JP2013240855A - 把持装置用外皮 - Google Patents

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Abstract

【課題】把持装置による対象物の確実な把持を実現できる把持装置用外皮を提供する。
【解決手段】把持装置用外皮1は、互いに接近又は離間する複数の把持部110を備え、各把持部110により対象物99を把持可能な把持装置100に用いられる。把持装置用外皮1は、面状をなして把持部110を覆う基体10と、互いの間に隙間S1を有して基体10からそれぞれ突出する複数の突出部20と、各突出部20の少なくとも先端21に設けられ、対象物99と接触する接触部30とを備える。各突出部20は、各接触部30よりも軟質であるとともに、個別に弾性変形可能である。各接触部30は、各突出部20よりも耐摩耗性及び高摩擦性を有している。
【選択図】図4

Description

本発明は把持装置用外皮に関する。
特許文献1に従来の把持装置用外皮が開示されている。この把持装置用外皮は、互いに接近又は離間する複数の把持部を備える把持装置に用いられるものである。この把持装置用外皮は、弾性を有する材料からなり、面状をなして把持部を覆っている。そして、この把持装置用外皮は、把持装置が各把持部を互いに接近させて対象物を把持する際、対象部と各把持部との間に介在して摩擦力を発揮する。これにより、この把持装置用外皮が用いられる把持装置は、対象物を把持可能となっている。
特開2010−221357号公報
ところで、上記従来の把持装置用外皮は、表面に凹凸が殆どない対象物を把持装置が把持する場合、対象物に当接して潰れるように弾性変形することにより、対象物になじむようになっている。
しかしながら、この把持装置用外皮は、表面に凹凸がある対象物を把持装置が把持する場合、面状であることにより、局所的に潰れるように弾性変形としようとしても、連続する周辺領域に引っ張られて、局所的な弾性変形が阻害され易い。このため、この把持装置用外皮は、対象物の凹凸になじむことが難しくなる場合がある。そして、このような場合、この把持装置用外皮は、対象物に対する接触面積が減少し、各把持部と対象物との間で、効果的に摩擦力を発揮し難くなるおそれがある。
また、この把持装置用外皮は、弾性を有する材料が直接対象物に接触することにより摩耗し易いので、各把持部と対象物との間で摩擦力を長期間、安定して発揮することが難しくなるおそれがある。
それらの結果、上記従来の把持装置用外皮が用いられる把持装置は、対象物を把持することが難しくなるおそれがある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、把持装置による対象物の確実な把持を実現できる把持装置用外皮を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の把持装置用外皮は、互いに接近又は離間する複数の把持部を備え、各前記把持部により対象物を把持可能な把持装置に用いられ、
面状をなして前記把持部を覆う基体と、
互いの間に隙間を有して前記基体からそれぞれ突出する複数の突出部と、
各前記突出部の少なくとも先端に設けられ、前記対象物と接触する接触部とを備え、
各前記突出部は、各前記接触部よりも軟質であるとともに、個別に弾性変形可能であり、
各前記接触部は、各前記突出部よりも耐摩耗性及び高摩擦性を有していることを特徴とする。
本発明の把持装置用外皮では、表面に凹凸が殆どない対象物を把持装置が把持する場合、各接触部がそれぞれ対象物に対して接触する。そうすると、各突出部は、接触部と比較して軟質であるとともに個別に弾性変形可能であることにより、それぞれ基体に向かって潰れるように弾性変形する。こうして、各突出部が対象物の表面に応じて潰れるように個別に弾性変形することにより、各接触部が対象物の表面に対してなじみ易い。
また、この把持装置用外皮では、表面に凹凸がある対象物を把持装置が把持する場合、一部の接触部が先に対象物の凸部に対して接触する。そうすると、その接触部が設けられた突出部は、接触部と比較して軟質であるとともに個別に弾性変形可能であることにより、基体に向かって潰れるように弾性変形する。この際、突出部同士の間に隙間があるので、弾性変形する突出部が基体に沿う方向に膨出しても、隣り合う突出部同士が接触し難い。また、隣り合う突出部同士が接触する場合でも、突出部同士が個別に弾性変形可能である。
そして、突出部の弾性変形により、先に対象物の凸部に接触した接触部が基体に向かって押し込まれるので、他の接触部が対象物の凹部に接触し易くなる。こうして、各突出部が対象物の凹凸に応じて個別に弾性変形することにより、各接触部が対象物の凹凸に対してなじみ易い。
さらに、この把持装置用外皮では、各接触部は、各突出部よりも耐摩耗性及び高摩擦性を有している。このため、この把持装置用外皮は、仮に各突出部が各接触部を介さずに直接対象物に接触する場合と比較して、各把持部と対象物との間で高い摩擦力を長期間、安定して発揮することができる。
したがって、本発明の把持装置用外皮によれば、把持装置による対象物の確実な把持を実現できる。
各突出部は、基体に対向する方向から見た場合、正多角形であることが好ましい。例えば、各突出部が円形である場合、図8を示して後述するように、一つの突出部と、その突出部を取り囲む複数の突出部のそれぞれとの間の隙間は、円弧と円弧とが向き合うことにより一定にならない。このため、一つの突出部と、その突出部を取り囲む複数の突出部のそれぞれとの間に空きスペースが生じ易い。
これに対して、各突出部が正多角形である場合、図3を示して後述するように、一つの突出部と、その突出部を取り囲む複数の突出部のそれぞれとにおいて、対向する2つの辺を平行にすることにより、その2辺の隙間を一定にできる。このため、各突出部が円形である場合と比較して、各突出部が正多角形である場合の方が一つの突出部と、その突出部を取り囲む複数の突出部のそれぞれとの間に空きスペースが生じ難く、各突出部を細密に配列させ易い。そして、この場合、各接触部の形状を各突出部と同一形状とすることにより、基体に対向する方向から見て、各接触部が基体の表面に占める割合を高くし易い。このため、この把持装置用外皮は、対象物に対する接触面積を充分に確保し、各把持部と対象物との間で、より効果的に摩擦力を発揮できる。その結果、把持装置が対象物に対して把持力を確実に発揮できる。
上記の場合において、各突出部は、基体に対向する方向から見た場合、正六角形であることが好ましい。この場合、各突出部を「蜂の巣」状に配列させることができるので、一つの突出部と、その突出部を取り囲む複数の突出部のそれぞれとの間に空きスペースが確実に生じ難く、各突出部を一層細密に配列させ易い。このため、この場合、基体に対向する方向から見て、各接触部が基体の表面に占める割合を一層高くし易い。
基体と各突出部とは、軟質樹脂材料から一体成形された一部材であることが好ましい。この場合、基体と各突出部とを容易に製造でき、ひいては、製造コストの低廉化を実現できる。
軟質樹脂材料は、例えば、シリコーンゲル材料、シリコーンゴム材料、SBC(スチレン系)等のTPE(熱可塑性エラストマー)、EPDM等のゴム材料等種々のエラストマー材料、TPO(オレフィン系)、ポリウレタン系材料等である。
接触部を構成する材料は、例えば、シリコーンゴム材料、SBC(スチレン系)等のTPE(熱可塑性エラストマー)、EPDM等のゴム材料等種々のエラストマー材料、TPO(オレフィン系)、軟質ナイロン、軟質PVC、ポリウレタン系材料等である。
軟質樹脂材料と、接触部を構成する材料とは、それぞれの軟質性の程度及び弾性変形のし易さと、耐摩耗性及び高摩擦性の程度とを相対比較することにより、適宜選択される。
実施例の把持装置用外皮が採用されたロボットハンドの斜視図である。 実施例の把持装置用外皮に係り、ロボットハンドの把持部の先端側を示す模式断面図である。 実施例の把持装置用外皮に係り、図2の矢視A方向から見た部分上面図である。 実施例の把持装置用外皮に係り、図3のB−B断面を示す部分断面図である。 実施例の把持装置用外皮に係り、(a)は突出部に対して外力が作用していない状態を示し、(b)は外力により基体に向かって潰れるように弾性変形した突出部が基体に沿う方向に膨出する状態を示す説明図である。 実施例の把持装置用外皮に係り、図4と同様の部分断面図であって、表面に凹凸が殆どない対象物に各接触部がなじんだ状態を示す図である。 実施例の把持装置用外皮に係り、図4と同様の部分断面図であって、表面に凹凸がある対象物に各接触部がなじんだ状態を示す図である。 各突出部及び各接触部の変形例1を示す図3と同様の上面図である。 各突出部及び各接触部の変形例2を示す図3と同様の上面図である。 各突出部及び各接触部の変形例3を示す図3と同様の上面図である。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
実施例の把持装置用外皮1は、図1に示すように、把持装置の具体的態様の一例であるロボットハンド100に採用されている。ロボットハンド100は、ハンド本体101と、ハンド本体101に凸設された複数本の把持部110とを備えている。各把持部110は、その先端側から第1指節111と、ジョイント部113と、第2指節112とを有している。
第1指節111及び第2指節112はそれぞれ、略円筒形状とされている。第1指節111の先端側は半球状に丸まっている。第2指節112の根元側は、ハンド本体101に固定されている。図2に示すように、第1指節111には、その表面を覆うように把持装置用外皮1が設けられている。把持装置用外皮1の具体的構成については後で詳しく説明する。
図1に示すように、ジョイント部113は、第2指節112の先端側と第1指節111の根元側とを連結している。また、ジョイント部113には、図示しないアクチュエータが内蔵されている。このアクチュエータが作動することにより、第1指節111は、ジョイント部113を屈曲点として第2指節112に対する相対角度が変化する。これにより、第1指節111の先端を任意の方向に変位させることが可能となっている。
このようなロボットハンド100では、各把持部110の第1指節111の間に対象物99を位置させた状態で、各第1指節111の先端を対象物99に向けて変位させることにより、各第1指節111が把持装置用外皮1を介して対象物99に当接する。こうして、ロボットハンド100は、対象物99を把持可能となっている。
次に、把持装置用外皮1について詳しく説明する。図2〜図4に示すように、把持装置用外皮1は、基体10と、基体10に複数設けられた突出部20と、各突出部20の先端21に設けられた接触部30とを備えている。図3では、各接触部30が紙面手前側に位置し、基体10が紙面奥側に位置し、各突出部20が各接触部30と基体10との間に位置している。
図2に示すように、基体10は、面状をなして把持部110を覆っている。より詳しくは、基体10は、薄肉のシートであり、円筒面及び半球面により構成された把持部110の表面に貼り付けられている。
図3及び図4に示すように、各突出部20は、互いの間に隙間S1を有して基体10からそれぞれ突出している。図5(a)に示すように、突出部20は、四角柱形状とされている。
図3に示すように、各突出部20は、基体10に対向する方向、すなわち、図3の紙面に対向する方向から見た場合、正四角形である。一つの突出部20と、その突出部20を取り囲む複数の突出部20のそれぞれとにおいて、対向する2つの辺は平行とされている。これにより、その2辺の隙間S1は一定となっている。基体10に対向する方向から見た場合、基体10における各突出部20が存在しない領域は、隙間S1のスリットが縦横に等間隔で並ぶ格子形状となっている。
各突出部20及び隙間S1のサイズは、ロボットハンド100や対象物99のサイズに合わせて適宜選択される。本実施例では、各突出部20の正四角形の一辺の長さは、0.数mm〜数mm程度である。また、隙間S1も、0.数mm〜数mm程度である。また、各突出部20の高さも、0.数mm〜数mm程度である。
図4に示すように、基体10と各突出部20とは、軟質樹脂材料から一体成形された一部材である。軟質樹脂材料の具体例は、上述した通りであって、それらの中から接触部30を構成する材料よりも軟質なものが選択される。基体10と各突出部20とは、例えば、流動可能な状態の軟質樹脂材料を型に注ぎ込んでから硬化させて脱型させる注型成形法等により、容易に一体成形される。
図5(a)及び(b)に示すように、軟質である各突出部20は、外力F1が作用することにより、基体10に向かって潰れるように弾性変形する。この際、各突出部20は、大きく潰れる方が対象物99になじみ易い。このため、図5(a)に示すように、各突出部20の高さH1と、各突出部20の正四角形の各辺の長さL1との長さの比H1:L1は、0.3:1から、5:1程度であることが好ましい。これは、H1に対してL1の長さの比が大きすぎると突出部20が変形しにくくなるため、対象物99になじみ難くなり、H1に対してL1の長さの比が小さすぎると、突出部20が座屈することにより対象物99の把持位置がずれるため精密な把持ができなくなるためである。また、各突出部20は、基体10に向かって潰れるように弾性変形するのに伴って、図5(b)に示すように、基体10に沿う方向に膨出する。この際、突出部20の膨出する側面が他の突出部20の対向する側面に接触し難い程度に、隙間S1の大きさを設定することが好ましい。このような構成である各突出部20は、個別に弾性変形可能となっている。
なお、各突出部20がシリコーンゲル等の粘着性がある材料により構成されている場合、突出部20の膨出する側面が他の突出部20の対向する側面に接触しても双方が粘着し難くなるような表面処理を、各突出部20の側面に施すことが好ましい。
図3及び図4に示すように、各接触部30は、各突出部20の先端21に1つづつ設けられている。より詳しくは、接触部30は、四角柱形状の突出部20の先端の全体を覆うように薄板状に形成されている。すなわち、基体10に対向する方向から見た場合、各突出部20及び各接触部30は、同一形状の正四角形である。
各接触部30は、例えば、コーティングや、シート状物の貼り付けにより、各突出部20の先端21に設けられる。本実施例では、各接触部30の厚みは、0.数mm〜数mm程度である。各接触部30には、各突出部20のように弾性変形することがあまり要求されないので、接触部30の厚みを各突出部20の高さよりも大幅に小さくすることが可能である。このような構成である各接触部30は、各第1指節111が把持装置用外皮1を介して対象物99に当接する際、対象物99に対して接触する。その一方、各突出部20は、対象物99に対して接触し難くなっている。
各接触部30は、各突出部20を構成する材料と比較して、耐摩耗性及び高摩擦性を有する材料により構成されている。各接触部30を構成する材料の具体例は、上述した通りであって、それらの中から各突出部20を構成する材料よりも、耐摩耗性及び高摩擦性を有する材料が選択される。
このような構成である実施例の把持装置用外皮1では、対象物99をロボットハンド100が把持する場合において、図6に示すように、凹凸が殆どない表面99Aが基体10に対して略平行な状態で基体10に接近すると、各接触部30がそれぞれ対象物99に対して接触する。そうすると、各突出部20は、接触部30と比較して軟質であるとともに個別に弾性変形可能であることにより、それぞれ基体10に向かって潰れるように弾性変形する。こうして、各突出部20が対象物99の表面99Aに応じて潰れるように個別に弾性変形することにより、各接触部30が対象物99の表面99Aに対してなじみ易い。
また、この把持装置用外皮1では、対象物99をロボットハンド100が把持する場合において、図7に示すように、凹凸がある表面99Bが基体10に接近すると、一部の接触部30、例えば、図7の紙面左側の接触部30が先に対象物99の凸部に対して接触する。そうすると、その接触部30が設けられた突出部20は、接触部30と比較して軟質であるとともに個別に弾性変形可能であることにより、基体10に向かって潰れるように弾性変形する。この際、突出部20同士の間に隙間S1があるので、弾性変形する突出部20の側面が基体10に沿う方向に膨出しても、隣り合う突出部20同士が接触し難い。また、隣り合う突出部20同士、例えば、図7の紙面左側で隣り合う突出部20同士が接触する場合でも、突出部20同士が個別に弾性変形可能である。
そして、突出部20の弾性変形により、先に対象物99の凸部に接触した接触部30が基体10に向かって押し込まれるので、他の接触部30が対象物99の凹部に接触し易くなる。こうして、各突出部20が対象物99の凹凸がある表面99Bに応じて個別に弾性変形することにより、各接触部30が対象物99の凹凸がある表面99Bに対してなじみ易い。
さらに、この把持装置用外皮1では、各接触部30は、各突出部20よりも耐摩耗性及び高摩擦性を有している。このため、この把持装置用外皮1は、仮に各突出部20が各接触部30を介さずに直接対象物99に接触する場合と比較して、各把持部110と対象物99との間で高い摩擦力を長期間、安定して発揮することができる。
したがって、実施例の把持装置用外皮1によれば、ロボットハンド100による対象物99の確実な把持を実現できる。
また、基体10と各突出部20とは、軟質樹脂材料から一体成形された一部材である。このため、基体10と各突出部20とを上述した注型成形法等により容易に製造できる。このため、この把持装置用外皮1は、例えば、基体に対して別部材である各突出部を接着するような製造方法等を採用する場合と比較して、製造コストの低廉化を実現できる。
図8に、各突出部20及び各接触部30を各突出部220及び各接触部230に変更した変形例1を示す。図8では、各接触部230が紙面手前側に位置し、基体10が紙面奥側に位置し、各突出部220が各接触部230と基体10との間に位置している。
この変形例1では、基体10に対向する方向から見た場合、各突出部220及び各接触部230が同一形状の円形である。各突出部220及び各接触部230の形状以外の構成は、各突出部20及び各接触部30と同一である。この変形例1でも、各突出部220及び各接触部230は、図6及び図7を示して各突出部20及び各接触部30について説明したのと同様に作用するので、ロボットハンド100による対象物99の確実な把持を実現できる。
なお、変形例1において、一組の突出部220及び接触部230と、その突出部220及び接触部230を取り囲む複数組の突出部220及び接触部230のそれぞれとの間の隙間の例を図8に隙間S21、S22、S23として示す。このように、変形例1では、隙間S21、S22、S23は、突出部220及び接触部230の組同士の円弧と円弧とが向き合うことにより一定にならない。このため、変形例1では、一組の突出部220及び接触部230と、その突出部220及び接触部230を取り囲む複数組の突出部220及び接触部230のそれぞれとの間に空きスペースA1が生じ易い。
この点、実施例の把持装置用外皮1では、各突出部20及び各接触部30は、図3を示すように、基体10に対向する方向から見た場合、正多角形の一例である正四角形である。一組の突出部20及び接触部30と、その突出部20及び接触部30を取り囲む複数組の突出部20及び接触部30のそれぞれとにおいて、対向する2つの辺が平行とされ、その2辺の隙間S1が一定となっている。このため、各突出部220及び各接触部230が円形である変形例1と比較して、各突出部20及び各接触部30が正四角形である本実施例の方が一組の突出部20及び接触部30と、その突出部20及び接触部30を取り囲む複数組の突出部20及び接触部30のそれぞれとの間に空きスペースが生じ難い。その結果、変形例1と比較して、本実施例の方が各突出部20及び各接触部30を細密に配列させ易い。このため、各接触部30は、基体10に対向する方向から見て、基体10の表面に占める割合を高くし易い。このため、この把持装置用外皮1は、対象物99に対する接触面積を充分に確保し、各把持部110と対象物99との間で、より効果的に摩擦力を発揮できる。その結果、ロボットハンド100が対象物99に対して把持力を一層確実に発揮できる。
また、図9に、各突出部20及び各接触部30を各突出部320及び各接触部330に変更した変形例2を示す。図9では、各接触部330が紙面手前側に位置し、基体10が紙面奥側に位置し、各突出部320が各接触部330と基体10との間に位置している。
この変形例2では、基体10に対向する方向から見た場合、各突出部320及び各接触部330が同一形状の正六角形である。また、各突出部320及び各接触部330は、「蜂の巣」状に配列させている。すなわち、一組の突出部320及び接触部330と、その突出部320及び接触部330を取り囲む複数組の突出部320及び接触部330のそれぞれとにおいて、対向する2つの辺が平行とされ、その2辺の隙間S3が一定となっている。各突出部320及び各接触部330の形状以外の構成は、各突出部20及び各接触部30と同一である。この変形例2でも、各突出部320及び各接触部330は、図6及び図7を示して各突出部20及び各接触部30について説明したのと同様に作用する。
さらに、この変形例2では、各突出部320及び各接触部330が「蜂の巣」状に配列されている。このため、一組の突出部320及び接触部330と、その突出部320及び接触部330を取り囲む複数組の突出部320及び接触部330のそれぞれとの間に空きスペースが確実に生じ難く、各突出部320及び各接触部330を一層細密に配列させ易い。このため、各接触部330は、基体10に対向する方向から見て、基体10の表面に占める割合を一層高くし易い。その結果、変形例2によれば、ロボットハンド100が対象物99に対して把持力を一層確実に発揮できる。
また、図10に、各突出部20及び各接触部30を各突出部420及び各接触部430に変更した変形例3を示す。図10では、各接触部430が紙面手前側に位置し、基体10が紙面奥側に位置し、各突出部420が各接触部430と基体10との間に位置している。
この変形例3では、基体10に対向する方向から見た場合、各突出部420及び各接触部430が同一形状の正三角形である。一組の突出部420及び接触部430と、その突出部420及び接触部430を取り囲む複数組の突出部420及び接触部430のそれぞれとにおいて、対向する2つの辺が平行とされ、その2辺の隙間S4が一定となっている。各突出部420及び各接触部430の形状以外の構成は、各突出部20及び各接触部30と同一である。この変形例3でも、各突出部420及び各接触部430は、図6及び図7を示して各突出部20及び各接触部30について説明したのと同様に作用する。
さらに、変形例3では、一組の突出部420及び接触部430と、その突出部420及び接触部430を取り囲む複数組の突出部420及び接触部430のそれぞれとの間の隙間S4が一定となっていることから、各突出部420及び各接触部430を細密に配列させ易い。このため、各接触部430は、基体10に対向する方向から見て、基体10の表面に占める割合を高くし易い。その結果、変形例3によれば、ロボットハンド100が対象物99に対して把持力を一層確実に発揮できる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
実施例では、突出部20と接触部30とは、それぞれ異なる層が貼り合わされた2層構造であるが、この構成には限定されない。例えば、突出部と接触部とは、基体10の表面位置から離れるに従って、軟質性及び弾性変形のし易さが徐々に低下する一方、耐摩耗性及び高摩擦性が徐々に向上する傾斜機能材料から構成されていてもよい。また、接触部は、突出部の先端だけでなく、突出部の側面も覆うように設けられていてもよい。
実施例では、基体10と各突出部20とが軟質樹脂材料から一体成形された一部材であるが、この構成には限定されない。例えば、各突出部のみが軟質樹脂材料からなっていてもよい。そして、基体に対して、別部材である各突出部が接着されていてもよい。
本発明は把持装置に利用可能である。
110…把持部
99…対象物
100…把持装置(ロボットハンド)
10…基体
S1、S21、S22、S23、S3、S4…隙間
20、230、320、420…突出部
21…突出部の先端
30、230、330、430…接触部
1…把持装置用外皮

Claims (4)

  1. 互いに接近又は離間する複数の把持部を備え、各前記把持部により対象物を把持可能な把持装置に用いられ、
    面状をなして前記把持部を覆う基体と、
    互いの間に隙間を有して前記基体からそれぞれ突出する複数の突出部と、
    各前記突出部の少なくとも先端に設けられ、前記対象物と接触する接触部とを備え、
    各前記突出部は、各前記接触部よりも軟質であるとともに、個別に弾性変形可能であり、
    各前記接触部は、各前記突出部よりも耐摩耗性及び高摩擦性を有していることを特徴とする把持装置用外皮。
  2. 各前記突出部は、前記基体に対向する方向から見た場合、正多角形である請求項1記載の把持装置用外皮。
  3. 各前記突出部は、前記基体に対向する方向から見た場合、正六角形である請求項2記載の把持装置用外皮。
  4. 前記基体と各前記変形部とは、軟質樹脂材料から一体成形された一部材である請求項1乃至3のいずれか1項記載の把持装置用外皮。
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