JP2013237734A - 透明複合材料及び透明フィルムの製造方法 - Google Patents

透明複合材料及び透明フィルムの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】透明性、耐熱性、寸法安定性かつ光学等方性に優れる透明複合材料及び透明フィルムの製造方法を提供する。
【解決手段】一般式(1)
【化1】
Figure 2013237734

(式中、Rはアクリロイルオキシ基またはメタクリロイルオキシ基を表し、Aは脂環式構造、芳香環構造及び脂肪族鎖状構造の少なくとも1種の構造を有する多塩基カルボン酸に由来する有機残基を表し、Xは多価アルコールから誘導される1種以上の有機残基を表す。nは1〜3の整数を表し、mは1〜5の整数を表す。)で示されるカルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマー(A)及び平均粒子径が5〜300nmのアルミナ粒子(B)を必須成分とする透明複合材料及びその製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、透明複合材料及び透明フィルムの製造方法に関する。さらに詳しくは、透明で耐熱性があり、低線膨張率、かつ垂直方向の複屈折(Rth)が小さい光学的等方性の高い透明フィルムに成形できる透明複合材料、その材料から得られる透明フィルム及びその製造方法に関する。
従来、液晶表示装置や有機EL表示装置用の表示素子基板、カラーフィルター基板、太陽電池用基板等としては、ガラスが広く用いられている。しかしながらガラス基板は割れやすく、曲げられない、比重が大きく軽量化に不向きなどの理由から、近年その代替としてプラスチック素材が検討されている。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリエーテルスルホンからなる基板が提案されている(例えば、特許文献1(特開2004−9362号公報)参照)。
しかしながら、これら従来のガラス代替用プラスチック素材は、高温で保持したり、加熱処理した場合に熱変形してしまうことがあった。近年の表示基板のフィルムに要求される温度は200℃以上と高くなっているため、従来の方法では熱収縮やそりなどの変形が発生してしまう。そこで、熱変形の抑制方法として樹脂フィルムに無機微粒子フィラーを添加する方法が提案されている。
例えば、特許文献2(国際公開第2009/069429号パンフレット)には無機微粒子フィラーとして球状のコロイダルシリカを添加した樹脂組成物が開示されている。粒子の形状が等方的なため硬化物の線膨張係数等の熱機械物性は、無機フィラーとマトリックス樹脂の相加平均に近いものとなり、寸法安定性を向上させるためには無機フィラーの添加量を高くしなければならなかった。そのため、フィラー同士の凝集などの問題により成形物の高い透明性を得ることは困難であり、また高価なフィラーを用いる場合は製品のコストが高くなるといった問題があった。
特許文献3(特開2008−45121号公報)には無機微粒子フィラーとして層状スメクタイト等の平板状の無機物質を添加した樹脂組成物が開示されている。アスペクト比の大きな平面状無機微粒子フィラーを充填すると、低い添加率でもフィルム等の成形物の線膨張係数は低減できるものの、フィラーが面方向に配向してしまうために、垂直方向の複屈折(Rth)が大きくなってしまい、液晶ディスプレイ等の光学的等方性を必要とするフィルムには使用しにくいという問題があった。
また、熱可塑樹脂を延伸して製造する、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムなどの延伸透明フィルムも、樹脂中の分子鎖や結晶が延伸方向に配向して、垂直方向の複屈折(Rth)が大きくなってしまうという課題があった。
特許文献4(特開2010−95679号公報)には、無機微粒子フィラーとして表面処理剤で処理した金属酸化物微粒子を含む分散液及びその硬化成形体が開示されている。棒状ナノアルミナ等のアスペクト比の高いナノフィラーを添加する場合、ランダムに配向し垂直方向の複屈折(Rth)が大きくならない可能性はあるが、通常のシランカップリング剤などを用いて処理し表面を疎水化させた無機微粒子を樹脂中に均一に分散させることは難しく、透明度の高い硬化物を得ることは困難である。
なお、特許文献5(特開2009−13005号公報)には金属酸化物微粒子を(メタ)アクリルモノマー中へ均一に分散させる技術が開示されており、分散液を光学材料に適用できる旨記載されている。また、特許文献6(特開2000−74023号公報)には、リン酸エステルで表面処理したγ−アルミナを含むメタクリル樹脂組成物が開示されている。しかしながら、特許文献5及び6では、樹脂成分が熱可塑性のメタクリル(メタクリル酸メチルを主成分とする)樹脂であるため成形体の耐熱性、寸法安定性は高くなく、また光学的等方性が良好である旨の記載や示唆はない。また、特許文献6で用いている重合性のリン酸エステル化合物は比較的高価であることから、より安価で、容易に入手ができ、かつ効果的な修飾剤が望まれていた。
特開2004−9362号公報 国際公開第2009/069429号パンフレット 特開2008−45121号公報 特開2009−13005号公報 特開2010−95679号公報 特開2000−74023号公報
本発明の課題は、透明性、耐熱性、寸法安定性かつ光学等方性に優れる透明複合材料及び透明フィルムの製造方法を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究し実験を重ねた結果、特定のカルボキシル基含有(メタ)アクリレートにより表面処理されたアルミナ微粒子を含む硬化性組成物を硬化して得られる成形体が透明性、耐熱性、寸法安定性かつ光学等方性に優れることを見出し、本願発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は下記[1]〜[6]の透明複合材料、[7]〜[10]の透明フィルム、[11]〜[16]の硬化性組成物、[17]〜[19]の透明フィルムの製造方法、[20]の透明導電フィルム、[21]〜[22]の表示装置、及び[23]の太陽電池用基板に関する。
[1]一般式(1)
Figure 2013237734
(式中、Rはアクリロイルオキシ基またはメタクリロイルオキシ基を表し、Aは脂環式構造、芳香環構造及び脂肪族鎖状構造の少なくとも1種の構造を有する多塩基カルボン酸に由来する有機残基を表し、Xは多価アルコールから誘導される1種以上の有機残基を表す。nは1〜3の整数を表し、mは1〜5の整数を表す。)
で示されるカルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマー(A)及び平均粒子径が5〜300nmのアルミナ粒子(B)を必須成分とする硬化性組成物を硬化してなることを特徴とする透明複合材料。
[2]前記アルミナ粒子(B)が、断面の最大寸法の平均長さが2〜20nm、長さの平均(平均長さ)が5〜200nm、アスペクト比(長さ/断面の最大寸法の平均長さ)が2.5〜100の針状または棒状のベーマイトまたは疑ベーマイトである[1]に記載の透明複合材料。
[3]前記カルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマーの酸価が10〜300mgKOH/gの範囲である[1]または[2]に記載の透明複合材料。
[4]前記一般式(1)におけるnおよびmが1である[1]〜[3]のいずれかに記載の透明複合材料。
[5]前記アルミナ粒子(B)の含有量が5〜90質量%である[1]〜[4]のいずれかに記載の透明複合材料。
[6]前記硬化性組成物中にメチルメタクリレート以外の重合性モノマー(C)をさらに含む[1]〜[5]のいずれかに記載の透明複合材料。
[7][1]〜[6]のいずれかに記載の透明複合材料からなる、厚みが10μm以上200μm以下の透明フィルム。
[8]50〜200℃の面方向の平均線膨張率が50ppm/℃以下である[7]に記載の透明フィルム。
[9]100μm厚当たりの透明フィルムの垂直方向の複屈折(Rth)が30nm以下である[7]または[8]に記載の透明フィルム。
[10]透明フィルムのフィルム面に対して垂直方向の熱伝導率が0.5W/m・K以上である[7]〜[9]のいずれかに記載の透明フィルム。
[11]一般式(1)
Figure 2013237734
(式中、Rはアクリロイルオキシ基またはメタクリロイルオキシ基を表し、Aは脂環式構造、芳香環構造及び脂肪族鎖状構造の少なくとも1種の構造を有する多塩基カルボン酸に由来する有機残基を表し、Xは多価アルコールから誘導される1種以上の有機残基を表す。nは1〜3の整数を表し、mは1〜5の整数を表す。)
で示されるカルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマー(A)及び平均粒子径が5〜300nmのアルミナ粒子(B)を含む硬化性組成物。
[12]前記アルミナ粒子(B)が、断面の最大寸法の平均長さが2〜20nm、長さの平均(平均長さ)が5〜200nm、アスペクト比(長さ/断面の最大寸法の平均長さ)が2.5〜100の針状または棒状のベーマイトまたは疑ベーマイトである[11]に記載の硬化性組成物。
[13]前記カルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマーの酸価が10〜300mgKOH/gの範囲である[11]または[12]に記載の硬化性組成物。
[14]前記一般式(1)におけるnおよびmが1である[11]〜[13]のいずれかに記載の硬化性組成物。
[15]前記アルミナ粒子(B)の含有量が5〜90質量%である[11]〜[14]のいずれかに記載の硬化性組成物。
[16]前記硬化性組成物中に重合性化合物(C)をさらに含む[11]〜[15]のいずれかに記載の硬化性組成物。
[17]一般式(1)
Figure 2013237734
(式中、Rはアクリロイルオキシ基またはメタクリロイルオキシ基を表し、Aは脂環式構造、芳香環構造及び脂肪族鎖状構造の少なくとも1種の構造を有する多塩基カルボン酸に由来する有機残基を表し、Xは多価アルコールから誘導される1種以上の有機残基を表す。nは1〜3の整数を表し、mは1〜5の整数を表す。)
で示されるカルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマー(A)及び平均粒子径が5〜300nmのアルミナ粒子(B)を含む硬化性組成物を、平面上に塗布した後、表面が平滑なシートまたはフィルムで挟み、硬化させることを特徴とする[7]〜[10]のいずれかに記載の透明フィルムの製造方法。
[18]前記硬化性組成物が溶剤を含み、該硬化性組成物を平面上に塗布した後、溶剤を乾燥し、表面が平滑なシートまたはフィルムで挟み、硬化させる[17]に記載の透明フィルムの製造方法。
[19]前記硬化方法が紫外線(UV)照射及び/または加熱による硬化である[17]または[18]に記載の透明フィルムの製造方法。
[20][7]〜[10]のいずれかに記載の透明フィルムに透明導電膜を形成してなる透明導電フィルム。
[21][20]に記載の透明導電フィルムを基材とした表示装置。
[22]前記表示装置が、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、または電子ペーパーである[21]に記載の表示装置。
[23][7]〜[10]のいずれかに記載の透明フィルムを基材とした太陽電池用基板。
本発明によれば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、または電子ペーパー等の表示装置用基板として好適な一定の厚みを有する透明性、耐熱性に優れ、かつ光学的等方性に優れる透明フィルムを得ることができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の透明複合材料は、以下の一般式(1)で示されるカルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマー(A)及び平均粒子径が5〜300nmであるアルミナ粒子(B)を必須成分とする硬化性組成物を硬化してなることを特徴とする。
Figure 2013237734
(式中、Rはアクリロイルオキシ基またはメタクリロイルオキシ基を表し、Aは脂環式構造、芳香環構造及び脂肪族鎖状構造の少なくとも1種の構造を有するカルボン酸に由来する有機残基を表し、Xは多価アルコールから誘導される1種以上の有機残基を表す。nは1〜5の整数を表し、mは1〜3の整数を表す。)
本発明において、透明複合材料を用いたフィルムの透明性は全光線透過率で評価する。本発明の透明フィルムとは、100μm厚でのJIS K−7361−1に準拠して測定された全光線透過率が85%以上、JIS K−7136 に準拠して測定されたヘーズ値が5%以下のものをいう。ただし、全光線透過率は90%以上であることがより好ましい。また、フィルムのヘーズ値は5%以下の材料であり、好ましくは3%以下である。ヘーズ値が5%より大きいと透過光が散乱され、鮮明さに欠ける。
本発明の透明複合材料を構成する硬化性組成物の各成分について以下に説明する。
[(A)カルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマー]
本発明で用いるカルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマー(A)は、上記一般式(1)で示される。Rはアクリロイルオキシ基またはメタクリロイルオキシ基を表す。本明細書において「(メタ)アクリレート」とはアクリレートおよび/またはメタクリレートを意味する。Aは脂環式構造、芳香環構造及び脂肪族鎖状構造の少なくとも1種の構造を有する多塩基カルボン酸(価数:m+1)に由来する有機残基を表す。脂環式構造としては炭素数が4〜10の脂環構造を有するものが挙げられ、具体例としては、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸骨格、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸骨格、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸骨格が挙げられる。芳香環構造としては炭素数が6〜14の芳香環を有するものが挙げられ、具体例としては、フタル酸骨格、イソフタル酸骨格、テレフタル酸骨格、トリメリット酸骨格、ピロメリット酸骨格、ナフタレンジカルボン酸骨格等が挙げられる。また、脂肪族鎖状構造の具体例としては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸が挙げられる。これらの中でもアルミナ分散性の点からフタル酸由来骨格であることが好ましい。Xは多価アルコールから誘導された一種以上の有機残基を表す。多価アルコールの好ましい価数はn+1であり、具体例としては、エチレングリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールが挙げられる。nは1〜3の整数を表し、mは1〜5の整数を表すが、入手のし易さからnが1、mが1のものが好ましい。
一般式(1)で示される重合性含カルボン酸(メタ)アクリレートの具体例としては、例えば、2−アクリロイルオキシエチルフタル酸、2−アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸、2−アクリロイルオキシエチルコハク酸、ペンタエリスリトールトリアクリレート無水コハク酸付加体(n=3)が挙げられる。
本発明で用いるカルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマーは、分子中のカルボキシル基が下記アルミナ粒子表面に吸着することにより固定化され、疎水的な置換基で外部を覆うために表面が疎水化される。そのため酸価は10〜300mgKOH/gの範囲であるものが好ましい。10mgKOH/g以下のカルボキシル基含有率の低いカルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマーでは、アルミナ粒子表面への吸着が充分に行われず表面修飾が不十分となる。また、酸価が300mgKOH/gを超えるカルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマーでは、疎水性置換基の割合が少なくなり有効に表面疎水化ができない。
[(B)アルミナ粒子]
本発明で用いるアルミナ粒子(B)は、その組成式内にAl23単位の粒子を含むものであれば特に限定されない。好ましいアルミナ粒子としては、ベーマイトまたは擬ベーマイト等のアルミナ水和物の超微粒子、α−アルミナの超微粒子、γ−アルミナの超微粒子、または非晶質のアルミナの超微粒子が挙げられるが、これらの中でも入手のし易さからベーマイト構造または擬ベーマイト構造を有するアルミナ水和物がより好ましい。
ベーマイト構造または擬ベーマイト構造を有するアルミナ水和物は、下記一般式(2)で示される。
Figure 2013237734
式中、nは0〜3の整数を表し、mは通常0または1〜10の数、好ましくは0〜5、より好ましくは0〜3、特に好ましくは0.8〜1.2を表す。mH2Oは、結晶格子の形成に関与しない脱離可能な水であるため、mは整数でない値をとることができる。また、この種のアルミナ水和物を焼成した場合、mは0に達することもあり得る。
アルミナ粒子の粒子径は平均粒子径が5〜300nmのものであれば特に限定されない。本発明の透明複合材料よりなる透明フィルムをディスプレイ用基板等に使用する場合、平均粒子径は可視光の波長より十分小さいものである必要がある。なお、ここでいう可視光とは、波長が400〜800nmの範囲の光をいう。従って、アルミナ粒子の平均粒子径は5〜300nmの範囲であり、5〜100nmの範囲がさらに好ましい。平均粒子径が5nm未満の場合は透明フィルムの面方向の線膨張率が十分小さくならない傾向があり、300nmを超える場合は可視光波長と重なる粒径のものも含まれるため、透明性の点で好ましくない。
なお、ここでいうアルミナ粒子の平均粒子径とは動的光散乱(光子相間)法を原理として用いた粒度分布測定装置、具体的には堀場製作所、SZ−100によりJIS Z8826:2005に準拠して求めた平均粒子径(散乱光強度基準による調和平均粒子径(直径))を示す。
アルミナ粒子の形状は特に限定されず、球状、楕円状、棒状、針状、板状、鱗片状、羽毛状、繊維状、球状粒子が連なった数珠状、無定形が挙げられるが、長径、短径を持つ棒状あるいは針状が好ましい。棒状あるいは針状が好ましい理由は次の通りである。
フィラーであるアルミナ粒子がアスペクト比を持つことにより、少量の添加率で効果的に耐熱性、寸法安定性を向上させることができる。また、板状、鱗片状と異なり面に沿って粒子が配向しにくく等方的な光学物性を示すのに有利である。さらに、繊維状、羽毛状などよりも、硬化前の組成物の粘度が低く成形しやすい点でも好ましい。
棒状あるいは針状の粒子としては、断面方向の最大寸法(断面が円形の場合は直径、楕円形の場合は長径、多角形の場合は最長の対角線)の平均が2〜20nm、長さの平均(平均長さ)が5〜200nm、アスペクト比(断面方向の最大寸法/平均長さ)が2.5〜100の針状または棒状のベーマイトまたは疑ベーマイトが好適である。棒状あるいは針状の粒子においては粒子を3次元にとらえて最長の長さが上記「長さ」に対応し、最長の長さ方向と垂直をなす面が上記「断面」に対応する。断面方向の最大寸法及び長さは、透過型電子顕微鏡の画像から求めることができる。本発明において断面方向の最大寸法及び長さの平均長さ値は透過型電子顕微鏡により観察される像の各粒子の断面方向の最大寸法及び長さを計測しその算術平均値を計算することにより求められる。
硬化して得られる透明複合材料(固形分)中のアルミナ粒子の含有量は、硬化物中5〜90質量%の範囲が好ましく、10〜70質量%の範囲がより好ましく、20〜50質量%の範囲がさらに好ましい。アルミナ粒子の含有量が5質量%未満の場合は、透明複合材料の50〜200℃までの平均線膨張率が大きくなり、50ppm/℃を超える傾向がある。また、平板状無機物質の含有量が90質量%を超えると、アルミナ粒子を樹脂中に均一に分散させることが困難となる傾向がある。
本発明の透明複合材料を熱伝導性のシート、フィルム等として使用する場合シート、フィルム面に対して垂直方向の熱伝導率は少なくとも0.5W/m・K以上であることが好ましい。熱伝導率はアルミナ粒子の含有量を高くすることにより上げることはできるが、アルミナ粒子の含有量を高くすると透明性が低下する。
[重合性化合物(C)]
本発明の透明複合材料を構成する硬化性組成物は種々のラジカル重合性化合物(C)を含むことができる。
重合性化合物(C)の具体例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート及びメチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート;
フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、1−ナフチル(メタ)アクリレート、フルオロフェニル(メタ)アクリレート、クロロフェニル(メタ)アクリレート、シアノフェニル(メタ)アクリレート、メトキシフェニル(メタ)アクリレート及びビフェニル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸芳香族エステル;
フルオロメチル(メタ)アクリレート及びクロロメチル(メタ)アクリレート等のハロアルキル(メタ)アクリレート;
グリシジル(メタ)アクリレート、アルキルアミノ(メタ)アクリレート、及びα−シアノアクリル酸エステル;等が挙げられる。
その他ビニル化合物として、スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、スチレンスルホン酸、4−ヒドロキシスチレン及びビニルトルエン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル及び安息香酸ビニル、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニルピロリドン、1-ビニルイミダゾール、N-ビニルカルバゾール、N−ビニルモルホリン、N−ビニルピリジン、アクリルアミド、アクリロイルモルホリン等が挙げられる。
さらに、架橋性多官能モノマーとして、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、オリゴエステルジ(メタ)アクリレート、ポリブタジエンジ(メタ)アクリレート、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシフェニル)プロパン及び2,2−ビス(4−(ω−(メタ)アクリロイロキシポリエトキシ)フェニル)プロパン等のジ(メタ)アクリレート;
フタル酸ジアリル、イソフタル酸ジアリル、イソフタル酸ジメタリル、テレフタル酸ジアリル、トリメリット酸トリアリル、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジアリル、1,5−ナフタレンジカルボン酸ジアリル、1,4−キシレンジカルボン酸アリル及び4,4’−ジフェニルジカルボン酸ジアリル等の芳香族カルボン酸ジアリル類;
シクロヘキサンジカルボン酸ジアリル及びジビニルベンゼン等の二官能の架橋性モノマー;
トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリ(メタ)アリルイソシアヌレート、トリ(メタ)アリルシアヌレート、トリアリルトリメリテート及びジアリルクロレンデート等の三官能の架橋性モノマー;
さらにペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート等の四官能の架橋性モノマー等が挙げられる。
上記の重合性化合物(C)は、1種を単独で、または2種以上を混合または組み合わせて用いることができる。これらの重合性化合物の使用量には特に制限はないが、アルミナ粒子100質量部に対して、1〜1000質量部であることが好ましく、2〜500質量部であることがより好ましく、5〜100質量部であることが特に好ましい。重合性化合物の使用量が1質量部未満であると、添加効果が小さく、機械強度が低下することがある。重合性化合物として単官能性モノマーを多量使用した場合には、架橋密度が低くなり耐熱性が不十分になることがある。また、使用量が1000質量部を超えると耐熱性や寸法安定性が発現されない場合がある。
本発明の透明複合材料を構成する硬化性組成物は、諸物性を改良する目的でラジカル反応性の樹脂成分を含んでいてもよい。これら樹脂成分としては不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂等が挙げられる。
不飽和ポリエステル樹脂は、多価アルコールと不飽和多塩基酸(及び必要に応じて飽和多塩基酸)とのエステル化反応による縮合生成物を、必要に応じてスチレン等の重合性不飽和化合物に溶解したもので、例えば「ポリエステル樹脂ハンドブック」日刊工業新聞社,1988年発行,第16〜18頁及び第29〜37頁などに記載されている樹脂を挙げることができる。この不飽和ポリエステル樹脂は公知の方法で製造することができる。
ビニルエステル樹脂は、エポキシ(メタ)アクリレートとも呼ばれ、一般にエポキシ樹脂に代表されるエポキシ基を有する化合物と、(メタ)アクリル酸などの重合性不飽和基を有するカルボキシル化合物のカルボキシル基との開環反応により生成する重合性不飽和基を有する樹脂、またはカルボキシル基を有する化合物と、グリシジル(メタ)アクリレート等の分子内にエポキシ基を持つ重合性不飽和化合物のエポキシ基との開環反応により生成する重合性不飽和基を有する樹脂を指す。詳しくは「ポリエステル樹脂ハンドブック」日刊工業新聞社,1988年発行,第336〜357頁などに記載されている。このビニルエステル樹脂は公知の方法により製造することができる。
ビニルエステル樹脂の原料となるエポキシ樹脂としては、ビスフェノールAジグリシジルエーテル及びその高分子量同族体、ビスフェノールAアルキレンオキサイド付加物のグリシジルエーテル、ビスフェノールFジグリシジルエーテル及びその高分子量同族体、ビスフェノールFアルキレンオキサイド付加物のグリシジルエーテル、ノボラック型ポリグリシジルエーテル類等が挙げられる。
上記のラジカル反応性の樹脂成分は、1種を単独で、または2種以上を混合または組み合わせて用いることができる。これらのラジカル反応性の樹脂成分の使用量には特に制限はないが、アルミナ100質量部に対して、1〜1000質量部であることが好ましく、2〜500質量部であることがより好ましく、5〜100質量部であることが特に好ましい。
[硬化剤]
本発明の透明複合材料を構成する硬化性組成物には硬化剤を使用してもよい。使用できる硬化剤としては特に制限はなく、一般に重合性樹脂の硬化剤として用いられているものを用いることができる。ラジカル重合開始剤としては、有機過酸化物、光重合開始剤、アゾ化合物等が挙げられる。中でも、熱硬化させる点からは有機過酸化物が特に好ましい。
有機過酸化物としては、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイドなどのジアシルパーオキサイド系またはジアルキルパーオキサイド系開始剤、t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシラウレート、t−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシアセテート、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサヒドロテレフタレート、ジ−t−ブチルパーオキシアゼレート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルへキサノエート、t−アミルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシピバレートなどのパーオキシエステル系開始剤、t−ブチルパーオキシアリルカーボネート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネートなどのパーカーボネイト系開始剤、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキサン、1,1−ジ−t−ブチルパ−オキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ジ−t−ヘキシルパ−オキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンなどのパーオキシケタール系開始剤などが挙げられ、これらはそれぞれ単独で、または2種以上を組み合わせて用いられる。
また、上記の光重合開始剤としては、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾフェノン、2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−オン、2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)ベンジル]フェニル}−2−メチルプロパン−1−オン、オキシフェニルアセチックアシッド2−[2−オキソ−2−フェニルアセトキシエトキシ]エチルエステル、オキシフェニルアセチックアシッド2−[2−ヒドロキシエトキシ]エチルエステル、フェニルグリオキシリックアシッドメチルエステル、2−ジメチルアミノ−2−(4−メチルベンジル)−1−(4−モルフォリン−4−イルフェニル)ブタン−1−オン、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルフォスフィンオキサイド、1,2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)フェニル−,2−(O−ベンゾイルオキシム)]、エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム)、ヨードニウム,(4−メチルフェニル)[4−(2−メチルプロピル)フェニル]ヘキサフルオロフォスフェート(1−)、エチル−4−ジメチルアミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−4−ジメチルアミノベンゾエート、及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド等が挙げられる。
アゾ化合物としては2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビスイソバレロニトリル、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート等のアゾ系化合物等が挙げられる。
[添加剤]
本発明の透明複合材料を構成する硬化性組成物には、硬度、強度、成形性、耐久性、耐水性を改良する目的で、紫外線吸収剤、酸化防止剤、消泡剤、レベリング剤、離型剤、滑剤、撥水剤、難燃剤、低収縮剤、架橋助剤などの添加剤を必要に応じて添加することができる。しかし、これらの添加剤は上述した具体例に制限されるものではなく、本発明の目的、または効果を阻害しない範囲であらゆるものを添加することができる。
[溶剤]
本発明の透明複合材料を構成する硬化性組成物中にアルミナ粒子を均一に分散させるために溶剤を使用することができる。溶剤としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の炭素数6〜10の芳香族炭化水素類、ヘキサン、シクロヘキサン等の炭素数6〜10炭化水素類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等の酢酸エステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類、メタノール、エタノール、(イソ)プロパノール、ブチルアルコール等のアルコール類、クロロホルム、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、ピリジン、アセトニトリル等の含窒素系溶剤等が挙げられる。好ましくは、トルエン等の芳香族炭化水素やテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類が挙げられる。
溶剤の配合量は、溶剤の種類によって大きく異なるが、硬化性組成物中に含有する固形分の合計量(具体的にはアルミナ粒子(B)、カルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマー(A)および/または重合性化合物(C)が室温で固体の場合はこれらも含む)100質量部に対して0〜10,000質量部であり、より好ましくは10〜1,000質量部である。
[硬化性樹脂組成物の調製方法]
本発明の透明複合材料を構成する硬化性組成物の調製方法は特に限定されないが、加熱処理、ミックスローター、マグネティックスターラー、ホモジナイザー、ボールミル、ビーズミル、ヘンシェルミキサー、超高圧微粒化装置、超音波照射等の公知の方法にて混合、分散させることにより調製が可能である。前述した通り、カルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマー(A)分子中のカルボキシル基はアルミナ粒子(B)表面に吸着するが、この吸着量は飽和量に達することが好ましい。混合、分散処理時間が短すぎると吸着量、分散性が不十分となり望ましくない。混合、分散処理時間に上限はないが、分散時間が長くなると生産性が低下する。通常の実験室スケールで、直径4cmのSUS製4枚羽根を用い400rpmで撹拌した場合では(メタ)アクリレートモノマー(A)とアルミナ粒子(B)を混合後10分以上、より好ましくは30分以上、さらに好ましくは1時間以上混合、分散処理を行えばよい。工業的なスケールで実施する場合は予めアルミナ粒子(B)表面に吸着するカルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマー(A)の吸着量が飽和量に達する時間を検討の上、混合分散の処理時間を決定すればよい。
溶剤の濃度を変えることにより、硬化性組成物の粘度を塗工に最適な粘度に調整する。硬化性組成物の粘度は特に限定されないが、成形する方法に適した粘度であることが好ましい。例えば、ロールコーティング法及びドクターナイフ法の場合は25℃における粘度が0.01〜1,000Pa・sの範囲であることが好ましい。粘度が0.01Pa・sより低くても、また1,000Pa・sより高くても作業性が悪くなり好ましくない。常温での粘度が高い場合は分散液の温度を上げて作業性を改善することができる。
得られた硬化性組成物の組成は、溶剤を除く組成物中の割合として、アルミナ粒子(B)は5〜90質量%であり、より好ましくは10〜70質量%であり、さらに好ましくは20〜50質量%である。カルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマー(A)は、1〜95質量%であり、より好ましくは2〜50質量%である。重合性化合物(C)は0〜90質量%であり、より好ましくは1〜50質量%である。硬化剤は0.1〜10質量%であり、より好ましくは0.5〜5質量%である。酸化防止剤等の添加剤成分は0.01〜10質量%であり、より好ましくは0.05〜5質量%である。
[フィルムの成膜方法]
前記硬化性組成物の塗工は、溶剤等により粘度調整したものを減圧することにより脱気し、塗工液として用い、ガラス、金属、プラスチックフィルム等の平滑な基材上にダイレクトグラビア法やリバースグラビア法及びマイクログラビア法、2本ロールビートコート法、ボトムフィード3本リバースコート法等のロールコーティング法、及びドクターナイフ法やダイコート法、ディップコート法、バーコーティング法やこれらを組み合わせたコーティング法等の通常工業的に用いられている方法により行うことができる。
硬化性組成物が溶剤を含む場合の溶剤を揮発させる温度は、液状の(A)カルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマーおよび/または重合性化合物(C)を含まない場合は0〜200℃が好ましい。0℃未満の場合には、揮発速度が著しく遅いため好ましくない。200℃より高い場合には、溶剤の急激な揮発や沸騰による発泡または樹脂のゲル化が発生し表面平滑性が低下しヘーズ値が上昇する可能性があり好ましくない。より好ましくは10〜100℃である。液状の(A)カルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマーおよび/または重合性化合物(C)を含む場合その沸点未満、より好ましくは10〜100℃である。溶剤を揮発させる圧力は、10Pa〜1MPaが好ましい。10Pa未満の場合には、突沸が発生する恐れがあり、表面平滑性が低下しヘーズ値が上昇する可能性があり好ましくない。より好ましくは10〜200kPaである。溶剤を揮発させる時間は1〜120分が好ましい。1分未満の場合には、溶剤を十分に揮発させることができず、硬化の際に気泡が発生する。120分より長い場合には、生産性が悪くなるため好ましくない。溶剤を揮発させる場合には、空気、窒素、アルゴン、二酸化炭素等の気体を使用してもよい。また、これらの気体は溶剤の揮発成分を含んでいてもよい。溶剤を揮発させる際の気体の流速は、0.01m/s〜200m/sが好ましい。0.01m/sより遅い場合には、溶剤の揮発分が滞留してしまい、200m/sより速い場合には、塗布液が不均一となる。より好ましくは、0.1m〜50m/sである。
塗工及び/または塗工乾燥したフィルムの基材の反対側の面は、ラミネータなどによって保護フィルムを貼り合わせて保護することが必要である。硬化性組成物を、表面が平滑な平面上、例えば、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムに上記方法にて塗布した後、溶剤を含む場合溶剤を揮発させ、表面が平滑な保護フィルム(二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム等)で挟み、UV(紫外線)照射及び/または加熱によって硬化させる。
硬化性組成物を加熱により硬化させる場合には、硬化温度は30〜160℃、好ましくは40〜130℃である。また、硬化時間は、硬化時の収縮や歪の抑制を考慮すると、昇温しながらゆっくりと硬化することが好ましく、0.5〜100時間、好ましくは、3〜50時間である。UV照射により硬化させる場合には、UV照射時間は0.01〜10時間、好ましくは0.05〜1時間、さらに好ましくは0.1〜0.5時間かけて硬化するのがよい。UV積算光量は10〜5000mJ/cm2である。10mJ/cm2未満であると不完全硬化になり好ましくない。5000mJ/cm2では生産性が悪くなる。電子線照射により硬化性組成物を硬化させることもできる。その場合は重合開始剤は必要ない。ただし、アフターキュア(後硬化)操作によって硬化を完全にする場合には、熱重合開始剤を併用してもよい。電子線照射の時の電子線の加速電圧は30〜500kV、好ましくは50〜300kVである。また、照射線量は1〜300kGy、好ましくは5〜200kGyである。電子線加速電圧が30kV未満だと、組成物の厚さが厚い場合に電子線の透過不足が生じる恐れがあり、500kVを超えると経済性が悪くなる。また、照射線量は300kGyを超えると、場合によって基材を損傷するおそれがある。UV照射または電子線照射により硬化させる場合温度は特に制限はなく、室温で実施してもよいし加熱または冷却して実施することもできる。
前記硬化処理後、硬化性硬化物の硬化が不十分な場合には、加熱によるアフターキュア(後硬化)によって硬化を完全に進行させることができる。アフターキュアを行う場合には、透明フィルムをガラス、金属、プラスチックフィルム等の平滑な基材から剥離してから加熱しても構わないし、剥離しなくてもよい。アフターキュアの温度は50〜300℃、好ましくは80〜250℃である。アフターキュアの時間は0.1〜10時間、好ましくは0.5〜5時間である。アフターキュアの圧力は1.0×10-7Pa〜1MPaの減圧〜加圧雰囲気下で実施することができ、好ましくは1.0×10-6Pa〜0.5MPaである。アフターキュアの雰囲気は空気、窒素、アルゴン、二酸化炭素等の雰囲気下で行うことが可能であるが、着色低減の点からは窒素雰囲気下が好ましい。
上記の製造方法により得られた本発明の透明フィルムの線膨張率としては、50℃と200℃との間の平均線膨張率が50ppm/℃以下であることが好ましく、20ppm/℃以下であることがさらに好ましい。本発明の透明フィルムの全光線透過率は、100μm厚当たりで85%以上であり、90%以上であることがより好ましい。また、本発明の透明フィルムの垂直方向の複屈折(Rth)は、100μm厚当たりで30nm以下であることが好ましく、20nm以下であることがより好ましく、10nm以下であることがさらに好ましい。本発明の透明フィルムのフィルム面に対して垂直方向の熱伝導率は少なくとも0.5W/m・K以上であることが好ましい。熱伝導率はアルミナ粒子の含有量を高くすることにより上げることはできるが、アルミナ粒子の含有量を高くすると透明性が低下する。そのため、好ましくは0.5〜5W/m・K、より好ましくは0.7〜4W/m・K、さらに好ましくは0.9〜3W/m・Kである。
以下、合成例、実施例及び比較例を挙げ本発明を説明するが、本発明はこれらの記載により何らの限定を受けるものではない。
なお、カルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマーの酸価、透明複合材料を成形したフィルムの線膨張率、全光線透過率、垂直方向の複屈折(Rth)、熱伝導率の測定方法は、以下の通りである。
[酸価]
酸価の測定は、「JIS K 2501−2003石油製品及び潤滑油-中和価試験方法」に基づいて行った。
[線膨張係数]
線膨張係数は、エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社製TMA/SS6100を使用し、引張モードで測定を行った。フィルム状試験片は、厚さ100μm×3mm×12mm(チャック間距離10mm)、張力:30mNとし、窒素を100mL/minの雰囲気下で昇温速度5℃/minで200℃まで温度を上げた後、50℃以下まで冷却し、再度、昇温速度5℃/minで50〜200℃までの間で、試験片の伸長率を測定した。50℃と200℃との伸長率差と温度差(150℃)とから50〜200℃の間の平均線膨張係数を計算した。サンプル数は3とし、その算術平均値を求めた。
[全光線透過率]
全光線透過率は、有限会社東京電色製全自動ヘーズメーターTC−H3DPKを使用し、JIS K−7361−1に準拠して測定した。測定サンプル形状は55mm角、厚み100μm、の試験片を用いた。サンプル数は3とし、その算術平均値を求めた。
[複屈折]
複屈折は、大塚電子株式会社のRETS−100を使用し、回転検光法で測定した。測定サンプル形状は55mm角、厚み100μm、の試験片を用いた。サンプル数は3とし、その算術平均値を求めた。
[熱伝導率]
熱伝導率は、株式会社アイフェイズのアイフェイズ・モバイル1uを使用し、温度波熱分析法で測定した。測定サンプル形状は25mm角、厚み100μm、の試験片を用いた。測定は、サンプルの四隅と中心部の5点を測定しその算術平均値を求めた。
実施例1:
カルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマーとして東亞合成株式会社製M−5400(2−アクリロイルオキシエチルフタル酸、酸価200mg/g)10.0gをアセトン10.0gに均一に溶解させた。これを処理液−1とする。
川研ファインケミカル株式会社製アルミナゾル10A(アルミナ濃度10質量%の水分散液、平均粒子径10nm(株式会社堀場製作所、SZ−100によりJIS Z8826:2005に準拠して求めた平均粒子径)、断面の最大寸法の平均長さ10nm、長さの平均(平均長さ)100nm、アスペクト比10(透過型電子顕微鏡による10点観察の算術平均値)の棒状アルミナ)100gを直径4cmのSUS製4枚羽根を用い400rpmで撹拌しつつそこに上記処理液−1を添加した。添加完了後24時間撹拌を継続した後、遠心分離機にて上澄み液と沈殿物を分離した。沈殿物を蒸留水中で撹拌し均一に分散させた後、再び遠心分離機にて上澄み液と沈殿物を分離した。同様な操作をさらに2回行い洗浄し白色のケーキを回収した後真空乾燥機にて乾燥しアルミナ粒子を得た。
得られたアルミナ粒子(アルミナとカルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマーの質量比≒1:1)10gをメタノール40g、光開始剤としてBASF社製イルガキュア184(0.3g)を添加し均一な混合液を得た。
得られた混合液をナイフコーターにて光学用ポリエチレンテレフタレートフィルム上に溶剤除去後の膜厚が100μmとなるように成膜した。空気循環式乾燥機にて80℃、30min乾燥させ溶媒を除去した後、ポリエチレンテレフタレートフィルムでラミネートし高圧水銀灯により2000mJ/cm2UV照射し硬化させた後、さらにラミフィルムを剥離下後、200℃で1時間窒素雰囲気下で後硬化させた。
得られた硬化フィルムの物性を測定したところ、線膨張係数11ppm/℃、光線透過率90%、垂直方向の複屈折(Rth)は26nmであった。また、熱伝導率は1.0W/m・Kであった。
実施例2:
カルボキシル基含有(メタアクリレートモノマーとして、実施例1と同様に東亞合成株式会社製M−5400(2−アクリロイルオキシエチルフタル酸、酸価200mg/g)10.0gをアセトン10.0gに均一に溶解させた処理液−1を調製した。
川研ファインケミカル株式会社製アルミナゾルA−2(アルミナ濃度10質量%の水分散液、平均粒子径15nm(株式会社堀場製作所、SZ−100によりJIS Z8826:2005に準拠して求めた平均粒子径)の棒状アルミナ)100gを直径4cmのSUS製4枚羽根を用い400rpmで撹拌しつつそこに上記処理液−1を添加した。添加完了後24時間撹拌を継続した後、遠心分離機にて上澄み液と沈殿物を分離した。沈殿物を蒸留水中で撹拌し均一に分散させた後、再び遠心分離機にて上澄み液と沈殿物を分離した。同様な操作をさらに2回行い洗浄し白色のケーキを回収した後真空乾燥機にて乾燥しアルミナ粒子を得た。
得られたアルミナ粒子(アルミナとカルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマーの質量比=1:1)10gをメタノール40gに溶解させ、光開始剤としてBASF社製イルガキュア184(0.3g)を添加し均一な混合液を得た。
得られた混合液をナイフコーターにて光学用ポリエチレンテレフタレートフィルム上に溶剤除去後の膜厚が100μmとなるように成膜した。空気循環式乾燥機にて80℃、30min乾燥させ溶媒を除去した後、ポリエチレンテレフタレートフィルムでラミネートし高圧水銀灯により2000mJ/cm2紫外線照射し硬化させた。
得られた硬化フィルムの物性を測定したところ、線膨張係数13ppm/℃、光線透過率90%、垂直方向の複屈折(Rth)は25nmであった。また、熱伝導率は0.9W/m・Kであった。
比較例1:
200mlビーカー中にトルエン90gを入れ、さらにトリオクチルメチルアンモニウム塩でカチオン交換処理された親油性スメクタイト(コープケミカル社製,合成スメクタイトSTN:平均粒子径50nm,アスペクト比(平均粒子径/単位厚み)50)10gをスターラーで撹拌しつつ少量ずつ入れた。スターラーで2日間室温下にて十分撹拌しスメクタイト分散液を得た。
前記スメクタイト分散液に昭和電工株式会社製ビニルエステルオリゴマー スーパーポリエステルSSP−UHを10g、光重合開始剤(BASF社製社製,IRGACURE651)0.50g加え十分撹拌し組成物とした。
前記組成物をナイフコーターで50μmの高透明ポリエチレンテレフタレートフィルム上に硬化後のフィルムが100μmの厚みになるように塗布した。60℃の熱風乾燥機で1時間乾燥させ溶剤のトルエンを蒸発させた。さらに上から同じポリエチレンテレフタレートフィルムでカバーをし、高圧水銀灯により2000mJ/cm2紫外線照射をした。その後ポリエチレンテレフタレートフィルムから剥離しサンプルフィルムを得た。かかるフィルムの線膨張率は18ppm/℃、光線透過率は、91%、垂直方向の複屈折(Rth)は890nmであった。また、熱伝導率は0.3W/m・Kであり、実施例に比べて光学等方性の点で実施例に比べて著しく劣っていた。

Claims (23)

  1. 一般式(1)
    Figure 2013237734
    (式中、Rはアクリロイルオキシ基またはメタクリロイルオキシ基を表し、Aは脂環式構造、芳香環構造及び脂肪族鎖状構造の少なくとも1種の構造を有する多塩基カルボン酸に由来する有機残基を表し、Xは多価アルコールから誘導される1種以上の有機残基を表す。nは1〜3の整数を表し、mは1〜5の整数を表す。)
    で示されるカルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマー(A)及び平均粒子径が5〜300nmのアルミナ粒子(B)を必須成分とする硬化性組成物を硬化してなることを特徴とする透明複合材料。
  2. 前記アルミナ粒子(B)が、断面の最大寸法の平均長さが2〜20nm、長さの平均(平均長さ)が5〜200nm、アスペクト比(長さ/断面の最大寸法の平均長さ)が2.5〜100の針状または棒状のベーマイトまたは疑ベーマイトである請求項1に記載の透明複合材料。
  3. 前記カルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマーの酸価が10〜300mgKOH/gの範囲である請求項1または2に記載の透明複合材料。
  4. 前記一般式(1)におけるnおよびmが1である請求項1〜3のいずれかに記載の透明複合材料。
  5. 前記アルミナ粒子(B)の含有量が5〜90質量%である請求項1〜4のいずれかに記載の透明複合材料。
  6. 前記硬化性組成物中に重合性化合物(C)をさらに含む請求項1〜5のいずれかに記載の透明複合材料。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の透明複合材料からなる、厚みが10μm以上200μm以下の透明フィルム。
  8. 50〜200℃の面方向の平均線膨張率が50ppm/℃以下である請求項7に記載の透明フィルム。
  9. 100μm厚当たりの透明フィルムの垂直方向の複屈折(Rth)が30nm以下である請求項7または8に記載の透明フィルム。
  10. 透明フィルムのフィルム面に対して垂直方向の熱伝導率が0.5W/m・K以上である請求項7〜9のいずれかに記載の透明フィルム。
  11. 一般式(1)
    Figure 2013237734
    (式中、Rはアクリロイルオキシ基またはメタクリロイルオキシ基を表し、Aは脂環式構造、芳香環構造及び脂肪族鎖状構造の少なくとも1種の構造を有する多塩基カルボン酸に由来する有機残基を表し、Xは多価アルコールから誘導される1種以上の有機残基を表す。nは1〜3の整数を表し、mは1〜5の整数を表す。)
    で示されるカルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマー(A)及び平均粒子径が5〜300nmのアルミナ粒子(B)を含む硬化性組成物。
  12. 前記アルミナ粒子(B)が、断面の最大寸法の平均長さが2〜20nm、長さの平均(平均長さ)が5〜200nm、アスペクト比(長さ/断面の最大寸法の平均長さ)が2.5〜100の針状または棒状のベーマイトまたは疑ベーマイトである請求項11に記載の硬化性組成物。
  13. 前記カルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマーの酸価が10〜300mgKOH/gの範囲である請求項11または12に記載の硬化性組成物。
  14. 前記一般式(1)におけるnおよびmが1である請求項11〜13のいずれかに記載の硬化性組成物。
  15. 前記アルミナ粒子(B)の含有量が5〜90質量%である請求項11〜14のいずれかに記載の硬化性組成物。
  16. 前記硬化性組成物中に重合性化合物(C)をさらに含む請求項11〜15のいずれかに記載の硬化性組成物。
  17. 一般式(1)
    Figure 2013237734
    (式中、Rはアクリロイルオキシ基またはメタクリロイルオキシ基を表し、Aは脂環式構造、芳香環構造及び脂肪族鎖状構造の少なくとも1種の構造を有する多塩基カルボン酸に由来する有機残基を表し、Xは多価アルコールから誘導される1種以上の有機残基を表す。nは1〜3の整数を表し、mは1〜5の整数を表す。)
    で示されるカルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマー(A)及び平均粒子径が5〜300nmのアルミナ粒子(B)を含む硬化性組成物を、平面上に塗布した後、表面が平滑なシートまたはフィルムで挟み、硬化させることを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載の透明フィルムの製造方法。
  18. 前記硬化性組成物が溶剤を含み、該硬化性組成物を平面上に塗布した後、溶剤を乾燥し、表面が平滑なシートまたはフィルムで挟み、硬化させる請求項17に記載の透明フィルムの製造方法。
  19. 前記硬化方法が紫外線(UV)照射及び/または加熱による硬化である請求項17または18に記載の透明フィルムの製造方法。
  20. 請求項7〜10のいずれかに記載の透明フィルムに透明導電膜を形成してなる透明導電フィルム。
  21. 請求項20に記載の透明導電フィルムを基材とした表示装置。
  22. 前記表示装置が、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、または電子ペーパーである請求項21に記載の表示装置。
  23. 請求項7〜10のいずれかに記載の透明フィルムを基材とした太陽電池用基板。
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