JP2013248497A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パチンコ機は、始動入賞口への入賞を契機として大当たり抽選を行うとともに基本変動パターンを決定し、演出モードを決定し、基本変動パターンおよび演出モードに対応する変動パターンで演出図柄を変動表示する。図柄変動が開始された後、ボタン押下有効期間tになると、遊技者が、ボタン押下有効期間tのうち有効期間t1中に演出ボタンを押下すると、有効期間t1用の音声演出態様と、押下タイミングに応じた再生時間及び調整値とを選択する。これに対し、有効期間t2中に演出ボタンが押下されると、t2用の音声演出態様と、押下タイミングに応じた再生時間及び調整値とを選択する。そして、選択した調整値による再生開始タイミングの調整後に、選択した演出態様且つ再生時間に対応する演出用音声データの音声演出を行う。
【選択図】図18
Description
また、遊技球を打ち出す操作ハンドルとは別に、遊技者の操作に応じて信号を出力する操作部(ボタンなど)を有し、遊技者の操作部の操作によって図柄の変動期間中に出力された信号に応じて、特別な演出処理を実行する遊技機がある(例えば、特許文献1を参照)。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、特別な演出を実行する遊技機において遊技者に対して遊技の興趣を維持するのに好適な遊技機を提供することを目的としている。
図柄表示手段で、前記始動入賞口への遊技球の入賞を契機として図柄の変動表示を行い、該図柄の変動表示の後に図柄の停止表示を行い、停止表示された図柄によって前記抽選手段による抽選の結果を遊技者に報知する図柄変動手段と、
前記特賞状態を生起させるか否かの抽選に当選したと判定すると、前記図柄の停止表示後において前記特賞状態を生起させる遊技状態制御手段と、
前記遊技者の操作に応じて信号を出力する信号出力手段と、
前記図柄の変動開始から停止するまでの期間において、前記信号出力手段の出力信号が入力された場合に、前記出力信号の入力タイミングを判定する判定手段と、
前記判定手段により判定した入力タイミングが、前記図柄の変動開始から停止するまでの期間のうちのどの時点かに基づき、実行時間の異なる複数種類の前記演出処理の中から、実行する演出処理を選択する演出処理選択手段と、
前記演出処理選択手段で選択した演出処理を実行する演出処理実行手段と、を備える。
そして、図柄変動手段は、抽選の結果に応じた図柄の内容で図柄の変動を停止して、抽選結果を遊技者に報知する。
一方、判定手段において、図柄の変動表示の開始から図柄が停止表示されるまでの期間における、遊技者の操作に応じて信号出力手段から出力された信号の入力タイミングが判定される。
演出処理選択手段は、判定手段で判定した入力タイミングが、図柄の変動開始から停止するまでの期間のうちのどの時点かに基づき、実行時間の異なる複数種類の演出処理の中から、実行する演出処理を選択する。
また、遊技状態制御手段は、抽選手段で行われた抽選によって特賞状態が当選した場合に、図柄の停止表示後において、特賞状態を生起させる。
従って、演出処理選択手段に、遊技者によって信号出力手段が操作されてその出力信号が入力されたタイミングから演出処理を実行可能な残り時間に応じて、適切な実行時間の演出処理を選択させることができる。
これによって、例えば、入力タイミングの判定時から図柄の変動が停止するまでの時間(残り時間)に応じて、この残り時間と同じ又はより近い実行時間の演出処理を選択するようにすることで、演出処理の実行後に何も起きない空白の時間が発生するのを防ぐ又は発生する空白の時間を短くすることができる。
また、上記複数種類の演出処理は、処理の内容及び実行時間長のうち少なくとも一方が異なる複数種類の演出処理を含む。
また、上記信号出力手段は、ボタン、スイッチ、タッチ(圧力)センサ、光センサなど遊技者の操作(押す、触れる、かざすなど)に応じて信号を出力するものが該当する。
図柄表示手段で、前記始動入賞口への遊技球の入賞を契機として図柄の変動表示を行い、該図柄の変動表示の後に図柄の停止表示を行い、停止表示された図柄によって前記抽選手段による抽選の結果を遊技者に報知する図柄変動手段と、
前記特賞状態を生起させるか否かの抽選に当選したと判定すると、前記図柄の停止表示後において前記特賞状態を生起させる遊技状態制御手段と、
前記遊技者の操作に応じて信号を出力する信号出力手段と、
前記図柄の変動開始から停止するまでの期間におけるその一部の期間と重複する信号の入力受付有効期間において、前記信号出力手段の出力信号が入力された場合に、前記出力信号の入力タイミングを判定する判定手段と、
前記判定手段により判定した入力タイミングが、前記入力受付有効期間のうちのどの時点かに基づき、実行時間の異なる複数種類の演出処理の中から、実行する演出処理を選択する演出処理選択手段と、
前記演出処理選択手段で選択した演出処理を実行する演出処理実行手段と、を備える。
このような構成であれば、始動入賞口に遊技球が入賞することで、これを契機に、抽選手段で抽選が行われると共に、図柄変動手段によって図柄の変動表示が開始される。
そして、図柄変動手段は、抽選の結果に応じた図柄の内容で図柄の変動を停止して、抽選結果を遊技者に報知する。
一方、判定手段において、図柄の変動表示の開始から図柄が停止表示されるまでの期間においてその一部と重複する信号の入力受付有効期間中における、遊技者の操作に応じて信号出力手段から出力された信号の入力タイミングが判定される。
演出処理選択手段は、判定手段で判定した入力タイミングが、入力受付有効期間のうちのどの時点かに基づき、実行時間の異なる複数種類の演出処理の中から、実行する演出処理を選択する。
そして、演出処理実行手段は、演出処理選択手段の選択した演出処理を実行する。
また、遊技状態制御手段は、抽選手段で行われた抽選によって特賞状態が当選した場合に、図柄の停止表示後において、特賞状態を生起させる。
従って、演出処理選択手段に、遊技者によって信号出力手段が操作されてその出力信号が入力されたタイミングから演出処理を実行可能な残り時間に応じて、適切な実行時間の演出処理を選択させることができる。
これによって、例えば、入力受付有効期間を、図柄の変動期間の後半寄りに設定した場合に、入力タイミングの判定時から図柄の変動が停止するまでの時間(残り時間)に応じて、この残り時間と同じ又はより近い実行時間の演出処理を選択するようにすることで、演出処理の実行後に何も起きない空白の時間が発生するのを防ぐ又は発生する空白の時間を短くすることができる。
ここで、上記演出処理は、音出力手段による音の出力処理、映像出力手段による映像の出力処理、ランプ点灯手段によるランプの点灯処理などを含む。
また、上記複数種類の演出処理は、処理の内容及び実行時間長のうち少なくとも一方が異なる複数種類の演出処理を含む。
また、上記信号出力手段は、ボタン、スイッチ、タッチ(圧力)センサ、光センサなど遊技者の操作(押す、触れる、かざすなど)に応じて信号を出力するものが該当する。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づき説明する。図1〜図21および図25〜図26は、本発明に係る遊技機の第1実施形態を示す図である。
本実施形態は、本発明に係る遊技機を、図1に示すように、パチンコ機に適用したものである。
まず、図1及び図2に基づき、本発明に係るパチンコ機の構成を説明する。
ここで、図1は、本発明に係るパチンコ機1を示す斜視図である。また、図2は、パチンコ機1における遊技盤102の正面部を模式的に示した図である。
パチンコ機1は、図1に示すように、矩形状の枠本体10と、枠本体10の前側に開閉可能に配設された前枠20と、前枠20の前側の上方に開閉可能に配設された前扉30と、前枠20の前側の下方に配設された受皿ユニット40とを備えている。
前枠20及び前扉30は、それぞれ矩形状に形成され、ヒンジ機構Hを介して枠本体10に蝶着されている。
また、前扉30は、透明板72と、装飾部90とを有している。
装飾部90は、透明板72を囲んで上部側が前方に向かって膨出した形状の装飾カバー92と、その膨出部の上部内側に設けられた、内部スピーカ(不図示)からの音を通過させるための音抜孔98とを備えている。
受皿ユニット40は、装飾部90と同様に前方に向かって膨出して形成され、膨出部分の上面側に設けられた遊技球(支払球)を受ける受皿と、受皿のさらに前方側に設けられた演出ボタン45とを備えている。
図2に示すように、遊技盤102のほぼ中央部には、並列する3つの領域(図示せず)にそれぞれ演出図柄を独立に変動させながら表示する演出図柄表示装置104が設けられている。演出図柄表示装置104は、例えば、液晶ディスプレイまたはCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置、7セグメントLED、ドットマトリクス表示装置、モータの回転により可変表示するドラム等によって構成され、複数の数字や図柄等からなる演出図柄を変動表示する。本実施形態では、演出図柄表示装置104は、背景等の画像及び複数の図柄を動画として表示可能な可変表示装置によって構成され、多彩な演出図柄を表示可能としている。
演出図柄表示装置104の左側には、普通図柄始動ゲート122が設けられている。普通図柄始動ゲート122は、遊技球が通過すると、パチンコ機内部の始動ゲートスイッチ(図示せず)の検出信号により遊技球の入賞を検知し、普通図柄表示装置108の変動表示開始の契機を与える。普通図柄の変動表示は、所定の変動時間経過後に停止し、抽選結果の通知や演出が行われる。また、普通図柄始動ゲート122の下方には、遊技球を常時入賞可能とする2つの一般入賞口124,125が設けられている。
なお、以下、大当たりの終了後に大当たり抽選の当選確率が低確率(通常確率)となる遊技状態を「低確率状態」といい、大当たりの終了後に大当たり抽選の当選確率が低確率状態と比較して高確率(例えば、通常確率の10倍)となる遊技状態を「確率変動状態」という。また、特別図柄及び演出図柄の変動時間が短縮する機能と、遊技球が普通図柄始動ゲート122を通過することに伴って抽選される普通図柄の抽選確率を通常時の抽選確率と比較して高確率(例えば、10倍)にするとともに第二始動入賞口111bの開放時間を通常時の開放時間と比較して延長する(開放時間が長くなる)機能の2つの機能(以下、時短機能という。)が作動する遊技状態を「時短作動状態」といい、時短機能が未作動となる遊技状態を「時短未作動状態」という。
また、図示を省略しているが、図2に示す遊技盤102の空白部分における所定位置には、遊技球を上記した各入賞口に導くための釘が複数配設されている。
図3は、遊技制御装置200の構成を示すブロック図である。
遊技制御装置200は、図3に示すように、主に、主制御装置210、演出制御装置150及び図柄制御装置152の3つの制御部から構成される。不正行為防止等のため、通常、各制御部は別々の基板に実装され、直接・間接的に接続されて相互にまたは一方向にデータが送信可能である。
主制御装置210は、始動入賞装置111への入賞による遊技球の検出に基づいて内部で発生させた乱数に応じて制御コマンドの送信及び遊技全体の制御を行い、また、特別図柄表示装置106を直接制御する。
図柄制御装置152は、演出制御装置150から送信される液晶表示制御コマンドに応じて演出図柄表示装置104を制御する。
主制御装置210は、CPU220、ROM230、RAM240、入力ポート250及び出力ポート255を備える。
さらに、出力ポート255は、賞球払出装置に対して賞球の払出制御を行う賞球払出制御装置156への出力を行う賞球払出用コマンド出力ポートと、大入賞口115を開閉させる大入賞口ソレノイド158への出力を行う大入賞口ソレノイド出力ポートとを含んで構成される。
さらに、出力ポート255は、遊技状態表示装置109への出力を行う遊技状態表示用出力ポートと、外部のホールコンピュータへの出力を行う外部情報出力ポート256とを含んで構成される。
第1信号生成部は、大当たり情報信号等のある状態を識別できるようにその状態中は出力されている信号を生成する。また、出力時間は、その状態等によって随時可変するものである。
第2信号生成部は、例えば、図柄確定回数情報信号等の状態の変化を検出して信号を生成する。また、出力時間は、その検出を知らせるものであるため、あらかじめ設定された期間(具体的には、検出のたびに248[ms]間出力し、出力された信号が連続しないように同一の間隔を設けて)出力されるものである。
主制御装置210は、出力ポート255を介してコマンド信号等の各種信号を送信して、特別図柄表示装置106、普通図柄表示装置108、大入賞口ソレノイド158、外部情報出力部及び遊技状態表示装置109を制御する。なお、ここでの「制御」とは、例えば、主制御装置210が出力ポート255から特別図柄表示装置106に対して直接的に表示駆動に関わる制御信号を送ることにより特別図柄を変動させる処理のことであり、例えば、CPU220からの信号(命令)を他のCPUによる判断なしで直接送ることや、割り込み等による時間遅れ(タイムラグ)なしで制御することが含まれる。
また、図柄指定コマンドとは、演出図柄表示装置104に変動表示される演出図柄における変動停止時(最後)に表示する停止図柄の組み合わせを指定するための制御コマンドである。
また、変動パターンコマンドとは、演出図柄表示装置104に表示されるリーチ、はずれ、特賞等の画面変動の態様及び演出時間を指定するための制御コマンドである。
RAM240は、主制御装置210に対する入出力データや演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタを始めとする各種カウンタ等を一時記憶し、さらに各保留球の情報を記憶する保留メモリを有する。
主制御装置210は、停電等に備えて出力予定の制御コマンドをRAM240の所定領域に格納する。そして、停電から復帰したときは、RAM240の内容を停電直前の状態に復元し、RAM240の出力予定の制御コマンドを出力することにより、電源遮断前の状態に遊技状態を復帰させる。
演出制御装置150は、スピーカ155の音声の出力動作の制御である音声制御を行う音声制御部162と、演出画像の表示処理において再生する効果音データ及び音声データや、ボタン押下演出用の再生時間の異なる複数種類の音声データを記憶する演出用音声データ記憶部166とを備える。
なお、音声制御部162、ランプ制御部164及びボタン制御部168は、演出制御装置150において内部コマンドによるコマンド通信により制御されるものである。しかしながら、コマンド通信によらず直接的な制御でも実現可能である。
また、演出制御装置150は、受信した変動パターンコマンドが、特定のリーチ(例えば、スーパーリーチ)に対応するコマンドである場合に、演出ボタン45の押下に応じて特別な演出処理(以下、ボタン押下演出処理と称す)を実行する。
ボタン押下演出処理とは、具体的に、特定のリーチに対応する演出図柄の表示処理の期間(図柄の変動期間)内であって、演出ボタン45の押下を検出する検出信号の受付有効期間(以下、ボタン押下有効期間と称す)内に、遊技者によって演出ボタン45が押下され、この押下が検出されることで実行される。
この判定に応じて、演出制御装置150は、まず、演出用音声データ記憶部166から、押下タイミングに応じた再生時間の演出用音声データを読み出す。次に、音声制御部162において、読み出した演出用音声データを再生する音声制御を実行する。
具体的に、本実施形態では、演出ボタン45の押下タイミング(カウント値)と、選択した演出用データの再生時間とに基づき、演出用音声データの再生終了のタイミングが、特定のリーチによる演出処理の終了(演出図柄の変動終了)のタイミングと同じとなるように、再生開始のタイミングを調整するようになっている。
このように、演出制御装置150は、液晶表示、ランプ点灯、効果音の生成及び再生等の演出に関する制御を専門的に行うことにより、主制御装置210の負荷を軽減するのに役立っている。
図柄制御装置152は、演出制御装置150から送信される液晶表示制御コマンドを受信し、その液晶表示制御コマンドに従って演出図柄表示装置104において演出図柄を変動表示または停止表示させる。
図4は、制御コマンドのデータ構造を示す図である。
制御コマンドは、図4に示すように、制御コマンドの分類を識別するための識別子で1バイト長のディジタルデータであるモード(MODE)と、実行される制御コマンドの内容(機能)を示す1バイト長のディジタルデータであるイベント(EVENT)とからなる。
主制御装置210では、図5に示すように、コマンド変化時に自身が生成するストローブ信号(DUSTB)の1つ目の立ち上がりを契機として、モード(MODE)データが出力され、次いでストローブ信号(DUSTB)の2つ目の立ち上がりを契機として、イベント(EVENT)データが出力される。これに対応して、演出制御装置150では、CPUにより、ストローブ信号(DUSTB)の入力に応じて割込を発生させ、割込処理によって演出制御コマンドが演出制御装置150のRAMに格納される。
図6は、主制御装置210から出力される演出制御コマンドの内容及び図柄の変動期間A(秒)を示す図である。
演出制御コマンドの1つとして、図6に示すように、基本変動パターンを指定するための変動パターンコマンドが規定されている。本実施の形態では、変動パターンコマンドは、基本変動パターン1〜10に対応する10個のコマンドから構成される。
図25は、演出図柄の基本変動パターンの一例を示す図である。
図25に示すように、演出図柄は左・中・右の3つの図柄で構成されており、それぞれが独立して上下方向にスクロール変動(スクロール表示)可能となっている。(A)は図柄が停止している状態を示しているとともに、図柄の変動契機である始動入賞装置111への入賞保留数M1が現在4個であることも示している。この状態から保留を1つ消化すると、(B)のように演出図柄のすべてが変動を開始する。入賞保留数M1の色がひとつ消えているのは、保留を1つ消化したことを示す。演出図柄が変動を開始してから所定時間が経過すると、(C)のように左図柄が停止する。そしてさらに所定時間が経過すると、(D)のように右図柄が停止し、最後に(E)に示す通り中図柄が停止して完全に停止する。これが演出図柄の基本変動パターンの一例である。
図26は、特別な演出を実行する場合の変動パターンの一例を示す図である。なお、基本的な流れは図25のものと同様である。
まず、予告演出について、その意味合いとしては、当該変動の結果が特賞となる可能性の高低を示唆するものである。具体的な演出態様としては、図26に示すように、図柄が変動を開始してから左図柄が停止するまでの間に、(B)に示す通り、キャラクタ図柄が登場する。このとき、演出ボタン45の押下を促す表示が出る場合がある。そして、遊技者によって演出ボタン45の押下がなされると、(C)に示すようにキャラクタ図柄が何らかのセリフを発する。これも先述したボタン押下演出の1つである。このボタン押下演出は、セリフを発せずに、演出図柄表示装置104にセリフを表示するだけのときもある。本実施形態では、スピーカ155から実際に表示されたセリフが発せられる。このセリフの内容は複数用意されており、そのセリフの内容の違いによって特賞となる可能性の示唆を実現している。より具体的には、「リーチになるよ」、「大チャンスだよ」などのセリフが用意されており、前者よりも後者の方が特賞となる可能性が高いことを示している。
女性キャラクタが消えた時点で最終停止図柄が表示されるので、期待感は最高潮に達する。この時、前述の予告演出と同様に遊技者に演出ボタン45の押下を促す表示が出る。そして、遊技者によって演出ボタン45の押下がなされると、女性キャラクタが発するセリフによって特賞となる可能性を示唆するボタン押下演出が実行される。これが先述したボタン押下演出である。そして、(I)に示すように中図柄が停止表示され特賞か否かが確定する。
制御コマンドのデータ構造及び入出力タイミングは、図4及び図5に示すように、主制御装置210からの制御コマンドと同様である。
制御コマンドの1つとして、基本変動パターン及び演出モードに対応する変動パターンを指定するための液晶表示制御コマンドが規定されている。液晶表示制御コマンドは、基本変動パターン及び演出モードA〜Dの組み合わせに対応する40個のコマンドから構成される。
図7は、抽選結果と停止図柄の関係を示す図である。
パチンコ機においては、図7に示すように、「時短」、「確変1」、「確変2」及び「はずれ」の4種類の抽選結果が規定されている。各抽選結果は、大当たり種別番号1〜4により識別される。
抽選結果が「時短」となるときは、演出図柄表示装置104に15ラウンド時短図柄で演出図柄を停止させるように制御する。「時短」は、大当たり時における大入賞口115の最高開放回数、すなわちラウンドの最高継続回数が15回となり、その大当たり中に昇格演出を発生させないか、または昇格する可能性のある演出を発生させるが昇格を決定せず、大当たり終了後の遊技状態において図柄の変動時間が短縮するとともに通常状態となるように制御される抽選結果である。
抽選結果が「確変2」となるときは、演出図柄表示装置104に15ラウンド特定図柄2で演出図柄を停止させるように制御する。「確変2」は、ラウンドの最高継続回数が15回となり、大当たり決定時には確率変動状態である旨を演出図柄表示装置104では報知せず、その大当たり中に昇格演出を発生させて確率変動状態への昇格を報知し、大当たり終了後の遊技状態において図柄の変動時間を短縮させず確率変動状態となるように制御される抽選結果である。
抽選結果が「はずれ」となるときは、演出図柄表示装置104にはずれ図柄で演出図柄を停止させるように制御する。
この場合、実際には内部的に確率変動状態が確定している大当たりとしているが、まず最初に通常図柄で当たったように演出表示し、その後の大当たり処理中に変化(昇格)したように思わせるものである。なお、昇格演出は、通常状態から確率変動状態に変化する場合以外にも、例えば、大当たり時に行われるラウンド継続回数の増加(例えば、6ラウンドから15ラウンドに増加変化)することも含むものであるし、また上記内容をそれぞれの組み合わせたものでもよい。
図8は、特別図柄決定テーブル400のデータ構造を示す図である。
ROM230には、図8に示すように、特別図柄表示装置106で表示される特別図柄の停止図柄の組み合わせを決定するために使用される特別図柄決定テーブル400が格納されている。
なお、大当たり抽選の結果、はずれと判定された場合には、特別図柄決定テーブル400とは別にはずれ用特別図柄決定テーブルを設け、はずれ用特別図柄決定テーブルから停止図柄を決定するようにしてもよい。
図9は、大当たり種別決定テーブル420のデータ構造を示す図である。
ROM230には、図9に示すように、大当たり後に生起する遊技状態を決定するために使用される大当たり種別決定テーブル420が格納されている。
大当たり種別決定テーブル420には、100個のレコードが登録されている。各レコードは、大当たり種別番号を登録したフィールドを含んで構成されている。「0」〜「99」の数値範囲でいずれかの値を取り得る乱数(以下、大当たり種別決定乱数という。)を取得し、取得した乱数値の順位のレコードから大当たり種別番号を読み出し、大当たり後に生起する遊技状態を、読み出した大当たり種別番号により特定される遊技状態に決定する。例えば、乱数値が「97」である場合は、98段目のレコードから大当たり種別番号を取得する。図9の例では、大当たり種別決定テーブル420から「2」が読み出されるので、図6を参照すると、「確変1」が生起する。
図10は、変動パターン決定テーブル440のデータ構造を示す図である。
ROM230には、図10に示すように、変動パターンを決定するのに用いる変動パターン決定テーブル440が格納されている。
変動パターン決定テーブル440は、大当たり及びはずれのそれぞれに対応して設けられている。大当たりに対応する変動パターン決定テーブル440については、さらに、現在の遊技状態(「低確率・非時短」、「低確率・時短」、「高確率・非時短」、「高確率・時短」)、大当たり後の遊技状態(「時短」、「確変1」、「確変2」)、入賞遊技球数(保留領域の記憶数)「0」〜「3」、及び「0」〜「1998」の数値範囲でいずれかの値を取り得る乱数(以下、リーチ決定乱数という。)の値に対応して複数設けられている。はずれに対応する変動パターン決定テーブル440ついては、現在の遊技状態、入賞遊技球数及びリーチ決定乱数の値に対応して複数設けられている。
図11は、遊技制御処理を示すフローチャートである。
CPU220は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルを実行可能な遊技制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている遊技制御プログラムを起動させ、図11のフローチャートに示す遊技制御処理を実行する。
遊技制御処理は、CPU220において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS100に移行する。
ステップS100では、CPU220の初期化処理を実行し、ステップS102に移行して、図12の割込処理を実行すべき割込許可命令をCPU220に対して出力する。これにより、図12の割込処理は、所定の周期(例えば、2[ms])で遊技制御処理と並列に実行される。
ステップS106では、遊技制御処理が実行されてから図12の割込処理が所定回数(例えば、2回)実行されたか否かを判定し、割込処理が所定回数実行されたと判定したとき(Yes)は、ステップS108に移行して、大当たりの判定を行うとともに図柄の変動パターンを決定する大当たり判定処理を実行し、ステップS110に移行する。
ステップS110に移行して、大入賞口115を所定パターンで開放させる電動役物作動処理を実行し、ステップS112に移行して、賞球払出制御装置156に対して払出し動作を行わせるための制御コマンドをRAM240の所定領域に格納する賞球払出管理処理を実行し、ステップS114に移行する。
ステップS116では、パチンコ機の検査に必要な遊技機検査信号を出力する遊技機検査信号出力処理を実行する。ステップS116では、遊技機検査信号を出力するが、遊技店に設置される場合、パチンコ機は、遊技機検査信号を受信する制御部を備えていない。
これは、検査機関での検査時に必要とされる信号であるためである。場合によっては、ステップS116の処理は省略することもできる。
ステップS122では、RAM240の内容を復元するために必要な復帰情報を生成し、生成した復元情報をRAM240に格納し、CPU220を省電力モードに切り換えるバックアップ処理を実行する。バックアップ処理には、バックアップフラグを設定する処理及びチェックサムを行う処理が含まれる。
一方、ステップS120で、電源断検出信号を入力しないと判定したとき(No)、及びステップS106で、遊技制御処理が実行されてから割込処理が所定回数実行されていないと判定したとき(No)はいずれも、ステップS104に移行する。
図12は、割込処理を示すフローチャートである。
割込処理は、CPU220において実行されると、図12に示すように、まず、ステップS150に移行する。
ステップS150では、出玉の決定等に直接関わる出玉制御用乱数(例えば、大当たりを生起させるか否かの大当たり抽選に用いる乱数(以下、当たり決定乱数という。)、大当たり種別決定乱数、停止図柄決定乱数)を更新する乱数更新処理を実行する。また、ステップS104で更新される演出制御用乱数も併せて更新する。
次に、ステップS150の乱数更新処理を説明する。
図13は、乱数更新処理を示すフローチャートである。
乱数更新処理は、CPU220において実行されると、図13に示すように、まず、ステップS172に移行する。
ステップS172では、当たり決定乱数を更新し、ステップS174に移行して、当たり決定乱数が所定の上限値(例えば、498)に達したか否かを判定し、所定の上限値に達したと判定したとき(Yes)は、ステップS176に移行して、当たり決定乱数の初期値を更新するための当たり決定乱数用初期値更新乱数を当たり決定乱数に設定し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
これにより、当たり決定乱数が一巡するたびに初期値が変化するため、当たり決定乱数値を容易に予測することができない。
なお、図示は省略したが、大当たり種別決定乱数、停止図柄決定乱数その他の出玉制御用乱数を更新する処理もこれと同様にこの乱数更新処理にて行われる。
図14は、入賞スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
入賞スイッチ入力処理は、ステップS152において実行されると、図14に示すように、まず、ステップS200に移行する。
ステップS200では、始動入賞口スイッチ131からの検出信号を、始動入賞口スイッチ131に対応する入力ポート250の所定のポートから読み込む入力ポート読込処理を実行し、ステップS202に移行して、ステップS200の処理結果に基づいて、始動入賞口スイッチ131から検出信号を入力したか否かを判定し、検出信号を入力したと判定したとき(Yes)は、ステップS204に移行する。
ステップS208では、当たり決定乱数、大当たり種別決定乱数及び停止図柄決定乱数を対応の乱数カウンタから取得し、ステップS210に移行して、取得した各乱数値を、入賞遊技球数に対応したRAM240の所定領域にそれぞれ格納し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。ステップS210では、例えば、入賞遊技球数が「1」である場合は、取得した各乱数値を、RAM240の所定領域であって乱数値を格納するための領域の1番目にそれぞれ格納する。同様に、入賞遊技球数が「2」である場合は、取得した各乱数値を、乱数値を格納するための領域の2番目にそれぞれ格納する。
一方、ステップS204で、入賞遊技球数が「4」以上であると判定したとき(Yes)、及びステップS202で、始動入賞口スイッチ131から検出信号を入力しないと判定したとき(No)はいずれも、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
図15は、大当たり判定処理を示すフローチャートである。
大当たり判定処理は、所定確率(例えば、1/399)で特賞状態を生起させるために、所定の数値範囲(例えば、「0」〜「398」)に1個の大当たり値を設定し、始動入賞装置111に遊技球が入賞した入賞タイミングで乱数カウンタから当たり決定乱数を取得し、取得した乱数値と大当たり値とが一致しているときに特賞状態を生起させる処理であって、ステップS108において実行されると、図15に示すように、まず、ステップS300に移行する。
ステップS306では、入賞遊技球数に対応したRAM240の所定領域から当たり決定乱数を読み出し、ステップS308に移行して、読み出した乱数値が大当たり値と一致しているか否かを判定し、それらが一致していると判定したとき(Yes)は、ステップS310に移行する。
すなわち、特別図柄を決定した後に、これに対応させて演出図柄を決定する。そのため、いずれも同一の停止図柄決定乱数値に基づいて停止図柄の組み合わせを決定する。特別図柄については、特別図柄の停止図柄の組み合わせを指定するための指令情報をRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して特別図柄表示装置106に指令情報が直接送信される。
また、大当たり/はずれにかかわらず、演出図柄の変動時間を設定する。演出図柄の変動時間は、ステップS314、S328で決定した変動パターン番号に基づいて決定する。
次いで、ステップS318に移行して、演出図柄の変動を開始するための制御コマンドをRAM240の所定領域に格納する図柄変動開始処理を実行し、ステップS320に移行して、入賞遊技球数から「1」を減算し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS326では、はずれ時に停止させる演出図柄の組み合わせを決定するはずれ時停止図柄決定処理を実行する。はずれ時停止図柄決定処理は、ステップS312と同様に構成される。この決定により、演出図柄表示装置104で表示される具体的なはずれ図柄の組み合わせを指定するのではなく、当たり抽選の結果がはずれであるという旨の結果だけを指定するためのコマンドであるはずれ用図柄指定コマンドが演出制御装置150を介して図柄制御装置152に出力される。図柄制御装置152は、はずれ用図柄指定コマンドを入力したときは、はずれになる演出図柄の組み合わせを決定し、その内容を演出図柄表示装置104に表示する。
ステップS328の処理が終了すると、ステップS316に移行する。
一方、ステップS302で、入賞遊技球数が「0」であると判定したとき(No)、及びステップS300で、演出図柄が変動中であると判定したとき(Yes)はいずれも、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
まず、ボタン押下有効期間を説明する。
図16(a)及び(b)は、ボタン押下有効期間tの一例を示す図である。
ボタン押下有効期間tは、図16(a)に示すように、演出図柄の1回の変動期間A内に設定される。演出図柄の変動開始から所定時間が経過した時点で開始し、変動期間Aが終了する所定時間前に終了する。
図6に示したように、本実施形態において、変動期間Aは、基本変動パターンの種類に応じて異なる。従って、ボタン押下有効期間tは、少なくとも、ボタン演出処理の対象となるいずれの基本変動パターンの変動期間Aよりも短い期間に設定されることになる。
ボタン押下有効期間tは、さらに、図16(b)に示すように、ボタン押下有効期間tの開始から所定時間が経過した時点で終了する有効期間t1と、有効期間t1の終了からボタン押下有効期間tの終了までの有効期間t2とに区分される。
有効期間t2は、スピーカ155で再生時間が比較的短いバージョンの演出用音声の再生によるボタン押下演出(以下、SV音声演出と称す)を行うか否かを判定する期間である。有効期間t2中に演出ボタン45が押下されたときは、音声制御部162及びスピーカ155でSV音声演出が行われる。
図17(a)及び(b)は、演出態様決定テーブル480、482のデータ構造を示す図である。
演出制御装置150のROMには、図17に示すように、有効期間t1中に演出ボタン45が押下されたときに行うLV音声演出の態様を決定するのに用いる演出態様決定テーブル480と、有効期間t2中に演出ボタン45が押下されたときに行うSV音声演出の態様を決定するのに用いる演出態様決定テーブル482とが格納されている。
また、図17(a)に示すように、音声演出LV1〜LV5は、それぞれ再生時間T1〜T3の3種類の演出用音声データが対応している。再生時間T1〜T3は、「T1>T2>T3」の関係となっている。つまり、本実施形態では、有効期間t1内におけるボタン押下タイミングに応じて、更に、再生時間の異なる演出用音声データのうち、変動終了までの残り時間に応じた再生時間のものを選択するようになっている。具体的に、T1での再生が可能な残り時間ならT1のものを、T1が無理でT2が可能ならT2のものを、T2が無理でT3が可能ならT3のものを選択する。
演出制御装置150は、はずれ時には、乱数カウンタから乱数を取得し、取得した乱数値が属するはずれ時の数値範囲に対応するSV音声演出番号を読み出す。大当たり時も同様に、取得した乱数値が属する大当たり時の数値範囲に対応するSV音声演出番号を読み出す。そして、SV音声演出態様を、読み出した音声演出番号により特定される態様に決定する。
また、図17(b)に示すように、音声演出SV1〜SV5は、それぞれ再生時間T4〜T6の3種類の演出用音声データが対応している。再生時間T4〜T6は、「T3>T4>T5>T6」の関係となっており、T4〜T6は、いずれも音声演出LVにおける最短時間T3より短い再生時間となっている。つまり、本実施形態では、有効期間t2内におけるボタン押下タイミングに応じて、更に、再生時間の異なる演出用音声データのうち、変動終了までの残り時間に応じた再生時間のものを選択するようになっている。具体的に、T4での再生が可能な残り時間ならT4のものを、T4が無理でT5が可能ならT5のものを、T5が無理でT6が可能ならT6のものを選択する。
本実施形態では、タイマの計数値の範囲と演出用音声データの種類とに対応付けて調整値が登録されたデータテーブル(不図示)を用いて調整値を生成する。
演出制御装置150のCPUは、ROMの所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ、図18のフローチャートに示す演出制御処理を実行する。
図18は、演出制御処理を示すフローチャートである。
図柄制御処理は、演出制御装置150のCPUにおいて実行されると、図18に示すように、ステップS400に移行する。
ステップS400では、変動パターンコマンドを受信したか否かを判定し、変動パターンコマンドを受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS402に移行する。
ステップS404では、受信した変動パターンコマンドにより特定される基本変動パターン及び現在の演出モードに対応する変動パターンを指定するための液晶表示制御コマンドをRAM等のバッファに格納し、ステップS406に移行する。
ステップS406では、バッファに格納されている液晶表示制御コマンドを図柄制御装置152に、バッファに格納されている音声制御コマンドをスピーカ155に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS410では、演出図柄の変動を開始した時点から演出制御装置150のタイマ(不図示)をスタートし、タイマの計数時間(カウント値)に基づいて現在がボタン押下有効期間t中であるか否かを判定し、現在がボタン押下有効期間t中であると判定したとき(Yes)は、ステップS412に移行して、演出ボタン45にランプ点灯信号を出力することにより演出ボタン45のランプを点灯させ、ステップS413に移行する。
ステップS416では、タイマの計数時間に基づいて現在が有効期間t1中であるか否かを判定し、現在が有効期間t1であると判定したとき(Yes)は、ステップS418に移行する。
ステップS422では、演出ボタン45の押下時のカウント値と、読み出したLV音声演出番号とに基づいて、LV音声演出態様及び再生開始タイミングの調整値を指定するための音声制御コマンドをバッファに格納し、ステップS406に移行する。なお、はずれ時の場合と調整不可能な場合に、調整値は「0秒(即再生)」となる。
ステップS424に移行した場合は、乱数カウンタから乱数を取得し、取得した乱数値が属するはずれ時の数値範囲に対応するLV音声演出番号を演出態様決定テーブル480から読み出し、ステップS422に移行する。
ステップS425では、タイマの計数時間に基づいて現在が有効期間t2中であるか否かを判定し、現在が有効期間t2中であると判定したとき(Yes)は、ステップS426に移行する。一方、現在が有効期間t2中でないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS426に移行した場合は、現在の変動開始の契機として受信した変動パターンコマンドに基づいてSR大当たりか否かを判定し、SR大当たりであると判定したとき(Yes)は、ステップS428に移行する。
ステップs430では、演出ボタン45の押下時のカウント値と、読み出したSV音声演出番号とに基づいて、SV音声演出態様及び再生開始タイミングの調整値を指定するための音声制御コマンドをバッファに格納し、ステップS406に移行する。なお、はずれ時の場合と調整不可能な場合に、調整値は「0秒(即再生)」となる。
ステップS432に移行した場合は、乱数カウンタから乱数を取得し、取得した乱数値が属するはずれ時の数値範囲に対応する音声演出番号を演出態様決定テーブル482から読み出し、ステップS430に移行する。
また、ステップS410で、現在がボタン押下有効期間t中でないと判定したとき(No)、及びステップS408で、演出図柄が変動中でないと判定したとき(No)は、いずれも、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
図19は、音声制御処理を示すフローチャートである。
音声制御処理は、演出制御装置150のCPUにおいて実行されると、図19に示すように、ステップS500に移行する。
ステップS500では、音声演出の音声制御コマンドを受信したか否かを判定し、音声演出の音声制御コマンドを受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS502に移行する。
ステップS504に移行した場合は、演出用音声データ記憶部166から、LV音声制御コマンドで指定されたLV音声演出番号及び再生時間(T1〜T3のいずれか)に対応する演出用音声データを取得して、ステップS506に移行する。
ステップS506では、LV音声制御コマンドで指定された調整値が「0」であるか否かを判定し、「0」であると判定したとき(Yes)は、ステップS508に移行する。
また、ステップS506で、調整値が「0」でないと判定したとき(No)は、ステップS510に移行して、タイマによって、調整値に応じた秒数の経過を計数する調整処理を実行する。そして、調整処理の実行後に、取得したLV演出用音声データを再生する音声制御を実行し、LV演出用音声をスピーカ155から出力して、一連の処理を終了し元の処理に復帰させる。
ステップS512では、演出用音声データ記憶部166から、SV音声制御コマンドで指定されたSV音声演出番号及び再生時間(T4〜T6のいずれか)に対応する演出用音声データを取得して、ステップS514に移行する。
ステップS514では、SV音声制御コマンドで指定された調整値が「0」であるか否かを判定し、「0」であると判定したとき(Yes)は、ステップS516に移行する。
ステップS516では、再生開始タイミングの調整無しに、取得したSV演出用音声データを再生する音声制御を実行し、SV演出用音声をスピーカ155から出力して、一連の処理を終了し元の処理に復帰させる。
ステップS520では、変動パターンに対応した音声制御コマンドを受信したか否かを判定し、受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS522に移行し、受信していないと判定したとき(No)は、ステップS500に移行する。
ステップS524では、演出図柄表示装置104における演出図柄の表示処理に同期して、取得した演出用音声データを再生する音声制御を実行し、演出モードに対応した演出用音声をスピーカ155から出力して、一連の処理を終了し元の処理に復帰させる。
ここで、図20(a)〜(b)は、リーチ演出中にボタン押下演出を行う場合の従来技術の音声演出の実行態様と本実施形態の音声演出の実行態様との比較例を示す図である。
まず、パチンコ機に電源が投入されると、主制御装置210により、遊技制御処理が実行され、遊技可能な状態となる。遊技者は、貸し出しを受けた遊技球をパチンコ機に装填し、発射ハンドル50を操作して遊技球を遊技盤102に発射することにより遊技を行うことができる。
大当たりとなると、ステップS310〜S314を経て、大当たり後の遊技状態、特別図柄及び演出図柄の停止図柄の組み合わせ、並びに大当たり時の基本変動パターンが決定される。そして、所定の変動パターンで演出図柄が変動表示され、所定の変動時間経過後に、決定された組み合わせで停止する。演出図柄の停止後は、「時短」、「確変1」及び「確変2」のいずれかの抽選結果に対応する遊技状態が生起する。
また、始動入賞装置111に遊技球が入賞すると、ステップS314、S118またはステップS328、S118を経て、変動パターンコマンドが演出制御装置150に送信される。
演出制御装置150では、変動パターンコマンドを受信すると、ステップS402を経て、演出モードA〜Dのなかからいずれかが選択され、現在の演出モードが、選択された演出モードに設定される。そして、ステップS404、S406を経て、基本変動パターン及び現在の演出モードに対応する変動パターンを指定するための液晶表示制御コマンドが図柄制御装置152に送信される。
演出図柄の変動が開始されると、予告演出を経てリーチが成立しリーチ演出が開始される。そして、リーチ演出の開始後においてボタン押下有効期間tになると、演出ボタン45のランプが点灯する。そのため、遊技者は、ボタン押下有効期間t中であることが分かる。なお、変動期間Aに対して、リーチ演出が開始してから終了するまでの期間がリーチ演出実行期間Bとなる。本実施形態では、リーチ演出実行期間B中にボタン押下有効期間tが発生するようになっている。
さらに、ボタン押下時のタイマのカウント値に対応する演出用音声データの種類(T1〜T3のいずれか)及び調整値が選択され、ステップS422、S406を経て、選択されたLV音声演出態様(再生時間の情報を含む)及び調整値を指定するためのLV音声制御コマンドが音声制御部162に出力される。
例えば、選択されたLV音声演出態様に対応する再生時間が15秒であり、押下タイミング時から変動期間の終了までの時間が20秒であった場合に、調整値は5秒となる。
音声制御部162では、SR大当たりに対するLV音声制御コマンドを受信すると、まず、ステップS504を経て、LV音声演出コマンドに対応するLV演出用音声データが演出用音声データ記憶部166から取得される。そして、調整値が「0」のときは、ステップS506〜S508を経て、再生開始タイミングの調整なしで、取得されたLV演出用音声データを再生してLV演出音声をスピーカ155から出力する音声制御を実行する。これによって、LV演出用音声が即時に対応する再生時間(T1〜T3のいずれか)で再生され、スピーカ155から出力される。
以降は、上記SR大当たり時のLV音声演出と同様の処理となる。
また、遊技者が、図20(b)に示すように、ボタン押下有効期間tのうち有効期間t2中の図示の押下タイミングで演出ボタン45を押下すると、演出制御装置150では、SR大当たりか否かが判定される。SR大当たりであると判定されると、ステップS428を経て、SR大当たり時に対応して設定された選択確率で、複数のSV音声演出態様のなかからいずれかが選択される。
ここで、図20(b)の上図に示すように、従来のボタン押下演出の場合は、演出の実行時間が一定であるため、有効期間t2中の図示の押下タイミングに応じて実行されると、変動期間終了前に演出が終了して、変動終了までの残り時間が演出の無い空白時間となってしまう。これに対して、本実施形態のボタン押下演出は、有効期間t2中の押下タイミングから変動期間終了までの残り時間に応じて、ショートバージョン(SV)の実行時間(再生時間)の演出が行われるようになっている。加えて、調整値に応じた再生開始タイミングの調整も行うので、図20(b)の下図に示すように、演出の無い空白時間を発生させないようにすることができる。
以降は、上記SR大当たり時のSV音声演出と同様の処理となる。
また、遊技者が、ボタン押下有効期間t中に演出ボタン45を押下しなかった場合は、本実施形態では、音声演出を実行しない。
このようにして、本実施形態では、ボタン押下有効期間t中に演出ボタン45が押下されたときは、スーパーリーチを伴う大当たり抽選結果の報知内容に対応して設定された選択確率で複数の演出態様のなかからいずれかを選択し、選択した演出態様の音声演出を行う。
さらに、本実施の形態では、大当たり抽選の結果がはずれであり、且つスーパーリーチによる報知が行われるときは、SRはずれ時に対応して設定された選択確率で、複数の演出態様のうち特定の演出態様(音声演出LV1、LV2または音声演出SV1、SV2)を含まない第1群のなかからいずれかを選択し、大当たり抽選の結果が大当たりであるときは、大当たり時に対応して設定された選択確率で、複数の演出態様のうち特定の演出態様を含む第2群のなかからいずれかを選択する。
さらに、本実施形態では、有効期間t1中に演出ボタン45が押下されたときは、比較的再生時間の長い複数のLV音声演出態様のなかからいずれかを選択する。また、有効期間t2中に演出ボタン45が押下されたときは、比較的再生時間の短い複数のSV音声演出態様のなかからいずれかを選択する。
さらに、本実施形態では、有効期間t1中の押下タイミングに応じて再生時間T1〜T3に対応する演出用音声データのなかから、押下タイミングに応じて、変動終了までに再生を終了することが可能な最長の再生時間の演出用音声データを選択する。また、有効期間t2中の押下タイミングに応じて再生時間T4〜T6に対応する演出用音声データのなかから、押下タイミングに応じて、変動終了までに再生を終了することが可能な最長の再生時間の演出用音声データを選択する。
さらに、本実施形態では、押下タイミングと、選択した演出用音声データの再生時間とに応じて、音声演出の再生終了タイミングが、変動終了タイミングと同じとなるように、再生開始タイミングを調整する。
これにより、音声演出を終了後に変動が終了するまでの間に生じる演出の行われない空白時間をさらに低減する又は無くすことができる。
なお、上記第1実施形態においては、遊技者が、ボタン押下有効期間t中に演出ボタン45を押下しなかった場合は、音声演出を実行しない構成としたが、この構成に限らない。
図21は、ボタン押下がなかったときの演出態様の一例を示す図である。
具体的に、演出制御装置150は、ボタン押下有効期間t中に演出ボタン45が押下されなかったときは、ボタン押下有効期間tの終了後に、例えば、最短の再生時間T7(T7<T6)の演出用音声データを演出用音声データ記憶部166から取得する。そして、図21に示すように、取得した演出用音声データを音声制御部162で再生しスピーカ155から出力することによって、最短の音声演出を実行する。
次に、本発明の第2実施形態を図面を参照しながら説明する。図22〜図24は、本発明に係る遊技機の第2実施形態を示す図である。
本発明の第2実施形態に係るパチンコ機は、上記第1実施形態に係るパチンコ機の基本構成と同一となっている。
本発明の第2実施形態に係るパチンコ機では、演出制御装置150で実行される演出制御処理が、上記第1実施形態に係る演出制御装置150で実行される演出制御処理と異なっている。
一方、第2実施形態に係る音声制御部162は、先に指定された音声演出態様に対応する演出用音声データの再生処理中に、新たな音声制御コマンドが入力されると、現在の再生処理を中断する。そして、新たな音声制御コマンドに対応する演出用音声データの再生処理を実行する。
第2実施形態に係る演出制御装置150のCPUは、ROMの所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ、図22のフローチャートに示す演出制御処理を実行する。
図22は、本実施形態の演出制御処理を示すフローチャートである。
演出制御処理は、演出制御装置150のCPUにおいて実行されると、図22に示すように、まず、ステップS600に移行する。
ステップS600では、変動パターンコマンドを受信したか否かを判定し、変動パターンコマンドを受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS602に移行する。
ステップS602では、乱数カウンタから乱数を取得し、取得した乱数値に基づいて、演出モードA〜Dのなかからいずれかを選択し、現在の演出モードを、選択した演出モードに設定し、ステップS604に移行する。
ステップS606では、バッファに格納されている液晶表示制御コマンドを図柄制御装置152に、バッファに格納されている音声制御コマンドをスピーカ155に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS610では、演出図柄の変動を開始した時点から演出制御装置150のタイマ(不図示)をスタートし、タイマの計数時間(カウント値)に基づいて現在がボタン押下有効期間t中であるか否かを判定し、現在がボタン押下有効期間t中であると判定したとき(Yes)は、ステップS612に移行して、演出ボタン45にランプ点灯信号を出力することにより演出ボタン45のランプを点灯させ、ステップS614に移行する。
ステップS616では、タイマの計数時間に基づいて現在が有効期間t1中であるか否かを判定し、現在が有効期間t1であると判定したとき(Yes)は、ステップS618に移行する。
ステップS620では、乱数カウンタから乱数を取得し、取得した乱数値が属するSR大当たり時の数値範囲に対応するLV音声演出番号を演出態様決定テーブル480から読み出し、ステップS622に移行する。
ステップS622では、演出ボタン45の押下時のカウント値と、読み出したLV音声演出番号とに基づいて、LV音声演出態様及び再生開始タイミングの調整値を指定するための音声制御コマンドをバッファに格納し、ステップS606に移行する。
ステップS626に移行した場合は、乱数カウンタから乱数を取得し、取得した乱数値が属するはずれ時の数値範囲に対応するLV音声演出番号を演出態様決定テーブル480から読み出し、ステップS622に移行する。
ステップS628では、タイマの計数時間に基づいて現在が有効期間t2中であるか否かを判定し、現在が有効期間t2中であると判定したとき(Yes)は、ステップS630に移行する。一方、現在が有効期間t2中でないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS630に移行した場合は、現在の変動開始の契機として受信した変動パターンコマンドに基づいてSR大当たりか否かを判定し、SR大当たりであると判定したとき(Yes)は、ステップS632に移行する。
ステップS634では、演出ボタン45の押下時のカウント値と、読み出したSV音声演出番号とに基づいて、SV音声演出態様及び再生開始タイミングの調整値を指定するための音声制御コマンドをバッファに格納し、ステップS606に移行する。
ステップS638に移行した場合は、乱数カウンタから乱数を取得し、取得した乱数値が属するはずれ時の数値範囲に対応する音声演出番号を演出態様決定テーブル482から読み出し、ステップS634に移行する。
一方、ステップS614で、演出ボタン45が押下されないと判定したとき(No)、ステップS610で、現在がボタン押下有効期間t中でないと判定したとき(No)、及びステップS608で、演出図柄が変動中でないと判定したとき(No)は、いずれも、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
図23は、本実施形態の音声制御処理を示すフローチャートである。
音声制御処理は、演出制御装置150のCPUにおいて実行されると、図23に示すように、ステップS700に移行する。
ステップS700では、音声演出の音声制御コマンドを受信したか否かを判定し、音声演出の音声制御コマンドを受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS702に移行する。
ステップS702に移行した場合は、受信した音声制御コマンドがLV音声制御コマンドか否かを判定し、LV音声制御コマンドであると判定したとき(Yes)は、ステップS704に移行する。
ステップS706では、現在、音声演出処理(再生処理)が実行中であるか否かを判定し、実行中であると判定したとき(Yes)は、ステップS708に移行する。
ステップS708では、現在の音声演出処理を中断して、取得したLV演出用音声データを再生する音声制御を実行し、LV演出用音声をスピーカ155から出力して、一連の処理を終了し元の処理に復帰させる。
また、ステップS706で、音声演出処理中ではないと判定したとき(No)は、ステップS710に移行して、取得したLV演出用音声データを再生する音声制御を実行し、LV演出用音声をスピーカ155から出力して、一連の処理を終了し元の処理に復帰させる。
ステップS712では、演出用音声データ記憶部166から、SV音声制御コマンドで指定されたSV音声演出番号及び再生時間(T4〜T6のいずれか)に対応する演出用音声データを取得して、ステップS714に移行する。
ステップS714では、現在、音声演出処理(再生処理)が実行中であるか否かを判定し、実行中であると判定したとき(Yes)は、ステップS716に移行する。
また、ステップS714で、実行中ではないと判定したとき(No)は、ステップS718に移行して、取得したSV演出用音声データを再生する音声制御を実行し、SV演出用音声をスピーカ155から出力して、一連の処理を終了し元の処理に復帰させる。
ステップS720では、変動パターンに対応した音声制御コマンドを受信したか否かを判定し、受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS722に移行し、受信していないと判定したとき(No)は、ステップS700に移行する。
ステップS722に移行した場合は、音声制御コマンドで指定された演出モードに対応した演出用音声データを、演出用音声データ記憶部166から取得して、ステップS724に移行する。
ステップS724では、演出図柄表示装置104における演出図柄の表示処理に同期して、取得した演出用音声データを再生する音声制御を実行し、演出モードに対応した演出用音声をスピーカ155から出力して、一連の処理を終了し元の処理に復帰させる。
ここで、図24(a)〜(b)は、本実施形態の音声演出の実行態様の一例を示す図である。
遊技者が、図24(a)の上図に示すように、ボタン押下有効期間tのうち有効期間t1中の図示の押下タイミング1で演出ボタン45を押下すると、演出制御装置150では、SR大当たりか否かが判定される。SR大当たりであると判定されると、ステップS620を経て、SR大当たり時に対応して設定された選択確率で、複数のLV音声演出態様のなかからいずれかが選択される。
さらに、ボタン押下時のタイマのカウント値に対応する演出用音声データの種類として、ここでは、変動終了までの残り時間において、有効期間t2において最長の再生時間T4が再生可能であるとしてT4がデータテーブルから選択される。そして、ステップS634、S606を経て、選択されたSV音声演出態様(再生時間T4の情報を含む)を指定するためのSV音声制御コマンドが音声制御部162に出力される。
さらに、ボタン押下時のタイマのカウント値に対応する演出用音声データの種類として、ここでは、変動終了までの残り時間において、有効期間t2において最短の再生時間T6が再生可能であるとしてT6がデータテーブルから選択される。そして、ステップS634、S606を経て、選択されたSV音声演出態様(再生時間T6の情報を含む)を指定するためのSV音声制御コマンドが音声制御部162に出力される。
これにより、演出ボタン45を押下するたびに新たな演出を行うことができ、従来に比して、演出効果が高まり、遊技の趣向を向上することができる。
上記第2実施形態において、演出図柄表示装置104は、発明1又は2に記載の図柄表示手段に対応し、図柄制御装置152は、発明1又は2に記載の図柄変動手段に対応し、主制御装置210は、発明1又は2に記載の遊技状態制御手段に対応する。また、演出ボタン45は、発明1又は2に記載の信号出力手段に対応し、ステップS308は、発明1又は2に記載の抽選手段に対応し、ステップS620、S626、S632、S638は、発明1又は2に記載の演出処理選択手段に対応している。また、音声制御部162及びスピーカ155は、発明1又は2に記載の演出処理実行手段に対応している。
例えば、上記実施形態においては、特定のリーチとしてスーパーリーチを伴う大当たり時又ははずれ時に、音声演出処理を実行する構成としたが、この構成に限らず、ノーマルリーチに伴う大当たり又ははずれ時にも音声演出処理を実行する構成としたり、スーパーリーチを伴う大当たり時にのみ音声演出処理を実行する構成としたりするなど他の構成としてもよい。
また、上記実施形態においては、再生時間T1〜T6の演出用音声データを複数種類用意し、演出ボタンの押下タイミングに応じて、これらのうち変動終了までに再生終了可能ななかから、最長のものを選択し、且つ必要に応じて再生開始タイミングの調整をして再生を行う構成としたが、この構成に限らない。
また、上記実施形態において、演出制御装置150は、主制御装置210からの演出制御コマンドに基づいて遊技状態を管理し、管理される遊技状態に基づいて演出制御を行うように構成したが、これに限らず、図柄制御装置152が同様の管理及び制御を行うように構成することもできる。具体的には、図柄制御装置152は、主制御装置210からの演出制御コマンドに基づいて遊技状態を管理し、管理される遊技状態に基づいて図柄の表示制御を行う。
例えば、変動開始後のリーチ演出の開始前における予告演出において、リーチ演出の種類を抽選する処理を行うパチンコ機の場合に、この抽選処理の演出に、上記第1実施形態で説明したように、演出ボタン45の押下に応じた演出処理を実行する構成とすることもできる。
抽選処理の演出にボタン押下演出処理を行う構成において、図27に示すように、図柄変動開始後で且つリーチ演出の開始前において、ボタン押下有効期間tを設定する。さらに、上記実施形態と同様に、再生時間の異なる複数種類の演出用音声データを用意しておく。そして、ボタン押下有効期間tにおける演出ボタン45の押下タイミングに基づき、複数種類の演出用音声データのなかから、音声演出に用いる演出用音声データを選択して、選択した音声演出を行う構成とすることもできる。
これにより、図27(a)の上図に示すように、従来のボタン押下演出の場合は、演出の実行時間が一定であるため、有効期間t1中の図示の押下タイミングに応じて実行されると、変動期間終了前に演出が終了して、リーチ演出が開始される前までの残り時間が演出の無い空白時間となってしまう。これに対して、本実施形態のボタン押下演出は、有効期間t1中の押下タイミングからリーチ演出が開始されるまでの残り時間に応じて、ロングバージョン(LV)の音声演出が行われるようになっている。加えて、調整値に応じた再生開始タイミングの調整も行うので、図27(a)の下図に示すように、演出の無い空白時間を発生させないようにすることができる。
また、上記実施形態において、図11乃至図15のフローチャートに示す遊技制御処理を実行するにあたってはいずれも、ROM230にあらかじめ格納されている遊技制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM240に読み込んで実行するようにしてもよい。演出制御装置150に対応する、図18、図19及び図22乃至図23のフローチャートに示す処理についても同様である。
また、上記実施形態においては、パチンコ機である遊技機に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他のアミューズメントゲーム機等の遊技機にも適用可能である。
10 枠本体
20 前枠
30 前扉
40 受皿ユニット
45 演出ボタン
50 操作ハンドル
H ヒンジ機構
72 透明板
90 装飾部
92 装飾カバー
98 音抜孔
102 遊技盤面
104 演出図柄表示装置
106 特別図柄表示装置
108 普通図柄表示装置
109 遊技状態表示装置
111 始動入賞装置
111a 第一始動入賞口
111b 第二始動入賞口
115 大入賞口
131 始動入賞口スイッチ
150 演出制御装置
152 図柄制御装置
153 ランプ
155 スピーカ
162 音声制御部
168 ボタン制御部
200 遊技制御装置
210 主制御装置
212 電源回路
220 CPU
230 ROM
240 RAM
250 入力ポート
255 出力ポート
Claims (2)
- 始動入賞口への遊技球の入賞を契機として、遊技者にとって有利な状態となる特賞状態を生起させるか否かの抽選を行う抽選手段と、
図柄表示手段で、前記始動入賞口への遊技球の入賞を契機として図柄の変動表示を行い、該図柄の変動表示の後に図柄の停止表示を行い、停止表示された図柄によって前記抽選手段による抽選の結果を遊技者に報知する図柄変動手段と、
前記特賞状態を生起させるか否かの抽選に当選したと判定すると、前記図柄の停止表示後において前記特賞状態を生起させる遊技状態制御手段と、
前記遊技者の操作に応じて信号を出力する信号出力手段と、
前記図柄の変動開始から停止するまでの期間において、前記信号出力手段の出力信号が入力された場合に、前記出力信号の入力タイミングを判定する判定手段と、
前記判定手段により判定した入力タイミングが、前記図柄の変動開始から停止するまでの期間のうちのどの時点かに基づき、実行時間の異なる複数種類の前記演出処理の中から、実行する演出処理を選択する演出処理選択手段と、
前記演出処理選択手段で選択した演出処理を実行する演出処理実行手段と、を備えることを特徴とする遊技機。 - 始動入賞口への遊技球の入賞を契機として、遊技者にとって有利な状態となる特賞状態を生起させるか否かの抽選を行う抽選手段と、
図柄表示手段で、前記始動入賞口への遊技球の入賞を契機として図柄の変動表示を行い、該図柄の変動表示の後に図柄の停止表示を行い、停止表示された図柄によって前記抽選手段による抽選の結果を遊技者に報知する図柄変動手段と、
前記特賞状態を生起させるか否かの抽選に当選したと判定すると、前記図柄の停止表示後において前記特賞状態を生起させる遊技状態制御手段と、
前記遊技者の操作に応じて信号を出力する信号出力手段と、
前記図柄の変動開始から停止するまでの期間におけるその一部の期間と重複する信号の入力受付有効期間において、前記信号出力手段の出力信号が入力された場合に、前記出力信号の入力タイミングを判定する判定手段と、
前記判定手段により判定した入力タイミングが、前記入力受付有効期間のうちのどの時点かに基づき、実行時間の異なる複数種類の前記演出処理の中から、実行する演出処理を選択する演出処理選択手段と、
前記演出処理選択手段で選択した演出処理を実行する演出処理実行手段と、を備えることを特徴とする遊技機。
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