JP6102035B2 - 遊技台 - Google Patents

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本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台に関する。
従来、遊技台の一つとして、例えば、スロットマシンが知られている。このスロットマシンは、規定数のメダルが使用され、スタートレバーが操作されることでメインリールを回転するとともに、内部抽選によって役を内部決定し、ストップボタンが操作されることでメインリールを停止させ、図柄表示窓上に内部決定された役に応じて予め定められた図柄の組合せが表示されると役が成立し、メダルの付与を伴う役が成立したことに基づいて、成立した役に対応する規定数のメダルを付与するようになっている。
このような遊技台には、遊技者にとって有利な停止態様を導出させるストップボタンの操作順序の報知を行う遊技台がある(例えば、特許文献1)。また、このような遊技台以外にも、遊技者にとって有利な停止態様を導出させるストップボタンの操作タイミングや、ストップボタンの操作に関する注意喚起など、ストップボタンの操作に関する報知を行う遊技台が多数ある。
特許第4785212号公報
しかし、このような操作に関する報知を行う場合、遊技者に誤操作をさせないよう早い時期に行うことが好ましいが、操作に関する報知を行うことで、内部抽選の結果の詳細が遊技者に知られることとなり、内部の抽選結果をうけて他の演出(例えば、AT(アシストタイム)遊技状態の開始するか開始しないかの演出)を行おうとした場合、この演出の結果が推測可能となり期待感を低下させてしまう虞がある。また、操作に関する報知に限らず、内部当選の結果を早い時期に報知することにより、その後の演出の推測が可能となり期待感を低下させてしまう虞がある。
よって、本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、内部の抽選結果の報知を行いつつも、他の演出への期待感を低下させてしまうことを防止することができる遊技台を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の遊技台は、
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリールと、
前記複数のリールの回転を開始させるために操作される開始操作手段と、
回転中の前記複数のリールを個別に停止させるために操作される停止操作手段と、
遊技を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
遊技が開始されたことに基づいて抽選を実行し、所定の抽選結果および複数種類の特定の抽選結果を含む複数種類の抽選結果から、抽選結果を導出する抽選手段と、
前記抽選手段によって導出された抽選結果および前記停止操作手段の操作結果に基づいて回転中の前記複数のリールを停止させる停止制御を含む、前記複数のリールに関する制御を実行するリール制御手段と、
特定期間において特定の演出を実行する特定演出手段と、
前記特定期間において前記抽選手段により前記所定の抽選結果が導出されると、前記特定の演出において、遊技者に有利な遊技結果を得るための操作に関する情報を報知する操作情報報知を実行する操作情報報知手段と、
前記抽選手段により前記特定の抽選結果が導出されたことに基づいて、前記特定期間に関する設定を特典設定として実行する特典設定手段と、
前記特典設定の実行があることを肯定する演出である第一の演出を実行する第一の演出手段と、
前記第一の演出が実行される前に、第二の演出を実行する第二の演出手段と、
前記第一の演出が実行された場合には、前記複数種類の特定の抽選結果のうち前記特典設定の実行の契機となった抽選結果を示唆する第三の演出を実行する第三の演出手段と、を備え、
前記第二の演出手段は、
前記第二の演出において、前記複数種類の特定の抽選結果のうち前記特典設定の実行の契機となった抽選結果と、該抽選結果とは異なる抽選結果とを示唆する手段であることを特徴とする。
本発明によれば、様々な報知を行いつつも、他の演出への期待感を低下させてしまうことを防止する遊技台を提供することができる。
スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 入賞ラインの一例を示す図である。 制御部の回路ブロック図である。 各リールに施された図柄の配列を平面的に展開して示す図である。 入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組み合わせ、各入賞役の作動または払出を示す図である。 スロットマシン100の遊技状態の遷移図である。 各遊技状態における入賞役の抽選テーブルを示す図である。 ステッピングモータの概要を示す図である。 リール制御の状態に対応する励磁切換パターンを表で示す、全2図中の1つ目の図である。 リール制御の状態に対応する励磁切換パターンを表で示す、全2図中の2つ目の図である。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 図11に示す入賞役内部抽選処理(ステップS109)の流れを示すフローチャートである。 図11に示すリール回転開始処理(ステップS113)の流れを示すフローチャートである。 図13に示す演出回転実行処理(ステップS1111)の流れを示すフローチャートである。 図11に示すリール停止制御処理(ステップS115)の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 図16に示す各種遊技処理(ステップS207)の流れを示すフローチャートである。 図17に示すリール制御処理(ステップS2003)の流れを示すフローチャートである。 図18に示すストップボタン受付処理(ステップS2103)の流れを示すフローチャートである。 図18に示す、リール制御状態に応じた各リール制御処理(ステップS2107)の流れを示すフローチャートである。 図20に示す加速制御処理(ステップS2303)の流れを示すフローチャートである。 図20に示す定速制御処理(ステップS2307)の流れを示すフローチャートである。 図20に示す引込み制御処理(ステップS2311)の流れを示すフローチャートである。 図20に示すブレーキ制御処理(ステップS2315)の流れを示すフローチャートである。 (a)は、図21、図22、および図23に示す図柄位置更新処理(図21のステップS2407、図22のステップS2503、図23のステップS2603)の流れを示すフローチャートであり、(b)は、図22に示す図柄位置初期化処理(図22のステップS2507)の流れを示すフローチャートである。 図20に示す演出回転制御処理(ステップS2319)の流れを示すフローチャートである。 (a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートであり、(b)は、(a)のコマンド受付時処理のフローチャートであり、(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。 図27(a)に示す演出制御処理(ステップS309)の流れを示すフローチャートである。 図28に示す内部当選コマンド受付時処理(ステップS3003)の流れを示すフローチャートである。 (a)は、図28に示す演出回転開始コマンド受付時処理(ステップS3007)の流れを示すフローチャートであり、(b)は、図28に示す演出回転終了コマンド受付時処理(ステップS3011)の流れを示すフローチャートである。 (a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートであり、(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートであり、(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートであり、(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。 内部当選役に対応して加算されるAT遊技回数を示す図である。 本実施形態で実行される演出の一例を示す図である。 図33(a)のその他の例を示す図である。 図33(a)のその他の例を示す図である。 図33(a)のその他の例を示す図である。 図33(b)〜(f)のその他の例を示す図である。 (a)は、図33(i)のその他の例を示す図であり、(b)は、図33(g)のその他の例を示す図である。 対決演出と演出回転のタイミングを示す図である。 演出回転の変形例を示す図である。
以下、図面を用いて、本発明の遊技台の実施形態に係るスロットマシンについて説明する。
以下説明する本実施形態のスロットマシンは、所定数の遊技媒体が投入され、且つ、複数種類の図柄がそれぞれ施された複数のリールが所定の回転開始指示操作を受け付けたことで回転を開始するとともに、その回転開始指示操作を受け付けたことに基づいて複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定し、その複数のリールそれぞれが、所定の回転停止指示操作を受け付けることで回転を個別に停止し、その抽選の結果に基づく役およびその複数のリールが停止したときの図柄組み合わせによって決まる条件が所定の払出し条件に、合致していれば遊技媒体を払い出して終了となり、合致していなければ遊技媒体を払い出さずに終了となる一連の遊技を進行する遊技台である。
まず、図1および図2を用いてスロットマシン100の基本構成を説明する。図1は、スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。図2は、入賞ラインの一例を示す図である。
図1に示すスロットマシン100は、本発明の遊技台の一例に相当するものであり、本体101と、本体101の正面に取り付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には(図示省略)、外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110乃至112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110乃至112が構成されている。リール110乃至112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。図2を用いて具体的に説明すると、左リール110の上段(図に示す1の位置)に表示される図柄を左リール上段図柄、左リール110の中段(図に示す2の位置)に表示される図柄を左リール中段図柄、左リール110の下段(図に示す3の位置)に表示される図柄を左リール下段図柄、中リール111の上段(図に示す4の位置)に表示される図柄を中リール上段図柄、左リール111の中段(図に示す5の位置)に表示される図柄を中リール中段図柄、中リール111の下段(図に示す6の位置)に表示される図柄を中リール下段図柄、右リール112の上段(図に示す7の位置)に表示される図柄を右リール上段図柄、右リール112の中段(図に示す8の位置)に表示される図柄を右リール中段図柄、右リール112の下段(図に示す9の位置)に表示される図柄を右リール下段図柄とそれぞれ呼び、各リール110乃至112のそれぞれの図柄は図柄表示窓113を通して各リール110乃至112にそれぞれ縦方向に3つ、合計9つ表示される。そして、各リール110乃至112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合わせが変動することとなる。つまり、各リール110乃至112は複数種類の図柄の組み合わせを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110乃至112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。入賞ラインとは、後述する図5で説明する入賞役に対応する図柄組み合わせが表示されたか否かが判定されるラインのことである。
本実施形態では左リール中段図柄、中リール中段図柄および右リール中段図柄で構成される中段入賞ラインL1、左リール上段図柄、中リール中段図柄および右リール下段図柄で構成される右下がり入賞ラインL2、左リール下段図柄、中リール中段図柄および右リール上段図柄で構成される右上がり入賞ラインL3、左リール下段図柄、中リール下段図柄および右リール下段図柄で構成される下段入賞ラインL4、の4つの入賞ラインが設けられている。図2には、これらの入賞ラインが示されている。有効となる入賞ライン(以下、単に「有効ライン」と称する場合がある)は、遊技媒体としてベットされたメダルの枚数によって予め定まっている。本実施形態のスロットマシン100は3枚賭け専用機であり、メダルの投入枚数が3枚未満のときはどの入賞ラインも有効にはならず、メダルが3枚ベットされたときに全入賞ラインL1〜L4が有効になる。入賞ラインが有効になると、スタートレバー135を操作して遊技を開始することができるようになる。なお、入賞ラインの数については4ラインに限定されるものではない。例えば、中段入賞ラインL1、右下がり入賞ラインL2および右上がり入賞ラインL3の3ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、ベット数に応じた数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、特別役1および特別役2)に内部当選していること、または、後述する特別遊技状態であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技役(詳細は後述する)に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130乃至132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130乃至132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。
貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および、払出枚数表示器127は、7セグメント(SEG)表示器とした。
スタートレバー135は、リール110乃至112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130乃至132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。このスタートレバー135は、本発明の開始操作手段の一例に相当する。
ストップボタンユニット136には、左ストップボタン137、中ストップボタン138および右ストップボタン139で構成されるストップボタン137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110乃至112に対応づけられている。より具体的に言えば、左ストップボタン137を操作することによって左リール110を停止させることができ、中ストップボタン138を操作することによって中リール111を停止させることができ、右ストップボタン139を操作することによって右リール112を停止させることができる。以下、ストップボタン137乃至139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第一停止操作、次の停止操作を第二停止操作、最後の停止操作を第三停止操作という。また、これらの停止操作に対応して停止されるリールを順に第一停止リール、第二停止リール、第三停止リールと称する。さらに、回転中の各リール110乃至112を全て停止させるためにストップボタン137乃至139を停止操作する順序を操作順序または押し順という。さらに、第一停止操作を左リール110の停止操作とする操作順序を「順押し操作順序」または単に「順押し」と呼び、第一停止操作を右リール112の停止操作とする停止操作を「逆押し操作順序」または単に「逆押し」と呼ぶ。なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。このストップボタン137乃至139は、本発明に停止操作手段の一例に相当する。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受け皿161が設けられている。
音孔145はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能な表示装置であればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。この液晶表示装置157は、本発明の演出手段の一例に相当する。
次に、図3を用いて、スロットマシン100の制御部の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。なお、以下説明する主制御部300は、本発明の抽選手段、リール制御手段を備えた第一の制御手段の一例に相当するものである。また、第1副制御部400は、本発明の第二の制御手段および演出制御手段の一例に相当するものである。また、後述する特別遊技状態を設定する主制御部300と、AT遊技状態を設定する第1副制御部400は、いずれも本発明の遊技状態設定手段の一例に相当する。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの図柄配列等を記憶したROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、WDT(ウォッチドッグタイマ)314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器315bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器315bが出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
主制御部300は、水晶発振器315aから入力されるクロック信号に基づき0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数発生回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、センサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、左ストップボタン137センサ、中ストップボタン138センサ、右ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、左リール110のインデックスセンサ、中リール111のインデックスセンサ、右リール112のインデックスセンサ、等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数発生回路316に出力する。この信号を受信した乱数発生回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。左ストップボタン137センサ、中ストップボタン138センサ、および、右ストップボタン139センサは、各々対応するストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、および、ベットボタン132センサは、対応するメダル投入ボタン130乃至132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
左リール110のインデックスセンサ、中リール111のインデックスセンサ、および、右リール112のインデックスセンサは、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。一旦Lレベルになってから次にLレベルになるまでの間、リールが基準位置からどのくらい回転しているかを示す回転位置情報は、水晶発振器315bが出力するクロック信号をカウントした値に基づいて算出される。CPU304は、上記Lレベルの信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。この回転位置情報は、主制御部300のRAM308に格納されている。
主制御部300は、リール装置110乃至112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、各種ランプ339(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129は、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328を備えている。
また、基本回路302には、情報出力回路334を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態を示す情報)を出力する。
また、主制御部300は、電源管理部(図示省略)から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信する。第1副制御部400は、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM406には、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等が記憶されている。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418を設けており、音源IC418に出力インタフェースを介してスピーカ272、277を設けている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS−ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。これらスピーカ272、277は、本発明の演出手段の一例に相当する。
また、第1副制御部400には、駆動回路422が設けられ、駆動回路422に入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、ベットボタンランプ200、リールバックライト等)が接続されている。この各種ランプ420は、本発明の演出手段の一例に相当する。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。第2副制御部500は、演出画像表示装置157の表示制御を含む演出装置160の各種制御を行う。なお、第2副制御部500は、例えば、液晶表示装置157の表示の制御を行う制御部、各種演出用駆動装置の制御を行う制御部(例えば、シャッタ163のモータ駆動を制御する制御部)とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。
第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM506には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されている。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第2副制御部500には、シャッタ163のモータを駆動する駆動回路530を設けており、駆動回路530には出力インタフェースを介してシャッタ163を設けている。この駆動回路530は、CPU504からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。
また、第2副制御部500には、センサ回路532を設けており、センサ回路532には入力インタフェースを介してシャッタセンサ538を接続している。CPU504は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ538状態を監視している。
また、第2副制御部500には、VDP534(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)を設けており、このVDP534には、バスを介してROM506、VRAM536が接続されている。VDP534は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM536のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
<図柄配列>
次に、図4を用いて、上述の各リール110乃至112に施される図柄配列について説明する。なお、同図は、各リール(左リール110、中リール111、右リール112)に施された図柄の配列を平面的に展開して示す図である。
各リール110乃至112には、同図の右側に示す複数種類(本実施形態では10種類)の図柄が所定コマ数(本実施形態では、番号0〜20の21コマ)だけ配置されている。また、同図の左端に示した番号0〜20は、各リール110乃至112上の図柄の配置位置を示す番号である。例えば、本実施形態では、左リール110の番号1のコマには「スイカ図柄」、中リール111の番号0のコマには「ベル図柄」、右リール112の番号2のコマには「セブン1図柄」、がそれぞれ配置されている。
<入賞役の種類>
次に、図5を用いて、スロットマシン100の入賞役の種類について説明する。なお、同図は入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組み合わせ、各入賞役の作動または払出を示す図である。
スロットマシン100の入賞役には、特別役(特別役1、特別役2)と、一般役(再遊技役1〜再遊技役3、小役1〜小役3)がある。なお、入賞役の種類は、これらの役に限定されるものではなく、任意に採用することができる。
本実施形態における入賞役のうち、特別役1および特別役2は、遊技者に所定の利益が付与される特別遊技状態に移行する役である。また、再遊技役1〜再遊技役3は、新たにメダルを投入することなく再遊技が可能となる役である。これらの入賞役は「作動役」と呼ばれる場合がある。また、本実施形態における「入賞」には、メダルの配当を伴わない(メダルの払い出しを伴わない)作動役の図柄組み合わせが有効ライン上に表示される場合も含まれ、例えば、特別役1、特別役2、および再遊技役1〜再遊技役3への入賞が含まれる。
特別役1および特別役2は、入賞により特別遊技状態に移行する役(作動役)である。ただし、この役自身に入賞したことよるメダルの払出は行われない。対応する図柄組み合わせは、特別役1が「セブン1−セブン1−セブン1(BB1)」又は「セブン2−セブン2−セブン2(BB2)」であり、特別役2が「BAR−BAR−BAR(RB)」である。
特別役1または特別役2に内部当選すると、この内部当選した役に対応する特別役内部当選フラグがオンに設定される(主制御部300のRAM308の所定のエリア内に記憶される)。このフラグがオンに設定されていると、主制御部300は、遊技状態を特別役内部当選状態(以下、この状態をRT3と称することがある)に移行させる。このフラグは、その内部当選した役に入賞するまでオンの状態が維持され、次回以降の遊技においてもその内部当選した役に入賞しやすい状態となる。すなわち、特別役1または特別役2に内部当選した遊技においてその特別役に入賞しなくとも、次回以降の遊技でその特別役に内部当選した状態となり、特別役に対応する図柄組み合わせ(例えば特別役1に内部当選した場合は「セブン1−セブン1−セブン1(BB1)」又は「セブン2−セブン2−セブン2(BB2)」の図柄組み合わせ)が、揃って入賞しやすい状態になる。この特別役内部当選状態(RT3)については後述する。
主制御部300は、特別役1または特別役2に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて遊技状態を特別遊技状態(以下、この状態をRT4と称することがある)に移行させる。さらにこの特別遊技状態において、所定の枚数の払出しがされると再遊技低確率状態(以下、この状態をRT1と称することがある)に移行させる。この特別遊技状態(RT4)および再遊技低確率状態(RT1)については後述する。
再遊技役1から再遊技役3は、入賞により次回の遊技でメダル(遊技媒体)の投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出は行われない。なお、対応する図柄組み合わせは、再遊技役1は「リプレイ−リプレイ−リプレイ(通常リプレイ)」、再遊技役2は「リプレイ−リプレイ−ベル(昇格リプレイ)」、再遊技役3は「ベル−リプレイ−リプレイ(転落リプレイ)」である。
主制御部300は、再遊技役2に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて、遊技状態を再遊技高確率状態(以下、この状態をRT2と称することがある)に移行させる。また、再遊技役3に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて、遊技状態を再遊技低確率状態(RT1)に移行させる。なお、再遊技高確率状態(RT2)については後述する。
上記再遊技役は、遊技者がメダルを投入することなく、次回の遊技を行うことができる役であればよい。したがって、例えば、再遊技に入賞すると次回遊技でメダルの投入が自動的に投入(後述するメダル投入枚数記憶領域にメダル投入枚数を再設定)されるものであってもよいし、再遊技に入賞した遊技で投入されたメダルをそのまま次回の遊技に持ち越して使用できるものであってもよい。
「小役(小役1〜小役3)」(以下、それぞれ「小役1」、「小役2」、「小役3」と称する場合がある)は、入賞により所定数のメダルが払い出される入賞役で、対応する図柄組み合わせは、小役1が「スイカ−スイカ−スイカ(スイカ)」、小役2が「ANY−チェリー−ANY(チェリー)」、小役3が「ANY−ベル−ANY(ベル)」である。また、対応する払出枚数は同図に示す通りである。なお、「ANY−チェリー−ANY」の場合、中リール111の図柄が「チェリー」であればよく、左リール110と右リール112の図柄はどの図柄でもよい。「ANY−ベル−ANY」の場合、中リール111の図柄が「ベル」であればよく、左リール110と右リール112の図柄はどの図柄でもよい。
<遊技状態の種類>
次に、スロットマシン100の遊技状態の種類および変遷について説明する。図6は、スロットマシン100の遊技状態の遷移図である。
スロットマシン100は、大別すると再遊技低確率状態(RT1)、再遊技高確率状態(RT2)、特別役内部当選状態(RT3)、特別遊技状態(RT4)の計4つの遊技状態があり、これらの遊技状態は主制御部300によって制御されている。図6(a)には、これらの4つの遊技状態が示されている。また、図6(b)には各遊技状態の移行条件が記載され、図6(a)には、各遊技状態を結ぶ矢印上に図6(b)に示す移行条件に対応する記号が記載されている。各矢印に記載された記号に対応する移行条件が成立すると、その矢印方向に向かって遊技状態が遷移する。この遊技状態が移行する条件には、例えば、所定の役に入賞すること、所定の役に内部当選すること、特定の入賞ラインに特定の図柄組み合わせが停止表示すること、規定回数の遊技が消化されたこと、および所定枚数の払出しがされることなどがある。
図7は、各遊技状態における入賞役の抽選テーブルを示す図である。横軸はそれぞれの遊技状態を表し、縦軸はそれぞれの入賞役の抽選値を示す。以降説明する各遊技状態における役の内部当選確率は、ROM306に用意された抽選データから、各々の役に対応付けされた抽選データの範囲に該当する数値データを、内部抽選時に取得される乱数値の範囲の数値データ(例えば65535)で除した値で求められる。例えば、再遊技低確率状態(RT1)においては、小役1の抽選値が512であり、小役1の当選確率は512/65536*100≒0.8%である。抽選データは、予めいくつかの数値範囲に分割され、各数値範囲に各々の役やハズレを対応付けしている。内部抽選を実行した結果得られた乱数値が、何れの役に対応する抽選データに対応する値であったかを判定し、内部抽選役を決定する。この抽選データは少なくとも1つの役の当選確率を異ならせた設定1〜設定6が用意され、遊技店の係員等はいずれかの設定値を任意に選択し、設定することができる。なお、この図に示す抽選確率は一例であって、この確率に限定されるものではない。例えば、再遊技役の内部当選確率(No3〜5の総和)が、再遊技低確率状態(RT1)、特別役内部当選状態(RT3)、再遊技高確率状態(RT2)、の順に高くなるように構成されているが、この構成は一例であって、この内部当選確率に限定されるものではない。さらに、小役3aの内部当選確率(No8)は、特別遊技状態(RT4)を除いた全ての遊技状態で同一になるように構成されているが、この構成も一例であって、この内部当選確率に限定されるものではない。
以降、図面を適宜参照しながら、スロットマシン100の遊技状態について説明する。
<再遊技低確率状態(RT1)>
再遊技低確率状態は、再遊技の内部当選確率が他の遊技状態(例えば特別遊技状態を除く遊技状態)のうち最も低い(遊技者にとって不利な)遊技状態であり、通常遊技状態と称することもある。再遊技低確率状態では、図7に示す横軸の「RT1」の列にある抽選テーブルを参照して内部当選する入賞役を抽選する。
再遊技低確率状態において内部当選する入賞役には、特別役1、特別役2、再遊技役1、再遊技役1−2、小役1、小役2、小役3aがある。なお、入賞役に当選しなかった場合はハズレとなり、入賞役に対応する図柄組み合わせは表示されない。なお、入賞ラインに入賞に係る図柄組合せが停止されないことを、「ハズレとなる」、と称する場合がある。また、入賞役に当選しなかったことを「ハズレに当選した」と表現する場合がある。
ここで、「再遊技役1−2」とは、再遊技役1および再遊技役2が同時に内部当選したことを指す。この場合、遊技者の操作順序に応じてどの役に対応する図柄組み合わせが表示されるかが決定される。より具体的には、予め定められた操作順序である正解操作順序に従って停止操作がされた場合は、再遊技役2に対応する図柄組み合わせ(昇格リプレイ)が表示され(図7備考欄中、操作順序正解時参照)、それ以外の場合には、再遊技役1に対応する図柄組み合わせ(通常リプレイ)が表示される(図7備考欄中、操作順序不正解時参照)。
本実施形態のスロットマシン100においては、第一停止操作、第二停止操作、第三停止操作の組み合わせによって複数の操作順序がある(例えば、左中右、左右中、中左右、中右左、右左中、右中左の計6通り)。上記説明した「再遊技役1−2」は、これらの操作順序のうちの一つを上記正解操作順序とする「再遊技役1−2」が複数種類存在する。図7に示す内部当選確率は、これら複数種類の「再遊技役1−2」の内部当選確率の総和である。この「再遊技役1−2」のように、当選役に対応する図柄組み合わせが操作順序によって決定される再遊技役を「押し順リプレイ」と呼ぶ場合がある。また、この「再遊技役1−2」のように、入賞役が操作順序によって決定される役を「操作順序役」と称する場合がある。
なお、本実施形態では、全ての操作順序に対して複数種類の「再遊技役1−2」を設けた上で、これらの内部当選確率を均等にした構成を採用している。しかし、この構成は一例であって、例えば、複数種類の「再遊技役1−2」で再遊技役2に入賞するための操作順序を、いずれも右を第一停止とする操作順序に設定(例えば、左第一停止、中第一停止に対応する「再遊技役1−2」の内部当選確率を0に設定)し、右を第一停止とする操作順序で停止操作を行うことで、再遊技役2に入賞しやすくする、というように、特定の操作順序で停止操作を行うと再遊技役2に入賞しやすくなる、というような有利不利が存在するように、内部当選確率を偏らせた構成を採用してもよい。
また、本実施形態では、正解操作順序の異なる複数の「再遊技役1−2」を設けているが、例えば「再遊技役1−2」という一つの内部当選役を設けた上で、この役に内部当選したときに正解操作順序を抽選で決定するように構成してもよい。
ここまで、図7における「再遊技役1−2」について説明したが、「小役3a」でも遊技者の操作順序に応じて遊技者の有利不利が異なるように設定されている。以下、具体的に説明する。
「小役3a」に内部当選した場合には、遊技者の操作順序に応じて小役3に対応する図柄組み合わせが表示される入賞ラインが決定される(図7備考欄参照)。より具体的には、予め定められた操作順序である正解操作順序に従って停止操作がされた場合には、「ベル図柄」が中リール111の中段(図2に示す番号5の位置参照)に表示され、それ以外の場合には、「ベル図柄」が中リール111の下段(図2に示す番号6の位置参照)に表示される。
「ベル図柄」が中リール111の中段(図2に示す番号5の位置参照)に表示されると、図2に示す中段入賞ラインL1、右下がり入賞ラインL2、および右上がり入賞ラインL3の3つの入賞ラインで小役3に対応する図柄組み合わせが揃い、12枚のメダルが払出される(図7備考欄中、操作順序正解時参照)。また、「ベル図柄」が中リール111の下段(図2に示す番号6の位置参照)に表示されると、図2に示す下段入賞ラインL4に対応する図柄組み合わせが揃い、4枚のメダルが払出される(図7備考欄中、操作順序不正解時参照)。
本実施形態のスロットマシン100においては、第一停止操作、第二停止操作、第三停止操作の組み合わせによって複数の操作順序がある(例えば、左右中、左中右、右中左、右左中、中第1停止の計5通り)。上記説明した「小役3a」は、これらの操作順序のうちの一つを上記正解操作順序とする「小役3a」が、複数の操作順序のそれぞれに応じて複数種類存在する。図7に示す内部当選確率は、これら複数種類の「小役3a」の内部当選確率の総和である。なお本実施形態では、これら複数種類の「小役3a」の内部当選確率は、均等に設定されている。すなわち、特定の操作順序で停止操作を行うと遊技者に有利になる、というような有利不利が存在しない。しかし、この構成は一例であって、例えばこれらの内部当選確率を異ならせて特定の操作順序に従って停止操作をした場合に遊技者に有利になるようにしてもよい。この「小役3a」のように、当選役に対応する図柄組み合わせが操作順序によって決定される小役を「押し順小役」と呼ぶ場合がある。また、この「小役3a」のように、入賞役が操作順序によって決定される役を「操作順序役」と称する場合がある。
また、本実施形態では、正解操作順序の異なる複数の「小役3a」を設けているが、例えば「小役3a」という一つの内部当選役を設けた上で、この役に内部当選したときに正解操作順序を抽選で決定するように構成してもよい。また、本実施形態では、操作順序に正解した場合と、不正解の場合とで、払い出し枚数が異なる構成を採用しているが、例えば、操作順序正解の場合には払出がある一方、不正解の場合には払出がない場合があるものであってもよい。すなわち、操作順序に正解した場合の方が、操作順序に不正解の場合よりも有利になる構成であればよい。また、上記説明では、操作順序に正解するとより多くのメダルが払い出される(有利になる)例について説明したが、操作順序に限らず停止操作のタイミングや、操作順序とタイミングとの組み合わせによって有利不利を生じさせる構成であってもよい。なお、ここで説明した「小役3a」については、以降説明する遊技状態でも同様である。
図6には、再遊技低確率状態(RT1)において、再遊技役2に対応する図柄組み合わせが表示された場合(再遊技役2に入賞した場合)には、後述する再遊技高確率状態(RT2)に移行することが示されている。また、同図には、特別役1または特別役2に内部当選した場合には、後述する特別役内部当選状態(RT3)に移行することが示されている。さらに、特別役1または特別役2に対応する図柄組み合わせが表示された場合(特別役1または特別役2に入賞した場合)には、後述する特別遊技状態(RT4)に移行することが示されている。
<再遊技高確率状態(RT2)>
再遊技高確率状態(RT2)は、再遊技低確率状態(RT1)よりも再遊技役の内部当選確率が高い遊技状態である。再遊技高確率状態(RT2)では、図7に示す横軸の「RT2」の列にある抽選テーブルを参照して内部当選する入賞役を抽選する。
再遊技高確率状態(RT2)において内部当選する入賞役には、特別役1、特別役2、再遊技役1、再遊技役1−3、小役1、小役2、小役3aがある。なお、入賞役に当選しなかった場合はハズレとなり、入賞役に対応する図柄組み合わせは表示されない。
ここで、「再遊技役1−3」とは、再遊技役1および再遊技役3が同時に内部当選したことを指す。この場合、遊技者の操作順序に応じてどの役に対応する図柄組み合わせが表示されるかが決定される。より具体的には、予め定められた操作順序である正解操作順序に従って停止操作がされた場合は、再遊技役1に対応する図柄組み合わせ(通常リプレイ)が表示され(図7備考欄中、操作順序正解時参照)、それ以外の場合には、再遊技役3に対応する図柄組み合わせ(転落リプレイ)が表示される(図7備考欄中、操作順序不正解時参照)。
本実施形態のスロットマシン100においては、第一停止操作、第二停止操作、第三停止操作の組み合わせによって複数の操作順序がある(例えば、左中右、左右中、中左右、中右左、右左中、右中左の計6通り)。上記説明した「再遊技役1−3」は、これらの操作順序のうちの一つを上記正解操作順序とする「再遊技役1−3」が複数種類存在する。図7に示す内部当選確率は、これら複数種類の「再遊技役1−2」の内部当選確率の総和である。この「再遊技役1−3」も、上記「再遊技役1−2」と同様に「押し順リプレイ」と呼ぶ場合がある。また、この「再遊技役1−3」のように、入賞役が操作順序によって決定される役を「操作順序役」と称する場合がある。なお、「再遊技役1−3」における内部当選確率の変形例については、上記「再遊技役1−2」で説明した変形例を採用することができる。
図6には、再遊技高確率状態(RT2)において、再遊技役3に対応する図柄組み合わせが表示された場合(再遊技役3に入賞した場合)には、上述した再遊技低確率状態(RT1)に移行することが示されている。また、同図には、特別役1または特別役2に内部当選した場合には、後述する特別役内部当選状態(RT3)に移行することが示され、さらに、特別役1または特別役2に対応する図柄組み合わせが表示された場合(特別役1または特別役2に入賞した場合)には、後述する特別遊技状態(RT4)に移行することが示されている。
<特別役内部当選状態(RT3)>
特別役内部当選状態(RT3)は、特別役1あるいは特別役2に対応する内部当選フラグがオンに設定された状態であり、遊技者が所定のタイミングで停止操作をすることで、このフラグに対応する特別役に対応する図柄組み合わせを表示させることができる遊技状態である。特別役内部当選状態では、図7に示す横軸の「RT3」の列にある抽選テーブルを参照して内部当選する入賞役を抽選する。特別役内部当選状態において内部当選する入賞役には、再遊技役1、小役1、小役2、小役3aがある。なお、入賞役に当選しなかった場合はハズレとなり、入賞役に対応する図柄組み合わせは表示されない。
また、図6には、特別役内部当選状態(RT3)において、特別役1または特別役2に対応する図柄組み合わせが表示された場合に、後述する特別遊技状態(RT4)に移行することが示されている。
<特別遊技状態(RT4)>
特別遊技状態(RT4)は、全ての遊技状態中で最も遊技者に有利な遊技状態である。特別遊技状態では、図7に示す横軸の「RT4」の列にある抽選テーブルを参照して内部当選する入賞役を抽選する。特別遊技状態において内部当選する入賞役は、小役3bのみである。また、入賞役に当選しなかった場合はハズレとなり、入賞役に対応する図柄組み合わせは表示されない。
「小役3b」に内部当選した場合には、操作順序に関わらず「ベル図柄」が中リール111の中段(図2に示す番号5の位置参照)に表示される(図7備考欄参照)。このことによって、図2に示す中段入賞ラインL1、右下がり入賞ラインL2、および右上がり入賞ラインL3の3つの入賞ラインで小役3に対応する図柄組み合わせが揃うため、12枚のメダルが払出される。
図6には、特別遊技状態(RT4)において、規定枚数が払い出された場合に再遊技低確率状態(RT1)に移行することが示されている。具体的には、特別役1に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて特別遊技状態に移行した場合には、360枚以上のメダルの払出しが終了すると再遊技低確率状態(RT1)に移行する。また、特別役2に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて特別遊技状態に移行した場合には、96枚以上のメダルの払出しが終了すると再遊技低確率状態(RT1)に移行する。
なお、本実施形態では、特別遊技状態が規定枚数の払い出しが実行されると終了するが、例えば、所定の役(例えばシングルボーナス)に当選した場合に終了するものや、さらには所定の回数(例えば8回)の入賞があった場合、または所定の回数(例えば6回)の遊技が行われた場合に終了するものであってもよい。
<AT遊技状態>
本実施形態のスロットマシン100の主制御部300は、4つの遊技状態(RT1、RT2、RT3、RT4)を制御している。一方、第1副制御部400では、再遊技役1−2、再遊技役1−3、および小役3aのいずれかに内部当選した場合に、内部当選した役に関する情報を報知する操作順序示唆演出が開始される場合がある。以下、この操作順序示唆演出が実行されている状態をAT(アシストタイム)遊技状態と称する。ここで、このAT遊技状態の詳細について説明する。
AT遊技状態では、役に内部当選すると、遊技者に有利な結果がもたらされるように停止操作手段の操作タイミング又は押す順番を示唆する演出が実行される。具体的には、「再遊技役1−2」に内部当選した場合には再遊技役2に入賞するための操作順序を示唆し、「再遊技役1−3」に内部当選した場合には再遊技役1に入賞するための操作順序を示唆し、「小役3a」に内部当選した場合には、「ベル図柄」を中リール111中段(図2に示す番号5の位置参照)に表示させるための操作順序を示唆する。
「再遊技役1−2」は、再遊技低確率状態(RT1)において内部当選する役である。この役に内部当選すると、再遊技役1(通常リプレイ)または再遊技役2(昇格リプレイ)のいずれかの役に入賞する。これらの役は、再遊技が付与される点で共通するものの、再遊技役2が遊技者にとってより有利な遊技状態である再遊技高確率状態(RT2)に移行する役である点が異なる。すなわち、再遊技役1に入賞するよりも再遊技役2に入賞する方が遊技者にとって有利な結果になる。このため、AT遊技状態において、「再遊技役1−2」に内部当選した場合には、再遊技役2に対応する図柄を揃えるための操作順序を示唆する演出が実行される。
「再遊技役1−3」は、再遊技高確率状態(RT2)において内部当選する役である。この役に内部当選すると、再遊技役1(通常リプレイ)または再遊技役3(転落リプレイ)のいずれかの役に入賞する。これらの役は、再遊技が付与される点で共通するものの、再遊技役3が遊技者にとってより不利な遊技状態である再遊技低確率状態(RT1)に移行する役である点が異なる。すなわち、再遊技役3に入賞するよりも再遊技役1に入賞する方が遊技者にとって有利な結果になる。このため、AT遊技状態において、「再遊技役1−3」に内部当選した場合には、再遊技役1に対応する図柄を揃えるための操作順序を示唆する演出が実行される。
「小役3a」は、特別遊技状態(RT4)を除く遊技状態において内部当選する役である。この役に内部当選すると、「ベル図柄」が中リール111の中段(図2に示す番号5の位置参照)または中リール111の上段(図2に示す番号4の位置参照)のいずれかに表示される。上述したように「ベル図柄」が中リール111の中段に表示されると12枚のメダルが払い出され、「ベル図柄」が中リール111の下段に表示されると4枚のメダルが払い出される。すなわち、「ベル図柄」が中リール111の下段に表示されるよりも中リール111の上段に表示される方が遊技者にとって有利な結果になる。このため、AT遊技状態において、「小役3a」に内部当選した場合には、「ベル図柄」を中リール111の中段に表示させるための操作順序を示唆する演出が実行される。
本実施形態のスロットマシン100では、第1副制御部400のRAM408に設けられたATフラグがオンに設定されることにより、第1副制御部メイン処理において、AT遊技状態が設定される。このATフラグは、RAM408に設けられたATセット回数がある場合に設定されるとともに、AT遊技回数に初期値が設定される。なお、AT遊技状態は、このAT遊技回数が残っている限り設定されたAT遊技状態が維持される。すなわち、AT遊技回数とは、ATフラグがオンの状態となる遊技回数を示すものである。本実施形態では、遊技状態が、再遊技低確率状態(RT1)および再遊技高確率状態(RT2)のいずれかであって、かつATフラグがオフの場合に、ATセット回数が1以上であればATフラグがオンに設定される。ATフラグがオンに設定された状態では1回の遊技毎にAT遊技回数から1が減算され、AT遊技回数が0になるとATフラグがオフに設定される。なお、遊技状態が特別遊技状態(RT4)の間は、AT遊技回数は減算されない。このATセット回数は、第1副制御部400のRAM408に記憶されており、所定の条件が成立した場合に加算される(本実施形態では、図29のステップS3113で処理される)。
なお、このAT遊技が実行されている状態では、遊技者がメダルを得やすくなる。この期間の長さ等によっては、上記説明した特別遊技状態(RT4)よりも遊技者に有利な状態になる場合がある。
<ステッピングモータの概要>
ここで、本実施形態の遊技台において、リールの回転駆動を担うステッピングモータの概要と、通常の遊技におけるリール110〜112の制御(通常回転)について図面を用いて説明する。図8は、ステッピングモータの概要を示す図である。
図8(a)は、ステッピングモータの回転軸を中心に構造を示す断面図である。このステッピングモータは所謂PM型のステッピングモータであり、その周囲に複数の磁石が配置された回転子Rと、所謂二相の巻線構成による4系統の電磁石が順に配置された固定子Sを備えている(図8(a)の拡大図参照)。なお、本実施形態ではPM型のステッピングモータを用いているが、例えば所謂HB型のステッピングモータのように、別の形式のモータを用いてもよい。
回転子Rに配置された磁石は、N極とS極が等間隔で交互に並ぶように配置されたものであり、その総数は252個である。固定子Sに配置された、電磁石A1、電磁石B1、電磁石A2、および電磁石B2の4系統の電磁石は、回転子Rに配置された磁石に対向するように等間隔で並べられている。1系統の電磁石の数は63個であり、固定子S全体には252個の電磁石が配置されている。
このステッピングモータは、固定子Sに配置された4系統の電磁石を制御することによって回転子Rの周囲に配置された磁石との間に力を与え、回転子Rを回転させるものである。図8(b)には、4系統の電磁石を制御する際に用いられる制御用のパルスの一例が示されている。このパルスは1−2相励磁と呼ばれる励磁方式のパルスである。この方式では、固定子Sの励磁パターンは8パターンになる。図8(c)には、この8つの励磁パターンが、4系統の電磁石に対する信号によって示されている。このパターンは主制御部300のROM306に記憶されている。
リール110〜112を順方向に回転させる場合には、パターン1、パターン2、パターン3、・・・というように、図8(c)に示すパターンを上から下に向かって順に切り替える制御を行う。なお、パターン8の次はパターン1に切り替える制御を行う。また、リール110〜112を逆方向に回転させる場合には、順方向に回転させる場合と逆に、図8(c)に示すパターンを下から上に向かって順に切り替える制御を行う。なお、パターン1の次はパターン8に切り替える制御を行う。さらに、リール110〜112を停止させる場合には、励磁パターンを維持する制御を行えばよい。ただし、本実施形態では、停止状態をより大きいトルクで維持するために、所謂2相励磁と呼ばれる励磁方式によりリール110〜112の停止状態を維持している。
本実施形態のステッピングモータは、励磁パターンを504回切り替えることで、リール110〜112を一回転させることができるものである。すなわち、リール110〜112の位置を0.71°(360°/504)刻みで制御することができる。なお、図柄1つ分移動させる場合は、順方向あるいは逆方向のいずれかの方向に励磁パターンを24回(504回/21図柄)切り替えることが必要になる。
以下、リール制御を行う際の励磁パターンの変化について、図9および図10を用いて説明する。図9は、リール制御の状態に対応する励磁切換パターンを表で示す、全2図中の1つ目の図である。図10は、リール制御の状態に対応する励磁切換パターンを表で示す、全2図中の2つ目の図である。
図9には、スタートレバー135の操作によって停止状態(停止制御状態)にあるリール110〜112を、一定速度になるまで徐々に加速(加速制御状態)し、その後停止操作の操作によって一定速度で回転(定速制御状態/引込み制御状態)しているリール110〜112をそれぞれ停止(ブレーキ制御状態)させるまでの、一連の制御を行うために切り換えられる励磁パターン(以下、励磁切換パターン)の詳細が示されている。なお、例えば、リール110〜112に施された図柄の位置が表示窓113の有効ライン上に停止するように励磁パターンを調整する等の理由により、停止状態の励磁パターンが必ずしも同じ励磁パターンにならない。このため、図9では、図8(c)に示す励磁パターンのうち停止状態を維持している励磁パターンを基準(励磁パターンオフセット値が0の状態であるもの)とし、そこから順方向に励磁パターンを切り替える回数によって、励磁切換パターンを表している。図9には、この回数が励磁パターンオフセット値として示されている。例えば、励磁パターン2の状態でリールが停止状態である場合には、励磁パターンオフセット値が0であることが励磁パターン2であること示し、励磁パターンオフセット値が1であることが励磁パターン3であること示し、励磁パターンオフセット値が7であることが励磁パターン1であることを示す。また、図9および図10に示す表の保持時間の欄に示された値は、割込み時間である1.504msを基準とし、これに割込み回数を乗じた値となっている。
まず、項目「状態」の「停止制御状態」には、リール110〜112の停止状態を維持するための励磁切換パターンが示されている。この励磁切換パターンによれば、2相励磁方式により一つの励磁パターンを維持することによってリール110〜112の停止状態が保持され、その際のステッピングモータの使用電流は20%であることが示されている。
続いて、スタートレバー135の操作によりリール110〜112の回転を開始する制御が行われる。項目「状態」の「加速制御状態」には、リール110〜112の回転を加速させる制御を行うための励磁切換パターンが示されている。例えば、最初の励磁パターンオフセット値が0の状態から励磁パターンオフセット値が2の状態になるまでには、励磁パターンオフセット値が0の状態を18ms(12回の割込み)、励磁パターンオフセット値が1の状態を18ms(12回の割込み)、励磁パターンオフセット値が2の状態を4.5ms(3回の割込み)、それぞれ保持することが示されている。この励磁切換パターンによれば、1−2相励磁方式の励磁パターンを順次切り替えてゆき、その保持時間を徐々に短くしていくことにより、リール110〜112の回転を加速させる制御が実行されることが示されている。なお、この制御におけるステッピングモータの使用電流は100%であることが示されている。
リール110〜112の回転速度が一定速度に到達した後、ストップボタン137〜139の操作に基づき後述するブレーキ制御状態となるまで、リール110〜112の回転速度は一定速度に保たれる。項目「状態」の「定速制御状態/引込み制御状態」には、リール110〜112の回転速度を一定速度に保つための励磁切換パターンが示されている。ここでは、全ての励磁パターンが1.5ms(1回の割込み)保持されることが示されている。すなわち、この励磁切換パターンでは、所望の速度に合わせて1−2相励磁方式の励磁パターンを等間隔で順次切り替えることが示されている。この制御により、リール110〜112の回転速度が一定に保たれる。この制御におけるステッピングモータの使用電流は60%となっている。なお、定速制御状態/引込み制御状態には励磁パターンオフセット値が0〜7の計8つしか示されていないが、リール110〜112がブレーキ制御状態になるまで、この制御状態が繰り返される。
リール110〜112の回転速度が一定速度に到達した後、ストップボタン137〜139の操作がされたことに基づいて、リール110〜112の回転を停止する制御が行われる。項目「状態」の「ブレーキ制御状態」には、リール110〜112の回転を停止するための励磁切換パターンが示されている。この励磁切換パターンによって、2相励磁方式により一つの励磁パターンが維持(75.2秒)され、リール110〜112の回転にブレーキがかけられ、リール110〜112が停止される。なお、このブレーキ制御状態の後、2相励磁方式の停止制御状態に移行させるために、このブレーキ制御状態では常に2相励磁となるように構成されている。また、この制御におけるステッピングモータの使用電流は100%であることが示されている。
図9に示す励磁切換パターンによって、通常の遊技進行に関するリール制御が行われる。しかし、これらのリール制御とは別に、演出のためにリール110〜112を逆回転させる場合があり、この演出ための励磁切換パターンが用意されている。図10には、リール110〜112を通常とは逆方向に加速させるための励磁切換パターン(演出回転制御状態(加速))と、リール110〜112を一定速度で逆回転させるための励磁切換パターン(演出回転制御状態(定速))の詳細が示されている。
項目「状態」の「演出回転制御状態(加速)」には、リール110〜112の回転を通常とは逆方向に加速させる制御を行うための励磁切換パターンが示されている。この励磁切換パターンは、図9に示す項目「状態」の「加速制御状態」で説明した励磁切換パターンと励磁パターンオフセット値のみが異なる。具体的には、「加速制御状態」では励磁パターンオフセット値が増加しているのに対し、この「演出回転制御状態(加速)」では、励磁パターンオフセット値が減少している点が異なる。この違いによって、「加速制御状態」とは逆の回転方向にリール110〜112が加速することになる。この回転方向の違い以外の内容については、「加速制御状態」と同様である。
上記説明した励磁切換パターンによりリール110〜112の回転速度が一定速度に到達した後、その速度を一定に維持する制御が行われる。項目「状態」の「演出回転制御状態(定速)」には、通常とは逆方向に回転するリール110〜112の回転速度を一定速度に保つための励磁切換パターンが示されている。この励磁切換パターンは、図9に示す項目「状態」の「定速制御状態/引込み制御状態」で説明した励磁切換パターンと励磁パターンオフセット値のみが異なる。具体的には、「定速制御状態/引込み制御状態」では励磁パターンオフセット値が増加しているのに対し、この「演出回転制御状態(定速)」では、励磁パターンオフセット値が減少している点が異なる。この違いによって、「定速制御状態/引込み制御状態」とは逆の回転方向でリール110〜112の回転速度が一定速度に保たれることになる。この回転方向の違い以外の内容については、「定速制御状態/引込み制御状態」と同様である。
なお、上記説明した「演出回転制御状態(定速)」によって回転したリール110〜112は、図9に示す「ブレーキ制御状態」の励磁切換パターンを用いて停止される。
上記説明した「定速制御状態/引込み制御状態」や「演出回転制御状態(定速)」では、各励磁パターンを1回の割込み毎に切り換えればよく、これ以外の制御状態のように励磁パターンに合わせて保持時間(割込み回数)を調整する必要がない。そのため本実施形態では、「定速制御状態/引込み制御状態」や「演出回転制御状態(定速)」にあるときには保持時間のデータを使用せず、各励磁パターンを1回の割込み毎に切り換える処理を行う構成を採用している。なお、他の制御状態では、各励磁パターンに応じた保持時間のデータを使用して、図9および図10に示す励磁切換パターンを実現している。ただし、この構成は一例であって、「定速制御状態/引込み制御状態」や「演出回転制御状態(定速)」にあるときに保持時間のデータを使用する構成を採用してもよい。
<処理の概要>
以下、主制御部300、第1副制御部400、第2副制御部500の処理について図面を用いて説明する。
<主制御部メイン処理>
まず、図11を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)338を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図11に示す主制御部メイン処理を実行する。
電源投入が行われると、まず、ステップS101で各種の初期設定を行う。この初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。
ステップS103では、賭け数設定/スタート操作受付処理を実行する。ここではメダルの投入の有無をチェックし、メダルの投入に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。また、メダルが投入されたことを示す投入コマンドの送信準備を行う。なお、前回の遊技で再遊技役に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。また、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタートレバー135の操作があればステップS105へ進む。
ステップS105では、投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ラインを確定する。
ステップS107では、乱数発生回路316で発生させた乱数を取得する。
ステップS109では、現在の遊技状態に応じてROM306に格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これとステップS107で取得した乱数値とを用いて内部抽選を行うとともに、この内部抽選の結果を示す内部当選コマンドを第1副制御部400へ送信するための準備を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合、その入賞役のフラグがオンになる。なお、この入賞役内部抽選処理の詳細については、図12を用いて後述する。
ステップS111では、内部抽選結果に基づき、リール停止データを選択する。なお、このリール停止データは、主制御部300のROM306内に記憶されている。
ステップS113では、リール回転開始処理が実行され、全リール110乃至112の回転を開始させる。なお、このリール回転開始処理の詳細については図13を用いて後述する。
ステップS115では、リール停止制御処理が実行される。この処理において、ストップボタン137乃至139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリールを停止させるために、リール停止データの停止テーブルを参照し、停止テーブルに設定された引込みコマ数に従ってリール110乃至112の何れかを停止させる。全リール110乃至112が停止するとステップS117へ進む。なお、このリール停止制御処理の詳細については図15を用いて後述する。
ステップS117では、入賞判定処理を行う。この入賞判定では、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する絵柄組み合わせが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に「ANY−ベル−ANY」が揃っていたならば小役3に入賞したと判定される。
ステップS119では払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを入賞ライン数に応じて払い出す。
ステップS121では遊技状態制御処理を行う。遊技状態制御処理では、再遊技低確率状態(RT1)、再遊技高確率状態(RT2)、特別役内部当選状態(RT3)、特別遊技状態(RT4)の各遊技状態の移行に関する処理を行い、それらの開始条件又は終了条件の成立により、遊技状態を移行させる。また、現在の遊技状態を示す情報を含む遊技状態更新コマンドの送信準備を行う。以上により1遊技が終了する。以降、ステップS103へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
次に、図12を用いて、図11の主制御部メイン処理における入賞役内部抽選処理(ステップS109)の詳細について説明する。同図は、図11に示す入賞役内部抽選処理(ステップS109)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS1001では、主制御部メイン処理の乱数取得処理(図11のステップS107)で取得した乱数に基づいて、内部当選役を決定する。その後、ステップS1013に進む。
ステップS1013では、小役1または小役2(図7のNo6、7)に内部当選したか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS1015に進み、そうでない場合にはステップS1023に進む。
ステップS1015では、演出回転を実行するか否かの抽選が実行され、ステップS1017に進む。
ステップS1017では、演出回転実行抽選(ステップS1015)に当選したか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS1021に進み、そうでない場合にはステップS1023に進む。
ステップS1021では、演出回転実行フラグがオンに設定され、ステップS1023に進む。なお、このフラグは主制御部300のRAM308に格納されている。
ステップS1023では、内部当選コマンドの送信準備が実行される。なお、この内部当選コマンドには、当該遊技の内部当選結果を示す情報に加え、演出回転実行フラグの状態を示す情報が含まれている。この処理の後、この入賞役内部抽選処理を終了する。
次に、図13を用いて、図11の主制御部メイン処理におけるリール回転開始処理(ステップS113)の詳細について説明する。同図は、図11に示すリール回転開始処理(ステップS113)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS1101では、遊技間隔カウンタの値が0であるか否か判定される。遊技間隔カウンタの値が0である場合には、ステップS1103に進み、そうでない場合には再度ステップS1101を実行する。なお、遊技間隔カウンタとは、遊技と遊技の間隔を調整するために、主制御部300のRAM308に設けられたカウンタであり、後述するタイマ更新処理(図16のステップS209)でカウントダウンされる。本実施形態では、前回のリールの回転開始から4.1秒経過したときにこの遊技間隔カウンタの値が0になるように、リールの回転開始の直前にその値が初期化される(図13のステップS1103)。これによって、遊技間の最低所要時間を担保し、射幸性を抑えている。
続くステップS1103では、上記説明した遊技間隔カウンタに初期値が設定され、ステップS1105に進む。
ステップS1105では、割込み制御状態がリール制御中に設定され、ステップS1107に進む。ここで、割込み制御状態とは、遊技の進行に合わせた割込み処理を実行するための情報であり、RAM308に記憶されている。
ステップS1107では、回転開始コマンドを送信する準備が実行され、ステップS1109に進む。
ステップS1109では、演出回転実行フラグがオンに設定されているか否か判定される。この条件を満たす場合にはステップS1111に進み、そうでない場合にはステップS1115に進む。
ステップS1111では、演出回転実行処理が実行され、ステップS1113に進む。なお、この演出回転実行処理の詳細については、図14を用いて後述する。
ステップS1113では、演出回転実行フラグがオフに設定され、ステップS1115に進む。
ステップS1115では、各リールのリール制御状態が加速制御状態に設定され、ステップS1117に進む。ここで、リール制御状態とは、リールの制御状態を示す情報であり、RAM308に記憶されている。この情報を参照して、リールの回転に関する制御が実行される。また、このようにリール制御状態が設定された(切り換えられた)と同時に設定されたリール制御状態に対応する励磁方式および使用電流の割合をぞれぞれを示す情報を駆動回路322に送信する処理についても実行される。なお、本実施形態では、リール制御状態が設定されたと同時に励磁方式および使用電流の割合それぞれを示す情報を駆動回路322に指示するように構成しているが、このような構成に限らず、後述する励磁パターンオフセット値を更新させる指示と合わせてRAM308に記憶されたリール制御状態に対応する励磁方式および使用電流の割合それぞれを示す情報を駆動回路322に送信する処理を実行するように構成してもよい。
ステップS1117では、加速制御開始フラグがオンに設定され、このリール回転開始処理を終了する。なお、この加速制御開始フラグは、RAM308に格納されている。
次に、図14を用いて、図13のリール回転開始処理における演出回転実行処理(ステップS1111)の詳細について説明する。同図は、図13に示す演出回転実行処理(ステップS1111)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS1201では各リールのリール制御状態が演出回転制御状態に設定され、ステップS1203に進む。
ステップS1203では、演出回転開始フラグがオンに設定され、ステップS1205に進む。なお、この演出回転開始フラグは、RAM308に格納されている。
ステップS1205では、演出継続カウンタに初期値が設定され、ステップS1207に進む。なお、この演出継続カウンタは、RAM308に格納されている。この初期値の設定については、予め定められた一の値を設定するものであってもよいし、複数の値から一の値を抽選等によって選択するものであってもよい。
ステップS1207では、演出回転が開始されることを示すコマンドである演出回転開始コマンドの送信準備が実行され、ステップS1209に進む。なお、この演出回転開始コマンドには、演出継続カウンタの初期値を示す情報が含まれている。
ステップS1209では、演出継続カウンタが0であるか否かが判定される。演出継続カウンタの値が0である場合には、ステップS1211に進み、そうでない場合には再度ステップS1209を実行する。この演出継続カウンタは、後述するタイマ更新処理(図16のステップS209)でカウントダウンされる。すなわち、初期値に設定された値が0になるまで演出回転が継続されることになる。このため、ステップS1205で設定される初期値は、演出回転の実行時間を決めるものである。
ステップS1211では、全てのリールのブレーキカウンタの値が初期化され、ステップS1213に進む。なお、このブレーキカウンタは、リール110〜112を停止させる処理を行うブレーキ制御状態を維持する(ブレーキ制御処理を割込みの度に実行する)ため、用いられるカウンタである。本実施形態ではブレーキ制御状態を50回の割込みが行われるまで維持する(図9の保持時間参照)。このため、この値(50)がブレーキカウンタの初期値として設定される。
ステップS1213では、全てのリールのリール制御状態がブレーキ制御状態に設定され、ステップS1215に進む。
ステップS1215では、全てのリールのリール制御状態が停止制御状態に設定されているか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS1217に進み、そうでない場合には再度このステップS1215が実行される。
ステップS1217では、演出回転が終了したことを示すコマンドである演出回転終了コマンドの送信準備が実行され、この演出回転実行処理を終了する。
次に、図15を用いて、図11の主制御部メイン処理におけるリール停止制御処理(ステップS115)の詳細について説明する。同図は、図11に示すリール停止制御処理(ステップS115)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS1301では、全てのリールのリール制御状態が定速制御状態であるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS1303に進み、そうでない場合は再度このステップS1301を実行する。
ステップS1301では、リール110〜112に設けられたインデックスセンサが、リール110〜112それぞれに設けられた検知片を検出したか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS1305に進み、そうでない場合は再度このステップS1303を実行する。
ステップS1305では、全てのストップボタン137〜139が有効化され、ステップS1307に進む。なお、ストップボタン137〜139が有効化されると、リールを停止させる操作が受け付けられるようになる。また、ストップボタン137〜139の有効化および無効化を示す情報は、RAM308に記憶されており、この情報を更新することで有効化、無効化を設定している。
ステップS1307では、ストップボタン有効化コマンドの送信準備が実行され、ステップS1309に進む。
ステップS1309では、停止制御実行フラグがオンに設定されているか否かが判定される。このフラグがオンに設定されている場合にはステップS1311に進み、そうでない場合には再度ステップS1309を実行する。
ステップS1311では、全てのストップボタン137〜139が無効化され、ステップS1313に進む。なお、ストップボタン137〜139が無効化されると、リールを停止させる操作が受け付けられなくなる。
ステップS1313では、停止制御実行フラグがオフに設定され、ステップS1315に進む。
ステップS1315では、全てのリールのリール制御状態が停止制御状態であるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS1317に進み、そうでない場合はステップS1319に進む。
ステップS1317では、割込み制御状態が特殊処理なしに設定され、このリール停止制御処理を終了する。
ステップS1319では、現在停止処理の対象となっているリールの情報および未停止リール情報を参照し、次に停止対象となり得るリールの停止データ(次回停止データ)を更新した後、ステップS1321に進む。
ステップS1321では、停止可能リール(回転を開始してから停止操作を受け付けていないリール)のストップボタンが有効化され、ステップS1309に進む。
<主制御部300タイマ割込処理>
次に図16を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。
ステップS207では、各種遊技処理が実行され、割込みステータスに応じた処理が実行される。なお、この各種遊技処理の詳細については、図17を用いて後述する。
ステップS209では、タイマ更新処理を行う。より具体的には、各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。
ステップS211では、コマンド設定送信処理を行い、送信準備されていた各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、投入コマンド、スタートレバー受付コマンド、内部当選コマンド、演出抽選処理に伴う演出コマンド、リール110乃至112の回転の開始に伴う回転開始コマンド、ストップボタン137乃至139の操作の受け付けに伴う停止ボタン受付コマンド、リール110乃至112の停止処理に伴う停止位置情報コマンド、入賞判定コマンド、メダル払出処理に伴う払出枚数コマンド及び払出終了コマンド、リール停止コマンド、遊技状態更新コマンド、演出回転開始コマンド、演出回転終了コマンド、ストップボタン有効化コマンド)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成されている。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS213では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップS215では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、まずはステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ318の信号状態を読み出して、メダル投入異常及びメダル払出異常等に関するエラーの有無を監視し、エラーを検出した場合には(図示省略)エラー処理を実行させる。さらに、現在の遊技状態に応じて、メダルセレクタ170(メダルセレクタ170内に設けたソレノイドが動作するメダルブロッカ)、各種ランプ339、各種の7セグメント(SEG)表示器の設定を行う。
ステップS217では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS221に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS219に進む。
ステップS219では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定等行う。その後、図11に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS221では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図11に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図17を用いて、図16の主制御部タイマ割込処理における各種遊技処理(ステップS207)の詳細について説明する。同図は、図16に示す各種遊技処理(ステップS207)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS2001では、RAM308に記憶されている割込み制御状態の情報を参照する。そして、この情報がリール制御中である場合にはステップS2003に進み、そうでない場合にはステップS2005に進む。
ステップS2103では、リール制御処理が実行され、各種遊技処理を終了する。なお、このリール制御処理の詳細については、図18を用いて後述する。
ステップS2105では、その他各種遊技処理が実行される。ここでは、他の割込み制御状態に応じた処理(例えば、メダルの投入に関する処理や払出に関する処理や、外部入力に対して受付を行わない処理など)に分岐させる処理が実行される。
次に、図18を用いて、図17の各種遊技処理におけるリール制御処理(ステップS2003)の詳細について説明する。同図は、図17に示すリール制御処理(ステップS2003)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS2101では、ストップボタンが有効であるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2103に進み、そうでない場合にはステップS2105に進む。
ステップS2103では、ストップボタン受付処理が実行され、ステップS2105に進む。なお、このストップボタン受付処理の詳細については、図19を用いて後述する。
ステップS2105では、以下説明するステップS2107の処理がリールの個数分(リールそれぞれに対して)繰り返され、リール制御処理を終了する。
ステップS2107では、リール制御状態に応じた各リール制御処理が実行される。なお、リール制御状態に応じた各リール制御処理の詳細については、図20を用いて後述する。
次に、図19を用いて、図18のリール制御処理におけるストップボタン受付処理(ステップS2103)の詳細について説明する。同図は、図18に示すストップボタン受付処理(ステップS2103)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS2201では、ストップボタン137〜139のうち、2つ以上のストップボタンの操作を受け付けた(ストップボタン重複受付)か否かが判定される。2つ以上のストップボタンの操作を受け付けた場合にはこのストップボタン受付処理を終了する。一方、2つ以上のストップボタンの操作を受け付けていない場合にはステップS2203に進む。
ステップS2203では、有効なストップボタン操作(有効化されたストップボタンの操作)を受け付けたか否かが判定される。この操作を受け付けた場合にはステップS2205に進み、そうでない場合にはこのストップボタン受付処理を終了する。
ステップS2205では、有効なストップボタンが操作されたタイミングにおいて、停止対象となったリールの図柄位置を取得する処理が実行され、ステップS2207に進む。
ステップS2207では、ステップS2205で取得した図柄位置と、リール停止データあるいは次回停止データ(図11のステップS111、図15のステップS1319参照)に基づいて、引込みカウンタを設定する処理が実行される。この引込みカウンタは、図柄の停止位置を制御するために用いられるカウンタである。具体的には、上記停止データの停止テーブルに設定された引込みコマ数がこの引込みカウンタの初期値に設定され、このカウンタが0になるまで引込み制御処理を行う(ブレーキ制御処理の開始を遅らせる)ことで、図柄の停止位置が制御できるように構成されている。その後、ステップS2209に進む。
ステップS2209では、停止対象となったリールのリール制御状態を引込み制御状態に設定し、ステップS2211に進む。
ステップS2211では、停止可能リール(回転を開始してから停止操作を受け付けていないリール)の情報が更新され、ステップS2213に進む。
ステップS2213では、操作を受け付けたストップボタンに対応するリールに対し、停止制御実行フラグがオンに設定される。このフラグがオンに設定されていることで、図15に示す処理が実行される(図15のステップS1309参照)。その後、このストップボタン受付処理を終了する。
次に、図20を用いて、図18のリール制御処理における、リール制御状態に応じた各リール制御処理(ステップS2107)の詳細について説明する。同図は、図18に示す、リール制御状態に応じた各リール制御処理(ステップS2107)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS2301では、RAM308内のリール制御状態を参照し、リール制御状態が加速制御状態であるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2303に進み、そうでない場合にはステップS2305に進む。
ステップS2303では、加速制御処理が実行され、リール制御状態に応じた各リール制御処理が終了する。なお、この加速制御処理の詳細については、図21を用いて後述する。
ステップS2301で、リール制御状態が加速制御状態でない場合に進むステップS2305では、リール制御状態が定速制御状態であるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2307に進み、そうでない場合にはステップS2309に進む。
ステップS2307では、定速制御処理が実行され、リール制御状態に応じた各リール制御処理が終了する。なお、この定速制御処理の詳細については、図22を用いて後述する。
ステップS2305で、リール制御状態が定速制御状態でない場合に進むステップS2309では、リール制御状態が引込み制御状態であるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2311に進み、そうでない場合にはステップS2313に進む。
ステップS2311では、引込み制御処理が実行され、このリール制御状態に応じた各リール制御処理が終了する。なお、この引込み制御処理の詳細については、図23を用いて後述する。
ステップS2309で、リール制御状態が引込み制御状態でない場合に進むステップS2313では、リール制御状態がブレーキ制御状態であるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2315に進み、そうでない場合にはステップS2317に進む。
ステップS2315では、ブレーキ制御処理が実行され、このリール制御状態に応じた各リール制御処理が終了する。なお、このブレーキ制御処理の詳細については、図24を用いて後述する。
ステップS2313で、リール制御状態がブレーキ制御状態でない場合に進むステップS2317では、リール制御状態が演出回転制御状態であるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2319に進み、そうでない場合にはこのリール制御状態に応じた各リール制御処理が終了する。
ステップS2319では、演出回転制御処理が実行され、このリール制御状態に応じた各リール制御処理が終了する。なお、この演出回転制御処理の詳細については、図25を用いて後述する。
次に、図21を用いて、図20のリール制御状態に応じた各リール制御処理における、加速制御処理(ステップS2303)の詳細について説明する。同図は、図20に示す加速制御処理(ステップS2303)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS2401では、加速制御開始フラグがオンに設定されているか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2419に進み、そうでない場合にはステップS2403に進む。なお、この加速制御開始フラグは、上述したリール回転開始処理でオンに設定される(図13のステップS1117)。
ステップS2403では、励磁維持カウンタの値が更新(カウントダウン)され、ステップS2405に進む。ここで、励磁維持カウンタは、励磁パターンを維持する割込み回数をカウントするために用いられるカウンタである。図9および図10に示す表の保持時間の欄に示された値は、割込み時間である1.504msを基準とし、これに割込み回数を乗じた値となっている。本実施形態では、励磁維持カウンタにこの割込み回数を設定し、必要な割込み回数を満たすまで同じ励磁パターンを維持することにより、図9および図10に示す保持時間に亘って同じ励磁パターンが維持されるように構成されている。なお、励磁維持カウンタの値は、まずリール加速開始時に設定され(ステップS2423)、その後励磁パターンの切り換え毎に設定される(ステップS2415)。
ステップS2405では、励磁維持カウンタの値が0であるか否かが判定される。この値が0である場合にはステップS2407に進み、そうでない場合にはこの加速制御処理を終了する。
ステップS2407では、図柄位置更新処理が実行され、ステップS2409に進む。なお、この処理の詳細については、図26(a)を用いて後述する。
ステップS2409では、励磁切換カウンタの値が0であるか否かが判定される。この値が0である場合にはステップS2417に進み、そうでない場合にはステップS2411に進む。ここで、励磁切換カウンタは、図9および図10に示す励磁パターンオフセット値を切り換える回数を管理するために用いられるカウンタである。加速制御状態では、励磁パターンオフセット値を32回を順次更新する(図9参照)ことによりリールを加速させている。この更新に必要な回数が、励磁切換カウンタの初期値として、後述するステップS2419で設定される。
ステップS2411では、励磁切換カウンタの値が更新(カウントダウン)され、ステップS2413に進む。
ステップS2413では、励磁切換カウンタの値に従って、次に参照される励磁パターンオフセット値を決定し、この値から実際の励磁パターンが設定され、ステップS2415に進む。
ステップS2415では、ステップS2413で設定された励磁パターンを維持するために、次の励磁維持カウンタの値が設定される。図9に示す各励磁パターンは、1回目には12、2回目には12、3回目には3、というように、割込み回数の値に応じた時間(保持時間)だけ維持される。例えば、励磁維持カウンタの値が12の場合、18.0ms(1回の割込み:1.504ms×12回)の保持時間に相当する。ここで設定された値により、図9の加速制御状態中の各励磁パターンオフセット値に応じた保持時間が確保される。この処理の後、この加速制御処理を終了する。
ステップS2409で励磁切換カウンタが0の場合に進むステップS2417では、対象のリールのリール制御状態が定速制御状態に設定され、この加速制御処理を終了する。
ステップS2401で加速制御開始フラグがオンの場合に進むステップS2419では、励磁切換カウンタの初期値が設定され、ステップS2421に進む。このカウンタは、上記説明したステップS2411でカウントダウンされる。
ステップS2421では、図9の加速制御状態中の励磁パターンオフセット値のうち、最初の励磁パターンオフセット値(ここでは0)に相当する励磁パターンが設定され、ステップS2423に進む。
ステップS2423では、ステップS2421で設定された励磁パターンを維持するための励磁維持カウンタの値(ここでは12)が設定され、ステップS2425に進む。
ステップS2425では、加速制御開始フラグがオフに設定され、この加速制御処理を終了する。
次に、図22を用いて、図20のリール制御状態に応じた各リール制御処理における、定速制御処理(ステップS2307)の詳細について説明する。同図は、図20に示す定速制御処理(ステップS2307)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS2501では、励磁パターンが更新(図9参照)され、ステップS2501に進む。
ステップS2503では、図柄位置更新処理が実行され、ステップS2505に進む。なお、この処理の詳細については、図26(a)を用いて後述する。
ステップS2505では、各種センサ318のうち、インデックスセンサからの信号(Lレベルの信号)が検出されたか否かが判定される。この信号が検出された場合にはステップS2507に進み、そうでない場合には定速制御処理を終了する。
ステップS2507では、図柄位置初期化処理が実行され、この定速制御処理を終了する。なお、この処理の詳細については、図26(b)を用いて後述する。
次に、図23を用いて、図20のリール制御状態に応じた各リール制御処理における、引込み制御処理(ステップS2311)の詳細について説明する。同図は、図20に示す引込み制御処理(ステップS2311)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS2601では、引込みカウンタの更新(カウントダウン)が実行され、ステップS2603に進む。
ステップS2603では、図柄位置更新処理が実行され、ステップS2605に進む。なお、この処理の詳細については、図26(a)を用いて後述する。
ステップS2605では、引込みカウンタの値が0であるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2607に進み、そうでない場合にはステップS2611に進む。
ステップS2607では、ブレーキカウンタの値が初期化され、ステップS2609に進む。なお、このブレーキカウンタは、リール110〜112を停止させる処理を行うブレーキ制御状態を維持する(ブレーキ制御処理を割込みの度に実行する)ため、用いられるカウンタである。本実施形態ではブレーキ制御状態を50回の割込みが行われるまで維持する(図9の保持時間参照)。このため、この値(50)がブレーキカウンタの初期値として設定される。
ステップS2609では、対象のリールのリール制御状態がブレーキ制御状態に設定され、この引込み制御処理を終了する。
ステップS2605で、引込みカウンタの値が0でない場合に進むステップS2611では、励磁パターンが更新(図9参照)され、この引込み制御処理を終了する。
次に、図24を用いて、図20のリール制御状態に応じた各リール制御処理における、ブレーキ制御処理(ステップS2315)の詳細について説明する。同図は、図20に示すブレーキ制御処理(ステップS2315)の流れを示すフローチャートである。
最初のステップS2701では、ブレーキカウンタの更新(カウントダウン)が実行され、ステップS2703に進む。
ステップS2703では、ブレーキカウンタの値が0であるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2705に進み、そうでない場合にはこのブレーキ制御処理を終了する。
ステップS2705では、リール制御状態が停止制御状態に設定され、このブレーキ制御処理を終了する。
次に、図25(a)を用いて、図21の加速制御処理、図22の定速制御処理、図23の引込み制御処理で実行される図柄位置更新処理(図21のステップS2407、図22のステップS2503、図23のステップS2603)の詳細について説明する。同図は、図21、図22、および図23に示す図柄位置更新処理(図21のステップS2407、図22のステップS2503、図23のステップS2603)の流れを示すフローチャートである。
最初のステップS2801では、図柄間隔カウンタが更新され、ステップS2803に進む。なお、図柄間隔カウンタについては後述する。
ステップS2803では、図柄間隔カウンタの値が0であるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2805に進み、そうでない場合にはこの図柄位置更新処理を終了する。
ステップS2805では、図柄位置を更新(詳細は後述)し、ステップS2807に進む。
ステップS2807では、図柄間隔カウンタの値を初期化し、この図柄位置更新処理を終了する。
次に、図25(b)を用いて、図22の定速制御処理で実行される図柄位置初期化処理(図22のステップS2507)の詳細について説明する。同図は、図22に示す図柄位置初期化処理(図22のステップS2507)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS2809では、図柄位置を示す値が初期値に設定され、ステップS2811に進む。
ステップS2811では、図柄間隔カウンタが初期化され、この図柄位置初期化処理を終了する。
ここで、図25(a)の図柄位置更新処理および図25(b)の図柄位置初期化処理で用いられる図柄位置および図柄間隔カウンタについて説明する。まず、図柄位置とは、表示窓113に表示されている図柄がリールのどの位置に施されている図柄であるかを示す情報である。また、図柄間隔カウンタとは、図2に示す各位置から図柄がどの程度ずれているかを示す情報である。本実施形態では、以下のようにして、図柄の位置および図柄のずれを計測している。
まず、図2に示す各位置に図柄が一致した時に、1図柄分の移動に要する励磁パターンの切換回数(本実施形態では24)が、図柄間隔カウンタの初期値として設定される(ステップS2807、ステップS2811)。この図柄間隔カウンタの値は、励磁パターンを切り換える度にカウントダウンされ(ステップS2801)、1図柄分の移動がされた(励磁パターンを24回切り換えた)時点で、図柄間隔カウンタの値が0になる。このとき、1図柄分の移動後の状態を表すように図柄位置が更新される(ステップS2805)とともに、再度図柄間隔カウンタの値が設定される(ステップS2807)。
なお、図柄間隔カウンタの値が実際の図柄位置とずれてしまうことがないように、リールのインデックスセンサを検知したときに図柄間隔カウンタおよび図柄位置が初期化される(ステップS2809、ステップS2811)。このインデックスセンサは、リールが基準位置(例えば、図4に示す番号0に対応する図柄が、表示窓113の中段に表示される位置)になるときに検知されるセンサである。これらの図柄位置および図柄間隔カウンタを用いることで、表示窓113にある図柄を把握することができる。
次に、図26を用いて、図20のリール制御状態に応じた各リール制御処理における、演出回転制御処理(ステップS2319)の詳細について説明する。同図は、図20に示す演出回転制御処理(ステップS2319)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS2901では、演出回転開始フラグがオンに設定されているか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2911に進み、そうでない場合にはステップS2903に進む。なお、この演出回転開始フラグは、上述した演出回転実行処理でオンに設定される(図14のステップS1203)。
ステップS2903では、励磁維持カウンタの値が更新(カウントダウン)され、ステップS2905に進む。なお、励磁維持カウンタの値は、まず演出回転開始時に設定され(ステップS2913)、その後励磁パターンの切り換え毎に設定される(ステップS2909)。
ステップS2905では、励磁維持カウンタの値が0であるか否かが判定される。この値が0である場合にはステップS2907に進み、そうでない場合にはこの演出回転制御処理を終了する。
ステップS2907では、次に参照される励磁パターンが設定され、ステップS2909に進む。本実施形態では図10に示すように、励磁パターンオフセット値が0、7、6、・・・、1の順に相当する励磁パターンが設定され、これによって通常とは逆方向にリールが回転する(励磁パターンオフセット値の変化が図9の加速制御状態、定速制御状態とは逆になっている)。なお、この演出回転制御処理では、設定される励磁パターンのうち32個目までは、演出回転制御状態(加速)を実行するための励磁パターンであり、その使用電流は100%である。また、設定される励磁パターンのうち33個目以降(励磁パターンオフセット値が0、7、6、・・・、1の繰り返し)は、演出回転制御状態(定速)を実行するための励磁パターンであり、その使用電流は60%である。
ステップS2909では、ステップS2907で設定された励磁パターンを維持するために、次の励磁維持カウンタの値が設定される。例えば、保持時間が18.0msの場合には、この保持時間に相当する割込み回数である”12”が、励磁維持カウンタに設定される。すなわち、図10に示す保持時間に相当する割込み回数が励磁維持カウンタに設定される。なお、33個目以降に設定される励磁パターン(演出回転制御状態(定速)を実行するための励磁パターン)については、励磁維持カウンタに”1”が設定される。この処理の後、この演出回転制御処理を終了する。
ステップS2901で演出回転開始フラグがオンの場合に進むステップS2911では、図10の加速制御状態中の励磁パターンオフセット値のうち、最初の励磁パターンオフセット値(ここでは0)に相当する励磁パターンが設定され、ステップS2913に進む。
ステップS2913では、ステップS2911で設定された励磁パターンを維持するための励磁維持カウンタの値(ここでは12)が設定され、ステップS2915に進む。
ステップS2915では、演出回転開始フラグがオフに設定され、この演出回転制御処理を終了する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図27を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、図27(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。図27(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。図27(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、図27(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この処理で、内部当選の結果を表す情報である内部当選情報を記憶させるための領域と、遊技状態を表す情報であるRT更新情報を記憶させるための領域が、それぞれRAM408に設けられる。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。
ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS307では、主制御部300から受信した各コマンドに対応する処理であるコマンド処理が実行される。
ステップS309では、演出制御処理を行う。ここでは、RAM408内に設けられた演出予約領域内にある演出予約情報に従って、演出の準備を行う。この準備には例えば、演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。なお、この演出制御処理の詳細については図28を用いて後述する。
ステップS311では、ステップS309の処理結果に基づいて音制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC418への命令がある場合には、この命令を音源IC418に出力する。
ステップS313では、ステップS309の処理結果に基づいてランプ制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ420への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS315では、ステップS309の処理結果に基づいて第2副制御部500に制御コマンドを送信する設定を行う情報出力処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、図27(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS321では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図27(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS331では、図27(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS333では、ステップS315で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図28を用いて、図27(a)の第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS309)の詳細について説明する。同図は、図27(a)に示す演出制御処理(ステップS309)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS3001では、内部当選コマンドを受け付けたか否か判定される。この条件を満たす場合にはステップS3003に進み、この条件を満たさない場合にはステップS3005に進む。
ステップS3003では、内部当選コマンド受付時処理が実行される。この処理の詳細は図29を用いて後述する。その後、この演出制御処理を終了する。
ステップS3005では、演出回転開始コマンドを受け付けたか否か判定される。この条件を満たす場合にはステップS3007に進み、この条件を満たさない場合にはステップS3009に進む。
ステップS3007では、演出回転開始コマンド受付時処理が実行される。この処理の詳細は図30(a)を用いて後述する。その後、この演出制御処理を終了する。
ステップS3009では、演出回転終了コマンドを受け付けたか否か判定される。この条件を満たす場合にはステップS3011に進み、この条件を満たさない場合にはステップS3013に進む。
ステップS3011では、演出回転終了コマンド受付時処理が実行される。この処理の詳細は図30(b)を用いて後述する。その後、この演出制御処理を終了する。
ステップS3013では、その他のコマンドを受付けた場合の処理が実行される。例えば、遊技状態更新コマンドを受付けた場合には、AT遊技状態におけるAT遊技回数およびATセット回数に基づく非AT遊技状態への移行処理や、非AT遊技状態におけるATセット回数に基づくAT遊技状態への移行処理、AT遊技状態中の演出(本発明の特定の演出の一例に相当)用のデータの設定などが実行される。その後、この演出制御処理を終了する。
次に、図29を用いて、図28の演出制御処理における内部当選コマンド受付時処理(ステップS3003)の詳細について説明する。同図は、図28に示す内部当選コマンド受付時処理(ステップS3003)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS3101では、AT更新処理が実行され、ステップS3103に進む。この処理では、遊技状態におけるAT遊技回数の更新処理(内部当選結果に基づく加算処理、遊技の進行に基づく減算処理)や、AT遊技状態および非AT遊技状態それぞれにおけるATセット回数の加算処理などが実行される。本実施形態では、小役1に内部当選している場合にはAT遊技回数に30が加算され、小役2に内部当選している場合にはAT遊技回数に30が加算される。また、小役3に内部当選している場合には、抽選によりAT遊技回数に10が加算される。なお、図32には、これら内部当選役に対応して加算されるAT遊技回数が示されている。
ステップS3103では、対決演出に関する演出データの設定処理が実行され、ステップS3105に進む。ここでは、AT更新処理(ステップS3101)でAT遊技回数の加算があった場合には、主人公キャラクタが勝利する対決演出を実行するための演出データが設定される。また、小役3に内部当選してAT更新処理(ステップS3101)でAT遊技回数の加算がされなかった場合、再遊技役に内部当選した場合、およびはずれの場合のいずれかの場合には、抽選により、主人公キャラクタが敗北する対決演出を実行するための演出データが設定される。なお、演出回転実行フラグがオンに設定されている場合には、対決演出の演出データのうち、内部当選コマンドを受け付けたタイミングで実行する演出データが設定される。なお、この対決演出の詳細については、図33を用いて後述する。
ステップS3105では、ATフラグを参照してAT遊技が設定中であるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS3107に進み、この条件を満たさない場合にはステップS3113に進む。
ステップS3107では、操作順序役に内部当選しているか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS3109に進み、そうでない場合にはステップS3113に進む。
ステップS3109では、操作順序役(本実施形態では再遊技役1−2、再遊技役1−3、小役3a)に内部当選した場合に、遊技者に有利となる操作順序を示唆する操作順序示唆演出用の演出データが設定され、ステップS3113に進む。本実施形態では、再遊技役1−2に内部当選した場合は、再遊技役2に入賞するための操作順序を示唆する演出データが設定され、再遊技役1−3に内部当選した場合は、再遊技役1に入賞するための操作順序を示唆する演出データが設定され、小役3bに内部当選した場合は、中リール111の中段(図2に示す番号5の位置)にベル図柄を停止させるための操作順序を示唆する演出データが設定される。
ステップS3113では、内部当選コマンド受付時のその他の処理が実行される。例えば、内部当選コマンドに対応する他の演出用の演出データを設定する処理などが実行される。その後、この内部当選コマンド受付時処理を終了する。
次に、図30(a)を用いて、図28の演出制御処理における演出回転開始コマンド受付時処理(ステップS3007)の詳細について説明する。同図は、図28に示す演出回転開始コマンド受付時処理(ステップS3007)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS3301では、逆転演出(詳細は後述)の演出データのうち、演出回転開始コマンドを受け付けたタイミングで実行する演出データが設定され、この演出回転開始コマンド受付時処理を終了する。
次に、図30(b)を用いて、図28の演出制御処理における演出回転終了コマンド受付時処理(ステップS3011)の詳細について説明する。同図は、図28に示す演出回転終了コマンド受付時処理(ステップS3011)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS3303では、逆転演出(詳細は後述)の演出データのうち、演出回転終了コマンドを受け付けたタイミングで実行する演出データが設定され、この演出回転終了コマンド受付時処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図31を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、図31(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。図31(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。図31(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。図31(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。
まず、図31(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポート初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。
ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS407では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS409では、演出制御処理を行う。具体的には、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。例えば、背景画像に関する画像制御を行う演出データおよびシャッタ演出に関する演出データをROM506から読み出す処理を実行する。また、これ以外の演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップS411では、ステップS409の処理結果に基づいてシャッタ制御処理を行う。例えば、ステップS409で読み出した演出データの中にシャッタ制御の命令がある場合には、この命令に対応するシャッタ制御を行う。
ステップS413では、ステップS409の処理結果に基づいて画像制御処理を行う。例えば、ステップS409読み出した演出データの中に画像制御の命令がある場合には、この命令に対応する画像制御を行う。例えば、表示画像(報知画像、背景画像)に関する画像制御が実行される。この画像制御処理については、図31(d)を用いて後述する。この画像制御処理が終了すると、ステップS403へ戻る。
次に、図31(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS415では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図31(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS417では、図31(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS403において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS419では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図31(d)を用いて、第2副制御部500のメイン処理におけるステップS413の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示す図である。
ステップS421では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM536の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が演出画像表示装置157に表示される。次に、CPU504は、VDP534のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM536の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM536への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP534は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM536に転送する。その後、VDP534は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS423では、VDP534からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS425に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS425では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS421でVRAM536に転送した画像データに基づいてVRAM536の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM536の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)、透過度など)をVDP534に指示する。VDP534はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS427では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP534に画像の描画開始を指示する。VDP534は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS429では、画像の描画終了に基づくVDP534からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS431に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS431では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<動作例>
以下、上記説明した内容を踏まえ、本実施形態のスロットマシン100の特徴的な動作について説明する。
<対決演出について>
まず、図33を用いて、本実施形態で実行される演出の一例について説明する。同図は、本実施形態で実行される演出の一例を示す図である。規定数のメダルが投入されてスタートレバー135が操作されると、入賞ライン確定処理、乱数取得処理を経て、入賞役内部抽選処理(図11のステップS109、図12)が実行される。ここで、内部当選コマンドが第1副制御部400に送信される(図12のステップS1023)。
第1副制御部400では、内部当選コマンドを受信したことにより内部当選コマンド受付時処理が実行される(図28のステップS3003、図29)。さらにこの処理では、所定の条件を満たすことにより対決演出に関する演出データが設定される(図29のステップS3103)。この対決演出には、AT遊技回数が加算された場合に実行されるものと、AT遊技回数が加算されなかった場合に実行されるものがある。これらの対決演出は、AT遊技回数が加算されたこと(遊技者に有利となること)を期待させるために、途中までどちらの演出か判別できないように共通の演出を採用している。以下、これらの演出について具体的に説明する。
図33(a)〜(e)、(f)(g)には、AT遊技回数が加算された場合に実行される対決演出の流れが示されている。この対決演出では、通常の演出背景に、「何か当たってる?」の文字が重ねて表示され、遊技者を期待させるようになっている(図33(a))。続いて演出が切り替わり、主人公キャラクタ(図33(c)のキャラクタ)と、これに敵対するキャラクタ(図33(b)のキャラクタ)が登場し、これらのキャラクタが対決する演出が開始される。この対決の結果、主人公キャラクタが勝利することが示されている(図33(f))。なお、この主人公キャラクターが勝利したことで、AT遊技回数が加算されたことを遊技者が把握できる。さらに続いて、AT遊技回数が加算される要因となった内部当選役が報知されるとともに、加算される遊技回数が表示される(図33(g))。
図33(a)〜(e)、(h)(i)には、AT遊技回数が加算されなかった場合に実行される対決演出の流れが示されている。この場合の対決演出は、途中までAT遊技回数が加算された場合に実行される対決演出と共通の演出を採用している(図33(a)〜(e))。このように共通の演出を採用することで、AT遊技回数が加算されたか否かが最後まで判別できないように構成されている。この対決の結果、主人公に敵対するキャラクタが勝利することが示されている(図33(h))。なお、主人公に敵対するキャラクターが勝利したことで、AT遊技回数が加算されなかったことを遊技者が把握できる。さらに続いて、AT遊技回数が加算されなかった要因となった内部当選役が報知される(図33(i))。
以下、これらの構成による効果について説明する。
本実施形態では、小役1〜3に内部当選した場合に、AT遊技回数が加算され(図29のステップSS3101)、AT遊技状態が設定される。このAT遊技状態が設定されると、遊技者に有利な結果がもたらされるように停止操作手段の操作タイミング又は押す順番を示唆する演出が実行される。
AT遊技状態の設定の際に、期待感の向上や、AT遊技状態の開始(あるいはAT遊技回数の加算)を明確に把握させることを目的とする演出を実行する場合、AT遊技回数の加算に関する報知(AT遊技状態が設定されること、あるいはAT遊技状態が延長されることの報知を含む)に加え、この加算の要因となった内部当選役を報知することで、内部当選役とAT遊技回数の加算の関係を把握させることができる。遊技台でより多くの利益を欲する遊技者にとっては、このような情報は遊技の興趣の向上に寄与するものである。
しかし、AT遊技回数の加算に関する報知がされるより前に、このAT遊技回数の加算の要因となった内部当選役が知られてしまうと、AT遊技回数が加算されることが推測されてしまい、AT遊技回数の加算に関する報知の効果が減退する、という問題が生じる。
本実施形態では、図33を用いて説明した対決演出において、AT遊技回数の加算がされたか否かの報知(図33(f)または(h))と、この加算の要因となった内部当選役の報知(図33(g)または(i))が、順に実行される構成を採用している。また、これ以前の演出では、内部当選役に関する示唆をすることなく、最後に結果が報知されることを期待させる構成となっている(図33(a)〜(e))。すなわち、この対決演出は、AT遊技回数の加算がされたか否かの報知が後で実行されることを示唆する演出(図33(a)〜(e))と、AT遊技回数の加算がされたか否かを報知する演出(図33(f)(h))と、AT遊技回数の加算の契機となった内部当選役を報知する演出(図33(g)(i))が、順に実行される演出であると言える。この構成により、期待感を減退させずにAT遊技回数の加算がされたか否かを報知し、さらに、AT遊技回数の加算の契機となった内部当選役を遊技者により明確に把握させることができる。この際に、AT遊技回数の加算がされたか否かを報知する演出と、AT遊技回数の加算の契機となった内部当選役を報知する演出とを順に実行することで、報知内容をより明確にして遊技の興趣が減退することを防止することができる。
図33を用いて説明した演出は一例であって、以下のような演出を採用することもできる。図34、35、36は、それぞれ図33(a)のその他の例を示す図であり、図37は、図33(b)〜(f)のその他の例を示す図である。また、図38(a)は、図33(i)のその他の例を示す図であり、図38(b)は、図33(g)のその他の例を示す図である。
図33(a)は、何らかの当選を想起させる演出であるが、以下説明する図34、35では、何らかの内部当選役の当選を想起させる演出の例が示されている。
図34では、実際には小役3(ベル)に内部当選している場合に、「小役1〜3のどれか当選しているかも?」を表示する例が示されている。この例は、実際に内部当選している役を含めた複数の内部当選役を示すことにより、内部当選役を特定できなくしたものである。この構成でも、図33(a)の場合と同様に、AT遊技回数の加算がされたか否かの演出を見せるまでに期待感が減退してしまうことを防止することができる。なお、図34(a)の表示に替えて、図34(b)のように各小役を想起させる図柄を用いた表示を採用してもよい。さらに、図34(a)の表示に替えて、図34(c)のように、内部当選している役とハズレのいずれかを想起させる表示を採用してもよい。
次に、図35(a)では、実際には小役3(ベル)に内部当選している場合に、「はずれ?」か「ベル当選?」のいずれか一方を抽選で表示する例が示されている。また、図35(b)では、実際には小役3(ベル)に内部当選している場合に、「BB?」か「ベル当選?」のいずれか一方を抽選で表示する例が示されている。これらの例は、実際に内部当選している役を示唆する演出と、実際に内部当選しているにも関わらず内部当選していないことを想起させる演出とを組み合せることで、内部当選役を特定できなくしたものである。この構成でも、図33(a)の場合と同様に、AT遊技回数の加算がされたか否かの演出を見せるまでに期待感が減退してしまうことを防止することができる。なお、「BB?」か「ベル当選?」の両者を表示してもよい。この場合においてもAT遊技回数の加算がされたか否かの演出を見せるまでに期待感が減退してしまうことを防止することができる。
また、図33(a)は、何らかの当選を想起させる演出であるが、以下説明する図36では、何らかの当選の結果が最終的に示される演出が実行されることを想起させる例が示されている。
図36(a)の例では、「「勝負じゃ!」があるよ」と、表示することで、図33(b)から始まる一連の演出を想起させるように構成されている。この構成でも、図33(a)の場合と同様に、AT遊技回数の加算がされたか否かの演出を見せるまでに期待感が減退してしまうことを防止することができる。なお、図36(a)の表示に替えて、図36(b)のように図33(b)から始まる一連の演出の概要を表示したり、さらには、図36(c)のように図33(b)から始まる一連の演出の結末の可能性を表示する構成を採用してもよい。
図33(b)〜(e)は、AT遊技回数の加算がされたか否かの結果の表示につながる一連の演出であるが、以下説明する図37では、図33(b)〜(e)の一部の台詞が、実際の内部当選役を含む複数の内部当選役を想起させるものに変更されている例が示されている。図37(a)の例では、図33(c)の「勝負じゃ!」という台詞が「小役1〜3のどれか当選しているかも?」という台詞に変更されている。また、図37(b)の例では、図33(e)の画像に「小役1〜3のどれか当選しているかも?」という台詞が追加されている。これらの例は、図34(a)の例と同様に、実際に内部当選している役を含めた複数の内部当選役を示すことにより、内部当選役を特定できなくしたものである。この構成でも、AT遊技回数の加算がされたか否かの演出(図33(f)(h))を見せるまでに期待感が減退してしまうことを防止することができる。
図33(i)は、再遊技役に内部当選していたことを示す演出であるが、図33(h)に示す結果となる内部当選役には、図38(a)に示すように、ハズレを含めてもよい。また、図33(g)は、スイカに内部当選していたことを示す演出であるが、図33(f)に示す結果となる内部当選役を直接表示しなくても、この内部当選役が特定できる表示をするものであればよい。図38(b)では、AT遊技回数が10遊技分加算されたことを示す表示と、押し順の表示がされている。例えば、AT遊技回数が10遊技分加算される内部当選役は、小役3のみである(図32)ため、加算されたAT遊技回数だけを表示しても内部当選役を特定することができる。また、AT遊技回数の加算がされる内部当選役のうち、押し順が報知されるのは小役3(より具体的には小役3a)だけであるため、この押し順の報知だけでも内部当選役を特定することができる。このように、その内部当選役とだけ対応する情報を報知して、内部当選役を特定することができる構成を採用してもよい。従って、図38(a)に示す例に限らず、加算されたAT遊技回数だけを表示したり、押し順の報知だけを表示するものであってもよい。
以上説明したように本実施形態では、AT遊技回数の加算がされたか否かの報知が後で実行されることを示唆する演出(図33(a)〜(e))と、AT遊技回数の加算がされたか否かを報知する演出(図33(f)(h))と、AT遊技回数の加算の契機となった内部当選役を報知する演出(図33(g)(i))が、順に実行される。これらの演出は、通常表示されるデフォルト演出(主人公キャラクタが神輿に乗っている演出)に台詞を重ねた演出態様(図33(a))と、主人公キャラクタが敵対するキャラクタと対決する演出態様(図33(b)〜(g)、(b)〜(i))の2種類の演出態様で構成されている。しかし、上記3種類の演出が実行されるものであれば、1種類の演出態様で構成されていても、複数種類の演出態様で構成されていてもよい。
<演出回転について>
本実施形態では対決演出の実行時に、リールを用いた演出(演出回転)が実行される場合がある。以下、この演出回転の動作について図39を用いて説明する。同図は、対決演出と演出回転のタイミングを示す図である。
本実施形態では、小役1または小役2に内部当選し、さらに、演出回転実行抽選に当選すると演出回転実行フラグがオンに設定される(図12のステップS1021)。このフラグがオンに設定されたことにより、演出回転が実行される(図13のステップS1111、図14)。この演出回転実行処理で各リールが演出回転制御状態に設定(図14のステップS1201)されることにより、演出回転制御処理(図26)が実行され、リール110〜112が逆回転する。
一方、第1副制御部400では、図33を用いて説明した対決演出が、演出回転に合わせて実行されるように構成されている。具体的には、まず、図33(a)〜(e)の演出は内部当選コマンドを受け付けたことにより実行される(図29のステップS3113)。続いて、リール110〜112が逆回転を開始するタイミングで、図33(f)の演出が演出回転開始コマンドを受け付けたことにより実行される(図30のステップS3301)。さらに続いて、演出回転および対決演出が終了する(演出継続カウンタが0)と、主制御部300ではリール110〜112にブレーキがかけられ(図14のステップS1211、ステップS1213)、その後、通常回転が開始される(図13のステップS1105以降)。また、このブレーキの際に演出回転終了コマンドを送信する(図14のステップS1215)。このコマンドを受け付けた第1副制御部400では、図33(e)よりも後の演出が実行される(図30のステップS3303)。図39には、各コマンドを受け付けたタイミングで図33に示す対決演出が実行されていることが示されている。
なお、この演出回転および対決演出は、AT遊技回数が加算されない場合は実行されないことから、AT遊技回数が加算されること(遊技者に有利になること)を遊技者に示唆する演出となっている。ただし、小役1および小役2のいずれに内部当選している場合でも同様の演出回転を実行するため、いずれの役に内部当選しているかは特定できないようになっている。以上説明したように、AT遊技回数が加算されることを遊技者に示唆する演出とは、リールを用いた場合であっても実行することができる。
なお、上記の例ではAT遊技回数が加算される場合に演出回転が実行される構成であったが、AT遊技回数が加算されない場合においても演出回転を実行するようにした上で、この演出回転を図33(f)あるいは(h)に示す演出よりも前に実行するようにしてもよい。この構成では、図33(a)〜(e)の演出と同様にAT遊技回数の加算がされたか否かの報知が後で実行されることを示唆する演出として、演出回転を用いることができる。また、対決演出の実行時に演出回転を行う場合には、遊技者が操作を進行させることを躊躇させ、その間に実行される対決演出を確実に見せることができる場合がある。
上記図33で説明したように、本実施形態ではAT遊技回数が加算されることを報知した後にその要因となった内部当選役を報知する構成を採用しているが、この内部当選役の報知に替えて(あるいは一緒に)演出回転を行う構成も採用できる。以下、図40を用いて具体的に説明する。同図は、演出回転の変形例を示す図である。
上記説明した実施形態では、小役1または小役2に内部当選した場合に逆回転を行い、その後通常回転を実行する演出回転の例について説明した。ここで、一旦逆回転を行った後、さらにAT遊技回数の加算に応じて逆回転の速度を変化させたとする。図40には、左リールが超高速度に変化し、他のリールは高速度に変化する場合((i)から(ii))と、右リールが超高速度に変化し、他のリールは高速度に変化する場合((i)から(iii))と、全てのリールが高速度に変化する場合((i)から(iv))と、速度が変化しない場合((i)から(v))の4つの場合が示されている。
例えば、小役1に内部当選している場合には左リールが超高速度に変化する演出回転(図40(ii))を実行し、小役2に内部当選している場合には右リールが超高速度に変化する演出回転(図40(iii))を実行し、小役3aに内部当選している場合には全てのリールが高速度に変化する演出回転(図40(iv))を実行し、再遊技役またははずれの場合には速度が変化しない演出回転(図40(v))を行うものとする。なお、本実施形態では小役3aまたは再遊技役に内部当選した場合とはずれの場合には演出回転の抽選を行わなかったが(図12のステップS1015)、この変形例ではこれらの場合にも演出回転の抽選を実行するものとする。さらに、小役3aに内部当選した場合のAT遊技回数の加算処理については、第1副制御部400で抽選することに替えて、演出回転の抽選に当選した場合にAT遊技回数が加算されるものとする。この変形例では、AT遊技回数の加算に応じてリールの逆回転速度が変化することになる。以下、具体的に説明する。
まず、小役1に内部当選した場合には、第1副制御部400においてAT遊技回数が30加算される。一方、演出回転の抽選に当選すると、左リールが超高速度に変化し、他のリールは高速度に変化する演出回転が実行される。この演出回転が実行されることで、小役1に内部当選したこと、さらにAT遊技回数が30加算されたことを知ることができる。
次に、小役2に内部当選した場合には、第1副制御部400においてAT遊技回数が30加算される。一方、演出回転の抽選に当選すると、右リールが超高速度に変化し、他のリールは高速度に変化する演出回転が実行される。この演出回転が実行されることで、小役2に内部当選したこと、さらにAT遊技回数が30加算されたことを知ることができる。
次に、小役3aに内部当選し、演出回転の抽選に当選した場合には、第1副制御部400においてAT遊技回数が10加算される。一方、主制御部300では、全てのリールが高速度に変化する演出回転が実行される。この演出回転が実行されることで、小役3aに内部当選したこと、さらにAT遊技回数が10加算されたことを知ることができる。
最後に、再遊技役に内部当選したか、または何の役にも内部当選していない場合において、演出回転の抽選に当選した場合には、第1副制御部400においてAT遊技回数が加算されない。一方、主制御部300では、速度の変化しない演出回転が実行される。すなわち、速度の変化しない演出回転が実行されることで、再遊技役に内部当選しているか、または何の役にも内部当選していないことと、AT遊技回数に加算がされないことを知ることができる。
図40を用いて説明したように、リールの回転態様によって図33(g)または(i)の演出と同様の効果を生じさせることができる。なお、この場合、図33(a)の演出中の台詞を「リールに注目」のようにして、遊技者の注意がリールに向くように構成してもよい。
図33の対決演出にこの演出回転の変形例を適用させるにあたっては、図33(g)または(i)が表示されるタイミングでこの演出回転による速度の変化が実行されればよい。この際、図33(g)または(i)に示す演出と同時に実行してもよい。なお、この演出回転の速度の変化により内部当選役が特定できてしまうため、この演出回転による速度変化は図33(f)または(h)に示す演出よりも後に実行されるように構成する必要がある。なお、回転速度を変化させる制御の開始タイミングについては特に限定されるものではない。例えば、この制御を行ってから実際に速度の変化が遊技者に認識されるようになるまで時間がかかる場合には、図33(f)または(h)に示す演出の実行よりも前にこれらの制御を開始してもよい。
<その他応用例について>
以上説明した本実施形態のスロットマシン100は、本発明の一実施形態であり、その内容を上記実施形態に限定するものではない。以下、本発明のスロットマシンとして採用し得る構成について記載する。
本実施形態では、AT遊技回数の加算の有無を報知するにあたり、図33に示す演出を実行する例について説明した。ここで、AT遊技回数の加算の有無を報知する例は一例であって、例えば、AT遊技状態の設定の有無、AT遊技状態の期間延長の有無、あるいはAT遊技状態が開始されるまでの期間の短縮の有無、といった報知を行ってもよい。さらに、AT遊技状態のセット数の加算の有無(例えば、100ゲームのAT遊技を1セットとしている遊技性の場合、この1セットに相当する100ゲームの上乗せの有無)、AT遊技状態となりやすくなった遊技(AT遊技移行の高確率遊技)の設定の有無、といった報知を行ってもよい。すなわち、AT遊技状態の開始時期と終了時期について、遊技者が有利になる設定(例えば、AT遊技状態の開始時期の設定、既に設定されたAT遊技状態の終了時期の先送りの設定、および既に設定された前記特定期間の開始時期の前倒しの設定)の有無を報知するものであればよい。
よって図33で説明した三種類の演出は、AT遊技状態の開始時期または終了時期について遊技者が有利になる設定の有無についての報知が後で実行されることを示唆する演出(図33(a)〜(e)、本発明の第二の演出の一例に相当)と、AT遊技状態の開始時期または終了時期について遊技者が有利になる設定の有無を報知する演出(図33(f)または(h)、本発明の第一の演出の一例に相当)と、当該設定の契機となった内部当選役を報知する演出(図33(g)または(i)、本発明の第三の演出の一例に相当)の順で実行される演出であると言える。
上記三種類の演出により、最後に結果が報知されることを期待させつつ(図33(a)〜(e))、期待感を減退させずにAT遊技状態について有利な設定の有無を報知し(図33(f)または(h))、さらに、その設定の契機となった内部当選役を遊技者により明確に把握させることができる(図33(g)または(i))。この際に、AT遊技状態について有利な設定の有無を報知する演出と、当該設定の契機となった内部当選役を報知する演出とを順に実行することで、報知内容をより明確にして遊技の興趣が減退することを防止することができる。なお、遊技者が有利になる設定がされない場合には、必ずしも内部当選役を報知する必要はない。
本実施形態では、AT遊技回数が加算され得る役(例えば小役1)に内部当選したその遊技において図33に示す演出を実行する例について説明した。ここで、AT遊技回数が加算され得る役に内部当選したその遊技に限らず、例えば複数回の遊技の経過後に図33(f)あるいは(h)以降の演出を実行するものであってもよい。この場合、図33(a)〜(e)のようなAT遊技回数の加算の有無の報知が後で実行されることを示唆する演出については、内部当選の直後から複数回の遊技に亘って実行される演出であってもよいし、複数回の遊技が経過した遊技(AT遊技回数の加算の有無の報知が実行される遊技)でのみ実行される演出であってもよい。
本実施形態では、遊技者に有利な状態の例として、AT遊技回数が加算される場合について説明した。ここで、AT遊技回数が加算される場合に替えて、特別役に内部当選した場合を適用した変形例について説明する。
まず、この変形例では、小役1と特別役1が同時に内部当選し、小役2と特別役2が同時に内部当選する場合があるものとする。そして、小役1および小役2のいずれにかに内部当選した場合に、図33で説明した対決演出を実行させる。具体的には。特別役のいずれかに内部当選していた場合には図33(f)の演出を実行し、図33(g)の演出で内部当選役した役(小役1と特別役1、小役2と特別役2、のいずれかの組合せ)を報知する。また、特別役に内部当選していない場合には図33(h)の演出を実行し、図33(i)の演出で内部当選役した小役(小役1、小役2のいずれか)を報知する。
この変形例では、特別役に内部当選したか否かの報知(図33(f)または(h))と、この内部当選役の報知(図33(g)または(i))が、順に実行される構成を採用している。また、これ以前の演出では、内部当選役に関する示唆をすることなく、最後に結果が報知されることを期待させる構成となっている(図33(a)〜(e))。すなわち、この変形例では、特別役に内部当選したか否かの報知が後で実行されることを示唆する演出(図33(a)〜(e))と、特別役に内部当選したか否かを報知する演出(図33(f)(h))と、どの特別役に内部当選したかを報知する演出(図33(g)(i))が、順に実行される演出であると言える。この構成により、期待感を減退させずに特別役に内部当選したか否かを報知し、さらに、内部当選役した特別役を遊技者により明確に把握させることができる。この際に、特別役に内部当選したか否かを報知する演出と、どの特別役に内部当選したかを報知する演出とを順に実行することで、報知内容をより明確にして遊技の興趣が減退することを防止することができる。
なお、上記の変形例は、AT遊技回数が加算される場合を、特別役に内部当選した場合に替えたものであったが、これらを組み合せてもよい。すなわち、図33の演出が、AT遊技回数が加算される場合と、特別役に内部当選した場合の双方で実行されるようにしてもよい。この構成では、AT遊技回数の加算の有無あるいは特別役の内部当選の有無のいずれかの報知が後で実行されることを示唆する演出(図33(a)〜(e))と、AT遊技回数の加算の有無あるいは特別役の内部当選の有無のいずれかを報知する演出(図33(f)(h))と、AT遊技回数の加算の契機となった内部当選役を報知する演出あるいはどの特別役に内部当選したかを報知する演出(図33(g)(i))が、順に実行されることになる。この構成により、期待感を減退させずに遊技者に有利な状態の有無を報知し、さらに、この有利な状態の契機となった内部当選役を遊技者により明確に把握させることができる。
これまでの説明における、AT遊技回数が加算される場合、および特別役に内部当選した場合とは、複数回の遊技に亘って遊技者に有利な状態が設定されるものである。したがって、上記変形例を含め、これまで説明した実施例は全て、遊技者に有利な状態の有無についての報知が後で実行されることの示唆と、遊技者に有利な状態の有無についての報知と、遊技者に有利な状態が設定される契機となった内部当選役の報知を、順に実行するものであると言える。
本実施形態では、正解操作順序で操作すると遊技者に有利な結果となる停止態様が導出される操作順序役(再遊技役1−2、再遊技役1−3、小役3a)と、この操作順序を示唆する操作順序示唆演出を設けた例について説明した。ここで、操作順序および操作タイミングのうちの少なくともいずれか一方で構成される所定の操作手順に従ってストップボタンが操作された場合に、この所定の操作手順に従ってストップボタンが操作されなかった場合よりも有利な停止態様となる(又は、同態様となり易い)操作手順役を、上記操作順序役に代えて採用してもよい。この場合には、上記操作順序示唆演出に代えて、上記所定の操作手順を示唆する操作手順示唆演出を採用すればよい。
上記操作手順役については、本実施形態の操作順序役と同様に、有利な停止態様が導出される操作手順を異ならせた複数の内部当選役を用いて構成されるものであってもよいし、一の内部当選役を設けて、この役に内部当選したときに有利な停止態様が導出される操作手順を抽選で決定するように構成してもよい。
本実施形態では、再遊技役1−2に内部当選した場合には再遊技役2に入賞する停止態様が上記有利な停止態様の一例に相当し、再遊技役1−3に内部当選した場合には再遊技役1に入賞する停止態様が上記有利な停止態様の一例に相当する。これらの例では、有利な停止態様が、有利でない停止態様が導出された場合と比べて遊技者に有利な遊技状態となる停止態様となっている。また、小役3aに内部当選した場合にはベル図柄が中リール111の中段に停止する停止態様が上記有利な停止態様の一例に相当する。この例では、有利な停止態様が、有利でない停止態様が導出された場合と比べて遊技者により多くのメダルが払い出される停止態様となっている。この有利な停止態様は、これらの例のように遊技状態が有利になる(不利にならない)停止態様や、より多くの利益を得る停止態様に限らず、最終的に遊技者がより多くの利益を得られる(あるいは期待できる)状態になる停止態様であればよい。
また、本実施形態では、二種類の停止態様が導出可能な操作順序役について説明したが、例えば停止操作に応じて三つの役に入賞可能な操作順序役のように、二種類以上の停止態様が導出可能なものであってもよい。なお、この場合において有利な停止態様とは、全ての停止態様のうち最も有利な停止態様でなくてもよく、少なくともいずれか一つの停止態様よりも有利な停止態様であれば(最も不利な停止態様でなければ)よい。
本実施形態では、操作順序示唆演出によって操作順序が示唆される例について説明した。ここで、上記した操作手順役に内部当選した場合には、上記操作手順示唆演出として、遊技者にとって有利な停止態様となる(または、有利な停止態様となり易い)操作手順の一部または全部を示唆する(特定可能な)演出を採用してもよい。
本実施形態では、AT遊技状態において操作手順役に内部当選したことを条件に、上記操作順序示唆演出が行われるように構成されている。これ以外に、例えばこの操作順序示唆演出が、操作手順役に内部当選したことを条件に実行されるように構成してもよい。すなわち、操作順序示唆演出の実行条件は、所定の役に内部当選したことを成立要件の一つとする条件であればよい。
以上の説明では、
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(リール110〜112)と、
前記複数のリールの回転を開始させるために操作される開始操作手段(スタートレバー135)と、
回転中の前記複数のリールを個別に停止させるために操作される停止操作手段(ストップボタン137〜139)と、
演出手段(スピーカ272,277、各種ランプ420、液晶表示装置157)と、
遊技の進行を制御する第一の制御手段(主制御部300)と、
前記第一の制御手段から送信された情報に基づいて、前記演出手段を制御して遊技に関する演出を実行する第二の制御手段(第1副制御部400)と、を備え、
前記第一の制御手段は、
遊技が開始されたことに基づいて抽選を実行し、所定の抽選結果(再遊技役1−2、再遊技役1−3、小役3a)および複数種類の特定の抽選結果(小役1、小役2、小役3a)を含む複数種類の抽選結果から、一の抽選結果を導出する抽選手段(図12のステップS1001)と、
前記抽選手段によって導出された抽選結果および前記停止操作手段の操作結果に基づいて回転中の前記複数のリールを停止させる停止制御(図11のステップS115、図15)を含む、前記複数のリールに関する制御を実行するリール制御手段と、を備えたものであり、
前記第二の制御手段は、
前記抽選手段により前記所定の抽選結果が導出されたことに基づいて遊技者に有利な遊技結果を得るための操作に関する情報を報知する操作情報報知を実行するもの(図29のステップS3109)であり、
特定期間を設定(AT遊技回数によるAT遊技状態の設定)し、該特定期間中は特定の演出を実行するもの(図28のステップS3013)であり、
前記特定期間中に前記抽選手段により前記所定の抽選結果が導出されると、前記特定の演出において前記操作情報報知を実行するもの(図29のステップS3109)であり、
さらに、前記第二の制御手段は、
前記抽選手段により前記特定の抽選結果が導出されたことに基づいて、前記特定期間の開始時期の新たな設定、既に設定された前記特定期間の終了時期の先送りの設定、および既に設定された前記特定期間の開始時期の前倒しの設定のうち少なくとも一つを、特典設定として実行するもの(図29のステップS3101)であり、
前記特典設定の実行の有無を報知する第一の演出を実行し(図29のステップS3103、図33(f)または(h))、
前記第一の演出の前に、前記第一の演出が実行されることを示唆する第二の演出を実行し(図29のステップS3103、図33(a)〜(e))、
前記第一の演出において前記特典設定の実行を肯定した場合には、前記複数種類の特定の抽選結果のうち該特典設定の実行の契機となった抽選結果を示唆する第三の演出を実行するもの(図29のステップS3103、図33(g))であることを特徴とする遊技台、が記載されている。
また、上記記載の遊技台であって、
前記第二の制御手段は、
前記第一の演出において前記特典設定の実行を肯定した場合には、前記複数種類の特定の抽選結果のうち該特典設定の実行の契機となった抽選結果に応じた前記停止操作手段の操作に関する情報を報知することで、該特典設定の実行の契機となった抽選結果を示唆する前記第三の演出を実行するものであることを特徴とする遊技台(図38(b)の変形例)、が記載されている。
また、上記記載の遊技台であって、
前記第二の制御手段は、
前記第一の演出において前記特典設定の実行を肯定する場合には、前記第二の演出において、前記複数種類の特定の抽選結果のうち該特典設定の実行の契機となった抽選結果とは異なる抽選結果を示唆するものであることを特徴とする遊技台(図35の変形例)、が記載されている。
また、
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(リール110〜112)と、
前記複数のリールの回転を開始させるために操作される開始操作手段(スタートレバー135)と、
回転中の前記複数のリールを個別に停止させるために操作される停止操作手段(ストップボタン137〜139)と、
演出手段(スピーカ272,277、各種ランプ420、液晶表示装置157)と、
遊技の進行を制御する第一の制御手段(主制御部300)と、
前記第一の制御手段から送信された情報に基づいて、前記演出手段を制御して遊技に関する演出を実行する第二の制御手段(第1副制御部400)と、を備え、
前記第一の制御手段は、
遊技が開始されたことに基づいて抽選を実行し、複数種類の特別抽選結果(特別役1、特別役2)を含む複数種類の抽選結果から、一の抽選結果を導出する抽選手段(図12のステップS1001)と、
前記抽選手段によって導出された抽選結果および前記停止操作手段の操作結果に基づいて回転中の前記複数のリールを停止させる停止制御(図11のステップS115、図15)をを含む、前記複数のリールに関する制御を実行するリール制御手段と、を備えたものであり、
前記第一の制御手段は、
前記特別抽選結果が導出されていることに基づいて遊技者に有利な特別遊技状態を設定するもの(図11のステップS121)であり、
前記第二の制御手段は、
前記特別抽選結果が導出されているか否かを報知する第一の演出を実行し、
前記第一の演出の前に、前記第一の演出が実行されることを示唆する第二の演出を実行し、
前記第一の演出において前記特別抽選結果が導出されていることを報知した場合には、前記複数種類の特別抽選結果のうち導出されている特別抽選結果を示唆する第三の演出を実行するものであることを特徴とする遊技台(<その他応用例について>の記載中、AT遊技回数が加算される場合に替えて、特別役に内部当選した場合を適用した変形例)、が記載されている。
また、
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(リール110〜112)と、
前記複数のリールの回転を開始させるために操作される開始操作手段(スタートレバー135)と、
回転中の前記複数のリールを個別に停止させるために操作される停止操作手段(ストップボタン137〜139)と、
演出手段(スピーカ272,277、各種ランプ420、液晶表示装置157)と、
遊技の進行を制御する第一の制御手段(主制御部300)と、
前記第一の制御手段から送信された情報に基づいて、前記演出手段を制御して遊技に関する演出を実行する第二の制御手段(第1副制御部400)と、を備え、
前記第一の制御手段は、
遊技が開始されたことに基づいて抽選を実行し、所定の抽選結果(再遊技役1−2、再遊技役1−3、小役3a)、特定の抽選結果(小役1、小役2、小役3a)、および特別抽選結果(特別役1、特別役2)を含む複数種類の抽選結果から、一の抽選結果を導出する抽選手段(図12のステップS1001)と、
前記抽選手段によって導出された抽選結果および前記停止操作手段の操作結果に基づいて回転中の前記複数のリールを停止させる停止制御(図11のステップS115、図15)を含む、前記複数のリールに関する制御を実行するリール制御手段と、を備えたものであり、
前記第一の制御手段は、
前記特別抽選結果が導出されていることに基づいて遊技者に有利な特別遊技状態を設定するもの(図11のステップS121)であり、
前記第二の制御手段は、
前記抽選手段により前記所定の抽選結果が導出されたことに基づいて遊技者に有利な遊技結果を得るための操作に関する情報を報知する操作情報報知を実行するもの(図29のステップS3109)であり、
特定期間を設定(AT遊技回数によるAT遊技状態の設定)し、該特定期間中は特定の演出を実行するもの(図28のステップS3013)であり、
前記特定期間中に前記抽選手段により前記所定の抽選結果が導出されると、前記特定の演出において前記操作情報報知を実行するもの(図29のステップS3109)であり、
さらに、前記第二の制御手段は、
前記抽選手段により前記特定の抽選結果が導出されたことに基づいて、前記特定期間の開始時期の新たな設定、既に設定された前記特定期間の終了時期の先送りの設定、および既に設定された前記特定期間の開始時期の前倒しの設定のうち少なくとも一つを、特典設定として実行するもの(図29のステップS3101)であり、
前記特典設定の実行および前記特別抽選結果の導出のいずれかによる遊技者に有利な状態の有無を報知する第一の演出を実行し、
前記第一の演出の前に、前記第一の演出が実行されることを示唆する第二の演出を実行し、
前記第一の演出において、前記特典設定の実行および前記特別抽選結果の導出のいずれかによる遊技者に有利な状態を肯定した場合には、当該有利な状態の契機となった抽選結果を示唆する第三の演出を実行するものであることを特徴とする遊技台(<その他応用例について>の記載中、図33の演出が、AT遊技回数が加算される場合と、特別役に内部当選した場合の双方で実行される変形例)、が記載されている。
また、
複数種類の抽選結果から、一の抽選結果を導出する抽選手段(図12のステップS1001)と、
前記抽選手段によって導出された抽選結果に基づいて、遊技者に有利な状態を設定する遊技状態設定手段(特別遊技状態を設定する主制御部300あるいはAT遊技状態を設定する第1副制御部400)と、
演出手段(スピーカ272,277、各種ランプ420、液晶表示装置157)と、
前記抽選手段によって導出された抽選結果に基づいて、前記演出手段を制御して遊技に関する演出を実行する演出制御手段(第1副制御部400)と、を備え、
前記演出制御手段は、
前記抽選手段による抽選結果に基づいて、遊技者に有利な状態の有無を報知する第一の演出を実行し(図33(f)または(h))、
前記第一の演出の前に、前記第一の演出が実行されることを示唆する第二の演出を実行し(図33(a)〜(e))、
前記第一の演出において遊技者に有利な状態を肯定した場合には、当該有利な状態の契機となった抽選結果を示唆する第三の演出を実行するもの(図33(g))であることを特徴とする遊技台、が記載されている。
以下、本発明に関することについて付記する。
(付記1)
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリールと、
前記複数のリールの回転を開始させるために操作される開始操作手段と、
回転中の前記複数のリールを個別に停止させるために操作される停止操作手段と、
遊技を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
遊技が開始されたことに基づいて抽選を実行し、所定の抽選結果および複数種類の特定の抽選結果を含む複数種類の抽選結果から、抽選結果を導出する抽選手段と、
前記抽選手段によって導出された抽選結果および前記停止操作手段の操作結果に基づいて回転中の前記複数のリールを停止させる停止制御を含む、前記複数のリールに関する制御を実行するリール制御手段と、
特定期間において特定の演出を実行する特定演出手段と、
前記特定期間において前記抽選手段により前記所定の抽選結果が導出されると、前記特定の演出において、遊技者に有利な遊技結果を得るための操作に関する情報を報知する操作情報報知を実行する操作情報報知手段と、
前記抽選手段により前記特定の抽選結果が導出されたことに基づいて、前記特定期間に関する設定を特典設定として実行する特典設定手段と、
前記特典設定の実行があることを肯定する演出である第一の演出を実行する第一の演出手段と、
前記第一の演出が実行される前に、前記第一の演出が実行されることを示唆する第二の演出を実行する第二の演出手段と、
前記第一の演出が実行された場合には、前記複数種類の特定の抽選結果のうち前記特典設定の実行の契機となった抽選結果に応じた前記停止操作手段の操作に関する情報を報知することで、該抽選結果を示唆する第三の演出を実行する第三の演出手段と、を備えたものであることを特徴とする遊技台。
(付記2)
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリールと、
前記複数のリールの回転を開始させるために操作される開始操作手段と、
回転中の前記複数のリールを個別に停止させるために操作される停止操作手段と、
遊技を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
遊技が開始されたことに基づいて抽選を実行し、所定の抽選結果および複数種類の特定の抽選結果を含む複数種類の抽選結果から、抽選結果を導出する抽選手段と、
前記抽選手段によって導出された抽選結果および前記停止操作手段の操作結果に基づいて回転中の前記複数のリールを停止させる停止制御を含む、前記複数のリールに関する制御を実行するリール制御手段と、
特定期間において特定の演出を実行する特定演出手段と、
前記特定期間において前記抽選手段により前記所定の抽選結果が導出されると、前記特定の演出において、遊技者に有利な遊技結果を得るための操作に関する情報を報知する操作情報報知を実行する操作情報報知手段と、
前記抽選手段により前記特定の抽選結果が導出されたことに基づいて、前記特定期間に関する設定を特典設定として実行する特典設定手段と、
前記特典設定の実行があることを肯定する演出である第一の演出を実行する第一の演出手段と、
前記第一の演出が実行される前に、前記第一の演出が実行されることを示唆する第二の演出を実行する第二の演出手段と、
前記第一の演出が実行された場合には、前記複数種類の特定の抽選結果のうち前記特典設定の実行の契機となった抽選結果を示唆する第三の演出を実行する第三の演出手段と、を備え、
前記第二の演出手段は、
前記第二の演出において、前記複数種類の特定の抽選結果のうち該特典設定の実行の契機となった抽選結果とは異なる抽選結果を示唆するものであることを特徴とする遊技台。
(付記3)
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリールと、
前記複数のリールの回転を開始させるために操作される開始操作手段と、
回転中の前記複数のリールを個別に停止させるために操作される停止操作手段と、
遊技を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
遊技が開始されたことに基づいて抽選を実行し、複数種類の特別抽選結果を含む複数種類の抽選結果から、抽選結果を導出する抽選手段と、
前記抽選手段によって導出された抽選結果および前記停止操作手段の操作結果に基づいて回転中の前記複数のリールを停止させる停止制御を含む、前記複数のリールに関する制御を実行するリール制御手段と、
前記特別抽選結果が導出されていることに基づいて遊技者に有利な特別遊技状態を設定する特別遊技設定手段と、
前記特別抽選結果が導出されていることを報知する第一の演出を実行する第一の演出手段と、
前記第一の演出が実行される前に、前記第一の演出が実行されることを示唆する第二の演出を実行する第二の演出手段と、
前記第一の演出が実行された場合には、前記複数種類の特別抽選結果のうち導出されている特別抽選結果に応じた前記停止操作手段の操作に関する情報を報知することで、導出されている特別抽選結果を示唆する第三の演出を実行する第三の演出手段と、を備えたものであることを特徴とする遊技台。
(付記4)
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリールと、
前記複数のリールの回転を開始させるために操作される開始操作手段と、
回転中の前記複数のリールを個別に停止させるために操作される停止操作手段と、
遊技を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
遊技が開始されたことに基づいて抽選を実行し、複数種類の特別抽選結果を含む複数種類の抽選結果から、抽選結果を導出する抽選手段と、
前記抽選手段によって導出された抽選結果および前記停止操作手段の操作結果に基づいて回転中の前記複数のリールを停止させる停止制御を含む、前記複数のリールに関する制御を実行するリール制御手段と、
前記特別抽選結果が導出されていることに基づいて遊技者に有利な特別遊技状態を設定する特別遊技設定手段と、
前記特別抽選結果が導出されていることを報知する第一の演出を実行する第一の演出手段と、
前記第一の演出が実行される前に、前記第一の演出が実行されることを示唆する第二の演出を実行する第二の演出手段と、
前記第一の演出が実行された場合には、前記複数種類の特別抽選結果のうち導出されている特別抽選結果を示唆する第三の演出を実行する第三の演出手段と、を備え、
前記第二の演出手段は、
前記第二の演出において、導出されている特別抽選結果とは異なる抽選結果を示唆するものであることを特徴とする遊技台。
(付記5)
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリールと、
前記複数のリールの回転を開始させるために操作される開始操作手段と、
回転中の前記複数のリールを個別に停止させるために操作される停止操作手段と、
遊技を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
遊技が開始されたことに基づいて抽選を実行し、所定の抽選結果、特定の抽選結果、および特別抽選結果を含む複数種類の抽選結果から、抽選結果を導出する抽選手段と、
前記抽選手段によって導出された抽選結果および前記停止操作手段の操作結果に基づいて回転中の前記複数のリールを停止させる停止制御を含む、前記複数のリールに関する制御を実行するリール制御手段と、
前記特別抽選結果が導出されていることに基づいて遊技者に有利な特別遊技状態を設定する特別遊技設定手段と、
特定期間において特定の演出を実行する特定演出手段と、
前記特定期間において前記抽選手段により前記所定の抽選結果が導出されると、前記特定の演出において、遊技者に有利な遊技結果を得るための操作に関する情報を報知する操作情報報知を実行する操作情報報知手段と、
前記抽選手段により前記特定の抽選結果が導出されたことに基づいて、前記特定期間に関する設定を特典設定として実行する特典設定手段と、
前記特典設定の実行および前記特別抽選結果の導出のいずれかの事象が発生したことを肯定する演出である第一の演出を実行する第一の演出手段と、
前記第一の演出が実行される前に、前記第一の演出が実行されることを示唆する第二の演出を実行する第二の演出手段と、
前記第一の演出が実行された場合には、当該第一の演出によって発生したことが肯定された前記事象の契機となった抽選結果に応じた前記停止操作手段の操作に関する情報を報知することで、該抽選結果を示唆する第三の演出を実行する第三の演出手段と、を備えたものであることを特徴とする遊技台。
(付記6)
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリールと、
前記複数のリールの回転を開始させるために操作される開始操作手段と、
回転中の前記複数のリールを個別に停止させるために操作される停止操作手段と、
遊技を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
遊技が開始されたことに基づいて抽選を実行し、所定の抽選結果、特定の抽選結果、および特別抽選結果を含む複数種類の抽選結果から、抽選結果を導出する抽選手段と、
前記抽選手段によって導出された抽選結果および前記停止操作手段の操作結果に基づいて回転中の前記複数のリールを停止させる停止制御を含む、前記複数のリールに関する制御を実行するリール制御手段と、
前記特別抽選結果が導出されていることに基づいて遊技者に有利な特別遊技状態を設定する特別遊技設定手段と、
特定期間において特定の演出を実行する特定演出手段と、
前記特定期間において前記抽選手段により前記所定の抽選結果が導出されると、前記特定の演出において、遊技者に有利な遊技結果を得るための操作に関する情報を報知する操作情報報知を実行する操作情報報知手段と、
前記抽選手段により前記特定の抽選結果が導出されたことに基づいて、前記特定期間に関する設定を特典設定として実行する特典設定手段と、
前記特典設定の実行および前記特別抽選結果の導出のいずれかの事象が発生したことを肯定する演出である第一の演出を実行する第一の演出手段と、
前記第一の演出が実行される前に、前記第一の演出が実行されることを示唆する第二の演出を実行する第二の演出手段と、
前記第一の演出が実行された場合には、当該第一の演出によって発生したことが肯定された前記事象の契機となった抽選結果を示唆する第三の演出を実行する第三の演出手段と、を備え、
前記第二の演出手段は、
前記第二の演出において、前記第一の演出によって発生したことが肯定される前記事象の契機となった抽選結果とは異なる抽選結果を示唆するものであることを特徴とする遊技台。
100 スロットマシン
110〜112 リール
113 表示窓
130〜132 ベットボタン
135 スタートレバー
137〜139 ストップボタン
157 液晶表示装置
272,277 スピーカ
420 各種ランプ
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部

Claims (3)

  1. 複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリールと、
    前記複数のリールの回転を開始させるために操作される開始操作手段と、
    回転中の前記複数のリールを個別に停止させるために操作される停止操作手段と、
    遊技を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    遊技が開始されたことに基づいて抽選を実行し、所定の抽選結果および複数種類の特定の抽選結果を含む複数種類の抽選結果から、抽選結果を導出する抽選手段と、
    前記抽選手段によって導出された抽選結果および前記停止操作手段の操作結果に基づいて回転中の前記複数のリールを停止させる停止制御を含む、前記複数のリールに関する制御を実行するリール制御手段と、
    特定期間において特定の演出を実行する特定演出手段と、
    前記特定期間において前記抽選手段により前記所定の抽選結果が導出されると、前記特定の演出において、遊技者に有利な遊技結果を得るための操作に関する情報を報知する操作情報報知を実行する操作情報報知手段と、
    前記抽選手段により前記特定の抽選結果が導出されたことに基づいて、前記特定期間に関する設定を特典設定として実行する特典設定手段と、
    前記特典設定の実行があることを肯定する演出である第一の演出を実行する第一の演出手段と、
    前記第一の演出が実行される前に、第二の演出を実行する第二の演出手段と、
    前記第一の演出が実行された場合には、前記複数種類の特定の抽選結果のうち前記特典設定の実行の契機となった抽選結果を示唆する第三の演出を実行する第三の演出手段と、を備え、
    前記第二の演出手段は、
    前記第二の演出において、前記複数種類の特定の抽選結果のうち前記特典設定の実行の契機となった抽選結果と、該抽選結果とは異なる抽選結果とを示唆する手段であることを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記特典設定が実行されなかった場合に、前記特典設定の実行がされなかった要因となった抽選結果を示唆する第四の演出を実行する第四の演出手段を備えたことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1または2に記載の遊技台であって、
    前記第一の演出は、前記特典設定の実行があることを肯定する画像を表示する演出である、ことを特徴とする遊技台。
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