JP2013250032A - 換気フード - Google Patents
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Abstract
【解決手段】建物の外壁2に設けられた換気ダクト3と連通し、下部に開口部が形成される箱形状のカバー6と、開口部に設けられる風向板7と、を備え、風向板7が、風路上流から風路下流に向かって外壁2から離れる方向に傾斜する主風向板7aと、主風向板7aの風路上流側の端部から外壁2側に突出する風向調整板7bとを有する。
【選択図】図1
Description
図1は、本発明の実施の形態1に係る換気フード1の横断面模式図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る換気フード1の部品構成を示す分解斜視図である。
図1に示されるように、換気フード1は、建物の外壁2に設けられた略円筒状の換気口2a内に配設された換気ダクト3内に設置される。より詳しくは、換気フード1は、その一部が換気ダクト3の屋外側開口端から内部へ挿入されるようにして、外壁2に設置される。換気フード1は、換気ダクト3からの雨水浸入、獣鳥虫類の侵入防止等の目的で設置されるものである。
まず、パイプガイド4が換気ダクト3に挿入されて取り付けられる。次いで、換気フード1と外壁2とが接する換気口2aの開口縁部2b,2cにコーキング処理が施される。風向板ユニット70は、下部開口部6a内に取り付けられる。
まず、カバー6の下部に設けられベースプレート5とカバー6とを固定するネジ(図示せず)を外す。次いで、ネジを外すことで回動可能となったカバー6の下部を手前に引き出すように回動させ、ベースプレート5とカバー6とを係合し上部で固定する上部係合部(図示せず)の係合状態を解除する。このようにして、カバー6はベースプレート5から外れるようになっている。このように、カバー6は、風向板ユニット70に塵埃等の汚れが付着した場合に風路9側から清掃することが可能で、メンテナンスが容易であるように構成されている。
図4は、本発明の実施の形態1に係る換気フード1の風向板ユニット70の構成を示す横断面模式図である。図4では、風向板ユニット70に向かって流れる排気流10aを矢印で概念的に示している。
図4に示されるように、風向板ユニット70は、複数の風向板7と、枠部70aとを備える。風向板7は、主風向板7aと風向調整板7bとを有し、外壁2から離れつつ所定の間隔で複数配列され、枠部70aにおいてカバー6と溶接又はネジ(図示せず)により連結される。
図5は、本発明の実施の形態1に係る換気フード1の風向板7の一部と排気流10aの流れを示す横断面模式図である。排気流10aは、図1の排気流10が風向板7に流入するときの排気流である。
次に、本実施の形態1の排気流の動作を説明する。
上述した構成によれば、主風向板7aと風向調整板7bの2面で排気流10aを遮る風向板背面領域11が形成される。排気流10aが流れることで風向板背面領域11とその他の領域で圧力差が発生して、風向板背面領域11側が圧力の低い領域となる。風向板7を通過する排気流10aは、この圧力の低い風向板背面領域11に誘引され、排気流10bに示すように外壁2から遠ざかる流れとなり、排気流全体を外壁2から遠ざけることができる。よって、排気流による外壁2の汚れを抑制できる。
このようにすることで、風向板背面領域11とその他の領域の圧力差が大きくなる。風向板背面領域11側がより圧力の低い領域となり、排気流10aはより風向板背面領域11に誘引されることとなり、外壁2から遠ざかる流れとなる。よって、より外壁2の汚れを抑制できる。
図6は、本発明の実施の形態1に係る換気フード1の風向板7の構成を示す部分横断面模式図である。
図6に示されるように、主風向板7aと風向調整板7bの長さ比率を概ね[Y:X]=[1:1]〜[5:1]となるように構成することが望ましい。
図7に示されるように、主風向板7aと風向調整板7bの2面で排気流10aを遮る風向板背面領域11が形成され、圧力の低い風向板背面領域11に風向板7を通過する排気流10aが誘引され、排気流10bに示すように外壁2から遠ざかる流れとなる。しかし、風向調整板7bの長さを大きくしたことで、下部開口部6aの開口面積は風向調整板7bの面積が大半を占める構成となり、開口率が低下する。よって、主風向板7aと風向調整板7bの長さ比率を概ね[Y:X]=[1:1]〜[5:1]となるように構成した場合に比べ、排気流10aの通気抵抗が多く発生することによる圧力損失が増大し、排気風量が減少する。
図8に示されるように、主風向板7aと風向調整板7bの2面で排気流10aを遮る風向板背面領域11が形成され、圧力の低い風向板背面領域11に風向板7を通過する排気流10aが誘引され、外壁2から遠ざかる流れとなる。しかし、排気流10dに示すように遠ざかる流れの方向には主風向板7aが形成されるため、排気流は主風向板7aに沿って排出され、主風向板7aと風向調整板7bの長さ比率を概ね[Y:X]=[1:1]〜[5:1]となるように構成した場合に比べ、外壁2から遠ざかる効果が小さくなる。
本実施の形態2では、換気フード1の変形例について、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
実施の形態1では、複数の風向板7のそれぞれが、主風向板7aと風向調整板7bとによって構成されていたが、本実施の形態2では、複数の風向板7のそれぞれが、主風向板7aと風向調整板7bと副風向板12とによって構成されている。
図9は、本発明の実施の形態2に係る換気フード1の風向板ユニット70の構成を示す横断面模式図である。
図9に示されるように、副風向板12は、主風向板7aの風路下流側9bの端部から外壁2から離れる方向に突出するように設けられている。主風向板7aの風路下流側9bの端部と副風向板12の基端部との接合部分を副風向板接合部12aと称する。その他の構成は実施の形態1と同様である。
図10は、本発明の実施の形態2に係る換気フード1の風向板7の一部と排気流10aの流れを示す横断面模式図である。
図10に示されるように、排気流10aは排気流10eに示すように副風向板接合部12aで外壁2から遠ざかる方向へ流れが変更され副風向板12に沿って排出される。
例えば図5に示した構成例のように、風向板7の断面形状をL字形状とした場合、主風向板7aの風路下流側9bで外壁2の汚れに影響のない微量の風向板7の下方に流れる排気流10cが発生する。排気流10cは、外壁2から遠ざかる排気流10bの通気抵抗となり排出の妨げとなりうる。しかし、本実施の形態2で説明するL字形状に副風向板12を設けることで、排出された排気流10eは外壁2から遠ざかる方向へ排出されるため、外壁2から遠ざかる排気流10bの通気抵抗となりうる排気流10cの発生は無く、排気流10bはより外壁2から遠ざかる流れとなる。
図11は、本発明の実施の形態2に係る換気フード1の風向板7の構成を示す部分横断面模式図である。図11に示されるように、主風向板7a(の延長)と副風向板12とがなす角度Wが約15°〜約30°の範囲になるように構成することが望ましい。
図12、図13を用いて、主風向板7aと副風向板12とがなす角度Wが15°〜30°の範囲とは大きく異なる場合(乖離した場合)における、排気流10aの風向板7における流れを説明する。
Claims (5)
- 建物の外壁に設けられた換気ダクトと連通し、下部に開口部が形成される箱形状のカバーと、
前記開口部に設けられる風向板と、を備え、
前記風向板は、
風路上流から風路下流に向かって前記外壁から離れる方向に傾斜する主風向板と、
前記主風向板の風路上流側の端部から前記外壁側に突出する風向調整板とを有する
ことを特徴とする換気フード。 - 前記風向調整板は、
前記風向調整板に向かう排気流に対して略垂直方向に設けられた
ことを特徴とする請求項1に記載の換気フード。 - 前記主風向板と前記風向調整板の長さの比率は1:1〜5:1の範囲内である
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の換気フード。 - 前記風向板は、
前記主風向板の風路下流側の端部から前記外壁から離れる方向に突出する副風向板を有する
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の換気フード。 - 前記主風向板及び前記副風向板は、15°〜30°の範囲内で交わる
ことを特徴とする請求項4に記載の換気フード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012126708A JP2013250032A (ja) | 2012-06-04 | 2012-06-04 | 換気フード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012126708A JP2013250032A (ja) | 2012-06-04 | 2012-06-04 | 換気フード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2013250032A true JP2013250032A (ja) | 2013-12-12 |
Family
ID=49848891
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012126708A Pending JP2013250032A (ja) | 2012-06-04 | 2012-06-04 | 換気フード |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2013250032A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016161145A (ja) * | 2015-02-26 | 2016-09-05 | 三菱電機株式会社 | 換気端末部品 |
CN106568135A (zh) * | 2016-10-18 | 2017-04-19 | 天津市华诺盛源科技有限公司 | 一种具有管壁除尘装置的中央空调 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2292775A (en) * | 1994-09-01 | 1996-03-06 | Zeta Dynamics Ltd | Redirecting fluid flow |
JP2011158194A (ja) * | 2010-02-02 | 2011-08-18 | Panasonic Corp | 外壁端末換気口 |
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2012
- 2012-06-04 JP JP2012126708A patent/JP2013250032A/ja active Pending
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