JP2013250556A - マイクロリソグラフィーのための等倍率大型反射屈折レンズ - Google Patents

マイクロリソグラフィーのための等倍率大型反射屈折レンズ Download PDF

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Abstract

【課題】i線LED波長で動作し、4個から6個のダイを取り扱うことが可能な領域サイズを有する、フォトリソグラフィー装置のための、頑丈で単純な1倍光学投影システムを提供する。
【解決手段】光学軸に沿って、非球面の凹型ミラーと、前記凹型ミラーから離間された収斂レンズグループと、前記収斂レンズグループの前記凹型ミラーと反対側の近傍に、光学軸の両側に配置される第1および第2の全反射プリズムとを備え、前記第1のプリズムは前記対物面に近い第1の表面を有し、前記第2のプリズムは前記画像面に近い第2の表面を有し、前記収斂レンズグループは、3つまたは4つのレンズエレメントから構成され、レンズエレメントの1つは正メニスカス形状を有し、前記レンズは名目上の開口数が0.32で、実質的に等倍となり、前記レンズは少なくとも画像領域上でのストレールレシオが0.95より大きい。
【選択図】図2A

Description

(優先権の主張)
この出願は、2012年5月30日に出願された米国仮出願No.61/653,020に基づく合衆国法典第35巻第119条(e)項の優先権主張を伴う。また、同仮出願は参考として本明細書に組み込まれる。
本発明は、マイクロリソグラフィーのためのレンズに関し、特に、複数のダイを含む大きな領域を有する、マイクロリソグラフィーのための等倍率の反射屈折レンズに関する。
フォトリソグラフィー装置は、集積回路(IC)の製造において、半導体(たとえば、シリコン)ウエハ上に小さな図柄を印刷することに用いられる。フォトリソグラフィー装置は、たとえば、レイヤーの相互連結を定義するためのパターンを形成することを含む、最終プロセスにも用いられる。レイヤーの相互連結は、ICを駆動するための電力を供給する。フォトリソグラフィー装置は、制御ロジックやICのデータ入力/出力(I/O)を伝送するために利用される高速通信バスの金属経路のパターンを形成するための最終プロセスにおいても利用される。
この20年間ほど、製造に用いられるシリコンウエハのサイズは、(200mm)8”から(300mm)12”まで増大し、今や(450mm)16”まで考えられている。ICの製造コストは、2つの重要な要因に起因する。すなわち、生産量とスループット(たとえば、ウエハ数/時間)である。イールドの推測は、容易に100%に到達するので、ICのコストは、製造プロセスのスループットに大きく依存する。
スループットを増やすための1つの方法は、ウエハのダイのサイズを大きくすることである。他の方法は、一度にイメージを形成することができるダイの数を増やすことである。どちらをするにしても、ウエハごとに必要な処理(スキャン)時間を減らすために、フォトリソグラフィー装置は、大きなダイを形成する複数のダイの形式をサポートする必要がある。このことは、等倍率(1倍)のフォトリソグラフィー装置によって処理され得る粗い最後の方のレイヤーにおいて、より容易に達成できる。
J.Dyson、「ザイデル収差のない等倍光学システム」、Journal of the Optical Society of America、1959年7月 Zhang Yudong他、「1:1反射屈折広帯域深紫外線高開口数のリソグラフィーレンズ」、SPIE1463、1991年、668−694 R.M.N.New他、「Dyson光学の分析の最適化」、Optical Society of America 31 「応用光学」、no.10、1444−1449 Zhang他、「等倍光学システムのための開発」、Optical Society of America 34 「応用光学」、1995年3月1日、no.7 米国特許第1,401,345号明細書 米国特許第1,783,998号明細書 米国特許第2,742,817号明細書 米国特許第7,148,593号明細書 米国特許第7,573,655号明細書
i線LED波長で動作し、4個から6個のダイを取り扱うことが可能な領域サイズを有する、フォトリソグラフィー装置のための、頑丈で単純な1倍光学投影システムが必要とされている。
本発明の一局面は、画像面における画像領域に、対物面に複数のダイを定義するためのフォトマスク(レチクル)の画像を形成するためのマイクロリソグラフィーレンズである。マイクロリソグラフィーレンズは、光学軸に沿って、非球面の凹型表面を有する凹型ミラーと、凹型ミラーの凹型表面から離間された収斂レンズのグループと、収斂レンズのグループの近傍であって凹型ミラーの反対側に光学軸の両側に配置される第1および第2の全反射(TIR)プリズムとを含む。第1のプリズムは対物面に近い第1の表面を有し、第2のプリズムは画像面に近い第2の表面を有する。収斂レンズのグループは、3つか4つの互いに空隙が設けられたレンズエレメントから構成される。レンズエレメントの1つは、正メニスカス形状を有し、プリズムワイズな凹型の非球面の表面を含む最もミラーワイズなレンズエレメントである。画像領域は、4つから6つのダイを含むサイズである。各ダイは、26mm×34mmの公称サイズを有する。レンズは、名目上の開口数が0.32のところで、実質的に等倍となる。レンズは、少なくとも光のi線波長に対する画像領域上でのストレールレシオが0.95より大きい。
好ましくは、マイクロリソグラフィーレンズは、波長が365nmの場合に、解像度が約1ミクロンである。
好ましくは、マイクロリソグラフィーレンズは、g線波長とh線波長とi線波長とを有する光に対して、解像度が約2ミクロンである。
好ましくは、マイクロリソグラフィーレンズは、画像領域上での歪みの量が100nmより小さい。
好ましくは、マイクロリソグラフィーレンズは、画像領域上での歪みの量が50nmより小さい。
好ましくは、マイクロリソグラフィーレンズは、画像領域上での歪みの量が10nmより小さい。
好ましくは、マイクロリソグラフィーレンズは、焦点深度が、画像領域上において3ミクロン以上である。
好ましくは、マイクロリソグラフィーレンズは、i線LEDスペクトルの光で結像する。
好ましくは、マイクロリソグラフィーレンズは、対物面と第1のTIRプリズム表面との間に配置される第1の保護ウインドウと、画像面と第2のTIRプリズム表面との間に配置される第2の保護ウインドウとをさらに備える。
好ましくは、保護ウインドウの各々は石英ガラスから作成され、その厚さは約1mmである。
好ましくは、レンズは、等倍にするために、最大で約100万分の5刻みで調整できるだけの非テレセントリシティを有する。
好ましくは、レンズエレメントの1つは、第1および第2のプリズムの直近に位置する凹型表面または平らな表面を含む。
好ましくは、画像領域のサイズは、公称で68mm×52mmであり、4つのダイを収容可能である。
好ましくは、画像領域のサイズは、公称で102mm×52mmであり、6つのダイを収容可能である。
本発明の他の局面は、画像面における画像領域に、対物面に複数のダイを定義するためのフォトマスクを結像するためのマイクロリソグラフィーレンズである。マイクロリソグラフィーレンズは、光学軸に沿って、非球面の凹型表面を有する凹型ミラーと、凹型ミラーの凹型表面から離間され、互いに3つの離れたレンズエレメントから構成されており、正メニスカス形状を有しプリズムワイズな凹型の非球面の表面を含む最もミラーワイズなレンズエレメントを含む収斂レンズのグループと、凹型ミラーの反対側の収斂レンズのグループの近傍であり、かつ、光学軸の両側に配置される第1および第2の全反射(TIR)プリズムとを含む。第1のプリズムは対物面に近い第1の表面を有し、第2のプリズムは画像面に近い第2の表面を有する。画像領域は、6つのダイを含むサイズである。各ダイは、26mm×34mmの公称サイズを有する。レンズは、名目上の開口数が0.32のところで、実質的に等倍となる。レンズは、i線LED波長スペクトルまたはg線とh線とi線の光に対する画像領域上でのストレールレシオが0.95より大きい。
好ましくは、レンズは、等倍にするために、最大で約100万分の5刻みで調整できるだけの非テレセントリシティを有する。
好ましくは、画像領域のサイズは、公称で102mm×52mmである。
本発明の他の局面は、画像面における画像領域に、対物面に複数のダイを定義するフォトマスクを結像するためのマイクロリソグラフィーレンズである。マイクロリソグラフィーレンズは、光学軸に沿って、非球面の凹型表面を有する凹型ミラーと、光学軸の両側に配置される第1および第2の全反射(TIR)プリズムを含む。第1のプリズムは対物面に近い第1の表面を有し、第2のプリズムは画像面に近い第2の表面を有する。マイクロリソグラフィーレンズは、凹型ミラーの凹型表面から離間されプリズムと凹型ミラーとの間にある収斂レンズのグループをさらに含む。収斂レンズのグループは、4つの空隙が設けられたレンズエレメントから構成され、正メニスカス形状とプリズムワイズな凹型の非球面の表面とを有する最もミラーワイズなレンズエレメントと、プリズムに隣接するプリズムワイズな凹型表面を有する最もプリズムワイズなレンズエレメントとを含む。画像領域は、4つのダイを含むサイズである。各ダイは、公称で26mm×34mmのサイズを有する。レンズは、名目上の開口数が0.32のところで、実質的に等倍となる。レンズは、i線LED波長スペクトルまたはg線とh線とi線の光に対する画像領域上でのストレールレシオが0.95より大きい。
好ましくは、画像領域のサイズは、公称で68mm×52mmである。
好ましくは、マイクロリソグラフィーレンズは、画像領域上での歪みの量が10nmより小さい。
本明細書で開示される光学システムの実施例は、以下の設計上の特徴を有する。
開口数が約0.32のときに等倍である。スペクトルの範囲が、水銀アークの約2〜3倍のi線UV−LED(365nm)スペクトルバンド幅を有するi線だけの露光に関するバンド幅と、同じときに(たとえば、GHIスペクトルを使用する。)同時に「g,h,i線」を形成する(つまり、露光する)能力と、を有する「g,h,i」(436,405,365nm)の「化学線の水銀アーク」スペクトル線を包含する。
領域サイズは、公称で26×36mmの「ダイサイズ」の4つまたは6つのダイを収容できる。ダイの方向は、最もコンパクトまたは最も効率の良い光学システムのための光学形式に最もよく適応できる。
ある実施例としては、歪みは50nm未満である。別の実施例としては、歪みは10nm未満である。
対物面(すなわち、フォトマスクまたはレチクル)や画像面(すなわち、ウエハ)では、テレセントリック線の束が求められる。これは、制約なしに、4つのダイの実施例における最適化の通常の成り行きで実現される。6つのダイの実施例は実質的にテレセントリックであり、すなわち焦点の変化を伴う画像サイズの変更に対して取るに足りないと考えられる程度の微量の非テレセントリック量を含む。
微量の非テレセントリック量の1つの効能は、対物面と画像面とにおける光学軸に沿った同じ方向の同量の焦点のシフトによって、システムの倍率が極め少ない量だけ変化することである。このことは、パターン重複エラーを最小化させることができるため、有用である。完全なテレセントリック光学システムでは、焦点および/または画像の品質を劣化させることなく、光学を調整することによって倍率を変更することはできない。
システムの非テレセントリックを原因とする倍率の変化量の例は、最大で約100万分の5(5ppm)である。
NA値が0.24、0.32、0.40、0.50である場合に対する、プリズムの厚さTHp(mm)と屈折率nとの関係を示し、NAが増えるにつれてプリズムの厚さが増す様子を示すグラフである。 NAが0.3〜0.55の範囲であり、i線光学ガラスの範囲である、i線波長における、最少のプリズム屈折角度θFM(度)と屈折率nとの関係を示すグラフである。 本発明に係る1倍修正ウィン−ダイソン反射屈折光学システムの第1の実施の形態を示す図である。 第1の実施の形態におけるプリズムおよび第1のレンズエレメントの拡大図であり、各プリズムと画像面および対物面との間の保護ガラスを示し、屈折角度θも示す。 図2Bと同様の拡大図であり、ウエハとレチクルとがそれぞれ配置される画像面および対物面で収束する光線の束に沿った、第1の実施の形態の2つのプリズムと空隙が設けられたレンズエレメントとを示す。 第1の実施の形態に係る、プリズムの一例を示す拡大図であって、画像面と、画像領域と、画像面の画像領域に配置される4つのダイとを示す。 第1の実施の形態に係る、プリズムと第1のレンズエレメントの両者の拡大図であって、画像面と対物面の4つのダイのサイズを示す。 図3Aと同様の図であって、第1の実施の形態に係る、画像領域の4つのダイの角に収束する光線束を示す。 第1の実施の形態に係る、画像領域または対物領域の4つのダイを示す図であり、4つのダイの角に関する光線の束の収束(あるいは分岐)部分を示す。 第1の実施の形態に係る、格子の歪みを示す図である。 第1の実施の形態に係る、異なる波長(355nmから375nmまで5nm間隔)における、正接の光線Tとサジタル光線Sとの領域の曲率/非点収差を示すグラフである。 第1の実施の形態に係る、領域の高さ(最大79mm)の関数としての歪み(mm)を示すグラフである。 第1の実施の形態に係る、多色性のMTFグラフである。 第1の実施の形態に係る、領域毎の、多色性のRMSのスポットサイズ(μm)と波長λ(nm)との関係を示すグラフである。 第1の実施の形態に係る、フーリエ多色性i線LED線拡がり関数であって、0.55μmの半値全幅(FWHM)を示す。 第1の実施の形態に係る、i線(365nm)波長におけるスルーフォーカス法のストレールレシオと領域の位置との関係である。 図5Aと同様のグラフであって、第1の実施の形態に係る、GHIスペクトル帯の領域曲率を示す。 図5Bと同様のグラフであって、第1の実施の形態に係る、GHIスペクトル帯の歪みを示す。 図6Aと同様のグラフであって、第1の実施の形態に係る、波長が355nmから450nmまでの範囲における、多色性のMTFグラフを示す。 図6Bと同様のグラフであって、第1の実施の形態に係る、水銀アーク波長(点線)とLED波長(1点鎖線)とに関する、多色性のRMSスポット半径(μm)と波長(μm)と領域の位置の関係を示す。 図7Aと同様のグラフであって、第1の実施の形態に係る、フーリエ線拡がり関数であって、約6μmのFWHMを示す。 図7Bと同様のグラフであって、第1の実施の形態に係る、目標が0.95またはそれ以上の焦点深度幅の、405nmのh線のスルーフォーカス法のストレールレシオを示すグラフである。 本発明に係る1倍修正ウィン−ダイソン反射屈折光学システムの第2の実施の形態を示す図である。 図2Cと同様であって、プリズムPAおよびPB、空隙が設けられた3つのレンズエレメントL1からL3、対物面OPのレチクル110、画像面IPのウエハ100を示す。 第2の実施の形態に係る、画像領域IFまたは対物領域OFの6つのダイの各々の角における入射光の束を示す。 図4と同様であって、第2の実施の形態に係る、格子の歪みを示す図である。 第2の実施の形態に係る、355nmから375nmまでの範囲の波長についての多色性のMTFグラフである。 第2の実施の形態に係る、LED波長(1点鎖線)に関する多色RMSスポット半径(μm)と波長(μm)および領域の位置の関係を示すグラフである。 第2の実施の形態に係る、フーリエ多色i線LED線拡がり関数であって、0.48μmのFWHM線幅を示す。
本発明は、マイクロリソグラフィーのレンズに関し、特に、複数のダイを収容できる大きな領域を有するマイクロリソグラフィーのための等倍反射屈折レンズに関する。
特許請求の範囲に記載された内容は、本明細書に組み込まれて、本明細書の一部を構成する。
本明細書では、「フォトマスク」という用語と「レチクル」という用語とは、同様の意味を有する。
半導体製造の分野で使用される「ダイ」という用語は、実用的な集積回路が組み立てられる半導体ウエハの一部を意味する。明細書で使用される「ダイ」という用語は、ウエハ上にダイを形成する目的のために、ウエハ上に画像を形成するのに用いられるパターンを含むレチクルの一部も意味する。このように、図示および説明を簡単にするために、また、明細書で開示される光学システムが名目上単一倍率を有することから、「ダイ」という用語は、レチクルのダイのパターンまたはウエアに形成されるダイのいずれかを意味する。レチクルの一例は、後述するように、4つか6つのダイを有する。これは、4つから6つのダイをウエハ上に描くためであって、言い換えれば、光学システムの画像領域および対物領域は、異なる実施例においては、4つのダイか6つのダイを収容するサイズを有するということである。これは、「4ダイ形式」または「6ダイ形式」と表現される。たとえば、各ダイは、26mm×36mmの公称サイズを有する。
「ミラーワイズ」という用語は、「ミラーに向かい合っていること」を意味し、「プリズムワイズ」という用語は、「プリズムに向かい合っていること」を意味する。このように、プリズムワイズな凹面を有するレンズは、プリズムに面した凹面を有する。
下記の技術文献および特許公報は、参照することによって、本明細書に組み込まれる。
J.Dyson、「ザイデル収差のない等倍光学システム」、Journal of the Optical Society of America、1959年7月
Zhang Yudong他、「1:1反射屈折広帯域深紫外線高開口数のリソグラフィーレンズ」、SPIE1463、1991年、668−694
R.M.N.New他、「Dyson光学の分析の最適化」、Optical Society of America 31 「応用光学」、no.10、1444−1449
Zhang他、「等倍光学システムのための開発」、Optical Society of America 34 「応用光学」、1995年3月1日、no.7
米国特許第1,401,345号;1,783,998号;2,742,817号;7,148,593号;7,573,655号。
<光学設計について>
1例としての1倍フォトリソグラフィー装置は、反射屈折光学システムを含む。反射屈折光学システムは、シリコンウエハ上で0.75μmから2μmの限界寸法特性を実現するために、水銀アーク波長(g線=436nm;h線=405nm;i線=365nm)で画像を形成する。つい最近になって、UV発光ダイオード(LEDs)の能力によって、水銀アークアンプから、i線波長画像形成のためのLEDsのような、より信頼性の高い個体状態のソースへと移行されてきている。i線LEDスペクトルの一例は、約9nmの幅(FWHM)を有し、約357nmから374nmの範囲であって、365nmにピークを有する。わずかに広いi線LEDスペクトルは、画像品質を決定づけたり、より複雑な光学設計を必要とするために追加的に無色化することが要求される。特に、複数のダイの形式のサイズが大きくなれば、高いウエハスループット率が要求される。
本明細書で開示される光学システムは、ウィン−ダイソンの設計に基づくものである。光学軸の中央に配置される主要な凹型ミラーと、光学軸の両側に分かれて配置される屈曲プリズムとを有する。分かれて配置される屈曲プリズムは、対物面と画像面を分けるために用いられ、あるいは光学軸で重なっている。
中間紫外線の化学線のスペクトル領域(365nmから435nm)におけるウィン−ダイソン光学システムの光学設計は、後述する表1に表示されているように、おおよそ、複数の高い透明度の光学ガラスに加えて、1つのアモルファス透明セラミックと1つの透明クリスタルに限られる。表1は、化学線のスペクトル帯のための、16の候補の材料の光学および熱特性を例示する。
材料は、世界中の限られた数の製造業者から調達可能である。すなわち、i線ガラスタイプのおはらガラス(日本)、様々なタイプおよび品位のアモルファスや透明セラミックの溶融シリカのHeraeus(ドイツ)およびCorning(米国)、立方の単結晶のフッ化カルシウム(CaF)のCorning(米国)およびHelma(ドイツ)である。各材料の製造は、溶解、化学蒸着または火炎加水分解、あるいは、適切な結晶成長方法などの組み合わせることによって可能である。光学的な厚さは、このタイプのシステムに合わせると極めて大きなものとなる傾向にあるため、高い内部屈折率の安定性(〜1ppm)を有する材料が適している。
表1では、高い光の透過率(>0.99/25mm)を有する材料は、最初の4つの欄で太字で表示されており、厚いレンズエレメントに最も適している。特に、リング領域の反射屈折光学システムでは、ウエハにおける対物(主要なミラーへ、および、主張なミラーから)と画像との間で、光線が2倍の距離を通過するために、有効厚さが2倍される。「nnnvv」と命名された欄は、MILコードを意味し、ヘリウムd線(587.6nm)の屈折率の最初の3つの小数と、アッベ数Vdとを組み合わせる。アッベ数は、可視スペクトルにおける各材料の相対スペクトル分散を示す。分散は、波長が短いと増加する。特に、UVではそうである。可視帯である450nmから650nmと比較して、365nmから435nmの狭いスペクトル帯であるにもかかわらず、無色化はより難しい。「τ、i(25mm)」の値は、25mmの厚みの内部透過率を与え、「n、i」の値は、水銀のi線(365nm) の屈折率を与える。
材料の選別の際には、製造時と同様に使用時における温度安定性の観点から、熱特性も考慮されるべきである。太字の値は、CTEおよびdn/dT(屈折率の温度変化)の平均から離れている材料を示し、特にCTE(溶融シリカ)「ゼロ」とゼロから負のdn/dTの値のものがあげられる。
厚い光学部品は、小さな温度勾配に反応し易い。温度勾配は、表面の配置構造や屈折率(屈折率勾配)に変化をもたらす。溶融シリカは、膨張性が低い材料であると考えられるが、16個の候補の材料の中で、最も高いdn/dTを有している。CaFは、同様に高い、負数であるdn/dTと、非常に高い熱膨張係数(CTE)とを有する。これは、製造時または使用時における突然の温度変化(特に、冷却)にさらされたときに、割れの影響を非常に受け易くする。
図1Aは、光学システムの異なるNAごとの、すなわちNA値が0.24、0.32、0.40、0.50である場合の、プリズムの厚さTHp(mm)と屈折率nとの関係を示すグラフである。なお、プリズムの高さが52mmであり、2つのダイのシステムの形式の場合である。
離れた屈折プリズムの材料の選択には、各プリズムの内部の反射面の光学的な振る舞いを考慮にいれる。内部の反射面は、表面誤差に対して屈折面よりも5から6倍良く反応する。通常の入射光に対する内部反射の波面に関する波面誤差(WFE)は、下記の式から与えられる。
WFE,rfl=2・n・e
一方、一般的な表面における通常の入射光の屈折は、下記のように与えられる。
WFE,rfl=(n−1)・e
ここで、eは(波の)表面誤差であり、nは波長の屈折率である。
他の各々の相対感度はσ=2・n/(n−1)である。
なお、1.44という低い値の場合はσ=6.54Xとなり、n=1.61という高い値の場合はσ=5.3Xとなる。
材料の選択に影響を与える他の要因は、反射コーティングを使用することなく、全部の光線に対して、プリズムの反射面からの内部全反射(TIR)を実行するように全ての光線の屈折率が十分に高いか、である。入射光の角度が臨界角以下になると、TIRにはならない。そこで、光線の反射面での屈折を防ぐために、反射コーティングが必要となり、画像のいくつかの描写が発生する。
TIRが確実に生じる程度以上の臨界角φは以下のように与えられる。
φ≧asin(1/n)
φは、面法線との関係で測定される。
図1Bは、i線材料(後述するように、図2Bはどのように屈折角度θが測定されるかを示す。)に関する最少のTIR屈折角度θFM(逆転スケール)を示すグラフである。TIRをサポートする最小の屈折角度θFMは、以下のようにして与えられる。
θFM=2*[asin(1/n)+asin(NA/n)+K]
ここで、nはサポートされている最も長い波長における屈折率であり、NAはシステムの開口数であり、Kはテレセントリシティおよび他の許容範囲からの逸脱に対する設計マージンを設けるための追加的な許容量である。図1Bは、NAが0.3〜0.55の範囲である、多くのi線光学材料に対する、最少のTIR屈折角度θFM(度)と、(i線波長の)屈折率nとの関係をプロットの説明とともに示すグラフである。
屈折角度θが大きくなればなるほど、プリズムが厚くなる。これは、屈折率の値が減少することによって生じる。極端なNAの光線は、プリズムの入り口表面と比べて、内部的に平行ではないため、プリズムの形状は非最適である。これは、プリズムの高さとプリズムの厚みを増すことになり、全体的な設計に不利に働く虞がある。
最適なプリズム屈折角度θは、θFOと表され、NAに対して低い屈折光線は、屈折したプリズムの入り口表面と平行である。解空間は、最小屈折角度θFMおよび最適な屈折角度θFOの関係から定義されうる。
(θFO−θFM)=2*{[45°+(1/2)*asin(NA’)]−φ}(角度)
ここで、NA’は、プリズム内で屈折された物(光線)の開口数、たとえばasin(1/n)、であり、nは屈折率である。最適な臨界角度φCOは、解空間の制限された範囲、たとえば>NA>>0.24においてφよりも大きく、1.54よりも高い屈折率値とを有する。厚くて小さくないプリズムは、低い屈折率または高いNAのために、TIRをサポートすることが求められ、最終的に高いNAは全体的に失敗に終わり、プリズム表面の反射コーティングを追加することが必要になる。
おはらガラスのタイプは、0.24NAにおける最適な臨界角度φCOを満たしており、下記の表2における12のガラスに限定される。さらに小さな値(下線を付している。)が、0.32NAにおける最適な臨界角度φCOを満たしており、0.37よりも大きいNAでは満たせるものがない。
前述の記載は、溶融シリカまたはCaF(最も透過率の高い材料)の使用はプリズムとしては必ずしも最高の選択ではない、ということを示唆している。特に、TIRが求められる場合において、低い率のプリズムは、大きな屈折角を必要とし、プリズムの形状は最適な形状からは異なるものであって、厚みが増せば増すほど、高い率の材料が必要とされる。プリズムの材料は、材料やレンズの他の組み合わせ、ミラーの組み合わせ、表面の形状などに連動して、最適な全体設計の実現を阻害するかもしれない。
通常のプリズムの形状が、好適な材料に基づいて設立されたときは、その時に、レンズ設計パラメータ(半径、厚み、空隙、)を維持しながら、厚みが最適化される。プリズムの厚みは、他のザイデル収差のように、球面収差とペッツヴァル和に重要な影響を与える。従って、材料タイプの様々な組み合わせに関して、レンズの設計を十分に最適化させるため通常の配列に対する調整が可能になっている。
最適化プロセスは、徐々に、最も適した性質、主要なスペクトルの透過率、の慎重な選択に基づいた全ての最も適したガラスのタイプの置き換えを可能にしていく。(溶融シリカまたはCaFに関する)コスト、熱、製造条件のような他の要因が同様に対処される。
レンズ設計ソフトウェアを光学設計の様々な制約に動的に束縛させたり反応させたりするために、前述の式は、標準レンズ設計ソフトウェアのレンズ設計最適化メリット関数に記述される。このおかげで、設計ソフトウェアは、解析点広がり関数(PSF)またはストレールレシオのように、単純最小化画像基準を超えて設計を導く最適なパラメータの配列に基づいて、最適な材料の組み合わせを世界的に探索することが可能になる。他の要因、たとえば歪みやテレセントリシティ、は必要に応じて観測および制約する。TIRに対する偏光の効果は、非偏光(LEDまたはアークランプ)の位相シフトの変化が画像の品質を低下させるのに十分な大きさを有する場合、プリズムの反射面上の位相維持膜を採用することによって与えられる。
上記の技術の適用は、1倍ウィン−ダイソンの光学システムに関する下記の2つの実施の形態に利用される。両者において、NAは0.32である。一方はi線LEDとGHI同時(GHI−s)スペクトルの4つのダイの形式に対するものであって、他方はi線LEDだけに適した6つのダイの形式に対するものである。
<第1の実施の形態>
図2Aは、本発明に係る1倍修正ウィン−ダイソン反射屈折光学システム(システム)10の第1の実施の形態を示す図である。システム10は、光軸A1の中央に配置される主凹型ミラーM1を含む。ミラーM1は、ミラー表面MSを有する。開口絞りASは、ミラー表面MSに配置される。システム10は、ミラーM1の凹部側に、光軸A1に沿って、ミラー表面MSから軸方向に離れて配置される4つの屈折レンズエレメントL1からL4を含む。システム10は、2つの屈折プリズム(プリズム)PAおよびPBを含み、これらは各々が光軸A1の反対側にレンズL1に近接して配置される。プリズムPAおよびPBは、それぞれ、TIR表面TAおよびTBを有する。これらは、画像面IPおよび対物面OPが光軸A1上で重ならないように、屈折システム10を構成している。
図2Bは、プリズムPAおよびPBと対物面OPと画像面IPの拡大図である。プリズムPAは、レンズエレメントL1のレンズ表面LS1に近い、平らな表面PA1を含む。プリズムPAは、対物面OPに近い平らな表面PA2を含む。同様に、プリズムPBは、レンズエレメントL1のレンズ表面LS1に近い、平らな表面PB1を含む。プリズムPBもまた画像面IPに最も近い平らな表面PB2を含む。
一例として、システム10は、プリズム表面PA2と対物面OPとの間に配置される薄い(たとえば、公称1mmの厚さ)保護ウインドウWAと、プリズム表面PB2と画像面IPとの間に配置される薄い保護ウィンドウWBとを含む。ウインドウWAおよびWBの材料は、溶融シリカである。
一例としてのシステム10は、i線LED波長またはGHI−sスペクトル帯の4つのダイの形式を有する。NA=0.32である。4つのダイの形式は、対物領域と画像領域が、公称寸法としての26mm×36mmを有する4つのダイを囲むことができることを意味するものである。領域のサイズ(画像面IPまたは対物面OP)は、66mm×52mmであり、73%の透過率を有する。レンズエレメントL4の凹型表面は、非球面の表面である。同様に、ミラー表面MSは、非球面である。なお、システム10は1X倍システムであるため、対物領域と画像領域とが同じサイズである。
システム10は、作動距離WDが5mmであり、焦点距離FDが5mmであり、屈折角度θが103.5であり、折り畳まれていない長さ(対物面OPから主要なミラーの頂点まで)が1212.5mmであり、開口部の開口絞りASが596.2mmであり、主要なミラーは直径が620mmであり厚みが150mmである。プリズムPAとPBは、経路長が105mmである。2つの非球面は、レンズL4のレンズ表面LS4であり、主要なミラーM1のミラー表面MSにある。非球面は、後述のたるみの非球面の方程式のところで述べるように12次の非球面である。
下記の表3は、第1の例のシステム10のための、レンズ設計規定の例を示す。寸法は、ミリメートルである。
プリズムPAおよびPBは、二等辺三角形のように配置され、頂点の角度は51.75°、76.5°、51.75°である。高さは、85.1274mmである。TIR表面TA,TBは133.70398mmである。入り口/出口の面P1,P2は52.7019mmである。屈折角度θ=103.5°である。画像面の傾きは約X、つまり52mmの画像高さを+0.60μm超える程度である。焦点深度は、領域の深さと同様であり、3μmである。
非球面LS4とMSは、sagZを利用して下記のように定義される。ここで、c=1/Rであり、Rは曲率の底面半径であり、ρはZ軸の極半径であり、rは動径座標であり、kは円錐曲線定数であり、αはi次の非球面係数である。sagZは、光軸A1方向の変位であって、極接線平面から測定される。
Z=C2/((1+SQRT(1-(1+k)c2/r2)))+α1r22r43r64r85r106r12
下記の表3は、2つの非球面LS4とMSのための非球面データを示す
図2Cは、図2Bと同様の拡大図であり、プリズムPAおよびPBとレンズエレメントL1からL4を示す。光線の束RBは、画像面IPと対物面OPとで収束する。レンズエレメントL1からL4は空隙を有する。レンズエレメントL1のレンズの表面LS1は、プリズム表面PA1およびPB1に近い。レンズ表面LS1は、わずかにくぼんでおり、一例として、くぼみの半径はシステム10の最適な光学性能のために選択されている。レンズL1からL4は、底部が面取りされており(実線、TRで示されている。)、300mmのウエハ100が画像面IPで利用される。レチクル(フォトマスク)110は、対物面OPに配置される。一例としてのレチクル110は、0.25”(6mm)の厚みを有する。焦点距離FDは5mmであって、3mmの隙間を提供し、レチクル110上の薄膜(図示せず)を収容できる。ウインドウWAおよびWBは、揮発性有機化合物とガス放出によるダメージから光学システムを防御するのに利用される。
図3Aは、プリズムPBの一例を示す拡大図であって、画像面IPと、画像面IPに形成される画像領域IFに配置される4つのダイD1からD4とを示す。図3Bは、図3Aと同様の拡大図であって、プリズムPAおよびPBとレンズ表面LS1を有する近接のレンズL1を示す。ダイD1からD4は、プリズムPAおよびプリズムPBの両者に関連して示される。レチクル110(図示しない)のダイは、ウエハ100(図示しない)上に画像形成されるダイと同じサイズである。
図3Cは、図3Aと同様の図であって、画像領域IF上の画像面IPに集中される光線の束RBを含む。図3Dは、画像面IPの画像領域IF(または対物面OPの対物領域OF)の4つのダイD1からD4を示し、また4つのダイD1からD4の隅での9つの光線の束RBの収束を示す。4つのダイD1からD4は、画像領域IFか対物領域OPのいずれかに位置することが表されている。なお、「ダイ」という用語は、図示および説明の容易化のために、レチクル110またはウエハ100上のダイのパターンを示すために用いられる。
図4は、格子GDの歪みを示す図である。ここで、「×」は完全な格子に関する重要な光線の位置を示す。図4の格子GDの歪みは、340,000倍に拡大されている。図における小さな四角形は、10nm(水平)×7.6nm(垂直)の実寸法を有する。
図5Aは、接線の光線Tとサジタル光線Sの、領域の曲率/非点収差を示す画像である。最大の領域は79mmである。カーブは、355nmから375nmまで5nm間隔の異なる波長を表す。図5Bは、領域の高さ(最大79mm)の関数としての歪み(mm)を示すグラフである。図5Bでは、異なる波長のカーブが重なる。
図6Aは、波長355nmから375nmの波長に対する、異なる領域の位置における、多色性のMTF(光学変換関数あるいはOTFのモジュール)と空間周波数ν(サイクル/mm)との関係を示すグラフである。異なる波長のカーブの近さは、異なる波長や異なる領域の位置に関するMTFが高いことを示す。このグラフは、一例としてのシステム10が、1800サイクル/mmのカットオフ周波数で制限された回折であることを示す。
図6Bは、下記の表4に示されるような、領域の位置F1からF9における、多色性のRMSのスポットサイズSS(μm)と波長λ(nm)との関係を示すグラフである。領域のサイズは、79mmである。
点線は水銀アークのスペクトルを表し、1点鎖線はi線LEDスペクトルを示す。回折限界線はDLと表され、回折限界半径は0.65μmである。365nmでは、設計RMS半径は回折限界の約1/3である。
図7Aは、相対放射照度Iとx(μm)との関係がプロットされたフーリエ多色i線LED線拡がり関数であって、0.55μmの半値全幅(FWHM)を示す。
図7Bは、i線(365nm)波長の異なる領域位置におけるストレールレシオSRと焦点F(μm)との関係を示すグラフである。設計の目標は、ストレールが0.95または焦点深度よりも大きなものである。
図8Aおよび図8Bは、図5Aおよび図5Bと同様であって、領域曲率とGHI−sスペクトル帯の歪みを示す。
図9Aは図6Aと同様であって、355nmから450nmの範囲の波長における、0から1800サイクル/mmの空間周波数の多色性のMTFグラフである。
図9Bは図6Bと同様であって、水銀アーク波長(点線)とLED波長(1点鎖線)に関する、様々な領域位置における、多色性のRMSのスポット半径SS(μm)と波長λ(nm)の関係を示す。
図10Aは図7Aと同様であって、約6μmのFWHMを示すフーリエ線拡がり関数である。
図10Bは図7Bと同様であって、0.95または焦点深度範囲よりも大きい目標を有する、405nmのh線で焦点を通ったストレールレシオSRの図である。
<第1の実施の形態の特徴と利点>
システム10の第1の実施の形態は、以下にまとめられるように、複数の特徴と利点とを有する。
NAの中央が0.32であることにより、i線波長における線の幅とスポットサイズは0.75μmよりも小さく、GHI−sの広帯域の露出における線の幅とスポットサイズは2μmよりも小さい。
サイズが68mm×52mmである4つのダイの形式は、単一ダイと比較して露出ステップ毎に4つのダイを露出することによって、ウエハ/時間の露出率を4倍までに高める。
設計は、長い光学経路の分光透過率を最大にしながら、領域分離プリズムPAおよびPBのTIRのサポートに基づくものである。
焦点深度は、真空平板化されたウエハ100の残余の曲がりを3μmまで許容する。
システム10は、水銀アークスペクトルの帯域幅の倍を有する、i線LEDスペクトルに対応する。
システム10は、水銀アーク源または複数波長LED源のGHI−s露出に対応する。
一例としての設計は、最大透過率と屈折率均一性とのために、高品質のi線ガラスを活用する。
システム10は、i線光学ガラスのタイプが、高い屈折率と十分な内部透過率と優れたdn/dTの振る舞い(たとえば、温度勾配に対する反応の鈍さ)、といった追加的な利点を供するときは、高コストの溶融シリカを避ける。
非球面は、使用される姿勢での光学(レンズおよびミラー)の自重による曲がりを考慮した、製造のテストを容易にするために、最も適合した球面からの違いを最小限にするため、2つのくぼんだ光学表面LS4およびMSに制限される。
屈折レンズエレメントL1からL4の空隙は、UVのダメージを受けやすい光学粘着性テープの使用を防止し、これによってシステムの寿命を長くできる。
一例としてのシステム10は、軸外領域のペツヴァル曲率の残余傾き部品を補償するために最適化された焦点面の傾きを有し、実際のシステムのアライメント処理をエミュレートする。
無視できるほど小さい光学歪み(たとえば、<10nm)は、複数のダイの露出のための最大のオーバーレイの精密さを保証する。
(取り替え可能な)保護ウインドウの利用は、光学揮発性有機化合物へのダメージと、フォトリソグラフィー処理に関するガス抜け、たとえば様々なフォトレジストなどからの、とを防ぐことによって、寿命を長くしたり、高い頻度での光学部品の掃除や取り替えの必要性を取り除き、光学に関する前述の汚染を防ぐための光学システムの「シール」を容認する。
大きな作動および焦点距離(5mm)は、近接する保護ウインドウとウエハまたはレチクルの外皮との間の十分な物理的な隙間を提供する。これは、微粒子によって引き起こされる表面上の欠陥が、露出に影響を与えたり処理の欠陥を生じさせたりしないようにする。
<第2の実施の形態>
図11Aは、図2と同様であって、空隙を有した3つの屈折レンズエレメントL1、L2、L3を含むシステム10の第2の実施形態を図示する。システム10は、i線LEDまたはGHI−sスペクトル帯における6つのダイの形式を提供するように構成されている。領域のサイズは、102mm×52mmであり、i線波長における透過率は75%である。作動距離WD=6mmである。システム10は、一例として厚みが1mmで溶融シリカで構成された上記のウインドウWAおよびWBを含む。屈折角度θは103°である。広げられた状態の長さが1417.5mmである。開口絞りASは、749.8mmの開口部を有する。主要なミラーM1は、780mmの開口部を有し、175mmの厚みを有する。プリズムの経路長は107mmである。レンズL3は、非球面のへこんだ表面LS3を有する。ミラー表面MSも非球面である。NA=0.32である。後集束距離FDは、システムの対称性のために、作動距離WD内と基本的に同様である。
表5は、第2の実施例のシステム10のための、一例としてのレンズ設計の規定を示すものである。寸法は、ミリメートルである。
プリズムPAおよびPBは、二等辺三角形のように配置され、下記の設計パラメータを有する。頂角は、51.5°、77°、51.5°である。高さは、87.3504mmである。長さは170.0mmである。TIRの基準幅は136.7224mmである。焦点面の傾きは、約X:対物および画像高さ68mmを超えて±0.40μmである。焦点深度=2.5μmである。
非球面は、上述したsag方程式と、追加の関係αρ14およびαρ16を用いて記述される。非球面データは、下記の表6に示される。
図11Bは、図2Cと同様であって、プリズムPAおよびPB、空隙が設けられた3つのレンズエレメントL1からL3、対物面OPのレチクル110、画像面IPのウエハ100を示す。プリズムPAおよびPBに近いレンズL1のレンズ表面LS1は平らである。レンズ表面LS1の曲率は、当該特定例の設計に役立つものではない。レンズL1からL3は、300mmウエハ100のクリアランスを許容するために、上述したように先端が切り取られている。対物面OPのレチクル110は0.25mmの厚みを有する。対物面OPのレチクル110は0.25mmの厚みを有する。6mmの焦点距離FDは、レチクルの外皮(図示せず。)からの4mmのクリアランスを確保する。
図12は、画像領域IFまたは対物領域OFにおけるダイD1からD6の各々の角に入射光線の束RBを示す概略図である。大きな長方形の輪郭は、対物面OPまたは画像面IPにおける、プリズムの入り口/出口の表面PA2またはPB2である。小さな長方形は、ウインドウWAかウインドウWBである。
図13は、図4と同様であって、主要な光線の理想的な格子からのずれを示す「×」マークが記載された格子の歪みGDを示す図である。図4と同様に、見やすくするために、歪みのエラーは510,000倍に拡大される。プロットの四角は、10nm(水平)×5.1nm(垂直)である。
図14Aは、図9Aと同様であって、様々な領域の位置における、355nmから375nmの範囲の波長における、多色性のMTFグラフを示す。第2の実施例におけるシステム10は、1800サイクル/mmのカットオフ周波数の回折限界を有する。また、異なるMTFカーブの集合は、波長の範囲を超えて、また、画像領域IFを超えて、上手く修正されていることが示されている。
図14Bは、図9Bと同様であって、LED波長(1点鎖線)に関する、様々な領域の位置における、多色性のRMSスポットサイズSS(スポット半径)(μm)と波長λ(nm)との関係を示すグラフである。回折限界の半径は0.62μmである。365nmでは、設計半径は、回折限界の約1/3である。
図15は、図10Aと同様であって、フーリエ多色i線LED線拡がり関数を示す。グラフは、0.48μmのFWHM線幅を示す。
<第2の実施の形態の特徴と利点>
システム10の第2の実施の形態は、以下にまとめられるように、複数の特徴と利点とを有する。
NAの中央が0.32であることにより、i線波長における線の幅とスポットサイズは0.5μmよりも小さい。
簡略設計は、領域分離プリズムPA、PBと主要ミラーM1とに加えて、ただ3つのレンズエレメントL1からL3を要求する。
サイズが102mm×52mmである6つのダイの形式は、単一ダイと比較して露出ステップ毎に6つのダイを露出することによって、ウエハ/時間の露出率を6倍までに高める。
設計は、長い光学経路の分光透過率を最大にしながら、領域分離プリズムのTIRをサポートするものである。
焦点深度は、真空平板化されたウエハ100の残余の曲がりを3μmまで許容する。
システム10は、水銀アークのi線スペクトルの帯域幅のおおよそ倍を有する、i線LEDスペクトルで動作する。
一例としてのシステム10は、最大透過率と屈折率均一性とのために、高品質のi線ガラスの混合物を活用する。
システム10は、単一の溶融シリカのレンズエレメントを要求する。2つのレンズエレメントは、水銀アークランプのものと比較して広いi線LEDのスペクトル帯の無色化を提供しながら、i線光学ガラスのタイプ、たとえば、dn/dTの感度が低減された、おはらのi線光学ガラスを利用する。
2つの非球面LS3とMSは、使用される姿勢の光学(レンズおよびミラー)の自重による曲がりを考慮した、製造のテストを容易にするために、最も適合した球面からの違いを最小限にするため、くぼんだ光学表面に制限される。
空隙を有した3つのレンズエレメントの使用は、UVのダメージを受けやすい光学粘着性テープの使用を防止する。
焦点面の傾きは、軸外領域のペツヴァル曲率の残余傾き部品を補償し、実際のシステムのアライメント処理をエミュレートする。
無視できるほど小さい光学歪み(たとえば、<10nm)は、複数のダイの露出のための最大のオーバーレイの精密さを保証する。
(取り替え可能な)保護ウインドウWA、WBの利用は、光学揮発性有機化合物へのダメージと、フォトリソグラフィー処理に関する、たとえば様々なフォトレジストなどからの、ガス抜け、とを防ぐことによって、寿命を長くしたり、高い頻度での光学部品の掃除や取り替えの必要性を取り除き、光学に関する前述の汚染を防ぐための光学システムの「シール」を容認する。
当該設計は、近接する保護ウインドウとウエハ100またはレチクルの外皮との間の十分な物理的な隙間を提供する。これによって、微粒子によって引き起こされる表面上の欠陥が、露出に影響を与えたり処理の欠陥を生じさせたりしないようにする。
複数のダイの形式をウエハの配置に「合わせて」、オーバーレイのエラーを最小化するために、共役焦点をシフトさせて+/−10マイクロに拡大率を調整することが、他の完全なテレセントリシティからの小さな乖離によって、可能になる。
当業者には明白であるが、本発明の精神および範囲を逸脱することなく、本発明に対して様々な修正および変更を加えることができる。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲およびその均等範囲内において本発明の修正および変更を包含することが意図される。

Claims (20)

  1. 画像面の画像領域に、対物面に複数のダイを定義するフォトマスクの画像を形成するためのマイクロリソグラフィーレンズであって、光学軸に沿って、
    非球面の凹型表面を有する凹型ミラーと、
    前記凹型ミラーの前記凹型表面から離間された収斂レンズのグループと、
    前記収斂レンズのグループの前記凹型ミラーの反対側の近傍であって、光学軸の両側に配置される第1および第2の全反射(TIR)プリズムとを備え、
    前記第1のプリズムは前記対物面に近い第1の表面を有し、前記第2のプリズムは前記画像面に近い第2の表面を有し、
    前記収斂レンズのグループは、間に空隙が設けられた3つまたは4つのレンズエレメントから構成され、レンズエレメントの1つは正メニスカス形状を有しプリズムワイズな凹型の非球面の表面を含む最もミラーワイズなレンズエレメントであり、
    画像領域は4つから6つのダイを含むサイズであり、各ダイは26mm×34mmの公称サイズを有し、前記レンズは名目上の開口数が0.32のところで、実質的に等倍となり、前記レンズは少なくとも光のi線波長に対する画像領域上でのストレールレシオが0.95より大きい、マイクロリソグラフィーレンズ。
  2. 波長が365nmの場合に解像度が約1ミクロンである、請求項1に記載のマイクロリソグラフィーレンズ。
  3. g線波長とh線波長とi線波長とを有する光の場合の解像度が約2ミクロンである、請求項1に記載のマイクロリソグラフィーレンズ。
  4. 画像領域上での歪みの量が100nmより小さい、請求項1から3のいずれか1項に記載のマイクロリソグラフィーレンズ。
  5. 画像領域上での歪みの量が50nmより小さい、請求項1から3のいずれか1項に記載のマイクロリソグラフィーレンズ。
  6. 画像領域上での歪みの量が10nmより小さい、請求項1から3のいずれか1項に記載のマイクロリソグラフィーレンズ。
  7. 画像領域上での焦点深度が約3ミクロン以上である、請求項1から6のいずれか1項に記載のマイクロリソグラフィーレンズ。
  8. i線LEDスペクトル上で光を形成する、請求項1から7のいずれか1項に記載のマイクロリソグラフィーレンズ。
  9. 前記対物面と前記第1のTIRプリズム表面との間に配置される第1の保護ウインドウと、
    前記画像面と前記第2のTIRプリズム表面との間に配置される第2の保護ウインドウと、をさらに備える、請求項1から8のいずれか1項に記載のマイクロリソグラフィーレンズ。
  10. 保護ウインドウの各々は石英ガラスから作成され、その厚さは約1mmである、請求項9に記載のマイクロリソグラフィーレンズ。
  11. 前記レンズは、最大で約100万分の5刻みで等倍に調整可能な非テレセントリシティを有する、請求項1から10のいずれか1項に記載のマイクロリソグラフィーレンズ。
  12. 前記レンズエレメントの1つは、前記第1および第2のプリズムの近傍に位置する凹型の表面または平らな表面を含む、請求項1から11のいずれか1項に記載のマイクロリソグラフィーレンズ。
  13. 画像領域のサイズは、公称で68mm×52mmであり、4つのダイを収容可能である、請求項1から12のいずれか1項に記載のマイクロリソグラフィーレンズ。
  14. 画像領域のサイズは、公称で102mm×52mmであり、6つのダイを収容可能である、請求項1から13のいずれか1項に記載のマイクロリソグラフィーレンズ。
  15. 画像面の画像領域に、対物面に複数のダイを定義するフォトマスクの画像を形成するためのマイクロリソグラフィーレンズであって、光学軸に沿って、
    非球面の凹型表面を有する凹型ミラーと、
    前記凹型ミラーの前記凹型表面から離間され、互いに離れた3つのレンズエレメントから構成され、正メニスカス形状を有しつつプリズムワイズな凹型非球面の表面を含む最もミラーワイズなレンズエレメントを含む、収斂レンズのグループと、
    前記収斂レンズのグループの凹型ミラーの反対側の近傍の、光学軸の両側に配置される、第1および第2の全反射(TIR)プリズムとを備え、
    前記第1のプリズムは前記対物面に近い第1の表面を有し、前記第2のプリズムは前記画像面に近い第2の表面を有し、
    画像領域は6つのダイを含むサイズであって、各ダイは26mm×34mmの公称サイズを有し、レンズは名目上の開口数が0.32のところで実質的に等倍となり、レンズはi線LED波長スペクトルまたはg線とh線とi線の光に対する画像領域上でのストレールレシオが0.95より大きい、マイクロリソグラフィーレンズ。
  16. 前記レンズは、最大で約100万分の5刻みで等倍に調整可能な非テレセントリシティを有する、請求項15に記載のマイクロリソグラフィーレンズ。
  17. 画像領域のサイズは、公称で102mm×52mmである、請求項15または16に記載のマイクロリソグラフィーレンズ。
  18. 画像面の画像領域に、対物面に複数のダイを定義するフォトマスクの画像を形成するためのマイクロリソグラフィーレンズであって、光学軸に沿って、
    非球面の凹型表面を有する凹型ミラーと、
    前記光学軸の両側に配置される第1および第2の全反射(TIR)プリズムと備え、第1のプリズムは前記対物面に近い第1の表面を有し、第2のプリズムは前記画像面に近い第2の表面を有し、
    前記凹型ミラーの前記凹型表面から離間され前記プリズムと前記凹型ミラーとの間にある収斂レンズのグループとをさらに備え、
    収斂レンズのグループは、間に空隙が設けられた4つのレンズエレメントから構成され、正メニスカス形状とプリズムワイズな凹型の非球面の表面とを有する最もミラーワイズなレンズエレメントと、プリズムに隣接するプリズムワイズな凹型表面を有する最もプリズムワイズなレンズエレメントとを含み、
    画像領域は4つのダイを含むサイズであり、各ダイは26mm×34mmの公称サイズを有し、レンズは名目上の開口数が0.32のところで実質的に等倍となり、レンズは、i線LED波長スペクトルまたはg線とh線とi線の光に対する画像領域上でのストレールレシオが0.95より大きい、マイクロリソグラフィーレンズ。
  19. 画像領域のサイズは、公称で68mm×52mmである、請求項18に記載のマイクロリソグラフィーレンズ。
  20. 画像領域上での歪みの量が10nmより小さい、請求項18または19に記載のマイクロリソグラフィーレンズ。

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