JP2013248919A - 作業車両における四輪操舵装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】路上での高速走行時においても旋回半径の小さい四輪操舵モードの選択を規制する。
【解決手段】モード選択設定手段が自動操舵モードに設定されているとき、作業機昇降レバー33又は昇降スイッチ手段44に基づいて作業機31を上昇させた場合には、前輪操舵モードから四輪操舵モードへ切替るモード切替信号を出力する制御部45を備え、上記制御部45は、前記作業機昇降レバー33による作業機高さが所定以下の作業高さHsに設定されているときには、昇降スイッチ手段44による上昇出力に基づく前記前輪操舵モードから四輪操舵モードへの切替を許容するが、作業機昇降レバー33による作業機高さが所定以上の非作業高さHに設定されているときは四輪操舵モードへの切替を規制する。
【選択図】 図2
【解決手段】モード選択設定手段が自動操舵モードに設定されているとき、作業機昇降レバー33又は昇降スイッチ手段44に基づいて作業機31を上昇させた場合には、前輪操舵モードから四輪操舵モードへ切替るモード切替信号を出力する制御部45を備え、上記制御部45は、前記作業機昇降レバー33による作業機高さが所定以下の作業高さHsに設定されているときには、昇降スイッチ手段44による上昇出力に基づく前記前輪操舵モードから四輪操舵モードへの切替を許容するが、作業機昇降レバー33による作業機高さが所定以上の非作業高さHに設定されているときは四輪操舵モードへの切替を規制する。
【選択図】 図2
Description
この発明は、作業機を昇降自在に連結した作業車両における四輪操舵装置に関する。
前輪及び後輪の双方を操舵自在に形成した作業車両において、旋回のときには前後輪が逆位相となる四輪操舵モードとして旋回半径を小にて旋回する目的で、独立操作可能に設けた前後のドラッグアーム夫々に操舵用シリンダを取り付け、且つ、動力車両の後部に作業機を連結し、リフトシリンダによって前記作業機を昇降自在に形成すると共に該リフトシリンダを作動する作業機レバーに昇降位置検出用のセンサを設け、該センサにて作業機が上昇位置であることを検出したとき、前後輪逆位相の四輪操舵モードへ切替え、作業機が上昇位置でない場合は前輪操舵モードへ自動変更する制御部を設ける構成は、特許文献1に記載されている。
ところが、単に作業機昇降用の作業機レバーの操作位置検出に伴う操舵モード切替のみに頼っては、路上での高速走行時においても旋回半径の小さい四輪操舵モードの状態となっていて、高速での小回り旋回を惹起こす。
この発明は上記に鑑み、一定の条件を付加して上記の高速での小回り旋回を防止しようとするものである。
この発明は前記課題に鑑み、次のような技術的手段を講じた。
即ち、請求項1に記載された発明は、前車輪4,4及び後車輪14,14を操舵自在に構成し、前車輪4,4のみを操舵する前輪操舵モード、前車輪4,4と後車輪14,14を操舵する四輪操舵モード、及び前輪操舵モードと四輪操舵モードとを所定に切り替える自動操舵モードのモード選択設定手段を備える作業車両において、
作業車両に作業姿勢と非作業姿勢に昇降自在な作業機31を装着し、この作業機31の作業高さを設定する作業機昇降レバー33を設けるとともに、該作業機31を作業姿勢または非作業姿勢に昇降する昇降スイッチ手段44を設け、前記モード選択設定手段が自動操舵モードに設定されているとき、前記作業機昇降レバー33又は昇降スイッチ手段44に基づいて作業機31を上昇させた場合には、前輪操舵モードから四輪操舵モードへ切替るモード切替信号を出力する制御部45を備え、上記制御部45は、前記作業機昇降レバー33による作業機高さが所定以下の作業高さHsに設定されているときには、昇降スイッチ手段44による上昇出力に基づく前記前輪操舵モードから四輪操舵モードへの切替を許容するが、作業機昇降レバー33による作業機高さが所定以上の非作業高さHに設定されているときは四輪操舵モードへの切替を規制する構成とした作業車両の四輪操舵装置とする。
即ち、請求項1に記載された発明は、前車輪4,4及び後車輪14,14を操舵自在に構成し、前車輪4,4のみを操舵する前輪操舵モード、前車輪4,4と後車輪14,14を操舵する四輪操舵モード、及び前輪操舵モードと四輪操舵モードとを所定に切り替える自動操舵モードのモード選択設定手段を備える作業車両において、
作業車両に作業姿勢と非作業姿勢に昇降自在な作業機31を装着し、この作業機31の作業高さを設定する作業機昇降レバー33を設けるとともに、該作業機31を作業姿勢または非作業姿勢に昇降する昇降スイッチ手段44を設け、前記モード選択設定手段が自動操舵モードに設定されているとき、前記作業機昇降レバー33又は昇降スイッチ手段44に基づいて作業機31を上昇させた場合には、前輪操舵モードから四輪操舵モードへ切替るモード切替信号を出力する制御部45を備え、上記制御部45は、前記作業機昇降レバー33による作業機高さが所定以下の作業高さHsに設定されているときには、昇降スイッチ手段44による上昇出力に基づく前記前輪操舵モードから四輪操舵モードへの切替を許容するが、作業機昇降レバー33による作業機高さが所定以上の非作業高さHに設定されているときは四輪操舵モードへの切替を規制する構成とした作業車両の四輪操舵装置とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、制御部45は作業機昇降レバー33による作業機高さが所定以上の非作業高さHに設定されているときは、昇降スイッチ手段44による下降出力を規制する構成とした。
請求項3に記載の発明は、請求項1において、作業車両の車速を検出する車速検出手段47を備え、制御部45は前記作業機昇降レバー33による作業機高さが所定以下の作業高さHsに設定されているときであっても、作業車両の車速が所定速度を越えるときは、前輪操舵モードから四輪操舵モードへの切替を規制する構成とした。
請求項4に記載の発明は、請求項1において、モード選択設定手段は、自動操舵モードスイッチ40、前輪操舵モードスイッチ41、四輪操舵モードスイッチ43を備え、自動操舵モードスイッチ(40)をオンすると自動操舵モードに設定される構成とした。
請求項5に記載の発明は、請求項1において、作業機昇降スイッチ手段44による作業機下降出力によって作業機昇降レバー33による作業高さHsの位置まで作業機31を下降する構成とした。
本発明は、前記の如く構成したので、以下の効果を奏する。
即ち、請求項1に記載の発明によると、制御部45は、前記作業機昇降レバー33による作業機高さが所定以下の作業高さHsに設定されているときには、昇降スイッチ手段44による上昇出力に基づく前記前輪操舵モードから四輪操舵モードへの切替を許容するが、作業機昇降レバー33による作業機高さが所定以上の非作業高さHに設定されているときは四輪操舵モードへの切替を規制するものであるから、高速で走行する頻度の高い路上走行であることを作業機高さの所定以上の非作業姿勢設定で推定し、この路上走行を推定されるときにはたとえ自動操舵モードが設定されていても旋回操作に基づく四輪操舵モードへの自動切替を規制して、高速での小回り旋回を回避して安全な旋回を行うことができる。
即ち、請求項1に記載の発明によると、制御部45は、前記作業機昇降レバー33による作業機高さが所定以下の作業高さHsに設定されているときには、昇降スイッチ手段44による上昇出力に基づく前記前輪操舵モードから四輪操舵モードへの切替を許容するが、作業機昇降レバー33による作業機高さが所定以上の非作業高さHに設定されているときは四輪操舵モードへの切替を規制するものであるから、高速で走行する頻度の高い路上走行であることを作業機高さの所定以上の非作業姿勢設定で推定し、この路上走行を推定されるときにはたとえ自動操舵モードが設定されていても旋回操作に基づく四輪操舵モードへの自動切替を規制して、高速での小回り旋回を回避して安全な旋回を行うことができる。
請求項2に記載の発明によると、請求項1に記載の効果に加え、制御部45は作業機昇降レバー33による作業機高さが所定以上の非作業高さHに設定されているとき、昇降スイッチ手段44による下降出力を規制するから、路上走行中不測に昇降スイッチ手段44を下降側に操作することがあっても、非作業高さHsで上昇された作業機31が落下するようなことがなく、落下衝撃による事故や損傷を未然に防止できる。
請求項3に記載の発明によると、請求項1に記載の効果に加え、作業車両の車速を検出する車速検出手段47を備え、制御部45は前記作業機昇降レバー33による作業機高さが所定以下の作業高さHsに設定されているときであっても、作業車両の車速が所定速度を越えるときは、前輪操舵モードから四輪操舵モードへの切替を規制するものであるから、たとえ作業機高さが低い位置にあっても、車速が所定以上で走行中には自動操舵モードに基づく四輪操舵モードへの切替が規制され、高速での旋回が防止でき安全である。
請求項4に記載の発明によると、請求項1に記載の効果に加え、モード選択設定手段は、自動操舵モードスイッチ40、前輪操舵モードスイッチ41、四輪操舵モードスイッチ43を備え、自動操舵モードスイッチをオンすると自動操舵モードに設定されるものであるから、手動で前輪操舵モードや四輪操舵モードに設定でき、作業者の意図に応じた効率的な作業や、初心者向けに安全性の高い操舵モードを選択でき、便利である。
請求項5に記載の発明によると、請求項1に記載の効果に加え、昇降スイッチ手段44による作業機下降出力によって作業機昇降レバー33による作業機高さの位置まで作業機31を下降するので作業機下降毎の作業機高さ設定の操作を省略して効率よく作業を再開できる。
以下、図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。
第1図は動力車両の一例としての乗用管理機1の側面を示し、第2図はその平面を示している。当該乗用管理機1の前車軸2の左右には、ファイナルケース3,3を取り付けて左右の前車輪4,4へ駆動力を伝達し、該ファイナルケース3,3にナックルアーム5,5を突設してタイロッド6で連結すると共に、一方のファイナルケース3に操舵アーム7を突設し、この操舵アーム7と乗用管理機1の腹部との間に前輪操舵用シリンダ9を設け、この前輪操舵用シリンダ9の伸縮によって右旋回又は左旋回の状態に前車輪4,4を操舵できる。
第1図は動力車両の一例としての乗用管理機1の側面を示し、第2図はその平面を示している。当該乗用管理機1の前車軸2の左右には、ファイナルケース3,3を取り付けて左右の前車輪4,4へ駆動力を伝達し、該ファイナルケース3,3にナックルアーム5,5を突設してタイロッド6で連結すると共に、一方のファイナルケース3に操舵アーム7を突設し、この操舵アーム7と乗用管理機1の腹部との間に前輪操舵用シリンダ9を設け、この前輪操舵用シリンダ9の伸縮によって右旋回又は左旋回の状態に前車輪4,4を操舵できる。
一方、シヤーシ11の後部に設けられた後車軸12,12の左右にも前車輪4,4と同様にして、フアイナルケース13,13を取り付けて左右の後車輪14,14へ駆動力を伝達し、該フアイナルケース13,13にナックルアーム15,15を突設してタイロッド16で連結すると共に、一方のファイナルケース13に操舵アーム17を突設し、この操舵アーム17と機体腹部との間に操舵用シリンダ19を設け、この操舵用シリンダ19の伸縮によって、左旋回又は右旋回の状態に後車輪14,14を操舵できる。
又、ステアリングハンドル21の回動基部には全油圧式パワステユニット22が設けられ、第1油圧ポンプ23からの圧力油を方向切替バルブ24及び25へ圧送し、且つ、第2ポンプ26からの圧力油をシヤーシ11の後部に設けた水平コントロールバルブ27及び昇降コントロールバルブ28に圧送している。29は分流バルブで、水平コントロールバルブ27の回路圧力を所定圧以上に保持しながら昇降コントロールバルブ28に分流する構成である。
該乗用管理機1の後部にはリンク機構30を介してロータリ等の対地作業機31が取り付けられており、前記昇降コントロールバルブ28からの圧力油によってリフトシリンダ32が作動し、該対地作業機31を上下に昇降するように形成してある。昇降コントロールバルブ28は、上昇側電磁バルブ28Uと下降側電磁バルブ28Dとを備え、電子制御によりリフトシリンダ32に圧力油を給排制御し、対地作業機31を上昇又は下降側に連動制御する構成である。作業機昇降レバー33の回動操作位置に基づいて上昇側・下降側電磁バルブ28U,28Dを制御し、前記リフトシリンダ32を作動させ対地作業機位置を所定にコントロールすることができる。なお、この作業機昇降レバー33の昇降位置を検出するセンサ34を設ける。
即ち、座席の一側(図例では右側)において、作業機昇降レバー33は横支軸33a回りに上側位置から前側位置に約90°の範囲で回動可能に装着され、機体側固定壁部33bとの間にはブレーキ機構33cを介在し、作業機昇降レバー33が任意の角度位置で静止できるように構成している。作業機昇降レバー33のアーム基部側には作動ピン部材33dを固定し、ポテンショメータ型の昇降位置検出センサ34の回転軸に設ける被動部材34aに上記作動ピン部材33dを係合させ、作業機昇降レバー33の操作位置をポテンショメータにより検出できるよう構成している。
図3の油圧回路において、オイルタンク35から前記第1油圧ポンプ23によって全油圧式パワステユニット22へ圧力油が圧送され、前記ステアリング21の回動方向及び回動角度の大小によって、圧力油は油口R又は油口Lから方向切替バルブ24及び25へ圧送される。夫々の方向切替バルブ24,25はソレノイドS1,S2のオン・オフによってスプール(図示せず)が移動し、圧力油の方向を切替えて操舵用シリンダ9,19へ圧送する。図3に示した状態は各ソレノイドS1,S2がオフとなっており、前輪操舵モード(FWS)になっている。例えばステアリング21を時計方向へ回動すれば、圧力油は油口Rから方向切替バルブ24を経て、前輪操舵用シリンダ9の油口9aからシリンダ内へ圧入し、ピストン9cを側方へ押圧して油口9bから方向切替バルブ24へ戻る。更に、圧力油は方向切替バルブ25へ圧送されるが、ソレノイドS2がオフとなっているので操舵用シリンダ19へ圧力油は圧送されず、全油圧式パワステユニット22の油口Lへ戻る。従って、前記操舵用シリンダ9は伸長され前記操舵アーム7が押されて回動し、前車輪4,4が回向して乗用管理機1は右側へ旋回する。
又、第2のポンプ26により圧力油は昇降コントロールバルブ28へ圧送され、リフトシリンダ32を作動させる。
一方、上記ソレノイドS1がオフでソレノイドS2がオンの場合は、逆位相四輪操舵モード(4WS)になる。すなわち、ステアリングハンドル21を時計方向に回動すれば、圧力油は油口Rから方向切替バルブ24を経て、操舵用シリンダ9の油口9aからシリンダ内へ圧入し、ピストン9cを側方へ押圧して油口9bから方向切替バルブ24へ戻る。更に、圧力油は方向切替バルブ25へ圧送され、操舵用シリンダ19の油口19bからシリンダ内に入り、ピストン19cを押して前記操舵用シリンダ19を短縮させ、前記後輪操舵アームは引かれて回動し、後車輪14,14は左側旋回となる。上記前車輪4,4の右側旋回と相俟って、乗用管理機1を旋回半径の小さい右側旋回を可能とさせる。所謂逆位相四輪操舵である。なお、ステアリングハンドル21を反時計方向に操作するときは、旋回半径の小さい左側旋回となる。
一方、上記ソレノイドS1がオフでソレノイドS2がオンの場合は、逆位相四輪操舵モード(4WS)になる。すなわち、ステアリングハンドル21を時計方向に回動すれば、圧力油は油口Rから方向切替バルブ24を経て、操舵用シリンダ9の油口9aからシリンダ内へ圧入し、ピストン9cを側方へ押圧して油口9bから方向切替バルブ24へ戻る。更に、圧力油は方向切替バルブ25へ圧送され、操舵用シリンダ19の油口19bからシリンダ内に入り、ピストン19cを押して前記操舵用シリンダ19を短縮させ、前記後輪操舵アームは引かれて回動し、後車輪14,14は左側旋回となる。上記前車輪4,4の右側旋回と相俟って、乗用管理機1を旋回半径の小さい右側旋回を可能とさせる。所謂逆位相四輪操舵である。なお、ステアリングハンドル21を反時計方向に操作するときは、旋回半径の小さい左側旋回となる。
更に、前記ソレノイドS1,S2が共にオンのときは後輪操舵となる。
第6図は電気回路のブロック図であり、自動操舵モードスイッチ40は自動操舵モードの切替スイッチである。スイッチ41は前輪操舵モード、スイッチ42は後輪操舵モード、スイッチ43は逆位相四輪操舵モードにそれぞれ切り替える各手動操舵モードスイッチである。そしてこれらの手動操舵モードスイッチ41〜43は操作パネル45の上面に配設され、これら手動操舵モードスイッチ41〜43の近傍には作業機昇降スイッチ44を配設している。作業機昇降スイッチ44は押しボタン式スイッチ形態とされ、このスイッチ44を押すと前記上昇側電磁バルブ28Uを励磁し、リフトシリンダ32を作動し対地作業機31を最上昇位置まで上昇させる。そして、更にこのスイッチ44を押すと下降側電磁バルブ28Dを励磁して、リフトシリンダ32を作動し対地作業機31を作業機昇降レバー33にて設定された作業高さ位置まで下降させる。
第6図は電気回路のブロック図であり、自動操舵モードスイッチ40は自動操舵モードの切替スイッチである。スイッチ41は前輪操舵モード、スイッチ42は後輪操舵モード、スイッチ43は逆位相四輪操舵モードにそれぞれ切り替える各手動操舵モードスイッチである。そしてこれらの手動操舵モードスイッチ41〜43は操作パネル45の上面に配設され、これら手動操舵モードスイッチ41〜43の近傍には作業機昇降スイッチ44を配設している。作業機昇降スイッチ44は押しボタン式スイッチ形態とされ、このスイッチ44を押すと前記上昇側電磁バルブ28Uを励磁し、リフトシリンダ32を作動し対地作業機31を最上昇位置まで上昇させる。そして、更にこのスイッチ44を押すと下降側電磁バルブ28Dを励磁して、リフトシリンダ32を作動し対地作業機31を作業機昇降レバー33にて設定された作業高さ位置まで下降させる。
制御部45は前記のスイッチ情報等を入力しつつ演算制御を行い、操舵モード制御や作業機昇降制御を行う。前記自動操舵モードスイッチ40をオンに切り替えると、対地作業機31が下降位置にあるときは前輪操舵モードに設定され、該対地作業機31が上昇するとこれに連動して逆位相四輪操舵モードに自動的に切替る構成である。
また、前記各手動の手動操舵モードスイッチ41〜43のうち、前輪操舵モードスイッチ41をオンするときは前車輪4,4のみを操舵し、後輪操舵モードスイッチ42をオンすると後車輪14,14のみを操舵し、逆位相操舵モードスイッチ43をオンすると前車輪4,4及び後車輪14,14を互いに逆方向に操舵する。
次いで、操舵モード切替制御について図7のフローチャートに基づき説明する。対地作業機31の作業機位置を作業機昇降レバー33の操作によって設定する(ステップ101,102)。次いで、自動操舵モード選択か否かの判定、すなわち前記自動操舵モードスイッチ40がオンであるか否かが判定され(ステップ103)、かつ作業機昇降スイッチ44が下降側に操作されているか否かが判定されると(ステップ104)、自動操舵モード状態におかれて、機体進行に伴う操舵モードが前輪操舵モードに指定される(ステップ105,106)。この作業中作業機昇降スイッチ44にて作業機上昇指令信号が出力されると(ステップ107)、対地作業機31は上昇し、予め設定した所定高さHを超えると、逆位相四輪操舵モードに切替られ(ステップ108,109)、旋回動作に入る。旋回動作が完了するとオペレータは作業機昇降スイッチ44を作業機下降側にオンする(実施例ではスイッチ44押し)(ステップ110)。すると対地作業機31は下降し作業機昇降レバー33で設定した作業機高さHsに復帰するとともに四輪操舵モードから前輪操舵モードに切り替わる(ステップ111,112)。
なお、ここで前記予め設定した所定高さHや作業機高さHsの情報は、作業機昇降レバー33の上昇操作に基づく昇降位置検出センサ34の制御部45への設定出力に基づく。作業機昇降レバー33を高い位置で止め、別途スイッチ信号を受けて当該位置を記憶させて非作業姿勢の所定高さHとする。また下降状態の作業機高さHsは作業機昇降レバー33の保持位置に対応させる。なお、前記作業機用リンク機構30に作業機高さを検出するポテンショメータ型の作業機高さ検出センサ46を設け、該検出センサ46の検出結果を記憶させておく構成でもよい。このように構成すると、作業機昇降レバー33の操作に基づく誤差を少なくし精度の高い作業高さ、非作業高さを保証できる。
前記ステップ103で自動操舵モードが選択されてないと判定されると、手動操舵モードスイッチ41〜43のオン状態が判定され、操舵モードスイッチ41がオンのときは前輪操舵モードに、スイッチ42がオンのときは後輪操舵モードに、スイッチ43がオンのときは逆位相四輪操舵モードにそれぞれ切り替わる(ステップ113,114)。
ステップ113,114で設定された手動操舵モードは対地作業機の昇降に関わりなく常に設定された操舵モードを維持するもので、オペレータの好みに合わせておくことができる。
次いで図8,9に基づき、対地作業機下降規制および操舵モード変更規制制御について説明する。図8において、図外キースイッチを操作してエンジンを起動し(ステップ201)、作業機昇降レバー33操作によって対地作業機高さが非作業位置に設定されたとき(ステップ202)、自動操舵モード選択中の場合は前輪操舵モードに強制的に設定され(ステップ203〜205)、昇降スイッチ44操作で下降側出力が出されても(ステップ206)、対地作業機31を下降側作動させず、かつ操舵モードが前記のように逆位相四輪操舵モードや後輪操舵モードに切り替わることも規制する(ステップ207,208)。
したがって、路上走行等のように高速で走行中、不測に作業機が下降動作する恐れがなく機体損傷の恐れなくかつ安全である。
また、図9に示す動作について、走行車体の車速を検出できる車速検出手段(47)を備え、安全性を確保しつつ作業性を向上している。すなわち、ステップ301〜ステップ306までは、図8におけるステップ201〜ステップ206と共通であるが、ステップ306の昇降スイッチ44による作業機下降指令が出力された後、ステップ307で車速を判定して所定速以上であるとき、対地作業機31を下降側作動させず、かつ操舵モードが前記のように逆位相四輪操舵モードや後輪操舵モードに切り替わることも規制する(ステップ308,309)。このように、車速による制限を付加することで無闇に規制をかけることなく、真に安全を必要とする場合に規制をかけて作業性を向上できる。
また、図9に示す動作について、走行車体の車速を検出できる車速検出手段(47)を備え、安全性を確保しつつ作業性を向上している。すなわち、ステップ301〜ステップ306までは、図8におけるステップ201〜ステップ206と共通であるが、ステップ306の昇降スイッチ44による作業機下降指令が出力された後、ステップ307で車速を判定して所定速以上であるとき、対地作業機31を下降側作動させず、かつ操舵モードが前記のように逆位相四輪操舵モードや後輪操舵モードに切り替わることも規制する(ステップ308,309)。このように、車速による制限を付加することで無闇に規制をかけることなく、真に安全を必要とする場合に規制をかけて作業性を向上できる。
前記実施例の前輪操舵モードに代えて後輪操舵モードを対象としてもよい。
4 前車輪
14 後車輪
31 作業機
33 作業機昇降レバー
40 自動操舵モードスイッチ
31 前輪操舵モードスイッチ
43 四輪操舵モードスイッチ
44 作業機昇降スイッチ(昇降スイッチ手段)
45 制御部
H 非作業高さ
Hs 作業高さ
14 後車輪
31 作業機
33 作業機昇降レバー
40 自動操舵モードスイッチ
31 前輪操舵モードスイッチ
43 四輪操舵モードスイッチ
44 作業機昇降スイッチ(昇降スイッチ手段)
45 制御部
H 非作業高さ
Hs 作業高さ
Claims (5)
- 前車輪(4,4)及び後車輪(14,14)を操舵自在に構成し、前車輪(4,4)のみを操舵する前輪操舵モード、前車輪(4,4)と後車輪(14,14)を操舵する四輪操舵モード、及び前輪操舵モードと四輪操舵モードとを所定に切り替える自動操舵モードのモード選択設定手段を備える作業車両において、作業車両に作業姿勢と非作業姿勢に昇降自在な作業機(31)を装着し、この作業機(31)の作業高さを設定する作業機昇降レバー(33)を設けるとともに、該作業機(31)を作業姿勢または非作業姿勢に昇降する昇降スイッチ手段(44)を設け、前記モード選択設定手段が自動操舵モードに設定されているとき、前記作業機昇降レバー(33)又は昇降スイッチ手段(44)に基づいて作業機(31)を上昇させた場合には、前輪操舵モードから四輪操舵モードへ切替るモード切替信号を出力する制御部(45)を備え、上記制御部(45)は、前記作業機昇降レバー(33)による作業機高さが所定以下の作業高さ(Hs)に設定されているときには、昇降スイッチ手段(44)による上昇出力に基づく前記前輪操舵モードから四輪操舵モードへの切替を許容するが、作業機昇降レバー(33)による作業機高さが所定以上の非作業高さ(H)に設定されているときは四輪操舵モードへの切替を規制する構成とした作業車両の四輪操舵装置。
- 制御部(45)は作業機昇降レバー(33)による作業機高さが所定以上の非作業高さ(H)に設定されているときは、昇降スイッチ手段(44)による下降出力を規制する構成とした請求項1に記載の作業車両の四輪操舵装置。
- 作業車両の車速を検出する車速検出手段(47)を備え、制御部(45)は前記作業機昇降レバー(33)による作業機高さが所定以下の作業高さ(Hs)に設定されているときであっても、作業車両の車速が所定速度を越えるときは、前輪操舵モードから四輪操舵モードへの切替を規制する構成とした請求項1に記載の作業車両の四輪操舵装置。
- モード選択設定手段は、自動操舵モードスイッチ(40)、前輪操舵モードスイッチ(41)、四輪操舵モードスイッチ(43)を備え、自動操舵モードスイッチ(40)をオンすると自動操舵モードに設定される構成とした請求項1に記載の作業車両の四輪操舵装置。
- 作業機昇降スイッチ手段(44)による作業機下降出力によって作業機昇降レバー(33)による作業高さ(Hs)の位置まで作業機(31)を下降する構成とした請求項1に記載の作業車両の四輪操舵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012123374A JP2013248919A (ja) | 2012-05-30 | 2012-05-30 | 作業車両における四輪操舵装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110789604A (zh) * | 2019-10-16 | 2020-02-14 | 合肥搬易通科技发展有限公司 | 基于电机转向的双驱全向前移式叉车转向控制方法及其叉车 |
JP2021151191A (ja) * | 2020-03-24 | 2021-09-30 | 株式会社クボタ | 作業車 |
-
2012
- 2012-05-30 JP JP2012123374A patent/JP2013248919A/ja active Pending
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CN110789604A (zh) * | 2019-10-16 | 2020-02-14 | 合肥搬易通科技发展有限公司 | 基于电机转向的双驱全向前移式叉车转向控制方法及其叉车 |
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