JP2013241201A - キャップのタンパーエビデンス構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本キャップ1のキャップ本体2と蓋体3とは、タンパーエビデンス片5により連結される。該タンパーエビデンス片5は、蓋体3側に係止される蓋体側係止片45と、キャップ本体2側に係止されるキャップ本体側係止片46と、これら蓋体側係止片45とキャップ本体側係止片46とを接続する切断容易な各棒状部60(弱化部47)とから構成される。この結果、最初に開栓する際には、通常通り蓋体3を開けば、タンパーエビデンス片5の各棒状部60が切断されて使用が可能になり、しかも、タンパーエビデンス片5の各棒状部60の切断状況を視認することで、開栓履歴を判別することができる。
【選択図】図5
Description
例えば、特許文献1には、容器の口部に装着される略円筒状のキャップ本体と、該キャップ本体に冠着される有底筒状の蓋体とからなるキャップであって、蓋体またはキャップ本体のいずれか一方には、容易に切離可能な第1突起が設けられ、また、他方には、容易に切離可能な第2突起が設けられ、蓋体がキャップ本体に冠着された状態において、第1突起と第2突起とを離脱不可能に係合または接合して、開栓履歴確認用の確認突起として構成すると共に、該確認突起をキャップ本体及び蓋体から切離するための摘み部を確認突起の側方に一体に設けたことを特徴とするキャップが開示されている。
請求項1の発明では、最初に開栓する際には、単に蓋体を開けば、タンパーエビデンス片の弱化部が切断されて通常通り使用することができる。しかも、タンパーエビデンス片の弱化部の切断状況を視認することで開栓履歴を判別することができる。
請求項2の発明では、タンパーエビデンス片のキャップ本体側係止片がキャップ本体の胴部の内壁面に係止されることで、最初に開栓した後もその状態が維持される。
請求項3の発明では、キャップの製造が容易となる。
請求項4の発明では、タンパーエビデンス片の蓋体側係止片が蓋体の胴部と係止壁部との間に係止されることで、最初に開栓した後もその状態が維持される。
請求項5の発明では、外観上の見栄えが良好となる。
また、タンパーエビデンス片を別体に構成し、キャップ本体と蓋体との間に連絡するように取り付けたので、視認する場所を特定すると共に材料を変えたような場合等に開栓履歴を確認し易くなる。
本発明の実施の形態に係るキャップ1は、図1、図2及び図5に示すように、容器の口部(図示略)に装着されるキャップ本体2と、該キャップ本体2に被冠される蓋体3とから構成される。キャップ本体2と蓋体3とは、ヒンジ4で連結される。また、キャップ本体2と蓋体3とは、ヒンジ4側とは反対の位置にてタンパーエビデンス片5によっても連結される。キャップ本体2及び蓋体3は合成樹脂でそれぞれ構成される。
蓋体側係止片45は、直方体で構成されるブロック状部50と、該ブロック状部50の上面から一体的に立設される係止板状部51とからなる。係止板状部51は、ブロック状部50よりも長手方向の長さが短く形成される。係止板状部51は、ブロック状部50の上面で、背面寄りから立設される。係止板状部51の背面とブロック状部50の背面とは同一平面上に位置する。係止板状部51の正面には、長手方向に沿って係合突部52が延びる。係合突部52は上下方向に間隔を置いて複数形成される。本実施形態では、係合突部52は2箇所形成される。
次に、キャップ本体2の円筒状嵌合部12と円筒状注出部13との間の環状空間63に容器の口部が嵌合されて、容器内とキャップ本体2の円筒状注出部13とが連通する。
図5の状態から最初に開栓する際には、使用者は、指を蓋体3の引っ掛け部36に引っ掛けて蓋体3を上方に向かってヒンジ4を支点に回動させながら押し上げる。すると、タンパーエビデンス片5の各棒状部60(弱化部47)に引張力が働き、最終的に切断されて、図6に示すように、蓋体3が開くようになる。この時、タンパーエビデンス片5の蓋体側係止片45は蓋体3に係止された状態のままであり、タンパーエビデンス片5のキャップ本体側係止片46はキャップ本体2に係止された状態で維持される。その後は、蓋体3を開閉することで通常通りの使用が可能になる。
これにより、最初に開栓された後、タンパーエビデンス片5の各棒状部60が切断された状態を視認することにより、開栓履歴を判別することができる。
そして、最初に開栓する際には、通常通り蓋体3を、ヒンジ4を支点に開けば、タンパーエビデンス片5の各棒状部60が切断されて使用可能になり、しかも、タンパーエビデンス片5の各棒状部60の切断状況を視認することで、開栓履歴を判別することができる。このように、最初に開栓する際には、通常通り蓋体3を開くだけの操作でよいので、使用者にとってその操作が複雑になることはない。
Claims (5)
- 容器の口部に装着されるキャップ本体と、該キャップ本体とヒンジを介して連結され、該キャップ本体に被冠される蓋体とからなるキャップであって、
前記キャップ本体と前記蓋体とは、前記ヒンジとは反対側の位置にてタンパーエビデンス片により連結され、
該タンパーエビデンス片は、前記蓋体側に係止される蓋体側係止片と、前記キャップ本体側に係止されるキャップ本体側係止片と、前記蓋体側係止片と前記キャップ本体側係止片とを接続する切断容易な弱化部とから構成されることを特徴とするキャップのタンパーエビデンス構造。 - 前記キャップ本体は、天面部と、該天面部の外周縁から垂設される胴部と、前記天面部に設けた開口部とを備え、
前記キャップ本体側係止片は、前記キャップ本体の前記開口部内に挿入されて、その下端が前記キャップ本体の胴部の内壁面に係止されることを特徴とする請求項1に記載のキャップのタンパーエビデンス構造。 - 前記弱化部は、前記蓋体側係止片及び前記キャップ本体側係止片に対して内方寄りに配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のキャップのタンパーエビデンス構造。
- 前記蓋体は、天面部と、該天面部の外周縁から垂設される胴部と、該胴部の内側に設けた係止壁部とを備え、
前記蓋体側係止片は、その上端が前記蓋体の胴部と前記係止壁部との間に係止されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のキャップのタンパーエビデンス構造。 - 前記蓋体側係止片の外壁面と前記キャップ本体側係止片の外面壁とは同一平面上になることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のキャップのタンパーエビデンス構造。
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