JP2013247212A - 光電変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光電変換効率を良好に維持することが可能な光電変換装置を提供する。
【解決手段】光電変換装置であって、金属基板2と、金属基板2上に設けられたセラミック基板と、セラミック基板上に設けられた第1電極層4と、セラミック基板上に設けられた第2電極層5と、第1電極層4上に設けられた光電変換素子6と、金属基板2上に光電変換素子6を取り囲むように設けられた枠体7と、枠体7上に、平面視して光電変換素子6と重なるように光透過性部材が設けられた蓋体と、を備えている。
【選択図】図9

Description

本発明は、光エネルギーを電気エネルギーに変換する光電変換装置に関する。
近年、光電変換素子を有する小型の光電変換装置の開発が進められている。特に、発電効率の向上を目的として、光電変換装置の開発が進められている。光電変換装置は、光エネルギーを電力エネルギーに変換する光電変換素子を有している(例えば、特許文献1参照)。なお、特許文献1に開示された光電変換装置は、光電変換素子に光を集める柱状の集光レンズがパッケージ内に設けられている。
特開2011−138970号公報
光電変換装置の開発において、集光レンズによりパッケージ内の光電変換素子に光を集めると、パッケージ内の温度が上昇し、光を電気に変換する光電変換が所望環境温度で行われず、光電変換効率が停滞化する虞がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、光電変換効率を良好に維持することが可能な光電変換装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る光電変換装置は、上面に矩形状の中央領域、前記中央領域を取り囲む矩形枠状の周辺領域および前記周辺領域を取り囲む外周領域を有する矩形状の金属基板と、前記金属基板上に前記中央領域から前記周辺領域にかけて外周が前記周辺領域の外周に重なるように設けられた矩形状のセラミック基板と、前記セラミック基板上に、平面視して前記周辺領域の外縁の1つの辺から前記中央領域にかけて設けられた第1電極層と、前記セラミック基板上に、平面視して前記周辺領域の外縁の前記1つの辺を除く3つの辺に沿って連続して設けられた第2電極層と、前記第1電極層上のうち平面視して前記中央領域に設けられ、前記第1電極層および前記第2電極層に電気的に接続された光電変換素子と、前記金属基板上の前記外周領域に設けられた、前記周辺領域を取り囲む枠体と、前記枠体上に、平面視して前記光電変換素子と重なるように光透過性部材が設けられた蓋体と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、光電変換効率を良好に維持することが可能な光電変換装置を提供することができる。
本実施形態に係る光電変換装置の概観斜視図である。 本実施形態に係る光電変換装置の内部を示した概観斜視図あって、光透過性部材を備えた蓋体を取り外した状態である。 本実施形態に係る光電変換総意の概観斜視図であって、金属基板上の中央領域、周辺領域および外周領域を示している。 本実施形態に係る光電変換装置の概観斜視図であって、金属基板上のセラミック基板を示している。 本実施形態に係る光電変換装置の概観斜視図であって、セラミック基板上の第1電極層および第2電極層を示している。 本実施形態に係る光電変換装置の概観斜視図であって、第1電極層上の光電変換素子およびバイパスダイオードを示している。 本実施形態に係る光電変換装置の内部の断面を示した分解斜視図である。 図7に示したA部分の部分拡大図である。 本実施形態に係る光電変換装置の内部の断面を示した分解斜視図である。 図9に示したB部分の部分拡大図である。 本実施形態に係る光電変換装置の光電変換素子とバイパスダイオードとの電気的接続関係を示している。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる光電変換装置の実施形態を説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されないものとする。
<光電変換装置の構成>
本実施形態に係る光電変換装置1は、太陽光を電力に変換する太陽光発電モジュールである。光電変換装置1は、金属基板2と、金属基板2上に設けられたセラミック基板3と、セラミック基板3上に設けられた第1電極層4と、セラミック基板3上に設けられた第2電極層5と、第1電極層4上に設けられた光電変換素子6と、金属基板2上に光電変換素子6を取り囲むように設けられた枠体7と、枠体7上に、平面視して光電変換素子6と重なるように光透過性部材8が設けられた蓋体9と、を備えている。
金属基板2は、矩形状であって、上面に矩形状の中央領域R1、中央領域R1を取り矩形枠状の囲む周辺領域R2および周辺領域R2を取り囲む矩形枠状の外周領域R3とを有している。金属基板2は、放熱性に優れた金属材料からなり、例えば、銅、銀、金、鉄、アルミニウム、ニッケル、コバルトまたはクロム等の金属材料、或いはそれらの合金からなる。なお、金属基板2の熱伝導率は、例えば30W/m・K以上500W/m・K以下に設定されている。金属基板2の熱膨張率は、例えば5×10−6/℃以上25×10−6/℃以下に設定されている。
金属基板2は、対角線上の二角のそれぞれから外部に向かって突出した一対の固定部2aが設けられている。一対の固定部2aの間にボルトや螺子等の固定部材を位置決めして、金属基板2を固定する。また、金属基板2は、一対の固定部2aが設けられていない対角線上の二角が、面取りされている。金属基板2は、平面視して、一対の固定部2aを除いて一辺の長さが、例えば10mm以上100mm以下に設定されている。また、金属基板2の上下方向の厚みが、例えば0.5mm以上5mm以下に設定されている。
セラミック基板3は、金属基板2の上面の中央領域R1から周辺領域R2にかけて外周が周辺領域R2の外周に重なるように設けられている。セラミック基板3は、第1電極層4および第2電極層5を設けることが可能な板状体である。セラミック基板3は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、炭化珪素質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、窒化珪素質焼結体またはガラスセラミックス等の絶縁層を単層または複数層積層したものである。なお、セラミック基板3の熱伝導率は、例えば15W/m・K以上200W/m・K以下に設定されている。セラミック基板3の熱膨張率は、例えば4×10−6/℃以上10×10−6/℃以下に設定されている。
セラミック基板3は、金属基板2、第1電極層4および第2電極層5とをそれぞれ電気的に絶縁するものである。セラミック基板3の上面および下面には、例えば、モリブデン
またはマンガン等の金属ペーストを焼結したメタライズ層が形成されるとともに、ニッケルまたは金等からなるメッキ層が形成されている。そして、セラミック基板3は、セラミック基板3の下面に形成された鍍金層によって、金属基板2と例えば半田またはろう材等の接合部材を介して接続される。また、セラミック基板3は、セラミック基板3の上面に形成された鍍金層によって、第1電極層4および第2電極層5と例えば半田またはろう材等の接合部材を介して接続される。なお、セラミック基板3は、平面視して、一辺の長さが例えば8mm以上98mm以下に設定されている。また、セラミック基板3の上下方向の厚みは、例えば0.3mm以上3mm以下に設定されている。
第1電極層4は、セラミック基板3上であって、平面視して周辺領域R2の1つの辺から中央領域R1にかけて設けられている。第1電極層4は、平面視して中央領域R1と重なる箇所に光電変換素子6が設けられて、光電変換素子6の下面と電気的に接続される。第1電極層4および第2電極層5は、光電変換素子6で起電した電力を外部に取り出すためのものである。第1電極層4は、例えば、銅、銀、金、鉄、アルミニウム、ニッケル、コバルトまたはクロム等の金属材料、或いはそれらの合金からなる。
第1電極層4は、溶融した金属材料を型枠に鋳込んで固化させたインゴットに対して、従来周知の圧延加工または打ち抜き加工などの金属加工法を用いることで、所定形状に製作される。また、第1電極層4の表面は、酸化腐食の防止または光電変換素子6を実装するために、電気めっき法または無電解めっき法を用いて、ニッケルまたは金等の鍍金層が形成されている。
第2電極層5は、平面視して周辺領域R2の第1電極層4が設けられた1つの辺を除いた3つの辺に沿って連続して設けられている。第2電極層5は、ワイヤを介して光電変換素子6の上面と電気的に接続される。第2電極層5は、第1電極層4と同様に、例えば、銅、銀、金、鉄、アルミニウム、ニッケル、コバルトまたはクロム等の金属材料、或いはそれらの合金からなる。
第2電極層5は、第1電極層4と同様に、溶融した金属材料を型枠に鋳込んで固化させたインゴットに対して、従来周知の圧延加工または打ち抜き加工などの金属加工法を用いることで、所定形状に製作される。また、第2電極層5の表面は、酸化腐食の防止のために、電気めっき法または無電解めっき法を用いて、ニッケルまたは金等の鍍金層が形成されている。
光電変換素子6は、第1電極層4上であって平面視して中央領域R1に設けられる。そして、光電変換素子6は、第1電極層4と電気的に接続される。
光電変換素子6は、例えば、III−V族化合物半導体を含んでいる太陽電池素子である
。光電変換素子6は、光起電力効果により、受けた光を即時に電力に変換して出力することができる。例示的な太陽電池素子は、InGaP/GaAs/Ge3接合型セルの構造を有している。インジウムガリウムリントップセルは、660nm以下の波長領域に含まれる光をエネルギー変換する。ガリウムヒ素ミドルセルは、660nmから890nmまでの波長領域に含まれる光をエネルギー変換する。ゲルマニウムボトムセルは、890nmから2000nmまでの波長領域に含まれる光をエネルギー変換する。3つのセルは、トンネル接合を介して直列に接続されている。開放電圧は、3つのセルの起電圧の和である。なお、光電変換素子6は、平面視して一辺の長さが、例えば3mm以上80mm以下である。また、光電変換素子6の上下方向の厚みは、例えば0.3mm以上5mm以下である。
枠体7は、金属基板2の外周領域R3に設けられ、周辺領域R2を取り囲んでいる。枠
体7は、放熱性に優れた金属材料からなり、例えば、銅、銀、金、鉄、アルミニウム、ニッケル、コバルトまたはクロム等の金属材料、或いはそれらの合金からなる。なお、枠体7の熱伝導率は、例えば30W/m・K以上500W/m・K以下に設定されている。枠体7の熱膨張率は、例えば5×10−6/℃以上25×10−6/℃以下に設定されている。
枠体7は、枠体7で取り囲む矩形状の内部空間に配置された、第1電極層4、第2電極層5および光電変換素子6を外部から保護するものである。枠体7は、平面視して四隅が面取りされている。なお、枠体7は、平面視して一辺の長さが、例えば10mm以上100mm以下に設定されている。枠体7の上下方向の厚みは、例えば3mm以上30mm以下に設定されている。
枠体7は、高さ方向の途中に一対の貫通孔7aが設けられている。一対の貫通孔7aは、中央領域R1を間に挟んで対向して配置されている。貫通孔7aは、第1端子10または第2端子11が接触せずに枠体7内から枠体7外に延在することが可能な大きさであって、例えば矩形状に形成されている。また、貫通孔7aは、平面方向に沿った方向の長さが例えば0.5mm以上3mm以下であって、平面方向に直交する方向の長さが例えば2mm以上20mm以下であって、上下方向の長さが例えば1mm以上10mm以下に設定されている。
第1端子10は、第1電極層4上から枠体7の一対の貫通孔7aの一方を通って枠体7外に延在されている。第1端子10は、第1電極層4と半田またはろう材を介して電気的に接続されている。また、第2端子11は、第2電極層5上から枠体7の一対の貫通孔7aの他方を通って枠体7外に延在されている。第2端子11は、第2電極層5と半田またはろう材を介して電気的に接続されている。
第1端子10および第2端子11は、第1電極層4および第2電極層5を介して光電変換素子6で起電した電力を外部に取り出すことができる。第1端子10および第2端子11は、例えば、銅、銀、金、鉄、アルミニウム、ニッケル、コバルトまたはクロム等の金属材料、或いはそれらの合金からなる。
第1端子10は、図10に示すように、板状の金属板を折り曲げた形状に、枠体7の貫通孔7aに通した状態で、枠体7外から枠体7内に必要以上に進入するのを防止するストッパー10aが設けられている。第2端子11は、第1端子10と同形状に形成されている。第1端子10および第2端子11は、溶融した金属材料を型枠に鋳込んで固化させたインゴットに対して、従来周知の圧延加工または打ち抜き加工などの金属加工法を用いることで、所定形状に製作される。また、第1端子10および第2端子11の表面は、酸化腐食の防止のために、電気めっき法または無電解めっき法を用いて、ニッケルまたは金等の鍍金層が形成されている。
第1端子10は、枠体7の貫通孔7aに通した状態で、ストッパー10aと枠体7との間に、絶縁性のセラミック材料からなる中間部材12が設けられている。中間部材12は、ストッパー10aの内面と枠体7の外面との間に介在されることで、第1端子10と枠体7とが接触するのを防止することができる。そして、第1端子10と枠体7とが電気的に接続されないようにすることができる。
蓋体9は、枠体7上に、平面視して光電変換素子6と重なるように設けられている。蓋体9は、平面視して中央領域R1の外縁に沿った箇所から光電変換素子6に向かって延在され、平面視して光電変換素子6を取り囲む壁部9aが設けられている。そして、光透過性部材8は、壁部9aの下端に設けられている。
光透過性部材8が設けられた蓋体9は、枠体7内に設けられた、第1電極層4、第2電極層5および光電変換素子6を外部から保護するものであって、光透過性部材8を介して光が光電変換素子6に照射される。蓋体9は、例えば、銅、銀、金、鉄、アルミニウム、ニッケル、コバルトまたはクロム等の金属材料、或いはそれらの合金からなる。
蓋体9は、平面視して四隅が面取りされている。蓋体9は、平面視して外縁の一辺の長さが、例えば10mm以上100mm以下に設定されている。蓋体9の壁部9aを除いた上下方向の厚みは、例えば0.5mm以上2mm以下に設定されている。また、壁部9aは、上下方向の厚みが、例えば1mm以上25mm以下に設定されている。なお、壁部9aは、壁部9aの下端に光透過性部材8を設けた状態で、光透過性部材8の下面が光電変換素子6に接触しないほどの距離を、光電変換素子6の上面との間に空けておく。
光透過性部材8は、太陽光等の光が透過して、光透過性部材8の直下に位置する光電変換素子6に光を照射することができる。光透過性部材8は、例えば、ガラス、サファイアまたはシリコーン樹脂等の透光性材料からなる。光透過性部材8は、矩形状であって、平面視して一辺の長さが例えば6mm以上96mm以下に設定されている。透光性基板8は、上下方向の厚みが例えば0.5mm以上3mm以下に設定されている。光透過性部材8は、光電変換素子6の受光面の形状に合わさった形状である。そして、光電変換素子6の受光面に多くの光が照射されるため、光電変換素子6の周辺に余分な熱の発生を抑制することができ、金属基板2の放熱特性を良好に維持することができる。
光透過性部材8は、蓋体9の壁部9aの下端に、例えば半田、ろう材、低融点ガラスまたは熱硬化性樹脂等の材料を介して接続される。例えばサファイアからなる光透過性部材8の上面の外周部で、平面視して壁部9aの下端と重複する部位にメタライズ層を下地とする鍍金層が形成されるとともに、この鍍金層を介して光透過性部材8が壁部9aの下端にろう材で接合固定される。
光透過性部材8は、蓋体9の壁部9aの下端に設けられているため、壁部9aの内面で反射した光が、壁部9aと光透過性部材8によって形成された蓋体9の凹部の底に集まる。そして、光は、蓋体9の凹部の底から光透過性部材8を介して、その直下に位置する光電変換素子6を照射する。
光透過性部材8と光電変換素子6との間の距離は、例えば5mm以下と非常に小さく、光透過性部材8を通った光の殆どはそのまま光電変換素子6に到達する。光透過性部材8の下面と光電変換素子6との距離を短くすることで、光透過性部材8を透過してパッケージ内に入射した光は光電変換素子6の周囲に広がり難く、光透過性部材8から光電変換素子6に効率よく照射されるとともに、金属基板2、枠体7および蓋体9で囲まれるパッケージ内の空間を小さくすることができる。光電変換素子6が発電する際や光が照射された際等では、光電変換素子6の温度が高くなり、パッケージ内の温度も上昇するが、パッケージ内の空間を小さく設定したことで、発生した熱をすばやく放熱性の優れた金属材料に伝えて、外部に熱を放散しやすくすることができる。
バイパスダイオード13は、図6に示すように、第1電極層4上であって、周辺領域R2の四隅の一箇所に設けられている。バイパスダイオード13は、図11に示すように、光電変換素子6に対して電気的に並列に接続されている。そして、光電変換素子6に不具合が発生して光電変換できなくなった場合、不具合が発生していない他の光電変換素子6によって光電変換された電流は、バイパスダイオード13から成るバイパス回路に流れる。さらに、複数の光電変換装置1への逆電流を防止するため、逆流防止ダイオードを直列に複数の光電変換装置1に接続してもよい。なお、バイパスダイオード13は、第1電極層4の上面と接続され、第2電極層5の上面とワイヤを介して電気的に接続される。
仮に、パッケージ内に集光レンズを設けた場合は、集光レンズによって光を集めるため、光電変換素子の温度が必要以上に上昇しやすい。そして、パッケージ内の空間が大きいと、密封封止した空間では空気の熱膨張によって、パッケージの強度が保てず、パッケージ自体が破壊される虞が高まる。本実施形態によれば、パッケージ内に集光レンズを設けず、板状の光透過性部材8が設けられている。そして、パッケージ内の空間を減らすとともに、パッケージの低背化を実現することができる。その結果、パッケージ内の空気が熱膨張する量を減らすことができ、パッケージが破壊されるのを抑制することができる。
また、仮に、パッケージを密封封止しなくても、パッケージを構成する各部材の熱膨張率の違いによって、パッケージが破壊される虞が高まる。そして、集光レンズと光電変換素子との相対距離が変化して、光電変換効率が低下してしまう。また、集光レンズによって、光電変換素子に光を集めると、必要以上に光電変換素子の温度が上昇し、光電変換素子が光を電気に変換する電気特性が大きく変化する虞がある。つまり、光電変換が光電変換素子の所望環境温度条件範囲内で行われず、光電変換効率が停滞する虞がある。そこで、本実施形態によれば、光電変換素子の直上に光透過性部材を配置することで、光透過性部材を通った光を光電変換素子に当てて、光電変換を行なうようにすることができる。そして、光電変換素子に光を必要以上に集めずに、光電変換素子が必要以上に高温になるのを抑制することができ、所望環境温度範囲内で光電変換しやすくすることができ、光電変換効率を良好に維持することができる。
なお、本発明は上述の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
<光電変換装置の製造方法>
ここで、図1に示す光電変換装置1の製造方法を説明する。まず、金属基板2、第1電極層4、第2電極層5、枠体7、蓋体9、第1端子10および第2端子11等の金属部材を準備する。各金属部材は、鋳型に放熱性の優れた材料を流しこみ、流した材料を固めて鋳型から取り出すことで作製することができる。金属基板2は、光電変換素子6から伝わる熱を吸収して外部に放熱しやすくするために、例えばアルミニウム、銅、タングステンまたはモリブデン等の放熱機能を備えた金属材料からなる。なお、蓋体9は、光透過性部材8を蓋体9の壁部9aの下端に固定しておく。
次に、セラミック基板3および中間部材12等のセラミック部材を準備する。セラミック基板3は、例えば酸化アルミニウム質焼結体から成る場合、酸化アルミニウムの原料粉末に、有機バインダー、可塑剤または溶剤等を添加混合して混合物を得る。そして、セラミック基板3を板状に形成して乾燥させた後、焼結前のセラミック基板3を取り出す。
また、タングステンまたはモリブデン等の高融点金属粉末を準備し、この粉末に有機バインダー、可塑剤または溶剤等を添加混合して金属ペーストを得る。そして、焼結前のセラミック基板3を焼成して、所望の形状に切断することによってセラミック基板3を作製することができる。なお、中間部材12も、セラミック基板3の作製方法と同様の方法を用いて、中間部材12を作製することができる。
各金属部材および各セラミック部材を組み合わせるとともに、光電変換素子6を第1電極層4上の中央領域R1上に設ける。また、バイパスダイオード13を枠体7で囲まれる第1電極層4上の一部に設ける。さらに、蓋体9を用いて、枠体7で囲まれた領域を被覆するように封止することができる。このようにして、光電変換装置1を作成することができる。
1 光電変換装置
2 金属基板
2a 固定部
3 セラミック基板
4 第1電極層
5 第2電極層
6 光電変換素子
7 枠体
7a 貫通孔
8 光透過性部材
9 蓋体
9a 壁部
10 第1端子
11 第2端子
12 中間部材
13 バイパスダイオード
R1 中央領域
R2 周辺領域
R3 外周領域

Claims (3)

  1. 上面に矩形状の中央領域、前記中央領域を取り囲む矩形枠状の周辺領域および前記周辺領域を取り囲む外周領域を有する矩形状の金属基板と、
    前記金属基板上に前記中央領域から前記周辺領域にかけて外周が前記周辺領域の外周に重なるように設けられた矩形状のセラミック基板と、
    前記セラミック基板上に、平面視して前記周辺領域の外縁の1つの辺から前記中央領域にかけて設けられた第1電極層と、
    前記セラミック基板上に、平面視して前記周辺領域の外縁の前記1つの辺を除く3つの辺に沿って連続して設けられた第2電極層と、
    前記第1電極層上のうち平面視して前記中央領域に設けられ、前記第1電極層および前記第2電極層に電気的に接続された光電変換素子と、
    前記金属基板上の前記外周領域に設けられた、前記周辺領域を取り囲む枠体と、
    前記枠体上に、平面視して前記光電変換素子と重なるように光透過性部材が設けられた蓋体と、を備えたことを特徴とする光電変換装置。
  2. 請求項1に記載の光電変換装置であって、
    前記蓋体は、平面視して前記中央領域の外縁に沿った箇所から前記セラミック基板に向かって延在した、平面視して前記光電変換素子を取り囲む壁部を有しており、前記光透過性部材は、前記壁部の下端に取り付けられていることを特徴とする光電変換装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光電変換装置であって、
    前記枠体は、高さ方向の途中に一対の貫通孔が設けられており、
    前記一対の貫通孔の一方を通って前記第1電極層に電気的に接続された第1端子が設けられ、前記一対の貫通孔の他方を通って前記第2電極層に電気的に接続された第2端子が設けられていることを特徴とする光電変換装置。
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