JP2013236793A - ゲーム装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】景品載置エリアと景品を落下させる景品落とし口とを含むフィールドの形態を簡単な作業で変更できると共に、通常とは異なる景品の取得方法を実現する。
【解決手段】クレーンゲーム装置10は、プレーヤの操作に応じて景品把持ユニットを制御して、筐体内に収容された景品を払い出すゲーム装置であって、景品が載置される筐体内の景品フィールド16L,16Rに所定の荷重が加えられた場合に開くパネルを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、筐体内に景品等の物品が収容されるゲーム装置に関する。
クレーンゲーム装置等のゲーム装置では、筐体内のゲームフィールドに複数の景品が載置される。プレーヤは、ボタンなどを操作することによりクレーンアーム(キャッチャー)の動きを制御して、景品が載置された位置まで移動させた後、景品を掴む、倒す、引き摺るといった動作をさせて景品を景品落とし口まで導くことにより、景品を獲得することができる。
従来では、ゲーム内容を変化させて飽きがこないようにするために、景品を載置する景品載置エリアと景品を落下させる開口エリア(景品落とし口)とを含むゲームフィールドの形態を変形できる構成が考えられている。例えば、特許文献1に記載された景品獲得ゲーム装置では、景品を景品取出口に導くための景品誘導空間上において、開口エリアのレイアウトを変更可能に形成している。
特開2009−207940号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来技術では、景品誘導空間上に複数のパネル部材を配置するための支持部材を設け、この支持部材の梁部と枠部の位置に合わせてパネル部材がそれぞれ個別に着脱自在となるようにしている。このため、例えばゲーム運営側であるオペレータ等が、それぞれのパネル部材を所定の位置に配置したり、取り外したりする必要がある。
また従来技術では、複数のパネル部材を適宜配置することで開口エリア(景品落とし口)を設定し、この開口エリアに景品が落下された場合にのみ、景品をプレーヤに払い出すようにしていた。このため、通常とは異なる方法で景品を取得できるようにすることで、プレーヤのゲーム装置に対する興味をより持たせることが望まれていた。
本発明は前述した事情に考慮してなされたもので、その目的は、景品載置エリアと景品を落下させる景品落とし口とを含むフィールドの形態を簡単な作業で変更できると共に、通常とは異なる景品の取得方法を実現することが可能なゲーム装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、プレーヤの操作に応じて景品把持ユニットを制御して、筐体内に収容された景品を払い出すゲーム装置において、景品が載置される筐体内のフィールドに所定の荷重が加えられた場合に開くパネルを設けたことを特徴とする。
本発明によれば、景品載置エリアと景品を落下させる景品落とし口とを含むフィールドの形態を簡単な作業で変更できると共に、通常とは異なる景品の取得方法を実現することが可能となる。
本実施形態におけるゲーム装置の外観構成を示す斜視図。 本実施形態におけるゲーム装置の正面図。 クレーンゲーム装置10の筐体内部の詳細な構成を示すために上部筐体12を取り除いて示す図。 景品載置ユニット17Rの構成を示す斜視図。 図4から矩形枠17R1を省略して示す図。 棒状部材へのパネルの装着部の構成を示す図。 図6に示すA−A線における断面図。 調整機構17R34c,17R41cの詳細な構成の一例を示す図。 磁石19fを用いた調整機構の構成例を示す図。 景品載置ユニット17Rに景品落とし口を設けた例を示す図。 景品載置ユニット17Rに複数のエリアが連続する景品落とし口を設けた例を示す図。 景品落とし口を設けない形態とした場合のパネルの動きを示す図。 1つのエリアに4枚のパネルを配置する構成の一例を示す図。 本実施形態におけるクレーンゲーム装置10の機能構成を示すブロック図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態におけるゲーム装置の外観構成を示す斜視図、図2は、本実施形態におけるゲーム装置の正面図である。本実施形態のゲーム装置として、プレーヤの操作に応じてクレーンアーム(景品把持ユニット)を制御して、クレーンアームによる把持等により景品落とし口に落とされた景品を払い出すように動作するクレーンゲーム装置10を例に示す。
図1及び図2に示すクレーンゲーム装置10は、上部筐体12と下部筐体13とから構成されている。上部筐体12は、前面と側面の一部がアクリル板などの透明板15(開閉部材)により覆われており、透明板15を通じて筐体内部の景品フィールド16L,16Rが視認できるようになっている。透明板15は、例えば正面側が開閉可能に構成されており、景品フィールド16L,16Rへの景品の入れ替えや補充、景品載置ユニット(詳細については後述する)を調整する場合等に開放することができる。
本実施形態におけるクレーンゲーム装置10は、同時に2人のプレーヤがゲームを実施することができるように、2つのゲームユニット(左側ユニット10L、右側ユニット10R)が搭載されている。左側ユニット10Lと右側ユニット10Rとは、基本的に、中央の境界線において左右対称に構成されているものとする。2つのゲームユニットの景品フィールド16L,16Rは、仕切板(図示せず)によって区分されている。仕切板により区分された2つの景品フィールド16L,16Rには、それぞれ景品を積載することができる。
本実施形態におけるクレーンゲーム装置10では、景品フィールド16L,16Rのそれぞれに、景品載置エリアを形成すると共に、景品を落下させる開口エリア(景品落とし口)を形成することができる景品載置ユニット17L,17Rが設けられている。景品載置ユニット17L,17Rには、所定以上の荷重によって開くパネルが複数設けられている。
景品載置ユニット17L,17Rは、景品フィールド16L,16Rに対して脱着可能となっている。また、景品載置ユニット17L,17Rは、景品フィールド16L,16Rに固定されていても良い。この場合、景品載置ユニット17L,17Rを上下に移動させる昇降機構を設け、この昇降機構によって景品載置ユニット17L,17Rを景品フィールド16L,16Rよりも高い位置に移動させることで、管理者が景品載置ユニット17L,17Rに対して作業し易くするようにしても良い。景品載置ユニット17L,17Rの詳細な構成については後述する。
景品フィールド16L(景品載置ユニット17Lの装着範囲)の下方部と景品フィールド16R(景品載置ユニット17Rの装着範囲)の下方部のそれぞれには、景品フィールド16L,16Rから落下した景品を、下部筐体13の前面側に設けられた景品取出口21L,21Rに誘導するための景品誘導空間が設けられている。また、景品誘導空間には、奥側を高く、手前側を低くした傾斜面を設けている。傾斜面を設けることにより、景品落とし口から落下した景品が傾斜面に衝突し、景品取出口21L,21Rが設けられた下部筐体13の前面側に落下し易くなる。これにより、景品取出口21L,21Rから景品を取りやすくなる。
図2に示すように、左右の景品フィールド16L,16Rの上方には、プレーヤ操作に応じて動作が制御されるクレーンアーム(キャッチャー)18L,18Rが装着されている(図1では景品フィールド16L,16Rを見やすくするために図示を省略している)。上部筐体12内の景品フィールド16L,16Rの上方には、それぞれクレーンアーム18L,18Rを、例えばX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向(上下方向)に移動させるためのクレーン機構部(図示せず)が設けられている。クレーン機構部は、例えば、コンパネ部23L,23Rに設けられた複数のボタン24L,24R(例えば、横移動ボタン、縦移動ボタン、降下ボタン)へのプレーヤ操作に応じて制御される。なお、コンパネ部23L,23Rには、ボタンだけでなく、プレーヤにより上下左右の方向を指示できるジョイスティックなどの入力デバイスを設けた構成としても良い。
クレーンアーム18L,18Rの先端部には、景品を把持するための2本のアーム18La,18Ra(把持爪)が設けられている(なお、3本あるいは4本のアームを設けても良い)。アーム18La,18Raは、クレーンアーム18が下降されて景品に到達した位置で、閉じる(物を把持する)ように動作が制御される。
また、上部筐体12の奥面には、景品ディスプレイ用のネットや景品を引っかけることができるフックを取り付け可能にしている。ネットやフックは、例えば奥面上部において水平方向に配設されたレールに取り付けられるようにして、レールに沿って左右方向に移動可能にする。ネットやフックを利用して景品を展示することで、ユーザにクレーンゲーム装置10の利用をアピールすることができる。
下部筐体13の正面側には、景品取出口21L,21R、フロントメンテドア22、プレーヤによって操作が行われるコンパネ(コントロールパネル)部23L,23Rが設けられている。
景品取出口21L,21Rは、筐体内(景品フィールド)から景品を外部に取り出すためのもので、景品フィールド16L,16Rの下方部に設けられた景品誘導空間と連通している。クレーンアーム18L,18Rを操作して景品を景品落とし口に落下させることにより、景品取出口21L,21Rから景品を取り出すことができる。
フロントメンテドア22は、下部筐体13の内部に収容された制御ユニット(制御PCB(Print Circuit Board))やその他の機構部に対して作業をするような場合に、管理者によって開放させることができる(鍵付き)。また、フロントメンテドア22の内部には、収納スペースが設けられており、補充用の景品などを収容しておくことができる。
コンパネ部23L,23Rには、クレーンアーム18L,18Rを動作させるためにプレーヤにより操作される複数のボタン24L,24Rの他、コインが投入されるコイン投入口26L,26R、プレイ料金や投入されたコインに応じた残りプレイ回数を表示するための表示装置27L,27R(例えば7セグ表示器)等が設けられている。また、ゲーム実行中の効果音や音楽、メッセージ音声などを出力するためのスピーカ28が設けられている。
また、本実施形態におけるクレーンゲーム装置10には、管理者がクレーンゲーム装置10に対して各種設定をするための設定機器(図13に示す設定機器29)が設けられている。設定機器は、クレーンゲーム装置10の本体筐体から着脱可能な可搬型に構成されている。設定機器は、各種設定のための操作をする場合には、収納部から取り出して、クレーンゲーム装置10と近接した位置で手に保持した状態で取り扱うことができる。設定機器は、クレーンゲーム装置10の筐体内に収納された制御ユニットと、例えばケーブルや無線通信(無線LAN(Local Area Network)など)によって接続される。設定機器は、左側ユニット10Lと右側ユニット10Rのそれぞれに対する各種設定を個別にすることができるものとする。
図3は、クレーンゲーム装置10の筐体内部の詳細な構成を示すために上部筐体12を取り除いて示す図である。
図3は、左側ユニット10Lと右側ユニット10Rの何れにも景品載置ユニット17L,17Rを装着していない状態を示している。図3に示すように、左側ユニット10Lには、景品誘導空間36Lが設けられており、景品フィールド16L(景品載置ユニット17L)に形成された景品落とし口から落下された景品が、景品取出口21Lまで通過可能となっている。景品誘導空間36Lには、景品フィールド16Lから落下された景品が衝突するように、クレーンゲーム装置10の前面側に傾斜した傾斜面37Lが形成されている。また、景品取出口21Lが下部筐体13の左側に設けられているため、景品フィールド16Lの右側で落下された景品が左側に落下するように、左側に傾斜した傾斜面(図示せず)も形成されている。
同様にして、右側ユニット10Rには、景品誘導空間36Rが設けられており、景品フィールド16R(景品載置ユニット17R)に形成された景品落とし口から落下された景品が、景品取出口21Rまで通過可能となっている。景品誘導空間36Rには、景品フィールド16Rから落下された景品が衝突するように、クレーンゲーム装置10の前面側に傾斜した傾斜面37Rが形成されている。また、景品取出口21Rが下部筐体13の右側に設けられているため、景品フィールド16Rの左側で落下された景品が右側に落下するように、右側に傾斜した傾斜面37R1も形成されている
傾斜面37L,37R,37R1は、例えば透明のアクリル板が脱着可能となっており、景品の落下などで傷ついたような場合に交換することができる。
また、景品フィールド16L,16Rには、景品誘導空間36L,Rの上方に景品載置ユニット17L,17Rを脱着可能にするための装着枠が形成されている。
図4は、景品載置ユニット17Rの構成を示す斜視図である。なお、景品載置ユニット17Lは、景品載置ユニット17Rと同一の構成を有するものとして説明を省略する。
景品載置ユニット17Rは、矩形枠17R1の2辺間に、4本の棒状部材17R2,17R3,17R4,17R5が並行に配設されている。棒状部材17R2,17R5は、矩形枠17R1の辺に沿って配置され、棒状部材17R3,17R4は、棒状部材17R2,17R5の間で等間隔に配置されている。
棒状部材17R2,17R3,17R4,17R5には、それぞれ複数のパネルが回動可能に装着されている。矩形枠17R1の枠内は、9つのエリアに分割されており、1つのエリアに2枚のパネルが配置されている。
図5は、図4から矩形枠17R1を省略して示す図である。図5に示すように、棒状部材17R2には、パネル17R21,17R22,17R23が装着されている。棒状部材17R3には、パネル17R31,17R32,17R33,17R34,17R35,17R36が装着されている。棒状部材17R4には、パネル17R41,17R42,17R43,17R44,17R45,17R46が装着されている。棒状部材17R5には、パネル17R51,17R52,17R53が装着されている。
例えば、棒状部材17R2,17R3の間には3つのエリアが存在する。3つのエリアは、それぞれ2つのパネル17R21,17R31、パネル17R22,17R32、パネル17R23,17R33が配置される。同様にして、棒状部材17R3,17R4の間に存在する3つのエリアには、それぞれ2つのパネル17R34,17R41、パネル17R35,17R42、パネル17R36,17R43が配置される。棒状部材17R4,17R5の間に存在する3つのエリアは、それぞれ2つのパネル17R44,17R51、パネル17R45,17R52、パネル17R46,17R53が配置される。
棒状部材17R3,17R4には、共通する範囲に2枚のパネルが装着されている。すなわち、棒状部材17R3に対しては、パネル17R31,17R34、パネル17R32,17R35、パネル17R33,17R36が、それぞれ共通範囲で回動可能となるように取り付けられている。同様にして、棒状部材17R4に対しては、パネル17R41,17R44、パネル17R42,17R45、パネル17R43,17R46が、それぞれ共通範囲で回動可能となるように取り付けられている。
図6は、棒状部材17R3,17R4へのパネル17R31,17R34,17R41,17R44の装着部の構成を示す図である。図6に示すように、パネル17R31,17R34,17R41,17R44は、それぞれ同一形状に構成された装着部によって、棒状部材17R3,17R4に回動可能となるように装着されている。
図6に示す例では、パネル17R31は、棒状部材17R3と相対する辺の2箇所に凸形状の装着部17R31a,17R31bが設けられ、パネル17R34には、同様にして棒状部材17R3と相対する辺に2箇所に凸形状の装着部17R34a,17R34bが設けられている。パネル17R31の装着部17R31a,17R31bと、パネル17R34の装着部17R34a,17R34bとを相対させると、相互に凸形状部分と凹形状部分とが嵌り込む。これにより、パネル17R31,17R34は、1本の棒状部材17R3の共通する範囲で、それぞれ回動可能となるように装着することができる。
同様にして、パネル17R41は、棒状部材17R4と相対する辺の2箇所に凸形状の装着部17R1a,17R41bが設けられ、パネル17R44には、同様にして棒状部材17R4と相対する辺に2箇所に凸形状の装着部17R44a,17R44bが設けられている。パネル17R41の装着部17R41a,17R41bと、パネル17R44の装着部17R44a,17R44bとを相対させると、相互に凸形状部分と凹形状部分とが嵌り込む。これにより、パネル17R41,17R44は、1本の棒状部材17R4の共通する範囲で、それぞれ回動可能となるように装着することができる。
なお、他のパネル17R21〜17R23,17R32,17R3,17R35,17R36,17R42,17R43,17R45,17R46,17R51〜17R53も、パネル17R31,17R34,17R41,17R44と同様に構成することができる。全てのパネル17R21〜17R23,17R31〜17R36,17R41〜17R46,17R51〜17R53を同一形状とすることで、1種類のパネルのみを製造すれば良いので、製造コストを低減することができる。
全てのパネル17R21〜17R23,17R31〜17R36,17R41〜17R46,17R51〜17R53は、図4及び図5に示す設置状態において、例えば、上方側に垂直にした状態から下方側に垂直にした状態までの180°の範囲で回動可能となっている。例えば、棒状部材17R2〜17R5にパネルの回動範囲を規定する構造(図示せず)を設けることができる。また、上方/下方側に回動させた状態でパネルを固定する構造(図示せず)を設けるようにしても良い。また、上方/下方側に回動させた状態でパネルを固定するために、外付けの固定部材をパネルに装着できるようにしても良い。
1つのエリアに配置された2枚のパネルを下方側あるいは上方側に回動させた状態にすることで、そのエリアを景品誘導空間に続く景品落とし口として使用することができる。
例えば、図1では、景品フィールド16L(景品載置ユニット17L)の左奥のエリアに配置されたパネル17R21,17R31を下方側に回動させることにより景品落とし口17R0を形成し、景品フィールド16R(景品載置ユニット17R)の左手前のエリアに配置されたパネルを下方側に回動させることにより景品落とし口17R0を形成している。何れのエリアにおいても同様に景品落とし口にすることができるので、任意の位置に景品落とし口を設定することができる。また、1つのエリアだけでなく、複数のエリアを景品落とし口とすることもできる。
また、パネルを上方側に回動させた状態(例えば垂直にした状態)にすることで、景品フィールド16L,16R(景品載置ユニット17L,17R)に積載された景品が、景品落とし口に容易に落下しないようにするための転落防止ガードとして機能させることができる。
また、パネル17R21〜17R23,17R31〜17R36,17R41〜17R46,17R51〜17R53は、図4及び図5に示すように、エリアを閉じるように水平にした状態で回動しないように固定することができ、さらにエリアを閉じるように水平にした状態で所定以上の荷重があった場合に下方側に回動するように固定することもできる。すなわち、エリアを閉じるように水平にした状態で固定することにより、そのエリアを景品載置エリアとすることができる。
各エリアに配置された2つのパネルには、パネルを水平にした状態で固定すると共に、水平状態のパネルが下方側に回動する荷重を調整するための調整機構が設けられている。
図6に示すパネル17R34には調整機構17R34cが設けられ、パネル17R41には調整機構17R41cが設けられている。図6に示すA−A線における断面図を図7(a)(b)に示している。
図7(a)に示すように、調整機構17R34cは、パネル17R34の下面側のパネル17R41と相対する端部近傍に設けられ、調整機構17R41cは、パネル17R41の下面側のパネル17R34と相対する端部近傍に設けられている。すなわち、調整機構17R34c,17R41は、パネル17R34,17R41が水平状態にある場合に、近接した状態で相対するように設けられている。調整機構17R34c,17R41cによる固定が解除された場合、あるいは所定以上の荷重が付加されたために固定が解除された場合には、図7(b)に示すように、パネル17R34,17R41がそれぞれ下方側に回動してエリアを開放する。
図8には、調整機構17R34c,17R41cの詳細な構成の一例を示している。
図8に示すように、調整機構17R41cには、ネジ19a、リング19b、バネ19c、及び係止部材19dが設けられている。ネジ19aは、クレーンゲーム装置10の管理者等によって手動により回転操作が可能となっている。ネジ19aが回転されると軸(丸棒)に係合されたリング19bが軸に沿って移動する。リング19bと係止部材19dとの間には、ネジ19aの軸に沿ってバネ19cが配設されている。係止部材19dは、例えば球状に構成されており、その先端の一部が調整機構17R41cから突出しており、調整機構17R41cと相対する調整機構17R34cに到達するようになっている。ネジ19aが回転されてリング19bが係止部材19dの方向へ移動されると、バネ19cが圧縮される。これにより、係止部材19dを調整機構17R34cの方向へ押す力が増大する。逆に、ネジ19aが回転されてリング19bが係止部材19dと反対の方向へ移動されると、バネ19cが伸長される。これにより、係止部材19dを調整機構17R34cの方向へ押す力が減少する。
調整機構17R34cには、係止部材19dと係合する曲面により形成された凹部19eが形成されている。凹部19eが曲面状となっているため球状の係止部材19dが係合していても、パネル17R34,17R41への荷重が所定以上となった場合に係合が外れて、パネル17R34,17R41が下方側に開くようになっている。調整機構17R41cのネジ19aが操作されると係止部材19dの凹部19eへの押圧力を変えることができるので、パネル17R34,17R41が開く荷重を調整することができる。なお、係止部材19dの凹部19eへの押圧力を最大にすることにより、想定されるパネル17R34,17R41への最大の荷重があった場合であっても、パネル17R34,17R41が開かないように固定できるものとする。
図8に示す調整機構17R34c,17R41cでは機械的な構成によりパネル17R34,17R41を水平状態に固定しているが、他の構成を用いることも可能である。
図9は、磁石19fを用いた調整機構の構成例を示す図である。
図9に示す例では、パネル17R34のパネル17R41と相対する面に、複数(図9では4つ)の磁石19fが設けられている。磁石19fは、例えばクレーンゲーム装置10の管理者による作業で、個別に着脱可能となるように設けられている。パネル17R41のパネル17R34(磁石19f)と相対する面には、磁石19fと引き合う鉄などによる金属板が装着されている(図示せず)。
図9に示す構成では、パネル17R34,17R41を水平にすることで、パネル17R34の磁石19fとパネル17R41の金属板とが引き合って、パネル17R34,17R41を水平状態に固定する。パネル17R34に装着する磁石19fの数を変えることにより、パネル17R34の磁石19fとパネル17R41の金属板とが引き合う力を調整することができる。すなわち、水平状態に固定されたパネル17R34,17R41が下方側に開く荷重を調整することができる。
なお、図9に示す構成の場合、想定されるパネル17R34,17R41への最大の荷重があった場合であっても、パネル17R34,17R41が開かないように固定する構成をさらに付加するようにしても良い。例えば、水平状態に固定されたパネル17R34,17R41を連結する部材を装着可能にする。
このようにして、本実施形態におけるクレーンゲーム装置10では、景品載置ユニット17L,17Rを景品フィールド16L,16Rに設置し、景品載置ユニット17L,17Rに設けられた複数のパネルの何れかを回動させることで景品落とし口を形成することができるので、景品載置エリアと景品を落下させる景品落とし口とを含むフィールドの形態を簡単な作業によって変更することが可能となる。すなわち、例えば景品載置ユニット17Rでは、各エリアに配置された2枚のパネルを下方側あるいは上方側に回動された状態にすることで、任意の位置に景品落とし口を設けることができる。各パネルは、それぞれ棒状部材に回動可能となるように装着されているので、景品載置ユニット17Rを景品フィールド16Rに設置したままでパネルのみを回動させる操作をすれば良く、パネルの取り外し/取り付けなどの作業をする必要が無い。
図10は、景品載置ユニット17Rに景品落とし口を設けた例を示す図である。
図10に示す例では、2枚のパネル17R36,17R43を下方側に回動させた状態にすることで、1つのエリアを景品落とし口にしている。パネル17R36,17R43を下方側に回動させた状態で固定することにより、このエリア(景品落とし口)に落下された景品を景品誘導空間(景品取出口21R)へ誘導する誘導板として機能させることができる。なお、パネル17R36,17R43以外の他のパネルについては、回動しないように固定することで景品載置エリアとして使用することができる。
図11は、景品載置ユニット17Rに複数のエリアが連続する景品落とし口を設けた例を示す図である。
図11に示す例では、棒状部材17R4,17R5の間にある、3つのエリアに配置されたパネル17R44,17R45,17R46,17R51,17R52,17R53を上方側に回動させた状態で固定している。これにより、広い開口部を有する景品落とし口を設けることができる。また、パネル17R44,17R45,17R46を上方側に回動させた状態で固定することで、その他のパネル範囲を景品載置エリアとして使用して複数の景品を積載した場合に、景品が容易に景品落とし口に落下しないようにする転落防止ガードとして機能させることができる。
なお、図10及び図11では、予め景品落とし口を設けた例を示しているが、本実施形態におけるクレーンゲーム装置10では、前述した景品載置ユニット17R(及び同形状の景品載置ユニット17L)を設置することで、ゲーム開始前の初期状態では景品落とし口を設けない形態にすることもできる。この場合、複数のエリアの何れかにおいて、景品が載置されることにより加えられる荷重によって、同エリアに配置されたパネルが下方側に回動するように、前述したように調整機構によってパネル間の固定の強さを調整しておく。例えば、クレーンアーム18L,18Rに保持されていた景品がパネル上に落下された場合、あるいは複数個の景品が載置された場合に、所定以上の荷重が加えられることによりパネルが下方側に回動して、パネル上の景品が景品誘導空間に落下するようにする。
さらに、景品が景品誘導空間に落下した後、下方側に回動したパネルを元の水平状態となるように戻す復帰機構を設ける。例えば、棒状部材とパネルとの間に、パネルを水平状態にする位置に回動するように付勢するバネ部材を設ける。これにより、パネルが下方側に回動して景品を落下させた後、パネルが水平状態に戻り、再び、調整機構によって固定される。
図12(a)〜(d)には、景品落とし口を設けない形態とした場合のパネルの動きを示している。
図12(a)に示すように、パネル17R34,17R41が配置されたエリアに、クレーンアーム18Rから景品30が落下されたものとする。この場合、パネル17R34,17R41に対して所定以上の荷重が加えられて、図12(b)に示すように、調整機構によるパネル17R34,17R41の固定が外れて、景品30の重さによりパネル17R34,17R41が押し下げられる。そして、図12(c)に示すように、景品30が景品誘導空間に落下すると、図12(d)に示すように、復帰機構によりパネル17R34,17R41が水平状態に戻される。これにより、パネル17R34,17R41がゲーム開始前の初期状態となる。
このように、ゲーム開始前の初期状態では景品落とし口を設けない形態とすることで、既存のクレーンゲーム装置とは異なるゲーム方法を提供することができる。例えば、クレーンアーム18L,18Rに景品取得シーケンス(詳細については後述する)を実行させた後、ユーザ操作によってクレーンアーム18L,18Rを任意のエリアに移動させて、景品を落下させるようにする。すなわち、景品落とし口として使用可能なエリアをユーザによって探させるようにする。あるいは、景品取得シーケンスの後、クレーンアーム18L,18Rにより保持された景品を落下させる動作をさせるだけでなく、クレーンアーム18L,18Rを下降させて、クレーンアーム18L,18Rによりパネルを押し下げて、パネル間の固定を外すようにしても良い。なお、クレーンアーム18L,18Rの動作制御については後述する(図14)。
また、前述した説明では、1つのエリアに2枚のパネルを配置する構成としているが、他の形状のパネルを配置することも可能である。
図13は、1つのエリアに4枚のパネルを配置する構成の一例を示す図である。
図13に示す構成では、棒状部材17R3,17R4と直交する方向に棒状部材40R2,40R3を設け、それぞれの交差する部分に十字形の連結具31,32,41,42を設けている。
棒状部材40R2にはパネル50が回動可能となるように取り付けられている。パネル50には、図6に示すパネル17R34,17R41と同様に、棒状部材40R2と相対する辺の2箇所に凸形状の装着部50a,50bが設けられている。これにより、棒状部材40R2の共通範囲で2枚のパネルが取り付け可能となっている。
同様にして、棒状部材17R3には装着部51a,51bによりパネル51が装着され、棒状部材17R3には装着部52a,52bによりパネル52が装着され、棒状部材40R4には装着部53a,53bによりパネル53が装着されている。
図12に示すように、パネル50,51,52,53は、同一形状をしており、正方形状のエリアを対角線により区分したそれぞれの小エリアに相当する三角形状に構成されている。また、パネル50,51,52,53には、前述した図8あるいは図9に示すような、互いに隣り合うパネル間で、水平にした状態で固定すると共に、水平状態のパネルが下方側に回動する荷重を調整するための調整機構が設けられているものとする。
なお、図13では、パネル50,51,52,53が配置された1つのエリアのみを示しているが、他のエリアについても同様の構成のパネルが配置される。
このようにして、パネルの形状を変えることにより、例えば景品落とし口とする開口部の形状を変化させることができる。例えば、図13に示す構成では、パネル50,51のみ回動可能にして、パネル52,53を固定することで、開口部が三角形状の景品落とし口を設けることができる。
次に、本実施形態におけるクレーンゲーム装置10の制御機能について説明する。
図14は、本実施形態におけるクレーンゲーム装置10の機能構成を示すブロック図である。
図14に示すように、クレーンゲーム装置10の筐体内部には、各種ユニットが実装された制御PCB(Print Circuit Board)68が設けられている。制御PCB68に実装されたユニットには、CPU70、RAM71、記憶装置72、入出力処理ユニット73、X軸モータ駆動部74、Y軸モータ駆動部75、Z軸モータ駆動部76、及びアーム駆動部77を含む。
CPU70は、RAM71あるいは記憶装置72に記憶された制御プログラムやゲームプログラムを実行することにより、クレーンゲーム装置10全体を制御する。CPU70は、入出力処理ユニット73を介して入力されるコイン投入の検知信号に応じて、プレイ可能回数を示すクレジットデータをRAM71に記録する。また、CPU70は、入出力処理ユニット73を介して入力されるユーザ操作により指示されたクレーンアーム18L,18Rを移動させる指示に応じて、X軸モータ駆動部74、Y軸モータ駆動部75、Z軸モータ駆動部76、及びアーム駆動部77を制御して機構部69の各部を適宜動作させる。また、CPU70は、入出力処理ユニット73を介して、スピーカ28からの音声出力、表示装置27L,27Rにおける表示を制御する。
RAM71は、制御プログラムやゲームプログラム等の各種プログラムの他、CPU70により実行される処理に伴うゲームを制御するための各種データを一時的に記憶する。RAM71に記録されるデータには、例えばプレイ可能回数を示すクレジットデータ、クレーンアーム18L,18Rの位置(X位置、Y位置)を示す位置データ等が含まれる。
記憶装置72は、ROMやハードディスク等の不揮発性の記憶媒体にプログラムやデータを記憶する。
入出力処理ユニット73は、制御PCB68の外部に設けられた各種入出力デバイスとのインタフェースである。
X軸モータ駆動部74は、機構部69に設けられたX軸モータ80の駆動を制御する。Y軸モータ駆動部75は、機構部69に設けられたY軸モータ81の駆動を制御する。Z軸モータ駆動部76は、機構部69に設けられたZ軸モータ82の駆動を制御する。
アーム駆動部77は、クレーンアーム18L,18Rに設けられたアーム18La,18Raを開閉させるためのアームモータ83の駆動を制御する。
機構部69は、例えば左側ユニット10Lと右側ユニット10Rのそれぞれに設けられる。機構部69は、図14に示すように、X軸モータ80、Y軸モータ81、Z軸モータ82、アームモータ83、及び景品検知センサ84が含まれる。
X軸モータ80は、X軸モータ駆動部74により駆動されるもので、クレーンアーム18L,18RをX軸方向(横方向)に移動させる。Y軸モータ81は、Y軸モータ駆動部75により駆動されるもので、クレーンアーム18L,18RをY軸方向(縦方向)に移動させる。Z軸モータ82は、Z軸モータ駆動部76により駆動されるもので、クレーンアーム18L,18RをZ軸方向(上下方向)に移動させる。
アームモータ83は、アーム駆動部77により駆動されるもので、クレーンアーム18L,18Rのアーム18La,18Raを開閉させる。
景品検知センサ84は、クレーンアーム18L,18Rの操作によりプレーヤに景品が払い出されたことを検知する。
コンパネ部23Lには、図14に示すように、コイン投入口26L、コイン投入センサ86、横移動ボタン24La、縦移動ボタン24Lb、降下ボタン24Lc、及び表示装置27Lが含まれる。なお、コンパネ部23Rは、コンパネ部23Lと同様に構成されるものとして説明を省略する。
コイン投入センサ86は、コイン投入口26Lから投入されたコインを検知して、入出力処理ユニット73に、コイン投入を示す検知信号を出力する。CPU70は、入出力処理ユニット73に入力された検知信号に応じて、プレイ可能回数を示すクレジットデータを記録する。
横移動ボタン24Laは、プレーヤによるクレーンアーム18Lを横方向(X軸方向)に移動させる指示を入力するためのものである。横移動ボタン24Laは、プレーヤにより押下されている場合、押下された状態にあることを示す信号を入出力処理ユニット73に出力する。CPU70は、入出力処理ユニット73を通じて横移動ボタン24Laが押下されていることを検知すると、X軸モータ駆動部74を介してX軸モータ80を駆動してクレーンアーム18Lを横方向(X軸方向)に移動させる。CPU70は、横移動ボタン24Laが押されていない場合には、X軸モータ80の駆動を停止させる。
縦移動ボタン24Lbは、プレーヤによるクレーンアーム18Lを縦方向(Y軸方向)に移動させる指示を入力するためのものである。縦移動ボタン24Lbは、プレーヤにより押下されている場合、押下された状態にあることを示す信号を入出力処理ユニット73に出力する。CPU70は、入出力処理ユニット73を通じて縦移動ボタン24Lbが押下されていることを検知すると、Y軸モータ駆動部75を介してY軸モータ81を駆動してクレーンアーム18Lを縦方向(Y軸方向)に移動させる。CPU70は、縦移動ボタン24Lbが押されていない場合には、Y軸モータ81の駆動を停止させる。
また、横移動ボタン24Laと縦移動ボタン24Lbの操作に応じてクレーンアーム18Lの横/縦移動をさせた後、一定時間が経過した後に、CPU70は、景品取得シーケンスを開始する。すなわち、CPU70は、Z軸モータ駆動部76を介してクレーンアーム18Lの先端部が景品に到達する位置まで下降させ、アーム駆動部77を通じてアーム18Laに景品を掴む動作をさせた後、クレーンアーム18Lを上昇させる。CPU70は、景品取得シーケンスの後、X軸モータ80とY軸モータ81を駆動させて、クレーンアーム18Lを景品落とし口の上方まで移動させ、アーム18Laに景品を離す動作をさせる。
また、本実施形態におけるクレーンゲーム装置10では、景品取得シーケンスの後、自動的にクレーンアーム18Lを景品落とし口の上方まで移動させるのではなく、横移動ボタン24Laと縦移動ボタン24Lbへのユーザ操作に応じてクレーンアーム18Lを移動させた後に、アーム18Laに景品を離す動作をさせるようにしても良い。すなわち、前述したゲーム開始前の初期状態では景品落とし口を設けない形態とした場合に(図12参照)、ユーザが任意のエリアを選択してクレーンアーム18Lから景品を落下させることができるようにする。
さらに、降下ボタン24Lcへのユーザ操作に応じて、クレーンアーム18Lの降下量を調整できるようにしても良い。例えば、景品取得シーケンスにおいて自動的に予め決められた距離を下降させるのではなく、降下ボタン24Lcが操作されている間、(可動制限範囲内で)クレーンアーム18Lを下降させたり、景品取得シーケンスの後に、アーム18Laに景品を離す動作をさせる代わりに、降下ボタン24Lcが操作されている間、クレーンアーム18Lを下降させたりしても良い。すなわち、クレーンアーム18Lによって景品を介してパネルに荷重を付加することでパネルの固定を外し、パネル上の景品を景品誘導空間に落下させる操作を可能にする。
表示装置27Lは、CPU70の制御のもとで各種の情報を表示する。表示装置27Lには、例えばクレジット数(プレイ可能回数)や動作モードの表示などが表示される。
なお、設定機器29は、管理者がクレーンゲーム装置10に対して各種設定をするために使用されるもので、例えば各種の設定操作を入力するための複数のボタン(選択ボタン、決定ボタン、上下左右ボタン等)、各種設定画面等を表示するためのディスプレイ等が実装されている。なお、コンパネ部23L,23Rに設けられたボタン24と表示装置27L,27Rを用いて設定操作するようにしても良い。
次に、本実施形態におけるクレーンゲーム装置10の動作について説明する。
本実施形態では、前述したように、景品載置ユニット17L,17Rに設けられたパネルを操作することで、景品落とし口の位置を任意に変更することができる。クレーンゲーム装置10は、景品落とし口の位置の変更に応じて、例えば管理者による操作によって、景品取得シーケンスの後にクレーンアーム18L,18Rを景品落とし口の上方まで移動させるための経路を設定することができる。
例えば、管理者は、設定機器29への操作によってクレーンアーム経路設定処理の実行を指示する。CPU70は、設定機器29から入力される指示に応じて、移動経路設定メニューを表示する。移動経路設定メニューでは、景品取得シーケンス(下降、アームによる把持動作、上昇)を実行させた後に、クレーンアーム18L,18Rを移動させる目標位置、すなわち景品落とし口が設けられた位置を指定できる複数の選択肢が用意されているものとする。
ここで、景品落とし口が設けられた位置が設定機器29の操作により指定されると、CPU70は、入力された景品落とし口の位置を示すデータを記憶装置72に記憶させておく。このデータは、ゲーム実行時のクレーンアーム制御処理時に参照される。
次に、プレーヤの操作に応じてクレーンアーム18L,18Rの移動を制御するクレーンアーム制御処理について説明する。ここでは、左側ユニット10Lにおいてクレーンアーム18Lを操作する場合を例にして説明する。
まず、クレーンゲーム装置10をプレイするために、プレーヤによりコイン投入口26Lからコインが投入される。コイン投入センサ86は、コインが投入されたことを検知すると入出力処理ユニット73に検知信号を出力する。CPU70は、コイン投入センサ86からの検知信号によりコイン投入を検知すると、クレーンアーム制御処理を開始する。
CPU70は、クレーンアーム制御処理を開始すると、景品落とし口の位置を示すデータを記憶装置72からRAM71にロードする。
CPU70は、横移動ボタン24Laあるいは縦移動ボタン24Lbの操作により、クレーンアーム18Lを横/縦移動させる指示があると、ボタン操作に応じて、クレーンアーム18Lを移動させるためのモータを駆動して、クレーンアーム18Lを移動させる。すなわち、CPU70は、横移動ボタン24Laが操作された場合には、X軸モータ駆動部74を通じてX軸モータ80を駆動して、クレーンアーム18Lを横方向(X軸方向)に移動させる。また、CPU70は、縦移動ボタン24Lbが操作された場合には、Y軸モータ駆動部75を通じてY軸モータ81を駆動して、クレーンアーム18Lを縦方向(Y軸方向)に移動させる。
クレーンアーム18Lの横/縦移動がされた後、CPU70は、クレーンアーム18Lによって景品を把持させるための景品取得シーケンスを実行する。景品取得シーケンスでは、CPU70は、Z軸モータ駆動部76を介してクレーンアーム18Lの先端部が景品に到達する位置まで下降させ、アーム駆動部77を通じてアーム18Laに景品を掴む動作をさせた後、クレーンアーム18Lを上昇させる。
CPU70は、クレーンアーム18Lを上昇させると、景品落とし口の位置を示すデータをもとに、X軸モータ80とY軸モータ81とを駆動して、クレーンアーム18Lを現在位置から景品落とし口の上方まで移動させる。CPU70は、クレーンアーム18Lを景品落とし口の上方まで移動させてからアーム18Laに景品を離す動作をさせた後、初期位置に移動させる。
このようにして、クレーンゲーム装置10では、景品載置ユニットのパネルの操作によって変更される景品落とし口の位置に応じて、クレーンアーム18L,18Rの移動経路を変更することができる。
なお、前述したように、ゲーム開始前の初期状態では景品落とし口を設けない形態とした場合には、CPU70は、景品取得シーケンスの後、横移動ボタン24Laと縦移動ボタン24Lbへのユーザ操作に応じてクレーンアーム18Lを移動させた後に、アーム18Laに景品を離す動作をさせる。これにより、単にクレーンアーム18Lを制御して景品を取得するというゲームではなく、さらに複数のパネルから景品を景品誘導空間に落下させることができるパネルを探し出すといったゲーム要素をさらに追加することができる。
さらに、降下ボタン24Lcへのユーザ操作に応じて、クレーンアーム18Lの降下量を調整できるようにすることで、クレーンアーム18Lによって景品を景品落とし口まで運ぶだけでなく、パネル上に載置された景品を上から押しつけることで、パネルの固定を外して景品誘導空間に落下させるといった景品取得の方法を提供することができる。
このように、通常とは異なる景品の取得方法を実現することができるので、プレーヤに対してゲーム装置への興味をより増大させることができる。
なお、前述した説明では、景品フィールド16L,16Rの全体にパネルを配置しているが、少なくとも1つのパネルが設けられていれば良い。すなわち、景品落とし口とする1つのパネルがあれば良い。また、景品フィールド16L,16Rの全体にパネルを配置しない場合、複数のパネルの配置を任意に決定することができる。また、複数の開閉パネルは、図4に示すように、マトリクス状に整列させて配置しているが、不規則な配置にすることも可能である。また、フィールドの全体に複数のパネルを配置しているが、フィールドの一部範囲にパネルを配置するようにしても良い。
また、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10…クレーンゲーム機、12…上部筐体、13…下部筐体、15…透明板、16L,16R…景品フィールド、17L,17R…景品載置ユニット、18L,18R…クレーンアーム、21L,21R…景品取出口、23L,23R…コンパネ部、24L,24R…ボタン、26L,26R…コイン投入口。

Claims (6)

  1. プレーヤの操作に応じて景品把持ユニットを制御して、筐体内に収容された景品を払い出すゲーム装置において、
    景品が載置される筐体内のフィールドに所定の荷重が加えられた場合に開くパネルを設けたことを特徴とするゲーム装置。
  2. 前記パネルを複数設けたことを特徴とする請求項1記載のゲーム装置。
  3. 前記パネルが開く前記所定の荷重を調整する調整手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のゲーム装置。
  4. 前記パネルが前記所定の荷重があっても開かないようにする固定手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のゲーム装置。
  5. 前記パネルが荷重によって開いた後、前記荷重がなくなることで前記パネルを元の状態に復帰させる復帰機構をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のゲーム装置。
  6. 前記パネルが設けられた位置まで前記景品把持ユニットを移動させる経路を設定する設定手段と、
    前記設定手段によって設定された経路に応じて、前記景品把持ユニットを制御する制御手段とをさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のゲーム装置。
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