JP2013244676A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被記録媒体を搬送する際に使用されるガイド軸が設けられた記録装置において、細いガイド軸を使用した場合でも該ガイド軸の変形を低減すること。
【解決手段】被記録媒体をセットするセット部13と、前記被記録媒体に記録する記録部6と、前記セット部13を有しガイド軸4上を移動する移動体7と、前記ガイド軸4を支持し、且つ該ガイド軸4の基準位置を設定する一対の第1第1支持部材10,10と、前記一対の第1第1支持部材10,10の間であって、記録開始位置Aから記録終了位置Bまでの前記移動体7の移動範囲内に位置し、該ガイド軸4の直線性を調整可能な第2第2支持部材9とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、被記録媒体に記録する記録装置に関する。
従来から、被記録媒体に記録する記録装置が使用されている。例えば、特許文献1には、被記録媒体をセットするセット部の移動を案内するガイド軸が設けられた記録装置が開示されている。
特開2006−240107号公報
従来の記録装置は、細いガイド軸を使用する場合等ガイド軸の構成によっては、被記録媒体を搬送するための移動体の重量に耐え切れず、ガイド軸が変形する場合があった。しかしながら、特許文献1には、具体的なガイド軸の構成の記載はない。また、ガイド軸の変形を低減することに関する記載はない。
そこで、本発明の目的は、被記録媒体を搬送する際に使用されるガイド軸が設けられた記録装置において、細いガイド軸を使用した場合でも該ガイド軸の変形を低減することである。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の記録装置は、被記録媒体をセットするセット部と、前記被記録媒体に記録する記録部と、前記セット部を有しガイド軸上を移動する移動体と、前記ガイド軸を支持し、且つ、該ガイド軸の基準位置を設定する一対の第1支持部材と、前記一対の第1支持部材の間であって、記録開始位置から記録終了位置までの前記移動体の移動範囲内に位置し、該ガイド軸の直線性を調整可能な第2支持部材と、を備えることを特徴とする。
ここで、「ガイド軸上を移動する」とは、ガイド軸の下方に移動体の重量が作用する状態で移動体が移動することを意味し、ガイド軸が水平面に対して斜めになっている場合も含まれる。また、「記録開始位置から記録終了位置までの前記移動体の移動範囲」とは、記録開始時の前記移動体の移動方向後端部の位置から記録終了時の前記移動体の移動方向先端部の位置までの範囲を意味する。また、「直線性」とは、真直の度合いを表す「真直度」を意味している。
本態様によれば、第2支持部材はガイド軸の直線性を調整可能であるため、例えガイド軸に変形が生じた場合であっても、ガイド軸が真直になる方向にその変形を修正することができる。特に、第2支持部材は記録開始位置から記録終了位置までの前記移動体の移動範囲内に設けられている。このため、ガイド軸の直線性が特に要求される範囲内における当該ガイド軸の変形を効果的に軽減することができる。即ち、ガイド軸の直線性を効果的に調整することができる。なお、一対の第1支持部材の間にもう一つの第2支持部材が設けられているので、ガイド軸の径を細くした記録装置においても、移動体の重量に因るガイド軸の変形を低減することができる。
本発明の第2の態様の記録装置は、前記第1の態様において、前記第2支持部材は、被取付部材に設けられ且つ前記記録部と対向可能位置に設けられていることを特徴とする。
ここで、「対向可能位置」とは、記録部が往復走査して記録を行う記録装置における該記録部の記録実行面に対向する位置の他、例えばラインヘッド等の記録部が移動しない記録装置における該記録部の記録実行面が対向する位置を含む意味で使われている。
本態様によれば、記録装置の記録部と対向可能位置に第2支持部材が設けられている。このため、ガイド軸の直線性が最も要求される位置である記録領域において、ガイド軸の変形が軽減する方向に当該ガイド軸の直線性を調整することができる。
本発明の第3の態様の記録装置は、前記第1又は第2の態様において、前記第2支持部材は、被取付部材に設けられ、且つ前記移動体の移動方向と交差する第1方向と、前記移動方向と前記第1方向とで作られる面と交差する方向の少なくとも一方に移動可能に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、例えば第1方向を鉛直方向とした場合、第2支持部材は鉛直方向(第1方向)と、さらに、水平方向である前記移動体の移動方向と前記鉛直方向(第1方向)とで作られる面と交差する方向のいずれか又は両方に移動可能となるため、前記直線性を容易に調整することができる。即ち、ガイド軸が移動体の荷重や移動時の負荷に伴って経時的に変形しても、その変形を容易に修正することができる。また、移動体の重量に起因するガイド軸の撓み変形も抑制することができる。
本発明の第4の態様の記録装置は、前記第1から第3のいずれか1つの態様において、前記一対の第1支持部材の少なくとも一方は、被取付部材に対して前記ガイド軸の長手方向に移動可能に設けられていることを特徴とする。
ガイド軸は、移動体が移動するときの摩擦熱等の発生熱に基づいて熱膨張し、該ガイド軸の長手方向に伸びることがある。ガイド軸は一対の第1支持部材によって固定されている構造では、前記熱膨張の基づく伸びが原因となって当該ガイド軸が変形する虞がある。この虞は、ガイド軸の径を細くするほど、熱の影響を受けやすいことから顕著になる。
本態様によれば、第1支持部材の被取付部材に対する取付位置を前記ガイド軸の長手方向に移動させることで、前記伸びに基づくガイド軸の変形を容易に修正することができる。
本発明の第5の態様の記録装置は、前記第4の態様において、前記ガイド軸の長手方向に移動可能な第1支持部材は、対を成す他方の第1支持部材に向けて付勢部材による付勢力を受けた状態で設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記ガイド軸の長手方向に移動可能な第1支持部材は付勢力を受けてその位置に保持されている構造である。従って、前記熱膨張に基づいてガイド軸に前記伸びが発生しても、前記付勢力に抗して当該ガイド軸が伸びることが可能である。これにより、ガイド軸の前記伸びに基づく変形を自動的に抑制することができる。
本発明の第6の態様の記録装置は、前記第1から第5のいずれか1つの態様において、前記ガイド軸を複数有し、前記移動体は、複数の前記ガイド軸に対応して軸受を有し、前記軸受は、前記ガイド軸に拘束されて支持する第1軸受と、前記ガイド軸に対して該ガイド軸の長手方向と交差する方向に移動可能に支持する第2軸受と、を有することを特徴とする。
ここで、「ガイド軸に拘束されて支持する」とは、ガイド軸に対して隙間がほとんどない状態で支持することを意味する。
本態様によれば、ガイド軸を複数有するため、前記移動体を移動する際のガイド機能がより効果的になる。
また、本態様の記録装置は、前記ガイド軸に拘束されて支持する第1軸受と前記ガイド軸に対して該ガイド軸の長手方向と交差する方向に移動可能に支持する第2軸受とを有する。このため、例え複数のガイド軸のうちのいずれかの直線性の調整が他のガイド軸の調整と整合していなかったとしても、そのことが原因で前記移動体を移動することができなくなるという問題の発生を低減することができる。
径の細いガイド軸を複数有する記録装置においては、夫々のガイド軸の直線性の調整が必要となる場合が多い。複数のガイド軸の直線性の調整を夫々行う際、夫々の調整を整合させることができないと、夫々の間隔が狭い部分と広い部分とができてしまう場合がある。ガイド軸の間隔が狭い部分と広い部分とができてしまった場合、何れの軸受もガイド軸に拘束されて支持する記録装置では、該軸受とガイド軸との接触面に働く摩擦力が大きくなり移動体を移動させることができなくなる虞がある。
本発明の第7の態様の記録装置は、前記第1から第6のいずれか1つの態様において、前記第2支持部材は、前記一対の第1支持部材の中央に設けられていることを特徴とする。
ここで、「中央」とは、ガイド軸上における一対の第1支持部材の中点及びその周辺部を意味している。
本態様によれば、第2支持部材は一対の第1支持部材の間の中央に設けられているため、ガイド軸の変形の偏りを低減することができる。また、ガイド軸の変形の偏りを低減できるため、一対の第1支持部材の間のガイド軸の直線性の調整をより容易に行うことができる。
本発明の第8の態様の記録装置は、前記第1から第7のいずれか1つの態様において、前記一対の第1支持部材のうち少なくとも一方は、前記記録開始位置から前記記録終了位置までの前記移動体の移動範囲外に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記一対の第1支持部材のうち少なくとも一方を前記記録開始位置から前記記録終了位置までの前記移動体の移動範囲外に設けることで、前記一対の第1支持部材の間隔が広くなる。したがって、広い間隔で基準位置を設定することができるため、ガイド軸の基準位置の設定をより正確に行うことができる。
本発明の一実施例に係る記録装置の概略斜視図。 本発明の一実施例に係る記録装置の一つの状態における概略側面図。 本発明の一実施例に係る記録装置の他の状態における概略側面図。 本発明の被記録媒体の一例を示す斜視図。 本発明の第1支持部材(B)と第2支持部材(A)の一例を示す概略縦断面図。 本発明の一実施例に係る軸受の一例を示す概略正面図。 本発明の他の実施例を示す移動可能な第1支持部材の一例を示す要部側断面図。 本発明の他の実施例を示す移動可能な第1支持部材の一例を示す要部側断面図。 従来の一般的な記録装置の概略斜視図。
以下に、本発明の実施例に係る記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
下記の実施例では記録装置として記録ヘッドからインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置を用いて説明している。しかし、本発明の記録装置は、インクジェット記録装置に限定されるわけではない。例えば、本発明は転写式の記録装置なども含む。
また、下記の実施例では被記録媒体Pとして布帛であるTシャツを使用したが(図4参照)、本発明で使用可能な被記録媒体はTシャツに限定されず、また布帛に限定されるわけでもない。
最初に従来の一般的な記録装置について説明する。
図9は、従来の一般的な記録装置の概略斜視図である。
従来の一般的な記録装置1は、被記録媒体Pのセット部をセットして移動する移動体としてのステージ7を備えている。ステージ7は搬送部3に設けられたガイド軸4に沿ってガイド軸4上を移動方向Xに移動する。ガイド軸4はその両端部に設けられた支持部材25,25を介して搬送部3に固定されている。なお、記録装置1には、同じ構成の二本のガイド軸4が平行して設けられている。
装置本体2には、記録部としての記録ヘッド6が備えられている。記録装置1は、キャリッジ5を介して移動方向Xと交差する走査方向Yに記録ヘッド6を往復移動させながら、記録ヘッド6から被記録媒体Pにインクを吐出させて所望の画像を形成する。
[実施例](図1〜図6)
次に、本発明の実施例に係る記録装置について説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る記録装置の概略斜視図である。
なお、図9で示した従来の記録装置と共通する部材には同じ符号で示しており、その詳細な説明は省略する。
本実施例の記録装置1において、ガイド軸4は、一対の第1支持部材10,10、第2第2支持部材9及び第3支持部材11,11に支持されている。なお、本実施例では第2支持部材9及び第3支持部材11,11は同じ構成である。また、ガイド軸4は、これら第2支持部材9、第1支持部材10,10及び第3支持部材11,11を介してガイド軸4に沿って設けられた被取付部材としてのトレイ8に設けられている。トレイ8は被取付部材としての高さ調整機構12(図2参照)を介して搬送部3に設置されている。本実施例の記録装置1には、ガイド軸4が平行に二本備えられているが、これらは同じ構成のものである。
後述するが、第2支持部材9及び第3支持部材11,11は、トレイ8に対して水平方向に移動可能である。第1支持部材10,10は、トレイ8に対して水平方向に移動できない構成となっている。このような構成となっているのは、第1支持部材10,10はガイド軸4の基準位置を設定するためのものであり、第2支持部材9及び第3支持部材11,11はガイド軸4の直線性を調整するためのものだからである。
なお、本発明の記録装置におけるガイド4軸は、従来の一般的な記録装置に用いられるガイド軸よりも径の細いガイド軸を使用することができる。本発明の記録装置はガイド軸に沿って複数の支持部材9,10,11を設ける構成となっているため、ガイド軸4が変形しにくいためである。
図2は、本発明の一実施例に係る記録装置の概略側面図であり、被記録媒体Pのセット位置にステージ7が移動して位置した状態を示している。
図2において、実線で示されたステージ7は、被記録媒体Pのセット位置にステージ7がある状態を示している。一方、図2において、破線で示されたステージ7は、記録を開始する際のステージ7の位置を示している。
また、本実施例の記録装置1において、被記録媒体Pのセット位置は図1における手前側である。図1における手前側が図2における左側に相当する。なお、図1の記録装置1における左下が手前側であり、右上が奥側である。
また、図2において、実線で示されたステージ7の位置は被記録媒体Pのセット位置であり、記録を終了する際の位置でもある。ステージ7がこの位置にある場合のステージ7の左端は記録終了位置Bである。一方、図2において、破線で示されるステージ7の位置は記録を開始する際の位置であり、ステージ7がこの位置にある場合のステージ7の右端は記録開始位置Aである。
本実施例の記録装置1には、夫々のガイド軸4に一つの第2支持部材9、二つの第1支持部材10,10及び二つの第3支持部材11,11が設けられている。詳細には、記録ヘッド6と対向可能位置に第2支持部材9が設けられ、その第2支持部材9の両脇に一対の第1支持部材10,10が設けられ、さらにその外側に1つずつの第3支持部材11,11が設けられている。なお、第2支持部材9は一対の第1支持部材10,10の中央に位置している。また、第2支持部材9、第1支持部材10,10及び第3支持部材11,11の夫々に対応して夫々の下部に、トレイ8の高さ調整が可能な高さ調整機構12が設けられている。
本実施例の記録装置1は、第2支持部材9の両脇に1つずつの第1支持部材10,10が設けられている。しかしながら、本発明は、第2支持部材9の両脇に1つずつの第1支持部材10,10が設けられる構成に限定されない。例えば、第2支持部材9の両脇に2つずつの第1支持部材10,10を設ける構成などでもよい。
本実施例の記録装置1は、一対の第1支持部材10,10の両側にさらに第3支持部材11,11を設ける構成となっている。このため、第2支持部材9だけではなく第3支持部材11,11をさらに用いてガイド軸4の直線性を調整することができる。したがって、一対の第1支持部材10,10の両側に第3支持部材11,11を設けない構成の記録装置よりもさらに効果的にガイド軸の直進性の調整をすることができる。しかしながら、本発明は、一対の第1支持部材10,10の両側にさらに第3支持部材11,11を設ける構成に限定されない。
また、高さ調整機構12が第2支持部材9、第1支持部材10,10及び第3支持部材11,11の夫々に対応する位置に設けられる構成に限定されない。
本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pのセット位置でユーザーが被記録媒体Pをセットした後、記録データが入力され該記録データに基づいて記録を開始する。本実施例の記録装置1は、記録データが入力されると、搬送部3により方向X1にステージ7を移動する。その後、搬送部3は、記録開始位置Aの近傍でステージ7を往復移動させて位置調整を行い、記録開始位置Aまでステージ7を移動する。その後、本実施例の記録装置1は、方向X2にステージ7を移動させながら記録データに基づいて記録を行い、記録終了位置Bで記録を終了する。
本実施例の記録装置1のステージ7の記録開始から記録終了までの移動範囲R1は、記録時のステージ7の移動方向X2を基準にして、記録開始時のステージ7の後端部の位置(記録開始位置A)から記録終了時のステージ7の先端部の位置(記録終了位置B)までの範囲である。本実施例の記録装置1は、移動範囲R1の両端の外側に1つずつの第1支持部材10,10が設けられている。即ち、本実施例の記録装置1は、第1支持部材10,10の間隔R2が移動範囲R1よりも広くなる。このため、第1支持部材10,10によるガイド軸4の基準位置の設定が正確にできるとともに、第2支持部材9によるガイド軸4の直線性の調整をより効果的に行うことができる。
このように、ガイド軸の基準位置を設定するための一対の第1支持部材10,10の間隔R2を広くするために、第1支持部材10,10のうち少なくともいずれか一方を移動範囲R1の外側に設けることが好ましい。しかし、本発明はこのような構成に限定されない。
本実施例の記録装置1は、記録ヘッド6と対向可能位置に第2支持部材9が設けられている。このため、ガイド軸4の直線性が最も要求される記録ヘッド6による記録領域においてガイド軸4の直線性の調整を行うことができる。しかし、本発明はこのような構成に限定されない。また、記録ヘッド6と対向可能位置に設けられた第2支持部材9は、一対の第1支持部材10,10の中央に設けられている。このため、ガイド軸4の変形の偏りを低減できるとともに、一対の第1支持部材10,10の間のガイド軸4の直線性の調整をより効果的に行うことができる。しかし、本発明はこのような構成に限定されない。
本実施例の記録装置1のステージ7上には被記録媒体Pのセット部としてのセットトレイ13が設けられている。なお、本実施例の記録装置1において、セットトレイ13はステージ7に対して取り外し可能である。
図3は、本発明の一実施例に係る記録装置の概略側面図であり、記録開始位置Aにステージ7がある状態を示している。
本実施例の記録装置1において、記録開始位置Aは、図1における奥側である。記録を開始する際、ステージ7は図2の実線で示される被記録媒体Pのセット位置から図3に示される記録開始位置Aまで搬送部3によって移動する。記録装置1は、図3に示される記録開始位置Aまでステージ7を移動した後、方向X2に記録終了位置Bまでステージ7を移動しながら被記録媒体Pに記録を行う。
図4は、本発明の被記録媒体Pの一例を示す斜視図(A)と、該被記録媒体Pをセットトレイ13にセットした状態の斜視図(B)である。
図4(A)は本実施例の被記録媒体PとしてのTシャツである。この被記録媒体Pを図4(B)のように、セットトレイ13の上面にセットする。本実施例の記録装置1は、図2に示される位置にあるセットトレイ13にこのように被記録媒体Pをセットした後、記録を開始する。
図5は、本実施例の第2支持部材9の一例を示す概略縦断面図(A)と、第1支持部材10,10の一例を示す概略縦断面図(B)である。
図5(A)は、ガイド軸4の直線性を調整可能な第2支持部材9とその周辺部を表している。なお、第3支持部材11,11は第2支持部材9と同じ構成である。第2支持部材9は、雄ねじ部材14と雌ねじ部材15とから構成される。雌ねじ部材15は、雄ねじ部材14の凸部と嵌り合い貫通するねじ穴を備える。雄ねじ部材14の凸部が雌ねじ部材15を貫通しガイド軸4に備えられたねじ穴に嵌められることで、ガイド軸4は第2支持部材9に固定される。また、雄ねじ部材14及び雌ねじ部材15でトレイ8及び高さ調整機構12を挟んでねじ止めすることで、ガイド軸4はトレイ8及び高さ調整機構12に固定される。
高さ調整機構12は、ステージ7の移動方向Xと交差する第1方向としての高さ方向Zに移動可能である。このため、高さ調整機構12を移動させることにより、トレイ8及び第2支持部材9を介して、ガイド軸4を高さ方向Zに移動可能である。
また、トレイ8及び高さ調整機構12には、第2支持部材9に対応して穴17が形成されている。穴17は、雄ねじ部材14の凸部の断面積と比較して大きな面積で形成されている。このため、第2支持部材9は、ねじを緩めることにより、ステージ7の移動方向Xと高さ方向Zとで作られる面と交差する方向Yに、移動可能である。
図5(B)は、ガイド軸4の基準位置を設定可能な少なくとも一対の第1支持部材10,10とその周辺部を表している。第1支持部材10,10は、雄ねじ部材14と雌ねじ部材16とから構成される。雌ねじ部材16は、雄ねじ部材14の凸部と嵌り合い貫通するねじ穴を備える。雄ねじ部材14の凸部が雌ねじ部材16を貫通しガイド軸4に備えられたねじ穴に嵌められることで、ガイド軸4は第1支持部材10,10に固定される。また、雄ねじ部材14及び雌ねじ部材16でトレイ8及び高さ調整機構12を挟んでねじ止めすることで、ガイド軸4はトレイ8及び高さ調整機構12に固定される。
高さ調整機構12は、高さ方向Zに移動可能である。このため、高さ調整機構12を移動させることにより、トレイ8及び第1支持部材10,10を介して、ガイド軸4を高さ方向Zに移動可能である。
トレイ8及び高さ調整機構12には、第1支持部材10,10に対応して穴18が形成されている。穴18は、雄ねじ部材14の凸部の断面積と比較して略同等の面積で形成されている。このため、第1支持部材10,10は、高さ調整機構12の移動に伴う高さ方向Z以外の方向への移動はできない。
なお、本実施例では、ステージ7の移動方向Xと交差する第1方向として高さ方向Zとしたが、本発明はこの方向に限定されない。
図6は、本発明の一実施例に係るガイド軸4の軸受の一例を示す概略正面図である。
本実施例の記録装置1は、同じ構成の二本のガイド軸4が平行に備えられている。ステージ7には、この二本のガイド軸4に対応して第1軸受としての軸受19及び第2軸受としての軸受20が備えられている。軸受19は、下部を一部欠いた円筒状の形状をしており、ガイド軸4に対して隙間がほとんどない。軸受20は、上部に一部水平面を有し下部を一部欠いた円筒状の形状をしており、ガイド軸4に対して水平方向に隙間24がある。このように、軸受20は、ガイド軸4に対して前記隙間24を介して遊動可能に接触している。別の表現をすると、本実施例の記録装置1は、ガイド軸4に拘束されて支持する軸受19とガイド軸4に対して該ガイド軸4の長手方向(X方向)と交差する方向としての水平方向(Y方向)に移動可能に支持する軸受20とを有する。
本実施例の記録装置1において、軸受20がガイド軸4に対して前記隙間24を介して遊動可能に接触するよう構成しているのは以下の理由である。
二本のガイド軸4,4の直線性の調整を夫々行う際、両者の調整を整合させることができないと、両者の間隔が狭い部分と広い部分とができてしまう場合がある。ガイド軸4,4の互いの間隔が狭い部分と広い部分とができてしまった場合、両方の軸受ともガイド軸4,4に対して隙間がほとんどない構造では、軸受とガイド軸との接触面に働く摩擦力が大きくなりステージ7を移動させることができなくなることがある。このようなことを低減させるためである。
本実施例の記録装置1は、ガイド軸4,4を二本有するため、ガイド軸を一本しか有さない記録装置に比べて、ステージ7を移動する際のガイド機能がより効果的になる。ただし、本発明はガイド軸を二本有する構成に限定されない。
また、本実施例の記録装置1では、軸受20はガイド軸4に対して前記隙間24を介して遊動可能に接触している。このため、例え二本のガイド軸のうちの一本の直線性の調整が他方の調整と整合していなかったとしても、そのことが原因でステージ7を移動することができないという事態の発生を低減させることができる。ただし、本発明はこのような構成に限定されない。
[他の実施例](図7、図8)
図7は、本発明の他の実施例を示す移動可能な第1支持部材の一例を示す要部側断面図である。本実施例では、前記一対の第1支持部材10,10の少なくとも一方が、被取付部材であるトレイ8及び高さ調整部材12に対して前記ガイド軸4の長手方向(X方向)にだけ移動可能に設けられている。具体的には、常時は強固に締め付けられている雄ねじ部材14を緩めることにより、当該第1支持部材10は、隙間22の範囲で、ガイド軸4の長手方向(X方向)にだけ移動可能に構成されている。Y方向に対しては前記隙間22に相当するものはなく、当該第1支持部材10は、その移動が規制されている。
これにより以下の効果が得られる。
ガイド軸4は、移動体であるステージ7が移動するときの摩擦熱等の発生熱に基づいて熱膨張し、該ガイド軸4の長手方向(X方向)に伸びることがある。ガイド軸4は一対の第1支持部材10,10によって固定されている構造では、前記熱膨張に基づく伸びの逃げ場がないので、該伸びが原因となって当該ガイド軸4が変形する虞がある。この虞は、ガイド軸4の径を細くするほど、熱の影響を受けやすいことから顕著になる。
本実施例によれば、第1支持部材10の被取付部材(8、12)に対する取付位置を、上記の如く雄ねじ部材14を緩めて移動可能にし、前記隙間22の範囲で前記ガイド軸4の長手方向に移動させることで、前記伸びに基づくガイド軸4の変形を容易に修正することができる。修正後に雄ねじ部材14はその位置に締め付けて固定される。
図8は、さらに本発明の他の実施例を示す移動可能な第1支持部材の一例を示す要部側断面図である。本実施例では、前記ガイド軸4の長手方向に移動可能な第1支持部材10は、対を成す他方の第1支持部材に向けて(X2方向)付勢部材の一例であるコイルスプリング23による付勢力Fを受けた状態で設けられている。本実施例では、雄ねじ部材14は第1支持部材10が前記ガイド軸4の長手方向に移動できる程度の強さで締め付けられている。図8において、符号21はコイルスプリング23の基端側を固定するベース部である。その他の構成は、図7の実施例と同様である。尚、Y方向に対しては前記隙間22に相当するものはなく、当該第1支持部材10は、その移動が規制されている。
本実施例によれば、前記ガイド軸4の長手方向(X方向)に移動可能な第1支持部材10は付勢力Fを受けてその位置に保持されている構造である。従って、前記熱膨張に基づいてガイド軸4に前記伸びが発生した場合、前記付勢力Fに抗して当該ガイド軸4が伸びることが可能である。これにより、ガイド軸4の前記伸びに基づく変形を自動的に抑制することができる。
1 記録装置、2 装置本体、3 搬送部、4 ガイド軸、5 キャリッジ、
6 記録ヘッド、7 ステージ、8 トレイ、9 第2支持部材、
10,10 第1支持部材、11,11 第3支持部材、12 高さ調整機構、
13 セットトレイ、14 雄ねじ部材、15 雌ねじ部材、16 雌ねじ部材、
17 穴、18 穴、19 軸受(第1軸受)、20 軸受(第2軸受)、
21 ベース部、22 隙間、23 コイルスプリング(付勢部材)、24 隙間、
25 支持部材、A 記録開始位置、B 記録終了位置、F 付勢力、
P 被記録媒体、R1 移動範囲、R2 第1支持部材10,10の間隔、
X 移動方向

Claims (8)

  1. 被記録媒体に記録する記録部と、
    前記被記録媒体をセットするセット部と、
    前記セット部を有しガイド軸上を移動する移動体と、
    前記ガイド軸を支持し、且つ該ガイド軸の基準位置を設定する一対の第1支持部材と、
    前記一対の第1支持部材の間であって、記録開始位置から記録終了位置までの前記移動体の移動範囲内に位置し、該ガイド軸の直線性を調整可能な第2支持部材と、を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、
    前記第2支持部材は、被取付部材に設けられ且つ前記記録部と対向可能位置に設けられていることを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1又は2に記載の記録装置において、
    前記第2支持部材は、被取付部材に設けられ、且つ前記移動体の移動方向と交差する第1方向と、前記移動方向と前記第1方向とで作られる面と交差する方向の少なくとも一方に移動可能に設けられていることを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記一対の第1支持部材の少なくとも一方は、被取付部材に対して前記ガイド軸の長手方向に移動可能に設けられていることを特徴とする記録装置。
  5. 請求項4に記載の記録装置において、
    前記ガイド軸の長手方向に移動可能な第1支持部材は、対を成す他方の第1支持部材に向けて付勢部材による付勢力を受けた状態で設けられていることを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記ガイド軸を複数有し、
    前記移動体は、複数の前記ガイド軸に対応して軸受を有し、
    前記軸受は、前記ガイド軸に拘束されて支持する第1軸受と、前記ガイド軸に対して該ガイド軸の長手方向と交差する方向に移動可能に支持する第2軸受と、を有することを特徴とする記録装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記第2支持部材は、前記一対の第1支持部材の中央に設けられていることを特徴とする記録装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の記録装置において、前記一対の第1支持部材のうち少なくとも一方は、前記記録開始位置から前記記録終了位置までの前記移動体の移動範囲外に設けられていることを特徴とする記録装置。
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