JP2013247170A - 切換開閉器およびこれを用いた負荷時タップ切換装置 - Google Patents

切換開閉器およびこれを用いた負荷時タップ切換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013247170A
JP2013247170A JP2012118226A JP2012118226A JP2013247170A JP 2013247170 A JP2013247170 A JP 2013247170A JP 2012118226 A JP2012118226 A JP 2012118226A JP 2012118226 A JP2012118226 A JP 2012118226A JP 2013247170 A JP2013247170 A JP 2013247170A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
tap
movable
neutral
contacts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012118226A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Shinoda
昌幸 篠田
Yasushi Miyamoto
泰志 宮本
Hiroshi Ishikawa
拓 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2012118226A priority Critical patent/JP2013247170A/ja
Publication of JP2013247170A publication Critical patent/JP2013247170A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Rotary Switch, Piano Key Switch, And Lever Switch (AREA)

Abstract

【課題】中性接点の消耗を抑えて耐久性を高めると共に、構成の簡略化を図って位置決め精度、コンパクト性および経済性を向上させる。
【解決手段】中性接点16、第1タップ接点17および第2タップ接点18は、可動接点10,11を囲むようにして設置される。切換軸9にはカム板12,13が固定される。カム円板12,13が回動した際、カム円板12,13上のカム溝は、可動接点10,11における半径方向の案内位置の変化が逆位相となるように形成されている。このため、第1カム板12が第1可動接点10を動作させて、第1可動接点10が中性接点16および第1タップ接点18に接触するとき、第2カム板13は第2可動接点を逆方向に動作させ、第2可動接点11は中性接点16および第2タップ接点18から離れる。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、変圧器タップの切換を行う切換開閉器およびこれを用いた負荷時タップ切換装置に関するものである。
一般に、送配電系統に接続される変圧器には系統電圧を調整して安定化させる負荷時タップ切換装置が組み込まれている。負荷時タップ切換装置はタップ選択器および切換開閉器を備えている。タップ選択器は変圧器のタップ巻線から引き出される一対のタップの位置を選択するものである。
切換開閉器は、タップ選択器によって選択された一対のタップ間に、抵抗を介した短絡状態を作ることで、負荷電流を切断することなくタップの切換を行うものである。このため、切換開閉器はタップの切換動作時のみに電流を流す機構を有している。切換開閉器には定常時にも電流が流れるので、接続抵抗や放熱性を考慮する必要がある。したがって、電流容量が大きい負荷時タップ切換装置の切換開閉器では、前記のタップ切換動作時のみに電流を流す機構に加えて、中性電位と一対のタップ電位の通電を切り換える通電切換機構と、切換動力を蓄勢して切換動作時に通電切換機構にトルクを与える蓄勢機構を有している。
ところで、切換開閉器はU相、V相、W相を有するので、タイミング精度や保守性の観点から見て、機器の構成部材が一様に構成されることが望ましい。このようなニーズを満たす従来技術としては、特許文献1、2などが提案されている。具体的には、通電切換機構の中心部に蓄勢機構からトルクを得る切換軸が回転自在に設けられており、切換軸を囲むようにしてU相、V相、W相の相ごとに、可動接点および固定接点が一様に配置されている。
このうち固定接点は一対のタップ電位を有する第1および第2のタップ接点と、中性電位を有する中性接点とから構成される。一方、可動接点は2つのタップ接点間に回動自在に設置されている。可動接点は一端部が中性接点に常時接続される固定端部となっており、他端部がタップ接点のいずれか一方に接続される自由端部となっている。また、切換軸からのトルクを可動接点に伝えるための部材として、カム板が切換軸に固定され、さらにカム板と可動接点に連結するリンクレバーが設置されている。
上記のような構成を有する通電切換機構では、蓄勢機構からトルクを得て切換軸が回転すると、それに連動してカム板が回転し、カム板に連結したリンクレバーが動作して可動接点が回動する。これにより、可動接点は中性接点に接続された固定端部を支点として回動し、自由端部が一方のタップ接点から離れ、他方のタップ接点と接続する。
切換軸が逆方向に回転すれば、それに連動してカム板、リンクレバーおよび可動接点が逆方向に動作し、可動接点の自由端部が接続されていたタップ接点から離れて、もう他方のタップ接点と接続する。このようにして、負荷時タップ切換装置では中性電位と一対のタップ電位との接続切換が行われる。
特開2010−258266号公報 特開2010−80590号公報
従来の切換開閉器では、中性接点は摺動動作を頻繁に繰り返すことになり、接点の損耗が激しいことが問題となっている。これは、可動接点の固定端部に中性接点が常に接触しているためである。中性接点が損耗すると、切換開閉器は接触抵抗が低下して温度上昇が過大になり易い。その結果、切換開閉器の耐久性が弱まり、さらには切換開閉器を含む負荷時タップ切換装置の耐久性も弱まるといった不具合が生じた。
また、切換軸に固定されたカム板と可動接点との間に、リンクレバーが介在する場合、リンクレバーの移動量は可動接点の移動量と相違することが多い。例えば、カム板がリンクレバーの一端部の上下位置を制御することで、リンクレバーの他端部を水平方向に動作させ可動接点の水平方向の位置決めを行うことがある。
この場合は、リンクレバーの一端部における上下方向の移動量は通常、可動接点の水平方向の移動量よりも小さい。リンクレバーの移動量と可動接点の移動量とが異なると、可動接点の移動量は部材の寸法や組立誤差などの影響を受け易い。したがって、従来切換開閉器では、高精度に可動接点の位置決めを調整することが課題となっていた。
また、リンクレバーの回動動作の中心軸は切換軸とずれるので、リンクレバーの動作範囲を含めて占有スペースが大きくなる。このため、従来の切換開閉器は構造的にコンパクト化することが難しくなっており、負荷時タップ切換装置が大型化して、経済的にも不利であった。
本実施形態に係る切換開閉器およびこれを用いた負荷時タップ切換装置は、上述の課題を解決するために提案されたものであり、タップ接点および中性接点の両方に可動接点が接離させることにより、中性接点の消耗を抑えて耐久性を高めると共に、構成の簡略化を図って位置決め精度、コンパクト性および経済性に優れた切換開閉器およびこれを用いた負荷時タップ切換装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本実施形態の切換開閉器は、以下の(1)−(8)を備えている。
(1)第1のタップ電位を有する第1タップ接点。
(2)第2のタップ電位を有する第2タップ接点。
(3)中性電位を有する少なくとも1つの中性接点。
(4)前記第1タップ接点および前記中性接点と接離自在な第1可動接点。
(5)前記第2タップ接点および前記中性接点と接離自在な第2可動接点。
(6)回転自在な切換軸。
(7)前記切換軸に固定され、前記第1可動接点を動作させる第1カム板。
(8)前記切換軸に固定され、前記第2可動接点を動作させる第2カム板。
本実施形態の断面図。 図1のaa断面斜視図。 本実施形態の固定接点の斜視図。 図1のbb断面斜視図。 本実施形態の可動接点の斜視図。 図1のcc断面斜視図。
以下、本実施形態の切換開閉器およびこれを用いた負荷時タップ切換装置について、図1〜図6を参照して具体的に説明する。
(1)構成
(概要)
本実施形態の負荷時タップ切換装置は、タップ巻線から引き出される一対のタップの位置を選択するタップ選択器と、負荷電流を切断せずにタップを切換える切換開閉器を備えている。本実施形態に係る切換開閉器には、中性電位と一対のタップ電位の通電を切り換えるための通電切換機構と、切換動力を蓄勢して切換動作時に通電切換機構にトルクを与える蓄勢機構とが設けられている。
図1に示すように、通電切換機構の中心部には蓄勢機構(図示せず)からトルクを得る切換軸9が回転自在に設けられている。切換軸9には円板状のガイド板14,15が水平に固定されている。図1ではガイド板14が上側に位置され、ガイド板15が下側に配置されている。
ガイド板14,15に挟まれるようにして第1カム円板12および第2カム円板13が切換軸9に同軸状に固定されている。2枚のカム円板12,13は互いに向かい合うようにして水平且つ平行に配置されている。図1では第1カム円板12が下側、第2カム円板13が上側に位置している。
図2は図1のaa断面斜視図であり、上下関係は図1と逆転している。すなわち、図1では第1カム円板12が下側、第2カム円板13が上側に位置しているが、図2では第1カム円板12が上側、第2カム円板13が下側に位置している。図2に示すように、第1ガイド板14の円周部に沿って、固定接点である中性接点16と第1タップ接点17と第2タップ接点18が、U相、V相、W相の相ごとに3つずつ、合計9つ配置されている。9つの固定接点は、中性接点16a〜16c、第1タップ接点17u、17v、17wと、第2タップ接点18u、18v、18wからなる。
これらの固定接点16,17,18の内側には、第1可動接点10および第2可動接点11が配置されている。第1可動接点10および第2可動接点11は略直方体状の部材から構成されており、U相、V相、W相の相ごとに1つずつ配置されている。第1可動接点10は10a,10b,10cからなり、第2可動接点11は11a,11b,11cからなる。
(固定接点)
9つの固定接点16〜18は、可動接点10,11を囲むようにして可動接点10,11の外側に設置されている。図3では、図2に示した可動接点10,11、カム円板12,13およびガイド板15を省いて固定接点だけを示している。なお、図3に示した符号28は絶縁筒、29は絶縁筒28の内周部に配置されるタップ電位切換用の可動接点機構である。タップ電位切換用可動接点機構29は、回転可能に支持された略三角形状のベース部と、そのベース部の各頂点部分に設けられた電気接点から構成されている。そして、この電気接点は、後述するように絶縁筒28の内周面に位置する第1タップ接点17u、17v、17wと第2タップ接点18u、18v、18wの端部に設けられた接合接点と電気的に接離可能とされている。これにより、第1タップ接点17u、17v、17wおよび第2タップ接点18u、18v、18wの電位が切換えられるようにしている。
図3に示すように、中性接点16a〜16c、第1タップ接点17u、17v、17w、第2タップ接点18u、18v、18wの一端部は全て、ガイド板14に固定されている。また、中性接点16a〜16cの他端部は絶縁筒28の外周面に沿って固定されている。中性接点16a〜16c、第1タップ接点17u、17v、17w、第2タップ接点18u、18v、18wは絶縁筒28の軸方向に伸びて設けられている。第1タップ接点17u、17v、17wおよび第2タップ接点18u、18v、18wの他端部は絶縁筒28の内周面に沿って固定されている。絶縁筒28の内周面に位置する第1タップ接点17u、17v、17wおよび第2タップ接点18u、18v、18wの端部は、タップ電位切換用可動接点機構29の接合接点として兼用化可能に構成されている。
9つの固定接点である中性接点16a〜16c、第1タップ接点17u、17v、17wと、第2タップ接点18u、18v、18wの配置順は次の通りである。すなわち、可動接点10aおよび11aと向かい合う中性接点16aを起点として時計回りに、17u,18u,16c,17v,18v,16b,17w,18wの順に配置されている。
各中性接点16はタップ接点17,18の中間に配置されている。また、各中性接点16は可動接点10,11と向かい合い、且つ可動接点10,11の間に配置される。このため、中性接点16は第1可動接点10を介して第1タップ接点17に接離するか、あるいは第2可動接点11を介して第2タップ接点18に接離するようになっている。つまり、中性接点16は第1タップ接点17に接続される中性接点と、第2タップ接点18に接続される中性接点とが共通化されて一部品で構成されている。
(カム円板)
図4に示すように、第2カム円板13の上面側には周方向に半径位置が異なるカム溝13a〜13cが形成されている。第2カム円板13の外周部に隣接して、第1可動接点10および第2可動接点11が設けられており、カム溝13a〜13cに第2可動接点11の一端が係合されている。
図4には示していないが、第1カム円板12の下面側に第1可動接点10の一端が係合されるカム溝が形成されている。2つのカム円板12,13のカム溝は同一形状であって、カム溝が対向するように配置することで、カム円板12,13が回動した際、2つのカム円板12,13上のカム溝は、可動接点10,11における半径方向の案内位置の変化が逆位相となるように形成されている。
(可動接点)
図2および図4に示すように、第1可動接点10および第2可動接点11はカム円板12,13を取り囲むようにして交互に配置され、カム円板12,13の半径方向に移動自在に構成されている。第1可動接点10a,10b,10c、第2の可動接点11a,11b,11cの配置順は、10aを起点として、反時計回りに11a,10b,11b,10c,11cの順である。
固定接点と第1可動接点10との配置関係を第1可動接点10の側から見ると、第1可動接点10に対して、左側に近接して中性接点16が配置され、右側に近接して第1タップ接点17が配置されている。そのため、第1可動接点10が半径方向に外方に向かって移動すると、第1可動接点10の左縁部が中性接点16に接触し、右縁部が第1タップ接点18に接触するようになっている。
可動接点11との配置関係を第2可動接点11の側から見ると、第2可動接点11に対して、右側に近接して中性接点16が配置され、左側に近接して第2タップ接点18が配置されている。そのため、第2可動接点11が半径方向に外方に向かって移動すると、第2可動接点11の右縁部が中性接点16に接触し、左縁部が第2タップ接点18に接触するようになっている。
第1可動接点10と第2可動接点11とは同一形状のものを上下反転させて配置されている。そのため、第1タップ接点17に接離する第1可動接点10の右縁部と第2タップ接点18に接離する第2可動接点11の左縁部とは同じ縁部である。また、中性接点16側に接離する第1可動接点10の左縁部と第2可動接点11の右縁部とは同じ縁部である。
図5に可動接点10,11の斜視図を示す。図5のうち、(a)は可動接点10,11の斜視図、(b)は可動接点10,11の断面の斜視図、(c)は可動接点10,11の接触子20の斜視図である。可動接点10,11にはそれぞれ、ホルダー19、接触子20、弾性体21、間隔管22、締結部材23a,23b、当て板24、ベアリング25a〜25d、係合軸26が設けられている。
ホルダー19および接触子20は対向して配置されている。ホルダー19は切換軸9に近接して設置されており、接触子20は切換開閉器の内側からホルダー19によって保持されている。接触子20は固定接点である中性接点16とタップ接点17あるいは18と接触して短絡状態を作る部材である。接触子20は上下方向に5段重ねられて配置されている。各接触子20の左右端部にはホルダー19とは反対方向、つまり切換開閉器の外側方向に突起した接触部20cが形成されている。各接触子20には接触部20cよりも内側に貫通穴20a,20bが設けられている。貫通穴20aは円形に形成され、貫通穴20bは横長の長穴にして形成されている。
弾性体21は接触子20とホルダー19の間に伸縮自在に設置されている。弾性体21は接触子20を当て板24に押し付けるように付勢されている。間隔管22は当て板24とホルダー19の間で、接触子20の貫通穴20a,20bに取り付けられている。締結部材23a,23bは間隔管22を介して当て板24とホルダー19を固定するための部材、当て板24は接触子20を所定の位置に位置決めするための部材である。
ベアリング25a,25bはホルダー19の上部に固定され、ベアリング25c,25dはホルダー19の下部に固定されている。ベアリング25a,25bと25c,25dとは、弾性体21の伸縮方向と同一方向に沿って一対に配置されている。係合軸26はホルダー19の横方向中心鉛直位置にあって高さ中心位置より下方に突出して設けられている。
ただし、既に述べたように、第1可動接点10と第2可動接点11とは上下反転させて配置させるので、第1可動接点10の係合軸26の突出方向を下方と定義すれば、第2可動接点11の係合軸26の突出方向は上方と定義される。係合軸26はカム円板12,13のカム溝に嵌合される。
図4に示した状態では、下方に突出した第2可動接点11の係合軸26がカム溝13a〜13cに嵌合されている。図示しないが、第1可動接点10の係合軸26は上方に突出しており、カム円板12のカム溝に嵌合する。このように可動接点10,11の係合軸26がカム円板12,13のカム溝に嵌合しているため、切換軸9の回動によりカム円板12,13が回転すると、係合軸26がカム溝に沿って摺動し、可動接点10,11が半径方向に動作する。
図6に示すように、ガイド板14には6つのガイド孔14a〜14fが切換軸9の中心より放射状に延びて形成されている。各ガイド孔14a〜14fの周囲には、これを囲むようにして幅広の溝部141が設けられている。ガイド孔14a〜14fには可動接点10,11のベアリング25a,25bまたは25c,25dが係合されており、可動接点10,11の動作方向が規定される。
ガイド孔14a〜14fに係合するベアリング25a,25bまたは25c,25dには略十字状のガイド部材27が取り付けられており、ガイド部材27が溝部141に摺動自在に嵌め込まれている。なお図示しないが、ガイド板15の下面にも、6つのガイド孔が切換軸9の中心より放射状に形成されている。これらのガイド孔にも可動接点10,11下部のベアリング25a,25bまたは25c,25dが係合されており、可動接点10,11の動作方向が規定される。
(2)可動接点の動作
以上の構成を有する本実施形態では、蓄勢機構(図示せず)からのトルクにより切換軸9が回転すると、切換軸9と連動して第1カム円板12および第2カム円板13が回転し、カム溝(図4では13a〜13c)に沿って可動接点10,11の係合軸26(図5に示す)が摺動して、これにより可動接点10,11が半径方向に動作する。
カム円板12,13のカム溝に沿って移動する第1可動接点10と第2可動接点11は、半径方向の移動方向および案内位置が逆位相である。そのため、第1可動接点10が半径方向に外方に向かって移動するときには第1可動接点10の接触子20が中性接点16および第1タップ接点17に接触する。これと同時に、第2可動接点11は半径方向に内方に向かって移動し、接触子20が中性接点16および第2タップ接点18から離れる。
反対に、第1可動接点10が半径方向に内方に向かって移動するときには第1可動接点10の接触子20が中性接点16および第1タップ接点17から離れる。これと同時に、第2可動接点11は半径方向に外方に向かって移動し、接触子20が中性接点16および第2タップ接点18に接触する。このようにして本実施形態では、切換軸9の回動動作に伴って2つの可動接点10,11が半径方向に逆位相で動作するので、可動接点10,11は互いに逆に移動し、中性接点16と2つのタップ接点17,18との短絡接続の切換が行われる。
(3)作用効果
以上のような本実施形態によれば、中性接点16は可動接点10,11と常に接触していないので、中性接点16は摺動動作を頻繁に繰り返すことがなく、接点の消耗は軽減される。そのため、切換開閉器は所望の接触抵抗を長期にわたって確保することができ、過大な温度上昇を確実に抑止することができる。したがって、切換開閉器およびこれを用いた負荷時タップ切換装置は優れた耐久性を獲得することができる。
また、本実施形態では、従来のように切換軸9から可動接点10,11へとトルクを伝えるリンクレバーが存在せず、カム板12,13に形成されるカム溝の半径方向変位量と可動接点10,11の移動量は等しい。そのため、可動接点10,11の移動量は部材の寸法や組立誤差などの影響を受け難く、カム円板12,13の回動によって高精度に可動接点10,11を位置決めすることができる。
しかも、本実施形態においては、可動接点10,11の接触子20の2つの貫通穴20aを円形に、貫通穴20bを長穴にして形成したので、仮に組立誤差などにより中性接点16およびタップ接点17,18との接触位置にばらつきが生じた場合であっても、貫通穴20bの長穴部分がばらつきを相殺する。これにより、可動接点10,11は中性接点16およびタップ接点17,18に短絡接合することが可能である。
また、中性接点16およびタップ接点17,18を全て同一円周上で、且つタップ接点17,18の中間に中性接点16を配置したので、合計9つに及ぶ固定接点を均等に効率よく配置することができる。したがって、切換開閉器の小型化を実現することが可能になる。さらに本実施形態の中性接点16は、第1タップ接点17と接続する接点と、第2タップ接点18と接続する接点とを一体的に構成している。しかも、本実施形態においては、同形状に形成した2つのカム円板12,13を、カム溝を形成した面が対向するように切換軸9に配置することで、2つの可動接点10,11を逆位相に動作させることが可能である。
これらの構成に加えて、前述したように本実施形態ではリンクレバーも省略している。そのため、切換開閉器では構成部材の占有スペースを縮小化することができ、構成の簡略化も実現することができる。したがって、切換開閉器の小型化が可能になるだけではなく、部品共通化により安価な機器の提供が可能となる。
さらに、本実施形態の可動接点10,11では、ホルダー19によって接触子20を可動接点10,11の内側で保持している。そのため、可動接点10,11をコンパクトに構成することができ、小型化に有効である。また、本実施形態においては2つの可動接点10,11を上下反転させて通電切換機構へ適用している。したがって、通電切換用の1対の可動接点10,11として共通使用することができ、安価に通電切換機構を構成することが可能となる。
また、本実施形態では、2つのタップ接点17,18を絶縁筒28の内径面に沿って固定し、固定部の一端はタップ電位切換用の可動接点機構29の接合接点となっている。そのため、タップ接点17,18を通電切換機構部分の支柱として使用することができ、剛性に優れた切換開閉器の提供が可能となる。さらに、本実施形態では、タップ電位切換用の可動接点機構29を絶縁筒28の内側に設けることができるため、機器の小型化に寄与することが可能である。
(4)他の実施形態
なお、上記の実施形態は、本明細書において一例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図するものではない。すなわち、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことが可能である。これらの実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
9…切換軸
10…第1可動接点
11…第2可動接点
12…第1カム円板
13…第2カム円板
14,15…ガイド板
14a〜14f…ガイド孔
16…中性接点
17…第1タップ接点
18…第2タップ接点
19…ホルダー
20…接触子
20a,20b…貫通穴
21…弾性体
22…間隔管
23a,23b…締結部材
24…当て板
25a〜25d…ベアリング
26…係合軸
27…ガイド部材
28…絶縁筒
29…タップ電位切換用接点機構

Claims (7)

  1. 第1のタップ電位を有する第1タップ接点と、
    第2のタップ電位を有する第2タップ接点と、
    中性電位を有する少なくとも1つの中性接点と、
    前記第1タップ接点および前記中性接点と接離自在な第1可動接点と、
    前記第2タップ接点および前記中性接点と接離自在な第2可動接点と、
    回転自在な切換軸と、
    前記切換軸に固定され、前記第1可動接点を動作させる第1カム板と、
    前記切換軸に固定され、前記第2可動接点を動作させる第2カム板、を備えたことを特徴とする切換開閉器。
  2. 前記第1タップ接点、前記第2タップ接点および前記中性接点を同一の円周上に配置し、且つ前記中性接点を前記第1タップ接点と前記第2タップ接点との中間に配置したことを特徴とする請求項1に記載の切換開閉器。
  3. 前記第1タップ接点と接続される前記中性接点と、前記第2タップ接点と接続される前記中性接点とを一部品で構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の切換開閉器。
  4. 前記第1可動接点および前記第2可動接点を上下反転させた状態で設置し、
    前記第1カム板および前記第2カム板に同一形状のカム溝を形成して対向して配置し、
    前記第1可動接点を前記第1カムの前記カム溝に係合し、前記第2可動接点を前記第2カムの前記カム溝に係合したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の切換開閉器。
  5. 前記第1タップ接点、前記第2タップ接点および前記中性接点を固定するための絶縁筒を設け、
    前記絶縁筒の内側には可動接点機構を配置し、
    前記第1タップ接点、前記第2タップ接点および前記中性接点は、前記絶縁筒の軸方向に伸びて形成し、且つ前記可動接点機構の一部を構成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の切換開閉器。
  6. 前記可動接点は、2つの貫通穴が形成された接触子を有しており、前記貫通穴のうちの少なくとも一方を長穴としたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の切換開閉器。
  7. 前記請求項1〜6のいずれか1項に記載の切換開閉器を用いたことを特徴とする負荷時タップ切換装置。
JP2012118226A 2012-05-24 2012-05-24 切換開閉器およびこれを用いた負荷時タップ切換装置 Pending JP2013247170A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012118226A JP2013247170A (ja) 2012-05-24 2012-05-24 切換開閉器およびこれを用いた負荷時タップ切換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012118226A JP2013247170A (ja) 2012-05-24 2012-05-24 切換開閉器およびこれを用いた負荷時タップ切換装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013247170A true JP2013247170A (ja) 2013-12-09

Family

ID=49846744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012118226A Pending JP2013247170A (ja) 2012-05-24 2012-05-24 切換開閉器およびこれを用いた負荷時タップ切換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013247170A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102014107273A1 (de) * 2014-05-23 2015-11-26 Maschinenfabrik Reinhausen Gmbh Lastumschalter für einen Laststufenschalter und Dauerhauptschalter hierfür
WO2017036496A1 (de) * 2015-08-28 2017-03-09 Maschinenfabrik Reinhausen Gmbh Lastumschalter für einen laststufenschalter und dauerhauptschalter und trennschalter hierfür
CN113874969A (zh) * 2019-05-30 2021-12-31 株式会社东芝 负载时抽头切换器的切换开闭器以及负载时抽头切换器
RU2770810C1 (ru) * 2021-07-21 2022-04-22 Общество с ограниченной ответственностью Компания "Объединенная Энергия" Механический привод высоковольтных разъединителей распределительного устройства

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102014107273A1 (de) * 2014-05-23 2015-11-26 Maschinenfabrik Reinhausen Gmbh Lastumschalter für einen Laststufenschalter und Dauerhauptschalter hierfür
DE102014107273B4 (de) * 2014-05-23 2016-10-27 Maschinenfabrik Reinhausen Gmbh Schalter für eine Schaltvorrichtung und Lastumschalter für einen Laststufenschalter eines Stelltransformators
WO2017036496A1 (de) * 2015-08-28 2017-03-09 Maschinenfabrik Reinhausen Gmbh Lastumschalter für einen laststufenschalter und dauerhauptschalter und trennschalter hierfür
CN107924776A (zh) * 2015-08-28 2018-04-17 赖茵豪森机械制造公司 用于有载分接开关的负载转换开关和用于它的持续总开关和切断开关
KR20180044400A (ko) * 2015-08-28 2018-05-02 마쉬넨파브릭 레인하우센 게엠베하 온-부하 탭 절환기를 위한 부하 전달 스위치 및 이를 위한 연속 메인 스위치 및 격리 스위치
RU2713393C2 (ru) * 2015-08-28 2020-02-05 Машиненфабрик Райнхаузен Гмбх Переключатель под нагрузкой для ступенчатого переключателя под нагрузкой и постоянный главный выключатель и разъединитель для него
CN107924776B (zh) * 2015-08-28 2020-08-14 赖茵豪森机械制造公司 用于有载分接开关的负载转换开关和用于它的持续总开关和切断开关
US11120962B2 (en) 2015-08-28 2021-09-14 Maschinenfabrik Reinhausen Gmbh Load transfer switch for an on-load tap changer and continuous main switch and disconnecting switch for same
KR102508893B1 (ko) * 2015-08-28 2023-03-09 마쉬넨파브릭 레인하우센 게엠베하 온-부하 탭 절환기를 위한 부하 전달 스위치 및 이를 위한 연속 메인 스위치 및 격리 스위치
CN113874969A (zh) * 2019-05-30 2021-12-31 株式会社东芝 负载时抽头切换器的切换开闭器以及负载时抽头切换器
RU2770810C1 (ru) * 2021-07-21 2022-04-22 Общество с ограниченной ответственностью Компания "Объединенная Энергия" Механический привод высоковольтных разъединителей распределительного устройства

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9030175B2 (en) Tap changer with vacuum switch tubes
JP2013247170A (ja) 切換開閉器およびこれを用いた負荷時タップ切換装置
US11004622B2 (en) On-load tap changer
US20140094041A1 (en) Contact system
JP2013506276A5 (ja)
KR101757410B1 (ko) 탭 셀렉터의 가동접촉자와 고정접촉자 간의 체인지오버 장치
EP2672495B1 (en) Off-circuit tap changer
JP2013539221A5 (ja)
JP2012523680A (ja) 半導体スイッチング素子を有する負荷時タップ切換器
JP2015530745A (ja) 負荷時タップ切換器用の蓄勢機構
JP2016033959A (ja) 負荷時タップ切換器および負荷時タップ切換器用切換開閉器
JP2010080590A (ja) 負荷時タップ切換器用切換スイッチ
US8927886B2 (en) Load transfer switch for a tap changer
EP3232462A1 (en) Breaker and contact device thereof having flippable static contact
JP6282547B2 (ja) 負荷時タップ切換装置
JP7480015B2 (ja) 負荷時タップ切換器のタップ選択器
RU2603349C1 (ru) Переключатель ответвлений
JP2023539233A (ja) 負荷時タップ切換器モジュール
JP2001015357A (ja) 負荷時タップ切換器
US2408274A (en) Spring mounting and assembly for snap-action electric switches
WO2020240781A1 (ja) 負荷時タップ切換器の切換開閉器および負荷時タップ切換器
CN217768144U (zh) 一种隔离触头及具有该隔离触头的真空有载分接开关
KR102642658B1 (ko) 부하시 탭 절환기용 스위칭 시스템, 부하시 탭 절환기 및 부하시 탭 절환기의 탭 연결을 스위칭하는 방법
JP2013012507A (ja) タップ切替装置
KR101530025B1 (ko) 탭 체인저