JP2013250599A - 修理マニュアル作成システム、修理マニュアル作成方法、及び、修理マニュアル作成プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】修理マニュアル作成システム1は、修理マニュアル4を作成する修理マニュアル作成システム1において、製品を構成する部品及び複数の上記部品からなるユニットの階層構造を記憶する製品構成表データベース31と、上記階層構造を含む修理手順を記憶する修理手順データベース38と、修理拠点ごとの修理条件を記憶する修理拠点情報データベース37と、上記修理手順の実行が上記修理拠点の上記修理条件により妨げられる要素の有無を条件に、分解組立可能な階層の深さを決定し、上記修理拠点に対応する条件別修理手順を生成する条件別修理手順生成部12と、上記条件別修理手順を元に条件別の修理マニュアル4を作成する修理マニュアル作成部15と、を備える。
【選択図】図1
Description
上記の修理作業支援端末では、装置のエラーコードを取得し、エラーコードが示す故障内容の修理において交換又は補修が必要となる修理対象部品を特定する処理などが行われる。
図1に示すように、修理マニュアル作成システム1は、修理手順生成部11と、条件別修理手順生成部12と、条件入力部13と、既存データ流用部14と、修理マニュアル作成部15と、修理内容指示部16と、修理実績登録部17と、修理コスト算出部18と、変更箇所抽出部19と、影響可否判断部20と、各種のデータベースと、を備える。修理マニュアル作成システム1には、表示装置2及び入力装置3が接続される。
修理マニュアル作成部15は、条件別修理手順データベース39に記憶された条件別修理手順を元に条件別の修理マニュアル4を作成する。
修理実績登録部17は、修理に掛かった時間(実績工数)等を修理実績データベース40に登録する。
製品構成表データベース31のレコードは、図6に示すように、製品コード(例えば「P001」)、製品を構成する部品及びユニットの階層(例えば、「1」〜「3」)、ユニット名(例えば、「ユニット1」〜「ユニット4」,「−」)、部品名(例えば、「−」,「部品1」〜「部品8」)、部品が所属するユニット名、ユニットの上(1つ上)の階層となる親ユニット名を示している。
なお、後述する処理には、ごく標準的な構成を有するコンピュータ、すなわち、図2に示すように、CPU51と、記憶部52と、入力部53と、出力部54と、I/F部55と、を備える情報処理端末50を用いることができる。
記憶部52は、ROMやRAM及び磁気記録媒体などからなり、CPU51に各構成要素を制御させる制御プログラムの記憶や、CPU51が制御プログラムを実行する際のワークエリアあるいは各種データの記憶領域として使用される。
出力部54は、ディスプレイ(表示装置2に対応)などに各種のデータを提示してユーザに通知する。
また、修理マニュアルの作成の処理を情報処理端末50に行わせるには、後述する手順の処理を情報処理端末50に行わせる制御プログラム(修理マニュアル作成プログラム)を作成して、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記憶させておき、その制御プログラムを例えば記録媒体から情報処理端末50に読み出させて実行させればよい。この結果、情報処理端末50は図1に示すサービスマニュアル作成システム1として機能する。
本実施形態の修理マニュアル方法及びプログラムは、製造情報を元に修理手順を作成する処理(ステップS11)と、修理手順と特定スキルの要否、市販品以外の治工具の要否といった条件とを元に条件別修理手順を作成する処理(ステップS12)と、作成された条件別修理手順を元に条件別の修理マニュアルを作成する処理(ステップS13)と、を含む。なお、修理手順については、予め他のシステムにより作成されているものを修理マニュアル作成システム1が取得するようにしてもよい。
図5は、修理マニュアル作成システム1を構成するデータの関係性を表すER図(Entity Relationship Diagram)である。
階層は、階層構造の最上位を「0」とする。つまり、図4に示す製品構成図では、製品を構成するユニット1及びユニット3の階層が「1」となり、ユニット1を構成する部品1、部品2、及びユニット2、並びに、ユニット3を構成する部品5、部品6、及びユニット4の階層が「2」となり、ユニット2を構成する部品3及び部品4、並びに、ユニット4を構成する部品7及び部品8の階層が「3」となる。
修理手順を作成する処理(図3のステップS11)を図13のフローを用いて説明する。
なお、通常の修理手順は、階層が上位のユニット(図4の例ではユニット1及びユニット3)から分解して故障箇所の修理・部品交換等を行い、製造手順と同様に下位の階層から組み立てる。
条件別修理手順を作成する処理(図3のステップS12)を図15のフローを用いて説明する。
修理マニュアルを作成する処理(図3のステップS13)については、修理マニュアル作成部15が、条件別修理手順データベース39に登録された条件別修理手順を図18に示す修理マニュアル作成画面に反映し、修理マニュアルを作成する。
また、本実施形態では、要素作業データベース32は、修理作業における作業単位を構成する要素作業を記憶する。治工具データベース35は、治工具の情報を記憶する。要素作業データベース32及び治工具データベース35は、要素作業及び治工具が機密情報であることを示す機密性区分を記憶する。条件別修理手順生成部12は、修理拠点の修理条件により妨げられる要素の有無を、修理手順データベース38に記憶された要素作業及び治工具の機密性区分の有無を判断条件として条件別修理手順を生成する。
また、本実施形態では、条件別修理手順データベース39には、条件別修理手順生成部12により条件別修理手順が登録される。既存データ流用部14は、修理マニュアルの作成時に既に条件別修理手順データベース39に記憶されている条件別修理手順の情報を流用する。
本実施形態の修理マニュアル作成システムは、上述の第1実施形態の修理マニュアル作成システム1と同様である。また、本実施形態の修理マニュアル方法及びプログラムは、第1実施形態の修理マニュアル方法及びプログラムを含み、さらに、交換対象部品を含む保守ユニット単位の構成に対し、各ユニット単位での部材のコスト及び分解・組立作業時間と作業実績に基づく品質状況を考慮したトータルコストを求め、最適な修理対象ユニットを導き出すものである。
本実施の形態の修理マニュアル作成方法及び修理マニュアル作成プログラムは、修理実績を登録する処理(ステップS41)と、各ユニット単位での部材のコストと分解・組立作業時間及び修理実績とに基づくトータルコストを算出する処理(ステップS42)と、トータルコストより最適な修理対象ユニットを設定する処理(ステップS43)と、を含む。
図20にデータ構成の一例を示すユニットコストデータベース41へ、製品のユニットごとに部材のコスト(単価)及び分解・組立の標準工数が予め登録される。
修理作業が終了した際に、修理実績登録部17は、修理対象部品又はユニットと、その修理作業の標準時間及び実績時間とを、図21にデータ構成の一例を示す修理実績データベース40に登録する。
修理コスト算出部18は、交換対象部品から図4及び図6の製品構成表データより、対象部品を含むユニット及びその親ユニットを最上位まで求める。例えば、部品8が修理対象部品の場合は、部品8を含むユニット4と、このユニット4を含むユニット3とが対象となる。
各ユニットのトータルコスト = 単価 + f(標準工数)× 賃率・・・式(1)
例えば条件別修理手順生成部12は、各ユニットのトータルコストの中から、最も低いコストのユニットを交換対象ユニットとし、条件別修理手順データベース39へ反映させる。例えば、部品8まで修理対象であったがユニット4のトータルコストが低い場合は、ユニット4を交換対象とし、条件別修理手順データベース39へ反映する。また、修理費用の制約のみではなく、修理費用の制約及び修理時間の制約(例えば、修理時間の合計を一定時間内に抑えるという制約)のうち少なくとも一方を用いればよい。
また、本実施形態では、ユニットコストデータベース41は、ユニットごとに、部材のコストと分解・組立の標準工数とを記憶する。修理実績データベース40は、修理を実施した際の標準工数と実績工数とを含む修理実績を記憶する。修理コスト算出部18は、階層構造を元に、部材のコストと、標準工数及び過去の修理実績工数のデータの相関関数とから各ユニットのトータルコストを求める。条件別修理手順生成部12は、修理時間の制約及び修理費用の制約のうち少なくとも一方に基づいて最適な修理対象ユニットを設定する。
本実施形態の修理マニュアル作成システムは、上述の第1実施形態の修理マニュアル作成システム1と同様である。また、本実施形態の修理マニュアル方法及びプログラムは、第1及び第2実施形態の修理マニュアル方法及びプログラムを含み、さらに、製造情報に変更が発生した際に、修理マニュアルの更新を行うものである。
本実施の形態の修理マニュアル作成方法及び修理マニュアル作成プログラムは、製造情報に変更が発生した際に修理手順を変更する処理(ステップS51)と、変更後の修理手順情報より条件別修理手順への影響判断を行い、修理マニュアルを変更する処理(ステップS52)と、を含む。
図24のように製造情報に変更が発生した場合(図24では、手順2の治工具コードが「J003」に変更)、変更箇所抽出部19は、分解・組立要素作業関連データベース34を元に製造手順に関連付く修理手順への影響箇所を図25に示すように特定する(図25では、順番1,4の治工具コードが「J003」に変更)。ユーザが修正箇所の反映を行う場合は、修理手順生成部11は、修理手順を更新する。
修理手順が変更された場合、影響可否判断部20は、変更された要素作業が条件別修理手順データベース39に登録され、作成済みの修理マニュアル4へ影響があるか判断する。
また、本実施形態では、要素作業データベース32は、修理作業における作業単位を構成する要素作業を記憶する。製造手順データベース33は、製品を製造するための要素作業の対象となる部品又はユニットの階層構造と、要素作業の順番と、要素作業で使用する部品及び治工具の情報とを含む製造手順情報を記憶する。分解・組立要素作業関連データベース34は、製造手順データベース33に記憶された要素作業である組立要素作業と、この組立要素作業に対応する要素作業である分解要素作業との関係を記憶する。変更箇所抽出部19は、製造手順情報の変更時に修理手順データベース38に記憶された修理手順の変更箇所を抽出する。影響可否判断部20は、上記の変更箇所が修理マニュアルへの影響可否を判断する。
本実施形態の修理マニュアル作成システムは、上述の第1実施形態の修理マニュアル作成システム1と同様である。また、本実施形態の修理マニュアル方法及びプログラムは、第1〜第3実施形態の修理マニュアル方法及びプログラムを含み、さらに、修理実績データベース40に記憶された修理実績より必要なスキルを特定し、修理拠点情報データベース37より修理拠点に必要なスキル情報を特定する。
本実施の形態の修理マニュアル作成方法及び修理マニュアル作成プログラムは、修理実績を登録する処理(ステップS61)と、修理拠点毎に不足しているスキルを特定する処理(ステップS62)と、を含む。
条件別修理手順生成部12は、条件別修理手順を生成する際に、スキル保有者の不足等の原因で修理対象外となる作業についても、図28に示すように、「修理対象」の「対象」又は「対象外」として、条件別修理手順データベース39へ登録する。
修理作業が終了した際に、修理実績登録部17は、図21に示すように、修理を行った作業の情報である製品コード、実績工数などを修理実績データベース40へ登録する。
例えば条件別修理手順生成部12は、修理実績データベース40に登録された製品コードを元に、条件別修理手順データベース39より修理対象外となった作業を抽出する。
また、本実施形態では、条件別修理手順データベース39は、条件別修理手順生成部12により条件別修理手順を登録される。修理実績データベース40は、修理を実施した際の標準工数と実績工数とを含む修理実績を記憶する。条件別修理手順生成部12は、条件別修理手順の生成時に修理対象外の作業を条件別修理手順データベース39に登録する。また、条件別修理手順生成部12は、修理実績データベース40へ登録された修理実績より修理対象外となった原因である不足要素を特定し、修理拠点情報データベース37より修理拠点に必要な不足要素を特定する。
2 表示装置
3 入力装置
4 修理マニュアル
11 修理手順生成部
12 条件別修理手順生成部
13 条件入力部
14 既存データ流用部
15 修理マニュアル作成部
16 修理内容指示部
17 修理実績登録部
18 修理コスト算出部
19 変更箇所抽出部
20 影響可否判断部
31 製品構成表データベース
32 要素作業データベース
33 製造手順データベース
34 分解・組立要素作業関連データベース
35 治工具データベース
36 要素作業・スキル関連データベース
37 修理拠点情報データベース
38 修理手順データベース
39 条件別修理手順データベース
40 修理実績データベース
41 ユニットコストデータベース
50 情報処理端末
51 CPU
52 記憶部
53 入力部
54 出力部
55 I/F部
Claims (9)
- 修理マニュアルを作成する修理マニュアル作成システムにおいて、
製品を構成する部品及び複数の該部品からなるユニットの階層構造を記憶する製品構成表データベースと、
前記階層構造を含む修理手順を記憶する修理手順データベースと、
修理拠点ごとの修理条件を記憶する修理拠点情報データベースと、
前記修理手順の実行が前記修理拠点の前記修理条件により妨げられる要素の有無を条件に、分解組立可能な階層の深さを決定し、前記修理拠点に対応する条件別修理手順を生成する条件別修理手順生成部と、
前記条件別修理手順を元に条件別の修理マニュアルを作成する修理マニュアル作成部と、
を備えることを特徴とする修理マニュアル作成システム。 - 前記ユニットごとに、部材のコストと分解・組立の標準工数とを記憶するユニットコストデータベースと、
修理を実施した際の標準工数と実績工数とを含む修理実績を記憶する修理実績データベースと、
前記階層構造を元に、前記部材のコストと、標準工数及び過去の前記修理実績工数のデータの相関関数とから各ユニットのトータルコストを求める修理コスト算出部と、を更に備え、
前記条件別修理手順生成部は、修理時間の制約及び修理費用の制約のうち少なくとも一方に基づいて最適な修理対象ユニットを設定する、
ことを特徴とする、請求項1記載の修理マニュアル作成システム。 - 修理作業における作業単位を構成する要素作業について特定のスキルを記憶する要素作業・スキル関連データベースと、
治工具の情報を記憶する治工具データベースと、を更に備え、
前記条件別修理手順生成部は、前記修理拠点の前記修理条件により妨げられる要素の有無を、前記スキルの要否及び前記治工具の情報のうち少なくとも一方を判断条件として前記条件別修理手順を生成する、
ことを特徴とする、請求項1又は請求項2記載の修理マニュアル作成システム。 - 修理作業における作業単位を構成する要素作業を記憶する要素作業データベースと、
治工具の情報を記憶する治工具データベースと、を更に備え、
前記要素作業データベース及び前記治工具データベースは、要素作業及び治工具が機密情報であることを示す機密性区分を記憶し、
前記条件別修理手順生成部は、前記修理拠点の前記修理条件により妨げられる要素の有無を、前記修理手順データベースに記憶された前記要素作業及び前記治工具の前記機密性区分の有無を判断条件として前記条件別修理手順を生成する、
ことを特徴とする、請求項1又は請求項2記載の修理マニュアル作成システム。 - 前記条件別修理手順生成部により前記条件別修理手順を登録される条件別修理手順データベースと、
前記修理マニュアルの作成時に既に前記条件別修理手順データベースに記憶されている前記条件別修理手順の情報を流用する既存データ流用部と、
を更に備えることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか1項記載の修理マニュアル作成システム。 - 修理作業における作業単位を構成する要素作業を記憶する要素作業データベースと、
前記製品を製造するための前記要素作業の対象となる前記部品又は前記ユニットの階層構造と、前記要素作業の順番と、前記要素作業で使用する部品及び治工具の情報とを含む製造手順情報を記憶する製造手順データベースと、
前記製造手順データベースに記憶された前記要素作業である組立要素作業と、該組立要素作業に対応する前記要素作業である分解要素作業との関係を記憶する分解・組立要素作業関連データベースと、
前記製造手順情報の変更時に前記修理手順データベースに記憶された前記修理手順の変更箇所を抽出する変更箇所抽出部と、
前記変更箇所が修理マニュアルへの影響可否を判断する影響可否判断部と、
を更に備えることを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれか1項記載の修理マニュアル作成システム。 - 前記条件別修理手順生成部により前記条件別修理手順を登録される条件別修理手順データベースと、
修理を実施した際の標準工数と実績工数とを含む修理実績を記憶する修理実績データベースと、を更に備え、
前記条件別修理手順生成部は、前記条件別修理手順の生成時に修理対象外の作業を前記条件別修理手順データベースに登録し、
前記条件別修理手順生成部は、前記修理実績データベースへ登録された前記修理実績より修理対象外となった原因である不足要素を特定し、前記修理拠点情報データベースより前記修理拠点に必要な不足要素を特定する、
ことを特徴とする、請求項1記載の修理マニュアル作成システム。 - コンピュータを用いて修理マニュアルを作成する修理マニュアル作成方法において、
製品を構成する部品及び複数の該部品からなるユニットの階層構造を含む修理手順の実行が修理拠点の修理条件により妨げられる要素の有無を条件に、分解組立可能な階層の深さを決定し、前記修理拠点に対応する条件別修理手順を生成し、
前記条件別修理手順を元に条件別の修理マニュアルを作成する、
ことを特徴とする修理マニュアル作成方法。 - コンピュータを用いた修理マニュアルの作成をコンピュータに行わせるための修理マニュアル作成プログラムにおいて、
製品を構成する部品及び複数の該部品からなるユニットの階層構造を含む修理手順の実行が修理拠点の修理条件により妨げられる要素の有無を条件に、分解組立可能な階層の深さを決定し、前記修理拠点に対応する条件別修理手順を生成する機能と、
前記条件別修理手順を元に条件別の修理マニュアルを作成する機能と、
をコンピュータに実現させることを特徴とする修理マニュアル作成プログラム。
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