JP2013237044A - 煙道ガス脱硫性能改善のための酸化制御 - Google Patents

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Abstract

【課題】湿式の煙道ガス脱硫工程の一部を制御するためのシステムおよび方法において、公知のシステムおよび方法に伴う欠点を解決することである
【解決手段】スラリーを受け容れるための入口およびガスを受け容れるための入口を有するタンク(前記タンクは、ガスを受け容れるための入口が、タンク内に受け容れられるガスの少なくとも一部がタンク内に受け容れられたスラリーの少なくとも一部を通じて分散するように構成されている);
タンク内に受け容れられたスラリーの亜硫酸イオン濃度S1を測定するように構成されているセンサ;
制御器;
少なくとも一部は亜硫酸イオン濃度S1に基づいて、タンク内へのガスの流量の制御を示す信号を発生させるための、制御器上で実行されるソフトウェア;
を含む、スラリー中での亜硫酸イオンの酸化を制御するためのシステムによって解決される。
【選択図】なし

Description

本発明は、湿式の煙道ガス脱硫工程の一部を制御するためのシステムおよび方法に関する。より特定には、本発明は、湿式の煙道ガス脱硫工程の間の、亜硫酸イオンの酸化率を制御するためのシステムおよび方法に関する。
気液接触器(吸収器とも称される)は、物質、例えばガス、特に発電所で発生した煙道ガスからのものを除去することができる。例えば二酸化硫黄(SO2)は、化石燃料の燃焼によって発生する。二酸化硫黄の放出は特に懸念され、なぜなら、それらは環境に有害であることが知られているからである。湿式の煙道ガス脱硫は、最も一般的な工程においては噴霧塔を使用してアルカリスラリーと接触させることによって、二酸化硫黄を煙道ガスから除去する工程である。
湿式の煙道ガス脱硫は典型的にはカルシウムベースのスラリー、またはナトリウムベースまたはアンモニアベースの溶液を使用して、煙道ガスと接触させ、且つ、二酸化硫黄をそこから除去する。スラリーとは、固体と液体との混合物である。カルシウムベースのスラリーの例は、石灰石(炭酸カルシウム; CaCO3)スラリーおよび石灰(酸化カルシウム; CaO)を含む。かかるスラリーは、酸性ガスと反応して沈殿物を形成し、それを回収して処分または再利用することができる。アルカリスラリーと、煙道ガス中に存在する酸性ガス、例えば二酸化硫黄との間の接触は、スラリーによって、少なくとも一部の酸性ガスが吸収されることをもたらす。
脱硫工程後、スラリーは典型的にはタンク内に蓄えられ、そこで二酸化硫黄が水と反応して亜硫酸イオン(SO3 2-)が生成される。その亜硫酸イオンがさらに、スラリー中にバブリングされたエアレーションの空気から来る酸素と反応して、硫酸イオン(SO3 4-)を生成する。この工程は、強制酸化と称されることがある。スラリー内での石灰または石灰石の解離により、カルシウムイオンが供給され、それが硫酸イオンと反応して石膏(CaSO4 2-2O)が生成される。その石膏を再販し、且つ、例えば住宅の建築産業において使用することができる。タンク内に受け容れられたスラリーの、エアレーションによる強制酸化は、全ての亜硫酸イオンを反応させて硫酸イオンを形成し、それによって石膏の製造を最大化することを確実にする。
公知のエアレーション工程の欠点は、タンク内に受け容れられた亜硫酸スラリーの酸化を制御することが困難であるということであり、なぜなら、溶解された亜硫酸イオン濃度を測定または見積もることが困難であるためである。結果として、典型的には、一般に全ての亜硫酸イオンが酸化されることを確実にするために充分な量より多くの空気をタンク内に供給する。追加的な加圧空気を供給することは、発電所の効率を下げることがあり、なぜなら、加圧空気を生成するためにエネルギーが必要とされるからである。公知のシステムに伴う他の欠点は、過剰なレベルの空気をスラリーに供給すると、本質的に全ての亜硫酸イオンが酸化されて硫酸イオンを形成し、且つ、酸化されていない亜硫酸イオンから生じる利益が失われることである。
欧州特許出願EP11184432.0号 米国特許第7113835号
本発明の課題は、公知のシステムに伴う欠点および方法を解決することである。
ここで説明される態様によれば、スラリー中の亜硫酸イオンの酸化を制御するためのシステムが開示される。該システムは、湿式の煙道脱硫において使用されたスラリーを受け容れるための入口を有するタンクを含む。該タンクは、ガスを受け容れるための入口も含む。ガスを受け容れるための入口は、タンク内に受け容れられたガスの少なくとも一部が、タンク内に受け容れられたスラリーの少なくとも一部を通して分散されるように構成される。センサは、タンク内に受け容れられたスラリーの亜硫酸イオン濃度S1を測定するように構成される。いくつかの実施態様においては、該センサは亜硫酸イオン分析器である。他の実施態様においては、該センサは仮想的な分析器である。該システムは制御器を含む。制御器上で実行されるソフトウェアは、タンク内へのガス流量の調整を示す信号を、少なくとも一部は、亜硫酸イオン濃度S1に基づいて発生させる。
ここで説明される他の態様によれば、スラリー中の亜硫酸イオンの酸化を制御するための方法が開示される。該方法は、タンク内にスラリーを受け容れる段階を含み、該スラリーは1つまたはそれより多くの亜硫酸イオンを含む。ガス流が、タンク内に受け容れられたスラリー内に供給される。次に、タンク内に受け容れられたスラリーの亜硫酸イオン濃度S1が測定される。タンク内に受け容れられたスラリーに供給されるガスの流量は、少なくとも部分的にS1に基づいて調整される。
図1は噴霧塔の断面図である。 図2は図1に示される噴霧塔と共に使用するための強制酸化システムの断面図である。 図3は図1に示される噴霧塔と共に使用するための強制酸化システムの断面図である。
図1に関して、本発明による噴霧塔10が示される。噴霧塔10(吸収器とも称される)は、気液接触器の一例である。本発明は噴霧塔に限定されないと理解されるべきであり、なぜなら、他の種類の気液接触器を用いることができるからである。例えば本発明は、スクラビング構造、および望ましくないガス、ミスト、煙霧、煙、および/またはガス流からの特定の物質の除去のために役立つ操作に容易に適用可能である。開示されたシステムおよび方法は、特定の態様の噴霧塔に関して記載されているが、開示されたシステムおよび方法はこれに関して限定されるわけではない。例えば、開示されたシステムおよび方法を、噴霧塔10の設計における変化形、噴霧塔の稼働条件、および、他の可変部分の中でも噴霧塔内で使用されているスラリーの特性を考慮して適合させることができる。追加的に、開示されたシステムを、限定されずに、段塔および泉式噴霧塔(fountain spray tower)を含む他の種の吸収器と共に使用することができる。特定の寸法、値または稼働条件が本明細書に含まれる限り、それらは、システムおよび方法を幅広く説明するために提供され、且つ、本発明の範囲を限定することは意図されていない。
噴霧塔10は一般に、塔の空洞部14を規定する直立構造である。塔の空洞部14は、煙道ガスを塔の空洞部14内に受け容れるための入口12と連通している。煙道ガスは、例えば1つまたはそれより多くの化石燃料の燃焼の間に生成されることがある。塔の空洞部14は、煙道ガス入口12の上部に第一の列の噴霧ヘッダー16を含む。第一の列の噴霧ヘッダー16は、塔の空洞部14内へのアルカリスラリーの噴霧20を供給する。塔10は、第一の列の噴霧ヘッダー16上部に第二の列の噴霧ヘッダー18を含む。第二の列の噴霧ヘッダー18も、塔の空洞部14内へのアルカリスラリーの噴霧22を供給する。図1に示される実施態様は、第一の列の噴霧ヘッダー16、および第二の列の噴霧ヘッダー18を有するとして開示されるが、本発明はこれに関して限定されず、且つ、塔10内での噴霧ヘッダーの数、およびそれらの列は、所定の用途について変更できる。
噴霧塔10の稼働の間、アルカリスラリーを第一の列の噴霧ヘッダー16および第二の列の噴霧ヘッダー18から噴霧する。そのスラリーの少なくとも一部は、塔の空洞部14内を下向きに流れる。流れるという用語は、ここで使用されるとおり、噴霧塔14内の霧化したスラリーのドリフト作用および沈降する作用を示すこともできると理解されるべきである。スラリーが塔の空洞部14を下向きに流れる際、それが塔の空洞部14内を上向きに流れる煙道ガスと接触する。スラリーは、典型的には噴霧塔10の底で、タンク30内に受け容れられる。タンク30は、1つまたはそれより多くの導管17を通じて、第一の列の噴霧ヘッダー16および第二の列の噴霧ヘッダーと連通している。導管17および噴霧ヘッダー16、17と連通するポンプ26は、スラリーをタンク30から1つまたはそれより多くの導管17を通じて、第一および第二の列の噴霧ヘッダー16、18にポンプ輸送する。本発明は、この特定の構成に限定されるわけではなく、且つ、導管17、ポンプ26および噴霧ヘッダー16、18の種々の配置が可能であると理解されるべきである。
噴霧塔10内での処理の間に、煙道ガス中の二酸化硫黄は、炭酸カルシウムを豊富に含むスラリー(石灰石および水)と反応して亜硫酸カルシウムを形成し、そのことによって二酸化硫黄、またはその一部を煙道ガスから除去し、且つ、亜硫酸カルシウムを含む変換スラリーを形成する。浄化された煙道ガスを、出口13を通じて噴霧塔10から排出する。生じる変換スラリーは、タンク30に受け容れられる。タンク30および噴霧塔10は、典型的には、例えば図1に示されるとおり、それらの間が物理的に分離されることなく、単一の構造で存在する。本発明は、これに関して限定されるわけではなく、且つ、タンクおよび噴霧塔は、例えば別個の構造で存在してもよいと理解されるべきである。
図2は、図1の噴霧塔10のタンク30の図である。タンク30は、噴霧塔10からのスラリーを受け容れ、なぜなら、変換スラリーが下向きに流れるからである。タンク30は、変換スラリーを受け容れるための入口31を含む。図2に示される実施態様において、入口31は、塔の中空部14の断面によって規定され、そこで変換スラリーがタンク30に受け容れられる。本発明はこれに関して限定されるわけではないと理解されるべきである。例えば、いくつかの実施態様において、入口は塔の中空部14およびタンク30と連通する導管を含むことができる。
タンク30は、ガスを受け容れるための入口60を含む。入口60は、ガスを供給するための導管62と連通している。図1〜3に示される実施態様において、入口60、160は、タンク30に受け容れられるスラリーの定常流体ラインより下に位置している。この構成は、タンク30に受け容れられたガスの少なくとも一部を、タンク内に受け容れられたスラリーの少なくとも一部を通じて分散することを可能にする。加圧ガス源(図には示されていない)は、導管62と連通している。ガス源は、例えば、大気圧より上の、連続的な圧力または変動する圧力で、空気を供給できるブロワーであってよい。空気は、スラリー中で亜硫酸イオンを酸化するための酸素を含む。タンク30はさらに、入口60、およびタンク30内に受け容れられたスラリーを通じて受け容れられた酸素を分散させるための攪拌機36を含む。図1〜3に示される実施態様は、攪拌機36、136を含むが、本発明はこれに関して限定されず、且つ、開示されたシステムまたは方法は、攪拌機を用いなくても実施され得ると理解されるべきである。
図1〜2を参照して、該システムは、制御器50を含む。制御器50という用語は、ここで使用される場合、一般にソフトウェアを実行できる1つまたはそれより多くの装置を示す。通常の当業者に理解できるとおり、多くの異なる装置が、制御器50として使用可能である。例えば、コンピュータに基づく1つまたはそれより多くのプロセッサを、制御器50として使用することができる。該制御器50は、噴霧塔10の所望の稼働条件を示す情報を入力するためのインターフェース54を含む。例えば、噴霧塔10内のスラリーの予め規定された亜硫酸イオン含有率を、インターフェース54を介して制御器50に入力することができる。インターフェース54は、制御器50と連通している。制御器50およびインターフェース54は、図1〜2においては別途の装置として開示されており、且つ、インターフェースが図3内に示されていないが、本発明はこれに限定されるわけではない。通常の当業者に理解できるとおり、インターフェース54は、制御器50の構成要素を含んでよい。さらに他の実施態様においては、インターフェース54を含む必要がない。かかる実施態様において、予め規定されたパラメータを、制御器50内にプログラミングしてもよいし、または何らかの他の手段によって制御器50に送信してもよい。
該システムはさらに、タンク30内に受け容れられたスラリーの亜硫酸イオン含有率を測定するための少なくとも1つの亜硫酸イオンセンサ80を含む。亜硫酸イオンセンサ80は、タンク30内に受け容れられたスラリー内に配置されている。亜硫酸イオンセンサ80は、タンク30内に受け容れられたスラリーの亜硫酸イオン含有率を測定するように構成されている。亜硫酸イオンセンサ80は、スラリーの亜硫酸イオン含有率を示す信号を制御器50に送信する。受信した信号に基づき、制御器50上で実行されるソフトウェア52が、タンク30内に受け容れられたスラリーの亜硫酸イオン含有率を決定する。亜硫酸イオンセンサ80と、制御器50との組み合わせを、亜硫酸イオン分析器として称することができる。いくつかの実施態様においては、亜硫酸イオン分析器が、タンク30内に受け容れられたスラリーの亜硫酸イオン含有率のリアルタイム測定を提供することができる。さらなる実施態様においては、亜硫酸イオン分析器が、タンク30内に受け容れられたスラリーの亜硫酸イオン含有率のリアルタイム且つ連続的な測定を提供することができる。
図1および2には、亜硫酸イオンセンサ80がスラリータンク30内部に配置されていることが開示されているが、本発明はこれに関して限定されるわけではない。例えば、図3に関して、亜硫酸イオンセンサ180が、スラリータンク130の外側に配置されていてもよい。亜硫酸イオンセンサ180は、第一の導管182および第二の導管184によって、タンク130と連通されている。スラリーは、第一の導管182を通じてポンプ輸送され、亜硫酸イオン分析器180を通過し、第二の導管184を通じて、そしてタンク130内に戻る。スラリータンク130は、攪拌機136を含む。図3に示される実施態様は、制御器150、そこで実行されるソフトウェア152、タンク130内に受け容れられたスラリーに加圧空気を供給するための入口160および導管162、および空気の流れを制御するためのバルブ170も含む。本発明に従う亜硫酸イオン分析器は、欧州特許出願EP11184432.0号、表題「Sulphite Sensor and Method for Measuring Sulphite Concentration in a Substance」(Alstom参照番号W08−085−OEP)内に開示されている。当該文献およびその中に開示される情報は、ここでその全文が参照をもって開示されるものとする。いくつかの実施態様においては、タンク内に受け容れられたスラリーの亜硫酸イオン含有率を測定するために、仮想的な亜硫酸イオン分析器が使用される。かかる仮想的な分析器の例は、米国特許第7113835号、Boyden et al.内に開示される。この参考文献は、ここで参照をもって開示されるものとする。
稼働の間、該システムは、タンク30、130内に受け容れられたスラリー中の亜硫酸イオンの酸化率を、開および閉の位置の間でバルブ70、170を調節して、タンク30、130内に受け容れられたスラリーへの酸素流量を制御することによって制御する。上記で議論したとおり、予め規定された亜硫酸イオン含有率が、制御器50、150に、例えばインターフェース54、154を介して受信される。亜硫酸イオンセンサ80、180は、タンク内に受け容れられたスラリー中の亜硫酸イオン含有率S1を測定する。制御器50、152上で実行されるソフトウェア52、152は、タンク30内へのガス流量の調整を示す信号を、一部、亜硫酸イオン含有率S1に基づいて発生させる。例えば、S1が予め規定された亜硫酸イオン含有率よりも低い場合は、制御器上で実行されるソフトウェア52、152は、バルブが開くように調節すべきであるということを示す信号を発生させ、従ってより多くの酸素をスラリーに供給し、且つそれらの酸化率を上げる。逆に、S1が予め規定された亜硫酸イオン含有率よりも高い場合は、制御器50、150上で実行されるソフトウェア52、152は、バルブ70、170が閉じるように調節すべきであるということを示す信号を発生させ、従ってより少ない酸素をスラリーに供給し、且つ酸化率を下げる。予め規定された亜硫酸イオン含有率がS1と等価である限り、制御器上で実行されるソフトウェア150、152は、バルブ70、170について調整が不要であることを示す信号を発生させる。信号発生後、該信号がバルブ70、170に送信され、それに応じてバルブが調節される。このように、開示されたシステムおよび方法は、タンク30、130内に受け容れられたスラリーの酸化率を正確に制御できる。
本発明のいくつかの実施態様において、予め規定された酸化率は、スラリー中に含有される亜硫酸イオンの100%未満であることが好ましい。スラリー中の少なくともいくらかの亜硫酸イオンの存在が、噴霧塔14内での二酸化硫黄の吸収を強化することが判明した。いくらかの水準の亜硫酸イオンがスラリー中で保持され得る場合、スラリーの溶解アルカリ度が強化され、それにより、スラリーからの二酸化硫黄の除去が、二酸化硫黄と亜硫酸イオンとが反応して重亜硫酸イオン(HSO3-)を形成することによって増加する。さらに、二酸化硫黄がスラリーからより効率的に除去される。
いくつかの実施態様においては、スラリー中で溶解された亜硫酸イオン濃度を、カチオン、例えばマグネシウムの添加によって高めることが可能である。典型的には、カチオンを、スラリー中で過剰な不活性アニオン、例えば塩化物イオンに添加し、それが亜硫酸イオンの代わりにカチオンと共に蓄積する(石膏)。アンモニア塩、ナトリウム塩、またはマグネシウム塩をスラリー32に添加することによって結合する石灰石を生じることなく、スラリー内で溶解された亜硫酸イオンのレベルを高めることが可能になる。
本発明はさらに、スラリー中の亜硫酸イオンの酸化率を制御する方法に関する。該方法は、タンク30内にスラリーを受け容れる段階を含み、該スラリーは1つまたはそれより多くの亜硫酸イオンを含む。ガス流がタンク30に供給される。次に、タンク内に受け容れられたスラリー中で亜硫酸イオン濃度S1を測定する。いくつかの実施態様においては、この段階を、亜硫酸イオン分析器を使用して実施する。他の実施態様においては、この段階を、仮想的な分析器を使用して実施する。次に、タンク30へのガスの流れをS1に基づいて調節する。
本発明は、本発明の特定の実施態様に関して記載されているが、他の変化形または変更が可能であり、且つ、下記の請求項が本発明の実際の範疇での変化形および変更を包含することを意図していることに留意すべきである。

Claims (15)

  1. スラリー中での亜硫酸イオンの酸化を制御するためのシステムであって、
    ・ スラリーを受け容れるための入口およびガスを受け容れるための入口を有するタンクであって、ガスを受け容れるための入口が、タンク内に受け容れられるガスの少なくとも一部がタンク内に受け容れられたスラリーの少なくとも一部を通じて分散するように構成されているタンク;
    ・ 前記タンク内に受け容れられたスラリーの亜硫酸イオン濃度S1を測定するように構成されているセンサ;
    ・ 制御器;
    ・ 少なくとも一部は亜硫酸イオン濃度S1に基づいて、前記タンク内へのガスの流量の制御を示す信号を発生させるための、制御器上で実行されるソフトウェア;
    を含む前記システム。
  2. 前記信号がさらに、スラリー中の予め規定された亜硫酸イオン濃度に基づく、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記ガスが酸素を含む、請求項2に記載のシステム。
  4. 前記スラリーが、湿式の煙道ガス脱硫を実施するために構成された噴霧塔から受け容れられる、請求項3に記載のシステム。
  5. 前記センサが、亜硫酸イオン分析器を含む、請求項4に記載のシステム。
  6. 前記センサが、仮想的な分析器を含む、請求項4に記載のシステム。
  7. 前記タンクが、さらにマグネシウムを受け容れるための入口を含む、請求項1に記載のシステム。
  8. スラリー中の亜硫酸イオンの酸化率の制御方法であって、
    ・ タンク内にスラリーを受け容れる段階、前記スラリーは1つまたはそれより多くの亜硫酸イオンを含む;
    ・ ガスの流れを前記タンク内に供給する段階;
    ・ 前記タンク内に受け容れられたスラリーの亜硫酸イオン濃度S1を測定する段階;
    ・ S1に基づき、前記タンク内へのガスの流量を調節する段階
    を含む前記方法。
  9. 流量の調節がさらに、スラリーの予め規定された亜硫酸イオン濃度に基づく、請求項8に記載の方法。
  10. 亜硫酸イオン濃度S1を測定するために、亜硫酸イオン分析器が使用される、請求項9に記載の方法。
  11. タンク内に受け容れられたスラリー中の亜硫酸イオンの酸化が、100%未満である、請求項10に記載の方法。
  12. さらに、
    前記タンク内に受け容れられたスラリーにカチオンを添加する段階
    を含み、添加されたカチオンが前記タンク内に受け容れられたスラリー中で溶解される亜硫酸イオンの濃度を増加させる、請求項11に記載の方法。
  13. 前記カチオンがマグネシウムを含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記ガスが酸素を含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記センサが、仮想的な分析器を含む、請求項8に記載の方法。
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