JP2013235752A - 燃料電池用セルアセンブリの製造方法及び燃料電池用セルアセンブリ - Google Patents

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Abstract

【課題】有効発電領域を大きく確保できる燃料電池用セルアセンブリとその製造方法を提供する。
【解決手段】電解質膜2の両面に多孔性ガス拡散層2,3を含む一対の電極層5,6が積層されてなる膜電極接合体7を備えた発電体70と、セパレータ10と、発電体周縁部を密封するとともに発電体及びセパレータを一体化するガスケット11とを備えた燃料電池用セルアセンブリ1の製造方法において、発電体70の周縁部にあたる位置R2に未硬化の第1シール材S1を塗布する塗布工程と、セパレータ上に発電体を配置する配置工程と、塗布工程で塗布された塗布物g1を押圧する押圧工程と、押圧工程の後に塗布物を半硬化させて周縁部成形体g3を成形する予備成形工程と、予備成形工程後に、ガスケットの形成部位に未硬化の第2シール材S2を供給して周縁部予備成形体に圧着させた上で硬化させ、周縁部成形体と一体のガスケットを成形する成形工程とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池用セルアセンブリの製造方法とこの製造方法によって得られる燃料電池用セルアセンブリに関する。
特許文献1〜3には、電解質膜の厚さ方向両面に多孔性ガス拡散層を含む一対の電極層が積層されてなる膜電極接合体を備えた発電体と、この発電体の周縁部に一体化されたガスケットとを備えた燃料電池構成部品が開示されている。なお、一般に前記膜電極接合体をMEAと言う。また、特許文献4には、面域方向へのガスの拡散性を高めるために、前記MEAの厚さ方向両面に、前記多孔性ガス拡散層より気孔率の大きい多孔性のガス流路層を設け、その周縁部にガスケットを一体化した燃料電池構成部品が開示されている。さらに、特許文献5には、前記ガスケットによって、前記MEAを備えた発電体の周縁部を密封するとともにセパレータに一体化する燃料電池用セルアセンブリが開示されている。
特許文献1〜3に開示される燃料電池構成部品においては、いずれも低粘性あるいは液状のゴム等のシール材を所定の部位に射出成形することによってガスケットが成形される。これら特許文献1〜3には、シール材料が多孔性ガス拡散層に含浸することで、発電体の発電領域が狭まることを回避するための対策が講じられている。具体的には、特許文献1では、多孔性ガス拡散層の周縁部分に絞り部を設け、シール材が多孔性ガス拡散層に過度に含浸することを防止している。また、特許文献2では、多孔性ガス拡散層の周縁部分に低粘性あるいは液状のゴム又は樹脂を含浸させ架橋硬化させて含浸部を形成し、シール材の多孔性ガス拡散層への侵入を抑えるようにしている。さらに、特許文献3では、多孔性ガス拡散層の周縁部分に、シルクスクリーン印刷法あるいはディスペンサー法によって、低粘性あるいは液状のゴム等を塗布して含浸させ、目止め部を形成し、同様にシール材の多孔性ガス拡散層への侵入を抑えるようにしている。
近時、特許文献4,5に示すように、ガスの面域方向への拡散性を高めるために、MEAの厚さ方向両面に、前記多孔性ガス拡散層より気孔率の大きい多孔性のガス流路層を設けた燃料電池構成部品あるいは燃料電池用セルアセンブリも使用されるようなってきた。この場合、前記ガス流路層の気孔率が大きいため、MEAの周縁部分に液状ゴム材等のシール材を射出成型してガスケットを形成しようとすると、シール材がガス流路層に侵入し易く、発電体の発電領域が特に狭められることになる。そのため、特許文献4では、前記ガス流路層(第2の多孔体)の周縁部に、予めシリコーン系樹脂を含浸させて目詰め処理を施した後に、シール材をその外側に射出し、シール材がガス流路層に侵入しないようにしてガスケットを形成するようにしている。また、特許文献5には、ゴムの未架橋物からなる枠状のシール部材予備成形体を予め成形しておき、これを、前記流路層を備える電極部材と、セパレータともに、成形型内で加圧、加熱して電極部材の周縁部にシール部材を形成する方法が開示されている。形成されたシール部材は、電極部材とセパレータとを一体化するとともに、電極部材の周縁部を封止する。そして、このような方法によれば、シール部材を液状ゴム材の射出成型によって形成する場合のように、液状ゴム材のガス流路層内への含浸のし過ぎや、液状ゴム材の射出圧により電解質膜が変形するおそれもないとされている。
特開2007−26847号公報 特開2008−147103号公報 特開2009−193687号公報 特開2007−188834号公報 特開2010−244689号公報
ところが、特許文献1では、液状ゴム材の多孔性ガス拡散層への含浸し過ぎを防止するため、絞り部を設け、さらにその外側に液状ゴム材の含浸部を設ける必要があり、その分、MEAの発電領域狭められる。特許文献2及び特許文献3においても、MEAの周縁部に目止め用含浸部を設ける必要があり、その分、MEAの有効発電領域は狭められる。
特許文献4に開示された燃料電池構成部品は、周縁部にシリコーン系樹脂を含浸させて目詰め処理を施した領域を確保する必要があり、その分、有効発電領域が狭められることになる。また、特許文献5に開示された燃料電池用セルアセンブリは、シール部材を形成するために、未架橋のソリッドゴムを2つの予備成形型によって予め成形して2つの分割体からなるシール部材予備成形体を準備しておく必要がある。そして、特許文献5に開示された燃料電池用アセンブリの製造方法では、このシール部材予備成形体が、電極部材の周縁部に接した状態となるように成形型内に配置して、加圧、加熱するから、電極部材の周縁部に過度の圧力が作用し、電極部材の周縁部に悪影響を与えることが考えられる。
本発明は、上記に鑑みなされたもので、有効発電領域を大きく確保でき、かつ、ガスケットの形成の際に発電体に悪影響が及ぶことを少なくすることができる燃料電池用セルアセンブリの製造方法とこれによって得られる燃料電池用セルアセンブリを提供することを目的としている。
本発明に係る燃料電池用セルアセンブリの製造方法は、電解質膜の厚さ方向両面に多孔性ガス拡散層を含む一対の電極層が積層されてなる膜電極接合体を備えた発電体と、前記発電体が配置されるセパレータと、前記発電体の周縁部を密封するとともに前記発電体及び前記セパレータを一体化するガスケットとを備えた燃料電池用セルアセンブリの製造方法において、前記発電体の周縁部にあたる位置に未硬化の第1シール材を塗布する塗布工程と、前記セパレータ上に前記発電体を配置する配置工程と、前記塗布工程で塗布された塗布物を押圧する押圧工程と、前記押圧工程の後に前記塗布物を半硬化させて周縁部成形体を成形する予備成形工程と、前記予備成形工程後に、前記ガスケットの形成部位に未硬化の第2シール材を供給して前記周縁部予備成形体に圧着させた上で硬化させ、前記周縁部成形体と一体のガスケットを成形する成形工程とを備えることを特徴とする。
なお、「発電体の周縁部にあたる位置」とは、第1シール材を塗布した時点や発電体を配置した時点で第1シール材が発電体の周縁部にあたる位置に限らず、例えば、第1シール材が押圧されることで変形して発電体の周縁部にあたることが予期される位置も含む。
本発明によれば、塗布工程で塗布された塗布物を押圧するため、塗布物が発電体の多孔性ガス拡散層に含浸することを極力抑制しつつ、発電体の周縁部に圧着させることができる。また、ガスケットの成形工程の前に、発電体の周縁部に周縁部成形体を形成するから、成形工程において、第2シール材の供給圧によって発電体の発電領域に影響が及ぶことを周縁部成形体によって抑制できる。
本発明の燃料電池用セルアセンブリの製造方法において、前記発電体は、前記膜電極接合体の厚さ方向両面に、前記多孔性ガス拡散層より気孔率の大きな一対の多孔性ガス流路層を備え、前記電解質膜は、その外周縁部が、前記一対の電極層の外周縁よりも外側に張り出しており、前記配置工程は、前記セパレータ上に前記一対の多孔性ガス流路層のうちの第1ガス流路層、前記膜電極接合体、前記一対のガス流路層のうちの第2ガス流路層の順に積層する工程からなり、前記塗布工程は、前記第1ガス流路層を積層する前に前記セパレータに対して第1ガス流路層の周縁部にあたる位置に前記未硬化の第1シール材を塗布する第1塗布工程と、前記膜電極接合体を積層した後に前記電解質膜の外周縁部に対し前記第2ガス流路層の周縁部にあたるように前記第1シール材を塗布する第2塗布工程とを備え、前記押圧工程は、前記膜電極接合体を積層する際に前記第1塗布工程による塗布物を押圧する第1押圧工程と、前記成形工程において前記第2シール材を供給する前に前記第2塗布工程で塗布された塗布物を押圧する第2押圧工程とを備えているものとしても良い。
本発明によれば、塗布工程で塗布された塗布物を押圧することで、塗布物を多孔質層(ガス流路層、ガス拡散層)に深く含浸させることなく、多孔質層の周縁部に圧着させる。そして、周縁部成形体は、その後の成形工程において第2シール材が発電体の発電領域に侵入することを阻止する機能を発揮する。また、電解質膜の張り出し部分は、第1塗布工程及び第2塗布工程による塗布物によって挟まれた状態とされるから、成形工程において第2シール材の供給圧等が付加されても、電解質膜の張り出し部分が変形することを抑制できる。したがって、電解質膜を所定の位置に保持することができる。
本発明の燃料電池用セルアセンブリの製造方法において、前記第1シール材及び第2シール材が、未加硫の液状ゴム材からなり、前記塗布工程の後に、前記発電体及び前記セパレータを射出成形装置の型内に配置する工程をさらに備え、前記予備成形工程では、当該液状ゴム材による塗布物をプレキュアすることによって前記周縁部成形体を成形し、前記成形工程では、前記液状ゴム材を前記射出成形装置の型内に射出して加硫し硬化させて前記ガスケットを成形するものとしても良い。
本発明によれば、液状ゴム材を射出しガスケットを成形する方法を採用するため、スプルーレスやフラッシュレスの成形が可能となり、液状ゴム材の使用量が低減され、低コスト化を図ることができる。また、予備成形工程では、プレキュアすることで発電体の周縁部にあたる位置に塗布された未加硫の液状ゴム材を硬化させており、それゆえ、周縁部成形体は、完全に加硫されていないから、成形工程で射出される未加硫の液状ゴム材と馴染み易く強固に接合される。
本発明の燃料電池用セルアセンブリの製造方法において、前記第1シール材及び前記第2シール材は、同じシール材からなるものとしても良い。
本発明によれば、第1シール材及び第2シール材が同じシール材からなるので、周縁部成形体とガスケットとがより強固に接合される。
本発明の燃料電池用セルアセンブリの製造方法において、前記第1シール材及び前記第2シール材は、自己接着性のシール材からなるものとしても良い。
本発明によれば、セパレータ、発電体さらには電解質膜に接着剤を塗布しなくても、周縁部成形体およびガスケットをセパレータ、発電体さらには電解質膜に接着させることができるので、製造工数の増加を抑制することができる。
本発明に係る燃料電池用セルアセンブリは、前記のいずれかの製造方法によって得られたことを特徴とする。
本発明の燃料電池用セルアセンブリによれば、多孔質層に塗布物が含浸することを極力抑制することにより発電体における有効発電領域が大きく確保されるから、本燃料電池用セルアセンブリを多数積層して燃料電池を構成した場合、燃料電池のコンパクト化が図られる。
本発明の燃料電池用セルアセンブリの製造方法によれば、有効発電領域を大きく確保でき、かつ、ガスケットの形成の際に発電体に悪影響が及ぶことを少なくすることができ、また、セパレータと発電体とがガスケットによって強固に一体化される。この製造方法によって得られた燃料電池用セルアセンブリによれば、燃料電池の組立が効率的になされ、かつ、燃料電池をコンパクトに構成することができる。
本発明の一実施形態に係る製造方法によって得られた燃料電池用セルアセンブリの一例を示す模式的平面図である。 図1におけるA−A線矢視拡大断面図である。 同製造方法において、セパレータ上に液状ゴム材を塗布する第1塗布工程を示す模式的断面図である。 同製造方法において、セパレータ上に第1ガス流路層を配置する工程を示す模式的断面図である。 同製造方法において、膜電極接合体を配置するとともに第1塗布工程による塗布物を押圧する工程を示す模式的断面図である。 同製造方法において、膜電極接合体の周縁部に液状ゴム材を塗布する塗布工程を示す模式的断面図である。 同製造方法において、膜電極接合体の上に第2ガス流路層を配置する工程を示す模式的断面図である。 同製造方法において、前記工程で得た積層体の一式をガスケット成形用の下型に配置する工程を示す模式的断面図である。 同製造方法において、ガスケット成形用の下型上に上型を型絞めして、第2塗布工程による塗布物を押圧するとともに、第1及び第2塗布工程による塗布物をプレキユアする工程を示す模式的断面図である。 同製造方法において、ガスケット成形用の液状ゴム材を成形型のキャビティに注入してガスケットを成形する工程を示す模式的断面図である。 (a)、(b)は、同製造方法によって得られる燃料電池用セルアセンブリの異なる例における液状ゴム材を塗布する塗布工程を示す模式的断面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1及び図2は本発明の一実施形態に係る製造方法によって得られた燃料電池用セルアセンブリの一例を示している。本実施形態の燃料電池用セルアセンブリ1は、電解質膜2の厚さ方向両面に多孔性ガス拡散層3,4を含む一対の電極層5,6が積層されてなる膜電極接合体(以下、MEAと言う)7を備えた発電体70と、前記発電体70が配置されるセパレータ10と、前記発電体70の周縁部70aを密封するとともに前記発電体及び前記セパレータを一体化するガスケット11とを備えている。図例の燃料電池用セルアセンブリ1は、前記発電体70の周囲に、6個の媒体連通孔1a,1b,1c,1d,1e,1fを備えている。媒体連通孔1a,1bはそれぞれ燃料ガス(水素)の供給用連通孔及び排出用連通孔であり、媒体連通孔1c,1dはそれぞれ空気(酸素)の供給用連通孔及び排出用連通孔であり、媒体連通孔1e,1fはそれぞれ冷却水供給用の連通孔及び排出用連通孔である。そして、前記発電体70の周縁部70aには前記ガスケット11が形成され、前記各媒体連通孔1a〜1fの回りにもガスケット12が形成されている。図例では、発電体70の周囲のガスケット11と、各媒体連通孔1a〜1fの回りのガスケット12とは一体とされ、ともにセパレータ10に固着されている。
前記電解質膜2は、プロトン伝導性を有する固体高分子膜からなる。該電解質膜2は、前記MEA7の周縁部より張り出しており、この張り出した電解質膜2の張り出し部分2aは、前記ガスケット11内に埋入した状態でガスケット11と一体化している。一対の電極層5,6のうち、一方の電極層5は、カソード電極層であって、前記電解質膜2の前記セパレータ10側の面に接するカソード電極触媒層3aと、その外側(セパレータ10側)に一体とされる多孔性ガス拡散層3とからなる。また、一対の電極層5,6のうち、他方の前記電極層6は、アノード電極層であって、前記電解質膜2の前記セパレータ10とは反対側の面に接するアノード電極触媒層4aと、その外側に一体とされる多孔性ガス拡散層4とからなる。そして、図例の燃料電池用セルアセンブリ1は、前記MEA7の厚さ方向両面に、前記多孔性ガス拡散層3,4より気孔率の大きな一対の多孔性ガス流路層8,9をさらに備えている。この一対の多孔性ガス流路層8,9のうちの第1ガス流路層8は、MEA7とセパレータ10との間に介装され、第2ガス流路層9は、セパレータ10とは反対側のMEA7の表面に配置される。本実施形態の発電体70は、この一対の第1ガス流路層8及び第2ガス流路層9をも含んだ概念とされる。
前記多孔性ガス拡散層3,4は、例えば、射出圧が付加された液状ゴム材が含浸する程度の気孔率に設定された多孔性カーボンペーパーからなる。また、第1、第2ガス流路層8,9は、ステンレス鋼、チタン及びチタン合金等の焼結発泡金属からなり、気孔率は多孔性ガス拡散層3,4の気孔率に比べてさらに液状ゴム材が含浸し易い値となっている。セパレータ10は、金属製の板材からなり、中間プレート10aとその両面に積層されたアノードプレート10b及びカソードプレート10cとにより構成される。セパレータ10の前記各媒体連通孔1a〜1fに対応する位置には、透孔10dが形成されている。図2では、この透孔10dは、水素ガス供給用連通孔1aに対応し、中間プレート10a及びカソードプレート10cに形成された流路10eを経て前記第1ガス流路層8の下面に連通するように構成されている。このように構成される燃料電池用セルアセンブリ1は、多数枚を厚さ方向に積層し、さらに、積層方向の両端にエンドプレート(不図示)やターミナルプレート(不図示)を配し、この積層体をボルト等によって締結一体とすることによって燃料電池(不図示)として構成される。本実施形態の燃料電池用セルアセンブリ1は、発電体70とセパレータ10とが、ガスケット11,12によって一体とされているから、発電体とセパレータが別体である場合に比べて、燃料電池の組み立てが効率的になされる。
前記燃料電池用セルアセンブリ1の製造方法の一例を図3〜図10を参照して説明する。これに先立ち、セパレータ10、第1、第2ガス流路層8,9及びMEA7の調製がなされる。このとき、セパレータ10は、少なくとも前記発電体70に要する領域と、前記各媒体連通孔1a〜1fに要する領域と、前記ガスケット11,12の形成に要する領域とを含んだ大きさに形成される。また、第1、第2ガス流路層8,9とMEA7のカソード、アノード電極層5,6とは平面視して同じ大きさに形成される。本実施形態では、セパレータ10のうち、第1ガス流路層8が配置される予定の領域を予定領域R1(図4参照)とする。また第1シール材S1が塗布される予定の領域を予定領域R2とし、この予定領域R2が、予定領域R1の周縁部にあたる位置、すなわち発電体70の周縁部70aにあたる位置となる。
先ず、図3に示すように、シール材塗布台(不図示)上に、予め前記のような形状に調製され、かつ、脱脂洗浄がなされたセパレータ10を不図示の位置決め手段で位置決めして載置させる。そして、前記セパレータ10上の所定の位置に液状ゴム材のディスペンサー塗布装置50を配置させる。ディスペンサー塗布装置50は、ディスペンシングバルブ51と、該ディスペンシングバルブ51の吐出部に装着されるノズル52と、該ディスペンシングバルブ51に液状ゴム材を供給する液状ゴム供給容器53と、制御手段54とから構成される。制御手段54は、前記ノズル52からの液状ゴム材の吐出制御を行うとともに、ディスペンシングバルブ51を予め定められた移動軌跡に沿って移動させるよう制御する。この場合の予め定められた移動軌跡は、予定領域R2に沿って設定される移動軌跡である。液状ゴム材としては、EPDM、FKM、PIB、VMQ、FVMQ等の液状ゴムが望ましく採用される。さらに、これらの材料かなる液状ゴム材としては、所定の配合により自己接着性が付与されたものが望ましい。
そして、図3に示すように、制御手段54は、ディスペンシングバルブ51を前記所定の移動軌跡に沿って移動させながら、前記ノズル52から未硬化(未加硫)の前記液状ゴム材を第1シール材S1として前記セパレータ10上に吐出させるよう制御する。これにより、セパレータ10の前記予定される位置R2に未硬化の第1シール材S1が塗布される(第1塗布工程)。セパレータ10上に塗布された第1シール材S1による塗布物(以下、この塗布物には符号g1を付す)は、そのチクソ性等により図3で模式的に示すような山形の形状をなす。この山形の塗布物g1の高さは、少なくとも第1ガス流路層8、カソード電極層5及び電解質膜2の積算厚みより大となるように前記液状ゴム材の塗布制御がなされる。
図4において、セパレータ10上の前記予定領域R1に第1ガス流路層8の配置がなされる。即ち、第1の吸引治具55によって、予め調製され、かつ、脱脂洗浄処理がなされた第1ガス流路層8が吸引支持され、前記予定領域R1の上方に搬送され、第1の吸引治具55が下降して当該予定領域R1に第1ガス流路層8が位置付けられる。第1の吸引治具55の吸引を解除することによって、第1ガス流路層8はその周縁部8aが前記塗布物g1に接した状態に配置され、第1ガス流路層8は塗布物g1によってセパレータ10に対して位置ずれにしないように固定される。ここで用いる第1の吸引治具55は、前記塗布物g1に対応する部位に控え部55aを備えている。この控え部55は、第1ガス流路層8を前記のように配置する際に、前記塗布物g1に接しない形状とされている。また、55bは吸引孔であり、該吸引孔55bは不図示の吸引装置に繋がっており、この吸引装置の吸引孔55bを介した吸引力によって第1ガス流路層8が吸引支持される。
次いで、図5に示すように、セパレータ10上に配置された前記第1ガス流路層8の上に、予め調製されたMEA7が配置される。このMEA7の配置は、第2の吸引治具56によってなされる。この第2の吸引治具56は、前記MEA7を前記と同様に吸引支持して第1ガス流路層8の上方に搬送するが、この吸引状態で前記電解質膜2の張り出し部分2aに接する下向き突部56aを備えている。第2の吸引治具56によって吸引支持され第1ガス流路層8の上方に搬送されたMEA7は、第2の吸引治具56を下降させることによって、第1ガス流路層8に重なるよう位置付けられる。このとき、前記下向き突部56によって、前記塗布物g1が、前記電解質膜2の張り出し部分2aと共に押圧され(第1押圧工程)、図示のように、第1ガス流路層8とカソード電極層5との積算厚みと同じになるよう扁平化する。そして、第2の吸引治具56の吸引を解除することによって、MEA7は第1ガス流路層8上に整合した状態で重合配置される。この配置状態では、前記第1ガス流路層8及びMEA7の前記カソード電極層5の周縁部5aに扁平化された塗布物g1が圧着した状態とされる。この第2の吸引治具56も、前記と同様に不図示の吸引装置に繋がる吸引孔56bを備えており、この吸引装置の吸引孔56bを介した吸引力によってMEA7が吸引支持される。なお、下向き突部56は、塗布物g1を押圧する際に、電解質膜2の張り出し部分2aを間に介在させて押圧するため、塗布物g1が下向き突部56に付着する懸念がない。
図6は、前記のように第1ガス流路層8の上に重合配置されたMEA7におけるアノード電極層6の周縁部6aに沿って第1シール材S1を塗布する第2塗布工程を示している。この第2塗布工程でも、前記第1塗布工程で用いた前記ディスペンサー塗布装置50が用いられ、該ディスペンサー塗布装置50によってアノード電極層6の周縁部6aであって前記電解質膜2の張り出し部分2a上に沿って第1シール材S1が塗布される。第1塗布工程及び第2塗布工程で用いられる第1シール材S1は同じ未加硫の液状ゴム材からなる。ここでの第1シール材S1による塗布物(以下、この塗布物には符号g2を付す)は、前記塗布物g1と同様にそのチクソ性等により図6で模式的に示すような山形の形状をなす。この山形の塗布物g2の高さは、少なくともアノード電極層6と次工程で配置される第2ガス流路層9との積算厚みより大となるように前記液状ゴム材の塗布制御がなされる。そして、この塗布によって、前記電解質膜2の張り出し部分2aは、前記塗布物g1と塗布物g2とによって挟まれた状態とされる。
図7は、第2ガス流路層9を配置する工程を示している。図4に示す配置工程で用いた第1吸引治具55によって、予め調製された第2ガス流路層9を吸引支持して、前記MEA7の上方に搬送させる。そして、吸引治具55を下降させることによって、第2ガス流路層9をアノード電極層6の上に重なるように位置付ける。このとき、吸引治具55が前記控え部55aを備えていることにより、前記と同様に吸引治具55が前記塗布物g2に接することがない。吸引治具55の吸引を解除することにより、第2ガス流路層9が前記MEA7のアノード電極層6上に整合した状態で重合配置される。この配置状態では、アノード電極層6及び第2ガス流路層9の周縁部6a,9aに塗布物g2が接した状態とされる。そして、第2ガス流路層9は、塗布物g2によってアノード電極層6に対して位置ずれしないように固定される。
図8は、ガスケット11,12(図2参照)を射出成形するために、前記セパレータ10を、該セパレータ10上に、前記のように第1、第2ガス流路層8,9及びMEA7が積層されてなる発電体70とともに成形型60(図9参照)の下型61に配置する工程を示している。下型61は、前記セパレータ10の厚みにほぼ等しい深さでかつセパレータ10を収容し得る大きさのキャビティ61aを備える。そして、第3の吸引治具57によって、セパレータ10の表面及び第2ガス流路層9の表面に吸引力を作用させ、セパレータ10、第1、第2ガス流路層8,9及びMEA7を一括して吸引支持して搬送し、下型61の上方に位置付ける。下型61には位置決めピン61bが設けられ、また、前記第3の吸引治具57には、当該位置決めピン61bに嵌合し得る位置決め孔57aが設けられている。前記第3の吸引治具57の位置決め孔57aを位置決めピン61bに嵌合させながら第3の吸引治具57を下降させ、第3の吸引治具57を前記下型61上に合体させる。この合体状態の後、吸引を解除することにより、前記セパレータ10は、前記キャビティ61aに収容される。この状態で、第1、第2ガス流路層8,9及びMEA7は、下型61の所定位置に配置される。第3の吸引治具57は、前記塗布物g1、g2の対応位置に控え部57bを備えている。この控え部57bは、前記吸引支持、搬送及び合体過程で、当該第3の吸引治具57が、塗布物g1、g2に接しない凹形状に形成されている。また、当該第3の吸引治具57は、セパレータ10の表面に吸引力が作用する吸引孔57cと、第2ガス流路層9の表面に吸引力が作用する吸引孔57dを備え、これら吸引孔57c,57dが繋がる不図示の吸引装置の吸引力によって前記セパレータ10及び発電体70が一体に吸引支持される。
前記第3の吸引治具57を退避させた後、図9に示すように、前記下型61上に上型62を合体させて型締めがなされる。上型62には、前記位置決めピン61bに嵌合し得る位置決め孔62aが形成されており、下型61と上型62との合体の際、位置決め孔62aを位置決めピン61bに嵌合させることによって、両型61,62の相互の位置決めがなされる。上型62には、前記ガスケット11,12の外形に対応するととともに、MEA7と第1、第2ガス流路層8,9との積層体(発電体70)の周縁部70aに及ぶ形状のキャビティ62bが形成され、また、適宜位置に該キャビティ62bに連通する注入口62cが設けられている。
上型62を型締めする際、キャビティ62bの内面によって、前記塗布物g2が、塗布物g1及び前記電解質膜2の張り出し部分2aと共に押圧され(第2押圧工程)、図示のように扁平化する。この押圧によって、塗布物g2の上面と、第2ガス流路層9の上面とがほぼ同一面となる。また、前記第1押圧工程及び第2押圧工程の際に、未硬化の第1シール材(液状ゴム材)が面域方向に広がろうとするので、多孔性ガス拡散層3,4及び第1、第2ガス流路層8,9の周縁部8a,9aの層内に、若干の第1シール材S1が含浸して圧着する。この場合、第1、第2ガス流路層8,9の方が、多孔性ガス拡散層3,4より気孔率が大きいので、第1、第2ガス流路層8,9に対する第1シール材S1の含浸量が多孔性ガス拡散層3,4より多くなる。上型62を型締めした後、第2シール材を注入する前に、成形型60を加熱し、前記塗布物g1、g2をプレキュア(半加硫)して、半硬化状態の周縁部成形体g3を形成する(予備成形工程)。プレキュアによって、前記多孔性ガス拡散層3,4及び第1、第2ガス流路層8,9の層内に含浸した液状ゴム材も半加硫状態とされる。前記第2押圧工程と予備成形工程とによって、半加硫状態の周縁部成形体g3が発電体70の周縁部70aに圧着された状態とされ、これによって、発電体70の周縁部70aが密封される。
前記のように周縁部成形体g3を形成した後、図10に示すように、前記注入口62cより前記第1シール材S1と同じ未加硫の液状ゴム材からなる第2シール材S2をキャビティ62b内に注入する。そして、成形型60を加熱することによって、第1シール材S1及び第2シール材S2としての液状ゴム材を加硫硬化させ、ガスケット11,12を成形する(成形工程)。この成形工程の後、必要によって、オーブン(不図示)内で液状ゴム材の2次加硫を行っても良い。第2シール材S2の注入の際に、注入された第2シール材S2と前記周縁部成形体g3とが馴染み、前記加熱によって、図2に示すように発電体70の周縁部70aに及ぶガスケット11,12が、セパレータ10に一体に成形される。このとき、周縁部成形体g3はプレキュアされることによって半硬化状態になっているから、この周縁部成形体g3がバリアの機能を果たし、第2シール材S2の注入圧(供給圧)によっても、第2シール材S2が発電体70の層内に侵入することを抑制することができる。特に、前記予備成形工程で、前記多孔性ガス拡散層3,4及び第1、第2ガス流路層8,9の周縁部8a,9aに含浸した液状ゴム材も半加硫状態とされているから、第2シール材S2がこの含浸部分よりも深く発電体70内に侵入することがより効果的に阻止される。したがって、発電体70の有効発電領域が狭められず、換言すれば、発電体70の大きさのほぼ全体が発電領域として機能するから、発電効率の向上が図られる。また、発電体70内に浸入する懸念がないため、流動性に優れ、成形性にも優れる液状ゴムを材料として、ガスケット11,12を成形することができる。
また、電解質膜2の前記張り出し部分2aは、半硬化(半加硫)状態の周縁部成形体g3に埋入した状態で保持されているから、第2シール材S2の供給圧によって、変形したり、破断したりする懸念がない。これによって、電解質膜がMEA7の厚さ方向中央部に安定保持され、電気ショートが発生する懸念も少なくなる。さらに、第1シール材S1と第2シール材S2とが同じ液状ゴム材からなり、しかも、周縁部成形体g3を構成する第1シール材S1が半加硫状態であるので、両者の馴染み性により、発電体70の周縁部70aに及ぶガスケット11,12が均質な一体化物として成形される。また、第2シール材S2として、流動性が良い液状ゴム材を用いることにより、前述のような射出成形が可能であり、これにより、スプルーレス、ランナーレス及びフラッシュレス化が可能となり、低コスト化が図られる。加えて、液状ゴム材による射出成形により、コンプレッション成形に比べて、ガスケットの成形不良の発生も少なく、また、低圧注入が可能となるため、発電体70を構成する薄い積層プレートに変形を起こす懸念もない。加えて、第1シール材S1及び第2シール材S2として、自己接着性の液状ゴム材を用いているので、前記塗布工程前に、前記電解質膜2の張り出し部分2aの表裏両面を含む発電体70の周縁部70a、及びセパレータ10のガスケット形成部位の表面に接着剤を塗布し、この接着剤を焼付けるような工程が不要とされる。このように、製造工程全般がシンプルであるので、自動化により製造コストの低減化も図られる。
なお、第1塗布工程では、第1ガス流路層8の周縁部8aとあたる位置に第1シール材S1を塗布すればよく、第1ガス流路層8と一部重なるように第1シール材S1を塗布してもよい。また、第1押圧工程の際に第1シール材S1が扁平化して第1ガス流路層8の周縁部8aにあたることが予期される位置であるならば、第1塗布工程で塗布された第1シールS1は第1ガス流路層8が配置された時点ではその周縁部8aとあたらない位置に配置されていてもよい。
第2塗布工程では、第2ガス流路層9の周縁部9aとあたる位置に第2シール材S2を塗布すればよく、第2ガス流路層9と一部重なるように第2シール材S2を塗布してもよい。また第2押圧工程の際に第2シール材S2が扁平化して第2ガス流路層9の周縁部9aにあたることが予期される位置であるならば、第2塗布工程で塗布された第2シール材S2は第2ガス流路層9が配置された時点ではその周縁部9aとあたらない位置に配置されていてもよい。
また、前記実施形態では、電解質膜2がMEA7の周縁部より張り出した燃料電池用セルアセンブリについて述べたが、例えば図11(a)に示すように、電解質膜2が第1ガス流路層8及びカソード電極層5と平面視で同じ形状、同じ大きさとされ、かつ第2ガス流路層9及びアノード電極層6が電解質膜2よりも小さい形状であっても、塗布物g1,g2を塗布して周縁部成形体g3(不図示)を成形することができる。
また、前記実施形態では、第1、第2ガス流路層8,9を備える燃料電池用セルアセンブリについて述べたが、第1、第2ガス流路層8,9を備えない場合でも同様に製造することができる。
さらに、自己接着性のシール材を用いることは、製造工程をシンプル化する上で好ましいが、本発明は、接着性を有しないシール材を用いることを除外するものではない。また、実施形態のように、第1シール材S1と第2シール材S2とが同じシール材からなるものとすることが好ましいが、両シール材を異なるシール材とすることも除外するものではない。第2押圧工程を成形型の上型によって行う例について述べたが、成形型60内にセパレータ10及び発電体70を配置する前に、別の治具にて第2押圧工程を実施するようにしても良い。この場合、第1シール材S1及び第2シール材S2として紫外線硬化型のゴム材等を用い、予備成形工程においては、紫外線を塗布物g1、g2に照射して半硬化の状態とする方法も採用可能である。上記実施形態では、第1シール材S1の塗布工程を複数工程に分けて実施する例について説明したが、燃料電池用セルアセンブリ1の構造によっては、第1シール材S1の塗布固定を一工程のみで実施してもよい。例えば、図11(b)に示すように、MEA7が平面視においてMEA7のカソード、アノード電極層5,6と略同じ形状かつ略同じ大きさの電解質膜2を備えるならば(すなわち張り出し部分2aがない電解質膜2を備えるならば)、燃料電池用セルアセンブリ1を製造する際に実施する第1シール材S1の塗布工程は一工程でよい。またこのような構造の燃料電池用セルアセンブリ1を製造する場合、第1シール材S1の押圧工程も一工程のみでよい。
1 燃料電池用セルアセンブリ
2 電解質膜
2a 張り出し部分
3,4 多孔性ガス拡散層
5 カソード電極層(電極層)
6 アノード電極層(電極層)
5a,6a 周縁部
7 膜電極接合体(MEA)
70 発電体
70a 周縁部
8 第1ガス流路層(多孔性ガス流路層)
9 第2ガス流路層(多孔性ガス流路層)
8a,9a 周縁部
10 セパレータ
11,12 ガスケット
S1 第1シール材
S2 第2シール材
g1,g2 塗布物
g3 周縁部成形体
R2 予定領域(発電体の周縁部にあたる位置)

Claims (6)

  1. 電解質膜の厚さ方向両面に多孔性ガス拡散層を含む一対の電極層が積層されてなる膜電極接合体を備えた発電体と、前記発電体が配置されるセパレータと、前記発電体の周縁部を密封するとともに前記発電体及び前記セパレータを一体化するガスケットとを備えた燃料電池用セルアセンブリの製造方法において、
    前記発電体の周縁部にあたる位置に未硬化の第1シール材を塗布する塗布工程と、
    前記セパレータ上に前記発電体を配置する配置工程と、
    前記塗布工程で塗布された塗布物を押圧する押圧工程と、
    前記押圧工程の後に前記塗布物を半硬化させて周縁部成形体を成形する予備成形工程と、
    前記予備成形工程後に、前記ガスケットの形成部位に未硬化の第2シール材を供給して前記周縁部予備成形体に圧着させた上で硬化させ、前記周縁部成形体と一体のガスケットを成形する成形工程とを備えることを特徴とする燃料電池用セルアセンブリの製造方法。
  2. 請求項1に記載の燃料電池用セルアセンブリの製造方法において、
    前記発電体は、前記膜電極接合体の厚さ方向両面に、前記多孔性ガス拡散層より気孔率の大きな一対の多孔性ガス流路層を備え、
    前記電解質膜は、その外周縁部が、前記一対の電極層の外周縁よりも外側に張り出しており、
    前記配置工程は、前記セパレータ上に前記一対の多孔性ガス流路層のうちの第1ガス流路層、前記膜電極接合体、前記一対のガス流路層のうちの第2ガス流路層の順に積層する工程からなり、
    前記塗布工程は、前記第1ガス流路層を積層する前に前記セパレータに対して第1ガス流路層の周縁部にあたる位置に前記未硬化の第1シール材を塗布する第1塗布工程と、前記膜電極接合体を積層した後に前記電解質膜の外周縁部に対し前記第2ガス流路層の周縁部にあたるように前記第1シール材を塗布する第2塗布工程とを備え、
    前記押圧工程は、前記膜電極接合体を積層する際に前記第1塗布工程による塗布物を押圧する第1押圧工程と、前記成形工程において前記第2シール材を供給する前に前記第2塗布工程で塗布された塗布物を押圧する第2押圧工程とを備えていることを特徴とする燃料電池用セルアセンブリの製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料電池用セルアセンブリの製造方法において、
    前記第1シール材及び第2シール材が、未加硫の液状ゴム材からなり、
    前記塗布工程の後に、前記発電体及び前記セパレータを射出成形装置の型内に配置する工程をさらに備え、
    前記予備成形工程では、当該液状ゴム材による塗布物をプレキュアすることによって前記周縁部成形体を成形し、
    前記成形工程では、前記液状ゴム材を前記射出成形装置の型内に射出して加硫し硬化させて前記ガスケットを成形することを特徴とする燃料電池用セルアセンブリの製造方法。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の燃料電池用セルアセンブリの製造方法において、
    前記第1シール材及び前記第2シール材は、同じシール材からなることを特徴とする燃料電池用セルアセンブリの製造方法。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の燃料電池用セルアセンブリの製造方法において、
    前記第1シール材及び前記第2シール材は、自己接着性のシール材からなることを特徴とする燃料電池用セルアセンブリの製造方法。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の燃料電池用セルアセンブリの製造方法によって得られたことを特徴とする燃料電池用セルアセンブリ。
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