JP2013246919A - 角形二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】必要な量の電解液を電池缶内に短時間で確実に注液することができ、注液工程に必要とされる時間を短縮して、生産性を向上させることができる角形二次電池を得ること。
【解決手段】本発明の角形二次電池C1は、電極板6E、6Dを捲回して捲回軸方向の端部に金属箔積層部6F、6Gが形成された捲回電極群6と、捲回電極群6を捲回軸方向が横方向に延在する姿勢状態で収容する有底角形の電池缶20と、電池缶20の上方に向かって開口する開口部20aを閉塞し電解液を注液する注液口22が開口形成された電池蓋1とを有するものであって、捲回電極群6の金属箔積層部6F、6Gに当接して金属箔積層部6F、6Gの電池蓋1に対向する対向面部を変形させて、対向面部に捲回軸方向外側に向かって連続する凹溝6J、6Kを形成する突起部37、47を有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、角形の電池缶内に扁平状の捲回電極群が収容されて該捲回電極群の上方から前記電池缶内に電解液が注液される角形二次電池に関する。
近年、電気自動車等の動力源として、エネルギー密度の高いリチウムイオン二次電池の開発が進められている。実装密度を高めるために角形状の二次電池が盛んに実用化検討されている。角形二次電池は、一般に、深絞り法により開口部の短辺の寸法より深さ寸法を大きく形成した金属製の電池缶を有しており、電池缶の中に発電要素である捲回電極群を収容している。そして、捲回電極群よりも上方に配置された電池蓋の注液口から電池缶内に電解液が注液される(例えば、特許文献1参照)。
エネルギー密度の高い電池では、電池缶と捲回電極群は、絶縁保護シートを介してほぼ接している形態で配置され、電池缶と捲回電極群との間に、隙間はほとんどなく余剰空間は限定されている。
特開2011-243559号公報
所定量の電解液を電池缶内に注入して効率よく電極を浸潤させるためには、注液口から素早く電解液を缶底へ送り込むことが必要である。
しかしながら、電池蓋に設けられた注液口に対して捲回電極群への進入経路は連続しておらず、注液口の真下には捲回電極群が塞ぐように配置されているため、急に電解液を入れようとすると溢れてしまうおそれがある。
特許文献1では電池の密閉状態を保持することに関する技術は開示されているが、捲回電極群は電解液に浸潤されたものとして記述されており、電池缶内に注液口から注液した電解液を捲回電極群へ浸潤させる方法については考慮されていない。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、必要な量の電解液を電池缶内に短時間で確実に注液することができ、注液工程に必要とされる時間を短縮して、生産性を向上させることができる角形二次電池を提供することにある。
上記課題を解決する本発明の角形二次電池は、電極板を捲回して捲回軸方向の端部に金属箔積層部が形成された捲回電極群と、該捲回電極群を捲回軸方向が横方向に延在する姿勢状態で収容する有底角形の電池缶と、該電池缶の上方に向かって開口する開口部を閉塞し電解液を注液する注液口が開口形成された電池蓋と、を有する角形二次電池であって、前記捲回電極群の金属箔積層部に当接して該金属箔積層部の前記電池蓋に対向する対向面部を変形させて、該対向面部に捲回軸方向外側に向かって連続する凹溝を形成する突起部を有することを特徴としている。
本発明によれば、突起部によって捲回電極群の金属箔積層部の対向面部に形成された凹溝を電解液の流路として、電池蓋と捲回電極群との間に形成される上方空間部から捲回電極群の捲回軸方向の端部と該端部に対向する電池缶の縦壁面との間の隙間空間部に電解液を積極的に導くことができる。したがって、電解液を電池缶の上部から缶底に迅速に流れ込ませることができ、電解液の注液速度を高めることができる。したがって、電解液の溢れを防止して、電池缶内部への注液時間を短縮でき、角形二次電池の生産性を向上させることができる。
第1実施の形態に係わる角形二次電池の分解斜視図。 捲回電極群の一例を示す斜視図。 第1実施の形態に係わる角形二次電池を正面側から示す断面模式図。 第1実施の形態に係わる角形二次電池を負極側の側面から示す断面模式図。 負極端子の構造を説明する分解斜視図。 蓋組立体を負極側の側面から示す模式図。 第2実施の形態に係わる角形二次電池の負極側の側面から示す断面模式図。 蓋組立体を負極側の側面から示す模式図。
以下、図面を参照して、本発明をハイブリット車用の角形リチウムイオン二次電池に適用した実施の形態について説明する。
<第1実施の形態>
本実施の形態における角形二次電池の特徴のひとつは、捲回電極群の金属箔積層部に当接して金属箔積層部の電池蓋に対向する対向面部を変形させて、捲回軸方向先端側に向かって連続する凹溝を形成する突起部を設けたことである。
図1は、本実施の形態に係わる角形二次電池の分解斜視図であり、本発明を適用する角形二次電池の一例である。
角形二次電池C1は、図1に示すように、電池容器を構成する電池缶20および電池蓋1を備えている。電池缶20は、開口部20aの短辺の寸法よりも深さ寸法を大きく形成した深絞り形状を有しており、長方形の底壁部PBと、底壁部PBの各辺で折曲されて立ち上がる4枚の縦壁部を有している。これら4枚の縦壁部は、底壁部PBの各長辺で折曲されて対峙する一対の幅広面壁部PWと、底壁部PBの各短辺で折曲されて対峙する一対の幅狭面壁部PNとからなる。
電池缶20内には、捲回型の発電要素である捲回電極群6が捲回軸方向を電池缶20の開口部に平行収納されている。捲回電極群6は、絶縁シート21を介して電池缶20内に収容されている。捲回電極群6は、その捲回軸方向が横方向に延在する姿勢状態で電池缶20に収容されており、捲回軸方向両側の端面が電池缶20の各幅狭面壁部PNに対向して配置され、扁平厚さ方向両側の平面部分が電池缶20の各幅広面壁部PWに対向して配置されている。捲回電極群6は、電池缶20に圧入が必要な程度に平面部分と電池缶20の幅広面壁部PWとの間が密接されている。
電池缶20の開口部20aは、電池蓋1によって封止されている。電池蓋1は、電池缶20の開口部20aに対応する外周輪郭を有する平板形状を有しており、電池缶20にレーザー溶接等されて電池缶20の開口部20aを封止している。
電池蓋1には、電池内圧が上昇したときに予め設定された圧力で開裂し、ガスを外部放出するためのガス排出弁25が設けられている。ガス排出弁25は、電池蓋1の長辺方向中央位置に配置されている。ガス排出弁25は、電池蓋1と同一の金属材料またはその合金で構成した薄膜部材であり、レーザー溶接等により蓋1に接合されている。尚、プレス加工等により、電池蓋1と一体で形成されることもある。
電池缶20と電池蓋1とで構成される内部空間には、後述する捲回電極群6と絶縁シート21と電解液が収納されている。電解液は、電池蓋1に予め設けられた注液口22から注液される。注液口22は、ガス排出弁25に対して電池蓋1の長辺方向に偏位した位置に配置されており、本実施の形態では、負極端子41側に偏位した位置に配置されている。注液口22は、電解液を注液した後、電池内部を密閉するために、注液栓23が取り付けられて、レーザー溶接等により電池蓋1に接合される。
図2は、捲回電極群の一例を示す斜視図である。
捲回電極群6は、図2に示すように、セパレータ6C、負極板6D、セパレータ6C、正極板6Eの順に重ねられて捲回され、扁平状に押し潰されて成形された扁平捲回構造を有している。捲回開始端部にはセパレータが巻かれており、捲回終了端部にもセパレータが1周以上捲回されて電極上に形成された活物質合剤層が露出しないように覆われている。さらに巻き解けを防止するために、図2の下側に配されたセパレータ6Cの捲回終了端が予め片面に粘着剤が塗着されたテープ(不図示)で止められている。
正極板6Eは、アルミニウム合金箔(正極集電体)の両面に、正極活物質として、例えば、マンガン・ニッケル・コバルト酸リチウム等のリチウム含有遷移金属複合酸化物を含む正極合剤が略均等かつ略均一に塗着(塗工)されており、両面とも長手方向に沿う一側に正極合剤が未塗工の正極金属箔露出部(正極集電箔部)6Aが形成されている。一方、負極板6Dは、銅合金箔(負極集電体)の両面に、負極活物質として、リチウムイオンを吸蔵、放出可能な黒鉛を主体とする炭素材を含む負極合剤が略均等かつ略均一に塗着されており、両面とも長手方向に沿う一側に負極合剤が未塗工の負極金属箔露出部(負極集電箔部)6Bが形成されている。セパレータ6Cは、リチウムイオンが通過可能な微多孔性シート材で構成されており、一般的には15〜30μm厚のセパレータが好適に用いられており、本例では、20μm厚のポリエチレンシートを基材とする多孔性シート材が用いられている。また、セパレータ6Cは、そのどちらか一方または両方の表面に絶縁性を高めるためにセラミック粒子層を付着させた多孔性シート材が用いられることがある。
捲回電極群6は、捲回軸方向一方側に正極金属箔露出部6Aのみが積層された正極金属箔積層部6Fが形成され、捲回軸方向他方側に負極金属箔露出部6Bのみが積層された負極金属箔積層部6Gが形成されている。捲回電極群6は、溶接強度を持たせてかつ電気抵抗を抑制するために、正極金属箔積層部6F、負極金属箔積層部6Gの各平面部分で扁平厚さ方向に一つに束ねられて、後述する正極端子15、負極端子16の集電端子32、42に導通接続される。金属箔積層部6F、6Gの接合部は、例えば超音波溶接(USW)などの方法で集電端子32、42に溶接接合される。
本実施の形態の角形二次電池C1は、電池缶20及び電池蓋1が極性を持たない中性である。電池蓋1には、正極端子15と負極端子16が配設されている。正極端子15及び負極端子16は、電池蓋1の長辺方向一方側と他方側の互いに離れた位置に配置されている。正極端子15は、アルミニウム合金で作製され、負極端子16は、銅合金で作製されている。
図3は、本実施の形態に係わる角形二次電池を正面側から示す断面模式図、図4は、本実施の形態に係わる角形二次電池を負極側の側面から示す断面模式図、図5は、負極端子の構造を説明する分解斜視図、図6は、蓋組立体を負極側の側面から示す模式図である。
なお、正極端子15と負極端子16は、ほぼ同様の構成を有しているので、図4〜図6では、負極端子16の構成を示し、正極端子15の構成については、図面に対応する符号を付することで図示を省略する。
正極端子15と負極端子16は、図3に示すように、電池蓋1の表面側に配置される外部端子31、41と、電池蓋1の裏面側で捲回電極群6に導通接続される集電端子32、42と、電池蓋1の貫通孔1a(図5を参照)を貫通して外部端子31、41と集電端子32、42との間を導通接続する接続端子33、43と、を有している。
外部端子31、41には、電池蓋1から上方に向かって突出するように固定ネジ31a、41aが設けられている。外部端子31、41は、電池蓋1との間に絶縁板35、45が介在されており、電池蓋1から絶縁されている。集電端子32、42は、電池蓋1の裏面側に沿って平行に配置される基部32a、42aと、基部32a、42aの側端で折曲されて電池蓋1から離反する方向に向かって延出する端子部32b、42bを有している。端子部32b、42bは、電池缶20の幅広面壁部PWに沿って缶底である底壁部PBに向かって延出している。
接続端子33、43は、下端が集電端子32、42の基部32a、42aに一体に固定されており、基部32a、42aから上方に向かって所定高さ位置まで突出している。そして、ガスケット36、46(図5を参照)を間に介在させて、電池蓋1の貫通孔1aに挿通されており、上端が外部端子31、41にかしめ固定されている。
角形二次電池の組み立ては、まず、正極端子15と負極端子16を電池蓋1に取り付けて、蓋組立体を組み立てる。次いで、蓋組立体の正極端子15の集電端子32と負極端子16の集電端子42との間に、捲回電極群6を挿入し、集電端子32の端子部32bと捲回電極群6の正極金属箔積層部6Fの平面部分、および、集電端子42の端子部42bと捲回電極群6の負極金属箔積層部6Gの平面部分をそれぞれ溶接接合して、発電要素組立体を組み立てる。
それから、発電要素組立体の捲回電極群6を正極端子15、負極端子16の集電端子32、42ごと外側から絶縁シート21で覆い、電池缶20に挿入し、電池缶20の開口部20aを電池蓋1で閉塞する。そして、電池蓋1を電池缶20にレーザー溶接して電池缶20の開口部20aを密閉封口する。そして、注液口22から電池缶20内に所定量の電解液を注液し、その後、注液栓23で注液口22を密閉封止する。
次に、本実施の形態における特徴的な構成について説明する。
図3および図4は、捲回電極群6の上部に非導電性の突起部37、47で形成される凹みの状態を模式的に示している。
正極端子15、負極端子16は、捲回電極群6の上部に捲回軸方向外側に向かって連続する凹溝6J、6K(図1を参照)を形成するための突起部37、47を有している。突起部37、47は、図6に示すように、集電端子32、42の電池蓋1側である基部32a、42aに設けられている。そして、図3および図4に示すように、捲回電極群6の正極金属箔積層部6F、負極金属箔積層部6Gに当接して、正極金属箔積層部6F、負極金属箔積層部6Gの電池蓋1に対向する対向面部(蓋側湾曲部)を変形させて、対向面部に捲回軸方向外側に向かって連続する凹溝6J、6Kを形成している。
突起部37、47は、正極金属箔積層部6F、負極金属箔積層部6Gの蓋側湾曲部に対向する位置で且つ正極金属箔積層部6F、負極金属箔積層部6Gの蓋側湾曲部のうち最も上方に突出した最上部分に当接する位置に設けられている。
突起部37、47の先端は、球面または楕円曲面状に加工されており、捲回電極群6の正極金属箔積層部6F、負極金属箔積層部6Gに当接したときに、正極金属箔露出部6A、負極金属箔露出部6Bを傷つけることのないような形状を有している。突起部37、47は、絶縁体からなり、材質として、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、PFA、PTFEなどの電解液と反応しにくい樹脂を用いることができる。また、樹脂の代わりに、集電端子32、42と同種の材料、つまり、正極集電端子32はアルミニウム合金、負極集電端子42は銅合金からなり、プレス成型等の方法で先端が曲面である凸部を形成したあとに、捲回電極群6に接触する部分をセラミック等の絶縁材料で被覆して構成することもできる。
突起部37、47は、集電端子32、42の所定の位置に嵌め込むことによって取り付けられている。本実施の形態では、突起部37、47の基端に設けられたピン部37a、47aを、集電端子32、42の基部32a、42aに穿設された貫通孔に挿通して、貫通孔から突出したピン部37a、47aの先端を加熱変形させることによって、かしめ固定している。
凹溝6J、6Kは、正極金属箔積層部6F、負極金属箔積層部6Gの捲回軸方向内側の端部から捲回軸方向外側の端部までに亘って連続して形成されている。凹溝6J、6Kは、捲回軸方向外側に移行するにしたがって断面積が漸次大きくなる形状を有している。
注液口22から電池缶20内に注液された電解液は、捲回電極群6と電池蓋1との間に形成される上方空間部に流れ込み、図3に電解液の流れを破線で示すように、捲回電極群6の蓋側湾曲部の上面を捲回軸方向に沿って一方側と他方側に向かって流れる。そして、電池缶20の幅狭面壁部PN(縦壁面)に衝突して、幅狭面壁部PNの内面に沿って底壁部PBに向かって流れ落ちる。そして、缶底に一定量の電解液が貯留されると、捲回電極群6の捲回軸方向両側の開口端部および捲回された巻き芯部分から捲回電極群6の内部に含浸される。
捲回電極群6は、電池缶20に圧入が必要な程度に平面部分と電池缶20の幅広面壁部PWとの間が密接されている。したがって、電解液の流路は、捲回電極群6の捲回軸方向の端部と、その端部に対向する電池缶20の縦壁部との間の隙間空間部に限定されている。特に、捲回電極群6の蓋側湾曲部が最も電池缶20の縦壁部に密接しており、従来は、電解液が流れ込む時のボトルネックになっていた。
本実施の形態では、捲回電極群6の集電端子32、42に突起部37、47を設けて、捲回電極群6の金属箔積層部6F、6Gの蓋側湾曲部に押し付けて部分的に凹みを生じさせて、凹溝6J、6Kを形成している。
したがって、金属箔積層部6F、6Gの蓋側湾曲部まで到達した電解液を、凹溝6J、6Kに流れ込ませて、凹溝6J、6Kを流路とし、電池蓋1と捲回電極群6との間に形成される上方空間部から捲回電極群6の捲回軸方向の端部とその端部に対向する電池缶20の幅狭面壁部PN(縦壁面)との間の隙間空間部に電解液を円滑に導くことができる。
隙間空間部は、捲回電極群6の金属箔積層部6F、6Gの平面部分が束ねられているため、電池缶20の縦壁部との間に比較的広い空間を有している。したがって、凹溝6J、6Kによって捲回電極群6の蓋側湾曲部と電池缶20の幅狭面壁部PNとの間を通過させることによって、後は電解液を缶底まで円滑に流れ込ませることができる。
捲回電極群6の缶底側湾曲部と蓋側湾曲部は、捲回軸方向外側に向かって開放されているので、電池缶20内における電解液の液面レベルの上昇により、これら二つの湾曲部から捲回電極群6内に電解液を円滑に含浸させることができ、捲回電極群6へ浸潤性は高められる。
電解液は、捲回電極群6の上部に設けられた凹溝6J、6Kに沿って直ちに電池缶20の下部に到達し、電池缶20と捲回電極群6との間に設けられた空隙に溜まっていく。そして、電池缶20の内部に溜まった電解液は、捲回電極群6の開放部分を通じて捲回電極群6の内部に電解液が含浸していくことになる。
凹溝6J、6Kによって電解液を直ちに電池缶20内の空隙に流れ込ませることにより、所定量の電解液を電池缶20内に注液しやすくなり、注液工程を効率化することが可能となる。そして、注液口22から電解液が溢れて注液口22に付着するのを防ぐことができ、注液栓23をレーザー溶接して注液口22を封止した場合の溶接不良を抑制し、歩留まりがよくなる。
上記した構成を有する角形二次電池C1によれば、突起部37、47によって捲回電極群6の金属箔積層部6F、6Gの蓋側湾曲部に形成された凹溝6J、6Kを電解液の流路として、電池蓋1と捲回電極群6との間に形成される上方空間部から捲回電極群6の捲回軸方向の端部とその端部に対向する電池缶20の幅狭面壁部PNとの間の隙間空間部に電解液を積極的に導くことができる。したがって、電解液を電池缶20の上部から缶底に迅速に流れ込ませることができ、電解液の注液速度を高めることができる。したがって、電解液の溢れを防止して、電池缶20内部への注液時間を短縮でき、角形二次電池C1の生産性を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、正極端子15と負極端子16の両方に突起部37、47を設ける場合を例に説明したが、正極端子15と負極端子16のいずれか一方に設ける構成としてもよい。
<第2実施の形態>
次に、本発明の第2実施の形態について図7、図8を用いて説明する。
図7は、第2実施の形態に係わる角形二次電池の負極側の側面から示す断面模式図、図8は、蓋組立体を負極側の側面から示す模式図である。なお、第1実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
本実施の形態において特徴的なことは、捲回電極群6の金属箔積層部6F、6Gのうち、蓋側湾曲部の側面部に凹溝6M、6Nを形成するために、突起部38、48を集電端子32、42の幅広面壁部PW側である端子部32b、42bに設けた構成としたことである。
突起部38、48は、図7および図8に示すように、集電端子32、42の端子部32b、42bから電池缶20の厚さ方向に突出している。そして、捲回電極群6の正極金属箔積層部6F、負極金属箔積層部6Gに当接して、正極金属箔積層部6F、負極金属箔積層部6Gの電池蓋1に対向する蓋側湾曲部を変形させて、蓋側湾曲部に捲回軸方向外側に向かって連続する凹溝6M、6Nを形成している。
突起部38、48は、正極金属箔積層部6F、負極金属箔積層部6Gの蓋側湾曲部に対向する位置で且つ正極金属箔積層部6F、負極金属箔積層部6Gの蓋側湾曲部の下部に当接する位置に設けられている。突起部38、48の形状、材質、固定方法等については、第1実施の形態における突起部37、47と同様であるので、説明を省略する。
凹溝6M、6Nは、正極金属箔積層部6F、負極金属箔積層部6Gの捲回軸方向内側の端部から捲回軸方向外側の端部までに亘って連続して形成されている。凹溝6M、6Nは、捲回軸方向外側に移行するにしたがって断面積が漸次大きくなる形状を有している。
注液口22から電池缶20内に注液された電解液は、捲回電極群6と電池蓋1との間に形成される上方空間部に流れ込み、捲回電極群6の蓋側湾曲部の上面を捲回軸方向に沿って一方側と他方側に向かって流れる。そして、金属箔積層部6F、6Gの上部まで到達すると、その一部を凹溝6J、6Kに流れ込ませて、凹溝6J、6Kを流路とし、電池蓋1と捲回電極群6との間に形成される上方空間部から捲回電極群6の捲回軸方向の端部とその端部に対向する電池缶20の幅狭面壁部PNとの間の隙間空間部に円滑に導かれる。凹溝6M、6Nによって捲回電極群6の蓋側湾曲部と電池缶20の幅狭面壁部PNとの間に電解液を積極的に通過させることによって、後は電解液を缶底まで円滑に流れ込ませることができる。
したがって、電解液を電池缶20の上部から缶底に迅速に流れ込ませることができ、電解液の注液速度を高めることができる。したがって、電解液の溢れを防止して、電池缶20内部への注液時間を短縮でき、角形二次電池C1の生産性を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、蓋側湾曲部の両側の側面部のうち、一方の側面部だけ押さえて金属箔積層部6F、6Gにそれぞれ一つの凹溝6J、6Kを形成する場合を例に説明したが、集電端子42が捲回電極群6の金属箔積層部6F、6Gを扁平厚さ方向両側から挟みこむような一対の端子部を有する構成の場合は、これら一対の端子部にそれぞれ突起部38、48を設けて、蓋側湾曲部の両側の側面部を押さえて、金属箔積層部6F、6Gにそれぞれ二つの凹溝6J、6Kを形成してもよい。
また、本実施の形態では、正極端子15と負極端子16の両方に突起部38、48を設ける場合を例に説明したが、正極端子15と負極端子16のいずれか一方に設ける構成としてもよい。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、前記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 電池蓋
6 捲回電極群
6D 負極板(電極板)
6E 正極板(電極板)
6F、6G 金属箔積層部
6J、6K 凹溝
20 電池缶
20a 開口部
22 注液口
31、41 外部端子
32 42 集電端子
32a、42a、基部
32b、42b 端子部
37、47 突起部
C1 角形二次電池

Claims (5)

  1. 電極板を捲回して捲回軸方向の端部に金属箔積層部が形成された捲回電極群と、
    該捲回電極群を捲回軸方向が横方向に延在する姿勢状態で収容する有底角形の電池缶と、
    該電池缶の上方に向かって開口する開口部を閉塞し電解液を注液する注液口が開口形成された電池蓋と、を有する角形二次電池であって、
    前記捲回電極群の金属箔積層部に当接して該金属箔積層部の前記電池蓋に対向する対向面部を変形させて、該対向面部に捲回軸方向外側に向かって連続する凹溝を形成する突起部を有することを特徴とする角形二次電池。
  2. 前記電池蓋に配置された外部端子と、該外部端子と前記捲回電極群との間を接続する集電端子と、を有し、
    前記突起部は、前記集電端子に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の角形二次電池。
  3. 前記突起部は、前記集電端子の前記電池蓋側に配置したことを特徴とする請求項2に記載の角形二次電池。
  4. 前記突起部は、前記集電端子の前記電池缶の側壁面側に配置したことを特徴とする請求項2に記載の角形二次電池。
  5. 前記突起部の先端は、球面または楕円曲面状を有していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の角形二次電池。
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