JP2013245492A - 階段 - Google Patents

Abstract

【課題】 コストを抑えながら踏板の強度を高めることのできる階段の提供。
【解決手段】 中空の踏板１と、踏板１の両端部を支持する取付金具２とを備え、踏板１は前面に垂下片３を有し、垂下片３により取付金具２を隠蔽してある。
【選択図】 図１

Description

本発明は、中空の踏板を備える階段に関する。

従来より、非特許文献１に記載されているように、アルミニウム合金の押出形材よりなる中空の踏板の左右両端部をアングル状の取付金具で側板に固定したアルミ製の階段があった。
近年、より幅広の階段が求められることがあり、これに対応するためには踏板の厚みを全体的に厚くして踏板の強度を高めることが考えられるが、そうすると踏板の材料費が高くなってコストが増大する。

三協立山アルミ株式会社発行のカタログ「ウォールエクステリア カタログ」（カタログＮｏ．ＳＴＷ０２２４Ａ ＴＳ．１２．０３−９００）、２０１２年３月、ｐ．７７９

本発明は以上に述べた実情に鑑み、コストを抑えながら踏板の強度を高めることのできる階段の提供を目的とする。

上記の課題を達成するために請求項１記載の発明による階段は、中空の踏板と、踏板の両端部を支持する取付金具とを備え、踏板は前面に垂下片を有し、垂下片により取付金具を隠蔽してあることを特徴とする。

請求項１記載の発明による階段は、中空の踏板の前面に垂下片を設けたことで、コストを抑えながら踏板の強度を高めることができる。さらに、垂下片により取付金具が隠蔽されるため、意匠性が良い。また、垂下片により正面から見て踏板が厚くなって見えるため、安心感がある。

図３に示す階段の踏板を拡大して示す縦断面図である。 図３に示す階段の踏板の正面図である。 本発明の階段の一実施形態を示す縦断面図である。

以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図３は、本発明の階段の一実施形態を示している。この階段は、例えば屋外のデッキやバルコニー等に上り下りするために設置されるものであって、左右の側板４と、側板４間に架設した複数の踏板１と、手摺５と、手摺５を支持する支柱６及び格子材７とを備えており、各部材はアルミで形成されている。

踏板１は、図１，２に示すように、アルミニウム合金の押出形材で形成したものであって、上下壁８，９と前後壁１０，１１及び上下壁８，９間に設けたリブ１２，１２とで中空板状の本体部１３が形成され、本体部１３の前側端部下面側より垂下片３が下方に垂下して設けてある。踏板１の本体部１３の高さＨ１は３０ｍｍ、垂下片３を含めた踏板１の前部の高さＨ２は６０ｍｍとなっている。
踏板１の上壁８の前部には、滑り止め材保持溝１４が形成してあり、滑り止め材保持溝１４にゴム質の滑り止め材１５が保持してある。滑り止め材保持溝１４は、滑り止め材１５の裏面に形成した前後の爪１６，１６が係止する係止部１７，１７と、係止部１７，１７間に突出し滑り止め材１５の裏面を支える支え片１８とを有している。
前壁１０と後壁１１は、逆ハの字状に傾斜している。下壁９の後側端部には、後述する取付金具２の端部を突き当てて位置決めする突起１９が設けてある。
垂下片３は、前壁１０と同じように後方に向かって傾斜しており、垂下片３の下端部には後側に向かって突出する水平片２０を有し、水平片２０は滑り止め材１５の下に位置している。

踏板１は、両端部下面側を取付金具２で側板４に固定してある。取付金具２は、ステンレスや鉄の板で横向き片２１と下向き片２２とを有する断面Ｌ字形に形成してあり、横向き片２１を踏板１の下壁９にネジ２３で固定し、下向き片２２を側板４にボルト２４で固定している。下向き片２２の後側のボルト挿通孔２５は前後方向の長孔になっており、これにより側板４の傾斜角度αを変化させても踏板１を水平に設置できるようにしている。取付金具２は、踏板１の前面に設けた垂下片３により、正面から見えないように隠蔽されている。
側板４は、内側面にナット収納溝２６を長手方向に沿って２列設けてあり、各ナット収納溝２６内にナット２７を長手方向に摺動可能に保持しており、このナット２７に前記ボルト２４を螺入することにより、踏板１の設置位置を側板４の長手方向に沿って調節できるようにしている。

本階段は以上に述べたように構成され、階段を人が上り下りするときには踏板１の前側に特に荷重が加わるが、中空の踏板１の前面に垂下片３を設けたことで、踏板１の本体部１３の厚みを厚くすることなく、踏板１が荷重により撓むのを効果的に防止することができる。したがって、コストを抑えながら側板４，４間の幅の広い階段に対応することができる。
また本階段は、踏板１の垂下片３により取付金具２が隠蔽されているため、意匠性が良い。踏板１の前面に垂下片３を設けたことで、正面から見ると実質的に３０ｍｍの厚みの踏板１が、６０ｍｍの厚みがあるように見えるため、階段を上る人に安心感を与えられる。
さらに本階段は、垂下片３の下端部に後方に向けて突出する水平片２０を設けたことで垂下片３が補強され、しかも垂下片３を後方に傾斜させて水平片２０が滑り止め材１５の下に位置するようにしたことで、踏板１全体の強度がより一層向上している。さらに、踏板１の前後壁１０，１１を逆ハの字状に傾斜させると共に、垂下片３を後方に傾斜させたことで、踏面の広さを広く確保しながら材料費を少なくできる。また、垂下片３が後方に傾斜していることで、つま先が垂下片３に引っ掛かるのを防止できる。
踏板１の上壁８の前部にゴム製の滑り止め材１５を設けてあるので、足が滑るのを防止できる。

本発明は以上に述べた実施形態に限定されない。踏板や取付金具の形状、材質は、適宜変更することができる。階段の設置される場所は問わない。

１ 踏板
２ 取付金具
３ 垂下片

Claims (1)

1. 中空の踏板と、踏板の両端部を支持する取付金具とを備え、踏板は前面に垂下片を有し、垂下片により取付金具を隠蔽してあることを特徴とする階段。

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