JP2013241841A - 水力発電装置及びその設置方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 河川用水路等を流れる水の水流エネルギーを利用して発電を行う水力発電装置及びその設置方法に関し、設置等が容易で操作性に優れ、また設置場所を選ばないため利用価値が高く、加えてコンパクト化が図れて経済性にも優れた水力発電装置及びその設置方法を提供することを課題とする。
【解決手段】 水面の上方に配置した架設部材4に本体部材6を取り付けて使用し、この本体部材の下部を通過する水流を利用して発電を行う水力発電装置であって、上記本体部材6を上記架設部材4に取り付けるための本体取付機構14と、上記本体部材の下部に設けられ、水流を回転力に変換する水車8と、この水車8の回転力を上方に伝達する回転伝達機構10と、上記本体部材の上部に設けられ、上記回転伝達機構により伝達された回転力を駆動原として空中で発電を行う発電機12と、を有する構成である。
【選択図】 図1
【解決手段】 水面の上方に配置した架設部材4に本体部材6を取り付けて使用し、この本体部材の下部を通過する水流を利用して発電を行う水力発電装置であって、上記本体部材6を上記架設部材4に取り付けるための本体取付機構14と、上記本体部材の下部に設けられ、水流を回転力に変換する水車8と、この水車8の回転力を上方に伝達する回転伝達機構10と、上記本体部材の上部に設けられ、上記回転伝達機構により伝達された回転力を駆動原として空中で発電を行う発電機12と、を有する構成である。
【選択図】 図1
Description
本発明は、河川用水路等を流れる水の水流エネルギーを利用して発電を行う水力発電装置及びその設置方法に関する。
従来より、河川等の水流エネルギーを利用して発電を行う水力発電装置が開発されている。
例えば、特許文献1に記載の水力発電装置は、図12に示すように、浮力を有するケース部140、複数の整流板141、向きを水流方向と平行に維持する可変板142、羽根車143〜146、発電部147、充電部148、及び支柱に挿入され支柱の軸方向に摺動可能なガイド149を備え、装置を水面に浮かべ、ケース部140を通過する水流により、羽根車を回転させ発電部147で電気エネルギーに変換するものである。
例えば、特許文献1に記載の水力発電装置は、図12に示すように、浮力を有するケース部140、複数の整流板141、向きを水流方向と平行に維持する可変板142、羽根車143〜146、発電部147、充電部148、及び支柱に挿入され支柱の軸方向に摺動可能なガイド149を備え、装置を水面に浮かべ、ケース部140を通過する水流により、羽根車を回転させ発電部147で電気エネルギーに変換するものである。
また特許文献2に記載の水力発電装置は、筒体の内部にプロペラにより回転させるモータ発電機を収容し、筒体に取水口と排水口を形成し、上記筒体を支持フレームに固定し懸架して水中に設置し、この支持フレームの昇降機構により筒体を昇降させるものである。
特許文献3には、流水発電設備に関し、本体内の水路にプロペラを有する発電機が設けられ、上記本体の浮力を調整するためにバラストタンク、水路に水を効率良く流すための集水板、及び本体を係留しておくためのスパッドを備えたものが記載されている。
特許文献3には、流水発電設備に関し、本体内の水路にプロペラを有する発電機が設けられ、上記本体の浮力を調整するためにバラストタンク、水路に水を効率良く流すための集水板、及び本体を係留しておくためのスパッドを備えたものが記載されている。
さて、上記特許文献1の水力発電装置は、水に浮かべて使用し支柱をガイド149が摺動するという形態であるため、一定の水量以上の場所での使用に制限され、また発電機を水中に没した状態で使用する形態であるため、発電機に防水措置を講じる必要があり、またケース部140内を通過する水流が発電部147の抵抗を受けるためこれを軽減する措置を講じる必要がある等、の問題がある。
特許文献2の水力発電装置についても、モータ発電機を水中で使用する構造であるため、上記特許文献1と同様な問題がある。特許文献3の流水発電設備についても同様であり、またこの流水発電設備は、バラストタンクの使用などにより規模が大きいため、設置等が大変であるという問題がある。
また、水力発電装置の設置条件は河川水路等によって多様であるため、従来は、発電効率を良い状態に保つための水路変更や複雑な構造物の設置等に多くの費用と時間を要していた。
また、水力発電装置の設置条件は河川水路等によって多様であるため、従来は、発電効率を良い状態に保つための水路変更や複雑な構造物の設置等に多くの費用と時間を要していた。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、設置等が容易で操作性に優れ、また設置場所を選ばないため利用価値が高く、加えてコンパクト化が図れて経済性にも優れた水力発電装置及びその設置方法を提供することを課題とする。
以上の技術的課題を解決するため、本発明に係る水力発電装置は、図1,8等に示すように、水面の上方に配置した架設部材4に本体部材6を取り付けて使用し、この本体部材の下部を通過する水流を利用して発電を行う水力発電装置であって、上記本体部材6を上記架設部材4に取り付けるための本体取付機構14と、上記本体部材の下部に設けられ、水流を回転力に変換する水車8,108と、この水車の回転力を上方に伝達する回転伝達機構10と、上記本体部材の上部に設けられ、上記回転伝達機構により伝達された回転力を駆動原として空中で発電を行う発電機12と、を有する構成である。
本発明に係る水力発電装置は、上記本体取付機構14に、上記本体部材6を傾け、その傾斜角度を変えて保持固定することが可能な角度調整部48を設けた構成である。
本発明に係る水力発電装置は、上記角度調整部48に、上記本体部材6を水平方向に向けて保持固定することが可能なチルトアップ部80を設けた構成である。
本発明に係る水力発電装置は、上記角度調整部48に、上記本体部材6を水平方向に向けて保持固定することが可能なチルトアップ部80を設けた構成である。
本発明に係る水力発電装置は、上記本体取付機構14に、上記角度調整部48で調整された傾斜角度の状態で、上記本体部材6を回動させ、その方位を変えて保持固定することが可能な方位調整部49を設けた構成である。
本発明に係る水力発電装置は、上記本体取付機構14に、上記本体部材6を上記架設部材4に対して着脱可能に取り付けることが可能な本体設置部材40を設けた構成である。
本発明に係る水力発電装置は、上記本体取付機構14に、上記本体部材6を上記架設部材4に対して着脱可能に取り付けることが可能な本体設置部材40を設けた構成である。
本発明に係る水力発電装置は、上記水車8として、回転軸の周囲に、この回転軸と平行な方向から水流を受けるねじれのついた羽根部材9を複数設けた形状の構成とした。
本発明に係る水力発電装置は、上記本体部材6の下部に、上記水車8の羽根部材9の先端部を覆う筒状のガイド部材36を取り付け、このガイド部材を水流の下流側に向かうに従って径が小さくなるように形成し、この径の小さい小径部に上記水車8の羽根部材9を配置した構成である。
本発明に係る水力発電装置は、上記水車8の上流側に、上記水車8の前面を覆い、先端部から後方の環状部にかけて複数の格子材が配置された塵ガード部材38を配置した構成である。
本発明に係る水力発電装置は、上記水車8の上流側に、上記水車8の前面を覆い、先端部から後方の環状部にかけて複数の格子材が配置された塵ガード部材38を配置した構成である。
本発明に係る水力発電装置は、上記水車108として、回転軸の周囲に、この回転軸と交差する方向から水流を受ける水受け部材109を複数設けた形状の構成とした。
本発明に係る水力発電装置の設置方法は、上記架設部材4を水路に対して横向きに配置し、上記何れかに記載の水力発電装置を、この架設部材4に沿って一又は複数取り付けて設置することである。
本発明に係る水力発電装置の設置方法は、上記水路に段差部或いは堰を設け、上記段差部或いは堰から落下する水の勢いを利用できる位置に、上記水力発電装置の水車8,108を配置したことである。
本発明に係る水力発電装置の設置方法は、上記架設部材4の高さを可変とし、上記水力発電装置の水車8,108の高さを調整したことである。
本発明に係る水力発電装置によれば、本体部材を架設部材に取り付けるための本体取付機構と、本体部材の下部に設けられる水車と、この水車の回転力を上方に伝達する回転伝達機構と、本体部材の上部に設けられ空中(水面より上部)で発電を行う発電機と、を有する構成としたから、容易に設置が行え、水車、発電機等を一体化したコンパクト収納により水力発電装置の小型化、軽量化が図れるとともに、発電機に格別の防水を行うこともなく、また取り扱いが容易であり、河川用水路等の流れを利用して簡易に発電が行え、また設置場所を選ばないため利用価値が高いという効果を奏する。
本発明に係る水力発電装置によれば、本体部材を傾けその傾斜角度を変えて保持固定することが可能な角度調整部を設けた構成としたから、水流の角度に応じて簡単に水車の上下角度の調整が行えて水流エネルギーを効率よく発電に変換利用できるという効果がある。
本発明に係る水力発電装置によれば、角度調整部に、本体部材を水平方向に向けて保持固定することが可能なチルトアップ部を設けた構成としたから、ゴミ除去やメンテナンス及洪水等で水位が上昇したときの避難等が容易に行えるという効果がある。
本発明に係る水力発電装置によれば、本体取付機構に、角度調整部で調整された傾斜角度の状態で、本体部材を回動させその方位を変えて保持固定することが可能な方位調整部を設けた構成としたから、水流の向きに応じて簡単に水車の左右の向きの方位調整が行えて水流エネルギーを効率的に発電に利用できるという効果がある。
本発明に係る水力発電装置によれば、本体部材を架設部材に対して着脱可能に取り付けることが可能な本体設置部材を設けた構成としたから、装置の設置及び取り外しが簡単で取り扱いが容易であり、さらにメンテナンス及び保管や大水からの避難が容易に行えるという効果がある。
本発明に係る水力発電装置によれば、水車として、回転軸の周囲にねじれのついた羽根部材を複数設けた構成としたから、水車を回す水の流通が良好に行えて水車が効率よく回転するという効果がある。
本発明に係る水力発電装置によれば、本体部材の下部に、水車の羽根部材の先端部を覆う筒状のガイド部材を取り付け、このガイド部材の略中央部の径の小さい小径部に水車の羽根部材を配置した構成としたから、水流の流速が速められて水車の回転が速くなり、発電量が増すという効果がある。
本発明に係る水力発電装置によれば、水車の上流側に、水車の前面を覆い、先端部から後方の環状部にかけて複数の格子材が配置された塵ガード部材を配置した構成としたから、塵が良好に排除されて水車が支障なく回転し、また水車の破損等が防止できるという効果がある。
本発明に係る水力発電装置によれば、水車の上流側に、水車の前面を覆い、先端部から後方の環状部にかけて複数の格子材が配置された塵ガード部材を配置した構成としたから、塵が良好に排除されて水車が支障なく回転し、また水車の破損等が防止できるという効果がある。
本発明に係る水力発電装置によれば、水車として、回転軸の周囲に水受け部材を複数設けた構成としたから、水量の多少にかかわらず水車が効果的に回転し、効率的な発電が行えるという効果がある。
本発明に係る水力発電装置の設置方法によれば、架設部材を水路の流れに対して横向きに配置し、水力発電装置を、この架設部材に沿って一又は複数取り付けた方法とすることで、上記水力発電装置の効果に加えて、簡単に発電電力を増加させることができるという効果がある。
本発明に係る水力発電装置の設置方法によれば、水路に段差部或いは堰を設け、段差部或いは堰から落下する水の勢いを利用できる位置に、水力発電装置の水車を配置した方法とすることで、水流の速度(運動エネルギー)に加えて水の落下による水流の加速速度(位置エネルギー)を有効に利用でき、水車の回転速度が高められて発電効率が上がり、発電電力が増加するという効果がある。
本発明に係る水力発電装置の設置方法によれば、架設部材の高さを可変とし、水力発電装置の水車の高さを調整したから、水流のエネルギーが効率よく利用でき、また良好な水流による効率的な発電が行えるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、第一の実施の形態に係る水力発電装置を示したものである。
上記水力発電装置2は、水面の上方に配置した架設部材4に取り付けて使用する。
図1は、第一の実施の形態に係る水力発電装置を示したものである。
上記水力発電装置2は、水面の上方に配置した架設部材4に取り付けて使用する。
上記水力発電装置2は、上下に長い本体部材6に水車8、回転伝達機構10、発電機12等が装備され、本体部材6の後側上部には本体部材6を架設部材4に取り付けるための本体取付機構14が設けられている。上記本体部材6は軽量金属材(アルミニウム材等)又はステンレス材により形成されている。また、本体部材6の後側上部には、本体部と一体に操作レバー16が取り付けられている。
上記水車8は、水車の回転軸18が水流と平行な縦型の所謂プロペラ水車であり、この回転軸18と平行な方向から水流を受ける。水車8は、本体部材6の下部前側に設けられた水車取付部17に回転可能に配置されている。水車8は、回転軸18の周囲に3枚からなるねじれのついたプロペラ状の羽根部材9が一定間隔をおいて形成され、水流を受けてこの水流のエネルギーを回転力に変換する。水車8の羽根部材9は、ここでは3枚としているが、これは2枚、或いは4,5枚、又はこれ以上の枚数を一定間隔をおいて設ける形態としてもよい。水車8は、アルミニウム等の軽合金、合成樹脂材、或いはマグネシウム合金材等からなる。
上記回転伝達機構10は、水車8の回転力を上方の発電機12に伝達する。回転伝達機構10は、水車8の回転軸18を延設した横軸の回転をこれと直交する縦軸へ伝達する一組のかさ歯車22、及び縦軸の回転を上方に伝達する縦軸体24からなる。この縦軸体24の上端部は、軸継手26を介して発電機12の回転軸28と連結されている。回転伝達機構10は、本体部材6の内部に収納されている。回転伝達機構10により、水車8の回転を水面の上方の発電機12に伝達する。
上記かさ歯車22は、歯数の割合を変えることで、横軸に対する縦軸の回転比率を変えることができる。この回転比率は、水流の流量及び流速に応じて適宜に設定すれば効率的な発電が行える。ここでは、かさ歯車22の回転比率を1対2とし、水車8の回転に対して発電機12を2倍回すようにしている。
上記かさ歯車22は、歯数の割合を変えることで、横軸に対する縦軸の回転比率を変えることができる。この回転比率は、水流の流量及び流速に応じて適宜に設定すれば効率的な発電が行える。ここでは、かさ歯車22の回転比率を1対2とし、水車8の回転に対して発電機12を2倍回すようにしている。
本体部材6の上部には、パイプを直方体状に組んだ架台30が配置され、この架台30の上部には回転軸28を下方向に向けた発電機12が取り付けられている。この発電機12の回転軸28と、縦軸体24とは軸継手26によって機械的に連結する。
本体部材6の上部は、合成樹脂製のカバー部材34が取り付けられ、発電機12などがカバー部材34の内部に収納されている。カバー部材34の内部は、他に制御装置(図示せず)などが配置され、この制御装置から外部に向けて電力ケーブル等が延設されている。
本体部材6の上部は、合成樹脂製のカバー部材34が取り付けられ、発電機12などがカバー部材34の内部に収納されている。カバー部材34の内部は、他に制御装置(図示せず)などが配置され、この制御装置から外部に向けて電力ケーブル等が延設されている。
上記発電機12は、機械エネルギーを電気エネルギーに変換し電力を発生させるもので、ここでは交流発電機(単相又は三相、最大200V)を用いている。この発電機12は、水の流速に応じた発電量の電力を発生する。上記制御装置には、交流を直流に変換するAC/DCコンバーター、このDC電圧を一定に保つ安定化装置、発電機からの出力電圧及び電流を測定する計測器等が配置されている。
上記発電機12及び制御装置等は、空中で稼働させることとしているため、これらに格別の防水設備等の配慮はしなくてもよい。
水力発電装置2から、電力ケーブルによって直流で送られた電力は、外部に設けられたDC/DCコンバーターにより電圧を変換して蓄電器に充電し、或いはDC/ACコンバーターにより交流100Vに変換して家庭における使用、或いは電力会社への供給に利用する。
上記発電機12及び制御装置等は、空中で稼働させることとしているため、これらに格別の防水設備等の配慮はしなくてもよい。
水力発電装置2から、電力ケーブルによって直流で送られた電力は、外部に設けられたDC/DCコンバーターにより電圧を変換して蓄電器に充電し、或いはDC/ACコンバーターにより交流100Vに変換して家庭における使用、或いは電力会社への供給に利用する。
本体部材6は、下部に水車8、中間部に回転伝達機構10、また上部に発電機12がそれぞれ装備され、本体部材6の上下間に一体的に構成されている。
また本体部材6の後側の中間部には、本体部材6を架設部材4に取り付けるための本体取付機構14が設けられている。本体取付機構14は、本体部材6を架設部材4に取り付けるための本体設置部材40,40、及び本体部材6の角度及び方位を調整するための調整部材42を有している。
本体設置部材40,40は、一の本体設置部材40及びこれと対称形状でかつ調整部材42を挟む状態で向い合せに配置される他の本体設置部材40から構成され、両本体設置部材は機能も同じである。
また本体部材6の後側の中間部には、本体部材6を架設部材4に取り付けるための本体取付機構14が設けられている。本体取付機構14は、本体部材6を架設部材4に取り付けるための本体設置部材40,40、及び本体部材6の角度及び方位を調整するための調整部材42を有している。
本体設置部材40,40は、一の本体設置部材40及びこれと対称形状でかつ調整部材42を挟む状態で向い合せに配置される他の本体設置部材40から構成され、両本体設置部材は機能も同じである。
図2(a)に示すように、本体設置部材40,40は、調整部材42を角度調整可能に軸支(横軸)し、また調整部材42は本体部材6に設けた回動軸46に軸支(縦軸)され、この調整部材42に対して本体部材6は回動軸46とともに方位調整可能に回動する。
本体設置部材40は、架設部材4に上方から嵌めて取り付ける逆U字状の形状である。本体設置部材40は、上下向きの締結部50、この締結部50の上端から前方横向きに形成される載置部51、この載置部51の端部から下方に向けて形成される保持部52からなる。
本体設置部材40は、架設部材4に上方から嵌めて取り付ける逆U字状の形状である。本体設置部材40は、上下向きの締結部50、この締結部50の上端から前方横向きに形成される載置部51、この載置部51の端部から下方に向けて形成される保持部52からなる。
本体設置部材40には、締結部50と載置部51とが交差する部位に第一軸孔部54が形成されている。保持部52の下部近傍には、第一軸孔部54を中心とした円を描く箇所に、所定間隔をおいて複数(ここでは5箇所)の角度調整孔部58が設けられている。また、締結部50には、締め付けのためのクランプ部56を有する締結ネジ部57が設けられている。
上記調整部材42は、上下方向に形成される筒部60、及びこの筒部60の上部から後方に延設されるアーム部62、筒部60の下部から後方に突設される角度保持部64を有している。調整部材42のアーム部62の先部には第二軸孔部66が形成され、また角度保持部64の先部には半円状の保持孔部68が形成されている。
一方、本体部材6の後部側には、中央部から上部にかけて回動軸46が取り付けられている。この場合、回動軸46には予め調整部材42の筒部60が嵌め込まれ、この状態で回動軸46は本体部材6に取り付けられる。
回動軸46は、上端部を操作レバー16とともに本体部材6に固定し、下端部は本体部材6に設けた支持部材69により固定される。
これにより、調整部材42の筒部60と回動軸46とは相対回動が可能となり、本体取付機構14の調整部材42を固定した場合、本体部材6は回動軸46とともに回動し、本体部材6の方位を調整することができる。
回動軸46は、上端部を操作レバー16とともに本体部材6に固定し、下端部は本体部材6に設けた支持部材69により固定される。
これにより、調整部材42の筒部60と回動軸46とは相対回動が可能となり、本体取付機構14の調整部材42を固定した場合、本体部材6は回動軸46とともに回動し、本体部材6の方位を調整することができる。
調整部材42の筒部60の上部には、本体部材6の方位を所望する位置で固定するための方位固定部70が設けられている。
この方位固定部70は、図2(b)に示すように、筒部60に設けた締結部材72(ここでは締結ボルト)及び回動軸46との間に配置した摩擦体73からなる。そして、本体部材6の方位を所定位置に向けた後、締結部材72を工具等を用いて締める。この締結部材72の締め付けにより摩擦体73が押圧され、摩擦体73が回動軸46に圧着して回動が止められ、この位置で本体部材6の方位が保持固定される。
操作レバー16は、主に本体部材6の方位を調整する場合に用いる。
この方位固定部70は、図2(b)に示すように、筒部60に設けた締結部材72(ここでは締結ボルト)及び回動軸46との間に配置した摩擦体73からなる。そして、本体部材6の方位を所定位置に向けた後、締結部材72を工具等を用いて締める。この締結部材72の締め付けにより摩擦体73が押圧され、摩擦体73が回動軸46に圧着して回動が止められ、この位置で本体部材6の方位が保持固定される。
操作レバー16は、主に本体部材6の方位を調整する場合に用いる。
上記調整部材42は、本体設置部材40,40間に配置される。調整部材42のアーム部62は、両本体設置部材40,40間に介在させ、アーム部62の第二軸孔部66と本体設置部材40,40の第一軸孔部54を合せ、各孔部にわたって横軸体74を挿通し止着する。これにより、本体設置部材40に対して調整部材42が回動し、調整部材42の角度(垂直面上)が変えられ、調整部材42と一体の本体部材6の傾斜角度を調整することができる。
図3は、本体部材6の角度を変え、本体部材6を傾斜させて水車8に傾斜角度を持たせた状態を示したものである。
この場合、本体部材6を傾け調整部材42を所定の角度に変えた状態で、本体設置部材40の該当する角度調整孔部58(5箇所の内の)から角度調整ピン76を挿通し、これを調整部材42の角度保持部64の保持孔部68に嵌めて通過させ、さらに他の本体設置部材40の角度調整孔部58に挿通させ、これを保持する。
これにより、角度調整ピン76が角度保持部64の保持孔部68と係合し、調整部材42の角度がこの位置で保持固定される。よって、調整部材42と一体の本体部材6(水車等を装備)の角度を調整すれば、その所望する傾斜角度の位置で本体部材6とともに水車8が保持固定される。
この場合、本体部材6を傾け調整部材42を所定の角度に変えた状態で、本体設置部材40の該当する角度調整孔部58(5箇所の内の)から角度調整ピン76を挿通し、これを調整部材42の角度保持部64の保持孔部68に嵌めて通過させ、さらに他の本体設置部材40の角度調整孔部58に挿通させ、これを保持する。
これにより、角度調整ピン76が角度保持部64の保持孔部68と係合し、調整部材42の角度がこの位置で保持固定される。よって、調整部材42と一体の本体部材6(水車等を装備)の角度を調整すれば、その所望する傾斜角度の位置で本体部材6とともに水車8が保持固定される。
通常、本体取付機構14を本体部材6とともに架設部材4に取り付けた状態では、本体部材6は縦方向に向いた略垂直の状態となる。このとき、角度調整ピン76は、本体部材6の傾斜角度が0度に該当する角度調整孔部58(最左部)のポジションに装着されている。
そして角度調整ピン76を抜くと、本体取付機構14の本体設置部材40に対して本体部材6は角度変更が可能となり、本体部材6の傾斜角度(垂直位置から)を変えることができ、所望する傾斜角度の位置で角度調整ピン76を所定の角度調整孔部58に差し込めば、これが角度保持部64の保持孔部68に係合し、この角度で固定される。このように、水流の傾斜角度等に応じて、水車8の上下角度を変えることができる。
なお、角度調整孔部58の孔部の数を増やし、又孔部同士の間隔を狭くすることで角度の微調整が可能となる。
そして角度調整ピン76を抜くと、本体取付機構14の本体設置部材40に対して本体部材6は角度変更が可能となり、本体部材6の傾斜角度(垂直位置から)を変えることができ、所望する傾斜角度の位置で角度調整ピン76を所定の角度調整孔部58に差し込めば、これが角度保持部64の保持孔部68に係合し、この角度で固定される。このように、水流の傾斜角度等に応じて、水車8の上下角度を変えることができる。
なお、角度調整孔部58の孔部の数を増やし、又孔部同士の間隔を狭くすることで角度の微調整が可能となる。
また、本体部材6を所定の角度位置で保持固定した状態で、本体部材6の方位を調整することができる。
この場合、方位固定部70の締結部材72を緩めると(工具等により)、本体設置部材40(及び調整部材42)に対して本体部材6が回動軸46とともに回動可能となり、本体部材6(水車8等)の方位を左右に変えることができる。そして、操作レバー16を操作して本体部材6を所望する方位に向け、この位置で締結部材72を締付ける。これにより、本体部材6の方位が固定される。
この場合、方位固定部70の締結部材72を緩めると(工具等により)、本体設置部材40(及び調整部材42)に対して本体部材6が回動軸46とともに回動可能となり、本体部材6(水車8等)の方位を左右に変えることができる。そして、操作レバー16を操作して本体部材6を所望する方位に向け、この位置で締結部材72を締付ける。これにより、本体部材6の方位が固定される。
本体設置部材40の保持部52の角度調整孔部58と、調整部材42の角度保持部64及び角度調整ピン76とにより、本体部材6の傾斜角度を調整する角度調整部48が構成される。また、調整部材42の筒部60、本体部材6の回動軸46及び方位固定部70により、本体部材6の方位を調整する方位調整部49が構成される。
図4は、水力発電装置2の本体部材6を略水平にチルトアップした状態を示すものである。チルトアップ状態を保持するため、ここでは支持棒81を用いる。
この場合、調整部材42の上部に支持部82を設けて支持棒81の一端部を揺動可能に支持し、本体設置部材40の載置部51と保持部52との間に保持凹部78を設け、支持棒81の他端部を保持凹部78に係合させて本体部材6を支持する。
この場合、調整部材42の上部に支持部82を設けて支持棒81の一端部を揺動可能に支持し、本体設置部材40の載置部51と保持部52との間に保持凹部78を設け、支持棒81の他端部を保持凹部78に係合させて本体部材6を支持する。
そして、本体設置部材40,40に対して、調整部材42とともに本体部材6の角度を変え、その傾斜角度が略水平の状態で、支持棒81の他端部を本体設置部材40の保持凹部78に突入係合させる。これにより、本体部材6を略水平なチルトアップ状態で保持固定することができる。
本体設置部材40に設けた保持凹部78、支持棒81及び支持部82によりチルトアップ部80を構成する。
本体設置部材40に設けた保持凹部78、支持棒81及び支持部82によりチルトアップ部80を構成する。
図5は、水力発電装置2に、ガイド部材36及び塵ガード部材38を装着した状態を示したものである。このように、水力発電装置2の水車8の前面にガイド部材36を配置して水流流速を高め、また塵ガード部材38を配置して塵を排除することが有効である。
ガイド部材36は円形筒状であり、水流の下流側に向かうに従って径を縮径して略中央部に径の小さい小径部87を形成し、さらに下流側では径が次第に大きくなるように形成する。ガイド部材36及び塵ガード部材38は、ステンレス材或いは軽量金属材からなる。
ガイド部材36は円形筒状であり、水流の下流側に向かうに従って径を縮径して略中央部に径の小さい小径部87を形成し、さらに下流側では径が次第に大きくなるように形成する。ガイド部材36及び塵ガード部材38は、ステンレス材或いは軽量金属材からなる。
ガイド部材36は、本体部材6の下部に横に長い取付具90を固定し(ここでは上下2箇所)、この取付具90の各端部をそれぞれガイド部材36の後縁部88に固定してガイド部材36を取り付ける。この際、ガイド部材36によって水車8の羽根部材9の先端部を覆い、かつガイド部材36の小径部87に水車8の各羽根部材9の先端が配置される状態で取り付ける。
上記ガイド部材36により、小径部87では水流の流速が速まり、また整流が行われて水車8の回転効率が高まる。また、ガイド部材36の下流側の径を大きくすることで、水車8を回した水が後方に迅速かつ良好に排除分散され、水車8を通過する水の流れが良好に保たれる。
上記ガイド部材36により、小径部87では水流の流速が速まり、また整流が行われて水車8の回転効率が高まる。また、ガイド部材36の下流側の径を大きくすることで、水車8を回した水が後方に迅速かつ良好に排除分散され、水車8を通過する水の流れが良好に保たれる。
また水車8の前面に、塵を排除し水車8を保護するための塵ガード部材38を取り付ける。
この塵ガード部材38は、全体が円錐状に形成され、頂部84から底部の円形状の縁部85にかけての斜面部に、複数(ここでは6本)の棒状の格子材86が一定間隔で配置された形態である。この格子材86の数は、6〜12本が適当である。
この塵ガード部材38は、全体が円錐状に形成され、頂部84から底部の円形状の縁部85にかけての斜面部に、複数(ここでは6本)の棒状の格子材86が一定間隔で配置された形態である。この格子材86の数は、6〜12本が適当である。
塵ガード部材38は、ガイド部材36の上流側、又は水車8の前面に取り付ける。
塵ガード部材38をガイド部材36の上流側に取り付ける場合、塵ガード部材38の縁部85とガイド部材36の前縁部83同士を止着具89等で接合する。
また、ガイド部材36を用いない場合等、塵ガード部材38を水車8の前面に取り付ける場合には、上記ガイド部材36の取り付けと同様、取付具を用いて本体部材6に塵ガード部材38を取り付ける。
塵ガード部材38をガイド部材36の上流側に取り付ける場合、塵ガード部材38の縁部85とガイド部材36の前縁部83同士を止着具89等で接合する。
また、ガイド部材36を用いない場合等、塵ガード部材38を水車8の前面に取り付ける場合には、上記ガイド部材36の取り付けと同様、取付具を用いて本体部材6に塵ガード部材38を取り付ける。
塵ガード部材38のアウトラインを円錐状にしたことで、上流から流れ着いた塵が、塵ガード部材38の頂部84に当たってもその場所に留まりにくくなり、速やかに後方に流され格子材86に排除されて下流側に流れる。
他に、塵ガード部材38としては、格子状(或いは網状)の材料を用いて水車8の前面を傾斜状に覆う形態としても良い。
他に、塵ガード部材38としては、格子状(或いは網状)の材料を用いて水車8の前面を傾斜状に覆う形態としても良い。
さて、上記水力発電装置2は、河川、用水路(農工業)等の水面の上方に配置した架設部材4に取り付けて使用される。この場合、川幅等に応じて水力発電装置2を1台(1連)又は複数台(複数連)取り付ける。
上記架設部材4は、河川、用水路等の水路の両堤間にわたって横向きに架設する。この架設部材4としては、木製或いは鋼製の角材等を用いることができる。
上記架設部材4は、河川、用水路等の水路の両堤間にわたって横向きに架設する。この架設部材4としては、木製或いは鋼製の角材等を用いることができる。
架設部材4の両側は、堤に沿って角材88(木材又は鋼材)等を配置固定し、又は堤に上記角材等を立設して、それぞれ基礎部を形成し、この基礎部に架設部材4の両端部をボルトナット等の止着具を用いて固定する。
また、鋼製等のパイプで組立てた架台(脚立状等)の上部に架設部材4を配置し、この架台を水路に配置し、架台を堤間で固定して架設部材4を設置するようにしてもよい。
また、鋼製等のパイプで組立てた架台(脚立状等)の上部に架設部材4を配置し、この架台を水路に配置し、架台を堤間で固定して架設部材4を設置するようにしてもよい。
河川、用水路等は、川幅の大小、傾斜の大小、或いは水量の多少等、様々であるが、上記水力発電装置2は、川幅に応じて2連、3連にし、また水流(水路)の傾斜及び向きに応じて水力発電装置2の配置角度及び方位を調整等し、水力エネルギーを効果的に集める。
水車8の角度及び方位は、水車8の回転軸18の軸方向に水流が流れるよう、上記軸方向と水流の流れ方向とを一致させるのが効果的である。
また、例えば用水路などでは、水路の段差部等の下流側に水力発電装置2を配置し、また水路の中央部を残して両側を堰きとめ、この中央部に水流を集中させ、ここに水力発電装置2の水車8を配置するようにしてもよい。
水車8の角度及び方位は、水車8の回転軸18の軸方向に水流が流れるよう、上記軸方向と水流の流れ方向とを一致させるのが効果的である。
また、例えば用水路などでは、水路の段差部等の下流側に水力発電装置2を配置し、また水路の中央部を残して両側を堰きとめ、この中央部に水流を集中させ、ここに水力発電装置2の水車8を配置するようにしてもよい。
架設部材4の高さは、架設部材4に水力発電装置2の本体部材6を取り付けた場合、下部の水車8が水流エネルギーを有効に取り込める位置に調整する。そして、本体部材6とともに水車8の角度及び方位を調整し、水車8の正面(回転軸方向)から水流を受ける状態に水車8を配置し、水車8を効果的に回す。
特に、水路に段差がある場所では水の落下位置の近傍に水車8を配置するのが効果的である。この場合、水流のエネルギーは、水流の速度(運動エネルギー)に加えて水の落下による水流の加速速度(位置エネルギー)を有効に利用できる。
特に、水路に段差がある場所では水の落下位置の近傍に水車8を配置するのが効果的である。この場合、水流のエネルギーは、水流の速度(運動エネルギー)に加えて水の落下による水流の加速速度(位置エネルギー)を有効に利用できる。
水路に段差がない場合は、水路に直交(或いは交差)する状態で配置積層したブロック等或いは板材等の堰材を配置して堰を設けるようにしても良く、これにより水路の段差と同様な効果が得られる。
この段差或いは堰の高さは、水路の底面から20cm以上、好ましくは(実用的には)30cm〜100cmの範囲とし、さらに1m或いは数mの高さであってもよい。
この段差或いは堰の高さは、水路の底面から20cm以上、好ましくは(実用的には)30cm〜100cmの範囲とし、さらに1m或いは数mの高さであってもよい。
この場合、段差(堰の高さ)が比較的低い場合(1m以下程度)には、落下位置の直前(上流側)に水車8を配置するのが効果的であり、この落下直前の位置では、落下途中の整流された水流が水車8の回転に利用でき良好である。
段差等が高い場合(1m以上)には、上記落下直前の位置でもよいが、落下位置の下流側に配置しても良い。この落下位置の下流側では、水路に落下した(落下直後は乱流)水がその後整流され、この整流された水流が利用でき良好である。
社内試験によれば、水路に堰材を配置して30cmの落差を設けた場合には、落差を設けない場合と比べて略2倍程度の出力の電力が得られている。
段差等が高い場合(1m以上)には、上記落下直前の位置でもよいが、落下位置の下流側に配置しても良い。この落下位置の下流側では、水路に落下した(落下直後は乱流)水がその後整流され、この整流された水流が利用でき良好である。
社内試験によれば、水路に堰材を配置して30cmの落差を設けた場合には、落差を設けない場合と比べて略2倍程度の出力の電力が得られている。
架設部材4は、原則的には水流と直交する方向に設置するが、地盤等の関係で直交する方向に架設できない場合には、水力発電装置2自体の方位を調整し、水流を水車8の正面(回転軸方向)から受けられるように水車8の向きを定める。
また、河川の水量に応じて架設部材4の高さを変えるようにし、流れが速くまた乱流が発生しにくい水面近傍の水流を利用するため、水面近くに水車8を水没させるのが良い。これにより、発電効率を高めることができる。
また、河川の水量に応じて架設部材4の高さを変えるようにし、流れが速くまた乱流が発生しにくい水面近傍の水流を利用するため、水面近くに水車8を水没させるのが良い。これにより、発電効率を高めることができる。
架設部材4の高さを変える場合、架設部材4の両側の基礎面(堤の上)に複数の角材等を階段状に積み上げることで、基礎の高さを変えることができる。また、基礎の箇所に形鋼等を用いてポールを立設し、このポールに所定間隔で取付孔部を設け、所定の高さ位置の取付孔部にボルト等を介在させて架設部材4を固定し、或いはポールに所定間隔で凹部を形成して、ブラケット等の止着具を必要な高さの上記凹部に取り付け、これに架設部材4を固定するようにしてもよい。
水力発電装置2の水車8は、この水車8の前方正面(回転軸方向)から水流を受ける状態が、最も効率よく水流エネルギーを利用できる。このため、水車8の角度を調整し、水車8の回転軸18の軸方向と水流の流れ方向とを一致させる。
また例えば、水力発電装置2の制御装置に設けた電圧計等をチェックしながら、この水力発電装置2の角度及び方位を変えることで、最適なポジションを得ることができる。
また例えば、水力発電装置2の制御装置に設けた電圧計等をチェックしながら、この水力発電装置2の角度及び方位を変えることで、最適なポジションを得ることができる。
図6は、上記水力発電装置の設置構造及び設置方法を示したものである。
ここでは、用水路91に配置した架設部材4に、水力発電装置2を1台(1連)設置し、水路の水流95を利用して発電を行う例を示している。用水路91は、比較的水流の流速が速く、また水路に段差のある段差部92の下流側では水の流速、及び水の落下を利用して発電を行うことができ、効果的である。
ここでは、用水路91に配置した架設部材4に、水力発電装置2を1台(1連)設置し、水路の水流95を利用して発電を行う例を示している。用水路91は、比較的水流の流速が速く、また水路に段差のある段差部92の下流側では水の流速、及び水の落下を利用して発電を行うことができ、効果的である。
水力発電装置2の設置に際しては、用水路91の両堤94に沿って、それぞれ木製の角材96等を配置しアンカーボルト等を用いて角材96を堤94の上部に固定する。そして、両堤94の角材96の上面部間に直交状態で架設部材4を架け渡し、架設部材4の両側をそれぞれ角材96に固定する。
この場合、用水路の水量に応じて、架設部材4の高さを調節するのが効果的である。例えば、架設部材4の両側の堤の上に複数の角材94等を階段状に積み上げ、高さを調整するようにしても良い。
この場合、用水路の水量に応じて、架設部材4の高さを調節するのが効果的である。例えば、架設部材4の両側の堤の上に複数の角材94等を階段状に積み上げ、高さを調整するようにしても良い。
通常、架設部材4は木製等の長尺材で断面は縦長の長方形状のものを用い、また角材96との間には補強金具(直角定規形状)等を用いて固定するのがよい。
水力発電装置2は、本体取付機構14の本体設置部材40を架設部材4に嵌めて装着し、クランプ部56を回して本体設置部材40を架設部材4に圧着し固定する。このように、水力発電装置2は簡単にワンタッチで架設部材4に取り付けることができる。また水力発電装置2の脱着も容易で、増水時等の避難も迅速に行える。
水力発電装置2は、本体取付機構14の本体設置部材40を架設部材4に嵌めて装着し、クランプ部56を回して本体設置部材40を架設部材4に圧着し固定する。このように、水力発電装置2は簡単にワンタッチで架設部材4に取り付けることができる。また水力発電装置2の脱着も容易で、増水時等の避難も迅速に行える。
また、段差部92を利用した水路では水の落下位置の近傍(上流側等)に水車8を配置し、且つ落下する水流95の角度に応じて、本体部材6を傾斜させ、水車8の軸方向から水流95を受ける状態に水車8を傾ける。
なお、ここでは段差のある水路を利用しているが、水流の速度、水量等により段差のない水路であっても、水流(水路)の傾斜角度に応じて水力発電装置2を効果的な角度に傾斜させて使用する。
また、水量が少ない場合などでは、水路の中心部を残して水路の両側に堰を設け、水流を水路の中心部に集中させ、この中心部に水力発電装置2を配置して水車8を位置させるのも効果的である。
なお、ここでは段差のある水路を利用しているが、水流の速度、水量等により段差のない水路であっても、水流(水路)の傾斜角度に応じて水力発電装置2を効果的な角度に傾斜させて使用する。
また、水量が少ない場合などでは、水路の中心部を残して水路の両側に堰を設け、水流を水路の中心部に集中させ、この中心部に水力発電装置2を配置して水車8を位置させるのも効果的である。
本体部材6の傾斜角度は、角度調整部48を利用して調整する。また、方位調整部49を利用して水力発電装置2の方位を調整する。このようにして、水力エネルギーを有効に利用し、水力発電装置2を効果的に稼働させる。
水力発電装置2を点検(メンテナンス)、塵取り、水量の増減等により使用しない場合には、本体部材6を水平状態にチルトアップして保存する。
水力発電装置2を点検(メンテナンス)、塵取り、水量の増減等により使用しない場合には、本体部材6を水平状態にチルトアップして保存する。
図7は、上記水力発電装置の他の設置構造及び設置方法を示したものである。
ここでは、用水路91に配置した架設部材4に、水力発電装置2を1台(1連)設置した例を示している。この用水路91には段差がないため、高さ30cmの堰板(板材或いはブロック等)を配置して堰93を形成し、水路の水を溜めて30cm以上の水流95の落差をつくり、水の落下を利用して発電を行う。この場合も、水の落下位置の近傍(上流側等)に水力発電装置2の水車8を配置する。
ここでは、用水路91に配置した架設部材4に、水力発電装置2を1台(1連)設置した例を示している。この用水路91には段差がないため、高さ30cmの堰板(板材或いはブロック等)を配置して堰93を形成し、水路の水を溜めて30cm以上の水流95の落差をつくり、水の落下を利用して発電を行う。この場合も、水の落下位置の近傍(上流側等)に水力発電装置2の水車8を配置する。
そして、用水路91の水量等に応じて架設部材4の高さを決める。
水力発電装置2の設置に際しては、用水路91の両堤94に、それぞれ角材(又は形鋼等)を用いてポール98を立設する。このポール98には、所定間隔で取付孔部99が設けられている。そして、必要な高さのポール98の取付孔部99を選択し、この位置で架設部材4に設けた孔部からボルト97を挿通し、ポール98の後側でナット等で止着し架設部材4を固定する。
このように、用水路の水流95の水量等に応じて、架設部材4の高さを調節する。また、水力発電装置2の角度及び方位を調整し、効率的な発電を行う。
水力発電装置2の設置に際しては、用水路91の両堤94に、それぞれ角材(又は形鋼等)を用いてポール98を立設する。このポール98には、所定間隔で取付孔部99が設けられている。そして、必要な高さのポール98の取付孔部99を選択し、この位置で架設部材4に設けた孔部からボルト97を挿通し、ポール98の後側でナット等で止着し架設部材4を固定する。
このように、用水路の水流95の水量等に応じて、架設部材4の高さを調節する。また、水力発電装置2の角度及び方位を調整し、効率的な発電を行う。
従って、上記第一の実施の形態によれば、水車、発電機等を一体化したコンパクト収納により水力発電装置の小型化、軽量化が図れるとともに、発電機及び制御装置等に格別の防水機能を持たせることもなく、設置も容易で取り扱いが簡単であり、河川水路等の多様な設置条件下においても簡易に発電が行え、また水流に応じて水車の角度及び方位の変更も簡単に行えて水流エネルギーを効率的に利用できる。
また、上記水力発電装置は、設置場所の条件に応じて水車の角度方位の調整が行えるため、設置場所(用水路、中小河川、工場排水路、工場ビルの循環水路、上下水道排水路、浄化槽循環水路等)を選ばず利用価値が高く、加えて水車等は耐久性、メンテナンス性に優れ長期間の使用が可能であり、低落差の水流であっても効果的に水流エネルギーを電気エネルギーに変えてその場で利用することも可能であり、また電力供給は風力、太陽光発電と比べても安定している。
また、上記水力発電装置は、設置場所の条件に応じて水車の角度方位の調整が行えるため、設置場所(用水路、中小河川、工場排水路、工場ビルの循環水路、上下水道排水路、浄化槽循環水路等)を選ばず利用価値が高く、加えて水車等は耐久性、メンテナンス性に優れ長期間の使用が可能であり、低落差の水流であっても効果的に水流エネルギーを電気エネルギーに変えてその場で利用することも可能であり、また電力供給は風力、太陽光発電と比べても安定している。
図8は、第二の実施の形態に係る水力発電装置102を示したものである。
この水力発電装置102は、第一の実施の形態に係る水力発電装置2とは、水車及びその取り付け位置を除き、他の構成、作用及び設置方法等は同様であり、同一の符号を付してここでの詳細な説明は省略する。
この水力発電装置102は、第一の実施の形態に係る水力発電装置2とは、水車及びその取り付け位置を除き、他の構成、作用及び設置方法等は同様であり、同一の符号を付してここでの詳細な説明は省略する。
上記水力発電装置102は、上下に長い本体部材6に水車108、回転伝達機構10、発電機12等が装備され、本体部材6の後側上部には本体部材6を架設部材4に取り付けるための本体取付機構14が設けられている。
上記水車108は、水車の回転軸118が水流と交差する横型の所謂ペルトン水車であり、この回転軸118と交差(直交)する方向から水流を受ける。水車108は、本体部材6の下部側部に設けられた水車取付部117に回転可能に取り付けられている。
上記水車108は、水車の回転軸118が水流と交差する横型の所謂ペルトン水車であり、この回転軸118と交差(直交)する方向から水流を受ける。水車108は、本体部材6の下部側部に設けられた水車取付部117に回転可能に取り付けられている。
この水車108は、回転軸118、この回転軸118に軸着され四方にリブが配置されたホイール体119、このホイール体119の環状縁部120の周囲に配置された水受け部材109、及びホイール体119の左右部に取り付けられた中空円板状のサイド部材110,110を有している。水受け部材109は、矩形板を断面L状に屈曲して凹部111を形成した形状であり、環状縁部120の周囲に一定間隔をおいて12枚配置されている。
水受け部材109は、環状縁部120に基端部が固定された状態で立設され、回転軸118と平行に配置されている。この水受け部材109は、その凹部111で水流を受け止める向きに配置する。
またサイド部材110,110は、ホイール体119の環状縁部120から水受け部材109の先端部までの範囲をカバーする形状である。そして、環状縁部120、水車108の隣り合う水受け部材109,109及びサイド部材110,110によりボックス状の水溜り部112が形成されている。水車108は、アルミニウム等の軽量金属、或いはステンレス材からなる。
またサイド部材110,110は、ホイール体119の環状縁部120から水受け部材109の先端部までの範囲をカバーする形状である。そして、環状縁部120、水車108の隣り合う水受け部材109,109及びサイド部材110,110によりボックス状の水溜り部112が形成されている。水車108は、アルミニウム等の軽量金属、或いはステンレス材からなる。
上記水車108は、水受け部材109で水流を受け、また水受け部材109の凹部111で受けた水を逃げにくくし、さらに水溜り部112で受けた水を溜めて水車108の回転力を高め、この水流のエネルギーを回転力に変換する。
なお、水量が豊富な場合、或いは水流の流速が速い場所等では、サイド部材110,110を取り付けなくても、水受け部材109のみで水流のエネルギーを取り込むことができ、水車108は高い回転力が得られる。
水車108の水受け部材109の数は、ここでは12枚としているが、これは6枚〜24枚、或いはこれ以上の枚数を設ける形態としてもよい。また水受け部材109として、ここでは断面凹状の板材を用いているが、これは他に板材を皿形、或いは椀形に形成した形状であってもよい。
なお、水量が豊富な場合、或いは水流の流速が速い場所等では、サイド部材110,110を取り付けなくても、水受け部材109のみで水流のエネルギーを取り込むことができ、水車108は高い回転力が得られる。
水車108の水受け部材109の数は、ここでは12枚としているが、これは6枚〜24枚、或いはこれ以上の枚数を設ける形態としてもよい。また水受け部材109として、ここでは断面凹状の板材を用いているが、これは他に板材を皿形、或いは椀形に形成した形状であってもよい。
図9(a)(b)に示すように、水車108には一連及び二連の取付形態があり、同図(a)は本体部材6の一方の側部のみに水車108を配置(一連)した形態、同図(b)は本体部材6の両側部にそれぞれ水車108を配置(2連)した形態を示している。何れの形態についても、かさ歯車122を用いて水車108の回転軸118の回転を縦軸体24に連結する。ここでは、かさ歯車122の回転比率を1対2とし、水車108の回転に対して発電機12を2倍回すようにしている。この回転比率は他に、1対3〜5或いはそれ以上とすることができる。
図9(b)の2連形態では、一方の水車108の回転軸118をかさ歯車122(横軸)を介して横軸体123に延設し、この横軸体123に他方の水車の回転軸118を連結し、かさ歯車122に伝える回転力を2倍に高めている。なお、水車108を2連配置した場合、水受け部材109の凹部111の向きは同じである。水車108は、ナット124により回転軸118に締結し着脱可能としている。
図9(b)の2連形態では、一方の水車108の回転軸118をかさ歯車122(横軸)を介して横軸体123に延設し、この横軸体123に他方の水車の回転軸118を連結し、かさ歯車122に伝える回転力を2倍に高めている。なお、水車108を2連配置した場合、水受け部材109の凹部111の向きは同じである。水車108は、ナット124により回転軸118に締結し着脱可能としている。
図10(a)(b)に示すように、水力発電装置102の水車108は、水車108の下部位置で水流を受ける下掛け(同図(a))、及び水車108の上部位置で水流を受ける上掛け(同図(b))の使用が可能である。ここで、上掛けの場合の水車108の水受け部材109の凹部111の向きは、下掛けの場合とは逆向きとなる。
下掛けと上掛けとを使い分ける場合、例えば、水力発電装置102の水車108を回転軸118に着脱可能とし、回転軸118から脱着した水車108を裏返し(180度反転)このまま回転軸118に装着すれば、水受け部材109の凹部110の向きを逆向きに変えられる。
下掛けと上掛けとを使い分ける場合、例えば、水力発電装置102の水車108を回転軸118に着脱可能とし、回転軸118から脱着した水車108を裏返し(180度反転)このまま回転軸118に装着すれば、水受け部材109の凹部110の向きを逆向きに変えられる。
図10(a)に示すように、水車108を下掛けで使用する場合には、水車108の下部側の水受け部材109で水流95を受けることになり、比較的水量が少ない場所、或いは水流の落差が少ない場所等に用いると効果的である。
同図(b)のように、水車108を上掛けで使用する場合には、水車108の上部側の水受け部材109で上方から落下する水流95を受けることになり、水流の落差が大きい箇所で用いられる。また上掛けでは、上方の水受け部材109で受けた水を水溜り部112で溜めてその水の重量を利用し、また落下する水を下方の水受け部材109で受けてこれを利用し得ることから、流水エネルギー(位置エネルギー等)を最大限取得することができる。
水力発電装置102の水車108は、水受け部材109で水流を受けまたこの水を溜められる形態であることから、比較的水量が少なくまた水流の速度が遅い水路等にも適している。
同図(b)のように、水車108を上掛けで使用する場合には、水車108の上部側の水受け部材109で上方から落下する水流95を受けることになり、水流の落差が大きい箇所で用いられる。また上掛けでは、上方の水受け部材109で受けた水を水溜り部112で溜めてその水の重量を利用し、また落下する水を下方の水受け部材109で受けてこれを利用し得ることから、流水エネルギー(位置エネルギー等)を最大限取得することができる。
水力発電装置102の水車108は、水受け部材109で水流を受けまたこの水を溜められる形態であることから、比較的水量が少なくまた水流の速度が遅い水路等にも適している。
図11は、水力発電装置102の設置構造及び設置方法を示したものである。
水力発電装置102の設置に関しても、第一の実施の形態と同様、用水路91等に配置した架設部材4に水力発電装置102を設置し、水路の水流95を利用して発電を行う。ここでは、用水路91の水路に段差のある段差部92の下流側の水流、及び水の落下を利用して発電を行う。
水力発電装置102の設置に関しても、第一の実施の形態と同様、用水路91等に配置した架設部材4に水力発電装置102を設置し、水路の水流95を利用して発電を行う。ここでは、用水路91の水路に段差のある段差部92の下流側の水流、及び水の落下を利用して発電を行う。
水力発電装置102の設置に際しては、用水路91の両堤94に取り付けた角材96間に直交状態で架設部材4を架け渡し両側を固定する。また、用水路の水量等に応じて、架設部材4の高さを調節する。水力発電装置102は、本体取付機構14の本体設置部材40を架設部材4に嵌めて装着し、クランプ部56を回して固定する。
水路の段差部92では、水の落下する位置の近傍(上流側等)に水車108を配置してもよいが、水力発電装置102の角度調整機能(角度調整部48)を利用し、落下する水流の高い位置に水車108を配置するようにしても良い。水流の高い位置に水車108を配置した場合、水受け部材109(水溜り部112)に水が溜められ、また下方の水受け部材109も水流を受けることから、水の流速及び落差などが有効に利用(運動エネルギー及び位置エネルギー)でき効果的である。
また、段差のない水路であっても、水流(水路)の傾斜角度に応じて水力発電装置102を有効な角度に傾斜させて使用する。また、方位調整部49を利用して水力発電装置102の方位を調整する。このように、水力発電装置102を効果的に稼働させ、水力エネルギーを有効に利用する。水力発電装置102を点検(メンテナンス)、塵取り、水量の増減等により使用しない場合には、本体部材6を水平状態にチルトアップして保存する。
従って、第二の実施の形態においても、第一の実施の形態と同様に、水力発電装置の小型化、軽量化が図れるとともに、発電機等に格別の防水機能を持たせることもなく、設置も容易で取り扱いが簡単で簡易に発電が行え、また水流に応じて水車の角度及び方位の変更も簡単に行えて水流エネルギーを効率的に利用でき、また利用価値が高く、水流が少なくまた流速が遅い場合であっても効果的に水流エネルギーを電気エネルギーに変えられる。
なお、水力発電装置2の本体部材6に取り付けられる水車8と、水力発電装置102に取り付けられる水車108とは、回転軸の向きが水流に対して90度異なっているが、水力発電装置の本体部材6は方位調整機能(方位調整部49)を利用すればその方位を90度変えることができる。
このため、例えば、水力発電装置2の水車取付部の水車8を取り外し、替わりに水車108を取り付け、本体部材6の方位を90度変えることにより、そのまま水車108を使用して発電機12を稼働させることができる。これとは逆に、水力発電装置102の水車取付部に、水車108の替わりに水車8を取り付け、その方位を90度変えることにより、そのまま水車8を使用して発電機12を稼働させることができる。また、水力発電装置の角度調整機能(角度調整部48)は、本体部材6の方位とは係わりなく有効に機能し、所望する角度に調整可能である。
このような上記水車8,108の使用形態により、水路等の水量、或いは段差等に応じて水車8と水車108とを使い分けることができ効果的である。
このため、例えば、水力発電装置2の水車取付部の水車8を取り外し、替わりに水車108を取り付け、本体部材6の方位を90度変えることにより、そのまま水車108を使用して発電機12を稼働させることができる。これとは逆に、水力発電装置102の水車取付部に、水車108の替わりに水車8を取り付け、その方位を90度変えることにより、そのまま水車8を使用して発電機12を稼働させることができる。また、水力発電装置の角度調整機能(角度調整部48)は、本体部材6の方位とは係わりなく有効に機能し、所望する角度に調整可能である。
このような上記水車8,108の使用形態により、水路等の水量、或いは段差等に応じて水車8と水車108とを使い分けることができ効果的である。
2,102 水力発電装置
4 架設部材
6 本体部材
8,108 水車
9 羽根部材
10 回転伝達機構
12 発電機
14 本体取付機構
36 ガイド部材
38 塵ガード部材
40 本体設置部材
48 角度調整部
49 方位調整部
80 チルトアップ部
109 水受け部材
4 架設部材
6 本体部材
8,108 水車
9 羽根部材
10 回転伝達機構
12 発電機
14 本体取付機構
36 ガイド部材
38 塵ガード部材
40 本体設置部材
48 角度調整部
49 方位調整部
80 チルトアップ部
109 水受け部材
Claims (12)
- 水面の上方に配置した架設部材に本体部材を取り付けて使用し、この本体部材の下部を通過する水流を利用して発電を行う水力発電装置であって、
上記本体部材を上記架設部材に取り付けるための本体取付機構と、
上記本体部材の下部に設けられ、水流を回転力に変換する水車と、
この水車の回転力を上方に伝達する回転伝達機構と、
上記本体部材の上部に設けられ、上記回転伝達機構により伝達された回転力を駆動原として空中で発電を行う発電機と、を有することを特徴とする水力発電装置。 - 上記本体取付機構に、上記本体部材を傾け、その傾斜角度を変えて保持固定することが可能な角度調整部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の水力発電装置。
- 上記角度調整部に、上記本体部材を水平方向に向けて保持固定することが可能なチルトアップ部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の水力発電装置。
- 上記本体取付機構に、上記角度調整部で調整された傾斜角度の状態で、上記本体部材を回動させ、その方位を変えて保持固定することが可能な方位調整部を設けたことを特徴とする請求項2又は3に記載の水力発電装置。
- 上記本体取付機構に、上記本体部材を上記架設部材に対して着脱可能に取り付けることが可能な本体設置部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の水力発電装置。
- 上記水車として、回転軸の周囲に、この回転軸と平行な方向から水流を受けるねじれのついた羽根部材を複数設けた形状としたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の水力発電装置。
- 上記本体部材の下部に、上記水車の羽根部材の先端部を覆う筒状のガイド部材を取り付け、このガイド部材を水流の下流側に向かうに従って径が小さくなるように形成し、この径の小さい小径部に上記水車の羽根部材を配置したことを特徴とする請求項6記載の水力発電装置。
- 上記水車の上流側に、上記水車の前面を覆い、先端部から後方の環状部にかけて複数の格子材が配置された塵ガード部材を配置したことを特徴とする請求項6又は7記載の水力発電装置。
- 上記水車として、回転軸の周囲に、この回転軸と交差する方向から水流を受ける水受け部材を複数設けた形状としたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の水力発電装置。
- 上記架設部材を水路に対して横向きに配置し、請求項1乃至9の何れかに記載の水力発電装置を、この架設部材に沿って一又は複数取り付けたことを特徴とする水力発電装置の設置方法。
- 上記水路に段差部或いは堰を設け、上記段差部或いは堰から落下する水の勢いを利用できる位置に、上記水力発電装置の水車を配置したことを特徴とする請求項10に記載の水力発電装置の設置方法。
- 上記架設部材の高さを可変とし、上記水力発電装置の水車の高さを調整したことを特徴とする請求項10又は11に記載の水力発電装置の設置方法。
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JP2012113795A JP2013241841A (ja) | 2012-05-17 | 2012-05-17 | 水力発電装置及びその設置方法 |
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- 2012-05-17 JP JP2012113795A patent/JP2013241841A/ja active Pending
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