JP2002103271A - スリッタ及びスリッタ用切断工具 - Google Patents

スリッタ及びスリッタ用切断工具

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JP2002103271A
JP2002103271A JP2000293855A JP2000293855A JP2002103271A JP 2002103271 A JP2002103271 A JP 2002103271A JP 2000293855 A JP2000293855 A JP 2000293855A JP 2000293855 A JP2000293855 A JP 2000293855A JP 2002103271 A JP2002103271 A JP 2002103271A
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cutting
slitter
cutting tool
horn
ultrasonic vibrator
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JP2000293855A
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Kenichi Horiuchi
賢一 堀内
Kiyoshi Yamada
清 山田
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SANRITSU KOGYO KK
Original Assignee
SANRITSU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切断面の形状を改良したスリッタ及びスリッ
タ用切断工具を提供する。 【解決手段】 本発明は、紙、プラスチックフィルム等
のウェブ材料3を複数条に切断するスリッタに関する。
超音波振動子と、超音波振動子に取り付けられたホーン
と、ホーンに取り付けられた切断工具15とを備え、切
断工具15はカッターナイフ状に形成され、切断工具1
5の長さ方向31に超音波振動するとともに、刃先Rの
長さ方向29に往復動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙や樹脂製ウェブ
材を複数条に切断するスリッタに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体チップ等の微小部品は、キャリア
テープと呼ばれるテープを用いて組立工程へ搬送され
る。このキャリアテープは、原反をスリッタによって所
定幅に切断されて形成されるが、この場合、従来の方法
においては上下2枚の刃を用いたシャーカット方式で切
断する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
シャーカット方式のスリッタでキャリアテープを切断す
ると、使用しているうちに刃の切れ味が鈍り、テープの
切断面に毛羽立ち(糸バリ)が発生する。半導体チップ
のキャリアテープの場合、エンボス加工機でポケットを
成形する際、毛羽(糸バリ)がポケットに入り、半導体
チップに付着し、トラブル発生の原因となっていた。
【0004】本発明は上記の点にかんがみてなされたも
ので、切断時の毛羽の発生を防止するとともし、切断面
の形状を改良したスリッタ及びスリッタ用切断工具を提
供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明においては、紙、プラスチックフィルム等の
ウェブ材料を複数条に切断するスリッタにおいて、超音
波振動子と、超音波振動子に取り付けられたホーンと、
ホーンに取り付けられた切断工具と、切断工具をその刃
先の長さ方向に往復動させる手段とを設けるようにし
た。
【0006】さらに本発明においては、紙、プラスチッ
クフィルム等のウェブ材料を複数条に切断するスリッタ
において、超音波振動子と、超音波振動子に取り付けら
れたホーンと、ホーンに取り付けられた切断工具とを設
け、切断工具は、平面と傾斜面とで刃先を構成する片刃
形状であって、前記平面を前記ウェブ材料の面にほぼ直
角になるように取り付けた。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のスリッタ1の一
実施形態を示す側面図、図2はその平面図であり、紙、
プラスチックフィルム等のウェブ材料3は、原反5から
供給され、切断部7において複数条に切断された後、巻
取ロール9に巻取られる。切断部7は、中間ロール17
近傍に設けられ、図3,4に示すように、超音波振動子
11と、超音波振動子11に取り付けられたホーン13
と、ホーンに取り付けられた切断工具15とを備えてい
る。超音波振動子11、ホーン13、切断工具15はそ
れぞれ複数組(図では4組)設けられ、以下の説明で
は、その各組について説明するときは適宜a,b,c,
dの添字を付し、総称するときは添字を省略する。
【0008】切断工具15は、カッターナイフ状であっ
て、図5に示すように、平面Pと傾斜面Qとで刃先Rを
構成する片刃形状であり、平面Pがウェブ3の面にほぼ
直角になるように取り付けられている。刃先Rは斜めに
形成され、刃先Rをウェブ3に切込み、ウェブ3を搬送
することによってウェブ3が切断される。切断工具15
は2本1組でウェブ3を切断し、例えば、図4に示すよ
うに、切断工具15a,15bによってウェブ3を3a
と3bに分離し、切断工具15c,15dよってウェブ
3を3bと3cとに分離する。
【0009】図5(B)に示すように、工具15の垂直
平面Pで切断した端面はきれいに直角に仕上がっている
が、傾斜面Qで切断される端面は盛り上りxができ切断
面の形状が少し悪くなる。そこで、切断工具15を2本
所定の間隙(例えば1.5mm)をおいて配置して使用
し、図5(B)に示すように、傾斜面Qが対向するよう
に工具15を配置してウェブ3を切断し、切断後は2つ
の工具15a,15bで挟まれた切れ端部分3dを除去
する。そうすれば、切断後の各ウェブ3a,3b,3c
の端面の断面形状をきれいな直角に形成することができ
る。各切断工具15は、図4に示すように、切断方向に
直交する方向(ウェブ3の幅方向)に千鳥状に配置され
ている。これにより、超音波振動子11が比較的大きな
場合であっても、切断工具15同士の間隔を狭めること
ができる。
【0010】図3に示すように、超音波振動子11は、
ホルダー19に固定され、ホルダー19は軸21によっ
て回転可能に装置本体に支持され、ホルダー19の他端
はカム23にバネ25によって圧接されている。カム2
3が回転すると、ホルダー19が往復動し、切断工具1
5の刃先Rは、軸21を中心とする円軌跡27に沿って
往復動する。シリンダ28を作動させることにより、ホ
ルダー19及び切断工具15を切断位置又は待避位置に
切り換えることができる。刃先Rの移動量はわずかなの
で、刃先Rは直線運動とみなすことができ、刃先Rは図
6の矢印29に沿って刃先Rの長さ方向に往復動する。
これにより、刃先Rの使用部分を長くして、切断工具1
5の寿命を長くすることができる。また、工具15は、
刃先Rとウェブ3とのなす角θ(図3)を小さくすると
(例えば10゜)、刃先Rを矢印29方向に往復動させ
たときの抵抗を小さくすることができる。
【0011】上記ホルダー19、軸21、カム23、バ
ネ25によって、切断工具15をその刃先Rの長さ方向
に往復動させる手段を構成し、この手段は各超音波振動
子11ごとに設けられている。なお、図3は往復動手段
の一例を示しただけであり、往復動手段の機構は図3に
示されるものに限定されず、他の公知の機構を採用して
もよい。例えば、往復動可能なスライダーをシリンダに
よって往復動させてもよいし、往復動可能なスライダー
を、モータで回転する偏心カムにより往復動させてもよ
い。
【0012】さらに、往復動手段において、隣り合う工
具15a,15c(又は15bと15d)の往復動手段
の振動を相殺するため、振動の位相をずらすようにす
る。具体的には、隣り合うカム23を同じ回転軸に取り
付けカムの位相を180゜ずらすように設定する。これ
により往復動手段による振動を小さくすることができ
る。要するに、切断工具の刃先Rの長さ方向の振動は、
切断工具を複数使用する場合、互いの振動を相殺するよ
うに位相をずらすようにするとよい。
【0013】次に、上記スリッタ1の動作について説明
する。まず、超音波振動子11の動作によって切断工具
15はその長さ方向(図6の矢印31の方向)に超音波
振動し、ウェブ3は巻取リール9に巻き上げられ搬送さ
れ(図6の矢印33の方向)、ウェブ3は切断される。
同時に、カム23が回転して、超音波振動子11がホル
ダー19によって往復動し、切断工具15もその刃先R
の長さ方向(図6の矢印29)に往復動する。その振動
数、振幅の大きさは特に限定されないが、例えば振動数
が数十Hz程度、振幅が数mm程度である。
【0014】以上のように、超音波振動する切断工具1
5で切断することによってウェブ3の切断面に毛羽等が
発生することが無くなる。すなわち、超音波の発生に伴
い、切断抵抗が低減するとともに、発生する熱によって
ウェブ素材3が軟化し、その結果、切断面を滑らかにす
ることができる。切断工具15は、両刃であっても片刃
であってもよいが、切断工具15を片刃形状にすれば、
切断面を直角に形成することができる。さらに、2枚の
片刃を傾斜面を対向させて配置すれば、切断したウェブ
3の両端面を直角に仕上げることができる。
【0015】図7は、本発明の別の例を示す図であり、
図7の切断工具35は、上記例の切断工具15と同様の
形状の片刃35a,35bが2枚で構成されている。す
なわち、各片刃35a,35bは、それぞれ平面Pと傾
斜面Qとで刃先Rが構成されている。2枚の片刃35
a,35bは所定の間隙(例えば1.5mm)をおい
て、かつ傾斜面Qが対向するように配置され、その間に
スペーサー35cが挟まれて、ホーン13に固定(ネジ
止め等)されている。この切断工具35を用いれば、上
記例のように2つの工具について各々超音波振動子及び
ホーンを使用すること無く、1つの超音波振動子及びホ
ーンを使用するだけでよい。さらに、部品の配置スペー
スも1個分でよいので装置をコンパクトにできるととも
に、その工具の振動、往復動の制御も簡単になる。図7
(B)は、さらに別の例を示し、切断工具37は、上記
片刃35a,35bとスペーサー35cとを一体に成形
したものである。
【0016】図8は、本発明のさらに異なる例を示し、
ここでは、図7の切断工具35,37を2個、1個のホ
ーン39に取り付けた。これにより、図4のように4個
の超音波振動子を使用する必要はなく、1個の超音波振
動子により図4と同様にウェブ3を3本に切断すること
が可能になる。もちろん、切断工具35,37は、2個
に限らず複数個(3個以上)超音波ホーン39に取り付
けることができる。なお、図7に示す工具35,37及
び図8に示す工具は、超音波ホーン13,39に取り付
けた例を示したが、本発明はそれに限らず、工具35,
37は超音波振動させて使用するものに限らず、超音波
振動させないで使用するものであってもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スリッタによる切断において、切断面の形状を良好にす
ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスリッタの一例を示す側面図。
【図2】スリッタの平面図。
【図3】切断部の拡大図。
【図4】切断部の斜視図。
【図5】切断工具の拡大図。
【図6】切断工具の動作を示す断面図。
【図7】切断工具の別の例を示す図。
【図8】切断工具のさらに異なる例を示す図。
【符号の説明】
1 スリッタ 3 ウェブ 11 超音波振動子 13 ホーン 15 切断工具 P 平面 Q 傾斜面 R 刃先 x 盛り上り部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙、プラスチックフィルム等のウェブ材
    料を複数条に切断するスリッタであって、超音波振動子
    と、超音波振動子に取り付けられたホーンと、ホーンに
    取り付けられた切断工具と、切断工具をその刃先の長さ
    方向に往復動させる手段とを備えたことを特徴とするス
    リッタ。
  2. 【請求項2】 前記切断工具を、前記ウェブ材料の幅方
    向に千鳥状に配置した請求項1に記載のスリッタ。
  3. 【請求項3】 紙、プラスチックフィルム等のウェブ材
    料を複数条に切断するスリッタであって、超音波振動子
    と、超音波振動子に取り付けられたホーンと、ホーンに
    取り付けられた切断工具とを備え、切断工具は、平面と
    傾斜面とで刃先を構成する片刃形状を有し、前記平面が
    前記ウェブ材料の面にほぼ直角になるように取り付けら
    れたことを特徴とするスリッタ。
  4. 【請求項4】 紙、プラスチックフィルム等のウェブ材
    料を複数条に切断するスリッタであって、超音波振動子
    と、超音波振動子に取り付けられたホーンと、ホーンに
    取り付けられた切断工具とを備え、切断工具は、平面と
    傾斜面とで刃先を構成する片刃形状のものが2枚で所定
    の間隙をおいて構成され、前記傾斜面が対向するととも
    に前記平面が前記ウェブ材料の面にほぼ直角になるよう
    に取り付けられたことを特徴とするスリッタ。
  5. 【請求項5】 紙、プラスチックフィルム等のウェブ材
    料を複数条に切断するスリッタに使用される切断工具で
    あって、平面と傾斜面とで刃先を構成する片刃形状のも
    のが2枚で所定の間隙をおいて構成され、前記傾斜面が
    対向するように配置されたことを特徴とするスリッタ用
    切断工具。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の切断工具を、超音波ホ
    ーンに複数取り付けたことを特徴とするスリッタ用切断
    工具。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010163012A (ja) * 2009-01-14 2010-07-29 Bridgestone Corp タイヤおよびタイヤ用ゴムシート片の製造方法並びに成形用カッター
JP2013237123A (ja) * 2012-05-15 2013-11-28 Toyota Boshoku Corp シート材料の切断装置
JP2017185620A (ja) * 2016-03-30 2017-10-12 住友化学株式会社 延伸フィルムの製造方法及び延伸フィルムの製造装置
JP2017193000A (ja) * 2016-04-19 2017-10-26 東洋製罐株式会社 超音波切断装置

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