JP2013241864A - 多気筒エンジンの排気還流装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】EGR弁の開度制御により優れた応答性でEGR量を調節することを可能にしつつ、各気筒に導入されるEGR量のばらつきを抑制する。
【解決手段】排気還流装置40は、EGR管41と、EGR管41から分岐したEGRマニホールド45と、EGRガスの量を調節するためのEGR弁43とを備える。EGRマニホールド45は、単管部46aと分岐管部46b1,46b2とを含みかつ燃焼順序が連続しない複数の気筒2B,2Cの吸気ポート8と連通する共通EGR通路46と、特定の気筒2A,2Dの吸気ポート8と連通する独立EGR通路47,48とを有する。任意の気筒とその気筒の次に燃焼が行われる後続気筒とをつなぐEGRマニホールド45内の連通経路の容積が、燃焼順序が連続するどの気筒の組合せについても同一となるように、共通EGR通路46および独立EGR通路47,48の各形状が設定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の気筒を有する多気筒エンジンの各気筒から排出された排気ガスの一部をEGRガスとして排気系から吸気系に還流させる排気還流装置に関する。
上記多気筒エンジンの排気還流装置として、例えば下記特許文献1のものが知られている。この特許文献1に開示された排気還流装置は、特定方向に並ぶ4つの気筒を有した直列4気筒エンジン用のものであり、エンジンの各気筒の排気ポートから延びる排ガス還流通路と、この排ガス還流通路の下流側に接続され、エンジンの独立吸気通路(各気筒の吸気ポートとサージタンクとを連結する4本の吸気通路)とそれぞれ連通する排ガス分配ブロックと、上記排ガス還流通路と排ガス分配ブロックとの間に設けられた開閉可能なEGR弁(排ガス還流制御弁)とを備えている。上記排ガス還流通路を通じて導出された排気ガス(EGRガス)は、一旦共通の排ガス分配ブロックに導入された後、各気筒の独立吸気通路に導入されるようになっている。
特開平6−108928号公報
しかしながら、上記特許文献1のように、排ガス還流通路と各気筒の独立吸気通路との間に共通の排ガス分配ブロックを設けた場合には、この排ガス分配ブロックを通じて気筒間の吸気干渉が起きる上、その吸気干渉の強さが気筒によってばらつくことが懸念される。吸気干渉の強さがばらつくと、各気筒に導入されるEGRガスの量(EGR量)がばらつき、全ての気筒において安定した燃焼を行えなくなるおそれがある。
もちろん、上記特許文献1と異なり、排ガス還流通路を通じて導出されたEGRガスを、各気筒の独立吸気通路の上流側に設けられる大容量のサージタンクに戻し、このサージタンクから各気筒に排気ガスを分配するようにすれば、上記のようなEGR量のばらつきは小さくなる。しかしながら、このようにした場合には、EGR弁の開度を制御してEGR量を調節しようとしたときに、EGR弁の開度制御に対するEGR量の追随性が悪化し、比較的大きな応答遅れが生じることが避けられないという問題がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、EGR弁の開度制御により優れた応答性でEGR量を調節することができ、しかも各気筒に導入されるEGR量のばらつきを効果的に抑制することが可能な多気筒エンジンの排気ガス還流装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのものとして、本発明は、複数の気筒を有する多気筒エンジンの各気筒から排出された排気ガスの一部をEGRガスとして排気系から吸気系に還流させる排気還流装置であって、エンジンの排気系から吸気系に向けて延びる単一のEGR管と、EGR管の下流端部から各気筒に向けて分岐するように設けられたEGRマニホールドと、これらEGR管およびEGRマニホールドを通って各気筒に還流されるEGRガスの量を調節するEGR弁とを備え、上記EGRマニホールドは、上記EGR管の下流端部から延びる単一の単管部とそこから分岐しつつ延びて燃焼順序が連続しない複数の気筒の吸気ポートと連通するように設けられた分岐管部とを含む1つまたは複数の共通EGR通路と、上記EGR管の下流端部から延びて特定の気筒の吸気ポートと連通するように設けられた1つまたは複数の独立EGR通路とを有し、任意の気筒とその気筒の次に燃焼が行われる後続気筒とをつなぐ上記EGRマニホールド内の連通経路の容積が、燃焼順序が連続するどの気筒の組合せについても同一となるように、上記共通EGR通路および独立EGR通路の各形状が設定されたことを特徴とするものである(請求項1)。
本発明によれば、EGR管から導出されるEGRガスが、複数の気筒に向けて分岐したEGRマニホールドを通じて各気筒に還流されるため、例えばEGR管からのEGRガスを一旦大容量のサージタンクに導入してから各気筒に分配するといった構成を採用した場合と異なり、EGR弁の開度変化がより直接的に各気筒へのEGRガスの導入量に影響し、優れた応答性で各気筒へのEGR量を調節することができる。
しかも、本発明では、燃焼順序が連続するどの気筒の組合せについても、気筒どうしをつなぐEGRマニホールド内の連通経路の容積が同一であるため、気筒ごとのEGR量のばらつきを抑制することができる。すなわち、EGR弁が開弁されているとき、吸気干渉は、ある気筒の吸気ポートに生じる圧力変化の波(粗密波)が、EGRマニホールド内の所定の連通経路を通じて伝播し、燃焼順序がその次の後続気筒の吸気ポートに到達することで起きる。このとき、上記のように連通経路の容積が全て同一であれば、燃焼順序が連続する気筒どうしで起きる吸気干渉の強さが、気筒の組合せにかかわらず同程度に揃えられるので、EGRガスの量が気筒ごとに大きくばらつくのを効果的に抑制することができる。
上記エンジンが、特定方向に並ぶ合計4つの気筒を有するとともに燃焼順序が気筒列方向の一端側から1番、3番、4番、2番気筒の順になるように設定された4気筒エンジンである場合、好ましくは、上記EGRマニホールドは、気筒列方向の内側に位置する2つの気筒にEGRガスを供給する1つの共通EGR通路と、気筒列方向の外側に位置する残りの2つの気筒にそれぞれEGRガスを供給する2つの独立EGR通路とを有し、上記1つの共通EGR通路および上記2つの独立EGR通路のそれぞれの容積が全て同一となるように、上記共通EGR通路および独立EGR通路の各形状が設定される(請求項2)。
この構成によれば、4気筒エンジンに設けられるEGRマニホールドを効果的にコンパクト化しつつ、各気筒へのEGR量のばらつきを抑制することができる。
上記構成において、より好ましくは、上記共通EGR通路と独立EGR通路とが同一平面上に配置される(請求項3)。
この構成によれば、EGRマニホールドの製造および取り付けが容易になるという利点がある。
上記エンジンが、ガソリンを含有する燃料の自着火による燃焼であるHCCI燃焼が少なくとも一部の運転領域で実行可能なエンジンである場合、好ましくは、上記EGR弁は、少なくとも上記HCCI燃焼の実行領域で開弁される(請求項4)。
この構成によれば、筒内に導入されるEGRガスの量によって自着火の時期や成否が左右され易いHCCI燃焼の実行領域において、各気筒へのEGR量のばらつきが抑制され、いずれの気筒に対しても同程度のEGR量が確保される。これにより、HCCI燃焼の開始時期が気筒により大きくばらついたり失火が起きたりするのを効果的に防止して、全ての気筒でのHCCI燃焼を効果的に安定化させることができる。
以上説明したように、本発明の多気筒エンジンの排気還流装置によれば、EGR弁の開度制御により優れた応答性でEGR量を調節することを可能にしつつ、各気筒に導入されるEGR量のばらつきを抑制することができる。
本発明の第1実施形態にかかる排気還流装置が適用されたエンジンの全体構成を示す図である。 上記エンジンの燃焼形式(HCCI燃焼かSI燃焼か)を選択するために参照される運転マップを示す図である。 上記エンジンの1番気筒と3番気筒とをつなぐEGRマニホールド内の連通経路を示す図である。 上記エンジンの3番気筒と4番気筒とをつなぐEGRマニホールド内の連通経路を示す図である。 上記エンジンの4番気筒と2番気筒とをつなぐEGRマニホールド内の連通経路を示す図である。 上記エンジンの2番気筒と1番気筒とをつなぐEGRマニホールド内の連通経路を示す図である。 上記エンジンの排気還流装置によって実現されるEGR率を気筒ごとに調べたグラフである。 本発明の第2実施形態にかかる排気還流装置が適用されたエンジンの全体構成を示す図である。 (a)〜(e)は、上記エンジンにおいて燃焼順序が連続する2つの気筒どうしをつなぐEGRマニホールド内の連通経路を全てのパターンについて示した図である。 本発明の比較例を示す図である。 上記比較例の排気還流装置によって実現されるEGR率を気筒ごとに調べたグラフである。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態にかかる排気還流装置が適用されたエンジンの全体構成を示す図である。当実施形態のエンジンは、特定方向に並ぶ4つの気筒2A〜2Dを有する直列4気筒型かつ4サイクル式のエンジン本体1と、エンジン本体1に燃焼用の空気を導入するための各種通路等からなる吸気系20と、エンジン本体1で生成される排気ガスを排出するための各種通路等からなる排気系30とを備えている。
上記エンジン本体1の各気筒2A〜2Dには、それぞれピストン(図示省略)が往復摺動可能に挿入されており、各ピストンはコネクティングロッド等を介して出力軸であるクランク軸と連結されている。各ピストンの上方には燃焼室が区画形成されており、ガソリンを含有する燃料を各気筒2A〜2Dの燃焼室に噴射するインジェクタ5が、気筒2A〜2Dごとに1つずつ設けられている。そして、インジェクタ5から噴射された燃料が各気筒2A〜2Dの燃焼室で燃焼し、その燃焼による膨張力で押し下げられたピストンが上下方向に往復運動することにより、クランク軸が中心軸回りに回転するようになっている。
上記のような4サイクル4気筒エンジンでは、各気筒2A〜2Dに設けられたピストンが、クランク角で180°(180°CA)の位相差をもって上下運動する。このため、各気筒2A〜2Dでの燃焼のタイミングは、180°CAずつ位相をずらしたタイミングに設定される。具体的に、気筒列方向の一端側から順に気筒番号を付す(つまり気筒2A,2B,2C,2Dの番号をそれぞれ1番、2番、3番、4番とする)と、1番気筒2A→3番気筒2C→4番気筒2D→2番気筒2Bの順に燃焼が行われる。このため、例えば1番気筒2Aが膨張行程であれば、3番気筒2C、4番気筒2D、2番気筒2Bは、それぞれ、圧縮行程、吸気行程、排気行程となる。
また、当実施形態のエンジンでは、その部分負荷域に設定された図2に示す第1運転領域S1において、ガソリンを含有する燃料を吸気行程または圧縮行程の途中で噴射するとともにその噴射燃料と空気との混合気をピストンの圧縮作用により高温・高圧化させて自着火させる燃焼、つまりHCCI燃焼(Homogeneous-Charge Compression Ignition Combustion)が実行される。一方、第1運転領域S1よりも高負荷側の第2運転領域S2では、火花放電による強制点火をきっかけに混合気を火炎伝播により燃焼させるSI燃焼(Spark Ignition Combustion)が実行される。このため、エンジン本体1の上部(シリンダヘッド)には、図1に示すように、上記第2運転領域S2での運転時に火花放電を行うための点火プラグ6が、各気筒2A〜2Dにつき1つずつ設けられている。
上記エンジン本体1の上部には、上記吸気系20から供給される空気を各気筒2A〜2Dの燃焼室に導入するための吸気ポート8と、吸気ポート8の燃焼室側の開口に設けられた開閉可能な吸気弁10と、各気筒2A〜2Dの燃焼室で生成された排気ガスを上記排気系30に導出するための排気ポート9と、排気ポート9の燃焼室側の開口に設けられた開閉可能な排気弁11とが設けられている。なお、図例のエンジンはいわゆるダブルオーバーヘッドカムシャフト式(DOHC)エンジンであり、1つの気筒につき吸気弁10および排気弁11が2つずつ設けられている。
上記排気系30は、各気筒2A〜2Dの排気ポート9から下流側(排気系30を通過する排気ガスの流れ方向の下流側)に向かって延びる4本の独立排気通路31〜34と、各独立排気通路31〜34の下流端部どうしが集合した集合部35と、集合部35から下流側に向かって延びる単一の排気管36とを有している。なお、排気管36の途中部には、触媒コンバータやサイレンサー等(いずれも図示省略)が取り付けられる。
上記吸気系20は、各気筒2A〜2Dの吸気ポート8から上流側(吸気系20を通過する空気の流れ方向の上流側)に向かって延びる4本の独立吸気通路21〜24と、各独立吸気通路21〜24の上流端部に接続された所定容積のサージタンク25と、サージタンク25から上流側に向かって延びる単一の吸気管26とを有している。なお、吸気管26の途中部には、吸入空気量を調節するためのスロットル弁(図示省略)等が取り付けられる。
上記吸気系20と排気系30との間には、各気筒2A〜2Dから排出された排気ガスの一部をEGRガスとして排気系30から吸気系20に還流させるための排気還流装置40が設けられている。
上記排気還流装置40は、排気系30から吸気系20に向けて延びる単一のEGR管41と、EGR管41の下流端部(排気還流装置40を通過するEGRガスの流れ方向の下流端部)から各気筒2A〜2Dに向けて分岐するように設けられたEGRマニホールド45と、これらEGR管41とEGRマニホールド45との接続部分に設けられた開閉可能なEGR弁43とを有している。上記EGR管41の途中部には、エンジンの冷却水等を利用した熱交換器からなるEGRクーラ42が設けられており、このEGRクーラ42による熱交換作用により、各気筒2A〜2Dに還流されるEGRガスが冷却されるようになっている。
上記EGR弁43は、図外のアクチュエータによって開閉駆動されるものであり、このアクチュエータによるEGR弁43の開度制御により、上記EGR管41およびEGRマニホールド45を通って各気筒2A〜2Dに還流されるEGRガスの量(EGR量)が調節されるようになっている。上記EGR弁43用のアクチュエータは、少なくとも図2に示した第1運転領域S1(HCCI燃焼の実行領域)においてEGR弁43を開弁させるとともに、この第1運転領域S1において適切な量のEGRガスが確保されるように、負荷や回転速度に応じて上記EGR弁43の開度を制御する機能を有している。
上記EGRマニホールド45は、1番気筒2Aおよび4番気筒2Dに対しそれぞれ専用に設けられた2つの独立EGR通路47,48と、2番気筒2Bおよび3番気筒2Cに対し共通に設けられた1つの共通EGR通路46とを有している。これら共通EGR通路46および独立EGR通路47,48は、それぞれの下流端部(独立吸気通路21〜24との接続部)を除いた主要部分が全て同一平面上に位置するように配置されている。なお、以下では、1番気筒2A用の独立EGR通路47を第1独立EGR通路47といい、4番気筒2D用の独立EGR通路48を第2独立EGR通路48ということがある。
上記共通EGR通路46は、途中で2方向に分岐する二股状の通路であり、EGR管41の下流端部(EGR弁43の設置部)から一方向に延びる単一の単管部46aと、単管部46aの下流端部から分岐して2番気筒2Bおよび3番気筒2Cに向けてそれぞれ延びる一対の(左右対称形状の)分岐管部46b1,46b2とを有している。この共通EGR通路46は、その分岐管部46b1,46b2の各下流端部が上記独立吸気通路22,23の各下流端部(吸気ポート8への接続口の近傍)に接続されることにより、これら独立吸気通路22,23を介して2番気筒2Bおよび3番気筒2Cの各吸気ポート8とそれぞれ連通している。
上記第1独立EGR通路47は、EGR管41の下流端部から1番気筒2Aに向けて湾曲しつつ延びる単一の通路からなる。この第1独立EGR通路47は、その下流端部が1番気筒2A用の独立吸気通路21の下流端部(吸気ポート8への接続口の近傍)に接続されることにより、この独立吸気通路21を介して1番気筒2Aの吸気ポート8と連通している。
上記第2独立EGR通路48は、EGR管41の下流端部から4番気筒2Dに向けて湾曲しつつ延びる単一の通路からなる。この第2独立EGR通路48は、その下流端部が4番気筒2D用の独立吸気通路24の下流端部(吸気ポート8への接続口の近傍)に接続されることにより、この独立吸気通路24を介して4番気筒2Dの吸気ポート8と連通している。
ここで、当実施形態のエンジン(4サイクル4気筒エンジン)では、上述したように、1番気筒2A→3番気筒2C→4番気筒2D→2番気筒2Bの順に燃焼が行われるので、上記共通EGR通路46を共用する2番気筒2Bおよび3番気筒2Cは、燃焼順序が連続しない関係にある。このため、当実施形態のように、2番気筒2Bおよび3番気筒2Cに対し1つの共通EGR通路46を用いた場合でも、これら両気筒2B,2Cに還流されるEGRガスが同時に上記共通EGR通路46に流れることはない。
上記2つの(第1および第2の)独立EGR通路47,48は、互いに同一の容積を有するように形成されており、また、上記共通EGR通路46は、上記独立EGR通路47,48のそれぞれの容積と同一の容積を有するように形成されている。具体的に、当実施形態では、共通EGR通路46および第1、第2独立EGR通路47,48のそれぞれの通路断面積が同一に設定されるとともに、共通EGR通路46の合計の通路長(つまり単管部46aの通路長と分岐管部46b1,46b2の通路長とを足し合わせた値)と、第1、第2独立EGR通路47,48の各通路長とが、それぞれ同一の値に設定されることにより、上記各通路46,47,48の容積が全て同一に設定されている。
図3〜図6は、燃焼順序が連続する2つの気筒どうしをつなぐEGRマニホールド45内の連通経路(R1〜R4)を全てのパターンについて図示したものである。本図に示すように、連通経路R1(図3)は、第1独立EGR通路47と、共通EGR通路46の単管部46aおよび分岐管部46b2とを通る経路であり、1番気筒2Aとその次に燃焼が行われる3番気筒2Cとをつないでいる。連通経路R2(図4)は、共通EGR通路46の分岐管部46b2および単管部46aと、第2独立EGR通路48とを通る経路であり、3番気筒2Cとその次に燃焼が行われる4番気筒2Dとをつないでいる。連通経路R3(図5)は、第2独立EGR通路48と、共通EGR通路46の単管部46aおよび分岐管部46b1とを通る経路であり、4番気筒2Dとその次に燃焼が行われる2番気筒2Bとをつないでいる。連通経路R4(図6)は、共通EGR通路46の分岐管部46b1および単管部46aと、第1独立EGR通路47とを通る経路であり、2番気筒2Bとその次に燃焼が行われる1番気筒2Aとをつないでいる。
図3〜図6によれば、上記4つの連通経路R1〜R4の容積は全て同一の値であることが分かる。すなわち、上記各連通経路R1〜R4は、いずれも、第1、第2独立EGR通路47,48のいずれか一方と、共通EGR通路46の一部(単管部46aと分岐管部46b1,46b2のいずれか一方とを合わせた部分)とを通る経路であるが、当実施形態では、上述したように、共通EGR通路46、第1独立EGR通路47、第2独立EGR通路48の各容積が全て同一であるから、上記連通経路R1〜R4の各容積も全て同一になる。例えば、上記共通EGR通路46、第1独立EGR通路47、第2独立EGR通路48の各容積がともにVであるとし、さらに、共通EGR通路46の容積Vの内訳を、単管部46aの容積がVaで、分岐管部46b1,46b2の各容積が{(V−Va)/2}であるとする。このとき、上記4つの連通経路R1〜R4の容積は、全て、{3・V/2+Va/2}で同一となる。
以上のように、本発明の第1実施形態では、4気筒エンジンにおける任意の気筒とその気筒の次に燃焼が行われる後続気筒とをつなぐEGRマニホールド45内の連通経路R1〜R4の容積が、燃焼順序が連続するどの気筒の組合せについても同一に設定されている。このことは、EGR弁43の開弁時に、燃焼順序が連続する気筒どうしで起きる吸気干渉の強さを均一化することにつながるため、EGRマニホールド45を通じて各気筒2A〜2Dに還流されるEGRガスの量(EGR量)のばらつきを抑制し、各気筒2A〜2Dで起きる燃焼を安定化させるという作用をもたらす。
すなわち、EGR弁43が開弁されているとき、吸気干渉は、ある気筒において吸気弁10が開閉されることに伴い当該気筒の吸気ポート8に生じる圧力変化の波(粗密波)が、EGRマニホールド45内の所定の連通経路(R1〜R4のいずれか)を通じて伝播し、燃焼順序がその次の後続気筒の吸気ポート8に到達することで起きる。このとき、上記のように連通経路R1〜R4の容積が全て同一であれば、燃焼順序が連続する気筒どうしで起きる吸気干渉の強さが、気筒の組合せにかかわらず同程度に揃えられるので、気筒内に導入されるEGRガスの量が大きくばらつくことが防止される。
例えば、ある特定の気筒に作用する吸気干渉が極端に強く、その他の気筒に作用する吸気干渉が弱い場合には、上記特定の気筒へのEGRガスの導入が相対的に大きく阻害される結果、この特定の気筒へのEGR量が、他の気筒へのEGR量に比べて極端に低下するという事態を招くと考えられる。これに対し、上記実施形態のように、吸気干渉の強さがどの気筒に対しても同程度になるようにEGRマニホールド45内の各連通経路R1〜R4の容積を同一に設定した場合には、EGRガス導入の阻害要因(吸気干渉による作用)が気筒ごとに大きくばらつくという上記のような事態を回避して、どの気筒に対しても同程度のEGR量を確保することができる。
図7は、上記第1実施形態の構成を前提として、EGR率(筒内の全ガス中に含まれるEGRガスの重量割合)が50%または30%になることを狙ってEGR弁43の開度を制御したときに、1番気筒2A(#1)、2番気筒2B(#2)、3番気筒2C(#3)、4番気筒2D(#4)のそれぞれのEGR率が実際にどの程度の値になったかを調べたグラフである。この図7のグラフによれば、各気筒2A〜2DのEGR率は、50%または30%を境にわずかにばらつくものの、そのばらつきは比較的小さく抑えられていることが分かる。
一方、図11は、上記第1実施形態とは異なり、排気系30から延びるEGR管41’の下流端部をサージタンク25に接続した比較例(その構成を図10に示す)を前提に、各気筒2A〜2DのEGR率を調べたグラフである。この図11のグラフによれば、目標のEGR率が50%または30%のとき、各気筒2A〜2Dの実際のEGR率は、50%または30%の付近で比較的小さなばらつきをもって分布している。
逆に言えば、気筒ごとに別々にEGRガスを供給することが可能なEGRマニホールド45を用いた上記第1実施形態(図1、図7)であっても、上述したように、EGRマニホールド45内の各連通経路R1〜R4を全て同一の容積に設定するという特殊な構成を採用したことで、EGR管41’の下流端部を全気筒に共通のサージタンク25に接続した上記比較例の場合(図10、図11)と同じ程度にしかEGR率がばらつかないといえる。ここで、EGR率のばらつきは、一般には、図10の比較例のようにEGR管41’の下流端部をサージタンク25に接続した方が小さくなることが知られている。つまり、各気筒2A〜2Dの独立吸気通路21〜24に接続された大容量のサージタンク25に一旦EGRガスを導入し、そこから独立吸気通路21〜24のいずれかを通って各気筒2A〜2DにEGRガスを分配するという方法をとれば、大容量のサージタンク25の作用により各気筒2A〜2Dへの吸気干渉が一律に小さく抑えられるため、EGR量のばらつきが充分に小さく抑えられる。ただしこの場合は、EGR弁43’の開度制御によってEGR量を調節しようとしても、EGR弁43’の開度制御に対するERG量の追随性が悪化し、制御の応答性の面では問題がある。
これに対し、上記第1実施形態(図1)に示したように、気筒ごとに別々にEGRガスを供給することが可能なEGRマニホールド45を用いた場合には、EGR弁43の開度変化がより直接的に各気筒2A〜2DへのEGRガスの導入量に影響するため、図10の比較例と比べて、EGR量に関する制御の応答性を向上させることができる。しかも、EGRマニホールド45内の各連通経路R1〜R4を全て同一の容積に設定したため、図7に示したように、気筒ごとのEGR量のばらつきを最小限に抑えることも可能である。
以上のように、上記第1実施形態によれば、EGR弁43の開度制御により優れた応答性でEGR量を調節することを可能にしつつ、各気筒2A〜2Dに導入されるEGR量のばらつきを効果的に抑制することができる。
また、上記第1実施形態では、1番気筒2A→3番気筒2C→4番気筒2D→2番気筒2Bの順に燃焼順序が設定された4気筒エンジンに対し、気筒列方向の内側に位置する2つの気筒(2番気筒2Bおよび3番気筒2C)にEGRガスを供給するように二股状に形成された1つの共通EGR通路46と、気筒列方向の外側に位置する残りの2つの気筒(1番気筒2Aおよび4番気筒2D)にEGRガスを供給する2つの独立EGR通路47,48とを有するEGRマニホールド45を設け、上記共通EGR通路46および独立EGR通路47,48のそれぞれの容積を全て同一に設定した。このような構成によれば、EGRマニホールド45のコンパクト化とEGR量のばらつきの抑制とを両立することができる。
例えば、上記第1実施形態(図1)と異なり、エンジンの全ての気筒2A〜2Dに対し1つずつ(合計4つの)独立EGR通路を設け、これら4つの独立EGR通路の容積を全て同一に設定することも考えられる。このようにした場合でも、燃焼順序が連続する全ての気筒の組合せについて、気筒どうしをつなぐEGRマニホールド内の連通経路の容積を全て同一にすることができ、EGR量のばらつきを抑制することが可能であるが、上記第1実施形態のものと比較した場合には、EGRマニホールド全体の容積が増え、材料費や重量が増加してしまうという問題がある。これに対し、上記第1実施形態では、途中で二股状に分岐する共通EGR通路46を2番気筒2Bおよび3番気筒に対し共通に設け、この共通EGR通路46の容積を、他の独立EGR通路47,48の各容積と同一に設定したため、EGRマニホールド45を全体としてコンパクト化することができ、材料費および重量を削減することができる。しかも、2番気筒2Bと3番気筒2Cとは燃焼順序が連続しないので、これら気筒2B,2Cに対し1つの共通EGR通路46を設けたとしても、この共通EGR通路46を通じて上記各気筒2B,2Cの間で吸気干渉が起きることもない。したがって、上記第1実施形態によれば、EGRマニホールド45を効果的にコンパクト化しつつ、各気筒2A〜2Dに導入されるEGRガスの量のばらつきを抑制することができる。
また、上記第1実施形態では、EGRマニホールド45の共通EGR通路46と独立EGR通路47,48とが同一平面上に配置されているため、EGRマニホールド45の製造および取り付けが容易になるという利点がある。
また、上記第1実施形態では、エンジンの部分負荷域に設定された第1運転領域S1(図2)で、ガソリンを含有する燃料と空気との混合気を自着火させる燃焼(HCCI燃焼)が行われるとともに、このHCCI燃焼の実行領域でEGR弁43が開弁されて所望量のEGRガスが各気筒2A〜2Dに導入される。このような構成によれば、筒内に導入されるEGRガスの量によって自着火の時期や成否が左右され易いHCCI燃焼の実行領域(第1運転領域S1)において、各気筒2A〜2DへのEGR量のばらつきが抑制され、いずれの気筒に対しても同程度のEGR量が確保される。これにより、HCCI燃焼の開始時期が気筒により大きくばらついたり失火が起きたりするのを効果的に防止して、全ての気筒2A〜2DでのHCCI燃焼を効果的に安定化させることができる。
なお、上記第1実施形態では、EGRマニホールド45の共通EGR通路46および独立EGR通路47,48の各容積が全て同一であり、その結果、燃焼順序が連続する気筒どうしをつなぐEGRマニホールド45内の連通経路R1〜R4の容積が全て同一であるものとしたが、容積が「同一」であるというには、容積の差が、各気筒2A〜2DへのEGR量のばらつきが予め定められた許容値以内に収まる程度に小さければよく、必ずしも完全に同一である必要はない。ここで、EGR量のばらつきの許容値は、各気筒2A〜2Dで行われるHCCI燃焼の態様(燃焼開始時期や燃焼期間)に大きな差が生じないような値、つまり、各気筒でのHCCI燃焼によるトルクが均一化されてエンジンの回転が安定するような値として決定することができる。もちろん、SI燃焼の場合は、火花点火によって燃焼開始時期を揃えることができるので、EGR量が多少大きくばらついても問題ないが、HCCI燃焼の場合は、燃焼開始時期等を揃えるために、EGR量のばらつきを充分に小さい値に抑える必要がある。そこで、当明細書では、EGRマニホールド45内の各連通経路R1〜R4の容積の差が充分に小さく、その結果生じる各気筒へのEGR量のばらつきが、HCCI燃焼の開始時期が揃うような充分に小さい値となる場合には、各連通経路R1〜R4の容積が実質的に同一であるとし、このようなケースについても、容積が「同一」であるものとして扱う。
また、上記第1実施形態では、EGRマニホールド45の共通EGR通路46および独立EGR通路47,48の各下流端部が、各気筒2A〜2Dの独立吸気通路21〜24の下流端部(吸気ポート8への接続口の近傍)にそれぞれ接続されるものとしたが、一端が各気筒2A〜2Dの吸気ポート8に開口しかつ他端がエンジン本体1の吸気側壁面に開口する追加のポートを設け、当該追加のポートの吸気側壁面への開口に、上記共通EGR通路46および独立EGR通路47,48の各下流端部をそれぞれ接続してもよい。
また、上記第1実施形態では、共通EGR通路46、第1独立EGR通路47、および第2独立EGR通路48の各容積が全て同一であるものとしたが、共通EGR通路46の容積(単管部46aおよび一対の分岐管部46b1,46b2の合計の容積)については、必ずしも第1、第2独立EGR通路47,48の容積と同一である必要はなく、異なっていてもよい。ただし、上述した4つの連通経路R1〜R4の容積が全て同一にするには、上記共通EGR通路46のうち、一対の分岐管部46b1,46b2については互いに同一の容積を有する必要がある。
<第2実施形態>
図8は、本発明の第2実施形態を説明するための図である。当実施形態のエンジンは、特定方向に並ぶ5つの気筒52A〜52Eを有する直列5気筒型かつ4サイクル式のエンジン本体51と、吸気系70および排気系80とを有している。なお、エンジン本体1の各気筒52A〜52Eには、先の第1実施形態と同様、インジェクタ55、点火プラグ56、吸気ポート58、排気ポート59、吸気弁60、および排気弁61が、それぞれ設けられている。
上記のような4サイクル5気筒型のエンジンでは、各気筒52A〜52Eに設けられたピストンが、クランク角で144°(144°CA)の位相差をもって上下運動する。このため、各気筒52A〜52Eでの燃焼のタイミングは、144°CAずつ位相をずらしたタイミングに設定される。また、各気筒52A〜52Eで燃焼が行われる順番は何パターンかが考えられるが、当実施形態では、1番気筒52A→2番気筒52B→4番気筒52D→5番気筒52E→3番気筒52Cの順に燃焼が行われるものとする。
上記吸気系70は、各気筒52A〜52Eの吸気ポート58から上流側(吸気系70を通過する空気の流れ方向の上流側)に向かって延びる5本の独立吸気通路71〜75と、各独立吸気通路71〜75の上流端部に接続された所定容積のサージタンク76と、サージタンク76から上流側に向かって延びる単一の吸気管77とを有している。
上記吸気系70と排気系80との間には、各気筒52A〜52Eから排出された排気ガスの一部をEGRガスとして排気系80から吸気系70に還流させるための排気還流装置90が設けられている。
上記排気還流装置90は、排気系80から吸気系70に向けて延びる単一のEGR管91と、EGR管91の下流端部から各気筒52A〜52Eに向けて分岐するように設けられたEGRマニホールド95と、これらEGR管91とEGRマニホールド95との接続部分に設けられた開閉可能なEGR弁93と、EGR管91の途中部に設けられたEGRクーラ92とを有している。
上記EGRマニホールド95は、1番気筒52Aおよび4番気筒52D対し共通に設けられた第1共通EGR通路96と、2番気筒52Bおよび5番気筒52E対し共通に設けられた第2共通EGR通路97と、3番気筒52Cに対し専用に設けられた1つの独立EGR通路98とを有している。
上記第1共通EGR通路96は、途中で2方向に分岐する二股状の通路であり、EGR管91の下流端部(EGR弁93の設置部)から延びる単一の単管部96aと、単管部96aの下流端部から分岐しつつ延びて1番気筒52Aおよび4番気筒52D用の各独立吸気通路71,74の下流端部(吸気ポート58への接続口の近傍)にそれぞれ接続される一対の分岐管部96b1,96b2とを有している。
上記第2共通EGR通路97は、途中で2方向に分岐する二股状の通路であり、EGR管91の下流端部から延びる単一の単管部97aと、単管部97aの下流端部から分岐しつつ延びて5番気筒52Eおよび2番気筒52B用の各独立吸気通路75,72の下流端部にそれぞれ接続される一対の分岐管部97b1,97b2とを有している。
上記独立EGR通路98は、所定方向の延びる単一の通路からなり、EGR管41の下流端部と3番気筒2C用の独立吸気通路73の下流端部とを互いに連結するように設けられている。
ここで、当実施形態のエンジン(4サイクル5気筒エンジン)では、上述したように、1番気筒52A→2番気筒52B→4番気筒52D→5番気筒52E→3番気筒52Cの順に燃焼が行われるので、上記第1共通EGR通路96を共用する1番気筒52Aおよび4番気筒52Dは、燃焼順序が連続しない関係にある。同様に、上記第2共通EGR通路97を共用する2番気筒52Bおよび5番気筒52Eも、燃焼順序が連続しない関係にある。
図9(a)〜(e)は、燃焼順序が連続する2つの気筒どうしをつなぐEGRマニホールド95内の連通経路(R11〜R15)を全てのパターンについて示した模式図である。本図に示すように、連通経路R11(図9(a))は、第1共通EGR通路96の分岐管部96b1および単管部96aと、第2共通EGR通路97の単管部97aおよび分岐管部97b2とを通る経路であり、1番気筒52Aとその次に燃焼が行われる2番気筒52Bとをつないでいる。連通経路R12(図9(b))は、第2共通EGR通路97の分岐管部97b2および単管部97aと、第1共通EGR通路96の単管部96aおよび分岐管部96b2とを通る経路であり、2番気筒52Bとその次に燃焼が行われる4番気筒52Dとをつないでいる。連通経路R13(図9(c))は、第1共通EGR通路96の分岐管部96b2および単管部96aと、第2共通EGR通路97の単管部97aおよび分岐管部97b1とを通る経路であり、4番気筒52Dとその次に燃焼が行われる5番気筒52Eとをつないでいる。連通経路R14は(図9(d))は、第2共通EGR通路97の分岐管部97b1および単管部97aと、独立EGR通路98とを通る経路であり、5番気筒52Eとその次に燃焼が行われる3番気筒52Cとをつないでいる。連通経路R15(図9(e))は、独立EGR通路98と、第1共通EGR通路96の単管部96aおよび分岐管部96b1とを通る経路であり、3番気筒52Cとその次に燃焼が行われる1番気筒52Aとをつないでいる。
当実施形態において、上記5つの連通経路R11〜R15の容積は全て同一の値に設定されている。そのための方法は種々考えられるが、当実施形態では、第1共通EGR通路96の単管部96aと第2共通EGR通路97の単管部97aとが同じ容積Vxに設定され、第1共通EGR通路96の一対の分岐管部96b1,96b2がそれぞれ容積Vyに設定され、第2共通EGR通路97の一対の分岐管部97b1,97b2がそれぞれ容積Vy(つまり第1共通EGR通路96の分岐管部96b1,96b2と同じ容積)に設定され、独立EGR通路98が容積Vx+Vyに設定されている。このようにすることで、上記5つの連通経路R11〜R15の容積が、全て同一の値、{2・Vx+2・Vy}に設定されている。なお、独立EGR通路98は、図面中での見かけ上は、Vx+Vyよりも小さい容積をもつように見えるが、独立EGR通路98を立体的な湾曲形状とするか、もしくは断面積を共通EGR通路96,97よりも大きくするなどすれば、独立EGR通路98の容積をVx+Vyにすることができる。
以上のように、本発明の第2実施形態では、5気筒エンジンにおける任意の気筒とその気筒の次に燃焼が行われる後続気筒とをつなぐEGRマニホールド95内の連通経路R11〜R15の容積が、燃焼順序が連続するどの気筒の組合せについても同一に設定されている。これにより、先の第1実施形態と同様、燃焼順序が連続する気筒どうしで起きる吸気干渉の強さが均一化されるので、EGRマニホールド95を通じて各気筒2A〜2Dに還流されるEGRガスの量(EGR量)のばらつきを効果的に抑制することができる。
なお、上記第2実施形態においても、容積が「同一」であるという意味が完全同一だけでなく実質同一(各気筒のEGR量のばらつきが許容値以下に収まる程度に差が小さいこと)をも含むという点は、先の第1実施形態と同様である。
1 エンジン本体
2A〜2D 気筒
20 吸気系
30 排気系
40 排気還流装置
41 EGR管
43 EGR弁
45 EGRマニホールド
46 共通EGR通路
46a 単管部
46b1,46b2 分岐管部
47 (第1)独立EGR通路
48 (第2)独立EGR通路
R1〜R4 連通経路
51 エンジン本体
52A〜52E 気筒
70 吸気系
80 排気系
90 排気還流装置
91 EGR管
93 EGR弁
95 EGRマニホールド
96 (第1)共通EGR通路
96a 単管部
96b1,96b2 分岐管部
97 (第2)共通EGR通路
97a 単管部
97b1,97b2 分岐管部
98 独立EGR通路
R11〜R15 連通経路

Claims (4)

  1. 複数の気筒を有する多気筒エンジンの各気筒から排出された排気ガスの一部をEGRガスとして排気系から吸気系に還流させる排気還流装置であって、
    エンジンの排気系から吸気系に向けて延びる単一のEGR管と、EGR管の下流端部から各気筒に向けて分岐するように設けられたEGRマニホールドと、これらEGR管およびEGRマニホールドを通って各気筒に還流されるEGRガスの量を調節するEGR弁とを備え、
    上記EGRマニホールドは、上記EGR管の下流端部から延びる単一の単管部とそこから分岐しつつ延びて燃焼順序が連続しない複数の気筒の吸気ポートと連通するように設けられた分岐管部とを含む1つまたは複数の共通EGR通路と、上記EGR管の下流端部から延びて特定の気筒の吸気ポートと連通するように設けられた1つまたは複数の独立EGR通路とを有し、
    任意の気筒とその気筒の次に燃焼が行われる後続気筒とをつなぐ上記EGRマニホールド内の連通経路の容積が、燃焼順序が連続するどの気筒の組合せについても同一となるように、上記共通EGR通路および独立EGR通路の各形状が設定されたことを特徴とする多気筒エンジンの排気還流装置。
  2. 請求項1記載の多気筒エンジンの排気還流装置において、
    上記エンジンが、特定方向に並ぶ合計4つの気筒を有するとともに燃焼順序が気筒列方向の一端側から1番、3番、4番、2番気筒の順になるように設定された4気筒エンジンであり、
    上記EGRマニホールドは、気筒列方向の内側に位置する2つの気筒にEGRガスを供給する1つの共通EGR通路と、気筒列方向の外側に位置する残りの2つの気筒にそれぞれEGRガスを供給する2つの独立EGR通路とを有し、
    上記1つの共通EGR通路および上記2つの独立EGR通路のそれぞれの容積が全て同一となるように、上記共通EGR通路および独立EGR通路の各形状が設定されたことを特徴とする多気筒エンジンの排気還流装置。
  3. 請求項2記載の多気筒エンジンの排気還流装置において、
    上記共通EGR通路と独立EGR通路とが同一平面上に配置されたことを特徴とする多気筒エンジンの排気還流装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の多気筒エンジンの排気還流装置において、
    上記エンジンは、ガソリンを含有する燃料の自着火による燃焼であるHCCI燃焼が少なくとも一部の運転領域で実行可能なものであり、
    上記EGR弁は、少なくとも上記HCCI燃焼の実行領域で開弁されることを特徴とする多気筒エンジンの排気還流装置。
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