JP2013249963A - ピストンダンパー - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンダーやロッドの取付部として単純な嵌合穴形状を採用しながら、長期使用や温度変化などによって生じ易い軸に対する嵌合穴の遊び、それに起因したがたつきを簡単かつ確実に防ぐ。
【解決手段】取付部16を有したシリンダー10、該シリンダー内に往復移動可能に配置されたピストン20、該ピストンと同期して移動される取付部28を有したロッド2とを備え、シリンダー及びロッドの各取付部16,28が第1部材8及び第2部材9の異なる一方に連結され、両部材のうち一方部材に対する他方部材の動きを制動するピストンダンパーにおいて、少なくともシリンダー10の取付部16は、嵌合穴17を形成しており、第1部材8又は/及び第2部材9に対し嵌合穴17と軸Sとの嵌合状態で軸支され、かつ軸Sに対する嵌合穴17の遊びを吸収する付勢手段18を有していることを特徴としている。
【選択図】図4

Description

本発明は、特に、第1部材に対する第2部材の移動速度を制動するのに好適なピストンダンパーに関する。
ピストンダンパーは、例えば、第1部材に対する第2部材の移動速度を制動する点で回転ダンパーと同じであるが、回転ダンパーに比べてギアなどを必要とせず組込が簡易となる。図11はその一例として特許文献1に開示のものを示している。同(a)はピストンダンパー(エアーダンパー)の使用例を示し、同(b)はピストンダンパーの構造を示している。このピストンダンパーDは、取付部(取付片)18を有したシリンダー11、及びシリンダー内に往復移動可能に配置されたピストン31、並びにピストンと同期して移動される取付部(係止部)42を有したロッド41を備えている。取付部18は嵌合穴(取付孔)19を有している。取付部42は穴の一部を開口したクランプタイプである。そして、ピストンダンパーDは、シリンダー11が嵌合穴19を利用してインストルメントパネル側配置部に不図示のねじやボルト等の軸により軸支され、ロッド41が取付部42を利用してグローブボックスG側配置部に不図示の軸状突起やボルト等の軸により軸支される。これにより、グローブボックスGは、閉位置でロック手段により係止されている状態から、操作ボタンBの押し操作により係止解除されて自重にて開位置に切り換えられるとき、ピストンダンパーDにより制動されながらゆっくりと回動される。
ところで、以上のピストンダンパーDは、ピストン31が周囲に収容溝32を有し、該収容溝にOリング51を収容するとともに該収容溝を利用してオリフィス(第1オリフィス)35が設けられている。このOリング51は、ピストン31がシリンダー内を軸方向へ移動するとき捻れることがあり、Oリングが捻れるとOリングの外径が所期の外径よりも小さくなり制動作用が損なわれる。そこで、この構造では、Oリング51に対応した移動規制用の固定部(第1周回壁33、不図示の突出壁部)を、第1オリフィス35から離れたピストン31の部分に設けることにより、Oリングの捻れを防いで制動作用を長期に亘って得られるようにしたものである。
特開2005−240824号公報
上記したような従来ピストンダンパーにおいて、シリンダー及びロッドは、相手側に対する取付部として簡明な嵌合穴にて構成されることが多く、相手側部材に対し汎用のねじやボルトなどの軸により簡単に軸支される。ところが、従来の取付構造では、相手側部材に対し軸と嵌合穴との嵌合を介して軸支つまり枢支したり固定したとしても、長期使用や温度影響などによって軸に対する嵌合穴に遊びができ、それに起因してがたつきが発生したり制動力が設計通り得られなくなる。
本発明は以上のような背景に鑑みてなされたものである。その目的は、シリンダー及び/又はロッドの取付部として単純な嵌合穴形状を採用しながら、長期使用や温度変化などによって生じ易い軸に対する嵌合穴の遊び、それに起因したがたつきを簡単かつ確実に防いで品質及び信頼性を向上することにある。
上記目的を達成するため本発明は、各形態を参照して特定すると、取付部16を有したシリンダー10、及び前記シリンダー内に往復移動可能に配置されたピストン20、並びに前記ピストンと同期して移動される取付部28(48)を有したロッド2(2A)とを備え、前記シリンダー及びロッドの各取付部16,26(46)が第1部材8及び第2部材9の異なる一方に連結され、前記両部材のうち一方部材に対する他方部材の動きを制動するピストンダンパーにおいて、前記シリンダーの取付部16又は/及び前記ロッド2の取付部26(46)は、嵌合穴17(49)を形成しており、前記第1部材8又は/及び第2部材9に対し前記嵌合穴17(49)と軸S又はS1との嵌合状態で軸支され、かつ前記軸に対する前記嵌合穴の遊びを吸収する付勢手段19(46b)を有していることを特徴としている。
以上の本発明において、『嵌合穴』は、軸に対応した穴形状であればよく、第1形態のロッドの取付部に例示される穴の一部を開口したクランプタイプ、各形態のシリンダーの取付部及び第2形態のロッドの取付部に例示されるリングないしは貫通孔形のホールドタイプの何れでもよい。『軸』は、嵌合穴に挿通されてシリンダー又はロッドを軸支可能にするものであり、軸状突起ないしはそれに類似の構成、ねじやボルトそれに類似のものを利用する構成を含む。『第1部材及び第2部材』は、例えば、装置や機器などの本体、及び本体に対し移動されたり回動される関係にある各種の可動体である。
以上の本発明は請求項2〜6のように具体化されることがより好ましい。すなわち、
(ア)前記付勢手段は、前記嵌合穴の内周面を区画している一部を穴径方向に変形可能に形成された弾性片部18又は48aからなる構成である(請求項2)。
(イ)前記弾性片部は、前記嵌合穴の内周面の一部とほぼ相似形の弧状のスリット19又は46bに応じ変形される構成である(請求項3)。
(ウ)前記シリンダー20は一端開口に装着されて前記ロッドを挿通する貫通孔35付きのキャップ3を有しているとともに、前記ロッドは前記シリンダー20に最大まで押し込まれる直前で前記貫通孔35の内面に弾性的に圧接する嵌合片27又は47を有している構成である(請求項4)。
(エ)前記シリンダー20及びロッド2(2A)は、前記ロッドが前記シリンダーに押し込まれるときに互いに嵌合可能な凹部36及び凸部27d(又は47d)の異なる一方をそれぞれ有している構成である(請求項5)。
(オ)前記キャップ3は、外端面に突設されて前記貫通孔35を縁取っている枠部34を有しているとともに、前記枠部34の対向した中央部分に湾曲状の凹部34aを形成している構成である(請求項6)。
請求項1の発明では、シリンダー側取付部及びロッド側取付部の少なくとも一方が相手側部材である第1部材や第2部材に嵌合穴と軸との嵌合状態で軸支される点で従来と同じであるが、付勢手段により軸に対する嵌合穴の遊びを吸収するため長期使用や温度変化の影響を受け難くなり、それによって従来構造に比べ取付部におけるがたつきをなくして良好な制動作用を維持できる。
請求項2の発明では、付勢手段が嵌合穴の内周面を区画している一部を穴径方向に変形可能に形成された弾性片部からなるため、各形態のごとく部材を追加することなく最小限の設計変更により簡単に実施できる。
請求項3の発明では、弾性片部が嵌合穴の内周面の一部とほぼ相似形の弧状のスリットに応じて変形されるため軸に対する嵌合穴の遊びを効率よく吸収できる。
請求項4の発明では、シリンダーに対するロッドの押し込み最終(例えば可動体の閉位置)の直前において、ロッド側嵌合片がキャップ側貫通孔内面に圧接することにより、シリンダー(キャップ)とロッドとの間に生じる部材間のがたつきを吸収したり、ロッドから受ける各部の負荷を緩和したり、ロッドの過剰な押し込みを防ぎ易くする。
請求項5の発明では、前記シリンダー及びロッドが凹部及び凸部の嵌合により、ロッド組込時にロッドの向きなどの誤組み付けを防止でき、また、シリンダー(キャップ)とロッドとの間に生じる部材間のがたつきを抑え易くなる。
請求項6の発明では、ロッドを貫通孔及び枠部によって案内するためロッドの往復移動がより安定した状態で行われることに加え、嵌合片を湾曲状の凹部で逃がすようにしてロッド伸縮量を損なわないようにしたりロッドが最大まで没した状態での斬新性も得られる。
(a)と(b)は第1形態のピストンダンパーをロッドの没状態で前後から見た概略斜視図である。 上記ピストンダンパーの細部を示し、(a)は側面図、(b)は右端面ないしは正面図、(c)は(a)のA−A線に沿って断面した図である。 (a)と(b)は上記ピストンダンパーを分解し、かつ天地逆転した状態で示した構成図である。 上記ピストンダンパーのシリンダー単品を示し、(a)は側面図、(b)は右端面ないしは正面図、(c)は(b)のB−B線に沿って断面した断面図である。 上記ピストンダンパーのキャップ単品を示し、(a)は側面図、(b)は右端面ないしは正面図、(c)は背面図である。 上記ピストンダンパーのロッド単品を示し、(a)は側面図、(b)は右端面ないしは正面図、(c)は(a)のC−C線に沿って断面した図である。 (a)と(b)は第2形態のピストンダンパーをロッドの没状態で前後から見た概略斜視図である。 図7のピストンダンパーの細部を示し、(a)は側面図、(b)は右端面ないしは正面図、(c)は(a)のA1−A1線に沿って断面した図である。 (a)と(b)は図7のピストンダンパーを分解し、かつ天地逆転した状態で示した構成図である。 図7のピストンダンパーのロッド単品を示し、(a)は側面図、(b)は右端面ないしは正面図、(c)は(a)のC1−C1線に沿って断面した図である。 (a)と(b)は特許文献1に開示されている説明図である。
以下、本発明の各形態を図面を参照し説明する。この説明では、図1〜図6に示した第1形態及びその作動、図7〜図10に示した第2形態及びその作動の順に詳述する。
(第1形態)このピストンダンパー7は、図3に示されるごとく、筒形のシリンダー1と、シリンダー1内に往復移動可能に配置されたピストン20と、ピストン20に組み込まれているOリング5と、ピストン20と同期して移動されるロッド2と、シリンダー1の一端側に取り付けられるキャップ3と、シリンダー1の他端側に取り付けられるバルブ4と、バルブ4とシリンダー10の他端との間に介在されたスプリング6とから構成されている。材質的には、シリンダー10、ピストン20及びロッド2、キャップ3、バルブ4は樹脂成形品であるが、樹脂以外でも差し支えない。
なお、各形態では、主な構成部材のうち、少なくともシリンダー1、ロッド2及びピストン20は耐摩耗特性や耐熱性に優れた硬質樹脂系のPOM(ポリアセタール)が用いられている。これは、本発明者らの検討では主な構成部材が軟質樹脂系(技術的には常温で大きな弾性をもつエラストマー)だと、温度変化(例えば80℃以上、0℃以下)により制動作用が損なわれ易くなることが分かり、その欠点を避けるためである。
まず、ここではロッド2を明らかにする。このロッド2は、図6に示されるごとく、アーム部25の一端(後端)にピストン20を、他端(前端)に取付部26をそれぞれ一体に形成している。アーム部25は、シリンダー1から出没する箇所であり、細長い板状となっていて、板の長手方向の各縁部に設けられた縁取り兼用のリブ25a及び両側のリブ25aの間に設けられたリブ25bにより補強されている。取付部26は、シリンダー1の外に配置される箇所であり、アーム部25の近くで両側を円弧状に絞った連結部26aと、先端に設けられた嵌合穴29とからなる。嵌合穴29は、穴の一部を切り欠いた開口28付きのクランプタイプである。符号26bは凹部である。
アーム部25のうち、取付部26(連結部26a)の手前には、一方側面に嵌合片27が設けられ、他方側面に凸部27dが設けられている。嵌合片27は、軸線部方向に長くなった片状であり、前側に設けられて両側面を貫通しているスリット27aと、両側に設けられた溝27bと、下側を空洞にした欠肉部27cとにより板厚方向に揺動可能となっている。
ピストン20は、アーム部25の端末に円形の台座24を介して設けられ、内側が台座24と共に空洞23となっている。また、ピストン20は、外周に形成された周回溝21と、周回溝21の底面ないしは溝幅の両側に設けられ空洞23に連通されたオリフィス(通気穴)22a,22bとを有している。周回溝21にはOリング5が揺動可能に配置される。周回溝21は、図2(c)の拡大図に示されるごとく溝空間を区画している壁部のうち、台座24側の壁部が低く形成されている。Oリング5は、周回溝21に配置された状態でシリンダー10の内周に摺接して、シリンダー10の内部をキャップ3側の前室と保持部11側の後室に区画する。
シリンダー1は、図4に示されるごとく、筒体10の外周壁に突設されて前後に取付部16を形成している板状のフランジ部15と、筒体10の後端側に設けられてバルブ4を揺動可能に支持する保持部11と、シリンダー1内にあって保持部11の前端に連結されて中央部に気体吸排気用の管12aを突設している閉鎖部12と、筒体10の前端周囲に設けられてキャップ3を係止する複数の係止孔13と、筒体10の前端内面に設けられている位置決め用凹部14とを有している。
このうち、保持部11は、図3のごとく筒体10よりも一回り小さな筒状からなり、周囲に貫通された複数の穴11aと、筒内面にあって前後方向に延びている不図示の複数のガイド溝とを形成している。バルブ4はそれら穴11a及びガイド溝を介して揺動可能に取り付けられる。すなわち、バルブ4は、保持部11の筒状内にほぼ収まる前筒部40及び後筒部41からなり、後筒部41の周囲に突設されている複数の爪42及び爪42同士の間に設けられている横リブ43と、外端面側にあって凹状の中央部に突設されている突出部44とを有している。爪42は内側のスリット41aを介して弾性変形可能となっている。突出部44は、内側の空洞に支持軸44aを突出している。
以上のバルブ4は、保持部11に対し支持軸44aにコイル形のスプリング6を支持した状態で、横リブ43を前記ガイド溝に摺動自在に嵌合しかつ各爪42を対応する穴11aに遊嵌した状態に組み付けられる。つまり、バルブ4は、支持軸44aが管12a内に遊嵌されるとともに、爪42を遊嵌している穴11aの穴内において、スプリング6の付勢力により最も外側へ移動されている。そして、バルブ4は、後述するピストン20がシリンダー1内を進退移動するのに連動して、管12a及び保持部11とバルブ4との間の隙間を介して行われる、シリンダー1に吸排気される空気量を制御可能となる。
また、キャップ3は、図5に示されるごとく貫通孔35を中央部に形成しているフランジ部30と、フランジ部30の内面に突設されてシリンダー1内に差し込まれる筒部31と、フランジ部30の外面に突設されて貫通孔35を縁取っている枠部34とからなる。貫通孔35は、ロッド5の本体25を移動自在に挿通する略矩形の孔である。貫通孔35には内面に凹部36が設けられている。凹部36は、ロッド2の没状態でロッド側に設けられた凸部27dと嵌合する。すなわち、この構造では、シリンダー1及びロッド2が凹部36及び凸部27dの嵌合により、例えば、ロッド組込時においてロッドの向き(この例だと開口28の向き)などの誤組み付けを防止できるようにしたり、また、シリンダー1(キャップ3)とロッド2との間に生じる部材間のがたつきを抑え易くなる。形状的には貫通孔35に凸部を設け、ロッド側の凹部と嵌合されるようにしてもよい。筒部31には、複数の爪32及び位置決め用リブ33が外周に設けられ、複数の補強リブ37が内周に設けられている。各リブ37は、ロッド2が最大まで突出したときに、ピストン20が当接する箇所としてのストッパーを兼ねている。
枠部34は長辺及び短辺で矩形状に区画されている。各長辺の中央部分には湾曲状の凹部34aが形成されている。これらは、ロッド2がその本体25を貫通孔35と共に枠部34を通って往復移動されることで安定した摺動を維持できるようにする。また、凹部34aは、例えば、ロッド2が最大まで没した状態での斬新性を付与できるようにしたり、上記した嵌合片27を湾曲状の凹部で逃がし易くする。
以上のキャップ3は、ピストン20及びロッドの本体25の一部がシリンダー1内に配置された状態で、シリンダー1に対し爪32と係止孔13との係合により装着される。その際は、キャップ3がシリンダー1に対しリブ33を凹部14に嵌合することで位置決めがなされ、ロッド2がキャップ3に対し凸部27dを凹部36と同じ側に配置されるようにして誤組み付けを防ぐようにする。
一方、シリンダーの各取付部16には、嵌合穴17がそれぞれ形成されているとともに、付勢手段としての弾性片部18を有している。各嵌合穴17は、軸に応じたリングないしは孔形からなる。弾性片部18は、嵌合穴17の内周面を区画している一部をスリット19を介して穴径方向に変形可能に形成されている。スリット19は、図4(c)の左下の拡大図のごとく嵌合穴17の内面とほぼ同じ曲率の弧状であり、一端が嵌合穴17に通じている。このため、弾性片部18は片持ち状態となっている。
(作動)次に、上記したピストンダンパー7の主な作動特徴について説明する。
(1)第1形態のピストンダンパー7は、例えば、図2(a)及び図4(c)に模式的にごとく、第1部材8と第2部材9との間に介在されて、可動側の第2部材9の移動速度を制動する。ここでは、シリンダー1が第1板材8の配置部8aに対し取り付けられ、ロッド2が第2部材9の配置部9aに対して取り付けられる。このうち、ロッド2は、従来と同様に嵌合穴29とボス、或いはボルトやねじなどの軸S1との嵌合により回動可能に枢支されたり、回動不能に固定される。これに対し、シリンダー1は、嵌合穴18とボス、或いはねじやボルトなどの軸Sとの嵌合により軸支される。その場合には、図4(c)の拡大図のうち、右側の拡大図に示されるごとく軸Sが嵌合穴17に圧入されるが、弾性片部18がスリッド19側へ変形するまで強く圧入される。このため、この構造では、弾性片部18が軸Sに対する嵌合穴17の遊びを確実に吸収するため、例えばピストンダンパー7が長期使用されて摩耗により、或いは高温環境におかれて熱変形により、軸Sと嵌合穴17との嵌め合いが多少緩んだとしても、弾性片部18の付勢力によりそれらを吸収できる。この結果、従来構造に比べ簡易な構成により取付部16におけるがたつき発生を防いで良好な制動作用を維持できる。
(2)以上のピストンダンパー7は、制動力として、ロット2(ピストン20)がシリンダー1から突出する方向へ移動する過程では、Oリング5が図2(c)の拡大図のごとく周回溝21の溝幅内でオリフィス22aと上記前室との間に形成される通路を塞ぐよう動いて、前室の空気が周回溝21を区画している前壁(前記拡大図の右側の壁)とシリンダー内面との間に設定された隙間aから後室に流れるよう作動する結果、ロッド2を制動してゆっくり突出移動されるようにする。逆に、ロット2(ピストン20)がシリンダー1に没入する方向へ移動する過程では、Oリング5が周回溝21の溝幅内で前記した前壁側(前記隙間aを塞ぐよう)動いて、後室の空気がバルブ4、オリフィス22a、オリフィス22bから前室に流れるよう作動する結果、ロッド2を制動することなく没入移動されるようにする。なお、以上の構造では、特に負圧ができるだけ一定となるよう工夫されている(細部は特開2010−1920号公報を参照)。
(3)具体例としては、図2(a)の第2部材9が第1部材8から離れた開ないしは離間位置と、第1部材8に接近した閉ないしは当接位置とに切り換えられるような使用例だと、第2部材9が当接位置から離間位置に切り換えられる過程でピストンダンパー7の制動力を受けゆっくり移動されが、第2部材9が離間位置から当接位置に切り換えられる過程ではピストンダンパー7の制動力を受けないことになる。以上の基本作動において、この構造では、まず、ロッド2がキャップの貫通孔35及び枠部34によって案内されるため、ロッドの往復移動がより安定した状態で行われること、嵌合片27を湾曲状の凹部34aで逃がすようにしてロッド伸縮量を擬制にしたり損なわないこと、ロッド2が最大まで没した状態での斬新性も得られること、などの利点を有している。
(4)加えて、この構造では、シリンダー1に対するロッド2の押し込み最終の直前、前記した使用例だと第2部材9が第1部材に接近した閉ないしは当接位置に至るとき、ロッドの嵌合片27がキャップの貫通孔35を区画している内面に圧接する。同時に、シリンダー1に対するロッド2の組込時において、キャップの貫通孔35及びロッド2が凹部36及び凸部27dの嵌合により、ロッドの向き(この例だと開口28の向き)などの誤組み付けを確実に防止可能にし、また、シリンダー1(キャップ3)とロッド2との間に生じる部材間のがたつきを抑えるという効果もある。このため、この構造では、誤組み付けの虞がなくなるとともに、少なくともシリンダー1に対するロッド2の没状態において、特にロッド2の没方向への押し込みに起因した各部の負荷を緩和できること、ロッド2の過剰な押し込みを防止できること、などの利点を有している。
(第2形態)図5〜図8に示した第2形態のピストンダンパー7は、第1形態に比べてロッド2Aだけが変更されている。このため、この説明では第1形態と同一又は類似する箇所には同じ符号を付し、極力変更した構成に絞って述べる。
第2形態のロッド2Aは、図10に示されるごとく、アーム部45の一端(後端)にピストン20を、他端(前端)に取付部46をそれぞれ一体に形成している。アーム部45は、シリンダー1から出没する箇所であり、細長い板の長手方向の各縁部に設けられた縁取り兼用のリブ45a及び両側のリブ45aの間に設けられたリブ45bにより補強されている。取付部46はシリンダー1の外に配置される箇所である。これらは第1形態と同じである。ところが、この取付部46は、嵌合穴49と、 付勢手段としての一対の弾性片部48aを有している。
すなわち、この嵌合穴49は、第1形態のように穴の一部を切り欠いておらず、軸S1に対応した大きさのリングないしは貫通孔形のリング部48で区画された穴、つまりホールドタイプである。各弾性片部48aは、図10(a)の右下の拡大図のごとく、嵌合穴49の内周面を区画している一部をスリット47a及び弾性片部同士の間に設けられたスリット46aを介して片持ち状態に形成されているとともに、穴径方向に変形可能に形成されている。スリット47a及びスリット46aは両側面を貫通している。また、各弾性片部48aないしはスリット47aは、嵌合穴17の内面と概略同じ曲率の弧状となっている。
アーム部45のうち、取付部46の手前には、一方側面に嵌合片47が設けられ、他方側面に凸部47dが設けられている。嵌合片47は、軸線方向に長くなった片状であり、前記したスリット27aと、両側に設けられた溝47bと、下側を空洞にした欠肉部47cとにより板厚方向に揺動可能となっている。
(作動)以上の構造では、第1形態の作動についての記載(1)〜(4)のうち、(1)、(3)、(4)が次のように変更される。
(1)第2形態のピストンダンパー7は、例えば、図8(a)及び図10(a)に模式的にごとく、第1部材8と第2部材9との間に介在されて、可動側の第2部材9の移動速度を制動する。ここでは、シリンダー1が第1板部8の配置部8aに対し取り付けられ、ロッド2が第2部材9の配置部9aに対して取り付けられる。このうち、シリンダー1は、第1形態と同様に軸支ないしは回動不能に固定されたり、必要に応じて回動可能に枢支される。これに対し、ロッド2Aは、嵌合穴49とボス、或いはねじやボルトなどの軸S1との嵌合により軸支ないしは回動不能に固定される。その場合には、図10(a)の拡大図のうち、左側の拡大図に示されるごとく軸S1が嵌合穴49に圧入されるが、各弾性片部48aがスリッド47a側へ変形するまで強く圧入される。このため、この構造では、各弾性片部48aが軸S1に対する嵌合穴49の遊びを確実に吸収するため、例えばピストンダンパー7Aが長期使用されて摩耗により、或いは高温環境におかれて熱変形により、軸S1と嵌合穴49との嵌め合いが多少緩んだとしても、各弾性片部48aの付勢力によりそれらを吸収できる。この結果、従来構造に比べ簡易な構成により取付部16と共に取付部46におけるがたつき発生を防いで良好な制動作用を維持できる。
(3)具体例としては、図8(a)の第2部材9が第1部材8から離れた開ないしは離間位置と、第1部材8に接近した閉ないしは当接位置とに切り換えられるような使用例だと、第2部材9が当接位置から離間位置に切り換えられる過程でピストンダンパー7の制動力を受けゆっくり移動されが、第2部材9が離間位置から当接位置に切り換えられる過程ではピストンダンパー7の制動力を受けないことになる。以上の基本作動において、この構造では、まず、ロッド2Aがキャップの貫通孔35及び枠部34によって案内されるため、ロッドの往復移動がより安定した状態で行われること、シリンダー1に対するロッド2Aの押し込み状態で上記した各弾性片部48aの変形を湾曲状の凹部34aで維持すること、嵌合片47を湾曲状の凹部34aで逃がすようにしてロッド伸縮量を擬制にしたり損なわないこと、ロッド2Aが最大まで没した状態での斬新性も得られること、などの利点を有している。
(4)加えて、この構造では、シリンダー1に対するロッド2Aの押し込み最終の直前、前記した使用例だと第2部材9が第1部材8に接近した閉ないしは当接位置に至るとき、ロッドの嵌合片47がキャップの貫通孔35を区画している内面に圧接する。同時に、この構造では、その嵌合片47の圧接作用、及び/又は、凹部36と凸部47dとの嵌合により、少なくともシリンダー1に対するロッド2Aの没状態において、シリンダー1(ないしはキャップ3)とロッド2A(ないしはその本体45)との間に生じ易い部材間のがたつきを吸収できること、ロッド2Aの没方向への押し込みに起因した各部の負荷を緩和できること、ロッド2Aの過剰な押し込みを防止できること、などの利点を有している。
なお、本発明は、以上の各形態に制約されるものではなく、請求項で特定される技術要素を備えておればよく、細部については種々変形したり展開可能である。その一例としては、ピストン自体の構成やそのに関連した制動機構については特許文献1や他の公知の構造でもよいものである。
1…シリンダー(10は筒体、11は保持部、13は係止孔)
2…ロッド(20はピストン、25はアーム部)
2A…ロッド(20はピストン、45はアーム部)
3…キャップ(30はフランジ部、31は筒部、32は爪)
4…バルブ(40は前筒部、41は後筒部)
5…Oリング
6…スプリング
7…スピストンダンパー
8…第1部材(8aは取付部)
9…第2部材(9aは取付部)
16…取付部 (17は嵌合穴、18は弾性片部、19はスリット)
26…取付部 (29は嵌合穴、28は開口)
34…枠部 (34aは湾曲状の凹部)
35…貫通孔 (36は位置決め兼用の凹部)
46…取付部 (49は嵌合穴、46aはスリット、48aは弾性片部)
本発明は、特に、第1部材に対する第2部材の移動速度を制動するのに好適なピストンダンパーに関する。
ピストンダンパーは、例えば、第1部材に対する第2部材の移動速度を制動する点で回転ダンパーと同じであるが、回転ダンパーに比べてギアなどを必要とせず組込が簡易となる。図11はその一例として特許文献1に開示のものを示している。同(a)はピストンダンパー(エアーダンパー)の使用例を示し、同(b)はピストンダンパーの構造を示している。このピストンダンパーDは、取付部(取付片)18を有したシリンダー11、及びシリンダー内に往復移動可能に配置されたピストン31、並びにピストンと同期して移動される取付部(係止部)42を有したロッド41を備えている。取付部18は嵌合穴(取付孔)19を有している。取付部42は穴の一部を開口したクランプタイプである。そして、ピストンダンパーDは、シリンダー11が嵌合穴19を利用してインストルメントパネル側配置部に不図示のねじやボルト等の軸により軸支され、ロッド41が取付部42を利用してグローブボックスG側配置部に不図示の軸状突起やボルト等の軸により軸支される。これにより、グローブボックスGは、閉位置でロック手段により係止されている状態から、操作ボタンBの押し操作により係止解除されて自重にて開位置に切り換えられるとき、ピストンダンパーDにより制動されながらゆっくりと回動される。
ところで、以上のピストンダンパーDは、ピストン31が周囲に収容溝32を有し、該収容溝にOリング51を収容するとともに該収容溝を利用してオリフィス(第1オリフィス)35が設けられている。このOリング51は、ピストン31がシリンダー内を軸方向へ移動するとき捻れることがあり、Oリングが捻れるとOリングの外径が所期の外径よりも小さくなり制動作用が損なわれる。そこで、この構造では、Oリング51に対応した移動規制用の固定部(第1周回壁33、不図示の突出壁部)を、第1オリフィス35から離れたピストン31の部分に設けることにより、Oリングの捻れを防いで制動作用を長期に亘って得られるようにしたものである。
特開2005−240824号公報
上記したような従来ピストンダンパーにおいて、シリンダー及びロッドは、相手側に対する取付部として簡明な嵌合穴にて構成されることが多く、相手側部材に対し汎用のねじやボルトなどの軸により簡単に軸支される。ところが、従来の取付構造では、相手側部材に対し軸と嵌合穴との嵌合を介して軸支つまり枢支したり固定したとしても、長期使用や温度影響などによって軸に対する嵌合穴に遊びができ、それに起因してがたつきが発生したり制動力が設計通り得られなくなる。
本発明は以上のような背景に鑑みてなされたものである。その目的は、シリンダー及び/又はロッドの取付部として単純な嵌合穴形状を採用しながら、長期使用や温度変化などによって生じ易い軸に対する嵌合穴の遊び、それに起因したがたつきを簡単かつ確実に防いで品質及び信頼性を向上することにある。
上記目的を達成するため本発明は、各形態を参照して特定すると、取付部16を有したシリンダー10、及び前記シリンダー内に往復移動可能に配置されたピストン20、並びに前記ピストンと同期して移動される取付部28(46)を有したロッド2(2A)とを備え、前記シリンダー及びロッドの各取付部16,26(46)が第1部材8及び第2部材9の異なる一方に連結され、前記両部材のうち一方部材に対する他方部材の動きを制動するピストンダンパーにおいて、前記シリンダーの取付部16又は/及び前記ロッド2の取付部26(46)は、嵌合穴17(49)を形成しており、前記第1部材8又は/及び第2部材9に対し前記嵌合穴17(49)と軸S又はS1との嵌合状態で軸支されると共 に、前記嵌合穴が前記軸に対応した大きさのリング部(48)で区画された穴からなり、 かつ前記嵌合穴の内周面を区画し前記軸に対しその円弧状曲面が穴径方向に変形可能に形 成された弾性片部18(48a)を有していることを特徴としている。
以上の本発明において、『嵌合穴』は、軸に対応した穴形状であればよく、各形態のシリンダーの取付部及び第2形態のロッドの取付部に例示されるリングないしは貫通孔形のホールドタイプである。『軸』は、嵌合穴に挿通されてシリンダー又はロッドを軸支可能にするものであり、軸状突起ないしはそれに類似の構成、ねじやボルトそれに類似のものを利用する構成を含む。『第1部材及び第2部材』は、例えば、装置や機器などの本体、及び本体に対し移動されたり回動される関係にある各種の可動体である。
以上の本発明は請求項2〜5のように具体化されることがより好ましい。すなわち、
(ア)前記弾性片部は、前記嵌合穴の内周面の一部とほぼ相似形の弧状のスリット19又は46bに応じ変形される構成である(請求項2)
(イ)前記シリンダー10は一端開口に装着されて前記ロッドを挿通する貫通孔35付きのキャップ3を有しているとともに、前記ロッドは前記シリンダーに最大まで押し込まれる直前で前記貫通孔35の内面に弾性的に圧接する嵌合片27又は47を有している構成である(請求項3)
(ウ)前記シリンダー10及びロッド2(2A)は、前記ロッドが前記シリンダーに押し込まれるときに互いに嵌合可能な凹部36及び凸部27d(又は47d)の異なる一方をそれぞれ有している構成である(請求項4)
(エ)前記キャップ3は、外端面に突設されて前記貫通孔35を縁取っている枠部34を有しているとともに、前記枠部34の対向した中央部分に湾曲状の凹部34aを形成している構成である(請求項5)
請求項1の発明では、シリンダー側取付部及びロッド側取付部の少なくとも一方が相手側部材である第1部材や第2部材に嵌合穴と軸との嵌合状態で軸支される点で従来と同じであるが、前記嵌合穴が前記軸に対応した大きさのリング部で区画された穴からなり、か つ前記嵌合穴の内周面を区画し前記軸に対しその円弧状曲面が穴径方向に変形可能に形成 された弾性片部を有していることにより、軸に対する嵌合穴として長期使用や温度変化の影響を受け難くなり、それによって従来構造に比べ取付部におけるがたつきをなくして良好な制動作用を維持できる。
また、本発明では、弾性片部が各形態のごとく部材を追加することなく最小限の設計変更により簡単に実施できる。
請求項2の発明では、弾性片部が嵌合穴の内周面の一部とほぼ相似形の弧状のスリットに応じて変形されるため軸に対する嵌合穴の遊びを効率よく吸収できる。
請求項3の発明では、シリンダーに対するロッドの押し込み最終(例えば可動体の閉位置)の直前において、ロッド側嵌合片がキャップ側貫通孔内面に圧接することにより、シリンダー(キャップ)とロッドとの間に生じる部材間のがたつきを吸収したり、ロッドから受ける各部の負荷を緩和したり、ロッドの過剰な押し込みを防ぎ易くする。
請求項4の発明では、前記シリンダー及びロッドが凹部及び凸部の嵌合により、ロッド組込時にロッドの向きなどの誤組み付けを防止でき、また、シリンダー(キャップ)とロッドとの間に生じる部材間のがたつきを抑え易くなる。
請求項5の発明では、ロッドを貫通孔及び枠部によって案内するためロッドの往復移動がより安定した状態で行われることに加え、嵌合片を湾曲状の凹部で逃がすようにしてロッド伸縮量を損なわないようにしたりロッドが最大まで没した状態での斬新性も得られる。
(a)と(b)は第1形態のピストンダンパーをロッドの没状態で前後から見た概略斜視図である。 上記ピストンダンパーの細部を示し、(a)は側面図、(b)は右端面ないしは正面図、(c)は(a)のA−A線に沿って断面した図である。 (a)と(b)は上記ピストンダンパーを分解し、かつ天地逆転した状態で示した構成図である。 上記ピストンダンパーのシリンダー単品を示し、(a)は側面図、(b)は右端面ないしは正面図、(c)は(b)のB−B線に沿って断面した断面図である。 上記ピストンダンパーのキャップ単品を示し、(a)は側面図、(b)は右端面ないしは正面図、(c)は背面図である。 上記ピストンダンパーのロッド単品を示し、(a)は側面図、(b)は右端面ないしは正面図、(c)は(a)のC−C線に沿って断面した図である。 (a)と(b)は第2形態のピストンダンパーをロッドの没状態で前後から見た概略斜視図である。 図7のピストンダンパーの細部を示し、(a)は側面図、(b)は右端面ないしは正面図、(c)は(a)のA1−A1線に沿って断面した図である。 (a)と(b)は図7のピストンダンパーを分解し、かつ天地逆転した状態で示した構成図である。 図7のピストンダンパーのロッド単品を示し、(a)は側面図、(b)は右端面ないしは正面図、(c)は(a)のC1−C1線に沿って断面した図である。 (a)と(b)は特許文献1に開示されている説明図である。
以下、本発明の各形態を図面を参照し説明する。この説明では、図1〜図6に示した第1形態及びその作動、図7〜図10に示した第2形態及びその作動の順に詳述する。
(第1形態)このピストンダンパー7は、図3に示されるごとく、筒形のシリンダー1と、シリンダー1内に往復移動可能に配置されたピストン20と、ピストン20に組み込まれているOリング5と、ピストン20と同期して移動されるロッド2と、シリンダー1の一端側に取り付けられるキャップ3と、シリンダー1の他端側に取り付けられるバルブ4と、バルブ4とシリンダー10の他端との間に介在されたスプリング6とから構成されている。材質的には、シリンダー10、ピストン20及びロッド2、キャップ3、バルブ4は樹脂成形品であるが、樹脂以外でも差し支えない。
なお、各形態では、主な構成部材のうち、少なくともシリンダー1、ロッド2及びピストン20は耐摩耗特性や耐熱性に優れた硬質樹脂系のPOM(ポリアセタール)が用いられている。これは、本発明者らの検討では主な構成部材が軟質樹脂系(技術的には常温で大きな弾性をもつエラストマー)だと、温度変化(例えば80℃以上、0℃以下)により制動作用が損なわれ易くなることが分かり、その欠点を避けるためである。
まず、ここではロッド2を明らかにする。このロッド2は、図6に示されるごとく、アーム部25の一端(後端)にピストン20を、他端(前端)に取付部26をそれぞれ一体に形成している。アーム部25は、シリンダー1から出没する箇所であり、細長い板状となっていて、板の長手方向の各縁部に設けられた縁取り兼用のリブ25a及び両側のリブ25aの間に設けられたリブ25bにより補強されている。取付部26は、シリンダー1の外に配置される箇所であり、アーム部25の近くで両側を円弧状に絞った連結部26aと、先端に設けられた嵌合穴29とからなる。嵌合穴29は、穴の一部を切り欠いた開口28付きのクランプタイプである。符号26bは凹部である。
アーム部25のうち、取付部26(連結部26a)の手前には、一方側面に嵌合片27が設けられ、他方側面に凸部27dが設けられている。嵌合片27は、軸線部方向に長くなった片状であり、前側に設けられて両側面を貫通しているスリット27aと、両側に設けられた溝27bと、下側を空洞にした欠肉部27cとにより板厚方向に揺動可能となっている。
ピストン20は、アーム部25の端末に円形の台座24を介して設けられ、内側が台座24と共に空洞23となっている。また、ピストン20は、外周に形成された周回溝21と、周回溝21の底面ないしは溝幅の両側に設けられ空洞23に連通されたオリフィス(通気穴)22a,22bとを有している。周回溝21にはOリング5が揺動可能に配置される。周回溝21は、図2(c)の拡大図に示されるごとく溝空間を区画している壁部のうち、台座24側の壁部が低く形成されている。Oリング5は、周回溝21に配置された状態でシリンダー10の内周に摺接して、シリンダー10の内部をキャップ3側の前室と保持部11側の後室に区画する。
シリンダー1は、図4に示されるごとく、筒体10の外周壁に突設されて前後に取付部16を形成している板状のフランジ部15と、筒体10の後端側に設けられてバルブ4を揺動可能に支持する保持部11と、シリンダー1内にあって保持部11の前端に連結されて中央部に気体吸排気用の管12aを突設している閉鎖部12と、筒体10の前端周囲に設けられてキャップ3を係止する複数の係止孔13と、筒体10の前端内面に設けられている位置決め用凹部14とを有している。
このうち、保持部11は、図3のごとく筒体10よりも一回り小さな筒状からなり、周囲に貫通された複数の穴11aと、筒内面にあって前後方向に延びている不図示の複数のガイド溝とを形成している。バルブ4はそれら穴11a及びガイド溝を介して揺動可能に取り付けられる。すなわち、バルブ4は、保持部11の筒状内にほぼ収まる前筒部40及び後筒部41からなり、後筒部41の周囲に突設されている複数の爪42及び爪42同士の間に設けられている横リブ43と、外端面側にあって凹状の中央部に突設されている突出部44とを有している。爪42は内側のスリット41aを介して弾性変形可能となっている。突出部44は、内側の空洞に支持軸44aを突出している。
以上のバルブ4は、保持部11に対し支持軸44aにコイル形のスプリング6を支持した状態で、横リブ43を前記ガイド溝に摺動自在に嵌合しかつ各爪42を対応する穴11aに遊嵌した状態に組み付けられる。つまり、バルブ4は、支持軸44aが管12a内に遊嵌されるとともに、爪42を遊嵌している穴11aの穴内において、スプリング6の付勢力により最も外側へ移動されている。そして、バルブ4は、後述するピストン20がシリンダー1内を進退移動するのに連動して、管12a及び保持部11とバルブ4との間の隙間を介して行われる、シリンダー1に吸排気される空気量を制御可能となる。
また、キャップ3は、図5に示されるごとく貫通孔35を中央部に形成しているフランジ部30と、フランジ部30の内面に突設されてシリンダー1内に差し込まれる筒部31と、フランジ部30の外面に突設されて貫通孔35を縁取っている枠部34とからなる。貫通孔35は、ロッド5の本体25を移動自在に挿通する略矩形の孔である。貫通孔35には内面に凹部36が設けられている。凹部36は、ロッド2の没状態でロッド側に設けられた凸部27dと嵌合する。すなわち、この構造では、シリンダー1及びロッド2が凹部36及び凸部27dの嵌合により、例えば、ロッド組込時においてロッドの向き(この例だと開口28の向き)などの誤組み付けを防止できるようにしたり、また、シリンダー1(キャップ3)とロッド2との間に生じる部材間のがたつきを抑え易くなる。形状的には貫通孔35に凸部を設け、ロッド側の凹部と嵌合されるようにしてもよい。筒部31には、複数の爪32及び位置決め用リブ33が外周に設けられ、複数の補強リブ37が内周に設けられている。各リブ37は、ロッド2が最大まで突出したときに、ピストン20が当接する箇所としてのストッパーを兼ねている。
枠部34は長辺及び短辺で矩形状に区画されている。各長辺の中央部分には湾曲状の凹部34aが形成されている。これらは、ロッド2がその本体25を貫通孔35と共に枠部34を通って往復移動されることで安定した摺動を維持できるようにする。また、凹部34aは、例えば、ロッド2が最大まで没した状態での斬新性を付与できるようにしたり、上記した嵌合片27を湾曲状の凹部で逃がし易くする。
以上のキャップ3は、ピストン20及びロッドの本体25の一部がシリンダー1内に配置された状態で、シリンダー1に対し爪32と係止孔13との係合により装着される。その際は、キャップ3がシリンダー1に対しリブ33を凹部14に嵌合することで位置決めがなされ、ロッド2がキャップ3に対し凸部27dを凹部36と同じ側に配置されるようにして誤組み付けを防ぐようにする。
一方、シリンダーの各取付部16には、嵌合穴17がそれぞれ形成されているとともに、付勢手段としての弾性片部18を有している。各嵌合穴17は、軸に応じたリングないしは孔形からなる。弾性片部18は、嵌合穴17の内周面を区画している一部をスリット19を介して穴径方向に変形可能に形成されている。スリット19は、図4(c)の左下の拡大図のごとく嵌合穴17の内面とほぼ同じ曲率の弧状であり、一端が嵌合穴17に通じている。このため、弾性片部18は片持ち状態となっている。
(作動)次に、上記したピストンダンパー7の主な作動特徴について説明する。
(1)第1形態のピストンダンパー7は、例えば、図2(a)及び図4(c)に模式的にごとく、第1部材8と第2部材9との間に介在されて、可動側の第2部材9の移動速度を制動する。ここでは、シリンダー1が第1板材8の配置部8aに対し取り付けられ、ロッド2が第2部材9の配置部9aに対して取り付けられる。このうち、ロッド2は、従来と同様に嵌合穴29とボス、或いはボルトやねじなどの軸S1との嵌合により回動可能に枢支されたり、回動不能に固定される。これに対し、シリンダー1は、嵌合穴17とボス、或いはねじやボルトなどの軸Sとの嵌合により軸支される。その場合には、図4(c)の拡大図のうち、右側の拡大図に示されるごとく軸Sが嵌合穴17に圧入されるが、弾性片部18がスリッド19側へ変形するまで強く圧入される。なお、弾性片部18は、軸S( この軸は段落0008に記載したごとく色々な構成を含み、採用される軸形状)によって は、軸Sが嵌合穴17に圧入された後、図4(c)の左図のように元に戻ることもある。この結果、従来構造に比べ簡易な構成により取付部16におけるがたつき発生を防いで良好な制動作用を維持できる。
(2)以上のピストンダンパー7は、制動力として、ロッド2(ピストン20)がシリンダー1から突出する方向へ移動する過程では、Oリング5が図2(c)の拡大図のごとく周回溝21の溝幅内でオリフィス22aと上記前室との間に形成される通路を塞ぐよう動いて、前室の空気が周回溝21を区画している前壁(前記拡大図の右側の壁)とシリンダー内面との間に設定された隙間aから後室に流れるよう作動する結果、ロッド2を制動してゆっくり突出移動されるようにする。逆に、ロッド2(ピストン20)がシリンダー1に没入する方向へ移動する過程では、Oリング5が周回溝21の溝幅内で前記した前壁側(前記隙間aを塞ぐよう)動いて、後室の空気がバルブ4、オリフィス22a、オリフィス22bから前室に流れるよう作動する結果、ロッド2を制動することなく没入移動されるようにする。なお、以上の構造では、特に負圧ができるだけ一定となるよう工夫されている(細部は特開2010−1920号公報を参照)。
(3)具体例としては、図2(a)の第2部材9が第1部材8から離れた開ないしは離間位置と、第1部材8に接近した閉ないしは当接位置とに切り換えられるような使用例だと、第2部材9が当接位置から離間位置に切り換えられる過程でピストンダンパー7の制動力を受けゆっくり移動されが、第2部材9が離間位置から当接位置に切り換えられる過程ではピストンダンパー7の制動力を受けないことになる。以上の基本作動において、この構造では、まず、ロッド2がキャップの貫通孔35及び枠部34によって案内されるため、ロッドの往復移動がより安定した状態で行われること、嵌合片27を湾曲状の凹部34aで逃がすようにしてロッド伸縮量を擬制にしたり損なわないこと、ロッド2が最大まで没した状態での斬新性も得られること、などの利点を有している。
(4)加えて、この構造では、シリンダー1に対するロッド2の押し込み最終の直前、前記した使用例だと第2部材9が第1部材に接近した閉ないしは当接位置に至るとき、ロッドの嵌合片27がキャップの貫通孔35を区画している内面に圧接する。同時に、シリンダー1に対するロッド2の組込時において、キャップの貫通孔35及びロッド2が凹部36及び凸部27dの嵌合により、ロッドの向き(この例だと開口28の向き)などの誤組み付けを確実に防止可能にし、また、シリンダー1(キャップ3)とロッド2との間に生じる部材間のがたつきを抑えるという効果もある。このため、この構造では、誤組み付けの虞がなくなるとともに、少なくともシリンダー1に対するロッド2の没状態において、特にロッド2の没方向への押し込みに起因した各部の負荷を緩和できること、ロッド2の過剰な押し込みを防止できること、などの利点を有している。
(第2形態)図7〜図8に示した第2形態のピストンダンパー7は、第1形態に比べてロッド2Aだけが変更されている。このため、この説明では第1形態と同一又は類似する箇所には同じ符号を付し、極力変更した構成に絞って述べる。
第2形態のロッド2Aは、図10に示されるごとく、アーム部45の一端(後端)にピストン20を、他端(前端)に取付部46をそれぞれ一体に形成している。アーム部45は、シリンダー1から出没する箇所であり、細長い板の長手方向の各縁部に設けられた縁取り兼用のリブ45a及び両側のリブ45aの間に設けられたリブ45bにより補強されている。取付部46はシリンダー1の外に配置される箇所である。これらは第1形態と同じである。ところが、この取付部46は、嵌合穴49と、 付勢手段としての一対の弾性片部48aを有している。
すなわち、この嵌合穴49は、第1形態のように穴の一部を切り欠いておらず、軸S1に対応した大きさのリングないしは貫通孔形のリング部48で区画された穴、つまりホールドタイプである。各弾性片部48aは、図10(a)の右下の拡大図のごとく、嵌合穴49の内周面を区画している一部をスリット47a及び弾性片部同士の間に設けられたスリット46aを介して片持ち状態に形成されているとともに、穴径方向に変形可能に形成されている。スリット47a及びスリット46aは両側面を貫通している。また、各弾性片部48aないしはスリット47aは、嵌合穴17の内面と概略同じ曲率の弧状となっている。
アーム部45のうち、取付部46の手前には、一方側面に嵌合片47が設けられ、他方側面に凸部47dが設けられている。嵌合片47は、軸線方向に長くなった片状であり、前記したスリット27aと、両側に設けられた溝47bと、下側を空洞にした欠肉部47cとにより板厚方向に揺動可能となっている。
(作動)以上の構造では、第1形態の作動についての記載(1)〜(4)のうち、(1)、(3)、(4)が次のように変更される。
(1)第2形態のピストンダンパー7は、例えば、図8(a)及び図10(a)に模式的にごとく、第1部材8と第2部材9との間に介在されて、可動側の第2部材9の移動速度を制動する。ここでは、シリンダー1が第1板部8の配置部8aに対し取り付けられ、ロッド2が第2部材9の配置部9aに対して取り付けられる。このうち、シリンダー1は、第1形態と同様に軸支ないしは回動不能に固定されたり、必要に応じて回動可能に枢支される。これに対し、ロッド2Aは、嵌合穴49とボス、或いはねじやボルトなどの軸S1との嵌合により軸支ないしは回動不能に固定される。その場合には、図10(a)の拡大図のうち、左側の拡大図に示されるごとく軸S1が嵌合穴49に圧入されるが、各弾性片部48aがスリッド47a側へ変形するまで強く圧入される。このため、この構造では、各弾性片部48aが軸S1に対する嵌合穴49の遊びを確実に吸収するため、例えばピストンダンパー7Aが長期使用されて摩耗により、或いは高温環境におかれて熱変形により、軸S1と嵌合穴49との嵌め合いが多少緩んだとしても、各弾性片部48aの付勢力によりそれらを吸収できる。この結果、従来構造に比べ簡易な構成により取付部16と共に取付部46におけるがたつき発生を防いで良好な制動作用を維持できる。
(3)具体例としては、図8(a)の第2部材9が第1部材8から離れた開ないしは離間位置と、第1部材8に接近した閉ないしは当接位置とに切り換えられるような使用例だと、第2部材9が当接位置から離間位置に切り換えられる過程でピストンダンパー7の制動力を受けゆっくり移動されが、第2部材9が離間位置から当接位置に切り換えられる過程ではピストンダンパー7の制動力を受けないことになる。以上の基本作動において、この構造では、まず、ロッド2Aがキャップの貫通孔35及び枠部34によって案内されるため、ロッドの往復移動がより安定した状態で行われること、シリンダー1に対するロッド2Aの押し込み状態で上記した各弾性片部48aの変形を湾曲状の凹部34aで維持すること、嵌合片47を湾曲状の凹部34aで逃がすようにしてロッド伸縮量を擬制にしたり損なわないこと、ロッド2Aが最大まで没した状態での斬新性も得られること、などの利点を有している。
(4)加えて、この構造では、シリンダー1に対するロッド2Aの押し込み最終の直前、前記した使用例だと第2部材9が第1部材8に接近した閉ないしは当接位置に至るとき、ロッドの嵌合片47がキャップの貫通孔35を区画している内面に圧接する。同時に、この構造では、その嵌合片47の圧接作用、及び/又は、凹部36と凸部47dとの嵌合により、少なくともシリンダー1に対するロッド2Aの没状態において、シリンダー1(ないしはキャップ3)とロッド2A(ないしはその本体45)との間に生じ易い部材間のがたつきを吸収できること、ロッド2Aの没方向への押し込みに起因した各部の負荷を緩和できること、ロッド2Aの過剰な押し込みを防止できること、などの利点を有している。
なお、本発明は、以上の各形態に制約されるものではなく、請求項で特定される技術要素を備えておればよく、細部については種々変形したり展開可能である。その一例としては、ピストン自体の構成やそれに関連した制動機構については特許文献1や他の公知の構造でもよいものである。
1…シリンダー(10は筒体、11は保持部、13は係止孔)
2…ロッド(20はピストン、25はアーム部)
2A…ロッド(20はピストン、45はアーム部)
3…キャップ(30はフランジ部、31は筒部、32は爪)
4…バルブ(40は前筒部、41は後筒部)
5…Oリング
6…スプリング
7…スピストンダンパー
8…第1部材(8aは取付部)
9…第2部材(9aは取付部)
16…取付部 (17は嵌合穴、18は弾性片部、19はスリット)
26…取付部 (29は嵌合穴、28は開口)
34…枠部 (34aは湾曲状の凹部)
35…貫通孔 (36は位置決め兼用の凹部)
46…取付部 (49は嵌合穴、46aはスリット、48aは弾性片部)

Claims (6)

  1. 取付部を有したシリンダー、及び前記シリンダー内に往復移動可能に配置されたピストン、並びに前記ピストンと同期して移動される取付部を有したロッドを備え、前記シリンダー及びロッドの各取付部が第1部材及び第2部材の異なる一方に連結され、前記両部材のうち一方部材に対する他方部材の動きを制動するピストンダンパーにおいて、
    前記シリンダーの取付部又は/及び前記ロッドの取付部は、嵌合穴を形成しており、前記第1部材又は/及び第2部材に対し前記嵌合穴と軸との嵌合状態で軸支され、かつ前記軸に対する前記嵌合穴の遊びを吸収する付勢手段を有していることを特徴とするピストンダンパー。
  2. 前記付勢手段は、前記嵌合穴の内周面を区画している一部を穴径方向に変形可能に形成された弾性片部からなることを特徴とする請求項1に記載のピストンダンパー。
  3. 前記弾性片部は、前記嵌合穴の内周面の一部とほぼ相似形の弧状のスリットに応じ変形されることを特徴とする請求項2に記載のピストンダンパー。
  4. 前記シリンダーは一端開口に装着されて前記ロッドを挿通する貫通孔付きのキャップを有しているとともに、前記ロッドは前記シリンダーに最大まで押し込まれる直前で前記貫通孔の内面に弾性的に圧接する嵌合片を有していることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のピストンダンパー。
  5. 前記シリンダー及びロッドは、前記ロッドが前記シリンダーに押し込まれるときに互いに嵌合可能な凹部及び凸部の異なる一方をそれぞれ有していることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のピストンダンパー。
  6. 前記キャップは、外端面に突設されて前記貫通孔を縁取っている枠部を有しているとともに、前記枠部の対向した中央部分に湾曲状の凹部を形成していることを特徴とする請求項4又は5に記載のピストンダンパー。
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