JP2013246219A - ストラップ用取り付け金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】カメラ本体のピンの突出を小さくすることができるとともに、小型でありながら着脱操作が容易なストラップ用取り付け金具を提供する。
【解決手段】頭部と軸部を備えたピンに着脱可能なストラップ用取り付け金具であって、ストラップ取り付け部と、ピン取り付け部と、前記ストラップ取り付け部と前記ピン取り付け部と交差して前記ストラップ取り付け部と前記ピン取り付け部とを接続する接続部とが形成された基板と、一端が延伸した延伸部を備え、前記ストラップ取り付け部に回動自在に支持された回動部と、を有し、前記ピン取り付け部と前記接続部には、前記ピンを装着するための装着穴が形成され、前記回動部は、前記装着穴を挿通した前記延伸部が前記ピンの前記頭部と当接することで前記ピンをロック状態とする第1の位置と、前記延伸部が前記装着穴から退避することで前記ピンをロック解除状態とする第2の位置との間を回動することを特徴とする。
【選択図】図9

Description

本発明は、カメラなどのポータブル機器にストラップを着脱可能なストラップ用取り付け金具に関する。
カメラなどのポータブル機器は、その持ち運びを容易にするために、ショルダベルトなどのストラップベルトを着脱可能に取り付けて携行するようになっている。
例えば、一般的なカメラ本体には、両側面上部に長方形の長孔を有するストラップ用取り付け金具が固定されている。ストラップベルトの一端は、一方の取り付け金具の長穴に挿通され、ストラップベルトの先端をまとめるための口輪に通された後、日の字環と呼ばれる格子部材に通して固定される。ストラップベルトの他端についても同様に、他方の取り付け金具に取り付けることで、両吊りのショルダベルトとすることができる。また、ストラップベルトを取り外すときには、取り付け作業とは逆にストラップベルトを日の字環、口輪の順に抜く作業を行う。
しかしながら、一般的なカメラにおけるストラップの取り付け機構は、ストラップベルトの取り付け時および取り外し時に、両方の日の字環と口輪からの抜き差しを行わなければならないため、操作に大変手間がかかるという問題を有していた。
上記問題を解決するために、特許文献1では、カメラ本体から突出した頭部と軸部とからなるピンに対して、ストラップを簡単な方法で着脱可能とするストラップ用取り付け金具が開示されている。特許文献1に記載のストラップ用取り付け金具は、ストラップベルトが取り付けられた基板と、支持手段によって基板上を回動可能に支持された回転体と、を有している。基板および回転体には、ピンの軸部に対応する径で頭部の径より小径の小径穴と、ピンの頭部を挿通させる大径穴が連続して形成されている。また、回転体は、取り付け板の小径穴を中心として回動可能に支持されている。
上記構造により、カメラ本体にストラップ用取り付け金具を取り付ける場合、基板と回転体の穴が一致した状態で、カメラ本体のピンに貫通させる。その後、回転体を回転させ、大径穴が互いにずれる状態とすることで、ストラップ用取り付け金具を、カメラ本体のピンに対して装着することができる。これにより、一般的なカメラにおけるストラップ取り付け機構と比較して、手間のかからない容易な着脱が可能となっている。
特開平9−140439号公報
しかしながら、特許文献1に記載のストラップ用取り付け金具は、基板と回転体の2枚が重なった状態で、カメラ本体のピンに装着される構成であるため、ピンの突出が大きくなるという問題点があった。すなわち、ピンの軸部長さが、少なくとも基板の板厚と、回転体の板厚の2枚分必要となるため、ピンの軸部長さが大きくなり、結果として、ピンの突出が大きくなる。特にカメラにおいて、ストラップ取り付け用の突出部が大きいと、グリップ性が低下し、安定した撮影が難しくなるため、可能な限りピンの突出を小さくする必要がある。
そこで、本発明の目的は、カメラ本体のピンの突出を小さくすることができるとともに、小型でありながら着脱操作が容易なストラップ用取り付け金具を提供することにある。
本発明の一側面としてのストラップ用取り付け金具は、頭部と軸部を備えたピンに着脱可能なストラップ用取り付け金具であって、ストラップ取り付け部と、ピン取り付け部と、前記ストラップ取り付け部と前記ピン取り付け部と交差して前記ストラップ取り付け部と前記ピン取り付け部とを接続する接続部とが形成された基板と、一端が延伸した延伸部を備え、前記ストラップ取り付け部に回動自在に支持された回動部と、を有し、前記ピン取り付け部と前記接続部には、前記ピンを装着するための装着穴が形成され、前記回動部は、前記装着穴を挿通した前記延伸部が前記ピンの前記頭部と当接することで前記ピンをロック状態とする第1の位置と、前記延伸部が前記装着穴から退避することで前記ピンをロック解除状態とする第2の位置との間を回動することを特徴とする。
本発明によれば、カメラ本体のピンの突出を小さくすることができるとともに、小型でありながら着脱操作が容易なストラップ用取り付け金具を提供することができる。
ストラップユニットの斜視図である。 ストラップユニットが取り付けられるカメラの全体図である。 ストラップユニットが取り付けられた状態のカメラの全体図である。 カメラに設けられたストラップピン取り付け部の分解斜視図である。 ストラップ用取り付け金具の分解斜視図である。 ロック解除状態であるストラップ用取り付け金具の外観図である。 ロック状態であるストラップ用取り付け金具の外観図である。 カメラとストラップユニットの取り付け時の状態を表す斜視図である。 ストラップ用取り付け金具とストラップピンの取り付け時の位置関係を表す断面図である。 ロック状態のストラップ用取り付け金具とストラップピンの正面図である。 ストラップ用取り付け金具とストラップピンの取り付け時の位置関係を表す断面図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1はストラップユニットの斜視図であり、図2はストラップユニットが取り付けられるカメラの全体図であり、図3はストラップユニットが取り付けられた状態のカメラの全体図である。図3(a)は斜視図、(b)は側面図、(c)は正面図、(d)は(a)の状態からストラップユニットを回転させた状態の斜視図である。
ストラップユニットは、ストラップベルト10に、カメラ2の左右側面に設けられたストラップピン20と着脱可能なストラップ用取り付け金具(以下、取り付け金具という)11が取り付けられたものである。ベルト101を取り付け金具11の上部に設けられた長孔1111に挿通し、ベルト101の先端をまとめるための口輪103に通した後、格子部材102に通して固定することで、ストラップベルト10と取り付け金具11が取り付けられる。
図4は、カメラ2に設けられたストラップピン取り付け部の分解斜視図である。ストラップピン取り付け部は、カメラ2から露出したストラップピン20と、ストラップピン20をカメラ2に接続するベース部材21と、ストラップピン20とベース部材21を締結するビス22で構成されている。
ストラップピン20は、頭部201、軸部202、座面203および取り付け部204から構成されている。取り付け部204の中央にはメネジが切られており、その一端は回転止め用にDカットされている。ストラップピン20は、取り付け部204をベース部材21の対応する凹部に挿入し、ベース部材21を挟んで、裏側からビス22によって締結されている。これにより、ベース部材21がカメラ2に強固に取り付けられ、カメラ2から露出したストラップピン20もカメラ2に対して強固に取り付けられる。
このように、ストラップピン20とベース部材21を別部材とし、ストラップピン20がベース部材21を介してカメラ2に固定される方式とすることで、ストラップピン20の形状を簡素な形状とすることができる。ストラップピン20の形状を簡素にすることができるため、材質をステンレス鋼などの硬い金属にて形成することが簡単になる。本実施形態では、ストラップピン20はステンレス鋼を切削して作成されており、ストラップピン20とストラップユニットの板金が摺動する場合でもキズが付きにくい構成とすることができる。なお、ベース部材21はステンレス鋼より比較的弱いが加工性の良い亜鉛ダイキャストで作成されている。
次に、取り付け金具11について説明を行う。図5は取り付け金具11の分解斜視図であり、(a)は表面側から、(b)は裏面側から見た斜視図である。
本実施形態における表面とはカメラ2のストラップピン20にストラップユニットを取り付けた際に、カメラ2から遠ざかる側の面のことをいい、裏面とはその反対側の面のことをいう。
取り付け金具11は、操作部110、ベース板金(基板)111、ボール112、スプリング(付勢部材)113、回動部114、締結ビス115で構成されている。ベース板金111と操作部110は、ステンレス鋼などの金属で、回動部114は摺動性の高いポリオキシメチレン(POM)等のモールド部材で形成されている。
本実施形態の取り付け金具11は、以下の手順で組立てられる。
まず、回動部114に設けられた穴1142に動作のクリック力を発生させるためのスプリング113とボール112を挿入した後、回動部114の回動軸部1141をベース板金111の開口部1112に挿入する。
次に、操作部110を回動部114の開口部1147に挿入し、締結ビス115にて操作部110と回動部114を締結する。これによって、ベース板金111は操作部110と回動部114に挟まれる。本実施形態において一体として取り付けられている操作部110と回動部114は、ベース板金111に対して90°の回動が可能となっている。
ベース板金111を側面から見ると、上下の段が平行なクランク形状となっている。本実施形態では、カメラ2の装着時に、カメラ2に近づく側を下段部(ピン取り付け面)、カメラ2から遠ざかる側を上段部(ストラップ取り付け面)として説明する。また、ベース板金111には、上段部および下段部と交差して、上段部と下段部とを接続する接続部が形成される。上段部の内側から下段部の外側までの寸法が、ストラップピン20の座面203から頭部201先端までの長さよりわずかに大きくなるように、接続部は上段部と下段部と接続する。
ベルト101をベース板金111に取り付けるため、図1に示すように、ベルト101をベース板金111の長孔1111に通した後、180度折り返す必要がある。そのため、長孔1111周辺にて、ベルト101の折り返しによるふくらみが発生する。しかし、ベース板金111は、断面がクランク形状となっているため、この折り返しによるふくらみがベース板金111の上段部の内側から下段部の外側までの寸法内に収まるようになっている。
これにより、図3(d)に示すように、取り付け金具11が180度回転した状態でも、ベルト101の折り返しがカメラ2に干渉することはない。
ベース板金111の下段部には、カメラ2のストラップピン20を挿通させるための装着穴が設けられている。装着穴は、ストラップピン20の軸部202に対応した小径穴1113と、ストラップピン20の頭部201を挿通させる大径穴1114が設けられている。大径穴1114は、小径穴1113に連続しており、接続部にまで及んでいる。
本実施形態のストラップユニットがカメラ2に取り付けられるときに長孔1111付近に大きな荷重が与えられた場合、ストラップピン20が支点となったテコの原理により、ベース板金111の下段部に大きなモーメントがかかる。そこで、小径穴1113周囲に半抜き1115を設けることで、特に下段部の強度を向上させている。
ベース板金111の上段部には、操作部110と回動部114を回動自在に保持し、操作部110と回動部114の回転中心を構成する開口部1112が設けられている。開口部1112には、半径方向の一部が拡大された開口拡大部1116が形成されている。開口拡大部1116の上下端部には、半抜きによる凸形状が形成されている。
また、開口部1112の周囲には、位置が90度ずれた一対の半抜き形状1110a、1110bが形成されている。一対の半抜き形状1110a、1110bは、操作部110側が凸形状、回動部114側が凹形状となるように形成されている。
一対の半抜き形状1110a、1110bの操作部110側の凸形状は、操作部110との摺動面を構成している。よって、ベース板金111と操作部110の摺動面が広い面とならず、一対の半抜き形状1110a、1110bの先端で摺動面が構成されるため、操作部110の動作時の摩擦力の低減に繋がり、操作性が良好となる。
一対の半抜き形状1110a、1110bの回動部114側の凹形状は、ボール112とスプリング113とともに、取り付け金具11のクリック機構の一部を成している。
スプリング113は、回動部114とベース板金111の間で圧縮されているので、スプリング113の長さは、一対の半抜き形状1110a、1110bの凹形状位置において他のポジションよりも長くなる。そのため、スプリング113による反力が一対の半抜き形状1110a、1110bの凹形状位置で小さくなり、クリック力を発生させることができる。
一対の半抜き形状1110a、1110bに操作部110側と回動部114側でそれぞれ別の役割をさせることで、ベース板金111に設ける形状を単純にすることができ、結果として、加工工数削減によるコストダウンと取り付け金具11の小型化を可能とする。
操作部110には、大径頭部1101、中径軸部1104、固定用の小径軸部1106が形成されている。
大径頭部1101には、表面側に一般的なコインが挿入可能な幅のスリット1102と指標1103が形成されている。ここで、例えばスリット1102に係合可能な凸形状を、ストラップベルトに設けられた格子部材102や、口輪103の一部に設け、コインの代わりに挿入して操作を行うこともできる。
中径軸部1104は、ベース板金111の回転中心を構成する開口部1112より少し小さい径となっている。また、中径軸部1104の一部には、半径方向に伸びたストッパ1105が形成されている。固定用の小径軸部1106は、回動部114との位置決めのためにD形状となっている。
ストッパ1105は、ベース板金111の開口部1112に隣接した開口拡大部1116の端部に対して、後述する取り付け金具11のロック解除状態とロック状態のそれぞれの位置で突き当たることで、開閉動作時のストッパを構成している。
そのため、ユーザーによるコインでの操作によって、操作部110に大きなトルクが与えられても、ストッパ1105に荷重が逃げることで、操作部110と回動部114の位置決めのD形状の破壊が起こることは無い。
回動部114は、一部が回転中心から半径方向に伸びたカム形状となっており、操作部110と一体となって、ベース板金111に対して回動自在に支持されている。
回動軸部1141は、ベース板金111の回転中心を構成する開口部1112より少し小さい径となっており、中央に開口部1147が設けられた筒状の形状を有している。開口部1147は、操作部110と回動部114の位置を決めるために、操作部110の小径軸部1106に対応するD形状となっている。
また、回動部114には、回動中心から半径方向にずれた位置に形成され、スプリング113とボール112が収納される穴1142と、一端が回動中心から半径方向に延伸したロック部(延伸部)1146が形成されている。
ロック部1146には、回転方向を示す指標1143が形成されている。また、ロック部1146の一部には、突出部1144が形成されている。突出部1144は、ストラップピン20の頭部201と座面203の隙間よりわずかに薄く形成されている。さらに、回動部114には、ロック部1146から90度ずれた位置に凹形状1148とフランジ1149が形成されている。
図6はロック解除状態であるストラップ用取り付け金具の外観図であり、図7はロック状態であるストラップ用取り付け金具の外観図である。図6、図7のそれぞれの(a)は表面側から見た斜視図、(b)は裏面側から見た斜視図、(c)は側面図である。
取り付け金具11は、ユーザーが操作部110のスリット1102にコインを係合させて、操作部110を操作することによって、操作部110と回動部114が一体となってベース板金111に対して回動する。このとき、回動部114は、ストラップピン20に対してロック状態(図7)となる第1の位置と、ストラップピン20に対してロック解除状態(図6)となる第2の位置との間を回動する。
操作部110の回動範囲はストッパ1105により90度に規制されているため、回動部114の回動範囲も操作部110の回動範囲と同様に90度に規制されている。
仮に、回動動作の規制がなく、回動部114が90度以上回転すると、図6に示す状態からロック部1146がさらにベルト101側に近づいてしまう。そのため、回動部114がベルト101のふくらみに接触する。
本実施形態の取り付け金具11では、回動部114の回動範囲を90度に規制することで、軌跡上最もスペースが必要なロック部1146の動作範囲を小さくすることができるため取り付け金具11の小型化が可能となる。
次に、取り付け金具11をストラップピン20に取り付ける方法について説明を行う。
図8はカメラとストラップユニットの取り付け時の状態を表す斜視図であり、図9は取り付け金具11とストラップピン20の取り付け時の位置関係を表す断面図である。また、図10はロック状態の取り付け金具11とストラップピン20の正面図であり、図11は取り付け金具11とストラップピン20の取り付け時の位置関係を表す断面図である。
ストラップピン20に取り付け金具11を装着させる際、ユーザーは、まず操作部110を操作し、ロック部1146をベース板金111の装着穴から退避させることで取り付け金具11をロック解除状態とする。また、このときの操作部110の操作方向を第2の方向とする。
操作部110をロック解除状態からさらに第2の方向へ回動させようとすると、図6(c)に示すように、回動部114の一端の凸形状1145が、ベース板金111の上段部と下段部を繋ぐ面である接続面と突き当たる。
次に、図8に矢印で示すような軌跡で、取り付け金具11をストラップピン20に挿入する。このとき、ベース板金111の大径穴1114をストラップピンの頭部201に通過させ、そのまま回動部114のフランジ1149に突き当てた状態まで水平に移動させる。このときの状態が図9(a)に示す状態である。
このとき、頭部201がフランジ1149に突き当たることで、金属で形成された頭部201と金属で形成されたベース板金111とが直接接触しないため、頭部201へのキズ付き防止を図っている。
その後、取り付け金具11を下方向に移動させる。このとき、ベース板金111の小径穴1113にストラップピン20の軸部202が挿入し、ベース板金111がストラップピン20の頭部201と座面203の間に挟み込まれる。
この状態で操作部110を第2の方向と反対方向である第1の方向へ90度回転させることで、回動部114のロック部1146とストラップピン20の頭部201が当接し、ロック状態となる。このときの状態が図9(b)に示す状態である。
ロック状態からさらに第1の方向へ回動させようとすると、図7(b)に示すように、ロック部1146の一部である突出部1144の側面がベース板金111の大径穴1114の端面と突き当たる。
操作部110を回転させる回転トルクが一定の場合、テコの原理により回転中心に近い部分ほど、かかる応力が大きくなる。操作部110と回動部114の位置決めをしている操作部110の小径軸部1106は、回転中心に近い位置にある。そのため、回動部114の外周部、特にロック部1146などに衝撃などの外力が加わった場合、操作部110と回動部114の位置決めをしている操作部110の小径軸部1106に非常に大きな荷重が加わり破壊されてしまう。その結果、操作部110と回動部114の位置にズレが生じ、所定の動作ができなくなる。
本実施形態では、ロック状態、ロック解除状態のいずれの場合でも回動部114の一端がベース板金111の一部に突き当たる構成になっている。そのため、衝撃などの外力が回動部114の先端に加えられても、ベース板金111のストッパ部に荷重が逃げることで、小径軸部1106の破壊が起こることはない。
本実施形態では、図10に示すように、回動部114の回転中心位置が取り付け金具11の回転中心位置から距離Dだけオフセットしている。取り付け金具11の回転中心位置は、小径穴1113と大径穴1114の中心位置を結ぶ中心線上にある。すなわち、回動部114の回転中心位置は小径穴1113と大径穴1114の中心位置を結ぶ中心線上からずれた位置に設定される。これにより、ロック部1146は、ベース板金111と干渉なく90度の回動が可能でありながら、回動部114の回動中心位置に近いベース板金111の大径穴1114の端面と当接する構成となっている。
また、取り付け金具11が押し下げられた場合に、ストラップピン20がロック部1146を閉じ方向に動作させる分力が働くため、不用意に回動部114が動作し、ロック状態からロック解除状態に移動することがない。
これにより、ユーザーが意図せずに取り付け金具11がロック状態からロック解除状態に移行することを防止可能な信頼性の高い着脱機構とすることができる。
また、図10に示すように、ロック状態で回転方向を示す指標1143をストラップピン20の頭部201を挿通させる大径穴1114から確認することができる。回動部114は、ロック解除状態に移行するとき指標1143の矢印方向に回動する。ロック解除状態に移行した状態では、指標1143はベース板金111に隠れる。そのため、ロック解除状態からロック状態に移行させるために、指標1143の矢印方向とは逆方向への回転を行う場合、異なる方向の矢印指標が隠れているため、操作部110の回転方向をユーザーに誤解なく伝えることが可能となっている。
さらに、本実施形態例では、ベース板金111上において、回転中心を構成する開口部1112をオフセットさせることでできた領域に指標1117が設けられている。これにより操作部110に設けられた指標1103と合わせて、取り付け金具11の脱着可否の状態をユーザーが視認することができる。すなわち、図6に示すように指標1117と指標1103が90度ずれた状態がロック解除状態を表し、図7に示すように指標1117と指標1103が操作部110の回転軸に対する法線上に揃った状態がロック状態を表すことができる。
また、ストラップピン20の頭部201と座面203の隙間は、ベース板金111の厚さバラツキを鑑み、ベース板金111の最大厚さに対応出来るように余裕を持って設定されている。
このため、取り付け金具11がストラップピン20に装着されているときにベース板金111とストラップピン20の間には隙間が存在する。ベース板金111およびストラップピン20はともに金属材料で形成されているので、金属同士がぶつかり合う接触音が発生する。近年のカメラには動画撮影時の音声記録を行うためにマイクが内蔵されており(不図示)、接触音がマイクに記録される心配がある。
そこで、本実施形態では、図11に示すように、取り付け金具11をストラップピン20に取り付ける際に、突出部1144をストラップピン20の頭部201と座面203の隙間に突入させて配置している。
このとき、突出部1144は、スプリング113による反力で付勢されて、取り付け方向(図11の矢印方向)であるストラップピンの座面203側に荷重が印加されている。そのため、突出部1144と座面203を隙間なく当接させることができる。これにより、ベース板金111とストラップピン20がぶつかり合う接触音を緩和させることが可能となっている。
また、ここで、樹脂材料で構成されている突出部1144の弾性を利用し、突出部1144をストラップピン20の頭部201と座面203の隙間に軽圧入とする厚みの設定としてもよい。この場合、さらに接触音緩和の効果がある。
本実施形態では、ストラップをカメラのストラップピンに取り付ける場合を例として説明したが、カメラに限られず、ストラップを取り付けられ、携行可能な電子機器であればよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
11 ストラップ取り付け金具
111 ベース板金
1113 小径穴
1114 大径穴
114 回動部
1146 ロック部
20 ストラップピン
201 頭部
202 軸部

Claims (5)

  1. 頭部と軸部を備えたピンに着脱可能なストラップ用取り付け金具であって、
    ストラップ取り付け部と、ピン取り付け部と、前記ストラップ取り付け部と前記ピン取り付け部と交差して前記ストラップ取り付け部と前記ピン取り付け部とを接続する接続部とが形成された基板と、
    一端が延伸した延伸部を備え、前記ストラップ取り付け部に回動自在に支持された回動部と、を有し、
    前記ピン取り付け部と前記接続部には、前記ピンを装着するための装着穴が形成され、
    前記回動部は、前記装着穴を挿通した前記延伸部が前記ピンの前記頭部と当接することで前記ピンをロック状態とする第1の位置と、前記延伸部が前記装着穴から退避することで前記ピンをロック解除状態とする第2の位置との間を回動することを特徴とするストラップ用取り付け金具。
  2. 前記装着穴は、前記頭部の径より小さい小径穴と、前記小径穴に連続し前記頭部を挿通させる大径穴とから形成されており、
    前記回動部の回転中心位置は、前記小径穴と前記大径穴の中心位置を結ぶ中心線上からずれた位置に設定されることを特徴とする請求項1に記載のストラップ用取り付け金具。
  3. 前記回動部は、第1の方向へ回動することで、前記第1の位置から前記第2の位置に回動し、前記接続部と当接することで、前記第2の位置からさらに前記第1の方向へ回動することを防ぐことを特徴とする請求項1または2に記載のストラップ用取り付け金具。
  4. 前記回動部は、第1の方向と反対方向である第2の方向へ回動することで、前記第2の位置から前記第1の位置に回動し、前記装着穴の端部と当接することで、前記第1の位置からさらに前記第2の方向へ回動することを防ぐことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のストラップ用取り付け金具。
  5. 前記ストラップ取り付け面と前記回動部との間に配置された付勢部材を更に有し、
    前記ピンは、電子機器に取り付けられており、
    前記延伸部は、前記第1の位置において、前記頭部と前記電子機器の間に配置され、前記付勢部材によって取り付け方向へ付勢される突出部を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のストラップ用取り付け金具。
JP2012118129A 2012-05-24 2012-05-24 ストラップ用取り付け金具 Expired - Fee Related JP6000647B2 (ja)

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