JP2013247297A - 半導体デバイスおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャップ層と電極との間に優れた電界緩和構造を形成できると共に、再現性の優れたエッチングを可能にし、寸法精度の高い段差構造を形成することができる半導体デバイスを提供する。
【解決手段】半導体デバイス1は、基板2と、該基板上に形成されたバッファ層3と、バッファ層3上に積層されたGaN層4と、GaN層4上に積層され、GaNとヘテロ接合された他のGaN系化合物を含むAlGaN層5と、AlGaN層5上に積層されたキャップ層構造7とを備えている。キャップ層構造7は、GaN層8と、GaN層8上に積層され、アモルファス半導体からなるエッチングストップ層9と、エッチングストップ層9に積層されたGaN層10とで構成されている。このキャップ層構造7は、ショットキー電極11との接合面側に、エッチングストップ層9の端部9aとGaN層10の端面10aとで形成される段付き部12を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、パワーエレクトロニクス用デバイス等に用いられるIII−V族窒化物系化合物半導体を有する半導体デバイスおよびその製造方法に関する。
従来、横型構造の半導体デバイスにおいては、電界緩和構造としてフィールドプレートがしばしば適用されている。この際、フィールドプレートは、誘電率の関係から、半導体と同じ誘電率のものがしばしば使用されている。また、他の電界緩和方法として、半導体のpn接合を利用した分極接合構造も採用されている。
このため、AlGaN/GaN構造においては、図7に示すように、AlGaN層の上にさらにGaNキャップ層を設けて、フィールドプレートでGaNキャップ構造や分極接合構造を形成している。このような構成によれば、電流コラプスをある程度抑制することが可能となっている(特許文献1)。
特開2011−146446号公報
しかしながら、上記従来のGaNキャップ層では、ソース電極、ゲート電極およびドレイン電極が形成される部分をAlGaN層までエッチングして各電極とのコンタクトを取るのみであり、GaNキャップ層自体に電界緩和構造を作り込むことは行われていなかった。
すなわち、GaNキャップ層に物理的構造がほとんどないため、該GaNキャップ層に電界緩和構造を形成できないことが問題となっていた。そして電界緩和構造を形成できないことから、特にゲート電極とGaNキャップ層との接合部などの、電極端での電界集中を防ぐことができず、耐圧が低く電流リークが多いのが問題となっていた。
電極端での電界集中を緩和するべく、上記電極端を多段構造にするには、エッチングマスク形成とエッチングを繰り返すことで可能とも考えられる。しかし、AlGaN層上のGaN層はその厚さが200nm程度と薄い割には、レンジで公差±10nm程度に収めるような精度良いエッチングが必要であり、ウェハ面内、あるいはウェハ間で再現性の優れたエッチングを行うことは不可能であった。
また、上記問題を克服するために、GaN層間にエッチングストップ層を介在させる構成が考えられるが、GaN層にAlを含んだ材料のAlGaN層やAlN層を挟んで構成すると、その界面に電子や正孔が発生し、導電性が発生してリーク源となったり、電界分布が変わることで、電界緩和の効果が失われてしまう虞がある。
本発明の目的は、キャップ層と電極との間に優れた電界緩和構造を形成できると共に、再現性の優れたエッチングを可能にし、寸法精度の高い段差構造を形成することができる半導体デバイスを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る半導体デバイスは、基板と、前記基板上に積層され、GaN系化合物を含む第1半導体層と、前記第1半導体層上に積層され、前記GaN系化合物とヘテロ接合された他のGaN系化合物を含む第2半導体層と、前記第2半導体層上に積層されたキャップ層構造と、前記第2半導体層の表面に形成され、かつ前記キャップ層の一方側に設けられたショットキー電極と、前記第2半導体層の表面に形成され、かつ前記キャップ層構造に関して前記ショットキー電極の反対側に配置された第1オーミック電極とを備え、前記キャップ層構造は、GaN系化合物を含む第3半導体層と、前記第3半導体層上に積層され、アモルファス半導体からなるエッチングストップ層とで構成されるキャップ層ユニットの少なくとも1つと、前記エッチングストップ層上に段差構造を有して積層され、GaN系化合物を含む第4半導体層とを有することを特徴とする。
また、前記キャップ層構造は、複数のキャップ層ユニットが重畳されてなり、前記複数のキャップ層ユニットにおいて、上段側キャップ層ユニットが、下段側キャップ層ユニットより小さくなるように前記下段側キャップ層ユニットの表面の一部に形成され、前記キャップ層構造が、前記ショットキー電極との接合面側に段付き部を有する。
前記段付き部は、前記基板と略平行な方向に関して、段長さが一定ピッチである段差形状を有するのが好ましい。
また、前記段付き部は、前記基板と略平行な方向に関して、段長さが上段側になるにしたがって短くなる段差形状を有するのが好ましい。
さらに、前記エッチングストップ層がAlNからなるのが好ましい。
また、前記半導体デバイスは、前記第2半導体層の表面に形成され、かつ前記ショットキー電極に関して前記第1オーミック電極の反対側に配置された第2オーミック電極を更に有してもよい。
また、前記半導体デバイスが半導体電子デバイスを構成してもよい。
上記目的を達成するために、III−V族窒化物半導体を用いた半導体デバイスの製造方法は、基板上にGaN系化合物を含む第1半導体層を積層する第1積層ステップと、前記第1半導体層上に、前記GaN系化合物とヘテロ接合される他のGaN系化合物を含む第2半導体層を積層する第2積層ステップと、前記第2半導体層上にキャップ層構造を積層する第3積層ステップと、前記第2半導体層の表面でありかつ前記キャップ層の一方側に、ショットキー電極を形成するショットキー電極形成ステップと、前記第2半導体層の表面に、前記キャップ層構造に関して前記ショットキー電極の反対側に第1オーミック電極を形成する第2電極形成ステップとを有し、前記第3積層ステップは、GaN系化合物を含む第3半導体層を積層する第4積層ステップと、前記第3半導体層上に、アモルファス半導体が形成される温度にてエッチングストップ層を積層する第5積層ステップと、前記エッチングストップ層上に、GaN系化合物を含む第4半導体層を、段差構造を有して積層する第6積層ステップとを有し、前記第4積層ステップおよび前記第5積層ステップを少なくとも1回実行して、前記第3半導体層と前記エッチングストップ層とで構成されるキャップ層ユニットの少なくとも1つを形成することを特徴とする。
また、前記第3積層ステップは、前記第4積層ステップおよび前記第5積層ステップを複数回実行して、上段側キャップ層ユニットを、下段側キャップ層ユニットより小さくなるように前記下段側キャップ層ユニットの表面の一部に形成し、前記ショットキー電極との接合面側に段付き部を形成する。
本発明によれば、キャップ層構造が、GaN系化合物を含む第3半導体層、および前記第3半導体層上に積層され、アモルファス半導体からなるエッチングストップ層とで構成されるキャップ層ユニットの少なくとも1つと、エッチングストップ層上に段差構造を有して積層され、GaN系化合物を含む第4半導体層とを有する。換言すれば、第3半導体層と第4半導体層の間に、アモルファス半導体からなるエッチングストップ層が介在している。したがって、エッチング処理にてキャップ層構造を形成する際に、エッチングストップ層の上面にて、深さ方向のエッチングの進行を確実に停止することができる。これにより、キャップ層ユニットと電極との間に優れた電界緩和構造を形成できると共に、再現性の優れたエッチングを行うことができ、寸法精度の高い段差構造を形成することができる。また、設計通りに半導体デバイスを作製することが可能となるため、耐圧が向上し、リーク電流を減少させることができ、加えて歩留まりを向上することができる。
さらに、上記キャップ層構造がショットキー電極との接合面側に段付き部を有するので、優れた電界緩和を実現することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る半導体デバイスの構成を概略的に示す断面図である。 図1のキャップ層構造における電界緩和構造の変型例を示す断面図である。 図1のキャップ層構造における電界緩和構造の他の変型例を示す断面図である。 図1におけるキャップ層構造の変型例を説明する断面図である。 本発明の第2実施形態に係る半導体デバイスの構成を概略的に示す断面図である。 図5の半導体デバイスの変型例を示す断面図である。 従来の半導体デバイスにおけるキャップ層の構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体デバイスの構成を概略的に示す断面図である。本実施形態では、III−V族窒化物半導体、例えばAlGaN/GaNからなるヘテロ接合構造を有するダイオード(半導体電子デバイス)を例に挙げて説明する。
図1に示すように、半導体デバイス1は、Siからなる基板2と、該基板上に形成されたバッファ層3と、バッファ層3上に積層されたGaN層4(第1半導体層)と、GaN層4上に積層され、GaNとヘテロ接合された他のGaN系化合物を含むAlGaN層5(第2半導体層)と、AlGaN層5上に積層されたキャップ層構造7と、AlGaN層5の表面に形成され、かつキャップ層構造7と接触して設けられたショットキー電極11と、AlGaN層5の表面に形成され、かつキャップ層構造7に関してショットキー電極11の反対側に配置されたオーミック電極6(第1オーミック電極)とを備えている。
キャップ層構造7は、GaN層8(第3半導体層)と、GaN層8上に積層され、アモルファス半導体からなるエッチングストップ層9と、エッチングストップ層9上に段差構造を有して積層されたGaN層10(第4半導体層)とで構成されている。GaN層8およびエッチングストップ層9は、一のキャップ層ユニットを構成する。
エッチングストップ層9は、GaN層4およびAlGaN層5からなるAlGaN/GaNヘテロ接合構造に関して基板1の反対側に配置されている。このエッチングストップ層9は、Al系材料で形成されており、特に、500℃以下の低温で成長させたアモルファスのAlNやAlGaNで形成されている。より好ましくは、480℃以上500℃以下で成長させればよい。このような温度範囲にて低温成長したAlNやAlGaNは、Alを含んでいるのでエッチングストップ効果が得られることに加え、成長温度が低く結晶性が低いので、応力が緩和されている。このためにGaN層の応力を及ぼさないので、Al系材料とGaNの界面に電子や正孔の発生を抑制することが可能となっている。一方、単に結晶性のAlN層をGaN層に挟んで積層する構成では、上記界面に電子または正孔が発生する場合があり、電気的特性の観点から好ましいとは言えない。
また、キャップ層構造7は、ショットキー電極11との接合面側に、エッチングストップ層9の端部9aとGaN層10の端面10aとで形成される段付き部12を有している。段付き部12は、ショットキー電極11とオーミック電極6との間の電界緩和構造として機能し、この段付き部12を設けることで、キャップ層構造7とショットキー電極11との接合部における電界集中を抑制することが可能となっている。
このキャップ層構造7は、後述のように段階的なエッチング処理により形成される。そして、GaN層8,10間にエッチングストップ層9を介在させることで、上記エッチング処理における深さ方向のエッチング精度を向上することが可能となっている。
上記のようなAlGaN/GaNヘテロ接合構造を有する半導体デバイス1では、AlGaN/GaNヘテロ接合界面のGaN層4側に、ピエゾ効果によって2次元電子ガス層が発生している。そして、高キャリア濃度の2次元電子ガス層が形成されたAlGaN/GaN層を介して、オーミック電極6がショットキー電極11と電気的に接続される。このとき、2次元電子ガス層がキャリアとなってAlGaN/GaN層が低抵抗、高移動度となるため、半導体デバイス1のオン抵抗を小さくし、低オン電圧を実現することが可能となっている。
本実施形態によれば、キャップ層構造7が、GaN層8と、GaN層上に積層され、アモルファス半導体からなるエッチングストップ層9と、エッチングストップ層9に積層されたGaN層10とで構成されている。換言すれば、GaN層8,10の間に、アモルファス半導体からなるエッチングストップ層9が介在している。したがって、エッチング処理にてキャップ層構造7を形成する際に、エッチングストップ層9の上面にて、深さ方向のエッチングの進行を確実に停止することができる。これにより、キャップ層構造7とショットキー電極11との接合部に優れた電界緩和構造を形成できると共に、再現性の優れたエッチングを行うことができ、寸法精度の高い段差構造を形成することができる。また、設計通りに半導体デバイスを作製することが可能となるため、耐圧が向上し、リーク電流を減少させることができ、加えて歩留まりを向上することができる。
図2および図3は、キャップ層構造7における電界緩和構造の変型例を示す断面図である。図1のキャップ層構造7は、2つのGaN層8,10とこれらの層に挟んで積層されたエッチングストップ層9で構成されているが、本変型例では、1つのGaN層およびエッチングストップ層を一のキャップ層ユニットとし、複数のキャップ層ユニットが多段で重畳されることで構成されている。
具体的には、図2に示すように、キャップ層構造30は、AlGaN層5上に、キャップ層ユニット31,32と、キャップ層ユニット32上に段差構造を有して積層されたGaN層33(第4半導体層)とが重畳されてなるものである。キャップ層ユニット31は、GaN層31aと、GaN層31a上に積層され、アモルファス半導体からなるエッチングストップ層31bとで構成される。同様にして、キャップ層ユニット32はGaN層32aおよびエッチングストップ層32bで構成されている。このキャップ層構造30は、AlN/GaN層の形成をAlGaN層5上に2回繰り返して実行した後、キャップ層ユニット32上にGaN層33を形成することで作製される。なお図2において、GaN層33は、GaN層31a,32aと異なる厚さであるが、同じ厚さであってもよい。
この3つのキャップ層ユニット31,32では、上段側キャップ層ユニットが、下段側キャップ層ユニットより小さくなるように上記下段側キャップ層ユニットの表面の一部に形成されている。そして、キャップ層構造30は、ショットキー電極35との接合面側に、2つのキャップ層ユニット31,32およびGaN層33の端部で形成される段付き部34を有している。
段付き部34は、横方向、すなわち基板2の主面と略平行な方向において、一定のピッチLで形成された段差形状を有している。換言すれば、キャップ層構造30の断面において、各ユニットの上側角隅部が略直線状(図中の破線A)に配置される。このように、段付き部34を複数段にて一定ピッチLで設けることで、キャップ層構造30とショットキー電極35との接合部における電界集中を確実に抑制することが可能となっている。
また、図3のキャップ層構造40は、AlGaN層5上に、キャップ層ユニット41,42,43と、キャップ層ユニット43上に段差構造を有して積層されたGaN層44(第4半導体層)とが重畳されてなるものである。キャップ層ユニット41は、GaN層41aと、GaN層41a上に積層され、アモルファス半導体からなるエッチングストップ層41bとで構成される。同様に、キャップ層ユニット42はGaN層42aおよびエッチングストップ層42bで、キャップ層ユニット43はGaN層43aおよびエッチングストップ層43bでそれぞれ構成されている。なお図3において、GaN層44は、GaN層41a,42a,43aと異なる厚さであるが、これらと同じ厚さであってもよい。
キャップ層構造40は、ショットキー電極46との接合面側に、4つのキャップ層ユニット41,42,43,44の端部で形成される段付き部45を有している。この段付き部45は、横方向、すなわち基板2の主面と略平行な方向において、上段側になるにしたがって段長さが短くなる(L1>L2>L3)段差形状を有している。換言すれば、キャップ層構造40の断面において、各ユニットの上側角隅部が略放物線状(図中の破線B)に配置される。このように、段付き部45を複数段にて上記ピッチで設けることで、キャップ層構造40とショットキー電極20との接合面における電界集中をより確実に抑制することが可能となっている。
このように、キャップ層構造30,40が段付き部34,45を有することで、ショットキー電極35,40の端部構造を最適化することが可能となり、ショットキー電極35,40の段切れを防止することが可能である。
図4は、図1におけるキャップ層構造7の変型例を説明する断面図である。
図4に示すように、キャップ層構造50は、GaN層51と、GaN層51上に積層されたp型GaN層52と、p型GaN層52上に積層され、アモルファス半導体からなるエッチングストップ層53と、エッチングストップ層53に積層されたGaN層54とで構成されてもよい。エッチングストップ層53は、図1のエッチングストップ層9と同様、アモルファスのAlNからなる。
このキャップ層構造50では、GaN層51とエッチングストップ層53との間にp型GaN層52が介在しており、GaN層51とエッチングストップ層53との間で発生し得る電子が、p型GaN層52の正孔と結び付いて消滅する。よって、GaN層51とエッチングストップ層53との間に電子が発生するのを確実に抑制することが可能となる。
図5は、本発明の第2実施形態に係る半導体デバイスの構成を概略的に示す断面図である。本実施形態では、AlGaN/GaNからなるヘテロ接合構造を有するトランジスタを例に挙げて説明する。
図5において、半導体デバイス60は、Siからなる基板61と、該基板上に形成されたバッファ層62と、バッファ層62上に積層されたGaN層63(第1半導体層)と、GaN層63上に積層され、GaNとヘテロ接合された他のGaN系化合物を含むAlGaN層64(第2半導体層)とを備えている。また、半導体デバイス60は、AlGaN層64上に積層されたキャップ層構造65と、Al/GaN層64の表面に形成され、かつキャップ層構造65と接触して設けられたゲート電極69と、AlGaN層64の表面に形成され、かつキャップ層構造65に関してゲート電極69の反対側に配置されたドレイン電極71(第1オーミック電極)と、AlGaN層64の表面に形成され、かつゲート電極69に関してドレイン電極71の反対側に配置されたソース電極70(第2オーミック電極)を備えている。ゲート電極69はショットキー電極であり、ドレイン電極71およびソース電極70はオーミック電極である。
キャップ層構造65は、GaN層66(第3半導体層)と、GaN層66上に積層され、アモルファスのAlNからなるエッチングストップ層67と、エッチングストップ67に積層されたGaN層68(第4半導体層)とで構成されている。そして、キャップ層構造65は、ゲート電極69との接合面側に段付き部72を有している。
このように、半導体デバイス60にキャップ層構造65を形成することで、トランジスタにおいても再現性の優れたエッチングを行うことができ、寸法精度の高い段差構造を形成することができる。また、段付き部72がゲート電極69とドレイン電極71との間の電界緩和構造として機能するため、キャップ層構造65とゲート電極69との接合部における電界集中を抑制することができる。
図6は、図5の半導体デバイス60の変型例を示す断面図である。図6の半導体デバイスの構成は、図5の半導体デバイスの構成と基本的に同じであり、以下に異なる部分を説明する。
図6に示すように、半導体デバイス80は、AlGaN層64上に積層されたキャップ層構造85と、AlGaN層64の表面に形成され、かつキャップ層構造85と接触して設けられたゲート電極90と、AlGaN層64の表面に形成され、かつキャップ層構造85に関してゲート電極90の反対側に配置されたドレイン電極92と、AlGaN層64の表面に形成され、かつゲート電極90に関してドレイン電極92の反対側に配置されたソース電極70を備えている。
キャップ層構造85は、GaN層86と、GaN層86上に積層されたp型GaN層87と、p型GaN層87上に積層され、アモルファス半導体からなるエッチングストップ層88と、エッチングストップ層88に積層されたGaN層89とで構成されている。このキャップ層構造85では、GaN層86とエッチングストップ層88との間にp型GaN層87が介在しており、GaN層86とエッチングストップ層88との間で発生し得る電子が、p型GaN層87の正孔と結び付いて消滅する。よって、半導体デバイス80、すなわちトランジスタにおいても、GaN層51とエッチングストップ層53との間に電子が発生するのを確実に抑制することが可能となる。
なお、本第1実施形態において、ショットキー電極11は、AlGaN層5の表面に形成され、かつキャップ層構造7に接触して設けられるが、これに限らず、AlGaN層5の表面に形成され、かつキャップ層構造7と非接触で設けられてもよい。また、ショットキー電極11は、AlGaN層5の表面に形成され、かつキャップ層構造7の一方側に設けられてもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
以下、本発明の実施例を説明する。本実施例は、図2のキャップ層構造を有する半導体デバイスの製造方法である。
先ず、基板としてSi(111)を準備し、この基板をMOCVD装置内に導入して結晶成長を行う。具体的には、AlN層100nmを成長後、AlN/GaN=20/200nmを12回繰り返してバッファ層を成長させる。次に、炭素濃度が1×1019cm-3以上の高抵抗GaN層を1000nm成長させ、その後、炭素濃度が1×1017cm-3以下の低抵抗GaN層を100nm成長させる。次いで、Al組成25%のAlGaN層を25nm成長させ、ヘテロ接合界面を形成する。
その後、GaN層を100nm成長させ、次いでアンモニアを流したまま成長温度を480℃まで低下させて、AlN層を20nm成長させる。その後、再び成長温度を1050℃まで上昇させたあと、さらにGaN層を100nm成長させる。そして、再び成長温度を480℃に低下させ、AlN層を20nm成長させる。最後に、再び成長温度を1050℃に上昇させて、GaN層を100nm成長させる。
次に、ゲート電極とドレイン電極の間の部分を1μmピッチで3段に加工する。加工方法は、先ずPECVD法などでSiOなどの誘電体膜を300nm程度成膜したのち、フォトリソグラフィーと緩衝フッ酸を用いた方法にて、SiOのエッチングマスクを作製する。その後、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、AlN層までエッチングする。このとき、選択比を向上させる為に、圧力を通常より増大させてもよい。これを3回繰り返して3段に加工する。なお、用途に応じて、選択エッチング終了後にさらにエッチストップ層を除去する。
その後、オーミック電極(ドレイン電極)とショットキー電極(ゲート電極)とを、フォトリソグラフィーとスパッタリング法、リフトオフ法、アニール等を用いて形成する。
上記方法で半導体デバイスを作製すると、キャップ層のエッチングを再現性良く実行すすることができ、寸法精度の高い段差構造を形成することができることが分かった。
1 半導体デバイス
2 基板
3 バッファ層
4 GaN層
5 AlGaN層
6 オーミック電極
7 キャップ層構造
8 GaN層
9 エッチングストップ層
9a,10a 端部
10 GaN層
11 ショットキー電極
12 段付き部
30 キャップ層構造
31,32 キャップ層ユニット
31a GaN層
31b エッチングストップ層
32a GaN層
32b エッチングストップ層
33 GaN層
34 段付き部
35 ショットキー電極
40 キャップ層構造
41,42,43 キャップ層ユニット
41a GaN層
41b エッチングストップ層
42a GaN層42a
42b エッチングストップ層
43a GaN層
43b エッチングストップ層
44 GaN層
45 段付き部
50 キャップ層構造
51 GaN層
52 p型GaN層
53 エッチングストップ層
54 GaN層
60 半導体デバイス
61 基板
62 バッファ層
63 GaN層
64 AlGaN層
65 キャップ層構造
66 GaN層
67 エッチングストップ層
68 GaN層
69 ゲート電極
71 ドレイン電極
70 ソース電極
72 段付き部
80 半導体デバイス
85 キャップ層構造
86 GaN層
87 p型GaN層
88 エッチングストップ層
89 GaN層
90 ゲート電極
92 ドレイン電極

Claims (9)

  1. 基板と、
    前記基板上に積層され、GaN系化合物を含む第1半導体層と、
    前記第1半導体層上に積層され、前記GaN系化合物とヘテロ接合された他のGaN系化合物を含む第2半導体層と、
    前記第2半導体層上に積層されたキャップ層構造と、
    前記第2半導体層の表面に形成され、かつ前記キャップ層の一方側に設けられたショットキー電極と、
    前記第2半導体層の表面に形成され、かつ前記キャップ層構造に関して前記ショットキー電極の反対側に配置された第1オーミック電極とを備え、
    前記キャップ層構造は、
    GaN系化合物を含む第3半導体層と、前記第3半導体層上に積層され、アモルファス半導体からなるエッチングストップ層とで構成されるキャップ層ユニットの少なくとも1つと、
    前記エッチングストップ層上に段差構造を有して積層され、GaN系化合物を含む第4半導体層と、を有することを特徴とする半導体デバイス。
  2. 前記キャップ層構造は、複数のキャップ層ユニットが重畳されてなり、
    前記複数のキャップ層ユニットにおいて、上段側キャップ層ユニットが、下段側キャップ層ユニットより小さくなるように前記下段側キャップ層ユニットの表面の一部に形成され、
    前記キャップ層構造が、前記ショットキー電極との接合面側に段付き部を有することを特徴とする、請求項1記載の半導体デバイス。
  3. 前記段付き部は、前記基板と略平行な方向に関して、段長さが一定ピッチである段差形状を有することを特徴とする請求項2記載の半導体デバイス。
  4. 前記段付き部は、前記基板と略平行な方向に関して、段長さが上段側になるにしたがって短くなる段差形状を有することを特徴とする、請求項2記載の半導体デバイス。
  5. 前記エッチングストップ層がAlNからなること特徴とする、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の半導体デバイス。
  6. 前記第2半導体層の表面に形成され、かつ前記ショットキー電極に関して前記第1オーミック電極の反対側に配置された第2オーミック電極を更に有することを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の半導体デバイス。
  7. 前記半導体デバイスが半導体電子デバイスを構成することを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の半導体デバイス。
  8. III−V族窒化物半導体を用いた半導体デバイスの製造方法であって、
    基板上にGaN系化合物を含む第1半導体層を積層する第1積層ステップと、
    前記第1半導体層上に、前記GaN系化合物とヘテロ接合される他のGaN系化合物を含む第2半導体層を積層する第2積層ステップと、
    前記第2半導体層上にキャップ層構造を積層する第3積層ステップと、
    前記第2半導体層の表面でありかつ前記キャップ層の一方側に、ショットキー電極を形成するショットキー電極形成ステップと、
    前記第2半導体層の表面に、前記キャップ層構造に関して前記ショットキー電極の反対側に第1オーミック電極を形成する第2電極形成ステップとを有し、
    前記第3積層ステップは、
    GaN系化合物を含む第3半導体層を積層する第4積層ステップと、
    前記第3半導体層上に、アモルファス半導体が形成される温度にてエッチングストップ層を積層する第5積層ステップと、
    前記エッチングストップ層上に、GaN系化合物を含む第4半導体層を、段差構造を有して積層する第6積層ステップと、を有し、
    前記第4積層ステップおよび前記第5積層ステップを少なくとも1回実行して、前記第3半導体層と前記エッチングストップ層とで構成されるキャップ層ユニットの少なくとも1つを形成することを特徴とする半導体デバイスの製造方法。
  9. 前記第3積層ステップは、前記第4積層ステップおよび前記第5積層ステップを複数回実行して、上段側キャップ層ユニットを、下段側キャップ層ユニットより小さくなるように前記下段側キャップ層ユニットの表面の一部に形成し、
    前記ショットキー電極との接合面側に段付き部を形成することを特徴とする、請求項8記載の製造方法。
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