JP2013244228A - 車椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】介助者や使用者が、扱いやすい足置き台の前後方向の角度調整機能を備える車椅子を提供すること。
【解決手段】使用者が座るための座席部11と、該座席部及び車輪を支持するフレーム部50とを備える車椅子において、前記フレーム部50が、前記座席部前端近傍の両側からそれぞれ斜め下方に突出する一対の脚部フレーム71を含んでおり、さらに、前記使用者の足を載置するための足載せ台81と、前記足載せ台を支持するとともに、前記一対の脚部フレームの各脚部フレーム下端を結ぶように、前記脚部フレームと直交する仮想の水平軸の周りに回動可能な回動支持部材84とが設けられていて、前記回動支持部材84には、前記足載せ台81を前記仮想の水平軸の周りに回動するための操作子を該足載せ台81の前端に取付けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、使用者が座席部に着座した状態で走行もしくは搬送できる車椅子(介助車)の改良に関するものである。
従来より使用されている車椅子の多くは、JIS規格大型と呼ばれるものが使用されている。このような車椅子の場合、座幅×奥行きが400×400mm以上であり、多くの高齢者をはじめとする使用者にとって、大きすぎることから、座位姿勢の崩れを引き起こし、斜め座りといった姿勢を助長することがある。
斜め座りの場合には、やがて脊柱の側彎を生じたり、座位での身体へ当接圧力分布が不適切となると、特定の箇所に長時間当接圧力が集中し、褥瘡などの原因になる。
このため、本出願人は、車椅子(介助車)上において、使用者の状態に応じて、斜め座りの着座姿勢となることを不快感なく安全かつ適切に防ぐことができ、容易に体位を保持することができる車椅子を提案した(特許文献1参照)。
しかし、高齢者等であって、例えば、背骨が湾曲してくる円背状態がひどくなると、さらに、足首も自由に曲げにくくなり、その場合、足載せ台(フットサポート)(フットレスト)の角度変更ができないと、車椅子に楽に着座していられないという問題がある。
そこで、特許文献2で示すように、フットレストである足置き台の角度を変更する構造を利用することも考えられる。
特開2007−54181号公報 特開平10−127697号公報
しかしながら、特許文献2に記載のフットレストは、使い勝手が悪い。
このフットレスト6は、特許文献2の図1の車椅子本体1のサイドフレームの下端付近から前方に向かって斜め下に延びる一対の脚片に取り付ける構造である。
この脚片下端から支持アーム6cが延び、その下端から前方へ向かって、枢着軸6eが延びている。この枢着軸6eにはめ込まれた足置き台6aは、特許文献2の図2において、車椅子1の横方向に沿った水平軸6dの周囲に回動可能であり、この回動は足置き台6aの基端付近で、支持アーム6cにきわめて接近して設けられたネジ部材20を締め付けたり緩めたりすることにより、回動角度が調整されるようになっている。
すなわち、特許文献2の図3ないし図7において、すべての実施形態に示されるように、ネジ部材20は足置き台6aの基端付近にあり、しかも支持アーム6cに近接しているから、非常に扱いにくい。
しかも、ネジ先端21とネジ頭22との間にはナットを介している構造で、ナットを伴うことも扱いを複雑にしており、介助者にとっても扱いにくく、また、車椅子に乗った状態で使用者が足載せ台の傾斜角度を調整することは不可能であった。
本発明は上述の課題を解決するためになされたもので、介助者や使用者が、扱いやすい足置き台の前後方向の角度調整機能を備える車椅子を提供することを目的とする。
本発明は、使用者が座るための座席部と、該座席部及び車輪を支持するフレーム部とを備える車椅子において、前記フレーム部が、前記座席部前端近傍の両側からそれぞれ斜め下方に突出する一対の脚部フレームを含んでおり、さらに、前記使用者の足を載置するための足載せ台と、前記足載せ台を支持するとともに、前記一対の脚部フレームの各脚部フレーム下端を結ぶように、前記脚部フレームと直交する仮想の水平軸の周りに回動可能な回動支持部材とが設けられていて、前記回動支持部材には、前記足載せ台を前記仮想の水平軸の周りに回動するための操作子を該足載せ台の前端に取付けたことを特徴とする。
上記構成によれば、車椅子を使用する者の足を乗せる足載せ台が、前記脚部フレームと直交する前記仮想の水平軸の周りに回動するので、足首が自由に曲がらない人でも、その足首の曲折状態に合わせて、足載せ台の傾きを設定できる。
この場合、足載せ台の傾きを調整するための操作子が、前記足載せ台の前端に設けられているから、前記操作子に手が届きやすいので、足載せ台に、使用者が自分の足を乗せた状態で、任意の傾きに前記足載せ台の傾きの程度を容易に調整することができる。
ここで、操作子の態様には、種々のものが考えられる。
後述の実施形態にて説明するような回動ノブ式のものや、レバー状のもの、押し込みボタンの係止形式のもの等あらゆる形態のものから選択して、便利なものを利用することができる。
好ましくは、前記脚部フレーム下端には、前記回動支持部材の回動軸に近接して前記足載せ台の回動を規制するストッパ部が設けられ、前記回動支持部材は、前記操作子の操作と連動し移動する移動部材が設けられ、該移動部材が、前記ストッパ部と当接するとともに、前記足載せ台前端から前記ストッパ部までの距離を変えるように移動することにより、該足載せ台を回動変位する構成としたことを特徴とする。
上記構成によれば、複雑な構成を必要とせず、足載せ台を回動偏倚させることができ、安定した動作を実現できる。
好ましくは、前記操作子は、回動可能なつまみ部材でなる回動ノブであり、前記回動ノブからはネジ付長尺部材が設けられていて、該ネジ付長尺部材に対して、螺合するネジが形成された前記移動部材が設けられており、前記回動ノブの回動に応じて、前記移動部材が進退することで前記足載せ台前端から前記ストッパ部までの距離を可変する構成としたことを特徴とする。
上記構成によれば、足載せ台の前端に設けられる回動ノブを回すだけで足載せ台を、前記脚部フレームと直交する前記仮想の水平軸の周りに回動させることができる。このため、足載せ台に自分の足を乗せた状態で、使用者は好みの傾斜角度に足載せ台を調整することができ、ネジを締めたりナットをはめたりする面倒で煩わしい作業が不要である。
さらに、前記座席部は、使用者の臀部を支える座面部と、前記使用者の背部を支える背もたれ部と、ヘッドレスト部とを備えており、前記背もたれ部は、前記使用者の腰部を支える腰部フレームと、前記使用者の背中を支える背部フレームとを有しており、前記腰部フレームと前記背部フレームとの間が、これらフレームを曲折可能にする連結部材により連結されていることを特徴とする。
上記構成によれば、背もたれ部が、下部を構成する腰部フレームと上部を構成する背部フレームとの間で曲折可能であるから、所謂「円背」と呼ばれるような背中が丸く変形した使用者に対しても、変形した背中の形状に対応して、背もたれ部を変化させることができ、これと合わせて、足載せ台も回動傾斜されるので、「円背」と同時に、足首の曲がりにくくなった、使用者に対しても、心地良く使用できるようにすることができる。
介助者や使用者が、扱いやすい足置き台の前後方向の角度調整機能を備える車椅子を提供することができる。
本発明の実施形態にかかる車椅子の概略斜視図。 本発明の実施形態にかかる車椅子の概略縦断面図。 本発明の実施形態にかかる車椅子の概略背面図。 図1の車椅子のフットサポート下部のフレーム構成の一例を示す部分概略断面図。 図1の車椅子のフレーム動作の一例を示す部分概略断面図。 図4の足置き台の構成例を示す分解斜視図。 図1の車椅子のフットサポート部の概略断面図。 図1の車椅子のフットサポート部の回動動作を説明するための概略断面図。
以下、この発明の好適な実施形態を添付図面を参照しながら、詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明の好ましい実施形態に係る車椅子の全体を示す概略斜視図、図2は本発明の実施形態にかかる車椅子の概略縦断面図、図3は本発明の実施形態にかかる車椅子の概略背面図である。図1においては、クッション部(材)を取付けた完成状態を示しているが、図2、図3は構造の理解のため、クッション部を取り外して示している。
これらの図において、車椅子10は、使用者が着座するための座面部20、背もたれ部30及びヘッドレスト40を含む座席部11と、座席部11及び車輪60を支持するフレーム部50を備えている。
この車椅子10は、使用者が座席部11に着座し、介助を担当する者がハンドル12を保持して、押すことができる介助車とされているが、車輪60の後輪を大きくとり、使用者自ら後輪を操作するよう構成してもよい。
車椅子10の各構造部材は、フレーム部50である金属や樹脂製のフレームにより支持されている。フレーム部50を構成する金属等は、使用者の体重を支え、必要以上に重くない例えば金属製のパイプが使用されている。
フレーム部50は、フレーム構造の中心となる基本フレーム61と、基本フレーム61の上部を構成する上部フレーム51とを有している。基本フレーム61は、図2に示すように、前輪及び後輪からなる車輪60を回動可能に支持するフレームである。また、基本フレーム61は、図5に示すように、車椅子10を操舵できるように一対の前輪を回動可能に支持している。さらに、基本フレーム61は、一対の大きな車輪であって、図1に示すフットペダル26で操作される図示しないブレーキ機能が付与された後輪を支持している。
フレーム部50の基本フレーム61は、図2に示すように、土台フレーム62と、下部フレーム63と、支持フレーム64とを有している。基本フレーム61の土台フレーム62は、車椅子10の前輪から後輪に亘って延びる基本的骨組みとなる部材で、前端部分に前輪、後端部分に後輪が連結されている。また、下部フレーム63は、土台フレーム62の下部で土台フレーム62と略平行に配設される骨組みであり、前端において土台フレーム62と連結され、後端において支持フレーム64を介して後輪と連結されている。支持フレーム64は、上端が腰部フレーム52に回動自在に固定されたほぼL字状もしくは、下方に向かって拡がる略三角状のプレートの様な形態であり、その下部において、後輪の車軸を支持するとともに、前端は、下部フレーム63後端と固定されている。
フレーム部50の上部フレーム51は、座席部11を構成するための座面フレーム21、腰部フレーム52、背部フレーム53、座面フレーム21の前端に回動支持され、斜め下方に突出する脚部フレーム71を含んでいる。
脚部フレーム71の先端には、後述するフットサポート部80が配置されている。
図1及び図2を参照して理解されるように、車椅子10の両側であって、使用者が着座した状態で両肘に相当する位置には、それぞれ前後方向に延びていて、上面が平らな、細幅の肘掛け部本体16,16が設けられている。図2の肘掛け部は左右同じ構造であるから、一方を代表して説明する。図2の肘掛け部は、使用者の肘を載置するための肘掛け部本体16と、肘掛け部本体16を座面フレーム21の側部から立上り支持するための縦方向に延びる長尺の案内板18とを有する。さらに、肘掛け部は、肘掛け部本体16下端に平板な側板15が垂下されるようにして、固定されている。この側板15は、使用者の両側部に位置して、使用者の身体が側方に倒れまたは傾斜する位置変化を生じないように、外側から支持して保護するようになっている。
肘掛け部本体16の長さ方向の中心付近には、縦方向に延びる長尺の板体等でなる案内板18が固定されている。案内板18は、座面フレーム21に設けた支持体17に挿通されている。支持体17は、例えば、横コ字状の支持部材で、案内板18を通す貫通孔等を設けた構造である。
支持体17には、図1に示すように、使用者等が把持できるつまみ、もしくは把持部18aが形成されている。肘掛け部には、案内板18の複数箇所において仮固定できる仮止め機構を有している。仮止め機構は、例えば、案内板18の外面に設けた僅かな深さの凹部と、座面フレーム21の外面または支持体17の内面に設けた小さなボスとにより、案内板18が上下に昇降する複数の各位置で仮止めできるようにすることができる。把持部18aは、通常時、支持体17のボスを案内板18に付勢するが、把持部18aを操作することで、このボスと凹部との係合を一時的に解除することができる。
これにより、肘掛け部本体16は、一番上に引き上げた場合には、使用者の腰部の脇付近にて、肘を支えることが出来、一番下まで引き下げた場合には、肘掛け部本体16が座面フレーム21と略同じ高さとなり、使用者が車椅子から降りたり、介助者によりベッド等に移乗する上で便利である。
また、座面フレーム21と脚部フレーム71とには、図2に示すように、昇降用ステー19が架け渡されている。昇降用ステー19の一端部は、座面フレーム21下部の回動軸19aに回動可能に取り付けられている。昇降用ステー19の他端部は、脚部フレーム71の長さ方向の中間よりもやや上の位置にて、回動軸19bにより回動可能に取り付けられている。昇降用ステー19は、2本の中空の長尺部材からなり、一方の長尺部材に他方の長尺部材の一部が挿通される構造を有している。そして、昇降用ステー19は、外側の長尺部材につまみ状の把持部19cが突設されており、2本の長尺部材を様々な相対位置において固定することが可能となっている。使用者は、この把持部19cを用いて、2本の長尺部材の固定位置を変えることができ、これにより図5に示すように脚部フレーム71の傾斜角度が変更されるようになっている。
(座席部のサポート構造)
本実施形態の車椅子10では、図1及び図2を参照して理解されるように、座面フレーム21の上に、例えば柔軟なクッション部を配置して座面部20を作り、腰部フレーム52の表面に柔軟なクッション部を配置し、さらに背部フレーム53の表面に柔軟なクッション部を配置して背もたれ部30を形成し、ヘッドレストフレーム部41の表面に柔軟なクッション部を配置してヘッドレスト部40を形成することにより、座り心地のよい座席部11を形成している。
図2及び図3を参照する。背部フレーム53において、そこに対応するクッション部には、その裏面部に、ほぼ縦長の板体でなる一対の体側サポート55,55が配置されている。各体側サポート55,55は、ヘッドレストフレーム部41から腰部フレーム52に亘る方向、すなわち図3中Z方向に回動軸が設けられ、この回動軸を中心に前方に傾斜できる。これにより、使用者の背中の左右の側面を支えるとともに、背面ノブ53aを調整することにより、左右独立に可動して外側の縁部の傾斜角度が、例えば、仮想の垂直面に対して、0度ないし45度まで傾斜可能である。すなわち、身体がいずれかの側方へ傾くのに応じて、体側サポート55,55がその外側縁を前方へ折り曲げられるようにして、使用者の身体の傾きを支えることができる。
同様に、腰部フレーム52において、そこに対応するクッション部には、その裏面部に、ほぼ縦長の板体でなる一対の骨盤サポート54,54が配置されている。各骨盤サポート54、54は、背部フレーム53から座面フレーム21に亘る方向、すなわち図3中Z方向に回動軸が設けられ、この回動軸を中心に前方に傾斜できる。これにより、各骨盤サポート54,54は、使用者の腰部の左右の側面を支えるとともに、背面ノブ(不図示)を調整することにより、左右独立に可動して前方へ傾斜できる。傾斜角度は、例えば、仮想の垂直面に対して、0度ないし45度まで傾斜可能である。すなわち、使用者の腰の部分がいずれかの側方へ傾くのに応じて、骨盤サポート54,54がその外側縁を前方へ折り曲げられるようにして、使用者の身体の傾きを支えることができる。
さらに、ヘッドレストフレーム部41は、背面ノブ40aを調整することにより、図1のヘッドレスト40の上端が前方へ傾斜できる。傾斜角度は例えば、仮想の垂直面に対して0度から32度の傾き範囲で前傾することができる。
さらに、腰部フレーム52と背部フレーム53との間には、いわゆる背折れ構造にできる背面ノブ52aが設けられている。腰部フレーム52と背部フレーム53とは、水平軸すなわち図3中Y方向を回転軸として傾斜可能と連結されている。そして、背面ノブ52aを調整することで、腰部フレーム52に対して背部フレーム53を傾斜することができる。この背折れ構造により背もたれ部30は、腰部フレーム52と背部フレーム53との間で曲折可能となり、いわゆる「円背」と呼ばれるような背中が丸く変形した使用者に対しても、変形した背中の形状に対応して、背もたれ部30を変化させることができる。
(バックサポート及び座面構造)
本実施形態の車椅子10のリクライニング機構及びチルト機構について説明する。
図4において、腰部フレーム52と支持フレーム64とは、第1の回動軸33により回動自在に結合保持されている。支持フレーム64と土台フレーム62とは、第2の回動軸36により回動自在に結合保持されている。
座面フレーム21と土台フレーム62とは、第3の回動軸35により回動自在に結合保持されている。腰部フレーム52と、座面フレーム21とは、第4の回動軸34により回動自在に結合保持されている。
ここで、これらの姿勢変化もしくは角度変化に必要となる付勢力を与える手段の一例としてのシリンダ65は、図4に示すように、一端が第5の回動軸32によって腰部フレーム52と回動可能に結合されており、他端が下部フレーム63の前端付近に設けた第6の回動軸66と結合されて所定の角度を保つようになっている。車椅子10は、図1に示すレバー25を介助者が操作することで、シリンダ65の付勢力を受けることができ、姿勢変化や角度変化を行うことができる。
これにより、リクライニング動作による角度は、第1の回動軸33を回動軸として回動する腰部フレーム52と支持フレーム64との角度で決まる。
チルトにおける角度は、第3の回動軸35を回動軸として回動する腰部フレーム52と支持フレーム64との角度で決まる。
これにより、各部の動作が連動して、チルトとリクライニング動作は(油圧もしくはガス)シリンダ65の付勢力に補助されながら、連動して決まる。
このとき、座面フレーム21は、第3の回動軸35を中心として例えば、仮想の水平面に対して、5度ないし20度の範囲で回動が許され、腰部フレーム52は、第1の回動軸33を中心にして、例えば仮想の垂直軸を90度としたとき100度から140度の範囲で回動が許される。
図5は、そのようなリクライニングとチルト機構を可動した例を示している。
次にフットサポート部の構成について説明する。フットサポート部80は、上述した脚部フレーム71と、この脚部フレーム71下端に取り付けられる回動支持部材84、足載せ台81から構成されている。
図6はフットサポート部の要部の分解斜視図、図7は、フットサポート部の概略断面図、図8はフットサポート部の足載せ台81の傾斜機構を説明するための概略断面図である。
既述した脚部フレーム71の下端には、例えば、90度程度交差する方向に軸受板74が突出している。軸受板74は、厚みの薄い平板状のもので、下方、すなわち図6のy方向に沿って、下に僅かに突出した部分を有している。この突出部は、先端縁部がほぼ垂直の段差を有し、続いて曲率半径の変化する曲線状の外形を備えていて、後述するストッパ部75として機能する。
軸受板74には、回動軸C1が通る貫通孔である軸受孔73が形成されており、この軸受孔73に近接して、既述したストッパ部75が設けられている。
符号84で示すのが回動支持部材であり、長い中空の筒体84aと、筒体84aの一端部に設けられる、二枚板を平行に形成し、これらの間をスリット83aにした縦長の結合部83とから構成されている。結合部83は、二枚板部分を貫通して貫通孔83b,83cが形成されており、スリット83aに上記した軸受板74を受容すると、これら貫通孔83b、83cと軸受板74の軸受孔73は同軸に連通し、図示しない支軸を通すことにより、回動軸C1を形成することができる。
回動支持部材84の結合部83から横方向に、すなわち図6のX方向に沿って、長い中空の筒体84aが延びている。中空の筒体84aと結合部83との境界には、スリット83dが形成されており、薄い板が通過できるようになっている。中空の筒体84aの結合部83が設けられる反対側端部付近の周面には、ネジ孔84fが形成されており、抜け止めネジ84eが螺合されるようになっている。
符号85は挿入部材であり、一端はほぼ短冊状の平板部85aであり、先端が上述したスリット83dを通過して、後述するようにストッパ部75と当接するようになっている。挿入部材85の他端は、中空の筒体85bであり、その内部には図示しない雌ネジを形成することで、螺合部の一部を構成している。
符号86は全体が長い形状をした締め付け部材であり、先端側に雄ネジ部86aが形成されており、この部分は、上記した中空の筒体85bに螺合されることにより、この中空の筒体85bとともに螺合部を形成している。締め付け部材86の他端側は、止めリング86bが設けられ、丸棒部分を介して端部には操作子としての回動ノブ88が形成されている。回動ノブ88は本実施形態の場合、ほぼ多角形の回動つまみであるが、操作子の形状としては、レバーでもよいし、単なる円形のつまみでもよいし、棒状体やコック形状等、適宜選択できる。
図6,図7において、符号81は、足載せ台であり、広い面積で使用者の足を乗せて安全に支持できるように所定の面積を備えた支持用のステップ部材である。足載せ台81の表面には、複数の溝や畝からなる滑り止めが形成されていると好ましい。
足載せ台81は、その外側端部に、回動支持部材84が差し込まれる挿入部82が一体に設けられており、この挿入部82に、貫通した挿入孔89が一体に設けられている。
挿入部82には、挿入孔89に対して、回動支持部材84の筒体84aが挿通され、この状態から回動支持部材84の筒体84a内に挿入部材85が挿入される。この状態で締め付け部材86を挿入した後で、抜け止めネジ84eを螺合させて抜けないようになっている。
この状態を示すのが図7の概略断面図である。
この状態で、回動ノブ88を締め付け方向に回動させると、締め付け部材86の雄ネジ86aが挿入部材85の雌ネジ部85bの中に入り込み、矢印D方向、つまり、締め付け方向に進む。
すなわち、締め付け部材86は、止めリング86bと抜け止めネジ84eとで回転はするが移動できない。したがって、締め付け部材86を回動させると、挿入部材85が矢印D方向に前後することになる。
ここで、挿入部材85が締め付け部材86と同期して回動しないのは、挿入部材85がスリット83dに挿入されており、回動できなくされているからである。
これにより、平板部85aはストッパ部75のほぼ垂直な面に当たる。
回動ノブ88を締め付け続けると、雄ネジ部86bは反矢印D方向にさらに進み、挿入部材85と、これに差し込まれた締め付け部材86の全長は短くなっていき、回動支持部材84は、やがて、回動軸C1の周りに図8に示すように矢印B方向へ回動する。
すなわち、回動ノブ88を回動することで、足載せ台81の前端からストッパ部75までの距離(回動ノブ88からストッパ部75までの距離)が変わる。この距離が変わることで、足載せ台81が回動軸C1を中心に回動することとなる。
以上の動きが、図1におけるフットサポート部80の矢印B方向への回動となるのである。これにより、足載せ台81は、前方へ向かって下降するように傾斜することができ、その角度も任意の角度で選択できる。
この時、図1に示されているように、回動ノブ88は、各足載せ台81,81の外側端部であって、前端部に設けられているので、介助者にとっても、車椅子に乗った使用者にとっても操作しやすく、特に、車椅子1に乗った使用者が、身体を前屈することで、自分の手によって、回動ノブ88を操作して、自己の好む位置で足載せ台81の傾斜角度を決めることができる。これにより足首が曲がりにくくなった使用者が自ら、足載せ台81の傾斜角度を好適に調整することが可能となる。また、介助者により角度調整を行う場合であっても、使用者が足を乗せた状態であっても容易に調整を行うことができる。
上述の各実施形態における各構成は、必要により、その一部を省略したり、他の構成と入れ換えて、異なる構成の組み合わせのもとで実施されてもよい。
10・・・車椅子、11・・・座席部、16・・・肘掛け部本体、30・・・背もたれ部、40・・・ヘッドレスト、50・・・フレーム部、60・・・車輪、71・・・脚部フレーム、80・・・フットサポート部、81・・・足載せ台、88・・・回動ノブ(操作子)

Claims (4)

  1. 使用者が座るための座席部と、該座席部及び車輪を支持するフレーム部とを備える車椅子において、
    前記フレーム部が、前記座席部前端近傍の両側からそれぞれ斜め下方に突出する一対の脚部フレームを含んでおり、
    さらに、
    前記使用者の足を載置するための足載せ台と、
    前記足載せ台を支持するとともに、前記一対の脚部フレームの各脚部フレーム下端を結ぶように、前記脚部フレームと直交する仮想の水平軸の周りに回動可能な回動支持部材と
    が設けられていて、
    前記回動支持部材には、前記足載せ台を前記仮想の水平軸の周りに回動するための操作子を該足載せ台の前端に取付けた
    ことを特徴とする車椅子。
  2. 前記脚部フレーム下端には、前記回動支持部材の回動軸に近接して前記足載せ台の回動を規制するストッパ部が設けられ、
    前記回動支持部材は、前記操作子の操作と連動し移動する移動部材が設けられ、該移動部材が、前記ストッパ部と当接するとともに、前記足載せ台前端から前記ストッパ部までの距離を変えるように移動することにより、該足載せ台を回動変位する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の車椅子。
  3. 前記操作子は、回動可能なつまみ部材でなる回動ノブであり、前記回動ノブからはネジ付長尺部材が設けられていて、該ネジ付長尺部材に対して、螺合するネジが形成された前記移動部材が設けられており、前記回動ノブの回動に応じて、前記移動部材が進退することで前記足載せ台前端から前記ストッパ部までの距離を可変する構成としたことを特徴とする請求項2に記載の車椅子。
  4. 前記座席部は、使用者の臀部を支える座面部と、前記使用者の背部を支える背もたれ部と、ヘッドレスト部とを備えており、前記背もたれ部は、前記使用者の腰部を支える腰部フレームと、前記使用者の背中を支える背部フレームとを有しており、前記腰部フレームと前記背部フレームとの間が、これらフレームを曲折可能にする連結部材により連結されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の車椅子。
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