JP2013248281A - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】リールを通常方向に回転させつつ所定の情報を遊技者に認識させ易くする。
【解決手段】一の停止操作手段が操作されたことに基づいて、リールのうちの操作された該一の停止操作手段に対応するリールを所定の回転量だけ回転させるための引込み制御として、通常の引込み制御、および該通常の引込み制御とリールの回転速度が異なる特定の引込み制御のいずれか一方を停止制御において実行可能であり、所定の実行条件が成立した場合において該特定の引込み制御を実行し、該特定の引込み制御が実行される場合において、停止操作手段が所定の操作順序に従って操作された場合にのみ特定図柄を視認可能領域に停止させる停止制御を実行する停止制御手段300と、特定の引込み制御と、視認可能領域に特定図柄を停止させる停止制御の双方が実行される場合に、所定の操作順序の報知を前記報知手段に行わせる制御を実行する報知制御手段400を備えた。
【選択図】図43

Description

本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台に関する。
従来、遊技台の一つとして、例えば、スロットマシンが知られている。このスロットマシンは、規定数のメダルが使用され、スタートレバーが操作されることでメインリールを回転するとともに、内部抽選によって役を内部決定し、ストップボタンが操作されることでメインリールを停止させ、図柄表示窓上に内部決定された役に応じて予め定められた図柄の組合せが表示されると役が成立し、メダルの付与を伴う役が成立したことに基づいて、成立した役に対応する規定数のメダルを付与するようになっている。
このようなスロットマシンには、所定の情報を遊技者に認識させるために、遊技の進行を遅延させる遅延期間を設けるとともに、この遅延期間においてリールを通常の回転方向(以下、通常方向)と異なる方向(以下、逆方向)に回転させるリールアクションを行うものが存在する(例えば、特許文献1)。
特許第4783856号公報
しかし、このようなスロットマシンは、リールを逆方向に回転させることで所定の情報を遊技者に認識させやすくなるものの、遅延期間によってスムーズな遊技の進行が害されてしまい、遊技の興趣を減退させてしまう虞がある。
また、仮に遅延期間を設けずにリールを逆方向に回転させるようにすると、スムーズな遊技の進行が害されることを防止することはできるが、遊技者が停止操作のタイミングを計り辛くなることから遊技の興趣を減退させてしまう虞がある。
このようなことから、通常方向でリールを回転させつつも、通常と異なる回転態様でリールを回転させることで所定の情報を報知する必要があるが、このような方法では遊技者に所定の情報を認識させ辛いという問題が起きる。
よって、本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、リールを通常方向に回転させつつも、所定の情報を遊技者に認識させ易くすることができる遊技台を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の遊技台は、
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリールと、
前記複数のリールそれぞれに対応して設けられ、前記複数のリールを個別に停止させるために操作される複数の停止操作手段と、
複数種類の抽選結果から一の抽選結果を抽選によって導出する抽選手段と、
前記抽選手段によって導出された抽選結果、および前記複数の停止操作手段のうちの操作された一の停止操作手段の操作結果に基づいて、前記複数のリールのうちの操作された該一の停止操作手段に対応するリールを最大引込み範囲内で停止させる停止制御を実行する停止制御手段と、
前記複数の停止操作手段のうちの一または複数の停止操作手段の操作条件に関する操作条件報知を行う報知手段と、
前記報知手段を制御する報知制御手段と、を備え、
前記複数のリールそれぞれに施された図柄を予め定められた視認可能領域において視認可能にする遊技台であって、
前記複数のリールは、
特定図柄が施されたリールを少なくとも一つ含んで構成されたものであり、
前記停止制御手段は、
前記複数の停止操作手段のうちの一の停止操作手段が操作されたことに基づいて、前記複数のリールのうちの操作された該一の停止操作手段に対応するリールを所定の回転量だけ回転させるための引込み制御を前記停止制御において実行可能に構成され、
該引込み制御として、通常の引込み制御、および該通常の引込み制御と前記リールの回転速度が異なる特定の引込み制御のうちのいずれか一方の制御を実行可能に構成され、
所定の実行条件が成立した場合において、該特定の引込み制御を実行するように構成され、
該特定の引込み制御が実行される場合のうちの少なくとも一部の場合において、前記複数の停止操作手段が所定の操作順序に従って操作された場合にのみ前記特定図柄を前記視認可能領域に停止させる前記停止制御を実行するように構成されたものであり、
前記報知制御手段は、
前記特定の引込み制御と、前記視認可能領域に前記特定図柄を停止させる前記停止制御の双方が実行される場合のうちの少なくとも一部の場合において、前記所定の操作順序の報知を前記報知手段に行わせる制御を実行するように構成されたものであることを特徴とする。
この遊技台によれば、リールの回転速度の違いを遊技者に認識させ易くすることができる場合がある。
本発明によれば、リールを通常方向に回転させつつも、所定の情報を遊技者に認識させ易くすることができる遊技台を提供することができる。
スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 入賞ラインの一例を示す図である。 制御部の回路ブロック図である。 各リールに施された図柄の配列を平面的に展開して示す図である。 入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組み合わせ、各入賞役の作動または払出を示す図である。 スロットマシン100の遊技状態の遷移図である。 各遊技状態における入賞役の抽選テーブルを示す図である。 再遊技役1−2および小役3aの内部当選の詳細を示す図である。 停止操作に応じて小役3の入賞ラインが変化する様子を示す図である。 再遊技役1−3−4−5−6に内部当選した場合の停止態様の一例を示す図である。 再遊技役1−3−4−5−6に内部当選した場合における、図10とは異なる停止態様の一例を示す図である。 ステッピングモータの概要を示す図である。 リール制御の状態に対応する励磁切換パターンを表で示す、全2図中の1つ目の図である。 リール制御の状態に対応する励磁切換パターンを表で示す、全2図中の2つ目の図である。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 図15に示すリール回転開始処理(ステップS113)の流れを示すフローチャートである。 図15に示すリール回転停止処理(ステップS115)の流れを示すフローチャートである。 図16に示す各種遊技処理(ステップS207)の流れを示すフローチャートである。 図19に示すリール制御処理(ステップS2103)の流れを示すフローチャートである。 図20に示すストップボタン受付処理(ステップS2203)の流れを示すフローチャートである。 図21に示す、引込み制御処理2実行判定処理(ステップS2313)の流れを示すフローチャートである。 図20に示す、リール制御状態に応じた各リール制御処理(ステップS2213)の流れを示すフローチャートである。 図23に示す加速制御処理(ステップS2503)の流れを示すフローチャートである。 図23に示す定速制御処理(ステップS2507)の流れを示すフローチャートである。 図23に示す引込み制御処理(ステップS2511)の流れを示すフローチャートである。 図26に示す引込み制御処理1(ステップS2803)の流れを示すフローチャートである。 図26に示す引込み制御処理2(ステップS2805)の流れを示すフローチャートである。 図28に示す通常引込み処理(ステップS2A03)の流れを示すフローチャートである。 図28に示す低速引込み処理(ステップS2A05)の流れを示すフローチャートである。 図23に示すブレーキ制御処理(ステップS2513)の流れを示すフローチャートである。 (a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートであり、(b)は、(a)のコマンド受付時処理のフローチャートであり、(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。 図32(a)に示す演出制御処理(ステップS309)の流れを示すフローチャートである。 図33に示す内部当選コマンド受付時処理(ステップS3103)の流れを示すフローチャートである。 図34に示す報知用演出データの読み出し処理(ステップS3203)の流れを示すフローチャートである。 図34に示すAT抽選処理(ステップS3205)の流れを示すフローチャートである。 図33に示すストップボタン受付コマンド受付時処理(ステップS3107)の流れを示すフローチャートである。 図33に示す遊技状態更新コマンド受付時処理(ステップS3111)の流れを示すフローチャートである。 (a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートであり、(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートであり、(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートであり、(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。 (a)は、引込み制御の実行期間の違いを示す図であり、(b)は、(a)におけるリールの回転速度の違いを示す図である。 再遊技役1−3−4−5−6に内部当選した場合に読み出される停止データの一例を示す図である。 図41とは異なる停止データの一例を示す図である。 引込み制御処理2による表示窓113内の様子を示す図である。 (a)は、停止操作に関する報知の一例を示す図であり、(b)は、(a)に対応する操作タイミングを示す図である。 図22に示す引込み制御処理2実行判定処理の変形例を示すフローチャートである。 (a)は、図7に示す抽選テーブルの変形例を示す図であり、(b)は、(a)に示す再遊技役1−3−4−5−6の内部当選の詳細を示す図である。 再遊技役1−3−4−5−6−7に内部当選した場合の停止態様の一例を示す図である。 再遊技役1−3−4−5−6に内部当選した場合における、停止操作を報知する演出の一例を示す図である。
以下、図面を用いて、本発明の遊技台の実施形態に係るスロットマシンについて説明する。
以下説明する本実施形態のスロットマシンは、所定数の遊技媒体が投入され、且つ、複数種類の図柄がそれぞれ施された複数のリールが所定の回転開始指示操作を受け付けたことで回転を開始するとともに、その回転開始指示操作を受け付けたことに基づいて複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定し、その複数のリールそれぞれが、所定の回転停止指示操作を受け付けることで回転を個別に停止し、その抽選の結果に基づく役およびその複数のリールが停止したときの図柄組み合わせによって決まる条件が所定の払出し条件に、合致していれば遊技媒体を払い出して終了となり、合致していなければ遊技媒体を払い出さずに終了となる一連の遊技を進行する遊技台である。
まず、図1および図2を用いてスロットマシン100の基本構成を説明する。図1は、スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。図2は、入賞ラインの一例を示す図である。
図1に示すスロットマシン100は、本発明の遊技台の一例に相当するものであり、本体101と、本体101の正面に取り付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には(図示省略)、外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110乃至112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110乃至112が構成されている。リール110乃至112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。図2を用いて具体的に説明すると、左リール110の上段(図に示す1の位置)に表示される図柄を左リール上段図柄、左リール110の中段(図に示す2の位置)に表示される図柄を左リール中段図柄、左リール110の下段(図に示す3の位置)に表示される図柄を左リール下段図柄、中リール111の上段(図に示す4の位置)に表示される図柄を中リール上段図柄、左リール111の中段(図に示す5の位置)に表示される図柄を中リール中段図柄、中リール111の下段(図に示す6の位置)に表示される図柄を中リール下段図柄、右リール112の上段(図に示す7の位置)に表示される図柄を右リール上段図柄、右リール112の中段(図に示す8の位置)に表示される図柄を右リール中段図柄、右リール112の下段(図に示す9の位置)に表示される図柄を右リール下段図柄とそれぞれ呼び、各リール110乃至112のそれぞれの図柄は図柄表示窓113を通して各リール110乃至112にそれぞれ縦方向に3つ、合計9つ表示される。そして、各リール110乃至112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合わせが変動することとなる。つまり、各リール110乃至112は複数種類の図柄の組み合わせを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。なお、この表示窓113の内側の領域が、本発明の遊技台における視認可能領域の一例に相当する。
各々のリール110乃至112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。入賞ラインとは、後述する図5で説明する入賞役に対応する図柄組み合わせが表示されたか否かが判定されるラインのことである。
本実施形態では左リール中段図柄、中リール中段図柄および右リール中段図柄で構成される中段入賞ラインL1、左リール上段図柄、中リール中段図柄および右リール下段図柄で構成される右下がり入賞ラインL2、左リール下段図柄、中リール中段図柄および右リール上段図柄で構成される右上がり入賞ラインL3、左リール上段図柄、中リール上段図柄および右リール上段図柄で構成される上段入賞ラインL4、の4つの入賞ラインが設けられている。図2には、これらの入賞ラインが示されている。有効となる入賞ライン(以下、単に「有効ライン」と称する場合がある)は、遊技媒体としてベットされたメダルの枚数によって予め定まっている。本実施形態のスロットマシン100は3枚賭け専用機であり、メダルの投入枚数が3枚未満のときはどの入賞ラインも有効にはならず、メダルが3枚ベットされたときに全入賞ラインL1〜L4が有効になる。入賞ラインが有効になると、スタートレバー135を操作して遊技を開始することができるようになる。なお、入賞ラインの数については4ラインに限定されるものではない。例えば、中段入賞ラインL1、右下がり入賞ラインL2および右上がり入賞ラインL3の3ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、ベット数に応じた数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、特別役1および特別役2)に内部当選していること、または、後述する特別遊技状態であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技役(詳細は後述する)に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130乃至132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。なお、これらのベットボタン130乃至132は、本発明の遊技台における操作手段の一例に相当する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130乃至132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。
貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および、払出枚数表示器127は、7セグメント(SEG)表示器とした。
スタートレバー135は、リール110乃至112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130乃至132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。なお、このスタートレバー135は、本発明の遊技台における回転指示操作手段の一例に相当する。
ストップボタンユニット136には、左ストップボタン137、中ストップボタン138および右ストップボタン139で構成されるストップボタン137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110乃至112に対応づけられている。より具体的に言えば、左ストップボタン137を操作することによって左リール110を停止させることができ、中ストップボタン138を操作することによって中リール111を停止させることができ、右ストップボタン139を操作することによって右リール112を停止させることができる。以下、ストップボタン137乃至139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第一停止操作、次の停止操作を第二停止操作、最後の停止操作を第三停止操作という。また、これらの停止操作に対応して停止されるリールを順に第1停止リール、第2停止リール、第3停止リールと称する。さらに、回転中の各リール110乃至112を全て停止させるためにストップボタン137乃至139を停止操作する順序を操作順序または押し順という。さらに、第一停止操作を左リール110の停止操作とする操作順序を「順押し操作順序」または単に「順押し」と呼び、第一停止操作を右リール112の停止操作とする停止操作を「逆押し操作順序」または単に「逆押し」と呼ぶ。なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。なお、これらのストップボタン137〜139は、本発明の遊技台における停止操作手段の一例に相当する。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受け皿161が設けられている。
音孔145はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能な表示装置であればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。なお、この液晶表示装置157は、本発明の報知手段の一例に相当する。
次に、図3を用いて、スロットマシン100の制御部の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。なお、以下説明する主制御部300は、本発明の抽選手段、停止制御手段の一例に相当するものである。また、第1副制御部400と第2副制御部500の組合せは、本発明の報知制御手段の一例に相当するものである。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの図柄配列等を記憶したROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、WDT(ウォッチドッグタイマ)314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器315bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器315bが出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
主制御部300は、水晶発振器315aから入力されるクロック信号に基づき0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数発生回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、センサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、左ストップボタン137センサ、中ストップボタン138センサ、右ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、左リール110のインデックスセンサ、中リール111のインデックスセンサ、右リール112のインデックスセンサ、等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数発生回路316に出力する。この信号を受信した乱数発生回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。左ストップボタン137センサ、中ストップボタン138センサ、および、右ストップボタン139センサは、各々対応するストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、および、ベットボタン132センサは、対応するメダル投入ボタン130乃至132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
左リール110のインデックスセンサ、中リール111のインデックスセンサ、および、右リール112のインデックスセンサは、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。一旦Lレベルになってから次にLレベルになるまでの間、リールが基準位置からどのくらい回転しているかを示す回転位置情報は、水晶発振器315bが出力するクロック信号をカウントした値に基づいて算出される。CPU304は、上記Lレベルの信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。この回転位置情報は、主制御部300のRAM308に格納されている。
主制御部300は、リール装置110乃至112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、各種ランプ339(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129は、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328を備えている。
また、基本回路302には、情報出力回路334を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態を示す情報)を出力する。
また、主制御部300は、電源管理部(図示省略)から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信する。第1副制御部400は、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM406には、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等が記憶されている。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418を設けており、音源IC418に出力インタフェースを介してスピーカ272、277を設けている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS−ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。なお、このスピーカ272,277は、本発明の報知手段の一例に相当する。
また、第1副制御部400には、駆動回路422が設けられ、駆動回路422に入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、ベットボタンランプ200、リールバックライト等)が接続されている。なお、各種ランプ420は、本発明の報知手段の一例に相当するものである。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。第2副制御部500は、演出画像表示装置157の表示制御を含む演出装置160の各種制御を行う。なお、第2副制御部500は、例えば、液晶表示装置157の表示の制御を行う制御部、各種演出用駆動装置の制御を行う制御部(例えば、シャッタ163のモータ駆動を制御する制御部)とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。
第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM506には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されている。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第2副制御部500には、シャッタ163のモータを駆動する駆動回路530を設けており、駆動回路530には出力インタフェースを介してシャッタ163を設けている。この駆動回路530は、CPU504からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。
また、第2副制御部500には、センサ回路532を設けており、センサ回路532には入力インタフェースを介してシャッタセンサ538を接続している。CPU504は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ538状態を監視している。
また、第2副制御部500には、VDP534(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)を設けており、このVDP534には、バスを介してROM506、VRAM536が接続されている。VDP534は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM536のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
<図柄配列>
次に、図4を用いて、上述の各リール110乃至112に施される図柄配列について説明する。なお、同図は、各リール(左リール110、中リール111、右リール112)に施された図柄の配列を平面的に展開して示す図である。
各リール110乃至112には、同図の右側に示す複数種類(本実施形態では9種類)の図柄が所定コマ数(本実施形態では、番号0〜20の21コマ)だけ配置されている。また、同図の左端に示した番号0〜20は、各リール110乃至112上の図柄の配置位置を示す番号である。例えば、本実施形態では、左リール110の番号1のコマには「スイカ図柄」、中リール111の番号0のコマには「ベル図柄」、右リール112の番号2のコマには「セブン1図柄」、がそれぞれ配置されている。
<入賞役の種類>
次に、図5を用いて、スロットマシン100の入賞役の種類について説明する。なお、同図は入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組み合わせ、各入賞役の作動または払出を示す図である。
スロットマシン100の入賞役には、特別役(特別役1、特別役2)と、一般役(再遊技役1〜再遊技役8、小役1〜小役6)がある。なお、入賞役の種類は、これらの役に限定されるものではなく、任意に採用することができる。
本実施形態における入賞役のうち、特別役1および特別役2は、遊技者に所定の利益が付与される特別遊技状態に移行する役である。また、再遊技役1〜再遊技役8は、新たにメダルを投入することなく再遊技が可能となる役である。これらの入賞役は「作動役」と呼ばれる場合がある。また、本実施形態における「入賞」には、メダルの配当を伴わない(メダルの払い出しを伴わない)作動役の図柄組み合わせが有効ライン上に表示される場合も含まれ、例えば、特別役1、特別役2、および再遊技役1〜再遊技役8への入賞が含まれる。
特別役1および特別役2は、入賞により特別遊技状態に移行する役(作動役)である。ただし、この役自身に入賞したことよるメダルの払出は行われない。対応する図柄組み合わせは、特別役1が「セブン1−セブン1−セブン1(BB1)」であり、特別役2が「セブン2−セブン2−セブン2(BB2)」である。
特別役1または特別役2に内部当選すると、この内部当選した役に対応する特別役内部当選フラグがオンに設定される(主制御部300のRAM308の所定のエリア内に記憶される)。このフラグがオンに設定されていると、主制御部300は、遊技状態を特別役内部当選状態(以下、この状態をRT2と称することがある)に移行させる。このフラグは、その内部当選した役に入賞するまでオンの状態が維持され、次回以降の遊技においてもその内部当選した役に入賞しやすい状態となる。すなわち、特別役1または特別役2に内部当選した遊技においてその特別役に入賞しなくとも、次回以降の遊技でその特別役に内部当選した状態となり、特別役に対応する図柄組み合わせ(例えば特別役1に内部当選した場合は「セブン1−セブン1−セブン1(BB1)」の図柄組み合わせ)が、揃って入賞しやすい状態になる。この特別役内部当選状態(RT2)については後述する。
主制御部300は、特別役1または特別役2に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて遊技状態を特別遊技状態(以下、この状態をRT3と称することがある)に移行させる。さらにこの特別遊技状態において、所定の枚数の払出しがされると再遊技低確率状態(以下、この状態をRT0と称することがある)に移行させる。この特別遊技状態(RT3)および再遊技低確率状態(RT0)については後述する。
再遊技役1から再遊技役8は、入賞により次回の遊技でメダル(遊技媒体)の投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出は行われない。なお、対応する図柄組み合わせは、再遊技役1は「リプレイ−リプレイ−リプレイ(通常リプレイ)」、再遊技役2は「リプレイ−リプレイ−ベル(昇格リプレイ)」、再遊技役3は「BAR−BAR−BAR(特殊リプレイ1)」、再遊技役4は「リプレイ−チェリー−リプレイ(特殊リプレイ2)」、再遊技役5は「リプレイ−リプレイ−スイカ(特殊リプレイ3)」、再遊技役6は「BAR−リプレイ−リプレイ(特殊リプレイ4)」、再遊技役7は「セブン1−リプレイ−リプレイ(制御リプレイ1)」、再遊技役8は「セブン2−リプレイ−リプレイ(制御リプレイ2)」である。
上記再遊技役のうち、再遊技役7および再遊技役8は、内部当選しても入賞することがない役である。本実施形態の遊技台では、操作順序によって入賞する再遊技役が異なる押し順リプレイを設けるにあたって、再遊技役7および再遊技役8が、再遊技役1および再遊技役2と重複して内部当選するように構成されている(詳細は後述)。再遊技役7および再遊技役8は、内部当選の状態を異ならせるため制御用に設けられた役であり、内部当選した場合にはこれらの役以外の重複した再遊技役(再遊技役1および再遊技役2)に入賞するように、リール110〜112の停止制御が行われる。従って、再遊技役7および再遊技役8に入賞することはない。
主制御部300は、再遊技役2に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて、遊技状態を再遊技高確率状態(以下、この状態をRT1と称することがある)に移行させる。この再遊技高確率状態(RT1)については後述する。
上記再遊技役は、遊技者がメダルを投入することなく、次回の遊技を行うことができる役であればよい。したがって、例えば、再遊技に入賞すると次回遊技でメダルの投入が自動的に投入(後述するメダル投入枚数記憶領域にメダル投入枚数を再設定)されるものであってもよいし、再遊技に入賞した遊技で投入されたメダルをそのまま次回の遊技に持ち越して使用できるものであってもよい。
「小役(小役1〜小役6)」(以下、それぞれ「小役1」、「小役2」、「小役3」、「小役4」、「小役5」、「小役6」と称する場合がある)は、入賞により所定数のメダルが払い出される入賞役で、対応する図柄組み合わせは、小役1が「リプレイ−リプレイ−チェリー(チェリー)」、小役2が「スイカ−スイカ−スイカ(スイカ)」、小役3が「ANY−ベル−ANY(ベル)」、小役4が「セブン1−スイカ−ベル(制御小役1)」、小役5が「セブン2−スイカ−ベル(制御小役2)」、小役6が「BAR−スイカ−ベル(制御小役3)」である。また、対応する払出枚数は同図に示す通りである。なお、「ANY−ベル−ANY」の場合、中リール111の図柄が「ベル」であればよく、左リール110と右リール112の図柄はどの図柄でもよい。
上記小役のうち、小役4から小役6は、内部当選しても入賞することがない役である。本実施形態の遊技台では、操作順序によって入賞するラインが異なる押し順小役を設けるにあたって、小役4から小役6については小役3と重複して内部当選するように構成されている(詳細は後述)。小役4から小役6は、内部当選の状態を異ならせるため制御用に設けられた役であり、内部当選した場合にはこれらの役ではなく、重複している小役3に入賞するように、リール110〜112の停止制御が行われる。従って、小役4から小役6に入賞することはない。
主制御部300は、小役3に対応する図柄組み合わせが上段入賞ラインL4に表示されたことに基づいて、遊技状態を再遊技高確率状態(RT1)から再遊技低確率状態(RT0)に移行させる。
<遊技状態の種類>
次に、スロットマシン100の遊技状態の種類および変遷について説明する。図6は、スロットマシン100の遊技状態の遷移図である。
スロットマシン100は、大別すると再遊技低確率状態(RT0)、再遊技高確率状態(RT1)、特別役内部当選状態(RT2)、特別遊技状態(RT3)の計4つの遊技状態があり、これらの遊技状態は主制御部300によって制御されている。図6(a)には、これらの4つの遊技状態が示されている。また、図6(b)には各遊技状態の移行条件が記載され、図6(a)には、各遊技状態を結ぶ矢印上に図6(b)に示す移行条件に対応する記号が記載されている。各矢印に記載された記号に対応する移行条件が成立すると、その矢印方向に向かって遊技状態が遷移する。この遊技状態が移行する条件には、例えば、所定の役に入賞すること、所定の役に内部当選すること、特定の入賞ラインに特定の図柄組み合わせが停止表示すること、規定回数の遊技が消化されたこと、および所定枚数の払出しがされることなどがある。
図7は、各遊技状態における入賞役の抽選テーブルを示す図である。横軸はそれぞれの遊技状態を表し、縦軸はそれぞれの入賞役の抽選値を示す。以降説明する各遊技状態における役の内部当選確率は、ROM306に用意された抽選データから、各々の役に対応付けされた抽選データの範囲に該当する数値データを、内部抽選時に取得される乱数値の範囲の数値データ(例えば65535)で除した値で求められる。例えば、再遊技低確率状態(RT0)においては、小役1の抽選値が512であり、小役1の当選確率は512/65536*100≒8%である。抽選データは、予めいくつかの数値範囲に分割され、各数値範囲に各々の役やハズレを対応付けしている。内部抽選を実行した結果得られた乱数値が、何れの役に対応する抽選データに対応する値であったかを判定し、内部抽選役を決定する。この抽選データは少なくとも1つの役の当選確率を異ならせた設定1〜設定6が用意され、遊技店の係員等はいずれかの設定値を任意に選択し、設定することができる。
以降、図面を適宜参照しながら、スロットマシン100の遊技状態について説明する。
<再遊技低確率状態(RT0)>
再遊技低確率状態は、再遊技の内部当選確率が他の遊技状態(例えば特別遊技状態を除く遊技状態)のうち最も低い(遊技者にとって不利な)遊技状態であり、通常遊技状態と称することもある。再遊技低確率状態では、図7に示す横軸の「RT0」の列にある抽選テーブルを参照して内部当選する入賞役を抽選する。
再遊技低確率状態において内部当選する入賞役には、特別役1、特別役2、再遊技役1、再遊技役1−2、小役1、小役2、小役3aがある。なお、入賞役に当選しなかった場合はハズレとなり、入賞役に対応する図柄組み合わせは表示されない。なお、入賞ラインに入賞に係る図柄組合せが停止されないことを、「ハズレとなる」、と称する場合がある。また、入賞役に当選しなかったことを「ハズレに当選した」と表現する場合がある。
ここで、「再遊技役1−2」とは、再遊技役1および再遊技役2が同時に内部当選したことを指す。この場合、遊技者の操作順序に応じてどの役に対応する図柄組み合わせが表示されるかが決定される。より具体的には、予め定められた操作順序である正解操作順序に従って停止操作がされた場合は、再遊技役2に対応する図柄組み合わせ(昇格リプレイ)が表示され(図7備考欄中、操作順序正解時参照)、それ以外の場合には、再遊技役1に対応する図柄組み合わせ(通常リプレイ)が表示される(図7備考欄中、操作順序不正解時参照)。
本実施形態のスロットマシン100においては、第一停止操作、第二停止操作、第三停止操作の組み合わせによって複数の操作順序がある(例えば、左中右、左右中、中左右、中右左、右左中、右中左の計6通り)。上記説明した「再遊技役1−2」は、これらの操作順序のうちの一つを上記正解操作順序とする「再遊技役1−2」が複数種類存在する。図8(a)は、再遊技役1−2の内部当選の詳細を示す図である。この図8(a)の内部当選役(再遊技役1−2−7、再遊技役1−2−8)は、上記操作順序のうちの一つを正解操作順序とする「再遊技役1−2」である。ここで、例えば再遊技役1−2−7は、再遊技役1、再遊技役2、再遊技役7の3つが重複して内部当選することを示している。また、再遊技役1−2−8は、再遊技役1、再遊技役2、再遊技役8の3つが重複して内部当選することを示している。本実施形態では、この再遊技役7および再遊技役8(制御リプレイ)を再遊技役1および再遊技役2と重複して内部当選させることで、正解操作順序の異なる複数の「再遊技役1−2」を設けている。なお、各内部当選役と対応する操作順序については、備考欄に記載の通りである。また、これら複数種類の「再遊技役1−2」の内部当選確率は均等である。図7に示す内部当選確率は、これら複数種類の「再遊技役1−2」の内部当選確率の総和である。この「再遊技役1−2」のように、当選役に対応する図柄組み合わせが操作順序によって決定される再遊技役を「押し順リプレイ」と呼ぶ場合がある。
なお、本実施形態では、複数種類の「再遊技役1−2」で再遊技役2に入賞するための操作順序が、いずれも右を第一停止とする操作順序になっている。このため、右を第一停止とする操作順序で停止操作を行うことで、再遊技役2に入賞しやすくなっている。なお、このような設定は一例であり、例えば全ての操作順序に対して複数種類の「再遊技役1−2」を設けた上で、これらの内部当選確率を均等にし、特定の操作順序で停止操作を行うと再遊技役2に入賞しやすくなる、というような有利不利が存在しないようにしてもよい。ちなみに本実施形態は、左第一停止、中第一停止に対応する「再遊技役1−2」の内部当選確率を0にして、内部当選確率を偏らせたものであるとも言える。
また、本実施形態では、再遊技役7および再遊技役8(制御リプレイ)を再遊技役1および再遊技役2と重複して内部当選させることで、正解操作順序の異なる複数の「再遊技役1−2」を設けているが、例えば「再遊技役1−2」という一つの内部当選役を設けた上で、この役に内部当選したときに正解操作順序を抽選で決定するように構成してもよい。
ここまで、図7における「再遊技役1−2」について説明したが、「小役3a」でも遊技者の操作順序に応じて遊技者の有利不利が異なるように設定されている。以下、具体的に説明する。
「小役3a」に内部当選した場合には、遊技者の操作順序に応じて小役3に対応する図柄組み合わせが表示される入賞ラインが決定される(図7備考欄参照)。より具体的には、予め定められた操作順序である正解操作順序に従って停止操作がされた場合には、「ベル図柄」が中リール111の中段(図2に示す番号5の位置参照)に表示され、それ以外の場合には、「ベル図柄」が中リール111の上段(図2に示す番号4の位置参照)に表示される。
「ベル図柄」が中リール111の中段(図2に示す番号5の位置参照)に表示されると、図2に示す中段入賞ラインL1、右下がり入賞ラインL2、および右上がり入賞ラインL3の3つの入賞ラインで小役3に対応する図柄組み合わせが揃い、12枚のメダルが払出される(図7備考欄中、操作順序正解時参照)。また、「ベル図柄」が中リール111の上段(図2に示す番号4の位置参照)に表示されると、図2に示す上段入賞ラインL4に対応する図柄組み合わせが揃い、4枚のメダルが払出される(図7備考欄中、操作順序不正解時参照)。
本実施形態のスロットマシン100においては、第一停止操作、第二停止操作、第三停止操作の組み合わせによって複数の操作順序がある(例えば、左右中、左中右、右中左、右左中、中第1停止の計5通り)。上記説明した「小役3a」は、これらの操作順序のうちの一つを上記正解操作順序とする「小役3a」が、複数の操作順序のそれぞれに応じて複数種類存在する。
図8(b)は、小役3aの内部当選の詳細を示す図である。この図8(b)の5つの内部当選役(小役3−4、小役3−5、小役3−6、小役3−4−5、小役3−4−6)は、上記操作順序のうちの一つを正解操作順序とする「小役3a」である。ここで、例えば小役3−4は、小役3と小役4が重複して内部当選することを示している。他の役も同様に、小役4から小役6のうち少なくとも一つ以上の役が、小役3と重複して内部当選する。本実施形態では、この小役4から小役6(制御小役)を小役3と重複して内部当選させることで、正解操作順序の異なる複数の「小役3a」を設けている。なお、各内部当選役と対応する操作順序については、備考欄に記載の通りである。また、これらの「小役3a」の内部当選確率は、均等に設定されている。すなわち、特定の操作順序で停止操作を行うと遊技者に有利になる、というような有利不利が存在しない。なお、本実施形態は一例であって、例えばこれらの内部当選確率を異ならせて特定の操作順序に従って停止操作をした場合に遊技者に有利になるようにしてもよい。この「小役3a」のように、当選役に対応する図柄組み合わせが操作順序によって決定される小役を「押し順小役」と呼ぶ場合がある。
また、本実施形態では、小役4から小役6(制御小役)を小役3と重複して内部当選させることで、正解操作順序の異なる複数の「小役3a」を設けているが、例えば「小役3a」という一つの内部当選役を設けた上で、この役に内部当選したときに正解操作順序を抽選で決定するように構成してもよい。また、本実施形態では、操作順序に正解した場合と、不正解の場合とで、払い出し枚数が異なる構成を採用しているが、例えば、操作順序正解の場合には払出がある一方、不正解の場合には払出がない場合があるものであってもよい。すなわち、操作順序に正解した場合の方が、操作順序に不正解の場合よりも有利になる構成であればよい。また、上記説明では、操作順序に正解するとより多くのメダルが払い出される(有利になる)例について説明したが、操作順序に限らず停止操作のタイミングや、操作順序とタイミングとの組み合わせによって有利不利を生じさせる構成であってもよい。なお、ここで説明した「小役3a」については、以降説明する遊技状態でも同様である。
ここで、図9を用いて、小役3aに内部当選し、正解操作順序で操作がされた場合と、正解操作順序とは異なる停止操作がされた場合の一例について説明する。同図は、停止操作に応じて小役3の入賞ラインが変化する様子を示す図である。図9の左側の列(a)には、小役3−4に内部当選し、上記正解操作順序(左中右)に従って停止操作がされ、小役3に対応する図柄組み合わせが右下がり入賞ラインL3に揃った様子が示されている。この場合、中段入賞ラインL1および右上がり入賞ラインL2でも小役3に入賞しているため、合計12枚のメダルが払い出される。一方、図9の真ん中の列(b)には、小役3−4に内部当選し、上記正解操作順序とは異なる操作順序(中右左)で停止操作がされ、小役3に対応する図柄組み合わせが上段入賞ラインL4に揃った様子が示されている。また、図9の右側の列(c)には、小役3−4−6に内部当選し、上記正解操作順序(右中左)に従って停止操作がされ、小役3に対応する図柄組み合わせが右上がり入賞ラインL2に揃った様子が示されている。この場合、中段入賞ラインL1および右下がり入賞ラインL3でも小役3に入賞しているため、合計12枚のメダルが払い出される。一方、小役3−4−6に内部当選し、上記正解操作順序とは異なる操作順序(中右左)で停止操作がされた場合には、小役3に対応する図柄組み合わせが上段入賞ラインL4に揃い、4枚のメダルが払い出される(図9の真ん中の列(b)参照)。
図6には、再遊技低確率状態(RT0)において、再遊技役2に対応する図柄組み合わせが表示された場合(再遊技役2に入賞した場合)には、後述する再遊技高確率状態(RT1)に移行することが示されている。また、同図には、特別役1または特別役2に内部当選した場合には、後述する特別役内部当選状態(RT2)に移行することが示されている。さらに、特別役1または特別役2に対応する図柄組み合わせが表示された場合(特別役1または特別役2に入賞した場合)には、後述する特別遊技状態(RT3)に移行することが示されている。
<再遊技高確率状態(RT1)>
再遊技高確率状態(RT1)は、再遊技低確率状態(RT0)よりも再遊技役の内部当選確率が高い遊技状態である。再遊技高確率状態(RT1)では、図7に示す横軸の「RT1」の列にある抽選テーブルを参照して内部当選する入賞役を抽選する。
再遊技高確率状態(RT1)において内部当選する入賞役には、特別役1、特別役2、再遊技役1、再遊技役1−3−4−5−6、再遊技役1−4−5−6、小役1、小役2、小役3aがある。なお、入賞役に当選しなかった場合はハズレとなり、入賞役に対応する図柄組み合わせは表示されない。
ここで「再遊技役1−3−4−5−6」とは、再遊技役1および再遊技役3から再遊技役6が同時に当選したことを指す。この場合、遊技者の停止操作のタイミングに応じてどの役に対応する図柄組み合わせが入賞ラインに表示されるかが決定される。より具体的には、入賞ラインのいずれかにおいて再遊技役3(特殊リプレイ1)の入賞が不可能でない限り、その入賞ラインに再遊技役3を構成する図柄(BAR図柄)を停止させる。一方、全ての入賞ラインで再遊技役3の入賞が不可能な場合には、いずれかの入賞ラインに再遊技役1、再遊技役4、再遊技役5、再遊技役6のいずれかに対応する図柄組み合わせが表示される。
本実施形態のスロットマシン100は、表示窓113内の所定の領域からリールの回転方向上流側の所定の範囲内にある図柄を、この所定の領域に停止させる停止制御(いわゆる引込み制御)を行うことが可能となっている。この引込み制御によって、内部当選した役に応じた図柄を表示窓113の中に停止させやすくなっている。なお、引込み制御の詳細については後述する。「再遊技役1−3−4−5−6」に内部当選した場合には、この引込み制御により、再遊技役1、再遊技役3、再遊技役4、再遊技役5、再遊技役6を構成する図柄がいずれかの入賞ラインに停止することになる。ただし、再遊技役3に入賞する可能性がある場合には、再遊技役3を構成する図柄の停止が優先される。
ここで、図10および図11を用いて、「再遊技役1−3−4−5−6」に内部当選し、再遊技役3を構成する図柄が所定の入賞ラインから所定範囲(最大引込み範囲と同一の範囲、または最大引込み範囲に含まれる範囲)内にあるタイミングで停止操作がされた場合と、このタイミング以外とは異なるタイミングで停止操作がされた場合の一例について説明する。なお、本実施例では上記所定範囲を最大引込み範囲と同一の範囲としている。図10は、再遊技役1−3−4−5−6に内部当選した場合の停止態様の一例を示す図である。また、図11は、再遊技役1−3−4−5−6に内部当選した場合における、図10とは異なる停止態様の一例を示す図である。
図10の左側の列(a)には、再遊技役1−3−4−5−6に内部当選し、左、中、右、の順で停止操作がされ、再遊技役3に対応する図柄組み合わせが中段入賞ラインL1に揃った様子が示されている。これらの停止操作は、いずれも再遊技役3を構成する図柄が入賞ラインL1(上記所定の入賞ラインの一例)から最大引込み範囲内にあるタイミング(再遊技役3を構成する図柄を中段入賞ラインL1に停止させることができるタイミング)での停止操作である。なお、左、右、中の順、あるいは中、左、右の順で停止操作がされた場合であって、これらの停止操作がいずれも再遊技役3を構成する図柄を中段入賞ラインL1に停止させる(引き込む)ことができるタイミングでの停止操作であれば、再遊技役3に対応する図柄組み合わせが中段入賞ラインL1に停止する。
一方、図10の右側の列(b)には、再遊技役1−3−4−5−6に内部当選し、右、中、左、の順で停止操作がされ、再遊技役3に対応する図柄組み合わせが右下がり入賞ラインL3に揃った様子が示されている。これらの停止操作は、いずれも再遊技役3を構成する図柄が入賞ラインL3(上記所定の入賞ラインの一例)から最大引込み範囲内にあるタイミング(再遊技役3を構成する図柄を右下がり入賞ラインL3に停止させる(引き込む)ことができるタイミング)での停止操作である。なお、右、左、中の順、あるいは中、右、左の順で停止操作がされた場合であって、これらの停止操作がいずれも再遊技役3を構成する図柄を右下がり入賞ラインL3に停止させる(引き込む)ことができるタイミングでの停止操作であれば、再遊技役3に対応する図柄組み合わせが右下がり入賞ラインL3に停止する。
上記図10を用いて説明した操作順序に対応する停止操作のタイミングが、いずれかの停止操作で満たされなかった場合、いずれかの入賞ラインにおいて、再遊技役1、再遊技役4〜6のいずれかが入賞するように停止制御が行われる。図11の左側の列(a)には、再遊技役1−3−4−5−6に内部当選し、左、中、右、の順で停止操作がされ、再遊技役4に対応する図柄組み合わせが上段入賞ラインL4に揃った様子が示されている。図10(a)と比較すると、第一停止操作、第二停止操作までは同様であるが、第三停止操作による右リールの停止態様が異なっている。この停止態様は、第一停止操作、第二停止操作までは中段入賞ラインL1において再遊技役3に入賞可能な状態であるため、中段入賞ラインL1において再遊技役3を構成する図柄を揃える停止制御が行われたものの、続く第三停止操作では、中段入賞ラインL1にBAR図柄を停止させることが不可能なタイミングで行われたことによる。すなわち、中段入賞ラインL1に再遊技役3を構成する図柄を揃えることができない状態にあるため、いずれかの入賞ラインで、再遊技役1、再遊技役4〜6のいずれかが入賞するように停止制御が行われる。図11(a)の例では、上段入賞ラインL4に再遊技役4を構成する図柄を停止させている。
また、図11の真ん中の列(b)には、再遊技役1−3−4−5−6に内部当選し、左、右、中、の順で停止操作がされ、再遊技役5に対応する図柄組み合わせが上段入賞ラインL4に揃った様子が示されている。この場合の停止態様も、図11(a)と同様に、第一停止操作、第二停止操作までは中段入賞ラインL1において再遊技役3に入賞可能な状態であるため、中段入賞ラインL1において再遊技役3を構成する図柄を揃える停止制御が行われたものの、続く第三停止操作では、中段入賞ラインL1にBAR図柄を停止させることが不可能なタイミングで行われたことによる。すなわち、中段入賞ラインL1に再遊技役3を構成する図柄を揃えることができない状態にあるため、いずれかの入賞ラインで、再遊技役1、再遊技役4〜6のいずれかが入賞するように停止制御が行われる。図11(b)の例では、上段入賞ラインL4に再遊技役5を構成する図柄を停止させている。
図11の右側の列(c)には、再遊技役1−3−4−5−6に内部当選し、右、中、左、の順で停止操作がされ、再遊技役6に対応する図柄組み合わせが上段入賞ラインL4に揃った様子が示されている。この停止態様は、第一停止操作、第二停止操作までは右下がり入賞ラインL3において再遊技役3に入賞可能な状態であるため、右下がり入賞ラインL3において再遊技役3を構成する図柄を揃える停止制御が行われたものの、続く第三停止操作では、右下がり入賞ラインL3にBAR図柄を停止させることが不可能なタイミングで行われたことによる。すなわち、右下がり入賞ラインL3に再遊技役3を構成する図柄を揃えることができない状態にあるため、いずれかの入賞ラインで、再遊技役1、再遊技役4〜6のいずれかが入賞するように停止制御が行われる。図11(c)の例では、上段入賞ラインL4に再遊技役6を構成する図柄を停止させている。
「再遊技役1−4−5−6」とは、再遊技役1および再遊技役4から再遊技役6が同時に当選したことを指す。この場合、遊技者の停止操作のタイミングに応じてどの役に対応する図柄組み合わせが入賞ラインに表示されるかが決定される。より具体的には、入賞ラインのいずれかにおいて再遊技役1、再遊技役4、再遊技役5、再遊技役6のいずれかに対応する図柄組み合わせが表示される。なお、上記「再遊技役1−3−4−5−6」で説明した、再遊技役3を構成する図柄が少なくとも一つの入賞ラインから最大引込み範囲内にあるタイミングでの停止操作が行われた場合には、第二停止までは「再遊技役1−3−4−5−6」に内部当選した場合と同様の停止態様になるものの、最終的には、再遊技役1、再遊技役4、再遊技役5、再遊技役6のいずれかに対応する図柄組み合わせが表示されるように、リールの停止制御が実行される。
図6には、再遊技高確率状態(RT1)において、上段入賞ラインL4にベル図柄が停止(ベル入賞)した場合には、上述した再遊技低確率状態(RT0)に移行することが示されている。また、同図には、特別役1または特別役2に内部当選した場合には、後述する特別役内部当選状態(RT2)に移行することが示され、さらに、特別役1または特別役2に対応する図柄組み合わせが表示された場合(特別役1または特別役2に入賞した場合)には、後述する特別遊技状態(RT3)に移行することが示されている。
<特別役内部当選状態(RT2)>
特別役内部当選状態(RT2)は、特別役1あるいは特別役2に対応する内部当選フラグがオンに設定された状態であり、遊技者が所定のタイミングで停止操作をすることで、このフラグに対応する特別役に対応する図柄組み合わせを表示させることができる遊技状態である。特別役内部当選状態では、図7に示す横軸の「RT2」の列にある抽選テーブルを参照して内部当選する入賞役を抽選する。特別役内部当選状態において内部当選する入賞役には、再遊技役1、小役1、小役2、小役3aがある。なお、入賞役に当選しなかった場合はハズレとなり、入賞役に対応する図柄組み合わせは表示されない。
また、図6には、特別役内部当選状態(RT2)において、特別役1または特別役2に対応する図柄組み合わせが表示された場合に、後述する特別遊技状態(RT3)に移行することが示されている。
<特別遊技状態(RT3)>
特別遊技状態(RT3)は、全ての遊技状態中で最も遊技者に有利な遊技状態である。特別遊技状態では、図7に示す横軸の「RT3」の列にある抽選テーブルを参照して内部当選する入賞役を抽選する。特別遊技状態において内部当選する入賞役は、小役3bのみである。また、入賞役に当選しなかった場合はハズレとなり、入賞役に対応する図柄組み合わせは表示されない。
「小役3b」に内部当選した場合には、操作順序に関わらず「ベル図柄」が中リール111の中段(図2に示す番号5の位置参照)に表示される(図7備考欄参照)。このことによって、図2に示す中段入賞ラインL1、右下がり入賞ラインL2、および右上がり入賞ラインL3の3つの入賞ラインで小役3に対応する図柄組み合わせが揃うため、12枚のメダルが払出される。
図6には、特別遊技状態(RT3)において、規定枚数が払い出された場合に再遊技低確率状態(RT0)に移行することが示されている。具体的には、特別役1に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて特別遊技状態に移行した場合には、360枚以上のメダルの払出しが終了すると再遊技低確率状態(RT0)に移行する。また、特別役2に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて特別遊技状態に移行した場合には、120枚以上のメダルの払出しが終了すると再遊技低確率状態(RT0)に移行する。
なお、本実施形態では、特別遊技状態が規定枚数の払い出しが実行されると終了するが、例えば、所定の役(例えばシングルボーナス)に当選した場合に終了するものや、さらには所定の回数(例えば8回)の入賞があった場合、または所定の回数(例えば6回)の遊技が行われた場合に終了するものであってもよい。
<AT遊技状態>
本実施形態のスロットマシン100の主制御部300は、5つの遊技状態(RT0、RT1、RT2、RT3)を制御している。一方、第1副制御部400では、小役1、小役2、および再遊技役1−3−4−5−6のいずれかに内部当選した場合に、内部当選した役に関する情報を報知する停止操作演出が開始される場合がある。以下、この停止操作演出が実行されている状態をAT(アシストタイム)遊技状態と称する。ここで、このAT遊技状態の詳細について説明する。
AT遊技状態では、役に内部当選すると、遊技者に有利な結果がもたらされるように停止操作手段の操作タイミング又は押す順番を報知する演出が実行される。具体的には、「再遊技役1−2」に内部当選した場合には再遊技役2に入賞するための操作順序を報知し、「小役3a」に内部当選した場合には、「ベル図柄」を中リール111中段(図2に示す番号5の位置参照)に表示させるための操作順序を報知する。また、「再遊技役1−3−4−5−6」、および「再遊技役1−4−5−6」に内部当選した場合には再遊技役3を構成する図柄が入賞ラインから最大引込み範囲内にあるタイミングでの停止操作を報知する。なお、これらの内部当選役をAT役と称することがある。
「再遊技役1−2」は、再遊技低確率状態(RT0)において内部当選する役である。この役に内部当選すると、再遊技役1(通常リプレイ)または再遊技役2(昇格リプレイ)のいずれかの役に入賞する。これらの役は、再遊技が付与される点で共通するものの、再遊技役2が遊技者にとってより有利な遊技状態である再遊技高確率状態(RT1)に移行する役である点が異なる。すなわち、再遊技役1に入賞するよりも再遊技役2に入賞する方が遊技者にとって有利な結果になる。このため、AT遊技状態において、「再遊技役1−2」に内部当選した場合には、再遊技役2に対応する図柄を揃えるための操作順序を報知する演出が実行される。
「小役3a」は、特別遊技状態(RT3)を除く遊技状態において内部当選する役である。この役に内部当選すると、「ベル図柄」が中リール111の中段(図2に示す番号5の位置参照)または中リール111の上段(図2に示す番号4の位置参照)のいずれかに表示される。上述したように「ベル図柄」が中リール111の中段に表示されると12枚のメダルが払い出され、「ベル図柄」が中リール111の下段に表示されると4枚のメダルが払い出される。すなわち、「ベル図柄」が中リール111の下段に表示されるよりも中リール111の上段に表示される方が遊技者にとって有利な結果になる。このため、AT遊技状態において、「小役3a」に内部当選した場合には、「ベル図柄」を中リール111の中段に表示させるための操作順序を報知する演出が実行される。
「再遊技役1−3−4−5−6」は、再遊技役3を構成する図柄が入賞ラインから最大引込み範囲内にあるタイミングで停止操作を行うと、再遊技役3に入賞することができる内部当選役である。一方、「再遊技役1−4−5−6」に内部当選し、再遊技役3を構成する図柄が入賞ラインから最大引込み範囲内にあるタイミングで停止操作を行っても、再遊技役3に入賞することはない。「再遊技役1−3−4−5−6」は、AT回数抽選(図36のステップS3405)が行われる役であり、この役に内部当選すると、AT回数が加算される場合がある。従って、上記の演出に従って再遊技役3に入賞した場合、遊技者はAT回数抽選が行われた可能性を期待して、遊技を楽しむことができるようになっている。
本実施形態のスロットマシン100では、第1副制御部400のRAM408に設けられたATフラグがオンに設定されることにより、第1副制御部メイン処理において、AT遊技状態になる演出が実行される。このATフラグは、RAM408に設けられたAT回数(残AT回数と称する場合もある)に従ってオンに設定される。ここでAT回数とは、ATフラグをオンの状態にする遊技回数を示すものである。本実施形態では、ATフラグがオフの場合に、AT回数が1以上であればAT回数から1を減じてATフラグがオンに設定される。なお、AT回数が0の場合には、ATフラグはオフになる。このAT回数は、第1副制御部400のRAM408に記憶されており、所定の条件に従って加算される。本実施形態では、小役1、小役2、および再遊技役1−3−4−5−6のいずれかに内部当選した場合に、抽選によってAT回数が加算される場合がある(図36参照)。また、このAT回数は遊技毎にその値が1ずつ減算される。このAT回数が0になると、オンに設定されたATフラグがオフに設定される。
なお、上記AT遊技は、AT回数によらず、所定の条件(例えば特定の遊技状態になったとき)に従ってAT遊技状態が開始、終了されるようにしてもよい。また、所定の条件に従ってAT回数を加算するか否かの抽選が実行されるようにしてもよい。このAT遊技が実行されている状態では、遊技者がメダルを得やすくなる。この期間の長さ等によっては、上記説明した特別遊技状態(RT3)よりも遊技者に有利な状態になる場合がある。
<ステッピングモータの概要>
ここで、本実施形態の遊技台において、リールの回転駆動を担うステッピングモータの概要と、通常の遊技におけるリール110〜112の制御(通常回転)について図面を用いて説明する。図12は、ステッピングモータの概要を示す図である。
図12(a)は、ステッピングモータの回転軸を中心に構造を示す断面図である。このステッピングモータは所謂PM型のステッピングモータであり、その周囲に複数の磁石が配置された回転子Rと、所謂二相の巻線構成による4系統の電磁石が順に配置された固定子Sを備えている(図12(a)の拡大図参照)。なお、本実施形態ではPM型のステッピングモータを用いているが、例えば所謂HB型のステッピングモータのように、別の形式のモータを用いてもよい。
回転子Rに配置された磁石は、N極とS極が等間隔で交互に並ぶように配置されたものであり、その総数は252個である。固定子Sに配置された、電磁石A1、電磁石B1、電磁石A2、および電磁石B2の4系統の電磁石は、回転子Rに配置された磁石に対向するように等間隔で並べられている。1系統の電磁石の数は63個であり、固定子S全体には252個の電磁石が配置されている。
このステッピングモータは、固定子Sに配置された4系統の電磁石を制御することによって回転子Rの周囲に配置された磁石との間に力を与え、回転子Rを回転させるものである。図12(b)には、4系統の電磁石を制御する際に用いられる制御用のパルスの一例が示されている。このパルスは1−2相励磁と呼ばれる励磁方式のパルスである。この方式では、固定子Sの励磁パターンは8パターンになる。図12(c)には、この8つの励磁パターンが、4系統の電磁石に対する信号によって示されている。このパターンは主制御部300のROM306に記憶されている。
リール110〜112を順方向に回転させる場合には、パターン1、パターン2、パターン3、・・・というように、図12(c)に示すパターンを上から下に向かって順に切り替える制御を行う。なお、パターン8の次はパターン1に切り替える制御を行う。また、リール110〜112を逆方向に回転させる場合には、順方向に回転させる場合と逆に、図12(c)に示すパターンを下から上に向かって順に切り替える制御を行う。なお、パターン1の次はパターン8に切り替える制御を行う。さらに、リール110〜112を停止させる場合には、励磁パターンを維持する制御を行えばよい。ただし、本実施形態では、停止状態をより大きいトルクで維持するために、所謂2相励磁と呼ばれる励磁方式によりリール110〜112の停止状態を維持している。
本実施形態のステッピングモータは、励磁パターンを504回切り替えることで、リール110〜112を一回転させることができるものである。すなわち、リール110〜112の位置を0.71°(360°/504)刻みで制御することができる。なお、図柄1つ分移動させる場合は、順方向あるいは逆方向のいずれかの方向に励磁パターンを24回(504回/21図柄)切り替えることが必要になる。
以下、リール制御を行う際の励磁パターンの変化について、図13および図14を用いて説明する。図13は、リール制御の状態に対応する励磁切換パターンを表で示す、全2図中の1つ目の図である。図14は、リール制御の状態に対応する励磁切換パターンを表で示す、全2図中の2つ目の図である。
図13には、スタートレバー135の操作によって停止状態(停止制御状態)にあるリール110〜112を、一定速度になるまで徐々に加速(加速制御状態)し、その後停止操作の操作によって一定速度で回転(定速制御状態/引込み制御状態1)しているリール110〜112をそれぞれ停止(ブレーキ制御状態1)させるまでの、一連の制御を行うために切り換えられる励磁パターン(以下、励磁切換パターン)の詳細が示されている。なお、例えば、リール110〜112に施された図柄の位置が表示窓113の有効ライン上に停止するように励磁パターンを調整する等の理由により、停止状態の励磁パターンが必ずしも同じ励磁パターンにならない。このため、図13では、図12(c)に示す励磁パターンのうち停止状態を維持している励磁パターンを基準(励磁パターンオフセット値が0の状態であるもの)とし、そこから順方向に励磁パターンを切り替える回数によって、励磁切換パターンを表している。図13には、この回数が励磁パターンオフセット値として示されている。例えば、励磁パターン2の状態でリールが停止状態である場合には、励磁パターンオフセット値が0であることが励磁パターン2であること示し、励磁パターンオフセット値が1であることが励磁パターン3であること示し、励磁パターンオフセット値が7であることが励磁パターン1であることを示す。また、図13および図14に示す表の保持時間の欄に示された値は、割込み時間である1.504msを基準とし、これに割込み回数を乗じた値となっている。
まず、項目「状態」の「停止制御状態」には、リール110〜112の停止状態を維持するための励磁切換パターンが示されている。この励磁切換パターンによれば、2相励磁方式により一つの励磁パターンを維持することによってリール110〜112の停止状態が保持され、その際のステッピングモータの使用電流は20%であることが示されている。
続いて、スタートレバー135の操作によりリール110〜112の回転を開始する制御が行われる。項目「状態」の「加速制御状態」には、リール110〜112の回転を加速させる制御を行うための励磁切換パターンが示されている。例えば、最初の励磁パターンオフセット値が0の状態から励磁パターンオフセット値が2の状態になるまでには、励磁パターンオフセット値が0の状態を18ms(12回の割込み)、励磁パターンオフセット値が1の状態を18ms(12回の割込み)、励磁パターンオフセット値が2の状態を4.5ms(3回の割込み)、それぞれ保持することが示されている。この励磁切換パターンによれば、1−2相励磁方式の励磁パターンを順次切り替えてゆき、その保持時間を徐々に短くしていくことにより、リール110〜112の回転を加速させる制御が実行されることが示されている。なお、この制御におけるステッピングモータの使用電流は100%であることが示されている。
リール110〜112の回転速度が一定速度に到達した後、ストップボタン137〜139の操作に基づき後述するブレーキ制御状態となるまで、リール110〜112の回転速度は一定速度に保たれる。項目「状態」の「定速制御状態/引込み制御状態1」には、リール110〜112の回転速度を一定速度に保つための励磁切換パターンが示されている。ここでは、全ての励磁パターンが1.5ms(1回の割込み)保持されることが示されている。すなわち、この励磁切換パターンでは、所望の速度に合わせて1−2相励磁方式の励磁パターンを等間隔で順次切り替えることが示されている。この制御により、リール110〜112の回転速度が一定に保たれる。この制御におけるステッピングモータの使用電流は60%となっている。なお、定速制御状態/引込み制御状態1には励磁パターンオフセット値が0〜7の計8つしか示されていないが、リール110〜112がブレーキ制御状態になるまで、この制御状態が繰り返される。
リール110〜112の回転速度が一定速度に到達した後、ストップボタン137〜139の操作がされたことに基づいて、リール110〜112の回転を停止する制御が行われる。項目「状態」の「ブレーキ制御状態1」には、リール110〜112の回転を停止するための励磁切換パターンが示されている。この励磁切換パターンによって、2相励磁方式により一つの励磁パターンが維持(75.2秒)され、リール110〜112の回転にブレーキがかけられ、リール110〜112が停止される。なお、このブレーキ制御状態1の後、2相励磁方式の停止制御状態に移行させるために、このブレーキ制御状態1では常に2相励磁となるように構成されている。また、この制御におけるステッピングモータの使用電流は100%であることが示されている。
図13に示す励磁切換パターンによって、通常の遊技進行に関するリール制御が行われるが、このうち、引込み制御状態1については、別の励磁切換パターンが用意されており、所定の条件(詳細は後述)を満たした場合にこの励磁切換パターンを用いて後述するスロー停止が実行される。なお、この際のリールの状態を引込み制御状態2と称する。図14には、この引込み制御状態2における励磁切換パターンと、この引込み制御状態2の後にリール110〜112をそれぞれ停止(ブレーキ制御状態2)させるための励磁切換パターンの詳細が示されている。
項目「状態」の「引込み制御状態2」には、一定速度で回転しているリール110〜112の回転を減速させる制御を行うための励磁切換パターンが示されている。例えば、最初の励磁パターンオフセット値が0の状態から励磁パターンオフセット値が2の状態になるまでには、励磁パターンオフセット値が0の状態を1.5ms(1回の割込み)、励磁パターンオフセット値が1の状態を3.0ms(2回の割込み)、励磁パターンオフセット値が2の状態を1.5ms(1回の割込み)、それぞれ保持することが示されている。この励磁切換パターンによれば、1−2相励磁方式の励磁パターンを順次切り替えてゆき、その保持時間を徐々に長くしていくことにより、リール110〜112の回転を減速させる制御が実行されることが示されている。なお、この制御におけるステッピングモータの使用電流は60%であることが示されている。また、この「引込み制御状態2」を「定速制御状態/引込み制御状態1」と比較すると、励磁パターンが切り換えられる時間が長い、すなわち回転速度が遅くなっている。本実施形態では、例えば遊技者にとって有利な情報などの所定の情報を、遊技者に認識させるために、このような回転速度の差異を設けている。
上記説明した励磁切換パターンによりリール110〜112の回転速度が減速した後、リール110〜112の回転を停止する制御が行われる。項目「状態」の「ブレーキ制御状態2」には、リール110〜112の回転を停止するための励磁切換パターンが示されている。この励磁切換パターンによって、2相励磁方式により一つの励磁パターンが維持(37.6秒)され、リール110〜112の回転にブレーキがかけられ、リール110〜112が停止される。なお、上記ブレーキ制御状態1と同様に、このブレーキ制御状態2の後に、2相励磁方式の停止制御状態に移行する。また、この制御におけるステッピングモータの使用電流は100%であることが示されている。さらに、ブレーキ制御状態2は、引込み制御状態2によって既にリールが減速されており、停止され易いため、ブレーキ制御状態1と比較して保持時間を短く構成している。
なお、上記説明した定速制御状態/引込み制御状態1では、各励磁パターンを1回の割込み毎に切り換えればよく、これ以外の制御状態のように励磁パターンに合わせて保持時間を調整する必要がない。そのため本実施形態では、この定速制御状態/引込み制御状態1にあるときには保持時間のデータを使用せず、各励磁パターンを1回の割込み毎に切り換える処理を行う構成を採用している。なお、他の制御状態では、各励磁パターンに応じた保持時間のデータを使用して、図13および図14に示す励磁切換パターンを実現している。ただし、この構成は一例であって、定速制御状態/引込み制御状態1にあるときに保持時間のデータを使用する構成を採用してもよい。
<処理の概要>
以下、上記説明した主制御部300、第1副制御部400、および第2副制御部500における処理をフローチャートを用いて説明する。この説明に先立って、これらの処理によってもたらされる動作の概要を説明する。
まず、引込みについて説明する。大半の遊技者は所定の停止領域に所定の図柄がきたタイミングに停止操作をすることは困難である。よって、所定の停止領域からリールの回転方向上流側の所定の範囲にこの所定の図柄がある場合には、所定の停止領域に所定の図柄を止める停止制御を行うことで、遊技の興趣の低下を抑制、または、遊技の公平性の担保している。このような処理を引込みと呼び、この引込みが行われる範囲を引込み範囲という。しかし、無制限にこの引込み範囲を設けてしまうと、かえって遊技の興趣を低下させてしまうため、引込み範囲には最大値を設けている。この引込み範囲の最大値を最大引込み範囲と称する(本実施形態では、図柄4つ分に相当する範囲)。また、この引込みによって停止操作がされたタイミングからリールが停止するまでに移動する距離に相当する図柄の数を引込み図柄数と称する。
以下説明する本実施形態では、リールの引込み図柄数がn図柄分(n≧2)である場合には、停止制御がされるまで通常の回転制御(引込み制御状態1に示す制御)が行われるように構成されている一方、停止の対象となったリールの引込み図柄数が1の場合にのみ、停止制御が実行されるまで図14の引込み制御状態2に示す制御を実行させ、引込みにおけるリールの回転速度に差異を生じさせる構成を採用している。すなわち、実行頻度の高い通常の引込み制御(後述する引込み制御処理1に対応)と、通常の引込み制御よりも低い頻度で実行され且つ通常の引込み制御と異なる回転態様の特定の引込み制御(後述する引込み制御処理2に対応)とを採用することにより、遊技者に特定の引込み制御による回転態様の違いを認識させて所定の情報を遊技者に認識させることができるようになっている。なお、図26で後述する引込み制御処理によるリール制御が、本発明の引込み制御の一例に相当し、図27で後述する引込み制御処理1によるリール制御が、本発明の通常の引込み制御の一例に相当し、図28で後述する引込み制御処理2によるリール制御が、本発明の特定の引込み制御の一例に相当する。
以下、主制御部300、第1副制御部400、第2副制御部500の処理について図面を用いて説明する。
<主制御部メイン処理>
まず、図15を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)338を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図15に示す主制御部メイン処理を実行する。
電源投入が行われると、まず、ステップS101で各種の初期設定を行う。この初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。
ステップS103では、メダル投入/スタート操作受付処理を実行する。ここではメダルの投入の有無をチェックし、メダルの投入に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。また、メダルが投入されたことを示す投入コマンドの送信準備を行う。なお、前回の遊技で再遊技役に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。また、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタートレバー135の操作があればステップS105へ進む。
ステップS105では、投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ラインを確定する。
ステップS107では、乱数発生回路316で発生させた乱数を取得する。
ステップS109では、現在の遊技状態に応じてROM306に格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これとステップS107で取得した乱数値とを用いて内部抽選を行うとともに、この内部抽選の結果を示す内部当選コマンドを第1副制御部400へ送信するための準備を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合、その入賞役のフラグがオンになる。
ステップS111では、内部抽選結果に基づき、リール停止データを選択する。なお、このリール停止データは、主制御部300のROM306内に記憶されている。
ステップS113では、リール回転開始処理が実行され、全リール110乃至112の回転を開始させる。なお、このリール回転開始処理の詳細については図17を用いて後述する。
ステップS115では、リール回転停止処理が実行される。この処理において、ストップボタン137乃至139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリールを停止させるために停止テーブルを参照し、停止テーブルに設定された引込みコマ数に従ってリール110乃至112の何れかを停止させる。全リール110乃至112が停止するとステップS117へ進む。なお、このリール回転停止処理の詳細については図18を用いて後述する。
ステップS117では、入賞判定処理を行う。ここでは、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する絵柄組み合わせが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に「ANY−ベル−ANY」が揃っていたならば小役3に入賞したと判定する。
ステップS119では払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを入賞ライン数に応じて払い出す。
ステップS121では遊技状態制御処理を行う。遊技状態制御処理では、再遊技低確率状態(RT0)、再遊技高確率状態(RT1)、特別役内部当選状態(RT2)、特別遊技状態(RT3)の各遊技状態の移行に関する処理を行い、それらの開始条件又は終了条件の成立により、遊技状態を移行させる。また、現在の遊技状態を示す遊技状態更新コマンドの送信準備を行う。以上により1遊技が終了する。なお、ここで、後述する引込み制御処理2許容フラグがオンに設定されている場合は、オフに設定される。以降、ステップS103へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
<主制御部300タイマ割込処理>
次に図16を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。
ステップS207では、各種遊技処理が実行され、割込みステータスに応じた処理が実行される。なお、この各種遊技処理の詳細については、図19を用いて後述する。
ステップS209では、タイマ更新処理を行う。より具体的には、各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。
ステップS211では、コマンド設定送信処理を行い、送信準備されていた各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、投入コマンド、スタートレバー受付コマンド、内部当選コマンド、演出抽選処理に伴う演出コマンド、リール110乃至112の回転の開始に伴うリール回転開始コマンド、ストップボタン137乃至139の操作の受け付けに伴う停止ボタン受付コマンド、リール110乃至112の停止処理に伴う停止位置情報コマンド、入賞判定コマンド、メダル払出処理に伴う払出枚数コマンド及び払出終了コマンド、リール停止コマンド、遊技状態更新コマンド)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成されている。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS213では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップS215では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、まずはステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ318の信号状態を読み出して、メダル投入異常及びメダル払出異常等に関するエラーの有無を監視し、エラーを検出した場合には(図示省略)エラー処理を実行させる。さらに、現在の遊技状態に応じて、メダルセレクタ170(メダルセレクタ170内に設けたソレノイドが動作するメダルブロッカ)、各種ランプ339、各種の7セグメント(SEG)表示器の設定を行う。
ステップS217では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS221に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS219に進む。
ステップS219では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定等行う。その後、図15に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS221では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図15に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図17を用いて、図15の主制御部メイン処理におけるリール回転開始処理(ステップS113)の詳細について説明する。同図は、図15に示すリール回転開始処理(ステップS113)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS1101では、遊技間隔タイマの値が0であるか否か判定される。遊技間隔タイマの値が0である場合には、ステップS1103に進み、そうでない場合には再度ステップS1101を実行する。なお、遊技間隔タイマとは、遊技と遊技の間隔を調整するために、主制御部300のRAM308に設けられたタイマであり、上述したタイマ更新処理でカウントダウンされる(図16のステップS209)。本実施形態では、前回のリールの回転開始から4.1秒経過したときにこの遊技間隔タイマの値が0になるように、リールの回転開始の直前にその値が初期化される(図15のステップS1103)。これによって、遊技間の最低所要時間を担保し、射幸性を抑えている。
ステップS1103では、上記説明した遊技間隔タイマの値の初期化が実行され、ステップS1105に進む。
ステップS1105では、割込み制御状態がリール制御中に設定され、ステップS1107に進む。ここで、割込み制御状態とは、遊技の進行に合わせた割込み処理を実行するための情報であり、RAM308に記憶されている。
ステップS1107では、リール制御状態が加速制御状態に設定され、ステップS1109に進む。ここで、リール制御状態とは、各リールそれぞれの制御状態を示す情報であり、RAM308に記憶されている。この情報を参照して、リールの回転に関する制御が実行される。また、このようにリール制御状態が設定された(切り換えられた)と同時に設定されたリール制御状態に対応する励磁方式および使用電流の割合をぞれぞれを示す情報を駆動回路322に送信する処理についても実行される。なお、上記の通り本実施形態では、リール制御状態が設定されたと同時に励磁方式および使用電流の割合それぞれを示す情報を駆動回路322に指示するように構成しているが、このような構成に限らず、後述する励磁パターンオフセット値を更新させる指示と合わせてRAM308に記憶されたリール制御状態に対応する励磁方式および使用電流の割合それぞれを示す情報を駆動回路322に送信する処理を実行するように構成してもよい。
ステップS1109では、ストップボタン無効タイマの値が設定され、ステップS1111に進む。ここで、ストップボタン無効タイマとは、リールが一定の回転速度になるまでの時間を確保するために用いられるタイマである。
ステップS1111では、その他リール回転開始処理が実行される。例えば、第1副制御部400にリール回転開始コマンドを送信する準備などを行う。このステップS1111が終わると、このリール回転開始処理が終了になる。
次に、図18を用いて、図15の主制御部メイン処理におけるリール回転停止処理(ステップS115)の詳細について説明する。同図は、図15に示すリール回転停止処理(ステップS115)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS1201では、ストップボタン無効タイマの値が0か否かを判定し、0である場合にはステップS1203に進み、0でない場合は再度このステップS1201を実行する。このステップS1201によって、リール110〜112の回転速度を所定の速度に到達させることができる。また、リール110〜112に設けられたインデックスセンサによってリール110〜112それぞれに設けられた検知片が検出されたことに基づいて後述の1203に進むようにしてもよい。
ステップS1203では、全てのストップボタン137〜139が有効化される。この処理によって、リールを停止させる操作が受け付けられるようになる。なお、ストップボタン137〜139の有効化および無効化を示す情報は、RAM308に記憶されており、この情報を更新することで有効化、無効化を設定している。
ステップS1205では、RAM308に記憶されている停止処理許可フラグがオンに設定されているか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS1207に進み、そうでない場合にはこのステップS1205を再度実行する。本実施形態では、後述するストップボタン受付処理(図21参照)において、未停止リールに対して有効なストップボタン137〜139の操作がされたか否かを判定する処理(図21のステップS2301〜ステップS2305)が実行され、この判定を満たした場合に未停止リールに対する停止処理許可フラグがオンに設定される(図19のステップS2317)。すなわち、停止処理許可フラグは、各リールに対してそれぞれ設けられている。
ステップS1207では、全てのストップボタン137〜139が無効化される。この処理によって、リールを停止させる操作が受け付けられなくなる。この処理の後、ステップS1209に進む。
ステップS1209では、全ての停止処理許可フラグがオフに設定され、ステップS1211に進む。
ステップS1211では、第1副制御部400に対し、ストップボタン受付コマンドの送信準備が実行され、ステップS1213に進む。このストップボタン受付コマンドには、停止対象となったリールを識別可能な情報、ストップボタンが操作されたときのリールの位置を識別可能な情報(例えば表示窓113の中段にある図柄の位置情報)、および停止時の図柄位置を識別可能な情報(例えば、停止操作時の図柄位置と停止データに基づく停止位置の情報や引込み図柄数の情報)が含まれる。さらに、後述する引込み制御処理2実行フラグがオンになったことを示す情報が含まれる。
ステップS1213では、全てのリール110〜112が停止したか否かが判定される。全てのリール110〜112が停止している場合には、このリール回転停止処理を終了し、そうでない場合にはステップS1215に進む。
ステップS1215では、停止処理許可フラグ(現在停止処理の対象となっているリールの情報)および未停止リール情報を参照し、次に停止対象となり得るリールの停止データを更新した後、ステップS1217に進む。なお、本実施形態の停止データとは、図柄番号(図柄位置)のそれぞれに対して引込み図柄数が対応付けられたものである。
ステップS1217では、未停止リール情報に基づいて未停止リールに対応するストップボタン137〜139が有効化され、ステップS1205に戻る。なお、未停止リールとは、定速制御状態にあるリールを指す。
ここで、上記のリール回転処理について補足する。
一般的なスロットマシン(本実施形態を含む)は、遊技の興趣向上の観点から、ストップボタンが操作されてから、操作されたストップボタンに対応するリールが停止するまで(より具体的には、ブレーキ制御状態に移行するまで)に要する時間の最大値の上限(以下、最大停止許容時間(例えば、190ms))を定めている。
本実施形態は、上記のような最大停止許容時間を設けることなく、一つの停止操作によって次に停止対象となるリールの停止データを用意しつつ、次の停止操作を受け付けることができるように構成されている。この構成によって、次の停止操作までに要する時間を短縮し、遊技者が従来よりもスムーズに停止操作を行うことができるようになっている。
本実施形態では、図18のフローの通り、未停止リールに対応するストップボタンの操作を受け付けてから次回の停止データの設定が完了した時点(ステップS1215)で、残りの未停止リールに対応するストップボタンを有効化している(ステップS1217)が、上記の最大停止許容時間、またはこの最大停止許容時間を超える予め定められた時間(例えば、200ms)が経過した後に残りの未停止リールに対応するストップボタンを有効化するように構成してもよい。
また、上記の説明では、未停止リールに対応するストップボタンが有効化されていない無効期間を設ける場合について説明したが、例えばこのような無効期間を設けずにストップボタンの操作を受け付けるように構成してもよい。
次に、図19を用いて、図16の主制御部タイマ割込処理における各種遊技処理(ステップS207)の詳細について説明する。同図は、図16に示す各種遊技処理(ステップS207)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS2101では、RAM308に記憶されているリール制御状態の情報を参照する。そしてこの情報がリール制御中である場合にはステップS2103に進み、そうでない場合にはステップS2105に進む。
ステップS2103では、リール制御処理が実行され、各種遊技処理を終了する。なお、このリール制御処理の詳細については、図20を用いて後述する。
ステップS2105では、その他各種遊技処理が実行される。例えば、メダルの投入に関する処理や払出に関する処理や、外部入力に対して受付を行わない処理などが実行される。
次に、図20を用いて、図19の各種遊技処理におけるリール制御処理(ステップS2103)の詳細について説明する。同図は、図19に示すリール制御処理(ステップS2103)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS2201では、ストップボタンが有効であるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2203に進み、そうでない場合にはステップS2205に進む。
ステップS2203では、ストップボタン受付処理が実行され、ステップS2205に進む。なお、このストップボタン受付処理の詳細については、図21を用いて後述する。
ステップS2205では、以下説明するステップS2207からステップS2213までの処理がリールの個数分(リールそれぞれに対して)繰り返され、リール制御処理を終了する。
ステップS2207では、励磁切換フラグがオンに設定されているか否かが判定される。この励磁切換フラグがオンに設定されている場合にはステップS2209に進み、そうでない場合にはステップS2213に進む。この励磁切換フラグは、励磁パターンオフセット値を更新するために、割込み処理中にオンに設定されるフラグである(図24、図25等)。
ステップS2209では、励磁パターンオフセット値が更新され、ステップS2211に進む。より具体的には、この処理において駆動回路322に励磁パターンオフセット値を更新させる指示をに行っている。
ステップS2211では、励磁切換フラグがオフに設定され、ステップS2213に進む。
ステップS2213では、リール制御状態に応じた各リール制御処理が実行される。なお、リール制御状態に応じた各リール制御処理の詳細については、図23を用いて後述する。
次に、図21を用いて、図20のリール制御処理におけるストップボタン受付処理(ステップS2203)の詳細について説明する。同図は、図20に示すストップボタン受付処理(ステップS2203)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS2301では、ストップボタン137〜139以外の操作を受け付けたか否かが判定される。このような操作としては、例えばベットボタン130〜132、精算ボタン134、スタートレバー135の操作が該当する。ストップボタン137〜139以外の操作を受け付けた場合にはストップボタン受付処理を終了する。一方、ストップボタン137〜139以外の操作を受け付けていない場合にはステップS2303に進む。
ステップS2303では、ストップボタン137〜139のうち、2つ以上のストップボタンの操作を受け付けた(ストップボタン重複受付)か否かが判定される。2つ以上のストップボタンの操作を受け付けた場合にはストップボタン受付処理を終了する。一方、2つ以上のストップボタンの操作を受け付けていない場合にはステップS2305に進む。
ステップS2305では、未停止リールに対応したストップボタンの操作を受け付けたか否かが判定される。未停止リールに対応したストップボタンの操作を受け付けた場合にはステップS2307に進む。一方、未停止リールに対応したストップボタンの操作を受け付けていない場合にはストップボタン受付処理を終了する。
ステップS2307では、ストップボタンが操作されたタイミングにおいて、停止対象となったリールの図柄位置を取得する処理が実行され、ステップS2309に進む。
ステップS2309では、ステップS2307で取得した図柄位置と、設定された停止データ(図15のステップS111、図18のステップS1215参照)に基づいて、引込み図柄数を導出する処理が実行される。その後、ステップS2311に進む。
ステップS2311では、リール制御状態を引込み制御状態に設定し、ステップS2313に進む。
ステップS2313では、引込み制御処理2実行判定処理が実行され、ステップS2315に進む。なお、この引込み制御処理2実行判定処理の詳細については、図22を用いて後述する。
ステップS2315では、未停止リール情報が更新される。具体的には、未停止リールのうち、ストップボタンの操作によって停止対象となったリールを除く処理が実行される。その後、ステップS2317に進む。
ステップS2317では、操作を受け付けたストップボタンに対応するリールに対し、停止処理許可フラグがオンに設定される。このフラグがオンに設定されていることで、図18に示す処理が実行される(図18のステップS1205参照)。その後、このストップボタン受付処理を終了する。
次に、図22を用いて、図21のストップボタン受付処理における、引込み制御処理2実行判定処理(ステップS2313)の詳細について説明する。同図は、図21に示す、引込み制御処理2実行判定処理(ステップS2313)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS2401では、RAM308内の引込み制御処理2許容フラグがオンに設定されているか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2403に進み、そうでない場合にはステップS2411に進む。なお、本実施形態においては、ステップS109における入賞役の内部抽選によって再遊技役1−3−4−5−6が内部当選した場合に、この引込み制御処理2許容フラグがオンに設定される。
なお、この引込み制御処理2許容フラグをオンに設定する条件は本発明における第一の実行条件の一例に相当し、再遊技役1−3−4−5−6が内部当選した場合に限定されるものではない。例えば、特別役に内部当選した遊技の開始時、またはその遊技の次の遊技開始時であってもよく、また、特別役に内部当選し、かつ所定役に内部当選した遊技開始時であってもよく、また、別の遊技状態への移行を許容する遊技の開始時、またはその遊技の次の遊技開始時であってもよく、また、後述するペナルティゲーム数が更新される操作条件でストップボタンが操作された場合、すなわち、ペナルティが設定される条件が成立したとき(詳細は後述)であってもよい。なお、このフラグをオフにする条件については後述する。
ステップS2403では、引込み図柄数が1であるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2405に進み、そうでない場合にはステップS2411に進む
なお、このステップS2403の判定における引込み図柄数の閾値は本実施形態のように1である場合に限らず、0を除く最大停止許容時間で引込むことが可能な図柄数(本実施形態では4図柄)よりも小さい図柄数(例えば2図柄)であればよい。このように引込み図柄数の閾値(引込み図柄数の範囲)を設定すれば、上記説明した最大停止許容時間内にリールを停止させることができ、かつ、通常の引込み制御状態よりも回転速度を下げることができる。
この判定処理では引込み図柄数を直接用いた判定を行っているが、引込み図柄数から導出される情報(例えば、後述する引込みカウンタ)を用いて判定処理を行ってもよく、取得した図柄位置の情報を用いて、停止操作がされた時点でのリールの位置が予め定められた(引込み図柄数が1となる)図柄位置であるか否かの判定処理を行ってもよい。すなわち、引込み図柄数が上記の閾値となるか否かの判定ができる方法であればどのような方法も採用することができる。
なお、上記の第一の実行条件に対応して、引込み図柄数が所定の数値または所定の数値範囲内となることが、本発明の第二の実行条件の一例に相当し、このような引込み図柄数に関する条件のみで構成されるものに限定されず、同条件に対して、再遊技役3を構成する図柄表示窓内に停止されること(より具体的には、再遊技役3を構成する図柄が入賞ライン上に停止されること)や、ストップボタン137〜139の操作順序が所定の操作順序に従っていること(より具体的には、当該停止操作の時点で少なくとも所定の操作順序からはずれていないこと)などの条件のうちにお少なくともいずれか一つの条件を加えて第二の実行条件を構成してもよい。
ステップS2405では、引込みカウンタ2の値として、図柄間隔カウンタの値を設定し、ステップS2407に進む。なお、引込みカウンタ2はRAM308内に設けられている。ここで、図柄間隔カウンタとは、図2に示す各位置と完全に一致する位置から図柄がどの程度ずれているかを示す情報である。例えば、停止操作がされたリールの中段(例えば左リール110であれば図2に示す番号2の位置)に、ある図柄を引込む場合であって、その停止操作がされた時点でのこの図柄の位置が、1と1/3図柄分上流側に離れた位置(例えば左リール110であれば図2に示す番号1の位置からさらに1/3図柄上方向にずれた位置)にあるとする。この場合、上記引込み図柄数は1となり、図柄間隔カウンタには1/3図柄分のずれを示す値が記憶されている。この停止操作によってこの図柄間隔カウンタの値を設定された引込みカウンタ2は、後述の引込み制御処理2において、引込み対象の図柄と引込み位置との距離が1図柄分(引込み図柄数が1で、図柄間隔カウンタが0、に相当する位置)になるまで定速で引込みを行うためのカウンタとして使用される。例えば上記の例でいえば、このカウンタを用いて1/3図柄分のずれが定速回転により調整されることになる。この調整の後、1図柄分の引込みについては低速引込み処理(詳細は後述)が実行される。なお、図柄間隔カウンタに値を設定する処理については後述する。
ステップS2407では、RAM308に設けられた引込み制御処理2実行フラグがオンに設定され、ステップS2409に進む。
ステップS2409では、引込み制御処理2許容フラグがオフに設定され、この引込み制御処理2実行判定処理を終了する。
ステップS2411では、図21のステップS2309で導出した引込み図柄数に基づいて、定速制御状態/引込み制御状態1からブレーキ制御状態1に移行するまでに要する励磁パターンオフセット値の更新回数を導出し、RAM308内に設けられた引込みカウンタ1にこの値を設定する処理が実行される。より具体的には、引込み図柄数に基づいて導出された励磁パターンのオフセット値の更新回数に、現在の図柄間隔カウンタを加算した値を引込みカウンタ1の値として設定する。これによって、図2に示す各位置から図柄がずれて停止することがないように構成されている。この処理の後、この引込み制御処理2実行判定処理を終了する。なお、引込み図柄数が0の場合の場合であっても、上記した処理に沿って現在の図柄間隔カウンタの値(0〜23のうちの一の値)が引込みカウンタ1に設定される。
ここで、上記引込みカウンタ1について説明を補足する。本実施形態では、割込み処理の度に励磁パターンオフセット値を更新することで、引込み制御を行う構成を採用している。上記引込みカウンタ1は、引込み図柄数に応じた引込み制御を行うために必要な励磁パターンオフセット値の更新回数を示すカウンタとして用いられる(図23参照)。この更新回数は、引込み制御からブレーキ制御に移行するまでに要する割込み回数とも言い換えられる。なお、引込み制御の励磁パターンオフセット値の更新を毎回の割込みで行わないように、本実施形態とは異なる励磁切換パターンを採用したり、切り換えタイミングを異ならせたりしてもよい。また、上記説明した引込みカウンタ1と引込みカウンタ2については、同一の記憶領域を用いてもよく、異なる記憶領域を用いてもよい。
次に、図23を用いて、図20のリール制御処理における、リール制御状態に応じた各リール制御処理(ステップS2213)の詳細について説明する。同図は、図20に示す、リール制御状態に応じた各リール制御処理(ステップS2213)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS2501では、RAM308内のリール制御状態を参照し、リール制御状態が加速制御状態であるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2503に進み、そうでない場合にはステップS2505に進む。
ステップS2503では、加速制御処理が実行され、リール制御状態に応じた各リール制御処理が終了する。なお、この加速制御処理の詳細については、図24を用いて後述する。
ステップS2501で、リール制御状態が加速制御状態でない場合に進むステップS2505では、リール制御状態が定速制御状態であるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2507に進み、そうでない場合にはステップS2509に進む。
ステップS2507では、定速制御処理が実行され、リール制御状態に応じた各リール制御処理が終了する。なお、この定速制御処理の詳細については、図25を用いて後述する。
ステップS2505で、リール制御状態が定速制御状態でない場合に進むステップS2509では、リール制御状態が引込み制御状態であるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2511に進み、そうでない場合にはステップS2513に進む。
ステップS2511では、引込み制御処理が実行され、このリール制御状態に応じた各リール制御処理が終了する。なお、この引込み制御処理の詳細については、図26を用いて後述する。
ステップS2513では、ブレーキ制御処理が実行され、このリール制御状態に応じた各リール制御処理が終了する。なお、このブレーキ制御処理の詳細については、図31を用いて後述する。
なお、本実施形態では、引込み制御状態(引込み制御状態1、引込み制御状態2)とブレーキ制御状態(ブレーキ制御状態1、ブレーキ制御状態2)を別の制御状態として扱う構成を採用しているが、同一の制御状態として扱ってもよい。
次に、図24を用いて、図23のリール制御状態に応じた各リール制御処理における、加速制御処理(ステップS2503)の詳細について説明する。同図は、図23に示す加速制御処理(ステップS2503)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS2601では、加速開始要求があったか否かが判定される。具体的には、加速制御状態に移行した際に設定されたフラグや、後述する励磁切換カウンタの値などを参照し、加速制御状態が設定された最初の割込みか否かを判定する。この条件を満たす場合にはステップS2617に進み、そうでない場合にはステップS2603に進む。
ステップS2603では、励磁維持カウンタの値が更新(カウントダウン)され、ステップS2605に進む。ここで、励磁維持カウンタは、励磁パターンを維持する割込み回数をカウントするために用いられるカウンタである。図13および図14に示す表の保持時間の欄に示された値は、割込み時間である1.504msを基準とし、これに割込み回数を乗じた値となっている。本実施形態では、励磁維持カウンタにこの割込み回数を設定し、必要な割込み回数を満たすまで同じ励磁パターンを維持することにより、図13および図14に示す保持時間に亘って同じ励磁パターンが維持されるように構成されている。なお、励磁維持カウンタの値は、加速開始要求がされたとき、および励磁パターンの切り換え毎に、後述するステップS2617で設定される。
ステップS2605では、励磁維持カウンタの値が0であるか否かが判定される。この値が0である場合にはステップS2607に進み、そうでない場合にはこの加速制御処理を終了する。
ステップS2607では、励磁切換フラグがオンに設定され、ステップS2609に進む。なお、この励磁切換フラグがオンに設定されることで、図13および図14に示す励磁パターンオフセット値が更新される(図20のステップS2209)。
ステップS2609では、励磁切換カウンタの値が更新(カウントダウン)され、ステップS2611に進む。ここで、励磁切換カウンタは、図13および図14に示す励磁パターンオフセット値を切り換える回数をカウントするために用いられるカウンタである。例えば、加速制御状態では、励磁パターンオフセット値を32回を順次更新する(図13参照)ことによりリールを加速させている。なお、この更新回数が、励磁切換カウンタの初期値として、後述するステップS2617で設定される。
ステップS2611では、励磁切換カウンタの値が0であるか否かが判定される。この値が0である場合にはステップS2613に進み、そうでない場合にはステップS2617に進む。
ステップS2613では、リール制御状態が定速制御状態に設定され、ステップS2615に進む。
ステップS2615では、図柄位置および図柄間隔カウンタ(詳細は後述)の値が、加速制御状態が終了した状態でのリールの位置を示す値に設定され、この加速制御処理を終了する。
ステップS2601で、加速開始要求があると判定された場合に進むステップS2617では、励磁切換カウンタの値が初期化され、ステップS2619に進む。上記説明したように、本実施形態では、励磁パターンオフセット値を32回を順次更新する(図13参照)ことによりリールを加速させており、この切り換え数(32回)が励磁切換カウンタの初期値として設定される。
ステップS2619では、次の励磁維持カウンタの値が設定される。具体的には、1回目には12、2回目には12、3回目には3、というように、図13に示す各励磁パターンオフセット値の保持時間に相当する割込み回数の値が設定される。例えば、励磁維持カウンタの値が12の場合、18.0ms(1回の割込み:1.504ms×12回)の保持時間に相当する。ここで設定された値により、図13の加速制御状態中の各励磁パターンオフセット値に応じた保持時間が確保される。この処理の後、この加速制御処理を終了する。
次に、図25を用いて、図23のリール制御状態に応じた各リール制御処理における、定速制御処理(ステップS2507)の詳細について説明する。同図は、図23に示す定速制御処理(ステップS2507)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS2701では、図柄間隔カウンタ(詳細は後述)の値が更新(カウントダウン)され、ステップS2703に進む。
ステップS2703では、図柄間隔カウンタの値が0であるか否か判定される。この条件を満たす場合にはステップS2705に進み、そうでない場合にはステップS2709に進む。
ステップS2705では、図柄間隔カウンタの初期化が実行され、ステップS2707に進む。
ステップS2707では、図柄位置の更新が実行され、ステップS2709に進む。
ステップS2709では、励磁切換フラグがオンに設定され、ステップS2711に進む。
ステップS2711では、各種センサ318のうち、インデックスセンサからの信号(Lレベルの信号)が検出されたか否かが判定される。この信号が検出された場合にはステップS2713に進み、そうでない場合には定速制御処理を終了する。
ステップS2713では、図柄位置および図柄間隔カウンタが初期化される。上記ステップS2711とこのステップS2713によって、リールが基準位置になる度に図柄位置および図柄間隔カウンタが初期化される。この構成により、脱調などによって生じる図柄位置および図柄間隔カウンタによって導出されるリールの状態と実際のリールの状況との誤差がクリアされる。このステップS2713が終了すると、この定速制御処理を終了する。
ここで、上述の図柄位置および図柄間隔カウンタについて説明を補足する。まず、図柄位置とは、表示窓113に表示されている図柄がリールのどの位置に施されている図柄であるかを示す情報である。また、図柄間隔カウンタとは、図2に示す各位置から図柄がどの程度ずれているかを示す情報である。本実施形態では、以下のようにして、図柄の位置および図柄のずれを計測している。
まず、図2に示す各位置に図柄が一致した時に、1図柄分の移動に要する励磁パターンの切換回数を、図柄間隔カウンタに設定する(ステップS2705)。本実施形態では、定速制御状態において1回の割込みに対して励磁パターンの切り換えが1回行われる。このため、割込みの度に図柄間隔カウンタの値をカウントダウンすることで、励磁パターンの切換回数をカウントしている。ここで、図柄間隔カウンタの値が0になると1図柄分の移動がされたことになる。このため、図柄間隔カウンタの値が0になった時点で、再度図柄間隔カウンタの値が設定される(ステップS2705)とともに、1図柄分の移動後の状態を表すように図柄位置が更新される(ステップS2707)。なお、リールが基準位置(例えば、図4に示す番号0に対応する図柄が、表示窓113の中段に表示される位置)となる度に、図柄位置および図柄間隔カウンタが初期化される(ステップS2711およびステップS2713)。すなわち、図柄位置および図柄間隔カウンタを用いることで、現在のリール110〜112の状態を把握することができる。なお本実施形態では、図13に示すように、停止制御状態から加速制御状態を経て定速制御状態となるまで励磁パターンが32回切り換られる。従って、図24に示すステップS2615では、加速制御処理が終了した時点のリール110〜112の状態を示すように、図柄位置および図柄間隔カウンタの情報が更新される。なお、上記説明したように、本実施形態では、定速制御状態において1回の割込みに対して励磁パターンの切り換えが1回行われる。このため、各励磁パターンオフセット値に対応する保持時間のデータを使用することなく、図柄間隔カウンタだけを用いてリールの状態を把握する構成を採用している。しかし、例えば複数回の割込みによって、1回の励磁パターンの切り換えが実行されるような場合、図柄間隔カウンタだけを用いてリールの状態を把握することができない場合がある。このような構成の場合には、例えば割込み回数を示すカウンタと励磁パターンの切り換え回数を示すカウンタを別途設けてもよい。
次に、図26を用いて、図23のリール制御状態に応じた各リール制御処理における、引込み制御処理(ステップS2511)の詳細について説明する。同図は、図23に示す引込み制御処理(ステップS2511)の流れを示すフローチャートである。
まず最初のステップS2801では、引込み制御処理2実行フラグがオンに設定されているか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2805に進み、そうでない場合にはステップS2803に進む。
ステップS2803では、引込み制御処理1が実行され、この引込み制御処理を終了する。なお、この引込み制御処理1の詳細については、図27を用いて後述する。
ステップS2805では、引込み制御処理2が実行され、この引込み制御処理を終了する。なお、この引込み制御処理2の詳細については、図28を用いて後述する。
次に、図27を用いて、図26の引込み制御処理における、引込み制御処理1(ステップS2803)の詳細について説明する。同図は、図26に示す引込み制御処理1(ステップS2803)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS2901では、引込みカウンタ1の更新(カウントダウン)が実行され、ステップS2903に進む。
ステップS2903では、引込みカウンタ1の値が0であるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2905に進み、そうでない場合にはステップS2909に進む。
ステップS2905では、ブレーキカウンタ1の値が初期化され、ステップS2907に進む。なお、このブレーキカウンタ1は、リール110〜112を停止させる処理を行うブレーキ制御状態1を維持する(ブレーキ制御処理を割込みの度に実行する)ため、用いられるカウンタである(図31参照)。本実施形態ではブレーキ制御状態1を50回の割込みが行われるまで維持する(図13の保持時間参照)。このため、この値(50)がブレーキカウンタの初期値として設定される。
ステップS2907では、リール制御状態がブレーキ制御状態に設定され、この引込み制御処理1を終了する。
ステップS2903で、引込みカウンタの値が0でない場合に進むステップS2909では、定速制御処理が実行される。このステップS2909では、図25で説明した定速制御処理と同じ処理が実行される。したがってここでは、この定速制御処理の説明を省略する。この定速制御処理が終了すると、この引込み制御処理1を終了する。
次に、図28を用いて、図26の引込み制御処理における、引込み制御処理2(ステップS2805)の詳細について説明する。同図は、図26に示す引込み制御処理2(ステップS2805)の流れを示すフローチャートである。
まず最初のステップS2A01では、低速引込みフラグがオンに設定されているか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2A05に進み、そうでない場合にはステップS2A03に進む。なお、この低速引込みフラグは、後述する通常引込み処理においてオンに設定されるフラグ(図29のステップS2B05参照)であり、RAM308に格納されている。
ステップS2A03では、通常引込み処理が実行され、この引込み制御処理2を終了する。なお、この通常引込み処理の詳細については、図29を用いて後述する。
ステップS2A05では、低速引込み処理が実行され、この引込み制御処理2を終了する。なお、この低速引込み処理の詳細については、図30を用いて後述する。
次に、図29を用いて、図28の引込み制御処理2における、通常引込み処理(ステップS2A03)の詳細について説明する。同図は、図28に示す通常引込み処理(ステップS2A03)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS2B01では、引込みカウンタ2の更新(カウントダウン)が実行され、ステップS2B03に進む。
ステップS2B03では、引込みカウンタ2の値が0であるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2B05に進み、そうでない場合にはステップS2B09に進む。
ステップS2B05では、RAM308に設けられた低速引込みフラグがオンに設定され、ステップS2B07に進む。
ステップS2B07では、励磁切換カウンタおよび励磁維持カウンタの設定が行われる。具体的には、図14の引込み制御状態2に示される励磁パターンの切り換えを実行するための値が設定される。本実施形態では、この引込み制御状態2において励磁パターンオフセット値を24回を順次更新する(図14参照)ため、この切り換え数(24回)が励磁切換カウンタの初期値として設定される。また、ここでの励磁維持カウンタの値には、最初の励磁パターンオフセット値の保持時間に相当する割込み回数の値(図14では1回)が設定される。この処理の後、この通常引込み処理を終了する。
ステップS2B03で、引込みカウンタの値が0でない場合に進むステップS2B09では、定速制御処理が実行される。このステップS2B09では、図25で説明した定速制御処理と同じ処理が実行される。したがってここでは、この定速制御処理の説明を省略する。この定速制御処理が終了すると、この通常引込み処理を終了する。
次に、図30を用いて、図28の引込み制御処理2における、低速引込み処理(ステップS2A05)の詳細について説明する。同図は、図28に示す低速引込み処理(ステップS2A05)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS2C01では、励磁維持カウンタの値が更新(カウントダウン)され、ステップS2C03に進む。ここで、励磁維持カウンタは、励磁パターンを維持するために必要な割込み回数をカウントするために用いられるカウンタである。図13および図14に示す表の保持時間の欄に示された値は、割込み時間である1.504msを基準とし、これに割込み回数を乗じた値となっている。本実施形態では、励磁維持カウンタにこの割込み回数を設定し、必要な割込み回数を満たすまで同じ励磁パターンを維持することにより、図13および図14に示す保持時間に亘って同じ励磁パターンが維持されるように構成されている。なお、励磁維持カウンタの値は、図29のステップS2B07で設定された後、励磁パターンの切り換え毎に後述するステップS2C19で順次その値が設定される。
ステップS2C03では、励磁維持カウンタの値が0であるか否かが判定される。この値が0である場合にはステップS2C05に進み、そうでない場合にはこの低速引込み処理を終了する。
ステップS2C05では、励磁切換フラグがオンに設定され、ステップS2C07に進む。なお、この励磁切換フラグがオンに設定されることで、図13および図14に示す励磁パターンオフセット値が更新される(図20のステップS2209)。
ステップS2C07では、励磁切換カウンタの値が更新(カウントダウン)され、ステップS2C09に進む。ここで、励磁切換カウンタは、図13および図14に示す励磁パターンオフセット値を切り換える回数をカウントするために用いられるカウンタである。例えば、引込み制御状態2では、励磁パターンオフセット値を24回を順次更新することによりリールを減速させている(図14参照)。なお、この更新回数が、励磁切換カウンタの初期値として、図29のステップS2B07で設定される。
ステップS2C09では、励磁切換カウンタの値が0であるか否かが判定される。この値が0である場合にはステップS2C11に進み、そうでない場合にはステップS2C19に進む。
ステップS2C11では、ブレーキカウンタ2の設定が行われ、ステップS2C13に進む。なお、このブレーキカウンタ2は、リール110〜112を停止させる処理を行うブレーキ制御状態2を維持する(ブレーキ制御処理を割込みの度に実行する)ため、用いられるカウンタである(図31参照)。本実施形態ではブレーキ制御状態2を25回の割込みが行われるまで維持する(図14の保持時間参照)。このため、この値(25)がブレーキカウンタの初期値として設定される。なお、上述したブレーキ制御状態1と、ブレーキ制御状態2では、その励磁パターンの保持時間のみが異なる。このため、それぞれのブレーキ制御状態に対応するカウンタ(ブレーキカウンタ1、ブレーキカウンタ2)を設けている。なお、これらのカウンタは共通のカウンタを用いてもよい。また、本実施形態では引込み制御状態2とブレーキ制御状態2が連続するように構成されているが、引込み制御状態2とブレーキ制御状態1が連続するように構成してもよい。すなわち同一のブレーキ制御状態を用いる構成であってもよい。
ステップS2C13では、リール制御状態がブレーキ制御状態に設定され、ステップS2C15に進む。
ステップS2C15では、引込み制御状態2実行フラグがオフに設定され、ステップS2C17に進む。
ステップS2C17では、低速引込みフラグがオフに設定され、この低速引込み処理を終了する。
ステップS2C09で、励磁切換カウンタの値が0でないと判定された場合に進むステップS2C19では、励磁切換カウンタの値に基づいて、次の励磁パターンオフセット値に対応する励磁維持カウンタの値が設定される。具体的には、図14の引込み制御状態2に示す各励磁パターンオフセット値の保持時間に相当する割込み回数の値が設定される。ここで設定された値により、図14の引込み制御状態2の各励磁パターンオフセット値に応じた保持時間が確保される。この処理の後、この低速引込み処理を終了する。
次に、図31を用いて、図23のリール制御状態に応じた各リール制御処理における、ブレーキ制御処理(ステップS2513)の詳細について説明する。同図は、図23に示すブレーキ制御処理(ステップS2513)の流れを示すフローチャートである。
ここで、以下のフロー中のブレーキカウンタについて先に説明する。本実施形態では1つのリールに対してブレーキカウンタ1とブレーキカウンタ2の2つがあるが、これらのカウンタは同時に使用されることはなく、ブレーキ制御状態1かブレーキ制御状態2のいずれかが実行される構成になっている。また、その際使用されていない方のブレーキカウンタの値は0である。さらに、ブレーキ制御状態1とブレーキ制御状態2の違いはその保持時間だけである(図13、図14参照)。これらのことから、このフローにおけるブレーキカウンタとは、ブレーキカウンタ1とブレーキカウンタ2のうちいずれか大きい方を指すものとする。なお、ブレーキカウンタ1とブレーキカウンタ2がいずれも0の場合には、いずれを指すものであっても動作に違いはないため、どちらを指すものとしてもよい。
最初のステップS2D01では、ブレーキカウンタの更新(カウントダウン)が実行され、ステップS2D03に進む。
ステップS2D03では、ブレーキカウンタの値が0であるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2D05に進み、そうでない場合にはこのブレーキ制御処理を終了する。
ステップS2D05では、リール制御状態が停止制御状態に設定され、このブレーキ制御処理を終了する。
なお、本実施形態では、低速引込み処理とブレーキ制御処理2を分けて実行するようにしているが、これらの処理を一の処理にまとめて実行するようにしてもよい。より具体的には、例えば、低速引込み処理とブレーキ制御処理2を一度に実行するデータテーブル(励磁切換カウンタに対して励磁維持カウンタが対応付けられたもの)を持ち、そのデータテーブルに従ってこれらの処理を一度に実行するようにすればよい。
<第1副制御部400の処理>
次に、図32を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、図32(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。図32(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。図32(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、図32(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この処理で、内部当選の結果を表す情報である内部当選情報を記憶させるための領域と、遊技状態を表す情報であるRT更新情報を記憶させるための領域が、それぞれRAM408に設けられる。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。
ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS307では、主制御部300から受信した各コマンドに対応する処理であるコマンド処理が実行される。
ステップS309では、演出制御処理を行う。ここでは、RAM408内に設けられた演出予約領域内にある演出予約情報に従って、演出の準備を行う。この準備には例えば、演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。なお、この演出制御処理の詳細については図33を用いて後述する。
ステップS311では、ステップS309の処理結果に基づいて音制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC418への命令がある場合には、この命令を音源IC418に出力する。
ステップS313では、ステップS309の処理結果に基づいてランプ制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ420への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS315では、ステップS309の処理結果に基づいて第2副制御部500に制御コマンドを送信する設定を行う情報出力処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、図32(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS321では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図32(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS331では、図32(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS333では、ステップS315で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図33を用いて、図32(a)の第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS309)の詳細について説明する。同図は、図32(a)に示す演出制御処理(ステップS309)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS3101では、内部当選コマンドを受け付けたか否か判定される。この条件を満たす場合にはステップS3103に進み、この条件を満たさない場合にはステップS3105に進む。
ステップS3103では、内部当選コマンド受付時処理が実行される。この処理の詳細は図34を用いて後述する。その後、ステップS3105に進む。
ステップS3105では、ストップボタン受付コマンドを受け付けたか否か判定される。この条件を満たす場合にはステップS3107に進み、この条件を満たさない場合にはステップS3109に進む。
ステップS3107では、ストップボタン受付コマンド受付時処理が実行される。この処理の詳細は図37を用いて後述する。その後、ステップS3109に進む。
ステップS3109では、遊技状態更新コマンドを受け付けたか否か判定される。この条件を満たす場合にはステップS3111に進み、この条件を満たさない場合にはステップS3113に進む。
ステップS3111では、遊技状態更新コマンド受付時処理が実行される。この処理の詳細は図38を用いて後述する。その後、ステップS3113に進む。
ステップS3113では、内部当選コマンド、ストップボタン受付コマンド、および遊技状態更新コマンド以外のコマンドを受け付けた場合の処理が実行される。その後、この演出制御処理を終了する。
次に、図34を用いて、図33の演出制御処理における内部当選コマンド受付時処理(ステップS3103)の詳細について説明する。同図は、図33に示す内部当選コマンド受付時処理(ステップS3103)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS3201では、ATフラグを参照してAT遊技が設定中であるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS3203に進み、この条件を満たさない場合にはステップS3205に進む。
ステップS3203では、報知用演出データを読み出す処理が実行され、ステップS3205に進む。なお、この報知用演出データを読み出す処理の詳細については、図35を用いて後述する。
ステップS3205では、AT遊技を付与するか否かの抽選処理(AT抽選処理)が実行され、この内部当選コマンド受付時処理を終了する。なお、このAT抽選処理の詳細については、図36を用いて後述する。
次に、図35を用いて、図34の内部当選コマンド受付時処理における報知用演出データの読み出し処理(ステップS3203)の詳細について説明する。同図は、図34に示す報知用演出データの読み出し処理(ステップS3203)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS3301では、再遊技役1−3−4−5−6に内部当選しているか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS3303に進み、そうでない場合にはステップS3305に進む。
ステップS3303では、再遊技役3を表示させる停止操作(詳細は後述する)を報知するための演出データが読み出され、この報知用演出データの読み出し処理を終了する。
ステップS3305では、再遊技役1−4−5−6に内部当選しているか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS3307に進み、そうでない場合にはステップS3309に進む。
ステップS3307では、再遊技役3を表示させる停止操作(詳細は後述する)を報知するための演出データが読み出され、この報知用演出データの読み出し処理を終了する。なお、ここでは、再遊技役1−4−5−6に内部当選している場合に、遊技者に再遊技役3の入賞を期待させるために、ステップS3303と同様の演出データを用いている。
ステップS3309では、小役3aに内部当選しているか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS3311に進み、そうでない場合にはステップS3313に進む。
ステップS3311では、中リール111の中段(図2に示す番号5の位置)にベル図柄が表示される停止操作(図7および図8(b)の備考欄参照)を報知するための演出データが読み出され、この報知用演出データの読み出し処理を終了する。
ステップS3313では、再遊技役1−2に内部当選しているか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS3315に進み、そうでない場合にはこの報知用演出データの読み出し処理を終了する。
ステップS3315では、再遊技役2に入賞させる停止操作(図7および図8(a)の備考欄参照)を報知するための演出データが読み出され、この報知用演出データの読み出し処理を終了する。
次に、図36を用いて、図34の内部当選コマンド受付時処理におけるAT抽選処理(ステップS3205)の詳細について説明する。同図は、図34に示すAT抽選処理(ステップS3205)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS3401では、ペナルティゲーム数が0よりも大きいか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS3409に進み、そうでない場合にはステップS3403に進む。
ステップS3403では、小役1、小役2、および再遊技役1−3−4−5−6のいずれかに内部当選しているか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS3405に進み、そうでない場合にはこのAT抽選処理を終了する。
ステップS3405では、AT回数を付与する抽選が実行され、0回または所定回数のうち一の回数が抽選により導出される。なお、本実施形態では0回の当選がハズレとなる構成を採用しているが、ハズレの場合にはAT回数の加算が行われない構成であってもよい。このAT抽選が実行されると、ステップS3407に進む。
ステップS3407では、ステップS3405の抽選結果に従ってAT回数が加算(更新)される。その後、このAT抽選処理を終了する。
ステップS3401で、ペナルティゲーム数が0より大きい場合に進むステップS3409では、ペナルティゲーム数の値が減算され、このAT抽選処理を終了する。
次に、図37を用いて、図33の演出制御処理におけるストップボタン受付コマンド受付時処理(ステップS3107)の詳細について説明する。同図は、図33に示すストップボタン受付コマンド受付時処理(ステップS3107)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS3501では、第一停止操作が左リール110に対する操作であるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはこのストップボタン受付コマンド受付時処理を終了し、そうでない場合にはステップS3503に進む。
ステップS3503では、遊技状態が特別遊技状態であるか、あるいはAT遊技状態が設定されているか、が判定される。この条件を満たす場合には、このストップボタン受付コマンド受付時処理を終了し、そうでない場合にはステップS3505に進む。
ステップS3505では、ペナルティゲーム数の値が更新され、このストップボタン受付コマンド受付時処理を終了する。なお、ここでの更新処理は、現在のペナルティゲーム数の値に対して所定の値(例えば5)が上書きされる処理であってもよく、加算される処理であってもよい。また、本実施形態ではストップボタン受付コマンドの受信を契機にペナルティゲーム数の更新を行う構成を採用しているが、例えば、後述する遊技状態更新コマンド受付時処理において実行する、というように他のタイミングで実行する構成であってもよい。
次に、図38を用いて、図33の演出制御処理における遊技状態更新コマンド受付時処理(ステップS3111)の詳細について説明する。同図は、図33に示す遊技状態更新コマンド受付時処理(ステップS3111)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS3601では、第1副制御部400のRAM408に記憶されているAT回数(残AT回数)が参照され、この値が0よりも大きいか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS3603に進み、そうでない場合にはステップS3609に進む。
ステップS3603では、第1副制御部400のRAM408に記憶されているペナルティゲーム数(詳細は後述)が0よりも大きいか否かが判定される。この条件を満たす場合にはこの遊技状態更新コマンド受付時処理を終了し、そうでない場合にはステップS3605に進む。
ステップS3605では、ATフラグがオンに設定(ATの設定)され、ステップS3607に進む。
ステップS3607では、AT回数の値から1が減算され、この遊技状態更新コマンド受付時処理を終了する。
ステップS3601において、AT回数(残AT回数)が0よりも大きいと判定されなかった場合に進むステップS3609では、ATフラグがオフに設定され、この遊技状態更新コマンド受付時処理を終了する。
ここで、上記ペナルティゲーム数について説明する。本実施形態では、AT遊技状態または特別遊技状態でない場合に、左リール110以外に対して第一停止操作を行うと、このペナルティゲーム数の値が加算される(図37のステップS3505参照)。そして、この値が0より大きい値の場合(ペナルティ期間中)には、AT遊技が設定されず(図38のステップS3605参照)、さらにAT遊技回数の抽選も実行されない(図36のステップS3405参照)ように構成されている。すなわち、左リール110に対して第一停止操作を行わないと遊技者に不利が生じることがある構成を採用している。この構成により、通常(AT遊技状態や特別遊技状態でない場合)は左リール110に対して第一停止操作を行うように制限されている状態にすることができる。一方、AT遊技状態や特別遊技状態では、停止操作によってペナルティゲーム数が加算されることがなく、上記の制限が解除された状態となる。
本実施形態では、再遊技役2に入賞すると再遊技高確率状態(RT1)に移行する(図6参照)。再遊技役2は、再遊技役1−2−7に内部当選して右左中の順で停止操作を行った場合か、再遊技役1−2−8に内部当選して右中左の順で停止操作を行った場合のいずれかの場合に入賞する。しかし、上記ペナルティが課せられていることから、AT遊技状態が設定されていない場合における再遊技高確率状態(RT1)への移行は困難になっている。しかしながらAT遊技状態が設定されると、上記のペナルティは課せられず、なおかつ再遊技役2に入賞するための停止操作が報知されるため、再遊技高確率状態(RT1)への移行が容易になる。本実施形態の遊技台はこのような構成によって、AT遊技状態や特別遊技状態と、それ以外の状態とでメリハリ(有利度の差)をつけて、遊技者を楽しませることができるように構成されている。
なお、本実施形態では、ペナルティ期間においてはAT回数を付与する抽選が行われない構成を採用している(図36参照)が、これ以外に例えば、AT回数を付与する抽選を行うものであって、ペナルティ期間中は付与されるAT回数の値が通常(非ペナルティ期間)よりも少ない値になる構成や、ペナルティ期間中は抽選確率が通常(非ペナルティ期間)よりも低い確率になる構成であってもよい。
また、ペナルティの対象となる停止操作(本実施形態における左リール110以外のリールに対する第一停止操作)がされた場合に、必ずしもペナルティを付与するようにしなくても良く、例えば、当該遊技における内部抽選結果や、当該遊技における入賞結果を参照してペナルティを付与するようにしてもよい。より具体的には、ストップボタン137〜139の操作順序によって入賞する期待度が異なる所定の役(例えば、小役3a)が内部当選した場合や、所定の役に入賞した場合にのみペナルティを付与するようにしても良い。
<第2副制御部500の処理>
次に、図39を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、図39(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。図39(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。図39(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。図39(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。
まず、図39(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポート初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。
ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS407では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS409では、演出制御処理を行う。具体的には、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。例えば、背景画像に関する画像制御を行う演出データおよびシャッタ演出に関する演出データをROM506から読み出す処理を実行する。また、これ以外の演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップS411では、ステップS409の処理結果に基づいてシャッタ制御処理を行う。例えば、ステップS409で読み出した演出データの中にシャッタ制御の命令がある場合には、この命令に対応するシャッタ制御を行う。
ステップS413では、ステップS409の処理結果に基づいて画像制御処理を行う。例えば、ステップS409読み出した演出データの中に画像制御の命令がある場合には、この命令に対応する画像制御を行う。例えば、表示画像(報知画像、背景画像)に関する画像制御が実行される。この画像制御処理については、図39(d)を用いて後述する。この画像制御処理が終了すると、ステップS403へ戻る。
次に、図39(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS415では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図39(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS417では、図39(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS403において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS419では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図39(d)を用いて、第2副制御部500のメイン処理におけるステップS413の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示す図である。
ステップS421では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM536の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が演出画像表示装置157に表示される。次に、CPU504は、VDP534のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM536の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM536への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP534は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM536に転送する。その後、VDP534は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS423では、VDP534からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS425に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS425では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS421でVRAM536に転送した画像データに基づいてVRAM536の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM536の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)、透過度など)をVDP534に指示する。VDP534はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS427では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP534に画像の描画開始を指示する。VDP534は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS429では、画像の描画終了に基づくVDP534からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS431に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS431では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<動作例>
以下、上記説明した内容を踏まえ、本実施形態のスロットマシン100の特徴的な動作について説明する。
まず、本実施形態のスロットマシン100は、通常、スタートレバー135の操作によって停止状態(停止制御状態)にあるリール110〜112を、一定速度になるまで徐々に加速(加速制御状態)し、その後停止操作の操作によって一定速度で回転(定速制御状態/引込み制御状態1)しているリール110〜112をそれぞれ停止(ブレーキ制御状態1)させるまでの、一連の制御を行う。さらに、条件によっては、停止操作の対象となったリールの回転速度を上記一定速度よりも遅い速度に減少させ(引込み制御状態2)、その後このリールを停止(ブレーキ制御状態2)させる場合がある。このようにリールが停止する際の速度を変化させることで、遊技者に所定の情報を認識させることができるようになっている。以下、具体的に説明する。
図15に示すステップS109において再遊技役1−3−4−5−6が内部当選すると、引込み制御処理2許容フラグがオンに設定される(図22のステップS2401の説明参照)。続いて、第一停止操作がされるとストップボタン受付処理が実行される(図20のステップS2203、図21)。この際、第一停止操作に対して取得した引込み図柄数(図21のステップS2309)が1であったとする。この場合、このストップボタン受付処理において、第一停止操作の対象となったリールのリール制御状態が引込み制御状態に設定される(図21のステップS2311)。さらに、引込み制御処理2実行判定処理(図21のステップS2313、図22)において、引込み制御処理2実行フラグがオンに設定され、引込み制御処理2許容フラグがオフに設定される(図22のステップS2407、ステップS2409)。
なお、第一停止操作がされたときの引込み図柄数が1でない場合、引込み制御処理2許容フラグはオンに設定されたままになる。この場合、以降の停止操作で引込み図柄数が1になれば、引込み制御処理2実行フラグがオンに設定される。すなわち、第一停止操作から第三停止操作のうちのいずれか一つの停止操作で引込み制御処理2実行フラグがオンに設定され得るように構成されている。なお、全ての停止操作において引込み図柄数が1でない場合、その遊技終了時に引込み制御処理2許容フラグはオフに設定される(図15のステップS121)。以下では、第一停止操作がされたときに引込み制御処理2実行フラグがオンに設定された場合の動作について説明を続けるが、この動作は第二停止操作および第三停止操作に対しても実行され得るものである。
ストップボタン受付処理に続き、第一停止操作がされたリールに対しリール制御状態に応じた各リール制御処理が実行される(図20のステップS2213、図23)。ここで、第一停止操作の対象となったリールのリール制御状態が引込み制御状態に設定されていることから、引込み制御処理が実行される(図23のステップS2511、図26)。この引込み制御処理では、引込み制御処理2実行フラグがオンに設定されているため、引込み制御処理2が実行され(図26のステップS2805、図28)、さらに引込み対象の図柄が引込み対象の位置までちょうど1図柄分離れている状態(引込みカウンタ2が0)になると、低速引込みフラグがオンに設定される(図29のステップS2B05)。なお、引込み対象の図柄が引込み対象の位置までちょうど1図柄分離れている状態(引込みカウンタ2が0)になるまでは、定速制御処理が実行される(図28のステップS2B09)。
低速引込みフラグがオンに設定された後、次の割込み処理において実行される引込み制御処理2(図26のステップS2805、図28)では、低速引込み処理が実行される(図28のステップS2A05、図30)。通常時の引込みは、図13の引込み制御状態1に示す励磁切換パターンに従って引込みが実行される(図25に示す定速制御処理)。ただし、低速引込みフラグがオンの状態では、図14の引込み制御状態2に示す励磁切換パターンに従って、通常よりも回転速度の遅い引込みが実行される。この回転速度の違いを図40を用いて説明する。図40(a)は、引込み制御の実行期間の違いを示す図であり、図40(b)は、(a)におけるリールの回転速度の違いを示す図である。
図40(a)には、引込み対象の図柄が引込み対象の位置までちょうど1図柄分離れている状態(引込み図柄数が1、図柄間隔カウンタが0または初期値)において、引込み制御処理1(図27参照)による引込み制御状態1とブレーキ制御状態1に要する時間と、引込み制御処理2(図28参照)による引込み制御状態2とブレーキ制御状態2に要する時間が示されている。引込み制御状態1で1図柄分の引込みをするには、励磁パターンを24回切り換える必要がある。すなわち24回の割込みに相当する36.1ms(1.504ms×24回)の時間がかかる(図13参照)。一方、引込み制御状態2では励磁パターンを24回切り換えるのに54回の割込みに相当する81.2msの時間がかかる(図14参照)。すなわち、同じ1図柄分の引込みに要する時間が引込み制御状態2では引込み制御状態1のおよそ2倍の時間がかかることになる。
ここで、引込み制御処理の違いによるリールの回転速度の違いについて説明する。図40(b)には、横軸を時間、縦軸を回転速度とし、引込み制御処理1によるリールの回転速度の変化が点線で示されており、引込み制御処理2によるリールの回転速度の変化が実線で示されている。点線で示される引込み制御処理1によるリールの回転速度には、1図柄分の引込みをするまでの期間は定速制御処理が実行されるため速度に変化がなく、その後ブレーキ制御によって減速・停止していることが示されている。一方、実線で示される引込み制御処理2によるリールの回転速度には、低速引込み処理によってリール回転速度がある程度減少し、この減少した回転速度、すなわち定速制御処理におけるリールの回転速度よりも遅い回転速度を継続した後、ブレーキ制御によって減速・停止していることが示されている。この動作の違いは、上記説明した構成(引込み制御処理の違い)によって生み出されるものである。なお、以下では、低速引込み処理による回転速度の減少した引込みから停止までの動作をスロー停止と称することがある。
なお、図40では、引込み対象の図柄が引込み対象の位置までちょうど1図柄分離れている状態を例に説明したが、例えば1図柄と1/3図柄分離れている状態でも引込み図柄数は1であるため引込み制御処理2が実行されることになる。この場合には、ちょうど1図柄分離れている状態になるまで、すなわち1/3図柄分を引込むまでは、引込み制御処理1、引込み制御処理2のいずれも定速制御処理が実行される(図27のステップS2909、図29のステップS2B09)。したがって、この間の回転速度に変化はなく、残りちょうど1図柄分離れている状態になった時点で上記説明した動作(スロー停止)が行われることになる。
上記説明したように本実施形態では、引込み制御処理2の実行には、再遊技役1−3−4−5−6に内部当選することが条件の一つとなっている。ここで、再遊技役1−3−4−5−6に内部当選した場合に用いられる停止データについて図41、図42を用いて説明する。図41は、再遊技役1−3−4−5−6に内部当選した場合に読み出される停止データの一例を示す図であり、図42は、図41とは異なる停止データの一例を示す図である。
図41、図42に示す各表の左端の項目「図柄位置」には、図4に示す図柄の配置位置を示す番号が示されている。また、左から2つめの項目には、「図柄位置」の項目に示された番号に対応する、各リールに施された図柄が示されている。左から3つめの項目「停止位置」には、引込みによってどの位置の図柄を中段入賞ラインL1に停止表示させるかが、黒丸および上向きの矢印によって示されている。より具体的には、黒丸は、対応する図柄が中段入賞ラインL1(図2に示す番号「2」、「5」、「8」の位置)に引き込まれる図柄であることを示し、矢印は、対応する図柄が中段入賞ラインL1にあるときに停止操作がされると引込みが行われる図柄であることを示している。また、右端の項目「引込み」には、対応する図柄が中段入賞ラインL1上にあるときに停止操作がされた場合に、引き込む図柄の数が示されている。この数に相当する図柄を引き込むことで、「停止位置」に示された黒丸に対応する図柄が中段入賞ラインL1に停止することになる。
図41には、再遊技役1−3−4−5−6に内部当選した場合に読み出される停止データのうち、第一停止操作に対する停止データの一例が示されている。具体的にはまず、図41(a)には、左リール110への第一停止操作に対する停止データの一部が示されている。図41(b)には、中リール111への第一停止操作に対する停止データの一部が示されている。図41(c)には、右リール112への第一停止操作に対する停止データの一部が示されている。
次に、図42には、再遊技役1−3−4−5−6に内部当選した場合に読み出される停止データのうち、第二停止操作あるいは第三停止操作に対する停止データの一例が示されている。これらの停止データは、先の停止操作によって停止したリールの位置によって、すなわち表示窓113に表示されている図柄によって、読み出される停止データを異ならせている。よって、第一停止操作の結果に基づいて第二停止操作の停止データが読み出され、第一停止操作および第二停止操作の結果に基づいて第三停止操作の停止データが読み出される。図42(a)には、左リール110に対して第一停止操作がされ、図柄位置16番の図柄が中段(図2に示す番号2の位置)に停止した場合における中リール111への第二停止操作に対する停止データの一部が示されている。図42(b)には、左リール110に対して第一停止操作がされ、図柄位置16の図柄が中段(図2に示す番号2の位置)に停止した場合における右リール112への第二停止操作に対する停止データの一部が示されている。図42(c)には、左リール110に対して第一停止操作がされ、図柄位置16の図柄が中段(BAR図柄が図2に示す番号2の位置)に停止し、さらに中リール111に対して第二停止操作がされ、図柄位置15の図柄が中段(BAR図柄が図2に示す番号5の位置)に停止した場合における右リール112への第三停止操作に対する停止データの一部が示されている。
図10および図11を用いて説明したように、再遊技役1−3−4−5−6に内部当選した場合には、停止操作に応じて再遊技役3を構成する図柄を中段入賞ラインL1か、右下がり入賞ラインL3のいずれかに停止させる(引き込む)停止制御が行われる。例えば、左中右の順で停止操作がされた場合であって、これらの停止操作がいずれも再遊技役3を構成する図柄を中段入賞ラインL1に停止させる(引き込む)ことができるタイミングでの停止操作である場合には、再遊技役3に対応する図柄組み合わせが中段入賞ラインL1に停止する。これらの操作は、図41(a)において太枠で示されている範囲(左リール110の図柄位置16から20に相当する範囲)の図柄が中段にあるタイミングでの第一停止操作、図42(a)において太枠で示されている範囲(中リール111の図柄位置15から19に相当する範囲)の図柄が中段にあるタイミングでの第二停止操作、および図42(c)において太枠で示されている範囲(右リール112の図柄位置15から19に相当する範囲)の図柄が中段にあるタイミングでの第三停止操作、に相当する。
図41(a)の太枠内の図柄が左リール110の中段にあるタイミングで第一停止操作がされると、引込みによって図柄位置16のBAR図柄が左リール110の中段(図2に示す番号2の位置)に停止する。これに続いて、図42(a)の太枠内の図柄が中リール111の中段にあるタイミングで第二停止操作がされると、引込みによって図柄位置15のBAR図柄が中リール111の中段(図2に示す番号5の位置)に停止する。さらに続いて、図42(c)の太枠内の図柄が右リール112の中段にあるタイミングで第三停止操作がされると、引込みによって図柄位置15のBAR図柄が右リール112の中段(図2に示す番号8の位置)に停止する。なお、このうち引込み図柄数が1の図柄(例えば図41(a)では図柄位置17のスイカ)が中段にあるタイミングで停止操作がされると、上記説明した引込み制御処理2が実行される。
なお、上記説明では左中右の順で停止操作がされた場合について説明したが、他の停止操作順でも中段入賞ラインL1または右下がり入賞ラインL3に再遊技役3を構成する図柄を停止させることを許容する処理が実行される。例えば第一停止操作により左リール110の中段にBAR図柄がある場合に読み出される図42(b)に示す停止データでは、太枠内の図柄が右リール112の中段にあるタイミングで第二停止操作をすることによって、右リール112のBAR図柄が中段(図2に示す番号8の位置)に停止する。
また、中リール111に対して第一停止操作がされた場合に用いられる図41(b)に示す停止データでは、太枠内の図柄が中リール111の中段にあるタイミングで第一停止操作をすることによって、中リール111のBAR図柄が中段(図2に示す番号5の位置)に停止することになる。なお、中左右の順で停止操作がされた場合には中段入賞ラインL1に、中右左の順で停止操作がされた場合には右下がり入賞ラインL3に、それぞれ再遊技役3を構成する図柄を停止させることを許容する処理が実行されることになるが、第一停止に対して中リール111のBAR図柄を中段(図2に示す番号5の位置)に停止させる処理は、どちらの入賞ラインにも対応できるようになっている。なお、これ以降の停止操作については、中段入賞ラインL1または右下がり入賞ラインL3に再遊技役3を構成する図柄を停止させることを許容する停止データが読み出される(図示省略)。
さらに、右リール112に対して第一停止操作がされた場合に用いられる図41(c)に示す停止データでは、太枠内の図柄が右リール112の中段にあるタイミングで第一停止操作をすることによって、右リール112のBAR図柄が下段(図2に示す番号9の位置)に停止することになる(番号位置14のスイカが中段に停止する)。これは、右左中、右中左のいずれの停止操作がされた場合にも、右下がり入賞ラインL3に再遊技役3を構成する図柄を停止させることを許容する処理が実行されることによる。なお、これ以降の停止操作については、右下がり入賞ラインL3に再遊技役3を構成する図柄を停止させることを許容する停止データが読み出される(図示省略)。
なお、第一停止操作から第三停止操作のいずれかが、上記説明した再遊技役3を構成する図柄を停止させるタイミングとは異なるタイミングでの停止操作である場合には、再遊技役1および再遊技役4〜6のいずれかを構成する図柄組み合わせをいずれかの入賞ラインに揃えるための停止制御が実行される。すなわち、上記説明した停止データは、上記説明した再遊技役3を構成する図柄を停止させるタイミングとは異なるタイミングでの停止操作がされた際に、再遊技役1および再遊技役4〜6のいずれかを構成する図柄組み合わせをいずれかの入賞ラインに揃える停止データでもある。また、上記説明した再遊技役3を構成する図柄を停止させるタイミングとは異なるタイミングでの停止操作が行われた場合には再遊技役3を構成する図柄組み合わせを入賞ラインに揃えることができない。このため、これ以降、再遊技役1および再遊技役4〜6のいずれかを構成する図柄組み合わせをいずれかの入賞ラインに揃える停止データが読み出される。
また、再遊技役1−4−5−6に内部当選した場合には、再遊技役3を構成する図柄組み合わせをいずれかの入賞ラインに揃えることができない。しかし、第一停止および第二停止が、再遊技役1−3−4−5−6の場合で説明した、再遊技役3を構成する図柄を停止させるタイミングでの停止操作である場合、再遊技役1−3−4−5−6の場合と同様の停止制御が行われる。これにより、再遊技役1−3−4−5−6と再遊技役1−4−5−6のどちらに内部当選しているか、第二停止操作までは遊技者にわからないように構成されている。このように構成していることで、再遊技役3が入賞するか否かの期待感を持たせることができ、再遊技役1−3−4−5−6に内部当選した場合に、遊技者により再遊技役3を構成する図柄組合せをいずれかの入賞ラインに揃えさせるようにすることができる。
次に図43を用いて、上記説明した引込み制御処理2の実行時に、表示窓113内に表示される図柄ついて説明する。同図は、引込み制御処理2による表示窓113内の様子を示す図である。
図43には、左リール110に対する第一停止操作において、スロー停止がされている例が二つ示されている。上記説明したように本実施形態では、引込み制御処理2が、再遊技役1−3−4−5−6に内部当選し、さらに第一停止操作から第三停止操作のうち、引込み図柄数が1となった最初の停止操作に対応するリールにおいて実行される。ここで、再遊技役1−3−4−5−6に内部当選した場合、その停止操作のタイミングに応じて再遊技役1および再遊技役3〜6に入賞するように停止制御が行われる。このため、再遊技役1−3−4−5−6に内部当選した場合には、図43(a)に示すBAR図柄が中段に停止する場合や、図43(b)に示すベル図柄が中段に停止する場合などがある。
ここで、図43(a)と図43(b)とを比較した場合、図43(a)の方が、リールの引込み速度が通常よりも遅くなっていることを遊技者がより認識しやすいと言える。この理由について説明する。
従来の遊技台では、リールを回転させることにより、施された図柄を狙って停止させることが難しくなっている。特に、図柄の色や大きさにあまり違いがない場合、この難しさは増大してしまう。そこで、図柄の中に目立つ図柄を用意することで、遊技者がこの図柄を狙って停止操作をしやすくしたり、あるいはこの図柄を目安とした停止操作を行うことができるようになっている。このような図柄は、例えば他の図柄のうち最も多く施されている図柄や、あるいは内部当選確率の高い役を構成する図柄に対し、横幅や縦幅、あるいは面積を大きくしたり、より鮮やかな色を用いたり、背景に対する明度に差をつけたり、輪郭を強調するなどして、より目立つように構成されている。
図4に示すセブン1図柄、セブン2図柄、およびBAR図柄は、この目立つ図柄の一例である。これらの図柄は、他の図柄よりも大きな図柄である。また、セブン1図柄およびBAR図柄は、背景との明度の差が他の図柄よりも大きくなっている。また、これらの図柄は、本発明における特定図柄の一例に相当する。
図43(a)の例では、目立つ図柄であるBAR図柄がスロー停止中に表示窓113中に表示されている。これに対して図43(b)の例では、目立つ図柄がスロー停止中に表示窓113中に表示されていない。図43(a)では、他の図柄より認識しやすい、目立つ図柄が表示されていることにより、この目立つ図柄が表示されていない場合よりも、スロー停止の動作をより認識しやすくなっている。このため図43(b)の場合よりも、図43(a)の方が、リールの引込み速度が通常よりも遅くなっていることを遊技者がより認識しやすいと言える。
本実施形態において、上記説明したBAR図柄が揃った場合(再遊技役3に入賞した場合)、遊技者は再遊技役1−3−4−5−6に内部当選して、AT抽選が行われたことを推測できる場合がある。すなわち、再遊技役3は遊技者に有利なことを示唆する役であると言える。このため、BAR図柄は、遊技者が狙う図柄の一つである。しかし、例えば小役1(チェリー)や小役2(スイカ)も、AT抽選が行われたことを推測できる場合があり、再遊技役3と同様、遊技者に有利なことを示唆する役であると言える。このため、遊技者が狙う図柄は、BAR図柄に限られない。
しかし、上記説明したように、スロー停止を遊技者がより認識しやすい状態にするには、BAR図柄がスロー停止中に表示窓113中に表示されていることが好ましい。そこで、本実施形態では、再遊技役1−3−4−5−6に内部当選している場合にBAR図柄を停止させるための報知を行うことで、スロー停止を遊技者がより認識しやすい状態が生じる頻度を高めている。以下、この動作について、図44を用いて説明する。図44(a)は、停止操作に関する報知の一例を示す図であり、図44(b)は、(a)に対応する操作タイミングを示す図である。
本実施形態では、AT遊技状態(ATフラグがオンの状態)で再遊技役1−3−4−5−6に内部当選すると、再遊技役3を構成する図柄を狙うことを報知する演出が実行される(図35のステップS3303)。図44(a)には、この演出の一例が示されている。この演出によって、遊技者はBAR図柄を狙って停止操作を行うことが期待できる。
ここで、BAR図柄をリールの中段に停止させるための停止操作のタイミングについて説明する。本実施形態では最大引込み範囲が4図柄分であるため、BAR図柄がリールの中段から4図柄分上流にあるときから、引込みが可能となる。すなわち、BAR図柄がリールの中段から4図柄分上流にあるときから、リールの中段にあるときまでの間の停止操作によって、BAR図柄をリール中段に停止させることができる。図44(b)には、この間の停止操作に相当するタイミングが、点線の枠で示されている。すなわち、図44(a)の演出は、このタイミングでの停止操作を示唆する演出であると言える。
一方、図43(a)のように、スロー停止中にBAR図柄を表示窓113内に表示させるには、BAR図柄を引込む際の引込み図柄数が1である必要がある。図44(b)には、この要件を満たす停止操作のタイミングが、実線の枠で示されている。
これらの停止操作のタイミングを比較すると、スロー停止中にBAR図柄を表示窓113内に表示させるタイミングは、図44(a)によって報知された停止操作のタイミングの中に含まれている。仮に何の報知もされない場合、遊技者がBAR図柄を狙って操作するとは限らない。しかし、このような報知を用いて、スロー停止中にBAR図柄を表示窓113内に表示させるタイミングを含む停止操作を報知することで、スロー停止中にBAR図柄が表示窓113内に表示される頻度を高めることができる。
特に、一般的な遊技者は、図柄を狙う際に、表示窓113内に狙いたい図柄が見えたタイミング、または表示窓113内に狙いたい図柄がくるタイミングで停止操作を行うため、その頻度は図43(b)において実践の枠で示される図柄数/同点線の枠で示される図柄数(1/5)よりも高い頻度でBAR図柄を引込む際の引込み図柄数が1となる。
なお、本実施形態ではAT遊技状態で再遊技役1−3−4−5−6に内部当選した場合に上記報知が実行される例について説明したが、AT遊技状態か否かに関わらず、再遊技役1−3−4−5−6に内部当選した場合に上記報知が実行されるようにしてもよい。また、上記説明した引込み制御処理2許容フラグがオンになった場合のみ、この演出が実行されるようにしてもよいし、引込み制御処理2許容フラグの状態に関わらず、この演出が実行されるようにしてもよい。
以上、ここまで説明した遊技台によれば、スロー停止による回転態様を変化させる構成と、操作条件を報知する構成とにより、遊技者に所定の情報(本実施形態ではAT抽選の示唆)を認識させやすくすることができる。仮にスロー停止の構成だけを採用した場合、通常回転と同じ回転方向であるため、回転態様の違いを遊技者が認識し辛い。しかし、本実施形態によれば、報知された操作条件により遊技者の注意をリールに向けた上でスロー停止を行うため、スロー停止による回転態様の変化を遊技者により認識させることができる。なお、本実施形態では停止操作のタイミングを報知する例について説明したが、例えば停止操作の順序を報知するものであっても、遊技者の注意をリールに向けることができるため、スロー停止による回転態様の変化を遊技者により認識させることができる(詳細は後述)。
さらに、スロー停止を実行するにあたり、遊技者が有利なことを示唆する図柄を狙わせることにより、遊技者のリールに対する注意力を高めることができるため、上記の効果をより高めることができる。なお、遊技者が有利なことを示唆する図柄ではなく、遊技者に何らかの利益が付与される図柄であっても、遊技者のリールに対する注意力を高め、上記の効果をより高めることができる。
加えて、遊技者に目立つ図柄を狙わせることにより、より認識しやすい図柄を用いたスロー停止を実行することができる。
さらに加えて、本実実施形態では、引込み制御処理1による回転速度よりも引込み制御処理2による回転速度が遅い構成について説明したが、これに限らず、引込み制御処理1による回転速度よりも引込み制御処理2による回転速度を速くしてもよい。この場合であっても、上記のとおり停止操作後のメインリールの回転速度の変化を認識させ易くすることができる場合がある。
なお、上記説明したように、スロー停止の実行、BAR図柄の表示、BAR図柄を狙う停止操作の報知、については、一遊技中で重複する場合があれば上記の効果を奏する。本実施形態では、BAR図柄が表示されないスロー停止が実行されたり(例えば図43(b))、スロー停止が実行されなくてもBAR図柄を狙う報知が実行される(例えば図35のステップS3307)場合があるが、上記説明したようにこれらが同じ遊技中で実行される場合には遊技者にスロー停止を認識させることができる。従って、スロー停止の実行、BAR図柄の表示、BAR図柄を狙う停止操作の報知、については、これらが同じ遊技でしか実行されない構成に限定されるものではない。
また、スロー停止の際に使用される目立つ図柄(本実施形態ではBAR図柄)については、本実施形態のように各リールに一つであってもよく、複数施されていてもよい。なお、複数施されている場合の例として、BAR図柄同士の間隔全てが最大引き込み範囲以内になるようにBAR図柄が施されたリールを採用することも考えられる。この場合には、BAR図柄を必ず引き込むことができるため、BAR図柄によって遊技者がより認識しやすいスロー停止を実行することができる。しかし、この場合には、BAR図柄を狙う必要がないため、図44(a)のような報知をしても遊技者がリールを注視しなくなる場合や、他の図柄を施す領域が極端に減ってしまうため、リールの図柄配列の自由度を害してしまう場合がある。従って、、本発明では、このような問題が起きないようにするため、BAR図柄を一つ施すように各リールを構成するか(本実施形態)、または少なくとも最大引き込み範囲を超えてBAR図柄同士が施されている個所を設けるように各リールを構成するかが必要になる。しかし、このように各リールを構成すると、BAR図柄同士の間隔全てが最大引き込み範囲以内になるようにBAR図柄を施して構成されたリールと比較して、BAR図柄によって遊技者がより認識しやすいスロー停止が実行される頻度が低くなってしまう。そのため、本実施形態では、図44(a)のような報知によってBAR図柄によって遊技者がより認識しやすいスロー停止が実行される頻度が低くならないように構成している。換言すれば、図44(a)のような報知を行うことによって、BAR図柄によって遊技者がより認識しやすいスロー停止が実行される頻度を高めつつも、リールの図柄配列自由度が害されることを防止することができるようになっていると言える。
また、上記説明した本実施形態では、再遊技役1−3−4−5−6に内部当選すること(第一の実行条件)と、引込み図柄数が1になること(第二の実行条件)の、2つの実行条件が成立したときに、引込み制御処理2が実行される構成について説明した。しかし、これらの条件の組み合わせにに限らず、停止操作がなされる前に成立の可否が判定される第一の実行条件と、停止操作がされた以降に成立の可否が判定される第二の実行条件の組み合わせであればよく、さらにそれぞれの実行条件のうちの少なくともいずれか一方に所定の実行抽選による当選を条件として加えるようにしてもよい。
また、上記説明した本実施形態では、引込み制御処理2許容フラグが、再遊技役1−3−4−5−6に内部当選するとオンに設定されるが、再遊技役1−4−5−6に内部当選してもオンに設定されることはない。しかし、再遊技役1−4−5−6に内部当選した場合においても、引込み制御処理2許容フラグをオンにし(第一の実行条件を成立させ)、再遊技役1−3−4−5−6に内部当選した場合の条件と同様の条件(上記説明では引込み図柄数が1であり、第二の実行条件)を満たした場合に引込み制御処理2実行フラグをオンにするように構成してもよい。
さらに、再遊技役1−3−4−5−6および再遊技役1−4−5−6が内部当選した場合それぞれにおいて引込み制御処理2許容フラグをオンにするように構成した場合には、上記した第一の実行条件および第二の実行条件のうちの少なくともいずれか一方に所定の実行抽選による当選を条件として加え、この実行抽選の当選確率を再遊技1−4−5−6が内部当選した場合よりも再遊技1−3−4−5−6が内部当選した場合の方が高くなるように構成してもよい。
さらに、本実施形態の構成についての変形例について以下説明する。なお、比較のためにここまで説明した実施形態を基本形態と称する。
<第1変形例>
上記説明では、再遊技役1−3−4−5−6に内部当選し、且つ引込み図柄数が1であれば、BAR図柄が表示窓113内に停止するか否かに関わらずスロー停止を実行する例について説明したが、BAR図柄が表示窓113内に停止する場合にのみスロー停止を実行する構成であってもよい。この構成は、例えば図22を用いて説明した引込み制御処理2実行判定処理に図柄判定処理を追加することで実現できる。以下、図45を用いてこの変形例(以下、第1変形例)について説明する。図45は、図22に示す引込み制御処理2実行判定処理の変形例を示すフローチャートである。
この図45では、図22で説明した処理のうち、ステップS2403からステップS2405に進む処理の間に、ステップS2404の判定処理を追加した点が異なる。以下、この判定処理について説明する。なお、図22で説明した処理については、説明を省略する。
ステップS2403で、引込み図柄数が1である場合に進むステップS2404では、取得した図柄位置(図21のステップS2307)と停止データに基づいて、BAR図柄が表示窓113内(視認可能領域)に停止するか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2405に進み、そうでない場合にはステップS2411に進む。なお、この判定処理では、取得した図柄位置や停止予定の図柄位置を用いた判定とすればよい。この第1変形例では、引込み図柄数を導出するにあたり、取得した図柄位置と停止データを参照しているが、この時点でさらに停止予定の図柄に関する情報も併せて導出させることにより、再度取得した図柄位置と停止データを参照せずに上記の判定処理を行うことができる。すなわち、上記判定処理を容易にすることできる。
この第1変形例では、BAR図柄が視認可能領域に停止する場合にのみ引込み制御処理2を実行させることができ、遊技者が認識し難い(BAR図柄が視認可能領域にない)状態で低速引込み処理を実行しないようにすることができる。これにより、最も遊技者が認識しやすい低速引込み処理と通常引込み処理のみが実行されるようになることで、両者の違いがより明確になり、実行される低速引込み処理を遊技者に認識しやすくすることができる。
<第2変形例>
上記説明した基本形態では、再遊技役1−3−4−5−6に内部当選したときに、所定のタイミングで停止操作をすることで再遊技役3に入賞することについて説明した(図41、図42)。以下、説明する変形例(以下、第2変形例)では、操作タイミングに加えて、所定の順序で停止操作を行うことで再遊技役3に入賞する構成について説明する。
図46(a)は、図7に示す抽選テーブルの変形例を示す図である。第2変形例では、この抽選テーブルのうち、再遊技役1−3−4−5−6の備考欄の記載が追加されている点が異なる。すなわち、再遊技役1−3−4−5−6に内部当選した場合、遊技者の操作タイミングおよび操作順序に応じてどの役に対応する図柄組み合わせが表示されるかが決定される。より具体的には、予め定められた操作順序である正解操作順序に従い、かつ、図41および図42を用いて説明した操作タイミングで停止操作がされた場合は、再遊技役3に対応する図柄組み合わせ(特殊リプレイ1)が表示され(図46(a)備考欄中、操作順序正解時参照)、それ以外の場合には、再遊技役3以外(再遊技役1、再遊技役4、再遊技役5、再遊技役6)のいずれかに対応する図柄組み合わせが表示される(図46(a)備考欄中、操作順序不正解時参照)。
第2変形例における「再遊技役1−3−4−5−6」では、6つの操作順序のうちのいくつかを正解操作順序とする「再遊技役1−3−4−5−6」が複数種類存在する。図46(b)は、図46(a)に示す再遊技役1−3−4−5−6の内部当選の詳細を示す図である。この図46(b)の内部当選役(再遊技役1−3−4−5−6−7、再遊技役1−3−4−5−6−8)は、上記操作順序のうちのいくつかを正解操作順序とする「再遊技役1−3−4−5−6」である。ここで、例えば再遊技役1−3−4−5−6−7は、再遊技役1と、再遊技役3〜再遊技役7の6つが重複して内部当選することを示している。また、再遊技役1−3−4−5−6−8は、再遊技役1と、再遊技役3〜再遊技役6、および再遊技役8の6つが重複して内部当選することを示している。本第2変形例では、この再遊技役7および再遊技役8(制御リプレイ)を再遊技役1および再遊技役3から再遊技役6と重複して内部当選させることで、正解操作順序の異なる複数の「再遊技役1−3−4−5−6」を設けている。なお、各内部当選役と対応する操作順序については、備考欄に記載の通りである。また、これら複数種類の「再遊技役1−3−4−5−6」の内部当選確率は均等である。図46(a)に示す内部当選確率は、これら複数種類の「再遊技役1−3−4−5−6」の内部当選確率の総和である。
ここで、図47を用いて、「再遊技役1−3−4−5−6−7」に内部当選し、再遊技役3を構成する図柄が所定の入賞ラインから最大引込み範囲内にあるタイミングで、且つ正解操作順序に従って停止操作がされた場合と、これ以外の停止操作がされた場合の一例について説明する。図47は、再遊技役1−3−4−5−6−7に内部当選した場合の停止態様の一例を示す図である。
図47の左側の列(a)には、再遊技役1−3−4−5−6−7に内部当選し、左、中、右、の順で停止操作がされ、再遊技役3に対応する図柄組み合わせが中段入賞ラインL1に揃った様子が示されている。これらの停止操作は、いずれも再遊技役3を構成する図柄が入賞ラインL1から最大引込み範囲内にあるタイミング(再遊技役3を構成する図柄を中段入賞ラインL1に停止させることができるタイミング)での停止操作であり、且つ正解操作順序に従った停止操作である。なお、他の正解操作順序である左右中、あるいは中左右の順で停止操作がされた場合でも、これらの停止操作がいずれも再遊技役3を構成する図柄を中段入賞ラインL1に停止させる(引き込む)ことができるタイミングでの停止操作であれば、再遊技役3に対応する図柄組み合わせが中段入賞ラインL1に停止する。なお、正解操作順序に従った停止操作であっても、再遊技役3を構成する図柄が入賞ラインL1から最大引込み範囲内にあるタイミングとは異なるタイミングでの停止操作であった場合には、図11の例のように、再遊技役1、再遊技役4、再遊技役5、再遊技役6のいずれかに入賞する。
一方、図47の右側の列(b)には、再遊技役1−3−4−5−6−7に内部当選し、右、中、左、の順で停止操作がされ、再遊技役4に対応する図柄組み合わせが上段入賞ライン4に揃った様子が示されている。これらの停止操作は、いずれも再遊技役3を構成する図柄が入賞ラインL3から最大引込み範囲内にあるタイミング(再遊技役3を構成する図柄を右下がり入賞ラインL3に停止させる(引き込む)ことができるタイミング)での停止操作であるものの、正解操作順序とは異なる操作順序に従った停止操作である。なお、右左中、あるいは中右左の順で停止操作がされた場合には、これらの停止操作がいずれも再遊技役3を構成する図柄を右下がり入賞ラインL3に停止させる(引き込む)ことができるタイミングでの停止操作であっても、再遊技役3に対応する図柄組み合わせが入賞ラインに揃うことはなく、図11の例のように、再遊技役1、再遊技役4、再遊技役5、再遊技役6のいずれかに入賞する。ただし、上記説明した再遊技役1−4−5−6と同様に、正解操作順序に従った停止操作でなくても、再遊技役3を構成する図柄が所定の入賞ラインから最大引込み範囲内にあるタイミングでの停止操作である場合、第二停止操作までは所定の入賞ラインに再遊技役3を構成する図柄が揃うように構成されている。図47(b)には、第二停止操作まで入賞ラインL3に再遊技役3を構成する図柄が揃っているものの、第三停止操作によって最終的に上段入賞ラインL4に再遊技役4が揃っている(再遊技役3には入賞していない)ことが示されている。
なお、再遊技役1−3−4−5−6−8については、再遊技役1−3−4−5−6−7と正解操作順序が異なるだけであり、それ以外は上記説明したとおりであるため説明を省略する。
図48は、再遊技役1−3−4−5−6に内部当選した場合における、停止操作を報知する演出の一例を示す図である。この図48では、図44(a)の演出に、さらに停止操作順序の報知を加えた演出である。すなわち、この図48に示す演出は、操作タイミングと、操作順序の双方が報知されていることになる。
この第2変形例は、上記説明した基本形態とは、報知の内容および再遊技役3に入賞するための操作順序が追加されている点が異なり、これに応じて操作条件を報知する演出にも報知内容が追加されている点が異なる。この構成であっても、上記説明した基本形態と同様の効果を有する。すなわち、スロー停止による回転態様の変化により、遊技者を楽しませることができる。また、この際、操作条件を報知する構成を採用しているため、報知された操作条件に従おうとする遊技者の注意をリールに向けることができる。すなわち、遊技者の注意をリールに向けた上でスロー停止を行うため、スロー停止による回転態様の変化を遊技者により認識させることができる。さらに、スロー停止を実行するにあたり、遊技者が有利なことを示唆する図柄を狙わせることにより、遊技者のリールに対する注意力を高めることができるため、上記の効果をより高めることができる。なお、遊技者が有利なことを示唆する図柄ではなく、遊技者に何らかの利益が付与される図柄であっても、遊技者のリールに対する注意力を高め、上記の効果をより高めることができる。
<第3変形例>
上記説明した基本形態では、第一停止操作から第三停止操作のうち、いずれかでスロー停止が行われる例について説明したが、特に停止操作に限定はない。例えば第一停止でのみスロー停止の実行を許容するように構成してもよく、また、全ての停止操作でスロー停止の実行を許容するように構成してもよい。また、基本形態では、引込み制御処理2許容フラグを遊技の終了時にオフに設定しているため、一度引込み制御処理2許容フラグがオンに設定されても引込み制御処理2が実行されない場合があるが、このフラグをオフにすることなく、以降の遊技に持ち越すように構成してもよい。この場合、一度引込み制御処理2許容フラグがオンに設定されれば、引込み制御処理2が実行されるため、スロー停止を遊技者に見せる頻度を高めることができる。
ここで上記基本形態のように、停止操作が行われてからその停止操作に対応したリールが停止するまでの間に、押下時の図柄位置や引込み図柄数に基づいて回転態様を変える制御を実行する構成について考える。この構成において、例えば通常回転と比較してより遅い回転態様を実現するためには、引込み図柄数が少ない(例えば1)場合に回転態様を変更する必要がある。この場合、遊技者にとってはより認識しやすくなるものの、引込み図柄数の条件を満たす場合が少なくなってしまうため、この回転態様を実行する頻度が低くなってしまう。従って、基本形態のように一回の遊技中のいずれかで引込み制御処理2が実行されるように引込み制御処理2許容フラグを持ち越す構成や、引込み制御処理2許容フラグを、このフラグが成立した以降の遊技にも持ち越す構成を採用することで、スロー停止を遊技者に見せる頻度を高めることができる。
<その他>
これまでの変形例は、基本形態に基づくものであるため、上記変形例の構成は互いに組み合わせることができる。例えば、第1変形例(図45参照)で説明した、引込み制御処理2の実行の可否を決定する際の条件に、停止する図柄を加えた(ステップS2404)構成を第2変形例に採用することも可能である。
また、上記説明した例では、BAR図柄を用いたスロー停止が全てのリールで実行され得る例について説明したが、例えばBAR図柄が左リール110にのみ施されている場合には、この左リール110でのみスロー停止が実行されるように構成してもよい。
さらに、上記説明した例では、操作条件の報知が液晶表示装置157でのみ行われている例について説明したが、例えばスピーカ272,277や、各種ランプ420を用いて操作条件を報知する構成であってもよい。
以上の説明では、
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(リール110〜112)と、
前記複数のリールそれぞれに対応して設けられ、前記複数のリールを個別に停止させるために操作される複数の停止操作手段(ストップボタン137〜139)と、
複数種類の抽選結果から一の抽選結果を抽選によって導出する抽選手段(主制御部300、図15のステップS109)と、
前記抽選手段によって導出された抽選結果、および前記複数の停止操作手段のうちの操作された一の停止操作手段の操作結果に基づいて、前記複数のリールのうちの操作された該一の停止操作手段に対応するリールを最大引込み範囲内で停止させる停止制御を実行する停止制御手段(主制御部300、図15のステップS115)と、
前記複数の停止操作手段のうちの一または複数の停止操作手段の操作条件に関する操作条件報知を行う報知手段(液晶表示装置157、スピーカ272,277、各種ランプ420)と、
前記報知手段を制御する報知制御手段(第1副制御部400)と、を備え、
前記複数のリールそれぞれに施された図柄を予め定められた視認可能領域(表示窓113)において視認可能にする遊技台であって、
前記複数のリールは、
特定図柄(BAR図柄)が施されたリール(リール110〜112)を少なくとも一つ含んで構成されたものであり、
前記停止制御手段は、
前記複数の停止操作手段のうちの一の停止操作手段が操作されたことに基づいて、前記複数のリールのうちの操作された該一の停止操作手段に対応するリールを所定の回転量だけ回転させるための引込み制御(図26の引込み制御処理)を前記停止制御において実行可能に構成され、
該引込み制御として、通常の引込み制御(図27の引込み制御処理1)、および該通常の引込み制御と前記リールの回転速度が異なる特定の引込み制御(図28の引込み制御処理2)のうちのいずれか一方の制御を実行可能に構成され、
所定の実行条件(再遊技役1−3−4−5−6に内部当選し、かつ引込み図柄数が1)が成立した場合において、該特定の引込み制御を実行するように構成され(図26において、引込み制御処理実行フラグがオンの場合に実行される引込み制御処理2)、
該特定の引込み制御が実行される場合のうちの少なくとも一部の場合において、前記複数の停止操作手段が所定の操作順序に従って操作された場合にのみ前記特定図柄を前記視認可能領域に停止させる前記停止制御を実行するように構成されたもの(図46、図47参照)であり、
前記報知制御手段は、
前記特定の引込み制御と、前記視認可能領域に前記特定図柄を停止させる前記停止制御の双方が実行される場合のうちの少なくとも一部の場合において、前記所定の操作順序の報知を前記報知手段に行わせる制御を実行するように構成されたもの(再遊技役1−3−4−5−6に内部当選して正解操作順序に従って停止操作を行い、かつ引込み図柄数が1、を満たして実行される引込み制御処理2においてBAR図柄が表示窓113内に停止する場合(図47(a))と、AT遊技状態で再遊技役1−3−4−5−6に内部当選した場合に実行される図35のステップS3303、図48とが重複し得る、第2変形例参照)であることを特徴とする遊技台、が記載されている。
また、上記記載の遊技台であって、
前記複数のリールは、
一の前記特定図柄(BAR図柄)が施されたリール(リール110〜112)、または複数の前記特定図柄が施されたリールであって施された前記複数の特定図柄で構成される間隔のうち少なくとも一の間隔が最大引込み範囲を超えるように図柄が施されたリール(スロー停止の際に使用される目立つ図柄(本実施形態ではBAR図柄)については、本実施形態のように各リールに一つであってもよく、複数施されていてもよい。との記載参照)を少なくとも含んで構成されたものであり、
前記報知制御手段は、
前記特定の引込み制御と、前記視認可能領域に前記特定図柄を停止させる前記停止制御の双方が実行される場合のうちの少なくとも一部の場合において、前記所定の操作順序の報知に加え、前記特定図柄を前記視認可能領域に停止させるための操作タイミングの報知を前記報知手段に行わせる制御を実行するように構成されたもの(再遊技役1−3−4−5−6に内部当選して正解操作順序に従って停止操作を行い、かつ引込み図柄数が1、を満たして実行される引込み制御処理2においてBAR図柄が表示窓113内に停止する場合(図47(a))と、AT遊技状態で再遊技役1−3−4−5−6に内部当選した場合に実行される図35のステップS3303、図48とが重複し得る、第2変形例参照)であることを特徴とする遊技台、が記載されている。
100 スロットマシン
110〜112 リール
113 表示窓
130〜132 ベットボタン
135 スタートレバー
137〜139 ストップボタン
157 液晶表示装置
272,277 スピーカ
420 各種ランプ
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部

Claims (2)

  1. 複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリールと、
    前記複数のリールそれぞれに対応して設けられ、前記複数のリールを個別に停止させるために操作される複数の停止操作手段と、
    複数種類の抽選結果から一の抽選結果を抽選によって導出する抽選手段と、
    前記抽選手段によって導出された抽選結果、および前記複数の停止操作手段のうちの操作された一の停止操作手段の操作結果に基づいて、前記複数のリールのうちの操作された該一の停止操作手段に対応するリールを最大引込み範囲内で停止させる停止制御を実行する停止制御手段と、
    前記複数の停止操作手段のうちの一または複数の停止操作手段の操作条件に関する操作条件報知を行う報知手段と、
    前記報知手段を制御する報知制御手段と、を備え、
    前記複数のリールそれぞれに施された図柄を予め定められた視認可能領域において視認可能にする遊技台であって、
    前記複数のリールは、
    特定図柄が施されたリールを少なくとも一つ含んで構成されたものであり、
    前記停止制御手段は、
    前記複数の停止操作手段のうちの一の停止操作手段が操作されたことに基づいて、前記複数のリールのうちの操作された該一の停止操作手段に対応するリールを所定の回転量だけ回転させるための引込み制御を前記停止制御において実行可能に構成され、
    該引込み制御として、通常の引込み制御、および該通常の引込み制御と前記リールの回転速度が異なる特定の引込み制御のうちのいずれか一方の制御を実行可能に構成され、
    所定の実行条件が成立した場合において、該特定の引込み制御を実行するように構成され、
    該特定の引込み制御が実行される場合のうちの少なくとも一部の場合において、前記複数の停止操作手段が所定の操作順序に従って操作された場合にのみ前記特定図柄を前記視認可能領域に停止させる前記停止制御を実行するように構成されたものであり、
    前記報知制御手段は、
    前記特定の引込み制御と、前記視認可能領域に前記特定図柄を停止させる前記停止制御の双方が実行される場合のうちの少なくとも一部の場合において、前記所定の操作順序の報知を前記報知手段に行わせる制御を実行するように構成されたものであることを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記複数のリールは、
    一の前記特定図柄が施されたリール、または複数の前記特定図柄が施されたリールであって施された前記複数の特定図柄で構成される間隔のうち少なくとも一の間隔が最大引込み範囲を超えるように図柄が施されたリールを少なくとも含んで構成されたものであり、
    前記報知制御手段は、
    前記特定の引込み制御と、前記視認可能領域に前記特定図柄を停止させる前記停止制御の双方が実行される場合のうちの少なくとも一部の場合において、前記所定の操作順序の報知に加え、前記特定図柄を前記視認可能領域に停止させるための操作タイミングの報知を前記報知手段に行わせる制御を実行するように構成されたものであることを特徴とする遊技台。
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