JP2013243647A - 電子機器、および撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御部7はソフトウエアを実行することにより、ユーザによる電子機器の機能が設定された場合に、機能を設定するためのコマンドを発行する。撮像部1内のISO設定部1a、シャッタ速度設定部1bや、画像処理部2内の画質設定部2a、再生効果設定部2bなどの機能ブロック部は、制御部7により発行されたコマンドに応じた機能に係る処理を実行する。記憶部12は無効な機能に関する情報を記憶している。無効機能検出部13は、記憶部12に記憶された情報に基づいて、制御部7の発行したコマンドが無効な機能を設定するためのコマンドであることを検出する。無効な機能を設定するためのコマンドが検出された場合、制御部7はコマンドに対応する機能ブロック部がユーザにより設定された機能に係る処理を実行しないように制御する。
【選択図】図1
Description
しかし、メーカから正規に提供されるファームウエア以外のファームウエア等の適切でないファームウエアにより撮像装置のファームウエアが更新されてしまうことがある。このような適切でないファームウエアにより、ユーザが設定値を変更可能な機能について、本来は設定できない値が設定されてしまうことがある。
例えば、機器の不正な機能の利用の可能性を低減させるために、機器の利用情報やメモリの消費情報をログに残して、予め有効化されている機能以外の機能が使用されていないか検出する方法が提案されている(特許文献1参照)。
本発明は、無効な機能や制限されている機能に係る処理が実行されることを防止することを目的とする。
図1は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。図1は撮像装置100の機能構成を示すブロック図である。図1において、撮像部1はレンズ、シャッタおよび絞り、撮像素子等を含む。撮像部1は被写体の光を電気信号に変換し、画像信号を出力する。本実施形態では、撮影待機状態にて、撮像部1が動画信号を生成して出力する。また、ユーザによる撮影指示があった場合、撮影指示に応じた1画面の静止画信号を出力する。撮像部1は、制御部7からのコマンドを受ける機能ブロック部として、ISO設定部1aと、シャッタ速度設定部1bとを有するが、これ以外の機能ブロック部を持つことも可能である。画像処理部2は、撮影時においては、撮像部1から出力された画像信号に所定の画像処理を施す。例えば、画像処理部2は、撮像部1から出力された静止画信号に対し、JPEG等の圧縮処理を施す。また、画像処理部2は、再生時においては、再生された画像信号に対し、伸長処理や再生効果処理等を施す。画像処理部2は、制御部7からのコマンドを受ける機能ブロック部として、画質設定部2aと、再生効果設定部2bとを有するが、これ以外の機能ブロック部を持つことも可能である。
表示制御部5は、撮影待機状態では、撮像部1から出力された動画信号に従って動画像を表示部6に表示し、撮影指示があった場合は、撮影指示に応じて撮像部1から出力された静止画信号に応じて静止画像を表示部6に表示させる。また、表示制御部5は、再生時においては、記録媒体4から再生された静止画、或いは、記録媒体4に記録された複数の静止画信号の縮小画像を含むインデックス画面等を表示部6に表示させる。また、表示制御部5は、制御部7からの指示により、メニュー画面等の各種の情報を表示部6に表示する。表示部6は、液晶パネルや有機ELデバイス等を含む。
各機能ブロック部は、制御部7から出力されたコマンドに含まれるデータを記憶するためのレジスタを有する。また、各機能ブロック部におけるレジスタのアドレスは、機能ブロック部毎に決められている。
記憶部12は、無効とされている機能、または制限されている機能である、所定の機能に対応したアドレス及びデータからなるコマンド情報を記憶している。以下、この無効な機能のコマンド情報を無効値と呼ぶ。記憶部12は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)やヒューズ等で構成される。無効機能検出部13は、DMA部11により転送されたアドレスおよびデータと、記憶部12に記憶されているアドレスおよびデータとに基づいて、そのコマンドによる機能が無効であるか否かを判別する。そして、その判別結果と、無効とされた機能を示す情報とを、制御部7に出力する。バス14は、撮像装置100の各部の間でデータやコマンド等を送受信するために用いられる。
制御部7は、ファームウエアの更新指示があった場合、記録再生部3を制御して、記録媒体4からファームウエアのデータを読み出し、メモリ10に記憶する。そして、メモリ10に記憶された、更新用のファームウエアによりROM9に記憶された更新前のファームウエアを書き替える。なお、更新処理の実行を制御するためのプログラムも記録媒体4に記録されており、制御部7はこの実行プログラムに従い、ROM9に記憶されたファームウエアを更新する。
このようにROM9に記憶されたファームウエアが更新された後、ユーザが操作部8を操作して、電源をオンにすると、更新されたファームウエアによる処理が有効となる。
例えば、シャッタ速度として1/3200秒を設定する機能が禁止されていたにもかかわらず、更新後のファームウエアにより、シャッタ速度として1/3200秒を設定することができるように改変されてしまうことが考えられる。
そこで、本実施形態では、無効とされた機能に対応したアドレス及びデータからなるコマンド情報を無効値として記憶部12に記憶しておき、記憶部12に記憶されたコマンド情報に基づいて、撮像装置100による処理を制御する。
・予め決められている機能を無効とすること、または当該機能を制限すること。
・撮像装置の動作を停止し、または制限すること。
・無効とされている機能、または、制限されている機能に係る設定値を補正して処理内容を変更すること。
・警告処理によって、望ましくない改造等を抑止すること。
例えば、図11(A)に示すように、シャッタ速度を設定するためのコマンドのアドレスとして0x20000000が記憶部12に記憶されている。このアドレス0x20000000に対して、予め設定されているシャッタ速度1/8000秒を示すデータとして0x00306000が記憶されている。なお、これらの数値は例示に過ぎず、他の値とすることも可能である。また、シャッタ速度1/4000秒、1/2000秒を示すデータとして、0x00304000、0x00302000がそれぞれ記憶されている。
図2において、制御部7は、DMA部11に対し、各機能ブロック部からのコマンドデータの転送を開始するように指示する(S201)。DMA部11は、複数の機能ブロック部のうち、無効とされた機能に対応した機能ブロック部からデータを読み出す。DMA部11は、この機能に対応したアドレスを生成し、読み出したデータと共に、無効機能検出部13に転送する(S202)。このとき、DMA部11は、撮影指示により図2のフローが開始された場合、複数の機能ブロック部のうち、撮影処理に関連した機能ブロック部からデータを読み出し、アドレスと共に無効機能検出部13に転送する。このように、DMA部11が転送するコマンドには、アドレスとデータとが含まれる。無効とされた機能が複数ある場合、DMA部11は、この複数の機能に対応した複数の機能ブロック部から、データを読み出し、各機能に対応したアドレスと共に無効機能検出部13に転送する。
設定された機能が無効でなかった場合、無効機能検出部13は、その機能を有効とする(S205)。一方、設定された機能が無効であった場合、無効機能検出部13は、その機能を無効とする(S206)。
また、DMA部11より転送された全てのコマンドについて、有効か無効かの判断が終了した場合、無効機能検出部13は、無効とされた機能があるか否かを判別し、判別結果を示す情報を制御部7に出力する(S208)。また、無効機能検出部13は、無効とされた機能があった場合には、更に、その機能を示す情報も制御部7に送る。
制御部7は、無効機能検出部13より、無効とされた機能が無かった旨の情報を受けた場合、引き続き、ファームウエアに従って処理を実行する(S209)。例えば、ユーザにより撮影が指示された場合、撮影処理を実行する。また、制御部7は、無効機能検出部13より、無効とされた機能があった旨の情報を受けた場合、制御部7は、例外処理を実行する(S210)。
ユーザによりシャッタ速度として1/8000秒が設定された場合、制御部7は、シャッタ速度設定部1bに対し、シャッタ速度の設定のためのアドレス0x20000000とデータ0x00306000を含むコマンドを送信する。そして、ユーザから撮影指示が出力された場合、DMA部11により、シャッタ速度設定部1bからデータが読み出され、シャッタ速度の設定機能に対応したアドレスと共に、読み出されたデータが無効機能検出部13に転送される。転送されたアドレス0x20000000とデータ0x00306000は、記憶部12に記憶されているアドレスおよびデータと比較される。
転送されたアドレスは、図11(A)に示す値と一致するので、無効機能検出部13は、このコマンドに対応した機能が無効であり、更に、シャッタ速度の設定が無効である旨の情報を制御部7に通知する。その結果、制御部7は、撮影動作を停止する例外処理を実行する。
このように、第1実施形態によれば、適切でないファームウエアにより設定された設定値に従った処理の実行を防止することができる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。本実施形態においても、撮像装置100の構成や基本的な処理は第1実施形態と同じである。本実施形態では、所定の機能について、その設定値を変更する場合に、一つのコマンドではなく、複数のコマンドが制御部7から発行される。また、別の所定の機能については、その設定値を変更する場合に、複数のコマンドの何れかが制御部7から発行される。
図4において、制御部7は、DMA部11に対し、各機能ブロック部からのコマンドデータの転送を開始するように指示する(S401)。DMA部11は、無効とされた機能に対応した機能ブロック部からデータを読み出し、機能に対応したアドレスと共に無効機能検出部13に転送する(S402)。DMA部11が転送するデータには、一つの機能について、複数のアドレスとデータとが含まれる。無効とされた機能が複数ある場合、DMA部11は、この複数の機能に対応した複数の機能ブロック部からデータを読み出し、アドレスと共に無効機能検出部13に転送する。
無効な機能でなかった場合、無効機能検出部13は、その機能を有効とする(406)。一方、無効な機能であった場合、無効機能検出部13は、その機能を無効とする(S411)。
制御部7は、無効機能検出部13より、無効とされた機能が無かった旨の情報を受けた場合、引き続き、ファームウエアに従って処理を実行する(S418)。制御部7は、無効機能検出部13より、無効とされた機能があった旨の情報を受けた場合、制御部7は、図3に示す例外処理を実行する(S419)。
ユーザによりシャッタ速度として1/8000秒が設定された場合、制御部7は、シャッタ速度設定部1bに対し、シャッタ速度の設定のためのアドレス0x20000000及びデータ0x00306000を設定する。また、制御部7は、アドレス0x20000004にデータ0x05060007を設定し、アドレス0x20000008にデータ0x03257007を設定する。そして、制御部7は、これらのアドレスとデータを含むコマンドを送信する。
ユーザによりISO感度として3200が設定された場合、制御部7は、ISO設定部1aに対し、ISO感度の設定のためのアドレス0x30000000にデータ0x00060075を設定する。そして、制御部7は、これらのアドレスとデータを含むコマンドを送信する。
このように、第2実施形態によれば、適切でないファームウエアにより設定された設定値に従った処理の実行を防止することができる。また、無効化された機能について、無効値を設定するために複数のコマンドが発行される場合にも、この無効値に従った処理の実行を防止することができる。
次に、本発明の第3実施形態を説明する。本実施形態においても、撮像装置100の構成や基本的な処理は第1実施形態と同じである。
図11(C)は、記憶部12に記憶されている、無効とされた機能または制限されている機能に対応したコマンドのアドレスとデータを示している。図11(C)では、一例として、撮像部1による撮影処理のためのシャッタ速度の設定機能に関するコマンドのアドレスとデータを示している。図11(C)の1列目はアドレス、2列目はデータを示し、これらは図11(A)と同様である。図11(B)の3列目は、ユーザにより設定された機能が無効であるか否かを判別するための条件を示している。本実施形態では、以下に示す、ユーザにより設定された設定値Xと記憶部12に記憶されたデータYの大小関係に関する五つの条件の何れかが設定される。
1.X=Y(等しい)
2.X>Y(より大きい)
3.X≧Y(以上)
4.X<Y(より小さい)
5.X≦Y(以下)
前述のように、メニュー画面により機能が設定されると、制御部7より、対応した機能ブロック部に対し、アドレスとデータが送信される。この状態で、操作部8より撮影指示や再生指示が出力された場合、図5の処理が開始される。
図5において、制御部7は、DMA部11に対し、各機能ブロック部からのコマンドの転送を開始するように指示する(S501)。DMA部11は、複数の機能ブロック部のうち、無効とされた機能に対応した機能ブロック部からデータを読み出し、アドレスと共に無効機能検出部13に転送する(S502)。無効とされた機能が複数ある場合、DMA部11は、この複数の機能に対応した複数の機能ブロック部からデータを読み出し、アドレスと共に無効機能検出部13に転送する。
また、S509において、「より大きい」が条件として設定されていない場合、及び、S510でXがYより大きくない場合、無効機能検出部13は、条件として、XがY以下であることが設定されているか否かを判別する(S511)。条件として、XがY以下であることが設定されていた場合、無効機能検出部13は、転送されたデータXが、記憶されたデータY以下であるか否かを判別する(S512)。XがY以下である場合、無効機能検出部13は、その機能を無効とする(S514)。
また、S513において、XがYよりも小さくない場合、無効機能検出部13は、その機能を有効とする(S515)。
また、DMA部11より転送された全てのコマンドについて、有効か無効かの判断が終了した場合、無効機能検出部13は、無効とされた機能があるか否かを判別し、判別結果を示す情報を制御部7に出力する(S517)。また、無効機能検出部13は、無効とされた機能があった場合には、更に、その機能を示す情報も制御部7に送る。
制御部7は、無効機能検出部13より、無効とされた機能が無かった旨の情報を受けた場合、引き続き、ファームウエアに従って処理を実行する(S518)。制御部7は、無効機能検出部13より、無効とされた機能があった旨の情報を受けた場合、制御部7は、図3に示す例外処理を実行する(S519)。
ユーザによりシャッタ速度として1/8000秒が設定された場合、制御部7はシャッタ速度設定部1bに対し、シャッタ速度の設定のためのアドレス0x20000000にデータ0x00306000を設定する。
また、DMA部11から、アドレス0x20000000と対応するデータ0x00301FFFが無効機能検出部13に転送された場合、この0x00301FFFは、条件「以下」に対応した無効値0x00302000以下である。そのため、無効機能検出部13は、このアドレス及びデータを含むコマンドに対応した機能が無効であると判断する。
このように、第3実施形態によれば、適切でないファームウエアにより設定された設定値に従った処理の実行を防止することができる。また、無効化された設定値を判別するための条件に基づいて、設定値が無効か否かについて判別されるので、記憶部12に記憶された無効値以外の値が設定された場合にも、適切に無効値の判別が可能となる。
次に、本発明の第4実施形態を説明する。本実施形態においても、撮像装置100の構成や基本的な処理は第1実施形態と同じである。本実施形態では、所定の機能について、その設定値を変更する場合に、制御部7は、アドレスに対応した複数ビットのデジタルデータのうちの一部に、設定値に対応した値を設定する。
前述のように、メニュー画面により機能が設定されると、制御部7より、対応した機能ブロック部に対し、アドレスとデータが送信される。この状態で、操作部8より撮影指示や、再生指示が出力された場合、図6の処理が開始される。
無効機能検出部13は、記憶部12に記憶されたマスクデータに基づいて、DMA部11により転送されたデータの一部のビットをマスクしたマスクデータを生成する(S603)。具体的には、無効機能検出部13は、記憶部12に記憶された無効化機能のアドレスから、転送されたアドレスと同じものを検出する。そして、無効機能検出部13は、転送されたアドレスと同じアドレスに対して登録されたデータと、そのマスクデータを検出する。例えば、転送されたアドレスが0x20000000である場合、無効機能検出部13は、図11(D)から、このアドレスに対応した三つのマスクデータを検出する。そして、転送されたデータを、これら三つのマスクデータによりそれぞれマスクすることにより、三つのマスクデータを生成する。
無効な機能でなかった場合、無効機能検出部13は、その機能を有効とする(S606)。一方、無効な機能であった場合、無効機能検出部13は、その機能を無効とする(S607)。次に、無効機能検出部13は、DMA部11より転送されたコマンドの残りがあるか否かを判別し(S608)、残りのコマンドがある場合はS603に戻って処理を繰り返す。
制御部7は、無効機能検出部13より、無効とされた機能が無かった旨の情報を受けた場合、引き続き、ファームウエアに従って処理を実行する(S610)。例えば、ユーザにより撮影が指示された場合、撮影処理を実行する。また、制御部7は、無効機能検出部13より、無効とされた機能があった旨の情報を受けた場合、制御部7は、図3の例外処理を実行する(S611)。
ユーザから撮影指示が出力された場合、DMA部11により、シャッタ速度設定部1bに設定されたデータと、アドレスを含むコマンドが無効機能検出部13に転送される。シャッタ速度として1/8000秒が設定された場合、転送されたアドレスは0x20000000である。無効機能検出部13は、図11(D)に示すアドレス0x20000000に対応した三つのマスクデータに基づいて、転送されたデータ0x00306000をマスクし、三つのマスクされたデータを生成する。
無効機能検出部13は、このように得られた三つのデータを、図11(D)に示すデータと比較し、一致するか否かを判別する。0x00306000を0x0000ff00でマスクすることにより得られた0x00006000は、このマスクデータに対応したデータ0x00006000と一致する。そのため、無効機能検出部13は、無効とされた機能があり、更に、シャッタ速度の設定が無効である旨の情報を制御部7に通知する。その結果、制御部7は、撮影動作を停止する例外処理を実行する。
このように、第4実施形態によれば、適切でないファームウエアにより設定された設定値に従った処理の実行を防止することができる。また、複数ビットのデータの一部が設定値として使用される場合にも、適切に無効値の判別が可能となる。
次に、本発明の第5実施形態を説明する。本実施形態においても、撮像装置100の構成や基本的な処理は第1実施形態と同じである。本実施形態では、製品出荷時に記憶部12に記憶されていた、無効化対象の機能を、無効にするか否かを製品出荷後に変更できる構成とした。
記憶部12に記憶された、この無効化ビットは、前述のような、ファームウエアの更新処理では変更されない。例えば、ユーザは、撮像装置100の製造メーカのサービスセンタ等に撮像装置100を持ち込むことにより、この無効化ビットを変更することが可能である。
前述のように、メニュー画面により機能が設定されると、制御部7より、対応した機能ブロック部に対し、アドレスとデータが送信される。この状態で、操作部8より撮影指示や、再生指示が出力された場合、図7の処理が開始される。
機能が無効でなかった場合、無効機能検出部13は、その機能を有効とする(S706)。一方、無効な機能であった場合、無効機能検出部13は、その機能を無効とする(S707)。次に、無効機能検出部13は、DMA部11より転送されたコマンドの残りがあるか否かを判別し(S708)、残りのコマンドがある場合はS703に戻って処理を繰り返す。
また、DMA部11より転送された全てのコマンドについて、有効か無効かの判断が終了した場合、無効機能検出部13は、無効とされた機能があるか否かを判別し、判別結果を示す情報を制御部7に出力する(S709)。また、無効機能検出部13は、設定値が無効とされた機能があった場合には、更に、その機能を示す情報も制御部7に送る。
例えば、ユーザによりシャッタ速度として1/8000秒が設定された場合、制御部7はシャッタ速度設定部1bに対し、シャッタ速度の設定のためのアドレス0x20000000とデータ0x00306000を出力する。
ユーザから撮影指示が出力された場合、DMA部11により、シャッタ速度設定部1bに設定されたアドレスとデータとを含むコマンドが無効機能検出部13に転送される。シャッタ速度として1/8000秒が設定された場合、転送されたアドレスは0x20000000である。無効機能検出部13は、図11(E)に示すアドレス0x20000000に対応した三つの無効値に対応した無効化ビットの値を検出する。
このように、第5実施形態によれば、適切でないファームウエアにより設定された設定値に従った処理の実行を防止することができる。また、撮像装置を出荷した後で、無効値を有効な値に変更した場合や、逆に、新たに無効な値を設定した場合にも、この無効値に従った処理の実行を防止することができる。
次に、本発明の第6実施形態を説明する。第1ないし第5実施形態では、記憶部12に対し、予め図11(A)ないし(E)に示すような無効化機能を設定するためのコマンドに含まれるアドレスとその無効値とが記憶されていた。本実施形態では、電源投入時に、制御部7がROM9に記憶されたプログラム(ファームウエア)を実行することにより、記憶部12に対し、無効化されている機能のアドレスと無効値のデータとを書き込む。
記憶部12には、所定の機能が無効とされているか否かを示す情報(機能割り当てビット)が記憶されている。また、各機能割り当てビットが記憶されたアドレスは、機能毎に予め決められている。図11(F)は、シャッタ速度として1/8000秒、1/4000秒、1/2000秒をそれぞれ設定する機能が無効であるか否かを示す機能割り当てビットの例を示している。
図11(F)に示すように、機能割り当てビットの値が第1の値(ここでは1)の場合、対応する機能について無効化の設定が有効、つまり、当該機能は無効である。また、機能割り当てビットの値が第2の値(ここでは0)の場合、対応する機能は有効である。
例えば、図11(F)の1行目に示す機能割り当てビットの値は1であるので、シャッタ速度を1/8000秒に設定する機能は無効である。また、図11(F)の2行目および3行目では、機能割り当てビットの値が0であるので、シャッタ速度を1/4000秒に設定する機能と1/2000秒に設定する機能は有効である。
また、ROM9に記憶されたファームウエアには、所定の機能に対応したコマンドのアドレスおよびデータが予め登録されている。更に、ROM9に記憶されたファームウエアには、各機能に対応した機能割り当てビットが記憶されている、記憶部12におけるアドレスの情報が予め登録されている。
操作部8により電源が投入されると、制御部7はROM9に記憶されたファームウエアを実行し、記憶部12に記憶された、各機能に対応した機能割り当てビットをチェックする(S801)。そして、制御部7は、機能割り当てビットの値に基づいて、対応する機能が無効とされているか否かを判定する。そして、機能割り当てビットの値が1であることが判定された場合、無効とする機能に対応したアドレスおよびデータを記憶部12に書き込む(S802)。なお、記憶部12は、制御部7が無効とする機能のアドレスおよびデータを記憶するための領域を有する。
例えば、図11(F)の1行目に示す機能割り当てビットの値は1であるので、シャッタ速度を1/8000秒に設定する機能が無効化されていることが判定される。そのため、制御部7がファームウエアを実行することよって、シャッタ速度を1/8000秒に設定するためのアドレス0x20000000とデータ0x00306000を、記憶部12に書き込む。
次に、本発明の第7実施形態を説明する。図9は、第7実施形態に係る撮像装置100の構成を示すブロック図である。図1と同じ構成については、同じ符号を付加してその詳細な説明は省略する。第1ないし第6実施形態では、制御部7により、撮影指示や再生指示等があった場合に、無効とされる機能が設定されているか否かを判別し、例外処理を実行していた。
本実施形態では、コマンドモニタ部15を備える。コマンドモニタ部15は、制御部7から発行されるアドレスおよびデータのうち、無効とされている機能に対応したコマンドのアドレスとデータを取り出して無効機能検出部13に転送する。
前述のように、メニュー画面により機能が設定されると、制御部7より、対応した機能ブロック部に対し、アドレスとデータが送信される。図10は、このように制御部7からコマンドが発行された場合に実行される処理を示すフローチャートである。図10の処理は、制御部7におけるCPUがROM9に記憶されたファームウエアを実行することにより行われる。
無効とされた機能に関するコマンドであった場合、コマンドモニタ部15は、取得したアドレスとデータとを、無効機能検出部13に転送する(S1002)。無効機能検出部13は、コマンドモニタ部15により転送されたアドレスおよびデータと、記憶部12に記憶されているアドレスおよびデータとを比較する(S1003)。無効機能検出部13は、この比較の結果、ユーザにより設定された機能が無効であるか否かを判別する(S1004)。機能が無効でなかった場合、無効機能検出部13は、その機能を有効と判別し、判別結果を示す情報を制御部7に送る(S1005)。
また、S1009において、例外処理が、設定値を制御部7が補正する処理でない場合、制御部7は、無効とされている設定値が設定されたため、ユーザの設定が無効となったことをユーザに知らせるための警告処理を実行する(S1012)。本実施形態では、例えば、表示部6に警告のためのメッセージ等が表示される。このように警告することにより、ユーザは、ユーザが設定した機能が無効となったことがわかる。
ユーザによりシャッタ速度として1/8000秒が設定された場合、制御部7は、シャッタ速度設定部1bに対し、シャッタ速度の設定のためのアドレス0x20000000とデータ0x00306000を含むコマンドを送信する。コマンドモニタ部15は、このアドレスとデータを取得し、アドレス0x20000000が記憶部12に記憶されたアドレスであると判定する。そのため、コマンドモニタ部15は、このアドレス0x20000000とデータ0x00306000を無効機能検出部13に転送する。無効機能検出部13は、転送されたアドレス0x20000000とデータ0x00306000を、記憶部12に記憶されているアドレスおよびデータと比較する。
転送されたアドレスとデータは、図11(A)に示す値と一致するので、無効機能検出部13は、無効とされた機能があり、更に、シャッタ速度の設定が無効である旨の情報を制御部7に通知する。その結果、制御部7は、設定が無効であることをユーザに警告するか、或いは、撮影装置の動作を停止する等の例外処理を実行する。
本実施形態では、コマンドモニタ部15は、制御部7から出力されたアドレスとデータとを無効機能検出部13に転送していた。これ以外にも、例えば、コマンドモニタ部15は、制御部7は発行したアドレスが無効化機能に関するものである場合、コマンドが発行された機能ブロック部からデータを読み出し、アドレスと共に無効機能検出部13に対して転送する構成としてもよい。
次に、本発明の第8実施形態を説明する。本実施形態においても、撮像装置100の構成や基本的な処理は第7実施形態と同じである。また、本実施形態では、第6実施形態と同様、電源投入時に、制御部7が図8の処理を実行することにより、記憶部12に対し、無効化されている機能のアドレスと無効値のデータとを書き込む。その後、第7実施形態と同じく、制御部7から無効化機能に関するコマンドが発行された場合に、図10の処理が実行される。
なお、前記の各実施形態では、撮像装置に対して本発明を適用した場合について説明したが、ソフトウエアを実行することにより各種の機能を制御する構成を持つ電子機器に対し、同様に本発明を適用することが可能である。
2 画像処理部
3 記録再生部
7 制御部
12 記憶部
13 無効機能検出部
Claims (20)
- 電子機器であって、
ソフトウエアを実行することにより、ユーザによる前記電子機器の機能が設定された場合に、前記機能を設定するためのコマンドを発行する制御手段と、
前記制御手段により発行されたコマンドに応じて、前記機能に係る処理を実行する実行手段と、
無効な機能に関する情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段により記憶された情報に基づいて、前記制御手段により発行されたコマンドが、前記無効な機能を設定するためのコマンドであることを検出する検出手段とを備え、
前記制御手段は、前記検出手段により、前記無効な機能を設定するためのコマンドであることが検出された場合に、前記実行手段が前記ユーザにより設定された機能に係る処理を実行しないように制御することを特徴とする電子機器。 - 前記実行手段から前記コマンドを読み出して、前記検出手段に転送する手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記検出手段は、前記制御手段により発行された複数のコマンドがそれぞれ、無効な機能を設定するためのコマンドであるか否かを判別することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記制御手段により前記コマンドが発行されたことに応じて、前記制御手段により発行されたコマンドを前記検出手段に転送する転送手段を備え、前記検出手段は、前記転送手段により転送されたコマンドが、前記無効な機能を設定するためのコマンドであることを検出することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記検出手段は、前記制御手段により発行されたコマンドと、前記記憶手段に記憶された情報とを比較することにより、前記制御手段により発行されたコマンドが前記無効な機能を設定するためのコマンドであるか否かを判別することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の電子機器。
- 前記制御手段は、一つの前記機能を設定するための複数のコマンドを発行し、前記検出手段は、前記一つの機能を設定するために前記制御手段から発行された複数のコマンドと、複数の前記無効な機能に関する情報とを比較することにより、前記制御手段により発行されたコマンドが前記無効な機能を設定するためのコマンドであるか否かを判別することを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
- 前記記憶手段は、複数の前記無効な機能に関する情報がそれぞれ有効となっているか否かを判別するための付加情報を記憶し、前記検出手段は、前記付加情報により無効であることが示される機能に関する情報に基づいて、前記制御手段により発行されたコマンドが、前記無効な機能を設定するためのコマンドであることを検出することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記記憶手段は、前記無効な機能に関する情報と前記コマンドに含まれるデータとの大小関係の条件に関する情報を記憶し、前記検出手段は、前記制御手段により発行されたコマンドに含まれる前記データと前記記憶手段に記憶された前記無効な機能に関する情報との比較の結果と、前記大小関係の条件とに基づいて、前記制御手段により発行されたコマンドが前記無効な機能を設定するためのコマンドであるか否かを判別することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記制御手段により発行されたコマンドと、前記記憶手段に記憶された前記無効な機能に関する情報はそれぞれ複数ビットのデータであり、前記記憶手段は、前記複数ビットの一部をマスクする情報を記憶し、前記検出手段は、前記制御手段により発行されたコマンドにおける前記一部以外のビットと、前記記憶手段に記憶された前記無効な機能に関する情報とを比較することにより、前記制御手段により発行されたコマンドが前記無効な機能を設定するためのコマンドであるか否かを判別することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記制御手段は、前記ソフトウエアを実行することにより、前記無効な機能を示す情報を前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 撮像装置であって、
ソフトウエアを実行することにより、ユーザによる前記撮像装置の機能が設定された場合に、前記機能を設定するためのコマンドを発行する制御手段と、
前記制御手段により発行されたコマンドに応じて、前記機能に係る処理を実行する実行手段と、
無効な機能に関する情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段により記憶された情報に基づいて、前記制御手段により発行されたコマンドが、前記無効な機能を設定するためのコマンドであることを検出する検出手段とを備え、
前記制御手段は、前記検出手段により、前記無効な機能を設定するためのコマンドであることが検出された場合に、前記実行手段が前記ユーザにより設定された機能に係る処理を実行しないように制御することを特徴とする撮像装置。 - 前記制御手段は、撮影指示に応じて、前記検出手段による検出の処理を実行させることを特徴とする請求項11に記載の撮像装置。
- 前記実行手段は、前記制御手段により発行されたコマンドを記憶する記憶部を有し、
前記撮影指示に応じて、前記実行手段における記憶部から前記コマンドを読み出して、前記検出手段に転送する手段を備えたことを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。 - 前記検出手段は、前記撮影指示に応じて、前記制御手段により発行された複数のコマンドがそれぞれ、無効な機能を設定するためのコマンドであるか否かを判別することを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。
- 前記制御手段により前記コマンドが発行されたことに応じて、前記制御手段により発行されたコマンドを前記検出手段に転送する転送手段を備え、前記検出手段は、前記転送手段により転送されたコマンドが、前記無効な機能を設定するためのコマンドであることを検出することを特徴とする請求項11に記載の撮像装置。
- 前記検出手段は、前記制御手段により発行されたコマンドと、前記記憶手段に記憶された情報とを比較することにより、前記制御手段により発行されたコマンドが前記無効な機能を設定するためのコマンドであるか否かを判別することを特徴とする請求項11から15の何れか1項に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、一つの前記機能を設定するための複数のコマンドを発行し、前記検出手段は、前記一つの機能を設定するために前記制御手段から発行された複数のコマンドと、複数の前記無効な機能に関する情報とを比較することにより、前記制御手段により発行されたコマンドが前記無効な機能を設定するためのコマンドであるか否かを判別することを特徴とする請求項16に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、前記ソフトウエアを実行することにより、前記無効な機能を示す情報を前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項11に記載の撮像装置。
- 前記実行手段は、撮像手段と、前記撮像手段により得られた画像信号を処理する処理手段と、前記処理手段により得られた画像信号を記録媒体に記録し、前記記録媒体から画像信号を再生する記録再生手段とを有することを特徴とする請求項11に記載の撮像装置。
- 前記ソフトウエアを記憶するメモリを備え、
前記制御手段は、更新用のソフトウエアにより、前記メモリに記憶されたソフトウエアを更新することを特徴とする請求項11から19の何れか1項に記載の撮像装置。
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