JP2013242989A - 導電伝熱ガスケット - Google Patents

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Abstract

【課題】取り付けられる隙間にクッション性を持たせ電気的に導通すると共に伝熱性の機能を備えた導電伝熱ガスケットを提供すること。
【解決手段】 本発明の導電伝熱ガスケット10は、矩形体状のクッション本体11と、クッション本体11の互いに平行な面の一方の面においてクッション本体11の一方の側面から予め定めた領域に設けられた粘着層12と、クッション本体11の互いに平行な面の他方の面に設けられた熱伝導性粘着層13と、粘着層12と、熱伝導性粘着層13の粘着層12と対向する領域と、クッション本体11の一方の側面とを覆い貼り付けられた導電フィルム14とを備えることとした。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子関連製品において電気導体間の隙間や電気導体とアース基板間の隙間にクッション性を持たせ電気的に安定して導通すると共に伝熱性の機能を備えた導電伝熱ガスケットに関する。
携帯電話やパソコンなどの電子関連製品においては、電気導体(小型電子部品)間の隙間や電気導体とアース基板間の隙間にクッション性を持たせ電気的に導通し同一レベルにすることが導電ガスケットにより行なわれている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来の導電ガスケットは、平行な二面が形成された直方体状のクッション本体と、クッション本体の上記二面を両面粘着テープを介して覆うとともに上記二面の一方の側面を覆う導電体の導電フィルムとにより構成されており、電気導体間の隙間や電気導体とアース基板間の隙間をクッション性を持たせ電気的に導通することが行なわれているが、小型電子部品でもある電気導体に発熱性のものが設けられていた場合、導電フィルムにより放熱が遮断され伝熱が行なわれないため、小型電子部品の放熱効果を効果的に得るためには導電ガスケットに伝熱性の機能が望まれているという問題があった。
特開2008−258020号公報
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであって、電子関連製品において電気導体間の隙間や電気導体とアース基板間の隙間にクッション性を持たせ電気的に導通すると共に伝熱性の機能を備えた導電伝熱ガスケットを提供することを目的とする。
本発明の導電伝熱ガスケットは、矩形体状のクッション本体と、前記クッション本体の互いに平行な面の一方の面において前記クッション本体の一方の側面から予め定めた領域に設けられた粘着層と、前記クッション本体の互いに平行な面の他方の面に設けられた熱伝導性粘着層と、前記粘着層と、前記熱伝導性粘着層の前記粘着層と対向する領域と、前記クッション本体の前記一方の側面とを覆い貼り付けられた導電体とを備えることとした。
また、本発明の導電伝熱ガスケットは、矩形体状のクッション本体と、前記クッション本体の互いに平行な面の一方の面において前記クッション本体の一方の側面から予め定めた領域に設けられた粘着層と、前記クッション本体の互いに平行な面の他方の面に設けられた熱伝導性粘着層と、前記粘着層と、前記熱伝導性粘着層の前記粘着層と対向する領域と、前記クッション本体の前記一方の側面とを覆い貼り付けられた導電体とを備え、前記熱伝導性粘着層は、前記導電体が貼り付けられる前記粘着層と対向する領域を上回り前記他方の面の面積を下回る予め定めた領域に設けられることとした。
また、本発明の導電伝熱ガスケットは、矩形体状のクッション本体と、前記クッション本体の互いに平行な面の一方の面と他方の面において前記クッション本体の一方の側面から予め定めた領域と、前記クッション本体の前記一方の側面とを覆い貼り付けられた導電体とを備え、前記クッション本体は、自己粘着性を有するクッション材で形成することとした。
また、前記粘着層の前記予め定めた領域と、前記熱伝導性粘着層の前記粘着層と対向する領域とは、それぞれ前記クッション本体の前記平行な面の半分を占めることとした。
さらに、前記クッション本体は、熱伝導率の高い材料を使用し、前記熱伝導率の高い材料として、熱伝導性フィラーを含んだアクリル系ゴム、熱伝導性フィラーを含んだエチレンプロピレン系ゴム、熱伝導性フィラーを含んだウレタン系ゴム、熱伝導性フィラーを含んだシリコーン系ゴム、熱伝導性フィラーを含んだ熱可塑性エラストマー、熱伝導性フィラーを含んだ樹脂発泡体、熱伝導性フィラーを含んだアクリル系ゲル、熱伝導性フィラーを含んだシリコーン系ゲル、ソフトフェライト含有樹脂、グラファイト含有ゴム、グラファイトのいずれかの材料とすることとした。
本発明の導電伝熱ガスケットは、矩形体状のクッション本体と、前記クッション本体の互いに平行な面の一方の面において前記クッション本体の一方の側面から予め定めた領域に設けられた粘着層と、前記クッション本体の互いに平行な面の他方の面に設けられた熱伝導性粘着層と、前記粘着層と、前記熱伝導性粘着層の前記粘着層と対向する領域と、前記クッション本体の前記一方の側面とを覆い貼り付けられた導電体とを備えることとしたため、取り付けられる電気導体間の隙間や電気導体とアース基板間の隙間にクッション性を持たせ電気的に安定して導通すると共に放熱効果を効果的に得ることができる。
また、本発明の導電伝熱ガスケットは、矩形体状のクッション本体と、前記クッション本体の互いに平行な面の一方の面において前記クッション本体の一方の側面から予め定めた領域に設けられた粘着層と、前記クッション本体の互いに平行な面の他方の面に設けられた熱伝導性粘着層と、前記粘着層と、前記熱伝導性粘着層の前記粘着層と対向する領域と、前記クッション本体の前記一方の側面とを覆い貼り付けられた導電体とを備え、前記熱伝導性粘着層は、前記導電体が貼り付けられる前記粘着層と対向する領域を上回り前記他方の面の面積を下回る予め定めた領域に設けられることとしたため、取り付けられる電気導体間の隙間や電気導体とアース基板間の隙間にクッション性を持たせ電気的に安定して導通すると共に放熱効果をより効果的に得ることができる。
また、本発明の導電伝熱ガスケットは、矩形体状のクッション本体と、前記クッション本体の互いに平行な面の一方の面と他方の面において前記クッション本体の一方の側面から予め定めた領域と、前記クッション本体の前記一方の側面とを覆い貼り付けられた導電体とを備え、前記クッション本体は、自己粘着性を有するクッション材で形成することとしたため、取り付けられる電気導体間の隙間や電気導体とアース基板間の隙間にクッション性を持たせ電気的に安定して導通すると共に放熱効果を簡潔構造でより効果的に得ることができる。
また、前記粘着層の前記予め定めた領域と、前記熱伝導性粘着層の前記粘着層と対向する領域とは、それぞれ前記クッション本体の前記平行な面の半分を占めることとしたため、電気的に安定して導通する導電性と放熱効果を的確に得ることができる。
さらに、前記クッション本体は、熱伝導率の高い材料を使用し、前記熱伝導率の高い材料として、熱伝導性フィラーを含んだアクリル系ゴム、熱伝導性フィラーを含んだエチレンプロピレン系ゴム、熱伝導性フィラーを含んだウレタン系ゴム、熱伝導性フィラーを含んだシリコーン系ゴム、熱伝導性フィラーを含んだ熱可塑性エラストマー、熱伝導性フィラーを含んだ樹脂発泡体、熱伝導性フィラーを含んだアクリル系ゲル、熱伝導性フィラーを含んだシリコーン系ゲル、ソフトフェライト含有樹脂、グラファイト含有ゴム、グラファイトのいずれかの材料とすることとしたため、放熱効果をより的確に得ることができる。
本発明の第1の実施の形態の導電伝熱ガスケットの図を示し、図1(a)は、導電伝熱ガスケットが設置されたときの斜視図を示し、図1(b)は、導電伝熱ガスケットの断面図を示す。 本発明の第2の実施の形態の導電伝熱ガスケットの断面図を示す。 本発明の第3の実施の形態の導電伝熱ガスケットの断面図を示す。
以下、本発明の実施の形態の導電伝熱ガスケットにつき説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態の導電伝熱ガスケットの図を示し、図1(a)は、導電伝熱ガスケットが設置されたときの斜視図を示し、図1(b)は、導電伝熱ガスケットの断面図を示す。
図1(a)に示すように、本発明の第1の実施の形態の導電伝熱ガスケット10は、基材としてクッション本体11を使用するためクッション性があり、小型電子部品でもある電気導体21とアース基板22との間の隙間に設けられ、熱伝導性粘着層13により電気導体21に止められるともに電気導体21とアース基板22との間で圧縮され保持されている。
また、詳細は後述するがクッション本体11の特定部が導電フィルム14で覆われ、導電フィルム14は電気導体21とアース基板22とに接触する。
従って、導電伝熱ガスケット10は、クッション性を有し電気導体21とアース基板22との間の隙間に電気的に導通して設けられ、電気導体21とアース基板22との間の隙間に変動があったとしても電気的な導通性が損なわれることはない。
図1(b)は、図1(a)のAA断面図を示し、導電伝熱ガスケット10は、基材のクッション本体11と、クッション本体11の段差部11aが形成された上側の面15aに設けられた粘着層12と、クッション本体11の段差部11bが形成された下側の面15bに設けられた熱伝導性を有する熱伝導性粘着層13と、クッション本体11の特定部とを覆う導電フィルム14とで構成され、電気導体21とアース基板22との間の隙間に圧縮され保持されている。
クッション本体11は、上側の面15aと下側の面15bとが平行に形成された幅Wの矩形体状となっており、クッション性と熱伝導率の高い材料を使用する。
クッション本体11に使用する熱伝導率の高い材料として、熱伝導性フィラーを含んだアクリル系ゴム、熱伝導性フィラーを含んだエチレンプロピレン系ゴム、熱伝導性フィラーを含んだウレタン系ゴム、熱伝導性フィラーを含んだシリコーン系ゴム、熱伝導性フィラーを含んだ熱可塑性エラストマー、熱伝導性フィラーを含んだ樹脂発泡体、熱伝導性フィラーを含んだアクリル系ゲル、熱伝導性フィラーを含んだシリコーン系ゲル、ソフトフェライト含有樹脂、グラファイト含有ゴム、グラファイトなどを使用することができる。
粘着層12は、クッション本体11の一方の端部側の側面15cから上側の面15aの段差部11a内の予め定めた幅W1の領域に設けられる。そのため、クッション本体11は、全幅Wから予め定めた幅W1を差引いた幅W2の領域で上側の面15aがアース基板22に押当てられ、幅W2の領域で下側の面15bが熱伝導性粘着層13を介し電気導体21に止められている。
熱伝導性粘着層13は、クッション本体11の下側の面15bに設けられ、幅W2の領域で電気導体21に止められている。
導電フィルム14は、合成樹脂製のフィルムの外側の面に金属層を形成した構造のものを使用し、クッション本体11の上側の面15aに設けられた粘着層12と、粘着層12と対向する熱伝導性粘着層13の幅W1の領域と、クッション本体11の一方の端部側の側面15cとを折曲げられて連続して覆い貼り付けられている。
領域の幅W1は、上側の面15aでも下側の面15bでも導電フィルム14の幅を示し、領域の幅W2は、上側の面15aではクッション本体11がアース基板22に押当てられる幅を示し下側の面15bでもクッション本体11が熱伝導性粘着層13を介し電気導体21に止められる幅を示し、領域の幅W1と領域の幅W2とを同じ幅に設定しているが、領域の幅W1と領域のW2とは、導電フィルム14の導電性や熱伝導性粘着層13の粘着性や熱伝導性により自在に設定することもできる。
導電伝熱ガスケット10は、上記したごとく導電フィルム14がクッション本体11に折曲げられて連続して覆い貼り付けられ、電気導体21とアース基板22との間の隙間に電気的に導通して設けられ、電気導体21とアース基板22との間の隙間に変動があったとしても電気的な導通性が損なわれることはない。
また、導電伝熱ガスケット10は、電気導体21にコイルやCPUなどの発熱体23が設けられていたときには、その熱は矢印Rに示すように、熱伝導性粘着層13と熱伝導率の高い材料を使用したクッション本体11によりアース基板22に伝達され、容易に放熱を行なうことができる。
以上、本発明の第1の実施の形態の導電伝熱ガスケットは、電子関連製品において電気導体間の隙間や電気導体とアース基板間の隙間にクッション性を持たせ電気的に安定して導通すると共に放熱性の機能を備え、小型電子部品の放熱効果を効果的に得ることができる。
なお、クッション本体11は、上側の面15aに段差部11aが形成され、下側の面15bに段差部11bが形成されているが、導電フィルム14、粘着層12、熱伝導性粘着層13の状況により平面状にすることもできる。
また、粘着層12と熱伝導性粘着層13は両面テープのものを使用することもできる。
さらに、導電伝熱ガスケット10は、電気導体21とアース基板22との間の隙間に設けることとしたが、電気導体21間の隙間に設けるようにすることもできる。
図2は、本発明の第2の実施の形態の導電伝熱ガスケットの断面図を示す。
図2に示すように、本発明の第2の実施の形態の導電伝熱ガスケット110は、小型電子部品でもある電気導体121とアース基板122との間の隙間に設けられ、熱伝導性粘着層113により電気導体121に止められるともに電気導体121とアース基板122との間で圧縮され保持されている。
導電伝熱ガスケット110は、基材のクッション本体111と、クッション本体111の段差部111aが形成された上側の面115aに設けられた粘着層112と、クッション本体111の段差部111bが形成された予め設定した下側の面115bに設けられた熱伝導性粘着層113と、クッション本体111の特定部とを覆う導電フィルム114とで構成され、電気導体121とアース基板122との間の隙間に圧縮され保持されている。
粘着層112は、クッション本体111の一方の端部側の側面115cから上側の面115aの段差部111a内の予め定めた幅W1の領域に設けられる。そのため、クッション本体111は、全幅Wから予め定めた幅W1を差引いた幅W2の領域で上側の面115aがアース基板122に押当てられ、幅W2の領域内で下側の面115bが熱伝導性粘着層113を介し電気導体121に止められている。
熱伝導性粘着層113は、クッション本体111の段差部111bが形成された予め設定した下側面111bに設けられ、幅W3の領域で電気導体121に当接し止められている。そのため、クッション本体111は、熱伝導性粘着層113が設けられていない幅W4の領域で電気導体121に押し当てられている。
導電フィルム114は、クッション本体111の上側の面115aに設けられた粘着層112と、粘着層112と対向する熱伝導性粘着層113の幅W1の領域と、クッション本体111の一方の端部側の側面115cとを折曲げられて連続して覆い貼り付けられている。
領域の幅W1は、上側の面115aでも下側の面115bでも導電フィルム114の幅を示し、領域の幅W2は、上側の面115aではクッション本体111がアース基板122に押当てられる幅を示し、下側の面115bでもクッション本体111が熱伝導性粘着層13を介し電気導体21に止められる領域の幅W3とクッション本体111が電気導体121に押当てられる領域の幅W4との幅を示し、領域の幅W1と領域の幅W2とを同じ幅に設定しているが、領域の幅W1と領域のW2とは、導電フィルム114の導電性や熱伝導性粘着層113の粘着性や熱伝導性により自在に設定することもできる。また、領域の幅W3と領域の幅W4も自在に設定することができる。
導電伝熱ガスケット110は、上記したごとく導電フィルム114がクッション本体111に折曲げられて連続して覆い貼り付けられ、電気導体121とアース基板122との間の隙間に電気的に導通して設けられ、電気導体121とアース基板122との間の隙間に変動があったとしても電気的な導通性が損なわれることはない。
また、導電伝熱ガスケット110は、電気導体21にコイルやCPUなどの発熱体123が設けられていたときには、その熱は、矢印R1に示すように
熱伝導性粘着層113を介しクッション本体111によりアース基板122に伝達されるとともに、矢印R2に示すように、直接クッション本体111によりアース基板122に伝達され、熱伝導性粘着層113により電気導体121への保持機能を維持し放熱をより効果的に行なうことができる。
以上、本発明の第2の実施の形態の導電伝熱ガスケットは、電子関連製品において電気導体間の隙間や電気導体とアース基板間の隙間にクッション性を持たせ電気的に安定して導通すると共に放熱性の機能を備え、小型電子部品の放熱効果を効果的に得ることができる。
なお、導電伝熱ガスケット110のそれぞれの構成部は、本発明の第1の実施の形態の導電伝熱ガスケット10と同じ機能を備えている。
さらに、クッション本体111は、上側の面115aに段差部111aが形成され、下側の面115bに段差部111bが形成されているが、導電フィルム114、粘着層112、熱伝導性粘着層113の状況により平面状にすることもできる。
図3は、本発明の第3の実施の形態の導電伝熱ガスケットの断面図を示す。
図3に示すように、本発明の第3の実施の形態の導電伝熱ガスケット210は、小型電子部品でもある電気導体221とアース基板222との間の隙間に設けられ、電気導体221とアース基板222との間で圧縮され保持されている。
導電伝熱ガスケット210は、放熱ゲルで形成されクッション性と粘着性のあるクッション本体211と、クッション本体211の特定部を覆う導電フィルム214とで構成され、電気導体221とアース基板222との間の隙間に圧縮され保持されている。
導電フィルム214は、クッション本体211の上側の面215aと、クッション本体211の下側の面215bと、クッション本体211の一方の端部側の側面215cとを折曲げられて連続して覆い貼り付けられている。
領域の幅W1は、上側の面215aでも下側の面215bでも導電フィルム214の幅を示し、領域の幅W2は、上側の面215aではクッション本体211がアース基板222に押当てられる幅を示し、下側の面215bでもクッション本体211が電気導体221に押当てられる領域の幅を示し、領域の幅W1と領域の幅W2とを同じ幅に設定しているが、領域の幅W1と領域のW2とは、導電フィルム214の導電性や熱伝導性により自在に設定することもできる。
導電伝熱ガスケット210は、上記したごとく導電フィルム214が上側の面215aで段差部211aが形成され下側の面215bで段差部211bが形成されたクッション本体211に折曲げられて連続して覆い貼り付けられ、電気導体221とアース基板222との間の隙間に電気的に導通して設けられ、電気導体221とアース基板222との間の隙間に変動があったとしても電気的な導通性が損なわれることはない。
また、導電伝熱ガスケット210は、電気導体221にコイルやCPUなどの発熱体223が設けられていたときには、その熱は、矢印Rに示すように
クッション本体211によりアース基板222に伝達され、放熱ゲルで形成されたクッション本体211に粘着性があるためアース基板222と電気導体221への保持機能を維持し放熱を簡潔構造で効果的に行なうことができる。
以上、本発明の第3の実施の形態の導電伝熱ガスケットは、電子関連製品において電気導体間の隙間や電気導体とアース基板間の隙間にクッション性を持たせ電気的に安定して導通すると共に放熱性の機能を備え、小型電子部品の放熱効果を効果的に得ることができる。
なお、導電伝熱ガスケット210は、クッション本体211を放熱ゲルで形成することとしたが、これに限定されることなくゴムなども含めた自己粘着性を有するクッション材で形成することができる。また、クッション本体211は、上側の面215aか下側の面215bかのいずれかの片面のみに自己粘着性を有する部材を使用することができる。その場合、自己粘着性を有しない面には粘着層または熱伝導性粘着層を備えるようにする必要がある。
また、クッション本体211は、上側の面215aに段差部211aが形成され、下側の面215bに段差部211bが形成されているが、平面状にすることもできる。
さらに、本発明の第1、2、3の実施の形態の導電伝熱ガスケットは、導電フィルムを導電体として使用することとしたが、これに限定することなく導電性の布なども導電体として使用することができる。
本発明の導電伝熱ガスケットは、携帯電話やパソコンなどに限らず各種の電気製品に適用することができる。
10、110、210 導電伝熱ガスケット
11、111、211 クッション本体
12、112、212 粘着層
13、113 熱伝導性粘着層
21、121、221 電気導体
22、122、222 アース基板
14、114、214 導電フィルム

Claims (5)

  1. 矩形体状のクッション本体と、前記クッション本体の互いに平行な面の一方の面において前記クッション本体の一方の側面から予め定めた領域に設けられた粘着層と、前記クッション本体の互いに平行な面の他方の面に設けられた熱伝導性粘着層と、前記粘着層と、前記熱伝導性粘着層の前記粘着層と対向する領域と、前記クッション本体の前記一方の側面とを覆い貼り付けられた導電体とを備えたことを特徴とする導電伝熱ガスケット。
  2. 矩形体状のクッション本体と、前記クッション本体の互いに平行な面の一方の面において前記クッション本体の一方の側面から予め定めた領域に設けられた粘着層と、前記クッション本体の互いに平行な面の他方の面に設けられた熱伝導性粘着層と、前記粘着層と、前記熱伝導性粘着層の前記粘着層と対向する領域と、前記クッション本体の前記一方の側面とを覆い貼り付けられた導電体とを備え、前記熱伝導性粘着層は、前記導電体が貼り付けられる前記粘着層と対向する領域を上回り前記他方の面の面積を下回る予め定めた領域に設けられることを特徴とする導電伝熱ガスケット。
  3. 矩形体状のクッション本体と、前記クッション本体の互いに平行な面の一方の面と他方の面において前記クッション本体の一方の側面から予め定めた領域と、前記クッション本体の前記一方の側面とを覆い貼り付けられた導電体とを備え、前記クッション本体は、自己粘着性を有するクッション材で形成したことを特徴とする導電伝熱ガスケット。
  4. 前記粘着層の前記予め定めた領域と、前記熱伝導性粘着層の前記粘着層と対向する領域とは、それぞれ前記クッション本体の前記平行な面の半分を占めることを特徴とする請求項1または2に記載の導電伝熱ガスケット。
  5. 前記クッション本体は、熱伝導率の高い材料を使用し、前記熱伝導率の高い材料として、熱伝導性フィラーを含んだアクリル系ゴム、熱伝導性フィラーを含んだエチレンプロピレン系ゴム、熱伝導性フィラーを含んだウレタン系ゴム、熱伝導性フィラーを含んだシリコーン系ゴム、熱伝導性フィラーを含んだ熱可塑性エラストマー、熱伝導性フィラーを含んだ樹脂発泡体、ソフトフェライト含有樹脂、グラファイト含有ゴム、グラファイトのいずれかの材料とすることを特徴とする請求項1または2に記載の導電伝熱ガスケット。
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