JP2013238657A - 半導体光素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】低い消費電力で駆動させることのできる半導体光素子を提供する。
【解決手段】半導体材料により形成されたコア部と、前記コア部の一方の側面に接しており、半導体材料により前記コア部よりも薄く形成された第1のスラブ部と、前記コア部の他方の側面に接しており、半導体材料により前記コア部よりも薄く形成された第2のスラブ部と、前記第1のスラブ部に接して形成されている第1の電極と、前記第2のスラブ部に接して形成されている第2の電極と、を有し、前記第1のスラブ部には、第1の導電型の不純物元素が、前記コア部が設けられている側から前記第1の電極が設けられている側に向かって、不純物濃度が徐々に増加するように形成されており、前記第2のスラブ部には、第2の導電型の不純物元素が、前記コア部が設けられている側から前記第2の電極が設けられている側に向かって、不純物濃度が徐々に増加するように形成されていることを特徴とする半導体光素子により上記課題を解決する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、半導体光素子に関する。
近年の大容量映像配信、ブロードバンドネットワークをベースとしたサービスの普及により、ネットワークのトラフィック及びサーバ・データセンターにおける処理能力は急速に高まっており、今後ともこの傾向は続くものと考えられる。このようなネットワークにおけるサーバ等の機器は電力消費量が高いため、光電変換することなく光信号を光のまま伝送経路を切替えることのできる光スイッチは、電力消費を抑えることができることから、有望とされている。
このような光スイッチとしては、例えば、SOI(Silicon on Insulator)基板に形成された光導波路を有する導波路型光デバイスを有するものがある。この導波路型光デバイスは、シリコンにより形成されたコア部と、コア部の両側の側面にコア部よりも薄く形成されたスラブ部とを有しており、双方のスラブ部を介して、コア部にキャリアを注入することにより、コア部を伝播する光を変調することができる。このような導波路型光デバイスは、半導体のプロセス技術を用いて製造することができるため、大量生産することができ、低コストで製造することができる。
特開2011−242487号公報 特表2002−540469号公報
Soref, R. A. & Bennett, B. R.Electrooptical effects in silicon. IEEE J. Quant. Electron. QE-23, 123-129 (1987). Vassil Palankovski, DISSERTATION Simulation ofHeterojunction Bipolar Transistors Institute for Microelectronics, TU Wien 2000, Fig3.21−Fig3.28, [online], <URL : http://www.iue.tuwien.ac.at/phd/palankovski/node4.html>
図1及び図2に基づき、より詳細に半導体光素子を形成している導波路型光デバイスについて説明する。図1に示される導波路型光デバイス900は、上述したようにSOI基板等を用いて形成されており、シリコン基板911上には、酸化シリコン層912が形成されており、この酸化シリコン層912の上には、光導波路となるコア部921が形成されている。また、酸化シリコン層912の上には、コア部921の両側に側面に接してコア部921よりも厚さの薄いスラブ部922及び923が形成されている。コア部921の一方の側面に接して形成されるスラブ部922には、n型となる不純物元素をドープすることによりn型領域922aが形成されており、n型領域922aに接して電極931が形成されている。また、コア部921の他方の側面に接して形成されるスラブ部923には、p型となる不純物元素をドープすることによりp型領域923aが形成されており、p型領域923aに接して電極932が形成されている。尚、コア部921、スラブ部922及び923が露出している部分を覆うように酸化シリコン等により保護膜940が形成されている。また、コア部921には、不純物元素はドープされてはいない。
このような導波路型光デバイス900においては、電極931及び電極932を介してコア部921に電流を注入することにより、コア部921における屈折率を変化させることができ、これにより、コア部921を伝搬する光を変調することができる。言い換えるならば、コア部921に電流を注入することにより、コア部921におけるキャリア密度を変化させ、キャリアプラズマ効果により光導波路となるコア部における等価屈折率または損失を変化させることができる。
キャリアプラズマ効果とは、物質内のキャリア密度の変化により、屈折率n及び損失係数αが変化することである。この屈折率n及び損失係数αの変化量と、キャリア密度の変化量との関係は、非特許文献1に開示されており、数1及び数2に示される式で表わされる。尚、Δnは屈折率の変化量であり、Δαは損失係数の変化量であり、ΔNは電子密度の変化量であり、ΔNは正孔密度の変化量であり、m ceは電子の有効質量であり、m chは正孔の有効質量であり、μは電子の移動度であり、μは正孔の移動度である。
Figure 2013238657
Figure 2013238657
ところで、光スイッチを形成している導波路型光デバイスにおいては、より一層の小型化及び低消費電力化が求められている。しかしながら、図1に示される導波路型光デバイスでは、不純物元素をドープすることにより生じるバンドギャップナローイングにより、コア部921に注入されるキャリア密度が低くなるため、屈折率の変化量が小さくなってしまう。このため、光スイッチの小型化や低消費電力化することの妨げとなっていた。具体的には、図2に示されるように、コア部921等の不純物元素がドープされていない領域に比べて、不純物元素がドープされているn型領域922a及びp型領域923aのバンドギャップは、その境界において急激に狭くなる。このため、n型領域922aとスラブ部922において不純物元素がドープされていない領域との間、また、p型領域923aとスラブ部923において不純物元素がドープされていない領域との間におけるキャリアの移動が妨げられてしまう。これにより、コア部921に注入されるキャリアが減少し、コア部921における屈折率の変化量が小さくなる。従って、所望の位相差を発生させるための消費電力は高くなる。
よって、所望の屈折率変化を得るための消費電力を低くすることができ、低い消費電力で駆動させることのできる半導体光素子が求められている。
本実施の形態の一観点によれば、半導体材料により形成されたコア部と、前記コア部の一方の側面に接しており、半導体材料により前記コア部よりも薄く形成された第1のスラブ部と、前記コア部の他方の側面に接しており、半導体材料により前記コア部よりも薄く形成された第2のスラブ部と、前記第1のスラブ部に接して形成されている第1の電極と、前記第2のスラブ部に接して形成されている第2の電極と、を有し、前記第1のスラブ部には、第1の導電型の不純物元素が、前記コア部が設けられている側から前記第1の電極が設けられている側に向かって、不純物濃度が徐々に増加するように形成されており、前記第2のスラブ部には、第2の導電型の不純物元素が、前記コア部が設けられている側から前記第2の電極が設けられている側に向かって、不純物濃度が徐々に増加するように形成されていることを特徴とする。
また、本実施の形態の他の一観点によれば、半導体材料により形成されたコア部と、前記コア部の一方の側面に接しており、半導体材料により前記コア部よりも薄く形成された第1のスラブ部と、前記コア部の他方の側面に接しており、半導体材料により前記コア部よりも薄く形成された第2のスラブ部と、前記第1のスラブ部に接して形成されている第1の電極と、前記第2のスラブ部に接して形成されている第2の電極と、を有し、前記第1のスラブ部は、前記コア部が設けられている側から前記第1の電極が設けられている側に向かって3以上の領域を有しており、前記コア部が設けられている側から前記第1の電極が設けられている側に向かって、第1の導電型の不純物元素の不純物濃度が、前記領域ごとに段階的に順に増加するように形成されており、前記第2のスラブ部は、前記コア部が設けられている側から前記第2の電極が設けられている側に向かって3以上の領域を有しており、前記コア部が設けられている側から前記第2の電極に向かって、第2の導電型の不純物元素の不純物濃度が、前記領域ごとに段階的に順に増加するように形成されていることを特徴とする。
開示の半導体光素子によれば、所望の屈折率変化を得るための消費電力を低くすることができるため、低い消費電力で駆動させることができる。
従来の導波路型光デバイスの構造図 従来の導波路型光デバイスのバンド図 第1の実施の形態における半導体光素子の説明図 第1の実施の形態における導波路型光デバイスの構造図 第1の実施の形態における導波路型光デバイスのバンド図 消費電力密度とキャリア密度変化量との相関図(1) 導波路型光デバイスの長さと消費電力との相関図(1) 第1の実施の形態における他の導波路型光デバイスのバンド図 第2の実施の形態における導波路型光デバイスの構造図 第2の実施の形態における導波路型光デバイスのバンド図 消費電力密度とキャリア密度変化量との相関図(2) 導波路型光デバイスの長さと消費電力との相関図(2) 第2の実施の形態における他の導波路型光デバイスのバンド図 第3の実施の形態における導波路型光デバイスの構造図 第3の実施の形態における導波路型光デバイスのバンド図 消費電力密度とキャリア密度変化量との相関図(3) 導波路型光デバイスの長さと消費電力との相関図(3) 第4の実施の形態における半導体光素子の構造図 消費電力密度と損失係数との相関図
発明を実施するための形態について、以下に説明する。尚、同じ部材等については、同一の符号を付して説明を省略する。
〔第1の実施の形態〕
第1の実施の形態における半導体光素子について、図3〜図5に基づき説明する。本実施の形態は、図3に示されるようなマッハツエンダー型光スイッチである。このマッハツエンダー型光スイッチは、第1の導波路型光デバイス10、第2の導波路型光デバイス20、光分岐器30及び光結合器40を有している。第1の導波路型光デバイス10と第2の導波路型光デバイス20は、同じ長さL、例えば、0.1mmとなるように形成されている。
光分岐器30の入力側は、入力側の第1ポート31と光導波路33aにより接続されており、入力側の第2のポート32と光導波路33bにより接続されている。また、光分岐器30の出力側は、第1の導波路型光デバイス10の入力側と、光導波路33cにより接続されており、第2の導波路型光デバイス20の入力側と、光導波路33dにより接続されている。
また、第1の導波路型光デバイス10の出力側と光結合器40の入力側とは、光導波路43aにより接続されており、第2の導波路型光デバイス20の出力側と光結合器40の入力側とは、光導波路43bにより接続されている。また、光結合器40の出力側は、出力側の第1ポート41と、光導波路43cにより接続されており、出力側の第2のポート42と、光導波路43dにより接続されている。
このようなマッハツエンダー型光スイッチにおいては、入力側の第1ポート31より入力光を入力すると、光導波路33aを介し光分岐器30に入力され、光分岐器30において分岐される。光分岐器30において分岐された光は、光導波路33cを介し第1の導波路型光デバイス10に入力され、光導波路33dを介し第2の導波路型光デバイス20に入力される。
このように、第1の導波路型光デバイス10に入力した光は、第1の導波路型光デバイス10を伝搬した後に、第1の導波路型光デバイス10の出力側に接続されている光導波路43aに出力され、光導波路43aを介し光結合器40に入力する。また、第2の導波路型光デバイス20に入力した光は、第2の導波路型光デバイス20を伝搬した後に、第2の導波路型光デバイス20の出力側に接続されている光導波路43bに出力され、光導波路43bを介し光結合器40に入力する。光結合器40では、入力した第1の導波路型光デバイス10から出力された光と、第2の導波路型光デバイス20から出力された光とが結合され、光導波路43cを介し出力側の第1のポート41または光導波路43dを介し出力側の第2のポート42より出力される。
ここで、図3(a)に示すように、第1の導波路型光デバイス10及び第2の導波路型光デバイス20に電圧が印加されていない場合、第1の導波路型光デバイス10及び第2の導波路型光デバイス20において光が伝搬するコア部には、キャリアが注入されない。従って、第1の導波路型光デバイス10及び第2の導波路型光デバイス20におけるコア部では、屈折率変化が生じていないため、第1の導波路型光デバイス10を伝搬する光と第2の導波路型光デバイス20を伝搬する光との間では位相差は生じていない。よって、この場合には、光結合器40において結合された光は、矢印Aに示されるように、光導波路43dを介し出力側の第2のポート42より出力光として出力される。
また、図3(b)に示すように、第1の導波路型光デバイス10または第2の導波路型光デバイス20において、第1の導波路型光デバイス10を伝搬する光と第2の導波路型光デバイス20を伝搬する光との間で位相差πが生じるように電圧を印加した場合を考える。この場合、電圧を印加された第1の導波路型光デバイス10において光が伝搬するコア部、または第2の導波路型光デバイス20において光が伝搬するコア部にはキャリアが注入されるため、キャリアが注入されたコア部では屈折率が変化する。これにより、第1の導波路型光デバイス10のコア部を伝搬する光と第2の導波路型光デバイス20のコア部を伝搬する光との間では、πの位相差が生じる。よって、この場合には、光結合器40において結合された光は、矢印Bに示されるように、光導波路43cを介し出力側の第1のポート41より出力光として出力される。
このように、第1の導波路型光デバイス10又は第2の導波路型光デバイス20等に電圧を印加するか否かにより、出力光を出力側の第1のポート41より出力させるか、出力側の第2のポート42より出力させるかの切り替えを行なうことができる。
次に、図4及び図5に基づき第1の導波路型光デバイス10について説明する。尚、便宜上、第1の導波路型光デバイス10について、単に、本実施の形態における導波路型光デバイス1と記載する場合がある。図4は、図3における一点鎖線3A−3Bにおいて切断した断面図である。また、図5は、図4に示される本実施の形態における導波路型光デバイスのバンド図を示す。尚、以下における内容は、第2の導波路型光デバイス20についても同様である。
図4に示されるように、本実施の形態における導波路型光デバイス1は、シリコンにより形成された基板111の上に、酸化シリコン層112が形成されている。酸化シリコン層112の上には、シリコンにより形成された光が伝搬するコア部121とコア部の両側に形成された第1のスラブ部122及び第2のスラブ部123を有している。コア部121は、光導波路となるものであり、幅W、厚さH1となるように形成されている。また、第1のスラブ部122及び第2のスラブ部123においては、第1のスラブ部122及び第2のスラブ部123における厚さH2は、光が伝搬するコア部121の厚さH1よりも薄く形成されている。これにより、コア部121を伝搬する光が、第1のスラブ部122及び第2のスラブ部123に漏れにくい構造となっている。また、コア部121、第1のスラブ部122及び第2のスラブ部123の上には、酸化シリコン等により形成された保護膜140が形成されている。尚、本実施の形態における導波路型光デバイス1は、例えば、コア部121は、幅Wが約480nm、厚さH1が約250nmとなるように形成されており、第1のスラブ部122及び第2のスラブ部123は、厚さH2が約50nmとなるように形成されている。
第1のスラブ部122には、n型となる不純物元素がドープされており、コア部121から離れるに従い、ドープされているn型となる不純物元素の濃度が高くなるように形成されている。具体的には、第1のスラブ部122は、コア部121に近い領域から順に、第1のn型領域122a、第2のn型領域122b、第3のn型領域122c、第4のn型領域122d、第5のn型領域122e、第6のn型領域122fとなるように形成されている。第1のn型領域122a、第2のn型領域122b、第3のn型領域122c、第4のn型領域122d、第5のn型領域122eにおける各々の幅Paは約55nmとなるよう均等に形成されている。ドープされている不純物元素の濃度は、第1のn型領域122aが1×1017cm−3、第2のn型領域122bが5×1017cm−3、第3のn型領域122cが1×1018cm−3、第4のn型領域122dが5×1018cm−3、第5のn型領域122eが1×1019cm−3、第6のn型領域122fが5×1019cm−3である。尚、n型となる不純物元素としては、P(リン)が用いられており、第1のスラブ部122における第6のn型領域122fに接して、金属材料等により第1の電極131が形成されている。このように、第1のスラブ部122において、各々の領域における不純物濃度が異なるように方法としては、所望の開口を有するレジストパターンの形成の工程と、不純物元素のイオン注入とを交互に繰り返すことにより形成することができる。
第1のスラブ部122においては、不純物元素をドープすることによりバンドギャップナローイングが生じるが、このバンドギャップナローイングは、ドープされる不純物元素の濃度に応じて狭くなる。具体的には、不純物元素がドープされていないコア部121に対し、第1のn型領域122aで10meV、第2のn型領域122bで20meV、第3のn型領域122cで30meV、第4のn型領域122dで70meV、第5のn型領域122eで85meV、第6のn型領域122fで150meVバンドギャップが狭くなる。
また、第2のスラブ部123においては、p型となる不純物元素がドープされており、コア部121から離れるに従い、ドープされているp型となる不純物元素の濃度が高くなるように形成されている。具体的には、第2のスラブ部123は、コア部121に近い領域から順に、第1のp型領域123a、第2のp型領域123b、第3のp型領域123c、第4のp型領域123d、第5のp型領域123e、第6のp型領域123fとなるように形成されている。第1のp型領域123a、第2のp型領域123b、第3のp型領域123c、第4のp型領域123d、第5のp型領域123eにおける各々の幅Pbは約55nmとなるように均等に形成されている。ドープされている不純物元素の濃度は、第1のp型領域123aが1×1017cm−3、第2のp型領域123bが5×1017cm−3、第3のp型領域123cが1×1018cm−3、第4のp型領域123dが5×1018cm−3、第5のp型領域123eが1×1019cm−3、第6のp型領域123fが5×1019cm−3である。尚、p型となる不純物元素としては、B(ボロン)が用いられており、第2のスラブ部123における第6のp型領域123fに接して、金属材料等により第2の電極132が形成されている。このように、第2のスラブ部123において、各々の領域における不純物濃度が異なるように方法としては、所望の開口を有するレジストパターンの形成の工程と、不純物元素のイオン注入とを交互に繰り返すことにより形成することができる。
第2のスラブ部123において、不純物元素をドープすることによりバンドギャップナローイングが生じるが、このバンドギャップナローイングは、ドープされる不純物元素の濃度に応じて狭くなる。具体的には、不純物元素がドープされていないコア部121に対し、第1のp型領域123aで10meV、第2のp型領域123bで20meV、第3のp型領域123cで30meV、第4のp型領域123dで70meV、第5のp型領域123eで90meV、第6のp型領域123fで170meVバンドギャップが狭くなる。
次に、本実施の形態における導波路型光デバイスの消費電力等について説明する。図6は、本実施の形態における導波路型光デバイス1及び図1に示される従来の構造の導波路型光デバイス900において、消費電力密度とキャリア密度変化量との関係を示すものである。また、図7は、本実施の形態における導波路型光デバイス1及び図1に示される従来の構造の導波路型光デバイス900において、導波路型光デバイスの長さLと位相差をπ生じさせるための消費電力との関係を示すものである。尚、図6及び図7に示されるものはシミュレーションにより得られた結果である。また、従来の構造の導波路型光デバイス900におけるコア部921の幅及び高さ、スラブ部922及び923における高さは、本実施の形態における導波路型光デバイス1と略同じとなるように形成されている。また、n型領域922a及びp型領域923aにドープされている不純物の濃度は、ともに5×1019cm−3である。
図6に示されるように、本実施の形態における導波路型光デバイス1は、従来の構造の導波路型光デバイス900に比べて、同じキャリア密度変化量を得るための消費電力密度が低い。また、同じ消費電力密度であれば、本実施の形態における導波路型光デバイス1は、従来の構造の導波路型光デバイス900に比べて、キャリア密度変化量が大きい。従って、本実施の形態における導波路型光デバイス1は、従来の構造の導波路型光デバイス900に比べて、駆動のための消費電力を低く抑えることができ、また、同じ消費電力であれば、位相差を大きくすることができる。
具体的には、図7に示されるように、各々の導波路型光デバイスの長さLが同じであれば、本実施の形態における導波路型光デバイス1は、従来の構造の導波路型光デバイス900に比べて、πの位相差を生じさせる消費電力を低くすることができる。例えば、導波路型光デバイスの長さLが0.1mmの場合、従来の構造の導波路型光デバイス900の消費電力は約2.9mWであるのに対し、本実施の形態における導波路型光デバイス1の消費電力は約1.4mWであり、消費電力を約52%低減することができる。
また、従来の構造の導波路型光デバイス900では、長さLを0.08mm以下にすると消費電力が急増してしまうが、本実施の形態における導波路型光デバイス1では、0.05mm以上であれば、消費電力が顕著に増加することはない。従って、本実施の形態における導波路型光デバイス1は、従来の構造の導波路型光デバイス900に比べて長さを38%短くすることができるため、小型にすることができ、導波路型光デバイスが用いられる光スイッチも小型にすることができる。
また、上記においては、第1のスラブ部122及び第2のスラブ部123における不純物濃度が6段階であって、コア部121から離れるに従い順に増加する場合について説明した。しかしながら、第1のスラブ部122及び第2のスラブ部123における不純物濃度が3段階以上であれば、効果の程度に差はあるものの、本実施の形態における効果と同様の効果を得ることができる。例えば、図8に示されるバンド図のように、第1のスラブ部122及び第2のスラブ部123における不純物濃度が3段階となるように形成したものであってもよい。即ち、第1のスラブ部122は、コア部121から離れるに従い、第1のn型領域172a、第2のn型領域172b、第3のn型領域172cの順でn型となる不純物濃度が高くなるように形成してもよい。また、第2のスラブ部123は、コア部121から離れるに従い、第1のp型領域173a、第2のp型領域173b、第3のp型領域173cの順でp型となる不純物濃度が高くなるように形成してもよい。これにより、コア部121から離れるに従いバンドギャップは次第に狭くなる。
また、第1のスラブ部122及び第2のスラブ部123においては、ドープされる不純物濃度が段階的に増加するものではなく、コア部121から離れるに従い、不純物濃度が連続的に増加するように形成したものであってもよい。尚、n型となる不純物元素がドープされている領域は、第1のスラブ部122の全部であってもよく、また、一部であってもよく、p型となる不純物元素がドープされている領域は、第2のスラブ部123の全部であってもよく、また、一部であってもよい。
また、上記においては、不純物濃度が異なる領域の幅を等間隔で形成したが、等間隔でなくともよい。また、上記においては、スラブ部121及び123において、最も不純物濃度が高くなる領域の不純物濃度が、5×1019cm−3以下である場合について説明した。しかしながら、最も不純物濃度が高くなる領域の不純物濃度が、1×1018cm−3以上、1×1022cm−3以下であれば、上記の場合と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態においては、シリコン(Si)によりコア部121、第1のスラブ部122及び第2のスラブ部123を形成した場合について説明した。しかしながら、これらを形成する材料は、SiGe、InAs、GaAs、InP、GaP、AlAs等のIII−V族半導体により形成しても同様の効果が得られる。
〔第2の実施の形態〕
第2の実施の形態における半導体光素子について説明する。本実施の形態は、図3に示されるようなマッハツエンダー型光スイッチであって、第1の実施の形態とは異なる構造の導波路型光デバイスにより、第1の導波路型光デバイス10、第2の導波路型光デバイス20が形成されているものである。
図9及び図10に基づき、本実施の形態における導波路型光デバイスについて説明する。図9は、図3における一点鎖線3A−3Bに相当する部分で切断した本実施の形態における導波路型光デバイス2の断面図である。また、図10は、図9に示される本実施の形態における導波路型光デバイス2のバンド図を示す。尚、本実施の形態における半導体光素子は、図3に示されるマッハツエンダー型光スイッチにおける第1の導波路型光デバイス10及び第2の導波路型光デバイス20を図9に示される本実施の形態における導波路型光デバイス2により形成した構造のものである。
図9に示されるように、本実施の形態における導波路型光デバイス2は、シリコンにより形成された基板111の上に、酸化シリコン層112が形成されている。酸化シリコン層112の上には、シリコンにより形成された光が伝搬するコア部121とコア部の両側に形成された第1のスラブ部222及び第2のスラブ部223を有している。コア部121は、光導波路となるものであり、幅W、厚さH1となるように形成されている。また、第1のスラブ部222及び第2のスラブ部223においては、第1のスラブ部222及び第2のスラブ部223における厚さH2は、光が伝搬するコア部121の厚さH1よりも薄く形成されている。これにより、コア部121を伝搬する光が、第1のスラブ部222及び第2のスラブ部223に漏れにくい構造となっている。また、コア部121、第1のスラブ部222及び第2のスラブ部223の上には、酸化シリコン等により形成された保護膜140が形成されている。尚、本実施の形態における導波路型光デバイス2は、例えば、コア部121は、幅Wが約480nm、厚さH1が約250nmとなるように形成されており、第1のスラブ部222及び第2のスラブ部223は、厚さH2が約50nmとなるように形成されている。
第1のスラブ部222においては、n型となる不純物元素がドープされており、コア部121から離れるに従い、ドープされているn型となる不純物元素の濃度が高くなるように形成されている。具体的には、第1のスラブ部222は、コア部121に近い領域から順に、第1のn型領域222a、第2のn型領域222b、第3のn型領域222c、第4のn型領域222d、第5のn型領域222e、第6のn型領域222fとなるように形成されている。第1のn型領域222a、第2のn型領域222b、第3のn型領域222c、第4のn型領域222d、第5のn型領域222eにおける各々の幅Paは約55nmとなるように均等に形成されている。ドープされている不純物元素の濃度は、第1のn型領域222aが8×1017cm−3、第2のn型領域222bが3×1018cm−3、第3のn型領域222cが7×1018cm−3、第4のn型領域222dが1.3×1019cm−3、第5のn型領域222eが2.4×1019cm−3、第6のn型領域222fが5×1019cm−3である。尚、n型となる不純物元素としては、P(リン)が用いられており、第1のスラブ部222における第6のn型領域222fに接して、金属材料等により第1の電極131が形成されている。このように、第1のスラブ部222において、各々の領域における不純物濃度が異なるように方法としては、所望の開口を有するレジストパターンの形成の工程と、不純物元素のイオン注入とを交互に繰り返すことにより形成することができる。
第1のスラブ部222においては、不純物元素をドープすることによりバンドギャップナローイングが生じるが、このバンドギャップナローイングは、ドープされる不純物元素の濃度に応じて狭くなる。具体的には、不純物元素がドープされていないコア部121に対し、第1のn型領域222aで25meV、第2のn型領域222bで50meV、第3のn型領域222cで75meV、第4のn型領域222dで100meV、第5のn型領域222eで125meV、第6のn型領域222fで150meVバンドギャップが狭くなる。即ち、隣接する領域間におけるバンドギャップの差が、25meVで略一定となるように形成されている。よって、各々の領域の幅Paは約55nmであり一定であるため、第1のn型領域222aから第6のn型領域222fに向かって、バンドギャップが略線形で狭くなっている。
また、第2のスラブ部223においては、p型となる不純物元素がドープされており、コア部121から離れるに従い、ドープされているp型となる不純物元素の濃度が高くなるように形成されている。具体的には、第2のスラブ部223は、コア部121に近い領域から順に、第1のp型領域223a、第2のp型領域223b、第3のp型領域223c、第4のp型領域223d、第5のp型領域223e、第6のp型領域223fとなるように形成されている。第1のp型領域223a、第2のp型領域223b、第3のp型領域223c、第4のp型領域223d、第5のp型領域223eにおける各々の幅Pbは約55nmとなるように均等に形成されている。ドープされている不純物元素の濃度は、第1のp型領域223aが9×1017cm−3、第2のp型領域223bが3×1018cm−3、第3のp型領域223cが6×1018cm−3、第4のp型領域223dが1.3×1019cm−3、第5のp型領域223eが2.2×1019cm−3、第6のp型領域223fが5×1019cm−3である。尚、p型となる不純物元素としては、B(ボロン)が用いられており、第2のスラブ部223における第6のp型領域223fに接して、金属材料等により第2の電極132が形成されている。このように、第2のスラブ部223において、各々の領域における不純物濃度が異なるように方法としては、所望の開口を有するレジストパターンの形成の工程と、不純物元素のイオン注入とを交互に繰り返すことにより形成することができる。
第2のスラブ部223において、不純物元素をドープすることによりバンドギャップナローイングが生じるが、このバンドギャップナローイングは、ドープされる不純物元素の濃度に応じて狭くなる。具体的には、不純物元素がドープされていないコア部121に対し、第1のp型領域223aで28meV、第2のp型領域223bで56meV、第3のp型領域223cで85meV、第4のp型領域223dで113meV、第5のp型領域223eで142meV、第6のp型領域223fで170meVバンドギャップが狭くなる。即ち、隣接する領域間におけるバンドギャップが、28〜29meVで略一定となるように形成されている。よって、各々の領域の幅Pbは約55nmであり一定であるため、第1のp型領域223aから第6のp型領域223fに向かって、バンドギャップが略線形で狭くなっている。
次に、本実施の形態における導波路型光デバイス2の消費電力等について説明する。図11は、本実施の形態における導波路型光デバイス2及び図1に示される従来の構造の導波路型光デバイス900において、消費電力密度とキャリア密度変化量との関係を示すものである。また、図12は、本実施の形態における導波路型光デバイス2及び図1に示される従来の構造の導波路型光デバイス900において、導波路型光デバイスの長さLと位相差をπ生じさせるための消費電力との関係を示すものである。尚、図11及び図12に示されるものはシミュレーションにより得られた結果である。また、従来の構造の導波路型光デバイスにおけるコア部921の幅及び高さ、スラブ部922及び923における高さは、本実施の形態における導波路型光デバイス2と略同じとなるように形成されている。また、n型領域922a及びp型領域923aにドープされている不純物の濃度は、ともに5×1019cm−3である。
図11に示されるように、本実施の形態における導波路型光デバイス2は、従来の構造の導波路型光デバイス900に比べて、同じキャリア密度変化量を得るための消費電力密度が低い。また、同じ消費電力密度であれば、本実施の形態における導波路型光デバイス2は、従来の構造の導波路型光デバイス900に比べて、キャリア密度変化量が大きい。従って、本実施の形態における導波路型光デバイス2は、従来の構造の導波路型光デバイス900に比べて、駆動のための消費電力を低く抑えることができ、また、同じ消費電力であれば、位相差を大きくすることができる。
具体的には、図12に示されるように、各々の導波路型光デバイスの長さLが同じであれば、本実施の形態における導波路型光デバイス2は、従来の構造の導波路型光デバイス900に比べて、πの位相差を生じさせる消費電力を低くすることができる。例えば、導波路型光デバイスの長さLが0.1mmの場合、従来の構造の導波路型光デバイス900の消費電力は約2.9mWであるのに対し、本実施の形態における導波路型光デバイス2の消費電力は約1.4mWであり、消費電力を約72%低減することができる。
また、従来の構造の導波路型光デバイス900では、長さLを0.08mm以下にすると消費電力が急増してしまうが、本実施の形態における導波路型光デバイス1では、0.05mm以上であれば、消費電力が顕著に増加することはない。従って、本実施の形態における導波路型光デバイス2は、従来の構造の導波路型光デバイス900に比べて長さを38%短くすることができるため、小型にすることができる。
更には、本実施の形態における導波路型光デバイス2では、0.03mm以上であれば、消費電力が顕著に増加することはない。従って、本実施の形態における導波路型光デバイス2は、従来の構造の導波路型光デバイス900に比べて長さを62%短くすることができるため、小型にすることができる。よって、導波路型光デバイス2が用いられる光スイッチも小型にすることができる。
尚、本実施の形態における導波路型光デバイス2は、第1の実施の形態における導波路型光デバイス1よりも、消費電力を低くすることができる。これは、本実施の形態における導波路型光デバイス2の第1のスラブ部222及び第2のスラブ部223におけるバンドギャップナローイングが第1の実施の形態における導波路型光デバイス1のものよりも、線形に近くなるためと考えられる。
また、上記においては、便宜上、第1のスラブ部222及び第2のスラブ部223における不純物濃度が6段階であって、コア部121から離れるに従い順に増加する場合について説明した。しかしながら、第1のスラブ部222及び第2のスラブ部223における不純物濃度が3段階以上であれば、効果の程度に差はあるものの、本実施の形態における効果と同様の効果を得ることができる。また、本実施の形態における導波路型光デバイスにおいては、図13に示されるように、コア部121からの距離とバンドギャップの減少量とが略線形の関係となるように、不純物元素がドープされているものであることが、より好ましい。尚、n型となる不純物元素がドープされている領域は、第1のスラブ部222の全部であってもよく、また、一部であってもよく、p型となる不純物元素がドープされている領域は、第2のスラブ部223の全部であってもよく、また、一部であってもよい。
また、上記においては、不純物濃度が異なる領域の幅を等間隔で形成したが、等間隔でなくともよい。また、上記においては、第1のスラブ部222及び第2のスラブ部223において、最も不純物濃度が高くなる領域の不純物濃度が、5×1019cm−3以下である場合について説明した。しかしながら、最も不純物濃度が高くなる領域の不純物濃度が、1×1018cm−3以上、1×1022cm−3以下であれば、上記の場合と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態においては、シリコンSiにより、コア部121、第1のスラブ部222及び第2のスラブ部223を形成した場合について説明した。しかしながら、これらを形成する材料は、SiGe、InAs、GaAs、InP、GaP、AlAs等のIII−V族半導体により形成しても同様の効果が得られる。尚、上記以外の内容については、第1の実施の形態と同様である。
〔第3の実施の形態〕
第3の実施の形態における半導体光素子について説明する。本実施の形態は、図3に示されるようなマッハツエンダー型光スイッチであって、第1及び第2の実施の形態とは異なる構造の導波路型光デバイスにより、第1の導波路型光デバイス10、第2の導波路型光デバイス20が形成されているものである。
図14及び図15に基づき、本実施の形態における導波路型光デバイスについて説明する。図14は、図3における一点鎖線3A−3Bに相当する部分で切断した本実施の形態における導波路型光デバイス3の断面図である。また、図15は、図14に示される本実施の形態における導波路型光デバイス3のバンド図を示す。尚、本実施の形態における半導体光素子は、図3に示されるマッハツエンダー型光スイッチにおける第1の導波路型光デバイス10及び第2の導波路型光デバイス20を図14に示される本実施の形態における導波路型光デバイス3により形成した構造のものである。
図14に示されるように、本実施の形態における導波路型光デバイス3は、シリコンにより形成された基板111の上に、酸化シリコン層112が形成されている。酸化シリコン層112の上には、シリコンにより形成された光が伝搬するコア部121とコア部の両側に形成された第1のスラブ部322及び第2のスラブ部323を有している。コア部121は、光導波路となるものであり、幅W、厚さH1となるように形成されている。また、第1のスラブ部322及び第2のスラブ部323においては、第1のスラブ部322及び第2のスラブ部323における厚さH2は、光が伝搬するコア部121の厚さH1よりも薄く形成されている。これにより、コア部121を伝搬する光が、第1のスラブ部322及び第2のスラブ部323に漏れにくい構造となっている。また、コア部121、第1のスラブ部322及び第2のスラブ部323の上には、酸化シリコン等により形成された保護膜140が形成されている。尚、本実施の形態における導波路型光デバイス3は、例えば、コア部121は、幅Wが約480nm、厚さH1が約250nmとなるように形成されており、第1のスラブ部322及び第2のスラブ部323は、厚さH2が約50nmとなるように形成されている。
第1のスラブ部322においては、n型となる不純物元素がドープされており、コア部121から離れるに従い、ドープされているn型となる不純物元素の濃度が高くなるように形成されている。具体的には、第1のスラブ部322は、コア部121に近い領域から順に、第1のn型領域322a、第2のn型領域322b、第3のn型領域322c、第4のn型領域322d、第5のn型領域322eとなるように形成されている。尚、本実施の形態では、第1のn型領域322aは幅Pc1が約55nm、第2のn型領域322bは幅Pc2が約65nm、第3のn型領域322cは幅Pc3が約75nm、第4のn型領域322dは幅Pc4が約85nmとなるように形成されている。ドープされている不純物元素の濃度は、第1のn型領域322aが8×1017cm−3、第2のn型領域322bが3×1018cm−3、第3のn型領域322cが7×1018cm−3、第4のn型領域322dが1.3×1019cm−3、第5のn型領域322eが5×1019cm−3である。尚、n型となる不純物元素としては、P(リン)が用いられており、第1のスラブ部322における第5のn型領域322eに接して、金属材料等により第1の電極131が形成されている。このように、第1のスラブ部322において、各々の領域における不純物濃度が異なるように方法としては、所望の開口を有するレジストパターンの形成の工程と、不純物元素のイオン注入とを交互に繰り返すことにより形成することができる。
第1のスラブ部322においては、不純物元素をドープすることによりバンドギャップナローイングが生じるが、このバンドギャップナローイングは、ドープされる不純物元素の濃度に応じて狭くなる。具体的には、不純物元素がドープされていないコア部121に対し、第1のn型領域322aで25meV、第2のn型領域322bで50meV、第3のn型領域322cで75meV、第4のn型領域322dで100meV、第5のn型領域322eで150meVバンドギャップが狭くなっている。このように、各々の領域の幅と隣接する領域間におけるバンドギャップを調節することにより、第1のn型領域322aから第5のn型領域322eに向かって、バンドギャップが略線形で狭くなるように形成されている。
また、第2のスラブ部323においては、p型となる不純物元素がドープされており、コア部121から離れるに従い、ドープされているp型となる不純物元素の濃度が高くなるように形成されている。具体的には、第2のスラブ部323は、コア部121に近い領域から順に、第1のp型領域323a、第2のp型領域323b、第3のp型領域323c、第4のp型領域323d、第5のp型領域323eとなるように形成されている。尚、本実施の形態では、第1のp型領域323aは幅Pd1が約55nm、第2のp型領域323bは幅Pd2が約65nm、第3のp型領域323cは幅Pd3が約75nm、第4のp型領域323dは幅Pd4が約85nmとなるように形成されている。ドープされている不純物元素の濃度は、第1のp型領域323aが9×1017cm−3、第2のp型領域323bが3×1018cm−3、第3のp型領域323cが6×1018cm−3、第4のp型領域323dが1.3×1019cm−3、第5のp型領域323eが5×1019cm−3である。尚、p型となる不純物元素としては、B(ボロン)が用いられており、第2のスラブ部323における第5のp型領域323eに接して、金属材料等により第2の電極132が形成されている。このように、第2のスラブ部323において、各々の領域における不純物濃度が異なるように方法としては、所望の開口を有するレジストパターンの形成の工程と、不純物元素のイオン注入とを交互に繰り返すことにより形成することができる。
第2のスラブ部323において、不純物元素をドープすることによりバンドギャップナローイングが生じるが、このバンドギャップナローイングは、ドープされる不純物元素の濃度に応じて狭くなる。具体的には、不純物元素がドープされていないコア部121に対し、第1のp型領域323aで28meV、第2のp型領域323bで56meV、第3のp型領域323cで85meV、第4のp型領域323dで113meV、第5のp型領域323eで170meVバンドギャップが狭くなっている。このように、各々の領域の幅と隣接する領域間におけるバンドギャップを調節することにより、第1のp型領域323aから第5のp型領域323eに向かって、バンドギャップが略線形で狭くなるように形成されている。
次に、本実施の形態における導波路型光デバイス3の消費電力等について説明する。図16は、本実施の形態における導波路型光デバイス3及び図1に示される従来の構造の導波路型光デバイス900において、消費電力密度とキャリア密度変化量との関係を示すものである。また、図17は、本実施の形態における導波路型光デバイス3及び図1に示される従来の構造の導波路型光デバイス900において、導波路型光デバイスの長さLと位相差をπ生じさせるための消費電力との関係を示すものである。尚、図16及び図17に示されるものはシミュレーションにより得られた結果である。また、従来の構造の導波路型光デバイスにおけるコア部921の幅及び高さ、スラブ部922及び923における高さは、本実施の形態における導波路型光デバイス3と略同じとなるように形成されている。また、n型領域922a及びp型領域923aにドープされている不純物の濃度は、ともに5×1019cm−3である。
図16に示されるように、本実施の形態における導波路型光デバイス3は、従来の構造の導波路型光デバイス900に比べて、同じキャリア密度変化量を得るための消費電力密度が低い。また、同じ消費電力密度であれば、本実施の形態における導波路型光デバイス3は、従来の構造の導波路型光デバイス900に比べて、キャリア密度変化量が大きい。従って、本実施の形態における導波路型光デバイス3は、従来の構造の導波路型光デバイス900に比べて、駆動のための消費電力を低く抑えることができ、また、同じ消費電力であれば、位相差を大きくすることができる。
具体的には、図17に示されるように、各々の導波路型光デバイスの長さLが同じであれば、本実施の形態における導波路型光デバイス3は、従来の構造の導波路型光デバイス900に比べて、πの位相差を生じさせる消費電力を低くすることができる。例えば、導波路型光デバイスの長さLが0.1mmの場合、従来の構造の導波路型光デバイス900の消費電力は約2.9mWであるのに対し、本実施の形態における導波路型光デバイス3の消費電力は約1.4mWであり、消費電力を約72%低減することができる。
また、従来の構造の導波路型光デバイス900では、長さLを0.08mm以下にすると消費電力が急増してしまうが、本実施の形態における導波路型光デバイス1では、0.05mm以上であれば、消費電力が顕著に増加することはない。従って、本実施の形態における導波路型光デバイス3は、従来の構造の導波路型光デバイス900に比べて長さを38%短くすることができるため、小型にすることができる。更には、本実施の形態における導波路型光デバイス3では、0.03mm以上であれば、消費電力が顕著に増加することはない。従って、本実施の形態における導波路型光デバイス3は、従来の構造の導波路型光デバイス900に比べて長さを62%短くすることができるため、小型にすることができる。よって、導波路型光デバイス3が用いられる光スイッチも小型にすることができる。
尚、本実施の形態における導波路型光デバイス3は、第1の実施の形態における導波路型光デバイス1よりも、消費電力を低くすることができる。これは、本実施の形態における導波路型光デバイス3の第1のスラブ部322及び第2のスラブ部323におけるバンドギャップナローイングが第1の実施の形態における導波路型光デバイス1のものよりも、線形に近くなるためと考えられる。
また、上記においては、便宜上、第1のスラブ部322及び第2のスラブ部323における不純物濃度が5段階であって、コア部121から離れるに従い順に増加する場合について説明した。しかしながら第1のスラブ部322及び第2のスラブ部323における不純物濃度が3段階以上であれば、効果の程度に差はあるものの、本実施の形態における効果と同様の効果を得ることができる。また、本実施の形態における導波路型光デバイスにおいては、図13に示されるように、コア部121からの距離とバンドギャップの減少量とが略線形の関係となるように、不純物元素がドープされているものであることが、より好ましい。尚、n型となる不純物元素がドープされている領域は、第1のスラブ部322の全部であってもよく、また、一部であってもよく、p型となる不純物元素がドープされている領域は、第2のスラブ部323の全部であってもよく、また、一部であってもよい。
また、上記においては、第1のスラブ部322及び第2のスラブ部323において、最も不純物濃度が高くなる領域の不純物濃度が、5×1019cm−3以下である場合について説明した。しかしながら、最も不純物濃度が高くなる領域の不純物濃度が、1×1018cm−3以上、1×1022cm−3以下であれば、上記の場合と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態においては、シリコンSiによりコア部121、第1のスラブ部322及び第2のスラブ部323を形成した場合について説明した。しかしながら、これらを形成する材料は、SiGe、InAs、GaAs、InP、GaP、AlAs等のIII−V族半導体により形成しても同様の効果が得られる。尚、上記以外の内容については、第1の実施の形態と同様である。
〔第4の実施の形態〕
次に、第4の実施の形態について説明する。本実施の形態は、ゲート型光スイッチであり、第1から第3の実施の形態における導波路型光デバイスを用いたものである。具体的には、図18に示されるように、コア部121の両側に第1の電極131と第2の電極132とを有しており、第1の電極131と第2の電極132との間に電圧を印加することにより、光が伝搬するコア部121にキャリアを注入するものである。コア部121にキャリアを注入することにより、伝搬する光の損失が増加するため、これにより出射光の光強度が低下し、オン状態からオフ状態に制御することができるものである。
図19は、ゲート型光スイッチにおける消費電力密度と損失係数との関係を示す。従来の構造の導波路型光デバイス900を用いたものに比べて、第1の実施の形態における導波路型光デバイス1及び第2の実施の形態における導波路型光デバイス2を用いたものの方が、同じ損失係数の値を得るための消費電力密度は低くすることができる。また、第1の実施の形態における導波路型光デバイス1を用いたものよりも、第2の実施の形態における導波路型光デバイス2を用いたものの方が、同じ損失係数の値を得るためには、消費電力密度は低くすることができる。例えば、導波路型光デバイスの長さが1mmであって損失係数αが15cm−1である場合には、従来の構造の導波路型光デバイス900を用いたものが約35mWであるのに対し、第1の実施の形態における導波路型光デバイス1を用いたものは約15mWである。よって、第1の実施の形態における導波路型光デバイス1を用いることにより、従来の構造の導波路型光デバイス900を用いた場合と比べて、消費電力を約57%低減することができる。また、導波路型光デバイスの長さが1mmであって損失係数αが15cm−1である場合には、第2の実施の形態における導波路型光デバイス2を用いたものは約8mWである。よって、第2の実施の形態における導波路型光デバイス2を用いることにより、従来の構造の導波路型光デバイス900を用いた場合と比べて、消費電力を約77%低減することができる。また、第1の実施の形態における導波路型光デバイス1及び第2の実施の形態における導波路型光デバイス2は、従来の構造の導波路型光デバイス900と比べて損失係数が大きいため、導波路型光デバイスの長さを短くすることができる。尚、上記以外の内容については、第1から第3の実施の形態と同様である。
以上、実施の形態について詳述したが、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
上記の説明に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
半導体材料により形成されたコア部と、
前記コア部の一方の側面に接しており、半導体材料により前記コア部よりも薄く形成された第1のスラブ部と、
前記コア部の他方の側面に接しており、半導体材料により前記コア部よりも薄く形成された第2のスラブ部と、
前記第1のスラブ部に接して形成されている第1の電極と、
前記第2のスラブ部に接して形成されている第2の電極と、
を有し、
前記第1のスラブ部には、第1の導電型の不純物元素が、前記コア部が設けられている側から前記第1の電極が設けられている側に向かって、不純物濃度が徐々に増加するように形成されており、
前記第2のスラブ部には、第2の導電型の不純物元素が、前記コア部が設けられている側から前記第2の電極が設けられている側に向かって、不純物濃度が徐々に増加するように形成されていることを特徴とする半導体光素子。
(付記2)
前記第1のスラブ部においては、前記コア部が設けられている側からの距離とバンドギャップの減少量とが略線形となるように第1の導電型の不純物元素がドープされており、
前記第2のスラブ部においては、前記コア部が設けられている側からの距離とバンドギャップの減少量とが略線形となるように第2の導電型の不純物元素がドープされていることを特徴とする付記1に記載の半導体光素子。
(付記3)
半導体材料により形成されたコア部と、
前記コア部の一方の側面に接しており、半導体材料により前記コア部よりも薄く形成された第1のスラブ部と、
前記コア部の他方の側面に接しており、半導体材料により前記コア部よりも薄く形成された第2のスラブ部と、
前記第1のスラブ部に接して形成されている第1の電極と、
前記第2のスラブ部に接して形成されている第2の電極と、
を有し、
前記第1のスラブ部は、前記コア部が設けられている側から前記第1の電極が設けられている側に向かって3以上の領域を有しており、前記コア部が設けられている側から前記第1の電極が設けられている側に向かって、第1の導電型の不純物元素の不純物濃度が、前記領域ごとに段階的に順に増加するように形成されており、
前記第2のスラブ部は、前記コア部が設けられている側から前記第2の電極が設けられている側に向かって3以上の領域を有しており、前記コア部が設けられている側から前記第2の電極に向かって、第2の導電型の不純物元素の不純物濃度が、前記領域ごとに段階的に順に増加するように形成されていることを特徴とする半導体光素子。
(付記4)
前記コア部が設けられている側から前記第1の電極が設けられている側に向かう方向において、前記第1のスラブ部における3以上の領域の幅は略均一であり、
前記コア部が設けられている側から前記第2の電極が設けられている側に向かう方向において、前記第2のスラブ部における3以上の領域の幅は略均一であることを特徴とする付記3に記載の半導体光素子。
(付記5)
前記コア部が設けられている側から前記第1の電極が設けられている側に向かう方向において、前記第1のスラブ部における3以上の領域の幅は相互に異なっており、
前記コア部が設けられている側から前記第2の電極が設けられている側に向かう方向において、前記第2のスラブ部における3以上の領域の幅は相互に異なっていることを特徴とする付記3に記載の半導体光素子。
(付記6)
前記コア部は、第1の導電型の不純物元素または第2の導電型の不純物元素がドープされていないものであることを特徴とする付記1から5のいずれかに記載の半導体光素子。
(付記7)
第1の導電型の不純物元素は、前記第1のスラブ部の全部または一部にドープされており、
第2の導電型の不純物元素は、前記第2のスラブ部の全部または一部にドープされているものであることを特徴とする付記1から6のいずれかに記載の半導体光素子。
(付記8)
前記半導体材料は、Si、SiGe、III−V族半導体のいずれかであることを特徴とする付記1から7のいずれかに記載の半導体光素子。
(付記9)
前記第1の導電型はn型であり、
前記第2の導電型はp型であることを特徴とする付記1から8のいずれかに記載の半導体光素子。
(付記10)
前記半導体材料は、Siであって、
前記第1の導電型の不純物元素はリンであり、
前記第2の導電型の不純物元素はボロンであることを特徴とする付記1から7のいずれかに記載の半導体光素子。
(付記11)
前記コア部、前記第1のスラブ部及び前記第2のスラブ部は、酸化シリコン層の上に形成されていることを特徴とする付記10に記載の半導体光素子。
(付記12)
前記コア部、前記第1のスラブ部及び前記第2のスラブ部の上には、酸化シリコンを含む材料により形成された保護膜が形成されていることを特徴とする付記10または11に記載の半導体光素子。
(付記13)
前記第1のスラブ部においてドープされている第1の導電型の不純物元素の不純物濃度は1×1022cm−3以下であり、
前記第2のスラブ部においてドープされている第2の導電型の不純物元素の不純物濃度は1×1022cm−3以下であることを特徴とする付記1から12のいずれかに記載の半導体光素子。
(付記14)
前記第1の電極と前記第2の電極との間に電圧を印加することにより、コア部における屈折率を変化させるものであることを特徴とする付記1から13のいずれかに記載の半導体光素子。
(付記15)
前記第1の電極と前記第2の電極との間に電圧を印加することにより、コア部を伝搬する光の損失係数を変化させるものであることを特徴とする付記1から13のいずれかに記載の半導体光素子。
10 第1の導波路型光デバイス
20 第2の導波路型光デバイス
30 光分岐器
31 入力側の第1のポート
32 入力側の第2のポート
33a、33b、33c、33d 光導波路
40 光結合器
41 出力側の第1のポート
42 出力側の第2のポート
43a、43b、43c、43d 光導波路
111 基板
112 酸化シリコン層
121 コア部
122 第1のスラブ部
122a 第1のn型領域
122b 第2のn型領域
122c 第3のn型領域
122d 第4のn型領域
122e 第5のn型領域
122f 第6のn型領域
123 第2のスラブ部
123a 第1のp型領域
123b 第2のp型領域
123c 第3のp型領域
123d 第4のp型領域
123e 第5のp型領域
123f 第6のp型領域
131 第1の電極
132 第2の電極
140 保護膜

Claims (8)

  1. 半導体材料により形成されたコア部と、
    前記コア部の一方の側面に接しており、半導体材料により前記コア部よりも薄く形成された第1のスラブ部と、
    前記コア部の他方の側面に接しており、半導体材料により前記コア部よりも薄く形成された第2のスラブ部と、
    前記第1のスラブ部に接して形成されている第1の電極と、
    前記第2のスラブ部に接して形成されている第2の電極と、
    を有し、
    前記第1のスラブ部には、第1の導電型の不純物元素が、前記コア部が設けられている側から前記第1の電極が設けられている側に向かって、不純物濃度が徐々に増加するように形成されており、
    前記第2のスラブ部には、第2の導電型の不純物元素が、前記コア部が設けられている側から前記第2の電極が設けられている側に向かって、不純物濃度が徐々に増加するように形成されていることを特徴とする半導体光素子。
  2. 前記第1のスラブ部においては、前記コア部が設けられている側からの距離とバンドギャップの減少量とが略線形となるように第1の導電型の不純物元素がドープされており、
    前記第2のスラブ部においては、前記コア部が設けられている側からの距離とバンドギャップの減少量とが略線形となるように第2の導電型の不純物元素がドープされていることを特徴とする請求項1に記載の半導体光素子。
  3. 半導体材料により形成されたコア部と、
    前記コア部の一方の側面に接しており、半導体材料により前記コア部よりも薄く形成された第1のスラブ部と、
    前記コア部の他方の側面に接しており、半導体材料により前記コア部よりも薄く形成された第2のスラブ部と、
    前記第1のスラブ部に接して形成されている第1の電極と、
    前記第2のスラブ部に接して形成されている第2の電極と、
    を有し、
    前記第1のスラブ部は、前記コア部が設けられている側から前記第1の電極が設けられている側に向かって3以上の領域を有しており、前記コア部が設けられている側から前記第1の電極が設けられている側に向かって、第1の導電型の不純物元素の不純物濃度が、前記領域ごとに段階的に順に増加するように形成されており、
    前記第2のスラブ部は、前記コア部が設けられている側から前記第2の電極が設けられている側に向かって3以上の領域を有しており、前記コア部が設けられている側から前記第2の電極に向かって、第2の導電型の不純物元素の不純物濃度が、前記領域ごとに段階的に順に増加するように形成されていることを特徴とする半導体光素子。
  4. 前記コア部は、第1の導電型の不純物元素または第2の導電型の不純物元素がドープされていないものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の半導体光素子。
  5. 前記半導体材料は、Si、SiGe、III−V族半導体のいずれかであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の半導体光素子。
  6. 前記半導体材料は、Siであって、
    前記第1の導電型の不純物元素はリンであり、
    前記第2の導電型の不純物元素はボロンであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の半導体光素子。
  7. 前記第1の電極と前記第2の電極との間に電圧を印加することにより、コア部における屈折率を変化させるものであることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の半導体光素子。
  8. 前記第1の電極と前記第2の電極との間に電圧を印加することにより、コア部を伝搬する光の損失係数を変化させるものであることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の半導体光素子。
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