,R2よりも大きい内径(例えば19mm以上)に形成される。
ここでは、ブローバイガス通路7を流れるブローバイガスの最大流量は、例えば50L/minである。この場合、ブローバイガス通路7が鉛直方向Pに沿って配置する場所(例えば第3通路7cまたは第4通路7dでは、PCVバルブ11で凝集した液体オイルがブローバイガスにより持ち去れることを抑制するには、ブローバイガスの流速は、3m/s以下であることが望ましく、このためには、内径拡大部13の内径R3は、19mm以上であることが望ましい。
なお、ここでは、第2〜第3通路7b,7c,7d、オイルセパレータ9、PCVバルブ11、および、内径拡大部13は、例えば、シリンダブロック3aの側面側の部分に配置される。
また、この実施形態では、ブローバイガス通路7、オイルセパレータ9、PCVバルブ11および内径拡大部13を含む構成により、ブローバイガス通路構造1が構成される。
<動作説明>
図1および図2に基づいてこのPCVシステム100の動作を説明する。
図1を参照して、エンジン3運転中は、エンジン3の燃焼室3iからクランクケース3b内にブローバイガスが漏出する。クランクケース3b内では、そのブローバイガスは、クランクケース3b内で対流するオイルミストを含んだ状態で存在する。また、エンジン3運転中に、吸気通路5内の気圧が負圧になると、その負圧により、PCVバルブ11が開弁すると共にクランクケース3b内のブローバイガスがブローバイガス通路7を通じて順にオイルセパレータ9、PCVバルブ11および内径拡大部13を通過して吸気通路5に還流される。
その際、オイルセパレータ9では、例えばブローバイガスが邪魔板に衝突してブローバイガス中のオイルミストが凝縮して液体オイルになって邪魔板に付着することで、ブローバイガスからオイルミストが分離される。そして、その分離された液体オイルは、その自重によりブローバイガス通路7の内面を伝ってクランクケース3bに戻ってオイルパン3c内に再び貯留される。そして、そのブローバイガスは、オイルセパレータ9から流出してPCVバルブ11へと流れる。
そして、PCVバルブ11では、図2を参照して、流路面積が狭くブローバイガスの流速が最速になるので、ブローバイミスト中のオイルミスト(即ち、オイルセパレータ9で分離し切れなかったオイルミスト)が凝集して液体オイルになってブローバイガスから分離される。そして、そのブローバイガスは、PCVバルブ11を通過して内径拡大部13へと流れると共に、その分離された液体オイルは、そのブローバイガスの流れによりブローバイガス通路7の内面を伝って内径拡大部13に運ばれる。
そして、内径拡大部13では、ブローバイガス通路7の内径よりも内径が大きいので、ブローバイガスの流速が低下する。これにより、内径拡大部13内に運ばれた液体オイルLは、図2に示すように、ブローバイガスによりこれ以上運ばれずに内径拡大部13の内面に溜まり、ブローバイガスだけが内径拡大部13から流出してブローバイガス通路7を通じて吸気通路5に還流される。
そして、図2を参照して、エンジン3が停止すると、吸気通路5内の気圧が負圧でなくなるので、PCVバルブ11が閉弁されて、ブローバイガス通路7を通じてのブローバイガスの流れが停止する。これにより、内径拡大部13の内面に溜まった液体オイルLは、自重により、内径拡大部13の開口部13dからブローバイガス通路7の第4通路7dの内面に流出して順にPCVバルブ11内の各隙間11k,11jおよびオイルセパレータ9を通過してクランクケース3bに戻ってオイルパン3cに再び貯留される。
その際、内径拡大部13の下面13cは、その外周縁13eからその開口部13dに向かって鉛直方向P下側に傾斜したテーパ状に形成されているので、内径拡大部13内の内面に溜まった液体オイルLは、自重により円滑に開口部13dに集まって、ブローバイガス通路7の第4通路7d内面へと流出する。
<主要な効果>
以上の様に構成されたブローバイガス通路構造1によれば、ブローバイガス通路7におけるPCVバルブ11の下流側(即ち、ブローバイガスの流通方向U3の下流側)において、ブローバイガス通路7の内径R1,R2よりも大きい内径R3を有する内径拡大部13が備えられるので、内径拡大部13内でブローバイガスの流速を減速でき、これにより、PCVバルブ11においてブローバイガス中のオイルミストが凝集して発生した液体オイルを内径拡大部13の内面に溜めることができ、当該液体オイルがブローバイガスによりブローバイガス通路7を通じて吸気通路5に持ち去られることを抑制できる。
また、内径拡大部13と、ブローバイガス通路7における内径拡大部13とクランクケース3bとの間の通路部分7dbとが共に略鉛直方向Pに沿って配置されるので、内径拡大部13の内面に溜まった液体オイルを、自重によりブローバイガス通路7の通路部分7dbの内面を伝ってクランクケース3b内に戻すことができる。
また、内径拡大部13の鉛直方向P下側の端面13cは、その外周縁13eからその開口部13dに向かって鉛直方向P下側に傾斜しているので、内径拡大部13の鉛直方向P下側の端面13cに貯まった液体オイルLを、円滑に、開口部13dに集めて開口部13dからブローバイガス通路7(より詳細には第4通路7d)へと流出させることができる。
<付帯事項>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は斯かる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと解される。
本発明は、自動車用エンジン等の内燃機関のクランクケース内に漏出したブローバイガスを吸気通路に還流するブローバイガス通路構造への適用に最適である。
1 ブローバイガス通路構造
3 エンジン(内燃機関)
3b クランクケース
5 吸気通路
7 ブローバイガス通路
7d 第4通路(ブローバイガス通路における内径拡大部とクランクケースとの間の通路部分)
11 PCVバルブ(開閉弁)
13c 下面(内径拡大部の鉛直方向下側の端面)
13d 開口部(ブローバイガス流入口)
13e 下面の外周縁
R1,R2 ブローバイガス通路の内径
R3 内径拡大部の内径
P 鉛直方向

Claims (3)

  1. 内燃機関のクランクケース内に漏出したブローバイガスを前記内燃機関の吸気通路に還流するブローバイガス通路と、
    前記ブローバイガス通路に配設された開閉弁と、
    を備えたブローバイガス通路構造において、
    前記ブローバイガス通路における前記開閉弁の下流側において、前記ブローバイガス通路の内径よりも大きい内径を有する内径拡大部を備えることを特徴とするブローバイガス通路構造。
  2. 請求項1に記載のブローバイガス通路構造であって、
    前記内径拡大部と、前記ブローバイガス通路における前記内径拡大部と前記クランクケースとの間の通路部分とが共に略鉛直方向に沿って配置されることを特徴とするブローバイガス通路構造。
  3. 請求項2に記載のブローバイガス通路構造であって、
    前記内径拡大部の鉛直方向下側の端面には、ブローバイガス流入口が形成されており、
    前記内径拡大部の鉛直方向下側の前記端面は、その外周縁から前記ブローバイガス流入口に向かって鉛直方向下側に傾斜していることを特徴とするブローバイガス通路構造。
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