JP2013247249A - 取り付け構造および機器 - Google Patents

取り付け構造および機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2013247249A
JP2013247249A JP2012120240A JP2012120240A JP2013247249A JP 2013247249 A JP2013247249 A JP 2013247249A JP 2012120240 A JP2012120240 A JP 2012120240A JP 2012120240 A JP2012120240 A JP 2012120240A JP 2013247249 A JP2013247249 A JP 2013247249A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange
panel
main body
screw
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012120240A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Uchida
隆 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Schneider Electric Japan Holdings Ltd
Original Assignee
Digital Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Digital Electronics Corp filed Critical Digital Electronics Corp
Priority to JP2012120240A priority Critical patent/JP2013247249A/ja
Publication of JP2013247249A publication Critical patent/JP2013247249A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

【課題】フランジが形成された本体部を有する機器を、開口が形成されたパネルに簡便に取り付けることができるとともに、取り付け用部品の紛失等を防止することができる取り付け構造を実現する。
【解決手段】本発明に係る取り付け構造は、フランジ3が形成された本体部2を有する制御用表示装置1を、開口が形成されたパネルに取り付ける、取り付け構造であって、本体部2におけるフランジ3から後方へ突出した部分かつ上記開口の正面から見てフランジ3内縁より内側の部分に、ネジ5を固定可能に装着する装着部4が設けられ、装着部4には、貫通穴7が、その中心軸がフランジ3の裏面に達するように形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、制御用表示装置やスピーカ型警報機器などの各種機器を、開口が形成されたパネルに取り付ける技術に関する。なお、本明細書において“パネル”という用語は、板状の部材のみならず、開口を形成可能かつ、後方に、機器本体の少なくとも一部が突出可能な空間を確保できる部材すべてを含むものとする。
例えば、工場内において警報等を発するために用いられる音声合成警報装置や、工場内のデバイスを制御するためのHMI(Human Machine Interface)として用いられる制御用表示装置は、多くの場合、壁面パネルや制御盤のパネル等に取り付けられる。図9に示すように、制御用表示装置101は、前面縁部にフランジ103が形成された本体部102を備えている。制御用表示装置101をパネル104に取り付ける際には、本体部102をパネル104の開口に嵌め込んで、フランジ103の裏面をパネル104の開口の縁部に当接し、所定の取り付け用部品(カスタムパーツ)を用いて、制御用表示装置101をパネル104に固定する。
下記の特許文献1には、図10に示す、取り付け部材110、移動部材120およびネジ130からなるカスタムパーツを用いて、機器をパネルに取り付ける技術が開示されている。図11に示すように、機器の本体部150をパネル140の開口に嵌め込み、フランジ151を開口の縁部に当接させるとともに、本体部150に取り付け部材110および移動部材120を取り付け、ネジ130をパネル140に向かう方向に締め付けることにより、パネル140の開口の縁部をフランジ151と移動部材120とで挟持する。これにより、機器をパネル140に固定することができる。
特開平8−236960号公報(1996年9月13日公開)
しかしながら、上述のような従来技術では、機器の取り付けのために、機器の本体部とは別個にカスタムパーツが必要となり、イニシャルコストが高いという問題がある。また、カスタムパーツを機器から分離させた状態で開口に嵌め合わせた後に、カスタムパーツを用いて機器を取り付けなければならないので、カスタムパーツの紛失や梱包漏れの可能性がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、フランジが形成された本体部を有する機器を、開口が形成されたパネルに簡便に取り付けることができるとともに、取り付け用部品の紛失等を防止することができる取り付け構造を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る取り付け構造は、フランジが形成された本体部を有する機器を、上記フランジの裏面が、開口が形成されたパネルの上記開口の縁部の前面に当接しかつ上記本体部の少なくとも一部が、上記フランジから後方に突出するように、上記本体部を上記開口に嵌合させ、上記パネルに取り付ける、取り付け構造であって、上記取り付け構造は、上記機器の本体部における上記フランジから後方へ突出した部分かつ上記開口の正面から見て上記フランジ内縁より内側の部分に、ネジを固定可能に装着する装着部を有し、上記装着部には、ネジが貫通可能な貫通穴が形成されており、上記貫通穴は、その中心軸に平行な当該貫通穴を通る直線が上記フランジの裏面に達するように形成されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、開口を有するパネルに機器を取り付ける際に、本体部を開口に嵌合させ、フランジの裏面が開口の縁部の前面に当接させられた状態で、貫通穴を貫通したネジの先端を、開口の縁部の背面に押し当てることにより、パネルの開口の縁部が、フランジの裏面とネジの先端とによって挟持されるので、機器をパネルに固定した状態で取り付けることができる。ここで、装着部が、上記機器の本体部における上記フランジから後方へ突出した部分かつ上記開口の正面から見て上記フランジ内縁より内側の部分に設けられ、貫通穴の中心軸に平行な当該貫通穴を通る直線がフランジの裏面に達するので、貫通穴の中心軸は、フランジの裏面に対して傾いている。そのため、ネジの先端が、開口の正面から見てフランジ内縁より内側に位置するように、ネジを装着部に装着することができ、当該状態であれば、本体部をそのままパネルの開口に嵌めることができる。すなわち、取り付け時にもネジを本体から取り外す必要がないので、機器にネジを装着したまま、機器を梱包・出荷することができ、ネジの紛失および梱包漏れを防止することができる。したがって、フランジが形成された本体部を有する機器を、開口が形成されたパネルに簡便に取り付けることができるとともに、取り付け用部品の紛失等を防止することができる取り付け構造を実現することができる。
本発明に係る取り付け構造では、上記ネジは、上記貫通穴の上記フランジ側の出口に設けられるナットによって上記装着部に装着されることが好ましい。
上記の構成によれば、貫通穴を貫通したネジの先端がパネルの開口の縁部の背面に当接した状態でナットを締め付けることによって、ネジを装着部に固定することができる。そのため、貫通穴に、ネジのネジ山に結合するためのネジ溝を設けなくてもよい。したがって、本体部が比較的硬度の低い材料で形成されている場合であっても、装着部を形成する材料を、本体部を形成する材料と共通化することができる。
本発明に係る取り付け構造では、上記装着部は、上記本体部の外面上に形成されることが好ましい。
上記の構成によれば、本体部の防水性を高めることができる。
本発明に係る機器は、フランジが形成された本体部を有し、上記フランジの裏面が、開口が形成されたパネルの上記開口の縁部の前面に当接しかつ上記本体部の少なくとも一部が、上記フランジから後方に突出するように、上記本体部を上記開口に嵌合させて、上記パネルに取り付け可能な機器であって、上記本体部におけるフランジから後方へ突出した部分かつ上記開口の正面から見て上記フランジ内縁より内側の部分に、ネジを固定可能に装着する装着部を有し、上記装着部には、ネジが貫通可能な貫通穴が形成されており、上記貫通穴は、その中心軸に平行な当該貫通穴を通る直線が上記フランジの裏面に達するように形成されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、開口を有するパネルに機器を取り付ける際に、本体部を開口に嵌合させ、フランジの裏面が開口の縁部の前面に当接させられた状態で、貫通穴を貫通したネジの先端を、開口の縁部の背面に押し当てることにより、パネルの開口の縁部が、フランジの裏面とネジの先端とによって挟持されるので、機器をパネルに固定した状態で取り付けることができる。ここで、装着部が、上記機器の本体部における上記フランジから後方へ突出した部分かつ上記開口の正面から見て上記フランジ内縁より内側の部分に設けられ、貫通穴の中心軸に平行な当該貫通穴を通る直線がフランジの裏面に達するので、貫通穴の中心軸は、フランジの裏面に対して傾いている。そのため、ネジの先端が、開口の正面から見てフランジ内縁より内側に位置するように、ネジを装着部に装着することができ、当該状態であれば、本体部をそのままパネルの開口に嵌めることができる。すなわち、取り付け時にもネジを本体から取り外す必要がないので、機器にネジを装着したまま、機器を梱包・出荷することができ、ネジの紛失および梱包漏れを防止することができる。したがって、開口が形成されたパネルに簡便に取り付けることができるとともに、取り付け用部品の紛失等を防止することができる機器を実現することができる。
以上のように、本発明に係る取り付け構造は、フランジが形成された本体部を有する機器を、上記フランジの裏面が、開口が形成されたパネルの上記開口の縁部の前面に当接しかつ上記本体部の少なくとも一部が、上記フランジから後方に突出するように、上記本体部を上記開口に嵌合させ、上記パネルに取り付ける、取り付け構造であって、上記取り付け構造は、上記機器の本体部における上記フランジから後方へ突出した部分かつ上記開口の正面から見て上記フランジ内縁より内側の部分に、ネジを固定可能に装着する装着部を有し、上記装着部には、ネジが貫通可能な貫通穴が形成されており、上記貫通穴は、その中心軸に平行な当該貫通穴を通る直線が上記フランジの裏面に達するように形成されているので、フランジが形成された本体部を有する機器を、開口が形成されたパネルに簡便に取り付けることができるとともに、取り付け用部品の紛失等を防止することができる取り付け構造を実現できるという効果を奏する。
本発明の実施形態に係る制御用表示装置を示しており、(a)は、前方斜め上方向から見た斜視図であり、(b)は、後方斜め下方向から見た斜視図である。 (a)〜(f)はそれぞれ、上記制御用表示装置の上面、正面、左側面、右側面、下面および背面を示している。 上記制御用表示装置を、左右方向に垂直な面で切ったA−A断面図である。 図3に示す上記制御用表示装置の拡大断面図であり、ネジを装着部に装着する前の状態を示している。 パネルに取り付けた状態における上記制御用表示装置の拡大断面図である。 パネルに取り付ける直前における上記制御用表示装置の拡大断面図である。 (a)は、本発明の実施形態の変形例に係る制御用表示装置の部分断面図であり、(b)は、当該制御用表示装置の部分背面図である。 パネルに取り付けた状態における上記制御用表示装置の拡大断面図である。 一般的な技術を示すものであり、開口を有するパネルに制御用表示装置を取り付ける様子を示す概略図である。 従来技術を示すものであり、機器をパネルに取り付けるためのカスタムパーツの分解斜視図である。 図10に示すカスタムパーツを用いて機器をパネルに取り付けた状態を示す部分断面図である。
本発明の実施の一形態について図1〜図8に基づいて説明すれば以下のとおりである。本実施形態では、工場内のデバイスを制御するためのHMIとして用いられる制御用表示装置をパネルに取り付ける技術について説明するが、対象となる機器は制御用表示装置に限るものではなく、例えば、壁面パネルに埋め込むことのできる埋込型音声合成警報器の取り付けに用いることもできる。
(制御用表示装置1の構成)
図1は、本実施形態に係る制御用表示装置(機器)1の斜視図である。図1(a)は、前方斜め上方向から見た斜視図であり、図1(b)は、後方斜め下方向から見た斜視図である。図2は、制御用表示装置1の六面図であり、(a)〜(f)はそれぞれ、制御用表示装置1の上面、正面、左側面、右側面、下面および背面を示している。また、図3は、制御用表示装置1を、左右方向に垂直な面で切った図2のA−A断面図である。
制御用表示装置1は、図2(b)に示すように、正面に画像を表示するためのディスプレイを備えている。ディスプレイ上には、タッチパネルが設けられており、ユーザは、タッチ操作により、制御用表示装置1に対する入力操作を行うことができる。
また、制御用表示装置1は、図2(a)、(c)〜(f)に示すように、直方体形状の本体部2を備えている。本体部2を形成する筺体の内部は空洞となっており、各種の部品が収められている。そして、本体部2の前面縁部にフランジ3が形成されている。本体部2の右上部および左下部には、ネジ5を固定可能に装着する装着部4が形成されている。装着部4は、本体部2を前方から見て、すなわち開口の正面から見てフランジ内縁より内側の部分に位置している。
なお、本明細書において、「前面」とは、制御用表示装置1がパネルに取り付けられた状態で、パネルの開口に嵌合されていない面(すなわち、開口から露出している面)を意味する。また、後述するように、フランジ3が形成される位置は、本体部2の前面縁部に限定されない。
(装着部4の構成)
装着部4には、ネジ5が貫通可能な貫通穴7および溝8が形成されている。
装着部4の貫通穴7および溝8は、種々の加工により形成することができるが、射出成型により、本体部2の周壁と一体に装着部4を形成することが好ましい。なお、必要であれば切削加工を行うこともあるが、いずれにしても装着部4の溝8および貫通穴7は、本体部2を形成する筺体の周壁に囲まれた内部空洞と連通することはないように形成されている。
貫通穴7は、本体部2の背面から上面にかけて斜め上方向に、すなわち、貫通穴7の中心軸Lが、フランジ3の裏面3bに対して傾いて貫通している。そのため、貫通穴7に挿入されたネジ5の中心軸は、フランジ3の裏面3bに対して傾いている。
ネジ5は、装着部4に対して着脱可能である。なお、図1〜図3では、ネジ5は、軸が貫通穴7を貫通してナット6に結合することによって、装着部4に装着されている。
図4は、図3の破線枠内の拡大断面図であり、ネジ5を装着部4に装着する前の状態を示している。装着部4は、前方から見てフランジ3の内縁3aの内側に設けられる。また、貫通穴7は、その中心軸Lがフランジ3の本体側の面(裏面3b)に達する程度、フランジ3に対しての傾きを持つように形成されている。
貫通穴7とフランジ3の裏面3bとの間の溝8は、ネジ5の先端をフランジ3の裏面3bの方向に案内するためのものであり、溝8の底面は、貫通穴7の中心軸と同じだけフランジ3に対して傾いている。本体部2の背面には、径がネジ5の頭の径よりも大きい凹部が形成されている。当該凹部の底部に貫通穴7が形成されており、ネジ5の頭は当該凹部に収容される。さらに、溝8の貫通穴7のフランジ3側の出口には、ナット6を挿入するための凹部8aが形成されている。凹部8aは、中心軸Lに直交する断面が、ナット6の輪郭に対応する形状となっていることが好ましい。これにより、凹部8aに嵌められたナット6が、ネジ5の回転に伴って回転することを防止することができる。
図5は、制御用表示装置1をパネル10に取り付けた状態における、制御用表示装置1の拡大断面図である。制御用表示装置1の本体部2は、パネル10の開口に嵌合されている。この状態において、本体部2がパネル10から後方に突出しているとともに、フランジ3の裏面3bが、開口の縁部の前面10aに当接させられている。ネジ5は、軸が貫通穴7を貫通して、先端がパネル10の開口の縁部の背面10bに押し当てられた状態でナット6に結合されている。この状態で、ネジ5を締め付けると、ネジ5の先端がパネル10の開口の縁部の背面10bに押し当てられる。これにより、パネル10の開口縁部が、フランジ3の裏面3bとネジ5の先端とによって挟持されるので、制御用表示装置1をパネル10に固定した状態で取り付けることができる。
なお、貫通穴7にはネジ溝が形成されていない。そのため、ネジ5のネジ山は貫通穴7に結合しないが、ネジ5の軸がナット6に結合されているため、ネジ5を締め付けることにより、充分な押圧力をもってネジ5の先端をパネル10の背面10bに押し当てることができる。
(効果)
ここで、従来の技術では、機器をパネルに取り付ける際に、取り付け部材110などのカスタムパーツを機器から分離させた状態で、機器の本体部をパネルの開口に嵌合させた後、カスタムパーツによって機器をパネルに固定させていたが、カスタムパーツを機器に取り付けたまま、機器の本体部をパネルの開口に嵌合させることはできない。そのため、機器の本体部をパネルの開口に嵌合させる際は、カスタムパーツを機器から外しておく必要がある。このため、カスタムパーツを機器とは別にしておく必要があり、カスタムパーツの紛失や梱包漏れの可能性があった。
これに対し本実施形態では、ネジ5およびナット6を制御用表示装置1に取り付けたまま、本体部2をパネル10の開口に嵌合させることができる。具体的には、図6に示すように、ネジ5の先端が本体部2の上面から突出しないようにネジ5が貫通穴7に挿入された状態であれば、本体部2をそのまま(すなわち、本体部2の背面がパネル10に略平行な状態を保ちながら)パネル10の開口に嵌めることができる。このとき、ネジ5は、ナット6によって保持されている、すなわち取り付け時にもネジ5およびナット6を本体2から取り外す必要がないので、制御用表示装置1にネジ5およびナット6を装着したまま、制御用表示装置1を梱包・出荷することができ、ネジ5およびナット6の紛失および梱包漏れを防止することができる。
また、ネジ5およびナット6は、互いに結合するものであれば、いずれも汎用品を用いることができる。したがって、従来のように、カスタムパーツを用いる必要がなく、コストを低減することができる。
また、装着部4の貫通穴7が、本体部2を形成する筐体の内部と連通することがなく、貫通穴7から本体部2の内部に水が浸入することがない。すなわち、防水性を高めることができる。
なお、本実施形態では、本体部2の右上部および左下部に装着部4を形成していたが、装着部4の形成箇所および形成個数は、これに限定されない。本体部2の左右側部に装着部4を形成してもよいし、装着部4を本体部2の一側部のみに形成してもよい。
(変形例)
上記では、装着部4を構成する部材と本体部2の筐体を構成する部材とが一体であったが、本発明はこれに限定されない。
図7(a)は、本実施形態の変形例に係る制御用表示装置11の部分断面図であり、図7(b)は、制御用表示装置11の部分背面図である。制御用表示装置11は、前面縁部にフランジ3が形成された本体部12を備えている。本体部12は、図1等に示す直方体形状の本体部2と異なり、上面がフランジ3に対して下側に傾斜し、下面がフランジ3に対して上側に傾斜した形状となっている。
さらに、図7(a)および(b)に示すように、本体部12の上面には、装着部14が設けられている。図示していないが、装着部14は、本体部12の下面にも設けられる。装着部14は、半円柱形状に形成されており、2つの半円形の側面および矩形の底面を有しており、底面が本体部12の上面に取り付けられている。装着部14の一方の側面は、フランジ3の裏面3bに対向している。なお、装着部14が設けられる位置は、本体部12を形成する筐体の外面上であれば、特に限定されない。
装着部14には、ネジ5が貫通可能な貫通穴17が形成されている。貫通穴17は、装着部14の底面に平行、かつ、装着部14の一方の側面から他方の側面に達するように形成されている。また、装着部14は、開口の正面から見て、全体がフランジ3の内縁3aの内側に収まるように(図7(a)において、内縁3aよりも下側に位置するように)設けられている。
貫通穴17は、その中心軸を伸ばすと中心軸がフランジ3の裏面3bに達するように形成されている。本体部12の上面は、フランジ3に対して下側に傾斜しているため、貫通穴17の中心軸も、フランジ3の裏面3bに対して傾斜している。貫通穴17の内面にはネジ溝が形成されており、ネジ5のネジ山が貫通穴17のネジ溝に結合するようになっている。
図8は、制御用表示装置11をパネル10に取り付けた状態における、制御用表示装置11の拡大断面図である。制御用表示装置11の本体部12は、フランジ3の裏面3bが、パネル10の開口の縁部前面10aに当接するように、パネル10の開口に嵌合されている。ネジ5は、装着部14の貫通穴17を貫通し、その先端がパネル10の開口の縁部背面10bに押し当てられた状態で、装着部14に固定されている。これにより、パネル10の縁部が、フランジ3の裏面3bとネジ5の先端とによって挟持されるので、制御用表示装置11をパネル10に取り付けることができる。
この実施形態においては、ネジ5のネジ山が貫通穴17のネジ溝に結合するので、ナットを用いることなくネジ5を装着部4に取り付けることができる。なお、ネジ5を安定して装着部14に取り付けるために、装着部14を比較的堅い材料で形成することが好ましい。
図7および図8に示す構成であっても、ネジ5の先端が本体部12とフランジ3との境界よりも外側に突出しないようにネジ5が貫通穴17に挿入された状態であれば、ネジ5の先端をパネル10の開口内縁に引っ掛けることなく、本体部12をそのまま(すなわち、本体部12の背面がパネル10に略平行な状態を保ちながら)パネル10の開口に嵌めることができる。そのため、ユーザは、制御用表示装置11をパネル10に取り付けるために、ネジ5を制御用表示装置11と別にする必要がない。また、ネジ5を制御用表示装置11に装着して出荷すればよいので、分離して梱包する必要がない。したがって、ネジ5の紛失および梱包漏れを防止することができる。
(付記事項)
一般に、ネジを用いて機器をパネルに取り付ける技術では、ネジをパネルに対して垂直に当接させるべきであるという固定観念が存在する。そのため、本実施形態のように、ネジをパネルに対して傾いた状態で当接させることにより、機器をパネルに取り付ける技術は、当業者が容易に着想し得るものではない。
なお、ネジをパネルに対して傾いた状態で当接させた場合、ネジとパネルとの接触面積は、ネジをパネルに対して垂直に当接させた場合に比べ、小さくなる。そのため、ネジとパネルとの接触部分の圧力は、ネジをパネルに対して垂直に当接させた場合に比べ、大きくなる。したがって、ネジがパネルに対してずれにくくなり、機器をより安定してパネルに固定することができる。
上述した実施形態では、装着部4・14を、フランジ3の後方、かつ、フランジ3の内縁3aの内側に設けていたが、筐体を開口から嵌め入れ可能な程度であれば、装着部4・14の全部または一部がフランジ3の内縁3aから外側にはみ出してもよい。
また、上述した実施形態では、図4に示すように、貫通穴7の中心軸Lがフランジ3の裏面3bに達するように貫通穴7が形成されていたが、本発明はこれに限定されず、中心軸Lに平行な貫通穴7を通る直線がフランジ3の裏面3bに達するように貫通穴7を形成してもよい。例えば、図4において、中心軸Lがフランジ3の内縁3aの下側に達する場合であっても、中心軸Lに平行、かつ貫通穴7の最も上側を通る直線が、フランジ3の裏面3bに達するように貫通穴7を形成すればよい。これにより、貫通穴7を貫通したネジ5の先端を、フランジ3の裏面3bに当接したパネル10の背面10bに当接させることができる。
また、上述した実施形態では、パネルに取り付けられる機器が制御用表示装置である事例について説明したが、本発明はこれに限定されず、埋込型音声合成警報器などの各種機器をパネルに取り付ける技術に適用できる。
なお、上述した実施形態では、フランジが本体部の前面縁部にフランジが形成されていたが、フランジが形成される位置は、本体部の前面縁部に限定されない。例えば、筐体の周部から突出状にフランジが形成された機器であってもよい。
また、上述した実施形態では、機器の本体部の前面縁部の全体にフランジが形成されていたが、前面縁部の一部にフランジが形成されている構成であってもよい。本体部の形状も、直方体形状に限らず、円柱形状など他の形状であってもよい。また、パネルの開口の形状も、矩形に限らず、機器の本体部が嵌合可能な形状であればよい。なお、「本体部が開口に嵌合された状態」とは、本体部と開口縁部との間に、多少の隙間がある状態も含む。すなわち、パネルの開口の形状は、機器の本体部の少なくとも一部が挿入可能で、かつ、本体部のフランジとネジの先端とにより、開口の縁部を挟持可能な形状であればよい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、制御用表示装置などの各種機器を、開口が形成されたパネルに取り付ける技術に利用することができる。
1 制御用表示装置
2 本体部
3 フランジ
3a 内縁
3b 裏面
4 装着部
5 ネジ
6 ナット
7 貫通穴
8 溝
8a 凹部
10 パネル
10a 前面
10b 背面
11 制御用表示装置
12 本体部
14 装着部
17 貫通穴
L 中心軸

Claims (4)

  1. フランジが形成された本体部を有する機器を、上記フランジの裏面が、開口が形成されたパネルの上記開口の縁部の前面に当接しかつ上記本体部の少なくとも一部が、上記フランジから後方に突出するように、上記本体部を上記開口に嵌合させ、上記パネルに取り付ける、取り付け構造であって、
    上記取り付け構造は、
    上記機器の本体部における上記フランジから後方へ突出した部分かつ上記開口の正面から見て上記フランジ内縁より内側の部分に、ネジを固定可能に装着する装着部を有し、
    上記装着部には、ネジが貫通可能な貫通穴が形成されており、
    上記貫通穴は、その中心軸に平行な当該貫通穴を通る直線が上記フランジの裏面に達するように形成されていることを特徴とする取り付け構造。
  2. 上記ネジは、上記貫通穴の上記フランジ側の出口に設けられるナットによって上記装着部に装着されることを特徴とする請求項1に記載の取り付け構造。
  3. 上記装着部は、上記本体部の外面上に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の取り付け構造。
  4. フランジが形成された本体部を有し、上記フランジの裏面が、開口が形成されたパネルの上記開口の縁部の前面に当接しかつ上記本体部の少なくとも一部が、上記フランジから後方に突出するように、上記本体部を上記開口に嵌合させて、上記パネルに取り付け可能な機器であって、
    上記本体部におけるフランジから後方へ突出した部分かつ上記開口の正面から見て上記フランジ内縁より内側の部分に、ネジを固定可能に装着する装着部を有し、
    上記装着部には、ネジが貫通可能な貫通穴が形成されており、
    上記貫通穴は、その中心軸に平行な当該貫通穴を通る直線が上記フランジの裏面に達するように形成されていることを特徴とする機器。
JP2012120240A 2012-05-25 2012-05-25 取り付け構造および機器 Pending JP2013247249A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012120240A JP2013247249A (ja) 2012-05-25 2012-05-25 取り付け構造および機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012120240A JP2013247249A (ja) 2012-05-25 2012-05-25 取り付け構造および機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013247249A true JP2013247249A (ja) 2013-12-09

Family

ID=49846802

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012120240A Pending JP2013247249A (ja) 2012-05-25 2012-05-25 取り付け構造および機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013247249A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170057153A (ko) 2015-11-16 2017-05-24 아즈빌주식회사 패널 계기의 장착 브래킷

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170057153A (ko) 2015-11-16 2017-05-24 아즈빌주식회사 패널 계기의 장착 브래킷

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USD855057S1 (en) Enclosure for electronic device
JP5955746B2 (ja) アウターミラー
USD818060S1 (en) Inverted v-shaped pull-up bar with wall mount
KR101916117B1 (ko) 벽에 장착 가능한 기기
USD800119S1 (en) Coordinate input instrument
JP2013247249A (ja) 取り付け構造および機器
KR20150093008A (ko) 휠 속도센서 조립체
JPWO2013136639A1 (ja) 薄型表示装置
JP6097941B2 (ja) 電子機器
JP2011187848A (ja) ケース体の固定構造
JP2015228007A (ja) オルゴール装置
JP2015140164A (ja) スイッチの脱落構造
JP2008100740A (ja) 同梱スタンド緩衝材
JP2007288322A (ja) パネル構造
JP2009182840A (ja) 嵌合構造、並びに該嵌合構造を備えるスピーカ及び該スピーカを備える表示装置
JP6383220B2 (ja) プライスホルダの製造方法
JP2013185562A (ja) 扇風機
JP2006334320A (ja) パチンコ遊技機
KR101675424B1 (ko) 인디케이터의 엘이디 장착 구조
JP6832146B2 (ja) 表示器
KR100643245B1 (ko) 디스플레이장치
JP5360154B2 (ja) 薄型表示装置
JP2017084908A (ja) 筐体
JP2017127364A (ja) 遊技機の枠体
JP2016066009A (ja) 表示装置