JP2013247319A - ロードポート装置 - Google Patents

ロードポート装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013247319A
JP2013247319A JP2012121641A JP2012121641A JP2013247319A JP 2013247319 A JP2013247319 A JP 2013247319A JP 2012121641 A JP2012121641 A JP 2012121641A JP 2012121641 A JP2012121641 A JP 2012121641A JP 2013247319 A JP2013247319 A JP 2013247319A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
door
minute space
space
cover member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012121641A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5998640B2 (ja
Inventor
Atsushi Emoto
淳 江本
Tomoshi Abe
知史 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2012121641A priority Critical patent/JP5998640B2/ja
Publication of JP2013247319A publication Critical patent/JP2013247319A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5998640B2 publication Critical patent/JP5998640B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】 開口カバーを有するロードポート装置において、ポッド内のパージ操作に要する時間の短縮及び不活性ガスの削減を可能とするロードポート装置を提供する。
【解決手段】 ロードポート装置に対して、開口部を囲んで微小空間内に配置されて微小空間の一部を第二の微小空間として区切るカバー部材と、第二の微小空間の内部に気体を供給可能なガスパージ装置と、ドアを開口部を閉鎖する位置と閉鎖しない位置との間で移動させるドア駆動機構と、を配し、更にドア駆動機構によってドアがポッドより蓋を取り外す際に、該ドアの少なくとも一部が前記微小空間に向かって貫通可能な貫通孔を該カバー部材に配することとする。
【選択図】図1(a)

Description

本発明は、半導体製造プロセス等において、ポッドと呼ばれる密閉型の搬送容器の内部に保持されたウエハを半導体処理装置に移載する、或いはウエハを該半導体処理装置より該ポッドに移載する際に用いられる所謂FIMS(Front-Opening Interface Mechanical Standard)システム、即ちロードポート装置に関する。
半導体製造プロセスは、近年では各種処理装置の内部、ウエハを収容して各処理装置間でのウエハ搬送を可能とするポッド、及び該ポッドより各処理装置へのウエハの受け渡しを行う微小空間、の3空間のみを高清浄状態に保つことで、プロセスを通じての清浄度の管理を行う手法が一般的となっている。このようなポッドは、ウエハを内部に収容し且つ一側面にウエハ挿脱用の開口を有する本体部と、該開口を閉鎖してポッド内部を密閉空間とする蓋と、から構成される。また、該微小空間は、前述したポッドの開口と対向可能な開口部と、該開口部と向かい合い半導体処理装置側に配置される第二の開口部と、を有する。
ロードポート装置は、この開口部が形成された隔壁の一部となる部材であるサイドプレートと称呼される壁と、該開口部を閉鎖するドアと、該ドアの動作を司るドア駆動機構と、ポッドが載置される載置台と、から構成される。載置台は、ポッドの開口と開口部とを向かい合わせるようにポッドを支持可能であり、且つポッドと一緒に蓋をドアに向かって近接或いはドアより離間させる。ドアは、ポッドの蓋を保持可能であり、ドア駆動機構によって蓋を保持した状態で開口部を開放、閉鎖すると共に、開口部と第二の開口部との間の空間より下方に退避或いは該空間への侵入をさせられる。微小空間内にはロボットが配置され、該ロボットは開口部−ポッド開口を介してポッド内部に対する侵入及び退避が可能であって、第二の開口部も介して該ポッド内部と該半導体処理装置との間でウエハの移載を行う。
半導体の製造工程において、ポッド内に収容されているウエハには、例えば金属配線等が形成されたものが存在する。この様な金属配線は表面が酸化されることによって素子完成時に所望の特性が得られなくなる恐れがあり、このためにポッド内部における酸素濃度を低レベルに保つ必要がある。この様な要求に対応する技術として、特許文献1では、微小空間内であって開口部に隣接する空間にエンクロージャを配し、該エンクロージャ内の酸素濃度を低下させることにより、ポッド内部への酸素の侵入を抑制しようとする技術が開示されている。
特開2009−038073号公報
特許文献1に開示される方法では、ポッド内の酸素濃度を現状要求されるレベルまで低減することが可能である。ここで、実際のウエハ処理工程では、この酸素濃度を低減するために要する時間の短縮、及びこれに要する窒素等の不活性ガスの量も低減も求められている。本発明はこのような状況に鑑みて為されたものであり、酸素濃度低減操作の所要時間短縮及び使用不活性ガス量の削減を可能とするロードポート装置の提供を目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係るロードポート装置は、微小空間を外部空間から分離する壁の一部を構成するサイドプレートとサイドプレートが有する開口部を閉鎖可能なドアとを有し、被収容物が収容される密閉容器の開口を開口部と対向させるとともに、開口に取付けられる蓋をドアが保持して密閉容器を開閉するロードポート装置であって、開口部を囲んで微小空間内に配置され、開口部に隣接する微小空間の一部を第二の微小空間として区切るカバー部材と、第二の微小空間の内部に気体を供給すると共に開口部と開口とを介して密閉容器の内部に気体を供給可能なガスパージ装置と、ドアを開口部を閉鎖する位置と閉鎖しない位置との間で移動させるドア駆動機構と、を有し、カバー部材は、第二の微小空間を区切る状態で、ドア駆動機構がドアを開口部より離間させて閉鎖しない位置へ移動させた際に、ドアの少なくとも一部が微小空間に向かって貫通可能な第二の開口部を有することを特徴とする。
なお、前述したロードポート装置にあっては、ドア駆動機構はドアと共にカバー部材を支持し、ドアと一緒にカバー部材をサイドプレートと平行な方向に駆動可能であることが好ましい。また、カバー部材は開口部と対向して配置される室画定プレートと、開口部の側辺に沿って配置される側面プレートとを有し、開口部の上辺よりも上側においてサイドプレートに対して固定される上部壁部材と組み合わさって、第二の微小空間を形成し、第二の開口部は室画定プレートに配置されることが好ましい。更に、ガスパージ装置はサイドプレートに対して固定されていることが好ましい。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る密閉容器の蓋開閉方法は、微小空間を外部空間から分離する壁の一部を構成するサイドプレートとサイドプレートが有する開口部を閉鎖可能なドアとを有し、被収容物が収容される密閉容器の開口を開口部と対向させるとともに、開口に取付けられる蓋をドアが保持して密閉容器を開閉するロードポート装置における密閉容器の蓋開閉方法であって、微小空間内において開口部を囲んで配置可能なカバー部材により開口部に隣接する微小空間の一部を第二の微小空間として区切る工程と、ドアにより蓋を保持し、ドアを前記開口部から離間させることにより開口を開放する工程と、ドアと共にカバー部材を移動させて開口部を開放する工程と、を有し、ドアを開口部から離間させる際にドアの少なくとも一部が微小空間に向かってカバー部材に設けられた貫通孔を貫通することを特徴とする。
本発明によれば、ポッド内部の残留酸素濃度を100ppm未満のレベルまで低減するに際して、これに要する時間の短縮と使用する不活性ガス量の削減を図ることが可能となる。
本発明の第一の実施形態に係るロードポート装置にポッドを載置してこれらを側面から見た状態の概略構成を示す図である。 本発明の第一の実施形態に係るロードポート装置にポッドを載置してこれらを側面から見た状態の概略構成を示す図である。 本発明の第一の実施形態に係るロードポート装置にポッドを載置してこれらを側面から見た状態の概略構成を示す図である。 図1(a)〜1(c)に示した構成における構成を微小空間103側から見た図である。 本発明の更なる実施形態を図1(a)〜1(c)と同様の様式にて示す図である。 本発明の更なる実施形態を図1(a)〜1(c)と同様の様式にて示す図である。 本発明の更なる実施形態を図1(a)〜1(c)と同様の様式にて示す図である。
本発明の一実施形態について、以下に図面を参照して説明する。図1(a)は、本発明の一実施形態におけるロードポート100装置に関し、ポッド1を載置台上に載置した状態を側面から見た場合の概略構成を示している。また、図2は、該ロードポート装置100に関して、図1(a)に示した状態にある構成をドア背面側から見た場合の概略構成を示している。また、図1(b)は図1(a)に示す状態からドアがポッド1の蓋3を保持してポッド開口を開けた状態を、図1(c)は更に蓋3を保持したドアが降下してボッド開口及び開口部を開放した状態を示している。
本実施形態の説明に際し、被収容物のウエハを収容するポッド(密閉容器)について先に述べる。図1(a)〜1(c)等に示されるポッド1は、ポッド本体2と蓋3とから構成される。ポッド本体2は内部にウエハ等を収容する収容空間2bを有し、且つ側面に当該収容空間2bに連通する開口2aを有している。当該開口2aは蓋3により閉鎖される。収容空間2b内には不図示のウエハ(図中二点鎖線により記載)を水平に支持する複数の棚(不図示)が側壁等から突き出しており、当該棚により複数のウエハが均等な間隔を明けて該収容空間2b内にて水平に保持される。なお、本実施例において、ポッド本体2の駆動方向をX軸方向とし、該X軸に直交して該X軸と共にウエハの延在面を規定する方向(紙面に垂直な方向)をY軸方向とし、これら軸からなるXY平面に垂直な方向をZ軸として便宜上規定する。本実施例では鉛直方向がZ軸方向に対応し、本明細書における上方及び下方は鉛直方向における上方及び下方に対応する。しかし、本発明におけるZ軸の延在方向はこの鉛直方向に限定されず、必要に応じて鉛直方向から傾けて設定することも可能である。
次に、本実施形態におけるロードポート装置の構成について、以下に述べる。ロードポート装置100は、サイドプレート105によって外部空間104と分離される微小空間103を構成し、該サイドプレート105に隣接して配置されるポッドの載置台107を有する。サイドプレート105は、微小空間103と外部空間104とを連通させる第一の開口部111を有する。サイドプレート105等によって構築される微小空間103の上部には不図示のファンが配置され、ロードポート装置100が取付けられる半導体処理装置の筐体の外部空間104に存在する気体を微小空間103内部に導入し、微小空間103内部に上方から下方に向かう気体の流である所謂ダウンフローを生成する。なお、当該ファンに対しては、外部空間104の清浄度に応じて、当該空間から導入される気体より塵埃等の汚染物質を除去するフィルタが付随している。微小空間103の下部にはダウンフローが流出可能となるような構造が配置されており、該微小空間103内部で発生する粉塵等は当該ダウンフローに運ばれて微小空間103の下部から外部空間104に排出される。
第一の開口部111を略閉鎖するドア121は、ドアシステム120の一部を構成する。ドアシステム120は、ドア121、ドアアーム125及びドア駆動機構123を有する。ドア121は、蓋3を保持可能であると共に、ポッド本体2に対する蓋3の固定及び分離の操作が可能となっている。ドア駆動機構123は、X軸駆動機構部123aと、Z軸駆動機構部123bとを有する。X軸駆動機構部123aはドアアーム125の一端と連結されてドアアーム125を介してドア121を支持し、ドアアーム125をX軸方向に平行移動させることでドア121のポッド1に対する接近及び離間を促す。Z軸駆動機構部123bは、ドア121及びドアアーム125をZ軸に沿って昇降させ、第一の開口部111の開閉を行う。また、Z軸駆動機構部123bは、ドア121等と共に後述するカバー部材の昇降も行う。
ポッド1を載置する載置台107は、載置されたポッド1を固定可能であると共に該ポッド1を前述した第一の開口部111(より正確にはこれを閉鎖するドア121)に対して接近及び離間させることが可能である。載置台107は、不図示のテーブル駆動機構によりポッド1がドア121と所定の間隔になるまで或いはドア121と当接するまでポッド1の接近動作を行い、ポッド1の駆動が停止した状態でドア121は蓋3を保持する。前述したように、ドア121はこの状態でポッド本体2からの蓋3の分離を行い、更にドア駆動機構123により第一の開口部111に対して下方に移動することによってポッド1の開口部2aを微小空間103に対して開放させる。
本実施形態に係るロードポート装置100は、上述した構成に加え、パージ装置200、及びカバー部材250を有する。本実施形態において、ガスパージ装置200は以上に述べたロードポート装置100に対し固定されて用いられる。ガスパージ装置200は、カーテンノズル210及び一対のパージノズル220を有する。カーテンノズル210は、第一の開口部111の上辺より上方であって、この上辺に沿う姿勢で微小空間103側にサイドプレート105より突き出す(X軸方向に突き出す)ように配置される。該カーテンノズル210は、第一の開口部111の上辺より突き出す庇(上部壁部材)を形成し、該庇よりZ軸下方に沿って窒素等の不活性ガスを連続的に供給し、第一微小空間103内の第一の開口部111に隣接する空間へ該不活性ガスによるカーテンを生成する。また、この庇形状により、微小空間103の天井部より供給されるダウンフローが第一の開口部111に隣接する空間へ流入することを抑制している。なお、本実施形態において、カーテンノズル210は直方体形状を有し、フィルタ部材より構成される底面の全域には多数のガス噴出し口が設けられている。
一対のパージノズル220は、各々第一の開口部111の両側辺の周辺において該側辺に平行に延在するように、サイドベース105の微小空間103側に配置される。これら一対のパージノズル220はカーテンノズル210より形成されるガスカーテンの内部に位置するように配置される。パージノズル220の各々にはパージガス供給用の開口スリット(不図示)が設けられて、第一の開口部111を介して微小空間103から外部空間104の方向に不活性ガスを噴出すことを可能としている。ポッド1が載置台107上に配置され、ドア121によってポッド1の開口2aが開放された状態において、これらパージノズル220はポッド収容空間2bに向けて不活性ガスの供給を行い、ポッド1内部の雰囲気をガス置換する。
カバー部材250は、一対の側面プレート260及び室画定プレート270より構成される。カバー部材250を構成するこれらプレートは、一体としてドア駆動機構123におけるZ軸駆動機構部123bにより支持され、ドア121と一緒に昇降動作が為される。一対の側面プレート260各々は、サイドプレート105より微小空間103側に所定長さ突き出し且つZ軸方向に延在する平板状の部材からなる。この所定長さは、カバー部材250の上昇位置において、微小空間103側端部がカーテンノズル210のサイドプレート105側端部から微小空間103側端部までの距離と一致する長さとされている。また、側面プレート260各々は、第一の開口部111の中心を基準としてパージノズル220よりも外側に配置される。即ち、カバー部材250の上昇位置において、上部壁部材たるカーテンノズル210と側面プレート260とは接続して、第一の開口部111を囲み且つサイドプレート105から所定長さ突き出した、下方が開口するコの字形状部分を形成する。
室画定プレート270は、側面プレート260のサイドプレート105とは逆側の自由端である辺(微小空間103側の端部)に対し、該側面プレート260を介してサイドプレート105と対向するように固定される。即ち、側面プレート260及びカーテンノズル210からなるコの字状の囲みの側面に該室拡画定プレート270が配されることにより、第一の開口部111の正面に、微小空間103の一部を区切った第二の微小空間203が形成されることとなる。以上の構成により、ドア121がポッド1の蓋3を保持してポッド開口2aを開放した際には、第一の開口部111を介して第二の微小空間203とポッド1の内部とが連通することとなる。該二の微小空間203内には、カーテンノズル210及びパージノズル220より窒素等不活性ガスが供給され、この空間内での酸素濃度の効果的な低減が行われる。
本発明において、該室画定プレート270は、ドア121が第一の開口部111から離間する際にドア背面部121aの少なくとも一部が微小空間103に向かって貫通する第二の開口部271を有する。ドア121は、ポッド1の蓋3を保持する機構等を内部に有する関係上、X軸方向においてある程度の厚みを有することが避けられない。第二の開口部271は、当該ドア121において最も厚みを有する部分が貫通可能となるように配置される。これにより、当該第二の開口部271が無い場合と比較して、室画定プレート270をサイドプレート105により近づけて配置しても、ドア121による蓋3のポッド本体2からの取り外しに際して、該ドア121のX軸方向における十分な動作範囲を確保することが可能となる。また、ドア121が第一の開口部111から離間する際に、ドア121の一部、本実施形態ではドア背面部121aが該第二の開口部271に嵌り込むことにより、該第二の開口部271が略閉鎖されるようにその開口形状及び大きさを設定している。従って、第二の開口部271へのドア背面部121aの嵌り込みにより、第二の微小空間203を不活性ガス充満の観点から略密閉空間とすることが可能となる。
以上に述べた、本発明では、微小空間103側において第一の開口部111及びこれに隣接する空間を囲うように配置されて微小空間103より区切られた第二の微小空間203を画定する、室画定プレート270及び側面プレート260からなるカバー部材に対して、ドア121の少なくとも一部であるX軸方向の突出部を貫通可能な第二の開口部271を配することとしている。これにより、第一の開口部111に対向する位置に配置される室画定プレート270をサイドプレート105へ従来よりも大幅に近づけることが可能となる。従って、ポッド1の内部空間2bのパージ操作を行う際に不活性ガスを供給するための経路及びバッファ空間として作用する第二の微小空間203の容積小さくすることが出来、不活性ガスにより第二の微小空間203や収容空間2bを雰囲気置換するパージ操作に要する時間、及び該パージ操作に用いる不活性ガス量の低減を為すことが可能となる。
なお、本発明では、これらカバー部材250とドア121とが一緒に昇降の動作を行っている。従って、ポッド1の蓋3を保持したドア121が降下した状態にある時、カバー部材250も降下していることとなる。当該構成とすることにより、図中不図示のロボットが動作すべき状態にある時に、カバー部材250がロボットの動作に影響を及ぼさないように降下している。例えば、ウエハサイズが大きくなり、これを搬送するロボット自体が大型化するに連れて、動作領域近傍に部材が存在した場合、大型化に伴う動作領域の拡大によりこれらと該ロボットとの接触の危険性が高まる可能性が有る。本形態の如く、このような部材であるカバー部材250を動作範囲近傍から遠ざけることにより、ここで述べたロボット-部材間の接触の可能性は大きく低減される。
本形態ではドア駆動機構123におけるZ軸駆動機構部123bによって、ドア121と共にカバー部材250も昇降させることとしている。これらを別個に昇降させる方式の場合には、各々の駆動機構が必要となる。通常駆動機構は動作部における発塵を勘案しておく必要があるが、当該構成の場合には発塵源が複数存在すると共にこれらが個別に移動し、発塵の影響が拡大する恐れがある。通常は微小空間103に生成されるダウンフローをこの発塵源の存在位置に導くことにより、塵等の外部空間への排出を促している。ただ、複数の駆動機構を有する場合には、状況により個々の駆動機構が上下の配置を入れ替えたりする場合も考えられる。このような動作はダウンフロー中における乱流の生成、塵等の巻上げによる塵等の拡散を発生させる恐れがある。本発明ではこの駆動機構を単一とすることにより、ドア121及びカバー部材250の駆動に伴う発塵或いは塵等の拡散を抑制している。
次に、実際にポッド1より蓋3を取り外し、ポッド1内部のウエハの挿脱を可能とする状態までの操作について、図1(a)〜1(c)を用いて説明する。まず、載置台107上に載置されたポッド1が、不図示のテーブル駆動機構によって第一の開口部111に向かって運ばれ、蓋3がドア121と当接した後に停止される。この状態が図1(a)に対応する。ドア121は蓋3を保持し、X軸駆動機構部123aにより駆動されてドア121が第一の開口部111より離れ、ポッド本体2より蓋3を取り外して開口2aを開放する。その際に、ドア背面部121aは第二の開口部271を貫通して微小空間103側に突出し、蓋3が他の構造物と接触することなく降下可能な最小限の距離だけサイドプレート105から離間した位置にてX軸方向の平行移動である離間動作が停止される。離間動作停止の状態が図1(b)に対応する。
この状態よりドア駆動機構123がドア121及びカバー部材250を一緒に降下させ、ポッド開口2a-第一の開口部111-微小空間103を連通させる。この状態が図1(c)に対応する。この状態ではカバー部材250が第一の開口部111に隣接する領域から退避するため、ウエハ搬送のための不図示のロボットの動作範囲を阻害しなくなる。ウエハに対する各種処理終了後は以上述べた操作とは逆の操作を行ってポッド本体2に対する蓋3の取り付けが行われる。なお、その際には図1(c)或いは1(b)の段階よりガスパージ装置200からの不活性ガスの供給が開始され、ポッド1内部の雰囲気をガス置換する所謂ガスパージ操作が実行される。ポッド1の収容空間2b内の酸素濃度が十分に低下すると考えられる時間パージ操作を行った後に、ドア121がX軸方向に平行移動して図1(a)の状態に戻り、蓋3により開口2aが閉鎖される。
上述した実施形態では、カバー部材250がドア121と共に移動する構成について述べた。しかし、本発明は当該態様に限定されない。例えばカバー部材250が固定されており、ドア121のみがX軸方向及びZ軸方向に駆動する形態としても良い。以下では、カバー部材250がサイドプレート105に対して固定された他の実施形態について述べる。図3(a)〜3(c)は、図1(a)〜1(c)と同様の様式にて、本実施形態に係るロードポート装置100図示したものである。なお、本実施形態においても、ポッド1から蓋3を取り外す動作において、ドア121はX軸方向の後退動作を行うこととしている。しかし、X軸駆動機構部123aを特定の水平軸中心にドアアーム125を回動させる機構と置き換え、ドア121が回動する構成とすることも可能であることに留意されたい。また、図3(a)〜3(c)において示される各構成について、前述した実施形態で詳述した構成と同じ構成に関しては同一の参照番号を用いて示すこととし、ここでの説明は省略する。
本実施形態では、ドア駆動機構123はドア121のみを支持し、カバー部材250はサイドプレート105に対して固定されている。従って、ドア121の昇降に対して、該カバー部材250が影響を及ぼさないように、室画定プレート270の形状が改変されている。第二の開口部271が貫通孔の態様ではなく、ドア背面部121aがZ軸下方に移動可能となるようにZ軸下方が開口した切り込み形状とされている。これにより、ドア121が第一の開口部111より離間してドア背面部121aが第二の開口部271に貫通した後に、ドア121がZ軸方向に沿って降下する際にもドア背面部121aは第二の開口部271と接触することが無くなる。
実際の動作ではまず、載置台107上に載置されたポッド1が、不図示のテーブル駆動機構によって第一の開口部111に向かって運ばれ、蓋3がドア121と当接した後に停止される。この状態が図3(a)に対応する。ドア121は蓋3を保持し、X軸駆動機構部123aにより駆動されてドア121が第一の開口部111より離れ、ポッド本体2より蓋3を取り外して開口2aを開放する。その際に、ドア背面部121aは第二の開口部271を貫通して微小空間103側に突出し、蓋3が他の構造物と接触することなく降下可能な最小限の距離だけサイドプレート105から離間した位置にてX軸方向の平行移動である離間動作が停止される。離間動作停止の状態が図3(b)に対応する。この状態よりドア駆動機構123がドア121及びカバー部材250を降下させ、ポッド開口2a-第一の開口部111-微小空間103を連通させる。この状態が図3(c)に対応する。その際にサイドプレート105に固定されているカバー部材250は当初の位置より動作しない。本構成の場合、第二の微小空間203の密閉度について前述した実施形態に劣る反面、駆動部分が減ることから当該駆動部分に起因した発塵が抑制されるという効果が得られる。
なお、上述した実施形態において、カーテンノズル210を第二の微小空間203の上部壁を構成する部材として用いている。しかし、これらを壁の機能を有する構成と、第二の微小空間203内部に配置されて第一の開口部111に隣接する空間へガスカーテンを生成する機能を有するノズルとに分離することとしても良い。また、ドア121の駆動方向等は便宜上X、Y、及びZ軸により定義しているが、本発明における駆動方向等は当該形態に限定されない。例えば、これら軸に対して所定角度傾けて各々を配置することも可能である。更に、上述した実施形態では半導体処理装置を対象としてポッド及びこれに収容されるウエハを例示しているが、これらを収容容器及び被収容物として種々の物品に対して拡張することも可能である。以上述べたように、本発明によれば、ポッド内部の不活性ガスパージに際してガス供給経路及びバッファ室として利用する第二の微小空間203の容積を従来よりも小さくすることが可能となる。よって、ポッド内部の残留酸素濃度を100ppm未満のレベルまで低減する際に、パージ操作に要する時間の短縮と使用する不活性ガス量の削減とを両立することが可能となる。
以上述べたように、本発明は半導体処理装置に対して好適に用いるロードポート装置に関している。しかしながら、本発明の利用可能性は当該処理装置むけのみに限定されず、例えば液晶ディスプレイのパネルを扱う処理装置等、半導体に準じた各種処理が行われる種々の処理装置に用いられる所謂ロードポート装置やガスパージ装置に対しても適用可能である。
1:ポッド、 2:ポッド本体、 2a:開口、 2b:収容空間、 3:蓋、 100:ロードポート装置、 103:微小空間、 104:外部空間、 105:サイドプレート、 107:載置台、 111:第一の開口部、 120:ドアシステム、 121:ドア、 121a:ドア背面部、 123:ドア駆動機構、 123a:X軸駆動機構部、 123b:Z軸駆動機構部、 125:ドアアーム、 200:ガスパージ装置、 203:第二の微小空間、 210:カーテンノズル、 220:パージノズル、 250:カバー部材、 260:側面プレート、 270:室画定プレート、 271:第二の開口部

Claims (5)

  1. 微小空間を外部空間から分離する壁の一部を構成するサイドプレートと前記サイドプレートが有する開口部を閉鎖可能なドアとを有し、被収容物が収容される密閉容器の開口を前記開口部と対向させるとともに、前記開口に取付けられる蓋を前記ドアが保持して前記密閉容器を開閉するロードポート装置であって、
    前記開口部を囲んで前記微小空間内に配置され、前記開口部に隣接する前記微小空間の一部を第二の微小空間として区切るカバー部材と、
    前記第二の微小空間の内部に気体を供給すると共に前記開口部と前記開口とを介して前記密閉容器の内部に前記気体を供給可能なガスパージ装置と、
    前記ドアを前記開口部を閉鎖する位置と閉鎖しない位置との間で移動させるドア駆動機構と、を有し、
    前記カバー部材は、前記第一の微小空間を区切る状態で、前記ドア駆動機構が前記ドアを前記開口部より離間させ前記閉鎖しない位置へ移動させた際に、前記ドアの少なくとも一部が前記微小空間に向かって貫通可能な第二の開口部を有することを特徴とするロードポート装置。
  2. 前記ドア駆動機構は前記ドアと共に前記カバー部材を支持し、前記ドアと一緒に前記カバー部材を前記サイドプレートと平行な方向に駆動可能であることを特徴とする請求項1に記載のロードポート装置。
  3. 前記カバー部材は前記開口部と対向して配置される室画定プレートと、前記開口部の側辺に沿って配置される側面プレートとを有し、
    前記開口部の上辺よりも上側において前記サイドプレートに対して固定される上部壁部材と組み合わさって、前記第二の微小空間を形成し、
    前記第二の開口部は前記室画定プレートに配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載のロードポート装置。
  4. 前記ガスパージ装置は前記サイドプレートに対して固定されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のロードポート装置。
  5. 微小空間を外部空間から分離する壁の一部を構成するサイドプレートと前記サイドプレートが有する開口部を閉鎖可能なドアとを有し、被収容物が収容される密閉容器の開口を前記開口部と対向させるとともに、前記開口に取付けられる蓋を前記ドアが保持して前記密閉容器を開閉するロードポート装置における前記密閉容器の蓋開閉方法であって、
    前記微小空間内において前記開口部を囲んで配置可能なカバー部材により前記開口部に隣接する前記微小空間の一部を第二の微小空間として区切る工程と、
    前記ドアにより前記蓋を保持し、前記ドアを前記開口部から離間させることにより前記開口を開放する工程と、
    前記ドアと共に前記カバー部材を移動させて前記開口部を開放する工程と、を有し、
    前記ドアを前記開口部から離間させる際に前記ドアの少なくとも一部が前記微小空間に向かって前記カバー部材に設けられた貫通孔を貫通することを特徴とする密閉容器の蓋開閉方法。
JP2012121641A 2012-05-29 2012-05-29 ロードポート装置 Active JP5998640B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012121641A JP5998640B2 (ja) 2012-05-29 2012-05-29 ロードポート装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012121641A JP5998640B2 (ja) 2012-05-29 2012-05-29 ロードポート装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013247319A true JP2013247319A (ja) 2013-12-09
JP5998640B2 JP5998640B2 (ja) 2016-09-28

Family

ID=49846847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012121641A Active JP5998640B2 (ja) 2012-05-29 2012-05-29 ロードポート装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5998640B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016164927A (ja) * 2015-03-06 2016-09-08 シンフォニアテクノロジー株式会社 ドア開閉装置
KR20170054427A (ko) * 2014-09-05 2017-05-17 로제 가부시키가이샤 로드 포트 및 로드 포트의 분위기 치환 방법
CN109906501A (zh) * 2016-11-10 2019-06-18 应用材料公司 用于改良型装载端口的系统、装置和方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000150613A (ja) * 1998-11-17 2000-05-30 Tokyo Electron Ltd 被処理体の搬送装置
JP2009038073A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Tdk Corp 密閉容器の蓋開閉システム及び当該システムを用いた基板処理方法
JP2009088437A (ja) * 2007-10-03 2009-04-23 Tokyo Electron Ltd 被処理体の導入ポート機構及び処理システム
WO2010007657A1 (ja) * 2008-07-14 2010-01-21 株式会社ライト製作所 パージ装置、ロードポート及びパージ方法
JP2011181560A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Tdk Corp 清浄ガスの置換機能を備えた基板収納ポッド
JP2012019046A (ja) * 2010-07-07 2012-01-26 Sinfonia Technology Co Ltd ロードポート

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000150613A (ja) * 1998-11-17 2000-05-30 Tokyo Electron Ltd 被処理体の搬送装置
JP2009038073A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Tdk Corp 密閉容器の蓋開閉システム及び当該システムを用いた基板処理方法
JP2009088437A (ja) * 2007-10-03 2009-04-23 Tokyo Electron Ltd 被処理体の導入ポート機構及び処理システム
WO2010007657A1 (ja) * 2008-07-14 2010-01-21 株式会社ライト製作所 パージ装置、ロードポート及びパージ方法
JP2011181560A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Tdk Corp 清浄ガスの置換機能を備えた基板収納ポッド
JP2012019046A (ja) * 2010-07-07 2012-01-26 Sinfonia Technology Co Ltd ロードポート

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170054427A (ko) * 2014-09-05 2017-05-17 로제 가부시키가이샤 로드 포트 및 로드 포트의 분위기 치환 방법
KR102400424B1 (ko) 2014-09-05 2022-05-19 로제 가부시키가이샤 로드 포트 및 로드 포트의 분위기 치환 방법
JP2016164927A (ja) * 2015-03-06 2016-09-08 シンフォニアテクノロジー株式会社 ドア開閉装置
TWI677933B (zh) * 2015-03-06 2019-11-21 日商昕芙旎雅股份有限公司 門開關裝置
CN109906501A (zh) * 2016-11-10 2019-06-18 应用材料公司 用于改良型装载端口的系统、装置和方法
CN109906501B (zh) * 2016-11-10 2023-06-06 应用材料公司 用于改良型装载端口的系统、装置和方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5998640B2 (ja) 2016-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6198043B2 (ja) ロードポートユニット及びefemシステム
JP5370785B2 (ja) ロードポート装置
JP6556148B2 (ja) ロードポート及びロードポートの雰囲気置換方法
JP6287515B2 (ja) Efemシステム及び蓋開閉方法
KR20120106614A (ko) 덮개 개폐 장치
JP5494734B2 (ja) パージ装置及び該パージ装置を有するロードポート装置
JP6430870B2 (ja) クランプ装置及びこれを用いた基板搬入出装置、並びに基板処理装置
JP6217977B2 (ja) ポッド、及び該ポッドを用いたパージシステム
US20150024671A1 (en) Efem and load port
JP2017005283A (ja) Efemシステム
KR20120109413A (ko) 덮개 개폐 장치
JP6226190B2 (ja) パージシステム、及び該パージシステムに供せられるポッド及びロードポート装置
JP2011181560A (ja) 清浄ガスの置換機能を備えた基板収納ポッド
JP2015142008A (ja) ロードポート装置
JP5998640B2 (ja) ロードポート装置
JP2013153036A (ja) ガスパージ装置及び該ガスパージ装置を有するロードポート装置
JP2015126203A (ja) 基板受け渡し装置及び基板受け渡し方法
JP2015088500A (ja) ロードポート装置
JP2005026513A (ja) 処理装置
JP4790326B2 (ja) 処理システム及び処理方法
JP5279576B2 (ja) 基板処理装置
JP5511444B2 (ja) 処理基板収納ポッド
JP6008169B2 (ja) ロードポート装置
JP2008277764A (ja) 基板処理装置および半導体装置の製造方法
JP6769134B2 (ja) ガスパージユニット及びロードポート装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150305

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160114

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160815

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5998640

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150