JP2013237123A - シート材料の切断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】搬送中のシート材料を好適に連続して切断することのできる切断装置を提供する。
【解決手段】シート材料の切断装置10は、上刃18aを有する上刃部18と、上刃18aに対向するとともに同上刃18aに対して交差して設けられる下刃13aを有する下刃部13と、を備えており、上刃18aと下刃13aとの交差する部位Xによって同部位Xを通過するシート材料を連続的に切断する。また、切断装置10には、上刃部18を上下方向に振動させるピエゾアクチュエータ16が設けられている。
【選択図】図2
【解決手段】シート材料の切断装置10は、上刃18aを有する上刃部18と、上刃18aに対向するとともに同上刃18aに対して交差して設けられる下刃13aを有する下刃部13と、を備えており、上刃18aと下刃13aとの交差する部位Xによって同部位Xを通過するシート材料を連続的に切断する。また、切断装置10には、上刃部18を上下方向に振動させるピエゾアクチュエータ16が設けられている。
【選択図】図2
Description
本発明は、搬送中のシート材料を切断する装置に関する。
従来、例えばメルトブロー法等によって不織布のシート材料を形成し、こうして形成されたシート材料を搬送して巻き取るようにした不織布の製造装置が周知である(例えば特許文献1参照)。
ところで、こうしたシート材料の製造装置においては、形成されたシート材料の幅は均一ではない。そのため、例えばシート材料の搬送経路の途中にシート材料を切断する切断装置を設け、同切断装置によってシート材料の両縁部を切除し、シート材料を所定の幅にした後に巻き取り装置によって巻き取ることが考えられる。
本発明の目的は、搬送中のシート材料を好適に連続して切断することのできるシート材料の切断装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に従うシート材料の切断装置は、第1の刃を有する第1刃部と、前記第1の刃に対向するとともに同第1の刃に対して交差される第2の刃を有する第2刃部と、を備え、前記第1の刃と第2の刃との交差する部位によって同部位を通過するシート材料を連続的に切断する。
同構成によれば、搬送中のシート材料が第1の刃と第2の刃とによって案内されてこれら両刃の交差する部位を通過する際に同部位によってシート材料が連続的に切断される。
この場合、前記第1刃部及び第2刃部の少なくとも一方を振動させる振動アクチュエータを備えるといった態様が好ましい。
この場合、前記第1刃部及び第2刃部の少なくとも一方を振動させる振動アクチュエータを備えるといった態様が好ましい。
上刃と下刃との交差する部位にシート材料が引っかかることがある。そのため、搬送中のシート材料を安定して連続的に切断することができないおそれがある。
この点、上記構成によれば、振動アクチュエータによって第1刃部及び第2刃部の少なくとも一方が振動されるため、シート材料が第1の刃と第2の刃との交差する部位に引っかかることが抑制される。従って、搬送中のシート材料を安定して連続的に切断することができる。
この点、上記構成によれば、振動アクチュエータによって第1刃部及び第2刃部の少なくとも一方が振動されるため、シート材料が第1の刃と第2の刃との交差する部位に引っかかることが抑制される。従って、搬送中のシート材料を安定して連続的に切断することができる。
ちなみに、振動アクチュエータによって第1刃部及び第2刃部の少なくとも一方を所定期間毎に振動させることが望ましい。
この場合、前記振動アクチュエータは圧電素子を有するアクチュエータであるといった態様が好ましい。
この場合、前記振動アクチュエータは圧電素子を有するアクチュエータであるといった態様が好ましい。
同態様によれば、振動アクチュエータによって第1刃部及び第2刃部の少なくとも一方が数百Hzの周波数にて振動される。このため、これら刃部が過度に高い周波数にて振動されることはなく、そうした高い周波数にて振動されるものに比べて、これら刃部の振動に伴い発生する摩擦熱が低減される。従って、シート材料の切断面が摩擦熱によって意図しない形状になることを好適に抑制することができる。
また、前記第1の刃と第2の刃との交差する部位がこれら第1の刃或いは第2の刃における異なる位置によって新たに構成されるように、所定方向における前記第1刃部及び前記第2の刃部の少なくとも一方の位置が変更可能とされているといった態様が好ましい。
同態様によれば、所定方向における第1刃部及び第2刃部の少なくとも一方が変更されることにより、第1の刃と第2の刃との交差する部位がこれら第1の刃或いは第2の刃における異なる位置によって新たに構成されることとなる。このため、第1の刃と第2の刃との交差する部位が摩耗してその切れ味が低下しても、上記所定方向における第1刃部或いは第2刃部の位置変更を通じて当該交差する部位が新たに構成されることとなり、その切れ味が再び向上する。従って、第1の刃及び第2の刃の耐用期間を長くすることができる。
また、前記第1の刃と第2の刃との並び方向においてこれらの刃が互いに当接するように前記第1刃部及び第2刃部の少なくとも一方を付勢する付勢部材を備えるといった態様が好ましい。
同態様によれば、付勢部材によって第1刃部及び第2刃部の少なくとも一方が付勢されることにより、第1の刃と第2の刃との並び方向における第1の刃と第2の刃との間のクリアランスが常時、ゼロに維持される。このため、薄いシート材料の場合であっても、刃と刃との間にシート材料が入り込んでしまうことを回避することができ、搬送中のシート材料を好適に切断することができる。
この場合、前記振動アクチュエータは前記第1刃部を振動させるものであり、前記付勢部材は前記第2の刃が第1の刃に近接する方向に前記第2刃部を付勢するものであるといった態様が好ましい。
同態様によれば、振動アクチュエータによって第1刃部が振動される一方、付勢部材によって第2刃部が付勢される。このため、例えば第2刃部を振動アクチュエータによって振動させつつ付勢部材によって付勢する態様に比べて、第2刃部を安定して付勢することができる。
また、当該切断装置は前記シート材料の幅方向における異なる位置に複数設けられ、前記切断装置を構成する前記第1の刃及び第2の刃は共に同一の方向に傾斜する片刃であり、前記シート材料の幅方向において隣り合って設けられる前記第1の刃の傾斜方向は互いに逆方向とされているといった態様が好ましい。
同態様によれば、シート材料の幅方向において隣り合って設けられる第1の刃の傾斜方向が互いに逆方向とされ、当該隣り合って設けられる第2の刃の傾斜方向が互いに逆方向とされる。このため、例えば一対の切断装置においてこれらの第1刃部同士を内側に配置した場合には、これら切断装置によって切断された後にこれらの内側から送り出されるシート材料はこれら第1の刃の刃先によって案内されることで第1刃部側に向けて移動することとなる。またこの場合、これら切断装置によって切断された後にこれらの外側から送り出されるシート材料はこれら第2の刃の刃先によって案内されることで第2刃部側に向けて移動することとなる。従って、当該隣り合って設けられる一対の切断装置によって切断された後のシート材料の移動方向を好適に定めることができる。
本発明によれば、搬送中のシート材料を好適に連続して切断することができる。
以下、図1〜図5を参照して、本発明を具体化した一実施形態について説明する。
図1に示すように、メルトブロー装置によって形成された不織布のシート材料(以下、シート材料S)はローラ等を介して搬送され、巻き取り装置によって巻き取られる。
図1に示すように、メルトブロー装置によって形成された不織布のシート材料(以下、シート材料S)はローラ等を介して搬送され、巻き取り装置によって巻き取られる。
メルトブロー装置から巻き取り装置までのシート材料Sの搬送経路の途中には、シート材料Sを切断する一対の切断装置(右側切断装置10R、左側切断装置10L)が設けられている。これら切断装置10R,10Lはシート材料Sの幅方向Wにおける異なる位置に2つ設けられている。ここで、右側切断装置10Rと左側切断装置10Lとはシート材料Sを挟んで対称の構造を備えている。従って、以降においては、右側切断装置10Rの構成について詳細に説明し、左側切断装置10Lの構成については詳細な説明を省略する。また以降において、右側切断装置10Rを単に切断装置10として説明する。
図2(a)、(b)に示すように、切断装置10には、ガイド孔11a,11bが形成された下側基台11と、上記ガイド孔11a,11bに挿通されるガイドロッド12a,12bが突設された下側保持部12とが設けられている。すなわち、下側保持部12は下側基台11に対して図2(b)の左右方向に沿って変位可能に支持されている。ここで、この下側基台11と下側保持部12との間にはガイドロッド12a,12bの軸線方向に沿って同下側保持部12を付勢するばね14が設けられている。また、切断装置10には、下側保持部12によって保持された平板状の下刃部13が設けられている。下側保持部12は下刃部13を挟持するものであり、2つに分割可能な構造を有している。
また、切断装置10には、図示しない機構によって昇降可能な上側基台15と、上側基台15に固定されたピエゾアクチュエータ16と、ピエゾアクチュエータ16によって支持された上側保持部17と、上側保持部17によって保持された平板状の上刃部18とが設けられている。上側保持部17は上刃部18を挟持するものであり、2つに分割可能な構造を有している。
下刃部13の上縁には直線状に延びる下刃13aが形成され、上刃部18の下縁には直線状に延びる上刃18aが形成されている。上刃部18はシート材料Sの幅方向Wにおいて下刃部13の内側に設けられている。前述したばね14によって、上刃18aと下刃13aとの並び方向(この場合、シート材料Sの幅方向W)において上刃18aに近接する方向に下刃13aが付勢されている。下刃部13及び上刃部18は、下刃13aと上刃18aとが上下方向において対向するとともに交差されている。これら上刃18aと下刃13aとが交差する部位Xが互いに係合し、この部位Xを通過するシート材料Sが連続的に切断されるように構成されている。ちなみに、下刃13aと上刃18aとの交差角αは15度とされている。そして、図2(b)に示すように、下刃部13及び上刃部18は、下刃13aの刃先と上刃18aの刃先とが共に同一の方向(この場合、左上から右下に向かう方向)に傾斜するとともに互いに交差する部位Xにおいて点接触している。
図3(a)、(b)に示すように、上刃部18の上刃18a及び下刃部13の下刃13aは片刃とされ、その刃先の角度βは45度とされている。また、上刃部18及び下刃部13はジルコニアによって形成されている。
ピエゾアクチュエータ16は圧電素子を有するアクチュエータであり、同圧電素子に対して電圧が印加されることによって伸縮するものである。ピエゾアクチュエータ16は、上側保持部17(上刃部18)を数百Hzの周波数にて上下方向に振動させる。
ここで、図4に示すように、下刃部13は、同図中において破線にて示す上刃部18の上刃18aの延びる方向に対して、下刃13aの延びる方向が所定角度γ(例えば5度)だけ傾斜している。
前述したように、右側切断装置10Rと左側切断装置10Lとはシート材料Sを挟んで対称な構造を有している。従って、図5に示すように、右側切断装置10Rを構成する上刃18aRの刃先の傾斜方向と、左側切断装置10Lを構成する上刃18aLの刃先の傾斜方向とは断面視において互いに逆方向とされている。また、右側切断装置10Rを構成する下刃13aRの刃先の傾斜方向と、左側切断装置10Lを構成する下刃13aLの刃先の傾斜方向とは断面視において互いに逆方向とされている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図5に示すように、搬送中のシート材料Sが上刃18aR(18aL)と下刃13aR(13aL)とによって案内されてこれら両刃18aR(18aK),13aR(13aL)の交差する部位Xを通過する際に同部位Xによってシート材料Sが連続的に切断され、その両縁部が切断片SR,SLとして分離される。このため、シート材料SCは所定の幅にされた状態で巻き取り装置によって巻き取られる。
図5に示すように、搬送中のシート材料Sが上刃18aR(18aL)と下刃13aR(13aL)とによって案内されてこれら両刃18aR(18aK),13aR(13aL)の交差する部位Xを通過する際に同部位Xによってシート材料Sが連続的に切断され、その両縁部が切断片SR,SLとして分離される。このため、シート材料SCは所定の幅にされた状態で巻き取り装置によって巻き取られる。
このとき、ピエゾアクチュエータ16によって所定期間毎に、すなわち数百Hzの周波数にて上刃部18が上下方向に振動されるため、シート材料Sが上刃18aと下刃13aとの交差する部位Xに引っかかることが抑制される。また、上刃18aが過度に高い周波数にて振動されることはなく、そうした高い周波数にて振動されるものに比べて、上刃18aの振動に伴って発生する摩擦熱が低減される。
また、図2に示すように、例えば切断装置10の稼動時間が所定時間に達する度に、上側基台15を下降させて上下方向における上刃部18の位置を変更するようにすれば、上刃18aと下刃13aとの交差する部位Xがこれら上刃18a及び下刃13aにおける異なる位置によって新たに構成されることとなる。このため、上刃18aと下刃13aとの交差する部位Xが摩耗してその切れ味が低下しても、上記上刃部18の位置変更を通じて当該交差する部位Xが新たに構成されることとなり、その切れ味が再び向上する。
また、ばね14によって下刃部13が付勢されることにより、上刃18aと下刃13aの並び方向における上刃18aと下刃13aとの間のクリアランスが常時、ゼロに維持される。このため、薄いシート材料Sの場合であっても、下刃13aと上刃18aとの間にシート材料Sが入り込んでしまうことが回避される。
更に、図5に示すように、シート材料Sの幅方向Wにおける異なる位置に設けられた一対の切断装置10R,10Lによって切断された後に、上刃18aR,18aLの刃先によって案内されることで上刃部18R,18L側(図中上側)に向けて移動することとなる。またこの場合、これら切断装置10R,10Lによって切断された後にこれらの外側から送り出されるシート材料Sの切断片SR,SLは下刃13aR,13aLの刃先によって案内されることで下刃部13R,13L側(図中下側)に向けて移動することとなる。
以上説明した本実施形態に係るシート材料の切断装置によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)シート材料Sの切断装置10は、上刃18aを有する上刃部18と、上刃18aに対向するとともに同上刃18aに対して交差して設けられる下刃13aを有する下刃部13と、を備えており、上刃18aと下刃13aとの交差する部位Xによって同部位Xを通過するシート材料Sを連続的に切断する。こうした構成によれば、搬送中のシート材料Sを好適に連続して切断することができる。
(1)シート材料Sの切断装置10は、上刃18aを有する上刃部18と、上刃18aに対向するとともに同上刃18aに対して交差して設けられる下刃13aを有する下刃部13と、を備えており、上刃18aと下刃13aとの交差する部位Xによって同部位Xを通過するシート材料Sを連続的に切断する。こうした構成によれば、搬送中のシート材料Sを好適に連続して切断することができる。
(2)切断装置10には、上刃部18を上下方向に振動させるピエゾアクチュエータ16が設けられている。こうした構成によれば、シート材料Sが上刃18aと下刃13aとの交差する部位Xに引っかかることが抑制されるため、搬送中のシート材料Sを安定して連続的に切断することができる。また、シート材料Sの切断面が摩擦熱によって意図しない形状になることを好適に抑制することができる。
(3)上刃18aと下刃13aとの交差する部位Xがこれら上刃18a及び下刃13aにおける異なる位置によって構成されるように、上下方向における上刃部18の位置が変更可能とされている。こうした構成によれば、上刃18aと下刃13aとの交差する部位Xが摩耗してその切れ味が低下しても、上下方向における上刃部18の位置変更を通じて、上刃18a及び下刃13aにおける異なる位置によって当該交差する部位Xが新たに構成されることとなり、当該交差する部位Xの切れ味が再び向上する。従って、上刃18a及び下刃13aの耐用期間を長くすることができる。
(4)上刃18aと下刃13aとの並び方向においてこれらの刃18a,13aが互いに近接する方向に下刃部13を付勢するばね14が設けられている。こうした構成によれば、上記並び方向における上刃18aと下刃13aとの間のクリアランスがゼロに維持されるため、薄いシート材料Sの場合であっても、搬送中のシート材料Sを好適に切断することができる。また、ピエゾアクチュエータ16によって上刃部18が振動される一方、ばね14によって下刃部13が付勢されるため、例えば下刃部を振動させつつ付勢する態様に比べて、下刃部13を安定して付勢することができる。
(5)上刃部18及び下刃部13は共にジルコニアによって形成されている。こうした構成によれば、これらの刃を金属(例えば鉄系金属)によって形成される構成に比べて刃が摩耗しにくいことから、切断後のシート材料SCに刃の摩耗粉が異物として混入することを好適に抑制することができる。
(6)切断装置10R,10Lはシート材料Sの幅方向Wにおける異なる位置に2つ設けられている。切断装置10R,10Lを構成する上刃18aR(18aL)及び下刃13aR(13aL)は共に同一の方向に傾斜する片刃である。また、これら上刃18aR,18aLの傾斜方向は互いに逆方向とされ、下刃13aR,13aLの傾斜方向は互いに逆方向とされる。また、これら切断装置10R,10Lにおいてこれらの上刃部18R,18Lが上記幅方向Wにおいて下刃部13R,13Lの内側に設けられている。こうした構成によれば、一対の切断装置10R,10Lによって切断された後のシート材料SC及び切断片SR,SLの移動方向を好適に定めることができる。
尚、本発明に係るシート材料の切断装置は、上記実施形態にて例示した構成に限定されるものではなく、これを適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記実施形態では、上刃部18及び下刃部13を共にジルコニアによって形成したが、これらを他のセラミックス材料によって形成するようにしてもよい。
・上記実施形態のように、上刃部及び下刃部を共にセラミックスによって形成することが、刃の摩耗を抑制し、切断後のシート材料SCへの異物の混入を抑制する上では望ましい。しかしながら、本発明はこれに限られるものではなく、これら上刃部及び下刃部を金属材料によって形成するようにしてもよい。
・上記実施形態のように、上刃部及び下刃部を共にセラミックスによって形成することが、刃の摩耗を抑制し、切断後のシート材料SCへの異物の混入を抑制する上では望ましい。しかしながら、本発明はこれに限られるものではなく、これら上刃部及び下刃部を金属材料によって形成するようにしてもよい。
・上記実施形態では、切断装置10R,10Lをシート材料Sの幅方向Wにおける異なる位置に2つ設けるようにした。これに代えて、シート材料Sの幅方向Wにおいて切断装置を1つだけ設けるようにしてもよいし、シート材料の幅方向における異なる3つ以上の位置に切断装置を設けるようにしてもよい。
・上記実施形態では、下刃部13が上刃部18に当接するようにばね14によって下刃部13を付勢するとともに、ピエゾアクチュエータ16によって上刃部18を上下方向に振動させるようにした。これに代えて、例えば上刃部が下刃部に当接するようにばねによって上刃部を下刃部に向けて付勢するとともに、下刃部をピエゾアクチュエータによって上下方向に振動させるようにしてもよい。また、上刃部及び下刃部の双方をピエゾアクチュエータによって振動させるようにしてもよい。
・上記実施形態及びその変形例では、上刃部と下刃部とが当接するようにこれらの一方を他方に向けてばねによって付勢するようにしたが、これら上刃と下刃とのクリアランスが常時、ゼロに維持されるのであれば、こうした付勢部材を省略することもできる。
・上記実施形態では、上下方向における上刃部18の位置を変更可能としたが、これに代えて、上下方向における下刃部13の位置を変更可能としてもよい。この場合であっても、上下方向における下刃部の位置変更を通じて、上刃及び下刃における異なる位置によって当該交差する部位Xが新たに構成されることとなる。従って、当該交差する部位Xの切れ味を再び向上させることができ、上刃及び下刃の耐用期間を長くすることができる。また、上下方向における上刃部及び下刃部の双方の位置を変更可能としてもよい。
・上記実施形態及びその変形例のように、上下方向における上刃部及び下刃部の少なくとも一方の位置が変更可能とされることが、上刃と下刃との交差する部位Xがこれら上刃或いは下刃における異なる位置によって新たに構成されるようにしてその切れ味を再び向上させるようにする上では望ましい。しかしながら、刃の切れ味の低下が問題とならないのであれば、上下方向における上刃部及び下刃部の位置を固定とするものであってもよい。
・上記実施形態及びその変形例のように、圧電素子を有するピエゾアクチュエータによって上刃部及び下刃部(第1刃部及び第2刃部)の少なくとも一方を振動させることが、これらを数百Hzの周波数にて精度良く振動させる上では望ましい。しかしながら、本発明に係る振動アクチュエータはピエゾアクチュエータに限られるものではない。すなわち、他の振動アクチュエータ(例えば電動モータを利用したバイブレータ)によって第1刃部及び第2刃部の少なくとも一方を単に振動させるだけでも、シート材料Sが第1の刃と第2の刃との交差する部位に引っかかることが抑制され、搬送中のシート材料を好適に切断することができるといった本発明の効果を奏することができる。
10…切断装置、10R…右側切断装置、10L…左側切断装置、11…下側基台、11a,11b…ガイド孔、12…下側保持部、12a,12b…ガイドロッド、13…下刃部(第2刃部)、13a…下刃(第2の刃)、14…ばね(付勢部材)、15…上側基台、16…ピエゾアクチュエータ(振動アクチュエータ)、17…上側保持部、18…上刃部(第1刃部)、18a…上刃(第2の刃)、S…シート材料、SC…切断された後のシート材料、SR、SL…切断片。
Claims (7)
- 第1の刃を有する第1刃部と、
前記第1の刃に対向するとともに同第1の刃に対して交差される第2の刃を有する第2刃部と、を備え、
前記第1の刃と第2の刃との交差する部位によって同部位を通過するシート材料を連続的に切断する、シート材料の切断装置。 - 請求項1に記載のシート材料の切断装置において、
前記第1刃部及び第2刃部の少なくとも一方を振動させる振動アクチュエータを備える、
ことを特徴とするシート材料の切断装置。 - 前記振動アクチュエータは圧電素子を有するアクチュエータである、請求項2に記載のシート材料の切断装置。
- 前記第1の刃と第2の刃との交差する部位がこれら第1の刃或いは第2の刃における異なる位置によって新たに構成されるように、所定方向における前記第1刃部及び前記第2の刃部の少なくとも一方の位置が変更可能とされている、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のシート材料の切断装置。
- 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のシート材料の切断装置において、
前記第1の刃と第2の刃との並び方向においてこれらの刃が互いに近接する方向に前記第1刃部及び第2刃部の少なくとも一方を付勢する付勢部材を備える、
ことを特徴とするシート材料の切断装置。 - 前記振動アクチュエータは前記第1刃部を振動させるものであり、
前記付勢部材は前記第2の刃が第1の刃に当接するように前記第2刃部を付勢するものである、
請求項5に記載のシート材料の切断装置。 - 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のシート材料の切断装置において、
当該切断装置は前記シート材料の幅方向における異なる位置に複数設けられ、
前記切断装置を構成する前記第1の刃及び第2の刃は共に同一の方向に傾斜する片刃であり、
前記シート材料の幅方向において隣り合って設けられる前記第1の刃の傾斜方向は互いに逆方向とされている
ことを特徴とするシート材料の切断装置。
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